JP2014037539A - 熱剥離型粘着シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材11の少なくとも片方の面に、ゴム状有機弾性層12を介して熱膨張性微小球を含有する熱膨張性粘着層13が積層された熱剥離型粘着シートであって、前記熱膨張性粘着層の厚みが5〜20μm、前記ゴム状有機弾性層の厚みが20〜200μmであり、ゴム状有機弾性層の厚みが、熱膨張性粘着層の厚みの1.5〜42倍であることを特徴とする熱剥離型粘着シート。
【選択図】図1
Description
近年、半導体基板は粘着シート貼り付け面となる封止樹脂面に0.4〜15μm
程度の粗面をもつものや、レーザー照射により深さ25〜40μmのマークが印字されたものが増えてきている。このような表面に凹凸を有する半導体基板をダイシングする際には、従来の熱剥離型粘着シートでは凹凸に対する追従性が十分でないために十分な粘着力が得られず、基板切断時に被着体が剥離するチップ飛びが発生し歩留まりが低下する問題や、飛んだチップが切断ブレードにぶつかり、ブレードを破損する問題が生じていた。
本発明の他の目的は、上記凹凸面に対する追従性及び熱剥離性に優れた熱剥離型粘着シートを使用した被着体の加工方法を提供することである。
図面を参照して、本発明の熱剥離型粘着シートを説明する。図1は、本発明の熱剥離型粘着シートの一例を示す概略断面図である。図1中、11は基材、12はゴム状有機弾性層、13は熱膨張性粘着層、14はセパレーターをそれぞれ示す。ゴム状有機弾性層12は、基材11と熱膨張性粘着層13との間に設けられた層であり、粘着シートを被着体に接着する際にその表面が被着体の表面形状に良好に追従して大きい接着面積を提供する働きと、粘着シートを被着体から剥離するために熱膨張性粘着層13を熱して発泡及び/又は膨張させる際に粘着シートの面方向における発泡及び/又は膨張の拘束を少なくして熱膨張性粘着層13が三次元的に構造変化することによるウネリ構造形成を助長する働きをするものも含まれる。セパレーター14は、熱膨張性粘着層表面を保護するために必要に応じて設けられる層であり、平滑な剥離可能なフィルムにより構成される。セパレーター14はあってもよく、なくてもよい。
本発明の熱剥離型粘着シートにおいて基材11は、粘着シートの支持母体となるもので、一般にはプラスチックのフィルムやシートが用いられるが、例えば、紙、布、不織布、金属箔あるいはそれらのプラスチックラミネート体、プラスチック同士の積層体などの適宜な薄葉体を使用でき、特に制限されない。基材の厚さは特に制限されないが、例えば、5〜250μmの範囲から選択することができる。
熱膨張性粘着層13は、粘着剤に熱膨張性微小球を配合することにより形成することができる。粘着剤としては、公知適宜な感圧接着剤を使用することができ、特に制限されないが、加熱時に熱膨張性微小球の発泡及び/又は膨張を許容し、拘束しないゴム系材料や樹脂等をベースとする感圧接着剤を使用するのが好ましい。
ゴム状有機弾性層12は、ASTM D−2240のD型シュアーD型硬度に基づいて50以下、若しくは40以下の天然ゴムや合成ゴム、又はゴム弾性を有する合成樹脂により形成することができる。
本発明の熱剥離型粘着シートは、被着体に貼付時には凹凸を有する被着面に対してもよく追従し、浮きや気泡を生じることなく張り付き、被着体をしっかりと固定することができる。特に、被着体の表面粗さが、熱膨張性粘着層12の表面(粘着面)の表面粗さよりも大きい場合には、このような凹凸面に対する追従性が顕著に発現する。なお、表面粗さは、例えば、中心線平均粗さ(算術平均粗さ)などにより評価できる。従って、本発明の熱剥離型粘着シート、すなわち、基材11の少なくとも片方の面に、ゴム状有機弾性層12を介して熱膨張性微小球を含有する熱膨張性粘着層13が積層された熱剥離型粘着シートであって、ゴム状有機弾性層12の厚みが、熱膨張性粘着層13の厚みの1.5〜42倍である熱剥離型粘着シートを使用して、被着面の表面粗さが熱膨張性粘着層13の表面粗さよりも大きい被着体を固定して、該被着体に種々の加工を施すことができる。本発明の熱剥離型粘着シートは被着体をしっかりと固定し保持することができるため、微細且つ精密な加工を正確に行うことができる。また、加工に際して被着体(被加工体)に荷重のかかる場合であっても、ズレや剥がれを生じにくく、加工終了時までしっかりと被着体を固定することができる。なお、上記加工には例えば、印刷、刻印、積層プレス、切断、研削、洗浄等が含まれるがこれらに限定されない。
本発明の粘着シートの熱膨張性粘着層13の表面粗さよりも表面粗さが大きく、本発明の熱剥離型粘着シートを使用して加工を行うことができる被加工体(被着体としては例えば、シリコンウエハなどの半導体基板や、セラミック、ガラス、樹脂等からなる基板、これらの基板上に回路パターンを形成した電子部品集合体や、このような電子部品集合体をエポキシ樹脂等の封止樹脂で封止した封止樹脂パッケージなどが例示できる。これらの被加工体を粘着シートに貼り合わせて固定し、規定のサイズにダイシングして個片化し、電子部品とすることができる。
〈ゴム状有機弾性層〉
アクリル共重合体(アクリル酸ブチル:アクリル酸ビニル:アクリル酸=100重量部:10重量部:5重量部)100重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業株式会社製:商品名「コロネートL」)2重量部、ロジンフェノール系樹脂(住友ベークライト株式会社製:商品名「スミライトレジン」)30重量部をトルエンに混合溶解し、塗工液を調製した。該塗工液を厚さ50μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚みが70μmとなるように塗布し、ゴム状有機弾性層を形成した。
〈熱膨張性粘着層〉
アクリル共重合体(アクリル酸ブチル:アクリル酸ビニル:アクリル酸=100重量部:10重量部:5重量部)100重量部、イソシアネート系架橋剤日本ポリウレタン工業株式会社製:商品名「コロネートL」)5重量部、熱膨張性微小球(松本油脂製薬社製:商品名「マイクロスフェアーF30D」)70重量部をトルエン中に均一に溶解分散して塗工液を調製した。該塗工液をセパレーター上に乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布し、熱膨張性粘着層を形成した。
〈熱剥離型粘着シート〉
上記ゴム状有機弾性層と熱膨張性粘着層とを貼り合わせ、熱剥離型粘着シートを得た。
熱膨張性粘着層の厚みを70μmとした以外は、実施例1と同様の操作を行い、熱剥離型粘着シートを得た。
ゴム状有機弾性層の厚みを13μmとし、熱膨張性粘着層の厚みを10μmとした以外は実施例1と同様の操作を行い、熱剥離型粘着シートを得た。
実施例及び比較例で得られた熱剥離型粘着シートについて以下の試験を行った。結果を表1に示す。
[粘着力]
ステンレス板(SUS304BA)表面に各熱剥離型粘着シートを貼り合わせ、引っ張り速度300mm/min、ピール角度180・で粘着シートを引き剥がす際の粘着力を測定した。
[加熱剥離性]
ステンレス板(SUS304BA304BA)表面に各熱剥離型粘着シートを貼り合わせてサンプルを作製し、該サンプルを100℃ラ1分間加熱して剥離状況を目視で確認した。剥離した場合○、剥離しなかった場合・と評価した。
[凹凸貼り合わせ性]
図2を参照して凹凸貼り合わせ性の試験方法を説明する。図2は凹凸貼り合わせ性試験のサンプルを示す概略断面図である。なお、図2中、21はステンレス板(SUS304BA)、22は、幅20mmに切断した実施例又は比較例で得られた熱剥離型粘着シート、23は厚さ23μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを示す。ステンレス板上にPETフィルムを置き、各熱剥離型粘着シートをラミネーターを使用して、圧力0.3MPa、貼り付け速度1m/minで貼り合わせた。なお、図2は粘着シートの幅方向の断面図であり、フィルムの貼り合わせは、粘着シートの長さ方向に沿ってラミネートすることにより行った。PETフィルムの幅aは20mmである。貼り合わせ後、浮き(非粘着部分)としてb及びcの最大長さを測定し、bとcとの平均を算出した。平均値が200μm未満である場合○と、200μ以上である場合・と評価した。
12:ゴム状有機弾性層
13:熱膨張性粘着層
14:セパレーター
21:ステンレス板
22:粘着シート
23:厚さ23μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
Claims (3)
- 基材の少なくとも片方の面に、ゴム状有機弾性層を介して熱膨張性微小球を含有する熱膨張性粘着層が積層された熱剥離型粘着シートであって、
前記熱膨張性粘着層の厚みが5〜20μm、前記ゴム状有機弾性層の厚みが20〜200μmであって、
ゴム状有機弾性層の厚みが、熱膨張性粘着層の厚みの1.5〜42倍であることを特徴とする熱剥離型粘着シート。 - 電子部品加工用に用いられることを特徴とする請求項1記載の熱剥離型粘着シート。
- 凹凸を有する封止樹脂パッケージの加工用に用いられることを特徴とする請求項1〜2記載の熱剥離型粘着シート。
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2013
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