JP2014056400A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】オブジェクトの情報を不足なく、且つ、平易に操作可能なように提供する。
【解決手段】本発明のスマートフォン(100、200)は、タッチパネル(1)に対するタッチ操作によって指定されたボタンを特定するボタン特定部(22)と、上記ボタンが表示されている割合を示す表示率を判定する表示率判定部(24)と、表示率が不足している場合に、所定の表示率を満足するように上記ボタンが配置されたページデータ(400)をスクロールさせるスクロール調整部(26)とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のオブジェクトをスクロールして表示する情報処理装置、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体に関するものである。
近年の携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)等の端末装置の技術分野において、タッチパネルを備えたものが広く普及している。これらの端末装置は、タッチパネルに対するユーザからのタッチ操作にしたがって、タッチされたオブジェクトに割り当てられた処理を実行したり、表示対象データ(メニュー画面、アイコンリスト、Webページ、その他アプリケーション実行ウィンドウ等)をスクロールして表示したりする(例えば、特許文献1〜3)。タッチパネルに対するタッチ操作とは、例えば、タップ、フリック、ドラッグ、ピンチイン、ピンチアウト等である。
特開2012−33118号公報(2012年2月16日公開) 国際公開第2009/044770号パンフレット(2009年4月9日公開) 特開2009−187057号公報(2009年8月20日公開)
しかしながら、端末装置の携帯性・可搬性・利便性等が追及されて、端末装置の小型化が進んだ結果、端末装置の画面のサイズ自体も小さくならざるを得ない。そして、このような小型の端末装置では、必要な情報が一画面に収まらなくなった。表示対象データが一画面に収まらない場合、端末装置は、これをスクロール表示して、必要な情報を不足なくユーザに供給する。
このような携帯端末において、ユーザによるオブジェクトの選択を補助することは、携帯端末の操作性の向上における課題の一つである。
例えば、表示対象データに配置されている個々のオブジェクトについて、オブジェクトの一部だけが画面に表示され、残りの部分が画面に表示されないために、表示された一部からは、該オブジェクトをユーザが判別できない場合がある。
このような場合、上述の従来の構成では、ユーザは、タッチパネルに対し、該オブジェクトを画面内に引き寄せる方向にドラッグ操作を行う等して表示対象データをスクロールさせる必要がある。
従来の構成では、ユーザが関心を持っているオブジェクトについて、その全部が表示されていないために、内容が判別できない状態、あるいは、意図どおりに正確にタッチ操作を行えない状態にある場合に、その状態を容易に解消し、ユーザの内容判別またはオブジェクト選択を支援することはできなかった。なぜなら、ユーザがスクロール表示を意図してタッチ操作を行ったとしても、端末装置がこれをオブジェクトの選択操作として受け付けて誤作動するという問題が生じるからである。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが関心を持っているオブジェクトについて、情報を不足なく、且つ、平易に操作可能なように提供する情報処理装置、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体を提供することにある。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、上記課題を解決するために、複数のオブジェクトをタッチ操作可能にタッチパネルに表示する情報処理装置であって、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって指定された指定オブジェクトを上記複数のオブジェクトの中から特定するオブジェクト特定手段と、上記オブジェクト特定手段によって特定された指定オブジェクトが上記タッチパネルの表示範囲内にある割合を示す表示率を判定する表示率判定手段と、上記指定オブジェクトの表示率が所定の表示率に満たない場合に、上記指定オブジェクトが上記所定の表示率以上で表示されるように、上記複数のオブジェクトが配置された表示対象データをスクロールさせるスクロール制御手段とを備えている。
本発明の一態様に係る情報処理装置の制御方法は、上記課題を解決するために、複数のオブジェクトをタッチ操作可能にタッチパネルに表示する情報処理装置の制御方法であって、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって指定された指定オブジェクトを上記複数のオブジェクトの中から特定するオブジェクト特定ステップと、上記オブジェクト特定ステップにて特定された指定オブジェクトが上記タッチパネルの表示範囲内にある割合を示す表示率を判定する表示率判定ステップと、上記表示率判定ステップにて得られた上記指定オブジェクトの上記表示率が所定の表示率に満たない場合に、上記指定オブジェクトが上記所定の表示率以上で表示されるように、上記複数のオブジェクトが配置された表示対象データをスクロールさせるスクロール制御ステップとを含む。
本発明の一態様によれば、ユーザが関心を持っているオブジェクトについて、情報を不足なく、且つ、平易に操作可能なように提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るスマートフォンの要部構成を示す機能ブロック図である。 スマートフォンのスクロール表示の動作例を示す図である。 スマートフォンが実行する処理の流れを示すフローチャートである。 座標系記憶部に記憶されている座標系、該座標系にプロットされたページデータ(表示対象データ)およびスマートフォンの表示範囲、並びに、該ページデータのデータ構造を示す図である。 表示率判定部が実行する、ボタン(オブジェクト)の表示率算出処理の流れを示すフローチャートである。 上記座標系における、表示範囲内外をまたぐ位置に配置されているボタンの周辺の座標情報を示す図である。 スクロール調整部が実行する、ページデータのスクロール調整処理の流れ示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、表示範囲内外をまたぐ位置に配置されているボタンがタッチされた場合に、当該ボタン全体が表示範囲内に収まるようにスクロールされた後、表示部に表示される画面の具体例を示す図である。 スマートフォンの表示部に表示される、表示率閾値の設定画面の具体例を示す図である。 (a)は、ページデータがスクロールされている途中に表示部に表示される画面の具体例を示す図であり、(b)は、上記スクロールが完了した後に表示部に表示される画面の具体例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るスマートフォンにおける、スクロール表示の動作例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の項目で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。また、各図面に記載した構成の形状や、長さ、大きさおよび幅などの寸法は、実際の形状や寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更している。
≪実施形態1≫
本発明の第1の実施形態について、図1〜図10に基づいて説明すると以下のとおりである。本実施形態では、本発明の情報処理装置の実施の一形態として、スマートフォン(情報処理装置)100(図1参照)について説明する。
しかしながら、本発明を具現化する形態は、このようなスマートフォンに限定されず、タッチ操作による選択が可能なオブジェクトをタッチパネルに表示する機構と、タッチパネルに対する入力操作(オブジェクト選択操作)を受け付ける機構とを備えたあらゆる情報処理装置に適用可能である。例えば、本発明の情報処理装置としては、携帯電話、PDA、タブレットPC、および、デジタルカメラなどの比較的小型の端末装置を広く採用することができる。
なお、以下の記載において、「ボタン」とは、スマートフォン100のタッチパネルに表示される、タッチ操作が可能なオブジェクトの一具体例である。ボタンは、典型的には、ソフトウェアキー、アイコン、などのGUI(graphical user interface)部品、または、Webページにおける所定のページへのリンク先(URL)が記述されたクリッカブルな文字列等である。
図2は、スマートフォン100のスクロール表示の動作例を示す図である。スマートフォン100は、図2に示すように、表示部12に複数のボタン401を表示する。
各ボタン401には、文字列が関連付けられていてもよい。この場合、スマートフォン100は、図2に示すように、各ボタン401に割り当てられた文字列を、ボタンの図形とともに表示してもよい。
スマートフォン100は、すべてのボタンの全体を表示できない場合には、表示部12の1画面に収まる範囲(以下、表示範囲)内に配置されたボタンを、部分的に表示すればよい。図2には、表示範囲外のボタンの部分を破線で示している。
ボタンの大部分が表示されていないもの、例えば、図2に示す「BUTTON G、L、M」などは、該ボタン401に割り当てられた文字列が部分的に表示されている。この表示状態では、ユーザは、例えば、ボタンに表示された「BUTTON G」、「BUTTON L」および「BUTTON M」の文字列を読むことができないので、各ボタンの内容を判別することができない。
ここで、本発明の特徴として、スマートフォン100は、「BUTTON G、L、M」などのように内容が欠けているボタン401の上で、ユーザのタップ操作を検出したとき、タップされた該ボタン401の図形全体が表示部12に表示されるように、各ボタンが配置されたページデータ(表示対象データ)をスクロールさせる。
具体例として、図2において「BUTTON L」の文字列が割り当てられたボタン401上でタップ操作が検出されたとき、該ボタン401の全体が表示されるように、スマートフォン100は、ユーザから見て左方向(図中黒矢印の方向)にページデータをスクロールさせる。
これにより、スマートフォン100は、一部分のみが表示されていたボタン401の全体を表示部12に表示することができる。このため、ユーザは該ボタン401の内容を確認した上で、該ボタン401を選択するか否かを判断することができる。これにより、スマートフォン100は、ボタンの内容を判別することを容易にし、なおかつ、該ボタンをタッチ操作しやすい位置までスクロールさせることによって、ボタン選択操作を補助することができる。ここで、本発明のスマートフォン100においては、このスクロールをスマートフォン100に行わせるために、ユーザは関心があるボタンの一部を単にタップ操作するだけでよい。これは、関心があるボタンを所望の表示位置に持ってくるためにドラッグ操作しなければならない場合と比較して非常に容易な操作である。また、タッチパネルの広範囲に対して行うドラッグ操作では、ユーザが意図しないボタンを誤ってタッチしてしまう虞が多くあるが、本発明のスマートフォン100においてはこのような誤操作に起因する誤動作を防止することができる。
なお、以下では、上述のスクロール機能、すなわち、一部分のみが表示されているボタンがタップされたときに、該ボタンの全体が表示部12に表示されるように、ボタンの表示位置を微調整するためにページデータをスクロールさせる機能(処理)を「微調整スクロール機能(処理)」と称する。
また、この微調整スクロール機能がスマートフォン100において有効に機能する状態を「微調整モードのオン(状態)」、一方、微調整スクロール機能が無効となり機能しない状態を「微調整モードのオフ(状態)」と表記する。また、以降、特に記載がない場合は、スマートフォン100の状態は、微調整モードがオンであるものとして説明を行なうものとする。
〔スマートフォン100のハードウェア構成〕
図1を参照して、スマートフォン100の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るスマートフォン100の要部構成を示す機能ブロック図である。
スマートフォン100は、図1に示すとおり、少なくとも、タッチパネル1、制御部2、および、記憶部3を備えている。さらに、スマートフォン100は、スマートフォンとして本来備わっている機能を実現するために、例えば、図示しない、通信部、タッチパネルとは別の操作部(ボタン、スイッチなど)、近距離無線通信部、音声出力部、音声入力部、外部インターフェース、通話処理部、撮影を行う撮像部(レンズ・撮像素子など)、放送受像部(チューナ・復調部など)、GPS、および、センサ(加速度センサ、傾きセンサなど)他、スマートフォンが標準的に備えている各種部品を備えていてもよい。
タッチパネル1は、情報を入出力するためのインターフェースである。タッチパネル1は、操作部11と表示部12とを一体に備えてなる。
操作部11は、ユーザがスマートフォン100を操作するための指示信号を入力するためのものである。操作部11は、タッチ面とタッチセンサとで構成されている。タッチ面は、指示体(表示部12の画面位置を指示するもの。ここでは、例えば、指またはペン等)の接触を受け付けるものである。タッチセンサは、指示体とタッチ面との間の接触/非接触(接近/非接近)、および、その接触(接近)位置を検知するためのタッチセンサとで構成されている。タッチセンサは、指示体とタッチ面との接触/非接触を検知できればどのようなセンサで実現されていてもよい。例えば、圧力センサ、静電容量センサ、光センサ等で実現されてもよい。
なお、操作部11に対する入力操作としては、タップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等を例示することができる。
表示部12は、スマートフォン100が扱う情報を表示するものである。表示部12には、各ボタン(文字列を含む)が配置されたページデータが部分的に表示される。その他、表示部12には、ボタン以外のオブジェクト(ユーザがスマートフォン100を操作するためのGUI部品)が表示されてもよいし、ページデータ以外の表示対象データ(スマートフォン100に搭載されているアプリケーションのアプリケーションウィンドウ等)が表示されてもよい。表示部12は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)等の表示装置で実現される。
なお、タッチパネル1を投影型静電容量方式のタッチパネルで実現する場合、具体的には、上記タッチセンサは、ITO(Indium Tin Oxide)等によるマトリクス状の透明電極パターンを、ガラス、プラスチック等の透明基板上に形成したものとなる。タッチセンサに指示体(ユーザの指またはペン等)が接触または接近すると、その付近の複数の透明電極パターンにおける静電容量が変化する。従って、制御部2は、上記透明電極パターンの電流または電圧の変化を検出することにより、上記指示体が接触または接近した位置を検出することができる。
以下の記載において、「タッチ操作」等の用語における「タッチ」または「接触」という用語は、指示体とタッチ面とが完全に接する(接している)状態のみならず、指示体とタッチ面とが、タッチセンサが検知可能な程度に接近する(接近している)状態も含んでいる。
記憶部3は、スマートフォン100の制御部2が実行する(1)制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)制御部2が、スマートフォン100が有する各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および、(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを非一時的に記憶するものである。
例えば、上記の(1)〜(4)のデータは、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置に記憶される。
本実施形態では、記憶部3は、表示率閾値記憶部31、モード設定記憶部32、および、座標系記憶部33を含む。各記憶部の詳細については後述する。
スマートフォン100は、図示しない一時記憶部を備えていてもよい。一時記憶部は、スマートフォン100が実行する各種処理の過程で、演算に使用するデータおよび演算結果等を一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリであり、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記憶装置で構成される。
どのデータをどの記憶装置に記憶するのかについては、スマートフォン100の使用目的、利便性、コスト、または、物理的な制約などから適宜決定される。
制御部2は、スマートフォン100が備える各構成の機能を統括し、スマートフォン100の起動を制御するものである。制御部2は、例えば、CPU(central processing unit)などで実現され、スマートフォン100が備える後述する機能ブロックは、制御部2としてのCPUが、ROM(read only memory)などに記憶されているプログラムを、RAMなどに読み出して実行することで実現される。
〔スマートフォン100の機能〕
制御部2は、図1に示すとおり、機能ブロックとして、少なくとも、ボタン特定部22、表示率判定部24、および、スクロール調整部26を備えている。さらに、制御部2は、必要に応じて、操作取得部21、表示率閾値決定部23、ボタン選択確定部25、および、表示制御部27を備えていてもよい。
また、記憶部3は、表示率閾値記憶部31、モード設定記憶部32、および、座標系記憶部33を備えている。
操作取得部21は、操作部11を介して入力された指示信号を受け付け、タッチ位置を特定するものである。具体的には、受け付けた指示信号に基づいて、指示体の接触位置について表示部12における座標の特定を行う。また、上記指示信号を時系列で受け付け、接触位置の軌跡の座標を時系列で特定することで、ユーザ操作の継続時間および接触位置の移動を検知し、取得したユーザ操作をタップ、ダブルタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、または、ピンチアウト等として識別してもよい。操作取得部21が特定した接触位置の座標情報は、ボタン特定部22に通知される。
ボタン特定部22は、ユーザのタッチ操作によって操作されたボタンを特定するものである。具体的には、ボタン特定部22は、座標系記憶部33から、ボタンが配置されたページデータと、表示部12の表示範囲とがプロットされた座標系を読み出す。そして、操作取得部21から取得した接触位置の座標情報に基づいて、接触位置を上記座標系にプロットする。これにより、ボタン特定部22は、接触位置に重なるボタンを、上記ユーザのタッチ操作によって操作されたボタン401として特定することができる。特定されたボタン401の識別情報は、後述の表示率判定部24に通知される。図示しない一時記憶部に記憶されてもよい。
なお、スマートフォン100において、微調整モードがオフに設定されている場合は、ボタン特定部22は、本発明の微調整機能を実行しないため、特定したボタン401の識別情報を、後述のボタン選択確定部25に通知してもよい。
表示率判定部24は、ボタンの表示率が充分か不足しているかを判定するものである。具体的には、表示率判定部24は、ボタン特定部22によって特定された、ユーザが操作したボタンについて、その表示率を求め、それが、予め定められた表示率閾値未満であるか以上であるかを判定する。
ここで、「表示率」とは、表示部12上に少なくとも一部が表示されているボタン401について、該ボタン401の全体における、表示範囲に含まる該ボタンの割合を示す。例えば、図2に示すボタン401のうち、「BUTTON H」と示されたボタンは、その全部が表示部12に表示されている。すなわち、ボタンの全部が表示範囲に含まれている。したがって、図2の「BUTTON H」の表示率は、100%である。一方、「BUTTON G」と示されたボタンは、ボタンの図形の下半分だけが表示範囲に含まれている。したがって、図2の「BUTTON G」の表示率は、50%である。
そして、「表示率閾値」とは、表示率判定部24による、ボタン401の上記表示率が充分か不足しているのかを判断するために基準となる閾値である。
上述の例では、表示率閾値が「80%」と予め定められている場合には、表示率判定部24は、「BUTTON H」の表示率(100%)は、充分であると判定し、「BUTTON G」の表示率(50%)は、不足していると判定する。
なお、表示率判定部24は、ボタン特定部22が特定したボタン401の上記座標系における位置およびサイズと、表示範囲の位置およびサイズとに基づいて、上記表示率を算出することができる。表示率判定部24による表示率算出処理については後述する。
表示率判定部24は、ボタン401の表示率が表示率閾値未満である場合に、表示率が不足していると判定する。そして、ボタン401の視認性および操作性を高めるために、上記表示率を充分にするための処理を実行するようスクロール調整部26に対し指示する。具体的には、スクロール調整部26に対し、後述するスクロール調整処理の開始を指示する信号を出力する。
一方、ボタン401の表示率が表示率閾値以上であれば、表示率判定部24は、表示率は充分であるため、視認性および操作性を高めるための微調整機能が不要であると判断する。本実施形態では、スマートフォン100において、タップ操作がボタン401の表示位置を微調整するための指示でないと判断された場合には、当該タップ操作は、単に、ボタン401を選択するためのタッチ操作であったと考えられる。したがって、表示率判定部24は、微調整(スクロール調整処理)が不要であると判断した場合には、後述のボタン選択確定部25に対し、操作されたボタン401に対する選択を確定させるように指示する信号を出力する。
なお、微調整モードがオフに設定されている場合には、表示率判定部24は、上述の一連の処理を省略することができる。微調整モードの設定状態は、モード設定記憶部32から、現在の設定を読み出すことで確認される。
ボタン選択確定部25は、タップ操作されたボタン401の選択を確定させるものである。具体的には、ボタン選択確定部25は、表示率判定部24からの指示信号に応じて、ボタン特定部22が特定したボタン401の選択を確定させる。また、ボタン選択確定部25は、該ボタン401に対応付けられた処理の開始を、対応するアプリケーションプログラムまたはオペレーティングシステムに指示する。すなわち、ここでは、ボタンの選択を確定させるとは、ユーザによってタッチ操作されたボタンがユーザによって選択されたことを認識し、選択されたボタンに対応付けられている処理を実行することを決定することを指す。
なお、微調整モードがオフに設定されている場合には、ボタン選択確定部25は、表示率判定部24の指示を受けずとも、ボタン特定部22によって特定されたボタン401の選択を確定させることができる。
スクロール調整部26は、表示率判定部24からの指示信号に応じて、表示部12に表示されるページデータのスクロールを制御するものである。換言すれば、スクロール調整部26は、ボタン特定部22が特定したボタン401の表示位置が適切な位置になるように表示位置を微調整するものである。適切な位置とは、ユーザがボタンの全体を表示部12上で視認しやすい位置、または、ユーザがボタン操作を意図どおりに正確に行える位置などを指す。例えば、ボタン401全体が表示範囲内に含まれて表示率が100%になるような表示位置を、ボタン401の適切な位置としてもよい。
具体的には、スクロール調整部26は、上記座標系における、現在のボタン401の表示位置と、表示範囲の位置とに基づいて、ボタン401が適切な位置に移動するための、ページデータのスクロール方向とスクロール量(距離)とを決定する。そして、決定したスクロール方向およびスクロール量に基づいて、ページデータをスクロールさせる。スクロール調整部26によるスクロールの調整処理の詳細については後述する。
表示制御部27は、制御部2によって処理された各種情報を表示部12において可視化するために、表示部12に対し、当該各種情報(ページデータなど)の映像信号を出力するものである。
なお、表示率判定部24によって参照される上述の表示率閾値は、表示率閾値記憶部31において予め固定で記憶されていてもよいが、表示率閾値決定部23によって決定されてもよい。表示率閾値決定部23は、決定した表示率閾値を、表示率閾値記憶部31に格納する。
表示率閾値決定部23は、図9に示す設定画面に対するユーザ操作に従って、表示率閾値を決定してもよい。図9は、スマートフォン100の表示部12に表示される、微調整モードに係る設定画面の一具体例を示す図である。
スマートフォン100の制御部2は、モード切替トグル800に対するタッチ操作によって、微調整モードのオンとオフとを切り替えてもよい。例えば、ユーザによって、「有り」のモード切替トグル800がタップされると、操作取得部21がこれを検知し、制御部2の図示しないモード切替部が、モード設定記憶部32に記憶されている微調整モードのフラグをオンに設定する。一方、「無し」のモード切替トグル800がタップされると、上記モード切替部は、上記フラグをオフに設定する。なお、図9は、微調整モードがオンに設定されているときのモード切替トグル800を示している。
図9に示す設定画面には、さらに、ユーザに所望の表示率閾値を入力させるための表示率閾値入力領域801が設けられている。ユーザは、表示率閾値入力領域801をタッチ操作して、所望の数字を入力する。数字を入力するためのGUI(graphical user interface)ツールは、従来の技術が適宜採用される。
表示率閾値入力領域801に対して、数字が入力されると、表示率閾値決定部23は、操作取得部21を介して入力された数字を取得し、この数字を新たな表示率閾値として表示率閾値記憶部31に格納する。
上記構成によれば、スマートフォン100の製造段階で、表示率閾値記憶部31に、例えば「50%」等のデフォルト値が事前に格納されている場合でも、ユーザが使用時に所望の表示率閾値に変更することができる。表示率閾値記憶部31に記憶された表示率閾値は、表示率判定部24による判定処理において読み出される。
〔スマートフォンが実行する処理の流れ〕
図3を参照して、スマートフォン100における処理の流れについて説明する。図3は、スマートフォン100における処理の全体の流れを示すフローチャートである。
操作部11を介して入力された指示信号を受け付けて、操作取得部21が、タッチ操作を検出すると(S101においてYES)、操作取得部21は、指示体の接触位置について表示部12における座標の特定を行う。ここでは、タップ操作が行われたものとする。
次に、ボタン特定部22は、特定された接触位置に基づいて、タップされたボタンを特定する(S102)。具体的には、ボタン特定部22は、座標系記憶部33に記憶されているページデータがプロットされた座標系に、操作取得部21から取得した接触位置をプロットして、接触位置に配置されているボタンを、タップされたボタン401として特定する。
次に、表示率判定部24は、表示率算出処理を実行する(S103)。表示率判定部24は、ステップS102でボタン特定部22が特定したボタン401と表示範囲との位置関係に基づき、該ボタン401の表示率を求める。本ステップにおける表示率算出処理の詳細については後述する。
次に、表示率判定部24は、算出した表示率が表示率閾値以上か、未満かを判定する(S104)。
ボタン401の表示率が表示率閾値以上である場合(S104でNO)、ボタン選択確定部25は、S102で特定された、ユーザにタップされたボタン401の選択を確定させる(S105)。すなわち、ボタン401が表示部12の表示範囲内に充分に表示されている場合には、ボタン選択確定部25が、表示率判定部24からの指示信号に応じて、ボタン401に対応付けられた処理の開始を、アプリケーションプログラムまたはオペレーティングシステムに指示する。
ボタン401の表示率が表示率閾値未満である場合(S104でYES)、スクロール調整部26は、スクロール調整処理を実行する(S106)。すなわち、表示率判定部24によって、表示範囲内に含まれているボタン401の部分が不足していると判断されれば、スクロール調整部26が、ボタン401の表示率を充分にするために、ボタン401の表示位置を微調整する。本ステップにおけるスクロール調整処理の詳細については後述する。
次に、表示制御部27は、スクロール調整部26がスクロールさせているページデータを表示部12に表示する(S107)。
スマートフォン100が、微調整スクロール機能に係る上述の各ステップを実行することにより、表示部12の端で、充分に表示されていないボタン401を、ユーザにとって視認しやすくかつ操作しやすい表示位置に移動させることが可能となる。その上、この微調整スクロール処理は、タップ操作などのユーザの容易な操作をトリガにして実行される。したがって、上記方法によれば、ユーザの操作性を向上させることが可能になる。
以下では、微調整スクロール処理を実行するスマートフォン100の構成および動作を、具体例を用いてより詳細に説明する。
〔座標系記憶部33に記憶されているページデータ400について〕
座標系記憶部33には、表示部12に表示される対象であるページデータ(表示対象データ)400をプロットした座標系が記憶されている。図4は、座標系記憶部33に記憶されている座標系の具体例を示す図である。
なお、ページデータ400とは、表示部12に表示される対象となる情報であり、本実施形態では、表示部12の表示範囲402よりも大きいサイズを有するWebページ、メニュー画面、アイコンリスト等が想定されている。
本実施形態において、ページデータ400には、タッチ操作が可能なオブジェクトである1または複数のボタン401が配置されている。以下では、図4に示す複数のボタン401のうち、特定のボタンを指すときは、ボタン401a、401b、・・・と表記し、ページデータ400に含まれているボタンの総称としてのボタン401と区別する。
図4に示すとおり、ページデータ400には、複数のボタン401が、所定のレイアウトで配置される。さらに、ボタン401上には、各ボタン401の内容を表す文字列がボタンの図形に対して所定のレイアウトで配置される。文字列は、ユーザがそのボタンの機能を判別できるような内容であることが好ましい。
本実施形態では、座標系記憶部33には、図4に示すとおり、ページデータ400の最左上端を原点とするx軸およびy軸からなる座標系が定義されている。したがって、ページデータ400に配置されている各ボタン401について、制御部2の各部は、上記座標系における座標値によって、ボタン401の図形の位置およびサイズ(幅および高さ)、並びに、文字列の位置およびサイズを特定することができる。
さらに、上記座標系には、表示部12の表示範囲がプロットされる。表示部12の表示範囲402は、図4では破線の矩形として示されている。ページデータ400上を表示範囲402が移動することによって、ページデータ400のスクロールが実現される。
表示範囲402の移動方向は、ユーザが知覚するページデータ400のスクロール方向とは反対の関係にある。具体的には、図2において、ユーザからみて黒矢印で示す方向(左方向)にページデータ400がスクロールするということは、図4において、黒矢印で示す方向(すなわち、右方向)に表示範囲402が移動することを意味する。
以下の記載において、スクロール方向を表現するときの「上下左右」は、ページデータ400の、ユーザが知覚するスクロール方向を指す。すなわち、「ページデータ400を、上下左右方向にスクロールさせる」ことは、そのスクロール方向とは逆の方向に、表示範囲402を移動させる処理を指す。
以上のとおり、図4において、ボタン401a、401b、401c、および401dは、表示範囲402内に全体が含まれておらず、一部が表示範囲402からはみ出す位置に配置されている。つまり、これらのボタンは、全部が表示されず、一部が欠けた状態で表示部12に表示されている。このように表示部12上で一部が欠けているボタンは、視認しにくく、操作しにくいという問題がある。表示率が低く、つまり、欠けている部分が多いほど、この問題は深刻である。
本発明のスマートフォン100は、表示率判定部24がタップされたボタンの表示率の不足を判定し、スクロール調整部26がその判定結果に応じて表示率が不足するボタンの位置を微調整することによって上記問題を解決する。
〔表示率算出処理の流れ〕
図5および図6を参照して、表示率判定部24が実行する表示率算出処理(図2のS103)の流れについて、より詳細に説明する。図5は、表示率判定部24が実行する表示率算出処理の流れを示すフローチャートである。図6は、図4の座標系にプロットされているボタン401aと、ボタン401a周辺の表示範囲402との位置関係を拡大して示す図である。
流れを説明する前に、本実施形態では、図6に例示するように、ボタン401aの図形(矩形)の4つの頂点を、以下の通り呼称する。すなわち、左上の頂点を頂点A、右上の頂点を頂点B、左下の頂点を頂点C、右下の頂点を頂点Dと定める。
また、図6に示すように、ボタン401aの図形領域のうち、表示範囲402に含まれる領域(斜線領域)を、表示対象領域601と定める。さらに、表示対象領域601の4つの頂点、すなわち、左上の頂点、右上の頂点、左下の頂点、および右下の頂点を、それぞれ、頂点a、頂点b、頂点c、および頂点dと定める。
さらに、図4に示す座標系における、上述の各頂点の座標値を以下のように定める。ボタン401aの頂点Aの座標値を(xA,yA)、頂点Bの座標値を(xB,yB)、頂点Cの座標値を(xC,yC)、頂点Dの座標値を(xD,yD)とする。
各ボタン401の幅および高さの情報がページデータ400に含まれている場合には、例えば、頂点B、頂点C、および頂点Dの座標値は、基準となる左上の頂点Aの座標値に基づいて、ボタン401の幅および高さから特定することができる。
表示対象領域601の頂点aの座標値を(xa,ya)、頂点bの座標値を(xb,yb)、頂点cの座標値を(xc,yc)、頂点dの座標値を(xd、yd)とする。
以上を踏まえ、図6を参照して、図5に示す表示率算出処理の流れを説明する。以下に示す例では、ボタンの形状が矩形である場合を想定している。
まず、表示率判定部24は、ボタン401aの各頂点が表示範囲402内にあるのか、表示範囲402外にあるのかに基づいて、ボタン401aが全部表示されているのか、一部欠けて表示されているのかを判定する。具体的には、表示率判定部24は、座標系記憶部33に記憶されている座標系を参照し、ページデータ400と表示範囲402との位置関係を確認する。そして、ボタン特定部22によって特定されたボタン401aの頂点A、頂点B、頂点C、および、頂点Dが表示範囲402に含まれるか否かを判定する(S201〜S204)。なお、S201〜S204の各判定処理は、どの順序で実行されても構わない。
ボタン401aのすべての頂点が表示範囲402内に含まれている場合(S201〜S204のすべてにおいてYES)、表示率判定部24は、ボタン401aのすべてが表示部12に表示されていると判断する。つまり、表示率判定部24は、ボタン401aの表示率を100%と算出する(S205)。
なお、矩形のボタン401が矩形の表示範囲402に対して傾くことなく表示されることが前提であるケースでは、矩形のボタン401の4つの頂点のうち3つについて、表示範囲402に含まれるか否かを判定すれば、表示率が100%か否かを判断することが可能である。そのため、ステップS201〜S204のうちの1つが省略されても構わない。
各頂点A〜Dのいずれかが表示範囲402外にある場合(S201〜S204のいずれかにおいてNO)、表示率判定部24は、ボタン401aの一部が欠けて表示されていると判断し、ボタン401aの表示対象領域601を特定する(S206)。表示対象領域601は、ボタン401aの図形の全領域のうち、表示範囲402と重なる領域を意味する。
次に、表示率判定部24は、ボタン401aの表示率を算出する(S207)。ここでは、表示率は100%未満で算出される。具体的には、表示率判定部24は、図6に示すとおり、ボタン401aの図形の全領域に対する、表示対象領域601の比率を算出する。
続いて、表示率判定部24は、ステップS205またはステップS207で算出した表示率を出力する(S208)。
スマートフォン100は、上述の方法で得られた表示率に基づいて、既述のステップS104(図3)に移行し、処理を続ける。
〔スクロール調整処理の流れ〕
図7を参照して、スクロール調整部26が実行するスクロール調整処理の流れについて説明する。図7は、スクロール調整部26が実行する、ページデータ400のスクロール調整処理の流れを示すフローチャートである。スクロール調整処理は、表示率算出処理の結果、操作されたボタンの表示率が充分でない場合に実行される。詳細には、スクロール調整処理は、図6に示すボタン401aの4つの頂点A、B、CおよびD、ならびに、表示対象領域601の4つの頂点a、b、cおよびdの各座標値に基づいて実行される。
スクロール調整部26は、図6に示すとおり、ボタン401aの座標値と、表示対象領域601の座標値との比較を行う。まず、xA=xaが成立するか否かを判定する(S301)。つまり、ボタン401aの頂点Aおよび表示対象領域601の頂点aのx座標が一致するか否かを判定する。
xA=xaが成立しない場合(S301においてNO)、次に、スクロール調整部26は、x軸方向におけるスクロール方向を右方向と決定し、当該方向におけるスクロール量dxを、xa−XAから算出する(S302)。
左側の頂点のx座標が一致しないということは、xA<xaとなり、ボタン401aの一部が表示範囲402の左側にはみ出している状態であることを意味する。そのため、スクロール調整部26は、ボタン401aが表示範囲402内に収まるように、ページデータ400を右方向にスクロールさせることを決定する。さらに、本実施形態では、はみ出している分を表示範囲402内に納めるために、xaとxAとの差分dxをスクロール量として算出する。
XA=xaが成立する場合(S301においてYES)、次に、スクロール調整部26は、XB=xbが成立するか否かを判定する(S303)。つまり、左側の頂点Aが表示範囲402内にあることが確認されたので、次は、右側の頂点Bについて、はみ出しの有無および量を確認する。
XB=xbが成立しない場合(S303においてNO)、次に、スクロール調整部26は、x軸方向におけるスクロール方向を左方向と決定し、当該方向におけるスクロール量dxを、xB−xbから算出する(S304)。
右上の各頂点のx座標が一致しないということは、xb<xBとなり、ボタン401aの一部が表示範囲402の右側にはみ出している状態であることを意味する。そのため、スクロール調整部26は、ボタン401aが表示範囲402内に収まるように、ページデータ400を左方向にスクロールさせることを決定する。さらに、スクロール調整部26は、xB−xbから求まる差分dxをスクロール量として算出する。なお、スクロール調整部26は、xb−xBの差分の絶対値をスクロール量として算出してもよい。
XB=xbが成立する場合(S303においてYES)、x軸方向において、ボタン401aの矩形は、表示範囲402からはみ出していないことを意味する。この場合、スクロール調整部26は、x軸方向におけるスクロールは不要であると判断する。
こうして、x軸方向におけるスクロール方向およびスクロール量を決定すると、次に、スクロール調整部26は、y軸方向のスクロール方向およびスクロール量を決定するためにステップS305へ移行する。なお、S301およびS302と、S303およびS304とが実行される順序は逆でもよい。また、x軸方向における表示範囲402の左側のはみ出し有無および量を確認するために、スクロール調整部26は、頂点Aの代わりに頂点Cの位置を検証してもよい。また、x軸方向における表示範囲402の右側のはみ出し有無および量を確認するために、スクロール調整部26は、頂点Bの代わりに頂点Dの位置を検証してもよい。
続いて、スクロール調整部26は、yA=yaが成立するか否かを判定する(S305)。つまり、ボタン401aの頂点Aおよび表示対象領域601の頂点aのy座標が一致するか否かを判定する。
YA=yaが成立しない場合(S305においてNO)、次に、スクロール調整部26は、y軸方向におけるスクロール方向を下方向と決定し、当該方向におけるスクロール量dyを、ya−yAから算出する(S306)。
上側の頂点のy座標が一致しないということは、yA<yaとなり、ボタン401aの一部が表示範囲402の上側にはみ出している状態であることを意味する。そのため、スクロール調整部26は、ボタン401aが表示範囲402内に収まるように、ページデータ400を下方向にスクロールさせることを決定する。さらに、yaとyAとの差分dyをスクロール量として算出する。
YA=yaが成立する場合(S305においてYES)、次に、スクロール調整部26は、YC=ycが成立するか否かを判定する(S307)。つまり、上側の頂点Aが表示範囲402内にあることが確認されたので、次は、下側の頂点Cについて、はみ出しの有無および量を確認する。
YC=ycが成立しない場合(S307においてNO)、次に、スクロール調整部26は、y軸方向におけるスクロール方向を上方向と決定し、当該方向におけるスクロール量dyを、yC−ycから算出する(S308)。
左下の各頂点のy座標が一致しないということは、yc<yCとなり、ボタン401aの一部が表示範囲402の下側にはみ出している状態であることを意味する。そのため、スクロール調整部26は、ボタン401aが表示範囲402内に収まるように、ページデータ400を上方向にスクロールさせることを決定する。さらに、yC−ycから求まる差分dyをスクロール量として算出する。yc−yCの差分の絶対値をスクロール量として算出してもよい。
YC=ycが成立する場合(S307においてYES)、y軸方向において、ボタン401aの矩形は、表示範囲402からはみ出していないことを意味する。この場合、スクロール調整部26は、y軸方向におけるスクロールは不要であると判断する。
こうして、x軸方向およびy軸方向におけるスクロール方向およびスクロール量を決定すると、スクロール調整部26は、ステップS309へ移行する。
そして、スクロール調整部26は、S302またはS304、および、S306またはS308の少なくともいずれか1つのステップで決定したスクロール方向およびスクロール量を出力する。
以上の処理を経て、スクロール調整部26によるスクロール調整処理が完了し、スマートフォン100は上述したステップS107に移行する。
上記方法によれば、はみ出しているボタン401aが表示範囲402からはみ出している方向とその量とに基づいて、ボタン401aを適切な位置に表示させるためのスクロール方向と、必要最小限のスクロール量とが算出される。スクロール調整部26は、S309にて最終的に確定してスクロール方向とスクロール量とに基づいて、ページデータ400をスクロールさせる。これにより、ボタン401aは、表示部12の適切な位置に表示される。すなわち、ボタン401aの全体が表示部12に表示されることになるので、ユーザは、ボタン401aを視認しやすくなり、ボタン401aに対してタッチ操作を行いやすくなる。
〔スマートフォン100における表示例〕
図8を参照して、スマートフォン100が微調整モードを実行した場合に表示部12に表示される画面の具体例について説明する。図4に示すボタン401a、401b、401c、および401dと、表示範囲402との位置関係が、微調整のスクロールが行われる前の状態を示している。一方、図8の(a)〜(c)は、上記のいずれかのボタンがタップされて、微調整のスクロールが行われた後の状態を示している。
ここで、表示率閾値記憶部31に設定されている表示率閾値は50%とし、図4におけるボタン401a、401b、401c、および401dの表示率は、それぞれ30%、40%、25%、および60%であるとする。したがって、上記の例では、表示率が不足するボタン401a、401b、401cがタップされた場合に、スマートフォン100において微調整のスクロール処理が実行される。
図8の(a)に示す表示画面は、図4に示す位置関係にあるときにボタン401aがタップされた場合に、ページデータ400がスクロールされた後に表示されるものである。図4において上側がはみ出しているボタン401aが表示範囲402内に収まるように、スクロール調整部26が、ページデータ400を下方向にスクロールする。その結果、ボタン401aの全体が表示部12に表示される。
図8の(b)に示す表示画面は、図4のボタン401bがタップされた場合に、ページデータ400がスクロールされた後に表示されるものである。図4において右側がはみ出しているボタン401bが表示範囲402内に収まるように、スクロール調整部26が、ページデータ400を左方向にスクロールする。その結果、ボタン401bの全体が表示部12に表示される。
図8の(c)に示す表示画面は、図4のボタン401cがタップされた場合に、ページデータ400がスクロールされた後に表示されるものである。図4において右側および下側がはみ出しているボタン401cが表示範囲402内に収まるように、スクロール調整部26が、ページデータ400を左上方向にスクロールする。その結果、ボタン401cの全体が表示部12に表示される。
なお、ボタン401dがタッチされた場合、ボタン401dの表示率は60%であり、表示率閾値50%を超えている。ここでは、表示率判定部24は、ボタン401dの表示率は充分であると判断する。そのため、微調整のスクロール処理は実行されず、ボタン選択確定部25によってボタン401dの選択が確定される。
以上のように、スマートフォン100は、一部分のみが表示範囲402に含まれるボタン401a、401b、および401cについて、これらに対するタップ操作を検出したとき、タップされたボタン401a、401b、または、401cの全体が表示範囲402に含まれるように、ページデータ400をスクロールさせる。すなわち、座標系にプロットされた表示範囲402をスクロール方向と反対の方向に移動させる。
これにより、スマートフォン100は、一部が欠けていたボタン401の全体を表示することができる。そのため、ボタン401の視認性および操作性が向上する。具体的には、ユーザは、該ボタン401の内容を確認した上で、該ボタン401を選択するか否かを判断することができる。また、意図するボタンを正確なタッチ操作によって指定することができる。
結果として、スマートフォン100は、ユーザによる正確なタッチ操作を補助することができる。また、上記のようにボタンの表示位置を微調整するためのスクロール処理については、ドラッグ操作を必要としない。そのため、ドラッグ操作がユーザにとって煩雑になることもないし、ユーザが意図しないボタンを誤ってタッチするなどの誤操作を防止することができる。
さらに、スマートフォン100は、表示率閾値記憶部31において、表示率閾値を保持している。上記構成によれば、表示率判定部24は、ボタン401a、401b、および401cの表示率に基づいて、表示率が不足しているのか否かを判断することができる。
そして、スクロール調整部26は、表示率閾値以下である場合(表示率が不足している場合)に、微調整スクロール処理を実行する。このようにすれば、ユーザにとって内容が確認し難いボタン、操作し難いボタンがタップされた場合にのみ、微調整のスクロールが実行される。これにより、不必要に高頻度で微調整スクロールが実行されてかえって視認性が損なわれるといった不都合を排除することができる。また、スクロール処理に係る制御部2の負荷を軽減することができる。
〔変形例:スクロール方向を示す矢印アイコン700の表示〕
本実施形態の一変形例として、スマートフォン100の表示制御部27は、図10の(a)に示すように、スクロール方向をユーザに示すための、矢印アイコン700を表示させてもよい。
図10の(a)は、スクロール調整部26がページデータ400をスクロールしている最中に、表示制御部27が表示する、スクロール方向を示す矢印アイコン700の具体的な表示例を示す図である。より具体的には、図4に示す表示状態で、ボタン401bがタップされ、ボタン401bを全部表示させるために、スクロール調整部26が左方向にページデータ400をスクロールさせ始める。表示制御部27は、スクロールが開始されると、図10の(a)に示すとおり、そのスクロール方向を示す矢印アイコン700をスクロール中のページデータ400とともに表示する。
図10の(b)は、上記スクロール処理が完了した後に表示部12に表示される画面の具体例を示す図である。同図に示すとおり、表示制御部27は、上記スクロールが完了すると、スクロール方向を示す矢印アイコン700を非表示にする。ページデータ400が静止した状態では、ユーザは、表示部12に表示されている情報(ここでは、ボタン)に関心がある。そのため、表示されている内容の視認性を損なう虞があるため、スクロールされていないときは、矢印アイコン700を非表示にすることが好ましい。
本変形例の構成によれば、ユーザは、ページデータ400がスクロールする方向を矢印アイコン700によって通知される。そのため、ページデータ400について急激に微量の変化が生じたとしても、その変化(微調整のスクロール)が起こる前後の各ボタン401の位置関係を容易に理解することができる。
≪実施形態2≫
図11を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図11は、本実施形態に係るスマートフォン200の動作を説明する図である。
スマートフォン200は、一部分のみが表示されているボタン401bがタッチされたとき、該ボタン401b上に表示されている文字列111aの全体が表示部12の画面内に含まれていなければ、文字列111aの全体が表示範囲402に含まれるように、ページデータ400をスクロールさせる。
本実施形態のスマートフォン200において、実施形態1のスマートフォン100と異なる点は、表示率判定部24が、ボタンの図形の面積ではなく、ボタンに付与されている文字列の表示されている文字数の割合に基づいて表示率を算出する点である。
また、スクロール調整部26が、ボタンに配置された文字列が表示範囲402に含まれるようにスクロール方向およびスクロール量を決定する点である。
したがって、座標系記憶部33に記憶されている座標系には、各ボタンの図形の配置位置がプロットされるだけでなく、そのボタンに割り当てられている文字列の配置位置もプロットされている。
図11の(a)は、ページデータ400が微調整スクロールされる前の表示画面を示す図である。同図に示すとおり、各ボタンには文字列が割り当てられており、ボタンの図形(矩形)上に、文字列が配置されている。例えば、ボタン401bには、「BUTTON L」という文字列111aが割り当てられ、ボタン401bの矩形の図形上に配置されている。ここで、ボタン401bは一部が欠けて表示されている。
図11の(a)に示す状態では、ユーザが視認することができるのは、文字列111aのうち、「BU」の部分のみであり、これでは、ユーザはボタン401bが何のボタンかを認識することができない。
このような状況において、操作取得部21は、ボタン401b上でのタップ操作を検出し、ボタン特定部22が、操作されたボタンがボタン401bであると特定する。表示率判定部24は、座標系記憶部33に記憶されている座標系を参照し、ボタン401bの文字列「BUTTON L」のうち、表示範囲402に含まれているのは「BU」のみであると判断する。すなわち、全文字列8文字(本実施形態では、スペースも1文字と数えている)のうち、表示されているのは、2文字であるため、表示率を25%と算出する。表示率判定部24は、表示率閾値記憶部31に記憶されている表示率閾値50%と比較して、表示率が表示率閾値未満であることから、ボタン401bの表示率が不足していると判定する。
スクロール調整部26は、文字列111aの全体(全8文字)が表示範囲402に含まれるように、ページデータ400をスクロールさせる。具体的には、座標系にプロットされている全8文字の外接矩形の位置を取得し、この外接矩形が表示範囲402内に収まるようにスクロール方向とスクロール量とを決定する。表示範囲402との比較対象が、ボタンの図形ではなく、文字列の外接矩形であるという点を除いては、スクロール調整部26が実行するスクロール調整処理の内容は、実施形態1と同様である。
図11の(b)は、ページデータ400が微調整スクロールされた後の表示画面を示す図である。同図に示すとおり、スクロール調整部26は、ボタン401bの図形全体ではなく、図形に付与されている文字列111aの全体が表示範囲402に含まれるように、ページデータ400をスクロールさせている。これにより、ユーザは、ボタン401bの図形全体が表示されていなくても、文字列111a全体が表示されているため、このボタン401bが「BUTTON L」であることを視認することができる。
なお、上述の説明では、表示率判定部24は、表示率を、図形上に配置された文字の文字数に基づいて算出する例について述べたが、これに限定されない。表示率判定部24は、文字列の外接矩形を設定し、当該外接矩形全体の面積における、当該外接矩形が表示範囲402と重なる面積の割合に基づいて表示率を算出してよい。
上記の構成によれば、スマートフォン200は、ボタンの文字列が適切な位置に表示されるように、ページデータ400を微調整スクロールさせることができる。これにより、ユーザは、タップしたボタン401b上に表示されている文字列111aの全体を確認することができる。結果として、ボタン401bの内容を理解した上で、該ボタン401bを選択するか否かを判断することができる。また、少なくとも文字列111aの全体が表示範囲402に含まれるようにスクロール量を決定するので、スクロール量を最小限に抑え、ユーザの視認性を大きく損なうことを防止することができる。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る情報処理装置は、上記課題を解決するために、複数のオブジェクトをタッチ操作可能にタッチパネルに表示する情報処理装置であって、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって指定された指定オブジェクトを上記複数のオブジェクトの中から特定するオブジェクト特定手段と、上記オブジェクト特定手段によって特定された指定オブジェクトが上記タッチパネルの表示範囲内にある割合を示す表示率を判定する表示率判定手段と、上記指定オブジェクトの上記表示率が所定の表示率に満たない場合に、上記指定オブジェクトが上記所定の表示率以上で表示されるように、上記複数のオブジェクトが配置された表示対象データをスクロールさせるスクロール制御手段とを備えている。
上記構成によれば、情報処理装置は、タッチパネルに複数のオブジェクトを表示する。これらの表示されたオブジェクトは、ユーザがタッチ操作可能なように表示される。ユーザがタッチパネルに表示されたオブジェクトに対してタッチ操作を行うと、オブジェクト特定手段は、上記タッチ操作によって指定されたオブジェクトを、指定オブジェクトとして、上記複数のオブジェクトの中から特定する。
表示率判定手段は、タッチ操作された上記指定オブジェクトの表示率を判定する。具体的には、指定オブジェクトの全体のうち、タッチパネルに表示されている部分の割合を表示率として求め、これが、所定の表示率以上であるのか未満であるのかを判定する。指定オブジェクトの表示率が所定の表示率未満であるということは、指定オブジェクトはタッチパネルに、充分に表示されていないということを意味する。
スクロール制御手段は、上記表示率判定手段によって得られた上記指定オブジェクトの表示率が所定の表示率に満たない場合には、表示対象データをスクロールさせる。表示対象データは、指定オブジェクトを含む上記複数のオブジェクトが配置された情報であり、これをスクロールさせることによって、上記複数のオブジェクトのタッチパネル上の表示位置を変更することができる。ここで、スクロール制御手段は、上記指定オブジェクトの表示率を上げるために、すなわち、指定オブジェクトのより多くの部分がタッチパネルに表示されるように、上記表示対象データをスクロールさせる。
このように表示対象データがスクロールすることに伴って、配置されている指定オブジェクトのタッチパネル上の表示位置が変化する。具体的には、指定オブジェクトの表示率が、所定の表示率に到達して、タッチパネルからはみ出て表示されていなかった部分が表示されるようになる。
これにより、ユーザは、指定オブジェクトをよりよく視認することができ、なおかつ、該指定オブジェクトに対して、よりタッチ操作を行いやすくなる。
結果として、ユーザが関心を持っているオブジェクトについて、情報を不足なく、且つ、平易に操作可能なように提供することが可能になるという効果を奏する。
その上、本発明の情報処理装置の上記構成によれば、ユーザが関心を持っている指定オブジェクトが充分に表示されていないとき(表示率が所定未満のとき)に、微調整のためのスクロール処理が実行される。表示率が充分でない場合とは、指定オブジェクトの表示位置が、ユーザにとって内容が確認し難い位置、または、操作し難い位置に表示されている場合を意味する。
つまり、微調整のためのスクロール処理が実行されるケースを、上記のような場合に限定することによって、不必要に高頻度で微調整スクロールが実行され、かえって視認性が損なわれるといった不都合を排除することができる。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、上記複数のオブジェクトは、少なくとも、タッチ操作可能範囲を示す図形で構成されており、上記表示率判定手段は、上記指定オブジェクトの図形が上記表示範囲内にある面積の割合に基づいて、上記表示率を判定し、上記スクロール制御手段は、上記指定オブジェクトの図形が、少なくとも上記所定の表示率以上で表示されるように、上記表示対象データのスクロール方向およびスクロール量を決定してもよい。
さらに、上記スクロール制御手段は、上記指定オブジェクトの図形の全部が上記表示範囲に含まれるように、上記表示対象データのスクロール方向およびスクロール量を決定することが好ましい。
上記構成によれば、指定オブジェクトの図形が所定の表示率に到達し、タッチパネルからはみ出て表示されていなかった指定オブジェクトの図形が表示されるようになる。
これにより、指定オブジェクトについてタッチ操作可能な範囲が増え、ユーザは、該指定オブジェクトに対して、よりタッチ操作を行いやすくなる。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、上記複数のオブジェクトは、図形と上記図形内に表示される文字列とで構成されており、上記表示率判定手段は、上記指定オブジェクトの文字列のうち、上記表示範囲内にある文字数の割合に基づいて、文字列の表示率を判定し、上記スクロール制御手段は、上記指定オブジェクトの文字列が、少なくとも上記所定の表示率以上で表示されるように、上記表示対象データのスクロール方向およびスクロール量を決定してもよい。
さらに、上記スクロール制御手段は、上記指定オブジェクトの文字列の全部が上記表示範囲に含まれるように、上記表示対象データのスクロール方向およびスクロール量を決定することが好ましい。
上記構成によれば、指定オブジェクトの図形内の文字列が所定の表示率に到達し、タッチパネルからはみ出て表示されていなかった文字列が表示されるようになる。
これにより、指定オブジェクトについて視認できる文字列が増え、ユーザは、指定オブジェクトについて、その内容をよりよく確認することができる。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、さらに、上記スクロール制御手段によって上記表示対象データがスクロールされているとき、そのスクロール方向を示す矢印を上記タッチパネルに表示する表示制御手段を備えていてもよい。
上記構成によれば、ユーザは、表示対象データが微調整のためにスクロールする方向を矢印によって確認することができる。そのため、表示対象データに微量の変化が生じたとしても、その変化(微調整のスクロール)が起こる前後の各オブジェクトの位置関係を容易に理解することができる。
本発明の一態様に係る情報処理装置の制御方法は、複数のオブジェクトをタッチ操作可能にタッチパネルに表示する情報処理装置の制御方法であって、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって指定された指定オブジェクトを上記複数のオブジェクトの中から特定するオブジェクト特定ステップと、上記オブジェクト特定ステップにて特定された指定オブジェクトが上記タッチパネルの表示範囲内にある割合を示す表示率を判定する表示率判定ステップと、上記表示率判定ステップにて得られた上記指定オブジェクトの上記表示率が所定の表示率に満たない場合に、上記指定オブジェクトが上記所定の表示率以上で表示されるように、上記複数のオブジェクトが配置された表示対象データをスクロールさせるスクロール制御ステップとを含む。
なお、上記情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、スマートフォン100および200の各ブロック、特に、ボタン特定部22、表示率判定部24、および、スクロール調整部26は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、スマートフォン100および200は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるスマートフォン100または200の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記スマートフォン100または200に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、スマートフォン100または200を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、スマートフォン、携帯電話、PDA、タブレットPC、デジタルカメラ等、タッチ操作による選択が可能なオブジェクトを表示する機構を備えたあらゆる情報処理装置に好適に利用することができる。
1 タッチパネル
2 制御部
3 記憶部
11 操作部
12 表示部
21 操作取得部
22 ボタン特定部(オブジェクト特定手段)
23 表示率閾値決定部(閾値決定手段)
24 表示率判定部(表示率判定手段)
25 ボタン選択確定部(選択確定手段)
26 スクロール調整部(スクロール制御手段)
27 表示制御部(表示制御手段)
31 表示率閾値記憶部
32 モード設定記憶部
33 座標系記憶部
100 スマートフォン(情報処理装置)
200 スマートフォン(情報処理装置)

Claims (9)

  1. 複数のオブジェクトをタッチ操作可能にタッチパネルに表示する情報処理装置であって、
    上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって指定された指定オブジェクトを上記複数のオブジェクトの中から特定するオブジェクト特定手段と、
    上記オブジェクト特定手段によって特定された指定オブジェクトが上記タッチパネルの表示範囲内にある割合を示す表示率を判定する表示率判定手段と、
    上記指定オブジェクトの上記表示率が所定の表示率に満たない場合に、上記指定オブジェクトが上記所定の表示率以上で表示されるように、上記複数のオブジェクトが配置された表示対象データをスクロールさせるスクロール制御手段とを含むことを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記複数のオブジェクトは、少なくとも、タッチ操作可能範囲を示す図形で構成されており、
    上記表示率判定手段は、
    上記指定オブジェクトの図形が上記表示範囲内にある面積の割合に基づいて、上記表示率を判定し、
    上記スクロール制御手段は、
    上記指定オブジェクトの図形が、少なくとも上記所定の表示率以上で表示されるように、上記表示対象データのスクロール方向およびスクロール量を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記スクロール制御手段は、
    上記指定オブジェクトの図形の全部が上記表示範囲に含まれるように、上記表示対象データのスクロール方向およびスクロール量を決定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 上記複数のオブジェクトは、図形と上記図形内に表示される文字列とで構成されており、
    上記表示率判定手段は、
    上記指定オブジェクトの文字列のうち、上記表示範囲内にある文字数の割合に基づいて、文字列の表示率を判定し、
    上記スクロール制御手段は、
    上記指定オブジェクトの文字列が、少なくとも上記所定の表示率以上で表示されるように、上記表示対象データのスクロール方向およびスクロール量を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 上記スクロール制御手段は、
    上記指定オブジェクトの文字列の全部が上記表示範囲に含まれるように、上記表示対象データのスクロール方向およびスクロール量を決定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 上記スクロール制御手段によって上記表示対象データがスクロールされているとき、そのスクロール方向を示す矢印を上記タッチパネルに表示する表示制御手段を備えていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 複数のオブジェクトをタッチ操作可能にタッチパネルに表示する情報処理装置の制御方法であって、
    上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって指定された指定オブジェクトを上記複数のオブジェクトの中から特定するオブジェクト特定ステップと、
    上記オブジェクト特定ステップにて特定された指定オブジェクトが上記タッチパネルの表示範囲内にある割合を示す表示率を判定する表示率判定ステップと、
    上記表示率判定ステップにて得られた上記指定オブジェクトの上記表示率が所定の表示率に満たない場合に、上記指定オブジェクトが上記所定の表示率以上で表示されるように、上記複数のオブジェクトが配置された表示対象データをスクロールさせるスクロール制御ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  8. コンピュータを、請求項1から6までのいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるための制御プログラム。
  9. 請求項8に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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