JP2014037739A - 非開削掘削機の情報伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小径の掘削ヘッドの内部に組み込むことができ、掘削ヘッドから本体側に種々の情報を効率よく伝送するための非開削掘削機の情報伝送装置を提供する。
【解決手段】非開削掘削機のボーリングロッド2の先端部に設けられた掘削ヘッド3に配置された情報伝送装置であって、前記掘削ヘッドの先端部の掘削工具の後方に配置されたバッテリーと、前記バッテリーの後方に配置された駆動回路と、前記駆動回路の後方に配置された超磁歪素子35と、前記超磁歪素子を支持する素子ケース36と、前記超磁歪素子の後方に配置され、前記超磁歪素子からの振動を前記ボーリングロッドに伝達する振動伝達部材37とを有する。前記バッテリー、前記駆動回路、前記超磁歪素子および前記振動伝達部材は、前記掘削ヘッドの軸方向に沿ってほぼ直線的に配置されており、前記振動伝達部材は、前記素子ケースに対して、前記掘削ヘッドの軸方向に移動可能に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、水道管やガス管などの地中埋設工事や既設建築物の土台部分の地盤改良等の工事を行うための非開削掘削機における情報伝送装置に関し、さらに詳しくは、ボーリングロッド先端部の掘削ヘッドから非開削掘削機の本体側に位置や温度などの情報を効率よく伝送するための非開削掘削機の情報伝送装置に関するものである。
水道管、ガス管、電力線などの地中埋設工事において、従来からの開削工法では道路等に沿って長く深い溝を掘削する必要があり大量の排土が発生していた。また、工事に際して道路の交通を制限する必要があったり、工事のために多数の人員が必要であるなどの問題点があった。これらの問題点を解消するために、非開削工法によってこれらの地中埋設工事を行うことへの要求が高まっている。
非開削工法は、ボーリングロッドの先端部に設けられた掘削工具によってほぼ水平方向に掘削を行うものであり、掘削工具を貫入するための貫入坑、埋設工事の一端側の発進立坑、埋設工事の他端側の到達立坑等の最小限の立坑の掘削によって工事を進行させるものである。また、地震対策などのために既設建築物の土台部分の地盤改良等の工事を行う場合にも、非開削工法が有効に使用できる。
非開削工法においては、掘削工具によってほぼ水平方向に掘削を行うため、掘削工具の位置を高精度に検出することが必要である。掘削工具はボーリングロッドの先端部に固定された掘削ヘッドの先端側に配置されている。従来は、ボーリングロッド先端部の掘削ヘッド内に電磁波の発振器が配置されており、その発振器からの電磁波を地上の受信器によって受信することにより、掘削ヘッドと掘削工具の位置を検出していた。
地上の受信器は可搬型のものであり、その可搬型受信器を作業員が移動させて発振器からの電磁波を受信していた。すなわち、掘削ヘッドの真上位置と推定される位置の近傍を探索することにより、掘削工具の位置を求めていた。
掘削ヘッドの位置検出のための信号だけでなく、掘削ヘッド側の種々の情報を掘削機本体側に送ることができれば、それらの情報を掘削機本体側で有効に利用できる。非開削掘削機においてこのような情報伝送装置は今まで実現されていなかった。垂直方向の掘削を行う大型の掘削装置においては、掘削工具側の情報を地上設備に送るための伝送装置として下記の特許文献1に記載されたようなものがある。
特許文献1には、垂直方向の掘削を行う大型の掘削装置において、傾斜角度等の掘削情報を音響信号として掘削軸を介して地上設備に伝送させるようにした伝送装置が記載されている。
特開平10−121878号公報
非開削工法を施工するための非開削掘削機において、掘削工具の位置を検出するための前述のような方法は、地上での作業員が必要であり、掘削工具の位置測定に時間と人手がかかっていた。それだけでなく、前述のような方法では掘削工具の位置測定を行うことができない場合がある。掘削ヘッドの真上位置に河川や池などが存在する場合や、掘削ヘッドの真上位置に建築物などが存在する場合は、作業員がその真上位置の周囲を自由に移動できないため掘削工具の位置測定が行えない。
掘削ヘッドの内部に位置の測定装置を配置して、その位置測定データを非開削掘削機の本体側に伝送するようにすれば、地上の作業員を必要とせずに掘削工具の位置を測定できる。また、掘削ヘッドの真上位置がどのような状態であっても掘削工具の位置を測定できる。しかし、非開削掘削機の掘削ヘッドから本体側に情報を伝送するような装置は今まで実現されていなかった。
また、特許文献1に記載されているような伝送装置は、大径の掘削軸の内部に組み込まれるものであるため、ボーリングロッドおよび掘削ヘッドの直径が比較的小径の非開削掘削機にはそのまま適用することはできなかった。非開削掘削機の情報伝送装置としては、小径の掘削ヘッドの内部に組み込むことができて、効率よく情報を伝送できる伝送装置が必要であった。
そこで、本発明は、ボーリングロッド先端部の小径の掘削ヘッドの内部に組み込むことができて、掘削ヘッドから非開削掘削機の本体側に位置や温度などの情報を効率よく伝送するための非開削掘削機の情報伝送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の非開削掘削機の情報伝送装置は、非開削掘削機のボーリングロッドの先端部に設けられた掘削ヘッドに配置された情報伝送装置であって、前記掘削ヘッドの先端部の掘削工具の後方に配置されたバッテリーと、前記バッテリーの後方に配置された駆動回路と、前記駆動回路の後方に配置された超磁歪素子と、前記超磁歪素子を支持する素子ケースと、前記超磁歪素子の後方に配置され、前記超磁歪素子からの振動を前記ボーリングロッドに伝達する振動伝達部材とを有する。そして、前記バッテリー、前記駆動回路、前記超磁歪素子および前記振動伝達部材は、前記掘削ヘッドの軸方向に沿ってほぼ直線的に配置されており、前記振動伝達部材は、前記素子ケースに対して、前記掘削ヘッドの軸方向に移動可能に設けられたものである。
また、上記の非開削掘削機の情報伝送装置において、前記振動伝達部材の外周に接して配置され、合成樹脂からなる円筒形状の軸受部材を有することが好ましい。
また、上記の非開削掘削機の情報伝送装置において、前記振動伝達部材の先端側に配置され、前記振動伝達部材を後方に押圧するための柔軟性材料からなる押圧部材を有することが好ましい。
また、上記の非開削掘削機の情報伝送装置において、前記超磁歪素子を前記振動伝達部材に向けて付勢し、その付勢力を調整可能な素子付勢部を有することが好ましい。
また、上記の非開削掘削機の情報伝送装置において、前記バッテリーおよび前記駆動回路を収納する回路ケースを有し、前記回路ケースは、前記掘削ヘッドから取り外し可能に前記掘削ヘッドの内部に配置されたものであることが好ましい。
また、上記の非開削掘削機の情報伝送装置において、前記駆動回路は、前記回路ケース内に防振部材を介して収納されたものであることが好ましい。
本発明は、以上のように構成されているので、以下のような効果を奏する。
本発明によれば、バッテリー、駆動回路、超磁歪素子、振動伝達部材が掘削ヘッドの軸方向に直線状に配置されているため、比較的小径の非開削掘削用の掘削ヘッド内にも各要素を効率よく配置することができ、機械的振動による情報伝送を効率よく行うことができる。これにより、掘削ヘッドの位置や温度などの情報を非開削掘削機の本体側に効率よく伝送することができる。
合成樹脂からなる円筒形状の軸受部材により、振動伝達部材と素子ケースおよび接続部材間の摩擦による摩耗や熱の発生を防止することができる。
柔軟性材料からなる押圧部材によって振動伝達部材が押圧されていることにより、振動伝達部材からボーリングロッドへの振動の伝達が効率的に行われる。
駆動回路が回路ケース内に防振部材を介して収納されているので、掘削時の振動等による駆動回路の損傷や劣化を防止することができる。
図1は、本発明の情報伝送装置を適用する非開削掘削機1の全体構成を示す概略図である。 図2は、非開削掘削機1の掘削ヘッド3の構成を示す図である。 図3は、掘削ヘッド3の構成を示す拡大断面図である。 図4は、回路ケース32の構成を示す断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の情報伝送装置を適用する非開削掘削機1の全体構成を示す概略図である。非開削掘削機1による非開削工法は、ボーリングロッド2の先端部に設けられた掘削工具31(図2参照)によってほぼ水平方向に地盤9の掘削を行うものであり、掘削ヘッド3を貫入するための貫入坑91、埋設工事の一端側の発進立坑92、埋設工事の他端側の到達立坑等の最小限の立坑の掘削によって工事を進行させるものである。
このため排土量を極めて減少させることができ、工事のための人員も少人数とすることができる。工事に際して道路の交通を制限する必要がないという利点もある。また、地震対策などのために既設建築物の土台部分の地盤改良等の工事を行う場合にも、この非開削工法が有効に使用できる。
非開削掘削機1には無限軌道等の走行部14が設けられており、自走可能な構成になっている。このため非開削掘削機1は必要な位置に自走移動してそこから掘削工事を行うことができる。非開削掘削機1は、ボーリングロッド2の先端部に設けられた掘削ヘッド3を前進させて地盤9を掘削する。ボーリングロッド2は、一定の長さのロッド(単位ロッド)を必要な数だけ接続して使用する。また、ボーリングロッド2を前進させながら、単位ロッドを継ぎ足して使用することができる。
ロッド接続機構11は、ボーリングロッド2に単位ロッドを接続して継ぎ足したり、ボーリングロッド2から単位ロッドを取り外すための機構である。回転進退機構12は、ボーリングロッド2を回転駆動するとともに、ボーリングロッド2を前進または後退させるための機構である。ボーリングロッド2を回転させながら前進させると、ボーリングロッド2はほぼ直線的に進行して掘削を行う。ボーリングロッド2の回転を停止して前進させると、ボーリングロッド2はほぼ一定の曲率で曲がりながら進行して掘削を行う。
掘削ヘッド3には掘削工具31(図2参照)が傾斜して取り付けられており、これによって掘削ヘッド3の曲線状の掘削が行われる。また、掘削工具31からは高圧の泥水等の流体が噴出される。この流体噴出によって地盤9の土壌が崩され掘削が進行する。操作盤13は、非開削掘削機1の掘削作業やボーリングロッド2の接続・取り外し作業の操作を行ったり、各部の状態を確認するためのものである。操作盤13には、各種の操作や入力を行うための操作ボタンや、各種の情報を表示するための表示部が設けられている。
図2は、ボーリングロッド2の先端部に設けられた掘削ヘッド3の構成を示す図である。この図では、掘削ヘッド3の後部が断面で示されており、掘削ヘッド3の内部の構造が示されている。掘削ヘッド3はボーリングロッド2の先端部に設けられている。すなわち、掘削ヘッド3の後端部の接続部材39にはボーリングロッド2が接続される。
この掘削ヘッド3は、非開削掘削用として比較的小径に構成されており、本体部および接続部材39の直径(外径)は約100mm程度である。なお、接続部材39に接続されるボーリングロッド2の直径(外径)は50〜60mm程度である。掘削ヘッド3の前端部には掘削工具31が傾斜状態で固定されている。
掘削ヘッド3の内部には、高圧の泥水等の流体を掘削工具31側に供給する流体供給路38が形成されている。流体供給路38を通して高圧の泥水等の流体が供給され、この高圧流体が掘削工具31から噴出される。掘削ヘッド3の内部には、回路ケース32が取り外し可能に収納されている。回路ケース32は防水機能を有する密封容器であり、その内部にはバッテリー33(図4参照)および駆動回路基板34(図4参照)が収納されている。
また、掘削ヘッド3の内部には、素子ケース36が収納され固定されている。素子ケース36には、磁歪現象により電気信号を機械的な振動に変換する超磁歪素子35が固定されている。超磁歪素子35の振動部は振動伝達部材37に接触しており、超磁歪素子35の振動は振動伝達部材37に伝達される。ここで、超磁歪素子35の振動が掘削ヘッド3の軸方向(図の左右方向)の振動となるように、超磁歪素子35が配置されている。
振動伝達部材37は、素子ケース36に対して掘削ヘッド3の軸方向に移動可能に設けられている。振動伝達部材37の後端は、接続部材39に接続されたボーリングロッド2に接触しており、超磁歪素子35の振動が振動伝達部材37を介してボーリングロッド2に伝達される。振動伝達部材37が軸方向に移動可能に設けられているため、超磁歪素子35の振動を効率よくボーリングロッド2に伝達することができる。
掘削ヘッド3に配置された回路ケース32内部の駆動回路基板34には、超磁歪素子35を電気的に駆動する駆動回路が設けられている。また、この駆動回路基板34には、掘削ヘッド3の位置を検出するための重力センサーや温度センサーなどのセンサー類や測定回路が設けられている。これにより、掘削ヘッド3の位置、姿勢、温度などに関する種々の情報を、非開削掘削機1の本体側に伝送することができる。
駆動回路基板34には超磁歪素子35の駆動回路が含まれており、駆動回路基板34は回路ケース32に設けられた端子を介して超磁歪素子35に接続されている。種々の情報は駆動回路基板34から超磁歪素子35に送られ、超磁歪素子35において機械的振動に変換され、その機械的振動がボーリングロッド2自体を伝送媒体として非開削掘削機1の本体側に伝送される。
超磁歪素子35から伝達される機械的振動の振動数は例えば1kHz程度が使用できる。この機械的振動に対して適宜の変調が加えられ、掘削ヘッドの位置、姿勢、温度などの情報が変調によって付加された機械的振動が非開削掘削機1の本体に送られる。非開削掘削機1の本体側では機械的振動から情報を復調して取り出すことができる。
図3は、掘削ヘッド3の超磁歪素子35周辺の構成を示す拡大断面図である。この図は掘削ヘッド3後端部の接続部材39にボーリングロッド2が接続された状態を示している。接続部材39とボーリングロッド2はそれらの端部に形成されたテーパーねじによって接続されている。ボーリングロッド2には高圧流体の供給路が中心軸に沿って設けられており、ボーリングロッド2が接続部材39に接続されると、ボーリングロッド2の供給路が掘削ヘッド3の流体供給路38に接続される。高圧流体は非開削掘削機1の本体側からボーリングロッド2内の供給路を通して掘削ヘッド3に供給される。
掘削ヘッド3の本体と接続部材39もねじによって結合されている。ねじ結合をゆるめることにより、接続部材39を掘削ヘッド3の本体から取り外すことができる。掘削ヘッド3の本体から接続部材39を取り外すと、掘削ヘッド3の内部から素子ケース36および回路ケース32などを取り出すことができる。
振動伝達部材37は、素子ケース36に対して掘削ヘッド3の軸方向に移動可能に設けられている。振動伝達部材37は断面円形に形成されているが、その外周に接して合成樹脂からなる円筒形状の軸受部材371,372が配置されている。軸受部材371,372はいわゆる高性能ポリマーからなる摺動軸受であり、無潤滑、無給油で低摩擦係数を維持可能な軸受となっている。軸受部材371,372により、振動伝達部材37と素子ケース36および接続部材39間の摩擦による摩耗や熱の発生を防止することができる。
振動伝達部材37の先端側には柔軟性材料からなる押圧部材373が配置されている。押圧部材373としては硬質ゴム等が使用できる。ボーリングロッド2が接続部材39に接続されると、ボーリングロッド2の先端が振動伝達部材37を前方に移動させるが、振動伝達部材37は押圧部材373によって押し返されボーリングロッド2側に押圧されることになる。振動伝達部材37に対するこの押圧により、振動伝達部材37からボーリングロッド2への振動の伝達が効率的に行われる。
また、素子ケース36と超磁歪素子35の間には、超磁歪素子35を振動伝達部材37に向けて付勢する素子付勢部362が配置されている。素子付勢部362による超磁歪素子35への付勢力を所定値に調整することで、超磁歪素子35から伝達する機械的振動の振動数を振動系の共振振動数に一致させることができる。伝達振動数を共振振動数に一致させるか共振振動数近傍の振動数とすることにより、超磁歪素子35から伝達する機械的振動の強度を増大させることができ、信号雑音比(SN比)などの通信品質を向上させることができる。
素子付勢部362は、くさび機構や調整ねじにより超磁歪素子35への付勢力を調整可能なものとすることができる。また、素子付勢部362は、硬質ゴム等の弾性材料からなる板状の部材でもよい。その場合、素子付勢部362の板厚や材質を変更することにより、付勢力を調整することができる。素子付勢部362による付勢力は、伝達振動強度を最大とするような最適値とした後はその値に固定しておく。
素子ケース36と回路ケース32との間には、ウレタンゴム等の軟質材料からなる振動抑制部材361が配置されている。振動抑制部材361は中央部が空洞の円筒形状の部材である。振動抑制部材361により超磁歪素子35の振動が回路ケース32側に伝達するのを抑制できる。回路ケース32内の駆動回路基板34には、種々のセンサー等の精密電子部品が含まれており、駆動回路基板34に印加される振動はできるだけ低減することが望ましい。
図4は、回路ケース32の構成を示す断面図である。回路ケース32は防水機能を有する密封容器であり、その内部には2個のバッテリー33,33および駆動回路基板34が収納されている。回路ケース32の左方の先端部は本体にねじ接続されたキャップとなっており、このキャップを取り外すことで2個のバッテリー33,33を容易に交換することができる。
また、駆動回路基板34は回路ケース32内に防振部材341を介して収納されている。防振部材341はシリコーン樹脂等の防振機能を有する材料が使用できる。この防振部材341により、掘削時の振動等による駆動回路基板34の損傷や劣化を防止することができる。なお、回路ケース32は掘削ヘッド3から取り外し可能に設けられている。
以上のように、本発明によれば、バッテリー33,33、駆動回路基板34、超磁歪素子35、振動伝達部材37が掘削ヘッド3の軸方向に直線状に配置されているため、比較的小径の非開削掘削用の掘削ヘッド3内にも効率よく配置することができ、機械的振動による情報伝送を効率よく行うことができる。
本発明によれば、ボーリングロッド先端部の小径の掘削ヘッドの内部に組み込むことができて、掘削ヘッドから非開削掘削機の本体側に位置や温度などの情報を効率よく伝送するための非開削掘削機の情報伝送装置を提供することができる。
1 非開削掘削機
2 ボーリングロッド
3 掘削ヘッド
9 地盤
11 ロッド接続機構
12 回転進退機構
13 操作盤
14 走行部
31 掘削工具
32 回路ケース
33 バッテリー
34 駆動回路基板
35 超磁歪素子
36 素子ケース
37 振動伝達部材
38 流体供給路
39 接続部材
91 貫入坑
92 発進立坑
341 防振部材
361 振動抑制部材
362 素子付勢部
371 軸受部材
373 押圧部材

Claims (6)

  1. 非開削掘削機のボーリングロッド(2)の先端部に設けられた掘削ヘッド(3)に配置された情報伝送装置であって、
    前記掘削ヘッド(3)の先端部の掘削工具(31)の後方に配置されたバッテリー(32)と、
    前記バッテリー(33)の後方に配置された駆動回路(34)と、
    前記駆動回路(34)の後方に配置された超磁歪素子(35)と、
    前記超磁歪素子(35)を支持する素子ケース(36)と、
    前記超磁歪素子(35)の後方に配置され、前記超磁歪素子(35)からの振動を前記ボーリングロッド(2)に伝達する振動伝達部材(37)とを有し、
    前記バッテリー(33)、前記駆動回路(34)、前記超磁歪素子(35)および前記振動伝達部材(37)は、前記掘削ヘッド(3)の軸方向に沿ってほぼ直線的に配置されており、
    前記振動伝達部材(37)は、前記素子ケース(36)に対して、前記掘削ヘッド(3)の軸方向に移動可能に設けられたものである非開削掘削機の情報伝送装置。
  2. 請求項1に記載した非開削掘削機の情報伝送装置であって、
    前記振動伝達部材(37)の外周に接して配置され、合成樹脂からなる円筒形状の軸受部材(371,372)を有する非開削掘削機の情報伝送装置。
  3. 請求項2に記載した非開削掘削機の情報伝送装置であって、
    前記振動伝達部材(37)の先端側に配置され、前記振動伝達部材(37)を後方に押圧するための柔軟性材料からなる押圧部材(373)を有する非開削掘削機の情報伝送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載した非開削掘削機の情報伝送装置であって、
    前記超磁歪素子(35)を前記振動伝達部材(37)に向けて付勢し、その付勢力を調整可能な素子付勢部(362)を有する非開削掘削機の情報伝送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した非開削掘削機の情報伝送装置であって、
    前記バッテリー(33)および前記駆動回路(34)を収納する回路ケース(32)を有し、
    前記回路ケース(32)は、前記掘削ヘッド(3)から取り外し可能に前記掘削ヘッド(3)の内部に配置されたものである非開削掘削機の情報伝送装置。
  6. 請求項5に記載した非開削掘削機の情報伝送装置であって、
    前記駆動回路(34)は、前記回路ケース(32)内に防振部材(341)を介して収納されたものである非開削掘削機の情報伝送装置。
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