JP2014042554A - 磁場発生用電磁石、これを使用した均等磁場発生装置及び磁場発生用電磁石の製造方法 - Google Patents

磁場発生用電磁石、これを使用した均等磁場発生装置及び磁場発生用電磁石の製造方法 Download PDF

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拓 内山
Kentaro Toyama
健太郎 外山
Kazuyuki Watanabe
和幸 渡邉
Kazuhiro Ichikawa
和洋 市川
Fumiki Hyodo
文紀 兵藤
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Abstract

【課題】設計通りに正確に製作することができる磁場発生用電磁石、複数の磁場発生用電磁石の位置ズレを調整することができる均等磁場発生装置及び磁場発生用電磁石の製造方法を提供する。
【解決手段】巻き線治具11A,11Bにリング状の巻き線用芯金を装着して巻き線用芯金12の外周側に巻き線を施して巻き線部17を形成し、巻き線用芯金と巻き線用芯金上に巻装した巻き線部17とで磁場を発生する電磁石を構成する。各電磁石を支持プレートで支持して複数の電磁石ユニットを構成し、これら電磁石ユニットを整列保持具で整列させて均等磁場発生装置を構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子スピン共鳴や核磁気共鳴などの種々の磁気共鳴を利用して生体の組織画像を得る生体計測装置用の磁場発生用電磁石、これを使用した均等磁場発生装置及び磁場発生用電磁石の製造方法に関する。
この種の磁気共鳴を利用した生体計測装置では、高強度且つ高均一度(数ppmオーダー)で、時間的に安定した静磁界発生源として、均等磁場を発生する磁場発生用電磁石が用いられている。
特に、磁気共鳴画像診断装置(MRI装置)に用いられる電磁石では、精密でコントラストの高い生体断層像を高速で撮るとともに、高機能画像取得のために、撮像空間である電磁石中心部における球状空間(例えば直径40cm)内で所定の磁界強度で且つ所定の磁界均一度(数ppmオーダー)で、さらに所定時間安定な静磁界特性が要求されている(例えば、特許文献1参照)。
このように高い磁界均一度を達成するためには、複数のコイルを最適配置し、設計上の磁場均一性を磁界解析で最適化し、設計対応するのが一般的である。
特開平10−262947号公報
ところで、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、静磁場を発生する磁石の磁場均一度は磁石の周囲の環境に左右されることから、磁石の据えつけ環境に応じて磁場均一度を調整するために、磁石のボア内壁に磁性体の小片を貼り付けて調整するようにしている。
しかしながら、静磁場を形成する電磁石では、厳密な最適化を実施、設計通りに製作、組立を実施しても製作時の寸法公差や適用材の特性により、実際には数百から数千ppmレベルの均一度になるのが普通であり、複数のコイルの相対的な位置ずれによっても磁場均一度は数千ppmの不均一ができてしまったりする。
このため、磁場を発生する磁場発生用電磁石を設計通りに正確に製作することが望まれ、複数コイルを組立てた際に位置ズレを調整可能であることが望まれている。
そこで、本発明は、上記従来例の課題に着目してなされたものであり、設計通りに正確に製作することができる磁場発生用電磁石、複数の磁場発生用電磁石の位置ズレを調整することができる均等磁場発生装置及び磁場発生用電磁石の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る磁場発生用電磁石の第1の態様は、巻き線治具にリング状の巻き線用芯金を装着して当該巻き線用芯金の外周側に巻き線を施して巻き線部を形成し、前記巻き線用芯金と当該巻き線用芯金上に巻装した巻き線部とで磁場を発生する電磁石を構成している。
この構成によると、巻き線治具に装着する巻き線用芯金の外周側に巻き線を施して巻き線部を形成し、巻き線用芯金と巻き線部とで電磁石を構成するので、巻き線治具を使用して形成した巻き線が崩れることなく電磁石を構成することができる。この場合、巻き線用芯金に巻装した巻き線の崩れを防止するために、巻き線治具とともにワニス含浸処理して巻き線を固定することが好ましい。
また、本発明に係る磁場発生用電磁石の第2の態様は、前記巻き線部の巻き幅が、前記巻き線用芯金の幅より広くされてオーバーハング部が形成されている。
この構成によると、巻き線部の巻き幅が巻き線用芯金の幅より広いので、磁場発生用電磁石を軸方向の両端側から支持プレートで挟持する際に巻き線部のみに締結による応力が掛かり、巻き線用芯金に不要な応力が掛かることを防止できる。
また、本発明に係る均等磁場発生装置の第3の態様は、巻き線治具にリング状の巻き線用芯金を装着して当該巻き線用芯金の外周側に巻き線を施して巻き線部を形成し、前記巻き線用芯金及び前記巻き線部で構成される磁場を発生する複数の磁場発生用電磁石と、該複数の磁場発生用電磁石の一つ又は複数を一対の中心開口を有する支持プレートで位置決め挟持して構成した複数の電磁石ユニットと、前記複数の電磁石ユニットを前記磁場発生用電磁石の中心軸が一致するように整列保持する整列保持具とを備えている。
この構成によると、巻き線用芯金とこの巻き線用芯金に装着した巻き線部とで構成される磁場発生用電磁石の軸方向両側を一対の支持プレートで挟持して複数の電磁石ユニットを構成し、複数の電磁石ユニットを磁場発生用電磁石の中心軸が一致するように整列保持するので、複数の電磁石ユニットをそれらの磁場発生用電磁石の中心軸を一致させて正確に整列させることができる。
また、本発明に係る均等磁場発生装置の第4の態様は、前記整列保持具が、複数の電磁石ユニットの一対のプレートに挿通する少なくとも一対の位置決め用軸で構成されている。
この構成によると、一対の位置決め用軸を複数の電磁石ユニットの一対のプレートに形成した挿通孔に挿通することにより、複数の電磁石ユニットの径方向の位置を正確に位置決めすることができる。
また、本発明に係る均等磁場発生装置の第5の態様は、前記位置決め用軸の隣接する前記電磁石ユニット間に軸方向の位置決め用カラーを装着している。
この構成によると、位置決め用カラーによって電磁石ユニット間の軸方向の位置決めを正確に行うことができる。
また、本発明に係る均等磁場発生装置の第6の態様は、前記複数の電磁石ユニットを前記位置決め用軸及び位置決め用カラーで径方向及び軸方向に位置決めした状態で、前記複数の電磁石ユニットを個別の2次元位置調整部材に取付け、前記位置決め用軸及び位置決め用カラーを取り外した状態で、前記各2次元位置調整部材で前記複数の電磁石ユニット位置を調整して均等磁場を形成する。
この構成によると、2次元位置調整部材に複数の電磁石ユニットを個別に取付けた状態で、各電磁石ユニットの径方向及び軸方向の位置決めを行うことができ、この状態で、位置決め用軸及び位置決め用カラーを取り外し、各電磁石ユニットを個別に軸方向及び径方向に微調整することにより均等磁場を形成することができる。
また、本発明に係る均等磁場発生装置の第7の態様は、前記複数の電磁石ユニットを前記位置決め用軸及び位置決め用カラーで径方向及び軸方向に位置決めした状態で、前記複数の電磁石ユニットを個別の2次元位置調整機構に取付け、前記位置決め用軸及び位置決め用カラーを取り外した状態で、前記各2次元位置調整機構で前記複数の電磁石ユニット位置を調整して均等磁場を形成し、前記複数の電磁石ユニット間の間隔を間隔調整用ナットで固定するようにしている。
この構成によると、均等磁場を調整した後の各電磁石ユニット間の間隔を間隔調整用ナットで固定するので、電磁石ユニット間の間隔固定を容易に行うことができる。
また、本発明に係る均等磁場発生装置の第8の態様は、前記間隔調整用ナットが、前記電磁石ユニットの一対の支持プレートを固定するボルトの雄ねじ部に螺合されている。
この構成によると、間隔調整用ナットを螺合させる雄ねじ部を別途用意する必要がなく、構成を簡略化することができる。
また、本発明に係る磁場発生用電磁石の製造方法の第1の態様は、リング状の巻き線用芯金を一対の巻き線治具に位置決めして挟持した状態で、前記巻き線用芯金の外周側に巻き線を施して巻き線部を形成し、前記巻き線部の装着が完了した後に、巻き線用芯金を前記巻き線部の装着状態で前記一対の巻き線治具から取り外して磁場発生用電磁石としている。
この方法によると、巻き線治具に装着する巻き線用芯金に巻き線部を施し、巻き線用芯金とこの巻き線用芯金の外周側に巻装した巻き線部とで電磁石を構成するので、巻き線治具を使用して形成した巻き線部が崩れることなく電磁石を構成することができる。
また、本発明に係る磁場発生用電磁石の製造方法の第2の態様は、リング状の巻き線用芯金を一対の巻き線治具に位置決めして挟持した状態で、前記巻き線用芯金の外周側に巻き線を施して巻き線部を形成し、前記巻き線部の装着が完了した後に、前記巻き線治具毎ワニス含浸処理を行って前記巻き線部を固定し、次いで前記巻き線用芯金を前記巻き線部の装着状態で前記一対の巻き線治具から取り外して磁場発生用電磁石としている。
この方法によると、巻き線用芯金の外周側に巻き線部の装着が完了した後に、巻き線治具毎ワニス含浸処理を行うので、巻き線部をワニスで確実に固定することができ、巻き線治具を外した状態で、巻き線用芯金上に巻装した巻き線部の形状を確実に保持することができる。
本発明に係る磁場発生用電磁石及びその製造方法の一態様によれば、巻き線治具に装着する巻き線用芯金に巻き線を施して巻き線部を形成し、巻き線用芯金とこの巻き線用芯金に巻装した巻き線部とで電磁石を構成するので、巻き線治具を使用して形成した巻き線部が崩れることなく、設計通りの電磁石を正確に構成することができるという効果が得られる。
また、本発明に係る均等磁場発生装置の一態様によれば、巻き線用芯金とこの巻き線用芯金に装着した巻き線部とで構成される磁場発生用電磁石の軸方向両側を一対のプレートで挟持して電磁石ユニットを構成し、複数の電磁石ユニットを磁場発生用電磁石の中心軸が一致するように整列保持するので、複数の電磁石ユニットをそれらの磁場発生用電磁石の中心軸を一致させて高精度で整列させることができる。
さらに、本発明に係る均等磁場発生装置の一態様によれば、2次元位置調整部材に複数の電磁石ユニットを個別に取付けた状態で、各電磁石ユニットの径方向及び軸方向の位置決めを行うことができ、この状態で、位置決め用軸及び位置決め用カラーを取り外し、各電磁石ユニットを個別に軸方向及び径方向に微調整することにより均等磁場を形成することができる。
本発明に係る均等磁場発生装置の全体構成を示す斜視図である。 磁場発生用電磁石の配置関係を示す斜視図である。 本発明に係る磁場発生用電磁石を示す断面図である。 磁場発生用電磁石の製造方法の説明に供する要部を拡大して示す部分図である。 電磁石ユニットの組立状態を示す斜視図である。 支持プレートの一部の内面を示す斜視図である。 電磁石ユニットを整列させた状態を示す側面図である。 電磁石ユニットを2次元調整部材に装着した状態を示す部分拡大斜視図である。 2次元調整部材を示す斜視図である。 電磁石ユニットの固定状態を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る均等磁場発生装置を示す斜視図である。
図中、1は電子スピン共鳴や核磁気共鳴などの種々の磁気共鳴を利用して生体の組織画像を得る生体計測装置に適用する均等磁場発生装置である。この均等磁場発生装置1は、図2に示すように、例えば8個の円環状に形成された磁場発生用電磁石EM1〜EM8が同軸的に配置されている。
ここで、両端部側に配設された磁場発生用電磁石EM1,EM2及びEM7,EM8は内径及び外径がともに小さく設定されているが、人体等の生体が中心部を通過するに十分な内径の円環状に形成されている。
また、磁場発生用電磁石EM2及びEM7の内側に配設された磁場発生用電磁石EM3及びEM6は、内径及び外径がともに磁場発生用電磁石EM1,EM2及びEM7,EM8より大きい中程度に設定されて円環状に形成されている。
さらに、磁場発生用電磁石EM3及びEM6の内側すなわち軸方向中央部に配設された磁場発生用電磁石EM4及びEM5は、内径及び外径がともに磁場発生用電磁石EM3及びEM6より大きい大径に設定された円環状に形成されている。
したがって、磁場発生用電磁石EM1,EM2,EM7及びEM8と、磁場発生用電磁石EM3及びEM6と、磁場発生用電磁石EM4及びEM5とは互いに異なる定数に設定されている。
これら磁場発生用電磁石EM1〜EM8のそれぞれは、図4に示すように、所定の厚みの円板で構成される一対の巻き線治具11A及び11Bを使用して製作される。これら巻き線治具11A及び1Bは、両者間に巻き線用芯金12を配置した状態でボルト14及びナット15によって着脱可能に一体化されている。
ここで、巻き線治具11A及び11Bは、巻き線用芯金12を挟んで上下対称形に形成されている。
巻き線用芯金12は、図3に示すように、巻き線の巻き線幅W1よりは狭い幅で上下面が平坦面とされたリング状板部12aと、このリング状板部12aの内周面側の上下板部に上下対称に突出形成された係合突出部12b及び12cと、リング状板部12aの内周面に形成されたリング状板部12aの厚みより狭い厚みで内方に僅かに突出する突出部12dとを備えている。
ここで、係合突出部12b及び12cの外周面側には、Oリング13a及び13bを収容する円環状溝12e及び12fが形成されている。なお、巻き線用芯金12の係合突出部12b及び12cには、後述するワニス含浸処理を実施する際に、ワニスが付着しないように例えばポリテトラフルオロエチレンテープ等のフッ素樹脂テープでなるマスク材でマスクしておくことが好ましい。
一方、巻き線治具11A及び11Bのそれぞれは、図4に示すように、互いに所定厚みの円板形状を有し、半径方向の中央部よりやや外方位置の内面に巻き線用芯金12の係合突出部12b及び12cが係合する円環状係合溝11a及び11bが形成されている。これら円環状係合溝11a及び11bの外周部に連接して巻き線用芯金12のリング状板部12aの上面及び下面に接触する平坦な円環状当接面11c及び11dが形成されている。これら円環状当接面11c及び11dの外周側には巻き線用芯金12のリング状板部12a及び12bの外周面よりは内周側から円環状当接面11c及び11dより外側に凹む巻き線収容部11e及び11fが形成されている。
また、巻き線治具11A及び11Bの円環状係合溝11a及び11bより内側に円周方向に所定間隔を保って上下方向に貫通する例えば36個の貫通孔11g及び11hが形成されている。なお、巻き線治具11A及び11Bの対向する内面には、後述するワニス含浸処理後に巻き線治具11A及び11Bを離型し易いように例えばポリテトラフルオロエチレンコート処理やポリテトラフルオロエチレンテープ処理を施すことが好ましい。
そして、巻き線治具11A及び11Bを、これら間で巻き線用芯金12を挟むように配置する。このとき、巻き線用芯金12の係合突出部12b及び12bを、その円環状溝12e及び12fにOリング13a及び13bを収納した状態で、巻き線治具11A及び11Bの円環状係合溝11a及び11bに係合させ、且つリング状板部12a及び12bの平坦な上下面を円環状当接面11c及び11dに当接させる。
このように巻き線用芯金12を巻き線治具11A及び11Bで挟んだ状態で、例えば巻き線治具11Aの上方からボルト14を貫通孔11g及び11hに挿通し、巻き線治具11Bの下面から突出するボルト14の雄ねじ部にナット15を螺合させて締め付ける。
これにより、巻き線用芯金12を巻き線治具11A及び11Bで挟持した状態となり、巻き線用芯金12の外周側に巻き線収納空間16が形成される。
このとき、巻き線用芯金12のリング状板部12aの上下面と巻き線治具11A及び11Bの円環状当接面11c及び11dとが面接触し、巻き線治具11A及び11bの円環状係合溝11a及び11bの側壁に巻き線用芯金12の円環状溝12e及び12fに装着されたOリング13a及び13bが圧接した状態となる。
そして、巻き線用芯金12を挟持した巻き線治具11A及び11Bを図示しない巻き線機に装着して、巻き線収納空間16に例えばアルファ巻きで巻き線を施して、巻き線用芯金12の外周側に円環状の巻き線部17を形成する。このとき、前述したように、巻き線治具11A及び11Bには、円環状当接面11c及び11dより外側に凹んだ巻き線収容部11e及び11fが形成されているので、図3に示すように、巻き線部17の幅W1が巻き線用芯金12のリング状板部12aの幅W2より広くなり、図4で拡大図示するように、巻き線部17にオーバーハング部17a及び17bが形成される。
次いで、図4に示すように、巻き線用芯金12の外周面側に巻き線部17が装着されると、巻き線部17が装着された巻き線治具11A及び11Bを巻き線機から取り出し、巻き線治具11A及び11Bに巻き線用芯金12を挟持し、且つ巻き線用芯金12に巻き線部17を装着した状態で、例えば真空加圧ワニス含浸装置に装入して真空加圧ワニス含浸処理を実施する。この真空加圧ワニス含浸処理によって、巻き線部17の巻き線間に絶縁材となるワニスを含浸させて巻き線部17の巻き線を固定する。
その後、真空加圧ワニス含浸装置から巻き線部17がワニス含浸処理された巻き線治具11A及び11Bを取り出し、必要に応じて乾燥処理を行い、さらに巻き線機による巻き線時のテンションによる残留応力を除去するアニール処理を行うことが好ましい。このアニール処理によって巻き線部17の残留応力を除去して巻き線用芯金12への装着精度を長期に亘って維持することができる。
その後、巻き線部17を装着した巻き線用芯金12を巻き線治具11A及び11Bで挟持している状態で、ボルト14からナット15を離脱させて巻き線治具11A及び11Bを巻き線部17を装着した巻き線用芯金12から取り外す。これにより、図3に示すように、巻き線用芯金12の外周面に巻き線部17を装着固定した磁場発生用電磁石EM1〜EM8を形成することができる。
このようにして磁場発生用電磁石EM1〜EM8が形成されると、図2及び図7に示すように、磁場発生用電磁石EM1及びEM2を同一形状のスペーサ20を介して方形の一対の支持プレートP1a及びP1bで挟持して電磁石ユニットMU1を構成し、同様に磁場発生用電磁石EM7及びEM8についても同一形状のスペーサ20を介して方形の一対の支持プレートP6a及びP6bで挟持して電磁石ユニットMU6を構成する。
また、磁場発生用電磁石EM3、EM4、EM5及びEM6については、個別に方形の一対の支持プレートP2a,P2b、P3a,P3b、P4a,P4b及びP5a,P5bで挟持して、それぞれ電磁石ユニットMU2、MU3、MU4及びMU5を構成する。
支持プレートP1a〜P6a及びP1b〜P6bのそれぞれは、互いに同一形状に高精度で形成され、図1に示すように、中心開口21を有する。また、支持プレートP1a〜P6a及びP1b〜P6bのそれぞれは、図5及び図6に示すように、マシニングセンタ等のNC工作機械で、磁場発生用電磁石EM1〜EM8を構成する巻き線用芯金12の係合突出部12b及び12cが係合する円環状の係合溝22が形成され、この係合溝22の外周側に連接して電磁石ユニットMU1〜MU6の巻き線部17の軸方向端面が接触する平坦面23が形成されている。
さらに、支持プレートP1a〜P6a及びP1b〜P6のそれぞれは、係合溝22に巻き線用芯金12の係合突出部12b及び12cを係合させた状態で、巻き線部17の外周縁より外側となる位置に図7に示す円環状の冷却水シール24が嵌合する嵌合段部25が形成されている。ここで、冷却水シール24は、電磁石ユニットMU1〜MU6を水冷する場合に巻き線部17を浸漬する冷却水が外部に漏れることを阻止するもので、各磁場発生用電磁石EM1〜EM8の外径より大きい内径を有する円環状枠体又は方形枠体で構成され、支持プレートP1a,P1b〜P6a,P6bの嵌合段部25との接触面にOリングや封止用接着剤などでシーリングを行う。
また、支持プレートP1a〜P6a及びP1b〜P6bのそれぞれは、図7に示すように、一方の対角線の外周寄り位置に一対の貫通孔26a及び26bが高精度で形成され、各貫通孔26a及び26bに位置決め用ブッシュ27a及び27bが嵌合されている。
そして、図7に示すように、磁場発生用電磁石EM1及びEM2間にスペーサ20を介装して一体化した状態で、磁場発生用電磁石EM1の係合突出部12cを支持プレートP1aの係合溝22に係合させて位置決めし、さらに冷却水シール24を嵌合段部25に嵌合させて、Oリングや封止用接着剤などでシーリングを行う。
次いで、磁場発生用電磁石EM2の係合突出部12bを支持プレートP1bの係合溝22に係合させて位置決めし、さらに冷却水シール24を支持プレートP1bの嵌合段部25に嵌合させる。このとき、磁場発生用電磁石EM1及びEM2は、巻き線部17が巻き線用芯金12のリング状板部12aに対してオーバーハング部17aを有するので、磁場発生用電磁石EM1及びEM2の巻き線部17のオーバーハング部17aが支持プレートP1a及びP1Bの平坦面23に接触することになる。
この状態で、支持プレートP1a及びP1bの位置決め用ブッシュ27a及び27bにそれぞれ高精度に形成した位置決め用軸28a及び28bを挿通することにより、2枚の支持プレートP1a及びP1bの径方向の位置決めを行う。
この位置決め状態で、例えば支持プレートP1a側から磁場発生用電磁石EM1及びEM2の内周側及び外周側でそれぞれ複数本のスタッドボルト31を挿通し、支持プレートP1b側から突出した雄ねじ部に締結ナット32を螺合させて締付けることにより、支持プレートP1a及びP1b間に磁場発生用電磁石EM1及びEM2を正確に位置決めして固定し、電磁石ユニットMU1を構成することができる。
このとき、スタッドボルト31及び締結ナット32による支持プレートP1a及びP1bの締結時に、磁場発生用電磁石EM1及びEM2の巻き線部17にオーバーハング部17aが存在するので、締結応力が巻き線部17のみにかかることになり、巻き線用芯金12に不要な締付応力が作用することを防止することができる。しかも、磁場発生用電磁石EM1及びEM2の内周近傍及び外周近傍でボルト締めするので、支持プレートP1a及びP1bの撓みを最小限に抑えることができる。
同様に、支持プレートP6a及びP6b間にスペーサ20を介した磁場発生用電磁石EM7及びEMUを正確に位置決めして固定し、電磁石ユニットMU6を構成することができる。
また、磁場発生用電磁石EM3〜EM6については、単独で、支持プレートP2a,P2b〜P5a,P5bによって挟持し、スタッドボルト31及び締結ナット32で締付けることにより、正確に位置決めして固定し、電磁石ユニットMU2〜MU5を構成する。
なお、各電磁石ユニットMU1〜MU6では、スタッドボルト31を同一方向すなわち例えば左側から支持プレート6ia及び支持プレート6ibを通じて挿通し、支持プレート6ibから突出するスタッドボルト31の雄ねじ部に締結ナット32を螺合させて締付けて電磁石ユニットMU1〜MU6を構成する。
そして、各電磁石ユニットMU1〜MU5において、図5及び図10に示すように、支持プレート6ibの右端面から突出する所要数のスタッドボルト31の先端部に間隔調整用ナット33及び34を螺合させる。
ここで、間隔調整用ナット33及び34は、電磁石ユニットMU1〜MU6の隣接する磁石間の間隔を最終的に固定するものである。間隔調整用ナット33は対向するスタッドボルト31の頭部31aに当接させるように厚さが間隔調整用ナット34に比較して薄く設定されている。これに対して間隔調整用ナット34は対向する支持プレート6iaに直接当接させるように厚さがスタッドボルト31の頭部31a分厚く設定されている。
なお、スタッドボルト31の長さは間隔調整用ナット33及び34が螺合状態で、隣接する電磁石ユニット間の間隔調整が可能な長さに設定されている。
そして、図7に示すように、各電磁石ユニットMU1〜MU6の各支持プレートP1a,P1b〜P6a,P6bの隣接する支持プレート間における位置決め用ブッシュ27a及び27b位置にそれぞれ軸方向の位置決めを行う円筒状のカラー29a及び29bを位置決め用ブッシュ27a及び27bと同軸的に配置した状態で、位置決め用軸28a及び28bを挿通することにより、電磁石ユニットMU1〜MU6を径方向及び軸方向に位置決めして整列させる。ここで、位置決め用軸28a,28b及びカラー29a,29bで整列保持具30が構成されている。
この電磁石ユニットMU1〜MU6の整列状態で、各電磁石ユニットMU1〜MU6を構成する各支持プレートP1a,P1b〜P6a,P6bの下端における軸方向と直交する前後位置を個別に径方向及び軸方向に微調整可能な2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bに取付ける。
ここで、2次元位置調整機構AM1a,AM1b及びAM6a,AM6bのそれぞれは、図8及び図9に示すように、ベース基板41上に形成された軸方向のスライドガイド42によって軸方向に摺動可能に案内された長方形板状の軸方向摺動テーブル43と、この軸方向摺動テーブル43上に、スライドガイド44によって軸直角方向に摺動可能に案内された軸直角方向摺動テーブル45とを備えている。
そして、軸方向摺動テーブル43は、一方の端部43a側に他部に比較して幅狭の括れ部43bを有し、この括れ部43bと端部43aとの間に軸方向に延長する2つの長孔43cが形成され、これら長孔43c内にベース基板41に螺合された固定ボルト43dが挿通されている。また、軸方向摺動テーブル43は、他方の端部43e側に長孔43cと平行な2つの長孔43fが形成され、これら長孔43f内にベース基板41に螺合された固定ボル43gが挿通されている。さらに、軸方向摺動テーブル43は、ベース基板41に軸方向摺動テーブル43の括れ部43bの軸方向の両端部に対向して固定された一対の支持板部46a及び46bに位置調整ボルト47a及び47bが螺合され、これら位置調整ボルト47a及び47bの先端を括れ部43bの軸方向の両端部に接触させることにより、軸方向摺動テーブル43の軸方向位置を調整する。
軸直角方向摺動テーブル45は、軸方向摺動テーブル43の括れ部43bに対向する幅狭板部45aと、この幅狭板部45aの後方側に連接する幅広板部45bと、この幅広板部45bの後方側に連接する厚みの薄い薄板部45cとで構成されている。
幅狭板部45aには、軸直角方向に延長し軸方向に離間する一対の長孔45dが形成され、これら長孔45d内に軸方向摺動テーブル43に螺合された固定ボルト45eが挿通されている。
また、薄板部45cにも軸直角方向に延長し軸方向に離間する一対の長孔45fが形成され、これら長孔45f内に軸方向摺動テーブル43に螺合された固定ボルト45gが挿通されている。
そして、軸方向摺動テーブル43に幅狭板部45aの端部に対向して支持板部48が形成され、この支持板部48に位置調整ボルト49が軸直角方向に螺合され、この位置調整ボルト49の先端が幅狭板部45aの端部に接触して軸直角方向摺動テーブル45の位置決めを行う。
また、軸直角方向摺動テーブル45の幅広板部45bの上面に電磁石ユニットMU1(又はMU6)の支持プレートP1a(又はP6a)及びP1b(又はP6b)の内側寸法と等しい寸法の取付板部51が固定ボルト52によって固定されている。この取付板部51には軸方向の両端部に支持プレートP1a(又はP6a)及びP1b(又はP6b)を固定する4本の支持軸53が突出形成され、これら支持軸53の先端側に形成された雄ねじ部に締付ナット54か螺合されている。支持プレートP1a(又はP6a)及びP1b(又はP6b)には、図8に示すように、支持軸53に対向する位置に、下端面から上方に延長する切欠部55が形成されている。そして、支持プレートP1a(又はP6a)及びP1b(又はP6b)が、切欠部55内に支持軸53を挿通させるとともに、下端面を軸直角方向摺動テーブル45の幅広板部45bの上面に接触させた状態で、締付ナット54を締付けることにより2次元位置調整機構AM1a(又はAM6a)に固定される。
また、2次元位置調整機構AM1bは、2次元位置調整機構AM1aと中心軸を通る垂直面を挟んで面対象に配置され、取付板部51に軸方向の両端部に支持プレートP1a(又はP6a)及びP1b(又はP6b)を支持軸53及び締付ナット54で固定されている。
また、2次元位置調整機構AM2a,AM2b〜AM5a,AM5bのそれぞれは、支持する電磁石ユニットMU2〜MU5の支持プレートP2a,P2b〜P5a,P5bの間隔に応じて軸方向の幅が2次元位置調整機構AM1a,AM1b及びAM6a,AM6bに比較して幅狭に構成されていることを除いては2次元位置調整機構AM1a,AM1b及びAM6a,AM6bと同様の構成を有する。
そして、電磁石ユニットMU1〜MU6が、前述したように、位置決め用軸28a,28b及びカラー29a,29bで軸方向及び径方向に位置決めし、且つ2次元位置調整機構を固定部に固定ボルト56で固定した状態で、各電磁石ユニットMU1〜MU6を2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bに固定する。
これら2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bへの電磁石ユニットMU1〜MU6の固定部への固定が完了すると、位置決め用軸28a及び28bを引き抜くことにより、各2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bによる電磁石ユニットMU1〜MU5を個別に軸方向及び軸直角方向の微調整を行うことが可能となる。
この2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bによる電磁石ユニットMU1〜MU6の軸方向及び軸直角方向への微調整により、撮像空間である電磁石中心部における球状空間(例えば直径40cm)内で所定の磁界強度で且つ所定の磁界均一度(数ppmオーダー)を達成することができる。
そして、最終的に微調整された電磁石ユニットMU1〜MU6の隣接するユニット間隔が前述した間隔調整用ナット33をスタッドボルト31の雄ねじ部に螺合させた状態で対向するスタッドボルト31の頭部31aに当接させるとともに、間隔調整用ナット34を対向する支持プレートPiaの板面に当接させることにより、固定される。
そして、電磁石ユニットMU1〜MU6の間隔が固定された状態で、図1に示すように、例えば電磁石ユニットMU1の支持プレートP1a側から各支持プレートPia及びPibの最外周のボルト挿通孔に円周方向に所定間隔を保って貫通スタッドボルト35を挿通する。この貫通スタッドボルト35の電磁石ユニットMU1の支持プレートP1aから突出する雌ねじ部及び電磁石ユニットMU6の支持プレートP6bから突出する雌ねじ部に締結ナット36を螺合して締付けることにより固定する。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
先ず、磁場発生用電磁石EM1〜EM8を製造するには、磁場発生用電磁石EM1,EM2及びEM7,EM8に対応するサイズの巻き線用芯金12を4個と、磁場発生用電磁石EM3及びEM6に対応するサイズの巻き線用芯金12を2個と、磁場発生用電磁石EM4及びEM5に対応するサイズの巻き線用芯金12を2個それぞれ用意する。
また、巻き線用芯金12を装着する巻き線治具11A及び11Bについても各サイズの巻き線用芯金12に対応する8個ずつ用意する。
各巻き線用芯金12について、係合突出部12b及び12cを、例えばポリテトラフルオロエチレンテープ等のフッ素樹脂テープでなるマスク材でマスクする。そして、巻き線用芯金12のマスク材でマスクした係合突出部12b及び12cを、図4に示すように、巻き線治具11A及び11Bの円環状係合溝11a及び11bに係合させる。これにより、巻き線用芯金12を巻き線治具11A及び11Bで挟み込む。
この状態で、巻き線用芯金12の内周側で巻き線治具11Aの上面側からボルト14を貫通孔11g及び11hに挿通し、貫通孔11hから突出した雄ねじ部にナット15を螺合させて締め付ける。これにより、巻き線用芯金12が巻き線治具11A及び11Bによって挟持される。このとき、巻き線用芯金12のリング状板部12aの軸方向の両端面に巻き線治具11A及び11Bの円環状当接面11cが当接した状態となり、巻き線用芯金12の外周側に巻き線収容部11e及び11fが形成される。
この巻き線用芯金12を挟持した巻き線治具11A及び11Bを巻き線機に装着して巻き線収容部11e及び11fに所定ターン数の巻き線を施すことにより、図4に示すように、巻き線収容部11e及び11f内に巻き線用芯金12のリング状板部12aの幅より僅かに長い幅のオーバーハング部17aを有する巻き線部17が形成される。
そして、巻き線部17が形成された巻き線用芯金12を巻き線治具11A及び11Bと共に、巻き線機から取り外し、そのまま例えば真空加圧ワニス含浸装置に装入して真空加圧ワニス含浸処理を実施する。この真空加圧ワニス含浸処理によって、巻き線部17の巻き線間に絶縁材となるワニスを含浸させて巻き線部17の巻き線を固定する。
そして、巻き線部17が形成された巻き線用芯金12を巻き線治具11A及び11Bと共に、真空ワニス含浸装置から取り出し、必要に応じて乾燥装置に装入してワニスを乾燥させる。さらに、ワニス含浸処理によって、巻き線部17を硬化させた後に、アニール処理を行って、巻き線部17に巻き線時に作用するテンションによる残留応力を除去する。
このように、アニール処理を行って、巻き線部17の残留応力を除去することにより、残留応力による巻き線部17の変形を確実に防止することができ、巻き線部17を高精度で形成することができる。
その後、巻き線治具11A及び11Bからボルト14及びナット15を取り外し、巻き線治具11A及び11Bを巻き線用芯金12から取り外すと、図3に示すように、巻き線用芯金12の外周に巻き線部17を形成した磁場発生用電磁石EM1〜EM8を設計通りに正確に形成することができる。
このように、本実施形態では、巻き線用の治具として使用する巻き線用芯金12の外周面に巻き線部17を形成して磁場発生用電磁石EM1〜EM8を構成するので、巻き線部17の内径が巻き線用芯金12によって正確に規制されることから巻き線部17の内径を設計通りに正確に形成することができる。しかも、巻き線用芯金12を取り外すことがないので、巻き線部17の形状が崩れることがなく、巻き線部17の形状を高精度で維持することができる。さらに、巻き線部17を巻き線治具11A,11B及び巻き線用芯金12から外すことなく、ワニス含浸処理を行って巻き線部17を固定するので、巻き線部17の形状を正確に維持することができる。
このとき、巻き線治具11A及び11Bにポリテトラフルオロエチレンコート処理等のフッ素樹脂コート処理やポリテトラフルオロエチレンテープ等のフッ素樹脂テープ処理を施すことにより、ワニス含浸処理終了後に、巻き線治具11A及び11Bの離型を容易に行うことができる。
そして、上記工程によって製作された磁場発生用電磁石EM1〜EM8を使用して均等磁場発生装置1を製作する。この均等磁場発生装置1の製作は、先ず、磁場発生用電磁石EM1,EM2及びEM7及びEM8については、磁場発生用電磁石EM1及びEM2を同一形状のスペーサ20を介して一体化して置くと共に、磁場発生用電磁石EM7及びEM8についても同一形状のスペーサ20を介して一体化しておく。また、各サイズの磁場発生用電磁石EM1〜EM8を挟持する外形寸法が同一寸法に高精度に形成され、内面側に磁場発生用電磁石EM1〜EM8を構成する巻き線用芯金12の係合突出部12b及び12cが係合する係合溝22を形成した支持プレートP1a、P1b〜P6a,P6bを用意して置く。
そして、図7に示すように、一対の支持プレートP1a及びP1b間に、スペーサ20を介して一体化した磁場発生用電磁石EM1及びEM2のうち、磁場発生用電磁石EM1の巻き線用芯金12の係合突出部12bを支持プレートP1aの係合溝22に係合させて径方向の位置決めすると共に、磁場発生用電磁石EM2の巻き線用芯金12の係合突出部12cを支持プレートP1bの係合溝22に係合させて径方向の位置決めをする。
そして、一対の支持プレートP1a及びP1bの位置決め用ブッシュ27a及び27bに位置決め用軸28a及び28bを挿通して支持プレートP1a及びP1b同士を径方向に位置決めする。この状態で、支持プレートP1a及びP1bをスタッドボルト31及び締結ナット32で締付けることにより、一体化して電磁石ユニットU1及びU6を構成する。
また、スペーサ20を介して一体化した磁場発生用電磁石EM7及びEM8についても、上記と同様に、一対の支持プレートP6a及びP6bに位置決めして保持し、一対の支持プレートP6a及びP6bの位置決め用ブッシュ27a及び27bに位置決め用軸28a及び28bを挿通して支持プレートP6a及びP6b同士を径方向に位置決めする。この状態で、支持プレートP6a及びP6bをスタッドボルト31及び締結ナット32で締付けることにより、一体化して電磁石ユニットMU6を構成する。
残りの磁場発生用電磁石EM3〜EM6については、図6及び図7に示すように個別に一対の支持プレートPia,Pib(i=2〜5)に位置決めして保持し、一対の支持プレートPia,Pibの位置決め用ブッシュ27a及び27bに位置決め用軸28a及び28bを挿通して支持プレートPia及びPib同士を径方向に位置決めする。この状態で、支持プレートPia及びPibをスタッドボルト31及び締結ナット32で締付けることにより、一体化して電磁石ユニットMUiを構成する。
このようにして、電磁石ユニットMU1〜MU6が構成されると、各電磁石ユニットMU1〜MU6間の支持プレートP1b及びP2a間、P2b及びP3a間、P3b及びP4a間、P4b及びP5a間、P5b及びP6a間における位置決め用ブッシュ27a及び27b間にそれぞれ軸方向位置決めカラー29a及び29bを配置した状態で、各支持プレートP1a,P1b〜P6a,P6bの位置決め用ブッシュ27a及び27bと軸方向位置決めカラー29a及び29bに位置決め用軸28a及び28bを挿通する。この位置決め用軸28a及び28bの挿通と、軸方向位置決め用カラー29a及び29bとによって電磁石ユニットMU1〜MU6が径方向及び軸方向に正確に位置決めされて軸方向に整列される。
この電磁石ユニットMU1〜MU6の整列状態で、固定部に予め高精度で整列されて固定された2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bに電磁石ユニットMU1〜MU6を軸方向摺動テーブル43及び軸直角方向摺動テーブル45の位置を調整して固定する。したがって、2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bに電磁石ユニットMU1〜MU6を固定した状態では、各電磁石ユニットMU1〜MU6が位置決め用軸28a,28b及び軸方向位置決めカラー29a,29bによって径方向及び軸方向に位置決めされて整列されているので、電磁石ユニットMU1〜MU6が位置決めされた整列状態を維持して2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bに固定される。
そして、電磁石ユニットMU1〜MU6の2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bへの固定が完了すると、各電磁石ユニットMU1〜MU6から位置決め用軸28a及び28bを引き抜いて、電磁石ユニットMU1〜MU6の設置を完了する。
このようにして、電磁石ユニットMU1〜MU6の2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bへの設置が完了すると、各電磁石ユニットMU1〜MU6の巻き線部17に通電した状態で、撮像空間である電磁石中心部における球状空間(例えば直径40cm)内での磁界均一度を測定し、磁界均一度が所定範囲(数ppm以下)であるときには、2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bの位置調整を行う必要がない。この場合には、電磁石ユニットMU1〜MU5のスタッドボルト31に螺合されている間隔調整用ナット33及び34をスタッドボルト31の雄ねじ部に螺合させた状態で、例えば右端面から見て反時計方向に回動させて支持プレートP1b〜P5bから離れる方向に移動させる。そして、図10に示すように、間隔調整用ナット33を対向するスタッドボルト31の頭部31aに当接させるとともに、間隔調整用ナット34を対向する支持プレートP2a〜P6aの板面に当接させて隣接する電磁石ユニットMU1及びMU2間、MU2及びMU3間、MU3及びMU4間、MU4及びMU5間並びにMU5及びMU6間の間隔を固定する。
これら間隔調整用ナット33及び34による電磁石ユニット間の間隔固定を終了すると、図1に示すように、電磁石ユニットMU1の支持プレートP1aから電磁石ユニットMU6の支持プレートPbまでの各支持プレートに所定本数の貫通スタッドボルト35を挿通する。そして、挿通した貫通スタッドボルト35の電磁石ユニットMU1の支持プレートP1aから左方に突出する雄ねじ部に締結ナット36を螺合させる。同様に貫通したスタッドボルト35の電磁石ユニットMU6の支持プレートP6bから右方に突出する雄ねじ部に締結ナット36を螺合させる。そして、貫通スタッドボルト35の両端に螺合させた締結ナット36を締付けることにより、各電磁石ユニットMU1〜MU6の軸方向位置及び半径方向位置を固定して均等磁場発生装置の組立てを完了する。
一方、電磁石ユニットMU1〜MU6を軸方向及び径方向に位置決めして整列させて2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bに固定した状態で、各電磁石ユニットMU1〜MU6の巻き線部17に通電したときに、撮像空間である電磁石中心部における球状空間(例えば直径40cm)内での磁界均一度を測定した結果が、所定範囲(数ppm以下)を超えている場合には、2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bによる位置調整を行う。この位置調整は、2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bによって、電磁石ユニットMU1〜MU5を軸方向又は軸直角方向に微動させて、撮像空間である電磁石中心部における球状空間(例えば直径40cm)内での磁界均一度を測定した結果が、所定範囲(数ppm以下)となるように調整する。
このとき、電磁石ユニットMUj(j=1〜6)を軸方向に微動させる場合には、一対の2次元位置調整機構AMja及びAMjbの微動させる方向の位置調整ボルト47a(又は47b)を同時又は個別に所望ピッチ分後退させ、次いで、微動させる方向とは反対側の位置調整ボルト47b(又は47a)を同時に所定ピッチ分前進させることにより、軸方向摺動テーブル43を軸方向に微動させて位置調整ボルト47a及び47bのピッチ単位で位置調整を行う。
一方、電磁石ユニットMUjを軸直角方向に微動させる場合には、一対の2次元位置調整機構AMja及びAMjbの軸直角方向摺動テーブル45の微動方向の2次元位置調整機構AMja(又はAMjb)の位置調整ボルト49を所望ピッチ分後退させ、次いで、微動させる方向とは反対側の2次元位置調整機構AMjb(又はAMja)の位置調整ボルト49を所望ピッチ分前進させることにより、軸直角方向摺動テーブル45を軸直角方向に微動させて位置調整ボルト49のピッチ単位で位置調整を行う。
そして、電磁石ユニットMU1〜MU6の位置調整が終了した状態で、上述したように、間隔調整用ナット33を対向するスタッドボルト31の頭部31aに当接させるとともに、間隔調整用ナット34を対向する支持プレートP2a〜P6aの板面に当接させて隣接する電磁石ユニットMU1及びMU2間、MU2及びMU3間、MU3及びMU4間、MU4及びMU5間並びにMU5及びMU6間の間隔を固定する。
これら間隔調整用ナット33及び34による電磁石ユニット間の間隔固定を終了すると、図1に示すように、電磁石ユニットMU1の支持プレートP1aから電磁石ユニットMU6の支持プレートPbまでの各支持プレートに所定本数の貫通スタッドボルト35を挿通する。そして、挿通した貫通スタッドボルト35の電磁石ユニットMU1の支持プレートP1aから左方に突出する雄ねじ部に締結ナット36を螺合させる。同様に貫通したスタッドボルト35の電磁石ユニットMU6の支持プレートP6bから右方に突出する雄ねじ部に締結ナット36を螺合させる。そして、貫通スタッドボルト35の両端に螺合させた締結ナット36を締付けることにより、各電磁石ユニットMU1〜MU6の軸方向位置及び半径方向位置を固定して均等磁場発生装置の組立てを完了する。
なお、3つ以上の電磁石ユニットを固定する場合には、複数組例えば2組の電磁石ユニット同士を図10に示す貫通スタッドボルト38及び締結ナット39及び40によって固定するようにしても良い。
このように、上記実施形態によると、磁場発生用電磁石EM1〜EM8を製作する場合には、巻き線治具11A及び11B間に巻き線用芯金12を位置決めして固定した状態で、巻き線治具11A及び11Bをボルト締めし、この状態で、巻き線機で巻き線用芯金12の外周側に巻き線部17を形成する。そして、巻き線用芯金12と巻き線部17とで磁場発生用電磁石EM1〜EM8を構成するので、巻き線治具11A及び11Bを取り外したときに、巻き線部17が内周側に変形することを確実に防止することができ、高精度で磁場発生用電磁石EM1〜EM8を製造することができる。
このとき、巻き線用芯金12の外周側に巻き線部17を形成した状態で、巻き線治具11A及び11Bと共に、ワニス含浸処理を行うことにより、巻き線部17がワニスで固定された状態で巻き線治具11A及び11Bを取り外すことができ、巻き線治具11A及び11Bを取り外した状態で、巻き線部17が崩れることを確実に防止して高精度で設計と通りの磁場発生用電磁石EM1〜EM8を製造することができる。
そして、上記のようにして製造した磁場発生用電磁石EM1〜EM8を使用して均等磁場発生装置1を製造する場合に、磁場発生用電磁石EM1〜EM8の巻き線用芯金12を位置決めの基準として一対の支持プレートP1a,P1b〜P6a,P6bで挟持して電磁石ユニットMU1〜MU6を構成している。このため、一対の支持プレートP1a,P1b〜P6a,P6bに磁場発生用電磁石EM1及びEM2、EM3〜EM6、EM7及びEM8を正確に位置決めして支持することができる。
そして、各支持プレートP1a,P1b〜P6a,P6bに高精度の位置決め用ブッシュ27a,27bを設けると共に、これら位置決め用ブッシュ27a,27bに挿通する高精度の位置決め用軸28a,28bを設けることにより、少なくとも一対の支持プレートの径方向の位置決めを正確に行って電磁石ユニットMU1〜MU6を構成することができる。さらに、位置決め用軸28a,28bによって電磁石ユニットMU1〜MU6の径方向の位置決めを正確に行うことができる。
また、電磁石ユニットMU1〜MU6間に軸方向位置決めカラー29a,29bを配置することにより、位置決め用軸28a,28bによる電磁石ユニットMU1〜MU6の径方向の位置決めと、軸方向位置決めカラー29a,29bによる軸方向位置決めとを行って、電磁石ユニットMU1〜MU6を軸方向及び径方向に正確に位置決めした状態で軸方向に整列させることができる。したがって、電磁石ユニットMU1〜MU6に支持されている磁場発生用電磁石EM1〜EM8を軸方向及び径方向に高精度で整列させることができる。
さらに、軸方向及び径方向に整列された電磁石ユニットMU1〜MU6を一対の2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bで2次元方向に微調整可能に支持するので、撮像空間である電磁石中心部における球状空間(例えば直径40cm)内での磁界均一度を所定範囲(数ppm以下)となるように高精度で調整することができる。
そして、2次元位置調整機構AM1a,AM1b〜AM6a,AM6bによる微調整が終了した後に、各電磁石ユニット間の間隔を間隔調整用ナット33及び34によって固定し、さらに、全体の電磁石ユニットMU1〜MU6を貫通スタッドボルト35及び締結ナット36によって固定することにより、微調整後の各電磁石ユニットMU1〜MU6の軸方向位置及び半径方向位置を正確に固定することができる。
しかも、間隔調整用ナット33及び34を電磁石ユニットMU1〜MU6の支持プレートを固定するスタッドボルト31の雄ねじ部に螺合させているので、別途間隔調整用ナット33及び34を螺合させるための雄ねじ部を形成する必要がなく、構成を簡略化することができる。
なお、上記実施形態においては、8個の磁場発生用電磁石EM1〜EM8を使用して均等磁場発生装置1を構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、磁場発生用電磁石の使用個数は任意に設定することができる。
また、上記実施形態においては、巻き線治具11A及び11Bを使用して巻き線用芯金12の外周側に巻き線部17を形成した後に、ワニス含浸処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、巻き線の種類等によって巻き線を施した後に巻き線部17の形状が崩れない場合には、ワニス含浸処理を省略することができる。同様に巻き線部17の残留応力が少ない場合にはアニール処理を省略することができる。
また、上記実施形態においては、磁場発生用電磁石EM1及びEM2と磁場発生用電磁石EM7及びEM8とをそれぞれ一対の支持プレートP1a及びP1bと一対の支持プレートP6a及びP6bで支持して電磁石ユニットMU1及びMU6を構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、磁場発生用電磁石EM1,EM2,EM7及びEM8を個別に一対の支持プレートで支持して電磁石ユニットを構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、均等磁場発生装置1を水冷方式で冷却する場合について説明したが、液体以外の冷媒を使用する冷却方式を採用する場合には、冷却水シール24を省略することができる。
1…均等磁場発生装置、EM1〜EM8…磁場発生用電磁石、11A,11B…巻き線治具、11a,11b…円環状係合溝、11c,11d…円環状当接面、11e,11f…巻き線収容部、11g,11h…貫通孔、12…巻き線用芯金、12a…リング状板部、12b,12c…係合突出部、12d…突出部、12e,12f…円環状溝、13a,13b…Oリング、14…ボルト、15…ナット、16…巻き線収納空間、17…巻き線部、17a…オーバーハング部、P1a,P1b〜P6a,P6b…支持プレート、22…係合溝、23…平坦面、24…冷却水シール、25…嵌合段部、27a,27b…位置決め用ブッシュ、28a,28b…位置決め用軸、29a,29b…位置決め用カラー、30…整列保持具、31…スタッドボルト、32…締結ナット、33,34…間隔調整用ナット、35…貫通スタッドボルト、36…締結ナット、MU1〜MU6…電磁石ユニット、AM1a,AM1b〜AM6a,AM6b…2次元位置調整機構、41…ベース基板、43…軸方向摺動テーブル、45…軸直角方向摺動テーブル、47a,47b…位置調整ボルト、49…位置調整ボルト、51…取付板部

Claims (10)

  1. 巻き線治具にリング状の巻き線用芯金を装着して当該巻き線用芯金の外周側に巻き線を施して巻き線部を形成し、前記巻き線用芯金と当該巻き線用芯金上に巻装した巻き線部とで磁場を発生する電磁石を構成したことを特徴とする磁場発生用電磁石。
  2. 前記巻き線部の巻き幅は、前記巻き線用芯金の幅より広くされてオーバーハング部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁場発生用電磁石。
  3. 巻き線治具にリング状の巻き線用芯金を装着して当該巻き線用芯金の外周側に巻き線を施して巻き線部を形成し、前記巻き線用芯金及び前記巻き線部で構成される磁場を発生する複数の磁場発生用電磁石と、該複数の磁場発生用電磁石の一つ又は複数を一対の中心開口を有する支持プレートで位置決め挟持して構成した複数の電磁石ユニットと、前記複数の電磁石ユニットを前記磁場発生用電磁石の中心軸が一致するように整列保持する整列保持具とを備えていることを特徴とする均等磁場発生装置。
  4. 前記整列保持具は、複数の電磁石ユニットの一対のプレートに挿通する少なくとも一対の位置決め用軸で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の均等磁場発生装置。
  5. 前記位置決め用軸の隣接する前記電磁石ユニット間に軸方向の位置決め用カラーを装着したことを特徴とする請求項4に記載の均等磁場発生装置。
  6. 前記複数の電磁石ユニットを前記位置決め用軸及び位置決め用カラーで径方向及び軸方向に位置決めした状態で、前記複数の電磁石ユニットを個別の2次元位置調整機構に取付け、前記位置決め用軸及び位置決め用カラーを取り外した状態で、前記各2次元位置調整機構で前記複数の電磁石ユニット位置を調整して均等磁場を形成したことを特徴とする請求項5に記載の均等磁場発生装置。
  7. 前記複数の電磁石ユニットを前記位置決め用軸及び位置決め用カラーで径方向及び軸方向に位置決めした状態で、前記複数の電磁石ユニットを個別の2次元位置調整機構に取付け、前記位置決め用軸及び位置決め用カラーを取り外した状態で、前記各2次元位置調整機構で前記複数の電磁石ユニット位置を調整して均等磁場を形成し、前記複数の電磁石ユニット位置を間隔調整用ナットで固定したことを特徴とする請求項5に記載の均等磁場発生装置。
  8. 前記間隔調整用ナットは、前記電磁石ユニットの一対の支持プレートを固定するボルトの雄ねじ部に螺合されていることを特徴とする請求項7に記載の均等磁場発生装置。
  9. リング状の巻き線用芯金を一対の巻き線治具に位置決めして挟持した状態で、前記巻き線用芯金の外周側に巻き線を施して巻き線部を形成し、前記巻き線部の装着が完了した後に、巻き線用芯金を前記巻き線部の装着状態で前記一対の巻き線治具から取り外して磁場発生用電磁石としたことを特徴とする磁場発生用電磁石の製造方法。
  10. リング状の巻き線用芯金を一対の巻き線治具に位置決めして挟持した状態で、前記巻き線用芯金の外周側に巻き線を施して巻き線部を形成し、前記巻き線部の装着が完了した後に、前記巻き線治具毎ワニス含浸処理を行って前記巻き線部を固定し、次いで前記巻き線用芯金を前記巻き線部の装着状態で前記一対の巻き線治具から取り外して磁場発生用電磁石としたことを特徴とする磁場発生用電磁石の製造方法。
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