JP5980623B2 - リリーフバルブ - Google Patents

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本発明は、流体機器の流体排出孔に装着されるバルブボディの先端面に弁口を有し、流体排出孔の内圧が基準値より大きくなったときに開弁して流体を外部に排出するリリーフバルブに関する。
従来、この種のリリーフバルブとして、バルブボディの先端部の外周面に螺子部が形成される一方、バルブボディの基端部が側方に六角形状に張り出したものが知られている。このリリーフバルブは、スパナ等の治具を用いてバルブボディの基端部を回すことで、バルブボディの先端部が流体排出孔としての螺子孔に螺合するようになっていた(特許文献1参照)。
特開平11−125348号公報(段落[0003]、[0006]、図3)
しかしながら、上述した従来のリリーフバルブでは、スパナ等の治具による締め付けに耐え得る強度がバルブボディの基端部に必要となるため、バルブボディを流体排出孔に螺合させたときに、流体排出孔から突出する部分が嵩張るという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、流体排出孔から突出する部分の嵩を小さくすることが可能なリリーフバルブの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るリリーフバルブ(10)は、流体機器(90)の流体排出孔(91)に装着されるバルブボディ(20)の先端面に弁口(11)を備え、バルブボディ(20)内で直動する弁体(12)が圧縮コイルバネ(13)により弁口(11)側に付勢されて、通常は、閉弁し、流体排出孔(91)の内圧が所定の基準値よりも大きくなったときに、開弁して、流体排出孔(91)内の流体を外部に排出するリリーフバルブ(10)において、バルブボディ(20)の基端面に、弁体(12)を直動可能に支持する弁体支持孔(25)を陥没形成して、その弁体支持孔(25)の基端開口に、一端有底のバネ収容スリーブ(40)の開口を重ねた状態に固定し、流体排出孔(91)の内側面に装着されたストップリング(95)を係止させることが可能な係止面(28)をバルブボディ(20)又は前記バネ収容スリーブ(40)に備え、開弁状態で流体排出孔(91)内の流体を外部に排出するための排出口(14)を、バネ収容スリーブ(40)の側面に配置したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のリリーフバルブ(10)において、排出口(14)を、バネ収容スリーブ(40)の側面の周方向における1箇所に配置したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のリリーフバルブ(10)において、排出口(14)を、バネ収容スリーブ(40)の基端部側面の周方向における1箇所を避けて配置したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2に記載のリリーフバルブ(10X)において、バネ収容スリーブ(40X)の側面の周方向における排出口(14)と同じ位置又は排出口に対して任意の角度だけずれた位置に側面突部(45X)を設けたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のリリーフバルブ(10X)において、ストップリング(95)の切欠部(95K)又はストップリング(95)の内周部に形成された収容凹部(95A)に側面突部(45X)が収まるようにしたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のリリーフバルブ(10X)において、バネ収容スリーブ(40X)は、板金製であって、バネ収容スリーブ(40X)を構成する板金の一部は、排出口(14)の開口縁から外側に突出して、バネ収容スリーブ(40X)の側面に重ねられ、側面突部(45X)は、バネ収容スリーブ(40X)の側面に重ねられた板金の一部により構成されているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項2に記載のリリーフバルブ(10W)において、バルブボディ(20)の基端面のうち弁体支持孔(25)の基端開口縁を陥没させてなる結合凹部(26)と、バネ収容スリーブ(40W)の開口側の端部から側方に張り出し、結合凹部(26)の奥面に当接した当接フランジ(41)と、結合凹部(26)の内側面に設けられて、内側に倒された状態で、当接フランジ(41)を結合凹部(26)の奥面に当接した状態に固定する係合突部(27)とを備えて、バネ収容スリーブ(40W)回りの周方向における排出口(14)と同じ位置又は排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置には、当接フランジ(91)の一部延長されかつ折り曲げられてなり、結合凹部(26)の外側に突出する延長突起(46)が設けられ、ストップリング(95)の切欠部(95K)又はストップリング(95)の内周部に形成された収容凹部(95A)に延長突起(46)が収まるようにしたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項2に記載のリリーフバルブ(10)において、バネ収容スリーブ(40)の側面の周方向における排出口(14)と同じ位置又は排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置にバルブ側凹部(63)を設ける一方、ストップリング(95)の内周部に、バルブ側凹部(63)に受容可能なリング側突部(62)を設けたところに特徴を有する。
なお、本発明の「流体機器」としては、例えば、エアコン等の冷媒回路やボイラ回路、エンジン潤滑系の油圧調整機器などが挙げられる。
[請求項1〜3の発明]
請求項1の発明では、バルブボディ(20)の基端面に陥没形成された弁体支持孔(25)の基端開口に、一端有底のバネ収容スリーブ(40)が、その開口を重ねた状態に固定されている。そして、本発明では、バルブボディ(20)又はバネ収容スリーブ(40)に、流体排出孔(91)の内側面に装着されたストップリング(95)を係止させることが可能な係止面(28)を備えたので、従来のリリーフバルブのように、螺合にてバルブボディ(20)を流体排出孔(91)に装着する必要がなくなる。これにより、バルブボディ(20)にスパナ等の締め付けに耐え得る強度を確保する必要がなくなり、リリーフバルブ(10)の流体排出孔(91)から突出する部分の嵩を小さくすることが可能になる。
ここで、開弁状態で流体排出孔(91)内の流体を外部に排出するための排出口(14)をバネ収容スリーブ(40)の側面に設けた場合、従来のリリーフバルブのように、螺合にて流体排出孔(91)に取り付ける構成のものでは、流体排出孔(91)に取り付けたときの排出口(14)の向きが固定されてしまうという問題が生じる。しかしながら、本発明のリリーフバルブ(10)は、上述の如く、ストップリング(95)を用いて流体排出孔(91)に取り付ける構成になっているので、流体排出孔(91)に取り付けたときの排出口(14)の向きを任意に決定することができる。なお、排出口(14)は、請求項2の発明のように、バネ収容スリーブ(40)の側面の周方向における1箇所に配置した構成としてもよいし、請求項3の発明のように、バネ収容スリーブ(40)の基端部側面の周方向における1箇所を避けて配置してもよい。請求項2の発明によれば、流体を排出させたい方向を決定することができ、請求項3の発明によれば、流体を排出させたくない方向を決定することができる。
なお、圧縮コイルバネ(13)は、全部が弁体支持孔(25)に収容されてもよいし、一部又は全部がバネ収容スリーブ(40)の内部に収容されてもよい。後者の場合には、バネ収容スリーブ(40)の長さを調節することで、圧縮コイルバネ(13)の付勢力を調節することが可能になる。
[請求項4〜6,8の発明]
請求項4の発明によれば、バルブボディ(20)を流体排出孔(91)に装着するときに、作業者が側方突部(45X)を利用して排出口(14)を容易に位置決めすることが可能になる。しかも、請求項5の発明のように、側面突部(45X)がストップリング(95)の切欠部(95K)又はストップリングの内周部に形成された収容凹部(95A)に収まるようにすれば、バルブボディ(20)が流体排出孔(91)に装着された状態で、バネ収容スリーブ(40X)の中心軸回りの回転が規制され、排出口(14)の位置がずれることが防がれる。なお、請求項8の発明のように、バネ収容スリーブ(40)の側面の周方向における排出口(14)と同じ位置又は排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置にバルブ側凹部(63)を設ける一方、ストップリング(95)の内周部に、バルブ側凹部(63)に受容可能なリング側突部(62)を設けた構成としても、請求項5の発明と同様の効果を奏することができる。
また、請求項6の発明によれば、バネ収容スリーブ(40X)を構成する板金の一部を打ち抜き加工することで、排出口(14)と側方突部(45X)の両方を形成することが可能になる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、バルブボディ(20)を流体排出孔(91)に装着するときに、作業者が延長突起(46)を利用して排出口(14)を容易に位置決めすることが可能になる。しかも、延長突起(46)をストップリング(95)の切欠部(95K)に収まるようしたので、バルブボディ(20)が流体排出孔(91)に装着された状態で、バネ収容スリーブ(40W)の中心軸回りの回転が規制され、排出口(14)の位置がずれることが防がれる。なお、請求項7の発明では、バルブボディ(20)の結合凹部(26)の奥面にバネ収容スリーブ(40W)の当接フランジ(41)を当接させた状態で、プレスにより、結合凹部(26)の内側面を内側に倒れた状態にカシメることで、バネ収容スリーブ(40W)をバルブボディ(20)に固定することができるので、バネ収容スリーブ(40W)とバルブボディ(20)の組みつけ作業効率を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るリリーフバルブの側断面図 流体排出孔に装着されたリリーフバルブの側断面図 流体排出孔に装着されたリリーフバルブの平面図 本発明の第2実施形態に係るリリーフバルブの側断面図 本発明の第3実施形態に係るリリーフバルブの側断面図 リリーフバルブの平面図 流体排出孔に装着されたリリーフバルブの側断面図 流体排出孔に装着されたリリーフバルブの平面図 本発明の第4実施形態に係るリリーフバルブの側断面図 流体機器に装着されたリリーフバルブの平面図 変形例に係るリリーフバルブ及びストップリングの平面図 変形例に係るリリーフバルブの側断面図 変形例に係るリリーフバルブ及びストップリングの平面図 変形例に係るリリーフバルブ及びストップリングの側断面図 変形例に係るリリーフバルブ及びストップリングの平断面図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図3に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のリリーフバルブ10は、先端面に弁口11を有し、内部に弁体12を直動可能に収容すると共に、弁体12を弁口11側に付勢する圧縮コイルバネ13を備えている。
具体的には、リリーフバルブ10は、先端側が金属の切削加工品であるバルブボディ20で構成され、基端側が板金のプレス成形品であるバネ収容スリーブ40で構成されている。バルブボディ20は、全体が円柱状をなし、軸方向の中間位置に段差部20Dを有して、その段差部20Dより先端側が小径部21、段差部20Dより基端側が大径部23になっている。そして、小径部21の外周面には、Oリング溝22が形成されている。
バルブボディ20の基端面には、弁体支持孔25が陥没形成され、この弁体支持孔25に弁体12が直動可能に支持されている。そして、弁体支持孔25の先端部が縮径されてバルブボディ20の先端面で開口することで、弁体12により開閉される弁口11が形成されている。
バルブボディ20の基端面には、弁体支持孔25の基端開口縁を陥没させてなる結合凹部26が設けられ、この結合凹部26にバネ収容スリーブ40の先端部が受容されている。なお、結合凹部26の深さは、大径部23の長さよりも小さくなっていて、基端側から見た形状が円形になっている。
バネ収容スリーブ40は、一端有底の円筒状をなし、開口側の端部に側方に張り出した当接フランジ41を備えている。このバネ収容スリーブ40は、以下のようにして、バルブボディ20に固定されている。即ち、バネ収容スリーブ40の開口側の端部を結合凹部26に挿入して、バネ収容スリーブ40の開口を弁体支持孔25の基端開口に合わせ、当接フランジ41を結合凹部26の奥面に当接させる。そして、結合凹部26の開口縁をプレス成形することで、結合凹部26の内側面に、内側に倒れた状態にカシメられたカシメ係合突部27(本発明の「係合突部」に相当する。)を形成し、このカシメ係合突部27によってバネ収容スリーブ40をバルブボディ20に固定する。なお、カシメ係合突部27を基端側から見た形状は、円形になっていて、バネ収容スリーブ40を周方向全体に亘って抜け止めするようになっている(図3参照)。
図1に示すように、バネ収容スリーブ40の内部には、上述した圧縮コイルバネ13が収容されている。詳細には、バネ収容スリーブ40の長さは、圧縮コイルバネ13の長さよりも若干短くなっていて、圧縮コイルバネ13の大部分がバネ収容スリーブ40に収容されるようになっている。また、バネ収容スリーブ40の基端壁42の中央部には、内側に突出した中央突部42Tが設けられていて、圧縮コイルバネ13を位置決めするようになっている。
バネ収容スリーブ40の基端部(開口と反対側の端部)の側面には、バネ収容スリーブ40の内外を連通する排出口14が1つだけ設けられている(図3参照)。そして、リリーフバルブ10が開弁状態になったとき、即ち、弁体12が弁口11から離間したときに、弁口11と排出口14が連通するようになっている。
図2に示すように、リリーフバルブ10は、流体機器90の流体排出孔91に、バルブボディ20を装着した状態で使用される。具体的には、流体排出孔91は、内側面に段差部91Dを有して、段差部91Dよりも開口側が大径部92、段差部91Dよりも奥側が小径部93になった構造になっていて、大径部92の内側面には、ストップリング95が装着可能な環状溝92Mが形成されている。
バルブボディ20を先端側から流体排出孔91に挿入すると、バルブボディ20の小径部21が流体排出孔91の小径部93に突入し、バルブボディ20の段差部20Dが流体排出孔91の段差部91Dと当接する。このとき、バルブボディ20の小径部21のOリング溝22にOリング80を装着しておくことで、バルブボディ20の外側面と流体排出孔91の内側面との間がシールされる。なお、本実施形態では、バルブボディ20のうち先端側で縮径された小径部21にOリング80が装着されるので、バルブボディ20を流体排出孔91に挿入するときに、Oリング80が環状溝92Mに引っ掛かることが防がれる。
次いで、ストップリング95を、内側にバネ収容スリーブ40を挿通させながら環状溝92Mに装着することで、バルブボディ20の基端面の外縁部、即ち、結合凹部26の開口縁がストップリング95と当接し、リリーフバルブ10が流体排出孔91から抜け止めされる。このとき、バネ収容スリーブ40の基端部は、流体排出孔91の外側に突出し、排出口14が流体排出孔91の外側で開放した状態になっている。なお、本実施形態では、結合凹部26の開口縁が、本発明に係る係止面28になっている。
図3に示すように、ストップリング95は、周方向の一部に切欠部95Kを有し、その切欠部95Kを挟んだ部分に内側突出部96,96を有した構造になっている。そして、ストップリング95の外縁部が環状溝92M内に受容されることで、バルブボディ20が抜け止めされる。なお、図3では、環状溝92Mの深さ(環状溝92Mの外径)及び環状溝92Mとストップリング95との隙間が、誇張して示されている。
リリーフバルブ10の構成に関する説明は以上である。次に、リリーフバルブ10の作用効果について説明する。上述のように、リリーフバルブ10は、バルブボディ20を流体機器90の流体排出孔91に装着した状態で使用される。そして、流体排出孔91内の内圧が所定の基準値以下の場合には、流体が弁体12を弁口11と反対側(図2における上側)に押す力よりも圧縮コイルバネ13の付勢力が大きくなり、リリーフバルブ10は、閉弁状態となる。これに対し、流体排出孔91内の内圧が基準値よりも大きくなると、流体が弁体12を弁口11と反対側に押す力が圧縮コイルバネ13の付勢力を上回り、弁体12が弁口11から離間して、弁口11と排出口14とが連通した開弁状態となる。そして、流体排出孔91内の流体が、弁口11を通って排出口14から排出される。
ここで、本実施形態のリリーフバルブ10では、バルブボディ20に、流体排出孔91の内側面に装着されたストップリング95を係止させることが可能な係止面28を備えたので、従来のリリーフバルブのように、スパナ等の治具を用いてバルブボディ20を流体排出孔91に螺合する必要がなくなる。これにより、バルブボディ20にスパナ等の治具の締め付けに耐え得る強度を確保する必要がなくなり、リリーフバルブ10の流体排出孔91から突出する部分の嵩を小さくすることが可能になる。
また、本実施形態のリリーフバルブ10では、排出口14が、バネ収容スリーブ40の側面の周方向における1箇所に配置されていて、バルブボディ20の基端面の外縁部にストップリング95と当接可能な係止面28を備えた構成になっているので、流体を排出させたい方向に排出口14を向けた状態でバルブボディ20を流体排出孔91に装着することで、流体の排出方向を任意に決定することができる。
なお、本実施形態では、バルブボディ20とバネ収容スリーブ40が金属製であったが、上述のように、リリーフバルブ10は、従来のリリーフバルブのように、スパナ等の治具の締め付けに耐え得る強度を確保する必要がないので、バルブボディ20とバネ収容スリーブ40の何れか一方又は両方を樹脂製とすることが可能になる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。本実施形態のリリーフバルブ10Vでは、バネ収容スリーブ40Vの構造が、第1実施形態のバネ収容スリーブ40と異なっている。具体的には、リリーフバルブ10Vでは、バネ収容スリーブ40Vの側面のうち周方向における排出口14と反対側の位置に、側方突部45が設けられている。側方突部45は、バネ収容スリーブ10Vのうち排出口14と反対側を構成する板金が外側に突出するようにプレス成形されることで形成されている。その他のリリーフバルブ10Vのその他の構成については、第1実施形態と同じになっているので、同一符号を付すことで説明を省略する。
本実施形態のリリーフバルブ10Vによれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、バルブボディ20を流体排出孔91に装着するときに、作業者が側方突部45を利用して排出口14を位置決めすることが可能になる
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態を図5〜図8に基づいて説明する。図5に示すように、本実施形態のリリーフバルブ10Wでは、バネ収容スリーブ40Wに、当接フランジ41の一部を外側に延長して基端側に折り曲げた延長突起46が備えられている。延長突起46は、バネ収容スリーブ40Wがバルブボディ20に固定された状態で、結合凹部26の外側に突出している。なお、図6に示すように、リリーフバルブ10Wでは、バルブボディ20のカシメ係合突部27が、延長突起46が配置された部分を除いたC型状に形成されている。
また、図6に示すように、延長突起46は、バネ収容スリーブ40回りの周方向における排出口14と同じ位置に配置されている。なお、図7に示すように、延長突起46は、排出口14よりも先端側(図7における下側)に配置されて、排出口14を覆わないようになっている。
図7に示すように、リリーフバルブ10Wは、第1実施形態と同様に、バルブボディ20を流体排出孔91に挿入させた状態で、流体排出孔91にストップリング95を装着することで、流体排出孔91から抜け止めされる。ここで、延長突起46は、図8に示すように、ストップリング95の切欠部95Kに収まるようになっていて、これにより、バネ収容スリーブ40Wの中心軸回りの回転が規制されるようになっている。
リリーフバルブ10Wのその他の構成については、第1実施形態と同じになっているので、同一符号を付すことで説明を省略する。本実施形態のリリーフバルブ10Wによれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、バルブボディ20を流体排出孔91に装着するときに、作業者が延長突起46を利用して排出口14を位置決めすることが可能になる。しかも、延長突起46がストップリング95の切欠部95Kに収容されるので、バルブボディ20を流体排出孔91に装着した状態で、バネ収容スリーブ40Wの中心軸回りの回転が規制されて、排出口14の向きがずれることが防がれる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態を図9〜図10に基づいて説明する。図9に示すように、本実施形態のリリーフバルブ10Xでは、バネ収容スリーブ40Xの側面の周方向における排出口14と同じ位置に、側方突部45Xが設けられている。この側方突部45Xは、バネ収容スリーブ40Xの側壁を構成する板金の一部から、バネ収容スリーブ40における基端側(図9における上側)が片持ち梁状に支持された突片を切り離し、その突片をバネ収容スリーブ40Xの外側面に重ねるように先端側に折り曲げて形成されている。なお、本実施形態では、側方突部45Xを形成する過程で、バネ収容スリーブ40Xの側面に排出口14が形成される。
図10に示すように、側方突部45Xは、リリーフバルブ10Xが流体排出孔91に装着されたときに、ストップリング95の切欠部95Kに収まるようになっていて、第3実施形態と同様に、バネ収容スリーブ40の中心軸回りの回転が規制されるようになっている。
なお、リリーフバルブ10Xでは、バルブボディ20にバネ収容スリーブ40を固定するときのカシメ用のプレスが、側方突部45Xとの干渉を避けるために、C型状になっていて、第3実施形態と同様に、バルブボディ20のカシメ係合突部27は、結合凹部26の内側面のうち側方突部45Xが配置された部分を除いたC型状に形成されている。
リリーフバルブ10Xのその他の構成については、第1実施形態と同じになっているので、同一符号を付すことで説明を省略する。本実施形態のリリーフバルブ10Xによれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、バルブボディ20を流体排出孔91に装着するときに、作業者が側方突部45Xを利用して排出口14を位置決めすることが可能になる。さらに、側方突部45Xがストップリング95の切欠部95Kに収容されるので、バルブボディ20が流体排出孔91に装着された状態で、バネ収容スリーブ40の軸回りの回転が規制され、排出口14の位置がずれることが防がれる。しかも、バネ収容スリーブ40を構成する板金の一部を打ち抜き加工することで、排出口14と側方突部45Xの両方を形成することが可能になる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態のストップリング95に代えて、図11に示すストップリング95Vが用いられてもよい。このストップリング95Vは、切欠部95Kを挟んだ両側と、周方向における切欠部95Kと反対側の3箇所に、外側に張り出して外縁部が円弧状になった外側突出部97を備えていて、この外側突出部97が、流体排出孔91の環状溝92Mに受容されるようになっている。なお、図11では、環状溝28の深さが誇張して示されると共に、外側突出部97の突出高さ及び外側突出部97と環状溝28との隙間も誇張して示されている。また、同図には、ストップリング95Vにより流体排出孔91に固定されるリリーフバルブとして、第1実施形態のリリーフバルブ10が示されているが、上記第2〜第4実施形態のリリーフバルブ10V〜10Xであってもよい。
(2)上記実施形態では、バネ収容スリーブ40〜40Xの側面の周方向における1箇所に排出口14が1つだけ設けられた構成であったが、複数の排出口14を1箇所に偏在させた構成であってもよい。
(3)複数の排出口14を、バネ収容スリーブ40〜40Xの側面の周方向における1箇所を避けて配置した構成であってもよい。
)上記実施形態では、バネ収容スリーブ40〜40Xに、圧縮コイルバネ13の一部が収容される構成であったが、圧縮コイルバネ13の全体が収容される構成であってもよい。また、図12に示すリリーフバルブ10Yのように、圧縮コイルバネ13の全部をバルブボディ20に収容した構成としてもよい。なお、リリーフバルブ10Yでは、バネ収容スリーブ40Yの開口縁から内側に張り出した環状突片60を設け、その環状突片60に圧縮コイルバネ13の基端部が当接するようになっている。
)上記第1、第2、第4実施形態では、バネ収容スリーブ40,40V,40Xがカシメ係合突部27によりバルブボディ20に固定されていたが、接着剤や溶接によって固定されてもよい。
)上記第3実施形態では、延長突起46が、ストップリング95の切欠部95Kに収容される構成であったが、図13に示すように、ストップリング95の内周部に設けた収容凹部95Aに収容されてもよい。なお、第4実施形態の側方突部40Xが収容凹部95Aに収容されてもよい。
)図14に示すように、バルブボディ20の基端面に、ストップリング95の切欠部95Kに収容される係合突起61を設けてもよい。なお、係合突起61は、上記変形例()における収容凹部95Aに収容されてもよい。
)図15に示すように、ストップリング95の内周部に中心に向かって突出したリング側突部62を設け、バネ収容スリーブ40の側面に、リング側突部62と凹凸係合可能なバルブ側凹部63を設けた構成であってもよい。また、バルブ側凹部63を、バルブボディ20に設けてもよい。
なお、本発明の技術的範囲には含まれないが、本発明と同様の効果を奏することが可能な参考実施形態としては、バルブボディ20が流体排出孔91に圧入固定される構成や、バルブボディ20が流体排出孔91に挿入された状態で、接着剤や溶着で固定される構成が挙げられる。
10,10V,10W,10X,10Y リリーフバルブ
11 弁口
12 弁体
13 圧縮コイルバネ
14 排出口
20 バルブボディ
26 結合凹部
27 カシメ係合突部(係合突部)
28 係止面
40,40V,40W,40X,40Y バネ収容スリーブ
41 当接フランジ
45,45X 側方突部
46 延長突起
90 流体機器
91 流体排出孔
95,95V ストップリング
95K 切欠部

Claims (8)

  1. 流体機器(90)の流体排出孔(91)に装着されるバルブボディ(20)の先端面に弁口(11)を備え、前記バルブボディ(20)内で直動する弁体(12)が圧縮コイルバネ(13)により前記弁口(11)側に付勢されて、通常は、閉弁し、前記流体排出孔(91)の内圧が所定の基準値よりも大きくなったときに、開弁して、前記流体排出孔(91)内の流体を外部に排出するリリーフバルブ(10)において、
    前記バルブボディ(20)の基端面に、前記弁体(12)を直動可能に支持する弁体支持孔(25)を陥没形成して、その弁体支持孔(25)の基端開口に、一端有底のバネ収容スリーブ(40)の開口を重ねた状態に固定し、
    前記流体排出孔(91)の内側面に装着されたストップリング(95)を係止させることが可能な係止面(28)を前記バルブボディ(20)又は前記バネ収容スリーブ(40)に備え、
    開弁状態で前記流体排出孔(91)内の前記流体を外部に排出するための排出口(14)を、前記バネ収容スリーブ(40)の側面に配置したことを特徴とするリリーフバルブ(10)。
  2. 前記排出口(14)を、前記バネ収容スリーブ(40)の側面の周方向における1箇所に配置したことを特徴とする請求項1に記載のリリーフバルブ(10)。
  3. 前記排出口(14)を、前記バネ収容スリーブ(40)の基端部側面の周方向における1箇所を避けて配置したことを特徴とする請求項1に記載のリリーフバルブ(10)。
  4. 前記バネ収容スリーブ(40X)の側面の周方向における前記排出口(14)と同じ位置又は前記排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置に側面突部(45X)を設けたことを特徴とする請求項2に記載のリリーフバルブ(10X)。
  5. 前記ストップリング(95)の切欠部(95K)又は前記ストップリング(95)の内周部に形成された収容凹部(95A)に前記側面突部(45X)が収まるようにしたことを特徴とする請求項4に記載のリリーフバルブ(10X)。
  6. 前記バネ収容スリーブ(40X)は、板金製であって、
    前記バネ収容スリーブ(40X)を構成する板金の一部は、前記排出口(14)の開口縁から外側に突出して、前記バネ収容スリーブ(40X)の側面に重ねられ、
    前記側面突部(45X)は、前記バネ収容スリーブ(40X)の側面に重ねられた前記板金の一部により構成されていることを特徴とする請求項5に記載のリリーフバルブ(10X)。
  7. 前記バルブボディ(20)の基端面のうち前記弁体支持孔(25)の基端開口縁を陥没させてなる結合凹部(26)と、
    前記バネ収容スリーブ(40W)の開口側の端部から側方に張り出し、前記結合凹部(26)の奥面に当接した当接フランジ(41)と、
    前記結合凹部(26)の内側面に設けられて、内側に倒された状態で、前記当接フランジ(41)を前記結合凹部(26)の奥面に当接した状態に固定する係合突部(27)とを備えて、
    前記バネ収容スリーブ(40W)回りの周方向における前記排出口(14)と同じ位置又は前記排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置には、前記当接フランジ(91)の一部延長されかつ折り曲げられてなり、前記結合凹部(26)の外側に突出する延長突起(46)が設けられ、
    前記ストップリング(95)の切欠部(95K)又は前記ストップリング(95)の内周部に形成された収容凹部(95A)に前記延長突起(46)が収まるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のリリーフバルブ(10W)。
  8. 前記バネ収容スリーブ(40)の側面の周方向における前記排出口(14)と同じ位置又は前記排出口(14)に対して任意の角度だけずれた位置にバルブ側凹部(63)を設ける一方、
    前記ストップリング(95)の内周部に、前記バルブ側凹部(63)に受容可能なリング側突部(62)を設けたことを特徴とする請求項2に記載のリリーフバルブ(10)。
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