JPH11108714A - 超音波送受波器、超音波送受波器の駆動方法及び流速測定装置 - Google Patents

超音波送受波器、超音波送受波器の駆動方法及び流速測定装置

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JPH11108714A
JPH11108714A JP9268333A JP26833397A JPH11108714A JP H11108714 A JPH11108714 A JP H11108714A JP 9268333 A JP9268333 A JP 9268333A JP 26833397 A JP26833397 A JP 26833397A JP H11108714 A JPH11108714 A JP H11108714A
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piezoelectric
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Osamu Kawasaki
修 川▲崎▼
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波を利用した流速測定において、歪みの
極めて小さい正弦波を搬送波とするバースト信号を実現
することにより、測定精度が高い流速計測ができる超音
波送受波器及び流速測定装置を提供する。 【解決手段】 圧電素子2の両面に弾性素子3、4を設
置することにより、3次高調波の厚み振動モードを抑制
し、基本の厚み振動モードのみを強勢に励振する圧電振
動子1を実現し、この圧電振動子を超音波送受波器に用
いる。そして、この超音波送受波器を基本の厚み振動モ
ード近傍で駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気エネルギー/
機械エネルギー変換素子として圧電セラミック等の圧電
体を用いた超音波送受波器、及びかかる超音波送受波器
を交流電圧で駆動する方法、さらに、かかる超音波送受
波器から流体中に超音波を発して、流体中の所定の伝搬
路を伝搬する超音波の速度(超音波が伝搬路を伝達する
時間)を計測して流体の移動速度を測定する流速測定装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波が伝搬路を伝達する時間を
計測して流体の移動速度を測定する流速測定装置が、水
道メータ、ガスメータなどに利用されて注目されてい
る。以下に、図面を参照しながら従来の流速測定装置に
ついて説明する。
【0003】図13は流量測定装置の測定原理を示した
ものである。図13に示すように、管内を流体が速度V
にて図に示す方向に流れている。管壁103には、一対
の超音波送受波器101、102が相対して設置されて
いる。超音波送受波器101、102は、電気エネルギ
ー/機械エネルギー変換素子として圧電セラミック等の
圧電振動子を用いて構成されている。そして、超音波送
受波器101、102は圧電ブザー、圧電発振子と同様
に共振特性を示す。ここで、超音波送受波器101を超
音波送波器として用い、超音波送受波器102を超音波
受波器として用いる。超音波送波器(101)の共振周
波数近傍の周波数の交流電圧を圧電振動子に印加する
と、超音波送波器(101)は外部の流体中に同図中の
L1で示す伝搬経路に超音波を放射し、超音波受波器
(102)が伝搬してきた超音波を受けて電圧に変換す
る。また、逆に超音波送受波器102を超音波送波器と
して用い、超音波送受波器101を超音波受波器として
用いる。超音波送波器(102)の共振周波数近傍の周
波数の交流電圧を圧電振動子に印加することにより、超
音波送波器(102)は外部の流体中に同図中のL2で
示す伝搬経路に超音波を放射し、超音波受波器(10
1)は伝搬してきた超音波を受けて電圧に変換する。以
上に説明したように、超音波送波器は受波器としての役
目と送波器としての役目を果たすので一般に超音波送受
波器と呼ばれる。
【0004】連続的に交流電圧を印加すると超音波送受
波器から連続的に超音波が放射され伝搬時間を測定する
ことが困難なので、通常はパルス信号を搬送波とするバ
ースト電圧信号を駆動電圧として用いる。以下、測定原
理について詳細な説明を行う。駆動用のバースト電圧信
号を超音波送受波器101に印加することにより超音波
送受波器101から超音波バースト信号を放射すると、
この超音波バースト信号は距離がLの伝搬経路L1を伝
搬してt時間後に超音波送受波器102に到達する。超
音波送受波器102では伝達してきた超音波バースト信
号のみを高いS/N比で電気バースト信号に変換するこ
とができる。この電気バースト信号を電気的に増幅し
て、再び超音波送受波器101に印加して超音波バース
ト信号を放射する。この装置をシング・アラウンド装置
と呼び、超音波パルスが超音波送受波器101から放射
され伝搬路を伝搬して超音波送受波器102に到達する
のに要する時間をシング・アラウンド周期といい、その
逆数をシング・アラウンド周波数という。
【0005】図13において、管の中を流れる流体の流
速をV、流体中の超音波の速度をC、流体の流れる方向
と超音波パルスの伝搬方向の角度をθとする。超音波送
受波器101を送波器、超音波送受波器102を受波器
として用いたときに、超音波送受波器101から出た超
音波パルスが超音波送受波器102に到達する時間であ
るシング・アラウンド周期をt1、シング・アラウンド
周波数f1とすれば、 f1=1/t1=(C+Vcosθ)/L ・・・(式1) の関係が成立する。逆に、超音波送受波器102を送波
器として、超音波送受波器101を受波器として用いた
ときのシング・アラウンド周期をt2、シング・アラウ
ンド周波数f2とすれば、 f2=1/t2=(C−Vcosθ)/L ・・・(式2) の関係が成立する。従って、両シング・アラウンド周波
数の周波数差Δfは、 Δf=f1−f2=2Vcosθ/L ・・・(式3) となり、超音波の伝搬経路の距離Lと周波数差Δfから
流体の流速Vを求めることができる。流体中の超音波の
速度Cは流体の温度により変化するが、この装置による
と超音波の速度Cによらず流体の流速Vを求めることが
できるので、式3より温度による超音波速度変化の影響
を受けることなく流体の流速Vを求めることができる。
そして、この流速測定装置においては、流体の流速Vを
正確に求めるためには伝搬時間t1、t2を正確に計測
することが重要になる。そのためには、一定の波形を有
する超音波パルスを搬送波とする超音波バースト信号を
送波し、一定の波形を有する信号を搬送波とする電気バ
ースト信号に変換する必要があり、搬送波波形が歪むと
時間計測に誤差を生じる。
【0006】上記に説明したシング・アラウンド法を利
用した流速測定装置においては、流体中に超音波を放射
する超音波送受波器として、従来は単板の圧電体を駆動
源とした超音波送受波器を使用していた。図14は従来
の超音波送受波器の一例の断面図である。同図におい
て、圧電振動子111は円板形または矩形の圧電セラミ
ックで構成されており、ケース112の内側に貼り付け
られている。ケース112は圧電振動子111から超音
波が効率よく出ていくための整合層の役目と、外部の環
境に対して圧電振動子111の信頼性を保証するという
役目を兼ねている。従って、ケース112はプラスチッ
ク材料などのように圧電振動子111の音響インピーダ
ンスと流体の音響インピーダンスの中間の値を有する材
料で構成される。時には、ケース112は信頼性の向上
のみの実現のためにステンレスなどの金属で作られるこ
ともある。バッキング材113はフェライト粉を混合し
たプラスチック材からなり、圧電振動子111を電圧で
駆動した時に放射される超音波115の立ち上がりを早
くするために用いられる。駆動端子114a、114b
に共振周波数近傍の成分を持つバースト電圧を印加する
と、圧電振動子111は振動し外部の流体中に超音波1
15を放射する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来のシング・アラウンド法を利用した流速測定装置に
おいては、超音波送受波器として単板の圧電体から成る
圧電振動子から構成される超音波送受波器を使用してい
た。図15は超音波送受波器の駆動端子114a、11
4b(図14参照)から見たアドミッタンスの周波数特
性図であり、同図において、fr1は厚み振動の基本振
動モードの共振周波数であり、fr3は厚み振動の3次
高調波の共振周波数である。従来の超音波送受波器では
厚み振動の基本振動モードとともに、厚み振動の3次高
調波モードも強勢であることがわかる。従って、パルス
信号を搬送波とするバースト信号のように高調波を多く
含んだ駆動電圧信号で超音波送受波器を駆動すれば、厚
み振動の基本振動モードとともに3次高調波モードも強
勢に励振することができるので、送波される放射超音波
は歪みの極めて大きい搬送波を持つバースト信号とな
る。
【0008】図16は歪みの極めて大きい搬送波を持つ
バースト信号の場合の時間計測の誤差を示す図である。
同図(a)は歪みが小さい搬送波を持つバースト信号の
受波波形を示し、同図(b)は歪みが極めて大きい搬送
波を持つバースト信号の受波波形を示している。同図よ
り温度、流体の流速、流体中の超音波の伝搬路が同じ場
合でも、歪みの極めて大きい搬送波を持つバースト信号
の場合には時間Δtだけ測定誤差を生じることを示して
いる。同図に示すように、超音波もしくは変換後の電気
信号が歪みの極めて大きい搬送波を持つバースト信号の
場合には、時間計測の誤差が大きくなり、その結果、正
確な流速測定ができないという課題がある。
【0009】従って、本発明の目的とするところは、歪
みの極めて小さい正弦波を搬送波とする超音波もしくは
電気バースト信号を実現することにより、測定精度が高
く、特に低流速の場合にも高精度の流速計測ができる超
音波送受波器、超音波送受波器の駆動方法及び流速測定
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ための第1の手段は、圧電体からなる圧電素子と、前記
圧電素子の両面に固着された弾性素子とからなる圧電振
動子から構成され、前記圧電振動子は厚さ振動モードで
振動する超音波送受波器とすること、及びかかる超音波
送受波器を超音波による流速測定装置の超音波送波器又
は超音波受波器として使用することである。
【0011】本発明の課題を解決するための第2の手段
は、圧電体からなる圧電素子と、前記圧電素子の両面に
固着され、分極方向がいずれも前記圧電素子と反対であ
る圧電素子とからなる圧電振動子から構成され、前記圧
電振動子は厚さ振動モードで振動する超音波送受波器と
すること、及びかかる超音波送受波器を超音波による流
速測定装置の超音波送波器又は超音波受波器として使用
することである。
【0012】本発明の課題を解決するための第3の手段
は、圧電体からなる圧電素子と、前記圧電素子の両面に
固着された弾性素子とからなる圧電振動子から構成さ
れ、前記圧電振動子は厚さ方向にスリットを有し、さら
に前記圧電振動子は厚さ振動モードで振動する超音波送
受波器とすること、及びかかる超音波送受波器を超音波
による流速測定装置の超音波送波器又は超音波受波器と
して使用することである。
【0013】本発明の課題を解決するための第4の手段
は、圧電体からなる圧電素子と、前記圧電素子の両面に
固着され、分極方向がいずれも前記圧電素子と反対であ
る圧電素子とからなる圧電振動子から構成され、前記圧
電振動子は厚さ方向にスリットを有し、さらに前記圧電
振動子は厚さ振動モードで振動する超音波送受波器とす
ること、及びかかる超音波送受波器を超音波による流速
測定装置の超音波送波器又は超音波受波器として使用す
ることである。
【0014】本発明の課題を解決するための第5の手段
は、圧電振動子からなる超音波送受波器に、前記圧電振
動子の電気容量値との直列共振周波数が前記超音波送受
波器の駆動周波数よりも高い値となるようにコイルを直
列接続し、前記コイルを介して前記駆動周波数で前記超
音波送受波器を駆動すること、及びかかる駆動方法を超
音波による流速測定装置の超音波送波器の駆動方法に適
用することである。
【0015】本発明の課題を解決するための第6の手段
は、圧電振動子からなる超音波送受波器を2つのドライ
ブ回路で駆動するに際して、前記超音波送受波器と前記
2つのドライブ回路の接続点の少なくとも一方に、前記
圧電振動子の電気容量値との直列共振周波数が前記超音
波送受波器の駆動周波数よりも高い値となるようにコイ
ルを直列接続し、前記コイルを介して前記駆動周波数で
前記超音波送受波器を駆動すること、及びかかる駆動方
法を超音波による流速測定装置の超音波送波器の駆動方
法に適用することである。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
の流体測定装置に用いる超音波送受波器の圧電振動子の
断面図である。同図において、電気−超音波相互変換を
行う圧電振動子1は、圧電素子2と、この両側に貼り合
わされた弾性素子3および弾性素子4とから構成されて
いる。圧電素子2は、圧電セラミックや圧電単結晶など
から成り、厚さ方向に分極され、上下面に電極を形成さ
れた圧電体から成る。弾性素子3および弾性素子4は、
金属やセラミックなど機械振動特性の優れた材質から成
り、弾性素子3と弾性素子4は同じ材質でも異なった材
質でもよい。また、ここでは矩形の圧電素子を使用して
いるが、同様にして円板形の圧電素子を使用することも
できる。
【0017】図2は図1の圧電振動子1を用いた超音波
送受波器9の断面図である。圧電振動子1はケース5の
内側に貼り付けられている。ケース5は駆動交流電圧に
より励振される圧電振動子1の機械的振動が外部の媒体
に超音波として効率よく出ていき、到来した超音波が効
率よく電圧に変換されるための音響整合層の役目と、外
部の環境に対して圧電振動子1の信頼性を確保するとい
う役目を兼ねている。従って、ケース5は外部の流体に
対して信頼性が確保できる材質であるとともに、圧電振
動子1の音響インピーダンスと流体の音響インピーダン
スの中間の値を有するプラスチックや金属などの材料で
構成することが望ましい。バッキング材6はフェライト
粉などを混合したプラスチック材などの材料からなり、
圧電振動子1をバースト信号電圧で駆動した時に放射さ
れる超音波8の立ち上がりを早くするために用いられ
る。駆動端子7a、7bに超音波送受波器の共振周波数
近傍の周波数の交流信号成分を持つバースト信号電圧を
印加すると、圧電振動子1は厚み振動モードで振動し、
気体または液体中などの流体中にバースト状の超音波8
を放射する。
【0018】図3は、図1の圧電振動子1に励振される
厚さ振動の変位分布と振動により発生する電荷分布を示
している。同図(a)は基本振動モードの変位分布と電
荷分布であり、同図(b)は3次高調波振動モードの変
位分布と電荷分布である。同図(a)より基本振動モー
ドの電荷分布は全域で同符号になり、同図(b)より3
次高調波振動モードの電荷分布は圧電振動子1の表面か
らほぼ1/3の所で符号が変化する。従って、3次高調
波の厚み振動モードにより発生する電荷がほぼ0になる
箇所に圧電素子2(図1参照)を設置すれば、3次高調
波の厚み振動モードを抑制することができる。従って、
図1の例では、圧電振動子1の両面からほぼ1/6の中
間に圧電素子2を設置することにより3次高調波の厚み
振動モードを抑制している。即ち、圧電素子2の厚みを
圧電振動子1の全厚みの2/3とし、両表層の弾性素子
3、4の厚みを同一厚みとしている。なお、実用上は、
圧電素子2の厚みは、圧電振動子1の全厚みの2/3の
±20%以内(即ち、圧電振動子1の全厚みの7/15
〜13/15)、好ましくは2/3の±10%以内(即
ち、圧電振動子1の全厚みの23/30〜17/30)
として、圧電振動子1の両表層から等距離の位置に配置
すれば一定の効果が認められる。
【0019】図4は、圧電振動子1を用いた超音波送受
波器の駆動端子7a、7bから見たアドミッタンスの周
波数特性図であり、同図において、fr1は厚み振動の
基本振動モードの共振周波数であり、fr3は厚み振動
の3次高調波の共振周波数である。従来は、厚み振動の
3次高調波が強勢に励振されていたが(図15参照)、
本実施の形態の超音波送受波器では厚み振動の基本振動
モードは強勢であるが、厚み振動の3次高調波は抑制さ
れていることがわかる。従って、厚み振動の基本振動モ
ードの共振周波数fr1近傍のパルス信号を搬送波とす
るバースト信号のように高調波を多く含んだ駆動電圧信
号で超音波送受波器を駆動したときでも、厚み振動の基
本振動モードのみを強勢に励振することができるので、
送波される放射超音波は厚み振動の基本振動モードの共
振周波数fr1近傍の正弦波を搬送波とするバースト信
号となる。
【0020】ここで、超音波送受波器の送波器としての
動作を説明したが、圧電効果は可逆的であるので受波器
としても同様に働き、厚み振動の基本振動モードは強勢
であるが、厚み振動の3次高調波は抑制される。従っ
て、高調波を含んだ正弦波を搬送波とするバースト信号
の超音波を超音波送受波器で受波した時でも、変換され
た電圧信号は正弦波を搬送波とするバースト信号とな
る。つまり、本実施の形態では歪みの極めて小さい正弦
波を搬送波とするバースト信号を送受できる。
【0021】図5は図2に示した超音波送受波器を用い
た流速測定装置のブロック図である。超音波送受波器9
a、9bが流路の管壁に相対して設置され、流速Vの流
体中を超音波が伝搬路Lを伝搬する。スタート回路11
により流体の流速計測が始まると、切換回路10により
超音波送受波器9aを送波器として、超音波送受波器9
bを受波器として働くように切換をする。また、スター
ト回路11は計測開始を時間計測回路19に知らせる。
そしてトリガー回路18が駆動回路12にトリガーをか
けて超音波送受波器9aを駆動して、超音波バーストを
流体中に放射する。超音波パルスは距離がLの伝搬経路
を伝搬し、超音波送受波器9bで受波される。送受波器
9bで受けた超音波バーストは電圧バーストに変換さ
れ、回路で取扱いやすいレベルにまで増幅回路13で増
幅される。そして、比較回路14で設定レベルと比較さ
れて超音波バーストが到来したことが認識される。そし
て、遅延回路17により超音波が流体中の計測系から消
えるまで待って、再びトリガー回路18により超音波送
受波器9aに電圧パルス印加して超音波パルスを放射す
る。この動作を繰返設定回路15で設定された回数だけ
繰り返して時間計測回路19で時間を計測する。この動
作の終了を司るのが繰返制御回路16である。この時の
管の中を流れる流体の流速をV、流体中の超音波の速度
をC、平均シング・アラウンド周期をt1、平均シング
・アラウンド周波数f1とすれば、 f1=1/t1=(C+Vcosθ)/L ・・・(式4) の関係が成立し、この演算を行うのが流速演算回路20
である。
【0022】次に、超音波送受波器9bを送波器とし
て、超音波送受波器9aを受波器として用いて同様の動
作をした時の平均シング・アラウンド周期をt2、平均
シング・アラウンド周波数f2とすれば、 f2=1/t2=(C−Vcosθ)/L ・・・(式5) の関係が成立する。従って、両者の周波数差Δfは、 Δf=f1−f2=2Vcosθ/L ・・・(式6) となり、周波数差Δfにより流体の流速Vを求めること
ができる。この演算を行うのも流速演算回路20であ
る。ここで、歪みの極めて小さい正弦波を搬送波とする
バースト信号を送受することにより、超音波が流体中の
伝搬路を伝搬する時間の正確な計測を可能にするので、
高精度の流速計測ができる。
【0023】本実施の形態によれば、圧電素子の両面に
弾性素子を設置することにより、3次高調波の厚み振動
モードを抑制し、基本の厚み振動モードのみを強勢に励
振する圧電振動子を実現し、この圧電振動子を超音波送
受波器に用いる。この超音波送受波器を基本の厚み振動
モード近傍で駆動することにより、歪みの極めて小さい
基本の厚み振動モード近傍の正弦波を搬送波とする超音
波もしくは電気バースト信号を送受できる送波感度を実
現することができる。そして、このような超音波送受波
器を流速測定装置に使用することにより、測定精度が高
く、特に低流速の場合にも高精度の流速計測ができる流
速測定装置を提供することができる。
【0024】(第2の実施の形態)図6は本発明の第2
の実施の形態の流体測定装置に用いる超音波送受波器の
圧電振動子の断面図である。同図において、電気−超音
波相互変換を行う圧電振動子21は、圧電素子22と、
この両側に貼り合わされた圧電素子23と圧電素子24
とから構成されている。圧電素子22は、圧電セラミッ
クや圧電単結晶などから成り、同図中に矢印22′で示
すように厚さ方向(紙面の上向き)に分極され、上下面
に電極を形成された圧電体から成る。圧電素子23、2
4は、いずれも圧電セラミックや圧電単結晶などから成
り、同図中に矢印23′、24′で示すように厚さ方向
であって、圧電素子22の分極の向きとは逆向き(紙面
の下向き)に分極され、上下面に電極を形成された圧電
体から成る。ここで圧電素子23と圧電素子24は同じ
材質でも異なった材質でもよい。また、ここでは矩形の
圧電素子を使用しているが、同様にして円板形の圧電素
子を使用することもできる。圧電振動子21を用いた超
音波送受波器は第1の実施の形態で示した図2と同様で
あるのでここでは省略する。
【0025】圧電振動子21に励振される厚さ振動の変
位分布と振動により発生する電荷分布は第1の実施の形
態で示した図3と同様である。図3(a)は基本振動モ
ードの変位分布と電荷分布であり、図3(b)は3次高
調波振動モードの変位分布と電荷分布である。同図
(a)より基本振動モードの電荷分布は全域で同符号に
なり、同図(b)より3次高調波振動モードの電荷分布
は圧電振動子21の表面からほぼ1/3の所で符号が変
化する。従って、基本の厚み振動モードにより発生する
電荷が小さくなり、3次高調波の厚み振動モードにより
発生する電荷が大きくなるように圧電素子22、23、
24を設置すれば、基本の厚み振動モードを抑制して3
次高調波の厚み振動モードを強勢に励振することができ
る。従って、図6の例では圧電素子22、23、24の
厚さを、それぞれ圧電振動子21のほぼ1/3にするこ
とにより基本の厚み振動モードを抑制している。なお、
実用上は、圧電素子22の厚みは、圧電振動子21の全
厚みの1/3の±20%以内(即ち、圧電振動子21の
全厚みの2/15〜8/15)、好ましくは1/3の±
10%以内(即ち、圧電振動子21の全厚みの7/30
〜13/30)として、圧電振動子21の両表層から等
距離の位置に配置すれば一定の効果が認められる。
【0026】図7は圧電振動子21を用いた超音波送受
波器の駆動端子から見たアドミッタンスの周波数特性図
である。同図において、fr1は厚み振動の基本振動モ
ードの共振周波数であり、fr3は厚み振動の3次高調
波の共振周波数である。従来は、厚み振動の基本、3次
高調波ともに強勢に励振されていたが(図15参照)、
本実施の形態の超音波送受波器では厚み振動の3次高調
波振動モードは強勢であるが、厚み振動の基本モードは
抑制されていることがわかる。従って、厚み振動の3次
高調波の共振周波数fr3近傍のパルス信号を搬送波と
するバースト信号のように高調波を多く含んだ駆動電圧
信号で超音波送受波器を駆動したときでも、厚み振動の
3次高調波振動モードのみを強勢に励振することができ
るので、送波される放射超音波は厚み振動の3次高調波
の共振周波数fr3近傍の正弦波を搬送波とするバース
ト信号となる。
【0027】ここで、超音波送受波器の送波器としての
動作を説明したが、圧電効果は可逆的であるので受波器
としても同様に働き、厚み振動の3次高調波振動モード
は強勢であるが、厚み振動の基本振動モードは抑制され
る。従って、高調波を含んだ正弦波を搬送波とするバー
スト信号の超音波を超音波送受波器で受波した時でも、
変換された電圧信号は正弦波を搬送波とするバースト信
号となる。つまり、本実施の形態では歪みの極めて小さ
い正弦波を搬送波とするバースト信号を送受できる。
【0028】流速測定装置のブロック図は図5と同様で
あるのでここでは省略するが、歪みの極めて小さい正弦
波を搬送波とするバースト信号を送受することにより、
超音波が流体中の伝搬路を伝搬する時間の正確な計測を
可能にするので、高精度の流速計測ができる。
【0029】本実施の形態によれば、圧電素子の両面に
圧電素子を設置することにより、基本波の厚み振動モー
ドを抑制し、3次高調波の厚み振動モードのみを強勢に
励振する圧電振動子を実現し、この圧電振動子を超音波
送受波器に用いる。この超音波送受波器を3次高調波の
厚み振動モードの共振周波数近傍で用いることにより、
歪みの極めて小さい3次高調波の厚み振動モードの共振
周波数近傍の正弦波を搬送波とするバースト信号を送受
できる送波感度を実現することができる。そして、この
ような超音波送受波器を流速測定装置に使用することに
より、測定精度が高く、特に低流速の場合にも高精度の
流速計測ができる流速測定装置を提供することができ
る。
【0030】(第3の実施の形態)図8は本発明の第3
の実施の形態の流体測定装置に用いる超音波送受波器の
圧電振動子の斜視図である。同図において、電気−超音
波相互変換を行う圧電振動子31は、圧電素子32と、
この両側に貼り合わされた弾性素子33および弾性素子
34とから構成されている。圧電素子32は、圧電セラ
ミックや圧電単結晶などから成り、厚さ方向に分極され
上下面に電極を形成された圧電体から成る。弾性素子3
3および弾性素子34は、金属やセラミックなど機械振
動特性の優れた材質から成り、弾性素子33と弾性素子
34は同じ材質でも異なった材質でもよい。圧電振動子
31には、スリット35a、35bが切られている。図
8の例では、2本のスリットを十字に切っているが、1
本だけ切っても、また2本を平行に切ってもよい。ま
た、ここでは矩形の圧電素子を使用しているが、同様に
して円板形の圧電素子を使用することもできる。
【0031】圧電振動子31を用いた超音波送受波器は
第1の実施の形態で示した図2と同様であるのでここで
は省略する。圧電振動子31を用いた超音波送受波器の
駆動端子に超音波送受波器の共振周波数近傍の周波数の
交流信号成分を持つバースト信号電圧を印加すると、圧
電振動子31は厚み振動モードで振動し、気体または液
体中などの流体中にバースト状の超音波を放射する。
【0032】圧電振動子31に励振される厚さ振動の変
位分布と振動により発生する電荷分布は第1の実施の形
態で示した図3と同様であるである。同図(a)より基
本振動モードの電荷分布は全域で同符号になり、同図
(b)より3次高調波振動モードの電荷分布は圧電振動
子31の表面からほぼ1/3の所で符号が変化する。従
って、3次高調波の厚み振動モードにより発生する電荷
がほぼ0になる箇所に圧電素子32を設置すれば3次高
調波の厚み振動モードを抑制することができる。従っ
て、図8では圧電振動子31の両面からほぼ1/6の中
間に圧電素子32を設置することにより3次高調波の厚
み振動モードを抑制している。即ち、圧電素子32の厚
みを圧電振動子31の全厚みの2/3とし、両表層の弾
性素子33、34の厚みを同一厚みとしている。なお、
実用上は、圧電素子32の厚みは、圧電振動子31の全
厚みの2/3の±20%以内(即ち、圧電振動子31の
全厚みの7/15〜13/15)、好ましくは2/3の
±10%以内(即ち、圧電振動子31の全厚みの23/
30〜17/30)として、圧電振動子31の両表層か
ら等距離の位置に配置すれば一定の効果が認められる。
【0033】また、圧電振動子31は厚み振動の他に
も、矩形板の場合にも円板の場合にも拡がり振動をする
ことができる。そこで、スリット35a、35bを切る
ことにより拡がり振動を抑制することができる。スリッ
トの本数が多ければ効果は大きいが、圧電振動子31の
機械的強度が弱くなり製造コストが高くなるので、これ
らを考慮してスリットが切られる。またスリットの深さ
は圧電振動子31を貫通してもよいが、圧電振動子31
の1/3以上の深さがあれば拡がり振動抑制の効果が得
られる。
【0034】圧電振動子31を用いた超音波送受波器の
駆動端子から見たアドミッタンスの周波数特性は、第1
の実施の形態の図4に示した周波数特性よりさらに高周
波成分の少ないものとなる。従って、図4の厚み振動の
基本振動モードの共振周波数fr1近傍のパルス信号を
搬送波とするバースト信号のように高調波を多く含んだ
駆動電圧信号で超音波送受波器を駆動した時でも、厚み
振動の基本振動モードのみを強勢に励振することができ
るので、送波される放射超音波は厚み振動の基本振動モ
ードの共振周波数fr1近傍の正弦波を搬送波とするバ
ースト信号となる。ここで、超音波送受波器の送波器と
しての動作を説明したが、圧電効果は可逆的であるので
受波器としても同様に働き、高調波を多く含んだ正弦波
を搬送波とするバースト信号の超音波を超音波送受波器
で受波した時でも、変換された電圧信号は正弦波を搬送
波とするバースト信号となる。つまり、本実施の形態で
は歪みの極めて小さい厚み振動の基本振動モードの正弦
波を搬送波とするバースト信号を送受できる。
【0035】図8に示した圧電振動子により構成した超
音波送受波器を用いた流速測定装置のブロック図は図5
と同様であるのでここでは省略するが、歪みの極めて小
さい正弦波を搬送波とするバースト信号を送受すること
により、超音波が流体中の伝搬路を伝搬する時間の正確
な計測を可能にするので、高精度の流速計測ができるこ
とは言うまでもない。
【0036】本実施の形態によれば、圧電素子の両面に
弾性素子を設置することにより、3次高調波の厚み振動
モードを抑制し、基本の厚み振動モードのみを強勢に励
振する圧電振動子を実現し、また圧電振動子にスリット
を切ることにより拡がり振動をも抑制することができ、
この圧電振動子を超音波送受波器に用いる。この超音波
送受波器を基本の厚み振動モード近傍で駆動することに
より、歪みの極めて小さい基本の厚み振動モード近傍の
正弦波を搬送波とする超音波もしくは電気バースト信号
を送受できる送波感度を実現することができる。そし
て、このような超音波送受波器を流速測定装置に使用す
ることにより、測定精度が高く、特に低流速の場合にも
高精度の流速計測ができる流速測定装置を提供すること
ができる。
【0037】(第4の実施の形態)図9は本発明の第4
の実施の形態の流体測定装置に用いる超音波送受波器を
構成する圧電振動子の斜視図である。同図において、電
気−超音波相互変換を行う圧電振動子41は、圧電素子
42と、この両側に貼り合わされた圧電素子43と圧電
素子44とから構成されている。圧電素子42は、圧電
セラミックや圧電単結晶などから成り、同図中に矢印4
2′で示すように厚さ方向(紙面の上向き)に分極さ
れ、上下面に電極を形成された圧電体から成る。圧電素
子43と圧電素子44は、いずれも圧電セラミックや圧
電単結晶などから成り、同図中に矢印43′、44′で
示すように厚さ方向であって、圧電素子42の分極の向
きとは逆向き(紙面の下向き)に分極され、上下面に電
極を形成された圧電体から成る。ここで圧電素子43と
圧電素子44は同じ材質でも異なった材質でもよい。ま
た、ここでは矩形の圧電素子を使用しているが、同様に
して円板形の圧電素子を使用することもできる。圧電振
動子41には、スリット45a、45bが切られてい
る。図9の例では、2本のスリットを十字に切っている
が、1本だけ切っても、また2本を平行に切ってもよ
い。
【0038】圧電振動子41を用いた超音波送受波器は
第1の実施の形態で示した図2と同様であるのでここで
は省略する。圧電振動子41を用いた超音波送受波器の
駆動端子に超音波送受波器の共振周波数近傍の周波数の
交流信号成分を持つバースト信号電圧を印加すると、圧
電振動子41は厚み振動モードで振動し、気体または液
体中などの流体中にバースト状の超音波を放射する。
【0039】圧電振動子41に励振される厚さ振動の変
位分布と振動により発生する電荷分布は第1の実施の形
態で示した図3と同様である。図3(a)は基本振動モ
ードの変位分布と電荷分布であり、図3(b)は3次高
調波振動モードの変位分布と電荷分布である。同図
(a)より基本振動モードの電荷分布は全域で同符号に
なり、同図(b)より3次高調波振動モードの電荷分布
は圧電振動子41の表面からほぼ1/3の所で符号が変
化する。従って、基本の厚み振動モードにより発生する
電荷が小さくなり、3次高調波の厚み振動モードにより
発生する電荷が大きくなるように圧電素子42、43、
44を設置すれば、基本の厚み振動モードを抑制して3
次高調波の厚み振動モードを強勢に励振することができ
る。従って、図9では圧電素子42、43、44の厚さ
を、それぞれ圧電振動子41のほぼ1/3にすることに
より基本の厚み振動モードを抑制している。なお、実用
上は、圧電素子42の厚みは、圧電振動子41の全厚み
の1/3の±20%以内(即ち、圧電振動子41の全厚
みの2/15〜8/15)、好ましくは1/3の±10
%以内(即ち、圧電振動子41の全厚みの7/30〜1
3/30)として、圧電振動子41の両表層から等距離
の位置に配置すれば一定の効果が認められる。
【0040】また、圧電振動子41は厚み振動の他に
も、矩形板の場合にも円板の場合にも拡がり振動をする
ことができる。そこで、スリット45a、45bを切る
ことにより拡がり振動を抑制することができる。スリッ
トの本数が多ければ効果は大きいが、圧電振動子41の
機械的強度が弱くなり製造コストが高くなるので、これ
らを考慮してスリットが切られる。またスリットの深さ
は圧電振動子41を貫通してもよいが、圧電振動子41
の1/3以上の深さがあれば拡がり振動抑制の効果が得
られる。
【0041】圧電振動子41を用いた超音波送受波器の
駆動端子から見たアドミッタンスの周波数特性は、第2
の実施の形態の図7に示した周波数特性よりさらに高周
波成分の少ないものとなる。同図において、fr1は厚
み振動の基本振動モードの共振周波数であり、fr3は
厚み振動の3次高調波の共振周波数である。従来は、厚
み振動の基本、3次高調波ともに強勢に励振されていた
が(図15参照)、本実施の形態の超音波送受波器では
厚み振動の3次高調波振動モードは強勢であるが、厚み
振動の基本モードは抑制されていることがわかる。ま
た、厚み振動の3次高調波振動モードの近傍に存在する
拡がり振動モードもスリット45a、45bにより抑制
することができる。従って、厚み振動の3次高調波の共
振周波数fr3近傍のパルス信号を搬送波とするバース
ト信号のように高調波を多く含んだ駆動電圧信号で超音
波送受波器を駆動したときでも、厚み振動の3次高調波
振動モードのみを強勢に励振することができるので、送
波される放射超音波は厚み振動の3次高調波の共振周波
数fr3近傍の正弦波を搬送波とするバースト信号とな
る。
【0042】ここで、超音波送受波器の送波器としての
動作を説明したが、圧電効果は可逆的であるので受波器
としても同様に働き、厚み振動の3次高調波振動モード
は強勢であるが、厚み振動の基本振動モードおよび拡が
り振動モードは抑制される。従って、高調波を含んだ正
弦波を搬送波とするバースト信号の超音波を超音波送受
波器で受波した時でも、変換された電圧信号は正弦波を
搬送波とするバースト信号となる。つまり、本実施の形
態では歪みの極めて小さい正弦波を搬送波とするバース
ト信号を送受できる。
【0043】また、流速測定装置のブロック図は図5と
同様であるのでここでは省略するが、歪みの極めて小さ
い正弦波を搬送波とするバースト信号を送受することに
より、超音波が流体中の伝搬路を伝搬する時間の正確な
計測を可能にするので、高精度の流速計測ができる。
【0044】本実施の形態によれば、圧電素子の両面に
圧電素子を設置することにより、基本波の厚み振動モー
ドを抑制し、スリットにより拡がり振動モードを抑制す
ることにより、3次高調波の厚み振動モードのみを強勢
に励振する圧電振動子を実現し、この圧電振動子を超音
波送受波器に用いる。この超音波送受波器を3次高調波
の厚み振動モードの共振周波数近傍で用いることによ
り、歪みの極めて小さい3次高調波の厚み振動モードの
共振周波数近傍の正弦波を搬送波とするバースト信号を
送受できる送波感度を実現することができる。そして、
このような超音波送受波器を流速測定装置に使用するこ
とにより、測定精度が高く、特に低流速の場合にも高精
度の流速計測ができる流速測定装置を提供することがで
きる。
【0045】(第5の実施の形態)図10は本発明の第
5の実施の形態の流体測定装置に用いる超音波送受波器
の駆動回路のブロック図である。同図において、電気−
超音波相互変換を行う超音波送受波器51は、コイル5
2と直列接続されている。コイル52と超音波送受波器
51は直列共振回路を構成しており、コイル52のイン
ダクタンス値と超音波送受波器51の電気容量値から決
まる直列共振回路の電気共振周波数が、超音波送受波器
51の駆動周波数よりも高くなるようにコイル52のイ
ンダクタンス値を設定している。ドライブ回路53は超
音波送受波器51を駆動するが、通常はパルス波形を搬
送波とするバースト信号で駆動する。非駆動時には共通
電位で、駆動時にはこの共通電位を中心にして正負の符
号のパルス信号で、超音波送受波器51を駆動するため
には、ドライブ回路53として共通電位に対して正負の
信号が出力できる増幅回路が必要である。そして、超音
波送受波器51の電気容量値との直列共振回路の電気共
振周波数近傍では、コイル52と超音波送受波器51と
の接続点における位相は大きく変化するので、コイル5
2のインダクタンス値は電気共振周波数が超音波送受波
器51の駆動周波数よりも1.2倍以上高くなるように
設定している。
【0046】図11はドライブ回路の出力波形と超音波
送受波器の駆動波形を示す電気信号波形図である。同図
(a)はドライブ回路53の出力駆動波形であり、同図
(b)は超音波送受波器51の駆動波形である。同図よ
り、ドライブ回路53の出力端にコイル52を直列接続
し、コイル52と超音波送受波器51との直列接続回路
を構成することにより、コイル52と超音波送受波器5
1でローパスフィルタを構成することができる。つま
り、パルス波形を搬送波とするバースト信号の高周波を
コイル52で除去することにより、超音波送受波器51
の駆動波形は歪みの小さいほぼ正弦波を搬送波とするバ
ースト信号となり、超音波送受波器51を共振周波数で
駆動する場合には、送波される放射超音波は歪みの小さ
い正弦波を搬送波とするバースト信号となる。
【0047】また、流速測定装置のブロック図は第1の
実施の形態の図5と同様であるのでここでは省略する
が、本駆動回路を流速測定装置に用いることにより、歪
みの極めて小さい正弦波を搬送波とするバースト信号を
送受することにより、超音波が流体中の伝搬路を伝搬す
る時間の正確な計測を可能にするので、高精度の流速計
測ができる。
【0048】本実施の形態によれば、超音波送受波器を
駆動するドライブ回路の出力端にコイルを接続すること
により、歪みの極めて小さい正弦波を搬送波とするバー
スト信号を送受できる送波感度を実現することができ、
流速の測定精度が高く安定性の優れた、特に低流速の場
合にも高精度の流速計測が安定にできる流速測定装置を
提供することができる。
【0049】(第6の実施の形態)図12は本発明の第
6の実施の形態の流体測定装置に用いる超音波送受波器
の駆動回路のブロック図である。同図において、電気−
超音波相互変換を行う超音波送受波器61は、コイル6
2a、62bと直列接続されている。コイル62aと超
音波送受波器61、及びコイル62bと超音波送受波器
61は、それぞれ直列共振回路を構成しており、コイル
62aのインダクタンス値と超音波送受波器61の電気
容量値から決まる直列共振回路の電気共振周波数、及び
コイル62bのインダクタンス値と超音波送受波器61
の電気容量値から決まる直列共振回路の電気共振周波数
が、いずれも超音波送受波器61の駆動周波数よりも高
くなるように、コイル62aと62bのインダクタンス
値を設定している。ドライブ回路63a、63bは超音
波送受波器61を駆動するが、通常はパルス波形を搬送
波とするバースト信号で駆動する。そして、ドライブ回
路63a、63bと2つのドライブ回路を用いることに
よって、ドライブ回路としてインバータ回路を使用し
て、非駆動時には共通電位で、駆動時にはこの共通電位
を中心にして正負の符号のパルス信号で、超音波送受波
器61を駆動することができる。つまり、ドライブ回路
を2つプッシュプルで用いることによりドライブ回路自
身を簡略化することがでる。
【0050】そして、超音波送受波器61の電気容量値
との直列共振回路の電気共振周波数近傍では、コイル6
2a、62bと超音波送受波器61とのそれぞれの接続
点における位相は大きく変化するので、コイル62a、
62bのインダクタンス値は、電気共振周波数が超音波
送受波器61の駆動周波数よりも1.2倍以上高くなる
ように設定している。また、図12の例ではドライブ回
路63a、63bの両方の出力端にそれぞれコイル62
a、62bを接続しているが、どちらか一方のみにコイ
ルを接続しても効果を有する。
【0051】ドライブ回路の出力波形と超音波送受波器
の駆動波形を示す電気信号波形は第5の実施の形態の図
11と同様である。同図(a)はドライブ回路63a、
63bの出力駆動波形であり、同図(b)は超音波送受
波器61の駆動波形である。同図より、ドライブ回路6
3a、63bの少なくとも一方の出力端にコイル62
a、62bの少なくとも一方を直列接続し、コイル62
aと超音波送受波器61との直列接続回路及び/又はコ
イル62bと超音波送受波器61との直列接続回路を構
成することにより、コイル62aと超音波送受波器61
及び/又はコイル62bと超音波送受波器61でローパ
スフィルタを構成することができる。つまり、パルス波
形を搬送波とするバースト信号の高周波をコイル62a
及び/又は62bで除去することはより、超音波送受波
器61の駆動波形は歪みの小さいほぼ正弦波を搬送波と
するバースト信号となり、超音波送受波器61を共振周
波数で駆動する場合には、送波される放射超音波は歪み
の小さい正弦波を搬送波とするバースト信号となる。
【0052】また流速測定装置のブロック図は第1の実
施の形態の図5と同様であるのでここでは省略するが、
本駆動回路を流速測定装置に用いることにより、歪みの
極めて小さい正弦波を搬送波とするバースト信号を送受
することにより、超音波が流体中の伝搬路を伝搬する時
間の正確な計測を可能にするので、高精度の流速計測が
できる。
【0053】本実施の形態によれば、超音波送受波器を
駆動する2つのドライブ回路の少なくとも一方の出力端
にコイルを接続することにより、歪みの極めて小さい正
弦波を搬送波とするバースト信号を送受できる送波感度
を実現することができ、流速の測定精度が高く安定性の
優れた、特に低流速の場合にも高精度の流速計測が安定
にできる流速測定装置を提供することができる。
【0054】
【発明の効果】本発明の第1の手段によれば、圧電素子
の両面に弾性素子を設置することにより、3次高調波の
厚み振動モードを抑制し、基本の厚み振動モードのみを
強勢に励振する圧電振動子を実現し、この圧電振動子を
超音波送受波器に用いる。この超音波送受波器を基本の
厚み振動モード近傍で駆動することにより、歪みの極め
て小さい基本の厚み振動モード近傍の正弦波を搬送波と
する超音波もしくは電気バースト信号を送受できる送波
感度を実現することができる。そして、このような超音
波送受波器を流速測定装置に使用することにより、測定
精度が高く、安定性に優れ、特に低流速の場合にも高精
度の流速計測が安定にできる流速測定装置を提供するこ
とができる。
【0055】本発明の第2の手段によれば、圧電素子の
両面に圧電素子を設置することにより、基本波の厚み振
動モードを抑制し、3次高調波の厚み振動モードのみを
強勢に励振する圧電振動子を実現し、この圧電振動子を
超音波送受波器に用いる。この超音波送受波器を3次高
調波の厚み振動モードの共振周波数近傍で用いることに
より、歪みの極めて小さい3次高調波の厚み振動モード
の共振周波数近傍の正弦波を搬送波とするバースト信号
を送受できる送波感度を実現することができる。そし
て、このような超音波送受波器を流速測定装置に使用す
ることにより、測定精度が高く、安定性に優れ、特に低
流速の場合にも高精度の流速計測ができる流速測定装置
を提供することができる。
【0056】本発明の第3の手段によれば、圧電素子の
両面に弾性素子を設置することにより、3次高調波の厚
み振動モードを抑制し、基本の厚み振動モードのみを強
勢に励振する圧電振動子を実現し、また圧電振動子にス
リットを切ることにより拡がり振動をも抑制することが
でき、この圧電振動子を超音波送受波器に用いる。この
超音波送受波器を基本の厚み振動モード近傍で駆動する
ことにより、歪みの極めて小さい基本の厚み振動モード
近傍の正弦波を搬送波とする超音波もしくは電気バース
ト信号を送受できる送波感度を実現することができる。
そして、このような超音波送受波器を流速測定装置に使
用することにより、測定精度が高く、安定性に優れ、特
に低流速の場合にも高精度の流速計測ができる流速測定
装置を提供することができる。
【0057】本発明の第4の手段によれば、圧電素子の
両面に圧電素子を設置することにより、基本波の厚み振
動モードを抑制し、スリットにより拡がり振動モードを
抑制することにより、3次高調波の厚み振動モードのみ
を強勢に励振する圧電振動子を実現し、この圧電振動子
を超音波送受波器に用いる。この超音波送受波器を3次
高調波の厚み振動モードの共振周波数近傍で用いること
により、歪みの極めて小さい3次高調波の厚み振動モー
ドの共振周波数近傍の正弦波を搬送波とするバースト信
号を送受できる送波感度を実現することができる。そし
て、このような超音波送受波器を流速測定装置に使用す
ることにより、測定精度が高く、安定性に優れ、特に低
流速の場合にも高精度の流速計測ができる流速測定装置
を提供することができる。
【0058】本発明の第5の手段によれば、超音波送受
波器を駆動するドライブ回路の出力端にコイルを接続す
ることにより、歪みの極めて小さい正弦波を搬送波とす
るバースト信号を送受できる送波感度を実現することが
でき、流速の測定精度が高く安定性の優れた、特に低流
速の場合にも高精度の流速計測が安定にできる流速測定
装置を提供することができる。
【0059】本発明の第6の手段によれば、超音波送受
波器を駆動する2つのドライブ回路の少なくとも一方の
出力端にコイルを接続することにより、歪みの極めて小
さい正弦波を搬送波とするバースト信号を送受できる送
波感度を実現することができ、流速の測定精度が高く安
定性の優れた、特に低流速の場合にも高精度の流速計測
が安定にできる流速測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による超音波送受
波器を構成する圧電振動子の断面図である。
【図2】 図1の圧電振動子を用いた超音波送受波器の
断面図である。
【図3】 図1の圧電振動子の厚さ振動の変位分布と電
荷分布を示した図である。
【図4】 図2の超音波送受波器のアドミッタンスの周
波数特性図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態による流体測定装
置の機能ブロック図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態による超音波送受
波器を構成する圧電振動子の断面図である。
【図7】 図6の圧電振動子により構成した超音波送受
波器のアドミッタンスの周波数特性図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態による超音波送受
波器を構成する圧電振動子の斜視図である。
【図9】 本発明の第4の実施の形態による超音波送受
波器を構成する圧電振動子の斜視図である。
【図10】 本発明の第5の実施の形態による超音波送
受波器の駆動回路ブロック図である。
【図11】 図10の駆動回路の出力駆動波形と超音波
送受波器の駆動波形を示す電気信号波形図である。
【図12】 本発明の第6の実施の形態による超音波送
受波器の駆動回路ブロック図である。
【図13】 従来の流速測定装置の測定原理を説明する
概略断面図である。
【図14】 従来の流速測定装置の超音波送受波器の一
例を示した断面図である。
【図15】 従来の超音波送受波器のアドミッタンスの
周波数特性図である。
【図16】 従来の超音波送受波器の受波波形の歪みに
起因する測定誤差を示す受波波形図である。
【符号の説明】
1 圧電振動子 2 圧電素子 2′ 分極方向 3 弾性素子 4 弾性素子 5 ケース 6 バッキング材 7a、7b 駆動端子 8 放射超音波 9、9a、9b 超音波送受波器 10 切換回路 11 スタート回路 12 駆動回路 13 増幅回路 14 比較回路 15 繰返設定回路 16 繰返制御回路 17 遅延回路 18 トリガー回路 19 時間計測回路 20 流速演算回路 21 圧電振動子 22 圧電素子 22′ 分極方向 23 圧電素子 23′ 分極方向 24 圧電素子 24′ 分極方向 31 圧電振動子 32 圧電素子 32′ 分極方向 33 弾性素子 34 弾性素子 35a、35b スリット 41 圧電振動子 42 圧電素子 42′ 分極方向 43 圧電素子 43′ 分極方向 44 圧電素子 44′ 分極方向 45a、45b スリット 51 超音波送受波器 52 コイル 53 ドライブ回路 61 超音波送受波器 62a、62b コイル 63a、63b ドライブ回路 101 超音波送受波器 102 超音波送受波器 103 管壁 110 超音波送受波器 111 圧電振動子 112 ケース 113 パッキング材 114a、114b 駆動端子 115 放射超音波

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体からなる圧電素子と、前記圧電素
    子の両面に固着された弾性素子とからなる圧電振動子か
    ら構成され、前記圧電振動子は厚さ振動モードで振動す
    ることを特徴とする超音波送受波器。
  2. 【請求項2】 圧電素子の厚みが圧電振動子の全厚みの
    7/15〜13/15であることを特徴とする請求項1
    に記載の超音波送受波器。
  3. 【請求項3】 圧電素子の両面に固着された弾性素子の
    厚みが同一であることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の超音波送受波器。
  4. 【請求項4】 圧電体からなる圧電素子と、前記圧電素
    子の両面に固着され、分極方向がいずれも前記圧電素子
    と反対である圧電素子とからなる圧電振動子から構成さ
    れ、前記圧電振動子は厚さ振動モードで振動することを
    特徴とする超音波送受波器。
  5. 【請求項5】 中間層の圧電素子の厚みが圧電振動子の
    全厚みの2/15〜8/15であることを特徴とする請
    求項4に記載の超音波送受波器。
  6. 【請求項6】 両表層の圧電素子の厚みが同一であるこ
    とを特徴とする請求項4又は5に記載の超音波送受波
    器。
  7. 【請求項7】 圧電体からなる圧電素子と、前記圧電素
    子の両面に固着された弾性素子とからなる圧電振動子か
    ら構成され、前記圧電振動子は厚さ方向にスリットを有
    し、さらに前記圧電振動子は厚さ振動モードで振動する
    ことを特徴とする超音波送受波器。
  8. 【請求項8】 圧電素子の厚みが圧電振動子の全厚みの
    7/15〜13/15であることを特徴とする請求項7
    に記載の超音波送受波器。
  9. 【請求項9】 圧電素子の両面に固着された弾性素子の
    厚みが同一であることを特徴とする請求項7又は8に記
    載の超音波送受波器。
  10. 【請求項10】 圧電体からなる圧電素子と、前記圧電
    素子の両面に固着され、分極方向がいずれも前記圧電素
    子と反対である圧電素子とからなる圧電振動子から構成
    され、前記圧電振動子は厚さ方向にスリットを有し、さ
    らに前記圧電振動子は厚さ振動モードで振動することを
    特徴とする超音波送受波器。
  11. 【請求項11】 中間層の圧電素子の厚みが圧電振動子
    の全厚みの2/15〜8/15であることを特徴とする
    請求項10に記載の超音波送受波器。
  12. 【請求項12】 両表層の圧電素子の厚みが同一である
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の超音波送
    受波器。
  13. 【請求項13】 流体中を超音波が伝搬する時間を計測
    することにより前記流体の流速を測定する流速測定装置
    において、前記流速測定装置が前記超音波を送波し又は
    前記超音波を受波する超音波送受波器を有し、前記超音
    波を送波する超音波送受波器又は前記超音波を受波する
    超音波送受波器が請求項1〜12のいずれかに記載され
    た超音波送受波器であることを特徴とする流速測定装
    置。
  14. 【請求項14】 圧電振動子からなる超音波送受波器
    に、前記圧電振動子の電気容量値との直列共振周波数が
    前記超音波送受波器の駆動周波数よりも高い値となるよ
    うにコイルを直列接続し、前記コイルを介して前記駆動
    周波数で前記超音波送受波器を駆動することを特徴とす
    る超音波送受波器の駆動方法。
  15. 【請求項15】 流体中を超音波が伝搬する時間を計測
    することにより前記流体の流速を測定する流速測定装置
    において、前記超音波は、圧電振動子からなる超音波送
    受波器に、前記圧電振動子の電気容量値との直列共振周
    波数が前記超音波送受波器の駆動周波数よりも高い値と
    なるようにコイルを直列接続し、前記コイルを介して前
    記駆動周波数で前記超音波送受波器を駆動することによ
    り送波されることを特徴とする流速測定装置。
  16. 【請求項16】 圧電振動子からなる超音波送受波器を
    2つのドライブ回路で駆動する方法であって、前記超音
    波送受波器と前記2つのドライブ回路の接続点の少なく
    とも一方に、前記圧電振動子の電気容量値との直列共振
    周波数が前記超音波送受波器の駆動周波数よりも高い値
    となるようにコイルを直列接続し、前記コイルを介して
    前記駆動周波数で前記超音波送受波器を駆動することを
    特徴とする超音波送受波器の駆動方法。
  17. 【請求項17】 流体中を超音波が伝搬する時間を計測
    することにより前記流体の流速を測定する流速測定装置
    において、前記超音波は、圧電振動子からなる超音波送
    受波器を2つのドライブ回路で駆動するに際して、前記
    超音波送受波器と前記2つのドライブ回路の接続点の少
    なくとも一方に、前記圧電振動子の電気容量値との直列
    共振周波数が前記超音波送受波器の駆動周波数よりも高
    い値となるようにコイルを直列接続し、前記コイルを介
    して前記駆動周波数で前記超音波送受波器を駆動するこ
    とにより送波されることを特徴とする流速測定装置。
JP9268333A 1997-10-01 1997-10-01 超音波送受波器、超音波送受波器の駆動方法及び流速測定装置 Pending JPH11108714A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6925891B2 (en) 2002-04-30 2005-08-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ultrasonic flowmeter and method of measuring flow volume
WO2012141682A1 (en) * 2011-04-11 2012-10-18 Halliburton Energy Services, Inc. Piezoelectric element and method to remove extraneous vibration modes
JP2016038264A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 関西電力株式会社 気体用外付式超音波流量計及び気体流量計測方法

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