JP2014042879A - 洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄装置において清掃やメンテナンスを容易に行うことができるようにする。
【解決手段】洗浄装置は、被洗浄物7を収容して洗浄するための洗浄空間Sが内部に形成され、上側に開口部11aを有する洗浄槽11と、被洗浄物7を洗浄するための洗浄用液体を供給する液剤供給部16、シャワー部17A等の洗浄用液体供給部と、を備え、この洗浄用液体供給部は、開口部11aを通して洗浄空間S内に挿入され、洗浄槽11と着脱可能に固定されている構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、洗浄装置に関する。
従来、省スペースの洗浄装置として、1槽の洗浄槽を備え、この洗浄槽に洗浄液とリンス液とを選択的に供給して、被洗浄物の洗浄とリンスとを行うことができる洗浄装置が提案されている。
このような洗浄装置として、例えば、特許文献1には、洗浄槽の下部から給水と排水を行い、洗浄槽の上部からリンス液のオーバーフローとシャワー洗浄とが行えるようにした洗浄装置が記載されている。
特開2006−13015号公報
しかしながら、上記のような従来技術の洗浄装置には、以下の問題があった。
特許文献1に記載の洗浄装置では、給水配管が洗浄槽の下部に連結されているため、装置の清掃やメンテナンスを行う際に、洗浄槽と給水配管との連結部の分離作業や最連結作業を行う必要がある。このため、清掃やメンテナンスの作業効率が悪くなるという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、清掃やメンテナンスを容易に行うことができる洗浄装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様の洗浄装置は、被洗浄物を収容して洗浄するための洗浄空間が内部に形成され、上側に開口部を有する洗浄槽と、前記被洗浄物を洗浄するための洗浄用液体を供給する洗浄用液体供給部と、を備え、該洗浄用液体供給部は、前記開口部を通して前記洗浄空間内に挿入され、前記洗浄槽と着脱可能に固定されている構成とする。
上記洗浄装置では、前記開口部に着脱可能に設けられた支持部材を備え、前記洗浄用液体供給部は、前記支持部材に固定されることにより該支持部材を介して前記洗浄槽と着脱可能に固定されていることが好ましい。
上記洗浄装置では、前記支持部材は、前記開口部にがたつきなく嵌合して装着されていることが好ましい。
上記洗浄装置では、前記開口部を通して前記洗浄空間内に挿入され、前記洗浄用液体供給部から供給される前記洗浄用液体の液面の位置を検知する液面検知部を備え、該液面検知部は、前記支持部材に固定されることにより該支持部材を介して前記洗浄槽と着脱可能に固定されていることが好ましい。
上記洗浄装置では、前記洗浄用液体供給部から供給される前記洗浄用液体の液面の位置を検知する液面検知部を備え、該液面検知部は、前記開口部を通して前記洗浄空間内に挿入され、前記洗浄槽と着脱可能に固定されていることが好ましい。
本発明の洗浄装置によれば、洗浄用液体供給部が洗浄槽の上側の開口部を通して洗浄空間内に挿入され、洗浄槽と着脱可能に固定されているため、清掃やメンテナンスを容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態の洗浄装置を備える洗浄システムの模式的な平面図、および正面図である。 本発明の第1の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な正面図である。 図2におけるB−B断面図である。 図2におけるA視図である。 図2におけるC−C断面図である。 図3におけるE視図である。 図3におけるD部の部分拡大図、および部分拡大図のF視図である。 本発明の第1の実施形態の洗浄装置に用いる液面検知部の模式的な動作説明図である。 本発明の第1の実施形態の洗浄装置の上部組立体の模式的な平面図、および裏面図である。 本発明の第1の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。 本発明の第1の実施形態の洗浄装置における超音波洗浄時の動作を説明する模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態の洗浄装置におけるシャワーすすぎ(リンス)時の動作を説明する模式的な断面図、および平面図である。 本発明の第2の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な断面図、および平面図である。 本発明の第2の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の洗浄装置について説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態の洗浄装置を備える洗浄システムの模式的な平面図、および正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な正面図である。図3は、図2におけるB−B断面図である。図4は、図2におけるA視図である。図5は、図2におけるC−C断面図である。図6は、図3におけるE視図である。図7(a)は、図3におけるD部の部分拡大図である。図7(b)は、図7(a)におけるF視図である。図8(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態の洗浄装置に用いる液面検知部の模式的な動作説明図である。図9(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態の洗浄装置の上部組立体の模式的な平面図、および裏面図である。図10は、本発明の第1の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。
図1(a)、(b)に示すように、本実施形態の洗浄装置10は、被洗浄物7の汚れを除去するため、被洗浄物7を洗浄液によって洗浄する洗浄工程と、リンス液によってすすぐリンス工程とを行うことが可能な装置である。また、本実施形態では、リンス工程は、被洗浄物7をリンス液に浸漬し、超音波振動を印加してすすぐリンス工程(以下、超音波リンス工程と称する)と、被洗浄物7にリンス液を噴射するシャワーによるリンス工程(以下、シャワーリンス工程と称する)とを選択することが可能である。
洗浄装置10では、これらの洗浄工程、超音波リンス工程、およびシャワーリンス工程の少なくとも一つの工程を選択して実施することが可能である。
被洗浄物7の種類は特に限定されない。被洗浄物7の例としては、例えば、レンズなどの光学素子や、小型金型部品などを挙げることができる。
以下の説明では、一例として、洗浄装置10が、洗浄システム50の一部として用いられ、被洗浄物7の洗浄工程およびリンス工程を行う場合の例で説明する。
洗浄システム50の概略構成は、投入部1、洗浄装置10、乾燥槽4、および搬出部5がこの順に配列され、これらの上方に、これらの並びに沿って搬送部2を移動させるガイドレール3が設けられている。
なお、特に図示しないが、洗浄システム50および洗浄装置10は、それぞれの動作制御を行う制御部と、操作者が手動操作を行うための操作入力部をそれぞれ備えている。
投入部1は、未洗浄の被洗浄物7が配置された洗浄治具6を載置する台状部であり、例えば、図示略のロボットや人手などにより洗浄治具6を載置できるようになっている。
洗浄治具6の構成は、被洗浄物7を一定の姿勢に保持した状態で、後述する洗浄装置10の洗浄槽11や乾燥槽4に収容可能な大きさを有し、液体や気体が内部に流通が可能な構成であれば特に限定されない。例えば、網状または格子枠状の素材で形成され、上部が開口した籠体や箱体などを採用することができる。
また、洗浄治具6が収容する被洗浄物7の個数は、1以上の適宜個数を採用することができる。
投入部1に載置された洗浄治具6は、搬送部2によって、ガイドレール3に沿って移動可能に保持される。
搬送部2は、洗浄治具6を保持する保持部2aと、保持部2aを昇降移動するとともに、鉛直軸回りに回転可能に設けられた保持アーム2bとを有する。
保持部2aとしては、例えば、水平方向に拡縮して、洗浄治具6の上部の開口の内部側から洗浄治具6に係止するチャッキング機構などを採用することができる。これにより、洗浄治具6の開口の内側から、洗浄治具6を保持することができる。このような構成とすれば、後述する洗浄槽11や乾燥槽4において、洗浄治具6を出し入れする開口の大きさを洗浄治具6が通過できる大きさとすればよいため、洗浄槽11や乾燥槽4を小型化することができる。
洗浄装置10は、図1(a)に示すように、洗浄治具6を出し入れする開口10aを上部に備えている。洗浄装置10の開口10aは、ガイドレール3の延在方向に沿う方向において、投入部1と並列する位置に配置されている。なお、洗浄装置10の詳細構成は後述する。
乾燥槽4は、洗浄装置10によって汚れが除去された被洗浄物7を乾燥させるものである。図1(a)に示すように、乾燥槽4の上部には洗浄治具6を出し入れする開口4aが設けられている。乾燥槽4は、その開口4aがガイドレール3の延在方向に沿う方向において、洗浄装置10の開口10aと並列する位置に配置されている。
乾燥槽4の内部には、図示略の温風送風部が設けられ、開口4aから内部に移動された洗浄治具6内の被洗浄物7に付着したリンス液等の液体を乾燥させることができるようになっている。
搬出部5は、乾燥槽4によって乾燥された被洗浄物7が収容された洗浄治具6を載置する台状部であり、ガイドレール3の延在方向に沿う方向において、乾燥槽4の開口4aと並列する位置に設けられている。
搬出部5に載置された洗浄治具6は、例えば、図示略のロボットや人手などによって洗浄システム50の外部に排出できるようになっている。
次に、洗浄装置10の詳細構成について説明する。
洗浄装置10は、図1(a)、(b)に示すように、洗浄槽11、超音波振動子14、排水槽28、上部組立体30、洗浄液タンク56A、およびリンス液タンク56Bを備える。
洗浄槽11は、図2、3に示すように、被洗浄物7を収容して洗浄するための洗浄空間S(図3参照)が内部に形成され、上側に開口部11aを有する箱体であり、例えば、ステンレス鋼などの金属により形成されている。
開口部11aの平面視形状は、本実施形態では、一例として、図4に示すように、矩形状である。
また、図3に示すように、洗浄槽11は、開口部11aの形状が鉛直方向に延ばされた筒状の側面部11cと、側面部11cの下端部の四辺から中心部に向かって傾斜する四角錐台状の傾斜面部11dと、傾斜面部11dの下端の四辺から水平方向に延びる底面部11eとを備える。このため、傾斜面部11dおよび底面部11eは、開口部11aに対向する箱体の底面を形成している。
底面部11eの中心部には、図4に示すように、洗浄槽11内に貯留された液体を下方に排出するため、排水口11bが設けられ、後述する排水管部12に設けられた排水用自動弁39(図2参照)を開放することで排水が可能となる。
側面部11cの4つの平面部を、図4に示すように、第1側面11c、第2側面11c、第3側面11c、第4側面cと称するとき、洗浄システム50における投入部1側に向く第1側面11cに、側面部11cを貫通して外部に連通するオーバーフロー排出口15が設けられている。
オーバーフロー排出口15は、本実施形態では、図1(b)、図2に示すように、洗浄槽11の外部において下方に屈曲された円管状部材からなり、その端部には、可撓性を有し必要な最短長さよりも管長に余裕があるオーバーフロー回収管35が着脱可能に連結されている。
第1側面11cにおけるオーバーフロー排出口15の開口位置は、図3に示すように、第1側面11cの水平幅方向の略中心であって、高さ方向における上端寄りの位置とされている。
これにより、排水口11bが閉じられた状態で洗浄槽11内に液体が供給され、オーバーフロー排出口15の下端側の高さを超えると、液体はオーバーフロー排出口15からオーバーフローして外部に排出される。このため、洗浄槽11内の液面はオーバーフロー排出口15の下端部の高さに一致する液面fに保たれる。
図4に示すように、第1側面11cに対向する第3側面11cの外面側には、洗浄空間S内に貯留された液体に超音波振動を印加する超音波振動子14が設けられている。
第3側面11cにおける超音波振動子14の設置位置は、図5に破線で示すように、第3側面11cの水平幅方向の略中心であって、第3側面11cの下端部から液面fの位置までの間の矩形状領域である。
このため、超音波振動子14の発する超音波振動は、この矩形状領域と略同じ大きさの範囲で、第1側面11cに向かって進み、第1側面11cと第3側面11cとの間で反射を繰り返して定在波を形成する。
これにより、超音波振動子14の前方に直方体状の超音波洗浄領域Uが形成される(図4、5の網点部参照)。
超音波洗浄領域Uの大きさは、少なくとも被洗浄物7を含むことができる大きさとすることが好ましい。本実施形態では、被洗浄物7よりも大きい洗浄治具6をすべて含む大きさとしている。なお、図5では、見易さのため、保持部2aの図示は省略している。
図2に示すように、底面部11eの下側には、排水管部12が設けられている。
排水管部12は、排水口11bから排出される液体を下方側に配置された排水槽28(図1(b)参照)に導く管路であり、管路を開閉する排水用自動弁39を備えている。図示は省略しているが、排水管部12は排水口11bと連通されている。
排水槽28は、洗浄槽11から外部に排出される液体を貯留するものであり、図1(b)に示すように、上述のオーバーフロー回収管35と、排水管部12と着脱可能に接続する排水管24とが連結されている。
排水槽28の上部には、排水管24を側方から支持する支持フレーム25が設けられている。
図2に示すように、排水管24は、接続部材29を介して、洗浄槽11の排水管部12と接続されている。
すなわち、排水管部12の下端部と、排水管24の上端部には、互いに対向して密着可能な連結フランジ12a、24aがそれぞれ形成されている。これらの連結フランジ12a、24aが互いに対向して密着した状態では、排水管部12および排水管24の内腔が連通した状態となる。
接続部材29は、積層された連結フランジ12a、24aを積層方向に挟持して加圧する固定状態と、加圧状態を解除して、連結フランジ12a、24aの積層高さよりも開く固定解除状態とが、図示略の操作部によって選択的に切替可能とされたクランプ部材である。
接続部材29の図示略の操作部は、回転操作を行う回転ハンドルや、一方向の移動操作を行う押しボタンや操作レバーなどを採用することができる。
例えば、押しボタンや操作レバーにより一方向の移動操作を行って操作力を伝達し、接続部材29の開き量や加圧量を選択的に切り替えることができるようにすれば、接続部材29の着脱操作がワンタッチで行えるため好ましい。
上部組立体30の概略構成は、図4に示すように、上部ベース13(支持部材)、液剤供給部16(洗浄用液体供給部)、シャワー部17A、17B(洗浄用液体供給部)、および液面センサー18(液面検知部)を備える。
上部ベース13は、洗浄槽11の開口部11aに着脱可能に嵌合する枠部材である。
なお、以下では、特に断らない限り、上部ベース13が開口部11aに嵌合された状態における洗浄装置10内の位置関係について説明する。
上部ベース13は、開口部11aが設けられた洗浄槽11の上端部を覆うとともに、側面部11cの外方に突出する矩形枠状のフランジ部13bと、フランジ部13bの内周部からフランジ部13bの板厚方向に突出された角筒状の嵌合部13aとを備える。
嵌合部13aの内周部は、開口部11aに略沿った矩形断面の角筒面とされ、これにより、開口部11aよりもわずかに縮径された開口13cが形成されている。開口13cは、洗浄装置10における開口10aを構成している。
嵌合部13aの外周部は、洗浄槽11の開口部11aと、がたつきなく嵌合する形状に形成されている。
ここで「がたつきなく嵌合する」とは、嵌合部13aを開口部11aの内部に挿入して嵌合させる際、開口部11aの内周部と嵌合部13aの外周部とが周方向の異なる3箇所以上の位置で当接することにより、挿入方向と直交する方向の互いの相対位置が固定されている嵌合状態を意味する。このため開口部11aと嵌合部13aとの間には、部分的な隙間が形成されていてもよい。
本実施形態では、嵌合部13aの外周部が、開口部11aの内周部と略同形状の角筒状に形成され、嵌合部13aの外周部の全面もしくは一部が開口部11aと当接し、嵌合部13aが水平方向に移動できない状態で嵌合されている。
なお、3箇所以上の当接部を確実に形成するため、嵌合部13aの外周部または開口部11aの内周部に突起部を設けてもよい。
液剤供給部16は、図3に示すように、被洗浄物7を洗浄する洗浄用液体である洗浄液Lまたはリンス液Lを、洗浄槽11内に選択的に供給するものである。
液剤供給部16の基端は、固定部材21を介して上部ベース13のフランジ部13b上に固定され、先端側が開口13cに挿通されて、洗浄槽11内まで鉛直方向に沿って延ばされている。
本実施形態では、図4に示すように、固定部材21は、洗浄槽11の第1側面11cと第4側面11cとで形成される角部の近傍の位置で、液剤供給部16の基端部を固定している。
このため、液剤供給部16は、洗浄槽11の第1側面11cと第4側面11cとで形成される隅部に沿って配置されている。
固定部材21の形状は、液剤供給部16の外周部を保持して上部ベース13に固定できる適宜形状を採用することができる。固定部材21は、上部ベース13と一体に形成されていてもよいし、上部ベース13に着脱可能に設けられていてもよい。
液剤供給部16の先端は、図3に示すように、下方に向かって開口する開口16aが形成されており、下方側から緩和部材19が装着されている。
緩和部材19は、液剤供給部16の開口16aから供給される洗浄液Lまたはリンス液Lを整流して、洗浄液Lまたはリンス液Lが液圧により傾斜面部11dで跳ね返り飛び散らないよう供給液圧を緩和する部材である。
緩和部材19の構成としては、液剤供給部16の管内部を管の軸方向に沿って仕切る部材や、液剤供給部16の開口をメッシュ状に分割する網状部材などを好適に採用することができる。
本実施形態では、一例として、図6に示すように、開口16aを覆う範囲に網状体19aを設けた構成を採用している。
液剤供給部16の先端部は、図3に示すように、洗浄のために洗浄空間Sに配置された洗浄治具6よりも下方となる位置まで延びていることが好ましい。本実施形態では、液剤供給部16の先端部が第4側面1cの下端部の近傍に位置している。
液剤供給部16の基端部には、可撓性を有し必要な最短長さよりも管長に余裕がある洗浄用液体配管26の一端が連結されている。
洗浄用液体配管26の他端は、洗浄液Lを供給する洗浄液配管26Aと、リンス液Lを供給するリンス液配管26Bとに分岐されている。
洗浄液配管26A、リンス液配管26Bは、いずれも、可撓性を有し必要な最短長さよりも管長に余裕がある管部材からなり、長さ方向の中間部にそれぞれの供給量を制御する自動弁36A、36Bが設けられている。
洗浄液配管26Aにおいて洗浄用液体配管26と反対側の端部は、図1(b)に示すように、ポンプ46Aを介して洗浄液タンク56Aに接続されている。これにより、洗浄液タンク56Aに貯留された洗浄液Lが、ポンプ46Aで吸引されて洗浄液配管26Aに供給されるようになっている。
また、リンス液配管26Bにおいて洗浄用液体配管26と反対側の端部は、ポンプ46Bを介してリンス液タンク56Bに接続されている。これにより、リンス液タンク56Bに貯留されたリンス液Lが、ポンプ46Bで吸引されてリンス液配管26Bに供給されるようになっている。
シャワー部17A、17Bは、被洗浄物7をシャワーすすぎ(リンス)するため、リンス液Lを被洗浄物7に向けて噴射することにより供給するものである。
図4に示すように、シャワー部17A、17Bの各基端がそれぞれ固定部材22A、22Bを介して上部ベース13のフランジ部13b上に固定され、先端側が開口13cに挿通されて、洗浄槽11内まで鉛直方向に沿って延ばされている。
本実施形態では、固定部材22Aは、洗浄槽11の第1側面11cと第2側面11cとで形成される角部の近傍の位置で、シャワー部17Aの基端部を固定している。
このため、シャワー部17Aは、洗浄槽11の第1側面11cと第2側面11cとで形成される隅部に沿って配置されている。
また、固定部材22Bは、洗浄槽11の第3側面11cと第4側面11cとで形成される角部の近傍の位置で、シャワー部17Bの基端部を固定している。
このため、シャワー部17Bは、洗浄槽11の第3側面11cと第4側面11cとで形成される隅部に沿って配置されている。
このような配置により、シャワー部17A、17Bは、開口13cの4隅のうち、対角線の方向に対向する2隅に配置されている。
固定部材22A(22B)の形状は、シャワー部17A(17B)の外周部を保持して上部ベース13に固定できる適宜形状を採用することができる。固定部材22A(22B)は、上部ベース13と一体に形成されていてもよいし、上部ベース13に着脱可能に設けられていてもよい。
シャワー部17Aの先端は閉じられており、開口13cの中心部に面する先端側の側面に、シャワー部17Aに供給されたリンス液Lを被洗浄物7に向けて噴射して、リンス液Lの噴射流を形成する噴射スリット17aが形成されている。
噴射スリット17aは、図7(a)に示すように、円管状のシャワー部17Aの先端側(図示下側)から基端側(図示上側)に向かうにつれて斜め上方に切り込まれたスリットであり、開口13cの中心部から見る(図7(a)のF視)と、図7(b)に示すように、噴射スリット17aの幅よりも狭い領域において、上側に開口するU字状の開口形状を有している。
また、図5に示すように、シャワー部17Bにも、シャワー部17Aと同様の形状を有する噴射スリット17aが形成されている。
シャワー部17A(17B)の先端部は、図3(5)に示すように、少なくとも、噴射スリット17aの位置が、シャワーすすぎのために洗浄空間Sに配置された洗浄治具6内の被洗浄物7よりも上方となる位置まで延びている。
各噴射スリット17aが設けられた高さは、噴射スリット17aの傾斜角度等に応じて形成される噴射流が、被洗浄物7にかかるような高さにする。
シャワー部17A(17B)の基端部には、可撓性を有し必要な最短長さよりも管長に余裕があるシャワー配管27A(27B)の一端が連結されている。
シャワー配管27A、27Bの他端は、図1(b)に示すように、可撓性を有するシャワー配管27に合流されている。シャワー配管27は、リンス液Lの供給量を制御する自動弁38を介して、自動弁36Bよりも上流側のリンス液配管26Bに連結されている。
シャワー配管27A(27B)の中間部には、図3(5)に示すように、シャワー配管27A(27B)に供給されるリンス液Lの流量を調整する流量調整器37A(37B)が設けられている。
このため、自動弁38が開かれた場合に、リンス液タンク56Bから供給されたリンス液Lがシャワー配管27A、27Bにそれぞれ分割して供給されるようになっている。
その際、流量調整器37A(37B)により流量は同じに調整できる。
液面センサー18は、洗浄槽11内に供給された洗浄液Lまたはリンス液Lの液面の位置を検知する液面検知部である。本実施形態では、液体内に気泡などが発生しても、後検知しにくい接液タイプの光学式センサーを採用している。
液面センサー18の構成と検出原理とについて、図8(a)、(b)を参照して説明する。
液面センサー18は、棒状の外形を有し、その先端側(図示下側)に、洗浄液Lおよびリンス液Lの屈折率に比べて屈折率が小さい光透過性の材質からなり断面三角形状の外形を有する接液部18aが形成されている。液面センサー18の内部には、接液部18aの基端側(図示上側)の近傍に設けられたレーザ光を送受光するヘッド部18bと、ヘッド部18bの基端側に接続された光ファイバ18c、18dとを備えている。
光ファイバ18c、18dは、さらに液面センサー18の外部に延出され、液面センサー18にレーザ光を供給して液面検知を行う制御装置20に接続されている。
制御装置20は、レーザ光を発生する光源部20aと、レーザ光を受光する受光センサー20bと、光源部20aを駆動するとともに受光センサー20bの出力を検出して、液面を検知したかどうかを判定する制御部20cとを備える。
光ファイバ18cは、制御装置20の光源部20aから送出されるレーザ光Pを液面センサー18のヘッド部18bに伝搬するものである。
光ファイバ18dは、ヘッド部18bから出射されたレーザ光Pが、接液部18aによって内面反射されてヘッド部18bに戻ったレーザ光Pを伝搬して、制御装置20の受光センサー20bに導くものである。
光ファイバ18c、18dは、可撓性を有し必要な最短長さよりも長さに余裕があり、液面センサー18から延出された部分は、湾曲させることが可能である。なお、液面センサー18から延出された光ファイバ18c、18dは、本実施形態では、図5に示すように、例えば、保護チューブに挿通されるなどして一体に束ねられている。
接液部18aの断面の頂角は、図8(a)に示すように、液面fが低いために接液部18aが洗浄液Lまたはリンス液Lに接触しておらず接液部18aの材質よりも屈折率が低い空気と接触している場合に、レーザ光Pが接液部18aの内面で全反射されてヘッド部18bに戻る角度に設定されている。
このため、接液部18aが洗浄液Lまたはリンス液Lと接しておらず空気と接触していると、接液部18aで内部反射されたレーザ光は、レーザ光Pの出射方向と平行なレーザ光Pとしてヘッド部18bに入射し、光ファイバ18dを通して受光センサー20bに入射する。このため、受光センサー20bから一定値以上の出力信号が制御部20cに出力される。
これに対して、接液部18aが洗浄液Lまたはリンス液Lと接していると、接液部18aの内面で全反射が起こらないため、図8(b)に示すように、レーザ光Pが接液部18aを透過する。この結果、受光センサー20bの受光強度が低下し、一定値より低い出力信号が制御部20cに出力されることになる。
このようにして、制御装置20の制御部20cは、受光センサー20bからの出力信号の大きさによって、接液部18aが液面に接触しているかどうかを判定することができる。
液面センサー18は、図5に示すように、上部ベース13の開口13cの内周面に固定された固定部材23によって基端部が保持され、固定部材23を介して上部ベース13に固定されている。
接液部18aの高さ方向の位置は、洗浄槽11内に供給された洗浄用液体の液面が液面fの位置まで達したことが検知可能となる位置に設定されている。
固定部材23の平面視の固定位置は、本実施形態では、図4に示すように、洗浄槽11の第2側面11cと第3側面11cとで形成される隅部になっている。
このため、液面センサー18は、洗浄槽11の第2側面11cと第3側面11cとで形成される隅部に沿って開口13cに挿通されて、洗浄槽11内まで鉛直方向に沿って延ばされている。
このような構成の上部組立体30では、上述したように、洗浄用液体配管26、シャワー配管27A、27B、および光ファイバ18c、18dが、それぞれ可撓性を有し必要な最短長さよりも長さに余裕がある。このため、図9(a)、(b)に示すように、液剤供給部16、シャワー部17A、17B、および液面センサー18を、上部ベース13に固定した組立状態を保持した状態で、洗浄槽11から取り外したり、装着したりすることが可能である。
洗浄液タンク56Aは、図1(b)に示すように、洗浄液Lを貯留するもので、ポンプ46Aを介して、洗浄液配管26Aに接続されている。
洗浄液Lとしては、被洗浄物7の汚れを除去する適宜の洗浄液を採用することができる。例えば、界面活性剤を含有する水溶性洗浄剤を採用することができる。
リンス液タンク56Bは、リンス液Lを貯留するもので、ポンプ46Bを介して、リンス液配管26Bに接続されている。
リンス液Lとしては、洗浄後の被洗浄物7の洗浄液Lを除去するすすぎを行うための適宜のリンス液を採用することができる。例えば、純水や市水や井水などを採用することができる。
以上に説明した洗浄装置10は、図10に示すように、上部組立体30と、洗浄槽11とを容易に分解することができる。
上部組立体30は、組付状態(図3参照)では、上部ベース13の嵌合部13aの外周部が洗浄槽11の開口部11aの内周部に挿入され、挿入方向と直交する方向にがたつきなく嵌合している。このため、上部ベース13を上方に引き上げることにより、嵌合部13aが開口部11aから引き抜かれて、上部組立体30が洗浄槽11から分離される。
また、逆に、上部組立体30を、洗浄槽11に組み立てる場合には、上部組立体30を洗浄槽11の上方に配置し、上部ベース13の開口13cに挿通されて下方に延びる液剤供給部16、シャワー部17A、17B、液面センサー18を、それぞれ、洗浄槽11の開口部11a内に上方から挿入する。そして、さらに挿入を続けることで、上部ベース13の嵌合部13aを開口部11aに挿入する。
これにより、嵌合部13aが開口部11aと嵌合し、フランジ部13bが洗浄槽11の上端に当接されるため、洗浄槽11に対する上部組立体30の水平方向および鉛直方向の位置が固定される。
このように、洗浄装置10では、上部組立体30を洗浄槽11の上方から着脱することができるため、例えば、洗浄槽11の底部や側部において、例えば、ボルトなどの締結部材を介して配管が接続されている場合に比べて、きわめて容易に着脱を行うことができる。
また、洗浄槽11の側方に着脱作業を行うための作業スペースを確保する必要もないため、洗浄装置10は省スペースな装置とすることができる。
また、洗浄槽11は、接続部材29を図示略の操作部を操作して、固定解除状態とすることができる。これにより、連結フランジ12a、24aの連結状態が解除され、洗浄槽11を排水管24から取り外すことが可能である。
また、逆に、連結フランジ12aを連結フランジ24aに対向して密着させて、接続部材29によって連結フランジ12a、24aを把持し、図示略の操作部によって接続部材29を加圧状態とすることで、排水管部12が排水管24と連結されるとともに、排水管24上に洗浄槽11が固定される。
特に、接続部材29がワンタッチの操作で固定解除状態と加圧状態とを切り替えられるようにしておけば、着脱に要する作業効率を向上することができる。
次に、洗浄システム50の動作について、洗浄装置10の動作を中心として説明する。
なお、特に断らない限り、洗浄システム50および洗浄装置10の動作制御は、それぞれが有する図示略の制御部の制御信号に基づいて自動的に行う。ただし、必要に応じて図示略の操作入力部から操作入力すれば同様の動作を操作者の指示によって行うことも可能である。
図11は、本発明の第1の実施形態の洗浄装置における超音波洗浄時の動作を説明する模式的な断面図である。図12(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態の洗浄装置におけるシャワーすすぎ(リンス)時の動作を説明する模式的な断面図、および平面図である。
洗浄システム50によって、被洗浄物7を洗浄するには、図1(a)、(b)に示すように、被洗浄物7を洗浄治具6に配置して、投入部1上に配置する。
そして、搬送部2の保持部2aを下降させて洗浄治具6の上部の開口内に挿入し、保持部2aを外側に開く。これにより、保持部2aの下端側が洗浄治具6の開口の内周部に係止され、洗浄治具6が搬送部2に保持される。
この間に、洗浄装置10では、洗浄工程の準備を行う。
すなわち、被洗浄物7を超音波洗浄するため、洗浄空間S内に洗浄液Lを満たしておく。すなわち、排水用自動弁39を閉じてから、自動弁36Aを開くとともに自動弁36B、38を閉じてポンプ46Aを駆動し、洗浄液タンク56A内の洗浄液Lを洗浄液配管26Aに供給する。
図11に示すように、洗浄液Lは、洗浄液配管26Aを通して、液剤供給部16に供給され、開口16aから緩和部材19を介して洗浄空間S内に放出される。このとき、緩和部材19の作用により、洗浄液Lが飛び散ったりすることなく下方側に略均等に放出される。放出された液流は、開口16aの下方の傾斜面部11dに衝突するが、緩和部材19により液圧が緩和されているため、衝突による洗浄液Lの泡立ちが抑制される。また、傾斜面部11dは斜めに傾斜しているため、傾斜面部11dと衝突した液圧が緩和された洗浄液Lの液流は上方に跳ね返ることなく、円滑に供給されていく。
洗浄液Lの液面が液面センサー18の接液部18aに達すると、制御装置20の受光センサー20bの受光量が変化し、制御部20cによって洗浄液Lの液面が液面fの高さに達したことが検知される。制御装置20は、検知結果を図示略の表示部に表示したり報知音を鳴らしたりして操作者に知らせる。また、洗浄槽11によって洗浄が可能になったことを、搬送部2や超音波振動子14に通知する。
洗浄液Lの液面の高さが、オーバーフロー排出口15の下端部よりも上回ると、洗浄液Lがオーバーフロー排出口15からオーバーフローして、オーバーフロー回収管35を介して、排水槽28に回収される。これにより、洗浄槽11内の液面fが一定に保たれる。
ただし、洗浄液Lはポンプ46Aで供給するため流量にばらつきが生じる。このため、本実施形態では、洗浄液Lが液面fに達しなかったり、流量の変化によって液面fから上昇しすぎたりしないように、液面センサー18を設けている。制御装置20から出力される液面の検知信号は、自動弁36Aの開閉量の制御に用いられる。
本実施形態では、接液型の液面センサー18を用いているため、洗浄液L内に泡などが発生しても液面を誤検知しにくい。このため、液面fに到達したことを正確に検知できるから、洗浄液Lの液面を適正な高さに保つことができる。
洗浄槽11に洗浄液Lが満たされたら、搬送部2をガイドレール3に沿って移動させて、洗浄治具6を洗浄装置10の開口10aの上方に位置づける。そして搬送部2の保持アーム2bを延ばして洗浄治具6を下降させ、洗浄治具6を洗浄槽11の洗浄空間Sにおける超音波洗浄領域U内に配置する(図11参照。ただし、保持部2aの図示は省略している)。この状態で、超音波振動子14によって超音波振動を印加する。これにより、超音波洗浄が開始される。
このとき、上部ベース13は、洗浄槽11と、がたつきなく嵌合しているため、洗浄槽11が超音波振動によって振動しても、上部ベース13は洗浄槽11と一体に振動し、がたつきによってより大きな振動が励起されることを防止することができる。
また、開口部11aに上部ベース13が嵌合されることにより洗浄槽11の剛性が向上するため、共振による振動を抑制することができる。
また、本実施形態では、洗浄空間S内に挿入される液剤供給部16、シャワー部17A、17B、液面センサー18がいずれも超音波洗浄領域Uの外部に配置されているため、これらにさえぎられることで、被洗浄物7に対する超音波振動の照射ムラが発生することがないため、洗浄ムラを抑制することができる。
このような超音波洗浄において、被洗浄物7の姿勢により、超音波洗浄のムラが発生するおそれがある場合には、保持アーム2bを回転させて被洗浄物7の鉛直軸回りの向きを変えたり、保持アーム2bを昇降させて超音波洗浄領域U内の位置を移動させたりしてもよい。
このようにして、超音波洗浄が行われ、被洗浄物7に付着した汚れが除去されていく。一定時間だけ超音波洗浄を行ったら、超音波振動子14、ポンプ46Aを停止して、自動弁36Aを閉止する。そして、排水用自動弁39を開放して、洗浄液Lを排水槽28に排水する。このとき、洗浄槽11の底部には、傾斜面部11dが設けられ、流路が排水口11bに向かって狭まっているため、排水が加速され、洗浄槽11の底部に沈降した汚れ成分が排水とともに排水槽28に排出される。
以上で、洗浄工程が終了する。
次に、洗浄装置10によってリンス工程を行う。洗浄装置10では、超音波リンス工程と、シャワーリンス工程とが可能である。
超音波リンス工程は、上記洗浄工程の洗浄液Lに代えてリンス液Lを用いる以外は、上記洗浄工程と同様の工程であり、リンス液Lがすすぎを行う点を除いて上記洗浄工程と同様の作用効果を備える。
すなわち、排水用自動弁39を閉じてから、自動弁36Bを開くとともに自動弁36A、38を閉じてポンプ46Bを駆動し、リンス液タンク56B内のリンス液Lをリンス液配管26Bに供給する。
図11に示すように、リンス液Lは、上記洗浄工程の洗浄液Lと同様にして、液面が液面fに達するまで供給され、液面fの高さが保たれる。
洗浄槽11にリンス液Lが満たされたら、超音波振動子14によって超音波振動を印加してすすぎを行う。その際、必要に応じて、上記洗浄工程と同様に被洗浄物7の姿勢や位置を変化させてもよい。
このようにして、超音波振動を印加したすすぎが行われ、被洗浄物7に付着した洗浄液Lが除去されていく。一定時間だけすすぎを行ったら、超音波振動子14、ポンプ46Bを停止して、自動弁36Bを閉止する。そして、排水用自動弁39を開放して、リンス液Lを排水槽28に排水する。
以上で、超音波リンス工程が終了する。
次に、シャワーリンス工程を行う。
本工程では、シャワー部17A、17Bからリンス液Lをシャワー噴射して、被洗浄物7にリンス液Lの噴射流を吹き付けることにより行う。
すなわち、排水用自動弁39を開放した状態で、自動弁38を開くとともに自動弁36A、36Bを閉じてポンプ46Bを駆動し、リンス液タンク56B内のリンス液Lをリンス液配管26Bに供給する。
図12(a)、(b)に示すように、リンス液Lは、リンス液配管26B、自動弁38(図12(a)、(b)では図示略、図1(b)参照)を経由し、シャワー配管27A、27Bを通して、シャワー部17A、17Bに供給される。
そして、リンス液Lは、シャワー部17A、17Bの各噴射スリット17aから洗浄空間S内に噴射される。噴射されたリンス液Lは、被洗浄物7に吹き付けられた後に落下し、排水口11b(図12(a)、(b)では図示略)に流れ込んで排水槽28に排出される。
なお、図12(a)、(b)では、見易さのため、保持部2aの図示は省略している。
噴射スリット17aからの噴射流は、本実施形態では、噴射スリット17aから洗浄槽11の中心部に向かって斜め下方に噴射される(図12(a)参照)とともに、平面視では、洗浄槽11の中心部を中心として扇形状に拡散するように噴射される(図12(b)参照)。
このため、例えば、被洗浄物7がレンズなど第1面7aと第2面7bとを有する扁平な板状部材の場合、図12(b)に示すように、被洗浄物7は、その厚さ方向がシャワー部17A、17Bが対向された対角方向に一致する姿勢で、洗浄槽11の中央部に配置することが好ましい。この場合、噴射流が第1面7a、第2面7bにそれぞれ吹き付けられて、効率的にすすぎを行うことができる。
本実施形態では、厚さ方向が水平方向になる姿勢で被洗浄物7を洗浄治具6に配置した場合、保持部2aを鉛直軸回りに回転させることで、被洗浄物7の厚さ方向を前記対角方向に一致させることができる。
また、上記洗浄工程や超音波リンス工程と同様に、噴射流に対して、被洗浄物7の位置や姿勢を変化させて、噴射流に対する相対位置を移動させるようにしてもよい。
また、流量調整器37A、37Bの測定値に応じて、自動弁38による流量制御を行うことで、噴射流の流量を変化させてもよい。例えば、噴射流を断続させたり、脈動させたりすれば、効率よくすすぎを行うことが可能である。
このようにして、リンス液Lの噴射流が、被洗浄物7に吹き付けられると、超音波リンス工程で、被洗浄物7の表面に残存したリンス液Lが噴射流とともに吹き飛ばされて、被洗浄物7の表面がさらに清浄な状態にすすがれていく。
一定時間だけ、噴射を行ったら、ポンプ46Bを停止して、自動弁36Bを閉止する。そして、排水用自動弁39を開放して、リンス液Lを排水槽28に排水する。
以上で、シャワーリンス工程が終了する。
次に、保持アーム2bを引き上げることで、洗浄治具6および被洗浄物7を洗浄装置10の開口10aから外部に移動し、さらに、乾燥槽4内に移動する。
乾燥槽4では、温風を噴射することで被洗浄物7が乾燥される。
被洗浄物7が乾燥したら、保持アーム2bを引き上げて、洗浄治具6および被洗浄物7を搬出部5に移動させる。
このようにして、被洗浄物7が洗浄される。搬出部5に配置された洗浄治具6および被洗浄物7は、図示略のロボットや人手などによって、洗浄システム50の外部に搬出する。
他に洗浄する被洗浄物7がある場合には、他の被洗浄物7を配置した洗浄治具6を投入部1に載置して、上記の各工程を同様に繰り返す。
このようにして、洗浄システム50によれば、洗浄装置10によって被洗浄物7の洗浄工程、リンス工程を行い、次いで、乾燥槽4によって乾燥工程を行うことで、被洗浄物7を洗浄および乾燥仕上げを順次実施することができる。
洗浄装置10をメンテナンスする場合、上部ベース13を上方に引き上げることで、上部組立体30ごと洗浄槽11から容易に取り外すことができる。これにより、液剤供給部16、シャワー部17A、17A、液面センサー18を個々に取り外す作業が不要となり、迅速に取り外すことができる。
その際、液剤供給部16、シャワー部17A、17B、液面センサー18に接続された洗浄用液体配管26、シャワー配管27A、27B、光ファイバ18c、18dがいずれも、可撓性を有し必要な最短長さよりも長さに余裕があるため、これらが接続されていても、取り外し作業を円滑に行うことができる。
また、上方からの作業が可能になるため、作業性が良好となる。
上部組立体30を取り外した状態では、洗浄槽11は、上方に開口し、洗浄槽11の内面が露出する状態になるため、洗浄槽11の上方からの清掃作業が容易に行える。
また、上部組立体30の装着も同様に容易に行えるため、メンテナンスの作業効率を向上することができる。
清掃後、上部組立体30を再装着する場合、上記の取り外し作業を逆順に行えばよい。すなわち、嵌合部13aを下方に向けて上部組立体30を洗浄槽11の開口部11a内に挿入するだけでよい。
このとき、上部組立体30上の液剤供給部16、シャワー部17A、17B、液面センサー18の相対的な位置関係は、変わらないため、嵌合部13aと開口部11aとを取り外し前と同じ位置関係に嵌合させることで、取り外し前の位置関係を精度よく再現することができる。したがって、装着後に、上部組立体30上の各部材の位置や高さ調整を行う必要がないため、迅速な装着が可能である。
また、部品交換を行う場合にも、予め交換用の上部組立体30を用意することで、上部組立体30ごと交換することができる。このため、交換作業に伴う洗浄装置10の稼働停止時間を低減することができる。
洗浄装置10の洗浄槽11を交換する場合には、接続部材29によって、連結フランジ12a、24aの間の固定解除状態と、加圧状態とを切り替えるのみで、排水管24との着脱を行える。そして、洗浄槽11の側面の上側に設けられたオーバーフロー排出口15から、オーバーフロー回収管35を外せば、洗浄槽11を洗浄装置10から取り外すことができる。
このようにして洗浄槽11の交換作業も短時間で行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の洗浄装置10によれば、洗浄用液体供給部である液剤供給部16、シャワー部17A、17Bが、洗浄槽11の上側の開口部11aを通して洗浄空間S内に挿入され、洗浄槽11と着脱可能に固定されているため、清掃やメンテナンスを容易に行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態の洗浄装置について説明する。
図13(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な断面図、および平面図である。図14は、本発明の第2の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。
本実施形態の洗浄装置60は、図13(a)、(b)に示すように、上記第1の実施形態の洗浄装置10の上部ベース13を削除し、洗浄槽11に代えて、洗浄槽71を備える。洗浄装置60は、上記第1の実施形態で説明した洗浄システム50において、洗浄装置10に代えて用いることができる。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
洗浄槽71は、上記第1の実施形態の洗浄槽11の上端部から、水平方向外側に延びるフランジ部71bを延出させた部材である。
フランジ部71bは、上記第1の実施形態の上部ベース13のフランジ部13bと同程度の大きさを有する平板部からなる。
液剤供給部16、シャワー部17A、17B、および液面センサー18は、洗浄槽71の洗浄空間Sに対して同様な位置関係となるように、フランジ部71b上に着脱可能に固定されている。これらの固定方法は、着脱可能であれば特に限定されない。
本実施形態では、液剤供給部16、およびシャワー部17A、17Bは、ねじ84によってフランジ部71b上に着脱可能に固定される固定部材81、82A、82Bによって固定されている。
また、液面センサー18は、一端がフランジ部71bとねじ84によって着脱可能に固定され、他端が開口部11aにつきだして、液面センサー18の基端部を保持する固定部材83によって固定されている。
フランジ部71bには、図14に示すように、各ねじ84の固定位置にそれぞれ対応する雌ねじ部85が設けられている。
このような構成により、洗浄装置60では、液剤供給部16、シャワー部17A、17B、および液面センサー18がそれぞれ、個別に洗浄槽71に固定されている。したがって、本実施形態は、洗浄用液体供給部が開口部に着脱可能に設けられた支持部材を介することなく洗浄槽に固定された場合の例になっている。
本実施形態では、例えば、図14に示すように、ねじ84を外して固定部材82A(83)をフランジ部71bから取り外すことにより、シャワー部17A(液面センサー18)と洗浄槽71との固定が解除される。これにより、シャワー部17A(液面センサー18)を開口部11aから上方に引き上げて取り外すことができる。
また、装着時はこれとは逆に、シャワー部17A(液面センサー18)を開口部11aの上方から洗浄空間S側に挿入し、固定部材82A(83)に係止してから、ねじ84で固定部材82A(83)をフランジ部71bにねじ締結することにより、固定することができる。
特に図示しないが、液剤供給部16、シャワー部17Bも、それぞれ固定部材81、82Bとねじ84を用いることにより、同様に着脱を行うことができる。
このような洗浄装置60によれば、液剤供給部16、シャワー部17A、17B、および液面センサー18と洗浄槽71との固定方法が異なるのみであるため、上記第1の実施形態と同様に、被洗浄物7の洗浄工程、リンス工程を行って、被洗浄物7の洗浄を行うことができる。
また、洗浄装置60によれば、洗浄用液体供給部である液剤供給部16、シャワー部17A、17Bが、洗浄槽71の上側の開口部11aを通して洗浄空間S内に挿入され、洗浄槽71と着脱可能に固定されているため、清掃やメンテナンスを容易に行うことができる。
本実施形態では、複数の洗浄用液体供給部がある場合に、個別に取り外しできるため、例えば、交換時には、交換する部品のみを交換することができる。
なお、上記の各実施形態の説明では、液面検知部が、接液型の光学式センサーの場合の例で説明したが、洗浄槽の開口部を通して洗浄空間Sに挿入可能な液面検知部であれば、他方式のセンサーを採用してもよい。例えば、フロート式の液面センサーや、超音波式の液面センサーを用いてもよい。
また、上記の各実施形態の説明では、洗浄槽の開口部を通して洗浄空間内に挿入され、洗浄用液体供給部から供給される洗浄用液体の液面の位置を検知する液面検知部である液面センサー18を備える場合の例で説明したが、このような液面検知部を有しない構成としてもよい。
すなわち、洗浄槽に固定された液面センサーによって、液面を検知する構成としてもよい。
さらに、液面を検知する必要がない場合には、液面センサー自体を有しない構成としてもよい。
また、上記各実施形態の説明では、洗浄装置が、1台で、洗浄工程、超音波リンス工程、およびシャワーリンス工程を行うことができる場合の例で説明したが、液剤供給部16、シャワー部17A、17Bは、いずれか1つを有する構成としてもよい。
さらに、液液剤供給部16は、洗浄液Lおよびリンス液Lのいずれか一方のみを供給できる構成としてもよい。
このように、洗浄装置が、洗浄工程、超音波リンス工程、およびシャワーリンス工程のいずれか1工程のみが行える構成の場合、洗浄システム50は、これらの単工程を行う洗浄装置を複数設置する構成としてもよい。
また、洗浄システム50において、超音波リンス工程またはシャワーリンス工程を実施しないシステム構成を採用してもよい。
また、上記第1の実施形態の説明では、嵌合部13aが開口部11aの内周側に嵌合する場合の例で説明したが、嵌合部13aの内周部を開口部11aの外周部に嵌合させる構成としてもよい。
また、支持部材を洗浄槽に着脱可能に設ける場合、洗浄槽の上側の開口部に固定されていれば、着脱方向は特に限定されない。例えば、水平方向や斜め方向に着脱される構成としてもよい。
また、上記の各実施形態で説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
2 搬送部
6 洗浄治具
7 被洗浄物
10、60 洗浄装置
11、71 洗浄槽
11a 開口部
13 上部ベース(支持部材)
13a 嵌合部
13b フランジ部
13c 開口
14 超音波振動子
16 液剤供給部(洗浄用液体供給部)
17a 噴射スリット
17A、17B シャワー部(洗浄用液体供給部)
18 液面センサー(液面検知部)
19 整流部材
21、22A、22B、23、18、82A、82B、83 固定部材
29 接続部材
30 上部組立体
50 洗浄システム
56A 洗浄液タンク
56B リンス液タンク
71b フランジ部
f 液面
洗浄液(洗浄用液体)
リンス液(洗浄用液体)
S 洗浄空間
U 超音波洗浄領域

Claims (5)

  1. 被洗浄物を収容して洗浄するための洗浄空間が内部に形成され、上側に開口部を有する洗浄槽と、
    前記被洗浄物を洗浄するための洗浄用液体を供給する洗浄用液体供給部と、
    を備え、
    該洗浄用液体供給部は、前記開口部を通して前記洗浄空間内に挿入され、前記洗浄槽と着脱可能に固定されている
    洗浄装置。
  2. 前記開口部に着脱可能に設けられた支持部材を備え、
    前記洗浄用液体供給部は、前記支持部材に固定されることにより該支持部材を介して前記洗浄槽と着脱可能に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記支持部材は、前記開口部にがたつきなく嵌合して装着されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 前記開口部を通して前記洗浄空間内に挿入され、前記洗浄用液体供給部から供給される前記洗浄用液体の液面の位置を検知する液面検知部を備え、
    該液面検知部は、前記支持部材に固定されることにより該支持部材を介して前記洗浄槽と着脱可能に固定されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の洗浄装置。
  5. 前記洗浄用液体供給部から供給される前記洗浄用液体の液面の位置を検知する液面検知部を備え、
    該液面検知部は、前記開口部を通して前記洗浄空間内に挿入され、前記洗浄槽と着脱可能に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
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