JP2014042097A - 無線通信装置、及び信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号分離処理の高速化を図ること。
【解決手段】無線通信装置は、複数のアンテナを介して、複数のアンテナを有する送信装置からの信号を受信する無線部と、無線部からの受信信号に基づくチャンネル推定値に基づいて、QRM−MLD方式で、信号検出を行うベースバンド処理部とを有する。ベースバンド処理部は、第1のステージにおける領域の検出結果に基づいて選択されたシンボル候補について計算されたメトリックに基づいて、シンボル候補を選択し、前のステージで選択されたシンボル候補についてのメトリックの計算の開始後、メトリックが計算されたシンボル候補の属する生き残りパスのメトリックに基づいて、次ステージのシンボル候補を選択するストリーム分離部を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線通信システムに関する。
近年、次世代通信技術としてMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術の研究が盛んに行われている。MIMOシステムでは、複数の送信アンテナを備える送信機から複数のデータストリームが送信され、複数の受信アンテナを備える受信機において複数のデータストリームを分離して受信する。
図1は、MIMOシステムの一例を示す。
図1では、送信機はM本の送信アンテナを備え、受信機はN本の受信アンテナを備える。簡単のため、一例として、送信機は送信アンテナ数に等しいM個のデータストリームを送信する。ただし、M≦Nとする。受信機側ではN個の受信信号が受信される。ここで、データストリームをM行1列のベクトルx、j番目の送信アンテナとi番目の受信アンテナとの間の伝搬路利得hijを要素に持つN行M列のチャネル行列をH、受信信号をN行1列のベクトルy、雑音をN行1列のベクトルnとする。受信信号は、式(1)のように表すことができる。
Figure 2014042097
受信側におけるストリーム分離方法として、MMSE(Minimum Mean Square Error)やMLD(Maximum Likelihood Detection)が知られている。
MLDでは、複数のストリーム信号の全てのシンボルレプリカ候補の組み合わせに対して、二乗ユークリッド距離等のメトリックを計算し、合計メトリックが最小になる組み合わせをストリーム分離後の信号とする。MLDは、MMSE等の線形分離法と比較して、優れた受信特性を得ることができる。しかしながら、l番目の送信信号の変調多値数をm(例えば、QPSKの場合、m=4。16QAMの場合、m=16。64QAMの場合、m=64。)とすると、組み合わせ数が、式(2)となる。
Figure 2014042097
式(2)によれば、変調多値数と送信ストリーム数の増加に伴い、メトリック計算回数が指数関数的に増大し、処理量が膨大になる。このため、さまざまな演算量削減型MLDが提案されている。
QR分解とMアルゴリズムを組み合わせたQRM−MLDが知られている(例えば、非特許文献1参照)。QRM−MLDでは、前ステージの生き残りシンボルレプリカ候補に対して、全てのシンボルレプリカ候補との二乗ユークリッド距離等のメトリックを計算する。メトリック計算回数はk=1,・・・,M番目のステージの生き残り候補数をSとすると、式(3)となる。
Figure 2014042097
また、QRM−MLDに更なるメトリック計算回数削減方法を適用したASESS法が知られている(例えば、非特許文献2、3参照)。ASESSは、Adaptive SElection of Surviving Symbol replica candidates based on the maximum reliabilityの略である。ASESS法は、各ステージにおけるシンボルレプリカ候補を領域検出によりランキングし、メトリックの累積値が小さいシンボルレプリカから順に、生き残りシンボルレプリカ候補数だけメトリックの計算を行う。メトリック計算回数はk=1,・・・,M番目のステージの生き残り候補数をSとすると、式(4)となる。
Figure 2014042097
ASESS法では、メトリック計算回数は送信ストリーム数に対して線形増加となる。
また、シンボル候補のランキングをLSD(List Sphere Decoding)法に適用した方法が知られている。
ASESS法について、詳細に説明する。また、説明を簡単にするため、M=Nの場合を例に取る。ユニタリ行列Qと上三角行列Rに、チャネル行列HをQR分解することにより、式(5)が得られる。
Figure 2014042097
式(5)において、0は零行列を表す。つまり、0は、行列の要素が零であることを示す。要素は、成分と呼ばれることもある。受信信号yにユニタリ行列Qのエルミート共役を左から乗算すると、式(6)に示すように直交化できる。
Figure 2014042097
第1ステージでは、最下段について、uN−1=zN−1/rN−1,N−1の領域検出を行い、uの属する領域番号ε(1)を決定する。領域検出はNdiv回の象限検出およびNdiv−1回の原点移動からなり、22Ndiv個の領域のいずれに属するかの検出が行われる。シンボルランキングテーブルΩを参照し、ランキング上位から生き残り候補数Sの候補レプリカを第1ステージの生き残りパスとし、二乗ユークリッド距離等のメトリックを計算する。生き残りパスを式(7)とする。
Figure 2014042097
二乗ユークリッド距離の場合、式(8)が得られる。
Figure 2014042097
ただし、Ω(4)、Ω(16)、Ω(64)はそれぞれ、QPSK、16QAM、64QAMに対するシンボルランキングテーブルを表す。Ω(mN)(ε(l),i)はシンボルランキングテーブルに格納された、領域番号ε(l)に対するランキングi位のシンボル番号を表す。
第2ステージでは、下から2番目の受信信号zN−2から第1ステージで生き残ったS個の生き残りパスの候補レプリカをそれぞれキャンセルし、式(9)、上三角行列Rの下から2番目の対角成分で除した式(10)の領域検出を行う。uN−2(i)が属する領域番号ε(2)(i)を決定する。
Figure 2014042097
Figure 2014042097
第2ステージにおける生き残りパスを次のように適応的に選択する。まず、第1ステージで生き残った各生き残りパスの代表メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化する。式(11)が得られる。
Figure 2014042097
ρ(i)<mN−2かつE(i)が最小値となるiminのランキングρ(imin)位の候補レプリカをシンボルランキングテーブルから選択し、q番目の第2ステージの生き残りパスを式(12)とする。
Figure 2014042097
累積メトリックを計算する。式(13)が得られる。
Figure 2014042097
そして、式(14)に従って、代表メトリック値および現在ランクを更新する。
Figure 2014042097
上記の処理をqが第2ステージの生き残りパス数Sに達するまで行う。
以降の第kステージでは、下からk番目の受信信号zN−kから第k−1ステージで生き残ったSk−1個の生き残りパスの各候補レプリカをそれぞれキャンセルし、式(15)を得る。
Figure 2014042097
上三角行列Rの下からk番目の対角成分で除したuN−k(i)=z´N−k(i)/rN−k,N−k,i=0,1,・・・,Sk−1−1の領域検出を行い、uN−k(i)が属する領域番号ε(k)(i)を決定する。第kステージにおける生き残りパスを次のように適応的に選択する。まず、第k−1ステージで生き残った各生き残りパスの代表メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化する。式(16)が得られる。
Figure 2014042097
ρ(i)≦mN−kかつE(i)が最小値となるiminのランキングρ(imin)位の候補レプリカをシンボルランキングテーブルから選択する。q番目の第kステージの生き残りパスを式(17)とする。
Figure 2014042097
累積メトリックを計算し、式(18)を得る。
Figure 2014042097
そして、式(19)に従って、代表メトリック値および現在ランクを更新する。
Figure 2014042097
上記の処理をqが第kステージの生き残りパス数Sに達するまで行う。
第Nステージ処理まで行い、累積メトリックdが最小となる生き残りパスを最尤なシンボルの組み合わせとする。誤り訂正符号化されている場合は、LLRを計算する。
K. J. Kim and J. Yue, "Joint channel estimation and data detection algorithms for MIMO-OFDM systems," in Proc. Thirty-Sixth Asilomar Conference on Signals, Systems and Computers, pp. 1857-1861, Nov. 2002. K. Higuchi, H. Kawai, N. Maeda and M. Sawahashi, "Adaptive Selection of Surviving Symbol Replica Candidates Based on Maximum Reliability in QRM−MLD for OFCDM MIMO Multiplexing,"Proc. of IEEE Globecom 2004, pp. 2480−2486, Nov. 2004. 樋口, 川合, 前田, 佐和橋, "QRM-MLDを用いるOFCDM MIMO多重における信頼度情報を用いる適応生き残りシンボルレプリカ候補選択法," RCS2004-69, May 2004
ASESS法では、生き残りパス数のループにおいて、累積メトリックの計算後に代表メトリックが更新され、更新された代表メトリックの最小値が選択されるアルゴリズムである。このため、ASESS法は、ループの各回の処理は並列で処理できない逐次アルゴリズムである。
図2は、ASESS法を実行する装置の一例を示す機能ブロック図である。
ASESS法を実行する装置10は、生き残りシンボル候補選択部20と、シンボルランキングテーブル30と、メトリック計算部40と、次ステージ用領域検出部50とを有する。
図3は、ASESS法の処理の一例を示すタイミングチャートである。
生き残りシンボル候補選択部20による生き残りシンボル候補の選択から、メトリック計算部40による累積メトリック計算までの処理1回にtcサイクルの時間がかかるとすると、第kステージでは、S回繰り返される。このため、S×tサイクルの時間がかかる。
図3は、逐次的な処理タイミングになっている。ある機能ブロックによる処理が行われる間は、他の機能ブロックによる処理は行われないため、ハードウェア資源を有効活用できない。
MIMOデコード処理は、複数の受信信号に対して行われる。例えば、3GPP LTEシステムの下りリンク(downlink)では、OFDM方式が採用される。LTEシステムでは、周波数方向のサブキャリア位置と時間方向のOFDMシンボル位置から一意に決まるリソースエレメント(Resource element RE)を複数個処理する必要がある。
ハードウェア資源を有効に活用するため、tc個のREに対する処理をパイプライン的に処理することが考えられる。tc個のREに対する処理をパイプライン的に処理することにより、処理の高速化を図ることができる。
しかし、パイプライン的に処理するようにした場合、生き残りシンボル候補を選択するために必要なデータを保持するメモリおよび次ステージに渡すデータを保持するメモリが必要になるおそれがある。このため、装置の回路規模が増大するおそれがある。
開示の無線通信装置は、信号分離処理の高速化を図ることを目的とする。
開示の一実施例の無線通信装置は、
複数のアンテナを介して、複数のアンテナを有する送信装置からの信号を受信する無線部と、
前記無線部からの受信信号に基づくチャンネル推定値に基づいて、QRM−MLD方式で、信号検出を行うベースバンド処理部と
を有し、
前記ベースバンド処理部は、
第1のステージにおける領域の検出結果に基づいて選択されたシンボル候補について計算されたメトリックに基づいて、シンボル候補を選択し、
前のステージで選択されたシンボル候補についてのメトリックの計算の開始後、メトリックが計算されたシンボル候補の属する生き残りパスのメトリックに基づいて、次ステージのシンボル候補を選択するストリーム分離部
を備える。
開示の実施例によれば、信号分離処理の高速化を図ることができる。
MIMOシステムの一例を示す図である。 ASESS法を実行する装置の一例を示す図である。 ASESS法の処理の一例を示すタイミングチャートである。 MIMOシステムの一実施例を示す図である。 受信機の一実施例を示す部分ブロック図である。 受信機の一実施例を示す部分ブロック図である。 第1ステージ処理部の生き残り候補バッファ部の一実施例を示す図である。 受信機の一実施例を示す部分ブロック図である。 第kステージ処理部の生き残り候補バッファ部の一実施例を示す図である。 第kステージ処理部の代表メトリックバッファ部の一実施例を示す図である。 受信機の一実施例を示す部分ブロック図である。 第Nステージ処理部の生き残り候補バッファ部の一実施例を示す図である。 第Nステージ処理部の代表メトリックバッファ部の一実施例を示す図である。 受信機の処理の一実施例を示すフローチャートである。 受信機の処理の一実施例を示すフローチャートである。 受信機の処理の一実施例を示すフローチャートである。 受信機の処理の一例を示すタイミングチャートである。 受信機の処理の一実施例を示すタイミングチャートである。 受信機の処理の一実施例を示すタイミングチャートである。 受信機の処理の一実施例を示すタイミングチャートである。 領域検出処理の一実施例を示すフローチャートである。 領域番号の設定の一実施例を示す。 シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。 領域番号の設定の一実施例を示す。 シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。 領域番号の設定の一実施例を示す。 シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。 領域番号の設定の一実施例を示す。 シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。 領域番号の設定の一実施例を示す。 シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。 領域検出の一実施例を示す。 受信機の動作の一変形例を示す。 シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。
以下、図面に基づいて、実施例を説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<無線通信システム>
図4は、無線通信システムの一実施例を示す。無線通信システムの一実施例は、MIMOシステムであり、送信機100と、受信機200とを備える。送信機100及び受信機200のいずれか一方又は両方は、無線通信装置に搭載される。無線通信装置には、基地局装置や、ユーザ端末等が含まれる。
送信機100は、M(Mは、M>0の整数)本の送信アンテナ108−108を備える。送信機100は、誤り訂正符号化部102と、変調部104と、送信部106−106と、送信アンテナ108−108とを備える。
誤り訂正符号化部102は、送信データを誤り訂正符号化する。誤り訂正符号化部102は、変調部104へ、誤り訂正符号化された送信データを入力する。
変調部104は、誤り訂正符号化部102と接続される。変調部104は、誤り訂正符号化された送信データに、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM等の変調を行う。変調部104は、変調された送信データを、ストリームに分離し、送信部106−106に入力する。
送信部106−106は、変調部104と接続される。送信部106−106は、変調部104からのストリームを無線周波数にアップコンバートする。
送信アンテナ108−108は、送信部106−106と接続される。送信アンテナ108−108は、無線周波数にアップコンバートしたストリームを略同時に送信する。
受信機200は、N(Nは、N>0の整数)本の受信アンテナ206−206を備える。受信機200は、RF(Radio Frequency)部202と、ベースバンド処理部204とを備える。RF部202は、RFICにより実現されてもよい。ベースバンド処理部204は、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェア、ハードウェアロジック等により実現されてもよい。
RF部202は、RF部208−208と、AD変換部210−210を備える。ベースバンド処理部204は、FFT部212−212と、チャネル推定部214と、MIMOストリーム分離部216と、誤り訂正復号部218とを備える。
RF部208−208は、それぞれアンテナ206−206と接続される。RF部208−208は、アンテナ206−206で受信された信号をダウンコンバートし、それぞれAD変換部210−210に入力する。
AD変換部210−210は、それぞれRF部208−208と接続される。AD変換部210−210は、RF部208−208からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、FFT部212−212に入力する。
FFT部212−212は、それぞれAD変換部210−210と接続される。FFT部212−212は、AD変換部210−210からのデジタル信号を高速フーリエ変換し、チャネル推定部214、MIMOストリーム分離部216に入力する。
チャネル推定部214は、FFT部212−212と接続される。チャネル推定部214は、FFT部212−212からの信号に含まれるパイロット信号等に基づいて、伝搬路を推定し、チャネル推定値を求める。チャネル推定部214は、MIMOストリーム分離部216に、チャネル推定値を入力する。
MIMOストリーム分離部216は、FFT部212−212、チャネル推定部214と接続される。MIMOストリーム分離部216は、FFT部212−212からの信号と、チャネル推定部214からのチャネル推定値を用い、ストリーム分離処理を行う。MIMOストリーム分離部216は、誤り訂正復号部218に、分離されたストリームを入力する。
誤り訂正復号部218は、MIMOストリーム分離部216と接続される。誤り訂正復号部218は、MIMOストリーム分離部216からの分離されたストリームの誤り訂正復号を行う。
<MIMOストリーム分離部216>
図5は、MIMOストリーム分離部216の一実施例を示す。
MIMOストリーム分離部216は、QR分解部502と、MIMO復調部508と、LLR(log likelihood ratio)算出部512とを有する。
QR分解部502は、QR分解処理部504と、受信信号変換部506とを有する。MIMO復調部508は、第1ステージ処理部510、第2ステージ処理部510、・・・、第Nステージ処理部510とを有する。
QR分解処理部504は、チャネル行列Hをユニタリ行列Qと上三角行列Rに分解するQR分解を行う。QR分解処理部504の処理は、式(20)により表される。
Figure 2014042097
ここで、ユニタリ行列Qを適切に選ぶことによって、行列Rの対角成分を正の実数にすることができる。
受信信号変換部506は、受信信号ベクトルyにユニタリ行列Qのエルミート共役を乗算する。その結果、式(21)に示すように、ユニタリ変換ベクトルzが得られる。
Figure 2014042097
このとき、ユニタリ変換ベクトルzと送信ストリームベクトルxとの間には、式(22)の関係が成り立っている。
Figure 2014042097
図6は、第1ステージ処理部510の一実施例を示す。
第1ステージ処理部510は、領域検出部602と、生き残りシンボル候補選択部604と、シンボルランキングテーブル606と、メトリック計算部608と、次ステージ用領域検出部610と、生き残り候補バッファ部612とを有する。
第1ステージ処理部510の領域検出部602は、zの一番下の信号を上三角行列Rの下から1番目の対角成分で除した式(23)の領域検出を行い、uN−1の属する領域番号ε(1)を決定する。
Figure 2014042097
第1ステージ処理部510のシンボルランキングテーブル606は、領域番号毎に領域中心から送信信号xN−1の各シンボル候補cN−1,i(i=1,2,・・・,mN−1)までの距離の近い順にシンボル候補をランキングした結果を格納する。
第1ステージ処理部510の生き残りシンボル候補選択部604は、シンボルランキングテーブル606に格納された領域番号毎に領域中心から送信信号xN−1の各シンボル候補cN−1,i(i=1,2,・・・,mN−1)までの距離の近い順にシンボル候補をランキングした結果を参照し、ランキング上位から生き残り候補数Sのシンボル候補を第1ステージの生き残りパスとする。第1ステージ処理部510の生き残りシンボル候補選択部604は、生き残りパスを式(24)とする。生き残り候補数Sは、予め設定されてもよい。
Figure 2014042097
ただし、Π(k)(i)は第kステージのi番目の生き残りパスであることを表す。Π(k) (i)と表記した場合、第kステージのi番目の生き残りパスの第jステージ(j=1,2,・・・,k)におけるパスを表す。また、Π(k) a−b(i)と表記した場合(a<b)、第kステージのi番目の生き残りパスの第aステージから第bステージにおける部分パスを表す。例えば、式(25)の場合、式(26)となる。
Figure 2014042097
Figure 2014042097
第1ステージ処理部510のメトリック計算部608は、二乗ユークリッド距離等のメトリックを計算する。二乗ユークリッド距離の場合、式(27)となる。
Figure 2014042097
ただし、Ω(4)、Ω(16)、Ω(64)は、それぞれ、QPSK、16QAM、64QAMに対するシンボルランキングテーブルを表す。Ω(mN−1)(ε(1),i)はシンボルランキングテーブルに格納された、領域番号ε(1)に対するランキングi位のシンボル番号を表す。
ただし、cN−1,iは送信ストリームxN−1の送信に用いられた変調方式の信号点とも呼ばれる。変調方式の代表的な例として、QPSK、16QAM、64QAMがあるが、特定の変調方式に限定されるものではない。
第1ステージ処理部510の次ステージ用領域検出部610は、式(28)に示されるように、下から2番目の受信信号zN−2から生き残りシンボル候補選択部604で選択されたシンボル候補レプリカをキャンセルする。
Figure 2014042097
第1ステージ処理部510の次ステージ用領域検出部610は、式(29)に示されるように、上三角行列Rの下から2番目の対角成分で除した信号の領域検出を行い、uN−2(i)が属する領域番号ε(2)(i)を決定する。
Figure 2014042097
第1ステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612は、累積メトリックd(i)、下から2番目の受信信号からシンボル候補レプリカをキャンセルした信号z´N−2(i)、領域番号ε(2)(i)、生き残りシンボル候補番号Π(1) (i)を要素に持つ。
第1ステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612は、累積メトリックが計算される度に、それぞれ、メトリック計算部608で計算された累積メトリック、次ステージ用領域検出部610で計算されたz´N−2(i)を保持する。
また、第1ステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612は、累積メトリックが計算される度に、生き残りシンボル候補選択部604で選択された生き残りシンボル候補番号、次ステージ用領域検出部610で検出された領域番号ε(2)(i)を保持する。
第1ステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612は、第1ステージ処理開始時には、空の状態である。生き残り候補バッファ部612は、第1ステージ処理終了時に、S個の要素が格納される。
図7は、第1ステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612の一実施例を示す。z´N−2(i)は、複素数である。図7では、z´N−2(i)を(I成分、Q成分)の形式で示す。
第1ステージの処理以降の第k(k=2,3,・・・,N−1)ステージの処理を説明する。
図8は、第kステージ処理部510の一実施例を示す。第kステージ処理部510は、生き残りシンボル候補選択部604と、シンボルランキングテーブル606と、次ステージ用領域検出部610と、メトリック計算部608と、生き残り候補バッファ部612と、代表メトリックバッファ部614とを有する。
第kステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612は、累積メトリックd(i)、下からk+1番目の受信信号からシンボル候補レプリカをキャンセルした信号z´N−k−1(i)、領域番号ε(k+1)(i)、第kステージまでの生き残りシンボル候補番号Π(k)(i)を要素に持つ。
第kステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612は、累積メトリックが計算される度に、メトリック計算部608で計算された累積メトリック、次ステージ用領域検出部610で計算されたz´N−k−1(i)を保持する。さらに、第kステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612は、累積メトリックが計算される度に、生き残りシンボル候補選択部604で選択された生き残りシンボル候補番号、次ステージ用領域検出部610で検出された領域番号ε(k+1)(i)を保持する。
第kステージの処理の開始時には、第kステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612は、空の状態である。第kステージ処理の終了時に、第kステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612には、S個の要素が格納される。
図9は、第kステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612の一実施例を示す。第kステージまでの生き残りシンボル候補番号には、一要素あたりk個のシンボル候補番号が格納される。
第kステージ処理部510の代表メトリックバッファ部614は、代表メトリックE(i)、前ステージまでの生き残りシンボル候補レプリカをキャンセルした信号z´N−k(i)、領域番号ε(k)(i)を要素に持つ。さらに、第kステージ処理部510の代表メトリックバッファ部614は、前ステージまでの累積メトリックdk−1(i)、前ステージまでの生き残りシンボル候補番号Π(k−1)(i)、現在ランクρ(i)を要素に持つ。
図10は、第kステージ処理部510の代表メトリックバッファ部614の一実施例を示す。前ステージまでの生き残りシンボル候補番号には、一要素あたりk−1個のシンボル候補番号が格納される。
第kステージ処理部510の代表メトリックバッファ部614は、第k−1ステージ処理終了後、第kステージ処理の開始時に第k−1ステージ処理部510k−1の生き残り候補バッファ部612のデータを用いて、式(30)のように初期化する。
Figure 2014042097
代表メトリックは、第k−1ステージ処理部510k−1の生き残り候補バッファ部612の累積メトリックdk−1で初期化される。前ステージまでの生き残りシンボル候補レプリカをキャンセルした信号は、第k−1ステージ処理部510k−1の生き残り候補バッファ部612のz´N−k(i)で初期化される。領域番号ε(k)(i)は第k−1ステージ処理部510k−1の生き残り候補バッファ部612の領域番号ε(k)(i)で初期化される。前ステージまでの累積メトリックは第k−1ステージ処理部510k−1の生き残り候補バッファ部612の累積メトリックdk−1(i)で初期化される。前ステージまでの生き残りシンボル候補番号は第k−1ステージ処理部510k−1の生き残り候補バッファ部612の生き残りシンボル候補番号で初期化される。現在ランクは0で初期化される。要素数は第k−1ステージの生き残り候補数Sk−1と等しくなる。
生き残りシンボル候補選択部604は、第kステージにおける生き残りパスを次のように適応的に選択する。まず、式(31)とする。
Figure 2014042097
生き残りシンボル候補選択部604は、初期処理として、E(i)が小さい順にδ個選択し、そのインデックスをμ(0),μ(1),・・・,μ(δ−1)とする。
(1)生き残りシンボル候補選択部604は、q:=0とすることにより初期化する。
(2)生き残りシンボル候補選択部604は、生き残りパスμ(q)のランキングρ(μ(q))位のシンボル候補番号をシンボルランキングテーブル606から選択し、δq+q番目の第kステージの生き残りパスを、式(32)とする。
Figure 2014042097
(3)次ステージ用領域検出部610は、式(33)に示されるように、下からk+1番目の受信信号zN−k−1から、生き残りシンボル候補選択部604で選択されたシンボル候補レプリカをキャンセルする。
Figure 2014042097
さらに、次ステージ用領域検出部610は、式(34)に示される、上三角行列Rの下からk+1番目の対角成分で除した信号の領域検出を行い、uN−k−1(δq+q)が属する領域番号ε(k+1)(δq+q)を決定する。
Figure 2014042097
第kステージ処理部510のメトリック計算部608は、式(35)に示されるように、累積メトリックを計算する。
Figure 2014042097
第kステージ処理部510のメトリック計算部608は、式(36)に示されるように、第kステージ処理部510の代表メトリックバッファ部614を更新する。
Figure 2014042097
第kステージ処理部510のメトリック計算部608は、ρ(i)<mN−kかつE(i)が最小値となる生き残りパスを選択する。式(37)が得られる。第kステージ処理部510のメトリック計算部608は、μ((q+1)modδ),μ((q+2)modδ),・・・,μ((q+δ−1)modδ)を除く、ρ(i)<mN−kかつE(i)が最小値となる生き残りパスを選択するようにしてもよい。μ((q+1)modδ),μ((q+2)modδ),・・・,μ((q+δ−1)modδ)は計算中であるためである。
Figure 2014042097
第kステージ処理部510のメトリック計算部608は、q:=q+1に更新する。
(4)q<δの場合、(2)に戻る。q<δでない場合、(5)に進む。
(5)メトリック計算部608は、q:=q+1に更新する。
(6)式(38)の場合、(1)に戻る。式(38)でない場合(7)に進む。
Figure 2014042097
(7)Smodδ=0の場合、ステージ処理を終了する。Smodδ=0でない場合、余り処理を行い、S個の生き残り候補が選択されるようにする。
<余り処理>
(8)メトリック計算部608は、q:=0に初期化する。
(9)生き残りパスμ(q)のランキングρ(μ(q))位のシンボル候補番号をシンボルランキングテーブルから選択し、式(39)番目の第kステージの生き残りパスを式(40)とする。
Figure 2014042097
Figure 2014042097
(10)次ステージ用領域検出部610は、式(41)に示されるように、下からk+1番目の受信信号zN−k−1から生き残りシンボル候補選択部604で選択されたシンボル候補レプリカをキャンセルする。
Figure 2014042097
次ステージ用領域検出部610は、式(42)に示される、上三角行列Rの下からk+1番目の対角成分で除した信号の領域検出を行う。
Figure 2014042097
次ステージ用領域検出部610は、式(43)が属する領域番号を示す式(44)を決定する。ただし、最終ステージとなる第Nステージ処理部510には次ステージが存在しないため、次ステージ用領域検出部は不要である。
Figure 2014042097
Figure 2014042097
メトリック計算部608は、式(45)に示されるように、累積メトリックを計算する。
Figure 2014042097
メトリック計算部608は、式(46)に示されるように、更新する。
Figure 2014042097
ρ(i)<mN−kかつE(i)が最小値となるiminのランキングρ(imin)位のシンボル候補番号をシンボルランキングテーブルから選択し、q番目の第kステージの生き残りパスを式(47)とする。
Figure 2014042097
(11)q<Smodδの場合、(9)に戻る。q<Smodδでない場合、終了する。
以上の処理を同様に、第Nステージ処理まで行う。
図11は、第Nステージ処理部510の一実施例を示す。第Nステージ処理部510は、生き残りシンボル候補選択部604と、シンボルランキングテーブル606と、メトリック計算部608と、生き残り候補バッファ部612と、代表メトリックバッファ部614とを有する。
最終ステージとなる第Nステージ処理部510には次ステージが存在しないため、次ステージ用領域検出部は不要である。
第Nステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612は、累積メトリックd(i)、第Nステージまでの生き残りシンボル候補番号Π(N)(i)を要素に持つ。
第N−1ステージ処理部までの生き残り候補バッファ部とは異なり、最終ステージであるため、受信信号から生き残りシンボル候補レプリカをキャンセルした信号や領域番号を要素に持つ必要はない。
図12は、第Nステージ処理部510の生き残り候補バッファ部612の一実施例を示す。
生き残り候補シンボル番号には、一要素あたりN個のシンボル候補番号が格納される。
第Nステージ処理部510の代表メトリックバッファ部614は、代表メトリックE(i)、前ステージまでの生き残りシンボル候補レプリカをキャンセルした信号z´(i)、領域番号ε(N)(i)、前ステージまでの累積メトリックdN−1(i)を要素に持つ。さらに、第Nステージ処理部510の代表メトリックバッファ部614は、前ステージまでの生き残りシンボル候補番号Π(N−1)(i)、現在ランクρ(i)を要素に持つ。
図13は、第Nステージ処理部510の代表メトリックバッファ部614の一実施例を示す。
LLR算出部512は、それぞれの送信ストリームについてビットLLRを計算する。LLR算出部512は、累積メトリックの最小値を検索する。LLR算出部512は、累積メトリックが最小値となる生き残りパスを最尤なシンボルの組み合わせとする。l番目のストリームxのn番目のビットのビットLLRは、最尤シンボル組み合わせに対する合計メトリックと、最尤シンボルのn番目のビットの反転値を持つシンボルに対する累積メトリックの最小値との差となる。具体的には、式(48)として、式(49)となる。ただし、lはストリーム番号、bit(x,n)、invbit(x,n)は、それぞれxのn番目のビット値および反転ビット値を表す。
Figure 2014042097
Figure 2014042097
ビットLLRをメトリックの差とする代わりに、二乗根を取って、式(50)のようにしてもよい。
Figure 2014042097
<受信機200の動作>
図14は、受信機200の動作の一実施例を示す。図14には、主に、MIMOストリームを分離する処理が示される。
ステップS902では、QR分解処理部504は、チャネル行列HをQR分解する。
ステップS904では、受信信号変換部506は、受信信号ベクトルyにユニタリ行列Qのエルミート共役を乗算し、z=Qyを得る。
ステップS906では、MIMO復調部508は、第1ステージ処理を行う。
ステップS908では、MIMO復調部508は、k:=2に更新する。
ステップS910では、MIMO復調部508は、第kステージ処理を行う。
ステップS912では、MIMO復調部508は、k:=k+1に更新する。
ステップS914では、MIMO復調部508は、k≦Nであるか否かを判定する。
ステップS914において、k≦Nである場合、ステップS910に戻る。
ステップS916では、ステップS914においてk≦Nでない場合、LLR算出部512は、LLRを算出し、終了する。
図15は、受信機200の動作の一実施例を示す。図15には、主に、第1ステージ処理部510の処理が示される。
ステップS1002では、領域検出部602は、uN−1の属する領域ε(1)を検出する。
ステップS1004では、生き残りシンボル候補選択部604は、q:=0に更新する。
ステップS1006では、生き残りシンボル候補選択部604は、生き残りシンボル候補を選択する。
ステップS1008では、メトリック計算部608は、メトリックを計算する。
ステップS1010では、次ステージ用領域検出部610は、次ステージ用領域を検出する。
ステップS1012では、生き残りシンボル候補選択部604は、q:=q+1に更新する。
ステップS1014では、生き残りシンボル候補選択部604は、q<Sであるか否かを判定する。
ステップS1014において、q<Sである場合、ステップS1006に戻る。
ステップS1014において、q<Sでない場合、終了する。
図16は、受信機200の動作の一実施例を示す。図16には、主に、第k(k=2,3,・・・,N)ステージ処理部510の処理が示される。
ステップS1102では、代表メトリックバッファ部614は、当該代表メトリックバッファを初期化する。
ステップS1104では、生き残りシンボル候補選択部604は、q:=0、q:=0に更新する。q、qは、ループを表すパラメータである。
ステップS1106では、生き残りシンボル候補選択部604は、E(i)が小さい順にδ個選択し、そのインデックスをμ(0)、μ(1)、・・・、μ(δ−1)とする。
ステップS1108では、生き残りシンボル候補選択部604は、q:=0に更新する。
ステップS1110では、生き残りシンボル候補選択部604は、δq+q番目の生き残りパスを、Π(k) 1〜k−1(δq+q)=Π(k−1)(μ(q))、Π(k) (δq+q)=Ω(mN−k)(ε(k)(μ(q)),ρ(μ(q)))とする。
ステップS1112では、次ステージ用領域検出部610は、次ステージ用象限を判定する。
ステップS1114では、メトリック計算部608は、メトリックを計算する。
ステップS1116では、代表メトリックバッファ部614は、代表メトリックバッファを更新する。代表メトリックバッファ部614は、E(μ(q)):=d(δq+q)、ρ(μ(q)):=ρ(μ(q))+1に更新する。
ステップS1118では、メトリック計算部608は、μ((q+1)modδ),μ((q+2)modδ),・・・,μ((q+δ−1)modδ)を除くρ(i)<mN−kかつE(i)となるiを選択し、μ(q)とする。つまり、メトリック計算途中のものを除外し、ρ(i)<mN−kかつE(i)となるiを選択する。
ステップS1120では、生き残りシンボル候補選択部604は、q:=q+1に更新する。
ステップS1122では、生き残りシンボル候補選択部604は、q<δであるか否かを判定する。
ステップS1122によりq<δであると判定された場合、ステップS1110へ戻る。
ステップS1124では、ステップS1122によりq<δでないと判定された場合、生き残りシンボル候補選択部604は、q:=q+1に更新する。
ステップS1126では、生き残りシンボル候補選択部604は、式(51)であるか否かを判定する。
Figure 2014042097
ステップS1126により式(51)であると判定された場合、ステップS1108へ戻る。
ステップS1128では、ステップS1126により式(51)でないと判定された場合、生き残りシンボル候補選択部604は、Smodδが0でない場合、余り処理を行う。
図17は、受信機200の処理の一例を示すタイミングチャートである。図17には、パイプライン的に、REに対する処理が実行される例が示される。図17には、t個のREに対する処理が1サイクルずれて動作するため、ハードウェア資源を有効活用できる。
累積メトリックが計算される度に代表メトリックが更新され、代表メトリックが最小かつ現在ランクが現在ステージの変調多値数以下の生き残りパスから生き残りシンボル候補が選択され、累積メトリックが計算される。生き残りシンボル候補が選択されることにより、処理量を削減できる。
しかし、生き残りシンボル候補を選択する際に必要なデータを保持するメモリおよび次ステージに渡すデータを保持するメモリが必要になる。前者のメモリを代表メトリックバッファと呼び、後者のメモリを生き残り候補バッファと呼ぶ。
代表メトリックバッファは、前ステージまでの各生き残りパスに対して、代表メトリック、前ステージまでの生き残りシンボル候補レプリカをキャンセルした信号、領域番号、前ステージまでの累積メトリック、前ステージまでの生き残りシンボル候補番号、現在ランクを要素に持つ。要素数は前ステージの生き残り候補数となる。
生き残り候補バッファは、累積メトリック、現ステージまでの生き残りシンボル候補レプリカをキャンセルした信号、領域番号、現ステージまでの生き残りシンボル候補番号を要素に持つ。要素数は現ステージの生き残り候補数となる。
これらのデータはステージの開始時点から終了時点まで保持しておかなければならないため、図17に示すタイミングチャートでは、tc個のRE分のデータを保持できるメモリを確保しなければならなくなり、回路規模の増加につながる。
一方、図16に示される第kステージ処理では、ループのδq+q回目の処理で更新された代表メトリックバッファおけるρ(i)<mN−kかつ最小の代表メトリックとなる候補はδq+q+δ回目の処理でメトリック計算される。
図18は、受信機200の処理の一実施例を示すタイミングチャートである。図18には、δ=tとし、同一REに対する処理をパイプライン的に処理する場合のタイミングチャートを示す。
図18によれば、1REの処理時間は、S+t+t[cycle]に短縮される。このため、S+t+t[cycle]の間、1RE分の生き残り候補バッファ、代表メトリックバッファを持てばよいため、メモリ容量を削減することが可能になる。
また、2RE分の生き残り候補バッファおよび代表メトリックバッファを有するようにしてもよい。
図19は、受信機200の処理の一実施例を示すタイミングチャートである。図19には、δ=tとし、同一REに対する処理をパイプライン的に処理する場合のタイミングチャートを示す。受信機200は、2RE分の生き残り候補バッファおよび代表メトリックバッファを有する。図19によれば、次のREの処理を始めることが可能になり、メモリを削減しながら、ハードウェアリソースの効率的な利用も可能になる。
受信機200の一実施例では、最小の代表累積メトリックを持つ生き残りパスをその都度選択できないおそれがあるため、δが大きい場合に、復調性能が劣化することが予想される。
そこで、1REの処理をパイプライン的に多重するのではなく、NRE個のREの処理をパイプライン的に多重するようにしてもよい。このようにすることにより、δが大きくならないようにできる。この場合、式(52)となる。
Figure 2014042097
多重数がNREになるため、メモリの削減効果は1RE多重と比較して小さくなるが、δが大きくなることによる復調性能劣化を防ぐことができる。そのため、δおよびNREは、メモリ削減効果と復調性能のトレードオフを考慮して決定するのが好ましい。
図20は、受信機200の処理の一実施例を示すタイミングチャートである。図20には、NRE=4の場合について示す。
<領域検出処理>
領域検出処理について説明する。領域検出処理は、主に、領域検出部602、次ステージ用領域検出部610により実行される。
各ステージにおける領域検出処理は略同一であるため、領域検出を行う信号の添え字を省略して、uとする。1回目に、u(1)=uの実部、虚部の正負を判定し、どの象限に属しているかを判定する。2回目は、1回目に判定された象限の中心(sign{Re(u)}・χmod,sign{Im(u)}・χmod)に原点を移動したu(2)の象限検出を行う。ただし、式(53)が成り立つ。
Figure 2014042097
t回目は、t−1回目に判定された象限の中心を示す式(54)に原点を移動したu(t)の象限検出を行う。これを順次Ndiv回繰り返すことにより、式(55)に示される数の個数の領域のうち、どの領域に属するか判定される。
Figure 2014042097
Figure 2014042097
図21は、領域検出処理の一実施例を示すフローチャートである。図21に示される処理は、領域検出部602、次ステージ用領域検出部610により実行される。
ステップS1602では、t:=2に設定される。また、χmodについて、QPSKの場合には1/√2、16QAMの場合は2/√10、64QAMの場合は4/√42に設定される。
ステップS1604では、uの象限検出が行われる。具体的には、IQ成分の正負を判定することにより、uの象限検出が行われる。
ステップS1606では、ステップS1604により検出された象限の中心を原点に移動する。具体的には、Re(u):=Re(u)−sign{Re(u)}×χmod、Im(u):=Im(u)−sign{Im(u)}×χmodとする。
ステップS1608では、uの象限検出が行われる。具体的には、IQ成分の正負を判定することにより、uの象限検出が行われる。
ステップS1610では、t:=t+1に設定される。また、χmod:=χmod/2に設定される。
ステップS1612では、t≦Ndivであるか否かを判定する。
t≦Ndivである場合、ステップS1606に戻る。
ステップS1614では、ステップS1612でt≦Ndivでない場合、領域番号を決定し、終了する。
図22は、領域番号の設定の一実施例を示す。図22には、一例として、QPSK、Ndiv=1の場合について示す。
図23は、シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。
図23に示されるシンボルランキングテーブルによれば、領域ごとに、領域の代表点とシンボルとの間の距離の近い順にシンボル番号が保持されている。領域の代表点は、領域に含まれるシンボル位置であってもよい。例えば、代表点は、領域番号εを用いて、式(56)により表される。
Figure 2014042097
ただし、式(57)が成り立つ。
Figure 2014042097
また、bit(ε,n)は2Ndiv[bit]のビット幅で表されるεのMSBからn(1〜2Ndiv)ビット目のビット値である。この場合、各領域の代表点は各領域に属するシンボル位置と同じである。
ところで、Ndiv=1の場合、領域の代表点から2番目に近いシンボルと3番目に近いシンボルは区別できない。例えば、領域0の場合、10(10進:2)と、01(10進:1)のどちらが近いか判定できない。このため、どちらを2位、3位にするかは、予め任意にテーブルを作成しておくようにしてもよい。
また、領域番号のつけ方も一例であり、任意につけてもよい。その場合は、領域番号の付け方に応じて、図23に示されるシンボルランキングテーブルの行を入れ替える。
QPSK、Ndiv=1の例では、領域の代表点から2番目に近いシンボルと3番目に近いシンボルは区別できないため、どちらを2位、3位にするかは、任意にテーブルを作成することにより設定できる。
また、象限検出回数Ndivを増加させることにより、ランキングの精度を上げることもできる。
図24は、領域番号の設定の一実施例を示す。図24には、一例として、QPSK、Ndiv=2の場合について示す。この場合、各領域の代表点は、(±{1,3}/2√10,±{1,3}/2√2)のいずれかになる。
図25は、シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。
図25によれば、領域番号が1、2、4、7、8、11、13、14では、各領域の代表点から2番目に近いシンボルと3番目に近いシンボルの区別をつけることができる。このため、シンボルランキングテーブルの精度を向上できる。
図26は、領域番号の設定の一実施例を示す。図26には、一例として、16QAM、Ndiv=2の場合について示す。
図27は、シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。
図26のシンボル内の括弧内の数字はシンボル番号(ビット列を10進数に変換したもの)である。この場合、各領域の代表点は領域に含まれるシンボル位置と同じになる。
図28は、領域番号の設定の一実施例を示す。図28には、一例として、16QAM、Ndiv=3の場合について示す。
図29は、シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。
この場合、各領域の代表点は、(±{1,3,5,7}/2√10,±{1,3,5,7}/2√10)のいずれかになる。
図30は、領域番号の設定の一実施例を示す。図30には、一例として、64QAM、Ndiv=3の場合について示す。
図31は、シンボルランキングテーブルの一実施例を示す。
この場合、各領域の代表点は領域に含まれるシンボル位置と同じになる。
領域検出の具体例について説明する。
図32は、領域検出の一実施例を示す。図32は、64QAM、Ndiv=3の場合を示す。また、図32では、「u」を星印で示す。他の変調の場合についても同様である。
図32に示されるように、各象限は16の領域に分割され、4個の象限について、計64個の領域に分割される。領域番号を領域に含まれる信号点の番号とする。
1回目の象限検出では、実部、虚部の正負の判定を行った結果、両者とも負であるため、第4象限と判定される。
次に、1回目の象限検出で第4象限と判定されたため、原点を(−4√42,−4√42)に移動する。これは、uから、次の原点となる座標を減算すればよい。すなわち、u(2)={Re(u)+4√42}+j{Im(u)+4√42}となる。
2回目の象限検出も同様に、u(2)の実部、虚部の正負の判定を行う。判定の結果、第1象限が検出される。1回目と同様に原点を(−2√42,−2√42)に移動する。
3回目の象限検出を行い、第3象限が検出される。結果、uは領域番号50に属すると判定される。
(変形例(その1))
受信機200の一変形例は、上述した実施例と、第kステージ処理部510の処理が異なる。
図33は、受信機200の動作の一変形例を示す。図33には、主に、第k(k=2,3,・・・,N)ステージ処理部510の処理が示される。
ステップS2802、S2804は、図16のステップS1102、S1104と略同一である。
ステップS2806では、生き残りシンボル候補選択部604は、μ(q)=arg minE(i)、E(μ(q))=MAXとする。
ステップS2808では、生き残りシンボル候補選択部604は、q<δであるか否かを判定する。
ステップS2808によりq<δであると判定された場合、ステップS2806へ戻る。
ステップS2810では、ステップS2808によりq<δでないと判定された場合、生き残りシンボル候補選択部604は、q:=0に更新する。
ステップS2812−S2818は、図16のステップS1110−S1116と略同一である。
ステップS2820では、生き残りシンボル候補選択部604は、μ(q)=arg minE(i)、E(μ(q))=MAXとする。
ステップS2822−S2830は、図16のステップS1120−S1128と略同一である。
受信機200の一変形例によれば、初期処理のE(i)の小さい順にiを選択する部分と、qに関するループ内のE(i)の最小値を選択する部分が、上述した実施例と異なる。
ステップS2806では、選択された最小の代表メトリックをMAXで更新する。一般に、プロセッサや専用ハードウェアで実装する場合、代表メトリックは、有限のビット幅の固定小数点や浮動小数点で表現される。MAXは、そのフォーマットで表現できる最大値である。例えば、符号なし16bitの固定小数点の場合、0xffffが最大値となる。このように、一時的に最大値で更新することにより、μ((q+1)modδ),μ((q+2)modδ),・・・,μ((q+δ−1)modδ)を除いた最小値検索が容易になる。
(変形例(その2)
受信機200の一変形例について説明する。
受信機200は、上述した実施例、変形例とシンボルランキングテーブル606に格納されるシンボルランキングテーブルが異なる。
上述した実施例、変形例では、一度選択された生き残りパスはδ回後まで、候補選択の候補から外れる。このため、最大でも式(58)回しか選択されない。
Figure 2014042097
従って、ステージ終了時の現在ランクは、式(59)となる。
Figure 2014042097
このため、式(60)であれば、上述したシンボルランキングテーブルの「ranking」が式(61)より小さい部分のみ持っておけばよいことになる。
Figure 2014042097
Figure 2014042097
シンボルランキングテーブルの「ranking」が式(61)より小さい部分のみ持つようにすることにより、シンボルランキングテーブルのサイズを削減することができる。
例えば、Sk=16、δ=4とした場合には、式(62)となる。
Figure 2014042097
図34は、シンボルランキングテーブル606の一実施例を示す。図34には、一例として、16QAM、Ndiv=2の場合について示す。他の変調の場合についても同様である。
代表メトリックバッファ部の現在ランクの最大値がmin(S,mN−k)である場合、ビット幅はlog{min(S,mN−k)}である。
本変形例では、式(63)となり、代表メトリックバッファ部614のメモリ容量を削減することが可能になる。
Figure 2014042097
(変形例(その3)
受信機200の一変形例について説明する。
受信機200は、上述した実施例、変形例とシンボルランキングテーブル606に格納されるシンボルランキングテーブルが異なる。
上述した実施例、変形例では、初期処理として、代表メトリックE(i)の小さい順にδ個選択する場合について説明した。ここで、選択されたδ個の生き残りパスは互いに異なる。
受信機200の一実施例では、δ個の生き残りパスの中で重複を許すように選択する。具体的には、E(i)の一番小さい生き残りパスからΔ個、2番目に小さい生き残りパスからΔ個、α−1番目に小さい生き残りパスからΔα−1個選択するようにする。つまり、合計でδ個選択されるようにする。すなわち、式(64)となる。
Figure 2014042097
本実施例によれば、ステージ開始時に代表メトリックの小さいδ個の生き残りパスからシンボル候補を選択する。q回目の繰り返しにおいて、既に選択されているδ−1個の生き残りパスを除く生き残りパスの内、最小の代表メトリックを持つ生き残りパスからシンボル候補を選択する。つまり、代表累積メトリックが最小である候補を遅延させて、累積メトリックを計算する。1つの候補の代表メトリックの計算が終わる前に、他の候補のメトリックの計算処理を開始する。このようにすることにより、シンボル候補に対する累積メトリックをq+δ回の繰り返しで計算できる。このため、処理を高速化することができる。
各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。
以上、実施例を用いて、MIMO復調処理を詳細に説明したが、当業者にとっては、本明細書中に説明した実施例に限定されるものではないということは明らかである。特許請求の範囲の記載により定まる趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数のアンテナを介して、複数のアンテナを有する送信装置からの信号を受信する無線部と、
前記無線部からの受信信号に基づくチャンネル推定値に基づいて、QRM−MLD方式で、信号検出を行うベースバンド処理部と
を有し、
前記ベースバンド処理部は、
第1のステージにおける領域の検出結果に基づいて選択されたシンボル候補について計算されたメトリックに基づいて、シンボル候補を選択し、
前のステージで選択されたシンボル候補についてのメトリックの計算の開始後、メトリックが計算されたシンボル候補の属する生き残りパスのメトリックに基づいて、次ステージのシンボル候補を選択するストリーム分離部
を備える、無線通信装置。
(付記2)
ストリーム分離部は、
前記次のステージにおけるシンボル候補として、メトリックが小さい方から所定数を選択する、付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記ストリーム分離部により選択されるシンボル候補の数は、メトリックの計算の際に、パイプライン処理するシンボル候補の数に応じて、設定される、付記1又は2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記ストリーム分離部は、
各ステージにおいて、ユニタリ変換後の行成分から、生き残りパスにおける受信シンボルレプリカをキャンセルした信号の領域を検出し、各領域について該領域の中心からの距離に基づいて、所定数のシンボル候補を選択する、付記1ないし3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記5)
ストリーム分離部は、
前記次のステージにおけるシンボル候補を選択する際に、該シンボル候補の数が、シンボル候補に対応するパスの合計となるように設定する、付記1ないし4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記6)
複数のアンテナを介して、複数のアンテナを有する送信装置からの信号を受信し、該受信信号に基づくチャンネル推定値に基づいて、QRM−MLD方式で、信号検出を行う際に、第1のステージにおける領域の検出結果に基づいて選択されたシンボル候補について計算されたメトリックに基づいて、シンボル候補を選択し、
前のステージで選択されたシンボル候補についてのメトリックの計算の開始後、メトリックが計算されたシンボル候補の属する生き残りパスのメトリックに基づいて、次のステージのシンボル候補を選択する、信号処理方法。
(付記7)
前記メトリックには、二乗ユークリッド距離が含まれる、付記1ないし5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記8)
前記ストリーム分離部は、1又は複数のリソースエレメントに対して、パイプライン処理を実行する、付記1ないし5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記9)
前記ストリーム分離部により、1又は複数のリソースエレメントに対して、パイプライン処理が実行される場合に、前記所定数は、前記パイプライン処理するリソースエレメントの数に応じて、設定される、付記1ないし5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記10)
無線部からの受信信号に基づくチャンネル推定値に基づいて、QRM−MLD方式で、信号検出を行う際に、第1のステージにおける領域の検出結果に基づいて選択されたシンボル候補について計算されたメトリックに基づいて、シンボル候補を選択し、
前のステージで選択されたシンボル候補についてのメトリックの計算の開始後、メトリックが計算されたシンボル候補の属する生き残りパスのメトリックに基づいて、次ステージのシンボル候補を選択するストリーム分離部を備える、ベースバンド処理装置。
100 送信機
200 受信機
202 RF部
204 ベースバンド処理部
212(Nは、N>0の整数) FFT部
214 チャネル推定部
216 MIMOストリーム分離部
218 誤り訂正復号部
502 QR分解部
504 QR分解処理部
506 受信信号変換部
508 MIMO復調部
510 第Nステージ処理部
512 LLR算出部
602 領域検出部
604 生き残りシンボル候補選択部
606 シンボルランキングテーブル
608 メトリック計算部
610 次ステージ用領域検出部
612 生き残り候補バッファ部
614 代表メトリックバッファ部

Claims (6)

  1. 複数のアンテナを介して、複数のアンテナを有する送信装置からの信号を受信する無線部と、
    前記無線部からの受信信号に基づくチャンネル推定値に基づいて、QRM−MLD方式で、信号検出を行うベースバンド処理部と
    を有し、
    前記ベースバンド処理部は、
    第1のステージにおける領域の検出結果に基づいて選択されたシンボル候補について計算されたメトリックに基づいて、シンボル候補を選択し、
    前のステージで選択されたシンボル候補についてのメトリックの計算の開始後、メトリックが計算されたシンボル候補の属する生き残りパスのメトリックに基づいて、次ステージのシンボル候補を選択するストリーム分離部
    を備える、無線通信装置。
  2. ストリーム分離部は、
    前記次のステージにおけるシンボル候補として、メトリックが小さい方から所定数を選択する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記ストリーム分離部により選択されるシンボル候補の数は、メトリックの計算の際に、パイプライン処理するシンボル候補の数に応じて、設定される、請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 前記ストリーム分離部は、
    各ステージにおいて、ユニタリ変換後の行成分から、生き残りパスにおける受信シンボルレプリカをキャンセルした信号の領域を検出し、各領域について該領域の中心からの距離に基づいて、所定数のシンボル候補を選択する、請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  5. ストリーム分離部は、
    前記次のステージにおけるシンボル候補を選択する際に、該シンボル候補の数が、シンボル候補に対応するパスの合計となるように設定する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 複数のアンテナを介して、複数のアンテナを有する送信装置からの信号を受信し、該受信信号に基づくチャンネル推定値に基づいて、QRM−MLD方式で、信号検出を行う際に、第1のステージにおける領域の検出結果に基づいて選択されたシンボル候補について計算されたメトリックに基づいて、シンボル候補を選択し、
    前のステージで選択されたシンボル候補についてのメトリックの計算の開始後、メトリックが計算されたシンボル候補の属する生き残りパスのメトリックに基づいて、次のステージのシンボル候補を選択する、信号処理方法。
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