JP2014040568A - ポリ乳酸系樹脂組成物及び成形体 - Google Patents
ポリ乳酸系樹脂組成物及び成形体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014040568A JP2014040568A JP2013040748A JP2013040748A JP2014040568A JP 2014040568 A JP2014040568 A JP 2014040568A JP 2013040748 A JP2013040748 A JP 2013040748A JP 2013040748 A JP2013040748 A JP 2013040748A JP 2014040568 A JP2014040568 A JP 2014040568A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polylactic acid
- resin composition
- core
- acid resin
- graft copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
【解決手段】D体含有量が1.0モル%以下であるか、または99.0モル%以上であるポリ乳酸樹脂(A)、コアシェル型グラフト共重合体(B)及び有機スルホン酸塩と、有機アミド化合物から選ばれる少なくとも1種である有機結晶核剤(C)とを含有するポリ乳酸系樹脂組成物であって、ポリ乳酸樹脂(A)100質量部に対して、コアシェル型グラフト共重合体(B)が1〜30質量部、有機結晶核剤(C)が0.1〜10質量部含有されていることを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物。ポリ乳酸樹脂(A)の重量平均分子量は、5万〜30万であることが好ましく、樹脂組成物中の割合は、50質量%以上であることが好ましい。
【選択図】なし
Description
(1)D体含有量が1.0モル%以下であるか、または99.0モル%以上であるポリ乳酸樹脂(A)、コアシェル型グラフト共重合体(B)及び有機スルホン酸塩と、有機アミド化合物から選ばれる少なくとも1種である有機結晶核剤(C)とを含有するポリ乳酸系樹脂組成物であって、ポリ乳酸樹脂(A)100質量部に対して、コアシェル型グラフト共重合体(B)が1〜30質量部、有機結晶核剤(C)が0.1〜10質量部含有されていることを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物。
(2)ポリ乳酸樹脂(A)中のD体含有量が0.1〜0.6モル%であるか、または99.4〜99.9モル%である、(1)記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
(3)コアシェル型グラフト共重合体(B)のコア層がアクリル酸アルキル単位からなるアクリル成分とシリル基末端ポリエーテルからなるシリコーン成分とからなる複合重合体、シェル層がグリシジル基含有ビニル系単位を有する重合体成分(エポキシ変性シリコーン・アクリルゴム)であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
(4)コアシェル型グラフト共重合体(B)のコア層がブタジエン系ゴム、シェル層がメタクリル酸メチル重合体(メチルメタクリレート・ブタジエン共重合ゴム)であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
(5)コアシェル型グラフト共重合体(B)のコア層がアクリル系ゴム、シェル層がコア層のアクリル系ゴムの存在下に、1種または2種以上のビニル系単量体を、コア層のアクリルゴムにグラフト重合させることにより得られる重合体(アクリル系)であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
(6)(1)〜(5)のいずれかに記載の樹脂組成物を成形してなる成形体。
そして、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物からなる成形体は、自動車部材や電気電子分野、生活用品、産業資材等の各種の用途に用いることが可能となる。
本発明のポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ乳酸樹脂(A)とコアシェル型グラフト共重合体(B)と有機スルホン酸塩および有機アミド化合物から選ばれる少なくとも1種の有機結晶核剤(C)を含有するものである。
また、アクリル系ゴム重合体の形成に使用される他の成分であるビニル系単量体としては、例えば、スチレン、αーメチルスチレン等の芳香族ビニル、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタクリル酸アルキルエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル、塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、エチレングリコールグリシジルエーテル等のグリシジル基を有するビニル系単量体などが挙げられる。
また、コア成分のシリコーンアクリル系ゴムとは、ポリオルガノシロキサンとアルキル(メタ)アクリレートゴムとを含有するゴムである。上記ゴムはどのような方法で製造されてもよいが、乳化重合法が最適である。またポリオルガノシロキサンには特に制限はないが、好ましくは、ビニル重合性官能基を含有するポリオルガノシロキサンである。ポリオルガノシロキサンの製造に用いられるジメチルシロキサンとしては、3員環以上のジメチルシロキサン系環状体が挙げられ、3〜7員環のものが好ましい。具体的にはヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられ、これらは単独でまたは二種以上混合して用いられる。
また、脂肪族ビニル系単位としては、エチレン、プロピレンまたはブタジエンなどが挙げられる。
シアン化ビニル系単位としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルまたはエタクリロニトリルなどが挙げられる。
マレイミド系単位としては、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−(p−ブロモフェニル)マレイミドまたはN−(クロロフェニル)マレイミドなどが挙げられる。
不飽和ジカルボン酸系単位として、マレイン酸、マレイン酸モノエチルエステル、イタコン酸、フタル酸などが挙げられる。
市販品としては、メタブレンS−2200(商品名、三菱レイヨン株式会社製)が挙げられる。
有機スルホン酸塩としては、スルホイソフタル酸塩など、種々のものを用いることができるが、中でも、5−スルホイソフタル酸ジメチル金属塩が、結晶化促進効果の点から好ましい。さらに、バリウム塩、カルシウム塩、ストロンチウム塩、カリウム塩、ルビジウム塩、ナトリウム塩などが好ましい。
充填材としては、無機充填材と有機充填材が挙げられる。無機充填材としては、タルク、炭酸亜鉛、ワラストナイト、シリカ、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カルシウム、アルミノ珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、ガラスバルーン、カーボンブラック、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、ゼオライト、金属繊維、金属ウイスカー、セラミックウイスカー、チタン酸カリウム、窒化ホウ素、グラファイト、ガラス繊維、炭素繊維等が挙げられる。有機充填材としては、澱粉、セルロース微粒子、木粉、おから、モミ殻、フスマ、ケナフ等の天然に存在するポリマーやこれらの変性品などが挙げられる。
可塑剤としては、一般に公知のものを使用することができる。例えば、ポリエステル系可塑剤、グリセリン系可塑剤、多価カルボン酸エステル系可塑剤、燐酸エステル系可塑剤、ポリアルキレングリコール系可塑剤、およびエポキシ系可塑剤等が挙げられる。
滑剤としては、各種カルボン酸系化合物を用いることができ、中でも、各種脂肪酸金属塩、特に、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどが好ましい。
離型剤としては、各種カルボン酸系化合物、中でも、各種脂肪酸エステル、各種脂肪酸アミドなどが、好適に用いられる。
ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、などが挙げられる。ポリアミドとしては、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド6Tなどが挙げられる。ポリエステルとしては、各種芳香族ポリエステル、各種脂肪族ポリエステルをはじめ多くのものが挙げられる。芳香族ポリエステルとしては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリブチレンアジペートテレフタレートなどが挙げられ、脂肪族ポリエステルとしては、具体的には、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート−乳酸)共重合体、ポリヒドロキシ酪酸などが挙げられる。
また、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物を製造する際に、コアシェル型グラフト共重合体や有機結晶核剤をポリ乳酸樹脂の重合時に添加する方法を採用することもできる。つまり、乳酸の環状2量体であるラクチドのうち、D体含有量が十分に低いL-ラクチド、または、L体含有量が十分に低いD-ラクチドを原料に用い、コアシェル型グラフト共重合体や有機結晶核剤を添加させた状態で、公知の溶融重合法、もしくはさらに固相重合法を併用してポリ乳酸樹脂組成物を得る方法であってもよい。このとき、重合温度は170〜230℃が好ましい。重合温度が高すぎるとポリ乳酸樹脂が分解したり、ラセミ化によってD体含有量が増加し、耐熱性や耐衝撃性が低いものとなる。一方、重合温度が低すぎると、重合に長時間を要し、実用的でない。
また、本発明において、射出成形の際の金型温度については、樹脂組成物のTg(ガラス転移温度)以下とする場合には、好ましくは(Tg−10)℃以下である。また、樹脂組成物の剛性、耐熱性向上を目的として結晶化を促進するためにTg以上、(Tm−30)℃以下とすることもできる。
(1)ポリ乳酸樹脂(A)のD体含有量
得られた樹脂組成物を0.3g秤量し、1N−水酸化カリウム/メタノール溶液6mLに加え、65℃にて充分撹拌した。次いで、硫酸450μLを加えて、65℃にて撹拌し、ポリ乳酸を分解させ、サンプルとして5mLを計り取った。
このサンプルに純水3mL、および、塩化メチレン13mLを混合して振り混ぜた。静置分離後、下部の有機層を約1.5mL採取し、孔径0.45μmのHPLC用ディスクフィルターでろ過後、HewletPackard製HP−6890SeriesGCsystemを用いてガスクロマトグラフィー測定した。乳酸メチルエステルの全ピーク面積に占めるD−乳酸メチルエステルのピーク面積の割合(%)を算出し、これをポリ乳酸樹脂(A)のD体含有量(モル%)とした。
(2)ポリ乳酸樹脂(A)の重量平均分子量(Mw)
示差屈折率検出器(島津製作所社製、商品名「RID−10A」)を備えたゲル浸透クロマトグラフィ装置(島津製作所社製)を用い、テトラヒドロフラン(THF)を溶離液として、流速1.0ml/分、40℃で測定した。カラムは、SHODEX KF−805L、KF−804L(昭和電工社製)を用いた。サンプルは、樹脂組成物10mgをクロロホルム0.5mlに溶解後、THF5mlで希釈し、0.45μmのフィルターでろ過してから測定に供した。分子量は、ポリスチレン(Waters社製)を標準試料として換算した。
(3)熱変形温度(耐熱性)
得られた試験片を用い、ISO 75−1、2に従って、荷重0.45MPaで熱変形温度(DTUL)を測定した。
(4)シャルピー衝撃強度(耐衝撃性)
得られたポリ乳酸系樹脂組成物を、射出成形機(日精樹脂社製、NEX−110型)を用い、シリンダ温度160〜200℃、金型温度100℃に設定して、ISO 179-1に従ってノッチ付の試験片を作製し、シャルピー衝撃強度を測定した。
(5)成形サイクル(成形性)
試験片を得る際の射出成形時において、樹脂組成物が金型内に射出(充填、保圧)され、冷却された後、成形体が金型に固着せずに取り出せるようになるまでの時間(射出時からカウントした時間:秒)、または成形体が金型から抵抗なく取り出せるようになるまでの時間(射出時からカウントした時間:秒)を成形サイクルとした。その際の上限成形サイクルを180秒とした。
〔ポリ乳酸樹脂(A)〕
A−1:D体含有量=0.1モル%、重量平均分子量=13.5万(トヨタ自動車社製「S−12」)
A−2:D体含有量=1.4モル%、重量平均分子量=13万(ユニチカ社製「TE−4000」)
〔コアシェル型グラフト共重合体(B)〕
B−1:コア成分=ブタジエン系ゴム、シェル成分=(メタ)アクリル酸メチル重合体(カネカ社製「B−564」)・・・前記B2に相当するもの
B−2:コア成分=シリコーン・アクリル系ゴム、シェル成分=グリシジル基含有ビニル系単位含有重合体(三菱レイヨン社製「メタブレンS−2200」)・・・前記B1に相当するもの
B−3:コア成分=アクリル系ゴム、シェル成分=(メタ)アクリル酸メチル重合体(ロームアンドハース社製「パラロイドBPM−515」)・・・前記B3に相当するもの
B−4:コア成分=シリコーン・アクリル系ゴム、シェル成分=(メタ)アクリル酸メチル重合体(三菱レイヨン社製「メタブレンS−2006」)
B−5:コア成分=シリコーン・アクリル系ゴム、シェル成分=アクリロニトリルスチレン重合体(三菱レイヨン社製「メタブレンSRK-200」)
〔コアシェル型グラフト共重合体でない耐衝撃改良剤〕
X−1:メタクリル酸メチル−アクリル酸ブチルブロック共重合体(クラレ社製「クラリティーLA2250」) 〔有機結晶核剤(C)〕
C−1:5−スルホイソフタル酸ジメチルジメチルバリウム塩(竹本油脂社製「LAK403」)
C−2:5−スルホイソフタル酸ジメチルジメチルカリウム塩(竹本油脂社製「LAK301」)
C−3:N,N’−エチレン−ビス−12−ヒドロキシステアリルアミド(伊藤製油社製「A−S−A T−530SF」)
〔その他の結晶核剤〕
Y−1:タルク、平均粒子経2.7μm(林化成社製「MW HS-T」)
二軸押出機(東芝機械社製TEM‐26SS)を使用して、表1に示す組成(割合)でポリ乳酸樹脂(A)、コアシェル型グラフト共重合体(B)、有機結晶核剤(C)をトップフィーダから供給し、バレル温度190℃、スクリュー回転数150rpm、吐出15kg/hの条件で溶融混練した。溶融混練の後0.4mm径×3孔のダイスよりストランドを押出して、ペレット状にカッティングし、真空乾燥機(ヤマト科学社製、商品名「真空乾燥機DP83」)にて、温度60℃で48時間乾燥処理し、ポリ乳酸系樹脂組成物を得た。
得られたポリ乳酸系樹脂組成物を、射出成形機(日精樹脂社製、NEX−110型)を用い、シリンダ温度160〜200℃、金型温度100℃に設定してISO準拠の一般物性測定用試験片を作製し、各種測定に供した。
各成分の種類、組成(割合)を表1、2に示すように種々変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリ乳酸系樹脂組成物を得た。
得られたポリ乳酸系樹脂組成物を、実施例1と同様にして射出成形し、ISO準拠の一般物性定用試験片を作製し、各種測定に供した。
ガラス管に、L−ラクチド、耐衝撃改良剤および結晶核剤を仕込み、系内を窒素置換した。次いで、重合触媒としてオクチル酸スズをL−ラクチド100質量部に対して0.01質量部を投入後、窒素雰囲気下、150℃に昇温した。内容物が融解した時点で、攪拌を開始し、内温をさらに190℃に昇温して、2時間重合(溶融重合)させた後、重合反応物を取り出した。得られた重合反応物を130℃、30時間真空乾燥処理することで、重合反応物に残存するラクチド除去し、表1に示す組成のポリ乳酸系樹脂組成物を得た。得られたポリ乳酸系樹脂組成物を、実施例1と同様にして射出成形し、ISO準拠の一般物性定用試験片を作製し、各種測定に供した。
一方、比較例1のポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ乳酸樹脂(A)のD体含有量が本発明の範囲内であったが、コアシェル型グラフト共重合体および結晶核剤が配合されていないために、成形サイクル、耐熱性、耐衝撃性のいずれにも劣る結果となった。比較例2のポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ乳酸樹脂(A)のD体含有量が本発明の範囲内であったが、コアシェル型グラフト共重合体が配合されていないために、耐衝撃性に劣る結果となった。比較例3のポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ乳酸樹脂(A)のD体含有量が本発明の範囲内であったが、結晶核剤の含有量が少量であったため、成形サイクル、耐熱性に劣る結果となった。比較例4のポリ乳酸系樹脂組成物は、結晶核剤の含有量が多すぎたため、耐衝撃性に劣る結果となった。比較例5のポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ乳酸樹脂(A)のD体含有量が本発明の範囲内であったが、結晶核剤としてタルクを用いたため、結晶性向上効果、耐衝撃性向上効果に劣るものとなり、成形サイクル、耐熱性、耐衝撃性に劣る結果となった。比較例6および比較例7のポリ乳酸系樹脂組成物は、結晶核剤のタルクを多く含有させることによって、比較例5と比較して成形サイクルは改善されたものの、耐熱性は同等であり、また耐衝撃性には劣る結果となった。比較例8のポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ乳酸樹脂(A)のD体含有量が本発明の範囲内であったが、コアシェル型グラフト共重合体の配合量が規定量を超えたため、耐熱性が低下し、さらに耐衝撃性も悪化し、外観の悪化も見られた。比較例9〜14のポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ乳酸樹脂(A)のD体含有量が本発明の範囲外のものであり、結晶性に劣るものであったため、成形サイクル、耐熱性、耐衝撃性に劣る結果となった。比較例15〜17のポリ乳酸系樹脂組成物は、コアシェル型グラフト共重合体ではない耐衝撃改良剤を用いたため、耐衝撃性に劣るのはもちろんのこと、成形サイクル、耐熱性にも劣るものであった。
Claims (6)
- D体含有量が1.0モル%以下であるか、または99.0モル%以上であるポリ乳酸樹脂(A)、コアシェル型グラフト共重合体(B)及び有機スルホン酸塩と、有機アミド化合物から選ばれる少なくとも1種である有機結晶核剤(C)とを含有するポリ乳酸系樹脂組成物であって、ポリ乳酸樹脂(A)100質量部に対して、コアシェル型グラフト共重合体(B)が1〜30質量部、有機結晶核剤(C)が0.1〜10質量部含有されていることを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物。
- ポリ乳酸樹脂(A)中のD体含有量が0.1〜0.6モル%であるか、または99.4〜99.9モル%である、請求項1記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
- コアシェル型グラフト共重合体(B)のコア層がアクリル成分とシリコーン成分とからなる複合重合体、シェル層がグリシジル基含有ビニル系単位を有する重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
- コアシェル型グラフト共重合体(B)のコア層がブタジエン系ゴム、シェル層がメタクリル酸メチル重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
- コアシェル型グラフト共重合体(B)のコア層がアクリルゴム、シェル層がビニル系単位を含有する重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物を成形してなる成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013040748A JP2014040568A (ja) | 2012-07-27 | 2013-03-01 | ポリ乳酸系樹脂組成物及び成形体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012167133 | 2012-07-27 | ||
JP2012167133 | 2012-07-27 | ||
JP2013040748A JP2014040568A (ja) | 2012-07-27 | 2013-03-01 | ポリ乳酸系樹脂組成物及び成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014040568A true JP2014040568A (ja) | 2014-03-06 |
Family
ID=50393077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013040748A Pending JP2014040568A (ja) | 2012-07-27 | 2013-03-01 | ポリ乳酸系樹脂組成物及び成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014040568A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7492893B2 (ja) | 2020-09-30 | 2024-05-30 | 積水化成品工業株式会社 | ポリ乳酸系樹脂発泡シート、および、シート成形品 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003286396A (ja) * | 2002-01-24 | 2003-10-10 | Toray Ind Inc | 脂肪族ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
JP2009155489A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Toray Ind Inc | 成形品およびその製造方法 |
JP2010126580A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Kao Corp | ポリ乳酸樹脂組成物 |
JP2010144084A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Unitika Ltd | 難燃性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
JP2010529284A (ja) * | 2007-06-11 | 2010-08-26 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | ポリ(ヒドロキシアルカン酸)及びそれを使った物品 |
JP2010229228A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Unitika Ltd | 難燃性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
JP2011057803A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Unitika Ltd | 難燃性樹脂組成物およびその製造方法 |
-
2013
- 2013-03-01 JP JP2013040748A patent/JP2014040568A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003286396A (ja) * | 2002-01-24 | 2003-10-10 | Toray Ind Inc | 脂肪族ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
JP2010529284A (ja) * | 2007-06-11 | 2010-08-26 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | ポリ(ヒドロキシアルカン酸)及びそれを使った物品 |
JP2009155489A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Toray Ind Inc | 成形品およびその製造方法 |
JP2010126580A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Kao Corp | ポリ乳酸樹脂組成物 |
JP2010144084A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Unitika Ltd | 難燃性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
JP2010229228A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Unitika Ltd | 難燃性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
JP2011057803A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Unitika Ltd | 難燃性樹脂組成物およびその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7492893B2 (ja) | 2020-09-30 | 2024-05-30 | 積水化成品工業株式会社 | ポリ乳酸系樹脂発泡シート、および、シート成形品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1785453B1 (en) | Polylactic acid-containing resin composition and molded body obtained from same | |
JP4720142B2 (ja) | 樹脂組成物およびそれからなる成形品 | |
JP5804672B2 (ja) | 結晶性ポリ乳酸樹脂組成物およびそれからなる成形体 | |
KR101233373B1 (ko) | 폴리유산 수지 조성물 | |
JP5565469B2 (ja) | ポリ乳酸樹脂組成物、その製造方法およびそれからなる成形品 | |
JP2006321988A (ja) | 樹脂組成物およびそれからなる成形品 | |
JP2008038142A (ja) | 樹脂組成物およびそれからなる成形品 | |
JPWO2005000946A1 (ja) | 脂肪族ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、前記樹脂組成物からなる成形体及び発泡体 | |
JP2006161024A (ja) | ポリ乳酸系熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2005171204A (ja) | 樹脂組成物及びそれより得られる成形体 | |
JP5267307B2 (ja) | 樹脂組成物の製造方法 | |
JP2015042735A (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物及び成形体 | |
JP2005008712A (ja) | 自動車部品 | |
JP2014028882A (ja) | ポリ乳酸樹脂組成物およびそれからなる成形品 | |
JP2015004049A (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物及び成形体 | |
JP2014194005A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形体 | |
JP2011132489A (ja) | 樹脂組成物、その製造方法およびそれからなる成形品 | |
JP2014040568A (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物及び成形体 | |
JP6157467B2 (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物およびそれを用いてなる成形体 | |
JP2015025119A (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物及びそれを用いてなる成形体 | |
EP4277953A1 (en) | Polymer blend | |
JP2005139441A (ja) | 射出成形体 | |
JP2014043540A (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物及びそれからなる成形体 | |
JP2015147853A (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物および成形体 | |
JP2013241504A (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物及びそれからなるシート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161213 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20170210 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171107 |