JP2014040949A - 吸引テーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】揮発性薬剤を用いた部位から発生する気体の拡散を抑制できる吸引テーブルを提供する。
【解決手段】検体臓器を適切な大きさに切り出す作業をおこなう。俎板を介して検体臓器を第1支持板11上に載置する。作業時に、有害気体が発生し、第1支持板11上の全面に拡散する。一方、排風機52を作動させると、排気ダクト51、第2整流機構、風箱31、第1整流機構を介して、通風経路が形成される。第1整流機構により、第1支持板11上の有害気体は、均等に下方吸引誘導される。第2整流機構により、風箱31内の有害気体は均等に吸引誘導され、排気ダクト51より排気される。また、給水栓61,第2支持板71,シンク81,排水トラップ86等の給水・排水機構を備えることで、通常時の第1支持板11の洗浄が容易である。
【選択図】図1

Description

本発明は揮発性薬剤を用いた部位から発生する気体を吸引する吸引テーブル関する。
たとえば、病院の病理検査において、ホルマリンに浸して固定(細胞組織形態が変化するのを防止)した検体臓器を適切な大きさに切り出す作業が行われている。切り出し作業の際、ホルマリンからホルムアルデヒドが揮発する。
一方、特定化学物質障害予防規則が改正され、例えばホルムアルデヒドや1,3−ブタンジエン、硫酸ジエチルの取扱いには大きな注意が要求されるようになった。病理検査室内においても、ホルムアルデヒドが拡散しないことが求められている。例えばドラフトチャンバー(特許文献1参照)内での作業が求められている。
特開2012−021752号公報
しかしながら、ドラフトチャンバー内の切り出し作業は作業性が悪く、また、切り出しテーブルを備えていない場合も多い。ドラフトチャンバーを用いず、室内に設備された切り出しテーブルを用いた作業では、ホルムアルデヒドが室内に拡散することになる。
本発明は、上記課題を解決するものであり、揮発性薬剤を用いた部位から発生する気体の拡散を抑制できる吸引テーブルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、揮発性薬剤を用いた部位を載置する際に、部位から発生する気体を吸引する吸引テーブルであって、メイン吸引口を形成する多数の通気孔が全面に設けられた平板であって、前記部位を載置する第1支持板と、前記第1支持板の直下の空間に設けられ、前記第1支持板上の気体を下方吸引誘導する第1整流機構と、前記第1整流機構の風下側に連通する風箱と、前記風箱内に設けられ、前記風箱内の気体を吸引誘導する第2整流機構と、前記第2整流機構の風下側に連通し、外部の排風機と接続可能な排気ダクトとを備えることを特徴とする。
切り出す作業をおこなうため、部位を第1支持板上に載置する。作業時に、有害気体が発生し、第1支持板上の全面に拡散する。一方、外部の排風機を作動させると、排気ダクト、第2整流機構、風箱、第1整流機構を介して、通風経路が形成される。第1整流機構により、第1支持板上の有害気体は、均等に風箱へ下方吸引誘導される。第2整流機構により、風箱内の有害気体は均等に吸引誘導され、排気ダクトより排気される。これにより、有害気体の拡散を抑制できる。
上記発明において、好ましくは、前記第1整流機構は、通風方向の長さが異なる複数の平板を有し、前記複数の平板の風下側端面を揃え、長い平板を下方に、短い平板を上方に、長さ順に、かつ、平板間寸法が下方から上方に向かって狭くなるように配置して構成されている。
これにより、各通風経路の通風抵抗は均等となり、第1支持板上の有害気体を均等下方吸引誘導できる。
上記発明において、好ましくは、前記第2整流機構は、通風方向の長さが異なる複数の平板を有し、前記複数の平板の風下側端面を揃え、前記排気ダクトにより上方吸引誘導する場合、短い平板を下方に、長い平板を上方に、長さ順に、かつ、平板間寸法が下方から上方に向かって広くなるように配置して構成されている。
これにより、各通風経路の通風抵抗は均等となり、風箱内の有害気体を均等下方吸引誘導できる。
上記発明において、好ましくは、前記風箱の前記第1整流機構の風下側に連通する側面は、前記第1支持板より上に位置する風箱上側側面部を有し、前記風箱上側側面部に、前記第1支持板上の気体を側方吸引誘導するサブ吸引口と、前記風箱内部に、前記メイン吸引口からの気体と前記サブ吸引口からの気体とを仕切る仕切り板とを備える。
これにより、メイン吸引口による下方吸引誘導では不十分である場合にも、サブ吸引口による側方吸引誘導により、対応できる。
上記発明において、好ましくは、前記サブ吸引口は、スライドドア式の風量調整機構を有する。
これにより、スライドドアの開閉量を調整することで、整流機構と同様に効果を期待できる。
上記発明において、好ましくは、前記第1支持板の脇に設けられ、該第1支持板に給水する給水機構と、多数の通水孔が全面に設けられた平板であって、前記第1整流機構を下方から支持する第2支持板と、前記第2支持板の直下に設けられ、最深部に向かって低くなるようなテーパーを有するシンクと、前記シンクの最深部と連通する排水トラップとを更に備える。
これにより、切り出し作業終了後、第1支持板11の表面を容易に洗浄できる。
上記発明において、好ましくは、前記第1支持板は、取外し自在であり、前記第1整流機構は、透明または半透明な材質により構成される。
これにより、経時による内部の汚れを確認し、汚れている場合には容易に洗浄できる。
上記発明において、好ましくは、前記第1支持板の外縁部は、該第1支持板に向かって低くなるようなテーパーを有する。
これにより、切り出し作業の支障になることはない。一方、洗浄作業時に、水が第1支持板外にこぼれることはない。
上記課題を解決するために、本発明は、揮発性薬剤を用いた部位を載置する際に、部位から発生する気体を吸引する吸引テーブルであって、メイン吸引口を形成する多数の通気孔が全面に設けられたテーブル天面と、前記テーブル天面直下のテーブル内部空間に設けられ、前記テーブル天面上の気体を下方吸引誘導する整流機構と、前記整流機構の風下側に連通し、外部の排風機と接続可能な排気ダクトとを備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明は、揮発性薬剤を用いた部位を載置する際に、部位から発生する気体を吸引する吸引台であって、メイン吸引口を形成する多数の通気孔が全面に設けられた台天面と、前記台天面直下の内部空間に設けられ、前記台天面上の気体を下方吸引誘導する整流機構と、前記整流機構の風下側に連通し、外部の排風機と接続可能な排気ダクトとを備えることを特徴とする。
本発明の吸引テーブルによれば、揮発性薬剤を用いた部位から発生する気体の拡散を抑制できる。
全体斜視図 全体平面図 全体正面図 全体側面図 A−A断面図 B−B断面図 (a)第1整流機構の斜視図(b)平面図(c)標準断面図 第1支持板の外縁の詳細断面図 第1整流機構の動作説明図(a)平面図(b)断面図 第2整流機構の動作説明図(a)長手方向断面図(b)短手方向断面図 変形例の全体斜視図
〜構成〜
図1は吸引テーブルの全体斜視図であり、図2は全体平面図であり、図3は全体正面図であり、図4は全体側面図であり、図5はA−A(風箱直交方向)断面図であり、図6はB−B(風箱長手方向)断面図であり、
吸引テーブルは、筐体1と4つの脚2から構成される。筐体1には吸引機能の主要構成が内包されている。脚2は、3本以上で筐体1を安定的に支持できれば、本数は限定されない。筐体1はテーブルの天板に相当する。
吸引テーブルは、主要構成として、第1支持板11と、第1整流機構21と、風箱31と、第2整流機構41と、排気ダクト51と、スライドドア36と、仕切り板37と、給水栓61と、第2支持板71と、シンク81と、排水トラップ86とを備える。
第1支持板11は、部位を支持する。具体的には、俎板を載置し、俎板の上に部位を載置する。第1支持板11は、パンチングメタルとよばれる全面に打ち抜き加工された金属板であり、多数の通気孔12がメイン吸引口13を形成する。第1支持板11の外周には係止部14が設けられている。一方、筐体1内壁上部にも、内側に突出した係止板6が全周に設けられている。係止部14が係止板6に係止される(後述図8参照)ことにより、第1支持板11は、筐体1内に支持される。
また、第1支持板11には、回転取手15が設けられており、回転取手15を掴むことにより取外し可能である。さらに、第1支持板11を複数に分割すれば、取外し容易となる。
第1整流機構21は、第1支持板11の直下の空間に設けられ、第2支持板71に支持される。第1支持板11上の気体を均等となるように下方吸引誘導する。
図7(a)は、第1整流機構の斜視図、図7(b)は平面図、図7(c)は標準断面である。第1整流機構21は、通風方向の長さが異なる複数の平板22〜24から構成される。平板22〜24風下側端面は、通風方向垂直に想定される基準面に揃えられている。
最も長い板22を最下方に、中程度に長い板23を中間位置に、最も短い板24を最上方に配置する。すなわち、下方ほど通風経路が長くなり、上方ほど通風経路が短くなる。
一方、第2支持板71と平板22との間に形成される空間25、平板22と平板23との間に形成される空間26、平板23と平板24との間に形成される空間27、平板24と仕切り板37との間に形成される空間28の順に断面が狭くなる。図5に寸法を例示する。
通風抵抗は、通風経路長と通風断面積に基づいて設定されるため、第1整流機構21の上記構成により、各通風経路の通風抵抗は均等となり、第1整流機構21は、第1支持板11上の気体を均等となるように下方吸引誘導する(動作にて詳述)。
また、第1整流機構21は、透明または半透明な材質、たとえば、PVC(ポリ塩化ビニル)により構成されることが好ましい。さらに、第1整流機構21は、第2支持板71に支持されるのみで、他に拘束されず、取外し容易であることが好ましい。ただし、適正位置に配置されるように、位置決めストッパー9に係止される。また、第1整流機構21は取り出し容易なように、通風方向並列に3分割されている。なお、図7は分割パーツの図面である。
風箱31は、第1整流機構21の風下側に連通する中空の直方体である。風箱31の第1整流機構21の風下側に連通する側面は、上側側面部32と下側側面部33とから構成される。下側側面部33は開放されており(開口部が形成されており)、第1整流機構21を通過した気体が風箱31内に吸引誘導される。
上側側面部32には、スライドドア36が設けられている。スライドドア36は、ドアの開閉量により吸引風量を調整する風量調整機構を有し、第1支持板11上の気体を側方吸引誘導し、サブ吸引口34を形成する。さらに、風箱31内部には、メイン吸引口13からの気体とサブ吸引口34からの気体とを仕切るL字状の仕切り板37が設けられている。なお、スライドドア36に替えてパンチングメタルとしてもよい。その場合は、サブ吸引口用の整流機構が必要になる。
風箱31上面の一端には、排気ダクト51が連設されている。
風箱31内には第2整流機構41が設けられ、風箱31内の気体を均等となるように排気ダクト51へ吸引誘導する。
第2整流機構41は、通風方向の長さが異なる複数の平板42〜45から構成される。平板42〜45風下側端面は、通風方向中心線に対し垂直に想定される基準面に揃えられている。風箱31内の通風方向中心線と排気ダクト51の通風方向中心線は、略直角に交差し、通風方向中心線は、隅角部にて滑らかに連続する。
最も短い板42を最下方に、次に短い板43を平板42の上方に、次に短い板44を平板43の上方に、最も長い板45を最上方に配置する。すなわち、上方ほど通風経路が長くなり、下方ほど通風経路が短くなる。また、平板42〜45をそれぞれ所定長とすることで、平板42〜45風上側端面は、別の基準面に揃えられている。
ただし、排気ダクト51が風箱31下面の端に連設され、下方吸引誘導する場合、第2整流機構41の構成は上下逆になる。
一方、仕切り板37と平板42との間に形成される空間46、平板42と平板43との間に形成される空間47、平板43と平板44との間に形成される空間48、平板44と平板45との間に形成される空間49、平板45と仕切り板37との間に形成される空間50の順に断面が広くなる。図5に寸法を例示する。
通風抵抗は、通風経路長と通風断面積に基づいて設定されるため、第2整流機構41の上記構成により、各通風経路の通風抵抗は均等となり、第2整流機構41は、風箱31内の気体を均等となるように排気ダクト51へ吸引誘導する(動作にて詳述)。
排気ダクト51は第2整流機構41の風下側に連通しており、外部の排風機52と接続することにより上方吸引誘導する。排気ダクト51には、排気風量調整のためのダンパー53と吸引圧力測定のための測定口54が設けられている。
給水栓61は、第1支持板11の脇に設けられ、外部の給水ホースと接続することにより第1支持板11に給水する。
第2支持板71は、第1整流機構21を下方より支持する。第2支持板71は、パンチングメタルとよばれる全面に打ち抜き加工された金属板であり、多数の通水孔72が設けられている。第2支持板71は脚部73を有し、脚部73がシンク81底部に載置される。
シンク81は、筐体1の下部において第2支持板71の直下に位置する空間であり、最深部に向かって低くなるようなテーパー82を有する。排水トラップ86はシンク81の最深部と連通する。外部の排水ホースと接続することにより第1支持板11に給水された水を排水する。
図8は、第1支持板11の外縁の詳細断面図である。すなわち、筐体1は、第1支持板11、第1整流機構21、第2支持板71を取り外すと、上方が開放され中空のプール構造になっている。筐体1上面の第1支持板11外縁に形成される外縁部7は、第1支持板11に向かって低くなるようなテーパー8を有する。
〜動作〜
本実施形態の吸引テーブルの動作(使用例)について説明する。部位切り出し作業時、通常の洗浄作業時、経時の洗浄作業時の各動作について説明する。
・吸引動作
病院の病理検査において、ホルマリンに浸して固定した検体臓器を適切な大きさに切り出す作業をおこなう。俎板を介して検体臓器を第1支持板11上に載置する。切り出し作業の際、ホルムアルデヒドを含む有害気体が発生し、第1支持板11上の全面に拡散する。
一方、排風機52を作動させると、排気ダクト51、第2整流機構41、風箱31、第1整流機構21を介して、通風経路が形成される。
図9は、第1整流機構21の動作説明図である。有害気体は、第1支持板11上の全面に拡散する。説明の便宜のために、第1支持板11上をエリアA〜Dに分割する。なお、実際には、エリアA〜Dは互いに連続し、明確に分割されているわけではない。
エリアAの有害気体は、空間28を通過する通風経路aを経て、風箱31に導かれる。エリアBの有害気体は、空間27を通過する通風経路bを経て、風箱31に導かれる。エリアCの有害気体は、空間26を通過する通風経路cを経て、風箱31に導かれる。エリアDの有害気体は、空間25を通過する通風経路dを経て、風箱31に導かれる。
このとき、通風経路長が長くなると通風抵抗は増し、通風断面積が広くなると通風抵抗は減る。本実施形態においては、通風経路aの経路長は最も短く、空間28の断面積は最も狭いのに対し、通風経路dの経路長は最も長く、空間25の断面積は最も広い。トレードオフの関係により、通風経路a〜dの通風抵抗は均等となる。その結果、エリアA〜Dの有害気体は、均等に吸引される。
図10は、第2整流機構41の動作説明図である。有害気体は、第1整流機構21により風箱開口部33に均等に導かれる。説明の便宜のために、風箱開口部33をエリアE〜Iに分割する。なお、実際には、エリアE〜Iは互いに連続し、明確に分割されているわけではない。
エリアEの有害気体は、空間46を通過する通風経路eを経て、排気ダクト51に導かれる。エリアFの有害気体は、空間47を通過する通風経路fを経て、排気ダクト51に導かれる。エリアGの有害気体は、空間48を通過する通風経路gを経て、排気ダクト51に導かれる。エリアHの有害気体は、空間49を通過する通風経路hを経て、排気ダクト51に導かれる。エリアIの有害気体は、空間50を通過する通風経路iを経て、排気ダクト51に導かれる。
このとき、通風経路長が長くなると通風抵抗は増し、通風断面積が広くなると通風抵抗は減る。本実施形態においては、通風経路eの経路長は最も短く、空間46の断面積は最も狭いのに対し、通風経路iの経路長は最も長く、空間50の断面積は最も広い。トレードオフの関係により、通風経路e〜iの通風抵抗は均等となる。その結果、エリアE〜Iの有害気体は、排気ダクト51に均等に吸引誘導される。
以上、メイン吸引口13の動作について説明したが、補助的にサブ吸引口34を用いてもよい。
サブ吸引口34には、スライドドア36が設けられており、メイン吸引口13の動作だけで支障がないときは、スライドドア36を閉じておく。ホルムアルデヒドは空気より重いが揮発性があるため、上方拡散するおそれもある。また、空気より軽い有害気体の場合、メイン吸引口13による下方吸引では不十分であるおそれもある。状況に応じて、スライドドア36を開き、第1支持板11上の気体をサブ吸引口34より側方吸引誘導する。
サブ吸引口34により吸引された有害気体は、仕切り板37により仕切られた空間を通過して、排気ダクト51に吸引誘導される。
スライドドア36は、排気ダクト51に近い位置に設けられるスライドドア36aと排気ダクト51に遠い位置に設けられるスライドドア36bとから構成される。スライドドア36aよりスライドドア36bの開閉量を多くすると、トレードオフの関係により、通風抵抗は均等となり、整流機構と同様に動作する。
・洗浄動作(通常時)
切り出し作業中にホルマリンが第1支持板11表面に付着するおそれもあり、作業終了後、第1支持板11を洗浄する。第1支持板11の脇に設けられた給水栓61より、第1支持板11に給水する。ブラシ等で第1支持板11全面に水を拡散するともに、ブラシ等で擦って汚れを洗浄する。
このとき、テーパー8により、水が第1支持板11外にこぼれることはない。
第1支持板11上の水は、通気孔12を通過して落下し、更に、第2支持板71の通水孔72を通過して落下し、シンク81に導かれる。シンク81はテーパー82を有し、水を排水トラップ86に集め、排水する。
このように、切り出し作業終了後、第1支持板11表面の汚れを容易に洗浄できる。
・洗浄動作(経時時)
上記の様に、通常の洗浄作業は、第1支持板11表面のみでよい。しかし、洗浄後の排水にも汚れが含まれており、何度か通常の使用を繰り返しているうち、筐体1内部も経時的に汚れてくる。特に、第1整流機構21に汚れが析出して付着すると、通風抵抗になり、第1整流機構21の機能を阻害する。
そこで、何度かに一度の使用割合で、第1支持板11を取外し、開口から第1整流機構21の汚れ具合を確認する。第1整流機構21は透明または半透明であり、目視で汚れ具合を確認できる。汚れていないと判断すれば、第1支持板11を再び所定位置に再配置する。汚れていると判断すると、第1整流機構21を筐体1内部から取出し、別途洗浄する。第1整流機構21は、第2支持板71上に載置されているだけであり、容易に取外しできる。
また、第2支持板71も取外し容易であり、第2支持板71やシンク81も適宜洗浄する。
〜効果〜
まず、吸引テーブルの効果について説明する。吸引テーブルを用いないで検体臓器の切り出し作業を行った場合、室内のホルムアルデヒド濃度は0.5ppm前後となり、特にピーク時には、1.0ppmを超える濃度が測定された。
吸引テーブルを用いて切り出し作業を行った場合、室内のホルムアルデヒド濃度は0.02〜0.08ppmとなり、とくに、俎板真上300mm位置のホルムアルデヒド濃度は、0.03ppm前後となり、管理基準値0.1ppmを下回った。すなわち、充分な吸引効果が確認された。
次に、各構成による効果について説明する。
第1整流機構21の効果について説明する。第1整流機構21がない場合、第1支持板11上の気体を均等に吸引できない。すなわち、エリアAに対応する通風経路長が短く、エリアDに対応する通風経路長が長い。経路長が長くなると通風抵抗が増す。エリアAにおける吸引力が大きく、エリアDにおける吸引力が小さくなる。このように、第1支持板11上の気体を均等に吸引できない。本実実施形態では、第1整流機構21により、エリアA〜Dの有害気体を、均等に吸引することができる。
第2整流機構41の効果について説明する。第2整流機構41がない場合、風箱31内の気体を均等に吸引できない。すなわち、排気ダクト51に近いエリアEに対応する通風経路長が短く、排気ダクト51から遠いエリアIに対応する通風経路長が長い。経路長が長くなると通風抵抗が増す。エリアEにおける吸引力が大きく、エリアIにおける吸引力が小さくなる。このように、風箱31内の気体を均等に吸引できない。本実実施形態では、第2整流機構41により、エリアE〜Iの有害気体を、均等に吸引することができる。
サブ吸引口34の効果について説明する。サブ吸引口34を用いることにより、メイン吸引口13による下方吸引では不十分である場合にも対応できる。スライドドア36a,36bの開閉量を調整することで、整流機構と同様に効果を期待できる。
給水栓61,第2支持板71,シンク81,排水トラップ86の効果について説明する。これらの構成がない場合、切り出し作業毎に、第1支持板11を取り外して、別の場所で洗浄する手間が掛る。これらの構成により、通常時、第1支持板11を設置した状態で、第1支持板11を容易に洗浄できる。
第1支持板11,第1整流機構21が取外し容易であり、第1整流機構21が透明または半透明であることにより、経時による筐体1内部の汚れにも対応できる。
テーパー8の効果を説明する。突起等がないため、切り出し作業時にテーパー8が支障となることがない。一方、洗浄作業時は、テーパー8により、水が第1支持板11外にこぼれることはない。
〜変形例〜
本願発明は上記実施形態に限定されるものでなく、技術思想の範囲で、種々の変形が可能である。たとえば、上記実施形態は種々の構成を備えるが、最小限の構成のみでも吸引効果は得られる。
図11は、変形例の全体斜視図である。変形例は、筐体1からなる吸引台であって、メイン吸引口13を形成する多数の通気孔12(一部のみ図示)が全面に設けられた台天面11と、台天面11直下の筐体1内部空間に設けられ、台天面11上の有害気体を下方吸引誘導する整流機構21と、整流機構21の風下側に連通し、外部の排風機52と接続可能な排気ダクト51を備える。
吸引台を一般的なテーブルの上に載置する。排風機52を作動させた状態で、揮発性薬剤により固定した検体臓器の切り出し作業を行うと、検体臓器から発生する有害気体を均等に下方吸引し、排気ダクト51より排気する。これにより、有害気体の拡散を抑制できる。
吸引台に脚2を取り付けて、吸引テーブルとしてもよい。
1 筐体
2 脚
6 係止板
7 外縁部
8 テーパー
9 位置決めストッパー
11 第1支持板
12 通気孔
13 メイン吸引口
14 係止部
15 回転取手
21 第1整流機構
22〜24 平板
25〜28 空間
31 風箱
32 上側側面部
33 下側側面部(開口部)
34 サブ吸引口
36 スライドドア
37 仕切り板
41 第2整流機構
42〜45 平板
46〜50 空間
51 排気ダクト
52 排風機
53 ダンパー
54 測定口
61 給水栓
71 第2支持板
72 通水孔
73 脚部
81 シンク
82 テーパー
86 排水トラップ

Claims (10)

  1. 揮発性薬剤を用いた部位を載置する際に、部位から発生する気体を吸引する吸引テーブルであって、
    メイン吸引口を形成する多数の通気孔が全面に設けられた平板であって、前記部位を載置する第1支持板と、
    前記第1支持板の直下の空間に設けられ、前記第1支持板上の気体を下方吸引誘導する第1整流機構と、
    前記第1整流機構の風下側に連通する風箱と、
    前記風箱内に設けられ、前記風箱内の気体を吸引誘導する第2整流機構と、
    前記第2整流機構の風下側に連通し、外部の排風機と接続可能な排気ダクトと
    を備えることを特徴とする吸引テーブル。
  2. 前記第1整流機構は、
    通風方向の長さが異なる複数の平板を有し、
    前記複数の平板の風下側端面を揃え、
    長い平板を下方に、短い平板を上方に、長さ順に、かつ、
    平板間寸法が下方から上方に向かって狭くなるように配置して
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の吸引テーブル。
  3. 前記第2整流機構は、
    通風方向の長さが異なる複数の平板を有し、
    前記複数の平板の風下側端面を揃え、
    前記排気ダクトにより上方吸引誘導する場合、短い平板を下方に、長い平板を上方に、長さ順に、かつ、
    平板間寸法が下方から上方に向かって広くなるように配置して
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の吸引テーブル。
  4. 前記風箱の前記第1整流機構の風下側に連通する側面は、前記第1支持板より上に位置する風箱上側側面部を有し、
    前記風箱上側側面部に、前記第1支持板上の気体を側方吸引誘導するサブ吸引口と、
    前記風箱内部に、前記メイン吸引口からの気体と前記サブ吸引口からの気体とを仕切る仕切り板と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の吸引テーブル。
  5. 前記サブ吸引口は、スライドドア式の風量調整機構を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の吸引テーブル。
  6. 前記第1支持板の脇に設けられ、該第1支持板に給水する給水機構と、
    多数の通水孔が全面に設けられた平板であって、前記第1整流機構を下方から支持する第2支持板と、
    前記第2支持板の直下に設けられ、最深部に向かって低くなるようなテーパーを有するシンクと、
    前記シンクの最深部と連通する排水トラップと
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載の吸引テーブル。
  7. 前記第1支持板は、取外し自在であり、
    前記第1整流機構は、透明または半透明な材質により構成される
    ことを特徴とする請求項6記載の吸引テーブル。
  8. 前記第1支持板の外縁部は、該第1支持板に向かって低くなるようなテーパーを有する
    ことを特徴とする請求項6記載の吸引テーブル。
  9. 揮発性薬剤を用いた部位を載置する際に、部位から発生する気体を吸引する吸引テーブルであって、
    メイン吸引口を形成する多数の通気孔が全面に設けられたテーブル天面と、
    前記テーブル天面直下のテーブル内部空間に設けられ、前記テーブル天面上の気体を下方吸引誘導する整流機構と、
    前記整流機構の風下側に連通し、外部の排風機と接続可能な排気ダクトと
    を備えることを特徴とする吸引テーブル。
  10. 揮発性薬剤を用いた部位を載置する際に、部位から発生する気体を吸引する吸引台であって、
    メイン吸引口を形成する多数の通気孔が全面に設けられた台天面と、
    前記台天面直下の内部空間に設けられ、前記台天面上の気体を下方吸引誘導する整流機構と、
    前記整流機構の風下側に連通し、外部の排風機と接続可能な排気ダクトと
    を備えることを特徴とする吸引台。
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