JPH07294658A - 信号伝送装置及び信号伝送方法 - Google Patents

信号伝送装置及び信号伝送方法

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JPH07294658A
JPH07294658A JP8694194A JP8694194A JPH07294658A JP H07294658 A JPH07294658 A JP H07294658A JP 8694194 A JP8694194 A JP 8694194A JP 8694194 A JP8694194 A JP 8694194A JP H07294658 A JPH07294658 A JP H07294658A
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signal transmission
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長距離の信号伝送、が可能で保持の容易な信
号伝送装置及び信号伝送方法を提供する。 【構成】 磁歪現象を利用して音波を発生させ、この音
波信号を棒状体中に伝搬させ、該棒状体の他点で受信し
て電気信号に変換して信号伝送を行う。 【効果】 発信器の音波出力が強力で伝送による減衰が
少なく正確な信号の伝送ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば石油やガス井
の掘削時等に用いて、地中情報をリアルタイムに地上に
伝送する信号伝送装置及び信号伝送方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、掘削コストの低減や安全性の向上
を図り、即座に掘削情報を入手して掘削制御をするため
に、掘削しながら地層情報や掘削情報をリアルタイムで
地上に伝送するMWD(Measurement While Drilling)
システムが用いられている。このMWD技術の詳細につ
いては、例えば電気学会誌112巻11号(平成4年発
行)の877頁乃至884頁に記載されている。
【0003】図30,31,32は、従来の信号伝送装
置及び信号伝送方法を示す概念図であり、図において、
101は地上に設けられた掘削リグ、102は掘削リグ
101に支えられ、坑井100中で回転するドリルパイ
プである。ドリルパイプ102は所定の長さを有し(例
えば約9メートル)、その両端にネジが設けられてい
て、掘削時に坑井100が深くなるにつれて、次々に継
ぎ足して全長を長くできるようになっている。
【0004】このようにして継ぎ足されたドリルパイプ
102の列(この列を「ドリルストリング」と称する)
の先端部には、図31に示すように、該ドリルパイプ1
02を連結するためのドリルカラー102aが接続さ
れ、更にその先端には切刃であるドリルビット102b
が取り付けられ、ドリルパイプ102の回転によって坑
井100を掘削するようになっている。
【0005】103はドリルパイプ102中に泥の混じ
った水(これを「マッド」と称する)を地上から送り込
む泥水ポンプ、103aは泥水を貯留しておく泥水タン
クである。泥水タンク103a中の泥水は、泥水ポンプ
103によってドリルパイプ102中に下方に向けて圧
送され、ドリルビット102bに達した後、坑井100
とドリルパイプ102の外側との間を通って地上に向か
い、再び泥水タンク103a中に戻される。
【0006】105a〜105nは坑底における掘削に
必要な情報を検出する各種の検出器であり、ドリルカラ
ー102aの先端部に取り付けられ、次のような物理量
が検出される。すなわち、 (1)掘削情報として:ドリルビット荷重、ドリルビッ
トトルク、曲げモーメント、振動値など (2)坑井情報として:方位(坑井が所定の方向に掘ら
れているか否かを評価するため)、傾斜、圧力、温度な
ど (3)地層評価情報として:地層ガンマ線量、地層比抵
抗(電気抵抗)など である。
【0007】104bはドリルカラー102aの先端部
に設けられ、検出器105a〜105nからの掘削中に
おける坑底からの各種検出信号を変調して、送信機10
4に送信する変調装置である。104は変調装置104
bからの信号を増幅して送信アンテナ104cに出力す
る送信機である。
【0008】104aは送信機104、変調装置104
b及び検出器105a〜105n等に稼働電力を供給す
る発電機、104gは泥水の流れによって回転するター
ビンの動翼であり、この動翼104gの回転によって発
電機104aが回転し、発電がなされる。104hは泥
水の流れの方向を変えるタービンの静翼である。
【0009】以上の送信装置(送信機104、変調装置
104b等)及び検出器105a〜105nは、図31
に示すように、ドリルカラー102a内の格納容器10
4f内に収容され、泥水の影響を受けないように密封さ
れている。また、発電機104a、タービンもその上部
に結合されている。
【0010】104cはドリルカラー102aの外周部
分の一部に絶縁材104eにより隔てられて設けられた
送信アンテナであり、ドリルカラー102aに絶縁され
て取り付けられたボルト104dによってドリルカラー
102aを貫いて送信機104に電気的に接続されてい
る。
【0011】106は地上に設けられた受信アンテナ、
107は受信アンテナ106で受信した信号を増幅する
受信増幅器、108は受信増幅器107からの信号を復
調する復調装置、109は復調装置108からの信号を
A/D変換等の信号処理をした後、その値に記憶、演算
等のデータ処理を施すデータ処理装置、110はデータ
処理装置109からのデータを表示又は警報する表示装
置である。
【0012】次に動作について説明する。石油やガス井
の掘削は、掘削リグ101からドリルパイプ102及び
ドリルカラー102aを順次接続し、ドリルカラー10
2aの先端に取り付けたドリルビット102bを回転し
て行われる。掘削中は、泥水タンク103aの掘削泥水
を泥水ポンプ103より送出し、ドリルパイプ102、
ドリルビット102b、坑壁を通して泥水タンク103
aに循環し、掘削屑を地上に搬出する。
【0013】坑底には送信機104が設置され、泥水ポ
ンプ103から掘削泥水が送出され規定流量に達する
と、送信機104に搭載された発電機104aが掘削泥
水により駆動されて起動し、送信機104に電力が供給
される。送信機104に電力が供給されると、検出器1
05a〜105nで検出され、変調装置104bで変調
されたデータが送信機104から送信アンテナ104c
に出力され、該送信アンテナ104cから地層中に電波
の形態で発信される。この電波を地上の受信アンテナ1
06で受信し、受信増幅器107でフィルタリングと増
幅を行い、復調装置108に入力する。復調装置108
では、入力された信号の復調処理を行い、検出器105
a〜105nの検出したデータの形に復調する。この復
調されたデータはデータ処理装置109に入力され、該
データ処理装置109では入力されたデータを時間、深
度等の地上情報と照合して表示の目的に応じたデータ処
理を行い、表示装置110上に表示する。
【0014】このような従来の電波による信号伝送装置
及び信号伝送方法は、例えばグルジンスキ(R.GRUDZINS
KI)他、「ドリルパイプストリングに沿った電磁波の伝
播を用いた遠隔測定( TELEMETRY USING THE PROPAGATI
ON OF AN ELECTROMAGNETICWAVE A LONG A DRILL PIPE S
TRING )」(MWD SYMPOSIUM PROCEEDINGS pp49-51,FEBR
UARY 26-27 1990, LOUISIANA STATE UNIVERSITY, LOUIS
IANA)に記載されているように、電波は地中での減衰が
比較的大きくて到達距離が短く、例えば6000メート
ル級の深井戸には適用しにくい欠点があった。
【0015】電波を信号伝送媒体として用いた場合のこ
のような欠点を解消するため、例えばヨーロッパ特許公
開EP0552833A1号公報に記載されているよう
に、圧電セラミックスを発信源として用いた音波による
管体伝送システムが提案されている。
【0016】図33はこの管体伝送システムの坑底のシ
ステム構成を示す側面図である。図において、332は
圧電セラミックスを用いた発信器、334は受信側のレ
シーバサブ、335は受信した音波を電気信号に変換す
る受信トランスデューサ、319はMWDツール、31
1はドリルパイプ、312はドリルカラーである。
【0017】次に動作について説明する。発信器332
から発生した超音波は、ドリルカラー312、ドリルパ
イプ311から成る管体に伝達され、上方に伝搬する。
この従来例では、管体の途中に設置されたレシーバサブ
334上の受信トランスデューサ335により前記超音
波が受信され、更にMWDツール319を介して、例え
ばマッドパルスを用いた方法で地上に向けて情報が送信
される。
【0018】図34は発信器332の構造を示した分解
斜視図であり、図において、372は積層されたセラミ
ックスの結晶である。図35は発信器332の断面図で
あり、353はスプリング等の弾性体、337は発信器
332と管体を結合するカップリング部である。発信器
332は管体に設けられた凹所に設置され、一端のカッ
プリング部337がドリルストリングの横表面に押し当
てられ、弾性体353が発信器332の振動を管体にカ
ップルするようにバイアス力を積層セラミックス結晶3
72に与える構造となっている。
【0019】図36は図33〜図35の従来例の発信器
332の駆動電圧波形(図36(1))と管体の伝搬信
号波形を表す波形図である(図36(2))。符号36
6は発信器332の駆動電圧波形、367,368は管
体で発生する伝搬波形である。
【0020】管体を伝搬する信号は次のようにして生成
される。すなわち、まず発信器332の共振周波数に対
応する約20kHzの周波数の搬送波を4波バースト電
圧としてセラミックス結晶372に印加し、セラミック
ス結晶372を励振する。このセラミックス結晶372
の振動はカップリング部337を介して管体に伝搬し、
これにより縦波367、横波368から成る超音波振動
が管体に発生する。
【0021】図37は発信器332の励振電圧の変調方
式を示す波形図である。図37の(1)はビット”1”
の場合の励振電圧波形を示し、図37の(2)はビッ
ト”0”の場合の励振電圧波形を示す。この励振電圧は
リピートレートでコード化され、第一のレートはビッ
ト”1”に対応させ、この従来例では6.2msecで
あり、第二のレートはビット”0”に対応させて、この
従来例では12.4msecである。
【0022】発信器332から伝搬された超音波振動は
ドリルストリングを上方に伝搬し、発信器332と同様
の構造をした受信トランスデューサ335で検出され、
この受信トランスデューサ335の圧電結晶の振動によ
り出力電圧が発生される。あるいは、圧電加速度計が前
記超音波振動の検出に用いられる。
【0023】受信トランスデューサ335で検出された
音波信号は、電気信号に変換された後、図示しないフィ
ルタを介して雑音成分を除去し、更に図示しないA/D
変換器でディジタル信号に変換され、MWDツール31
9に入力され、例えばマッドパルスにより更に上方に伝
送される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の信号伝送装置及
び信号伝送方法は以上のように圧電セラミックスを用い
て該圧電セラミックスのピエゾ効果を用いて音響信号を
発生させるように構成されているので、次のような問題
点があった。すなわち、 (1)圧電セラミックスは強度が金属材料に比較して弱
いこと。 (2)圧電セラミックスはキューリー温度が120°C
程度であり、この温度を超えると圧電歪みが発生しなく
なるので、高温環境下では使用できないこと。 (3)電界を印加する方向と結晶歪み軸とが一致し、事
前に圧力を付加しておくプリロードをかける場合に、電
極部にストレスがかかり、電極が損傷する恐れがあるこ
と。 (4)圧電セラミックスの厚さ等の寸法に応じてその発
信周波数が固定されてしまうこと。すなわち、そのディ
メンジョンに対応する発信周波数での励振が必要であ
り、管体に効率よく音波を発生させるに足るインパクト
性のエネルギー注入が不可欠となること。 (5)リピートレートで変調するにしても搬送波が必要
となり、搬送波による励振は、エネルギーの伝達がカプ
リング部による振動結合によるため、管体へのエネルギ
ーの伝達に限界があること。 (6)リピートレートによる信号伝達方式は、リピート
レートを判別するためにバースト信号を繰り返し発生さ
せる必要があり、1ビット当たりの情報を発生伝達する
ための最小時間が制限され、ビットレートを上げること
が難しいこと。
【0025】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、小振幅の励振振幅で大き
な励振加速度が得られ、従って保持が容易であって、か
つ長いドリルストリングを用いた場合にも確実に信号伝
送のできる信号伝送装置を得ることを目的とする。
【0026】請求項2の発明は、搬送波を用いずに変調
でき、加振力が高く、かつビット当たりの電力が少ない
ので確保し得る電力容量に制限のあるMWD伝送システ
ムに用いるの適し、更に高ビットレートの伝送の可能な
信号伝送装置を得ることを目的とする。
【0027】請求項3の発明は、高インパルス電流によ
る渦電流損が少なく出力の大きい発信のできる信号伝送
装置を得ることを目的とする。
【0028】請求項4の発明は、発信出力が大きく発信
効率が高く、従って小型化の可能な信号伝送装置を得る
ことを目的とする。
【0029】請求項5の発明は、構造が簡単で実装性の
高い信号伝送装置を得ることを目的とする。
【0030】請求項6の発明は、加振力を音波の伝送媒
体に効率よく伝達できる信号伝送装置を得ることを目的
とする。
【0031】請求項7の発明は、大きな加振力を伝達で
きる信号伝送装置を得ることを目的とする。
【0032】請求項8の発明は、大きな加振力を伝達で
きる信号伝送装置を得ることを目的とする。
【0033】請求項9の発明は、構成が簡単でコストの
安い信号伝送装置を得ることを目的とする。
【0034】請求項10の発明は、伝送された音波同士
が重なり合わず互いに干渉することのない信号伝送装置
を得ることを目的とする。
【0035】請求項11の発明は、大きな加振出力の得
られる信号伝送装置を得ることを目的とする。
【0036】請求項12〜16,19の発明は、S/N
比の良い信号伝送のできる信号伝送装置を得ることを目
的とする。
【0037】請求項17,18の発明は、高感度の受信
ができる信号伝送装置を得ることを目的とする。
【0038】請求項20の発明は、小振幅の励振振幅で
大きな励振加速度が得られ、従って保持が容易であっ
て、かつ長いドリルストリングを用いた場合にも確実に
信号伝送のできる信号伝送方法を得ることを目的とす
る。
【0039】請求項21の発明は、搬送波を用いずに変
調でき、加振力が高く、かつビット当たりの電力が少な
いので確保し得る電力容量に制限のあるMWD伝送シス
テムに用いるの適し、更に高ビットレートの伝送の可能
な信号伝送方法を得ることを目的とする。
【0040】請求項22の発明は、大きな加振出力の得
られる信号伝送方法を得ることを目的とする。
【0041】請求項23〜25の発明は、S/N比の良
い信号伝送の可能な信号伝送方法を得ることを目的とす
る。
【0042】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る信
号伝送装置は、磁歪現象により信号音波を棒状体に伝達
して、この信号音波を音波受信器で受信することにより
信号伝送を行うようにしたものである。
【0043】請求項2の発明に係る信号伝送装置は、磁
歪材の歪む速度又は該速度と同程度の立ち上がり速度の
励磁電流を励磁巻線に供給するようにしたものである。
【0044】請求項3の発明に係る信号伝送装置は、薄
板状の磁歪材を複数枚積層して磁歪素子を構成したもの
である。
【0045】請求項4の発明に係る信号伝送装置は、磁
歪素子の励磁巻線をリターン回路構成としたものであ
る。
【0046】請求項5の発明に係る信号伝送装置は、内
鉄型のトランス構造の磁歪材に閉磁界を構成して磁歪素
子としたものである。
【0047】請求項6の発明に係る信号伝送装置は、磁
歪素子の先端部に音響ホーンを設けたものである。
【0048】請求項7の発明に係る信号伝送装置は、磁
歪素子の音響ホーンの先端部を適当な圧力で棒状体に圧
接するようにしたものである。
【0049】請求項8の発明に係る信号伝送装置は、複
数の磁歪素子の励磁巻線に互いに同期した励磁電流を供
給するようにしたものである。
【0050】請求項9の発明に係る信号伝送装置は、複
数の磁歪素子の各励磁巻線に対して直列に接続された1
個の抵抗器を設けたものである。
【0051】請求項10の発明に係る信号伝送装置は、
棒状体中を伝搬する衝撃波が重なり合わない時間間隔で
励磁インパルス電流を発生するようにしたものである。
【0052】請求項11の発明に係る信号伝送装置は、
棒状体中を伝搬する衝撃波のピークが同相で重なり合う
ように、複数個のインパルス電流を磁歪素子に供給する
ようにしたものである。
【0053】請求項12の発明に係る信号伝送装置は、
小信号成分を抑制し有効信号成分を強調する検波回路を
音波受信器に設けたものである。
【0054】請求項13の発明に係る信号伝送装置は、
送信側の信号送信周期を検出する周期検出手段と、該送
信周期に同調して送信信号をサンプリングするサンプリ
ング手段とを設けたものである。
【0055】請求項14の発明に係る信号伝送装置は、
棒状体中での信号音波の反射及び共振による雑音成分を
算出する雑音成分算出手段と、該雑音成分算出手段の算
出した雑音成分の影響を信号成分から除去する雑音成分
除去手段とを設けたものである。
【0056】請求項15の発明に係る信号伝送装置は、
棒状体中での信号音波の反射及び共振による雑音成分の
パターンを予め記憶する記憶手段と、該記憶手段の記憶
した雑音成分の影響を信号成分から除去する雑音成分除
去手段とを設けたものである。
【0057】請求項16の発明に係る信号伝送装置は、
棒状体を伝搬する音響信号を電気信号に変換する電気音
響変換器を複数設けたものである。
【0058】請求項17の発明に係る信号伝送装置は、
棒状体を伝搬する音響信号を電気信号に変換する電気音
響変換器として磁歪素子を設けたものである。
【0059】請求項18の発明に係る信号伝送装置は、
棒状体を伝搬してくる音響信号を拡大する少なくとも1
個の音響ホーンと、該音響ホーンにより拡大された音響
信号を電気信号に変換する電気音響変換器を設けたもの
である。
【0060】請求項19の発明に係る信号伝送装置は、
音波受信器が、複数の電源電圧を出力する複合電池から
成る電源を備えたものである。
【0061】請求項20の発明に係る信号伝送方法は、
磁歪現象により信号音波を発生させ、該信号音波を棒状
体中に伝搬させ、該棒状体の所定位置に配置した音波受
信器により前記信号音波を受信して信号伝送を行うよう
にしたものである。
【0062】請求項21の発明に係る信号伝送方法は、
磁歪現象を急激に発生させ又は急激に消滅させ、該磁歪
現象の急激な発生時又は消滅時における歪みの加速度に
伴う衝撃力を棒状体に音響信号として伝搬するようにし
たものである。
【0063】請求項22の発明に係る信号伝送方法は、
衝撃力により棒状体中を伝搬する衝撃波のピークが同相
で重なり合うように、該衝撃力を複数回前記棒状体に印
加するようにしたものである。
【0064】請求項23の発明に係る信号伝送方法は、
棒状体中での信号音波の反射及び共振による雑音成分を
算出し、この算出した雑音成分の影響を音響信号から変
換した電気信号から除去するようにしたものである。
【0065】請求項24の発明に係る信号伝送方法は、
棒状体中での信号音波の反射及び共振による予め記憶さ
れた雑音成分のパターンに基づいて該雑音成分の影響を
音響信号から変換した電気信号から除去るようにしたも
のである。
【0066】請求項25の発明に係る信号伝送方法は、
複数の電気音響変換器により棒状体を伝搬する音響信号
を電気信号に変換するようにしたものである。
【0067】
【作用】請求項1の発明における信号伝送装置は、磁歪
現象により超音波を発生し棒状体中を伝送する。磁歪現
象は振幅が小さく大きな加速度が得られるので保持が簡
単である。また、超音波は音波であるので、電波を用い
る場合に比べて減衰が少なく長いドリルストリングを用
いた場合にも確実に信号伝送ができる。更に磁歪素子は
磁歪材に励磁巻線を巻回して構成されるので、磁歪材と
励磁巻線とが鎖交関係にあり、力学的に独立している。
そのため、従来の音波による信号伝達装置に用いられる
圧電素子が、その歪み方向が電界印加方向と一致するた
め、電極そのものが応力を受け、音波の管体への伝達に
必要なプリロードが十分にかけられなかった欠点がな
い。
【0068】請求項2の発明における信号伝送装置は、
高速で立ち上がる磁歪現象を発生させ、これにより磁歪
現象に特有な雪崩現象を誘起せしめ、急峻な磁歪発生時
の加速度に伴う衝撃力を棒状体に伝達する。これにより
磁歪材料に特有なインパクト反応域での効率の良い電気
機械音響結合が実現でき特定周波数の搬送波を用いた励
振結合では得られない大きな超音波エネルギーへの変換
が可能となる。更にインパクト性の超音波信号1個に対
して1ビットを割り当てることが可能であるため、1ビ
ットあたりの情報を表現するのに必要な最小時間を圧縮
することができ、高ビットレートの信号伝送が可能とな
る。
【0069】請求項3の発明における信号伝送装置は、
薄板状の磁歪材を積層してあるので、磁歪素子の駆動電
流の変化により生じる磁歪材の渦電流損が少なくなり、
かつ磁歪素子内部まで磁歪が発生して、1枚の磁歪材で
構成した磁歪素子に比べてその数倍の出力が得られる。
【0070】請求項4の発明における信号伝送装置は、
磁気回路がリターン構成となっているので、励磁巻線で
発生した磁束が同一方向に流れ、磁気回路の損失の少な
い大きな出力が得られる。
【0071】請求項5の発明における信号伝送装置は、
角形の内鉄型トランス構造をしているので、構造が簡単
で、棒状体の中心部等の積層型の磁歪素子を設置しにく
い場所にも設置でき、実装性が高い。
【0072】請求項6の発明における信号伝送装置は、
音響ホーンが設けられているので、該音響ホーンにより
エネルギーが集中し、超音波のエネルギー密度が増幅さ
れて棒状体に注入される。これにより結晶格子エネルギ
ーの伝達レベルでのエネルギー伝達が有効となり、効率
よく棒状体に加振力が伝達される。
【0073】請求項7の発明における信号伝送装置は、
音響ホーンの先端部が適当な圧力(プリロード)で棒状
体に圧接されているので、音響ホーンの先端部と棒状体
との間に隙間がなく、磁歪素子に発生する歪みを効率よ
く棒状体に伝達でき、また、先端部が歪みによる加振力
で破損される恐れもない。
【0074】請求項8の発明における信号伝送装置は、
複数個の磁歪素子が同期して歪むので、個々の加振力が
加算され全体として大きな加振力が得られる。
【0075】請求項9の発明における信号伝送装置は、
各励磁巻線に共通な1個の抵抗器が設けられているの
で、部品点数が少なくてすみ、コスト的に安価となると
ともに、部品の実装容積も少なくてすむので、装置全体
の形状を小型化できる。
【0076】請求項10の発明における信号伝送装置
は、衝撃波が重なり合わない時間間隔で励磁インパルス
電流が流れるので、音響信号相互間の干渉が発生するこ
とがなく、信頼性の高い信号伝送が行える。
【0077】請求項11の発明における信号伝送装置
は、衝撃波のピークが同相で重なり合うように複数個の
インパルス電流が磁歪素子に流れるので、各インパルス
電流により発生する衝撃波のピークが重なり合い、全体
として大振幅の衝撃波が得られる。
【0078】請求項12の発明における信号伝送装置
は、雑音成分がフィルタと検波回路とにより除去され、
信号成分は検波回路により強調される。これによりS/
N比が改善される。
【0079】請求項13の発明における信号伝送装置
は、送信側の信号送信周期を検出して、検出周期に同調
して送信信号サンプリングするので、確実に送信信号を
受信でき、S/N比の高い安定した復調処理が可能とな
る。
【0080】請求項14の発明における信号伝送装置
は、雑音成分を検出してその影響を信号成分から除去す
るので、S/N比の良い復調処理が可能となる。
【0081】請求項15の発明における信号伝送装置
は、予め記憶された棒状体中での信号音波の反射及び共
振による雑音成分のパターンを信号成分から除去するの
で、S/N比の良い復調処理が可能となる。
【0082】請求項16の発明における信号伝送装置
は、複数個の電気音響変換器で受信した音響信号を電気
信号に変換するので、信号成分を確実に受信でき、S/
N比の良い安定した復調処理が可能となる。
【0083】請求項17の発明における信号伝送装置
は、磁歪素子を用いて音響信号を受信して電気信号に変
換するので、受信部での音響インピーダンスを最小にし
て音響信号を検出でき、感度の高い受信が可能となる。
また、磁歪素子はキューリー温度が高いため、高温環境
下でも差動できる受信システムを構築できる。さらに、
送信器、受信器が共用でき、双方向信号伝送装置として
用いる場合にコンパクトで効率の良い信号伝送装置とす
ることができる。
【0084】請求項18の発明における信号伝送装置
は、音響ホーンにより棒状体を伝搬してくる音波信号を
集音して受信するので、微弱な音波でも受信できる。
【0085】請求項19の発明における信号伝送装置
は、複合電池から複数の電源電圧を供給するので、コン
バータが不要となり、スイッチングノイズ等の雑音が発
生せず、損失も少ない。
【0086】請求項20の発明における信号伝送方法
は、磁歪現象により発生させた信号音波を棒状体中に伝
搬させ、音波受信器で受信して信号伝送を行うので、保
持が簡単となり、長いドリルストリングを用いた場合に
も確実に信号伝送ができる。また、音波の管体への伝達
に必要なプリロードも十分にかけられる。
【0087】請求項21の発明における信号伝送方法
は、磁歪現象の急激な発生時又は消滅時における歪みの
加速度に伴う衝撃力を棒状体に伝搬して信号伝送を行う
ので、効率の良い電気機械音響結合が実現でき、大きな
超音波エネルギーへの変換が可能となる。更に、1ビッ
トあたりの情報を表現するのに必要な最小時間を圧縮す
ることができ、高ビットレートの信号伝送が可能とな
る。
【0088】請求項22の発明における信号伝送方法
は、衝撃波のピークが同相で重なり合うように棒状体に
衝撃波を印加するので、全体として大振幅の衝撃波が得
られる。
【0089】請求項23の発明における信号伝送方法
は、雑音成分の影響を算出して信号成分から除去するの
で、S/N比の良い復調処理が可能となる。
【0090】請求項24の発明における信号伝送方法
は、予め記憶された雑音成分のパターンに基づいて該雑
音成分の影響を信号成分から除去するので、S/N比の
良い復調処理が可能となる。
【0091】請求項25の発明における信号伝送方法
は、複数の電気音響変換器により音響信号を電気信号に
変換するので、信号成分を確実に受信でき、S/N比の
良い安定した復調処理が可能となる。
【0092】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は実施例1の全体的構成を示す概念図であ
る。図1において、1は送信器を収納した送信器サブ、
2は発信器を収納した発信子サブ、3はマッドタービン
発電機、4はドリルパイプ、5は坑底の検出器、6は受
信器を収納した受信サブ、7は地上に設置される、デー
タを記録蓄積するためのロギングステーションである。
【0093】図2は実施例1の主として送信器サブ1の
回路構成を模式的に示す図である。(なお、この部分の
空間的配置関係は図5に示してある)。図2において、
11は検出器5との情報通信を行う情報通信機構、12
は検出器5の検出したデータを坑底から地上への伝送信
号に衝撃変調する変調回路、13は変調回路12や他の
電子回路に定電圧で電力を供給する制御用電源、14は
発振子に高電流を供給する定電圧DC/DCコンバー
タ、15はインパクト電流を流す高速スイッチング回路
(励磁インパルス電流発生回路)である。以上の情報通
信機構11、変調回路12、制御用電源13、定電圧D
C/DCコンバータ14及び高速スイッチング回路15
は磁歪発生制御装置10を構成し、送信器サブ1に搭載
される。なお、衝撃変調とは1ビットの情報を代表的に
は1個の衝撃インパルスで変調する変調方式のことであ
り、例えばビット”1”を衝撃インパルスを印加して、
ビット”0”を衝撃インパルスを印加しないで変調する
ことによって表現する。衝撃変調によれば搬送波を用い
た変調方式に比べて伝送媒体であるドリルパイプ4に有
効にエネルギーの伝達を図れる効果がある。但し、1ビ
ットの情報を複数の衝撃インパルスで変調することも可
能である。
【0094】21は磁歪振動を発生する磁歪発振子(磁
歪素子)で、発振子サブ2に搭載される。
【0095】図3は受信サブ6内に搭載される音波受信
器60及びロギングステーション7の構成を示すブロッ
ク図である。図において、61はドリルストリングを伝
搬してくる音響信号を検出する音響検出器(電気音響変
換器)、62は低周波雑音を除去する高域通過特性を有
するパッシブフィルタ(フィルタ)、63は高利得交流
増幅器、64は二乗検波回路や包絡線検波回路等を備え
た検波回路、65は入力されたデータをA/D変換して
各種のデータ処理をした後D/A変換して出力する信号
処理プロセッサ、66は入力された信号を振幅変調する
無線伝送変調器、67は入力された信号を無線周波数で
発振する無線送信器、68は送信アンテナである。
【0096】71は受信アンテナ、72は無線受信器、
73はAM復調回路、74は伝送された坑底データをフ
ァイルしたり、表示及びプリントアウト又は通信回線へ
外部への情報を出力するデータ出力装置である。
【0097】次に動作について説明する。本実施例は、
ドリルパイプ4を接続したドリルストリングを介して音
響信号を伝搬させ、坑底の地層、掘削状況、方位などの
情報を地上に送信するMWDにより、石油及びガス井掘
削等掘削の効率と安全を高め掘削費用の削減を図る目的
で使用するのに適している。
【0098】坑底では各種の検出器5をドリルビットの
近傍に配設し、該検出器5の検出した上述した各種情報
を送信器サブ1内の情報通信機構11を介して取り込
み、変調回路12で衝撃変調する。すなわち、磁歪発振
子21の磁歪材の応答速度と同一の立ち上がり速度の電
流を該磁歪発振子21の励磁巻線に高速スイッチング回
路15を介して流し、磁界が目的値に達した時点でその
電流を遮断する。すると磁歪材はその材料特性によって
伸縮し、その伸縮特性によって強大な加速度を発生さ
せ、衝撃波が発生する。該衝撃波は音響信号となり、ド
リルストリングを伝搬し、地上の受信サブ6に到達す
る。
【0099】受信サブ6においては、音響検出器61で
ドリルストリングを伝搬して来た信号を検出し、パッシ
ブフィルタ62で低周波雑音を除去し、高利得交流増幅
器63で増幅して、検波回路64で検波することにより
雑音を除去し、信号処理プロセッサ65により元の符号
化されたデータ信号に復調する。ドリルストリングの最
上部は一般に回転構造であるため、直接有線で信号を取
り出すことができず、変調器66において信号処理プロ
セッサ65から入力されるデータにより無線搬送波を変
調して無線送信器67で送信電波として送信アンテナ6
8からロギングステーション7に送信する。ロギングス
テーション7では、受信アンテナ71、無線受信器72
でこの電波を受信し、復調装置73で復調して再びもと
のデータに戻す。これらの復調データはデータ出力装置
74により、ディスクに保存したり、時間情報又は掘削
進度情報のもとにプリントアウトしたり、ディスプレイ
に表示したりする。また、他の掘削や地層の解析システ
ムと情報の通信を行う。
【0100】磁歪発振子21には図4の(1)のような
波形のパルス時間が極めて短いインパルス電流が高速ス
イッチング回路15から供給され、これにより図4
(2)に示すような急激な衝撃波が発生し、ドリルスト
リングを伝搬する。この衝撃波の主要成分の幅も非常に
短いため、従来のマッドパルス伝送レートの数十倍での
伝送が行われる。
【0101】図10は磁歪発生制御装置10の具体的な
回路構成を示すブロック図である。図において、13a
はマッドタービン発電機3からの出力電圧を整流する整
流回路、14aは整流回路13aで整流された直流電圧
を高周波でスイッチングする高周波スイッチング回路、
14bは高周波トランス、14cは高周波トランス14
bの二次側出力電圧を整流する高周波整流回路、14d
は波形平滑用のコンデンサ、14eは高周波整流回路1
4cの出力電圧を制御する定電圧制御回路である。15
aは高速大電流スイッチングトランジスタ、15bは外
付抵抗器、15cはトランジスタ15aのスイッチング
時間を制御するスイッチング制御回路である。なお、本
実施例を含めて以後のすべての実施例において、それ以
前に説明した構成要素と同一の構成要素には同一番号を
付し、その説明を省略する。
【0102】次にこの磁歪発生制御装置10の動作につ
いて説明する。マッドタービン発電機3により生成され
る3相交流は、整流回路13aにより整流され、定電圧
DC/DCコンバータ14に供給される。定電圧DC/
DCコンバータ14は、この整流電圧を高周波スイッチ
ング回路14aにてスイッチングし、高周波トランス1
4bにより昇圧した後、高周波整流回路14cを介して
コンデンサ14dに充電する。定電圧DC/DCコンバ
ータ14でのスイッチング動作は、例えばパルス幅変調
方式により制御され、磁歪発振子21に安定的に定電圧
を供給するため、一定電圧に定値制御される。定電圧制
御回路14eは変調回路12からの指令により高周波整
流回路14cの出力電圧レベルを必要に応じた値に変更
することが可能である。一方、整流回路13aにて整流
された電圧は制御用電源回路13にも供給され、変調回
路12などの制御回路に必要な直流電源電圧を供給す
る。マッドタービン発電機3は、図6に示すような電池
20でもよく、この場合には電池20の定電圧出力が直
接定電圧DC/DCコンバータ14に供給される。
【0103】高速スイッチング回路15は、直列抵抗器
15bを介してコンデンサ14dに充電された電荷を磁
歪発振子21に供給するドライバであり、大電流を流す
ことができる高速スイッチングトランジスタ15aによ
り駆動する。スイッチング制御回路15cはスイッチン
グトランジスタ15aのゲートを制御する回路であり、
変調回路12内のパルス発生回路の出力タイミングでス
イッチングトランジスタ15aを駆動し、コンデンサ1
4dに蓄えられた電荷を急速にスイッチングしてインパ
クト電流を発生する。このインパクト電流出力は立ち上
がりが急峻であり、磁歪材が有する立ち上がり応答速度
と同程度の立ち上がりを有する電流パルスである。この
パルス電流の立ち上がり時間は、磁歪発振子21のイン
ダクタンスLと内部抵抗rによって決まるが、立ち上が
りの急峻なインパクト電流を流すため磁歪発振子21と
直列に外部抵抗器15bを接続している。
【0104】高速スイッチング回路15から出力された
インパクト電流は磁歪発振子21に巻回された励磁巻線
により磁歪材の内部にインパクト電流に比例した大きさ
の磁界を発生させる。磁歪材内部での渦電流による反磁
界方向の反作用が無視できるため(磁歪発振子21が積
層構造であるため)、磁歪材内部磁界の立ち上がりはイ
ンパクト電流の立ち上がりに等しく、磁歪発振子21の
インダクタンスLと外部抵抗器15bの抵抗値Rにより
決まる立ち上がり速度で歪みが発生する。磁歪発生時の
加速度は、歪量をΔl、立ち上がり時間をΔtとする
と、加速度aは、概ねa=Δl/(Δt)2であり、磁
歪材として例えば純ニッケルを使用した場合、Δlを数
μm、Δtを数十μsecとできるため、1000G程
度の加速度を実現することが可能である。
【0105】磁歪発振子21に発生する加速度と駆動電
流との関係を図14に示す。図に示すように、磁歪発振
子21に発生する加速度は巻線に印加する電流が増大す
るにつれて増大し、ある領域を越えると飽和傾向を示
す。この駆動電流による飽和現象は、磁歪の磁界に対す
る飽和現象のためである。図14に示す電流と加速度と
の関係は一例であり、この関係は、磁歪発振子21の構
造、磁気回路、伝達機構に依存して特性が異なる。な
お、図15には発振子の出力波形を示し、図において、
Pは最大ピーク値を示す。
【0106】次に、磁歪発振子21に発生する加速度と
駆動電流の立ち上がり時間の関係を図16に示す。駆動
電流の立ち上がり時間が短くなるにつれて発生する加速
度が増大する。また、電流パルスの幅には加速度はあま
り依存しない。加速度の増大の上限は磁歪材そのものの
応答時間に対応し、それ以上の急峻な立ち上がりは加速
度の増大に寄与しない。
【0107】本実施例は以上の事実に基づき、インパク
ト性の強大な加速度を発生せしめるため、高速なスイッ
チング回路構成を用いたものである。この急峻な加速度
に伴う衝撃力を音響信号としてドリルストリングに伝達
することにより棒状体格子と音響結合が発生し、図12
に示すような加速度に伴う衝撃力が棒状体内に発生す
る。なお、図12中のτは駆動電流の立ち上がり時間を
表す。
【0108】磁歪発振子21に衝撃波を発生させるため
の駆動電流パルスは図12に示すような単一の駆動パル
ス電流を用いてもよく、また、図13の(1),(2)
の下段に示すように、複数の駆動パルス電流を時間をず
らせて多重に発生させ、これらのパルス電流により発生
する衝撃波のピークが同相で互いに重なり合うようにし
てもよい。図13は単発の駆動パルスによる場合(上
段)と10個の駆動パルスによった場合(下段)とを比
較して示す波形図である。図13(1)は駆動パルス電
流の波形、図13の(2)は発生した衝撃波の波形を示
す。図から明らかなように、10発の駆動パルスを多重
に用いた場合の衝撃波のピーク値は単発パルスの場合の
ピーク値の約10倍の大きさを示している。この多重パ
ルスの印加は変調回路12により制御される。多重され
るパルスの間隔は、衝撃波の主要な周波数の波長の整数
倍を基本にして設定される。
【0109】変調回路12は、坑底の検出器5により収
集された情報をディジタルにて符号化し、変調する機能
を有している。この変調信号に基づき高速スイッチング
回路15から駆動パルス列が出力される。本実施例のお
いては前述した衝撃変調がなされる。
【0110】衝撃変調により発生されるパルス列の時間
間隔は棒状体の伝搬特性により決定される。これは、棒
状体を伝搬する音響波形が棒状体伝搬時に減衰、反射、
分散し、連続するパルス間で干渉が起こるためである。
このためディジタルにて符号化された1ビットごとの情
報を復調により情報の解読が可能な時間間隔だけ明けた
後、次の1ビットの情報を送出する。このような変調信
号の出力波形を図11に示す。図11は、1行目が出力
されるデータのビット情報を表し、この情報を送出する
ための出力タイミングを2行目に示している。本図の場
合は、ビット列"1110010100"のデータが送信される場合
を示している。ビットレートが10bit/secのとき、タ
イミングは100msec毎であり、100bit/secのときは
10msecごとである。この出力タイミングに対応して駆
動電流が3行目に示すように出力される。インパクト電
流に伴い、磁歪発振子21が4行目に示すように発振
し、出力波形に示すようなインパクト性の加速度が発生
する。最終行の波形がこの加速度に伴う衝撃力により励
起される棒状体の伝搬波形である。
【0111】以上に述べたように、衝撃波を生成するた
めには立ち上がりの急峻な電流で磁歪発振子21を駆動
する必要がある。急峻な立ち上がり特性を実現するた
め、磁歪発振子21の励磁巻線のインダクタンスLは小
さくする必要がある。また上述したように外部抵抗器1
5bを必要とするが、一方ではこの抵抗器はパワーロス
の要因にもなる。坑底で発生できる電力には制限がある
ため、急峻な立ち上がり特性を確保しながらパワーロス
を最小にするような回路定数の選定が坑底機器の設計上
極めて重要である。
【0112】このため、本実施例においては、磁歪が所
定レベルに達した時点をもって電流を遮断する方式を発
明して適用した。この方式を以下に述べる。図17は、
励磁巻線、外部抵抗値と立ち上がり時間の関係(図の実
線)、及び外部抵抗値と抵抗器15bにおけるパワーロ
スの関係(図の破線)の関係を図示したものである。立
ち上がり時間は磁歪発振子21のインダクタンス(L
1,L2,L3,L4)と抵抗値Rにより約L/Rにて
近似できる。図中L1<L2<L3<L4である。一
方、抵抗器15bにおけるパワーロスはI2R×ΔT×
BRで表される。ここでΔTは電流インパルスの幅を、
BRはビットレートを表している。なお、図中の一点鎖
線はインパルスの幅を一定にして出力した場合に抵抗値
Rの変化に応じた立ち上がり時間の変化の様子を示す。
【0113】励磁巻線のインダクタンスが大きいほど磁
歪発振子21内に発生する磁界は強くなるが、磁歪が飽
和現象を示すため、必要以上に大きくすることは意味が
ない。また、急峻なパルスを発生するという観点から
は、むしろ励磁巻線のインダクタンスは小さいほうが望
ましい。抵抗値Rを大きくすると立ち上がり時間は短く
なるが、パワーロスは増大する。また、抵抗値Rを小さ
くすると、抵抗器15bにおけるパワーロスが小さくな
るが、立ち上がり時間が長くなり、急峻な加速度の発生
が難しくなる。これにより抵抗値Rは、磁歪の物理的な
応答時間以上の応答が可能な限界の立ち上がり時間を実
現する抵抗値Rを設定するのが最適であると分かる。
【0114】以上に基づき、励磁巻線のインダクタンス
L、抵抗値Rの回路定数を以下のように決定する。 (1)インダクタンスL:磁歪飽和に対応する磁界の強
さH(約10エールステッド)を生成するインダクタン
ス (2)抵抗R:上記インダクタンスLにたいし、磁歪の
応答時間相当の立ち上がり時間を与える抵抗値 今インパルスの幅を磁歪の立ち上がり時間L/Rに等し
く設定すると、抵抗器15bにおけるパワーロスはI2
L×BRとなり、図の一点鎖線で示すごとく抵抗値Rに
依存しなくなる。
【0115】磁歪発振子21を発振子サブ2に実装する
ときには、単一の磁歪発振子21を発振子サブ2に実装
してもよいが、図22、23あるいは図24、25(図
24、25は小径発信子サブに実装する場合の一形態を
示す図である)に示すように、複数の磁歪発振子21を
管体上に配置してもよい。この場合に、これらの磁歪発
振子21の駆動時にはそれぞれの駆動回路を並列に接続
する。例えば4個の磁歪発振子21が配設される場合に
は、個々に励磁巻線が巻回され、それらの励磁巻線に対
して1個づつ外部抵抗器15bを接続してもよいし、4
個の励磁巻線21に対して1個の外部抵抗器15bを接
続してもよい。後者の場合を、外部抵抗器15bの抵抗
値Rは4個設ける場合のときの1/4とする。この場合
は外部抵抗器15bの数を減らすことができ、コスト削
減と発振子サブ2の形状の小型化に寄与する。
【0116】ビットレートと消費電力の関係は、W=V
I×ΔT×BRで表現できる。ビットレートの増大は坑
底電源の電力消費の増大をもたらす。このため、電源容
量に基づき、電力の供給できる範囲内で所定のビットレ
ートを確保するため、電流値を低減するか、あるいはイ
ンパルスの幅を小さくして電流を出力する機能が必要と
なる。これを実現するため、スイッチング制御回路15
cのパルス制御を調整し、パルス幅を制御する機能も変
調回路12に内蔵されている。
【0117】図7に磁歪発振子21の磁気回路の側面
図、図8に磁歪材の一例(純ニッケル)に磁歪特性のグ
ラフを示す。磁界の印加により歪みを発生する磁歪材と
しては、ニッケルやコバルト等の金属系の磁歪材料のほ
か、超磁歪材料としてターフェノールD(Terfenol-D)
等の材料が知られている。本実施例では材料強度の大き
い金属材料として例えばニッケル系の磁歪材料を使用す
る。このことにより、棒状体に音波を効率よく伝達する
ためのプリロードに磁歪材が耐えられ、プリロード機構
を取ることが可能となった。また、ニッケル系の磁歪材
料はキューリー温度が358°Cと高く、高温環境下で
安定な特性を得ることができる。
【0118】磁界の印加による磁歪材の歪みは、磁界の
向きにかかわらず一方向に伸縮する特性を示す。純ニッ
ケルの磁歪材の場合は、磁界印加にともない磁界方向に
縮む特性がある。この特性を図8のグラフに示す。磁歪
発振子21の形状を図7のように閉回路とし、それぞれ
の励磁巻線23a、23bを同一の巻回数N1,N2で
互いに反対方向に巻回することにより、励磁巻線23
a、23bにより磁歪発振子21に発生する磁界が磁歪
材の内部で磁気的に閉回路となるように構成されてい
る。磁歪発振子21の両翼の磁界29a、29bは逆向
きであるが、長軸側端面における磁歪の変化ε1,ε2は
左右で同じ方向に変化するため、この磁歪発振子21は
全体として長軸方向に伸縮する。言い換えれば、磁気リ
ターン回路構成も磁歪に有効に作用する、磁気リークの
極めて少ない磁歪発振子21を提供することに寄与す
る。
【0119】図9(1)及び図9(2)は磁歪発振子2
1の構成を示す斜視図である。図において、22はコア
形状をした磁歪材、23は磁歪材22の歪み方向と直角
方向に巻回された励磁巻線である。励磁巻線23には励
磁電流が供給され、磁歪材22に磁界を発生し、この磁
界により磁歪材22に急峻な磁歪現象が発生する。
【0120】励磁巻線23に急峻なインパクト電流を流
し磁歪材22に磁界を印加する際、磁歪材22が金属、
例えばニッケルである場合には、磁界の変化に反応して
磁歪材22の内部で渦電流が磁歪材22の断面(磁界と
垂直面)内で外部磁界を打ち消す方向に発生し、磁歪材
22の内部に有効な磁界が印加されない現象が起こる。
この現象の発生を防ぐため、磁界と垂直な断面内で渦電
流が発生しにくいように、磁歪材22を絶縁層を介し
て、図9(2)に示す薄板形状の磁歪材22aを積層し
て磁歪材22を構成している。このようにすることによ
り、磁歪材の表皮のみにしか発生しなかった磁歪現象
が、積層磁歪構造内の全体で発生できる。
【0121】図22は発振子サブ2の一部切り欠き斜視
図であり、図23はその断面図である。図において、2
4は磁歪材22の音響放射面に接合された音響ホーン、
25は音響ホーン24と棒状体の伝達面に与圧を与える
プリロード機構である。発振子サブ2は磁歪発振子2
1、磁歪材22、励磁巻線23、音響ホーン24及びプ
リロード機構25を搭載するために棒状体(本実施例で
は内部が中空の管体となっている)外周部を実装箱とし
たドリルカラーであり、26は磁歪発振子21を泥水及
び坑底圧力から遮断するための保護外筒である。図23
の断面図にはドリルパイプへの伝送加振力を強化するた
めに磁歪発振子21を4個配置した場合を示している。
なお、発振子サブ2の両端にはドリルストリングと接続
するためのAPI規格に基づいたロータリーツールジョ
イントのネジ部が設けられている。
【0122】このように、磁歪発振子21をドリルカラ
ーに直接搭載し、プリロード機構25による与圧と、磁
歪伝達面及びドリルパイプに平行でかつ直接加振力を伝
達する配置構造を取るため、本実施例においては磁歪発
振子21の発生する加振力の伝達効率が極めて高い。ま
た、ドリルカラーに搭載する構造を取るため、掘削作業
に制約を与えない効果も得られる。
【0123】図18〜21は本実施例の磁歪発振子21
の実装状態を更に詳細に示す図である。各図において、
24aは音響ホーン24の尾部、25aはプリロード機
構25のスクリュージャッキ、25bはプリロード機構
25の頭部、25cは磁歪発振子21で発生する加振力
で反伝達方向の加振力を吸振する吸振合金ブロック、1
20はドリルカラー102aに設けられた磁歪発振子2
1の収容溝である実装箱、120aは音響ホーンの尾部
24aを受け入れるためにドリルカラー102aに設け
られた嵌合溝、120bはプリロード機構の頭部25b
を受け入れるためにドリルカラー102に設けられた窪
みである凹部、130a、130bはドリルパイプ連結
用ネジ、221は保護外筒26をドリルカラー102a
に固定するための固定ボルト、222は保護外筒26の
ドリルカラー102aへの固定を確実にするためのOリ
ングである。
【0124】本実施例の磁歪発振子21は、該磁歪発振
子21で発生される急峻な加振力を管体に効率よく、か
つ機械強度的に安全に伝達するために伝達面に確実に密
着させる必要がある。すなわち磁歪発振子21とドリル
カラー102aの壁面との間に空隙があると急峻な磁歪
で発生する加振力により、磁歪発振子21、音響ホーン
24及びドリルカラー102aの壁面等に衝撃破壊が発
生する危険性がある。このため、磁歪発振子21をドリ
ルカラー102aの壁面に確実に密着させ、衝撃破壊を
防止するためにこのプリロードがなされている。磁歪発
信子21を実際にドリルカラー102a中に実装するに
は、磁歪発信子21を実装箱120中に挿入した後、プ
リロード機構25のスクリュージャッキ25aを回して
プリロード機構25を伸長させればよい。こうすること
により、プリロード頭部25bとホーン尾部24aとが
それぞれ凹部120b及び嵌合溝120aにがっちりと
嵌着されて磁歪発信子21とドリルカラー102aとの
空隙はなくなる。
【0125】掘削等の深さに応じたプリロードは、磁歪
材22のもつ飽和磁歪値(λ)からの歪み量、高温環境
中における各材料の線膨張係数の差異、及び掘削時ドリ
ルカラー102aに加わる掘削荷重(Weight On Bit )
によるドリルカラー102aの圧縮歪み量を考慮して、
音響ホーン24の尾部24aがドリルカラー102aの
嵌合溝120aの壁面を適宜な押圧力で与圧するように
設定される。もちろん、プリロード機構25は、本実施
例の機構に限定されるものでなく、油圧シリンダー装置
又は坑底圧力を利用した液圧アクチュエータ方式の機構
でもよい。
【0126】音響ホーン24は、ドリルカラー102a
へのエネルギー伝達において、磁歪発振子21で発生し
た急峻な加振力を効率よくドリルカラー102aに伝達
するために磁歪発振子21の放射面に接合されている。
この音響ホーン24は、エネルギーを集中させる理論的
な形状であるエクスポーネンシャル形状構造を持ち、イ
ンパクト性の加速度により発生した加振力のエネルギー
密度を(エクスポーネンシャルに)集中増幅し、効率よ
くドリルカラー102aへ注入するものである。
【0127】本実施例においては、薄板状の磁歪材22
aを積層して磁歪材22とした磁歪発振子21を用いて
いるが、磁歪発振子の磁歪材の構造は積層型に限定され
るものではなく、例えば角形の内鉄型トランス構造をし
たものなど、他の型のものであってよい。図26はソリ
ッド型の磁歪材の一例を示す断面図である。図におい
て、22’はソリッド型磁歪棒、210はプリロード機
構25の支持機構、212は磁気閉回路を構成するため
の磁気リターン回路である。
【0128】このように1個の素材からなるソリッド型
の磁歪材からなる磁歪発振子は、積層型磁歪材からなる
磁歪発振子と異なり、構成が簡単であり、また、ドリル
カラー102aの管壁に磁歪発振子設置できない場合等
に、設置位置の自由度が大きいという利点がある。図2
6は磁歪発振子をドリルカラー102の中心位置に実装
した例である。
【0129】図27は受信サブ6内に搭載された音波受
信機60の変形例の各構成要素の配置関係を示す一部切
り欠き側面図であり、図28はその断面図、図29はそ
の回路構成を示すブロック図である。図において、61
0はドリルパイプ4を伝播してくる音響信号を集音する
音響ホーンであり、図28に示すように、この変形例で
は4個の音響ホーン610が受信サブ6の内壁部に配置
されている。各音響ホーンの集音部には音響検出器61
が1個ずつ取り付けられている。62’はフィルタユニ
ットであり、高域通過フィルタと該高域通過フィルタの
出力信号を増幅する高感度増幅器を備えている。フィル
タユニット62’の入力端は各音響検出器61の出力端
に接続されている。611は加算器であり、各フィルタ
ユニット62’からの出力信号を加算して出力する。検
波回路64には1段乃至複数段の二乗検波回路と該二乗
検波回路の出力端に接続された包絡線検波回路の作用を
果たす低域通過フィルタとが設けられている。69は複
合電池であり、各回路ユニットに必要な電源電圧を個別
に出力する電池ユニットである。このように個別に必要
な電源電圧を電池から得ることにより、コンバータが不
要となり、スイッチングノイズ等の雑音が発生せず、構
成も簡単となる。受信サブ6は掘削リグ101のドリル
パイプ102の最上段又はケリー(ドリルパイプ保持装
置)にネジ込みで接続される。
【0130】次に動作を説明する。ドリルパイプ102
を伝搬して来た高周波の音響信号は音響ホーン610で
拡大された後、音響検出器61で電気信号に変換され
る。音響検出器61から出力される出力信号はフィルタ
ユニット62’で低域成分の雑音と不要成分が除去され
高利得で増幅される。各フィルタユニット62’の出力
信号は加算器611で加算され、検波回路64で二乗検
波及び包絡線検波が行われる。二乗検波では雑音に起因
する小信号が抑制され衝撃波に起因する真の信号に対応
する有効成分が増幅される。二乗検波回路を複数段も受
け、二乗検波を数回行えば更にS/N比が改善される。
二乗検波された信号は、衝撃波の包絡線信号が持つ帯域
に合わせた低域通過フィルタを通過することにより包絡
線検波され、衝撃波の音響信号の形状を認識し安定に復
調できるようになる。
【0131】検波回路64の出力信号は信号処理プロセ
ッサ64で信号処理がなされる。まず伝送波形の抽出に
おいては、送信側の信号送信周期を検出し、この検出し
た送信周期に同調してサンプリングを行う。または入力
のためのウィンドウを開き、信号がくると想定されるロ
ケーションを選択的に入力することにより、不要成分を
取り入れる事なくS/N比の高い安定した復調処理が可
能となる。また更に、ドリルストリング中のドリルパイ
プ102の接続部等での信号の反射及び共振による影響
を予め予測し、この予測値に基づいて受信データの照合
を行い、信頼性の高い受信データの復調を行う。この反
射及び共振の影響の予測は予めメモリに記憶させておい
ても良いし、1ビットの信号を受信するごとにそれ以降
の信号がどのような波形を呈するかを刻々計算して求め
ても良い。このようにして信号処理プロセッサ64は、
信頼性の高いS/N比の良い伝送波形を得た後、予め判
明している伝送パルス間隔を加味して元の伝送情報への
変換を行う。信号処理プロセッサ64からの出力新都合
は無線伝送変調器66により無線変調され、無線送信器
67、送信アンテナ68を介して無線送信される。本変
形例においては複数の音響検出器61で音波を検出する
ので、S/N比の改善、信号検出性能の増大も図られ
る。
【0132】なお、積層磁歪材22は700°C程度に
加熱した後、焼きなましを行うことにより結晶方位のそ
ろった良質の素材が得られる。また、本発明において
は、例えば図20に示すようにドリルカラー102aの
壁面の外面(又は内面)から実装できる箱穴を開けてあ
るので、効率の良い実装が可能となる。さらに音響検出
器61として磁歪素子を用いれば、受信部での音響イン
ピーダンスを最小にして音響信号を検出でき、感度の高
い受信が可能となる。また、磁歪素子はキューリー温度
が高いため、高温環境下でも差動できる受信システムを
構築できる。さらに、送信器、受信器が共用でき、双方
向信号伝送装置として用いる場合にコンパクトで効率の
良い信号伝送装置とすることができる。
【0133】なお、本明細書中「棒状体」とは、内心部
まで中身の詰まったいわゆる「棒」の他、中身の中空な
管体をも含み、またその材質は金属は言うに及ばず、セ
ラミックス等の材質であってもよく、要するに音波を伝
搬し得る固体であればよい。また、本発明は石油井の掘
削を例にとって説明してきたが、本発明の用途はこれに
限られるものでなく、地熱井などの掘削におけるMWD
システムの情報伝送装置、電力ケーブル、電話ケーブル
などの配管工事における自動又は機械掘削装置の情報伝
達手段としての利用、人工地震の起震源としての利用、
遠距離物体中の非破壊検査、診断等に利用することも可
能である。例えば、遠距離物体中の非破壊検査、診断等
の利用としては、長距離にわたって架設された線路、橋
梁、トンネル、塔等の構造物を瞬間的に加振して、音波
の反射波、又は透過波を測ることにより、構造物の稼動
中に非破壊で欠陥の検査や監視、診断ができる。
【0134】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、磁歪現象により超音波を発生し棒状体中を伝送する
ように構成したので、保持が簡単で、長いドリルストリ
ングを用いた場合にも確実に信号伝送ができ、音波の管
体への伝達に必要なプリロードが十分にかけられるなど
の効果がある。
【0135】請求項2の発明によれば、高速で立ち上が
る磁歪現象を発生させ、急峻な磁歪発生時の加速度に伴
う衝撃力を棒状体に伝達するように構成したので、イン
パクト反応域での効率の良い電気機械音響結合が実現で
き、大きな超音波エネルギーへの変換が可能となり、高
ビットレートの信号伝送が可能となるなどの効果があ
る。
【0136】請求項3の発明によれば、薄板状の磁歪材
を積層するように構成したので、磁歪素子の駆動電流の
変化により生じる磁歪材の渦電流損が少なくなり、かつ
磁歪素子内部まで磁歪が発生して、1枚の磁歪材で構成
した磁歪素子に比べてその数倍の出力が得られるなどの
効果がある。
【0137】請求項4の発明によれば、磁気回路をリタ
ーン構成となるように構成したので、励磁巻線で発生し
た磁束が同一方向に流れ、磁気回路の損失の少ない大き
な出力が得られるなどの効果がある。
【0138】請求項5の発明によれば、角形の内鉄型ト
ランス構造をとるように構成したので、構造が簡単で、
棒状体の中心部等の積層型の磁歪素子を設置しにくい場
所にも設置でき、実装性が高いなどの効果がある。
【0139】請求項6の発明によれば、音響ホーンを設
るように構成したので、超音波のエネルギー密度が増幅
されて棒状体に注入さ、これにより結晶格子エネルギー
の伝達レベルでのエネルギー伝達が有効となり、効率よ
く棒状体に加振力が伝達されるなどの効果がある。
【0140】請求項7の発明によれば、音響ホーンの先
端部が適当な圧力(プリロード)で棒状体に圧接される
ように構成したので、音響ホーンの先端部と棒状体との
間に隙間がなく、磁歪素子に発生する歪みを効率よく棒
状体に伝達でき、また、先端部が歪みによる加振力で破
損される恐れもないなどの効果がある。
【0141】請求項8の発明によれば、複数個の磁歪素
子が同期して歪むように構成したので、個々の加振力が
加算され全体として大きな加振力が得られるなどの効果
がある。
【0142】請求項9の発明によれば、各励磁巻線に共
通な1個の抵抗器を設けるように構成したので、部品点
数が少なくてすみ、コスト的に安価となるとともに、部
品の実装容積も少なくてすむので、装置全体の形状を小
型化できるなどの効果がある。
【0143】請求項10の発明によれば、衝撃波が重な
り合わない時間間隔で励磁インパルス電流が流れるよう
に構成したので、音響信号相互間の干渉が発生すること
がなく、信頼性の高い信号伝送が行えるなどの効果があ
る。
【0144】請求項11の発明によれば、衝撃波のピー
クが同相で重なり合うように複数個のインパルス電流が
磁歪素子に流れるように構成したので、各インパルス電
流により発生する衝撃波のピークが重なり合い、全体と
して大振幅の衝撃波が得られるなどの効果がある。
【0145】請求項12の発明によれば、雑音成分がフ
ィルタと検波回路とにより除去され、信号成分は検波回
路により強調されるように構成したので、S/N比が改
善されるなどの効果がある。
【0146】請求項13の発明によれば、送信側の信号
送信周期を検出して、検出周期に同調して送信信号サン
プリングするように構成したので、確実に送信信号を受
信でき、S/N比の高い安定した復調処理が可能となる
などの効果がある。
【0147】請求項14の発明によれば、雑音成分を検
出してその影響を信号成分から除去するように構成した
ので、S/N比の良い復調処理が可能となるなどの効果
がある。
【0148】請求項15の発明によれば、予め記憶され
た棒状体中での信号音波の反射及び共振による雑音成分
のパターンを信号成分から除去するように構成したの
で、S/N比の良い復調処理が可能となるなどの効果が
ある。
【0149】請求項16の発明によれば、複数個の電気
音響変換器で受信した音響信号を電気信号に変換するよ
うに構成したので、信号成分を確実に受信でき、S/N
比の良い安定した復調処理が可能となるなどの効果があ
る。
【0150】請求項17の発明によれば、磁歪素子を用
いて音響信号を受信して電気信号に変換するように構成
したので、感度の高い受信が可能となり、高温環境下で
も差動でき、さらに、送信器、受信器が共用でき、双方
向信号伝送装置として用いる場合にコンパクトで効率の
良い信号伝送装置とすることができるなどの効果があ
る。
【0151】請求項18の発明によれば、音響ホーンに
より棒状体を伝搬してくる音波信号を集音して受信する
ように構成したので、微弱な音波でも受信できるなどの
効果がある。
【0152】請求項19の発明によれば、複合電池から
複数の電源電圧を供給するように構成したので、スイッ
チングノイズ等の雑音が発生せず、損失も少ないなどの
効果がある。
【0153】請求項20の発明によれば、磁歪現象によ
り発生させた信号音波を棒状体中に伝搬させ、音波受信
器で受信して信号伝送を行うように構成したので、保持
が簡単となり、長いドリルストリングを用いた場合にも
確実に信号伝送ができ、音波の管体への伝達に必要なプ
リロードも十分にかけられるなどの効果がある。
【0154】請求項21の発明によれば、磁歪現象の急
激な発生時又は消滅時における歪みの加速度に伴う衝撃
力を棒状体に伝搬して信号伝送を行うように構成したの
で、効率の良い電気機械音響結合が実現でき、大きな超
音波エネルギーへの変換が可能となり、更に、高ビット
レートの信号伝送が可能となるなどの効果がある。
【0155】請求項22の発明によれば、衝撃波のピー
クが同相で重なり合うように棒状体に衝撃波を印加する
ように構成したので、全体として大振幅の衝撃波が得ら
れるなどの効果がある。
【0156】請求項23の発明によれば、雑音成分の影
響を算出して信号成分から除去するように構成したの
で、S/N比の良い復調処理が可能となるなどの効果が
ある。
【0157】請求項24の発明によれば、予め記憶され
た雑音成分のパターンに基づいて該雑音成分の影響を信
号成分から除去するように構成したので、S/N比の良
い復調処理が可能となるなどの効果がある。
【0158】請求項25の発明によれば、複数の電気音
響変換器により音響信号を電気信号に変換するように構
成したので、信号成分を確実に受信でき、S/N比の良
い安定した復調処理が可能となるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による信号伝送装置を示
す側面図である。
【図2】 この発明の一実施例による信号伝送装置の磁
歪発生制御装置を模式的に示す図である。
【図3】 この発明の一実施例による信号伝送装置の磁
歪発生制御装置の音波受信器の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 この発明の一実施例による信号伝送装置の動
作波形の一例を示す波形図である。
【図5】 この発明の一実施例による信号伝送装置の送
信器サブの空間的配置を示す配置図である。
【図6】 この発明の一実施例による信号伝送装置の電
池の空間的配置を示す配置図である。
【図7】 この発明の一実施例による信号伝送装置の磁
歪発信子の磁器回路の構成を示す側面図である。
【図8】 この発明の一実施例による信号伝送装置の磁
歪材の磁気特性を示すグラフである。
【図9】 この発明の一実施例による信号伝送装置の磁
歪材の斜視図である。
【図10】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
磁歪発生制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
音波信号の波形を示す波形図である。
【図12】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
駆動電流と伝搬音波波形を示す波形図である。
【図13】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
駆動電流と伝搬音波波形を示す波形図である。
【図14】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
駆動電流と加速度との関係を示すグラフ図である。
【図15】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
伝搬音波波形を示す波形図である。
【図16】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
駆動電流と加速度との関係を示すグラフ図である。
【図17】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
駆動電流の立ち上がり時間とパワー損失の関係を示すグ
ラフ図である。
【図18】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
磁歪発信子の構成を示す斜視図である。
【図19】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
磁歪発信子の構成を示す平面図である。
【図20】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
磁歪発信子の構成を示す一部切り欠き側面図である。
【図21】 図20の磁歪発信子の断面図である。
【図22】 図20の磁歪発信子の斜視図である。
【図23】 図22の磁歪発信子の断面図である。
【図24】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
磁歪発信子の他の構成を示す斜視図である。
【図25】 図24の磁歪発信子の断面図である。
【図26】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
磁歪発信子の他の構成を示す斜視図である。
【図27】 この発明の一実施例による信号伝送装置の
音波受信器の空間的配置を示す配置図である。
【図28】 図27の音波受信器の断面図である。
【図29】 図27の音波受信器の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図30】 従来の信号伝送装置の他の例の構成を示す
模式図である。
【図31】 図30の信号伝送装置の信号発信器部分を
示す断面図である。
【図32】 図30の信号伝送装置の信号発信器部分を
示す模式図である。
【図33】 従来の信号伝送装置の一例の地中における
側面図である。
【図34】 図33の信号伝送装置の磁歪発信子の構成
を示す斜視図である。
【図35】 図34の磁歪発信子の側面図である。
【図36】 図34の信号伝送装置の信号波形を示す波
形図である。
【図37】 図34の信号伝送装置の信号波形を示す波
形図である。
【符号の説明】
4 ドリルパイプ(棒状体)、10 磁歪発生制御装
置、15 高速スイッチング回路(励磁インパルス電流
発生回路)、20 電池、21 磁歪発信子(磁歪素
子)、22 磁歪材、23,23a,23b 励磁巻
線、60 音波受信器、61 音響検出器(電気音響変
換器)、62 パッシブフィルタ(フィルタ)、64
検波回路、65 信号処理プロセッサ、69 複合電
池、610 音響ホーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E21B 47/18 G01H 3/00 Z G08C 19/00 R H04B 11/00 B

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁歪現象を発生する磁歪材及び該磁歪材
    に巻回された励磁巻線を有する磁歪素子と、該磁歪素子
    を駆動する磁歪発生制御装置と、該磁歪素子の発生した
    信号音波を伝達する棒状体と、該棒状体中を伝搬する前
    記信号音波を受信して電気信号に変換し出力する該棒状
    体の所定位置に配置された音波受信器とを備えたことを
    特徴とする信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記磁歪発生制御装置が、前記磁歪材の
    歪む速度以上又は該速度と同程度の立ち上がり速度の励
    磁電流を前記励磁巻線に供給することを特徴とする請求
    項1記載の信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記磁歪材が薄板状であり、前記磁歪素
    子が該薄板状の磁歪材を複数枚積層したことを特徴とす
    る請求項1記載の信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記励磁巻線がリターン回路構成の磁気
    回路を構成していることを特徴とする請求項1記載の信
    号伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記磁歪材の形状が角形の内鉄型のトラ
    ンス構造であり、前記励磁巻線が閉磁界を構成すること
    を特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記磁歪素子の音波出力発生方向の先端
    部に音響ホーンを設けたことを特徴とする請求項1記載
    の信号伝送装置。
  7. 【請求項7】 前記音響ホーンの先端部を適当な圧力で
    前記棒状体に圧接する圧接手段を備えたことを特徴とす
    る請求項6記載の信号伝送装置。
  8. 【請求項8】 前記磁歪素子を複数個配設する壁面を有
    する管体を備え、前記磁歪発生制御装置が前記複数の磁
    歪素子の励磁巻線に互いに同期した励磁電流を供給する
    ことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  9. 【請求項9】 前記磁歪発生制御装置が、前記複数の磁
    歪素子の各励磁巻線に対して直列に接続された1個の抵
    抗器を備え、該抵抗器の抵抗値と前記各励磁巻線のイン
    ダクタンスとにより規定される励磁電流の応答速度が前
    記磁歪素子の磁歪材の歪む速度以上又は該速度と同等と
    なるようにせしめたことを特徴とする請求項8記載の信
    号伝送装置。
  10. 【請求項10】 前記磁歪発生制御手段が、励磁インパ
    ルス電流を前記磁歪素子に供給する励磁インパルス電流
    発生回路を有し、該励磁インパルス電流発生回路は前記
    棒状体中を伝搬する衝撃波が重なり合わない時間間隔で
    前記励磁インパルス電流を発生することを特徴とする請
    求項1記載の信号伝送装置。
  11. 【請求項11】 前記磁歪発生制御手段が、励磁インパ
    ルス電流を前記磁歪素子に供給する励磁インパルス電流
    発生回路を有し、該励磁インパルス電流発生回路は前記
    棒状体中を伝搬する衝撃波のピークが同相で重なり合う
    ように、複数個のインパルス電流を前記磁歪素子に供給
    することを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  12. 【請求項12】 前記音波受信器は、音響信号を電気信
    号に変換する電気音響変換器と、雑音を除去するフィル
    タと、小信号成分を抑制し有効信号成分を強調する検波
    回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の信号伝
    送装置。
  13. 【請求項13】 前記音波受信器は、音響信号を電気信
    号に変換する電気音響変換器と、雑音を除去するフィル
    タと、信号処理を行う信号処理プロセッサとを備え、該
    信号処理プロセッサが送信側の信号送信周期を検出する
    周期検出手段と、該送信周期に同調して送信信号をサン
    プリングするサンプリング手段とを有することを特徴と
    する請求項1記載の信号伝送装置。
  14. 【請求項14】 前記音波受信器は、音響信号を電気信
    号に変換する電気音響変換器と、雑音を除去するフィル
    タと、信号処理を行う信号処理プロセッサを備え、該信
    号処理プロセッサが、前記棒状体中での前記信号音波の
    反射及び共振による雑音成分を算出する雑音成分算出手
    段と、該雑音成分算出手段の算出した雑音成分の影響を
    信号成分から除去する雑音成分除去手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  15. 【請求項15】 前記音波受信器は、音響信号を電気信
    号に変換する電気音響変換器と、雑音を除去するフィル
    タと、信号処理を行う信号処理プロセッサを備え、該信
    号処理プロセッサが、前記棒状体中での前記信号音波の
    反射及び共振による雑音成分のパターンを予め記憶する
    記憶手段と、該記憶手段の記憶した雑音成分の影響を信
    号成分から除去する雑音成分除去手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  16. 【請求項16】 前記音波受信器が、前記棒状体を伝搬
    する音響信号を電気信号に変換する電気音響変換器を複
    数備えたことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装
    置。
  17. 【請求項17】 前記音波受信器が、前記棒状体を伝搬
    する音響信号を電気信号に変換する電気音響変換器とし
    て磁歪素子を備えたことを特徴とする請求項1記載の信
    号伝送装置。
  18. 【請求項18】 前記音波受信器が、前記棒状体を伝搬
    してくる前記音響信号を拡大する少なくとも1個の音響
    ホーンと、該音響ホーンにより拡大された音響信号を電
    気信号に変換する電気音響変換器を備え、該電気音響変
    換器が前記音響ホーンのそれぞれに固着されていること
    を特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  19. 【請求項19】 前記音波受信器が、複数の電源電圧を
    出力する複合電池から成る電源を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の信号伝送装置。
  20. 【請求項20】 磁歪現象により信号音波を発生させ、
    該信号音波を棒状体中に伝搬させ、該棒状体の所定位置
    に配置した音波受信器により前記信号音波を受信して信
    号伝送を行うことを特徴とする信号伝送方法。
  21. 【請求項21】 前記磁歪現象を急激に発生させ又は急
    激に消滅させ、該磁歪現象の急激な発生時又は消滅時に
    おける歪みの加速度に伴う衝撃力を前記棒状体に音響信
    号として伝搬することを特徴とする請求項20記載の信
    号伝送方法。
  22. 【請求項22】 前記磁歪現象を惹起させる衝撃力を、
    該衝撃力により前記棒状体中を伝搬する衝撃波のピーク
    が同相で重なり合うように、複数回前記棒状体に印加す
    ることを特徴とする請求項21記載の信号伝送方法。
  23. 【請求項23】 前記音波受信器が、音響信号を電気信
    号に変換し、前記棒状体中での前記信号音波の反射及び
    共振による雑音成分を算出し、この算出した雑音成分の
    影響を前記電気信号から除去することを特徴とする請求
    項20記載の信号伝送装置。
  24. 【請求項24】 前記音波受信器が、音響信号を電気信
    号に変換し、前記棒状体中での前記信号音波の反射及び
    共振による予め記憶された雑音成分のパターンに基づい
    て該雑音成分の影響を前記電気信号から除去することを
    特徴とする請求項20記載の信号伝送方法。
  25. 【請求項25】 前記音波受信器が、複数の電気音響変
    換器により前記棒状体を伝搬する音響信号を電気信号に
    変換することを特徴とする請求項20記載の信号伝送方
    法。
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