JP3374652B2 - 掘削管体伝送用弾性波発生装置 - Google Patents

掘削管体伝送用弾性波発生装置

Info

Publication number
JP3374652B2
JP3374652B2 JP11265896A JP11265896A JP3374652B2 JP 3374652 B2 JP3374652 B2 JP 3374652B2 JP 11265896 A JP11265896 A JP 11265896A JP 11265896 A JP11265896 A JP 11265896A JP 3374652 B2 JP3374652 B2 JP 3374652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic wave
magnetostrictive
pipe body
vibration
resonance frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11265896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09297182A (ja
Inventor
隆史 島田
隆博 坂本
良輔 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP11265896A priority Critical patent/JP3374652B2/ja
Publication of JPH09297182A publication Critical patent/JPH09297182A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3374652B2 publication Critical patent/JP3374652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、石油や天然ガス
などの坑井における坑底から地上への、または地上から
坑底への、あるいは坑底から他の坑底へ情報を伝達する
情報伝達装置に用いられる掘削管体伝送用弾性波発生装
置(以下、単に弾性波発生装置という場合もある)に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、掘削費用の削減や掘削作業の安全
性の向上を図ることを目的に、掘削しながら地層の情報
や掘削機の状態をリアルタイムに地上へ伝送するMWD
(Measurement While Drilling)システムが開発されて
いる。実用化されているMWDシステムは情報の伝送手
段により、a.マッドパルス(Mud pulse)方式、b.
電磁波方式の2つの方式が存在した。しかし、伝送レー
トや機器の信頼性もしくは適用可能な動作環境の制限に
より実用的には不十分なものであった。そこでこのよう
な課題を解決するために、掘削に用いられる管体を媒体
にした音響弾性波で情報の伝送を行う音響方式によるM
WDシステムが注目されている。
【0003】従来の音響方式によるMWDシステムとし
て、圧電セラミックを発信源として用いた管体伝送装置
があった。図12〜図16は、例えばヨーロッパ特許庁
発行の特許出願公開公報 第0552833 A1号公
報に記載された従来の管体伝送装置を示すものである。
図12は音響弾性波を用いた管体伝送装置の構成を示す
側面図、図13は発振器の構造を示す分解斜視図であ
る。図14は発振器の装着状態を示す断面図である。図
15は動作を説明するための波形図であり、図15
(a)は発振器の駆動電流の波形を表す波形図、図15
(b)はドリルカラーに発生する音響弾性波を示す波形
図である。図16は発振器の駆動電流変調方式を示すも
ので、図16(a)は二進符号の“1”、図16(b)
は二進符号の“0”を表す信号波形図である。
【0004】図12〜図16において、301は圧電セ
ラミックを用いた音響弾性波の発振器であり後述のドリ
ルカラー306に設けられた凹所に設置されている。3
02は受信側のレシーバサブ、303はレシーバサブ3
02の内壁に密着して設けられた受信トランスデュー
サ、304はMWDツール、305はドリルパイプ、3
06はドリルカラーである。レシーバサブ302はドリ
ルカラー306の途中に設けられている。
【0005】ここで、発振器301の詳細構成を図1
3、図14により説明する。これらの図において、31
1は圧電素子311aを積層して構成された振動子、3
12は振動子311の一方の端部側に設けられたカップ
リング部である。321はスプリング等で構成された弾
性体である。発振器301はドリルカラー306に設け
られた凹所に図14に示すように設置され、弾性体32
1にてドリルカラー306を押圧することによりカップ
リング部312をドリルカラー306に押しつけるよう
にして装着されている。弾性体321は発振器301の
振動をドリルカラー306に伝達するようにバイアス力
を振動子311に与えるものである。314は電圧リー
ドであり、振動子311に電圧を印加するためのもので
ある。
【0006】次に、動作について説明する。発振器30
1より発生した音響弾性波は管体(ドリルカラー30
6,ドリルパイプ305)に伝達され上方へ向けて伝搬
していく。音響弾性波はドリルカラー306の途中に設
置されたレシーバサブ302内の受信トランスデューサ
303により受信される。さらに、MWDツール304
を介して例えば掘削用の泥水に弾性波を発生させて情報
を伝送するマッドパルス方式のような方法で地上へ向け
て情報が送信される。
【0007】ドリルカラー306に伝達される音響弾性
波を次のようにして発生する。発振器301の駆動電流
として振動子311の共振周波数に一致した周期の、例
えば図15(a)に示されるような正弦波の交番バース
ト電流Jを印加する。振動子311を構成する圧電素子
311aは印加された電流の大きさに応じて歪みを生ず
る特性を持つため、印加電流Jの周期に応じた振動が振
動子311より発生する。このとき、印加電流の周波数
を振動子311固有の共振周波数に合致させて与える
と、振動子311は共振振動を始め、振幅の大きな振動
が得られ、ドリルカラー306に図15(b)に示され
るような音響弾性波SWを発生できる。なお、音響弾性
波SWは励磁電流Jに対して時間tdの遅れを生じる。
【0008】次に、伝送される情報の変調方式について
説明する。伝送する情報は例えば二進符号化され、弾性
波に変調される。そこで、発振器301で発生させる音
響弾性波の間隔に伝送する二進符号を対応させて管体を
加振する。例えば、T1の加振間隔と伝送する二進符号
の“1”とを、T2の加振間隔と伝送する二進符号の
“0”とを対応させて情報を送信する。すなわち、送信
する二進符号が“1”の場合は図16(a)に示すよう
に駆動電流をT1の間隔で流し、“0”の場合は図16
(b)に示すようにT2の間隔で駆動電流を流すことで
加振間隔の異なる弾性波を発生させて変調する。
【0009】発振器301から送信された音響弾性波は
ドリルカラー306を上方に伝搬し、受信トランスデュ
ーサ303で検出される。受信トランスデューサ303
は検出する振動の大きさにしたがって電圧を出力し、送
信された音響弾性波を電気信号に変換する。
【0010】受信トランスデューサ303で電気信号に
変換された音響弾性波信号は、フィルタなどで雑音成分
を除去したあと、時間間隔がT1の場合を二進符号の
“1”、時間間隔がT2の場合を二進符号の“0”に対
応づけることで送信された信号を復調する。復調された
ディジタル信号は、MWDツール304に入力され、例
えばマッドパルス方式のMWDシステムにて更に上方に
送信される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の管
体伝送装置の発信器301における振動子311は圧電
素子311aの圧電効果を用いて音響弾性波を発生させ
るように構成されているので、次のような問題点があっ
た。
【0012】すなわち、 (1)圧電素子の機械強度が金属材料に比較し弱いこ
と。 (2)圧電素子、例えば圧電セラミックはキュリー温度
が120[℃]程度であり、この温度を超えると歪みが
発生しなくなるので高温環境下では使用できないこと。 (3)電界を印加する方向と結晶歪軸が一致するため、
加振時に圧電素子自体の歪みにより電極部へストレスが
かかり、電極の損傷が懸念されること。 (4)圧電素子の厚さに応じてその発振周波数が固定さ
れてしまうので、管体の情報伝送に必要な低周波の加振
を実現するためには振動子311として1[m]以上の
長さが必要となる。また、このような大型の振動子を駆
動するには、所用エネルギが大きすぎ坑底システムでは
電源の確保が極めて困難であること。
【0013】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、磁歪材を用いて掘削の振動や高
い温度に耐えるとともに、情報を掘削管体により伝送す
るのに必要な大きさと周波数の弾性波を低電力で発生さ
せることのできる、また小型にできる掘削管体伝送用弾
性波発生装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の掘削管体電送用弾性波発生装置は、掘削管体を伝播
する弾性波の伝播速度と掘削管体の長さとに基づいて決
まる共振周波数に一致した共振周波数を有する磁歪振動
子を有し、伝送する情報を変調した励磁電流により磁歪
振動子を励磁することにより共振周波数と同じ周期を有
し掘削管体を伝播する弾性波を発生させるものである。
請求項1記載のものにおいては、磁歪振動子はキュリー
点が高いので高温環境下においても使用できる。また、
磁歪振動子は掘削管体の共振周波数と同じ共振周波数を
持つため、効率よく弾性波を発生させることができ、消
費電力が少ない。
【0015】この発明の請求項2に記載の掘削管体電送
用弾性波発生装置は、励磁電流により掘削管体の共振周
波数の周期と同じ周期の交番弾性波を磁歪振動子に発生
させるものである。請求項2記載のものにおいては、交
番弾性波の周期と掘削管体の共振周波数の周期とが同じ
であるので、掘削管体が共振振動を起し、振幅の大きな
弾性波が発生する。
【0016】この発明の請求項3に記載の掘削管体電送
用弾性波発生装置は、磁歪振動子が金属系の磁歪材料製
の薄板を積層して形成され、励磁電流が掘削管体の共振
周波数の周期の半分の周期を有する交流あるいは脈動分
が共振周波数の周期と同じ周期を有する脈動電流である
ものである。請求項3記載のものにおいては、金属系の
磁歪材料製の薄板はキュリー点が高く高温環境下におい
ても動作する。金属系の磁歪材料、例えばニッケルの場
合、励磁される磁界の極性によらず、縮む方向にのみ歪
むので、励磁磁界の極性を零点を中心に交番させると極
性が変化する毎に磁歪材は歪み、励磁電流の倍周期の振
動が発生する。これを回避するためには、直流の磁気バ
イアスを加えて、脈動電流とするか、交流を印加する場
合は、共振周波数の1/2の周波数の交流とする。
【0017】この発明の請求項4に記載の掘削管体電送
用弾性波発生装置は、励磁電流が掘削管体の共振周波数
の周期と同じ周期を有するパルス列であるものである。
請求項4記載のものにおいては、パルス性の励磁電流を
磁歪振動子の共振周波数の周期に一致した周期で供給す
ることにより、掘削管体の共振振動を効率良く発生させ
る。
【0018】この発明の請求項5に記載の掘削管体電送
用弾性波発生装置は、磁歪振動子の加振面が掘削管体に
おける軸方向の共振モードの節点と節点との間にあるよ
うにして掘削管体に弾性波を発生させるものである。請
求項5記載のものにおいては、磁歪振動子の加振面を伝
送する掘削管体の共振モードの節点と節点との間に設け
ることで、掘削管体の共振振動を効率良く発生させてい
る。
【0019】この発明の請求項6に記載の掘削管体電送
用弾性波発生装置は、磁歪振動子の振動方向の一方の面
を加振面とし他方の面を自由振動端として一方の面によ
り掘削管体に弾性波を発生させるものである。請求項6
記載のものにおいては、磁歪振動子の振動方向の一方の
面のみを固定し、他方の面を自由振動端として弾性波を
発生させるので、磁歪振動子の長さを短くしても振幅の
大きな共振振動が発生する。
【0020】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.図1〜図7はこの発明の実施の一
形態を示すものであり、図1はMWDシステムである管
体電送装置を示す構成図、図2は掘削管体の断面図、図
3は弾性波発生装置の構成を示すブロック図である。図
4は弾性波発生装置の弾性波発生用管体への装着状態を
示す平面図である。図5は磁歪振動子を示すもので、図
5(a)は磁歪振動子の斜視図、図5(b)は磁歪素子
の斜視図、図5(c)は磁歪素子の平面図である。図6
は掘削管体の振動系をモデル化しその振動解析を行った
結果を示すモデル図、図7は振動系の軸方向の振動の伝
達関数を示す図である。
【0021】図1において、10はドリルビット、11
は坑底センサ搭載用管体、12は弾性波発生用管体、1
3は掘削管体、14は受信用管体であり、これらが図示
のように直列に連結されている。受信用管体14は掘削
管体13の上方に設けられている。掘削管体13は、こ
の実施の形態では、図6に示すように10本の単管13
aを直列に接続して構成されている。単管13aは、図
2に示すように一本の長さAが9[m]で、その両端に
外形寸法の異なるジョイント部13b,13c(その長
さはそれぞれB,C)を有している。
【0022】16は復調装置であり、受信用管体14に
設けられた図示しない受信トランスデューサ(図12の
受信トランスデューサ303と同様のもの)により電気
信号に変換された音響弾性波信号を復調する。図3にお
いて、21は坑底センサ搭載用管体12に設けられた坑
底センサである。22は弾性波発生装置であり、この実
施の形態においては弾性波発生用管体12に図4に示す
ようにして設けられている。振動発生器25は、図4に
おいて断面ではないが分りやすくするためにハッチング
を施して示した磁歪振動子26が、図14における従来
の振動子311と同様にして弾性波発生用管体12に装
着されている。すなわち、振動面の一方の面がカップリ
ング部28を介して弾性波発生用管体12に当接し、他
方の面側がばね29を圧縮した状態で弾性波発生用管体
12に装着され、上記振動面の一方側が弾性波発生用管
体12にばね29の弾性力により押圧されている。
【0023】次に、弾性波発生装置22の詳細構成を図
3〜図5により説明する。弾性波発生装置22は、図3
に示すように制御装置23、励磁電流供給装置24、振
動発生器25を有する。振動発生器25は磁歪振動子2
6、励磁コイル27を有する。磁歪振動子26は図5
(a)に示すように薄板の磁歪素子31を所定枚数積層
・接着したものであり、対向する両辺に励磁コイル27
が巻回されている。
【0024】磁歪素子31は、図5(b)のような中抜
きの長方形の形状を有し、ニッケルの薄板で製作されて
おり、図5(c)に示すような各部寸法を有している。
磁歪素子31として、材料強度が大きくキュリー点の高
い金属系の磁歪材料、例えばキュリー点358[℃]の
ニッケルを選定すると高い温度の掘削環境にも耐える磁
歪振動子26を得ることができる。
【0025】磁歪振動子26は、磁歪素子31に磁歪素
子31の歪み方向(図5の矢印S)と直角に励磁コイル
27の素線が巻回され、この励磁コイル27に電流を供
給することで磁界を発生させ磁歪現象を励起する。この
構造の特徴は磁歪材料(磁歪素子31)とこの磁歪材料
を励磁する電気系(励磁コイル27)とが鎖交関係にあ
り、かつ非接触で力学的に独立していることである。す
なわち、圧電素子のような電極へのストレスがなく、損
傷の懸念がない。
【0026】また、励磁による渦電流損を低減するた
め、磁歪振動子26は一般的に薄板の積層構造とされて
いるが、積層の方向と振動方向が直交関係にあり、各磁
歪素子31の位相や振幅は同期して伸縮する。よって、
各磁歪素子31の接着面を剥離するような大きな応力が
加わることなく磁歪振動子26の強度を確保できる。
【0027】一般に用いられる磁歪振動子26は、上記
のように渦電流損を低減するため薄板に圧延した磁歪素
子31を積層した角形の構造が採用されている。その共
振周波数は磁歪素子31の形状寸法により決定される。
例えば、一般的に知られている角形の磁歪振動子26の
場合、図5(c)に示す各部寸法より一次共振周波数の
波長λは、次の(1)の特性方程式を満たし、その全長
は概ね共振周波数の1/4波長の整数倍となる。 tan(α・2/π)・tan(β・2/π)=k …(1) ここに、 k=Sc(柱部の面積)/St(端面部の面積) α=4・a(端部の長さ)/λ(波長) β=2・b(柱部の長さ)/λ(波長) つまり、磁歪振動子26の形状を変えることで任意の帯
域の共振振動を得ることができる。
【0028】次に、掘削管体13の振動解析の結果につ
いて説明する。図6は掘削管体13が長さ9[m]の単
管13aを10本接続して構成されている場合の振動系
をモデル化し、その振動解析を行った結果を示す図であ
る。このような構造の単管13aを10本接続した掘削
管体13のモデルについて、その軸方向の振動モードを
解析する。その結果は、図7の曲線Gに示す伝達関数を
持ち、伝達効率の良い共振周波数において、その半波長
の整数倍と単管13aの全長Aとが一致する。すなわ
ち、弾性波の伝播速度と掘削管体13の全長で決まる周
波数で掘削管体13は共振モードM、すなわち図6に示
す一次共振モードM1、二次共振モードM2、三次共振
モードM3で共振振動を起こす。例えば、三次共振周波
数は掘削管体13の2/3倍の波長を持ち、弾性波の伝
播速度を5000[m/s]、単管長9[m]とする
と、833[Hz]となる。
【0029】したがって、磁歪振動子26の共振周波数
を掘削管体13の共振周波数に一致させることで振幅の
大きな振動を効率よく掘削管体13に発生させることが
可能となり、より大深度からの情報伝送が可能となる。
制御装置23はこのような周波数である三次共振周波数
833[Hz]を発生させるようにしている。なお、こ
のように従来のものに比し数十倍高い数百ヘルツの搬送
周波数を用いているため、情報の伝送レートが数倍ない
し十数倍向上する。
【0030】ニッケルの場合、励磁される磁界の極性に
よらず、縮む方向にのみ歪む。よって、励磁磁界の極性
を零点を中心に交番させると極性が変化する毎に磁歪材
は歪み、励磁電流の倍周期の振動が発生する。これを回
避するためには、直流の磁気バイアスを加える。このた
めに、制御装置23により励磁電流供給装置24を制御
して直流電流を励磁電流に重畳して脈動電流としてい
る。なお、磁歪振動子26にプリストレスを与え外部の
応力によりあらかじめ歪みを生じさせたり、磁歪素子3
1を着磁して残留磁気を持たせたりする方法が採られる
場合もある。また、交流を印加する場合は、上記共振周
波数の1/2の周波数の交流とする。
【0031】次に動作について説明する。本装置は石油
およびガス井掘削で使用する目的で構成されたMWD
(Measurement While Drilling)システムであり、単管
体を接続した掘削管体(ドリルストリング)を介して伝
播する音響弾性波で坑底の地層、掘削状況、方位などの
情報を地上に送信し、掘削の安全と効率を高め掘削費用
の削減を行おうとするものである。
【0032】坑底センサ21で得られた情報は、弾性波
発生用管体12に実装された弾性波発生装置22にて変
調され、伝送する情報を含んだ弾性波を掘削管体13に
発生する。地上では伝送されてきた弾性波を受信用管体
14にて受信し、復調装置16にて信号を復調し、坑底
の情報を得る。
【0033】磁歪現象による歪みの大きさは、励磁電流
の大きさに比例し、その応答速度は数十マイクロ秒(μ
s)以下と必要な情報の伝送速度に比べて充分速い。そ
こで、励磁電流の周波数や位相、振幅などを送信する信
号に対応して変化させると、情報に対応した弾性波が磁
歪振動子26より発生し情報の伝送が可能となる。ま
た、磁歪振動子26の共振周波数を上記のように掘削管
体13の共振周波数に一致させ、振幅の大きな振動を効
率よく掘削管体に発生させることができるようにしてい
る。
【0034】ここで、圧電セラミックの振動子の場合と
磁歪振動子の場合とについてその寸法及び弾性波を発生
させるのに必要な電力を試算する。圧電セラミックの材
料特性として、厚み伸び特性(TE)モードの周波数定
数がHのとき、その厚みδ[m]は、周波数をf1[H
z]とすると、次の式で求められる。 δ=H/f1 圧電材料として、例えばPZT−4(米国、クレイバイ
ト社の商品名)のTEモードの周波数定数は、2000
[Hz・m]と与えられており、管体伝送に必要な周波
数1000[Hz]以下の周波数ではセラミックの厚み
は数メートルにも及ぶ(根岸・高木著 「超音波技術」
東京大学出版会刊 第32頁〜第36頁)。
【0035】次に、必要な電力を見積る。例えば、圧電
セラミックを用いた洗浄機用の振動子(Bolt-clamped L
angevin type transducer:BLT )の最大電気入力パワー
Pは、能力係数をK(通常0.4〜0.5程度)、圧電
セラミックの体積をV[cc]、周波数を1[kHz]
とすると次式で見積ることができる(日本機械工業会編
「超音波工学」 コロナ社刊 第10頁〜第17頁)。 P=K・V/f いま、伝送に必要な周波数を1[kHz]、セラミック
の長さを1[m]、底面積を100[cm×cm]とす
ると、必要な電力は50[kW]になる。一方、磁歪振
動子の場合、最大50[W]で1[kHz]以下の振動
を発生させることが可能であり、消費電力を大幅に低減
できる。
【0036】また、上記のように磁歪振動子26と励磁
する励磁コイル27は非接触な鎖交関係にあり、力学的
に独立しているため、圧電素子のような電極へのストレ
スがなく、損傷のおそれがなく、信頼性も高い。さら
に、磁歪素子31の積層の方向と振動方向が垂直であ
り、各磁歪素子31の振動の位相や振幅も同期して伸縮
するため、磁歪素子31の接着面が剥離するような大き
な応力が加わることがなく振動子としての強度を保持で
きる。したがって、坑底の高温、高圧、掘削衝撃、例え
ば175[℃]、1400気圧、250[G]などとい
った過酷な環境で使用可能となる。
【0037】磁歪振動子26は、一般的に磁歪素子31
を積層した角形の構造を有し、その共振周波数は(1)
式で示したように磁歪材料31の形状寸法で決定され
る。したがって、磁歪振動子26の形状を変えることに
より、任意の帯域の共振振動を得ることができる。よっ
て、磁歪振動子26の共振周波数を掘削管体13の共振
周波数に一致させることにより、振幅の大きな振動を効
率よく掘削管体に発生させ、より大深度からの情報伝送
が可能となる。なお、磁歪振動子31は、ニッケルの代
わりに他の金属系の磁歪材料、例えばアルフェロ合金
(鉄87%、アルミニュウム13%)等を使用すること
もできる。
【0038】発明の実施の形態2.図8は、この発明の
他の実施の形態を示す弾性波発生装置における励磁電流
供給装置の出力波形を示す波形図である。図3における
磁歪振動子26の励磁コイル27に正弦波などの交流電
流を供給し、その周波数を磁歪振動子26の共振周波数
に一致させることで、その共振振動を励起し、振幅の大
きな振動を掘削管体13に発生させることができる。そ
こで、交流電流として例えば図8に示すように正弦波で
送信する符号を変調すれば、坑底の情報を効率よく伝送
できる。
【0039】例えば、ASK方式(振幅偏移変調方式、
Amplitude-shift keying変調方式)にて二値符号を変調
する場合、符号の“1”を加振“あり”に、符号の
“0”を加振“なし”に対応づけて符号列“1011”
を変調すれば、図8に示す励磁電流波形J1となる。
【0040】発明の実施の形態3.図9は、さらにこの
発明の他の実施の形態を示す弾性波発生装置における励
磁電流供給装置の出力波形を示す波形図である。図3に
おける磁歪振動子26は励磁電流の大きさに応じた振幅
の歪みを数十マイクロ秒(μs)以下の応答速度で発生
する。そこで、瞬時に大電流を励磁コイル27に供給す
ることで、大きな振幅の歪みを低い消費電力で発生でき
る。
【0041】この実施の形態においては、磁歪振動子2
6の励磁コイル27に、このようなパルス性の励磁電流
を供給し、さらに電流を印加する時間間隔、すなわちパ
ルス間隔を磁歪振動子26の共振周波数の周期に一致さ
せることで、その共振振動を励起し、振幅の大きな振動
を掘削管体13に発生させる。すなわち、図9に示すよ
うに、パルス列で送信する符号を変調すれば、坑底の情
報を効率よく伝送できる。例えばASK方式にて二値符
号を変調する場合、符号の“1”を加振“あり”に符号
の“0”を加振“なし”に対応づけて符号列“101
1”を変調すれば、励磁電流波形J2となる。
【0042】発明の実施の形態4.図10は、さらにこ
の発明の他の実施の形態を示す弾性波発生装置における
磁歪振動子の実装状態及び弾性波の波形を示す模式図で
ある。図において、NDは掘削管体13の共振振動Wの
節点である。掘削管体13の共振モードでは共振周波数
により一定の間隔で振動の節NDを持つ。共振振動の節
NDは加振しても振動しない点であり、例えば一本の長
さが9[m]の単管13aの場合、前述した図6におけ
る一次共振モードM1では9m毎に、二次共振モードM
2では4.5m毎に、三次共振モードM3では3mごと
に節NDを持つ。
【0043】よって、掘削管体13に共振振動Wを発生
させるには、この節NDをさけて、図10のように節N
Dと節NDとの間に被加振面(打点)12dを設けて磁
歪振動子26の加振面26aにより加振する。なお、被
加振面12dから節NDまでの距離Dが大きく振動の腹
に近いほど、掘削管体13に共振振動を発生させる効率
は向上する。
【0044】発明の実施の形態5.図11はさらにこの
発明の他の実施の形態を示す磁歪振動子の弾性波発生用
管体への実装状態を示すもので、図11(a)は断面
図、図11(b)は平面図である。これらの図におい
て、52は弾性波発生用管体であり、図1における弾性
波発生用管体12と同様のもので、その側面に長方形の
凹設部52a、2本の溝52b、2個の箱穴52cが設
けられており、凹設部52aの側壁が被加振面52dと
されている。なお、図11における左方が地上側であ
る。
【0045】61は固定部材であり、磁歪振動子26の
振動方向から見て門形の形状を有する。固定部材61
は、弾性波発生用管体52の溝52bに収容されたボル
ト62aを箱穴52cにおいてナット62bにより固定
することにより、図示のように磁歪振動子26の加振面
26aを弾性波発生用管体52の被加振面52dに押圧
している。なお、図11(b)においては断面を表すも
のではないが磁歪振動子26にハッチングをして表して
いる。
【0046】上記のようにして装着された磁歪振動子2
6は、図11(a)に示すような一次の共振モードM1
1、二次の共振モードM22を有する。磁歪振動子26
の共振周波数は(1)式の特性方程式を満たす周波数で
決定され、その一次共振周波数の半波長は単管13aの
全長にほぼ一致する(図6の波形M1を参照)。また、
例えば磁歪振動子26の共振周波数の内、最長の波長を
持つ一次共振周波数を単管13aの三次共振周波数に一
致させるには、全長、約3mの磁歪振動子26が必要と
なる。
【0047】そこで、磁歪振動子26の加振面26aを
固定部材61で弾性波発生管体52の被加振面52dに
押圧固定し、他方の面を自由振動端として弾性波発生用
管体52に実装する。この場合、図11(a)の一次及
び二次共振モードM11,M22に示されるように、加
振面26aを振動の節、他方の面を振動の腹とするモー
ドで共振振動を起こす。このとき、一次共振周波数の1
/4波長が磁歪振動子26の全長にほぼ一致する。
【0048】磁歪振動子26の全長を単管13aの三次
共振周波数に一致させると磁歪振動子26の全長は1.
5mですむ。すなわち、加振面26aのみを固定する装
着方式を採ることにより、より小型の磁歪振動子26で
その共振周波数を掘削管体の共振周波数に一致させ、効
率よく大きな振動を発生させることが可能となる。
【0049】この場合、磁歪振動子26にプリストレス
を加えると共振周波数は2倍になるため、励磁コイル2
7(図5)を直流電流が重畳された脈動電流で励磁した
り、磁歪素子31自体をあらかじめ着磁したりする必要
がある。
【0050】なお、図4、図10、図11の形態におい
ては、振動発生器25を弾性波発生用管体12に設け、
この弾性波発生用管体12を掘削管体13に連結して加
振するものを示したが、単管13aに磁歪振動子26を
直接設けてもよい。また、弾性波は上記各実施の形態で
示した波形の励磁電流によって発生するものに限られ
ず、三角波等であってもよく、変調方式もその他のディ
ジタル変調方式であってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に記
載の掘削管体伝送用弾性波発生装置によれば、掘削管体
を伝播する弾性波の伝播速度と掘削管体の長さとに基づ
いて決まる共振周波数に一致した共振周波数を有する磁
歪振動子を有し、伝送する情報を変調した励磁電流によ
り磁歪振動子を励磁することにより共振周波数と同じ周
期を有し掘削管体を伝播する弾性波を発生させるもので
あるので、掘削の振動や高い温度に耐えるとともに、掘
削管体を伝搬する弾性波を低電力で発生させることがで
きる。
【0052】この発明の請求項2に記載の掘削管体伝送
用弾性波発生装置によれば、励磁電流により掘削管体の
共振周波数の周期と同じ周期の交番弾性波を磁歪振動子
に発生させるものであるので、磁歪振動子の共振を効率
よく誘発でき、振幅の大きな弾性波を掘削管体に発生さ
せることが可能になる。
【0053】この発明の請求項3に記載の掘削管体伝送
用弾性波発生装置によれば、磁歪振動子が金属系の磁歪
材料製の薄板を積層して形成され、励磁電流が掘削管体
の共振周波数の周期の半分の周期を有する交流あるいは
脈動分が共振周波数の周期と同じ周期を有する脈動電流
であるので、高い温度の環境下においても振幅の大きな
弾性波を掘削管体に発生させることができる。
【0054】この発明の請求項4に記載の掘削管体伝送
用弾性波発生装置によれば、励磁電流が掘削管体の共振
周波数の周期と同じ周期を有するパルス列であるので、
低電力で磁歪振動子の共振を誘発でき、振幅の大きな弾
性波を掘削管体に発生させることが可能になる。
【0055】この発明の請求項5に記載の掘削管体伝送
用弾性波発生装置によれば、磁歪振動子の加振面が掘削
管体における軸方向の共振モードの節点と節点との間に
あるようにして掘削管体に弾性波を発生させるものであ
るので、効率よく掘削管体の共振を発生させることが可
能となる。
【0056】この発明の請求項6に記載の掘削管体伝送
用弾性波発生装置によれば、磁歪振動子の振動方向の一
方の面を加振面とし他方の面を自由振動端として一方の
面により掘削管体に弾性波を発生させるものであるの
で、小型の磁歪振動子でその共振周波数を掘削管体の共
振周波数に一致させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態を示す管体伝送装置
を示す構成図である。
【図2】 図1における掘削管体の断面図である。
【図3】 この発明の実施の一形態を示す弾性波発生装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3の弾性波発生装置の弾性波発生用管体へ
の装着状態を示す平面図である。
【図5】 この発明の実施の一形態における磁歪振動子
を示すもので、図(a)は磁歪振動子の斜視図、図
(b)は磁歪素子の斜視図、図(c)は磁歪素子の平面
図である。
【図6】 図1における掘削管体の振動系をモデル化し
その振動解析を行った結果を示すモデル図である。
【図7】 図1における掘削管体の振動系の軸方向の振
動の伝達関数を示す図である。
【図8】 この発明の他の実施の形態を示す弾性波発生
装置における励磁電流供給装置の出力波形を示す波形図
である。
【図9】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す弾
性波発生装置における励磁電流供給装置の出力波形を示
す図である。
【図10】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す
弾性波発生装置における磁歪振動子の実装状態及び発生
する弾性波の波形を示す模式図である。
【図11】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す
磁歪振動子の弾性波発生用管体への実装状態を示すもの
で、図(a)は断面図、図(b)は平面図である。
【図12】 従来の音響弾性波を用いた管体伝送装置の
構成を示す側面図である。
【図13】 従来の発振器の構造を示す分解斜視図であ
る。
【図14】 図13の発振器の装着状態を示す断面図で
ある。
【図15】 動作を説明するための波形図であり、図
(a)は発振器の駆動電流の波形を表す波形図、図
(b)はドリルカラーに発生する音響弾性波を示す波形
図である。
【図16】 図13における発振器の駆動電流変調方式
を示すもので、図(a)は二進符号の“1”、図(b)
は二進符号の“0”を表す信号波形図である。
【符号の説明】
12:弾性波発生用管体、12d:被加振面、13:掘
削管体、13a:単管、14:受信用管体、16:復調
装置、22:弾性波発生装置、23:制御装置、24:
励磁電流供給装置、25:振動発生器、26:磁歪振動
子、26a:加振面、27:励磁コイル、31:磁歪素
子、52:弾性波発生用管体、52d:被加振面、6
1:固定部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−294658(JP,A) 特開 平8−130511(JP,A) 米国特許5373481(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 1/02 E21B 47/00 E21B 47/01 G01V 1/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁歪現象により弾性波を発生する磁歪材
    で形成されるとともに掘削管体を伝播する弾性波の伝播
    速度と上記掘削管体の長さとに基づいて決まる共振周波
    数に一致した共振周波数を有する磁歪振動子を設けたも
    のであって、伝送する情報を変調した励磁電流により上
    記磁歪振動子を励磁することにより上記共振周波数の周
    期と同じ周期を有し上記掘削管体を伝播する弾性波を発
    生させる掘削管体伝送用弾性波発生装置。
  2. 【請求項2】 励磁電流は、掘削管体の共振周波数の周
    期と同じ周期の交番弾性波を磁歪振動子に発生させるも
    のであることを特徴とする請求項1記載の掘削管体伝送
    用弾性波発生装置。
  3. 【請求項3】 磁歪振動子は金属系の磁歪材料製の薄板
    を積層して形成されたものであり、励磁電流は掘削管体
    の共振周波数の周期の半分の周期を有する交流あるいは
    脈動分が共振周波数の周期と同じ周期を有する脈動電流
    であることを特徴とする請求項2記載の掘削管体伝送用
    弾性波発生装置。
  4. 【請求項4】 励磁電流は、掘削管体の共振周波数の周
    期と同じ周期を有するパルス列であることを特徴とする
    請求項1記載の掘削管体伝送用弾性波発生装置。
  5. 【請求項5】 磁歪振動子は、その加振面が掘削管体に
    おける軸方向の共振モードの節点と節点との間にあるよ
    うにして掘削管体に弾性波を発生させるものであること
    を特徴とする請求項1記載の掘削管体伝送用弾性波発生
    装置。
  6. 【請求項6】 磁歪振動子の振動方向の一方の面を加振
    面とし他方の面を自由振動端として上記一方の面により
    掘削管体に弾性波を発生させるものであることを特徴と
    する請求項1記載の掘削管体伝送用弾性波発生装置。
JP11265896A 1996-05-07 1996-05-07 掘削管体伝送用弾性波発生装置 Expired - Fee Related JP3374652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11265896A JP3374652B2 (ja) 1996-05-07 1996-05-07 掘削管体伝送用弾性波発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11265896A JP3374652B2 (ja) 1996-05-07 1996-05-07 掘削管体伝送用弾性波発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09297182A JPH09297182A (ja) 1997-11-18
JP3374652B2 true JP3374652B2 (ja) 2003-02-10

Family

ID=14592247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11265896A Expired - Fee Related JP3374652B2 (ja) 1996-05-07 1996-05-07 掘削管体伝送用弾性波発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3374652B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999056154A1 (fr) * 1998-04-28 1999-11-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Generateur d'ondes elastiques, structure de fixation d'un oscillateur magnetostrictif, et procede de fixation
US8077053B2 (en) * 2006-03-31 2011-12-13 Chevron U.S.A. Inc. Method and apparatus for sensing a borehole characteristic
JP6743197B2 (ja) * 2019-01-09 2020-08-19 株式会社日伸テクノ 掘削方法及び掘削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09297182A (ja) 1997-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6272916B1 (en) Acoustic wave transmission system and method for transmitting an acoustic wave to a drilling metal tubular member
JP3311484B2 (ja) 信号伝送装置及び信号伝送方法
US5675325A (en) Information transmitting apparatus using tube body
US6998999B2 (en) Hybrid piezoelectric and magnetostrictive actuator
US3790930A (en) Telemetering system for oil wells
EP1750930B1 (en) Downhole ultrasonic well cleaning device
US7325605B2 (en) Flexible piezoelectric for downhole sensing, actuation and health monitoring
EP0552833B1 (en) Sonic vibration telemetering system
US4899844A (en) Acoustical well logging method and apparatus
JPH0511477B2 (ja)
JP3374652B2 (ja) 掘削管体伝送用弾性波発生装置
Houqing et al. Applications of terfenol-D in China
WO2003067029A1 (en) Autonomous downhole/reservoir monitoring and data transfer system
JP3249312B2 (ja) 管体伝送装置
JP4297613B2 (ja) 弾性波発生装置及び磁歪発振子の取付け構造並びに取付け方法
CN102748013B (zh) 一种低频偶极子发射换能器
JP4315316B2 (ja) 音波検層用振源
Allam et al. Detachable Dry-Coupled Ultrasonic Power Transfer Through Metallic Enclosures
CN115055355B (zh) 一种三叠片式弯曲振动器、弯曲式换能器及带宽拓宽方法
Li et al. Magnetic field tuning characteristics of bimodal ultrasonic motor stator
JP3567423B2 (ja) 地盤深度方向せん断波速度の測定方法
JPH11108714A (ja) 超音波送受波器、超音波送受波器の駆動方法及び流速測定装置
WO2024049473A1 (en) Downhole transducer with a piezoelectric crystal material
SU194694A1 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees