JP2014038089A - 粘弾性測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定物の粘弾性を、高精度に測定できる粘弾性測定装置を提供する。
【解決手段】測定装置1は、ケース10と、ケース10に設けられ、肌U1に面接触する面接触部11aと、面接触部11aよりも肌U1側に移動して、肌U1に押し込まれる球圧子40と、球圧子40を支持し、球圧子40を肌U1側に移動する駆動部30と、右端部側21aがケース10に固定され、左端部側21bが駆動部30を支持し、球圧子40を肌U1に押し込む押し込み荷重を検出するロードセル20と、球圧子40の変位を取得する制御部66と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、被測定物の粘弾性を測定する粘弾性測定装置に関するものである。
従来、人肌等の被測定物の粘弾性を測定する測定装置があった(例えば特許文献1)。特許文献1の発明は、深針が設けられた圧力センサ部を、駆動部を駆動して被測定物に加わる圧力を測定している。
しかし、特許文献1の発明は、駆動部が深針及び圧力センサ部を一体で駆動するため、駆動部の構造が大きくなり、駆動部の重量が増す。これにより、人が計測器を手に持ち測定する際の手ぶれが、圧力センサの測定精度へ及ぼす影響が大きくなる。また重量に比してアクチュエータの駆動力を大きくする必要がある。
また特許文献1の発明は、アクチュエータと深針の間に圧力センサを介すことで、アクチュエータから深針までの距離が長い。これにより、アクチュエータの回転軸ぶれが拡大され、測定精度に大きな影響を及ぼす。またこれを制御するための軸受けや軸継ぎ手等の部品が必要になり、コストアップの要因になる。軸受けは、摺動摩擦が生じるため、特に低圧力を扱う際には測定精度へ影響を及ぼす。
また特許文献1の発明は、圧力センサをバネで押しつけてがたつきを防止しており、かつ、ボールネジ装置に固定されているため、バックラッシュの影響等でセンサの固定状態が不安定である。より精度の高いセンシングを行うには、圧力センサの固定状態をより強固にする必要がある。
これらの要因により、特許文献1の発明は、微小な圧力を扱う高精度な測定には適していなかった。
特開2000−316818号公報
本発明の課題は、被測定物の粘弾性を、高精度に測定できる粘弾性測定装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、ケース(10,210,310)と、前記ケースに設けられ、被測定物に面接触する面接触部(11a)と、前記面接触部よりも前記被測定物(U1)側に移動して、前記被測定物に押し込まれる加圧子(40)と、前記加圧子を支持し、前記加圧子を前記被測定物側に移動する駆動部(30)と、固定部側(21a)が前記ケースに固定され、可動部側(21b)が前記駆動部を支持し、前記加圧子を前記被測定物に押し込む押し込み荷重を検出する荷重検出部(20,220)と、前記加圧子の変位を取得する変位取得部(31,66,466)と、を備える粘弾性測定装置である。
・第2の発明は、第1の発明の粘弾性測定装置において、制御部(66)を備え、前記制御部は、前記駆動部(30)を制御して、前記加圧子(40)を押し込み位置に配置する加圧子押し込み処理を行い、前記加圧子押し込み処理の前記押し込み位置において、前記荷重検出部(20,220)の出力と、前記変位取得部(31,66,466)によって取得された前記加圧子の変位とに基づいて、前記被測定物(U1)の粘弾性を算出する粘弾性算出処理を行うこと、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第3の発明は、第2の発明の粘弾性測定装置において、前記駆動部(30)は、パルスモータ(31)を備え、前記制御部(66,466)は、駆動パルスを出力して前記パルスモータを制御し、前記駆動パルスに基づいて前記加圧子(40)の変位を取得し、前記変位取得部を兼用すること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第4の発明は、第2又は第3の発明の粘弾性測定装置において、前記制御部(66,466)は、前記加圧子(40)の変位として、前記荷重検出部(20,220)自体の変位を加えて、前記粘弾性算出処理を行うこと、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第5の発明は、第1から第4までのいずれかの発明の粘弾性測定装置において、前記加圧子(40)の前記被測定物(U1)表面への接触角度を、前記被測定物表面に直交する方向に補正する接触角度補正部(371〜377)を備えること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第6の発明は、第1から第5までのいずれかの発明の粘弾性測定装置において、前記面接触部と前記被測定物とが接触する圧力を適正に補正する接触圧補正部を備えること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第7の発明は、第1から第6までのいずれかの発明の粘弾性測定装置において、この測定装置は、測定者が前記ケースを持って、前記面接触部を前記被測定物に接触させて使用するものであり、前記面接触部及び前記被測定物間の振動を低減する振動低減部を備えること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第8の発明は、第1から第7までのいずれかの発明の粘弾性測定装置において、前記荷重検出部(20)の検出方向の傾きを検出する傾き検出部(480)と、制御部(466)とを備え、前記制御部は、前記荷重検出部の出力に対して、前記傾き検出部が検出した前記検出方向の傾きに対応した量を補正することにより、前記荷重検出部の検出基準点の補正を行うこと、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第9の発明は、第8の発明の粘弾性測定装置において、前記傾き検出部(480)は、加速度を検出することにより前記検出方向を検出し、前記制御部(466)は、前記荷重検出部(20)の出力に対して、前記傾き検出部が検出した加速度に対応した量を相殺することで、前記荷重検出部の検出基準点の補正を行うこと、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第10の発明は、第1から第9までのいずれかの発明の粘弾性測定装置において、前記面接触部の押し当て力を検出する押し当て力検出部(475‐1〜475−3)と、制御部(466)とを備え、前記制御部は、前記押し当て力検出部の出力に基づいて、粘弾性測定をするか否かを判定すること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第11の発明は、第10の発明の粘弾性測定装置において、前記制御部(466)は、前記押し当て力検出部(475‐1〜475−3)の出力に基づいて、前記面接触部の押し当て力の出力が規定圧力内であると判定した場合に、粘弾性測定をすること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第12の発明は、第10又は第11の発明の粘弾性測定装置において、前記面接触部の複数の位置の前記押し当て力を検出する複数の前記押し当て力検出部(475‐1〜475−3)を備え、前記制御部(466)は、前記複数の前記押し当て力検出部の出力に基づいて、前記複数の位置の前記押し当て力の相対値が規定範囲内である場合に、粘弾性測定をすること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第13の発明は、第10から第12までのいずれかの発明の粘弾性測定装置において、前記荷重検出部(20)の検出方向の傾きを検出する傾き検出部(480)を備え、前記制御部(466)は、前記傾き検出部の出力に基づいて、前記押し当て力検出部(475‐1〜475−3)の検出基準点の補正を行うこと、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第14の発明は、第10から第13までのいずれかの発明の粘弾性測定装置において、前記面接触部の複数の位置の前記押し当て力を検出する複数の前記押し当て力検出部(475‐1〜475−3)と、押し当て力に関する表示をする押し当て力表示部(493)とを備え、前記制御部(466)は、複数の前記押し当て力検出部の出力に基づいて、複数の位置の前記押し当て力の作用の中心位置を、前記押し当て力表示部に表示すること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第15の発明は、第10から第14までのいずれかの発明の粘弾性測定装置において、押し当て力に関する表示をする押し当て力表示部(493)を備え、前記制御部(466)は、前記押し当て力検出部(475‐1〜475−3)の出力に基づいて、前記押し当て力の大きさを識別可能な態様で、前記押し当て力表示部に表示すること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
・第16の発明は、第1から第9までのいずれかの発明の粘弾性測定装置において、前記面接触部の押し当て力を検出する押し当て力検出部(475‐1〜475−3)と、制御部(466)とを備え、前記制御部は、前記押し当て力検出部の出力が異なる複数の押し当て力において、前記被測定物の粘弾性を算出し、算出した複数の粘弾性に基づいて、前記複数の押し当て力よりも低い押し当て力に対応した粘弾性を求めること、を特徴とする粘弾性測定装置である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
・第1の発明は、重量が大きい荷重検出部を駆動することなく、重量の小さい加圧子を駆動すればよいため、駆動部の小型、軽量化が図れる。これにより、測定者が測定装置を手に持ち測定する際の手ぶれの影響を軽減できる。かつ、駆動部の駆動力を小さくできるため、駆動電力を低減でき、消費電力を少なくできる。
また駆動部から被測定物までの距離を短くできる。これにより、手ぶれ等にともなう駆動部の回転軸ぶれの拡大を減少でき、かつ、回転軸ぶれを制御する軸受けや軸継ぎ手等の部品が不要となりコストダウンを図ることができる。また軸受け等の摺動摩擦の影響を受けないため測定精度の向上が図れる。
さらに、荷重センサを計測機の筺体に強固に固定できるため、荷重センサの測定精度の向上が図れる。
・第2の発明は、制御部が、加圧子の押し込み位置における、荷重検出部の出力と、加圧子の変位とに基づいて、被測定物の粘弾性を算出できる。
・第3の発明は、制御部が、パルスモータの駆動パルスに基づいて、加圧子の変位を取得するので、構成を簡単にできる。
・第4の発明は、加圧子の変位として荷重検出部自体の変位を加えるので、測定精度をより向上できる。
・第5の発明は、加圧子の接触角度を補正するので、測定精度をより向上できる。
・第6の発明は、面接触部と被測定物とが接触する圧力を適正に補正するので、荷重検出、変位取得の精度を向上でき測定精度を向上できる。
・第7の発明は、面接触部及び被測定物間の振動を低減するので、測定者の手ぶれ、体動等があっても、荷重検出、変位取得が安定するため、測定精度を向上できる。
また、本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
・第8の発明は、測定装置が傾いた場合でも、荷重検出部の検出基準点を補正できる。これにより、圧子及び被測定部の接触点を正確に判定できるし、また、これらが接触後においても、正確に粘弾性を測定できる。
・第9の発明は、荷重検出部の出力に対して傾き検出部が検出した加速度に対応した量にて相殺すれば検出基準点を補正ができるので、補正処理が簡単である。
・第10の発明は、面接触部の押し当て力を検出するので、面接触部の押し当て力の状態が適正な場合に、粘弾性を測定できる。
・第11の発明は、面接触部の押し当て力が規定圧力内である場合に、荷重検出部等の出力を用いた測定をするので、押し当て力の変化に起因する被測定物の粘弾性の変化を低減できる。また、複数回測定した場合でも測定条件を均一にできる。
・第12の発明は、円環部が被測定物を均一に押圧している状態で、粘弾性を測定できる。
・第13の発明は、測定装置が傾いた場合でも、押し当て力検出部のゼロ点を補正できる。これにより、測定者が測定装置を手に持って測定し、測定装置の設置角度が変化する場面でも、ゼロ点を補正して、正確に測定できる。
・第14の発明は、押し当て力の作用の中心位置を押し当て力表示部に表示するので、測定者は、押し当て力の作用の中心位置が適切になるように、装置の傾きを調整等できる。
・第15の発明は、押し当て力の大きさを識別可能な態様で表示するので、測定者は、適切な押し当て力になるように、装置の加圧具合を調整等できる。
・第16の発明は、複数の押し当て力の粘弾性から低押し当て力の粘弾性を求めるので、低押し当て力での測定が困難な被測定物であっても、低押し当て力の粘弾性を求めることができる。
第1実施形態の測定装置1の斜視図、使用態様を示す図である。 第1実施形態の測定装置1の上面図、断面図である。 第1実施形態の駆動部30近傍(図2(b)の矢印III部)を拡大して示す断面図である。 第1実施形態の測定装置1のブロック図である。 第1実施形態の測定装置1の処理のフローチャートである。 第2実施形態の測定装置201の上面図、断面図(図2に相当する図)である。 第3実施形態の測定装置301−1〜301−3の斜視図である。 第3実施形態の測定装置301−4の斜視図、断面図である。 第3実施形態の測定装置301−5の三面図である。 第3実施形態の測定装置301−6の三面図である。 第3実施形態の測定装置301−7の斜視図である。 第4実施形態の測定装置401の斜視図、断面図である。 第4実施形態の測定装置401のブロック図である。 測定装置が傾いた場合の測定誤差を説明するグラフである。 第4実施形態のロードセル20及び加速度センサ480の出力を示すグラフである。 被検者が揺動している状態における、肌の荷重及び変位の測定結果を示すグラフである。 第4実施形態の円環部471の押し当て力の分布が不均一な状態、均一な状態を説明する図である。 第4実施形態の測定装置401の一連の処理を説明するフローチャートである。 第4実施形態の押し当て力情報表示画面493aを示す図である。 円環部471の押し当て力とヤング率との関係を示す図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の測定装置1の斜視図、使用態様を示す図である。
図1(a)は、測定装置1の斜視図である。
図1(b)は、測定装置1の使用態様を示す図である。
なお、実施形態の説明及び図面では、図1(b)の状態を基準に、左右方向X、奥行方向Y、厚さ方向Zとする。
測定装置1は、左右方向Xに細長い直方体である。測定装置1の大きさは、掌に納まる程度の大きさである。測定装置1は、球圧子40を肌U1に押し込み、肌U1の粘弾性を測定する粘弾性測定装置である。
利用者である測定者Uは、測定装置1を掌で包むように持って、円環部11を頬等の肌U1(被測定物)に当てる。なお、測定者Uは、測定装置1を握るように持ってもよい。
また測定装置1を掌に収まるサイズに小型化することで、測定装置1を頬に充てる際、測定装置1が収まっている以外の掌を顔に当てながら計測することができる。これにより、手ぶれの影響を軽減できる。
図2は、第1実施形態の測定装置1の上面図、断面図である。
図2(a)は、測定装置1の内部構成を説明する上面図である。
図2(b)は、図2(a)のb−b部断面図である。
図3は、第1実施形態の駆動部30近傍(図2(b)の矢印III部)を拡大して示す断面図である。
図3(a)は、球圧子40が退避位置に配置された状態である。
図3(b)は、球圧子40が繰り出された状態である。
図2に示すように、測定装置1は、ケース10、円環部11、ロードセル20(荷重検出部)、駆動部30、球圧子40(加圧子)、基板50を備える。
ケース10は、測定装置1の筐体である。ケース10は、左右方向Xに長い直方体である。
円環部11は、ケース10上面に固定された円環状の筒体である。円環部11表面は、利用者の肌U1に面接触する面接触部11aである。円環部11の中心軸11bは、厚さ方向Zに平行である。
ロードセル20は、肌U1に加わる荷重(圧力)を検出する部材である。
ロードセル20は、平行ビーム型の起歪体21に、4つの歪みゲージ22a〜22dを貼付したタイプである。
起歪体21は、長手方向が、左右方向Xに一致するように配置される。起歪体21の右端部側21a(固定部側)は、ケース10の取り付けボス12に、ネジ止めにより固定されている。起歪体21の左端部側21b(可動部側)は、フリーであり、駆動部30を支持している。
上記構成により、ロードセル20は、起歪体21の左端部側21bに、駆動部30を介して厚さ方向Zに加わる荷重を測定することにより、肌U1に加わる荷重を測定する。
駆動部30は、球圧子40を支持し、球圧子40を押し込み方向Z2に(被測定物側)に移動する部材である。厚さ方向Zのうち、ケース10の円環部11側が球圧子40の押し込み方向Z2であり、その反対側が戻し方向Z1である。
図3に示すように、駆動部30は、パルスモータ31、送りネジ32、バネ33、ガイド34、移動体35を備える。
パルスモータ31の本体は、起歪体21の左端部側21bに固定されている。パルスモータ31の回転軸31aの軸方向は、厚さ方向Zである。
送りネジ32は、パルスモータ31の回転軸31a周囲に設けられたおネジである。送りネジ32は、移動体35のめネジ35aと噛み合っている。送りネジ32は、回転駆動されることにより、移動体35を厚さ方向Zに移動する。
バネ33は、送りネジ32のガタ(バックラッシュ等)を防止する引っ張りコイルバネである。バネ33は、下端が起歪体21に固定され、上端が移動体35に固定されている。これにより、バネ33は、移動体35を戻し方向Z1(起歪体21側)に引き寄せる。バネ33は2つ設けられており、移動体35をバランスよく引き寄せるようになっている。
ガイド34は、移動体35を厚さ方向Zに平行に案内する軸体である。ガイド34の軸方向は、厚さ方向Zである。ガイド34の下端は、起歪体21の左端部側21bに固定されている。ガイド34は、移動体35のガイド孔35bに挿入されている。ガイド34は、2つ設けられており、移動体35をバランスよく案内し、かつ、移動体35のXY平面内での回転を防止できるようになっている。
移動体35は、上記構成により、駆動部30によって、厚さ方向Zに移動する被駆動部分である。移動体35は、樹脂等により形成されており、軽量である。
球圧子40は、面接触部11aよりも押し込み方向Z2側に繰り出されて、肌U1に押し込まれる球体である。球圧子40は、移動体35上面に固定されており、移動体35と一体で、円環部11の中心軸11b上を厚さ方向Zに移動する。
球圧子40は、面接触部11aに対して最も引き込まれた退避位置(図3(a)の位置)から、押し込み方向Z2に繰り出され、面接触部11aに対して突出した位置(図3(b)の位置)に配置される。球圧子40の移動ストロークは、数mm程度である。
ここで、面接触部11aと肌U1の接触時に、肌U1には圧力が加わるため、肌U1は面接触部11aの中央部からZ1方向に盛り上がる。この盛り上がり量は、肌U1の柔さや、測定者が測定装置1を手に持ち肌に押し付けたときの力によって変動する。これにより、球圧子40の移動ストロークにおける、球圧子40と肌U1の接触する領域が変動し、測定に影響を及ぼすことが考えられる。例えば盛り上がる量が多い場合には、測定開始時(図3(a)の退避位置)において球圧子40が肌U1に接触してしまうことが考えられる。逆に盛り上がる量が少ない場合には、測定に十分な接触領域が得られないことが考えられる。
そこで、円環部11をZ方向に可動する機構を設けても良い。これにより、球圧子40と肌U1の接触領域の調整を行うことができる。また、より精度の高い測定を行うために、調整位置において円環部11の位置を固定できる機構を設けることが望ましい。
または、肌U1に加わる圧力をある範囲内に保つための機構や、圧力変動を測定する機構等の圧力調整部を設けても良い。例えば、圧力を吸収できる位置にバネを設け、バネの縮み量を変位計等でモニタリングすることで、適切な圧力であるかを判断し、測定開始のタイミングを測ったり、測定中に変動が大きかった場合にエラーを返したりすることができる。
上記構成により、駆動部30は、重量が大きいロードセル20を駆動することなく、重量の小さい球圧子40のみを厚さ方向Zに駆動すればよいため、駆動部30は、小型化、軽量化が図れる。これにより、測定者Uが測定装置1を手に持ち測定する際の手ぶれの影響を軽減できる。かつ、駆動部30の駆動力を小さくできるため、駆動電力を低減でき、消費電力を少なくできる。
また測定装置1は、駆動部30から被測定物である肌U1までの距離を短くできる。これにより、手ぶれ等にともなう駆動部30の回転軸ぶれの拡大を減少でき、かつ、回転軸ぶれを制御する軸受けや軸継ぎ手等の部品が不要となりコストダウンを図ることができる。また軸受け等の摺動摩擦の影響を受けないため測定精度の向上が図れる。
さらに、測定装置1は、ロードセル20をケース10の取り付けボス12にネジ止め(固定部)によって強固に固定し、ロードセル20の上に駆動部30を備える構成である。この構成のため、本願発明は、特許文献1の駆動部の上に荷重センサを備える構造による特有な問題、即ちロードセル20がボールネジ装置に固定されているため、バックラッシュの影響等でセンサの固定状態が不安定であることに起因する、初期荷重の変動や、繰り返し精度の悪化という問題が軽減される。
なお、固定部は、ネジ止めに限らず、接着剤等によって固定してもよい。
図2に示すように、基板50は、CPU(中央処理装置)、半導体記憶装置等が実装されたプリント配線基板である。基板50は、ケース10の取り付けボス13に固定されている。基板50は、測定装置1の各電気部品に、電気ケーブル等(図示せず)を介して電気的に接続されている。また基板50は、電池(図示せず)に接続され、各電気部品に電力を供給する。
図4は、第1実施形態の測定装置1のブロック図である。
測定装置1は、操作部61、表示部62、A/Dコンバータ63、モータ駆動回路64、記憶部65、制御部66を備える。
操作部61は、測定者Uが測定装置1を操作する部材である。測定装置1は、ケース10に設けられた操作ボタン等を備える(図1、図2では、図示を省略した)。操作部61は、操作情報を制御部66に出力する。
表示部62は、測定結果を表示する表示装置である。表示部62は、ケース10に設けられている(図1、図2では、図示を省略した)。
A/Dコンバータ63は、ロードセル20からのアナログ信号をデジタル信号に変換して、制御部66に出力する電気回路である。A/Dコンバータ63は、基板50に組み込まれている。
モータ駆動回路64は、パルスモータ31の駆動回路である。モータ駆動回路64は、制御部66の駆動パルスの出力に基づいて、パルスモータ31の駆動に適した電圧等を出力したりする。モータ駆動回路64は、基板50に組み込まれている。
記憶部65は、測定装置1の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するための記憶装置である。記憶部65は、基板50上に実装された記憶装置等により構成される。
制御部66は、測定装置1を統括的に制御する制御装置である。制御部66は、基板50上に実装されたCPU等により構成される。
制御部66は、A/Dコンバータ63の出力に基づいて、ロードセル20の荷重を算出したりする。制御部66は、駆動パルスを出力してパルスモータ31を制御し、駆動パルスのパルス数をカウントして、球圧子40の変位を取得する。つまり、制御部66は、球圧子40の変位を取得する変位取得部を兼用する。
図5は、第1実施形態の測定装置1の処理のフローチャートである。
測定開始時には、図1(a)に示すように、測定者Uは、測定装置1の円環部11の面接触部11aを肌U1に軽く密着させる。これにより、図3(a)の状態になる。その状態で、測定者Uは、操作部61を操作する。
ステップS(以下単に「S」という)1において、制御部66は、操作部61からの出力に基づいて、測定開始するか否かを判定する。制御部66は、測定開始すると判定した場合には(S1:YES)、S2に進み、一方、測定開始しないと判定した場合には(S1:NO)、S1の処理を繰り返す。
S2において、制御部66は、操作後、測定対象である肌U1に対し面接触部11aを押し当てた時におけるロードセル20に加わる荷重を、イニシャライズ、つまりゼロに設定する。
S3において、制御部66は、駆動パルスを出力し、パルスモータ31を駆動する。制御部66は、パルスモータ31の駆動開始と同時に、駆動パルスのカウントを開始してそのカウント数に基づいて球圧子40の変位を取得し、またロードセル20による荷重測定を開始する。
図3に示すように、これにより、球圧子40は、押し込み方向Z2に徐々に移動し、肌U1に接触する。
規定変位もしくは規定押込み荷重に至るまで、あるサンプリング時間間隔で、継続して変位及び押込み荷重を計測し、データを蓄積する。
S4において、制御部66は、押し込み荷重が規定押し込み荷重に達したか否か、又は球圧子40の変位が規定変位に達したか否かを判定する。制御部66は、これらいずれかに達したと判定した場合には(S4:YES)、S5に進む。一方、制御部66は、これらいずれにも達していないと判定した場合には(S4:NO)、S4を繰り返す。この繰り返しは、規定押し込み荷重に達するか、規定変位に達するまで(S4:YES)、繰り返される。
S5において、制御部66は、球圧子40を戻し方向Z1に駆動し退避位置(図3(a)参照)に配置する。また変位及び荷重の測定を停止し、データ蓄積を終了する。
S6において、制御部66は、粘弾性算出処理を行う。蓄積した変位及び荷重データに基づいて、肌U1の粘弾性を算出する。この算出方法は、種々の算出方法のなかから選択できる。例えば、「特開2011−137667の数式28,26及び31」を用い、3要素個体モデルにおける非線形物性値、すなわち弾性部のヤング率、粘弾性部の粘性コンプライアンス、及び粘弾性部中の弾性部のヤング率を求めることができる。なお、上記数式28,26及び31に対応する数式は、以下のとおりである。
Figure 2014038089
添えe、v、veは,それぞれ弾性部、粘弾性部、粘弾性部中の弾性部を表す。
Figure 2014038089
上記は、(εαドット)>(εβドット)>>(εγドット)の関係をもつひずみ速度であり、(εαドット)、(εβドット)は、比較的高速なひずみ速度、(εγドット)は、これらに比べ極めて低いひずみ速度を表す。
また、実施形態では、肌U1という薄い被測定物を測定する。このため、薄い被測定物の演算に適した「国際公開公報WO2010/084840の数式31及び34」を用い、肌U1の弾性として、ヤング率Eを求めた。なお、上記数式31及び34に対応する実施形態の各要素は、以下の通りである。
Figure 2014038089
なお、球圧子40の加圧にともなうロードセル20の左端部側20bの変位を無視できない場合には、制御部66は、駆動パルスに基づく変位に、左端部側20bの変位を加えて補正してもよい。この場合には、左端部側20bの変位と、ロードセル20の出力とを予め測定し記憶部65に記憶しておけばよい。そして、測定時に、制御部66が、ロードセル20の出力に基づいて、左端部側20bの変位を、記憶部65から読み出すようにすればよい。
S7において、制御部66は、粘弾性の測定結果を表示部62に出力する。なお、測定者Uが測定結果を後で確認できるように、制御部66は、測定結果を記憶部65に記憶して、操作部61の操作に応じて読み出せるようにしてもよい。
S8において、制御部66は、一連の処理を終了する。
また、測定装置1にPC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置を接続し、操作部61、表示部62、記憶部65、制御部66の機能の一部またはすべてを外部装置側に持たせることができる。あるいは測定装置1と外部装置の両方に機能を持たせることができる。例えば操作部61で測定開始の操作をする場合、測定装置1には測定開始用のスイッチを設け、外部装置側には通信用ソフト等に測定開始のコマンドを送信するボタンを設ける。これにより、測定者が測定シーンに合わせて測定開始の操作を選ぶことができる。
基板50には測定装置1と外部装置の通信用の回路を設ける。測定装置1と外部装置の接続は、有線(RS−232C、USB等)と無線(Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)等)のいずれも可能である。
以上説明したように、本実施形態の測定装置1は、駆動部30をロードセル20の可動端側に配置することにより、測定精度を向上できる。また制御部66がパルスモータ31の駆動パルスに基づいて、球圧子40の変位を取得するので、構成を簡単にできる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の各実施形態の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図6は、第2実施形態の測定装置201の上面図、断面図(図2に相当する図)である。
測定装置201は、荷重センサ220、シャーシ225を備える。
荷重センサ220は、円柱状等の小型の圧電素子を用いる。荷重センサ220の下面(固定端側)は、ケース210の底面に固定されている。荷重センサ220の上面(可動端側)は、シャーシ225が固定されている。
シャーシ225は、駆動部30を取り付けるベースとなる部材である。
上記構成により、測定装置201は、第1実施形態と同様に、球圧子40の押し込み荷重を、駆動部30を介して荷重センサ220が検出する。
以上説明したように、本実施形態の測定装置201は、荷重センサ220として圧電素子を用いるので、装置全体を小型化できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図7は、第3実施形態の測定装置301−1〜301−3の斜視図である。
図7(a)に示すように、測定装置301−1は、粘着シート371を備える。
粘着シート371は、円環部11の先端に設けられる。測定時には、粘着シート371は、肌に粘着する。これにより、測定装置301−1は、球圧子40の肌表面への接触角度を補正できるし、また測定者の手ぶれや体動があった場合でも、円環部11の先端(面接触部)を肌表面に密着させ、手ぶれ等の測定への影響を低減できる。
図7(b)に示すように、測定装置301−2は、3つの圧力センサ372を備える。
圧力センサ372は、円環部11の先端に等間隔で配置される。各圧力センサ372は、検出した圧力情報を、制御部66(図4参照)に出力する。制御部66は、3つの圧力センサ372の出力差が規定範囲内の場合に、測定を開始する。
これにより、測定装置301−2は、球圧子40の肌表面への接触角度が、規定範囲内に補正された場合にのみ、測定を開始できる。また、面接触部と肌とが適切な接触圧の状態で測定できるので、過度の接触圧に起因する肌の硬化にともなう測定誤差を抑制できる。
なお、制御部66は、各圧力センサ372の出力差が規定範囲外、又は各圧力センサ372の重心の位置が規定範囲外の場合には、正確に測れない可能性を測定者に音や光で警告(報知)してもよい。
また、圧力センサ372は、3つの部材ではなく、1つの円環状の部材でもよい。この場合にも、制御部66は、センサの出力が適切な範囲内のときに計測を開始することにより、球圧子40の接触角度が、規定範囲内に補正された場合にのみ測定を開始できる。また面接触部と肌とが適切な接触圧の状態で測定できるので、過度の接触圧に起因する肌の硬化にともなう測定誤差を抑制できる。さらに、この態様であると、部品数を削減できる。
図7(c)に示すように、測定装置301−3は、3つのスイッチ373を備える。
スイッチ373は、円環部11の先端に等間隔で配置される。スイッチ373は、戻し方向Z1に規定量移動すると、内部の電気接点がオンになり、信号を制御部66(図4参照)に出力する。制御部66は、3つのスイッチ373から信号が出力された場合にのみ、測定を開始する。
これにより、測定装置301−3は、球圧子40の肌表面への接触角度が、規定範囲内に補正された場合にのみ、測定を開始できる。
図8は、第3実施形態の測定装置301−4の斜視図、断面図である。
図8(a)は、測定装置301−4の斜視図である。
図8(b)は、図8(a)のb−b部断面を拡大して示す断面図である。
図8(c)、図8(d)は、第3実施形態の測定装置301−4のその他の形態の斜視図、断面図である。
図8(a)、図8(b)に示すように、測定装置301−4は、円環部の代わりに吸引ノズル374が設けられている。
測定装置301−4は、吸引ノズル374が肌U1表面に接した状態で、吸引ポンプ等(図示せず)を作動させて空気を吸引し、吸引ノズル374の縁部に肌U1を密着させる。
これにより、測定装置301−3は、球圧子40の肌U1表面への接触角度を補正できる。
また測定者の手ぶれや体動があった場合でも、吸引ノズル374の先端(面接触部)を肌表面に密着させ、手ぶれ等の測定への影響を低減できる。
なお、図8(c)、図8(d)に示すように、吸引ノズル374の形状は、先端に至るほど、径が大きくなるようにしてもよい。
図9は、第3実施形態の測定装置301−5の三面図である。
測定装置301−5は、ケース310、把持部312と、4つのバネ375a〜375dとを備える。
ケース310は、第1実施形態のケース10と同様な部材であり、第1実施形態と同様なロードセル、駆動部等が収容されている。
把持部312は、ケース310を支持する筐体である。測定時には、測定者は、把持部312を掌に包むように持ったり、握って、面接触部11aを肌に当てる。
バネ375a〜375dは、ケース310及び把持部312間に設けられたコイルバネである。バネ375a〜375dの下端は、把持部312に固定されている。バネ375a〜375dの上端は、ケース310の底部コーナ部に固定されている。
バネ375a〜375dが伸縮するので、ケース310は、把持部312に対して、回転方向θX,θYに回転可能に支持される。
これにより、測定装置301−5は、面接触部11aが肌に当接した場合に、ケース310が回転し、球圧子40の肌表面への接触角度を補正できる。また測定時の手ぶれ、体動にともなう面接触部11a及び肌間の振動を吸収して低減でき、この振動が測定に与える影響を低減できる。
また測定者は、測定時には、ケース310を直接持たない。このため、測定装置301−5は、測定者の把持に起因するケース310の歪みを低減できるので、ケース310の歪みに起因するロードセルの歪みを低減できる。これにより、測定装置301−5は、測定精度をより向上できる。
なお、バネ375a〜375dは、弾性体であれば他の部材でもよく、バネ375a〜375dの代わりに、例えば、板バネやゴム等を用いてもよい。
またバネが規定量以上に縮んだことを検出するセンサを設け、制御部66(図4参照)が、このセンサの出力に応じて、測定をしないようにしたり、正確に測れない可能性を測定者に音や光で警告(報知)すれば、過度の接触圧に起因する肌の硬化にともなう測定誤差を抑制できる。
図10は、第3実施形態の測定装置301−6の三面図である。
測定装置301−6は、ケース310、把持部312、ボールジョイント376を備える。
上記測定装置301−5が、ケース310及び把持部312間をバネ375a〜375dで接続したのに対して、測定装置301−6は、これら間をボールジョイント376で接続している。
これにより、測定装置301−6は、上記測定装置301−5と同様に、球圧子40の肌表面への接触角度を補正でき、面接触部11a及び肌間の振動の影響を低減でき、またロードセルが収納されたケースを直接把持しないため、ケースの歪みを低減し、測定精度をより向上できる。
図11は、第3実施形態の測定装置301−7の斜視図である。
測定装置301−7は、3つの突起377を備える。
突起377は、円環部11の先端の面接触部11aに等間隔に設けられる。突起377は、面接触部11aから突出している。
このため、測定者は、突起377が肌に接触した感触を確認して、面接触部11aの当り具合を修正できる。これにより、測定装置301−7は、球圧子40の肌表面への接触角度を補正できる。
また加速度センサや荷重センサ(荷重値誤差検出部)を搭載することで、手ぶれ等による荷重値の誤差の影響を低減し、測定精度を向上できる。荷重センサは、測定開始時点の初期負荷を基準として荷重変化を検出する。その際の初期負荷は、測定装置の角度(x、y、z方向)によって決まる。手ぶれ等が生じると初期位置から角度が変化するため、初期負荷が変動し、荷重値の誤差として現れてくる。この誤差を加速度センサや荷重センサによって検出し補正する。
例えば、加速度センサを搭載した場合には、初期位置と手ぶれ時の加速度情報から、初期負荷の変化を推定し補正する。
また荷重センサを搭載した場合には、測定用の荷重センサとは別に、測定用の荷重センサと同じ検出方向の補正用荷重センサを設ける。補正用荷重センサの初期負荷は、測定用荷重センサと同じにするか、若しくは荷重値に係数をかける等して調整する。測定用荷重センサの出力から、補正用荷重センサの出力を差し引くことで、手ぶれ等による初期位置からの角度変化による測定誤差をキャンセルすることができ、球圧子40に負荷された荷重のみを抽出することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図12は、第4実施形態の測定装置401の斜視図、断面図である。
図13は、第4実施形態の測定装置401のブロック図である。
測定装置401は、図7で説明した測定装置301−2と同様に、3つの圧力センサ475(475−1〜475−3)を備えるタイプである。
図12、図13に示すように、測定装置401は、圧力センサ475(押し当て力検出部)、加速度センサ480(傾き検出部)、通信部491、通信端末492、制御部466を備える。
圧力センサ475(475−1〜475−3)は、円環部471(471−1〜471−3)の表面(面接触部)の肌表面への押し当て力を検出する。圧力センサ475としては、例えば、ロードセル20と同様な構成を備えるもの、圧電素子を備えるもの等を利用できる。傾き検出部としては、加速度センサに限らず、例えば、傾斜センサ、ロードセル等でも代用できる。
各圧力センサ475−1〜475−3は、各円環部471−1〜471−3の直下に配置されている。各圧力センサ475−1〜475−3は、各円環部471−1〜471−3が押圧する肌の押し当て力を検出する。圧力センサ475の検出方向は、厚さ方向Zである。圧力センサ475の出力は、A/Dコンバータ476によってA/D変換されて、制御部466に出力される。
なお、円環部471の形状は、球圧子40を囲うような環状(枠状)であれば、円環状に限定されない。この形状は、例えば、四角形や三角形でもよい。
加速度センサ480は、ロードセル20の検出方向の傾き、圧力センサ475の検出方向の傾きを検出する。加速度センサ480は、圧電素子等の加速度センサ480である。加速度センサ480の加速度の検出方向は、ロードセル20及び圧力センサ475の検出方向と同様に、厚さ方向Zである。このため、加速度センサ480は、これらの検出方向の鉛直方向からの傾きを検出できる。加速度センサ480の出力は、A/Dコンバータ481によってA/D変換されて、制御部466に出力される。
加速度センサ480は、ロードセル20近傍に配置されている。このため、加速度センサ480は、ロードセル20近傍における加速度を検出できるので、ロードセル20の検出方向の傾きを正確に検出できる。
通信部491は、通信端末492に対して、押し当て力情報表示画面493a(図19参照)を送信する部分である。この押し当て力情報表示画面493aは、円環部471の押し当て力に関する情報を示す。通信部491は、無線通信するためのRF回路、アンテナ等を備える。
通信端末492は、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等である。通信端末492は、通信部491と無線通信して、押し当て力情報表示画面493aを受信する機能を有する。
通信端末492は、押し当て力表示部493を備える。
押し当て力表示部493は、液晶表示装置等の表示装置である。押し当て力表示部493は、押し当て力情報表示画面493aを表示する(図19参照)。測定者は、押し当て力表示部493の表示を確認しながら、測定を行うことができる。この場合、測定装置401本体と、通信端末492とが別体であるので、例えば、被検者自らが自分の頬等を測定するときでも、被検者は、押し当て力表示部493を見ることができる。
なお、通信部491及び通信端末492は、通信ケーブル等を介した有線通信で、画像情報を送受信してもよい。また、表示部62が、押し当て力表示部493を兼用してもよい。
制御部466は、上記実施形態と同様な処理の他に、後述する各種処理等を行う。
[ロードセル20のゼロ点]
測定装置401のロードセル20のゼロ点について説明する。
(測定装置が傾いた場合の測定誤差)
最初に、測定装置が傾いた場合の測定誤差について説明する。
図14は、測定装置が傾いた場合の測定誤差を説明するグラフである。
図14(a)は、測定装置の傾きが一定であり正常に測定した場合の測定結果を示すグラフである。
図14(b)は、被検者が揺動することによって、測定装置が揺動した場合の測定結果を示すグラフである。
図14(c)は、被検者が徐々に傾くことによって、測定装置が徐々に傾いた場合の測定結果を示すグラフである。
図14(a)に示すように、正常に測定した場合には、測定開始から球圧子40及び肌の接触前A1では、ロードセル20に基づいた実測値は、ほぼゼロでありブレがない。これは、ゼロ点(検出値基準点)が安定しているためである。なお、ゼロ点は、球圧子40の荷重0gfと判定すべき基準点である。つまり、ゼロ点は、球圧子40の荷重0gfに対応したロードセル20の出力値である。
この場合には、球圧子40及び肌の接触時(接触点A2)の荷重変動を、高精度に判定できる。また、接触後A3(接触点A2から測定終了まで)も、ゼロ点が安定している。このため、実測値のグラフは、きれいなカーブを描く。
なお、制御部466は、接触後A3の実測値に基づいて、第1実施形態で説明した「国際公開公報WO2010/084840の数式31及び34」にパラメータフィッティングを行い、ヤング率(粘弾性)を算出する。そして、上記数式に基づいた関数を、フィッティングカーブA4(上記数式に基づいた関数に対応した曲線)として、グラフ上に表示する。フィッティングカーブA4は、図中2点鎖線で示す。フィッティングカーブA4は、実測値を示す曲線とほぼ一致している。つまり、正常な測定で算出したヤング率は、正確である。
フィッティングカーブを正確に作成するためには、接触点の位置を正確に判定することが重要である。このため、接触点をより正確に判定することが、測定精度を向上するために重要である。
図14(b)に示すように、揺動した場合には、接触前B1において、被検者の揺動周期等に応じて、実測値が変動してしまう。
このような揺動は、被検者の呼吸等に起因する。また、このような実測値の変動は、測定装置401の傾きが変動することにより、駆動部30、球圧子40等の初期荷重によるロードセル20への負荷が変動して、ゼロ点が変動すること等に起因する。
この場合には、球圧子40及び肌の接触点B2の判定精度が低下してしまう。また、接触後B3にも、実測値の変動が発生する。フィッティングカーブB4は、実測値を示す曲線と一致しない。このため、ヤング率を算出しても、このヤング率は、不正確である。
図14(c)に示すように、被検者が徐々に傾いた場合にも、接触前C1において、傾きに応じて、ゼロ点が徐々に変動する。この傾きは、例えば、測定装置401が頬に押し当てられことによって、被検者の体が徐々に傾いてしまうこと等に起因する。
このため、図14(b)と同様に、制御部466は、球圧子40及び肌の接触点C2の判定の精度が低下する。また、接触後C3も、測定誤差が発生する。フィッティングカーブC4は、実測値を示す曲線と一致するが、ゼロ点が変動している。このため、ヤング率を算出しても、このヤング率は、不正確である。
(ロードセル20のゼロ点補正処理)
ロードセル20のゼロ点補正処理について説明する。
図15は、第4実施形態のロードセル20及び加速度センサ480の出力を示すグラフである。
図15(a)は、測定装置401を段階的に傾斜させた場合のロードセル20の出力及び加速度センサ480の出力の比較を説明する表である。
図15(a)に示すように、ロードセル20の検出方向を以下の5段階に変化させて、ロードセル20の出力及び加速度センサ480の出力を比較した。
・傾き−90°:検出方向が上側
・傾き−45°:検出方向が斜め上45°
・傾き0°:検出方向が水平方向
・傾き+45°:検出方向が斜め下45°
・傾き+90°:検出方向が下側
実線は、ロードセル20の出力を示す。点線は、加速度センサ480の出力を示す。
加速度センサ480の出力は、傾斜0°の場合において、ロードセル20の出力と同じになるように調整した。また、傾き−90°及び傾き+45°間の加速度センサ480の出力の変動幅が、ロードセル20の変動幅と同等になるように、係数を積算して補正した。つまり、加速度センサ480の出力を増幅した。
ところで、ロードセル20は、測定装置401の傾きに応じた球圧子40、駆動部30等の荷重を検出する。また、加速度センサ480は、測定装置401の傾きに応じた加速度を検出する。これらのセンサの検出方向は、同じ方向(厚さ方向Z)である。このため、これらのセンサは、測定装置401の傾きに応じて、同様な形態で、出力が変動する。
そこで、制御部466は、ロードセル20の出力に対して、加速度センサ480の上記調整後の力で相殺する(差し引く又は足し合わせる)ことによって、ロードセル20のゼロ点補正処理を行う。本実施形態では、ロードセル20の出力値及び加速度センサ480の出力値の正負が反対になるように補正しているので、両者を加算すればよい。ゼロ点の補正処理は、このような簡単な演算処理を行えばよく、容易である。
図15(b)、図15(c)は、被検者が揺動した場合のロードセル20、加速度センサ480の出力を示す図である。
図15(d)は、図15(b)、図15(c)に示す出力に基づいて、ゼロ点を補正した結果を示すグラフである。
なお、図15(b)〜図15(d)は、球圧子40が肌に接する前の状態で測定したものである。
図15(b)に示すように、ロードセル20の出力は、被検者の揺動周期に応じて、変動する。同様に、図15(c)に示すように、加速度センサ480の出力も、被検者の揺動周期に応じて、変動する。加速度センサ480の出力は、上記補正によって、ロードセル20の出力と同様な振幅になっている。
制御部466は、ロードセル20の出力値(図15(b))に、加速度センサ480の出力値(図15(c))を加算することにより、ロードセル20のゼロ点を補正する。
図15(d)に示すように、補正後の出力は、ほぼゼロになり、ゼロ点を補正できることが確認できた。
図16は、被検者が揺動している状態における、肌の荷重及び変位の測定結果を示すグラフである。
図16(a)は、ロードセル20のゼロ点補正をしない場合の測定結果である。
図16(b)は、ロードセル20のゼロ点補正をした場合の測定結果である。
図16(a)に示すように、被検者が揺動した場合には、測定結果は、図14(b)と同様に、球圧子40と肌との接触前D1及び接触後D3の両方において、被検者の揺動の影響を受けてしまう。また、接触点D2の判定も、不正確である。
図16(b)に示すように、ロードセル20のゼロ点補正をした場合には、接触前E1の荷重の実測値が安定している。接触後E3においても、被検者の揺動の影響が低減している。さらに、接触点E2の判定も、正確である。
このように、測定装置401は、ロードセル20のゼロ点補正処理をするので、被検者が揺動した場合でも、球圧子40及び肌の接触を正確に判定できるし、また、接触後も正確に測定できる。なお、説明は省略するが、被検者が徐々に傾いてしまう場合でも(図14(c)参照)、同様な効果を期待できる。
[圧力センサ475に関する補正処理]
圧力センサ475に関する補正処理について説明する。
(圧力センサ475のゼロ点補正処理)
測定装置401の押し当て力検出のゼロ点補正について説明する。
測定装置401は、加速度センサ480の出力を、上記ロードセル20のゼロ点補正に加えて、圧力センサ475のゼロ点補正(検出基準点)にも利用する。
ロードセル20、圧力センサ475、加速度センサ480の検出方向は、同じ(厚さ方向Z)である。このため、加速度センサ480は、圧力センサ475の検出方向の傾きも検出できる。
圧力センサ475のゼロ点補正は、例えば、以下の手法を用いることができる。
圧力センサ475に加わる円環部471等の荷重は、測定装置401が傾いても、測定装置401の傾き(角度)に基づいて算出できる。
そこで、無負荷状態において、図15(a)の−90°の状態で、圧力センサ475に加わる円環部471等の荷重を予め測定し、この荷重情報を記憶部65に記憶しておく。制御部466は、加速度センサ480の出力と、記憶部65の荷重情報とに基づいて、測定装置401の傾きにともなう圧力センサ475の出力の変化を算出する。そして、制御部466は、この出力の変化を、圧力センサ475の出力から差し引くように、ゼロ点補正を行う。
なお、加速度センサ480の出力と、ゼロ点の補正量とは、対応している。このため、上記ゼロ点補正は、測定装置401の傾きと、ゼロ点の補正量とを対応付けて、記憶部65に記憶しておくことによって、行ってもよい。この場合には、制御部466は、加速度センサ480の出力に基づいて、記憶部65を参照して、ゼロ点の補正量を読み出し、圧力センサ475の出力から差し引くようにすればよい。
これにより、測定装置401は、測定者が手に持って測定するために、傾きが不安定な場合でも、肌への押し当て力を正確に測定できる。
(押し当て力の適正処理)
測定装置401の押し当て力の適正処理について説明する。
人の肌は、押し当て力が大きくなると、硬化してヤング率が大きくなる性質を有する。このため、円環部471が人の肌を押す押し当て力が大きくなると、ロードセル20の出力が大きくなり、かつ、球圧子40の変位が小さくなる傾向がある。押し当て力の適正処理は、この押し当て力を適正にする処理である。
制御部466は、3つの圧力センサ475−1〜475−3の出力に基づいて、円環部471−1〜471−3が肌を押す押し当て力の合計が、規定範囲以内になった場合にのみ、駆動部30を駆動して、球圧子40の荷重及び変位を測定する。また、球圧子40及び肌が接触後に、押し当て力の合計が規定範囲外になった場合には、測定を中止する。
これにより、測定装置401は、押し当て力の合計が規定範囲内である場合にのみ測定を行うことができる。
規定範囲としては、3つの円環部471−1〜471−3の押し当て力の合計が「0〜200gf」であること等を用いることができる。
これにより、測定装置401、押し当て力が適正な場合にのみ、測定を行うことができる。
(押し当て力分布の均一処理)
測定装置401の押し当て力の適正処理について説明する。
図17は、第4実施形態の円環部471の押し当て力の分布が不均一な状態、均一な状態を説明する図である。
図17(a)に示すように、円環部471が肌U1に対して傾いて接触したりすると、円環部471の押し当て力分布が不均一になり(押し当て力F1,F2参照)、肌U1の表層が引っ張られたりする状態になる。このような状態では、人の肌U1を正確に測定することができない。
制御部466は、3つの圧力センサ475−1〜475−3の出力に基づいて、円環部471−1〜471−3が肌を押す押し当て力の相対値(各押し当て力の値に対する他の押し当て力の値)が、規定範囲以内になった場合にのみ、駆動部30を駆動して、球圧子40の荷重及び変位を測定する。また、球圧子40及び肌が接触後に、これら押し当て力の相対値が規定範囲外になった場合には、測定を中止する。
例えば、規定範囲が10gf以内と設定されている場合において、円環部471−1〜471−3の押し当て力がそれぞれ25gf,24gf,26gfのときには、押し当て力の相対値が規定範囲内のため、制御部466は、測定を開始する。一方、円環部471−1〜471−3の押し当て力がそれぞれ50gf,15gf,10gfのときには、押し当て力の相対値が規定範囲外なので、制御部466は、測定を中止する。
これにより、測定装置401は、これら押し当て力の相対値が規定範囲内である場合にのみ測定を行うことができる。
図17(b)に示すように、これらの押し当て力の相対値が規定範囲内である場合は、円環部471が肌U1を均一に押圧できている状態である(押し当て力F3,F4参照)。この場合は、押し当て力の作用の中心点Gが、円環部471の中心(つまり球圧子40の配置位置)に近接した状態で、測定できる。
これにより、測定装置401は、肌U1の表層が均一に引っ張られた状態で測定できる。
測定装置401の一連の処理を説明する。
図18は、第4実施形態の測定装置401の一連の処理を説明するフローチャートである。
図19は、第4実施形態の押し当て力情報表示画面493aを示す図である。
S401は、第1実施形態のS1(図5参照)と同様である。
S402において、制御部466は、ロードセル20、圧力センサ475−1〜475−3、加速度センサ480の出力の受け付けを開始して、圧子荷重、加速度(傾き)、押し当て力の測定を開始する。制御部466は、押し当て力として、圧力センサ475の上記ゼロ点補正処理を行ったものを用いる。
図19に示すように、また、制御部466は、押し当て力情報表示画面493aを作成する。
押し当て力情報表示画面493aは、円目盛493b、作用中心点指標493cを有する。
円目盛493bは、円環部471に対応した複数の同心円よって形成される。円目盛493bの中心は、円環部471の中心(つまり球圧子40の位置)に対応している。円目盛493bの上下左右方向は、測定装置1の左右方向X、奥行方向Yに対応している。
作用中心点指標493cは、円環部471−1〜471−3の押し当て力の中心点を示す。
このため、押し当て力の中心は、作用中心点指標493cが円目盛493bの中心に近い程、球圧子40の位置に近い。このような場合は、測定に適している。
また、制御部466は、作用中心点指標493cを、円環部471−1〜471−3の押し当て力の合計を識別可能な態様で表示する。この態様は、押し当て力の合計の大きさに応じて、例えば、作用中心点指標493cの色彩を変化させたり(小さい場合は青、適切な場合は緑、大きい場合は赤等)、濃度を変化させたり、指標の表示の大きさを変化させたりといった手法を用いることができる。また、制御部466は、押し当て力の合計の大きさを、数値で表示してもよい。
制御部466は、押し当て力情報表示画面493aを測定が終了するまで逐次作成して、通信部491を制御して、通信端末492に送信する。
通信端末492は、押し当て力情報表示画面493aを受信すると、押し当て力表示部493に表示する。
これにより、測定者は、押し当て力情報表示画面493aをリアルタイムで確認することにより、測定装置401の傾きを調整して、押し当て力の状態が適切になるように調整できる。すなわち、測定者は、作用中心点指標493cが測定に適切な円(例えば円目盛493bの最も内側の円)の内側になるように装置の傾きを調整したり、作用中心点指標493cが適切な色彩になるように、円環部471の加圧具合を調整できる。
なお、図19は、作用中心点指標493cの移動軌跡を表示した例を示すが、この軌跡の表示は、削除してもよい。
S403において、制御部466は、上記押し当て力の適正処理を行う。つまり、制御部466は、圧力センサ475−1〜475−3に基づいて円環部471−1〜471−3の押し当て力の合計が、規定範囲内であるか否かを判定する。制御部466は、規定範囲内であると判定した場合には(S403:YES)、S404に進み、一方、規定範囲外であると判定した場合には(S403:NO)、この判定を繰り返す。
S404において、制御部466は、上記押し当て力分布の均一処理を行う。つまり、制御部466は、圧力センサ475−1〜475−3に基づいて円環部471−1〜471−3の押し当て力の相対値が、規定範囲内であるか否かを判定する。制御部466は、規定範囲内であると判定した場合には(S404:YES)、S405に進み、一方、規定範囲外であると判定した場合には(S404:NO)、S403からの処理を繰り返す。
S403、S404の処理により、測定装置401は、押し当て力が適正であり(S403:YES)、かつ、押し当て力分布が均一の場合(S404:YES)のみ、S405以降の処理に進んで、肌の粘弾性に関する測定を開始できる。
S405において、制御部466は、駆動部30を駆動して、球圧子40の駆動を開始する。制御部466は、パルスモータ31のパルスカント(球圧子40の移動変位)、圧子荷重、加速度、押し当て力の計測データの記憶部65への蓄積(記憶)を開始する。
S406において、制御部466は、S403と同様に、押し当て力の合計が、規定範囲内であるか否かを判定する。制御部466は、規定範囲内であると判定した場合には(S406:YES)、S407に進み、一方、規定範囲外であると判定した場合には(S406:NO)、S407aに進む。
S407において、制御部466は、S404と同様に、これら押し当て力の相対値が、規定範囲内であるか否かを判定する。制御部466は、規定範囲内であると判定した場合には(S407:YES)、S408に進み、一方、規定範囲外であると判定した場合には(S407:NO)、S407aに進む。
S407aにおいて、制御部466は、計測を中止して処理を終了する(S411)。つまり、制御部466は、球圧子40を退避位置に配置して、計測データの蓄積を終了する。
このS407aに進む場合は、肌への押し当て力の状態が測定にとって不適正な場合(S406:NO、S407:NO)である。このため、測定装置401は、この場合には、測定を中止できる。測定者は、この場合には、最初から測定をやり直せばよい。
S408において、制御部466は、第1実施形態のS4(図5参照)と同様に、規定変位又は規定押し込み荷重に達したか否かを判定する。制御部466は、規定変位等に達したと判定した場合には(S408:YES)、S409に進み、一方、達していないと判定した場合には(S408:NO)、S406からの処理を繰り返す。
S409において、制御部466は、記憶部65に蓄積した計測データに基づいて、球圧子40の荷重データを補正する。つまり、制御部466は、球圧子40の荷重データに対して、加速度データを用いて上記ロードセル20のゼロ点補正処理を適用して、荷重データを補正する。そして、制御部466は、補正後の荷重データに基づいて、接触点の判定等を行い、さらに、パラメータフィッティングを行って、ヤング率を算出する。これにより、測定装置401は、信頼性の高い荷重データを用いて、粘弾性測定をすることができるので、測定精度を向上できる。
S410において、制御部466は、測定結果(補正後の荷重データに基づくグラフ(図14等参照)、算出したヤング率等)を表示部62に表示する。
S411において、制御部466は、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の測定装置401は、測定者が手に持って測定する装置であるために装置が傾いた場合でも、各センサのゼロ点補正することによって、測定精度を向上できる。また、円環部471及び肌の接触の状態が適正である場合に、測定できるので、測定精度をさらに向上できる。
図20は、円環部471の押し当て力とヤング率との関係を示す図である。
本実施形態のようなハンディタイプの測定装置401の場合、円環部471をある程度の押し当て力で肌に押し付けないと、測定結果が安定しない。すなわち、球圧子40の荷重等を安定させるには、円環部471をある程度の押し当て力で肌に押し付ける必要がある。
そのため、押し当て力0gfのヤング率を求めることは、困難である。一方で、図20に示すように、押し当て力とヤング率とは、比例関係にある。
そこで、測定装置401は、以下の処理によって、押し当て力0gf時のヤング率を求めることができる。
(1)制御部466が、圧力センサ475−1〜475−3の出力に基づいて、押し当て力が例えば、100gf、150gf、200gf時の測定を行う。なお、測定数は3つに限定されず、また、押し当て力は、これらの数値に限定されない。
(2)制御部466が、この3点の押し当て力に対応したヤング率を算出する。この算出する処理は、図18に示す上記処理を利用すればよい。
(3)制御部466が、これらのヤング率を用いて図20に示すような近似直線又は近似曲線を求める。
(4)制御部466が、この近似直線又は近似曲線に基づいて、押し当て力0gfのヤング率を求める。
このように、測定装置401は、押し当て力0gf以外のヤング率を求めることにより、押し当て力0gfのヤング率も求めることができる。
なお、求めるヤング率は、押し当て力0gfに対応したものに限定されず、これら3点で測定した押し当て力よりも低い押し当て力に対応したものであればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)実施形態において、制御部は、測定装置本体が備える例を示したが、これに限定されない。例えば、測定装置をパーソナルコンピュータ等の制御装置に接続し、制御部として、制御装置のCPU等を用いてもよい。
(2)実施形態において、制御部は、パルスモータの駆動パルスに基づいて、球圧子の変位を取得する例を示したが、これに限定されない。例えば、球圧子の変位を検出する光学センサ等の検出部を設け、制御部がこの検出部の出力に基づいて、球圧子の変位を取得するようにしてもよい。
(3)実施形態において、被測定物は、人の肌である例を示したが、これに限定されない。実施形態の測定装置は、柔らかい被測定物や薄い被測定物に適しているので、例えば、被測定物は、食品、繊維やゴム等でもよい。
(4)実施形態において、ロードセルの出力にノイズ(例えば、パルスモータの駆動にともなうロードセルの振動に起因するノイズ等)がのる場合には、例えば、ノイズを取り除くフィルタを設けてもよい。
(5)実施形態において、ロードセルの上に直接駆動部を配置した例を示したが、これに限定されない。例えば、ロードセル左端部(可動部)側に駆動部固定部をネジ止めし、ロードセル左端部側より左に位置した駆動部固定部に駆動部を固定する等にしてもよい。この場合、既存のロードセルに施す加工の手間が減る利点がある。
(6)実施形態において、圧子の形状は球である例を示したが、これに限定されない。
1,201,301−1〜301−7,401 測定装置
10,210,310 ケース
11,471 円環部
11a 面接触部
20,220 ロードセル
30 駆動部
31 パルスモータ
40 球圧子
66,466 制御部
312 把持部
371 粘着シート
372,475(475−1〜475−3) 圧力センサ
373 スイッチ
374 吸引ノズル
375a〜375d バネ
376 ボールジョイント
377 突起
U 測定者
U1 肌

Claims (16)

  1. ケースと、
    前記ケースに設けられ、被測定物に面接触する面接触部と、
    前記面接触部よりも前記被測定物側に移動して、前記被測定物に押し込まれる加圧子と、
    前記加圧子を支持し、前記加圧子を前記被測定物側に移動する駆動部と、
    固定部側が前記ケースに固定され、可動部側が前記駆動部を支持し、前記加圧子を前記被測定物に押し込む押し込み荷重を検出する荷重検出部と、
    前記加圧子の変位を取得する変位取得部と、
    を備える粘弾性測定装置。
  2. 請求項1に記載の粘弾性測定装置において、
    制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記駆動部を制御して、前記加圧子を押し込み位置に配置する加圧子押し込み処理を行い、
    前記加圧子押し込み処理の前記押し込み位置において、前記荷重検出部の出力と、前記変位取得部によって取得された前記加圧子の変位とに基づいて、前記被測定物の粘弾性を算出する粘弾性算出処理を行うこと、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  3. 請求項2に記載の粘弾性測定装置において、
    前記駆動部は、パルスモータを備え、
    前記制御部は、駆動パルスを出力して前記パルスモータを制御し、前記駆動パルスに基づいて前記加圧子の変位を取得し、前記変位取得部を兼用すること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の粘弾性測定装置において、
    前記制御部は、前記加圧子の変位として、前記荷重検出部自体の変位を加えて、前記粘弾性算出処理を行うこと、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の粘弾性測定装置において、
    前記加圧子の前記被測定物表面への接触角度を、前記被測定物表面に直交する方向に補正する接触角度補正部を備えること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の粘弾性測定装置において、
    前記面接触部と前記被測定物とが接触する圧力を適正に補正する接触圧補正部を備えること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の粘弾性測定装置において、
    この測定装置は、測定者が前記ケースを持って、前記面接触部を前記被測定物に接触させて使用するものであり、
    前記面接触部及び前記被測定物間の振動を低減する振動低減部を備えること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の粘弾性測定装置において、
    前記荷重検出部の検出方向の傾きを検出する傾き検出部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記荷重検出部の出力に対して、前記傾き検出部が検出した前記検出方向の傾きに対応した量を補正することにより、前記荷重検出部の検出基準点の補正を行うこと、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  9. 請求項8に記載の粘弾性測定装置において、
    前記傾き検出部は、加速度を検出することにより前記検出方向を検出し、
    前記制御部は、
    前記荷重検出部の出力に対して、前記傾き検出部が検出した加速度に対応した量を相殺することで、前記荷重検出部の検出基準点の補正を行うこと、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の粘弾性測定装置において、
    前記面接触部の押し当て力を検出する押し当て力検出部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記押し当て力検出部の出力に基づいて、粘弾性測定をするか否かを判定すること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  11. 請求項10に記載の粘弾性測定装置において、
    前記制御部は、
    前記押し当て力検出部の出力に基づいて、前記面接触部の押し当て力の出力が規定圧力内であると判定した場合に、粘弾性測定をすること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の粘弾性測定装置において、
    前記面接触部の複数の位置の前記押し当て力を検出する複数の前記押し当て力検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記複数の前記押し当て力検出部の出力に基づいて、前記複数の位置の前記押し当て力の相対値が規定範囲内である場合に、粘弾性測定をすること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  13. 請求項10から請求項12までのいずれかに記載の粘弾性測定装置において、
    前記荷重検出部の検出方向の傾きを検出する傾き検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記傾き検出部の出力に基づいて、前記押し当て力検出部の検出基準点の補正を行うこと、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  14. 請求項10から請求項13までのいずれかに記載の粘弾性測定装置において、
    前記面接触部の複数の位置の前記押し当て力を検出する複数の前記押し当て力検出部と、
    押し当て力に関する表示をする押し当て力表示部とを備え、
    前記制御部は、
    複数の前記押し当て力検出部の出力に基づいて、複数の位置の前記押し当て力の作用の中心位置を、前記押し当て力表示部に表示すること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  15. 請求項10から請求項14までのいずれかに記載の粘弾性測定装置において、
    押し当て力に関する表示をする押し当て力表示部を備え、
    前記制御部は、
    前記押し当て力検出部の出力に基づいて、前記押し当て力の大きさを識別可能な態様で、前記押し当て力表示部に表示すること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
  16. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の粘弾性測定装置において、
    前記面接触部の押し当て力を検出する押し当て力検出部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記押し当て力検出部の出力が異なる複数の押し当て力において、前記被測定物の粘弾性を算出し、
    算出した複数の粘弾性に基づいて、前記複数の押し当て力よりも低い押し当て力に対応した粘弾性を求めること、
    を特徴とする粘弾性測定装置。
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