JP2014037401A - トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減方法 - Google Patents

トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減方法を提供すること。
【解決手段】A)圃場に作溝する工程、B)前記工程で形成された溝にトウモロコシを播種する工程、C)当該溝に下記化合物群(I)より選ばれる1種以上の水分散液または水溶液を施用する工程、及びD)当該溝を閉じる工程を経ることによって、トウモロコシ栽培における有害生物の被害を軽減することができる。
化合物群(I):クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド及びチアクロプリドからなる群。
【選択図】なし

Description

本発明は、トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減方法に関する。
従来、トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減方法として様々な方法が知られている。
Handbook of Corn Insects. ISBN:0−938522−76−0.,1999.Entomological Society of America
トウモロコシ栽培においては、世界的な穀物需要拡大に伴い、収量を増加させるために様々な努力が払われているが、病害虫、雑草等の有害生物による減収が問題となっており、トウモロコシ栽培における有害生物の被害を軽減する方法の開発が求められていた。
本発明者等は、トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減方法を見出すべく検討の結果、A)圃場に作溝する工程(以下、工程Aと記すことがある。)、B)前記工程で形成された溝にトウモロコシを播種する工程(以下、工程Bと記すことがある。)、C)当該溝に下記化合物群(I)より選ばれる1種以上(以下、本化合物(I)と記すことがある。)の水分散液または水溶液を施用する工程(以下、工程Cと記すことがある。)、及びD)当該溝を閉じる工程(以下、工程Dと記すことがある。)を経ることによって、トウモロコシ栽培における有害生物の被害を軽減することができることを見出した。
すなわち本発明は、以下の通りである。
[1] 下記の工程を有するトウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減方法。
A)圃場に作溝する工程、B)前記工程で形成された溝にトウモロコシを播種する工程、C)当該溝に下記化合物群(I)より選ばれる1種以上の水分散液または水溶液を施用する工程、及びD)当該溝を閉じる工程
化合物群(I):クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド及びチアクロプリドからなる群。
[2] 深さ1〜10cmに作溝する[1]に記載の方法。
[3] 作溝が、ディスク型作溝刃(disk furrow opener)を用いてなされる[1]または[2]に記載の方法。
[4] 播種が、空気圧式播種機(pneumatic seeder)を用いてなされる[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
[5] 前記化合物群(I)より選ばれる1種以上を、トウモロコシを播種する圃場1ヘクタールあたり5〜500g施用する[1]〜[4]のいずれかに記載の方法。
[6] 前記化合物群(I)より選ばれる1種以上の水分散液または水溶液を、トウモロコシを播種する圃場1ヘクタールあたり10〜1000リットル施用する[1]〜[5]のいずれかに記載の方法。
[7] 施用形態が、散布(spray)、点滴(drip)または潅注(drench)である[1]〜[6]のいずれかに記載の方法。
[8] 施用形態が、散布(spray)である[1]〜[6]のいずれかに記載の方法。
[9] 有害生物が、Agriotes属、Diabrotica属、Agrotis属及びRhopalosiphum属からなる群より選ばれる1種以上の害虫である[1]〜[8]のいずれかに記載の方法。
[10] トウモロコシが、ハイブリッド品種のトウモロコシである[1]〜[9]のいずれかに記載の方法。
[11] トウモロコシの種子が、フルジオキソニル、メタラキシル、メタラキシル‐M、チウラム、トリチコナゾール、カルボキシン、プロクロラズ、プロチオコナゾール、セダキサン、ペンフルフェン、フルキサプロキサド、トリフロキシストロビン、ピラクロストロビンおよびジフェノコナゾールからなる群より選ばれる1種以上の殺菌剤で処理されているトウモロコシの種子である[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[12] 作溝工程の前、または、溝を閉じる工程の後に、メソトリオン、ニコスルフロン、S−メトラクロール、アセトクロール、テルブチラジン、スルコトリオン、イソキサフルトール、ブロモキシニル、ダイカンバ、ホラムスルフロン、ジメテナミド−P、リムスルフロン、ベンタゾン、グリホサート、テンボトリオン、ペンディメタリン、フルフェナセット、フルロキシピル、ペトキサミド、フルミオキサジン、チエンカルバゾンメチルおよびヨードスルフロンメチルナトリウム塩からなる群より選ばれる1種以上の除草剤を圃場に施用する工程をさらに有する[1]〜[11]のいずれかに記載の方法。
[13] 播種工程において、イソキサジフェンエチル、フリラゾール、ジクロルミド、ベノキサコールおよびシプロスルファミドからなる群より選ばれる1種以上のセーフナーで処理されているトウモロコシの種子を用いる[1]〜[12]のいずれかに記載の方法。
[14] 前記化合物群(I)より選ばれる1種以上と、イソキサジフェンエチル、フリラゾール、ジクロルミド、ベノキサコールおよびシプロスルファミドからなる群より選ばれる1種以上のセーフナーとの水分散液または水溶液を施用する[1]〜[12]のいずれかに記載の方法。
[15] 作溝工程の前、または、溝を閉じる工程の後に、イソキサジフェンエチル、フリラゾール、ジクロルミド、ベノキサコールおよびシプロスルファミドからなる群より選ばれる1種以上のセーフナーを圃場に施用する工程をさらに有する[1]〜[12]のいずれかに記載の方法。
[16] 前記水分散液または水溶液が、前記化合物群(I)より選ばれる1種以上を含有する水溶剤、水和剤、顆粒水和剤、液剤、マイクロカプセル剤、乳剤、エマルジョン剤、マイクロエマルジョン剤、サスポエマルジョン剤、油剤、フロアブル剤またはドライフロアブル剤を水に分散または溶解させて得られる水分散液または水溶液である[1]〜[15]のいずれかに記載の方法。
[17] 前記化合物群(I)より選ばれる1種以上の水分散液または水溶液が、クロチアニジンの水分散液または水溶液である[1]〜[16]のいずれかに記載の方法。
[18] 前記化合物群(I)より選ばれる1種以上の水分散液または水溶液が、イミダクロプリドの水分散液または水溶液である[1]〜[16]のいずれかに記載の方法。
本発明により、トウモロコシ栽培における有害生物の被害を軽減することができる。
工程を実施する順序としては、通常、工程Aに次いで、工程B及び工程Cを実施する。工程Aでは、通常、圃場に線状に、断面がV字型である溝が形成される。工程Aを実施した後、工程Bに次いで工程Cを実施してもよいし、順序を逆転させても何ら差し支えない。また、工程B及び工程Cを同時に行ってもよい。そして、通常は、工程B及び工程Cを実施した後、工程Dを実施する。
本発明においては、通常、トラクターにけん引された播種機が用いられる。かかる播種機としては、例えば、溝を形成する作溝パーツ、種子が充填されたホッパーボックスから配管を通って車速連動的に溝に種子を播く播種パーツ、前記水分散液または水溶液が充填された薬液タンクから配管を通って車速連動的に溝に当該水分散液または水溶液を施用する薬剤施用パーツ、および、形成された溝の脇の土を寄せて溝を閉じる溝閉じパーツなどが組み込まれた複合型播種機が挙げられる。
播種機の作溝パーツは、通常、播種機前部に取り付けられ、トラクターの移動とともに圃場に溝が形成される。かかる作溝パーツとしては、鋤型作溝刃(ploughshare furrow opener)、及びディスク型作溝刃(disk furrow opener)等が挙げられるが、作物残渣などの切断力が強く、土壌の付着による切断力の低下も少なく、溝の深さを安定させることができるディスク型作溝刃を用いた作溝方式が、溝の深さが安定することによって溝に均一に播種及び前記水分散液または水溶液の施用が可能となり、薬剤の効果が安定する点で好ましい。
圃場に形成される溝の深さは、トウモロコシの栽培場所の土壌条件、その後のトウモロコシの栽培条件、気象条件などにより適宜変更し得るが、通常1〜10cmであり、好ましくは2〜8cmであり、さらに好ましくは2〜6cmである。
播種機の播種パーツは、通常、作溝パーツの後方に取り付けられ、トラクターの移動とともに溝に播種される。かかる播種パーツとしては、機械式(mechanical seeder)及び空気圧式播種機(pneumatic seeder)等が挙げられるが、空気圧を用いた空気圧式が、種子詰りや播種漏れが少なく安定して播種されること、及び、溝に整然と播種することができる点で好ましい。また、空気圧式播種機(pneumatic seeder)としては、真空吸引型及び吹付け型等が挙げられるが、種子を傷めることが少ないなどの理由から、真空吸引型が好ましい。
本発明では、本化合物(I)が用いられるが、なかでもクロチアニジンまたはイミダクロプリドの使用が好ましい。
クロチアニジンとは、公知の化合物であり、例えば、「The Pesticide Manual−15th edition(BCPC刊);ISBN 978−1−901396−18−8」の229ページに記載されている。この化合物は市販の製剤から得るか、公知の方法により製造することにより得られる。
チアメトキサムとは、公知の化合物であり、例えば、「The Pesticide Manual−15th edition(BCPC刊);ISBN 978−1−901396−18−8」の1112ページに記載されている。この化合物は市販の製剤から得るか、公知の方法により製造することにより得られる。
イミダクロプリドとは、公知の化合物であり、例えば、「The Pesticide Manual−15th edition(BCPC刊);ISBN 978−1−901396−18−8」の645ページに記載されている。この化合物は市販の製剤から得るか、公知の方法により製造することにより得られる。
チアクロプリドとは、公知の化合物であり、例えば、「The Pesticide Manual−15th edition(BCPC刊);ISBN 978−1−901396−18−8」の1111ページに記載されている。この化合物は市販の製剤から得るか、公知の方法により製造することにより得られる。
本発明に用いられる本化合物(I)は、本化合物(I)そのものでもよいが、通常は、本化合物(I)と適当な固体担体または液体担体とを混合し、必要に応じて界面活性剤やその他の製剤用補助剤を添加して、通常水で希釈して使用される剤型に製剤化されたものである。通常水で希釈して使用される剤型とは、例えば、水溶剤(WATER SOLUBLE POWDER)、水和剤(WETTABLE POWDER)、顆粒水和剤(WATER DISPERSIBLE GRANULE)、液剤(SOLUBLE CONCENTRATE)、マイクロカプセル剤(MICROCAPSULE)、乳剤(EMULSIFIABLE CONCENTRATE)、エマルジョン剤(CONCENTRATED EMULSION)、マイクロエマルジョン剤(MICROEMULSION)、サスポエマルジョン剤(SUSPOEMULSION)、油剤(OIL MISCIBLE LIQUID)、フロアブル剤(SUSPENSION CONCENTRATE)及びドライフロアブル剤(DRY FLOWABLE)が挙げられる。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば、クレー、カオリン、タルク、ベントナイト、セリサイト、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、珪藻土、石英、軽石、方解石、海泡石、白雲石、カンラン石、輝石、角閃石、長石、シリカ、アルミナ、バーミキュライト及びパーライト等の天然若しくは合成鉱物、エラストマー、プラスチック、セラミックス、金属、おがくず、トウモロコシの穂軸、ココヤシの実殻及びタバコの茎等の細粒体が挙げられる。
液体担体としては、例えば、水、キシレン、メタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノン、ガンマ-ブチロラクトン、N-メチル-ピロリドン、N-オクチル-ピロリドン、二酢酸グリコール、グリコール類、脂肪酸ジメチルアミド類、脂肪酸類及び脂肪酸エステル類が挙げられる。また、これらを混合して使用することもできる。
界面活性剤としては、通常の非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられ、これらの1種又は2種類以上が用いられる。
かかる界面活性剤として、例えば、アルキル硫酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグノスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、フェノールスルホン酸塩、ジブチルナフタレンスルホン酸塩、脂肪アルコール硫酸塩、脂肪酸アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化合物、ポリエチレングリコールエーテル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体並びにシリコーン系界面活性剤が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、乳化剤、分散剤、消泡剤、安定化剤、防腐剤、着色料等が挙げられる。
好適な乳化剤は、非イオン性乳化剤やアニオン性乳化剤(例えば、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホネートおよびアリールスルホネート)である。分散剤の例には、リグニン亜硫酸廃液およびメチルセルロースがある。
好適な消泡剤は、例えばシリコーンまたはステアリン酸マグネシウムをベースとした消泡剤である。
さらに、不凍剤として、例えばグリセリン、エチレングリコールおよびプロピレングリコールを加えてもよい。
本発明の工程Cにおいて用いられる本化合物(I)の水分散液または水溶液は、本化合物(I)を水に分散または溶解させることにより得ることができる。好ましくは、本化合物(I)を含有する水溶剤(WATER SOLUBLE POWDER)、水和剤(WETTABLE POWDER)、顆粒水和剤(WATER DISPERSIBLE GRANULE)、液剤(SOLUBLE CONCENTRATE)、マイクロカプセル剤(MICROCAPSULE)、乳剤(EMULSIFIABLE CONCENTRATE)、エマルジョン剤(CONCENTRATED EMULSION)、マイクロエマルジョン剤(MICROEMULSION)、サスポエマルジョン剤(SUSPOEMULSION)、油剤(OIL MISCIBLE LIQUID)、フロアブル剤(SUSPENSION CONCENTRATE)またはドライフロアブル剤(DRY FLOWABLE)を水に分散または溶解させて得られる水分散液または水溶液が用いられる。当該水分散液または水溶液には、除草剤およびセーフナー等が含まれていてもよい。
本発明における本化合物(I)の水分散液は、本化合物(I)が固体状態で水に懸濁されてなる液、及び、本化合物(I)が液体状態で水に乳濁されてなる液を含む。
本発明における本化合物(I)の施用量は、その後のトウモロコシの栽培条件、気象条件などにより適宜変更し得るが、トウモロコシを播種する圃場1ヘクタールあたり、通常5〜500g、好ましくは10〜400gである。
前記水分散液または水溶液の施用量は、その後のトウモロコシの栽培条件、気象条件などにより適宜変更し得るが、トウモロコシを播種する圃場1ヘクタールあたり、通常10〜1000リットル、好ましくは50〜500リットル、さらに好ましくは50〜300リットルである。
前記水分散液または水溶液は、通常、トラクター本体あるいはトラクターにけん引された播種機に取り付けられた薬液タンクに収容され、トラクターの移動とともに、車速と連動あるいは独立に、当該薬液タンクから配管を通って溝に施用される。
施用形態は、溝内に施用できる形態であれば限定されないが、特に散布(spray)、点滴(drip)または潅注(drench)が好ましい。
施用形態が、散布(spray)、点滴(drip)または潅注(drench)である場合は、ポンプによって加圧するか、または、薬液タンクもしくはホースのバルブの開度を調節することによって、施用量を調節し、均一に溝に施用することができる。
前記溝閉じパーツは、通常、ゴム製あるいは鋳鉄製でホイール形状をしており、トラクターの移動とともに溝脇の土を寄せて溝を閉じる。
本発明は、トウモロコシ栽培における有害生物の被害を軽減することができる。
本発明において、有害生物とは、病害虫、雑草等のことを示す。
本発明が防除できる害虫の具体例としては、Agriotes属、Diabrotica属、Agrotis属、Myzus属、Aphis属、Ostrinia属、Zyginidia属、Sesamia属、Oscinella属、Sitobion属、Scutigerella属、Astylus属、Rhopalosiphum属、Metopolophium属、Melanotus属およびMelolontha属に属する害虫が挙げられるが、本発明は、特にAgriotes属、Diabrotica属、Agrotis属およびRhopalosiphum属害虫の被害軽減方法としての適用が好ましい。
本発明が適用され得るトウモロコシの品種は特に限定されないが、ハイブリッド品種のトウモロコシへの適用が好ましい。ハイブリッド品種とは、2つの異なった系統の品種を交配して得られる一代雑種であり、一般に、両親のどちらよりも優れた形質を持つ。
トウモロコシは、遺伝子組換え技術や交配による育種法により耐性を付与されたトウモロコシであってもよい。
本発明に用いられるトウモロコシの種子は、殺菌剤で処理されていることが好ましく、かかる殺菌剤としては、例えば、フルジオキソニル、メタラキシル、メタラキシル‐M、チウラム、トリチコナゾール、カルボキシン、プロクロラズ、プロチオコナゾール、セダキサン、ペンフルフェン、フルキサプロキサド、トリフロキシストロビン、ピラクロストロビン、ジフェノコナゾールが挙げられ、フルジオキソニル、メタラキシル−M、チウラム、トリチコナゾール、セダキサン、ペンフルフェン、フルキサプロキサドが好ましく、フルジオキソニル、メタラキシル−M、チウラムがより好ましい。トウモロコシの種子をこれらの殺菌剤1種以上で処理した後、使用する。または、市販の処理された種子を購入して使用してもよい。
本発明においては、工程Aの前、あるいは、工程Dの後の圃場には、トウモロコシの栽培期間中の雑草の発生を抑制するために除草剤を施用することが好ましく、かかる除草剤としては、例えば、メソトリオン、ニコスルフロン、S−メトラクロール、アセトクロール、テルブチラジン、スルコトリオン、イソキサフルトール、ブロモキシニル、ダイカンバ、ホラムスルフロン、ジメテナミド−P、リムスルフロン、ベンタゾン、グリホサート、テンボトリオン、ペンディメタリン、フルフェナセット、フルロキシピル、ペトキサミド、フルミオキサジン、チエンカルバゾンメチル、ヨードスルフロンメチルナトリウム塩、プロスルフロン、トプラメゾン、メトスラム、シクロキシジム、アクロニフェン、ジメテナミド、フロラスラム、クロピラリド、フラザスルフロン、イマザモックス、MCPA、2,4−D、リヌロン、プロピソクロオール、チフェンスルフロンメチル、トリトスルフロンが挙げられ、好ましくはメソトリオン、ニコスルフロン、S−メトラクロール、アセトクロール、テルブチラジン、スルコトリオン、イソキサフルトール、ブロモキシニル、ダイカンバ、ホラムスルフロン、ジメテナミド−P、リムスルフロン、ベンタゾン、グリホサート、テンボトリオン、ペンディメタリン、フルフェナセット、フルロキシピル、ペトキサミド、フルミオキサジン、チエンカルバゾンメチル、ヨードスルフロンメチルナトリウム塩、プロスルフロン、トプラメゾン、メトスラム、シクロキシジム、アクロニフェン、より好ましくは、メソトリオン、ニコスルフロン、S−メトラクロール、アセトクロール、テルブチラジン、スルコトリオン、イソキサフルトール、ブロモキシニル、ダイカンバ、ホラムスルフロン、ジメテナミド−P、リムスルフロン、ベンタゾン、グリホサート、テンボトリオン、ペンディメタリン、フルフェナセット、フルロキシピル、ペトキサミド、フルミオキサジン、チエンカルバゾンメチル、ヨードスルフロンメチルナトリウム塩である。通常、これらの除草剤1種以上を施用する。2種以上を施用する場合には、同時に施用、または、別々に施用してもよい。別々に施用する場合には、同じ日、または、別の日に施用してもよい。
本発明においては、除草剤と組み合わせてセーフナーを施用することもできる。かかるセーフナーとしては、例えば、イソキサジフェンエチル、フリラゾール、ジクロルミド、ベノキサコール、シプロスルファミドが挙げられる。セーフナーの施用方法は、特に限定されないが、工程Cにおいて、本化合物(I)とともに施用することができ、その際には、本化合物(I)とセーフナーとを含む製剤を単独で使用してもよいし、本化合物(I)を含む製剤とセーフナーを含む製剤とを併用してもよい。または、工程Aの前、もしくは、工程Dの後に施用してもよい。また、セーフナーで処理されているトウモロコシの種子を使用することもできる。トウモロコシの種子を前記セーフナー1種以上で処理した後、使用してもよいし、市販の処理された種子を購入して使用してもよい。
次に本発明を以下の実施例によりさらに説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
実施例1
動力噴霧機(商品名:WJR2525、HONDA社製)を搭載した空気圧式播種機(ディスク型作溝刃、Gaspardo社製)を用いて、圃場に土壌表面から深さ3cmとなるように75cmの間隔で溝を切り、当該溝にトウモロコシ(Zea Mays、商品名:DK440;ハイブリッド品種である、Monsanto社製)を13cm間隔で播種した。トウモロコシの播種密度は、100000種子/haであった。次いで、当該溝に、クロチアニジン顆粒水和剤の水懸濁液(50%顆粒水和剤を使用、商品名:Dantop50WG、Philagro社製)を、クロチアニジンの施用量として50g/haとなるように100L/haで散布処理してから、溝脇の土を寄せて溝を閉じた。これを実施例区1とした。
また、比較のため、クロチアニジン顆粒水和剤を施用せずにトウモロコシを播種した無処理区を設けた。
いずれの区も、1箇所あたり15m2(5m×3m)として、4箇所を乱塊法で配置した。
クロチアニジン顆粒水和剤の処理と同日に、雑草の発生を抑制するため、圃場全体に除草剤のS−メトラクロール、アトラジンおよびメソトリオンの混合剤(537.5g/LのEC製剤を使用、商品名:Lumax、Syngenta社製)を、製剤の施用量として3.5L/haで散布処理した。
クロチアニジン顆粒水和剤の施用から35日後に、実施例区1および無処理区でAgriotes属の害虫の被害を受けたトウモロコシの株数を調査し、下記の式により被害株率を算出した上で、4調査区の平均の被害株率を求めた。

被害株率(%)={(被害を受けたトウモロコシの株数)/(播種したトウモロコシの株数)}×100

その結果を表1に示す。
Figure 2014037401
実施例2
動力噴霧機(商品名:WJR2525、HONDA社製)を搭載した空気圧式播種機(ディスク型作溝刃、Gaspardo社製)を用いて、圃場に土壌表面から深さ3cmとなるように75cmの間隔で溝を切り、当該溝にトウモロコシ(Zea Mays、商品名:DK440;ハイブリッド品種である、Monsanto社製)を12cm間隔で播種した。トウモロコシの播種密度は、100000種子/haであった。次いで、当該溝に、クロチアニジン顆粒水和剤の水懸濁液(50%顆粒水和剤を使用、商品名:Dantop50WG、Philagro社製)を、クロチアニジンの施用量として50g/haとなるように100L/haで散布処理してから、溝脇の土を寄せて溝を閉じた。これを実施例区2とした。
また、比較のため、クロチアニジン顆粒水和剤を施用せずにトウモロコシを播種した無処理区を設けた。
いずれの区も、1箇所あたり15m2(5m×3m)として、4箇所を乱塊法で配置した。
クロチアニジン顆粒水和剤の施用から34日後に、実施例区2および無処理区でAgriotes属の害虫の被害を受けたトウモロコシの株数を調査し、下記の式により被害株率を算出した上で、4調査区の平均の被害株率を求めた。

被害株率(%)={(被害を受けたトウモロコシの株数)/(播種したトウモロコシの株数)}×100

その結果を表2に示す。
Figure 2014037401
実施例3
圃場に土壌表面から深さ3cmとなるように75cmの間隔で溝を切り、当該溝にトウモロコシ(Zea Mays、品種名:KUBRIK;ハイブリッド品種)を17cm間隔で播種した。トウモロコシの播種密度は、78000種子/haであった。次いで、当該溝に、クロチアニジン顆粒水和剤の水懸濁液(50%顆粒水和剤を使用、商品名:Dantop50WG、Philagro社製)を、クロチアニジンの施用量として25g/haとなるように100L/haで散布処理してから、溝脇の土を寄せて溝を閉じた。これを実施例区3とした。
また、比較のため、クロチアニジン顆粒水和剤を施用せずにトウモロコシを播種した無処理区を設けた。
いずれの区も、1箇所あたり54m2(18m×3m)として、4箇所を乱塊法で配置した。
クロチアニジン顆粒水和剤の施用から34日後に、実施例区3および無処理区でAgriotes sordidusの害虫の被害を受けたトウモロコシの株数を調査し、下記の式により被害株率を算出した上で、4調査区の平均の被害株率を求めた。

被害株率(%)={(被害を受けたトウモロコシの株数)/(播種したトウモロコシの株数)}×100

その結果を表3に示す。
Figure 2014037401
実施例4
圃場の土壌表面に肥料のリン酸アンモニウム(N:P:K=12:52:0)および尿素(N:P:K=46:0:0)を100kg/haおよび260kg/haで施用したのち、圃場を耕起した。
施肥24日後に、動力噴霧機を搭載した空気圧式播種機(ディスク型作溝刃)を用いて、圃場に土壌表面から深さ5cmとなるように75cmの間隔で溝を切り、当該溝にトウモロコシ(Zea Mays、品種名:DKC5143;ハイブリッド品種である、Monsanto社製)を播種した。トウモロコシの種子はメタラキシル‐Mとフルジオキソニルとの混合剤(商品名:Maxim XL、Syngenta社製)で処理されているものを用い、20cm間隔で播種した。トウモロコシの播種密度は、66667種子/haであった。次いで、当該溝にクロチアニジン顆粒水和剤の水懸濁液(50%顆粒水和剤を使用、商品名:Dantop50WG、Philagro社製)を、クロチアニジンの施用量として80g/haとなるように125L/haで散布処理したのち、溝脇の土を寄せて溝を閉じた。これを実施例区4とした。
また、比較のため、クロチアニジン顆粒水和剤を施用せずにトウモロコシを播種した無処理区を設けた。
いずれの区も、1箇所あたり45m2(15m×3m)として、4箇所を乱塊法で配置した。
クロチアニジン顆粒水和剤の施用から17日後に、実施例区4および無処理区について、播種した4列の溝のうち中央の2列を調査区として、発芽したトウモロコシの株数を調査した。同日に、雑草の発生を抑制するため、圃場全体に除草剤のニコスルフロン水和剤(40g/LのSC製剤を使用、商品名:Milagro、Syngenta社製)およびメソトリオン水和剤(100g/LのSC製剤を使用、商品名:Callisto、Syngenta社製)を、それぞれ、製剤の施用量として0.75L/haおよび0.25L/haで同時に散布処理した。
クロチアニジン顆粒水和剤の施用から165日後に、実施例区4および無処理区の前記発芽したトウモロコシの株数を調査した溝における、Diabrotica virgifera virgiferaおよびAgriotes lineatusの被害により倒伏したトウモロコシの株数を調査し、下記の式により倒伏率を算出した上で、4調査区の平均の倒伏率を求めた。

倒伏率(%)={(倒伏したトウモロコシの株数)/(発芽したトウモロコシの株数)}×100

その結果を表4に示す。
Figure 2014037401
実施例5
圃場の土壌表面に化成肥料(N:P:K=15:15:15)を300kg/haで施用したのち、圃場を耕起した。
雑草の発生を防ぐため、施肥から28日後に、圃場全体に除草剤のホラムスルフロンおよびヨードスルフロンメチルナトリウム塩、並びにセーフナーのイソキサジフェンエチルの混合剤(610g/kg顆粒水和剤を使用、商品名:MaisTer、Bayer CropScience社製)を、製剤の施用量として0.15L/haで散布処理した。
前記製剤の施用から3日後に、動力噴霧機を搭載した空気圧式播種機(ディスク型作溝刃)を用いて、圃場に土壌表面から深さ5cmとなるように75cmの間隔で溝を切り、当該溝にトウモロコシ(品種名:DKC5143;ハイブリッド品種である、Monsanto社製)を播種した。トウモロコシの種子はメタラキシル‐Mとフルジオキソニルとの混合剤(商品名:Maxim XL、Syngenta社製)で処理されているものを用い、20cm間隔で播種した。トウモロコシの播種密度は、66667種子/haであった。次いで、当該溝にクロチアニジン顆粒水和剤の水懸濁液(50%顆粒水和剤を使用、商品名:Dantop50WG、Philagro社製)を、クロチアニジンの施用量として80g/haとなるように125L/haで散布処理したのち、溝脇の土を寄せて溝を閉じた。これを実施例区5とした。
また、比較のため、クロチアニジン顆粒水和剤を施用せずにトウモロコシを播種した無処理区を設けた。
いずれの区も、1箇所あたり45m2(15m×3m)として、4箇所を乱塊法で配置した。
クロチアニジン顆粒水和剤の施用から18日後に、実施例区5および無処理区について、播種した4列の溝のうち中央の2列を調査区として、発芽したトウモロコシの株数を調査した。
クロチアニジン顆粒水和剤の施用から155日後に、実施例区5および無処理区の前記発芽したトウモロコシの株数を調査した溝における、Diabrotica virgifera virgiferaおよびAgriotes lineatusの被害により倒伏したトウモロコシの株数を調査し、下記の式により倒伏率を算出した上で、4調査区の平均の倒伏率を求めた。

倒伏率(%)={(倒伏したトウモロコシの株数)/(発芽したトウモロコシの株数)}×100

その結果を表5に示す。
Figure 2014037401
実施例6
390ml容量のプラスチックカップ(直径7cm)に土をつめ、土壌表面から深さ3cmとなるように溝を作製し、チアメトキサム顆粒水溶剤(10.0%製剤を使用、商品名:アクタラ顆粒水溶剤、シンジェンタジャパン株式会社製)、イミダクロプリド顆粒水和剤(50.0%製剤を使用、商品名:アドマイヤー顆粒水和剤、バイエルクロップサイエンス株式会社製)およびチアクロプリド顆粒水和剤(30.0%製剤を使用、商品名:バリアード顆粒水和剤、バイエルクロップサイエンス株式会社製)の各水希釈液を、表6に記載の施用量になるように、それぞれ前記の作製した溝に点滴処理したのち、トウモロコシ(品種名:パイオニア32K61、ハイブリッド品種である)を1カップあたり1粒播種し、溝脇の土を寄せて溝を閉じた。トウモロコシは通常温室内で生育させた。
トウモロコシの播種から10日後に、各カップにムギクビレアブラムシ10頭を放虫した。これを処理区と呼ぶ。
一方、薬剤を施用しなかったこと以外は、処理区と同様にトウモロコシを通常温室内で生育させ、ムギクビレアブラムシ10頭を放虫した。これを薬剤無処理区と呼ぶ。
放虫7日後にムギクビレアブラムシの数を調査し、下記式を用いて防除価を算出した。その結果を表6に示す。
防除価=100×(A−B)/A
A:薬剤無処理区の調査時の虫数
B:処理区の調査時の虫数
Figure 2014037401
実施例7
圃場の土壌表面に化成肥料(N:P:K=15:15:15)を300kg/haで施用したのち、圃場を耕起する。
施肥7日後に、雑草の発生を抑制するため、圃場全体に除草剤のチエンカルバゾンメチルおよびイソキサフルトール、並びに、セーフナーのシプロスルファミドの混合薬液を、チエンカルバゾンメチル、イソキサフルトールおよび、シプロスルファミドの施用量としてそれぞれ、9.2g/ha、23g/haおよび、15g/haとなるように、150L/haで土壌表面に散布処理する。
施肥21日後に、動力噴霧機を搭載した空気圧式播種機(ディスク型作溝刃)を用いて、圃場に土壌表面から深さ5cmとなるように75cmの間隔で溝を切り、当該溝にトウモロコシ(Zea Mays:ハイブリッド品種である)を播種する。トウモロコシの種子はチウラムで処理されているものを用い、20cm間隔で播種する。トウモロコシの播種密度は、70000種子/haとする。トウモロコシの播種と同時に、当該溝にクロチアニジンの水懸濁液を、種子に直接薬液がかかるように施用する。クロチアニジンの施用量として50g/haとなるように125L/haで散布処理したのち、溝脇の土を寄せて溝を閉じる。これを処理区と呼ぶ。
また、比較のため、クロチアニジンの水懸濁液を施用しないこと以外は、処理区と同様の操作によりトウモロコシを播種する。これを無処理区と呼ぶ。
いずれの区も、1箇所あたり45m2(15m×3m)として、4箇所を乱塊法で配置する。
クロチアニジンの水懸濁液の施用から17日後に、処理区および無処理区について、播種した4列の溝のうち中央の2列を調査区として、発芽したトウモロコシの株数を調査する。クロチアニジンの水懸濁液の施用から165日後に、処理区および無処理区の前記発芽したトウモロコシの株数を調査した溝における、Diabrotica virgifera virgiferaおよびAgriotes lineatusの被害により倒伏したトウモロコシの株数を調査し、下記の式により倒伏率を算出した上で、4調査区の平均の倒伏率を求める。

倒伏率(%)={(倒伏したトウモロコシの株数)/(発芽したトウモロコシの株数)}×100

その結果、処理区は無処理区に比べて低い倒伏率を示し、トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減が認められる。
実施例8
圃場の土壌表面に化成肥料(N:P:K=15:15:15)を300kg/haで施用したのち、圃場を耕起する。
施肥7日後に、雑草の発生を抑制するため、圃場全体に除草剤のチエンカルバゾンメチルおよびイソキサフルトール、並びに、セーフナーのシプロスルファミドの混合薬液を、チエンカルバゾンメチル、イソキサフルトールおよび、シプロスルファミドの施用量としてそれぞれ、9.2g/ha、23g/haおよび、15g/haとなるように、150L/haで土壌表面に散布処理する。
施肥21日後に、動力噴霧機を搭載した空気圧式播種機(ディスク型作溝刃)を用いて、圃場に土壌表面から深さ3cmとなるように75cmの間隔で溝を切り、当該溝にトウモロコシ(Zea Mays:ハイブリッド品種である)を播種する。トウモロコシの種子はチウラムで処理されているものを用い、20cm間隔で播種する。トウモロコシの播種密度は、70000種子/haとする。トウモロコシの播種と同時に、当該溝にイミダクロプリドの水懸濁液を、種子に直接薬液がかかるように施用する。イミダクロプリドの施用量として120g/haとなるように125L/haで散布処理したのち、溝脇の土を寄せて溝を閉じる。これを処理区と呼ぶ。
また、比較のため、イミダクロプリドの水懸濁液を施用しないこと以外は、処理区と同様の操作によりトウモロコシを播種する。これを無処理区と呼ぶ。
いずれの区も、1箇所あたり45m2(15m×3m)として、4箇所を乱塊法で配置する。
イミダクロプリドの水懸濁液の施用から17日後に、処理区および無処理区について、播種した4列の溝のうち中央の2列を調査区として、発芽したトウモロコシの株数を調査する。イミダクロプリドの水懸濁液の施用から165日後に、処理区および無処理区の前記発芽したトウモロコシの株数を調査した溝における、Diabrotica virgifera virgiferaおよびAgriotes lineatusの被害により倒伏したトウモロコシの株数を調査し、下記の式により倒伏率を算出した上で、4調査区の平均の倒伏率を求める。

倒伏率(%)={(倒伏したトウモロコシの株数)/(発芽したトウモロコシの株数)}×100

その結果、処理区は無処理区に比べて低い倒伏率を示し、トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減が認められる。
実施例9
圃場の土壌表面に化成肥料(N:P:K=15:15:15)を300kg/haで施用したのち、圃場を耕起する。
施肥7日後に、雑草の発生を抑制するため、圃場全体に除草剤のチエンカルバゾンメチルおよびイソキサフルトールの混合薬液を、チエンカルバゾンメチルおよびイソキサフルトールの施用量としてそれぞれ、9.2g/haおよび23g/haとなるように、150L/haで土壌表面に散布処理する。
施肥21日後に、動力噴霧機を搭載した空気圧式播種機(ディスク型作溝刃)を用いて、圃場に土壌表面から深さ5cmとなるように75cmの間隔で溝を切り、当該溝にトウモロコシ(Zea Mays:ハイブリッド品種である)を播種する。トウモロコシの種子はチウラムおよびシプロスルファミドで処理されているものを用い、20cm間隔で播種する。トウモロコシの播種密度は、70000種子/haとする。トウモロコシの播種と同時に、当該溝にクロチアニジンの水懸濁液を、種子に直接薬液がかかるように施用する。クロチアニジンの施用量として50g/haとなるように125L/haで散布処理したのち、溝脇の土を寄せて溝を閉じる。これを処理区と呼ぶ。
また、比較のため、クロチアニジンの水懸濁液を施用しないこと以外は、処理区と同様の操作によりトウモロコシを播種する。これを無処理区と呼ぶ。
いずれの区も、1箇所あたり45m2(15m×3m)として、4箇所を乱塊法で配置する。
クロチアニジンの水懸濁液の施用から17日後に、処理区および無処理区について、播種した4列の溝のうち中央の2列を調査区として、発芽したトウモロコシの株数を調査する。クロチアニジンの水懸濁液の施用から165日後に、処理区および無処理区の前記発芽したトウモロコシの株数を調査した溝における、Diabrotica virgifera virgiferaおよびAgriotes lineatusの被害により倒伏したトウモロコシの株数を調査し、下記の式により倒伏率を算出した上で、4調査区の平均の倒伏率を求める。

倒伏率(%)={(倒伏したトウモロコシの株数)/(発芽したトウモロコシの株数)}×100

その結果、処理区は無処理区に比べて低い倒伏率を示し、トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減が認められる。
実施例10
圃場の土壌表面に化成肥料(N:P:K=15:15:15)を300kg/haで施用したのち、圃場を耕起する。
施肥7日後に、雑草の発生を抑制するため、圃場全体に除草剤のチエンカルバゾンメチルおよびイソキサフルトールの混合薬液を、チエンカルバゾンメチルおよびイソキサフルトールの施用量としてそれぞれ、9.2g/haおよび23g/haとなるように、150L/haで土壌表面に散布処理する。
施肥21日後に、動力噴霧機を搭載した空気圧式播種機(ディスク型作溝刃)を用いて、圃場に土壌表面から深さ3cmとなるように75cmの間隔で溝を切り、当該溝にトウモロコシ(Zea Mays:ハイブリッド品種である)を播種する。トウモロコシの種子はチウラムで処理されているものを用い、20cm間隔で播種する。トウモロコシの播種密度は、70000種子/haとする。トウモロコシの播種と同時に、当該溝にイミダクロプリドとセーフナーであるシプロスルファミドの水懸濁液を、種子に直接薬液がかかるように施用する。イミダクロプリドおよびシプロスルファミドの施用量として120g/haおよび15g/haとなるように125L/haで散布処理したのち、溝脇の土を寄せて溝を閉じる。これを処理区と呼ぶ。
また、比較のため、イミダクロプリドおよびシプロスルファミドの水懸濁液を施用しないこと以外は、処理区と同様の操作によりトウモロコシを播種する。これを無処理区と呼ぶ。
いずれの区も、1箇所あたり45m2(15m×3m)として、4箇所を乱塊法で配置する。
イミダクロプリドの水懸濁液の施用から17日後に、処理区および無処理区について、播種した4列の溝のうち中央の2列を調査区として、発芽したトウモロコシの株数を調査する。イミダクロプリドの水懸濁液の施用から165日後に、処理区および無処理区の前記発芽したトウモロコシの株数を調査した溝における、Diabrotica virgifera virgiferaおよびAgriotes lineatusの被害により倒伏したトウモロコシの株数を調査し、下記の式により倒伏率を算出した上で、4調査区の平均の倒伏率を求める。

倒伏率(%)={(倒伏したトウモロコシの株数)/(発芽したトウモロコシの株数)}×100

その結果、処理区は無処理区に比べて低い倒伏率を示し、トウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減が認められる。

Claims (1)

  1. 下記の工程を有するトウモロコシ栽培における有害生物の被害軽減方法。
    A)圃場に作溝する工程、B)前記工程で形成された溝にトウモロコシを播種する工程、C)当該溝に下記化合物群(I)より選ばれる1種以上の水分散液または水溶液を施用する工程、及びD)当該溝を閉じる工程
    化合物群(I):クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド及びチアクロプリドからなる群。
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