JP2014037727A - 線材クリップ及び防護ネット - Google Patents
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Abstract
【課題】エネルギー吸収効率を向上できる、線材クリップと防護ネットを提供すること。
【解決手段】複数の線材の交差部を連結する線材クリップ20であって、線材10a,10bに外装して把持可能な一対の把持筒20,20と、一対の把持筒20,20を回動自在に連結する連結体25とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】複数の線材の交差部を連結する線材クリップ20であって、線材10a,10bに外装して把持可能な一対の把持筒20,20と、一対の把持筒20,20を回動自在に連結する連結体25とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は落石又は雪崩等に適した防護技術に関し、特に互いに交差して配置した線材の交差部を回動自在に固定する線材クリップ、及びこの線材クリップを用いて形成した防護ネットに関する。
落石又は雪崩用の防護ネットはワイヤロープ等の線材を網状に形成してなり、過大な荷重が作用したときに線材の交差部が過大にずれないことが重要である。
交差する線材のずれを防止する手段として、線材の交差部を互いに貫通させて結合した無結節ネットが特許文献1に開示されている。
特許文献2,3には、二枚のプレートで線材の交差部の両側を挟み込み、何れか一方、または両方のプレートから延出した四枚の結束爪を相対向するプレートにかしめて結合する結束具が開示されている。
交差する線材のずれを防止する手段として、線材の交差部を互いに貫通させて結合した無結節ネットが特許文献1に開示されている。
特許文献2,3には、二枚のプレートで線材の交差部の両側を挟み込み、何れか一方、または両方のプレートから延出した四枚の結束爪を相対向するプレートにかしめて結合する結束具が開示されている。
従来の防護ネットにはつぎのような問題点がある。
<1>線材の交差箇所を互いに貫通して編み上げる特許文献1に記載の防護ネットは、線材により線を使用し、より線を撚りながらネットを網状に編成するためネットの製造コストが高くつき、さらに交差部で線材が二分されるため強度的弱点になり易いといった問題がある。
<2>防護ネットの一部に作用した荷重の伝達性を考慮すると、荷重の作用した各線材が直線形を呈するように、線材の各交差部の角度が自由に回転できることが望ましい。
特許文献2,3に記載の結束具を使用した防護ネットは、線材の交差部が一定角度(90度)で固定した構造であるため、結束具が交差する各線材の自由回転変形を阻害する。換言すれば、受撃前に正方形であったネットの網目形状が受撃時に菱形に変形しようとするときに、結束具が網目の自由な回転変形を阻害する。
したがって、結束具を使用して線材の交差部を固定した従来の防護ネットは、荷重の伝達範囲が狭くネットの荷重分散性能(エネルギー吸収効率)の点で改善の余地がある。
<1>線材の交差箇所を互いに貫通して編み上げる特許文献1に記載の防護ネットは、線材により線を使用し、より線を撚りながらネットを網状に編成するためネットの製造コストが高くつき、さらに交差部で線材が二分されるため強度的弱点になり易いといった問題がある。
<2>防護ネットの一部に作用した荷重の伝達性を考慮すると、荷重の作用した各線材が直線形を呈するように、線材の各交差部の角度が自由に回転できることが望ましい。
特許文献2,3に記載の結束具を使用した防護ネットは、線材の交差部が一定角度(90度)で固定した構造であるため、結束具が交差する各線材の自由回転変形を阻害する。換言すれば、受撃前に正方形であったネットの網目形状が受撃時に菱形に変形しようとするときに、結束具が網目の自由な回転変形を阻害する。
したがって、結束具を使用して線材の交差部を固定した従来の防護ネットは、荷重の伝達範囲が狭くネットの荷重分散性能(エネルギー吸収効率)の点で改善の余地がある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、つぎの線材クリップ及び防護ネットを提供することを目的とする。
<1>簡易な構造で線材の交差部を回動自在に固定する線材クリップを提供すること。
<2>受撃時に線材と網目の自由変形を許容してエネルギー吸収効率を向上できる防護ネットを提供すること。
<3>3組以上の把持筒を1個の連結体に連結することにより、立体的な防護ネットの作成が可能となり、防護ネットの弱点となる部分を補強可能となる。
<4>線材に均等な固着力で固定できる線材クリップを提供すること。
<1>簡易な構造で線材の交差部を回動自在に固定する線材クリップを提供すること。
<2>受撃時に線材と網目の自由変形を許容してエネルギー吸収効率を向上できる防護ネットを提供すること。
<3>3組以上の把持筒を1個の連結体に連結することにより、立体的な防護ネットの作成が可能となり、防護ネットの弱点となる部分を補強可能となる。
<4>線材に均等な固着力で固定できる線材クリップを提供すること。
本発明は、複数の線材の交差部を連結する線材クリップであって、前記線材に外装して把持可能な一対の把持筒と、前記一対の把持筒を回動自在に連結する連結体とを具備し、前記一対の把持筒は線材に巻き付け可能な帯板よりなり、前記連結体を中心に一対の把持筒が個別に回動するように、一対の把持筒を連結体に分離不能に係留したことを特徴とする。
前記一対の把持筒が係合孔を有し、該係合孔を介して一対の把持筒を連結体に回動可能で、かつ分離不能に係留する。
前記一対の把持筒を構成する帯板の両側の短辺に、相互に嵌合可能な締結素子を設けてもよい。
さらに本発明は、複数の線材を交差して配置し、線材の交差部を固定した防護ネットであって、前記線材の交差部に前記請求項1乃至3の何れかに記載の線材クリップを配置し、線材の交差部の角度が自由に回転するように、前記線材クリップの一対の把持筒に線材を把持させたことを特徴とする。
前記一対の把持筒が係合孔を有し、該係合孔を介して一対の把持筒を連結体に回動可能で、かつ分離不能に係留する。
前記一対の把持筒を構成する帯板の両側の短辺に、相互に嵌合可能な締結素子を設けてもよい。
さらに本発明は、複数の線材を交差して配置し、線材の交差部を固定した防護ネットであって、前記線材の交差部に前記請求項1乃至3の何れかに記載の線材クリップを配置し、線材の交差部の角度が自由に回転するように、前記線材クリップの一対の把持筒に線材を把持させたことを特徴とする。
本発明によれば以下に示す効果のうち少なくとも何れか一つを得ることができる。
<1>一対の把持筒と連結体とよりなる簡易な構造の連結クリップを用いることで、防護ネットを構成する線材の交差部を回動自在に固定することが可能となる。
<2>線材クリップは防護ネットの交差部の自由な回動を阻害しないので、外部からの荷重の作用方向によって防護ネット全体形状を自由に変形することが可能である。
<3>防護ネットの変形性がよくなることに伴い、防護ネットを構成する各線材の直線性を維持できるので、荷重の伝達範囲が広がり、防護ネットとしての荷重分散性能(エネルギー吸収効率)が大幅に向上する。
<4>帯板の両側の短辺に、相互に嵌合可能な締結素子を設けると、把持筒の口開きを確実に防止できるだけでなく、線材を均等な把持力で固定できて、把持力の管理が不要となる。
<1>一対の把持筒と連結体とよりなる簡易な構造の連結クリップを用いることで、防護ネットを構成する線材の交差部を回動自在に固定することが可能となる。
<2>線材クリップは防護ネットの交差部の自由な回動を阻害しないので、外部からの荷重の作用方向によって防護ネット全体形状を自由に変形することが可能である。
<3>防護ネットの変形性がよくなることに伴い、防護ネットを構成する各線材の直線性を維持できるので、荷重の伝達範囲が広がり、防護ネットとしての荷重分散性能(エネルギー吸収効率)が大幅に向上する。
<4>帯板の両側の短辺に、相互に嵌合可能な締結素子を設けると、把持筒の口開きを確実に防止できるだけでなく、線材を均等な把持力で固定できて、把持力の管理が不要となる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
<1>防護ネットの概要
図1に本発明に係る防護ネット10の斜視図を示す。
防護ネット10は複数の交差する線材10a,10bと、線材10a,10bの交差部を回動自在に固定する線材クリップ20とを具備する。
図1に本発明に係る防護ネット10の斜視図を示す。
防護ネット10は複数の交差する線材10a,10bと、線材10a,10bの交差部を回動自在に固定する線材クリップ20とを具備する。
<2>線材
線材10a,10bは金属製、又は樹脂製のロープ材、又は棒材である。本例では線材10a,10bがワイヤロープである場合について説明する。
線材10a,10bは金属製、又は樹脂製のロープ材、又は棒材である。本例では線材10a,10bがワイヤロープである場合について説明する。
<3>線材クリップ
図2を参照して説明すると、線材クリップ20は一対の把持筒21,21と、これらふたつの把持筒21,21を回動自在に連結する連結体25とよりなる。
図2を参照して説明すると、線材クリップ20は一対の把持筒21,21と、これらふたつの把持筒21,21を回動自在に連結する連結体25とよりなる。
<3.1>把持筒
把持筒21は線材10a,10bに外装可能な全長を有する金属製の帯板22からなり、その中央に長手方向に沿って係留孔23を形成している。
帯板22の板厚は把持力等を考慮して適宜選択する。
本例では係留孔23を横幅L1に対して縦幅L2が大きい長穴に形成した形態について示すが、係留孔23は後述する連結体25と分離不能に係留できればよく、その形状に制約は特にない。
把持筒21は線材10a,10bに外装可能な全長を有する金属製の帯板22からなり、その中央に長手方向に沿って係留孔23を形成している。
帯板22の板厚は把持力等を考慮して適宜選択する。
本例では係留孔23を横幅L1に対して縦幅L2が大きい長穴に形成した形態について示すが、係留孔23は後述する連結体25と分離不能に係留できればよく、その形状に制約は特にない。
<3.2>連結体
連結体25は一対の把持筒21,21を回動自在に連結するための連結素子で、大形フランジ26と、挿通フランジ27と、これら両ブランジ26,27を一体に接続する軸部28とを有し、金属や樹脂等で一体に形成されている。
連結体25は一対の把持筒21,21を回動自在に連結するための連結素子で、大形フランジ26と、挿通フランジ27と、これら両ブランジ26,27を一体に接続する軸部28とを有し、金属や樹脂等で一体に形成されている。
<3.2.1>大形フランジ
大形フランジ26は軸部28の一端に側方へ張り出したフランジで、把持筒21の係留孔23に対して通過不能な寸法関係にある。
図示した形態では、大形フランジ26の最大寸法L3が、把持筒21の係留孔23の横幅L1より大きい。
本例では大形フランジ26を平面円形に形成した形態を例示するが、大形フランジ26の形状はこれに限定されず、把持筒21の係留孔23に対して通過不能な形状であればよい、
大形フランジ26は軸部28の一端に側方へ張り出したフランジで、把持筒21の係留孔23に対して通過不能な寸法関係にある。
図示した形態では、大形フランジ26の最大寸法L3が、把持筒21の係留孔23の横幅L1より大きい。
本例では大形フランジ26を平面円形に形成した形態を例示するが、大形フランジ26の形状はこれに限定されず、把持筒21の係留孔23に対して通過不能な形状であればよい、
<3.2.2>挿通フランジ
挿通フランジ27は、軸部28の他端に側方へ張り出したフランジで、把持筒21の係留孔23に対して挿通可能で、かつ、把持筒21に対して連結体25が所定の角度を回動すると離脱不能に係止する寸法関係にある。
図示した形態では、挿通フランジ27の最小寸法L4が、把持筒21の係留孔23の横幅L1に等しいか、それより僅かに小さい。挿通フランジ27の最大寸法L5は、把持筒21の係留孔23の横幅L1より大きく、かつ、係留孔23の縦幅L2より小さい。
本例では挿通フランジ27を平面長方形に形成した形態を例示するが、挿通フランジ27の形状はこれに限定されず、挿通フランジ27を把持筒21の係留孔23に挿通した後に連結体25を回動することで離脱不能に係止し得る形状であればよい、
挿通フランジ27は、軸部28の他端に側方へ張り出したフランジで、把持筒21の係留孔23に対して挿通可能で、かつ、把持筒21に対して連結体25が所定の角度を回動すると離脱不能に係止する寸法関係にある。
図示した形態では、挿通フランジ27の最小寸法L4が、把持筒21の係留孔23の横幅L1に等しいか、それより僅かに小さい。挿通フランジ27の最大寸法L5は、把持筒21の係留孔23の横幅L1より大きく、かつ、係留孔23の縦幅L2より小さい。
本例では挿通フランジ27を平面長方形に形成した形態を例示するが、挿通フランジ27の形状はこれに限定されず、挿通フランジ27を把持筒21の係留孔23に挿通した後に連結体25を回動することで離脱不能に係止し得る形状であればよい、
<3.2.3>軸部
軸部28は把持筒21の係留孔23に対して挿通可能な寸法関係にある。
軸部28の軸長は両フランジ26,27の間にふたつの把持筒21,21を係留できるように、ふたつの把持筒21,21の合計板厚と等しいか、或いは僅かに大きい寸法関係にある。
軸部28は把持筒21の係留孔23に対して挿通可能な寸法関係にある。
軸部28の軸長は両フランジ26,27の間にふたつの把持筒21,21を係留できるように、ふたつの把持筒21,21の合計板厚と等しいか、或いは僅かに大きい寸法関係にある。
[線材クリップの組立方法と防護ネットの製作方法]
図3,4を参照して線材クリップ20の組立方法と防護ネット20の製作方法について説明する。
図3,4を参照して線材クリップ20の組立方法と防護ネット20の製作方法について説明する。
<1>帯板の挿通セット
図3(A),(B)に示すように、二枚の帯板22,22を連結体25の挿通フランジ27側に配置し、各係留孔23に連結体25の挿通フランジ27および軸部28を挿通して、軸部28に二枚の帯板22,22を位置させる。
連結体25の大形フランジ16は係留孔23を通過不能であるから、二枚の帯板22,22は大形フランジ16に係止される。
連結体25の軸部28の軸長が二枚の帯板22,22の板厚より大きいから、上位の帯板22の上面から挿通フランジ27が突出する。
図3(A),(B)に示すように、二枚の帯板22,22を連結体25の挿通フランジ27側に配置し、各係留孔23に連結体25の挿通フランジ27および軸部28を挿通して、軸部28に二枚の帯板22,22を位置させる。
連結体25の大形フランジ16は係留孔23を通過不能であるから、二枚の帯板22,22は大形フランジ16に係止される。
連結体25の軸部28の軸長が二枚の帯板22,22の板厚より大きいから、上位の帯板22の上面から挿通フランジ27が突出する。
<2>一方の帯板の回転
図3(C)に示すように、挿通フランジ27側の帯板22を一定の角度旋回する。帯板22の係留孔23が連結体25の挿通フランジ27に対して交差すると、二枚の帯板22,22は二つのフランジ26,27の間に離脱不能に係留される。
図3(C)に示すように、挿通フランジ27側の帯板22を一定の角度旋回する。帯板22の係留孔23が連結体25の挿通フランジ27に対して交差すると、二枚の帯板22,22は二つのフランジ26,27の間に離脱不能に係留される。
<3>帯板による線材の把持
図4(A)に示すように、帯板22を略U字形に屈曲して線材クリップ20の半完成品を製作する。
つづいて、図4(B)に示すように、略U字形に屈曲した各把持板21に防護ネット10を構成する各線材10a,10bを差し込み、把持板21を筒状に塑性変形させて各線材10a,10bに固定する。
図4(A)に示すように、帯板22を略U字形に屈曲して線材クリップ20の半完成品を製作する。
つづいて、図4(B)に示すように、略U字形に屈曲した各把持板21に防護ネット10を構成する各線材10a,10bを差し込み、把持板21を筒状に塑性変形させて各線材10a,10bに固定する。
各線材10a,10bに構成する把持板21,21をそれぞれ把持させて、各線材10a,10bの交差部を線材クリップ20で以て強固に固定する。
互いに交差して配置した線材10a,10bの交差部に上記した要領で線材クリップ20を組付けて防護ネット20を製作する。
互いに交差して配置した線材10a,10bの交差部に上記した要領で線材クリップ20を組付けて防護ネット20を製作する。
<4>防護ネットの変形性
図1,5を参照して防護ネット20の変形性について説明する。
既述したように線材クリップ20は、一対の把持筒21,21が連結体25を中心に回動自在な構造である。
したがって、防護ネット20を構成する各線材10a,10bの交差部を線材クリップ20で固定することにより、外部からの荷重の作用方向に応じて交差部の角度と網目形状が任意に変更可能である。
図1,5を参照して防護ネット20の変形性について説明する。
既述したように線材クリップ20は、一対の把持筒21,21が連結体25を中心に回動自在な構造である。
したがって、防護ネット20を構成する各線材10a,10bの交差部を線材クリップ20で固定することにより、外部からの荷重の作用方向に応じて交差部の角度と網目形状が任意に変更可能である。
図5(A)は、線材10a,10bを90度の角度で交差した形態で正方形の防護ネット20のモデルを示している。
例えば、この防護ネット20に縦向きの張力が作用した場合は、各線材10a,10bの交差部が回動自在であるから図5(B)に示すように防護ネット20の縦長の変形を許容する。
また例えば、この防護ネット20に横向きの張力が作用した場合は、各線材10a,10bの交差部が回動自在であるから図5(C)に示すように防護ネット20の横長の変形を許容する。
このように線材クリップ20は防護ネット20の交差部の自由な回動を阻害しないので、外部からの荷重の作用方向によって防護ネット20の全体形状を自由に変形することが可能である。
例えば、この防護ネット20に縦向きの張力が作用した場合は、各線材10a,10bの交差部が回動自在であるから図5(B)に示すように防護ネット20の縦長の変形を許容する。
また例えば、この防護ネット20に横向きの張力が作用した場合は、各線材10a,10bの交差部が回動自在であるから図5(C)に示すように防護ネット20の横長の変形を許容する。
このように線材クリップ20は防護ネット20の交差部の自由な回動を阻害しないので、外部からの荷重の作用方向によって防護ネット20の全体形状を自由に変形することが可能である。
<5>防護ネットのエネルギー吸収効率
また、いずれの方向に変形した場合も、防護ネット20を構成する各線材10a,10bが交差部で直線性を失わない。
各線材10a,10bが直線性を維持することで、荷重の伝達範囲が広がり防護ネット20としての荷重分散性能(エネルギー吸収効率)が大幅に向上する。
また、いずれの方向に変形した場合も、防護ネット20を構成する各線材10a,10bが交差部で直線性を失わない。
各線材10a,10bが直線性を維持することで、荷重の伝達範囲が広がり防護ネット20としての荷重分散性能(エネルギー吸収効率)が大幅に向上する。
[他の形態]
以降に他の実施の形態について説明するが、その説明に際し、前記した形態と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図6は一対の把持筒21,21に締結素子を付加した他の線材クリップ20を示す。
本例では帯板22の全長が把持予定の線材10a,10bの周長と等しいか、或いは僅かに短く設定してあって、さらに帯板22の一方の短辺に係合突起21aを突設し、帯板22の他方の短辺に前記係合突起21aと嵌合可能な係合口21bを形成している。
本例のように、把持筒21に締結素子(係合突起21と係合口21b)を設けることで、線材10a,10bを把持したときに締結素子(係合突起21と係合口21b)を嵌合することで把持筒21の口開きを確実に防止できる。
さらに、把持筒21の周長を線材10a,10bの周長と等しいか、或いは僅かに短くすることで、線材10a,10bの把持力を一定にすることができるといった利点がある。
以降に他の実施の形態について説明するが、その説明に際し、前記した形態と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図6は一対の把持筒21,21に締結素子を付加した他の線材クリップ20を示す。
本例では帯板22の全長が把持予定の線材10a,10bの周長と等しいか、或いは僅かに短く設定してあって、さらに帯板22の一方の短辺に係合突起21aを突設し、帯板22の他方の短辺に前記係合突起21aと嵌合可能な係合口21bを形成している。
本例のように、把持筒21に締結素子(係合突起21と係合口21b)を設けることで、線材10a,10bを把持したときに締結素子(係合突起21と係合口21b)を嵌合することで把持筒21の口開きを確実に防止できる。
さらに、把持筒21の周長を線材10a,10bの周長と等しいか、或いは僅かに短くすることで、線材10a,10bの把持力を一定にすることができるといった利点がある。
締結素子である係合突起21と係合口21bは円形に限定されず、楕円形、三角形、四角形等の種々の形状を適用することができる。
10・・・・・防護ネット
10a,10b・・・防護ネットを構成する線材
20・・・・・線材クリップ
21・・・・・把持筒
22・・・・・把持筒を構成する帯板
23・・・・・係留孔
25・・・・・連結体
26・・・・・連結体の大形フランジ
27・・・・・連結体の挿通フランジ
28・・・・・連結体の軸部
10a,10b・・・防護ネットを構成する線材
20・・・・・線材クリップ
21・・・・・把持筒
22・・・・・把持筒を構成する帯板
23・・・・・係留孔
25・・・・・連結体
26・・・・・連結体の大形フランジ
27・・・・・連結体の挿通フランジ
28・・・・・連結体の軸部
Claims (4)
- 複数の線材の交差部を連結する線材クリップであって、
前記線材に外装して把持可能な一対の把持筒と、
前記一対の把持筒を回動自在に連結する連結体とを具備し、
前記一対の把持筒は線材に巻き付け可能な帯板よりなり、
前記連結体を中心に一対の把持筒が個別に回動するように、一対の把持筒を連結体に分離不能に係留したことを特徴とする、
線材クリップ。 - 前記一対の把持筒が係合孔を有し、該係合孔を介して一対の把持筒を連結体に回動可能で、かつ分離不能に係留したことを特徴とする、請求項1に記載の線材クリップ。
- 前記一対の把持筒を構成する帯板の両側の短辺に、相互に嵌合可能な締結素子を設けたことを特徴とする、請求項1または2に記載の線材クリップ。
- 複数の線材を交差して配置し、線材の交差部を固定した防護ネットであって、
前記線材の交差部に前記請求項1乃至3の何れかに記載の線材クリップを配置し、
線材の交差部の角度が自由に回転するように、前記線材クリップの一対の把持筒に線材を把持させたことを特徴とする、
防護ネット。
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Cited By (4)
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