JP2014043866A - リリーフバルブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
本発明のリリーフバルブ10は、流体機器90の流体排出孔91に挿入されるバルブボディ20の基端面に、弁体12を直動可能に支持して先端に弁口11を有した弁体支持孔25が陥没形成されている。このバルブボディ20には、一端有底のバネ収容スリーブ40の開口が弁体支持孔25の基端開口に重ねた状態に固定され、バネ収容スリーブ40の内部に、弁体12を弁口11側に付勢する圧縮コイルバネ13の一部が収容されている。そして、バルブボディ20の基端面の外縁部が、流体排出孔91に装着されたストップリング95と係止可能になっている。
【選択図】図2
Description
請求項1の発明では、バルブボディ(20)の基端面に陥没形成された弁体支持孔(25)の基端開口に、一端有底のバネ収容スリーブ(40)が、その開口を重ねた状態に固定されている。そして、本発明では、バルブボディ(20)又はバネ収容スリーブ(40)に、流体排出孔(91)の内側面に装着されたストップリング(95)を係止させることが可能な係止面(28)を備えたので、従来のリリーフバルブのように、螺合にてバルブボディ(20)を流体排出孔(91)に装着する必要がなくなる。これにより、バルブボディ(20)にスパナ等の締め付けに耐え得る強度を確保する必要がなくなり、リリーフバルブ(10)の流体排出孔(91)から突出する部分の嵩を小さくすることが可能になる。
請求項4の発明によれば、バルブボディ(20)を流体排出孔(91)に装着するときに、作業者が側方突部(45X)を利用して排出口(14)を容易に位置決めすることが可能になる。しかも、請求項5の発明のように、側面突部(45X)がストップリング(95)の切欠部(95K)又はストップリングの内周部に形成された収容凹部(95A)に収まるようにすれば、バルブボディ(20)が流体排出孔(91)に装着された状態で、バネ収容スリーブ(40X)の中心軸回りの回転が規制され、排出口(14)の位置がずれることが防がれる。なお、請求項8の発明のように、バネ収容スリーブ(40)の側面の周方向における排出口(14)と同じ位置又は排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置にバルブ側凹部(63)を設ける一方、ストップリング(95)の内周部に、バルブ側凹部(63)に受容可能なリング側突部(62)を設けた構成としても、請求項5の発明と同様の効果を奏することができる。
請求項7の発明によれば、バルブボディ(20)を流体排出孔(91)に装着するときに、作業者が延長突起(46)を利用して排出口(14)を容易に位置決めすることが可能になる。しかも、延長突起(46)をストップリング(95)の切欠部(95K)に収まるようしたので、バルブボディ(20)が流体排出孔(91)に装着された状態で、バネ収容スリーブ(40W)の中心軸回りの回転が規制され、排出口(14)の位置がずれることが防がれる。なお、請求項7の発明では、バルブボディ(20)の結合凹部(26)の奥面にバネ収容スリーブ(40W)の当接フランジ(41)を当接させた状態で、プレスにより、結合凹部(26)の内側面を内側に倒れた状態にカシメることで、バネ収容スリーブ(40W)をバルブボディ(20)に固定することができるので、バネ収容スリーブ(40W)とバルブボディ(20)の組みつけ作業効率を高めることができる。
請求項9の発明では、バルブボディ(20)が、流体排出孔(91)に圧入固定されるか、又は、流体排出孔(91)に挿入した状態で、接着若しくは溶着により流体排出孔(91)の基端開口縁若しくは内側面に固定されるので、従来のリリーフバルブのように螺合にてバルブボディ(20)を流体排出孔(91)に装着する必要がなくなる。これにより、バルブボディ(20)にスパナ等の治具の締め付けに耐え得る強度を確保する必要がなくなり、リリーフバルブ(10)の流体排出孔(91)から突出する部分の嵩を小さくすることが可能になる。
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図3に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のリリーフバルブ10は、先端面に弁口11を有し、内部に弁体12を直動可能に収容すると共に、弁体12を弁口11側に付勢する圧縮コイルバネ13を備えている。
以下、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。本実施形態のリリーフバルブ10Vでは、バネ収容スリーブ40Vの構造が、第1実施形態のバネ収容スリーブ40と異なっている。具体的には、リリーフバルブ10Vでは、バネ収容スリーブ40Vの側面のうち周方向における排出口14と反対側の位置に、側方突部45が設けられている。側方突部45は、バネ収容スリーブ10Vのうち排出口14と反対側を構成する板金が外側に突出するようにプレス成形されることで形成されている。その他のリリーフバルブ10Vのその他の構成については、第1実施形態と同じになっているので、同一符号を付すことで説明を省略する。
以下、本発明の第3実施形態を図5〜図8に基づいて説明する。図5に示すように、本実施形態のリリーフバルブ10Wでは、バネ収容スリーブ40Wに、当接フランジ41の一部を外側に延長して基端側に折り曲げた延長突起46が備えられている。延長突起46は、バネ収容スリーブ40Wがバルブボディ20に固定された状態で、結合凹部26の外側に突出している。なお、図6に示すように、リリーフバルブ10Wでは、バルブボディ20のカシメ係合突部27が、延長突起46が配置された部分を除いたC型状に形成されている。
以下、本発明の第4実施形態を図9〜図10に基づいて説明する。図9に示すように、本実施形態のリリーフバルブ10Xでは、バネ収容スリーブ40Xの側面の周方向における排出口14と同じ位置に、側方突部45Xが設けられている。この側方突部45Xは、バネ収容スリーブ40Xの側壁を構成する板金の一部から、バネ収容スリーブ40における基端側(図9における上側)が片持ち梁状に支持された突片を切り離し、その突片をバネ収容スリーブ40Xの外側面に重ねるように先端側に折り曲げて形成されている。なお、本実施形態では、側方突部45Xを形成する過程で、バネ収容スリーブ40Xの側面に排出口14が形成される。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11 弁口
12 弁体
13 圧縮コイルバネ
14 排出口
20 バルブボディ
26 結合凹部
27 カシメ係合突部
28 係止面
40,40V,40W,40X,40Y バネ収容スリーブ
41 当接フランジ
45,45X 側方突部
46 延長突起
90 流体機器
91 流体排出孔
95,95V ストップリング
95K 切欠部
Claims (9)
- 流体機器(90)の流体排出孔(91)に装着されるバルブボディ(20)の先端面に弁口(11)を備え、前記バルブボディ(20)内で直動する弁体(12)が圧縮コイルバネ(13)により前記弁口(11)側に付勢されて、通常は、閉弁し、前記流体排出孔(91)の内圧が所定の基準値よりも大きくなったときに、開弁して、前記流体排出孔(91)内の流体を外部に排出するリリーフバルブ(10)において、
前記バルブボディ(20)の基端面に、前記弁体(12)を直動可能に支持する弁体支持孔(25)を陥没形成して、その弁体支持孔(25)の基端開口に、一端有底のバネ収容スリーブ(40)の開口を重ねた状態に固定し、
前記流体排出孔(91)の内側面に装着されたストップリング(95)を係止させることが可能な係止面(28)を前記バルブボディ(20)又は前記バネ収容スリーブ(40)に備えたことを特徴とするリリーフバルブ(10)。 - 開弁状態で前記流体排出孔(91)内の前記流体を外部に排出するための排出口(14)を、前記バネ収容スリーブ(40)の側面の周方向における1箇所に配置したことを特徴とする請求項1に記載のリリーフバルブ(10)。
- 開弁状態で前記流体排出孔(91)内の前記流体を外部に排出するための排出口(14)を、前記バネ収容スリーブ(40)の基端部側面の周方向における1箇所を避けて配置したことを特徴とする請求項1に記載のリリーフバルブ(10)。
- 前記バネ収容スリーブ(40X)の側面の周方向における前記排出口(14)と同じ位置又は前記排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置に側面突部(45X)を設けたことを特徴とする請求項2に記載のリリーフバルブ(10X)。
- 前記ストップリング(95)の切欠部(95K)又は前記ストップリング(95)の内周部に形成された収容凹部(95A)に前記側面突部(45X)が収まるようにしたことを特徴とする請求項4に記載のリリーフバルブ(10X)。
- 前記バネ収容スリーブ(40X)は、板金のプレス成形品であって、
前記排出口(14)は、前記バネ収容スリーブ(40X)を構成する板金の一部を突片状に切り離して前記バネ収容スリーブ(40X)の側面に重ねるように折り曲げてなり、そのバネ収容スリーブ(40X)の側面に重ねられた前記板金の一部を前記側面突部(45X)としたことを特徴とする請求項5に記載のリリーフバルブ(10X)。 - 前記バルブボディ(20)の基端面のうち前記弁体支持孔(25)の基端開口縁を陥没させてなる結合凹部(26)と、
前記バネ収容スリーブ(40W)の開口側の端部から側方に張り出し、前記結合凹部(26)の奥面に当接した当接フランジ(41)と、
前記結合凹部(26)の内側面に設けられて、内側に倒された状態にカシメられ、前記当接フランジ(41)を前記結合凹部(26)の奥面に当接した状態に固定するカシメ係合突部(27)とを備えて、
前記バネ収容スリーブ(40W)回りの周方向における前記排出口(14)と同じ位置又は前記排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置に、前記当接フランジ(91)の一部を延長しかつ折り曲げて前記結合凹部(26)の外側に突出させた延長突起(46)を設け、
前記ストップリング(95)の切欠部(95K)又は前記ストップリング(95)の内周部に形成された収容凹部(95A)に前記延長突起(46)が収まるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のリリーフバルブ(10W)。 - 前記バネ収容スリーブ(40)の側面の周方向における前記排出口(14)と同じ位置又は前記排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置にバルブ側凹部(63)を設ける一方、
前記ストップリング(95)の内周部に、前記バルブ側凹部(63)に受容可能なリング側突部(62)を設けたことを特徴とする請求項2に記載のリリーフバルブ(10)。 - 流体機器(90)の流体排出孔(91)に装着されるバルブボディ(20)の先端面に弁口(11)を備え、前記バルブボディ(20)内で直動する弁体(12)が圧縮コイルバネ(13)により前記弁口(11)側に付勢されて、通常は、閉弁し、前記流体排出孔(91)の内圧が所定の基準値よりも大きくなったときに、開弁して、前記流体排出孔(91)内の流体を外部に排出するリリーフバルブ(10)において、
前記バルブボディ(20)の基端面に、前記弁体(12)を直動可能に支持する弁体支持孔(25)を陥没形成して、その弁体支持孔(25)の基端開口に、一端有底のバネ収容スリーブ(40)の開口を重ねた状態に固定し、
前記バルブボディ(20)は、前記流体排出孔(91)に圧入固定されるか、又は、前記流体排出孔(91)に挿入した状態で、接着若しくは溶着により前記流体排出孔(91)の基端開口縁若しくは内側面に固定されることを特徴とするリリーフバルブ(10)。
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