JP2014039346A - 誤切断防止用挟持切断工具及びこれを用いた被切断導体の切断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】撤去すべきケーブルを簡易な構成で特定でき、運用中のケーブルが切断されることを確実に防ぐことが可能な誤切断防止用挟持切断工具を提供する。
【解決手段】一対の挟持半体の交差重合部を回動自在に軸着し、挟持半体の先端部の対向する内側縁に対をなす刃縁を設けて挟持切断部を形成し、この挟持半体の基端部に握持部を設け、この握持部を握持操作することで挟持切断部を閉塞させる挟持切断工具に、略円弧状の対をなすセンサアームで構成されたクランプセンサを設ける。対をなすセンサアームは、操作レバーを操作することで開閉動作させる。挟持半体の軸着部と握持部との間に内側に突設した一対のストッパ突部を設け、このストッパ突部の少なくとも一方に、クランプセンサによって間に配された被切断導線が運用中であることが検出された場合に挟持切断部の刃縁が被切断導線に食い込むことなく互いに離れた状態で維持されるよう挟持半体の動きを規制する作動規制手段を設ける。
【選択図】 図3
【解決手段】一対の挟持半体の交差重合部を回動自在に軸着し、挟持半体の先端部の対向する内側縁に対をなす刃縁を設けて挟持切断部を形成し、この挟持半体の基端部に握持部を設け、この握持部を握持操作することで挟持切断部を閉塞させる挟持切断工具に、略円弧状の対をなすセンサアームで構成されたクランプセンサを設ける。対をなすセンサアームは、操作レバーを操作することで開閉動作させる。挟持半体の軸着部と握持部との間に内側に突設した一対のストッパ突部を設け、このストッパ突部の少なくとも一方に、クランプセンサによって間に配された被切断導線が運用中であることが検出された場合に挟持切断部の刃縁が被切断導線に食い込むことなく互いに離れた状態で維持されるよう挟持半体の動きを規制する作動規制手段を設ける。
【選択図】 図3
Description
本発明は、多数の制御ケーブルのうち、撤去すべき制御ケーブル以外の制御ケーブルを誤切断するのを防止するために有効な誤切断防止用挟持切断工具及びこれを用いた被切断導体の切断方法に関する。
通信制御機器のメンテナンス業務等において、リレーの取替等で旧制御ケーブルを撤去する必要があるが、そのケーブル長は長いため、ケーブルを切断し短くして撤去するようにしている。しかし,制御ケーブルはケーブルを通しているピットに他のケーブルも多数混在しているため,運用中のケーブルを誤切断するというヒューマンエラーが発生する。
このようなヒューマンエラーを無くす手法として、従来、ケーブルカッターの導電材よりなる箇所にケーブルが活線であるか否かを検出する装置を接続し、活線であることを検出した場合に、カッター刃による切断動作を解除する制御装置を接続した安全機能付きケーブルカッター(特許文献1)や、標識信号を発信してその徹去すべき通信ケーブルに伝達させる標識信号発信器と、敷設された複数本の通信ケーブルのうちの何れかの通信ケーブルに取り外し可能に装着される信号検出器と、信号検出器が装着された通信ケーブルからその信号検出器を介して電気信号を受信するとその電気信号が前記標識信号であるか否かを識別し、その電気信号が標識信号である場合に信号検出器が装着された通信ケーブルが徹去すべき通信ケーブルであると確認する標識信号受信器と、標識信号受信器の確認後、信号検出器がその徹去すべき通信ケーブルへの装着状態にある間のみ、通信ケーブルカッターの切断動作を可能にする切断許可信号を発生させてその通信ケーブルカッターへ出力し続ける切断許可信号発生器とを具える通信ケーブルカッター用誤切断防止装置(特許文献2)が提案されている。
しかしながら、前者の構成においては、切断動作が開始された後に、活線であることを検出した場合、カッター刃による切断動作が解除されるものであるので、本来切断する必要がないケーブル(切断してはならないケーブル)であっても傷つけることになる。また、前者の構成においては、ケーブルが多数敷設されている箇所では、切断しようとしているケーブルが該当のケーブルであるのか否かを予め見定めることは困難である。
この点、後者の構成においては、標識信号を撤去すべきケーブルに伝達させ、このケーブルに装着された信号検出器で標識信号を受信した場合にのみケーブルカッターの切断動作が可能となるので、切断しようとしているケーブルが該当のケーブルであるのか否かを予め見定めることは可能であるが、電気信号を検出する位置検出器(クランプ式誘導コイル)の他に、位置検出器を介して受信した電気信号が標識信号であるのかどうかを識別する標識信号受信器や切断許可信号を発生させる切断許可信号発生器が必要となり、装置として構造が複雑化する不都合がある。
しかも、後者の構成においては、ケーブルに信号を伝達させ、この伝達された信号を識別することを基本としているので、運用中のケーブルに伝達される信号と十分に識別できるものでなければ、標識信号受信器が誤動作をし、撤去すべきでないケーブルを誤って切断可能な状態にしてしまう不都合もある。
さらに、後者の構成においては、撤去するケーブルを特定するために、撤去すべきケーブルにアースを取る必要があるので、間違って切断対象でないケーブルを接地してしまうと、地絡させてしまう不都合もある。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、撤去すべきケーブルを簡易な構成で特定でき、運用中のケーブルが切断されることを確実に防ぐことが可能な誤切断防止用挟持切断工具を提供し、また、これを用いて切断すべき被切断導体を確実に切断することが可能な被切断導体の切断方法を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る誤切断防止用挟持切断工具は、一対の挟持半体の交差重合部を回動自在に軸着し、この軸着部を中心として開閉動作する挟持半体の先端部の対向する内側縁に対をなす刃縁を設けて挟持切断部を形成し、前記一対の挟持半体の基端部に握持部を設け、この握持部を握持操作することで前記挟持切断部を閉塞させるように構成されており、一方の挟持半体の外側面に、略円弧状の対をなすセンサアームで構成され、このセンサアームの先端部同士を突き当てて間に配された被切断導線の電気測定を行うクランプセンサを設け、前記対をなすセンサアームを、前記握持部またはその近傍に設けられた操作レバーを操作することで開閉動作させ、前記挟持半体の軸着部と前記握持部との間に内側へ向けて突設した一対のストッパ突部を設け、このストッパ突部の少なくとも一方に、前記クランプセンサにより前記被切断導体が運用中であることが検出された場合に前記一対の挟持半体の先端部に設けた対をなす刃縁が前記被切断導線に食い込むことなく互いに離れた状態で維持されるよう前記挟持半体の動きを規制する作動規制手段を設けたことを特徴としている。
したがって、切断しようとしている被切断導線に挟持切断工具を近づけ、対をなすセンサアームの間に被切断導線が位置するように挟持切断工具の位置を調節し、その状態で操作レバーを操作して対をなすセンサアームの先端部同士を突き当てると、クランプセンサにより被切断導線が運用中であるかどうかが検出され、被切断導線が運用中であることが検出された場合には、挟持半体の軸着部と握持部との間に内側に向けて突設した一対のストッパ突部の少なくとも一方に設けられた作動規制手段により、対をなす刃縁が被切断導線に食い込むことなく互いに離れた状態で維持されることとなる。
このため、作業者は、挟持切断工具の一対の挟持半体の握持部を握持操作しようとしても刃縁を動かすことができなくなるので、電気信号が流れている運用中のケーブルを誤って切断する不都合がなくなる。
このため、作業者は、挟持切断工具の一対の挟持半体の握持部を握持操作しようとしても刃縁を動かすことができなくなるので、電気信号が流れている運用中のケーブルを誤って切断する不都合がなくなる。
ここで、作動規制手段は、対をなすストッパ突部の一方から他方のストッパ突部の先端に向かって突出可能なロック部材によって構成され、前記クランプセンサにより前記被切断導線が運用中であることが検知された場合に突出して前記挟持半体の動きを規制するようにしてもよい。
また、操作レバーを操作することでセンサアームを開閉動作させる機構としては、例えば、一方のセンサアームの基端部に固定された従動部材と他方のセンサアームの基端部に固定された従動部材の少なくとも一方を、前記操作レバーの基端部に固定された主動部材の動きに伴って従動させるようにしてもよい。
また、操作レバーを操作することでセンサアームを開閉動作させる機構としては、例えば、一方のセンサアームの基端部に固定された従動部材と他方のセンサアームの基端部に固定された従動部材の少なくとも一方を、前記操作レバーの基端部に固定された主動部材の動きに伴って従動させるようにしてもよい。
以上の誤切断防止用挟持切断工具を用いて被切断導線を切断する方法としては、前記挟持切断工具の握持部を操作して前記挟持切断部を開放させると共に前記対をなすセンサアームを開放させた状態で、被切断導線を対をなす刃縁間及び前記対をなすセンサアーム間に配置させ、前記操作レバーを操作して前記対をなすセンサアームの先端部同士を突き当てて環状に形成した閉状態を形成し、しかる後に前記閉状態を維持しつつ、対をなす握持部を操作して前記挟持切断部を閉塞する方向に力を加える切断工程を備えるようにするとよい。
このような方法を採用すれば、切断すべき被切断導体が運用中である限り、握持部を操作しても作動規制手段により挟持半体の動きが規制され、対をなす刃縁が被切断導線に食い込むことなく、互いに離れた状態で維持されることとなり、クランプセンサで運用中であることが検出されなかった場合に作動規制手段による規制が解除されて挟持半体の動きが許容され、対をなす刃縁を近接重合させて(挟持切断部を閉塞させて)被切断導体を切断することが可能となる。
なお、多数の導体(ケーブル)がある場合には、クランプセンサで運用中であることが検出されなかった場合でも、必ずしも撤去すべき対象であるとは限らない場合もあることから、切断すべき被切断導体をより正確に特定するために、前記センサアームを閉状態とした後であり、且つ、前記切断工程の前に、撤去すべき被切断導線の両端部に確認信号を加える確認信号伝達工程を更に備えるようにするとよい。
このような構成によれば、被切断導体を接地する必要がないので、確認信号を伝達しようとしている導体を誤った場合でもその導体を地絡させる不都合がなくなる。
このような構成によれば、被切断導体を接地する必要がないので、確認信号を伝達しようとしている導体を誤った場合でもその導体を地絡させる不都合がなくなる。
以上述べたように、本発明に係る誤切断防止用挟持切断工具によれば、先端部に刃縁を有する一対の挟持半体の一方の外側面に、略円弧状の対をなすセンサアームにより構成されて操作レバーを操作することで開閉動作するクランプセンサを設け、また、挟持半体の軸着部と握持部との間に内側に向けて突設した一対のストッパ突部の少なくとも一方に、クランプセンサにより被切断導体が運用中であることを検出した場合に対をなす刃縁が被切断導線に食い込むことなく互いに離れた状態で維持されるよう挟持半体の動きを規制する作動規制手段を設けたので、撤去すべきケーブルと誤って運用中のケーブルを切断しようとしても、作動規制手段により挟持半体の動きが規制されて切断する動作が行なえなくなり、簡易な構成にて運用中のケーブルが切断されることを確実に防ぐことが可能となる。
以下、本発明に係る誤切断防止機能を備えた挟持切断工具としてのケーブルカッターについて、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2において、ケーブルカッター1は、一対の挟持半体1A、1Bを互いの交差重合部で軸着して構成されたカッター本体2と、このカッター本体2に一体化され、切断しようとするケーブルが運用中であるかどうかを検知するクランプセンサ3とを有して構成されている。
カッター本体2は、軸着部4を介して開閉作動する挟持半体1A・1Bの先端部に、対向する内側縁に刃縁5a,5bを設けて挟持切断部5が形成され、また、この挟持半体1A・1Bの基端部に、対をなす握持部7a,7bが設けられ、この握持部7a,7bを握持操作することで挟持切断部5を閉塞し得るように構成されている。
各挟持半体1A・1Bの軸着部4と握持部7a,7bとの間に位置する内側縁には、互いに内側に向けて突設したストッパ突部8a,8bが形成され、このストッパ突部8a,8bの先端同士を突き合わせ当接させることにより握持部7a,7bを握持し過ぎて挟持半体1A・1Bの刃縁同士が必要以上に重合することを防止するようにしている。
クランプセンサ3は、一方の挟持半体1Aの交差重合部の外側面(一方の挟持半体1Aの他方の挟持半体1Bが重なり合う側と反対側の側面)に、略円弧状の対をなすセンサアーム10a,10bと、これらセンサアーム10a,10bを駆動させる駆動力を付与する操作レバー11と、操作レバー11の動きを対をなすセンサアーム10a、10bに伝達するクランプ開閉機構12を収容した開閉機構収容ボックス13とが固定されている。
対をなすセンサアーム10a,10bは、その先端部同士を突き当てて環状に形成された閉状態に形成された場合に、この対をなすセンサアーム間を配置させた被切断導線(ケーブル)20が運用中であるかどうかを検出するもので、絶縁性樹脂で形成された円弧状のケース内に、図示しない円弧状に形成されたコア材に巻線を付設した磁気コアを収容して構成されており、両センサアーム10a,10bを閉状態とした場合に、両磁気コアの端部同士を結合させて略環状の磁気回路を形成し、被切断導線に流れる信号の有無を電気的接触を行うことなく検出できるようにしたものである。
対をなすセンサアーム10a,10bを開閉させるクランプ開閉機構12について説明すると、それぞれのセンサアーム10a,10bの基端には、互いに噛合する第1及び第2の歯車15a,15bが固定されている。対をなすセンサアーム10a,10bは、同一平面上をそれぞれの歯車15a,15bの回転軸を中心として回動するようになっており、同時に離反する方向に回動し、また、同時に近接する方向に回動するようになっている。
また、第1の歯車15aの握持部側の部分には、この歯車と噛合する第3の歯車15cが回転自在に設けられ、この第3の歯車15cの回転軸には、径方向へ延設された操作レバー11が固装されている。したがって、この操作レバー11を第3の歯車15cの回転軸を中心として回動させれば、第3の歯車15cがこれに伴って回動し、これに噛合する第1の歯車15aが回動すると共にこの第1の歯車15aに噛合する第2の歯車15bが連動するようになっている。この例においては、図3に示されるように、操作レバー11を握持部側へ近接するように回動させることで(図中、下方へ回動させることで)、対をなすセンサアーム10a,10bが閉じる方向へ回動するようになっている。
なお、操作レバー11は、第3の歯車15cの回転軸に外装されたスプリング17により、常時握持部7aから遠ざかる方向へ付勢されている。したがって、センサアーム10a,10bは、通常においては、図1や図2に示されるように、スプリング17のバネ力により握持部7aから離れるように側方に突出した状態であり、一対のセンサアーム10a,10bは、開いた状態にある。
また、この例においては、一方のストッパ突部8bに他方のストッパ突部8aの先端に向かって突出したり、ストッパ突部8aから離れるように後退したりするロック部材21が内装されている。このロック部材21は、ソレノイドにより駆動させて進退されるもので、クランプセンサ3による検出結果に応じて動作するようになっている。
すなわち、クランプセンサ3の対をなすセンサアーム10a,10bは、互いの先端部が当接して環状になると、その間に配置されたケーブル20に電流が流れている場合にはクランプセンサ3に誘導電流が形成されることから、図4に示されるように、これをリレーのコイル22へ流す第1の回路と、前記ロック部材21を駆動させるソレノイド23と、ソレノイド動作用の電源24と、操作レバー11の操作によりON/OFFするレバースイッチ25とを前記リレーの接点26と共に直列に接続する第2の回路とを形成し、操作レバー11が押されてレバースイッチ25が閉成し、且つ、クランプセンサ3によりケーブル20が運用中であることが検知されてリレーのコイル22に電流が流れ、これによりリレーの接点26が閉成した場合に、ソレノイド23にソレノイド動作用電源24から電力が供給され、ロック部材21が突出するようになっている。
すなわち、クランプセンサ3の対をなすセンサアーム10a,10bは、互いの先端部が当接して環状になると、その間に配置されたケーブル20に電流が流れている場合にはクランプセンサ3に誘導電流が形成されることから、図4に示されるように、これをリレーのコイル22へ流す第1の回路と、前記ロック部材21を駆動させるソレノイド23と、ソレノイド動作用の電源24と、操作レバー11の操作によりON/OFFするレバースイッチ25とを前記リレーの接点26と共に直列に接続する第2の回路とを形成し、操作レバー11が押されてレバースイッチ25が閉成し、且つ、クランプセンサ3によりケーブル20が運用中であることが検知されてリレーのコイル22に電流が流れ、これによりリレーの接点26が閉成した場合に、ソレノイド23にソレノイド動作用電源24から電力が供給され、ロック部材21が突出するようになっている。
ストッパ突部8a,8bは、図1に示されるように、挟持切断部5が互いに重なった状態において当接するように形成されているが、ロック部材21が突出した状態においては、挟持切断部5が互いに重なり合う前、特に挟持切断部5の対をなす刃縁5a,5bがケーブル20の被覆に食い込まない程度に間隔を残した状態でそれ以上に接近しないように、突出したロック部材21が他方のストッパ突部8aの先端と当接するようになっている。
したがって、挟持半体1A・1B、即ち、挟持切断部5は、操作レバー11を操作してレバースイッチ25が閉成された状態となり、且つ、クランプセンサ3のセンサアーム10a,10b間に配置されたケーブル20が運用中であることが検出されてリレーの接点26が閉成された状態となった場合に、ソレノイド23が動作してロック部材21が突出することで閉じようとする動きが規制されるようになっている。
また、操作レバー11を離して、レバースイッチ25が開成された場合、または、クランプセンサ3のセンサアーム10a,10b間を挿通するケーブル20が運用中であることが検出されなかった場合には、ソレノイド23に通電されないので、ロック部材21が後退して対をなす挟持半体1A・1B、即ち、挟持切断部5の閉じようとする動きの規制が解除され、挟持半体1A,1Bを握持操作してケーブル20を切断できるようになっている。
以上の構成において、次に、ケーブルを切断する手順を説明すると、先ず、ケーブルカッター1の握持部7a,7bを操作して挟持切断部5を開放させると共に対をなすセンサアーム10a,10bを開放させ、この状態を維持しつつ切断対象とするケーブル20に近づけ(図2)、ケーブルを対をなす刃縁間及び対をなすセンサアーム間に配置させる。
そして、この状態において、操作レバー11を操作して対をなすセンサアーム10a,10bの先端部同士を突き当てて環状に形成した閉状態を形成する。
そして、この状態において、操作レバー11を操作して対をなすセンサアーム10a,10bの先端部同士を突き当てて環状に形成した閉状態を形成する。
その後、閉状態を維持しつつ、対をなす握持部7a,7bを近接させるように操作して、挟持切断部5を閉塞する方向に力を加える。
この際、切断しようとしているケーブル20が運用中であれば、ロック部材21が突出し(図3参照)、握持部7a,7bを握持して閉じようとしても、ロック部材21がストッパ突部8aの先端に当接して握持部7a,7bの閉じようとする動きが規制されるので、挟持切断部5が十分に開いた状態で閉塞されることがなく、対をなす刃縁間に配置されたケーブル20を傷つけることがなくなる。
この際、切断しようとしているケーブル20が運用中であれば、ロック部材21が突出し(図3参照)、握持部7a,7bを握持して閉じようとしても、ロック部材21がストッパ突部8aの先端に当接して握持部7a,7bの閉じようとする動きが規制されるので、挟持切断部5が十分に開いた状態で閉塞されることがなく、対をなす刃縁間に配置されたケーブル20を傷つけることがなくなる。
これに対して、切断しようとしているケーブル20が運用中でなければ、ロック部材21は後退し、握持部7a、7bの操作で挟持切断部5が閉塞可能となる。この段階においては、切断しようとしているケーブル20が運用中でないことを確認しただけであり、切断対象のケーブルであるのか不明である場合もあるので、図5に示されるように、切断対象のケーブルの両端に断続的に電圧を加え(撤去すべき被切断導線の両端部に確認信号を加え)、それによってクランプセンサ3が小刻みに動く(小刻みに開閉する)ことを確認した上で握持部7a、7bを握持操作してケーブル20を切断する。
したがって、このような構成によれば、クランプセンサ3による誤認防止機能を備えたケーブルカッター1を用いてケーブル20の切断作業を行うので、撤去すべきケーブル20を簡易な構成で特定でき、運用中のケーブルが切断されることを確実に防ぎ、切断すべきケーブルを確実に切断することが可能となる。また、従来のようにケーブルを接地する必要がないので、確認信号を伝達しようとしている導体を誤った場合でも、その導体を地絡させる不都合もなくなる。
なお、上述の構成においては、ロック部材21が一方のストッパ突部8bに設けられた例を示したが、他方のストッパ突部8aに設けて、突出時に一方のストッパ突部8bの先端に当接させるようにしても、両ストッパ突部8a,8bのそれぞれにロック部材を設け、ロック部材の突出時にそれぞれのロック部材の先端同士を当接させるようにしてもよい。
また、上述の構成においては、操作レバー11を握持部7aの近傍に設けた例を示したが、握持部7a,7bの一方に組み込むように設けるようにしてもよい。
また、上述の構成においては、操作レバー11を握持部7aの近傍に設けた例を示したが、握持部7a,7bの一方に組み込むように設けるようにしてもよい。
1 ケーブルカッター
1A,1B 挟持半体
3 クランプセンサ
4 軸着部
5 挟持切断部
5a,5b 刃縁
7a,7b 握持部
8a,8b ストッパ突部
10a,10b センサアーム
11 操作レバー
1A,1B 挟持半体
3 クランプセンサ
4 軸着部
5 挟持切断部
5a,5b 刃縁
7a,7b 握持部
8a,8b ストッパ突部
10a,10b センサアーム
11 操作レバー
Claims (5)
- 一対の挟持半体の交差重合部を回動自在に軸着し、この軸着部を中心として開閉動作する挟持半体の先端部の対向する内側縁に対をなす刃縁を設けて挟持切断部を形成し、前記一対の挟持半体の基端部に握持部を設け、この握持部を握持操作することで前記挟持切断部を閉塞させるように構成されている挟持切断工具において、
一方の挟持半体の外側面に、略円弧状の対をなすセンサアームで構成され、このセンサアームの先端部同士を突き当てて間に配された被切断導線の電気測定を行うクランプセンサを設け、
前記対をなすセンサアームを、前記握持部またはその近傍に設けられた操作レバーを操作することで開閉動作させ、
前記挟持半体の軸着部と前記握持部との間に内側へ向けて突設した一対のストッパ突部を設け、このストッパ突部の少なくとも一方に、前記クランプセンサにより前記被切断導体が運用中であることが検出された場合に前記一対の挟持半体の先端部に設けた対をなす刃縁が前記被切断導線に食い込むことなく互いに離れた状態で維持されるよう前記挟持半体の動きを規制する作動規制手段を設けたことを特徴とする誤切断防止用挟持切断工具。 - 前記作動規制手段は、対をなすストッパ突部の一方から他方のストッパ突部の先端に向かって突出可能なロック部材によって構成され、前記クランプセンサにより前記被切断導線が運用中であることが検知された場合に突出して前記挟持半体の動きを規制することを特徴とする請求項1記載の誤切断防止用挟持切断工具。
- 一方のセンサアームの基端部に固定された従動部材と他方のセンサアームの基端部に固定された従動部材の少なくとも一方を、前記操作レバーの基端部に固定された主動部材の動きに伴って従動させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の誤切断防止用挟持切断工具。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の誤切断防止用挟持切断工具を用いた被切断導線の切断方法であって、
前記一対の挟持半体の握持部を操作して前記挟持切断部を開放させると共に前記対をなすセンサアームを開放させた状態で、被切断導線を対をなす刃縁間及び前記対をなすセンサアーム間に配置させ、
前記操作レバーを操作して前記対をなすセンサアームの先端部同士を突き当てて環状に形成した閉状態を形成し、
しかる後に前記閉状態を維持しつつ、対をなす握持部を操作して前記挟持切断部を閉塞する方向に力を加える切断工程を備えることを特徴とする被切断導線の切断方法。 - 前記センサアームを閉状態とした後であり、且つ、前記切断工程の前に、撤去すべき被切断導線の両端部に確認信号を加える確認信号伝達工程を更に備えることを特徴とする請求項4記載の被切断導線の切断方法。
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2012
- 2012-08-10 JP JP2012178880A patent/JP2014039346A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101913407B1 (ko) * | 2017-04-05 | 2018-10-31 | 주식회사 포스코 | 전선 절단장치 |
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