JP2014042074A - 発光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子が発する光を効率的に利用しつつ、板状の光波長変換材料を用いて発光素子が発する光を適切に波長変換する。
【解決手段】発光モジュール10において、複数の光波長変換部材22は、各々が板状に形成されると共に、複数の半導体発光素子14の各々の第1発光面14aにそれぞれが対向するよう並設される。反射部材20は、複数の半導体発光素子14のうち互いに隣り合う一対の半導体発光素子14を区分けるよう、一対の半導体発光素子14の間から、複数の光波長変換部材22のうちその一対の半導体発光素子14の各々にそれぞれが対向する一対の光波長変換部材22の間にわたって延在する。反射部材20は、一対の半導体発光素子14の第2発光面14bの各々に対向し、頂部20cに近づくにしたがって第2発光面14bから離間するよう傾斜する反射面20bを有する。反射部材20は、シリコンによって形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光モジュールに関し、特に発光素子とその発光素子が発する光を波長変換して出射する光波長変換部材とを備えるに関する。
従来から、蛍光体などを用いてLED(Light Emitting Diode)などの発光素子が発する光を波長変換することにより、発光素子が発する光の色とは異なる色の光を出射する発光モジュールを得る技術が知られている。これに対し、光の波長を変換するときの変換効率を増大させるべく、例えば波長変換材料を含むセラミック層を発光層によって放出された光の経路内に配置する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。一方、前走車にグレアを与えることなく視認性を向上させるべく、例えば複数のLEDを点消灯制御して複数の照射パターンのうち選択された照射パターンを形成させる車両用灯具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、例えば、小型軽量で所要の配光特性を得るべく、平面配列されたLEDを表面に有する面状集積光源と、発光部を露呈させる開口部を有するマスクと、マスクの開口部内に充填された蛍光体と、を備える車両用灯具が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−5367号公報 特開2007−179969号公報 特開2008−10228号公報
例えば結晶成長に用いたサファイアなどの基板をそのまま用いた発光素子では、その基板を導波した光が発光素子の側面からも出射する。この側面から発せられる光を適切に波長変換することができなければ、上方から見た発光素子の光の色と側方から見た発光素子の色とが異なる、いわゆる色分離が生じる。これに対し、例えば上述の特許文献3に記載するようにこの色分離を回避すべく発光素子の側面に対向する反射面を設けて側面から発せられる光を出射させるべき方向に反射する技術が考えられる。しかしながら、例えば特許文献1に記載されるようなセラミック層などの板状部材によって発光素子が発する光を波長変換する場合、マスクの開口部に蛍光体を充填して硬化させるといった特許文献3に記載するような方法では波長変換材料を配置することは困難である。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、発光素子が発する光を効率的に利用しつつ、板状の光波長変換材料を用いて発光素子が発する光を適切に波長変換することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の発光モジュールは、互いに離間するよう並設され、各々が第1発光面および第1発光面に接する第2発光面を有する複数の発光素子と、各々が板状に形成されると共に、複数の発光素子の各々の第1発光面にそれぞれが対向するよう並設され、対向する発光素子が発する光をそれぞれが波長変換して出射する複数の光波長変換部材と、複数の発光素子のうち互いに隣り合う一対の発光素子を区分けるよう、一対の発光素子の間から、複数の光波長変換部材のうち一対の発光素子の各々にそれぞれが対向する一対の光波長変換部材の間にわたって延在する反射部材と、を備える。反射部材は、一対の発光素子のうち少なくとも一方の発光素子の第2発光面に対向しその一方の発光素子に対向する光波長変換部材の入射面に近づくにしたがって一方の発光素子の第2発光面から離間するよう傾斜する反射面を有する。
この態様によれば、複数の半導体発光素子が並設される場合においても、半導体発光素子第2発光面から発せられる光を光波長変換部材の入射面に向けて反射させることができる。このため、第2発光面から発せられる光も効率的に利用しつつ、板状の光波長変換材料を用いて発光素子が発する光を適切に波長変換することができる。
反射部材は、シリコンによって形成されてもよい。反射部材をシリコンで形成することにより、例えばエッチングなど手法を用いて、反射率が高く上述のように傾斜させた反射面を簡易に形成することができる。
反射部材は、反射面に接すると共に反射面よりも光波長変換部材から離間した位置において発光素子の第1発光面と垂直に延在する垂直面をさらに有してもよい。
この態様によれば、このような垂直面を設けない場合に比べ、反射面の角度を維持したまま反射部材を第2発光面により近づけることが可能となる。このため、発光素子と反射部材との間に生じる低輝度部分を削減することができ、輝度の均一性を高めることができる。
反射部材は、その反射部材によって区分けられる一対の光波長変換部材の少なくとも一方の出射面から突出するよう形成されてもよい。
この態様によれば、一対の光波長変換部材の出射面をより明確に区分けることができる。このため、例えば複数の発光素子の一部を点灯させるような制御を実行する場合においても、点灯している領域と消灯している領域との境界を明確にすることができる。
反射部材によって区分けられる一対の光波長変換部材の少なくとも一方は、その反射部材の反射面に載置されてもよい。
これにより、反射面を光波長変換部材の載置面としても機能させることができる。このため、光波長変換部材の中を導波した光を光波長変換部材の出射面に反射させることができる。このため、発光素子が発する光をより有効に利用することができる。
本発明によれば、発光素子が発する光を効率的に利用しつつ、板状の光波長変換材料を用いて発光素子が発する光を適切に波長変換することができる。
第1の実施形態に係る発光モジュールの上面図である。 図1のP−P断面図である。 第2の実施形態に係る発光モジュールの断面図である。 (a)は、第3の実施形態に係る発光モジュールの断面図であり、(b)は、実装基板に実装された半導体発光素子の拡大図であり、(c)は、反射部材の拡大図であり、(d)は、もう一方の反射部材の拡大図である。 (a)は、第4の実施形態に係る発光モジュールの断面図であり、(b)は、実装基板に実装された半導体発光素子の拡大図であり、(c)は、反射部材の拡大図であり、(d)は、もう一方の反射部材の拡大図である。 第5の実施形態に係る発光モジュールの断面図である。 第6の実施形態に係る発光モジュールの断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る発光モジュール10の上面図であり、図2は、図1のP−P断面図である。以下、図1および図2の双方に関連して発光モジュール10の構成について説明する。
発光モジュール10は、実装基板12、半導体発光素子14、反射部材18、反射部材20、および光波長変換部材22を有する。半導体発光素子14は、正方形状の主となる発光面である第1発光面14aと、各々が第1発光面14aに直角に接する4つの第2発光面14bと、第1発光面14aの裏面14cと、の6面を有する板状に形成される。なお、第1発光面14aと第2発光面14bとは直角以外の角度で互いに接してもよい。
実装基板12は、AlNなど熱伝導性が高い材料によって平板状に形成される。この実装基板12の実装面12aに、各々の第1発光面14aが実装面12aと平行となるよう複数の半導体発光素子14が実装される。実装基板12は、これら複数の半導体発光素子14が実装可能な面積を有する。第1の実施形態では、複数の半導体発光素子14は、半導体発光素子14は、互いに離間するよう一列に並設される。しかし、複数の実装基板12が複数列を構成するよう並設されるなど、平面上に複数の実装基板12が並設されてもよい。
半導体発光素子14は、いわゆるフリップチップのものが採用される。実装基板12の実装面12aには電極(図示せず)が設けられており、複数の半導体発光素子14の裏面14cがAuバンプ16を介してこの電極に接続される。この電極は、複数の半導体発光素子14の各々に独立して電流を供給できるよう複数の半導体発光素子14の各々と電源とをスイッチング回路を介して互いに接続する。これにより、複数の半導体発光素子14の各々を独立して点灯制御や調光制御をすることが可能となる。なお、実装面12aに設けられた電極は、複数の半導体発光素子14に同時に電力を供給することができるよう、複数の半導体発光素子14を電気的に直列または並列に接続するよう設けられてもよい。
半導体発光素子14は、LED素子によって構成される。第1の実施形態では、半導体発光素子14として、青色の波長の光を主として発する青色LEDが採用されている。具体的には、半導体発光素子14は、InGaN系半導体層を結晶成長させることにより形成されるInGaN系LED素子によって構成されている。なお、半導体発光素子14を形成するための材料はこれに限られず、例えばInN、AlGaN、AINのいずれかであってもよい。
半導体発光素子14は、例えば1mm角のチップとして形成され、発する青色光の中心波長は470nmとなるよう設けられている。なお、半導体発光素子14の構成や発する光の波長が上述したものに限られないことは勿論であり、半導体発光素子14は青以外の波長の光を主として発するものが採用されてもよい。
光波長変換部材22は、複数の半導体発光素子14の各々に対応するよう複数設けられる。光波長変換部材22の各々は板状に形成される。光波長変換部材22は、複数の半導体発光素子14の各々の第1発光面14aにそれぞれの入射面22aが対向するよう並設される。光波長変換部材22は、入射面22aが第1発光面14aに接着され半導体発光素子14に固定される。このとき、シリコーン系、ゾルゲルシリカ系、フッ素系、無機ガラス系など耐光性に優れた接着剤を使用する。光波長変換部材22は、対向する半導体発光素子14が発する光をそれぞれが波長変換して出射する。
光波長変換部材22は、いわゆる発光セラミック、または蛍光セラミックと呼ばれるものであり、青色光によって励起される蛍光体であるYAG(Yttrium Alminum Garnet)粉末を用いて作成されたセラミック素地を焼結することにより得ることができる。このような光波長変換セラミックの製造方法は公知であることから詳細な説明は省略する。なお、光波長変換部材22は、焼結セラミックに限定されず、例えばアモルファス、多結晶、単結晶のものを含み、結晶構造などによって限定されない。
また、光波長変換部材22には、透明なものが採用されている。第1の実施形態において「透明」とは、変換波長域の光の全光線透過率が40%以上のことを意味するものとする。発明者の鋭意なる研究開発の結果、変換波長域の光の全光線透過率が40%以上の透明な状態であれば、光波長変換部材22において光の波長を適切に変換できると共に、各々を通過する光の光度の減少も適切に抑制できることが判明した。したがって、光波長変換部材22をこのように透明な状態にすることによって、半導体発光素子14が発する光をより効率的に変換することができる。
また、光波長変換部材22は有機系バインダーレスの無機物で構成され、有機系バインダーなどの有機物を含有する場合に比べて耐久性の向上が図られている。このため、例えば発光モジュール40に1W(ワット)以上の電力を投入することが可能となっており、発光モジュール40が発する光の輝度、光度、および光束を高めることが可能となっている。なお、光波長変換部材22にバインダーが含まれていてもよい。
光波長変換部材22は、半導体発光素子14が主として発する青色光の波長を変換して黄色光を出射する。このため、発光モジュール40からは、光波長変換ユニット52をそのまま透過した青色光と、光波長変換部材22によって波長変換され出射された黄色光との合成光である白色光が出射する。
半導体発光素子14は、例えばサファイアなどの結晶成長用基板上に半導体層を単結晶成長させることにより形成される。第1の実施形態に係る半導体発光素子14は、この結晶成長用基板が除去されずに残されたものが使用されている。このため、この結晶成長用基板を導波した光が発光素子の側面からも出射する。また、第2発光面14bのうち半導体層の部分からも光は発せられる。なお、結晶成長用基板が除去されたものが半導体発光素子14として使用されてもよい。第1発光面14aから発せられる光だけでなく、このように第2発光面14bから発せられる光も適切に波長変換できなければ、いわゆる色分離が生じるおそれがある。
このため、第1の実施形態では、発光モジュール10に反射部材18が設けられる。反射部材18は、矩形の枠状に形成され、断面は四角形状に形成される。反射部材18は、複数の半導体発光素子14のすべてを囲うように実装基板12の実装面12aに載置され、下面18aが実装面12aに接着され実装基板12に固定される。このとき、シリコーン系、ゾルゲルシリカ系、フッ素系、無機ガラス系など耐光性に優れた接着剤を使用する。なお、反射部材18は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板12に接合されてもよい。
反射部材18は、枠の内面に反射面18cを有する。反射面18cは、一列に並ぶ複数の半導体発光素子14の各々の第2発光面14bのうち、互いに対向する第2発光面14b以外の第2発光面14bに対向する。したがって、反射面18cは、複数の半導体発光素子14の各々の第2発光面14bのうち、半導体発光素子14の並設方向と平行な第2発光面14bに対向し、また、両端部に位置する半導体発光素子14の各々の外側の第2発光面14bにも対向する。
反射面18cは、上面18bに近づくにしたがって、対向する第2発光面14bから離間するよう傾斜する。このように反射面18cを形成することにより、半導体発光素子14の第2発光面14bから発せられた光を光波長変換部材22の入射面22aに向けて反射することができる。このため、第2発光面14bから発せられた光も有効利用することが可能となり、反射面18cを設けない場合に比べ発光モジュール10が発する光の輝度や光度を高めることができる。
反射部材20は、複数の半導体発光素子14のうち互いに隣り合う一対の半導体発光素子14を区分けるよう、一対の半導体発光素子14の間から、複数の光波長変換部材22のうち一対の半導体発光素子14の各々にそれぞれが対向する一対の光波長変換部材22の間にわたって延在する。半導体発光素子14は一列に配設されるため、反射部材20は、半導体発光素子14の個数より1つ少ない個数設けられる。なお、複数の半導体発光素子14が複数列を構成するよう平面上に並設された場合も、反射部材20は、互いに隣り合う一対の半導体発光素子14を区分けるよう両者の間に配置される。
反射部材20は、下面20aと、下面20aに対し各々が同じ角度で接する一対の反射面20bと、を側面として含む三角柱状に形成される。反射部材20は、下面20aが実装基板12の実装面12aに接着され固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材20は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板12に接合されてもよい。
一対の反射面20bの各々は、その反射部材20によって区分けられる一対の半導体発光素子14の各々に対向する。一対の反射面20bの各々は、互いに交わる頂部20cに近づくにしたがって、対向する第2発光面14bから離間するよう傾斜する。これにより、複数の半導体発光素子14が実装される場合においても、隣り合う一対の光波長変換部材22の間における低輝度部分の発生を抑制することができ、また、半導体発光素子14の各々が発する光を効率的に利用することができる。なお、反射面20bは、一対の半導体発光素子14のうち少なくとも一方の第2発光面14bに対向するよう設けられていてもよい。
反射部材20は、その反射部材20によって区分けられる一対の光波長変換部材22の双方から突出するよう形成される。反射部材20の突出部分の高さ、すなわち光波長変換部材22の出射面22bから反射部材20の頂部20cまでの突出部高さH1は、1μm以上100μm以下とされている。なお反射部材20は、その反射部材20によって区分けられる一対の光波長変換部材22の一方から突出するよう形成されてもよい。
また、反射部材20によって区分けられる一対の光波長変換部材22の各々は、その反射部材20の一対の反射面20bの各々に載置される。また、光波長変換部材22の各々は、反射部材18の反射面18cにも載置される。光波長変換部材22は、反射面18cおよび反射面20bに接着され固定される。接着剤の種類は上述と同様である。
このように反射面18cおよび反射面20bに載置すべく、光波長変換部材22の側面22cは、出射面22bに近づくほど光波長変換部材22の中心からの距離が広がるよう傾斜する。光波長変換部材22は、ダイシングの際に傾斜する側面22cが設けられる。光波長変換部材22は、入射面22aに対する4つの側面22cの各々の傾斜角度が、第1発光面14aに対する反射面18cの傾斜角度、および第1発光面14aに対する反射面20bの傾斜角度と同一となるよう形成されている。このため、光波長変換部材22を反射部材18の反射面18cおよび反射部材20の反射面20bに載置すると、光波長変換部材22の4つの側面22cは、それぞれ反射部材18の反射面18cおよび反射部材20の反射面20bに接する。
これにより、光波長変換部材22の内部を導波して側面22cに達した光を出射面22bに向けて反射させることができる。このため、半導体発光素子14が発する光をより有効に利用することが可能となる。なお、反射部材20によって区分けられる一対の光波長変換部材の一方がその反射部材20の一対の反射面20bの一方に載置されてもよい。
反射部材18と反射部材20とは、シリコンによって一体的に形成される。反射部材18の上面18bと、反射部材20の頂部20cとは同じ高さとなる。反射部材18および反射部材20を製造する場合、まず平板状の単結晶シリコンの基板に対し、反射部材18の上面18bおよび反射部材20の頂部20cの各々に相当する部分にマスキングを施す。次にマスキングした側からウエットエッチングを施し、反射面18cおよび反射面20bを形成する。
反射部材18および反射部材20をシリコンによって形成することにより、反射面18cおよび反射面20bを上面18bに対して54.7°と正確な傾斜角度で形成することができる。また、反射部材18および反射部材20をシリコンによって形成することにより、表面を容易に滑らかにすることができ、高い反射効率を実現することができる。反射面18cおよび反射面20bを形成後、マスキングを除去する。なお、反射部材18および反射部材20がシリコン以外の材料によって形成されてもよいことは勿論である。
反射部材18および反射部材20の表面には、例えばアルミニウムまたは銀を蒸着させることによって反射率を85%以上とした反射膜が設けられる。適切な電流の供給を実現すべく、この反射膜は、反射部材18であれば下面18aよりも5μm以上の部分に設けられ、反射部材20であれば下面20aよりも5μm以上の部分に設けられる。
なお、反射部材18および反射部材20は、シリコン以外の材料によって形成されてもよい。反射部材18は、上面18bに対する反射面18cの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。反射部材20は、上面18bに対する反射面20bの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る発光モジュール40の断面図である。なお、図3は、図2と同様に一列に並ぶ半導体発光素子14の各々の中心を通過する平面によって切断したときの断面図を示している。第1の実施形態のような発光モジュールの上面図は省略する。以下、第1の実施形態と同様の個所は同一の符号を付して説明を省略する。発光モジュール40は、反射部材18に代えて反射部材44が設けられ、反射部材20に代えて反射部材46が設けられる以外は、第1の実施形態に係る発光モジュール10と同様に構成される。
反射部材46は、下面46aおよび一対の反射面46bを3側面とする三角柱状に形成される。一対の反射面46bの各々は、下面46aに互いに同じ角度で接する。下面46aに対する一対の反射面46bの各々の傾斜角度は、第1の実施形態に係る反射部材20の反射面20bと下面20aとの傾斜角度と同一である。反射部材46は、下面46aが実装面12aに接着され実装基板12に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材46は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板12に接合されてもよい。
反射部材46は、複数の半導体発光素子14のうち互いに隣り合う一対の半導体発光素子14を区分けるよう、一対の半導体発光素子14の間に配置される。反射部材46は、下面46aが実装面12aに接着され実装基板12に実装される。これにより反射部材46は、一対の半導体発光素子14の間から、複数の光波長変換部材22のうち一対の半導体発光素子14の各々にそれぞれが対向する一対の光波長変換部材22の間にわたって延在する。
反射部材46は、一対の反射面46bを有する。第2の実施形態においても、一対の反射面46bの各々は、その反射部材46によって区分けられる一対の半導体発光素子14の各々に対向する。反射面46bは、上方に進むほど一方の半導体発光素子14の第2発光面14bから離間するよう傾斜する。
反射部材46は、その反射部材46によって区分けられる一対の光波長変換部材22の双方の出射面22bから突出するよう形成される。反射部材46の突出部高さは、第1の実施形態に係る反射部材20と同様である。ここで、発光モジュール40を容易に扱うためには、この突出する部分にも機械的な強度が求められる。
このため、反射部材46には上面46cが設けられる。上面46cは、下面46aと平行となるよう一対の反射面46bが交わる頂部が平坦に削り取られた形状に形成される。この上面46cの上面幅W1は、5μm以上100μm以下とされている。このように、反射部材46のうち光波長変換部材22の出射面22bから突出する部分において、鋭角な頂部を設けることを回避することにより、反射部材46の機械的な強度を高めることができる。
反射部材44は、下面44a、上面44b、および反射面44cを有する。反射部材44は、下面44aと上面44bとの間の距離が、反射部材46の下面46aと反射面46bとの間の距離と同一となるよう形成されていること以外は、第1の実施形態に係る反射部材18と同様に形成される。反射部材44は、複数の半導体発光素子14のすべてを囲うように実装基板12の実装面12aに載置され、下面44aが実装面12aに接着され実装基板12に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材44は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板12に接合されてもよい。
反射面44cは、一列に並ぶ複数の半導体発光素子14の各々の第2発光面14bのうち、互いに対向する第2発光面14b以外の第2発光面14bに対向する点は、第1の実施形態に係る反射面18cと同様である。また反射面44cは、上面44bに近づくにしたがって、対向する第2発光面14bから離間するよう傾斜する点も第1の実施形態に係る反射面18cと同様である。
反射部材44および反射部材46はシリコンによって一体的に形成される。反射部材44および反射部材46を製造する場合、まず平板状の単結晶シリコンの基板に対し、反射部材44の上面44bおよび反射部材46の上面46cの各々に相当する部分にマスキングを施す。次にマスキングした側からウエットエッチングを施し、反射面44cおよび反射面46bを形成する。こうして反射面44cおよび反射面46bを上面44bに対して54.7°の傾斜角度で形成することができる。反射面44cおよび反射面46bを形成後、マスキングを除去する。なお、反射部材44および反射部材46がシリコン以外の材料によって形成されてもよいことは勿論である。
反射部材44および反射部材46の表面には、例えばアルミニウムまたは銀を蒸着させることによって反射率を85%以上とした反射膜が設けられる。適切な電流の供給を実現すべく、この反射膜は、反射部材44であれば下面44aよりも5μm以上の部分に設けられ、反射部材46であれば下面46aよりも5μm以上の部分に設けられる。
なお、反射部材44および反射部材46は、シリコン以外の材料によって形成されてもよい。反射部材44は、上面44bに対する反射面44cの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。反射部材46は、上面44bに対する反射面46bの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。
(第3の実施形態)
図4(a)は、第3の実施形態に係る発光モジュール80の断面図である。なお、図4(a)は、図2と同様に一列に並ぶ半導体発光素子14の各々の中心を通過する平面によって切断したときの断面図を示している。第1の実施形態のような発光モジュールの上面図は省略する。
発光モジュール80は、実装基板82、半導体発光素子14、反射部材84、反射部材86、および光波長変換部材88を有する。実装基板82は、第1の実施形態に係る実装基板12と同様の材質にて板状に形成される。複数の半導体発光素子14が一列に実装基板82の実装面82aに実装される点は第1の実施形態と同様である。但し、後述するように、複数の半導体発光素子14は、第1の実施形態よりも短い配置間隔で実装基板82の実装面82aに実装される。このため実装基板82の全長や実装面82aに形成される電極の間隔が実装基板12よりも短くなっている。
光波長変換部材88は、複数の半導体発光素子14の各々に対応するよう複数設けられる。光波長変換部材88の各々は板状に形成される。光波長変換部材88は、複数の半導体発光素子14の各々の第1発光面14aにそれぞれの入射面88aが対向するよう並設される。光波長変換部材88の各々は、入射面88aが第1発光面14aに接着され半導体発光素子14に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。光波長変換部材88の各々は、対向する半導体発光素子14が発する光を波長変換して出射する。
光波長変換部材88の材質は、第1の実施形態に係る光波長変換部材22と同様である。したがって光波長変換部材88は、半導体発光素子14が主として発する青色光の波長を変換して黄色光を出射する。このため、発光モジュール80からは、光波長変換部材88をそのまま透過した青色光と、光波長変換部材88によって波長変換され出射された黄色光との合成光である白色光が出射する。
反射部材84は、複数の半導体発光素子14のすべてを囲う大きさを有する矩形の枠状に形成され、断面は四角形状に形成される。反射部材84は、複数の半導体発光素子14すべてを囲うように実装基板12の実装面12aに載置され、下面84aが実装面12aに接着され実装基板12に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材84は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板12に接合されてもよい。
反射部材84は、枠の内面に反射面84cを有する。反射面84cは、第1の実施形態に係る反射面18cと同様に、一列に並ぶ複数の半導体発光素子14の各々の第2発光面14bのうち、互いに対向する第2発光面14b以外の第2発光面14bに対向する。反射面84cは、上面84bに近づくにしたがって第2発光面14bから離間するよう傾斜する。反射面84cの傾斜角度は第1の実施形態に係る反射面18cと同様である。
反射部材84は、反射面84cに接すると共に反射面84cよりも光波長変換部材88から離間した位置において実装面12aと垂直に延在する垂直面84dを有する。このような垂直面84dを設けることにより、反射部材84と半導体発光素子14の第2発光面14bに近づけることができ、両者の間における低輝度部分の発生を抑制することができる。
反射部材86は、複数の半導体発光素子14のうち互いに隣り合う一対の半導体発光素子14を区分けるよう、一対の半導体発光素子14の間から、複数の光波長変換部材88のうちその一対の半導体発光素子14の各々にそれぞれが対向する一対の光波長変換部材88の間にわたって延在する。
半導体発光素子14は一列に配設されるため、反射部材86は、半導体発光素子14の個数より1つ少ない個数設けられる。なお、複数の半導体発光素子14が複数列を構成するよう平面上に並設された場合も、反射部材86は、互いに隣り合う一対の半導体発光素子14を区分けるよう両者の間に配置される。
第3の実施形態では、反射部材86は、下面86aと、下面86aに垂直に接する一対の垂直面86dと、一対の垂直面86dの各々と同じ角度でそれぞれが傾斜する一対の反射面86bとを側面として含む五角柱状に形成される。反射部材86は、下面86aが実装面82aに接着され実装基板82に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材86は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板82に接合されてもよい。
このとき一対の反射面86bの各々は、隣り合う一対の半導体発光素子14の各々の第2発光面14bに対向する。なお、反射面86bは、一対の半導体発光素子14のうち少なくとも一方の第2発光面14bに対向するよう設けられていてもよい。
一対の反射面86bの各々は、互いに交じり合う頂部86cに近づくにしたがって、対向する第2発光面14bから離間するよう傾斜する。このように反射部材86を設けることにより、複数の半導体発光素子14を並設させた場合においても、半導体発光素子14同士の間における低輝度部分の発生を抑制することができ、また、半導体発光素子14の各々が発する光を効率的に利用することができる。なお、反射面86bは、一対の半導体発光素子14のうち少なくとも一方の第2発光面14bに対向するよう設けられていてもよい。
一対の垂直面86dの各々は、一対の反射面86bの各々の下端に接すると共に、反射面86bよりも光波長変換部材88から離間した位置において第1発光面14aおよび実装面82aと垂直に延在する。このような垂直面86dを設けることにより、互いに隣接する一対の半導体発光素子14の間においても、反射部材86と半導体発光素子14の第2発光面14bに近づけることができ、両者の間における低輝度部分の発生を抑制することができる。
反射部材86は、その反射部材86によって区分けられる一対の光波長変換部材88の双方から突出するよう形成される。反射部材86の突出部高さは、第1の実施形態に係る反射部材20と同様である。なお反射部材86は、その反射部材86によって区分けられる一対の光波長変換部材88の一方から突出するよう形成されてもよい。
また、反射部材86によって区分けられる一対の光波長変換部材88の各々は、その反射部材86の一対の反射面86bの各々に載置される。また、光波長変換部材88の各々は、反射部材84の反射面84cにも載置される。
このように反射面86bに載置すべく、光波長変換部材88の側面88cは、出射面88bに近づくにしたがって光波長変換部材88の中心からの距離が広がるよう傾斜する。光波長変換部材88は、入射面88aに対する4つの側面88cの各々の傾斜角度が、第1発光面14aに対する反射面84cの傾斜角度、および第1発光面14aに対する反射面86bの傾斜角度の各々と同一となるよう形成されている。
反射部材84と反射部材86とは一体的にシリコンによって形成される。したがって反射部材84および反射部材86を製造する場合、まず平板状の単結晶シリコンの基板に対し、反射部材84の上面84bおよび反射部材86の頂部86cに相当する部分にマスキングを施す。次にマスキングした側からウエットエッチングを施し、反射面84cおよび反射面86bを形成する。このため、反射面84cおよび反射面86bもまた、上面84bに対して54.7°の角度で傾斜する。反射面84cおよび反射面86bの形成後、マスキングを除去する。
反射面84cおよび反射面86bが形成された後、反射部材84の下面84aおよび反射部材86の下面86aに相当する部分をマスキングし、マスキングした側から今度はドライエッチングを施して反射部材84の垂直面86dおよび反射部材86の垂直面86dを形成する。垂直面86dおよび垂直面86dの形成後、マスキングを再び除去する。
反射部材84および反射部材86の表面には、例えばアルミニウムまたは銀を蒸着させることによって反射率を85%以上とした反射膜が設けられる。適切な電流の供給を実現すべく、この反射膜は、反射部材84であれば下面84aよりも5μm以上の部分に設けられ、反射部材86であれば下面86aよりも5μm以上の部分に設けられる。
なお、反射部材84および反射部材86は、シリコン以外の材料によって形成されてもよい。反射部材84は、上面84bに対する反射面84cの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。反射部材86は、上面84bに対する反射面86bの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。
図4(b)は、実装基板82に実装された半導体発光素子14の拡大図である。図4(c)は、反射部材84の拡大図である。図4(d)は、もう一方の反射部材86の拡大図である。図4(b)に示すように、実装基板82の実装面82aと半導体発光素子14の裏面14cとの間隔の高さを非発光領域高さH2とする。非発光領域高さH2は、5μm以上100μm以下とされている。また、図4(c)に示すように、垂直面84dの高さを垂直面高さH3とする。また、図4(d)に示すように垂直面86dの高さを垂直面高さH4とする。
第3の実施形態では、垂直面高さH3=非発光領域高さH2となるよう反射部材84が形成されている。なお、非発光領域高さH2から垂直面高さH3を引いた値がゼロμm以上30μm以下のときに、反射部材84と半導体発光素子14との間における低輝度部分の発生を抑制しつつ半導体発光素子14が発する光を効率的に利用できることが確認されている。このため、非発光領域高さH2から垂直面高さH3を引いた値がこの範囲となるよう垂直面84dが設けられてもよい。
また、垂直面高さH4=非発光領域高さH2となるよう反射部材86が形成されている。なお、非発光領域高さH2から垂直面高さH4を引いた値がゼロμm以上30μm以下のときに、反射部材86と半導体発光素子14との間における低輝度部分の発生を抑制しつつ半導体発光素子14が発する光を効率的に利用できることが確認されている。このため、非発光領域高さH2から垂直面高さH4を引いた値がこの範囲となるよう垂直面86dが設けられてもよい。
なお、反射部材86もまた、第2の実施形態の反射部材20のように、頂部86cが平坦に削り取られた形状に形成されてもよい。こうして設けられた上面の幅は、5μm以上100μm以下とされてもよい。
(第4の実施形態)
図5(a)は、第4の実施形態に係る発光モジュール100の断面図である。なお、図5(a)は、図2と同様に一列に並ぶ半導体発光素子104の各々の中心を通過する平面によって切断したときの断面図を示している。第1の実施形態のような発光モジュールの上面図は省略する。
発光モジュール100は、実装基板102、半導体発光素子104、反射部材110、反射部材112、および光波長変換部材114を有する。実装基板102は、第1の実施形態に係る実装基板12と同様の材質にて板状に形成される。複数の半導体発光素子104が互いに離間して一列に実装基板102の実装面102aに実装される点は第1の実施形態と同様である。複数の半導体発光素子104は、各々の主となる発光面が実装面102aと平行となるよう実装される。
実装基板12は、これら複数の半導体発光素子104が実装可能な面積を有する。第4の実施形態においても、複数の半導体発光素子104は互いに離間するよう一列に並設される。しかし、複数の実装基板12が複数列を構成するよう並設されるなど、平面上に複数の実装基板12が並設されてもよい。
半導体発光素子104は、いわゆる縦型チップタイプのものものが採用される。このため半導体発光素子104は、両面にそれぞれ電極(図示せず)が設けられている。実装基板12の実装面12aには、電極が設けられており、複数の半導体発光素子104は、実装基板102の実装面102a上に実装されるとき、上面の電極が実装面102aの電極に直接接続され、下面の電極が導電性ワイヤ(図示せず)を介して実装面102aの別の電極に接続される。
実装面102aに設けられる電極は、複数の半導体発光素子104の各々に独立して電流を供給できるよう複数の半導体発光素子104の各々と電源とをスイッチング回路を介して互いに接続する。これにより、複数の半導体発光素子104の各々を独立して点灯制御することが可能となる。なお、実装面102aに設けられた電極は、複数の半導体発光素子104に同時に電力を供給することができるよう、複数の半導体発光素子104を電気的に直列または並列に接続するよう設けられてもよい。
半導体発光素子104は、LED素子によって構成される。第1の実施形態では、半導体発光素子104として、青色の波長の光を主として発する青色LEDが採用されており、発する青色光の中心波長は470nmとなるよう設けられている。なお、半導体発光素子104の発する光の波長が上述したものに限られないことは勿論であり、半導体発光素子104は青以外の波長の光を主として発するものが採用されてもよい。半導体発光素子104の半導体層の材質、および半導体発光素子104の大きさ、形状は、第1の実施形態に係る半導体発光素子14と同様である。
半導体発光素子104は、発光部106および基板108を有する。発光部106は半導体層であり、基板108は発光部106の結晶成長用基板である。基板108の材質などは公知であるため説明を省略する。このため基板108は発光せず、発光部106のみから光が発せられる。
発光部106は、正方形状の主となる発光面である第1発光面106aと、各々が第1発光面106aに接する側面である4つの第2発光面106bとを有する板状に形成される。基板108は、外形が発光部106と同一の正方形状に形成される板状に形成される。基板108は、下面108aが実装基板102の実装面102aに実装され固定される。
光波長変換部材114は、複数の半導体発光素子104の各々に対応するよう複数設けられる。光波長変換部材114の各々は板状に形成される。光波長変換部材114は、複数の半導体発光素子104の各々の第1発光面104aにそれぞれの入射面114aが対向するよう並設される。光波長変換部材114は、対向する半導体発光素子104が発する光をそれぞれが波長変換して出射する。光波長変換部材114は、側面114cによって画定される大きさを除き、光波長変換部材114の材質や厚さにおいて第1の実施形態に係る光波長変換部材22と同様である。
反射部材110は、この複数の半導体発光素子104を囲うことができる大きさを有する矩形の枠状に形成される。反射部材110は、複数の半導体発光素子104を囲うよう実装基板102の実装面102aに載置され、下面110aが実装面102aに接着され実装基板102に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材110は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板12に接合されてもよい。
反射部材110もまた、その内面に反射面110cを有する。反射面110cは、第1の実施形態の反射面18cと同様に、複数の半導体発光素子104の各々の第2発光面106bのうち、半導体発光素子104の並設方向と平行な第2発光面106bに対向し、また、両端部に位置する半導体発光素子104の各々の外側の第2発光面106bにも対向する。反射面110cは、上面110b近づくにしたがって第2発光面106bから離間するよう傾斜する。反射面110cの形成方法や傾斜角度は第1の実施形態に係る反射面18cと同様である。また、反射部材110は、反射面110cの下端に接すると共に反射面110cよりも光波長変換部材114から離間した位置において第1発光面104aおよび実装面12aと垂直に延在する垂直面110dを有する。
反射部材112は、複数の半導体発光素子104のうち互いに隣り合う一対の半導体発光素子104を区分けるよう、一対の半導体発光素子104の間から、複数の光波長変換部材114のうちその一対の半導体発光素子104の各々にそれぞれが対向する一対の光波長変換部材114の間にわたって延在する。
反射部材112は、一対の反射面112bを有する。一対の反射面112bの各々は、その反射部材112によって区分けられる一対の半導体発光素子104の各々の第2発光面106bに対向する。一対の反射面112bの各々は、互いに交じり合う頂部112cに近づくにしたがって、対向する第2発光面106bから離間するよう傾斜する。これにより、このように複数の半導体発光素子104が実装される場合においても、隣り合う一対の光波長変換部材114の間における低輝度部分の発生を抑制することができる。
半導体発光素子104は一列に配設されるため、反射部材112は、半導体発光素子104の個数より1つ少ない個数設けられる。なお、複数の半導体発光素子104が複数列を構成するよう平面上に並設された場合も、反射部材112は、互いに隣り合う一対の半導体発光素子104を区分けるよう両者の間に配置される。
第4の実施形態では、反射部材112は、下面112aと、下面112aに垂直に接する一対の垂直面112dと、一対の垂直面112dの各々と同じ角度でそれぞれが傾斜する一対の反射面112bとを側面として含む五角柱状に形成される。反射部材112は、下面112aが実装面102aに接着され実装基板102に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材112は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板12に接合されてもよい。
このとき一対の反射面112bの各々が、互いに隣り合う一対の半導体発光素子104の各々の第2発光面106bに対向する。反射部材112は、一対の反射面112bの間の頂部が、光波長変換部材114に光波長変換部材114の入射面88aが接するよう形成される。なお、反射面112bは、一対の半導体発光素子104のうち少なくとも一方の第2発光面106bに対向するよう設けられていてもよい。
一対の反射面112bの各々は、光波長変換部材114の入射面114aに近づくにしたがって、対向する第2発光面106bから離間するよう傾斜する。このように反射部材112を設けることにより、複数の半導体発光素子104を並設させた場合においても、半導体発光素子104同士の間における低輝度部分の発生を抑制することができ、また、半導体発光素子104の各々が発する光を効率的に利用することができる。なお、反射面112bは、一対の半導体発光素子104のうち少なくとも一方の第2発光面106bに対向するよう設けられていてもよい。
一対の垂直面112dの各々は、隣接する反射面112bに接すると共に、反射面112bよりも光波長変換部材114から離間した位置において第1発光面104aおよび実装面102aと垂直に延在する。このような垂直面112dを設けることにより、互いに隣接する一対の半導体発光素子104の間においても、反射部材112と半導体発光素子104の第2発光面106bに近づけることができ、両者の間における低輝度部分の発生を抑制することができる。
反射部材112は、その反射部材112によって区分けられる一対の光波長変換部材114の双方から突出するよう形成される。反射部材112の突出部高さは、第1の実施形態に係る反射部材20と同様である。なお反射部材112は、その反射部材112によって区分けられる一対の光波長変換部材114の一方から突出するよう形成されてもよい。
また、反射部材112によって区分けられる一対の光波長変換部材114の各々は、その反射部材112の一対の反射面112bの各々に載置される。また、光波長変換部材114の各々は、反射部材110の反射面110cにも載置される。
このように反射面112bに載置すべく、光波長変換部材114の側面114cは、出射面114bに近づくほど光波長変換部材114の中心からの距離が広がるよう傾斜する。光波長変換部材114は、入射面114aに対する4つの側面114cの各々の傾斜角度が、第1発光面104aに対する反射面110cの傾斜角度、および第1発光面104aに対する反射面112bの傾斜角度の各々と同一となるよう形成されている。
反射部材110および反射部材112はシリコンによって形成され、反射部材110と反射部材112とは一体的に形成される。したがって反射部材110および反射部材112を製造する場合、まず平板状の単結晶シリコンの基板に対し、反射部材110の上面110bおよび反射部材112の頂部112cに相当する部分にマスキングを施す。次にマスキングした側からウエットエッチングを施し、反射面110cおよび反射面112bを形成する。このため、反射面110cおよび反射面112bもまた、上面110bに対して54.7°の角度で傾斜する。反射面110cおよび反射面112bの形成後、マスキングを除去する。
反射面110cおよび反射面112bが形成された後、反射部材110の下面110aおよび反射部材112の下面112aに相当する部分をマスキングし、マスキングした側から今度はドライエッチングを施して反射部材110の垂直面112dおよび反射部材112の垂直面112dを形成する。垂直面112dおよび垂直面112dの形成後、マスキングを再び除去する。
反射部材110および反射部材112の表面には、例えばアルミニウムまたは銀を蒸着させることによって反射率を85%以上とした反射膜が設けられる。適切な電流の供給を実現すべく、この反射膜は、反射部材110であれば下面110aよりも5μm以上の部分に設けられ、反射部材112であれば下面112aよりも5μm以上の部分に設けられる。
なお、反射部材110および反射部材112は、シリコン以外の材料によって形成されてもよい。反射部材110は、上面110bに対する反射面110cの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。反射部材112は、上面110bに対する反射面112bの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。
図5(b)は、実装基板102に実装された半導体発光素子104の拡大図である。図5(c)は、反射部材110の拡大図である。図5(d)は、もう一方の反射部材112の拡大図である。図5(b)に示すように、基板108の側面108bの高さを基板側面高さH5とする。基板側面高さH5は、ゼロμm以上300μm以下とされている。また、図5(c)に示すように、垂直面110dの高さを垂直面高さH6とする。また、図5(d)に示すように垂直面112dの高さを垂直面高さH7とする。
第4の実施形態では、垂直面高さH6=基板側面高さH5となるよう反射部材110が形成されている。このように側面108bに対向する部分を垂直面110dとし、第2発光面106bに対向する部分を反射面110cとすることにより、第2発光面106bから発せられる光を効率的に利用しつつ、反射部材110を半導体発光素子104に近づけて両者の間における低輝度領域の発生を抑制することができる。
なお、基板側面高さH5から垂直面高さH6を引いた値がゼロμm以上30μm以下のときに、反射部材110と半導体発光素子104との間における低輝度部分の発生を抑制しつつ半導体発光素子104が発する光を効率的に利用できることが確認されている。このため、基板側面高さH5から垂直面高さH6を引いた値がこの範囲となるよう垂直面110dが設けられてもよい。
また、垂直面高さH7=基板側面高さH5となるよう反射部材112が形成されている。このように側面108bに対向する部分を垂直面112dとし、第2発光面106bに対向する部分を反射面112bとすることにより、第2発光面106bから発せられる光を効率的に利用しつつ、反射部材112を半導体発光素子104に近づけて両者の間における低輝度領域の発生を抑制することができる。
なお、基板側面高さH5から垂直面高さH7を引いた値がゼロμm以上30μm以下のときに、反射部材112と半導体発光素子104との間における低輝度部分の発生を抑制しつつ半導体発光素子104が発する光を効率的に利用できることが確認されている。このため、基板側面高さH5から垂直面高さH7を引いた値がこの範囲となるよう垂直面112dが設けられてもよい。
なお、反射部材112もまた、第2の実施形態の反射部材20のように、頂部112cが平坦に削り取られた形状に形成されてもよい。こうして設けられた上面の幅は、5μm以上100μm以下とされてもよい。
(第5の実施形態)
図6は、第5の実施形態に係る発光モジュール140の断面図である。なお、図6は、図2と同様に一列に並ぶ半導体発光素子14の各々の中心を通過する平面によって切断したときの断面図を示している。第1の実施形態のような発光モジュールの上面図は省略する。以下、上述の実施形態と同様の個所は同一の符号を付して説明を省略する。発光モジュール140は、反射部材18に代えて反射部材144が設けられ、反射部材20に代えて反射部材146が設けられる以外は、第1の実施形態に係る発光モジュール10と同様に構成される。
反射部材146は、下面146aおよび一対の反射面146bを3側面とする三角柱を含む形状に形成される。一対の反射面146bの各々は、下面146aに互いに同じ角度で接する。下面146aに対する一対の反射面146bの各々の傾斜角度は、第1の実施形態に係る反射部材20の反射面20bと下面20aとの傾斜角度と同一である。
反射部材146は、複数の半導体発光素子14のうち互いに隣り合う一対の半導体発光素子14を区分けるよう、一対の半導体発光素子14の間に配置される。反射部材146は、下面146aが実装面12aに接着され実装基板12に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材146は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板12に接合されてもよい。これにより反射部材146は、一対の半導体発光素子14の間から、複数の光波長変換部材22のうち一対の半導体発光素子14の各々にそれぞれが対向する一対の光波長変換部材22の間にわたって延在する。
このとき一対の反射面146bの各々は、その反射部材146によって区分けられる一対の半導体発光素子14の各々に対向する。反射面146bは、光波長変換部材22の出射面22bに近づくにしたがって一方の半導体発光素子14の第2発光面14bから離間するよう傾斜する。
反射部材146は、その反射部材20によって区分けられる一対の光波長変換部材22の双方の出射面22bから突出するよう形成される。反射部材146の突出部高さ、すなわち光波長変換部材22の出射面22bから反射部材146の上面146dまでの突出部高さH8は、5μm以上200μm以下とされている。ここで、発光モジュール140を容易に扱うためには、この突出する部分にも機械的な強度が求められる。
このため、反射部材146は、光波長変換部材22の出射面22bから上方に突出する部分に一対の垂直面146cを有する。一対の垂直面146cの各々は、一対の反射面146bの各々の上端に接し、光波長変換部材22の出射面22bから上方の位置において、実装面12aに対して垂直に延在する。一対の垂直面146cの各々は、反射部材146の上面146dまで延在する。上面146dは、下面146aに平行な平面状に形成される。この上面146dの上面幅W2は、5μm以上100μm以下とされている。このように、反射部材146のうち光波長変換部材22の出射面22bから突出する部分において、鋭角な頂部を設けることを回避することにより、反射部材146の機械的な強度を高めることができる。
また、反射部材144もまた、光波長変換部材22の出射面22bから上方に突出する部分に、垂直面144dを有する。それ以外は、第1の実施形態に係る反射部材18と同様に形成される。反射部材144は、複数の半導体発光素子14のすべてを囲うように実装基板12の実装面12aに載置され、下面144aが実装面12aに接着され実装基板12に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材144は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板12に接合されてもよい。
反射面144cは、一列に並ぶ複数の半導体発光素子14の各々の第2発光面14bのうち、互いに対向する第2発光面14b以外の第2発光面14bに対向する点は、第1の実施形態に係る反射面18cと同様である。また反射面144cは、光波長変換部材22の出射面22bに近づくにしたがって、対向する第2発光面14bから離間するよう傾斜する点も第1の実施形態に係る反射面18cと同様である。
垂直面144dは、反射面144cの上端に接し、光波長変換部材22の出射面22bから上方の位置において、実装面12aに対して垂直に延在する。これにより、反射部材144においても上方における幅の減少を抑制することができ、反射部材144の機械的な強度を高めることができる。
反射部材144および反射部材146はシリコンによって一体的に形成される。反射部材144および反射部材146を製造する場合、まず平板状の単結晶シリコンの基板に対し、反射部材144の上面144bおよび反射部材146の上面146dの各々に相当する部分にマスキングを施す。次にマスキングした側から所定の深さに達するまでドライエッチングを施して垂直面144dおよび垂直面146cを形成する。
次に同じ側からウエットエッチングを施し、反射面144cおよび反射面146bを形成する。こうして反射面144cおよび反射面146bを上面144bに対して54.7°の傾斜角度で形成することができる。反射面144cおよび反射面146bを形成後、マスキングを除去する。なお、反射部材144および反射部材146がシリコン以外の材料によって形成されてもよいことは勿論である。
反射部材144および反射部材146の表面には、例えばアルミニウムまたは銀を蒸着させることによって反射率を85%以上とした反射膜が設けられる。適切な電流の供給を実現すべく、この反射膜は、反射部材144であれば下面18aよりも5μm以上の部分に設けられ、反射部材146であれば下面20aよりも5μm以上の部分に設けられる。
なお、反射部材144および反射部材146は、シリコン以外の材料によって形成されてもよい。反射部材144は、上面144bに対する反射面144cの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。反射部材146は、上面144bに対する反射面146bの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。
なお、反射部材144は、反射面144cの下端に接するとともに反射面144cよりも光波長変換部材22から離間した位置において実装面12aと垂直に延在する垂直面を有していてもよい。また、反射部材146は、反射面146bの下端に接するとともに反射面146bよりも光波長変換部材22から離間した位置において実装面12aと垂直に延在する垂直面を有していてもよい。このとき非発光領域高さH2から垂直面の高さを引いた値がゼロμm以上30μm以下となるよう垂直面が設けられてもよい。これにより、反射部材144と半導体発光素子14との間、または反射部材144と半導体発光素子14との間における低輝度部分の発生を抑制することができる。
(第6の実施形態)
図7は、第6の実施形態に係る発光モジュール160の断面図である。なお、図7は、図2と同様に一列に並ぶ半導体発光素子14の各々の中心を通過する平面によって切断したときの断面図を示している。第1の実施形態のような発光モジュールの上面図は省略する。以下、上述の実施形態と同様の個所は同一の符号を付して説明を省略する。発光モジュール160は、実装基板12、光波長変換部材22、反射部材18、および反射部材20のそれぞれに代えて、実装基板162、光波長変換部材168、反射部材164、および反射部材166の各々が設けられる以外は、第1の実施形態に係る発光モジュール10と同様に構成される。
実装基板162は、第1の実施形態に係る実装基板12と同様の材質にて板状に形成される。複数の半導体発光素子14が一列に実装基板162の実装面162aに実装される点は第1の実施形態と同様である。但し、後述するように、複数の半導体発光素子14は、第1の実施形態よりも短い配置間隔で実装基板162の実装面162aに実装される。このため実装基板162の全長や実装面162aに形成される電極の間隔が実装基板12よりも短くなっている。
光波長変換部材168は、複数の半導体発光素子14の各々に対応するよう複数設けられる。光波長変換部材168の各々は板状に形成される。光波長変換部材168は、複数の半導体発光素子14の各々の第1発光面14aにそれぞれの入射面168aが対向するよう並設される。光波長変換部材168は、入射面168aが第1発光面14aに接着され半導体発光素子14に固定される。接着剤の材質は上述と同様である。光波長変換部材168は、対向する半導体発光素子14が発する光をそれぞれが波長変換して出射する。光波長変換部材168は、側面168cが入射面168aおよび出射面168bの各々に対し垂直となるよう形成される以外は、材質などにおいて第1の実施形態に係る光波長変換部材22と同様に構成される。
反射部材166は、下面166aおよび一対の反射面166bを3側面とする三角柱を含む形状に形成される。一対の反射面166bの各々は、下面166aに互いに同じ角度で接する。下面166aに対する一対の反射面166bの各々の傾斜角度は、第1の実施形態に係る反射部材20の反射面20bと下面20aとの傾斜角度と同一である。
反射部材166は、複数の半導体発光素子14のうち互いに隣り合う一対の半導体発光素子14を区分けるよう、一対の半導体発光素子14の間に配置される。反射部材166は、下面166aが実装面162aに接着され実装基板162に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材166は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板162に 接合されてもよい。これにより反射部材166は、一対の半導体発光素子14の間から、複数の光波長変換部材168のうち一対の半導体発光素子14の各々にそれぞれが対向する一対の光波長変換部材168の間にわたって延在する。
このとき一対の反射面166bの各々は、その反射部材166によって区分けられる一対の半導体発光素子14の各々に対向する。反射面166bは、光波長変換部材168の入射面168aに近づくにしたがって一方の半導体発光素子14の第2発光面14bから離間するよう傾斜する。
反射部材166は、その反射部材20によって区分けられる一対の光波長変換部材168の双方の出射面168bから突出するよう形成される。反射部材166の突出部高さ、すなわち光波長変換部材168の出射面168bから反射部材166の上面166dまでの突出部高さH9は、5μm以上200μm以下とされている。ここで、発光モジュール160を容易に扱うためには、この突出する部分にも機械的な強度が求められる。
このため、反射部材166は、一対の垂直面166cを有する。一対の垂直面166cの各々は、一対の反射面166bの各々の上端に接し、光波長変換部材168の入射面168aから上方の位置において、反射部材166の上面166dまで、対向する第1発光面14aに対して垂直に延在する。上面166dは、下面166aに平行な平面状に形成される。この上面166dの上面幅W2は、5μm以上100μm以下とされている。このように、反射部材166のうち光波長変換部材168の出射面168bから突出する部分において、鋭角な頂部を設けることを回避することにより、反射部材166の機械的な強度を高めることができる。
また、光波長変換部材168の側面168cに対向する垂直面164dおよび垂直面166cを第1発光面14aに対して垂直に設けることにより、光波長変換部材168の側面168cを、入射面168aおよび出射面168bに対して垂直に設けることができる。このため、光波長変換部材168をダイシングする工程や光波長変換部材168を半導体発光素子14に載置する工程が複雑になることを回避することができ、製造コストの増加を抑制することができる。
また、反射部材164もまた、光波長変換部材168の出射面168bから上方に突出する部分に、垂直面164dを有する。それ以外は、第1の実施形態に係る反射部材18と同様に形成される。このため反射部材164は、複数の半導体発光素子14のすべてを囲うように実装基板162の実装面162aに載置され、下面164aが実装面162aに接着され実装基板162に固定される。接着剤の種類は上述と同様である。なお、反射部材164は、ハンダ接合、表面活性化接合、または陽極酸化接合などによって実装基板162に接合されてもよい。
反射面164cは、一列に並ぶ複数の半導体発光素子14の各々の第2発光面14bのうち、互いに対向する第2発光面14b以外の第2発光面14bに対向する点は、第1の実施形態に係る反射面18cと同様である。また反射面164cは、光波長変換部材168の入射面168aに近づくにしたがって、対向する第2発光面14bから離間するよう傾斜する点も第1の実施形態に係る反射面18cと同様である。
垂直面164dは、反射面164cの上端に接し、光波長変換部材168の出射面168bから上方の位置において、実装面162aに対して垂直に延在する。これにより、反射部材164においても上方における幅の減少を抑制することができ、反射部材164の機械的な強度を高めることができる。このとき非発光領域高さH2から垂直面の高さを引いた値がゼロμm以上30μm以下となるよう垂直面が設けられてもよい。
反射部材164および反射部材166はシリコンによって一体的に形成される。反射部材164および反射部材166を製造する場合、まず平板状の単結晶シリコンの基板に対し、反射部材164の上面164bおよび反射部材166の上面166dの各々に相当する部分にマスキングを施す。次にマスキングした側から所定の深さまでドライエッチングを施し、垂直面164dおよび垂直面166cを形成する。
次に同じ側からウエットエッチングを施し、反射面164cおよび反射面166bを形成する。こうして反射面164cおよび反射面166bを上面164bに対して54.7°の傾斜角度で形成することができる。反射面164cおよび反射面166bを形成後、マスキングを除去する。なお、反射部材164および反射部材166がシリコン以外の材料によって形成されてもよいことは勿論である。
反射部材164および反射部材166の表面には、例えばアルミニウムまたは銀を蒸着させることによって反射率を85%以上とした反射膜が設けられる。適切な電流の供給を実現すべく、この反射膜は、反射部材164であれば下面164aよりも5μm以上の部分に設けられ、反射部材166であれば下面166aよりも5μm以上の部分に設けられる。
なお、反射部材164および反射部材166は、シリコン以外の材料によって形成されてもよい。反射部材164は、上面164bに対する反射面164cの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。反射部材166は、上面164bに対する反射面166bの傾斜角度が20°以上70°以下となるよう形成されてもよい。
なお、反射部材164は、反射面164cの下端に接するとともに反射面164cよりも光波長変換部材168から離間した位置において実装面162aと垂直に延在する垂直面を有していてもよい。また、反射部材166は、反射面166bの下端に接するとともに反射面166bよりも光波長変換部材168から離間した位置において実装面162aと垂直に延在する垂直面を有していてもよい。このとき非発光領域高さH2から垂直面の高さを引いた値がゼロμm以上30μm以下となるよう垂直面が設けられてもよい。これにより、反射部材164と半導体発光素子14との間、または反射部材164と半導体発光素子14との間における低輝度部分の発生を抑制することができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
ある変形例では、半導体発光素子は紫外光を主として発するものが用いられる。また、光波長変換部材は、紫外光を互いに異なる色の光に変換する複数の光波長変換層が積層されて形成されている。例えば、紫外光を青色光に変換する光波長変換層と、紫外光を黄色光に変換する光波長変換層が積層されて形成されてもよい。または、紫外光を青色光に変換する光波長変換層と、紫外光を緑色光に変換する光波長変換層と、紫外光を赤色光に変換する光波長変換層が積層されて形成されてもよい。このように半導体発光素子および光波長変換部材を構成することによっても、白色光を発する発光モジュールを得ることができる。
なお、光波長変換部材に、紫外光を互いに異なる色の光に変換する複数種類の蛍光体が含められていてもよい。例えば、紫外光を青色光に変換する蛍光体と、紫外光を黄色光に変換する蛍光体が光波長変換部材に含められていてもよい。または、紫外光を青色光に変換する蛍光体と、紫外光を緑色光に変換する蛍光体と、紫外光を赤色光に変換する蛍光体が光波長変換部材に含められていてもよい。このように半導体発光素子および光波長変換部材を構成することによっても、白色光を発する発光モジュールを得ることができる。
10 発光モジュール、 12 実装基板、 12a 実装面、 14 半導体発光素子、 14a 第1発光面、 14b 第2発光面、 14c 裏面、 18 反射部材、 18c 反射面、 20 反射部材、 20b 反射面、 20c 頂部、 22 光波長変換部材、 22a 入射面、 22b 出射面、 22c 側面。

Claims (3)

  1. 互いに離間するよう並設され、各々が第1発光面および第1発光面に接する第2発光面を有する複数の発光素子と、
    各々が板状に形成されると共に、前記複数の発光素子の各々の第1発光面にそれぞれが対向するよう並設され、対向する発光素子が発する光をそれぞれが波長変換して出射する複数の光波長変換部材と、
    前記複数の発光素子のうち互いに隣り合う一対の発光素子を区分けるよう、前記一対の発光素子の間から、前記複数の光波長変換部材のうち前記一対の発光素子の各々にそれぞれが対向する一対の光波長変換部材の間にわたって延在する反射部材と、
    を備え、
    前記光波長変換部材は、対向する前記発光素子の前記第1発光面に接着され、
    前記反射部材は、前記一対の発光素子のうち少なくとも一方の発光素子の第2発光面に対向しその一方の発光素子に対向する光波長変換部材の入射面に近づくにしたがって前記一方の発光素子の第2発光面から離間するよう傾斜する反射面を有し、その反射部材によって区分けられる一対の光波長変換部材の少なくとも一方の出射面から突出するよう形成され、
    前記反射部材によって区分けられる一対の光波長変換部材の少なくとも一方は、その反射部材の前記反射面に載置され、
    前記光波長変換部材は、前記反射面と対向する側面が前記反射面の傾斜に沿って傾斜し、
    隣接する一対の発光素子の間に配置される前記反射部材は、一方の光波長変換部材に対向する反射面および他方の光波長変換部材に対向する反射面を側面として含む三角柱状部を有することを特徴とする発光モジュール。
  2. 前記反射部材は、シリコンによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
  3. 前記反射部材は、前記反射面に接すると共に前記反射面よりも前記光波長変換部材から離間した位置において前記発光素子の第1発光面と垂直に延在する垂直面をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の発光モジュール。
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