JP2014044399A - 撮像レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で、比較的画角が広く、低F値を持ち、収差が良好に補正された、高性能の撮像レンズを提供する。
【解決手段】物体側から像側に向かって順に、開口絞りと、光軸近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第1レンズL1と光軸近傍で正のメニスカス形状の第2レンズL2と、光軸近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有する第3レンズL3と光軸近傍で像側に凹面を向けた負の屈折力を有する第4レンズL4とで構成し、すべてのレンズの両面が非球面で形成し、第4レンズの像側の非球面には光軸上以外の位置に変極点を有し、以下の条件式(1)、(2)を満足する。(1)0.75<TLA/(2IH)<0.90(2)0.90<TLA/f<1.30、ただし、TLA:第4レンズと撮像素子間に配置されたフィルタを取り外した際の第1レンズの物体側の面から撮像素子の撮像面までの光軸上の距離、IH:最大像高、f:撮像レンズ全系の焦点距離
【選択図】図1

Description

本発明は小型の撮像装置に使用されるCCDセンサーやCMOSセンサーに被写体の像を結像させる撮像レンズに係り、小型化、薄型化が進む携帯電話機やスマートフォン等の携帯端末ならびにPDA等に搭載される撮像レンズを備えた撮像装置に関するものである。
近年、通話主体の携帯電話機に代わり、携帯情報端末(PDA)やコンピュータ機能を付加した、いわゆるスマートフォンが普及している。これら、携帯端末やスマートフォンに搭載される撮像レンズについては、高解像度化、小型化、薄型化ならびに低F値化および広角化などが求められている。従来の撮像レンズの構成としては、たとえば4枚構成の撮像レンズが知られている(特許文献1、2)。近年、撮像素子のサイズが小さくなるにつれ、撮像レンズの小型化、薄型化の要求が一段と強くなっている。撮像レンズの小型化を示す指標として、光学全長と最大像高との比を表わす方法がある。この比率が小さければ小さいほど、光軸方向に対して小型化が実現されたレンズ系と言える。特許文献1には物体側から順に、物体側が凸面の正の屈折力を有する第1レンズと、開口絞りと、両面が非球面で負の屈折力を有する第2レンズと、物体側が凹面のメニスカス形状または両凸形状であり、両面が非球面の正の屈折力を有する第3レンズと、両凹形状で両面が非球面であり、負の屈折力を有する第4レンズとからなり、第4レンズの像側の面に変極点を有し、開口絞りから撮像面までの光軸上の距離と、光学全長との比の最大値を規定した撮像レンズが開示されている。この撮像レンズは、第1レンズの屈折力を強め、第4レンズの物体側を凹面とすることにより、光学系の像側主点を撮像面から遠ざけることで光学全長の短縮化を図っている。特許文献1において、光学全長(TTL)と最大像高(IH)との比(TTL/(2IH))は0.9前後、光学全長と焦点距離との比は1.2〜1.3程度であり、比較的小型化が実現されている。しかし、特許文献1に開示された撮像レンズは1/4インチ以上の撮像素子を想定したものであり、光学全長は4mm前後である。上述したパワー構成と面構成で更なる小型化を実現しようとすると、各レンズの中心厚やエッヂ厚の確保が困難となる。各レンズを射出成型によって製造する場合、樹脂が充填されにくいという事態が生じる。この撮像レンズを光学全長と最大像高との比を小さく維持したまま、例えば1/5インチ以下の小型の撮像素子に適応させることは構造上不可能である。特許文献2には物体側から順に、第1レンズとしての物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、明るさ絞りと、第2レンズとしての像側に凸面を向けたメニスカスレンズと、第3レンズとしての像側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、第4レンズとしての負レンズを配置して構成され、第4レンズは少なくとも1面が非球面であり、第4レンズの近軸領域のパワーと最大光線高のパワーとの比及び第3レンズと第4レンズのアッべ数の差を適切な範囲に設定した撮像レンズ構成が開示されている。この撮像レンズは、第1レンズの物体側の面に強い正のパワーを持たせたメニスカス形状として第1レンズの像側主点を物体側へ移動させるとともに、第4レンズの像側の面を凹面にすることによって光学全長の短縮化を図っている。特許文献2において、光学全長と最大像高の比(TTL/(2IH))は1.17程度、光学全長と焦点距離との比は1.5程度であり、十分な小型化が実現されているとは言えない。また、半画角が33°であり、広角化が図られているとはいえない。
United States Patent US7,826,149,B2 特開2004−341512
本発明は上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、小型で、比較的画角が広く、低F値を持ち、収差が良好に補正された撮像レンズを提供することにある。特に、センサーサイズの縮小化に対応する、薄型の撮像レンズを提供する。
本発明による固体撮像素子用の撮像レンズは物体側から像側に向かって順に、開口絞りと、光軸近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第1レンズと、光軸近傍で正の屈折力を有するメニスカス形状の第2レンズと、光軸近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有する第3レンズと、光軸近傍で像側に凹面を向けた負の屈折力を有する第4レンズとで構成され、すべてのレンズの両面が非球面で形成され、前記第4レンズの像側の非球面には光軸上以外の位置に変極点を有し、以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする。
(1) 0.75<TLA/(2IH)<0.90
(2) 0.90<TLA/f<1.30
ただし、
TLA:第4レンズと撮像素子間に配置されたフィルタを取り外した際の第1レンズの物体側の面から撮像素子の撮像面までの光軸上の距離。
IH:最大像高
f:撮像レンズ全系の焦点距離
なお変極点とは接平面が光軸と垂直に交わる非球面上の点を指すものとする。
本発明の撮像レンズは第1、第2、第3レンズのパワーを正にすることにより各レンズ間距離を短縮し、全長の短縮化を図っている。
また、第4レンズのパワーを光軸近傍で負にすることにより、バックフォーカスを確保している。また、全てのレンズ面に適切な非球面形状を採用することで諸収差の良好な補正を図っている。第4レンズの像側の面は光軸近傍で凹面であり、光軸から離れた位置に変極点を有している。このような形状にすることによって、像面湾曲を良好に補正し、撮像素子への光線入射角度を適切に抑制することを可能にしている。
開口絞りは第1レンズの物体側に配置している。レンズ系の最も物体側に開口絞りを配置することで、射出瞳位置を像面から離すことができるため、撮像素子への光線入射角度を抑制することが容易になり、像側の良好なテレセントリック性を得ることができる。
条件式(1)は光学全長に対する最大像高の比の範囲を規定するものである。条件式(1)の上限値を上回ると最大像高に対する光学全長が長くなるため、各レンズに採用する形状の自由度が高くなり、性能を向上させやすくなるが、光学全長の短縮化に不利になる。一方、条件式(1)の下限値を下回ると、最大像高に対する光学全長が短くなりすぎ、製造可能なレンズ厚の確保が困難になるとともに、非球面形状を含む各レンズ形状の自由度が減少するため良好な諸収差を補正する為のレンズ構成が採りにくくなる。
条件式(2)は光学全長に対する撮像レンズ全系の焦点距離の比の範囲を規定するものである。条件式(2)の値が上限値を上回ると、光学全長の短縮化に不利になる。一方、条件式(2)の値が下限値を下回り、全系の焦点距離に対する光学全長が小さくなりすぎると、撮像レンズの像側主点位置が物体側に移動しすぎるため、製造可能なレンズ厚の確保が困難になるとともに、非球面形状を含む各レンズ形状の自由度が減少し、各レンズのパワーのバランスが崩れ、良好な諸収差の補正が困難になる。
本発明の撮像レンズは以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3)0.4<f1/f3<5.5
ただし、
f1:第1レンズの焦点距離
f3:第3レンズの焦点距離
条件式(3)は第1レンズの焦点距離に対する第3レンズの焦点距離の比の範囲を規定するものである。適切なバックフォーカスを維持しながら歪曲収差、コマ収差を良好に補正するための条件である。条件式(3)の値が上限値を上回ると第1レンズの正のパワーが相対的に弱くなるため、バックフォーカスの確保が困難になるとともに光学全長の短縮化に不利になる。一方条件式(3)の値が下限値を下回ると第1レンズの正のパワーが相対的に強くなるため、光学全長の短縮化には有利となるが歪曲収差、コマ収差の補正が困難になる。
本発明の撮像レンズはすべてプラスチック材料で構成され、アッベ数に関して以下の条件式(4)、(5)を満足することが望ましい。
(4)50≦νd≦70
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
ただし
νd:第1レンズから第4レンズのアッベ数
νd1:第1レンズのアッベ数
νd2:第2レンズのアッベ数
νd3:第3レンズのアッベ数
νd4:第4レンズのアッベ数
本発明で使用するレンズ材料は分散の小さいプラスチック材料であり、すべて同一の材料を採用することで、加工性ならびに低コスト化に有利である。
本発明の撮像レンズは以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
(6)−20.0<(r1+r2)/(r1−r2)<−0.50
ただし、
r1:第1レンズの物体側の面の曲率半径
r2:第1レンズの像側の面の曲率半径
条件式(6)の値が上限値を超えると第1レンズの物体側の面と像側の面の形状が対称に近づき、色収差が悪化する傾向となる。また、第1レンズの像側主点位置が像側へ移動するため、光学全長の短縮化に不利になる。一方、条件式(6)の値が下限値を下回ると第1レンズの像側主点位置が物体側に移動するため光学全長の短縮化には有効だが、第1レンズの物体側の面の曲率半径あるいは第1レンズの像側の面の曲率半径が小さくなりすぎ、製造誤差感度が高くなるため好ましくない。
本発明の撮像レンズは以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7)1.00<f123/ |f4|<1.20
ただし、
f123:第1レンズ、第2レンズ、第3レンズの合成焦点距離
f4:第4レンズの焦点距離
条件式(7)は第1レンズ、第2レンズ、第3レンズの合成焦点距離と第4レンズの焦点距離との比の範囲を規定するものである。条件式(7)を満足することによって、バックフォーカスを確保しながら光学全長を短縮するとともに、歪曲収差ならびに色収差を良好に補正することが可能である。条件式(7)の値が上限値、下限値を越えるといずれの場合も歪曲収差、色収差が大きくなる。
本発明の撮像レンズは1/5インチ以下の大きさであって、5メガピクセル以下の画素数を有する撮像素子を備えた撮像装置に用いることが望ましい。
撮像素子の撮像面の対角線長は、撮像素子のサイズが1/5インチで3.5mm程度、1/7インチで2.46mm程度である。条件式(1)を満足する撮像レンズを得ようとすると、光学全長は1/5インチでは2.80mm程度、1/7インチでは1.97mm程度と、非常に短い光学系となる。本発明は各レンズのパワー配列、および各レンズの形状、ならびに配置の組み合わせを最適にすることで、4枚構成でありながら、非常に短いスペースの中にレンズを組み込み可能としている。
一般に、完成されたレンズ系に対して屈折率、アッベ数を変えずにレンズ系を拡大、縮小するスケーリングという手法が良く知られている。パラメータに一定の係数を乗じ、新たなレンズ系を得る際、サイズを縮小する場合には、球面収差、非点収差、コマ収差などが縮小されることが知られている。しかし、単純にスケーリングすれば小型のレンズ系が実現されるわけではない。小さくなり過ぎれば各レンズの厚みや空気間隔が確保できない問題が生じ、またゴースト、フレアーの発生を防止する遮光板の配置スペースが確保できない等の問題が発生するからである。本発明は、上述したような非常に短い光学全長で、各レンズの厚みや空気間隔、遮光板の配置スペースを十分製造可能な範囲に確保するとともに、スケーリングと同様の効果、すなわち縮小された諸収差(球面収差、非点収差、コマ収差)を実現している。
また、本発明の撮像レンズは第1レンズの物体側の面から第2レンズの像側の面のうち少なくとも1面に回折光学面を設けることが望ましい。回折光学面は射出光の屈折率の波長依存性が逆転することを利用して色収差補正を行うものであり、回折光学面を設けることにより、新たなレンズを付加することなく軸上色収差、および倍率色収差の良好な補正を可能にするため、適用する撮像素子のサイズにかかわらず、軸上色収差、倍率色収差を好適に補正した撮像レンズを提供することができる。
本発明によれば4枚構成でありながら小型(薄型)で、F値が小さく、比較的広角で、良好に収差が補正された撮像レンズを提供することが出来る。すべてのレンズを同一のプラスチック材料で製造することにより、高い量産性の実現と低コスト化が容易である。
本発明の第1の実施形態に係る実施例1の撮像レンズの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例1の諸収差図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例2の撮像レンズの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例2の諸収差図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例3の撮像レンズの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例3の諸収差図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例4の撮像レンズの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例4の諸収差図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例5の撮像レンズの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例5の諸収差図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例6の撮像レンズの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例6の諸収差図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例7の撮像レンズの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例7の諸収差図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例8の撮像レンズの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る実施例8の諸収差図である。 本発明の第2の実施形態に係る実施例9の撮像レンズの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る実施例9の諸収差図である。 本発明の第2の実施形態に係る実施例10の撮像レンズの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る実施例10の諸収差図である。 本発明の第2の実施形態に係る実施例11の撮像レンズの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る実施例11の諸収差図である。
本発明に係る実施の形態は、二つの実施形態から構成される。第1の実施形態は、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する3枚のレンズと負の屈折力を有する1枚のレンズで構成された撮像レンズである。第2の実施形態は第1の実施形態と同様に、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する3枚のレンズと負の屈折力を有する1枚のレンズで構成され、第1レンズの物体側の面から第2レンズの像側の面のうち、少なくとも1面に回折光学面を設けた撮像レンズである。
第1の実施形態
本発明を具体化した第1の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13、図15はいずれも本発明の第1の実施形態の実施例1〜8に対応するレンズ断面図である。
第1の実施形態のすべての実施例において、開口絞りSTは第1レンズL1の物体側の面r1の有効径周縁部に配置されている。第4レンズL4の像側の面r8と撮像面IMとの間にr9、r10で構成されるフィルタIRが配置されている。図においてXは光軸を表している。なお、光軸上の距離を算出する際はr9、r10で構成されるフィルタIRは取り外して計算するものとする。
本実施の形態では、すべてのレンズ面を非球面で形成している。これらのレンズ面に採用される非球面形状は光軸方向の軸をZ、光軸に直交する方向の高さをH、円錐係数をk、非球面係数をA2iとした時、数式1により表わされる。
Figure 2014044399
つぎに本実施の形態に係る撮像レンズの実施例を示す。各実施例において、fはレンズ系全体の焦点距離、FnoはFナンバーを、ωは半画角をそれぞれ示す。iは物体側から数えた面番号、rは曲率半径、dは光軸上のレンズ間の距離(面間隔)、Ndは基準波長d線の屈折率、νdはd線のアッベ数、IHは撮像面の最大像高を示す。非球面に関しては、面番号iの後に*(アスタリスク)を付加して示す。
図1に示す様に、実施例1の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で両面凹形状の負の屈折力を有するレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。
実施例1の基本レンズデータを表1に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.82
(2)TLA/f=1.18
(3)f1/f3=3.043
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−4.15
(7)f123/|f4|=1.08
このように、実施例1に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は2.03mmであり、小型化が実現されている。
図2は実施例1の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。これらの収差図において、球面収差図には、470.0nm、510.0nm、555.0nm、610.0nm、および650.0nmの各波長に対する収差量を示し、非点収差図にはサジタル像面Sにおける収差量とタンジェンシャル像面Tにおける収差量を示し、倍率色収差図には470.0nmを基準波長としたときの555.0nmの収差量と470.0nmを基準波長としたときの650.0nmの収差量を示す。(図2、4、6、8、10、12、14、16においても同じ)。
図2に示されるように実施例1に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
図3に示す様に実施例2の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で両凸の正の屈折力を有するレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で両面凹形状の負の屈折力を有するレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。
実施例2の基本レンズデータを表2に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.84
(2)TLA/f=1.06
(3)f1/f3=0.479
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−0.90
(7)f123/|f4|=1.09
このように、実施例2に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は2.08mmであり、小型化が実現されている。
図4は実施例2の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。
図4に示されるように実施例2に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
図5に示す様に実施例3の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。
実施例3の基本レンズデータを表3に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.86
(2)TLA/f=1.22
(3)f1/f3=2.778
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−2.27
(7)f123/|f4|=1.14
このように、実施例3に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は2.13mmであり、小型化が実現されている。
図6は実施例3の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。
図6に示されるように実施例3に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
図7に示す様に実施例4の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で両面凹形状の負の屈折力を有するレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。
実施例4の基本レンズデータを表4に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.84
(2)TLA/f=1.20
(3)f1/f3=5.337
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−7.49
(7)f123/|f4|=1.14
このように、実施例4に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は2.08mmであり、小型化が実現されている。
図8は実施例4の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)および倍率色収差(mm)を示したものである。
図8に示されるように実施例4に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
図9に示す様に実施例5の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。
実施例5の基本レンズデータを表5に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.82
(2)TLA/f=1.276
(3)f1/f3=2.593
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−2.18
(7)f123/|f4|=1.04
このように、実施例5に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は2.03mmであり、小型化が実現されている。
図10は実施例5の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。
図10に示されるように実施例5に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
図11に示す様に実施例6の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で両面凹形状の負の屈折力を有するレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。
実施例6の基本レンズデータを表6に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.82
(2)TLA/f=1.14
(3)f1/f3=3.289
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−12.74
(7)f123/|f4|=1.11
このように、実施例6に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は2.02mmであり、小型化が実現されている。
図12は実施例6の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。
図12に示されるように実施例6に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
図13に示す様に実施例7の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。
実施例7の基本レンズデータを表7に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.81
(2)TLA/f=1.17
(3)f1/f3=0.84
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−1.74
(7)f123/|f4|=1.13
このように、実施例7に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は1.99mmであり、小型化が実現されている。
図14は実施例7の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。
図14に示されるように実施例7に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
図15に示す様に実施例8の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。
実施例8の基本レンズデータを表8に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.86
(2)TLA/f=1.22
(3)f1/f3=2.788
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−2.27
(7)f123/|f4|=1.14
このように、実施例8に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は2.13mmであり、小型化が実現されている。
図16は実施例8の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。
図16に示されるように実施例8に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
第2の実施形態
本発明を具体化した第2の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図17、図19、図21はいずれも本発明の第2の実施形態である実施例9〜11に対応するレンズ断面図である。第2の実施形態においても、すべての実施例において、開口絞りSTは第1レンズL1の物体側の面r1の有効径周縁部に配置されている。第4レンズL4の像側の面r8と撮像面IMとの間にr9、r10で構成されるフィルタIRが配置されている。図においてXは光軸を表している。なお、光軸上の距離を算出する際はr9、r10で構成されるフィルタIRは取り外して計算するものとする。
第2の実施形態は、第1の実施形態に比較して、適切な面に回折光学面を形成したことを特徴としている。さらなる色収差の補正を可能にするものである。回折光学面は射出光の屈折率の波長依存性が逆転することを利用して色収差の補正を行うものであり、新たなレンズを付加することなく色収差の補正を可能にする。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様にすべてのレンズ面を数式1で表わされる非球面で形成している。また、図においてDOEは回折光学面であることを表わしている。回折光学面DOEは第1レンズL1の物体側の面r1から第2レンズL2の像側の面r4のうち、少なくとも1面に数式2で表わされる光路差関数で形成されている。
Figure 2014044399
ただし、
P :光路差
2i :光路差関数係数(i=1〜7)
本実施例では、最大像高を他の実施例よりも大きく設定してあり、例えば1/4インチの撮像素子への適用を想定している。一般に撮像素子のサイズを大きくすれば、それにつれて光学系も大きくなり、その結果諸収差の補正が困難になる。特に、良好に色収差を補正するためには、アッベ数の小さな負のレンズをレンズ構成内に配置するのが周知技術である。しかし、レンズ構成内に負の屈折力が増えることは光学全長の短縮化に不利な条件となる。
図17に示す様に実施例9の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。回折光学面DOEは第1レンズL1の像側の面r2に形成されている。
実施例9の基本レンズデータを表9に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.82
(2)TLA/f=1.29
(3)f1/f3=1.096
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−1.33
(7)f123/|f4|=1.05
このように、実施例9に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は3.69mmであり、小型化が実現されている。
本実施例のように、第1レンズL1の像側の面r2に色収差補正機能を発揮する回折光学面を形成することによって、負の屈折力のレンズを配置することなく良好な色収差補正を実現する事が可能になる。
図18は実施例9の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。これらの収差図において、球面収差図には、470.0nm、510.0nm、555.0nm、610.0nm、および650.0nmの各波長に対する収差量を示し、非点収差図にはサジタル像面Sにおける収差量とタンジェンシャル像面Tにおける収差量を示し、倍率色収差図には470.0nmを基準波長としたときの555.0nmと470.0nmを基準波長としたときの650.0nmの収差量を示す。(図20、22においても同じ)。
図18に示されるように実施例9に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
図19に示す様に実施例10の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。回折光学面DOEは第1レンズL1の像側の面r2に形成されている。
実施例10の基本レンズデータを表10に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.80
(2)TLA/f=1.26
(3)f1/f3=0.944
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−1.39
(7)f123/|f4|=1.03
このように、実施例10に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は1.98mmであり、小型化が実現されている。
図20は実施例10の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。
図20に示されるように実施例10に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
図21に示す様に実施例11の撮像レンズは第1レンズL1が光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2は光軸X近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第3レンズL3は光軸X近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズであり、第4レンズL4は光軸X近傍で両面凹形状の負の屈折力を有するレンズである。第4レンズL4の像側の非球面r8には光軸X上以外の位置に変極点を有している。また、すべてのレンズの材料は同一のプラスチック材料で構成されている。
回折光学面DOEは第2レンズL2の物体側の面r3に形成されている。
実施例11の基本レンズデータを表11に示す。
Figure 2014044399
Figure 2014044399
各条件式の値を以下に示す。
(1)TLA/(2IH)=0.84
(2)TLA/f=1.16
(3)f1/f3=2.720
(4)νd=56.16
(5)νd1=νd2=νd3=νd4
(6)(r1+r2)/(r1−r2)=−5.47
(7)f123/|f4|=1.01
このように、実施例11に係る撮像レンズは各請求項の条件式(1)〜(7)を満足する。光学全長は2.08mmであり、小型化が実現されている。
図22は実施例11の撮像レンズについて球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、および倍率色収差(mm)を示したものである。
図22に示されるように実施例11に係る撮像レンズによれば諸収差は良好に補正されている。
本発明の実施形態に係る撮像レンズは半画角が32.2°〜38.3°と、広い画角を達成している。また、F値も2.2〜2.5と比較的小さな値を達成しており、明るいレンズ系の要求が強い高密度化された撮像素子に十分適用が可能である。さらに、諸収差も良好に補正されている。
本発明の実施形態に係る撮像レンズを、例えば1/5インチ程度以下の小型の撮像素子に適用する場合、4枚構成でありながら光学全長は、2.0mm前後の非常に小さなサイズに収めることができる。また、撮像素子のサイズがある程度大きくなったとしても、回折光学面の効果によって、色収差の問題を解決できるため、光学全長と最大像高との比を小さく抑えたままで小型の撮像レンズを実現することが出来る。
各実施の形態に係る撮像レンズをスマートフォン等の携帯端末や携帯電話機あるいはゲーム機等の撮像装置に内蔵される光学系に適用した場合、当該カメラは小型化と高性能化の両立を図ることができる。特に光軸方向の距離に関して小型化を達成しているため、益々機器の薄型化の要求が強い携帯機器等の撮像レンズの分野において好適に利用できる可能性が高く、産業上の貢献度は大きい。
ST 開口絞り
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
IR フィルタ
IM 撮像面
IH 最大像高

Claims (7)

  1. 固体撮像素子用の撮像レンズであって、物体側から像側に向かって順に、
    光軸近傍で物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第1レンズと、
    光軸近傍で正のメニスカス形状の第2レンズと、
    光軸近傍で像側に凸面を向けた正の屈折力を有する第3レンズと、
    光軸近傍で像側に凹面を向けた負の屈折力を有する第4レンズとで構成され、
    全てのレンズの両面が非球面で形成され、前記第4レンズの像側の非球面には光軸上以外の位置に変極点を有し、以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    (1) 0.75<TLA/(2IH)<0.90
    (2) 0.90<TLA/f<1.30
    ただし、
    TLA:第4レンズと撮像素子間に配置されたフィルタを取り外した際の第1レンズの物体側の面から撮像素子の撮像面までの光軸上の距離
    IH:最大像高
    f:撮像レンズ全系の焦点距離
  2. 以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
    (3) 0.4<f1/f3<5.5
    ただし、
    f1:第1レンズの焦点距離
    f3:第3レンズの焦点距離
  3. 以下の条件式(4)、(5)を満足することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像レンズ。
    (4) 50≦νd≦70
    (5) νd1=νd2=νd3=νd4
    ただし、
    νd:第1レンズから第4レンズのアッベ数
    νd1:第1レンズのアッベ数
    νd2:第2レンズのアッベ数
    νd3:第3レンズのアッベ数
    νd4:第4レンズのアッベ数
  4. 以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像レンズ。
    (6) −20.0<(r1+r2)/(r1−r2)<−0.50
    ただし、
    r1:第1レンズの物体側の面の曲率半径
    r2:第1レンズの像側の面の曲率半径
  5. 以下の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像レンズ
    (7) 1.00<f123/ |f4|<1.20
    ただし、
    f123:第1レンズ、第2レンズ、第3レンズの合成焦点距離
    f4:第4レンズの焦点距離
  6. 請求項1または請求項2に記載の撮像レンズと1/5インチ以下の大きさであって、5メガピクセル以下の画素数を有する撮像素子を備えたことを特徴とする撮像装置。
  7. 前記第1レンズの物体側の面から前記第2レンズの像側の面のうち、少なくとも1面に回折光学面を設けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像レンズ。
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