JP2014042740A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転ドラム内の洗濯物が偏らず、洗浄性能を向上させることが可能な洗濯機を提供する。
【解決手段】開口30側を上向きとして傾斜姿勢に支持されている回転ドラム3内にバッフル33が設けられている。バッフル33の一方の側面には、1つの凸部34及び3つの凸部35が並設されている。回転ドラム3の開口30側に配置される凸部34は、切欠部が水平面に対して真上方向よりも回転ドラム3の底面側に偏倚した位置に配置されるように設けられている。一方、回転ドラム3の底面側に配置される凸部35は、切欠部が水平面に対して真上方向又は真上方向よりも開口30側に偏倚した位置に配置されるように設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、水槽の内部にて回転する回転ドラムの内周壁面にバッフルが設けられている洗濯機に関する。
近年、ドラム式の洗濯乾燥機が広く普及している。ドラム式の洗濯乾燥機は、有底円筒形の水槽を、一側の開口部を横向きとした横姿勢、又は斜め上向きとした斜め横姿勢にて外筐内に支持し、この水槽の内部に、同軸上での回転自在に有底円筒形の回転ドラムを収容して構成されている。
回転ドラムは、水槽の開口部と同側に開口する投入口を有しており、水槽の外部底面に固定したドラムモータにより回転駆動される。洗濯物は、投入口を経て回転ドラムの内部に投入され、水槽及び回転ドラムの底部に溜まる洗濯水中に浸される。回転ドラムの内部には、内周壁面から1又は複数のバッフルが突出するように設けられている。回転ドラム内の洗濯物は、回転ドラムが回転する際に、バッフルの作用によって持ち上げられ、適当な高さから落下する。このような回転ドラムの回転による持ち上げ及び落下が繰り返され、落下時に洗濯物が回転ドラムの周面に叩きつけられることにより、いわゆる、たたき洗いが行われる。
ドラム式の洗濯乾燥機では、洗濯物の持ち上げが良好に行われるように、バッフルの形状に様々な工夫が行われている。例えば、特許文献1では、洗濯物への回転ドラムの回転伝達力を弱めることなく、バッフルの容積を小さくするために、バッフルの断面を階段状にした洗濯機が提案されている。また特許文献2では、回転ドラムの第1の回転方向側の第1の側面が凹状面に形成され、回転ドラムの第2の回転方向側の第2の側面が凸状面に形成されたバッフルを有する洗濯機が提案されている。
特開2007−267784号公報 特開2009−45379号公報
特許文献1,2に開示された洗濯機では、洗濯物の持ち上げを良好に行うことは可能である。しかしながら、洗濯物の持ち上げ及び落下を繰り返す単調なたたき洗いだけでは、回転ドラムの軸長方向に洗濯物の入れ替りは生じない。また、斜め横姿勢にて支持されている回転ドラムでは、洗濯物が回転ドラムの底面側に溜まってしまう可能性が高い。このような状況では、回転ドラム内の洗濯物の位置に偏りが生じ、洗浄効果にばらつきが生じるので、洗浄性能の向上には限界があるという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的とするところは、回転ドラム内の洗濯物が偏らず、洗浄性能を向上させることが可能な洗濯機を提供することにある。
本発明に係る洗濯機は、水槽と、該水槽の内部に回転可能に収容された回転ドラムと、該回転ドラムの内周面から突設されており、軸長方向に長いバッフルとを備える洗濯機において、前記バッフルは、両側面の少なくとも一方に前記軸長方向に並設された複数の凸部を有しており、前記軸長方向の一端側の凸部には、前記バッフルの突設端側で、前記軸長方向の他端側に偏倚した箇所に切欠部が設けられており、その他の凸部には、前記バッフルの突設端側で、前記軸長方向の一端側に偏倚した箇所に切欠部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バッフルに設けられた複数の凸部において、切欠部の位置を異ならせることにより、回転ドラムの回転時に回転ドラム内の洗濯物及び洗濯水が凸部と衝突することによって変化する洗濯物及び洗濯水の移動方向を、凸部毎に異ならせることができる。例えば、回転ドラムの軸長方向の他端側に偏倚した箇所に切欠部を有する凸部によれば、回転ドラムの回転時に洗濯物及び洗濯水が凸部と衝突することによって、洗濯物及び洗濯水を軸長方向の他端側に移動させることができる。また、軸長方向の一端側に偏倚した箇所に切欠部を有する凸部によれば、回転ドラムの回転時に洗濯物及び洗濯水が凸部と衝突することによって、洗濯物及び洗濯水を軸長方向の一端側に移動させることができる。
本発明に係る洗濯機は、前記凸部は、前記側面に平行な断面が三日月形状をなしていることを特徴とする。
本発明によれば、バッフルに設けられた凸部が、三日月形状の断面を有する形状に形成されている。よって、湾曲面を有する切欠部によって、回転ドラムの回転時に洗濯物及び洗濯水を効率よく所定の方向に導くことができる。
本発明に係る洗濯機は、前記側面のそれぞれに、異なる数の凸部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バッフルの2つの側面のそれぞれに設けられる凸部の数を異ならせることにより、回転ドラムの異なる回転方向のそれぞれにおいて、洗濯物及び洗濯水の移動方向を異ならせることが可能となる。よって、回転ドラムの回転方向を適宜切り替えることにより、洗濯物及び洗濯水の移動方向が適宜切り替えられ、洗濯物を効率よく撹拌することができるので、洗浄性能の向上が可能となる。
本発明に係る洗濯機は、前記回転ドラムが傾斜して設けられており、前記一端側の凸部よりも、前記その他の凸部が多く設けてあることを特徴とする。
本発明によれば、回転ドラムが傾斜して設けられており、回転ドラムの軸長方向の一端側に設けられた凸部よりも、他端側に多くの凸部を設けることにより、傾斜した回転ドラムの回転時に洗濯物及び洗濯水を効率よく所定の方向に導くことができる。
本発明においては、洗濯物を持ち上げ、落下させることによるたたき洗いだけでなく、回転ドラムの軸長方向においても洗濯物を移動させることができる。よって、回転ドラム内の洗濯物が、上下方向だけでなく回転ドラムの軸長方向(略水平方向)にも移動及び入れ替わるので、回転ドラム内の洗濯物の位置に偏りが生じ難く、洗浄性能を向上させることができる。
実施形態に係る洗濯乾燥機の外観を略示する斜視図である。 実施形態に係る洗濯乾燥機の内部構成を略示する縦断面図である。 水槽の後側から見た循環風路の平面図である。 回転ドラムの内周壁面の態様を示す模式図である。 バッフルの斜視図である。
以下に、本発明に係る洗濯機を、その実施形態である洗濯乾燥機を示す図面に基づいて詳述する。図1は、実施形態に係る洗濯乾燥機の外観を略示する斜視図、図2は、実施形態に係る洗濯乾燥機の内部構成を略示する縦断面図である。
図2に示すように、本実施形態の洗濯乾燥機は、外装を構成する外筐1の内部に水槽2及び回転ドラム3を備えている。水槽2は、一側に開口20を備える大径の有底円筒体であり、外筐1の底面に立設された複数本の支持脚21(1本のみ図示)により、開口20の側を上向きとし、水平面に対して軸心を傾けた傾斜姿勢を保って弾性支持されている。
外筐1の前面(図2の左側面)には、水槽2の開口20を臨む位置に、蓋体10により開閉自在に洗濯物の投入口11が開設されており、この投入口11と水槽2の開口20との間は、ベローズ12により液密に封止されている。
水槽2の内部には、回転ドラム3が収容されている。回転ドラム3は、水槽2よりもやや小径の有底円筒体であり、一側の開口30を水槽2の開口20の内側に臨ませ、水槽2の底部中央に固設されたドラムモータ4の出力軸40の端部に連結してある。このように、回転ドラム3は、ドラムモータ4の駆動により、水槽2の内部にて水槽2と同軸状に回転するように構成されている。
回転ドラム3は、開口30の外側に周設された流体バランサ31を備えている。流体バランサ31は、回転ドラム3の回転時に、これに伴う振動を吸収、緩和する作用をなす。ドラムモータ4は、水槽2の底板の外側に連設されたモータ室41の内部に構成してある。ドラムモータ4の出力軸40は、水槽2の底板を液密に貫通し、該底板の中央に突出しており、回転ドラム3は、この突出端部に連結してある。
図2に示すように回転ドラム3の周壁には、多数の小孔32が全面に亘って貫通形成されており、また回転ドラム3の内面には、軸長方向に延びるバッフル33が周方向に等配をなして3つ(図4参照)突設されている。なお図2中には、図面の煩雑化を避けるべく、小孔32の一部と一つのバッフル33のみを図示してある。
図1に示すように、外筐1の前面には、蓋体10の近傍にドア開ボタン13が設けてある。また蓋体10には、蓋体10の閉止時に押圧操作するための押圧部14が設けてある。蓋体10は、ドア開ボタン13の操作により開放され、また周縁部を把持して閉操作し、押圧部14を外側から押すことにより閉止される。外筐1の前面に設けた投入口11は、水槽2及び回転ドラム3の開口20,30に臨ませてある。
以上の如く構成された洗濯乾燥機の洗濯運転は、蓋体10を開放し、投入口11の内側に位置する開口20,30を経て回転ドラム3内に洗濯物を投入し、蓋体10を閉止した後、後述するように、水槽2の内部に洗濯水を供給し、ドラムモータ4を駆動して回転ドラム3を回転せしめて実施される。前述のように回転ドラム3の周壁には、多数の小孔32が貫通形成され、また回転ドラム3の内面には、複数のバッフル33が突設されている。よって、回転ドラム3の内部の洗濯物は、小孔32を経て回転ドラム3内に流入する洗濯水中に浸され、バッフル33の作用による持ち上げ及び落下が繰り返されることにより、洗濯水と共に攪拌され、また落下時に回転ドラム3の内面に叩きつけられて洗濯される。
図1に示すように、外筐1の前面上部には、各種の操作のための操作部及び各種の表示のための表示部を備える操作パネル15が設けてある。操作パネル15は、これの内側に位置して外筐1の内部に設けた運転制御部16(図2参照)に接続してある。以上の如き洗濯運転、及び後述する乾燥運転、更には、これらの間に実施される脱水運転は、操作パネル15の操作に応じた運転制御部16の動作により、一連の処理、又は個々に独立した処理として実行される。
図1に示すように、外筐1の後部上面には、水道等の給水源への接続端となる給水口17が設けてある。図2に示すように、給水口17は、外筐1の内側に設けた給水弁18に接続してある。給水弁18は、複数の給水出口を有する多連形の電磁弁である。
給水弁18の第1給水出口は、給水管19を介して水槽2の上部周面に接続されており、給水弁18が第1給水出口に切り換えられた場合、給水口17への給水は、給水弁18及び給水管19を経て水槽2の内部に送り込まれ、前述した洗濯運転における洗濯水として使用される。なお給水管19の中途には、公知のように洗剤ケースを配置し、給水と共に適量の洗剤が導入されるように構成することができる。
また水槽2には、最下位置となる底板近傍の周面に導水管22が接続されている。導水管22は、外筐1内側の前下部に固定支持された筒形のフィルタケース23に接続されている。フィルタケース23の内部には、繊維屑等の異物を捕捉するリントフィルタ24が収容されている。フィルタケース23の下部は、排水弁25を介して外筐1の底面に沿って敷設された排水管26に接続されている。またフィルタケース23の後端部には、循環ポンプ27が付設してあり、循環ポンプ27の吐出側は、戻し管28を介して水槽2の前側上部に連通されている。
水槽2内に供給される洗濯水は、導水管22を経てフィルタケース23に導入され、該フィルタケース23の内部に充満する。フィルタケース23の内部の洗濯水は、循環ポンプ27を駆動することにより、該循環ポンプ27に吸い込まれて加圧され、戻し管28を経て水槽2の上部に送られ、該戻し管28の先端から、シャワー状に拡がって回転ドラム3の内部に供給される。
循環ポンプ27は、前述した洗濯運転中に連続的に又は間欠的に駆動される。この駆動により回転ドラム3内に供給される洗濯水は、回転ドラム3内の洗濯物に降り注ぎ、洗濯効果を高めることができる。フィルタケース23の内部に設けたリントフィルタ24は、循環する洗濯水中に含まれる繊維屑等の異物を捕捉、除去する作用をなす。
フィルタケース23の下部に設けられた排水弁25は、洗濯運転の後に開放される。この開放により水槽2内部の洗濯水は、導水管22及びフィルタケース23を経て排水管26に排水される。この排水に際しても、洗濯水中に含まれる異物は、フィルタケース23内のリントフィルタ24に捕捉、除去され、排水管26を経て下水管に排出される虞れがない。
洗濯乾燥機の乾燥運転は、以上の洗濯運転の後、脱水運転を経て実施される。この乾燥運転においては、ドラムモータ4の駆動により回転ドラム3を回転させると共に、該回転ドラム3の内部に乾燥風が循環せしめられる。
図2中には、乾燥風の循環風路が略示してある。循環風路5は、水槽2の下部底面に開設された導出口50と、水槽2の前部の開口20の周縁部に開設された導入口51とを上行ダクト52と前行ダクト53とにより連絡して構成されている。
図3は、水槽2の後側から見た循環風路5の平面図である。上行ダクト52は、ドラムモータ4が設けられた水槽2の中央部から一側に偏倚した位置に設けてある。上行ダクト52の下端部は、水槽2の下位置近傍で横向きに屈曲され、導出口50を覆うカバー管54に蛇腹管55を介して接続してある。蛇腹管55は、弾性支持された水槽2の振動を吸収し、固定支持された上行ダクト52への伝播を防止すべく設けてある。
上行ダクト52の上端部は、前行ダクト53の後端部に連結してある。前行ダクト53は、図2に示すように、水槽2の上側の外筐1の内部空間に配してある。前行ダクト53の前端部は、水槽2の前側上部の周縁に開口する導入口51に接続されている。また前行ダクト53の中途部には、塵埃捕捉用のリントフィルタ56、乾燥風を起風する送風ファン57、及び乾燥風を加熱するPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ58(又はシーズヒータ)が、後側から前側にこの順に介装してある。
給水弁18の第2給水出口は、冷却水管59を介して上行ダクト52に接続してある。給水弁18が第2給水出口に切り換えられた場合、給水口17への給水は、冷却水管59を経て上行ダクト52の内部に送り込まれる。
図2に示すように冷却水管59は、給水弁18の位置から上行ダクト52に沿って下方に延設されており、該冷却水管59の下端は、図3に示すように、上行ダクト52の下部に接続されている。この接続位置は、前述の如く設けた屈曲部の上であって、屈曲円の内側に偏倚した位置に設定してある。
以上のように構成された循環風路5には、送風ファン57が起風する乾燥風が循環し、この乾燥風は、PTCヒータ58により加熱され、前行ダクト53を経て導入口51に達し、該導入口51から回転ドラム3の内部に吹きこまれる。このとき回転ドラム3の内部の洗濯物は、回転ドラム3の回転に伴って、周面のバッフル33の作用により持ち上げられ、拡がって落下し、この間に前記乾燥風に繰り返し接触することにより乾燥せしめられる。
回転ドラム3内に導入された乾燥風は、洗濯物から水分を奪って湿り空気となり、導出口50に導出され、カバー管54、蛇腹管55を経て上行ダクト52内に入る。乾燥風は、上行ダクト52内を上昇して前行ダクト53内に移行し、リントフィルタ56を通過して塵埃を捕捉され、PTCヒータ58により再加熱されて回転ドラム3の内部に導入される。
冷却水管59に供給される水は、導出口50に導出された乾燥風を冷却し、洗濯物から奪った水分を凝縮除去するための冷却水として使用される。
冷却水管59から供給される冷却水は、上行ダクト52の底面上に溜まり、導出口50に導出される乾燥風と接触する。この接触により乾燥風は、冷却水との熱交換により冷却、除湿されて乾き空気となり、上行ダクト52に導入され、該上行ダクト52の内部を上昇する。従って、上行ダクト52の上端に連続する前行ダクト53には、水分及び水滴を含まない乾燥風が導入され、水滴の付着によるリントフィルタ56の目詰まりの発生を有効に抑制することができる。
以上の如く実施される乾燥運転中、排水弁25は開放されており、上行ダクト52内に供給される冷却水は、蛇腹管55及びカバー管54を通って水槽2内に流入し、導水管22及びフィルタケース23を経て排水管26に排水される。
洗濯乾燥機の脱水運転は、排水弁25が開放されて水槽2内の洗濯水が排水された後、ドラムモータ4の駆動により回転ドラム3が高速回転されることで実施される。回転ドラム3内の洗濯物は、高速回転に伴う遠心力の作用により回転ドラム3の内面に押し付けられて回転し、該洗濯物に含まれる水は、回転ドラム3の周壁に設けた小孔32を通って水槽2内に流出し、導水管22及びフィルタケース23を経て排水管26に排水される。
次に、バッフル33の形状について説明する。本発明の特徴はバッフル33にある。図4は、回転ドラム3の内周壁面の態様を示す模式図、図5は、バッフル33の斜視図である。なお、図4は、回転ドラム3を開口30側から見た状態を略示している。
図4に示すように、回転ドラム3の内周面には、周方向に等間隔で、回転ドラム3の軸長方向に長い3つのバッフル33が設けられている。なお、バッフル33の数は3つに限らず、1つ、2つ又は4つ以上であってもよい。
バッフル33は、山形の軸断面を有しており、傾斜した2つの側面33a(図5では1つのみ図示)の一方(図5では手前側の側面33a)には、長手方向の一端側(回転ドラム3の開口30側)に1つの凸部34が設けられており、他端側に3つの凸部35が設けられている。1つの凸部34及び3つの凸部35は、バッフル33の長手方向(回転ドラム3の軸長方向)に等間隔に並設されている。凸部34,35のそれぞれは、側面33aに平行な断面が、円形の一部を切り欠いた三日月形状をなしており、それぞれ切り欠かれた切欠部34a,35aを有する。
なお、バッフル33は、洗濯乾燥機の運転中、回転ドラム3内の洗濯物と接触するので、その際に洗濯物を傷めないために角部が面取りされた形状に形成されている。同様の理由から、凸部34,35は、中央部分が盛り上がるような、深さの浅い椀形状に形成されている。従って、凸部34,35の一部を切り欠けばほぼ三日月形状となる。
本実施形態では、4つの凸部34,35が全て同じ形状に形成されているが、長手方向の一端側に設けられた1つの凸部34と、その他の3つの凸部35とは、切欠部34a,35aの位置が異なるように設けられている。具体的には、凸部34は、切欠部34aがバッフル33の頂部側(突設端側)に配置されるように設けてあり、凸部35は、切欠部35aがバッフル33の頂部側で長手方向の一端側に少し偏倚した位置に配置されるように設けてある。
図5に示すバッフル33は、他端側が回転ドラム3の底面に当接され、山形状の基部が回転ドラム3の内周面に当接された状態で回転ドラム3に取り付けられる。本実施形態の洗濯乾燥機は、水槽2及び回転ドラム3が、開口20,30側を上向きとし、水平面に対して傾斜姿勢に支持されている。このような回転ドラム3に上述した構成のバッフル33を取り付けた場合、バッフル33が水平面に対して傾斜した状態で取り付けられる。よって、バッフル33が回転ドラム3に取り付けられた状態では、凸部34の切欠部34aは、図2に示すように、水平面に対して真上方向よりも洗濯機の背面側に偏倚した位置に配置される。また、凸部35の切欠部35aは、図2に示すように、水平面に対して真上方向又は真上方向よりも回転ドラム3の開口30側に偏倚した位置に配置される。
このようなバッフル33を備える洗濯乾燥機では、図4において回転ドラム3が反時計回りに回転する場合、回転ドラム3中の洗濯物及び洗濯水が凸部34,35と衝突し、図5中の矢符A,Bで示す方向にそれぞれ導かれる。なお、洗濯水が矢符A,Bの方向に導かれることにより、凸部34,35と直接衝突していない洗濯物も、洗濯水の流れに伴って矢符A,Bの方向に移動する。ここで矢符Aで示す方向は、洗濯物及び洗濯水が回転ドラム3の底面側に導かれる方向であり、矢符Bで示す方向は、洗濯物及び洗濯水が回転ドラム3の開口30側に導かれる方向である。
本実施形態の洗濯乾燥機では、回転ドラム3が傾斜しているので、回転ドラム3内の洗濯物は回転ドラム3の底面側に溜まる傾向があるが、3つの凸部35によって開口30側への移動を効果的に行うことができる。また、開口30側に移動した洗濯物は、開口30側に設けられた1つの凸部34だけでも、傾斜している回転ドラム3の回転に合わせて回転ドラム3の底面側に導かれる。これにより、回転ドラム3内の洗濯物が、バッフル33によって持ち上げられて落下することによって上下方向に移動するだけでなく、回転ドラム3の底面側から開口30側に、また開口30側から底面側にも効果的に移動する。このように上下方向だけでなく、回転ドラム3の軸長方向(洗濯乾燥機の前後方向)にも洗濯物の移動及び入れ替わりが生じる状況で洗濯運転を行うことにより、回転ドラム3内の洗濯物の位置が偏らず、洗濯物を効率よく撹拌できるので、洗浄性能を向上させることができる。
本実施形態では、一方の側面33aにのみ凸部34,35が設けてある。このような構成とすることにより、図4において時計回りに回転ドラム3が回転する場合と、反時計回りに回転ドラム3が回転する場合とにおいて、洗濯物及び洗濯水の移動方向を異ならせることができる。これにより、回転ドラム3の回転方向を適宜切り替えることにより、洗濯物の移動方向を適宜切り替えることができ、洗浄性能を向上させることができる。
なお、バッフル33の両方の側面33aに凸部34,35を設けてもよい。この場合、回転ドラム3の回転方向に依らず、洗濯物を上下方向だけでなく回転ドラム3の軸長方向にも効率よく移動させることができる。
本実施形態では、バッフル33に設けられた凸部34,35は、三日月形状の断面を有する形状に形成されているが、このような形状に限らない。回転ドラム3の開口30側に設けられた凸部34が、バッフル33の頂部側で、回転ドラム3の底面側に偏倚した箇所に切欠部34aを有する形状であり、その他の凸部35が、バッフル33の頂部側で開口30側に偏倚した箇所に切欠部35aを有する形状であればよい。なお、凸部34,35における切欠部34a,35aの位置(箇所)は、回転ドラム3の傾斜角度、洗濯物を移動させたい方向等に応じて適宜決定すればよい。
また、回転ドラム3の開口30側の2つ以上の凸部34が、バッフル33の頂部側で、回転ドラム3の底面側に偏倚した箇所に切欠部34aを有する形状であり、その他の凸部35が、バッフル33の頂部側で開口30側に偏倚した箇所に切欠部35aを有する形状であってもよい。例えば、水槽2及び回転ドラム3が水平方向に横姿勢で支持されている洗濯乾燥機では、開口30側の2つの凸部34を、切欠部34aが回転ドラム3の底面側に偏倚した位置に配置されるように設け、その他の2つの凸部35を、切欠部35aが開口30側に偏倚した位置に配置されるように設けてもよい。水槽2及び回転ドラム3が水平方向に横姿勢で支持されている場合、切欠部34a,35aの位置が異なる凸部34,35をそれぞれ同じ数設けておけば、回転ドラム3内の洗濯物を効率よく回転ドラム3の軸長方向に移動させることができる。なお、凸部34,35における切欠部34a,35aの位置及びそれぞれの凸部34,35の数は、回転ドラム3の傾斜角度、洗濯物を移動させたい方向等に応じて適宜決定すればよい。
また、バッフル33の両方の側面33aに凸部34,35を設ける場合に、側面33a毎に凸部34,35の数を異ならせてもよい。この場合、回転ドラム3の回転方向に応じて、洗濯物の移動方向を異ならせることができ、洗浄性能を向上させることができる。
更に、本実施形態では、3つのバッフル33が全て同じ形状に形成されているが、バッフル33毎に凸部34,35の数を異ならせてもよい。
また、洗浄効果を向上させるために蓋部10の回転ドラム3に対向する側の面、回転ドラム3の内周壁面の適宜箇所に突起が設けられている場合がある。このような場合、バッフル33に設けられる凸部34,35の数及び形状(凸部34,35における切欠部34a,35aの位置)を、回転ドラム3の傾斜角度、洗濯物を移動させたい方向等と共に、蓋部10及び回転ドラム3に設けられた突起の位置も考慮して適宜決定すればよい。
以上、図を用いて説明した本実施形態によれば、回転ドラム3が傾斜状態で設けられていることから、要するに、第1凸部である凸部34に対し、第2凸部である凸部35の個数を多く設けている。これにより、回転ドラム3の回転により洗濯物が回転ドラム3の底面側へ移動する作用に対し、回転ドラム3の開口側へと移動させる作用を効率よく行える。これに対し、回転ドラム3が水平状態で設けられている場合、第1及び第2凸部34,35の個数を同数とすることで洗濯物の前後方向への移動を効果的に行える。
なお、凸部34,35は、本実施形態の説明において等間隔に設けることを説明した。しかし、等間隔に設ける必要はなく、ランダムに設けてもよい。例えば、第1凸部34と第2凸部35との間隔を、第2凸部35の各間隔よりも広く(長く)するようにしてもよい。また、それぞれの凸部34,35の間隔を異なるようにしてもよい。
上述の実施形態では、本発明に係る洗濯機を、洗濯運転及び乾燥運転の実行が可能な洗濯乾燥機に適用した構成に基づいて説明した。しかし、本発明に係る洗濯機は、洗濯運転のみを行う洗濯機、乾燥運転のみを行う乾燥機にも適用可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について具体的に説明したが、各構成及び動作等は適宜変更可能であって、上述の実施形態に限定されることはない。
2 水槽
3 回転ドラム
33 バッフル
34 凸部(第1凸部)
35 凸部(第2凸部)
34a 切欠部
35a 切欠部

Claims (4)

  1. 水槽と、該水槽の内部に回転可能に収容された回転ドラムと、該回転ドラムの内周面から突設されており、軸長方向に長いバッフルとを備える洗濯機において、
    前記バッフルは、両側面の少なくとも一方に前記軸長方向に並設された複数の凸部を有しており、
    前記軸長方向の一端側の凸部には、前記バッフルの突設端側で、前記軸長方向の他端側に偏倚した箇所に切欠部が設けられており、
    その他の凸部には、前記バッフルの突設端側で、前記軸長方向の一端側に偏倚した箇所に切欠部が設けられていることを特徴とする洗濯機。
  2. 前記凸部は、前記側面に平行な断面が三日月形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記側面のそれぞれに、異なる数の凸部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 前記回転ドラムが傾斜して設けられており、
    前記一端側の凸部よりも、前記その他の凸部が多く設けてあることを特徴とする請求項1から3までのいずれかひとつに記載の洗濯機。
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