JP2014036469A - 蓄電装置モジュール用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる蓄電装置モジュール用制御装置を提供すること。
【解決手段】バッテリECUの中央処理装置は、起動信号の入力を契機として、並列に接続された第1,第2蓄電装置群のうち一部である第1蓄電装置群と車両装置とを電気的に接続する(ステップSb2,Sb3,Sb11,Sb12)。そして、中央処理装置は、第1蓄電装置群と車両装置とを接続してから所定時間経過後(ステップSb4,Sb13:Yes)、第2蓄電装置群と車両装置とを電気的に接続する(ステップSb6,Sb14)。
【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電装置を複数有する蓄電装置モジュールからの電力の車両装置への供給を制御する蓄電装置モジュール用制御装置に関する。
従来から、産業用車両や乗用車両などの車両には、例えば電動モータやオーディオなど(以下単に「車両装置」と示す)の電源として、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などの蓄電装置を複数備えた蓄電装置モジュールが搭載されている(例えば特許文献1)。
特許文献1では、蓄電装置と車両装置とを接続するためのメインリレーに対し、リレー及び抵抗を直列に接続して構成されるプリチャージ装置(回路)が並列に接続されている。このため、プリチャージ装置により蓄電装置と車両装置とを接続して車両装置をプリチャージした後、メインリレーにより蓄電装置と車両装置とを接続することで、蓄電装置と車両装置とを接続する際における突入電流の発生を抑制できる。
特開2002−84604号公報
ところで、特許文献1では、複数の蓄電装置を直列に接続して蓄電装置群を構成することにより高出力化(高電圧化)を図っているが、蓄電装置モジュールとしての高容量化を図る観点からは、さらに複数の蓄電装置群を並列に接続することが有効と考えられる。しかしながら、複数の蓄電装置群を並列に接続する場合には、プリチャージ装置を用いて蓄電装置群と車両装置とを接続する際、プリチャージ装置を構成する抵抗に流れる電流が瞬間的に大きくなる。このような場合には、電気容量が大きな抵抗をプリチャージ装置に用いるなど安全性に配慮する必要が生じる。
また、例えば、車両の衝突を契機として蓄電装置群と車両装置との接続を解除した場合には、車両の衝突時における衝撃によって、配線に短絡などが生じている虞がある。このような場合には、複数の蓄電装置群と車両装置とを電気的に接続したときに、瞬間的に又は継続的に過剰な電流が流れる虞があり、蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際の安全性を向上させることが期待されている。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる蓄電装置モジュール用制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、蓄電装置を複数有する蓄電装置モジュールからの電力の車両装置への供給を制御する制御手段を備えた蓄電装置モジュール用制御装置であって、前記蓄電装置モジュールは、複数の前記蓄電装置が直列に接続された蓄電装置群を複数有し、かつ複数の前記蓄電装置群が並列に接続され、前記制御手段は、起動信号が入力されたとき、前記複数の蓄電装置群のうちの一部の蓄電装置群と前記車両装置とを電気的に接続し、前記一部の蓄電装置群と前記車両装置とを接続してから所定時間経過後、前記一部の蓄電装置群とは異なる他の蓄電装置群の少なくとも一部を前記車両装置に接続する接続処理を実行可能であることを要旨とする。
これによれば、並列に接続される複数の蓄電装置群のうちの一部の蓄電装置群と車両装置とが電気的に接続されてから所定時間経過後、一部の蓄電装置群とは異なる他の蓄電装置群の少なくとも一部が車両装置に接続される。このため、並列に接続される複数の蓄電装置群の全てと車両装置とを一度に接続する構成と比較して、蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蓄電装置モジュール用制御装置において、前記制御手段は、前記蓄電装置モジュールから前記車両装置に供給される電流を検知する電流検知手段を有し、前記接続処理において前記制御手段は、前記所定時間内に、前記電流検知手段により検知される検知電流値と所定の上限電流値とを比較し、前記検知電流値が前記上限電流値以上のときには、前記一部の蓄電装置群と前記車両装置との接続を解除する一方で、前記検知電流値が前記上限電流値未満のときには、前記他の蓄電装置群の少なくとも一部を前記車両装置に接続することを要旨とする。
これによれば、起動信号が入力されたときに実行する接続処理において、一部の蓄電装置群と車両装置とが接続された際における検知電流値が上限電流値以上の場合には、蓄電装置群と車両装置との接続が解除される一方で、上限電流値未満の場合には、他の蓄電装置群の少なくとも一部がさらに車両装置に接続される。このため、例えば車両における短絡などに起因して、車両装置に供給される電流値が上限電流値を超えるにもかかわらず、全ての蓄電装置群が車両装置に接続されることを回避できる。したがって、蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の蓄電装置モジュール用制御装置において、前記接続処理において前記制御手段は、前記一部の蓄電装置群を前記車両装置に接続した場合であって、前記検知電流値が前記上限電流値以上のとき又は下限電流値未満のときには、前記一部の蓄電装置群と前記車両装置との接続を解除する一方で、前記検知電流値が前記下限電流値以上であって、且つ前記上限電流値未満のときには、前記他の蓄電装置群の少なくとも一部を前記車両装置に接続することを要旨とする。
これによれば、起動信号が入力されたときに実行する接続処理において、一部の蓄電装置群と車両装置とが接続された際における電流値が上限電流値以上の場合又は下限電流値未満の場合には、蓄電装置群と車両装置との接続が解除される。このため、蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制しつつも、例えば車両における断線などに起因して、車両装置に供給される電流が下限電流値に達しないにもかかわらず、全ての蓄電装置群が車両装置に接続されることを回避できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の蓄電装置モジュール用制御装置において、前記制御手段は、前記複数の蓄電装置群と前記車両装置とを接続している場合であって、車両の衝突を検知して衝突検知信号を出力する衝突検知手段から前記衝突検知信号が入力された場合には、前記複数の蓄電装置群と前記車両装置との接続を解除するとともに、前記衝突検知信号が入力されたときに前記接続を解除したことを示す情報を記憶させる解除処理を実行し、前記起動信号を入力した場合であって、前記情報が記憶されているときには前記接続処理を実行する一方で、前記情報が記憶されていないときには、前記複数の蓄電装置群を前記車両装置に接続する通常接続処理を実行することを要旨とする。
これによれば、衝突検知信号の入力を契機として複数の蓄電装置群と車両装置との接続を解除したことを示す情報が記憶されている場合には、起動信号の入力を契機として接続処理が実行される一方で、上記情報が記憶されていない場合には、複数の蓄電装置群を車両装置に接続する通常接続処理が実行される。したがって、蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制しつつも、短絡や断線が発生する可能性の高い車両の衝突後における電力供給の開始でない場合には、簡略な処理により電力供給を開始させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の蓄電装置モジュール用制御装置において、前記蓄電装置モジュールには、前記複数の蓄電装置群と前記車両装置との間に、前記車両装置への突入電流の流入を防止するプリチャージ装置を有し、前記プリチャージ装置は電気抵抗を有し、前記電気抵抗の抵抗値は、前記蓄電装置群の電圧、及び前記蓄電装置群の内部抵抗に応じた値であり、前記接続処理において前記制御手段は、前記所定時間内は前記プリチャージ装置を前記蓄電装置群、及び前記車両装置の双方と電気的に接続する一方で、前記所定時間経過後は、前記プリチャージ装置と前記蓄電装置群、及び前記車両装置との電気的接続を解除することを要旨とする。
これによれば、蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制し、これによりプリチャージ装置に用いる抵抗の抵抗値を小さくすることで、プリチャージ装置として小型化できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の蓄電装置モジュール用制御装置において、前記蓄電装置は二次電池であることを要旨とする。これによれば、複数の二次電池からなる蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる。
本発明によれば、蓄電装置群から車両装置への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる。
車両に搭載される蓄電装置モジュールを示すブロック図。 衝突検知処理を示すフローチャート。 起動処理を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、産業用車両や乗用車両などの車両10に搭載される蓄電装置モジュール11は、複数の蓄電装置としての蓄電装置セル11aを直列に接続して構成された複数の蓄電装置群として第1蓄電装置群12及び第2蓄電装置群13を備えている。蓄電装置セル11aは、例えばリチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池、及び鉛二次電池などの二次電池である。
第1蓄電装置群12、及び第2蓄電装置群13は、車両10に搭載された車両装置(車両負荷)15が電気的に接続される第1端子(正極端子)16及び第2端子(負極端子)17に対して並列に接続されている。
ここで、車両装置15は、例えば車両走行用の電動モータを駆動するためのインバータであり、該インバータと並列に接続された大容量のコンデンサを含んで構成される。なお、放電状態にある大容量のコンデンサが各蓄電装置群12,13に接続される場合には、コンデンサのインピーダンスが極めて小さいことから、瞬間的に極めて大きい電流(以下「突入電流」と示す)が流れる。また、車両装置15としては、例えばコンプレッサ、オーディオ、及びカーナビゲーションシステムなどがある。
また、第1端子16と第1蓄電装置群12の正極端とを接続する配線には、第1リレー18が設けられている一方で、第1端子16と第2蓄電装置群13の正極端とを接続する配線には、第2リレー19が設けられている。また、第1リレー18及び第2リレー19と、第1端子16とを接続する配線には、システムメインリレー21が設けられている。
また、第1リレー18及び第2リレー19と、第1端子16とを接続する配線には、プリチャージ装置としてのプリチャージ回路22がシステムメインリレー21と並列に接続されている。
プリチャージ回路22は、各蓄電装置群12,13と車両装置15とを電気的に接続する際において、車両装置15への突入電流の流入を防止(抑制)するための回路(装置)である。プリチャージ回路22は、プリチャージリレー22aと、このプリチャージリレー22aと直列に接続された電気抵抗としてのプリチャージ用抵抗22bとから構成されている。
第1リレー18、第2リレー19、システムメインリレー21、及びプリチャージリレー22aには、それぞれ図示しないコイルが設けられており、当該各コイルの通電をそれぞれ制御することにより各リレー18,19,21,22aを閉鎖状態(ON)及び開放状態(OFF)に動作させ、車両装置15との接続及び遮断(解除)を各別に行うことができる。
このため、本実施形態では、システムメインリレー21又はプリチャージリレー22aを閉鎖状態に動作させることにより、各蓄電装置群12,13と車両装置15とを電気的に接続し、各蓄電装置群12,13から車両装置15へ電力供給を可能な状態にできる。
また、本実施形態では、第1リレー18を閉鎖状態に動作させることにより、第1蓄電装置群12と車両装置15とを電気的に接続し、第1蓄電装置群12から車両装置15へ電力供給を可能な状態にできる。また、本実施形態では、第2リレー19を閉鎖状態に動作させることにより、第2蓄電装置群13と車両装置15とを電気的に接続し、第2蓄電装置群13から車両装置15へ電力供給を可能な状態にできる。
また、プリチャージ用抵抗22bの抵抗値は、各蓄電装置群12,13の出力電圧、及び各蓄電装置群12,13としての内部抵抗に応じた値に設定されている。また、プリチャージ用抵抗22bは、各蓄電装置群12,13のうち一部である第1蓄電装置群12のみを車両装置15と電気的に接続した際に、プリチャージ用抵抗22bを瞬間的に流れ得る電流をもとに算出される電力に、一定の余裕値を加算した電力容量(定格電力)のものが用いられる。
また、各リレー18,19とプリチャージリレー22a(システムメインリレー21)とを接続する配線には、電流検知手段としての電流センサ(電流検知器)23が設けられている。電流センサ23は、各リレー18,19(各蓄電装置群12,13)と第1端子16とを接続する配線を流れる検知電流値(電流量)Iを検知し、当該検知電流値Iに応じた電流検知信号を出力する。即ち、電流センサ23は、蓄電装置モジュールから車両装置15に供給される電流を検知する。
また、蓄電装置モジュール11には、蓄電装置モジュール用制御装置としてのバッテリECU25が搭載されている。バッテリECU25は、中央処理装置(CPU)25aや図示しない記憶装置(メモリ)を一体に備えた構成とされている。バッテリECU25の記憶装置には、各種の制御プログラムが記憶されているとともに、中央処理装置25aによる処理結果(情報)が記憶される。
また、中央処理装置25aは、記憶装置に記憶された制御プログラムにしたがって各種の処理を実行し、車両装置15に対する電力供給を制御する。したがって、中央処理装置25aは、車両装置15に対する各蓄電装置群12,13の電力供給を制御する制御手段として機能する。
また、本実施形態のバッテリECU25には、加速度センサ25bが搭載(内蔵)されている。加速度センサ25bは、蓄電装置モジュール11(車両10)に発生した加速度aに応じた加速度検知信号を出力する。なお、本実施形態の加速度センサ25bは、中央処理装置25aや前記記憶装置と同一基板上に実装されている。
中央処理装置25aには、電流センサ23が電気的に接続されており、前記電流検知信号を入力可能に構成されている。中央処理装置25aには、加速度センサ25bが接続されており、前記加速度検知信号を入力可能に構成されている。
また、中央処理装置25aには、第1リレー18、第2リレー19、システムメインリレー21、及びプリチャージリレー22aに設けられた前記コイルが電気的に接続されている。そして、中央処理装置25aは、各リレー18,19,21,22aに対して各別に閉鎖信号及び開放信号を出力することにより、各リレー18,19,21,22aを閉鎖状態と開放状態とに各別に制御可能に構成されている。
また、中央処理装置25a(バッテリECU25)には、車両10に搭載された図示しない車両ECUが接続される。中央処理装置25aは、車両10の非起動時において、起動ボタンや起動キーなどの図示しない起動操作手段(始動操作手段)が運転者により起動操作されたことを契機として車両ECUが出力する起動信号(ON信号)を入力可能に構成されている。また、中央処理装置25aは、車両10の起動時において、前記起動操作手段が運転者により停止操作されたことを契機として車両ECUが出力する停止信号(OFF信号)を入力可能に構成されている。
次に、バッテリECU25(中央処理装置25a)が実行する処理の内容について図2及び図3にしたがって説明する。
最初に、第1リレー18、第2リレー19、及びシステムメインリレー21を閉鎖状態(ON)とすることにより、第1蓄電装置群12及び第2蓄電装置群13と車両装置15とを接続している場合において、車両10の衝突を検知して各蓄電装置群12,13と車両装置15との接続を解除するための解除処理(特別解除処理)としての衝突検知処理について説明する。なお、中央処理装置25aは、衝突検知処理を所定の制御周期(割込周期)毎に実行する。
図2に示すように、最初に中央処理装置25aは、車両10の衝突が検知されたか否かを判定する(ステップSa1)。具体的に言えば、ステップSa1において、中央処理装置25aは、加速度センサ25bから入力する加速度検知信号に示される加速度aが上限加速度以上である場合にステップSa1を肯定判定する。したがって、本実施形態では、上限加速度以上の加速度aを示す加速度検知信号が衝突検知信号となり、加速度検知信号を出力する加速度センサ25bが衝突検知手段として機能する。
ステップSa1の判定結果が否定の場合(車両10の衝突を検知しない場合)、中央処理装置25aは、衝突検知処理を終了する。一方、ステップSa1の判定結果が肯定の場合(車両10の衝突を検知した場合)、中央処理装置25aは、各リレー18,19,21に対して開放信号を出力し、各リレー18,19,21を開放状態(OFF)に制御する(ステップSa2)。即ち、中央処理装置25aは、各蓄電装置群12,13と車両装置15との電気的な接続を解除する。
次に、中央処理装置25aは、車両10の衝突検知(上限加速度以上の加速度aを示す加速度検知信号の入力)を契機に接続を解除したことを示す衝突情報(例えばフラグなど)をバッテリECU25に設けられた記憶装置に記憶させる(ステップSa3)。その後、中央処理装置25aは、衝突検知処理を終了する。
上記衝突情報は、例えば車両10の非起動中であっても、バッテリECU25の記憶装置に記憶保持される。なお、中央処理装置25aは、車両ECUから停止信号を入力した場合、衝突検知処理におけるステップSa2と同様にして各蓄電装置群12,13と車両装置15との接続を解除する(通常解除処理)。この場合、中央処理装置25aは、衝突情報を記憶装置に記憶させない。
次に、中央処理装置25aが起動信号の入力を契機として実行する起動処理について図3にしたがって説明する。
図3に示すように、起動処理において、中央処理装置25aは、最初に、バッテリECU25の記憶装置に前述した衝突情報が記憶されているか否かを判定する(ステップSb1)。
ステップSb1の判定結果が肯定の場合(衝突情報が記憶されている場合)、中央処理装置25aは、第1リレー18に閉鎖信号を出力し、第1リレー18を閉鎖状態(ON)に制御する(ステップSb2)。
次に、中央処理装置25aは、プリチャージリレー22aに閉鎖信号を出力し、プリチャージリレー22aを閉鎖状態(ON)に制御する(ステップSb3)。これにより、中央処理装置25aは、各蓄電装置群12,13のうち一部の蓄電装置群となる第1蓄電装置群12と車両装置15とを電気的に接続する。
このとき、第1蓄電装置群12と車両装置15とは、プリチャージ回路22を介して接続されることから、第1蓄電装置群12から車両装置15へ流れる電流がプリチャージ用抵抗22bによって制限され、これにより突入電流の発生が抑制される。
次に、中央処理装置25aは、電流センサ23から入力する電流検知信号に示される検知電流値Iが上限電流値Ia以上であるか否かを判定する(ステップSb4)。ここで、上限電流値Iaとしては、例えば車両装置15となる全ての電装品を使用した場合における最大消費電力から算出される電流値や、当該算出される電流値を基準に所定の余裕値を加算した値に設定される。したがって、ステップSb4の判定結果が肯定となる場合は、蓄電装置モジュール11又は車両装置15において短絡が発生している可能性があると言える。
ステップSb4の判定結果が否定の場合(検知電流値I<上限電流値Iaの場合)、中央処理装置25aは、ステップSb3の処理によりプリチャージリレー22aを閉鎖状態に制御してから所定時間(例えば1〜2秒)が経過したか否かを判定する(ステップSb5)。ここで、所定時間としては、第1蓄電装置群12と車両装置15とをプリチャージ回路22により電気的に接続した場合に、車両装置15に含まれるコンデンサのプリチャージに必要な時間や、当該時間を基準として所定の余裕値を加算した時間に設定される。
ステップSb5の判定結果が否定の場合(所定時間が経過していない場合)、中央処理装置25aは、ステップSb4の処理に戻る。このため、中央処理装置25aは、ステップSb4,Sb5を実行することにより、前記所定時間内に、電流センサ23により検知される検知電流値Iと上限電流値Iaとを比較することになる。
また、ステップSb5の判定結果が肯定の場合(所定時間が経過している場合)、中央処理装置25aは、第2リレー19に閉鎖信号を出力し、第2リレー19を閉鎖状態(ON)に制御する(ステップSb6)。即ち、中央処理装置25aは、各蓄電装置群12,13のうち他の蓄電装置となる第2蓄電装置群13と車両装置15とを電気的に接続する。
次に、中央処理装置25aは、電流センサ23から入力する電流検知信号に示される検知電流値Iが上限電流値Ia以上であるか否かを判定する(ステップSb7)。なお、本実施形態において、ステップSb4とステップSb7で用いられる上限電流値Iaは同値である。したがって、ステップSb7の判定結果が肯定となる場合は、蓄電装置モジュール11において短絡が発生している可能性があると言える。
ステップSb7の判定結果が否定の場合(検知電流値I<上限電流値Iaの場合)、中央処理装置25aは、システムメインリレー21に閉鎖信号を出力し、システムメインリレー21を閉鎖状態(ON)に制御する(ステップSb8)。次に、中央処理装置25aは、プリチャージリレー22aに対して開放信号を出力し、プリチャージリレー22aを開放状態(OFF)に制御する(ステップSb9)。即ち、中央処理装置25aは、各蓄電装置群12,13と車両装置15とをプリチャージ回路22を介さないで電気的に接続する。
このように、本実施形態では、前記所定時間内はプリチャージ回路22を各蓄電装置群12,13、及び車両装置15の双方と電気的に接続する一方で、所定時間経過後は、プリチャージ回路22と各蓄電装置群12,13、及び車両装置15との電気的接続を解除する。その後、中央処理装置25aは、起動処理を終了する。即ち、この場合には、各蓄電装置群12,13と車両装置15との電気的な接続が正常に終了される。
また、ステップSb4の判定結果が肯定の場合(検知電流値I≧上限電流値Iaの場合)、中央処理装置25aは、第1リレー18、及びプリチャージリレー22aに対して開放信号を出力し、各リレー18,22aを開放状態(OFF)に制御する(ステップSb10)。即ち、中央処理装置25aは、第1蓄電装置群12と車両装置15との接続を解除する。その後、中央処理装置25aは、起動処理を終了する。
また、ステップSb7の判定結果が肯定の場合(検知電流値I≧上限電流値Iaの場合)、中央処理装置25aは、各リレー18,19,22aに対して開放信号を出力し、各リレー18,19,22aを開放状態(OFF)に制御する(ステップSb10)。即ち、中央処理装置25aは、各蓄電装置群12,13と車両装置15との接続を解除する。その後、中央処理装置25aは、起動処理を終了する。
また、ステップSb1の判定結果が否定の場合(衝突情報が記憶されていない場合)、中央処理装置25aは、第1リレー18に閉鎖信号を出力し、第1リレー18を閉鎖状態(ON)に制御する(ステップSb11)。
次に、中央処理装置25aは、プリチャージリレー22aに閉鎖信号を出力し、プリチャージリレー22aを閉鎖状態(ON)に制御する(ステップSb12)。これにより、中央処理装置25aは、各蓄電装置群12,13のうち一部の蓄電装置群となる第1蓄電装置群12と車両装置15とを電気的に接続する。
次に、中央処理装置25aは、ステップSb12の処理によりプリチャージリレー22aを閉鎖状態に制御してから所定時間(例えば1〜2秒)が経過したか否かを判定する(ステップSb13)。ステップSb13の判定結果が否定の場合(所定時間が経過していない場合)、中央処理装置25aは、ステップ13の処理に戻る。
ステップSb13の判定結果が肯定の場合(所定時間が経過している場合)、中央処理装置25aは、第2リレー19に閉鎖信号を出力し、第2リレー19を閉鎖状態(ON)に制御する(ステップSb14)。即ち、中央処理装置25aは、各蓄電装置群12,13のうち他の蓄電装置となる第2蓄電装置群13と車両装置15とを電気的に接続する。その後、中央処理装置25aは、ステップSb8の処理へ移行する。本実施形態では、起動処理におけるステップSb2〜Sb10の処理が接続処理(特別接続処理)となり、ステップSb11〜Sb14の処理が通常接続処理となる。
次に、上記のように構成したバッテリECU25の作用について説明する。
本実施形態では、起動処理の実行によって、起動信号の入力を契機として、並列に接続された各蓄電装置群12,13のうち一部である第1蓄電装置群12が車両装置15に接続される(ステップSb2,Sb3,Sb11,Sb12)。そして、第1蓄電装置群12と車両装置15とを接続してから所定時間経過後(ステップSb5,Sb13:Yes)、第2蓄電装置群13が車両装置15と接続される(ステップSb6,Sb14)。このような構成により、第1蓄電装置群12及び第2蓄電装置群13を一度に車両装置15と接続する構成と比較して、プリチャージ用抵抗22bにおける瞬間電力を小さく抑えることができる。
ここで、各蓄電装置群12,13としての出力電圧が50V、内部抵抗が300mΩ、プリチャージ用抵抗22bの抵抗値が1Ωである場合を例にとって具体的に説明する。この場合、第1蓄電装置群12と車両装置15とをプリチャージ回路22を介して接続したときには、プリチャージ用抵抗22bにおける瞬間電力が約1479Wとなる。
これに対し、第1蓄電装置群12及び第2蓄電装置群13と車両装置15とをプリチャージ回路22を介して接続したときには、各蓄電装置群12,13の全体としての内部抵抗が150mΩとなることから、プリチャージ用抵抗22bにおける瞬間電力が約1890Wとなり、本実施形態のように第1蓄電装置群12のみを接続する場合と比較して大きくなる。なお、並列に接続する蓄電装置群の数をさらに増やし、蓄電装置モジュール11として高容量化を図る場合には、蓄電装置群の全体としての内部抵抗がさらに小さくなることから、このような傾向がさらに顕著となる。
これに対して、本実施形態では、各蓄電装置群12,13のうち、まず第1蓄電装置群12のみを車両装置15と接続することにより、プリチャージ用抵抗22bにおける瞬間電力が大きくなることを抑制している。即ち、本実施形態では、並列に接続される各蓄電装置群12,13の全てと車両装置15とを一度に接続する場合と比較して、各蓄電装置群12,13から車両装置15への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる。このため、各蓄電装置群12,13を一度に接続する構成と比較して、より小さい電力容量の電気抵抗をプリチャージ用抵抗22bとして採用することが可能となる。
また、本実施形態では、第1蓄電装置群12と車両装置15とが接続された際における検知電流値Iが上限電流値Ia以上の場合(ステップSb4:Yes)には、第1蓄電装置群12と車両装置15との接続が解除される(ステップSb10)。その一方で、上限電流値Ia未満の場合(ステップSb4:No)には、第2蓄電装置群13がさらに車両装置15に接続される(ステップSb6)。このため、例えば車両10における短絡などに起因して、車両装置15に供給される検知電流値Iが上限電流値Iaを超える状態であるにもかかわらず、各蓄電装置群12,13が車両装置15に接続されることを回避できる。
また、衝突検知処理の実行によって、車両10の衝突が検知されたことを契機として各蓄電装置群12,13と車両装置15との接続が解除された場合には、その旨を示す衝突情報がバッテリECU25(記憶装置)に記憶される(ステップSa3)。そして、本実施形態では、起動処理の実行によって、前記衝突情報が記憶されている場合(ステップSb1:Yes)には、起動信号の入力を契機として起動処理のうちステップSb2〜Sb10(接続処理)を実行可能である。
その一方で、上記衝突情報が記憶されていない場合(ステップSb1:No)には、ステップSb11〜Sb14(通常接続処理)が実行される。したがって、短絡や断線が発生する可能性の高い車両10の衝突後における電力供給の開始でない場合には、簡略な処理により電力供給を開始させることができる。
また、本実施形態では、起動処理の実行によって、第1蓄電装置群12に続けて第2蓄電装置群13と車両装置15とを接続した場合についても、車両装置15に供給される検知電流値Iが上限電流値Iaを超えるか否かを判定している(ステップSb7)。そして、この判定結果が肯定である場合には、各蓄電装置群12,13と車両装置15との接続が解除される。
したがって、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)並列に接続される各蓄電装置群12,13のうちの一部である第1蓄電装置群12と車両装置15とが電気的に接続されてから所定時間経過後、第1蓄電装置群12とは異なる他の第2蓄電装置群13が車両装置15に接続される。このため、本実施形態では、並列に接続される各蓄電装置群12,13の全てと車両装置15とを一度に接続する構成と比較して、各蓄電装置群12,13から車両装置15への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる。
(2)また、各蓄電装置群12,13を一度に接続する構成と比較して、突入電流の発生を抑制し、より小さい電力容量の電気抵抗をプリチャージ用抵抗22bとして採用することが可能となる。このため、プリチャージ回路22を小型化できるとともに、プリチャージ用抵抗22bのコストを削減することができる。
(3)本実施形態では、起動信号の入力を契機として、並列に接続された各蓄電装置群12,13のうち第1蓄電装置群12が車両装置15に接続される。そして、第1蓄電装置群12と車両装置15とが接続された際における検知電流値Iが上限電流値Ia以上の場合には、第1蓄電装置群12と車両装置15との接続が解除される。その一方で、検知電流値Iが上限電流値Ia未満の場合には、第2蓄電装置群13がさらに車両装置15に接続される。このため、例えば車両10における短絡などに起因して、車両装置15に供給される検知電流値Iが上限電流値Iaを超えるにもかかわらず、各蓄電装置群12,13の両方が車両装置15に接続されることを回避できる。したがって、各蓄電装置群12,13から車両装置15への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる。
(4)また、本実施形態では、各蓄電装置群12,13を車両装置15に対して一度に接続する構成と比較して、各蓄電装置群12,13から車両装置15への電力供給を開始させる際の安全性を向上させることができる。本実施形態のように、車両10の衝突を契機として、各蓄電装置群12,13と車両装置15との接続を解除することで、衝突時における車両10としての安全性が高めることができる。しかしながら、車両10の衝突を契機として各蓄電装置群12,13と車両装置15との接続を解除した場合には、車両10の衝突時における衝撃によって、配線(回路)に短絡や断線が生じている虞がある。このため、従来から車両10の起動時における、各蓄電装置群12.13から車両装置15への電力供給を開始させる際の安全性を向上させることが期待されていた。本実施形態では、このような従来の技術に存在する問題点を好適に解決できる。
(5)衝突情報がバッテリECU25に記憶されている場合には、起動信号の入力を契機として起動処理のうちステップSb2〜Sb10(接続処理)が実行される一方で、衝突情報が記憶されていない場合には、ステップSb11〜Sb14(通常接続処理)が実行される。したがって、短絡や断線が発生する可能性の高い車両10の衝突後における電力供給の開始でない場合には、簡略な処理により電力供給を開始させることができる。
(6)本実施形態では、起動処理の実行によって、第1蓄電装置群12に続けて、第2蓄電装置群13と車両装置15とを接続した場合についても、車両装置15に供給される検知電流値Iが上限電流値Iaを超えるか否かを判定している(ステップSb7)。そして、この判定結果が肯定である場合には、各蓄電装置群12,13と車両装置15との接続が解除される。このため、各蓄電装置群12,13から車両装置15への電力供給を開始させる際の安全性をより向上させることができる。
(7)複数の二次電池からなる各蓄電装置群12,13から車両装置15への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる。
(8)また、加速度センサ25bはバッテリECU25に設けられている。したがって、例えば加速度センサ25bを蓄電装置モジュール11において別体に配設したり、車両10に設けられた加速度センサ25bを利用したりする場合と比較して、加速度センサ25bとバッテリECU25とを接続する配線を短くできる。したがって、例えば断線などによって加速度検知信号を入力できなくなることに伴って、衝突検知処理を適切に実行できなくなることを好適に抑制できる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 中央処理装置25aは、起動処理のうちステップSb4,Sb7の処理において、検知電流値Iが下限電流値未満である場合、又は上限電流値Ia以上である場合に肯定判定するようにしてもよい。このように構成した場合、起動処理において中央処理装置25aは、一部である第1蓄電装置群12を車両装置15に接続した場合であって、電流センサ23により検知される検知電流値Iが上限電流値Ia以上のとき又は下限電流値未満のときには、第1蓄電装置群12と車両装置15との接続を解除する。その一方で、中央処理装置25aは、検知電流値Iが前記下限電流値以上であって、且つ前記上限電流値Ia未満のときには、他の蓄電装置の少なくとも一部となる第2蓄電装置群13を車両装置15に接続することになる。これによれば、例えば車両10における断線などに起因して、車両装置15に供給される検知電流値Iが下限電流値に達しないもかかわらず、全ての各蓄電装置群12,13が車両装置15に接続されることを回避できる。したがって、安全性をさらに向上できる。
○ 中央処理装置25aは、起動処理を実行する毎に、ステップSb4で最初に車両装置15と接続する蓄電装置群を切り替えてもよい。これによれば、起動処理が実行される毎に、特定の蓄電装置群のみが最初に車両装置15と接続されることで、当該特定の蓄電装置群を構成する蓄電装置セル11aが他の蓄電装置群を構成する蓄電装置セル11aよりも早期に劣化することを抑制できる。
○ 起動処理のステップSb4とステップSb7とで、上限電流値Iaを異ならせてもよい。
○ 起動処理のステップSb7の処理を省略してもよい。
○ 起動処理のステップSb1では、衝突情報が記憶されているか否かの判定に加えて、又は代えて、車両10への蓄電装置モジュール11の搭載後、初回の起動処理を実行することを示す初回情報(例えばフラグなど)が設定されているか否かを判定し、当該判定結果に基づいて以降の処理を行うようにしてもよい。なお、前記初回情報は、携帯端末などをバッテリECU25に接続し、前記記憶装置の記憶内容を書き換えて設定可能に構成するとよい。
○ 加速度センサ25bは、バッテリECU25と別体に設けてもよい。例えば、蓄電装置モジュール11の筐体内に設けてもよい。また、加速度センサ25bは、蓄電装置モジュール11が搭載される車両10に装備された加速度センサ25bを用いてもよい。
○ 加速度センサ25bに代えて、又は加えて角速度センサ(ジャイロセンサ)などを用いてもよい。
○ 電流センサ23は、第1端子16とプリチャージ回路22とを接続する配線に設けられていてもよい。
○ 蓄電装置モジュール11は、3つ以上の蓄電装置群を備えていてもよい。この場合、中央処理装置25aは、起動処理のステップSb6において、第1蓄電装置群12とは異なる他の蓄電装置群の全て、又は一部を車両装置15と接続させるとよい。また、中央処理装置25aは、起動処理のステップSb2において、複数の蓄電装置群のうち一部である複数の蓄電装置群と車両装置15とを電気的に接続する構成としてもよい。
○ 蓄電装置モジュール11は、第1端子16及び第2端子17、又は異なる外部端子を介して各蓄電装置群12,13(蓄電装置セル11a)を充電するように構成されていてもよい。
○ バッテリECU25は、蓄電装置モジュール11と別体に形成されていてもよい。また、バッテリECU25は、車両ECUと兼用構成であってもよい。
○ 中央処理装置25aは、起動処理におけるステップSb1〜Sb10の処理を省略し、常にステップSb11〜Sb14の処理を接続処理として実行するように構成してもよい。この場合、衝突検知処理におけるステップSa3の処理を省略することもできる。
○ 中央処理装置25aは、起動処理におけるステップSb1,Sb11〜Sb14の処理を省略し、常にステップSb1〜Sb10の処理を接続処理として実行するように構成してもよい。この場合、衝突検知処理におけるステップSa3の処理を省略することもできる。
○ 中央処理装置25aは、起動処理のステップSb1の判定結果が肯定の場合、ステップSb2〜Sb10、又はステップSb11〜Sb14の処理を接続処理として実行する一方で、ステップSb1の判定結果が否定の場合には、通常接続処理として、プリチャージ回路22を介して各蓄電装置群12,13と車両装置15とを一度に接続してもよい。このように構成しても、少なくとも衝突情報が記憶されている場合には、各蓄電装置群12,13から車両装置15への電力供給を開始させる際に過剰な電流が流れることを抑制できる。
○ 発熱に伴う溶融など、各リレー18,19,21に悪影響を及ぼさない前提のもと、プリチャージ回路22を省略することもできる。さらに、各リレー18,19に悪影響を及ぼさない前提のもと、システムメインリレー21、及びプリチャージ回路22を省略してもよい。
○ 中央処理装置25aは、検知電流値が上限電流値を超えるときに蓄電装置群と前記車両装置との接続を解除してもよい。
以下に記載する技術的思想は、上記実施形態から把握できる。
(イ)前記制御手段は前記衝突検知手段を一体に備えたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の蓄電装置モジュール用制御装置。
I…検知電流値、Sa1〜Sa3…ステップ(解除処理)、Sb2〜Sb10…ステップ(接続処理)、Sb11〜Sb14…ステップ(通常接続処理)、11…蓄電装置モジュール、11a…蓄電装置セル(蓄電装置)、12…第1蓄電装置群(蓄電装置群)、13…第2蓄電装置群(蓄電装置群)、15…車両装置、22…プリチャージ回路(プリチャージ装置)、22b…プリチャージ用抵抗(電気抵抗)、23…電流センサ(電流検知手段)、25…バッテリECU(蓄電装置モジュール用制御装置)、25a…中央処理装置(制御手段)、25b…加速度センサ(衝突検知手段)。

Claims (6)

  1. 蓄電装置を複数有する蓄電装置モジュールからの電力の車両装置への供給を制御する制御手段を備えた蓄電装置モジュール用制御装置であって、
    前記蓄電装置モジュールは、複数の前記蓄電装置が直列に接続された蓄電装置群を複数有し、かつ複数の前記蓄電装置群が並列に接続され、
    前記制御手段は、起動信号が入力されたとき、前記複数の蓄電装置群のうちの一部の蓄電装置群と前記車両装置とを電気的に接続し、
    前記一部の蓄電装置群と前記車両装置とを接続してから所定時間経過後、
    前記一部の蓄電装置群とは異なる他の蓄電装置群の少なくとも一部を前記車両装置に接続する接続処理を実行可能であることを特徴とする蓄電装置モジュール用制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記蓄電装置モジュールから前記車両装置に供給される電流を検知する電流検知手段を有し、
    前記接続処理において前記制御手段は、
    前記所定時間内に、前記電流検知手段により検知される検知電流値と所定の上限電流値とを比較し、
    前記検知電流値が前記上限電流値以上のときには、前記一部の蓄電装置群と前記車両装置との接続を解除する一方で、
    前記検知電流値が前記上限電流値未満のときには、前記他の蓄電装置群の少なくとも一部を前記車両装置に接続する請求項1に記載の蓄電装置モジュール用制御装置。
  3. 前記接続処理において前記制御手段は、
    前記一部の蓄電装置群を前記車両装置に接続した場合であって、前記検知電流値が前記上限電流値以上のとき又は下限電流値未満のときには、前記一部の蓄電装置群と前記車両装置との接続を解除する一方で、前記検知電流値が前記下限電流値以上であって、且つ前記上限電流値未満のときには、前記他の蓄電装置群の少なくとも一部を前記車両装置に接続する請求項2に記載の蓄電装置モジュール用制御装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記複数の蓄電装置群と前記車両装置とを接続している場合であって、車両の衝突を検知して衝突検知信号を出力する衝突検知手段から前記衝突検知信号が入力された場合には、前記複数の蓄電装置群と前記車両装置との接続を解除するとともに、前記衝突検知信号が入力されたときに前記接続を解除したことを示す情報を記憶させる解除処理を実行し、
    前記起動信号を入力した場合であって、前記情報が記憶されているときには前記接続処理を実行する一方で、前記情報が記憶されていないときには、前記複数の蓄電装置群を前記車両装置に接続する通常接続処理を実行する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の蓄電装置モジュール用制御装置。
  5. 前記蓄電装置モジュールには、前記複数の蓄電装置群と前記車両装置との間に、前記車両装置への突入電流の流入を防止するプリチャージ装置を有し、
    前記プリチャージ装置は電気抵抗を有し、
    前記電気抵抗の抵抗値は、前記蓄電装置群の電圧、及び前記蓄電装置群の内部抵抗に応じた値であり、
    前記接続処理において前記制御手段は、
    前記所定時間内は前記プリチャージ装置を前記蓄電装置群、及び前記車両装置の双方と電気的に接続する一方で、前記所定時間経過後は、前記プリチャージ装置と前記蓄電装置群、及び前記車両装置との電気的接続を解除する請求項1に記載の蓄電装置モジュール用制御装置。
  6. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の蓄電装置モジュール用制御装置。
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