以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1−1.システム構成>
図1は、本実施の形態に係る情報表示システム100の概要を示す図である。情報表示システム100は、携帯端末1と、車両用装置2とを備えている。情報表示システム100は、携帯端末1がサーバ装置3から取得した情報を車両用装置2に表示することでユーザに情報を提供するシステムである。各部の詳細は後に説明する。なお、車両の運転者を含む乗員や、携帯端末1及び車両用装置2を操作する者を「ユーザ」という場合がある。
携帯端末1は、ユーザが所持する可搬型の電子機器であり、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等である。携帯端末1は、インターネットなどのネットワークを介して、ネットワークに接続された通信装置と通信する通信機能を有している。携帯端末1は、例えば、ツイッター(登録商標)などのソーシャルネットワーキングサービス(以下「SNS」という)を提供するサーバ装置3と通信することが可能である。
携帯端末1は、SNSに投稿された投稿データをネットワークを介してサーバ装置3から取得することができる。なお、SNSに投稿される投稿データ(例えば、ツイート)には、気象情報や交通情報等の種々のジャンルがあり、さらにはジャンル毎に多数の投稿サイト(例えば、ツイッターサイト)が存在する。ユーザは、投稿データの取得を希望する投稿サイトを選択して登録しておくことができ、携帯端末1は、登録された投稿サイトに対応するサーバ装置3から投稿データを取得する。また、サーバ装置3から取得する投稿データには、投稿された位置を示す位置情報が付加されており、携帯端末1は、投稿データを取得すると、付加された位置情報に基づいて地図画像上に投稿データを重畳して表示する。
携帯端末1は、車両用装置2と通信可能に構成されており、車両用装置2との間で各種情報を送受信する。例えば、携帯端末1は、地図画像上に投稿データを重畳表示した画像データを車両用装置2に対して送信し、車両用装置2からは表示設定等の操作内容に関する情報を受信する。
携帯端末1には、上述したサーバ装置3から投稿データを取得する処理や、取得した投稿データを地図画像上へ重畳表示する処理、重畳表示した画像データを車両用装置2へ送信する処理等を実行するためのアプリケーション(以下「アプリ」という)が格納されている。ユーザが携帯端末1に格納されたアプリを操作して実行することにより、携帯端末1は各処理を実行する。
車両用装置2は、車両内で使用され、少なくとも表示部を有する電子機器(表示装置に相当)である。車両用装置2は、車両のダッシュボードの開口部に設置して使用する、いわゆる嵌め込み型の電子機器や、ダッシュボード上に設置部材を用いて設置して使用する電子機器等、車両に乗車しているユーザが、表示部に表示された画像を視認可能な電子機器であればよい。車両用装置2は、携帯端末1から受信した画像を表示部に表示する。
このように、本実施の形態に係る情報表示システム100は、携帯端末1が、予めユーザが登録した情報提供元である情報源(投稿サイト)から情報(投稿データ)を取得して車両用装置2に送信し、車両用装置2で表示することによって、ユーザが所望する情報を表示することを可能にするシステムである。以下、情報表示システム100の構成及び処理について説明する。
<1−2.携帯端末の構成>
まず、携帯端末1の構成について説明する。図2は、携帯端末1の概要を示すブロック図である。図2に示すように、携帯端末1は、制御部11と、位置情報取得部12と、記憶部13と、通信部14と、表示部15と、操作部16とを備えている。
制御部11は、操作判定部11aと、情報取得部11bと、画像作成部11cと、音声作成部11dとを備えており、図示しないCPU、RAM、及びROMを備えるコンピュータである。制御部11は、携帯端末1が備える記憶部13や通信部14等と接続され、記憶部13に記憶されたプログラム13aに基づいて情報の送受信を行い、携帯端末1の全体を制御する。記憶部13に記憶されたプログラム13aにしたがってCPUが演算処理を実行することにより、画像作成部11cや音声作成部11d等の制御部11の各種機能が実現される。
操作判定部11aは、ユーザが携帯端末1の操作部16を操作した際の操作内容を判定する。操作判定部11aは、例えば、ユーザがアプリを起動させる操作を行った場合や、アプリ内の各種設定や携帯端末1の各種設定等の操作を行った場合には、それらの操作内容を判定する。
また、操作判定部11aは、ユーザが車両用装置2の操作部を操作した際の操作内容も判定する。ユーザが車両用装置2の操作部を操作した際に、その操作に関する情報が車両用装置2から携帯端末1に送信される。操作判定部11aは、受信した操作に関する情報に基づいて車両用装置2での操作内容を判定する。
情報取得部11bは、サーバ装置3から投稿データを取得する。ユーザが投稿データを取得する旨の操作をすると、情報取得部11bは、ユーザが取得を希望する投稿データの投稿サイトを選択し、当該投稿サイトを管理するサーバ装置3から投稿データを取得する処理を実行する。すなわち、情報取得部11bは、選択手段及び取得手段に相当する。
また、情報取得部11bは、投稿データの取得処理を開始すると、ユーザが終了する旨の指示をするまで定期的にサーバ装置3から投稿データを取得し、常に最新の投稿データを取得するようになっている。
画像作成部11cは、車両用装置2の表示部に表示するための画像データを作成する。作成する画像データには、記憶部13から読み出した地図画像上に、取得する情報の種別を選択するボタンや、情報源である投稿サイトを選択して登録するボタンを重畳して表示した画像データと、サーバ装置3から取得した投稿データを地図画像上に重畳して表示した画像データとが含まれる。具体的には、画像作成部11cは、位置情報取得部12が取得した位置情報を含む所定範囲の地図画像を記憶部13から読み出し、上述した選択ボタンや登録ボタンと、取得した投稿データとを地図画像上に重畳表示することで画像データを作成する。
なお、投稿データには位置情報が付加されており、画像データは、投稿データの位置情報に対応する位置の地図画像上に、当該投稿データが存在する旨が重畳表示されたデータである。ただし、画像データは、投稿データの存在を示す表示ではなく、投稿データの詳細な内容(例えば、つぶやきの内容や写真等)が重畳表示されたデータであってもよい。また、詳細な内容についての画像データは、ユーザの指示があった際に表示するための画像データとして、投稿データの存在を示す表示が重畳表示された画像データに含めてもよい。なお、画像作成部11cは、所定の周期(例えば、1/30秒)で画像データを作成する。
音声作成部11dは、サーバ装置3から取得した投稿データに文字情報が含まれている場合に、その文字情報の内容を音声出力するための音声データを作成する。音声作成部11dで作成された音声データは、画像データと共に車両用装置2に送信される。
位置情報取得部12は、携帯端末1の現在位置を示す情報としての位置情報を取得する。位置情報取得部12としては、例えば、GPS(Global positioning system:全地球測位システム)を用いることができる。また、位置情報は、緯度情報及び経度情報を含む情報である。なお、ユーザが携帯端末1を車両に持ち込んでいる状態では、位置情報取得部12が取得した位置情報が、車両の位置を示す情報となる。
記憶部13は、プログラム13a、アプリ13b、地図画像13cを記憶している。本実施の形態における記憶部13は、電気的にデータの読み書きが可能であって、電源を遮断されてもデータが消去されない不揮発性の半導体メモリを用いることができる。記憶部13としては、例えば、EEPROM(Electrical Erasable Programmable Read-Only memory)やフラッシュメモリを用いることができる。ただし、他の記憶媒体を用いてもよく、磁気ディスクを備えたハードディスクドライブで構成することもできる。
プログラム13aは、制御部11により読み出され、制御部11が携帯端末1を制御するために実行される、いわゆるシステムソフトウェアである。アプリ13bは、投稿データの取得、画像データや音声データの作成処理等を実行するためのアプリケーションである。アプリ13bには、これら各処理を実行するプログラムが格納されており、制御部11の指示によりこのプログラム13aが実行される。地図画像13cは、全国又は一定の広域の地図画像の情報と道路情報とを含む情報である。
通信部14は、車両用装置2及びサーバ装置3と通信可能に構成され、車両用装置2及びサーバ装置3との間で情報の送受信を行う。通信部14は、例えば、車両用装置2に対して画像データや音声データを送信し、車両用装置2から表示部の操作に関する情報を受信する。また、通信部14は、例えば、サーバ装置3から投稿データを受信する。なお、携帯端末1とサーバ装置3との通信は、インターネット通信が可能な方法であればよく、例えば、いわゆる携帯電話網を利用した通信や、無線LANを利用して通信を行うことができる。
また、携帯端末1と車両用装置2との通信は、ケーブルを直接接続した有線による通信でもよく、無線通信でもよい。無線通信の場合における通信方法は特に限定されるものではないが、例えばブルートゥース(Bluetooth;登録商標)や、Wi−Fi(ワイファイ:登録商標)、ZigBee(ジグビー:登録商標)等の無線通信規格を用いることができる。
表示部15は、アプリ13bの操作画面等を表示する表示装置であり、例えば液晶ディスプレイや、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。
操作部16は、機械式のボタンやタッチパネルを備えた情報の入力装置である。ユーザは、操作部16を操作することによって、アプリ13bに関する各種操作や設定等の操作を行うことができる。なお、操作部16は、表示部15と一体として構成されていてもよい。
<1−3.車両用装置の構成>
次に、車両用装置2の構成について説明する。図3は、車両用装置2の概要を示すブロック図である。図3に示すように、車両用装置2は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、表示部24と、音声出力部25と、操作部26とを備えている。
制御部21は、表示制御部21aと、音声制御部21bと、操作判定部21cとを備えており、また、図示しないCPU、RAM、及びROMを備えるコンピュータである。制御部21は、車両用装置2が備える記憶部22や通信部23等と接続され、記憶部22に記憶されたプログラム22aに基づいて情報の送受信を行い、車両用装置2の全体を制御する。記憶部22に記憶されたプログラム22aにしたがってCPUが演算処理を実行することにより、表示制御部21a等の制御部21の各種機能が実現される。
表示制御部21aは、画像を表示部24に表示させる制御を行う。具体的には、表示制御部21aは、携帯端末1から受信した画像データに基づいて表示用の画像(以下「表示画像」という)を作成し、この表示画像を表示部24に表示させる制御を行う。
表示制御部21aは、取得した画像データに所定の処理を施して表示画像を作成する。所定の処理とは、例えば取得した画像データが符号化されたデータである場合に、その画像データを復号する処理等である。なお、画像データは、所定の周期で携帯端末1から送信される。このため、表示制御部21aは、画像データを受信する毎に、表示画像を作成して表示部24に表示させている。
音声制御部21bは、音声を音声出力部25から出力させる制御を行う。具体的には、音声制御部21bは、携帯端末1から受信した音声データに基づいて出力用の音声(以下「出力音声」という)を作成し、この出力音声を音声出力部25から出力させる制御を行う。
音声制御部21bは、取得した音声データに所定の処理を施して出力音声を作成する。所定の処理とは、例えば取得した音声データが符号化されたデータである場合に、その音声データを復号する処理等である。なお、音声データは、画像データと共に携帯端末1から送信される。また、音声制御部21bは、ユーザからの指示があった際に、出力音声を作成して音声出力部25から出力させている。
操作判定部21cは、ユーザによって車両用装置2の操作部26が操作された際に、その操作内容を判定するための情報を取得する。例えば、操作部26がタッチパネルである場合には、操作判定部21cは、押下された表示部24上の位置(例えば、座標値)を示す情報を取得する。また、操作部26が機械式のボタンである場合には、いずれのボタンが押されたかを示す情報を取得する。これら押下された座標値やボタンを示す情報(以下「操作情報」という)は、携帯端末1に送信され、携帯端末1側で具体的な操作内容を判定することになる。
記憶部22は、上記の携帯端末1の記憶部13と同様に不揮発性の半導体メモリであり、例えば、EEPROMやフラッシュメモリを用いることができる。ただし、他の記憶媒体を用いてもよく、磁気ディスクを備えたハードディスクドライブで構成することもできる。また、記憶部22は、プログラム22aを記憶している。プログラム22aは、制御部21により読み出され、制御部21が車両用装置2を制御するために実行される、いわゆるシステムソフトウェアである。
通信部23は、携帯端末1と通信可能に構成され、携帯端末1との間で情報の送受信を行う。車両用装置2と携帯端末1との通信は、ケーブルを直接接続した有線による通信でもよく、無線通信でもよい。無線通信の場合における通信方法は、上述した各無線通信規格を用いることができる。
表示部24は、画像を表示する表示装置であり、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等である。
音声出力部25は、音声を出力するものであり、例えばスピーカ等である。なお、音声出力部25は、車両用装置2の外部に設けられていてもよい。
操作部26は、機械式のボタンやタッチパネルを備えた情報の入力装置である。ユーザは、操作部26を操作することによって、表示設定等の操作を行うことができる。なお、操作部26は、表示部24と一体として構成してもよい。
<1−4.システムの処理>
次に、情報表示システム100の処理について説明する。本実施の形態では、ユーザが予め情報(投稿データ)の表示を希望する情報源(投稿サイト)を登録しておき、実際にユーザが情報の表示を希望した際に、登録されている情報源から情報を取得して表示することでユーザに情報を提供するシステムである。このため、まず、情報源としての投稿サイトを登録する際の処理について図4ないし図10を用いて説明する。
図4は、携帯端末1の登録時の処理を示すフローチャートである。携帯端末1の処理は、記憶部13に格納されているアプリ13bを起動することにより開始する。アプリ13bが起動すると、位置情報取得部12が、現在の位置情報(以下「現在地情報」という)を取得する(ステップS401)。これは、位置情報取得部12が、緯度情報及び経度情報を取得することにより行われる。
次に、画像作成部11cが、画像データを作成する(ステップS402)。画像作成部11cは、現在地情報に基づいて、現在地及びその周辺を含む地図画像13cを記憶部13から読み出す。そして、画像作成部11cは、投稿サイトを登録するためのボタンを地図画像13c上に重畳表示した画像データを作成する。
次いで、制御部11は、通信部14を介して作成した画像データを車両用装置2に送信する(ステップS403)。また、制御部11は、作成した画像データに対応する画像を表示部15に表示する(ステップS404)。なお、画像データの送信及び画像の表示は、いずれを先に行ってもよく、同時に行ってもよい。また、画像の表示は省略してもよい。
その後、制御部11は、車両用装置2から操作情報を受信したか否かを判断する(ステップS405)。車両用装置2は、携帯端末1から画像データを受信すると、該画像データに対応する画像を表示し、さらに車両用装置2の操作部26の操作があった場合には、その操作情報を携帯端末1に送信するようになっている。このため、制御部11は、画像データを車両用装置2に送信した後に、車両用装置2からの操作情報の受信の有無を判断している。
制御部11は、車両用装置2から操作情報を受信していないと判断した場合には(ステップS405でNo)、処理を終了する。一方、制御部11は、車両用装置2から操作情報を受信したと判断した場合には(ステップS405でYes)、その操作内容に対応する処理を実行して(ステップS406)、処理を終了する。具体的には、操作判定部11aが、受信した操作情報に基づいて操作内容を判定し、制御部11が、該当する操作に対応する処理を実行する。
なお、操作情報とは、上述のように、押下されたタッチパネルの座標値又はボタンの情報である。したがって、操作判定部11aは、これらの情報と携帯端末1のボタン位置とを比較して、どのボタンが押されたかを特定し、操作内容を判定する。そして、制御部11が、判定された操作内容に対応する処理を実行する。
例えば、操作内容が、投稿サイトの登録処理を実行する旨の指示である場合には、画像作成部11cは、投稿データの取得が可能な投稿サイトの一覧を重畳表示した画像データを作成し、この画像データが車両用装置2に送信される。また、操作内容が、ある投稿サイトを登録する旨の指示である場合には、制御部11は、対象とする投稿サイトを投稿データの取得対象として登録する。
なお、携帯端末1は、所定の周期で画像データを作成し車両用装置2に送信している。このため、ステップS401〜ステップS406の処理は、定期的に(例えば、所定の周期で)繰り返し実行される。
次に、車両用装置2の登録時の処理について説明する。図5は、車両用装置2の登録時の処理を示すフローチャートである。車両用装置2の処理は、車両用装置2が起動して、携帯端末1と通信が確立することにより開始する。制御部21は、携帯端末1と通信を開始すると、画像データを受信したか否かを判断する(ステップS501)。制御部21は、画像データを受信していないと判断した場合には(ステップS501でNo)、再度画像データの受信の有無を判断する。
一方、制御部21は、画像データを受信したと判断した場合には(ステップS501でYes)、表示制御部21aが、受信した画像データに基づいて表示画像を作成し、表示部24に表示する(ステップS502)。この場合に表示される画像は、少なくとも登録処理の実行を指示するためのボタンが表示された画像である。
次に、操作判定部21cは、操作部26が操作されたか否かを判定する(ステップS503)。具体的には、操作判定部21cは、操作部26がタッチパネルの場合には、表示部24に表示されたボタンに相当する領域が押下された否かを判断して、操作の有無を判定する。また、操作部26が機械式のボタンの場合には、操作判定部21cは、いずれかのボタンが押下されたか否かを判断して、操作の有無を判定する。操作判定部21cは、操作部26が操作されていないと判定した場合には(ステップS503でNo)、処理を終了する。
一方、操作判定部21cは、操作部26が操作されたと判定した場合には(ステップS503でYes)、操作情報を取得する(ステップS504)。すなわち、操作判定部21cは、押下されたボタンに関する情報を取得する。具体的には、操作判定部21cは、操作部26がタッチパネルの場合には、押下された位置の座標値を取得し、操作部26が機械式のボタンの場合には、いずれのボタンが押下されたかの情報を取得する。
次いで、制御部21は、取得した操作情報を携帯端末1に送信して(ステップS505)、処理を終了する。なお、ステップS501〜ステップS505の処理においても、定期的に(例えば、上述の所定の周期で)繰り返し実行される。
ここで、投稿サイトの登録処理について、ユーザが車両用装置2の表示部24に表示された画面を操作しながら登録する際の画面遷移の例を用いて具体的に説明する。図6ないし図10は、登録時において車両用装置2の表示部24に表示された画像を示す図である。
図6は、起動後に携帯端末1から車両用装置2に画像データが送信され、対応する表示画像が車両用装置2の表示部24に表示されている状態を示している。図6に示す表示画像には、登録処理又は取消処理の実行を指示する「登録/取消」のボタンが表示されている。なお、取消処理とは、一旦登録された投稿サイトの登録を取り消す処理であるが、本明細書中では、登録処理に取消処理も含まれるものとして説明する。
また、図6に示す表示画像には、他に「天気情報」「交通情報」「イベント」のボタンが表示されている。これら「天気情報」「交通情報」「イベント」のボタンは、情報を取得する際に、取得する情報種別の選択に用いられるものであり、登録処理には使用しないため、これらについては後述する。
ユーザが「登録/取消」ボタンを押下すると、登録処理が開始する。すなわち、ユーザが「登録/取消」ボタンを押下すると、車両用装置2は「登録/取消」ボタンが配置されている座標値を取得し、操作情報として携帯端末1に送信する。携帯端末1では、受信した座標値に対応するボタンが「登録/取消」ボタンであると判定し、登録処理を開始する。
登録処理が開始されると、携帯端末1は取得する情報種別を選択するための画像データを作成し、車両用装置2に送信する。車両用装置2では、受信した画像データに対応する表示画像を表示部24に表示させる。図7は、取得する情報種別を選択するための画像が表示部24に表示された状態を示す図である。
図7に示す表示画像には、取得可能な情報種別として「天気情報」と「交通情報」と「イベント」と「グルメ」が表示されている。これらの中から、ユーザは登録を希望する情報種別を選択する。図7に示すように、例えば、ユーザが「天気情報」を選択した場合には、車両用装置2は「天気情報」ボタンが配置されている座標値を取得し、操作情報として携帯端末1に送信する。携帯端末1では、受信した座標値に対応するボタンが「天気情報」ボタンであると判定し、「天気情報」の投稿サイトの選択画面の画像データを作成する。
なお、本実施の形態では、種々の投稿サイトから投稿データを取得することが可能となっており、アプリ13bには情報種別毎に取得可能な投稿サイトが格納されている。図8は、情報種別と取得可能な投稿サイトの一覧を示す図である。図8に示すように、例えば、情報種別が「天気情報」の場合、「みんなの天気」や「にこにこ天気」等の投稿サイトから投稿データの取得が可能となっている。
携帯端末1は、情報種別が選択された際には、選択された情報種別に対応付けられた投稿サイトを表示した選択画面の画像データを作成して、車両用装置2に送信する。車両用装置2は、受信した画像データに対応する表示画像を表示部24に表示する。図9は、「天気情報」が選択された場合において、投稿サイトを選択するための画像が表示部24に表示された状態を示す図である。
図9に示す表示画像には、投稿データの取得が可能な投稿サイトとして、「みんなの天気」「にこにこ天気」等が表示されている。ユーザは、これらの中から投稿データの取得を希望する投稿サイトを選択する。図9に示すように、例えば、ユーザが「にこにこ天気」を選択した場合には、車両用装置2は「にこにこ天気」ボタンが配置されている座標値を取得し、操作情報として携帯端末1に送信する。携帯端末1は、受信した座標値に対応するボタンが「にこにこ天気」ボタンであると判定し、「にこにこ天気」の登録又は取消を確定するためのボタンが表示された画像データを作成して車両用装置2に送信する。
車両用装置2は、受信した画像データに対応する表示画像を表示部24に表示する。図10は、「にこにこ天気」の登録又は取消を確定するためのボタンが表示部24に表示された状態を示す図である。図10に示す表示画像には、「登録」及び「取消」ボタンが表示されており、ユーザが「登録」ボタンを選択すると、車両用装置2は「登録」ボタンが配置されている座標値を取得し、操作情報として携帯端末1に送信する。携帯端末1は、受信した座標値に対応するボタンが「登録」ボタンであると判定し、「にこにこ天気」を「天気情報」選択時における投稿データ取得対象の投稿サイトとして登録する。
なお、同様の方法で「みんなの天気」を「天気情報」選択時における投稿データ取得対象の投稿サイトとして登録することができる。この場合、情報取得時に「天気情報」を選択すると、「みんなの天気」と「にこにこ天気」の投稿サイトから投稿データを取得することとなる。
また、取消処理の場合も同様の方法で行うことができる。すなわち、投稿サイトを選択する際に、取り消したい投稿サイトを選択し、「取消」ボタンを選択することによって、その投稿サイトの登録を取り消すことができる。
このようにして、ユーザは、情報種別毎に、投稿データの取得が可能な投稿サイトの一覧の中から希望する投稿サイトを選択して登録することができる。また、同じ情報種別の中に複数の投稿サイトがある場合は、複数の投稿サイトを登録することができる。これにより、ある情報種別を選択した際に、複数の投稿サイトの投稿データを取得して表示することが可能となる。
次に、投稿データを表示する際の処理について図11ないし図19を用いて説明する。
図11は、投稿データを表示する際の携帯端末1の処理を示すフローチャートである。携帯端末1の処理は、記憶部13に格納されているアプリ13bを起動することにより開始する。アプリ13bが起動すると、位置情報取得部12が、現在地情報を取得する(ステップS1101)。次に、画像作成部11cが、画像データを作成する(ステップS1102)。画像作成部11cは、現在地情報に基づいて、現在地及びその周辺を含む地図画像13cを記憶部13から読み出し、投稿データの表示を希望する情報種別を選択するためのボタンを地図画像13c上に重畳表示した画像データを作成する。
次いで、制御部11は、通信部14を介して作成した画像データを車両用装置2に送信する(ステップS1103)。また、制御部11は、作成した画像データに対応する画像を表示部15に表示する(ステップS1104)。これらステップS1101〜ステップS1104は、上述したステップS401〜ステップS404と同様の処理である。
その後、制御部11は、車両用装置2から操作情報を受信したか否かを判断する(ステップS1105)。上記と同様に、制御部11は、画像データを車両用装置2に送信した後に、車両用装置2からの操作情報の受信の有無を判断している。制御部11は、操作情報を受信していないと判断した場合には(ステップS1105でNo)、処理を終了する。
一方、制御部11は、操作情報を受信したと判断した場合には(ステップS1105でYes)、投稿データの取得処理を実行する(ステップS1106)。すなわち、操作判定部11aが受信した操作情報に基づいて操作内容を判定し、情報取得部11bが投稿データを取得する。より具体的には、操作判定部11aが、提供を希望する情報種別として、いずれの情報種別が選択されたかを判定し、情報取得部11bが、選択された情報種別に登録された投稿サイトのサーバ装置3から投稿データを取得する。
そして、画像作成部11cは、取得した投稿データを用いて画像データを作成する(ステップS1107)。具体的には、画像作成部11cは、現在地情報に基づいて、現在地及びその周辺を含む地図画像13cを記憶部13から読み出す。そして、取得した投稿データを地図画像13c上に重畳表示した画像データを作成する。投稿データには位置情報が付与されているため、画像データは、投稿データの位置情報が地図画像13cの対応する位置に重畳表示されたデータとなる。
次いで、制御部11は、作成した画像データを車両用装置2に送信すると共に(ステップS1108)、対応する画像を表示部15に表示して(ステップS1109)、処理を終了する。
なお、投稿データに音声情報が付加されている場合には、ステップS1107において音声作成部11dが音声データを作成する。そして、ステップS1108において、制御部11が、作成した音声データを画像データと共に車両用装置2に送信する。さらに、携帯端末1が音声を出力する構成となっている場合には、ステップS1109において、ユーザの指示に応じて音声を出力してもよい。
また、携帯端末1は、所定の周期で画像データを作成し車両用装置2に送信している。このため、ステップS1101〜ステップS1109の処理は、定期的に(例えば、所定の周期で)繰り返し実行される。
次に、投稿データを表示する際の車両用装置2の処理について説明する。図12は、投稿データを表示する際の車両用装置2の処理を示すフローチャートである。車両用装置2の処理は、車両用装置2が起動して、携帯端末1と通信が確立することにより開始する。
制御部21は、携帯端末1と通信を開始すると、画像データを受信したか否かを判断する(ステップS1201)。制御部21は、画像データを受信していないと判断した場合には(ステップS1201でNo)、再度画像データの受信の有無を判断する。
一方、制御部21は、画像データを受信したと判断した場合には(ステップS1201でYes)、表示制御部21aが、受信した画像データに基づいて表示画像を作成し、表示部24に表示する(ステップS1202)。この場合に表示される画像は、少なくとも投稿サイトの登録がされている情報種別のボタンが表示された画像である。
次に、操作判定部21cは、操作部26が操作されたか否かを判定する(ステップS1203)。操作判定部21cは、操作部26が操作されていないと判定した場合には(ステップS1203でNo)、処理を終了する。一方、操作判定部21cは、操作部26が操作されたと判定した場合には(ステップS1203でYes)、操作情報を取得し(ステップS1204)、取得した操作情報を携帯端末1に送信する。なお、これらステップS1201〜ステップS1205は、上述したステップS501〜ステップS505と同様の処理である。
次いで、制御部21は、携帯端末1から画像データを受信したか否かを判断する(ステップS1206)。車両用装置2は、携帯端末1に対して、選択された情報種別に対応する操作情報を送信した後には、携帯端末1から投稿データが重畳表示された画像データが送信されてくるため、その画像データを受信したか否かを判断するようになっている。
制御部21は、画像データを受信していないと判断した場合には(ステップS1206でNo)、再度受信の有無を判断する。一方、制御部21は、画像データを受信したと判断した場合には(ステップS1206でYes)、受信した画像データに対応する表示画像を作成して表示部24に表示し(ステップS1207)、処理を終了する。
なお、受信した画像データに音声データが付加されている場合には、音声制御部21bは、出力音声を作成する。そして、制御部21は、ユーザの指示に応じて音声出力部25を介して音声を出力する。
なお、ステップS1201〜ステップS1207の処理においても、定期的に(例えば、上述の所定の周期で)繰り返し実行される。車両用装置2は、携帯端末1から所定の間隔で画像データを受信していることに対応している。
これにより、ユーザが選択した情報種別の投稿データを表示することで、ユーザに対して希望する情報を提供することができる。また、同じ情報種別に複数の投稿サイトが登録されている場合には、複数の投稿サイトから投稿データを一度に取得して表示することができるため、ユーザに対して複数の投稿サイトの情報を提供することが可能になる。
ここで、投稿データの表示処理について、ユーザが車両用装置2の表示部24に表示された画面を操作しながら表示させる際の画面遷移の例を用いて具体的に説明する。図13ないし図19は、投稿データの表示時において車両用装置2の表示部24に表示された画像を示す図である。
図13は、起動後に携帯端末1から車両用装置2に画像データが送信され、対応する表示画像が車両用装置2の表示部24に表示されている状態を示している。図13に示す表示画像には、投稿データの取得が可能な情報種別として「天気情報」「交通情報」及び「イベント」のボタンが表示されている。また、図13に示す表示画像には、他に「登録/取消」のボタンが表示されているが、このボタンについては既述であるため、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、「天気情報」の投稿データを表示する場合について説明する。「天気情報」を選択した際に投稿データを取得可能な投稿サイトとして、「みんなの天気」「にこにこ天気」「定点天気」といった投稿サイトがあるとする。「みんなの天気」及び「にこにこ天気」は、投稿者が投稿した地点における天気情報を収集した投稿サイトである。また、「定点天気」は、特定の地点に設置された各観測機から投稿された天気情報を収集した投稿サイトである。
ユーザが「天気情報」ボタンを押下すると、投稿データの取得処理及び表示処理が開始する。すなわち、ユーザが「天気情報」ボタンを押下することによって、車両用装置2は「天気情報」ボタンが配置されている座標値を取得し、操作情報として携帯端末1に送信する。携帯端末1では、受信した座標値に対応するボタンが「天気情報」ボタンであると判定し、投稿データの取得処理を行う。
携帯端末1は、上述した登録処理によって「天気情報」に登録された投稿サイトを管理するサーバ装置3から投稿データを取得する。そして、携帯端末1は、取得した投稿データを地図画像13c上に重畳表示した画像データを作成して車両用装置2に送信する。車両用装置2は、受信した画像データに対応する表示画像を表示部24に表示する。
例えば、「天気情報」に登録されている投稿サイトが「みんなの天気」のみである場合に、ユーザが「天気情報」を選択すると、車両用装置2の表示部24には図14のような表示画像が表示される。図14に示す表示画像には、複数の投稿者が「みんなの天気」に投稿した投稿データTDaが表示されている。投稿データには位置情報が含まれているため、投稿者が投稿した位置に表示することで、どの地点に投稿データが存在するかを把握することができる。また、図14に示す表示画像では、投稿内容の詳細は表示せず、その概要のみがわかるアイコンを表示している。
また、「天気情報」に登録されている投稿サイトが「みんなの天気」と「にこにこ天気」である場合には、ユーザが「天気情報」を選択した際には、車両用装置2の表示部24には図15のような表示画像が表示される。図15に示す表示画像で表示されていた「みんなの天気」の投稿データTDaに加えて「にこにこ天気」の投稿データTDbが表示される。なお、異なる投稿サイトから投稿データを取得して表示する際には、投稿サイト毎に異なるアイコンを使用して表示することが好ましい。
さらに、「定点天気」が登録されている場合も同様に、図16に示すように、「みんなの天気」及び「にこにこ天気」の投稿データTDa・TDbに加えて「定点天気」の投稿データTDcが表示される。このように、1つの情報種別に複数の投稿サイトが登録されている場合には、その種別の情報取得を選択すると、それら各投稿サイトから投稿データを取得して同じ画面に表示することとなる。
なお、本実施の形態では、投稿データの詳細内容は表示しておらず、投稿データがある地点と、その概要とがわかるアイコンを表示している。そして、投稿データの詳細な内容は、ユーザの指示に応じて表示するようになっている。
例えば、図17に示すように、ユーザが画面に表示されているアイコンを選択すると、図18に示すように、選択されたアイコンに対応する投稿データの詳細な内容が表示される。さらに、ユーザが表示画面中の「コメント読み上げ」ボタンを押下すると、その投稿された内容を読み上げた音声が出力される。これらは、詳細な内容や音声データが含まれている投稿データであれば、いずれの投稿サイトから取得した投稿データであっても同様であり、例えば、ユーザが「定点天気」の投稿サイトから取得した投稿データのアイコンを選択した場合にも、図19に示すように、投稿データの詳細な内容が表示される。
これら詳細内容の画像データや音声データは、概要が表示された画像データと共に携帯端末1から車両用装置2に送信される。この場合、ユーザがアイコンを選択した際に、車両用装置2が受信した詳細内容の画像データや音声データを読み出して表示する構成となる。ただし、ユーザの指示があったときに携帯端末1から車両用装置2に対して、詳細内容の画像データや音声データを送信する構成としてもよい。この場合には、ユーザがアイコンを選択した際に、携帯端末1が投稿サイトから投稿データの詳細内容及び音声情報を取得して画像データ及び音声データを車両用装置2に送信し、車両用装置2が受信した画像データを表示する構成となる。
以上説明したように、本実施の形態では、同じ種別の情報に複数の投稿サイトを登録することができるため、1つの種別を選択したたけで、複数の投稿サイトの投稿データを取得して表示することができる。このため、ユーザは、各々の投稿サイトから別々に投稿データを取得することなく、情報種別を選択するだけで複数種類の投稿サイトの投稿データを同時に知ることが可能になる。
<1−5.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
上記実施の形態では、単にユーザが投稿データを取得する場合について説明したが、ユーザが自ら投稿データを投稿する場合にも適用可能である。例えば、「みんなの天気」や「にこにこ天気」等の投稿サイトに情報を投稿した場合には、それらの投稿サイトから投稿データを取得した際に、他の投稿者の投稿データと共に自ら投稿した投稿データも表示される。
また、「天気情報」を選択した際に投稿データを取得可能な投稿サイトとして、「1時間天気」といった投稿サイトがあるとする。「1時間天気」は、ユーザが現在地の天気情報を投稿すると、その投稿した地点における1時間先までの天気情報を、その投稿したユーザに提供する投稿サイトである。
ユーザが「1時間天気」に投稿するための画面を表示すると、例えば図20に示すような表示画像が表示される。そして、ユーザが、表示された天気の中から今の天気を選択すると「1時間天気」に天気の情報が投稿される。すると、図21に示すように、天気の情報を投稿した地点に「1時間天気」のアイコンが表示される。
ユーザが「1時間天気」のアイコンを選択すると、図22に示すように、情報を投稿したときから1時間先までの天気予報が表示される。このように、他の投稿者の投稿データを単に表示するだけでなく、自らが投稿することによって、投稿データの表示以外の情報も表示させることができる。
また、ユーザが投稿するデータは天気情報だけでなく、天気に関する他の情報でもよい。例えば、天気に関する車両情報(ワイパーの動作情報、ライトの動作情報、カメラ画像(上方部分を切り出した画像)等)を投稿することもできる。
また、上記実施の形態では、投稿データの表示処理の際に「天気情報」を選択すると、「天気情報」に登録された1又は複数の投稿サイトから取得した投稿データを車両用装置2の表示部24に表示する構成について説明したが、情報種別を複数選択することも可能である。
例えば、「天気情報」を選択した際に、投稿データを取得する投稿サイトとして「みんなの天気」「にこにこ天気」及び「定点天気」が登録されていて、「交通情報」を選択した際に、投稿データを取得する投稿サイトとして「危険地帯」が登録されている場合を例に挙げて説明する。「危険地帯」は、異常気象や災害等が発生し、車両の走行が危険な状況となっている道路や地帯の情報を収集する投稿サイトである。
ユーザが、投稿データを表示させるために「天気情報」を選択すると、「天気情報」に登録されている「みんなの天気」「にこにこ天気」及び「定点天気」の各投稿サイトから取得した投稿データが表示部24に表示される。さらに、ユーザが、「交通情報」を選択すると、「天気情報」に登録された投稿サイトから取得した投稿データに加えて、「交通情報」に登録されている「危険地帯」の投稿サイトから取得した投稿データが表示部に表示される。
図23は、「天気情報」と「交通情報」とが選択された際に、車両用装置2の表示部24に表示画像が表示されている状態を示す図である。図23に示すように、「天気情報」に登録された各投稿サイトから取得した投稿データTDa・TDb・TDcと、「交通情報」に登録された投稿サイトから取得した投稿データTDdとが、表示されている。このように、複数の情報種別を選択することで、各種別に登録された投稿サイトから取得した投稿データを同時に表示することも可能である。
なお、投稿データに詳細内容の画像データや音声データが含まれている場合には、ユーザの指示に応じて、それら詳細内容の表示及び音声の出力を行うことができる。例えば、「危険地帯」に投稿された投稿データを表示するアイコンを選択すると、図24に示すように、その投稿された詳細な内容が表示される。また、ユーザが「コメント読み上げ」ボタンを押下することで対応する音声を出力することができる。
また、上記実施の形態では、取得した投稿データを全て表示する構成について説明したが、一部を表示する構成としても良い。投稿データの数が膨大になると、地図画像13c上に重畳表示した際に、投稿データを示すアイコンや地図が互いに重なり見えなくなる可能性があるためである。この場合には、表示する投稿データに優先順位を付与し、優先順位の高いものから所定のデータ量となるまでの投稿データを表示する。
優先順位は、適宜設定することができる。情報種別単位で優先順位を付与することもでき、投稿サイト単位で優先順位を付与することもできる。また、ユーザが指定したキーワードを多く含む投稿データの優先順位を高くしたり、投稿時間の新しい投稿データの優先順位を高くしてもよい。
また、上記実施の形態では、図7に示すように、取得可能な情報種別として「天気情報」「交通情報」「イベント」「グルメ」が表示されている例について説明したが、取得可能な情報種別は適宜増減可能である。すなわち、ユーザが、新たに他の情報種別を登録したり、登録済みの情報種別の登録を解除したりすることができる。例えば、未登録の情報種別として「ショッピング」や「遊び情報」などがあるとする。この場合、ユーザが「ショッピング」や「遊び情報」を選択して登録することで、取得可能な情報種別として前述した4つの種別に加えて「ショッピング」と「遊び情報」とが追加される。そして、追加された情報種別毎に、上述した方法で投稿サイトを登録することで、その情報種別を選択した際に登録した投稿サイトから投稿データを取得して表示することが可能になる。また、ユーザにとって投稿データの表示が不要となった情報種別がある場合には、その情報種別の登録を解除することにより、その情報種別は登録済みの情報種別から除かれる。
また、上記実施の形態では、情報種別毎に対応する投稿サイトを登録し、該情報種別を選択すると登録した投稿サイトから投稿データを取得して表示する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各情報種別に対応する全投稿サイトの中から、ユーザが希望する投稿サイトを選択して登録することもできる。すなわち、ユーザにとってのいわゆる「お気に入り」のような登録である。
この場合、ユーザは、既存の情報種別とは別に「お気に入り」等の情報種別を作成し、投稿サイトを、全投稿サイトの中から登録する。そして、「お気に入り」を選択した際には、ユーザが登録した投稿サイトから情報を取得して表示することが可能になる。例えば、「みんなの天気」と「○○イベント」と「グルマニア」とを登録した場合には、「お気に入り」を選択することで、これら各投稿サイトの情報を取得して表示することができる。これにより、ジャンルを問わずに投稿サイトを登録することで、ユーザが希望する種々のジャンルの投稿データを一度に表示することが可能になる。
なお、登録する投稿サイトについて制限がかかる情報種別と、かからない情報種別とを設定可能な構成としてもよい。例えば、「天気情報」や「交通情報」に対応する投稿サイトは、他の情報種別(例えば「お気に入り」等)には登録できないように設定し、「イベント」や「グルメ」に対応する投稿サイトは、他の情報種別に登録できるように設定する等である。
また、上記実施の形態では、携帯端末1が地図画像13c上に投稿データを重畳表示した画像データを作成し、車両用装置2に送信する構成について説明したが、車両用装置2がナビゲーション機能を有する場合には、車両用装置2側で重畳表示した画像を作成することもできる。
この場合、携帯端末1は、画像データを車両用装置2に送信する必要はなく、投稿データのみを送信すればよい。そして、車両用装置2は、自装置で現在地情報と地図画像とを取得することが可能であるため、これら現在地情報と地図画像と携帯端末1から受信した投稿データとを用いて投稿データを重畳した表示画像を作成すればよい。
また、上記実施の形態では、携帯端末1が各処理を実行するアプリを有しており、携帯端末1がアプリを実行することで投稿データの取得処理や、登録処理、画像データの作成処理等の各処理を行っていたが、車両用装置2が同様のアプリを有している場合には、車両用装置2が各処理を行うこともできる。この場合、車両用装置2はサーバ装置3から直接投稿データを取得し、自装置で表示処理も行うこととなり、携帯端末1は不要となる。すなわち、この場合、車両用装置2が情報表示装置に相当する。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、気象情報を用いて目的地を設定するナビゲーション装置について説明する。従来のナビゲーション装置では、目的地設定の際に、目的地に到着する時間帯の天候を考慮していないため、目的地の種類によっては、目的地とするのがふさわしくない場合がある。例えば、目的地が屋外の施設であるのに到着する頃には天候が悪化している場合などには、目的が達成できないため目的地としない方が好ましい。そこで、このような目的地設定を回避するために、本実施の形態のナビゲーション装置では、検索条件に気象情報を含めて目的地設定を行う。
<2−1.ナビゲーション装置の構成>
本実施の形態に係るナビゲーション装置の構成について説明する。本実施の形態に係るナビゲーション装置は、ユーザが設定した目的地までの経路を案内するナビゲーション機能を有する電子機器である。ナビゲーション装置は、車両のダッシュボードの開口部に設置して使用する、いわゆる嵌め込み型の電子機器や、ダッシュボード上に設置部材を用いて設置して使用する電子機器、設置等を行わずに車両内に持ち込んだ状態で使用する電子機器等、車両に乗車しているユーザに対して経路の案内が可能な電子機器であればよい。
図25は、ナビゲーション装置4の概要を示すブロック図である。図25に示すように、ナビゲーション装置4は、制御部41と、位置情報取得部42と、記憶部43と、通信部44と、表示部45と、操作部46とを備えている。
制御部41は、目的地設定部41aと、経路案内部41bと、時刻算出部41cとを備えており、また、図示しないCPU、RAM、及びROMを備えるコンピュータである。制御部41は、ナビゲーション装置4が備える記憶部43等と接続され、記憶部43に記憶されたプログラム43aに基づいてナビゲーション装置4の全体を制御する。記憶部43に記憶されたプログラム43aにしたがってCPUが演算処理を実行することにより、目的地設定部41a等の制御部41の機能が実現される。
目的地設定部41dは、経路案内の目的地を設定する。具体的には、目的地設定部41aは、ユーザから入力された検索条件に基づいて、目的地の候補を抽出する。そして、目的地設定部41aは、抽出された候補の中から選択された目的地の位置情報に基づいて目的地を設定する。この目的地設定部41aの処理の詳細については後述する。
経路案内部41bは、車両の現在位置から目的地までの経路案内を行う。経路案内部41bは、車両の現在位置として位置情報取得部42から位置情報を取得し、地図画像を利用して現在位置から目的地までの経路を導出する。そして、経路案内部41bは、現在位置の近傍の地図画像に経路を重畳した画像を表示部45に表示させ、ユーザに目的地までの経路を案内する。
時刻算出部41cは、目的地の到着予測時刻を算出する。時刻算出部41cは、目的地設定部41aが目的地の候補を抽出すると、抽出された目的地に到着すると予測される時刻を算出する。時刻算出部41cは、現在位置と目的地までの距離や、現在時刻、車両の走行速度等に基づいて到着予測時刻を算出する。
位置情報取得部42は、車両の現在位置を示す情報としての位置情報を取得する。位置情報取得部42としては、例えば、GPSを用いることができる。また、位置情報は、緯度情報及び経度情報を含む情報である。
記憶部43は、プログラム43a、地図画像43b、及び気象情報43cを記憶している。本実施の形態における記憶部43は、電気的にデータの読み書きが可能であって、電源を遮断されてもデータが消去されない不揮発性の半導体メモリを用いることができる。記憶部43としては、例えば、EEPROMやフラッシュメモリを用いることができる。ただし、他の記憶媒体を用いてもよく、磁気ディスクを備えたハードディスクドライブで構成することもできる。
プログラム43aは、制御部41により読み出され、制御部41がナビゲーション装置4を制御するために実行される、いわゆるシステムソフトウェアである。地図画像43bは、全国又は一定の広域の地図画像の情報と道路情報とを含む情報である。気象情報43cは、全国又は一定の広域の複数地点又は領域における、現在の天気及び将来の天気予報の情報である。ナビゲーション装置4は、定期的に外部のサーバから気象情報を取得しており、記憶部43には、常に最新の気象情報43cが記憶されている。
通信部44は、いわゆる携帯電話網や、無線LANなどの無線通信を利用したネットワークへの接続機能を有している。通信部44は、ネットワークに接続された外部のサーバとの間でデータの送受信を行うことが可能である。通信部44は、例えば、気象情報を管理している外部のサーバから気象情報を受信する。
表示部45は、ナビゲーション画像等を表示する表示装置であり、例えば液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等である。
操作部46は、機械式のボタンやタッチパネルを備えた情報の入力装置である。ユーザは、操作部46を操作することによって、ナビゲーションに関する各種操作や設定等の操作を行うことができる。なお、操作部46は、表示部45と一体として構成されていてもよい。
<2−2.目的地の設定処理>
次に、第2の実施の形態におけるナビゲーション装置4における目的地の設定処理について説明する。図26は、ナビゲーション装置4の目的地の設定処理を示すフローチャートである。
目的地の設定処理は、ユーザが目的地の設定画面を表示させることにより開始する。まず、ナビゲーション装置4の目的地設定部41aが、目的地の候補を検索するための検索条件をユーザから受け付ける(ステップS2601)。この際、表示部45には検索条件を入力する目的地の設定画面が表示され、ユーザはこの画面を参照しながら操作部46を操作することで検索条件をナビゲーション装置4に入力する。
ここで、目的地の設定処理について設定画面の例を用いて説明する。図27は、ナビゲーション装置4の目的地の設定画面の例を示す図である。目的地の設定画面には、種々の検索条件を選択するボタンが配置されている。ユーザは、これらの検索条件を選択する画面の中から1以上の条件を選択して目的地の候補を絞りこむことができる。
例えば、「50音で探す」「住所で探す」「電話番号で探す」を選択するとテキスト又は数字の入力画面に遷移し、検索ワード又は数字を入力して検索することができる。「周辺施設で探す」や「履歴で探す」を選択すると地図上に施設が表示された画面や、履歴一覧が表示された画面に遷移して、目的地を選択することができる。また、「天気で探す」を選択すると、目的地として抽出する天気を選択する画面に遷移して、天気を検索条件とすることができる。
なお、本実施の形態は、天気(気象情報)を考慮して目的地を設定するものであるため、検索条件には少なくとも天気が含まれるものとし、他の検索条件と適宜組み合わせて目的地が設定される。
図26に戻り、目的地設定部41aは、受け付けた検索条件に基づいて目的地の候補を抽出する(ステップS2602)。この場合の目的地の候補は、天気以外の検索条件に基づいて抽出される。天気による検索は、後述する目的地の到着時刻を算出した後に行う必要があるためである。したがって、目的地設定部41aは。まずは検索ワード等の他の検索条件に該当する目的地を候補として抽出する。
次に、経路案内部41bは、候補として抽出された各目的地までの経路を導出する(ステップS2603)。経路案内部41bは、予め設定されている条件又はユーザがその場で設定した条件に基づいて経路を導出する。これら条件とは、高速道路の使用の可否等である。
そして、時刻算出部41cは、候補として抽出された各目的地に到着する予想時刻を算出する(ステップS2604)。時刻算出部41cは、前記導出された経路の距離や、道路の種別(一般道路又は高速道路等)、車両の走行速度等に基づいて到着予想時刻を算出する。
そして、目的地設定部41aは、候補として抽出された目的地の絞込みを行う(ステップS2605)。すなわち、抽出された目的地候補を対象にして、さらに天気による検索を行って目的地を絞り込む。具体的には、目的地設定部41aは、候補として抽出された各目的地について、到着予想時刻における天気予報を記憶部43の気象情報43cから読み出し、検索条件として設定された天気と比較する。そして、目的地設定部41aは、設定された天気と、天気予報の天気とが一致している目的地を最終的な目的地として絞り込む。
その後、目的地設定部41aは、絞り込まれた目的地の候補の一覧を表示部45に表示する(ステップS2606)。ここで、目的地候補の一覧の表示画面の例を図28に示す。図28に示す例では、検索条件として、検索ワード「びじゅつかん」を設定し、エリアを東京23区全域に設定している。また、目的地の到着予想時刻における天気が「晴れ」のものを検索条件として絞り込んだ結果である。
図28に示すように、各条件によって絞りこまれた目的地候補が一覧となって表示されており、目的地候補毎に天気のアイコンが表示されている。これは、到着予想時刻における天気予報と、到着予想時刻から一定時間毎の天気予報とが併せて表示されている。これにより、ユーザは、目的地に到着する際の天気のみならず、その後の天気の移り変わりをも把握することが可能になる。なお、天気予報の表示は、図28に示すように一定時間毎の天気予報を併せて表示してもよいし、到着予想時刻の天気予報のみ表示してもよく、適宜設定可能である。
そして、目的地設定部41aは、一覧表示された目的地候補の中から、ユーザが選択した目的地の情報を取得すると、選択された地点を目的地として設定し(ステップS2607)、目的地設定の処理を終了する。
このようにして、目的地の到着予想時刻における天気を検索条件として目的地設定ができるため、ユーザは、希望する天気になると予想される地点を目的地とすることが可能になる。
<2−3.変形例>
以上、第2の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記第2の実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記の各実施の形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
上記実施の形態では、目的地を設定する際の検索条件として天気を設定して、目的地の候補を絞り込む構成について説明したが、検索条件に天気を含めずに抽出された目的地候補の中からユーザが天気予報に基づいて目的地を選択してもよい。
この場合、ナビゲーション装置は、ステップS2601〜ステップS2604の処理を実行した後に、抽出した目的地の候補と、各目的地の到着予想時刻における天気予報との一覧を表示する。図29にこの場合の表示の例を示す。
図29に示す例では、検索条件として、検索ワード「びじゅつかん」を設定し、エリアを東京23区全域に設定している。このように、検索ワード等の検索条件のみで抽出された目的地の候補と、それらの天気予報とを一覧表示することでユーザは、各目的地の候補の天気予報を知ることができる。ユーザは、一覧の中から希望する天気に該当する目的地を選択することにより、気象情報を考慮した目的地設定が可能となる。
また、上記実施の形態では、表示する天気予報として、到着予想時刻の天気予報やその後の一定時間毎の天気予報としていたが、目的地の種類に応じて表示する時間範囲を変更してもよい。
例えば、滞在する時間が長い目的地の場合には、表示する天気予報の時間範囲を長くし、滞在する時間が短い場合には、表示する天気予報の時間範囲を短くする等である。具体的には、目的地がキャンプ場の場合には、表示する天気予報の時間範囲を24時間とし、目的地が美術館の場合には、表示する天気予報の時間範囲を3時間とする等である。
これらの時間範囲は、予め目的地の種類に応じて設定しておいてもよく、ユーザがその都度指定してもよい。ナビゲーション装置4は、入力された検索条件や、抽出された目的地の候補に基づいて、どの時間範囲に該当するかを判断し、該当する時間範囲の天気予報を表示する。
また、目的地の種類や経路探索の結果から目的地での行動を推定し、この推定結果に応じた天気予報を表示してもよい。例えば、目的地がキャンプ場の場合や、経路探索の結果が河川に隣接している場所である場合などには、その目的地の天気予報に加えて、周辺の天気予報も表示する構成としてもよい。天気予報を表示する範囲を広げることで、河川の上流が大雨の予報である場合などに、河川が増水して危険な状況となる可能性があることを知ることができる。
また、このように目的地が危険な状況となることをナビゲーション装置4が判断し、目的地の候補をユーザに提示する際に、その旨を表示する構成としてもよい。図30にこの場合の表示の例を示す。図30は、ユーザが検索条件を入力すると、地図情報に目的地の候補を表示して、その候補地をユーザが選択することで目的地が設定される例である。図30に示す例では、ユーザがキャンプ場を目的地として設定している場合に、候補として抽出されたキャンプ場が目的地として不適である旨が表示されている。これは、ナビゲーション装置4が、候補として抽出されたキャンプ場に隣接する河川の上流の天気予報に基づいて、キャンプ場に到着してから所定時間後には危険な状況になると判断し、目的地とすることが不適である旨を表示している。
また、上記実施の形態では、目的地の天気予報を表示する構成としているが、目的地までの経路における天気予報や走行に関連する情報を表示する構成としてもよい。図31にこの場合の表示の例を示す。図31に示す例では、目的地までの各地点における天気予報や、予想される走行に注意すべき旨の情報を表示している。ユーザは、この表示を参考にして、目的地の天気のみならず、途中の天気をも考慮して目的地の設定を行うことも可能である。
また、上記実施の形態では、目的地の到着予想時刻の天気予報を検索条件としているが、ユーザが指定した時間の天気予報を検索条件としてもよい。この場合、指定した時間における目的地の天気予報が表示されることとなり、ユーザは、指定した時間の天気予報に基づいて目的地を設定することができる。
また、上記実施の形態では、天気を検索条件として目的地の候補を絞り込んだ際に、その結果と天気予報とを併せて一覧表示しているが(図28参照)、ユーザが天気を検索条件として設定し、目的地設定部41aが設定された天気に基づいて目的地を絞り込んだ場合には、単に絞り込んだ結果としての目的地の候補を表示して、天気予報の表示はしない構成としてもよい。例えば、図32に示すような表示である。この図32に示す表示は、図28で表示したものと同じ検索条件で目的地の候補を絞り込んだ結果を表示したものであって、天気予報の表示をしていない例である。ユーザ自身の設定により、天気が「晴れ」の検索条件で絞り込んでいるため、表示を省略しても、ユーザは目的地の天気予報が晴れであることを把握できるためである。
また、上記実施の形態では、ナビゲーション装置4にて目的地設定をする構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ナビゲーション装置4が、外部のナビゲーション機能を有するサーバ等と通信可能に構成されていて、ナビゲーション装置4が位置情報と検索条件とをサーバに送信すると、サーバが目的地設定や経路探索を行い、ナビゲーション装置にその結果を送信する構成であっても適用可能である。
すなわち、この場合には、サーバが上記実施の形態で説明した目的地設定や経路探索を行うこととなり、ナビゲーション装置4は目的地設定のための入力処理と、サーバから受信した経路探索結果に基づいて経路案内とを行うこととなる。
また、ナビゲーション装置4が、ユーザが所持するスマートフォン等の携帯端末と通信可能に構成されており、この携帯端末がナビゲーション機能を有する場合においても、上記サーバの場合と同様に適用可能である。この場合、携帯端末が、上記実施の形態で説明した目的地設定や経路探索の処理を行うこととなり、ナビゲーション装置4は目的地設定のための入力処理と、携帯端末から受信した経路探索結果に基づいて経路案内とを行うこととなる。
また、携帯端末を中継器として使用して、ナビゲーション装置4とサーバ装置とが通信可能に構成されている場合においても同様に適用可能である。この場合、サーバが上記実施の形態で説明した目的地設定や経路探索を行い、ナビゲーション装置4は目的地設定のための入力処理と、携帯端末を介してサーバから受信した経路探索結果に基づいて経路案内とを行うこととなる。
また、上記実施の形態では、車両として、一般的な自動車を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、4輪の自動車の他にも、特殊車両、2輪車、自転車及び船舶にも用いることができる。特殊車両とは、例えば、トレーラーや大型トラック、バスである。また、2輪車とは、オートバイであり、スクーターも含まれる。また、自転車には、人力を動力とするものの他に、電動自転車も含まれる。また、船舶とは、船であり、大型・小型を問わない。
特殊車両に用いる場合には、4輪の自動車と同様にして実現することが可能である。また、2輪車及び自転車に用いる場合は、車両に嵌め込んで使用する形式の電子機器を用いることはないため、ユーザが所持する携帯型の電子機器を用いることになる。すなわち、ユーザが所持する携帯端末に上述したナビゲーション装置の機能を持たせ、この携帯端末を用いて実現することになる。
なお、到着予想時刻を算出する際に、車両の平均的な速度を用いる場合においては、自動車、2輪車及び自転車等の車両の種類によって平均的な速度が異なる。このため、本発明が異なる複数の種類の車両に対応している場合には、到着予想時刻を算出するために用いる速度として、各車両に対応した速度が記憶されている。
また、船舶に用いる場合には、基本的な構成は、上記実施の形態で説明した構成と同様である。ただし、船舶の場合は、海上を航行するものであり、道路等は存在しない。このため、目的地までの経路は、海図等を用いて最適な航路を探索すればよい。また、船舶に用いる場合には、船舶が海上に存在する際に行う処理となるため、通信に携帯電話網や無線LANなどの無線通信を使用することができない場合がある。このような場合には、衛星通信を使用すればよい。
また、以上の説明では、車両を対象として説明していたが、本発明は車両を用いない構成としてもよい。例えば、ユーザが所持する携帯端末に上記ナビゲーション装置の機能を持たせ、同様の処理を行うことで、ユーザが徒歩で向かおうとしている目的地付近の天気情報を把握したり、天気を検索条件にして徒歩で向かおうとしている目的地の設定を行ったりすることができる。
また、以上の説明では、目的地の設定に関して説明していたが、目的地を設定していない場合に周囲の天気予報を表示する構成としてもよい。例えば、ナビゲーション装置が、昼や夕方のドライブ(近郊の運転)を買い物であると自動的に認識し、自宅周辺や店周辺の天気予報を表示する。この際に、例えば、夕立などの天気の急変が想定される場合は、洗濯物の取り込みを促す旨の表示や音声メッセージで知らせてもよい。
また、目的地の設定の有無に関わらず、走行中に雷注意報や竜巻注意情報などが発表された場合は、ナビゲーション装置がユーザに避難を促す旨の表示や音声メッセージで知らせてもよい。
また、上記各実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。