JP2014035555A - 情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】情報を記憶する記憶容量をより抑制して情報を提供する。
【解決手段】プリンター20は、携帯機器の画面サイズ用の第1カスケーディングスタイルシート(CSS)31とPCの画面サイズ用の第2CSS32と、第1CSS31及び第2CSS32に共通して用いられるHTMLデータ33と、を記憶しており、HTMLデータ33を端末機器へ送信する表示情報送信処理を実行する。また、第1CSS31及び第2CSS32のいずれを適用するかを特定する特定情報を含むレイアウト要求情報を端末機器から受信すると、この受信したレイアウト要求情報に応じて第1CSS31及び第2CSS32のうち一方を端末機器へ送信するレイアウト送信処理を実行する。このように、端末機器の画面サイズに応じた複数のCSS(レイアウト情報)を記憶すると共に、複数のCSSに共通して用いられるHTMLデータを記憶する。
【選択図】図1
【解決手段】プリンター20は、携帯機器の画面サイズ用の第1カスケーディングスタイルシート(CSS)31とPCの画面サイズ用の第2CSS32と、第1CSS31及び第2CSS32に共通して用いられるHTMLデータ33と、を記憶しており、HTMLデータ33を端末機器へ送信する表示情報送信処理を実行する。また、第1CSS31及び第2CSS32のいずれを適用するかを特定する特定情報を含むレイアウト要求情報を端末機器から受信すると、この受信したレイアウト要求情報に応じて第1CSS31及び第2CSS32のうち一方を端末機器へ送信するレイアウト送信処理を実行する。このように、端末機器の画面サイズに応じた複数のCSS(レイアウト情報)を記憶すると共に、複数のCSSに共通して用いられるHTMLデータを記憶する。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラムに関する。
従来、情報処理装置としては、表示画像を構成するオブジェクトを選択し、選択されたオブジェクトの画像データに基づいて表示画像の画像データとなる送信用データを生成し、生成した送信用データを表示装置へ送信する処理を行うプロジェクター装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この情報処理装置では、表示画像のうち選択されたオブジェクトの画像により構成された表示画面が表示されるため、不要な画像を表示してしまうことを防ぐことができる。
ところで、上述した特許文献1などの情報処理装置では、例えば、Webページなど、端末機器に情報を提供することがある。この端末機器は、例えば、携帯端末やパソコン(PC)など表示する画面サイズが異なることがあり、このような情報処理装置では、端末機器の画面サイズに応じて、表示画面のデータやURLを別々に管理するなど、提供する情報などが煩雑であった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、情報を記憶する記憶容量をより抑制して情報を提供することができる情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラムを提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の情報処理装置は、
端末機器へ情報を送信する送信手段と、
端末機器から情報を受信する受信手段と、
第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報と、前記第1の画面サイズとは異なる第2の画面サイズ用の第2レイアウト情報と、文章構造を含み前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報に共通して用いられる表示情報と、を記憶する記憶手段と、
前記表示情報を前記送信手段により前記端末機器へ送信する表示情報送信処理と、前記端末機器の画面サイズに関するサイズ情報と前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報とのうち少なくとも一方を含むレイアウト要求情報を前記端末機器から前記受信手段が受信すると該受信したレイアウト要求情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記送信手段により前記端末機器へ送信するレイアウト送信処理と、を実行する制御手段と、
を備えたものである。
端末機器へ情報を送信する送信手段と、
端末機器から情報を受信する受信手段と、
第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報と、前記第1の画面サイズとは異なる第2の画面サイズ用の第2レイアウト情報と、文章構造を含み前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報に共通して用いられる表示情報と、を記憶する記憶手段と、
前記表示情報を前記送信手段により前記端末機器へ送信する表示情報送信処理と、前記端末機器の画面サイズに関するサイズ情報と前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報とのうち少なくとも一方を含むレイアウト要求情報を前記端末機器から前記受信手段が受信すると該受信したレイアウト要求情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記送信手段により前記端末機器へ送信するレイアウト送信処理と、を実行する制御手段と、
を備えたものである。
この情報処理装置では、第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報と、第1の画面サイズとは異なる第2の画面サイズ用の第2レイアウト情報と、文章構造を含み第1レイアウト情報及び第2レイアウト情報に共通して用いられる表示情報と、を記憶しており、表示情報を端末機器へ送信する表示情報送信処理を実行する。また、端末機器の画面サイズに関するサイズ情報と、第1及び第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報とのうち少なくとも一方を含むレイアウト要求情報を端末機器から受信すると、この受信したレイアウト要求情報に基づいて第1及び第2レイアウト情報のうち一方を端末機器へ送信するレイアウト送信処理を実行する。即ち、端末機器の画面サイズに応じた複数のレイアウト情報を記憶すると共に、複数のレイアウト情報に共通して用いられる表示情報を記憶し、端末機器の画面サイズに応じたレイアウト情報を切り替えて端末機器へ送信する。このように、各画面サイズに応じた表示情報を記憶する必要がない。したがって、情報を記憶する記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。ここで、第1の画面サイズは、携帯機器の画面サイズとしてもよいし、第2の画面サイズは、携帯機器よりも画面サイズの大きい固定端末の画面サイズとしてもよい。
本発明の情報処理装置において、前記制御手段は、前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを判定させる判定要求情報を前記端末機器へ送信したのち、前記特定情報を含む前記レイアウト要求情報を前記端末機器から受信すると、該受信した特定情報に応じて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記端末機器へ送信するものとしてもよい。こうすれば、判定要求情報や、特定情報などを用いて、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。なお、前記制御手段は、前記第1の画面サイズ及び第2の画面サイズのいずれを適用するかを判定させる判定要求情報を前記端末機器へ送信したのち、前記第1の画面サイズ及び前記第2の画面サイズのいずれを適用するかに応じて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報を含む前記レイアウト要求情報を前記端末機器から受信するものとしてもよい。
本発明の情報処理装置において、前記制御手段は、前記判定要求情報を前記表示情報と共に前記端末機器へ送信する前記表示情報送信処理を実行するものとしてもよい。こうすれば、通信頻度をより抑制しつつ、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。このとき、前記制御手段は、前記判定要求情報を前記表示情報に含めて前記端末機器へ送信するものとしてもよい。
本発明の情報処理装置において、前記制御手段は、前記端末機器の画面サイズを問い合わせる問合せ情報を前記端末機器へ送信したのち、前記サイズ情報を含む前記レイアウト要求情報を前記端末機器から受信すると、該受信したサイズ情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを判定し、該判定結果に応じて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記端末機器へ送信するものとしてもよい。こうすれば、問合せ情報やサイズ情報などを用いて、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。
本発明の情報処理装置において、前記制御手段は、クッキー情報及びマークアップ言語で記述された記述データのうち少なくとも一方を用いて前記問合せ情報を前記端末機器へ送信するものとしてもよい。こうすれば、比較的容易に問合せ情報を端末機器へ送信することができる。ここで、記述データとしては、例えば、HTMLデータやXHTMLデータなどが挙げられる。
本発明の情報処理装置において、前記記憶手段は、前記表示情報としてマークアップ言語で記述された記述データを記憶し、前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報としてカスケーディングスタイルシートを記憶しているものとしてもよい。こうすれば、記述データとカスケーディングスタイルシートとを用いることにより、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。ここで、記述データとしては、例えば、HTMLデータやXHTMLデータなどが挙げられる。
本発明の情報処理装置は、画像を印刷媒体に印刷処理する印刷処理手段、を備えたものとしてもよい。印刷媒体に印刷処理する情報処理装置(印刷処理装置)は、情報を端末機器に提供することがあるため、本発明を適用する意義が高い。なお、情報処理装置としては、印刷処理装置、FAX装置、プロジェクター装置、スキャナー装置などが挙げられる。
本発明の情報処理方法は、
第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報と、前記第1の画面サイズとは異なる第2の画面サイズ用の第2レイアウト情報と、文章構造を含み前記第1レイアウト情報及び第2レイアウト情報に共通して用いられる表示情報と、を記憶する記憶手段、を備えた情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
(a)前記表示情報を端末機器へ送信する表示情報送信処理を実行するステップと、
(b)端末機器の画面サイズに関するサイズ情報と、前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報とのうち少なくとも一方を含むレイアウト要求情報を前記端末機器から受信すると該受信したレイアウト要求情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記端末機器へ送信するレイアウト送信処理を実行するステップと、
を含むものである。
第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報と、前記第1の画面サイズとは異なる第2の画面サイズ用の第2レイアウト情報と、文章構造を含み前記第1レイアウト情報及び第2レイアウト情報に共通して用いられる表示情報と、を記憶する記憶手段、を備えた情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
(a)前記表示情報を端末機器へ送信する表示情報送信処理を実行するステップと、
(b)端末機器の画面サイズに関するサイズ情報と、前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報とのうち少なくとも一方を含むレイアウト要求情報を前記端末機器から受信すると該受信したレイアウト要求情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記端末機器へ送信するレイアウト送信処理を実行するステップと、
を含むものである。
この情報処理方法では、上述した情報処理装置と同様に、端末機器の画面サイズに応じた複数のレイアウト情報を記憶すると共に、複数のレイアウト情報に共通して用いられる表示情報を記憶し、端末機器の画面サイズに応じたレイアウト情報を切り替えて端末機器へ送信する。このように、各画面サイズに応じた表示情報を記憶する必要がない。したがって、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。なお、この情報処理方法において、上述した情報処理装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した情報処理装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述した情報処理方法の各ステップを1以上のコンピューターに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを1つのコンピューターに実行させるか又は複数のコンピューターに各ステップを分担して実行させれば、上述した情報処理方法の各ステップが実行されるため、この方法と同様の作用効果が得られる。
また、本発明の情報処理システムは、
端末機器へ情報を送信する第1送信手段と、
端末機器から情報を受信する第1受信手段と、
第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報と、前記第1の画面サイズとは異なる第2の画面サイズ用の第2レイアウト情報と、文章構造を含み前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報に共通して用いられる表示情報と、を記憶する記憶手段と、
前記表示情報を前記第1送信手段により前記端末機器へ送信する表示情報送信処理と、前記端末機器の画面サイズに関するサイズ情報と、前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報とのうち少なくとも一方を含むレイアウト要求情報を前記端末機器から前記第1受信手段が受信すると該受信したレイアウト要求情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記第1送信手段により前記端末機器へ送信するレイアウト送信処理と、を実行する第1制御手段と、を備えた情報処理装置と、
画像を表示する表示手段と、
前記情報処理装置へ情報を送信する第2送信手段と、
前記情報処理装置から情報を受信する第2受信手段と、
前記レイアウト要求情報を前記第2送信手段により前記情報処理装置へ出力し、前記表示情報と、前記第1レイアウト情報及び第2レイアウト情報のうちいずれかと、を前記第2受信手段が受信すると、該受信した情報に基づいて前記表示手段に表示画面を表示させる第2制御手段と、を備えた端末機器と、
を含むものである。
端末機器へ情報を送信する第1送信手段と、
端末機器から情報を受信する第1受信手段と、
第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報と、前記第1の画面サイズとは異なる第2の画面サイズ用の第2レイアウト情報と、文章構造を含み前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報に共通して用いられる表示情報と、を記憶する記憶手段と、
前記表示情報を前記第1送信手段により前記端末機器へ送信する表示情報送信処理と、前記端末機器の画面サイズに関するサイズ情報と、前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報とのうち少なくとも一方を含むレイアウト要求情報を前記端末機器から前記第1受信手段が受信すると該受信したレイアウト要求情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記第1送信手段により前記端末機器へ送信するレイアウト送信処理と、を実行する第1制御手段と、を備えた情報処理装置と、
画像を表示する表示手段と、
前記情報処理装置へ情報を送信する第2送信手段と、
前記情報処理装置から情報を受信する第2受信手段と、
前記レイアウト要求情報を前記第2送信手段により前記情報処理装置へ出力し、前記表示情報と、前記第1レイアウト情報及び第2レイアウト情報のうちいずれかと、を前記第2受信手段が受信すると、該受信した情報に基づいて前記表示手段に表示画面を表示させる第2制御手段と、を備えた端末機器と、
を含むものである。
この情報処理システムでは、上述した情報処理装置と同様に、端末機器の画面サイズに応じた複数のレイアウト情報を記憶すると共に、複数のレイアウト情報に共通して用いられる表示情報を記憶し、端末機器の画面サイズに応じたレイアウト情報を切り替えて端末機器へ送信する。このように、各画面サイズに応じた表示情報を記憶する必要がない。したがって、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。なお、この情報処理システムにおいて、上述した情報処理装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した情報処理装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
次に本発明を具現化した一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である情報処理システム10の構成の概略を示す構成図である。この情報処理システム10は、LAN12に接続された情報処理装置としてのプリンター20と、ネットワークとしてのLAN12に接続された端末機器としてのユーザーPC40と、アクセスポイント14を中継点としてLAN12に接続された端末機器としての携帯機器50とによって構成されている。なお、図1では、説明の便宜のためプリンター20、ユーザーPC40及び携帯機器50を各1台ずつ記載したが、特にこれに限定されず、各装置が1以上存在してもよいし、ユーザーPC40及び携帯機器50のいずれか一方を省略してもよい。
プリンター20は、装置全体の制御を司るコントローラー21と、原稿を光学的に読み取ってイメージデータを生成するスキャナー部25と、印刷媒体としての記録紙へ画像を印刷処理するプリンター部26と、LAN12に接続された端末と情報の送受信を行うネットワークインタフェイス(I/F)27と、ユーザへ情報を表示可能でありユーザの指示を入力可能である操作パネル28と、を備えている。コントローラ21は、CPU22を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムを記憶し情報を書き込み消去可能なフラッシュメモリー23と、一時的にデータを記憶するRAM24と、を備えている。スキャナー部25は、図示しないが、ガラス台上の原稿または、原稿搬送装置により搬送された原稿をコンタクトイメージセンサー(CIS)によりイメージデータとして読み取るユニットとして構成されている。プリンター部26は、図示しないが、各色のインクに圧力をかけ、この加圧されたインクを記録紙に吐出して印刷処理を実行するフルカラーのインクジェット方式のユニットとして構成されている。操作パネル28は、ユーザーがプリンター20に対して各種の指示を入力するためのデバイスであり、各種の指示に応じた文字や画像が表示される表示部や、各種操作を行う操作部が設けられている。コントローラ21やスキャナー部25、プリンター部26、I/F27及び操作パネル28は、バスによって電気的に接続されている。
フラッシュメモリー23には、第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報としての第1カスケーディングスタイルシート(CSS)31や、第1の画面サイズと異なる第2の画面サイズ用の第2CSS32、マークアップ言語により記述された記述データであり第1CSS31及び第2CSS32に共通して用いられる表示情報としてのHTMLデータ33、ワールドワイドウェブ(WWW)による情報送信機能を持ったソフトウェアであるWebサーバー36、ハードウエアの情報が格納されているユーザーエージェント39などが記憶されている。第1CSS31は、文書の視覚的構造を規定するスタイルシートとして構成され、スマートフォン(SMT)などの携帯端末の画面サイズ(例えば、長さが800ピクセル以下)に合わせて作成されている。第2CSS32は、文書の視覚的構造を規定するスタイルシートとして構成され、コンピューター(PC)などの固定端末のディスプレイの画面サイズ(例えば、幅が801ピクセル以上)に合わせて作成されている。HTMLデータ33は、文章の論理構造(文章構造)を規定するデータであり、第1CSS31又は第2CSS32と組み合わされることにより、Webページの画面を構成する。ここでは、WebページごとにHTMLデータ33及び第1CSS31、又は、HTMLデータ33及び第2CSS32が、画面サイズに応じてそれぞれ対応付けられている。Webサーバー36は、CPU22により実行されると、Webブラウザーなどのクライアントソフトウェアの要求に応じて、LAN12やインターネットなどのネットワークを通じて情報を送信する。プリンター20は、Webサーバー36の実行により、第1CSS31及び第2CSS32のいずれを適用するかを判定させる判定要求情報34(後述図3参照)を端末機器へ送信する処理を実行する。また、プリンター20は、Webサーバー36の実行により、HTMLデータ33をI/F27を介して端末機器へ送信する表示情報送信処理を実行すると共に、端末機器からのレイアウト要求情報に基づいて第1CSS31及び第2CSS32のうち一方をI/F27を介して端末機器へ送信するレイアウト送信処理を実行する。ユーザーエージェント39は、プリンター20のハードウエアの構成や、キャリア名、ホストOS名、バージョン番号などの識別文字列を格納した、いわゆるHTTPユーザーエージェントの情報である。
ユーザーPC40は、ユーザーが使用する端末機器として構成されたパソコンである。このユーザーPC40は、各種制御を実行するCPU42や各種制御プログラムを記憶するフラッシュメモリー43、データを一時記憶するRAM44などを備えたコントローラー41を備えている。また、ユーザーPC40は、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶する不揮発性の大容量メモリーであるHDD45や、ネットワークに接続された外部機器との間で信号の送受信が可能なI/F47などを備えている。また、このユーザーPC40は、各種情報を表示するディスプレイ48や、ユーザーが各種指令を入力するキーボード及びマウス等の入力装置を備えている。このユーザーPC40は、ディスプレイ48に表示されたカーソル等をユーザーが入力装置を介して入力操作するとその入力操作に応じた動作を実行する機能を有する。コントローラー41やHDD45、I/F47、ディスプレイ48及び入力装置は、バスによって電気的に接続されている。このユーザーPC40は、インストールされたプログラムによりプリンター20に対して印刷処理を指令したりプリンター20の情報を表示したりする。
ユーザーPC40のHDD45には、Webページを閲覧するためのアプリケーションソフトであるWebブラウザー46や、ハードウエアの情報が格納されているユーザーエージェント49などが記憶されている。Webブラウザー46は、CPU42に実行されると、LAN12やインターネットなどのネットワークからHTMLデータなどをダウンロードし、CSSに格納されたレイアウトを解析して表示・再生する。このWebブラウザー46は、HTMLデータに格納された命令文を解釈し、それに対する応答をWebサーバーに対して実行する機能を有している。このユーザーPC40は、Webブラウザー46の実行により、判定要求情報34に対する応答である、第1CSS31及び第2CSS32のいずれを適用するかを特定する特定情報を含むレイアウト要求情報をプリンター20へ送信する処理を実行する。ユーザーエージェント49は、ユーザーPC40のハードウエアの構成や、キャリア名、ホストOS名、バージョン番号などの識別文字列を格納した、いわゆるHTTPユーザーエージェントの情報である。このユーザーエージェント49には、ハードウエアの構成として、ディスプレイ48の画面サイズの情報(例えば、1280×1024ピクセル)なども格納されている。
携帯機器50は、多機能携帯電話であるスマートフォンであり、各種制御を実行するコントローラー51や、ネットワークに接続された外部機器との間で信号の送受信が可能なI/F57、ユーザへ情報を表示可能でありユーザの指示を入力可能である操作パネル58などを備えている。コントローラー51は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムを記憶し情報を書き込み消去可能なフラッシュメモリー53と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM54とを備えている。操作パネル58は、タッチパネル式の液晶ディスプレイとして構成された表示部を備えており、ユーザーの指示をタッチ操作により入力できるようになっている。この操作パネル58では、表示部に表示された表示画面を指でなぞる際の強さや早さ、大きさなどを変更することにより、所定の画面移行がなされるよう設定されている。フラッシュメモリー53には、Webページを閲覧するためのアプリケーションソフトであるWebブラウザー56や、ハードウエアの情報が格納されているユーザーエージェント59などが記憶されている。このWebブラウザー56は、Webブラウザー46とその機能が同様であるものとし、その詳細な説明を省略する。ユーザーエージェント59は、携帯機器50のハードウエアの構成や、キャリア名、ホストOS名、バージョン番号などの識別文字列を格納した、いわゆるHTTPユーザーエージェントの情報である。このユーザーエージェント59には、ハードウエアの構成として、操作パネル58の画面サイズの情報(例えば、480×800ピクセル)なども格納されている。
次に、こうして構成された本実施形態の情報処理システム10の動作について、特に、プリンター20の情報を提供するWebページをユーザーPC40や携帯機器50で閲覧する動作について説明する。図2は、WebサーバーとWebブラウザーとの間で行われる通信の一例を表す説明図である。情報処理システム10では、プリンター20のCPU22がWebサーバー36を実行することによりWebサーバー側の処理を実行する。また、ユーザーPC40のCPU42がWebブラウザー46を実行することにより、Webブラウザー側の処理を実行し、携帯機器50のCPU52がWebブラウザー56を実行することにより、Webブラウザー側の処理を実行する。ここでは、説明の便宜のため、プリンター20とユーザーPC40との間の情報のやりとりではなく、WebサーバーとWebブラウザーとの間の情報のやりとりとして説明する。Webサーバーについては、プリンター20の印刷に関する設定情報やインクの残量などの状態情報を提供する処理をその具体例として説明する。
まず、Webブラウザーは、プリンター20に規定されたアドレス(URL)に対して、HTTPリクエストを送信する(ステップS100)。このHTTPリクエストは、Webサーバーが提供するWebページのHTMLをWebブラウザー側へ送信する要求(HTML要求)である。これを受けると、Webサーバーは、第1CSS31及び第2CSS32のいずれを適用するかを端末機器に判定させる情報である判定要求情報34を格納したHTMLデータ33をWebブラウザーへ送信する(ステップS200)。即ち、HTML要求に対して、表示画面を構成する情報を送信すると共に、端末機器の画面サイズによるCSSの判定要求を端末機器に送信するのである。なお、図2では、HTMLデータ33が第1CSS31及び第2CSS32で共用されることから、HTMLデータ33を「HTML(Common)」と表記している。図3は、端末機器に送信されるHTMLデータ33の一例の説明図である。このHTMLデータ33は、そのヘッダー部分に、第1CSS31及び第2CSS32のいずれを適用するかを端末機器に判定させる情報である判定要求情報34が格納されている。また、HTMLデータ33の本体部分35には、表示画面に表示する内容の情報が記述されている。判定要求情報34には、ユーザーPC40のWebブラウザー46や携帯機器50のWebブラウザー56などで解釈及び応答が可能な命令文が記述されている(図3参照)。この判定要求情報34には、例えば、端末機器の画面サイズの最大値が所定値以下では第1CSS31を適用する情報をWebサーバーへ返し、端末機器の画面サイズの最小値が所定値を超えると第2CSS32を適用する情報をWebサーバーへ返す命令文が記述されている。図3では、端末機器の画面サイズ(幅又は長さ)の最大値が800ピクセル以下では第1CSS31を送信させる情報を返し、端末機器の画面サイズ(幅又は長さ)の最小値が801ピクセル以上では第2CSS32を送信させる情報を返す命令文が記述されている。
このHTMLデータ33を受けたWebブラウザーは、判定要求情報34を解析し、自己の画面サイズを取得して第1CSS31及び第2CSS32のいずれを適用するかを特定する(ステップS110)。画面サイズの情報は、例えば、ユーザーPC40であれば、ユーザーエージェント49から取得することができ、携帯機器50であれば、ユーザーエージェント59から取得することができる。次に、Webブラウザーは、適用するCSSを特定した特定情報を含むレイアウト要求情報をHTTPリクエストとしてWebサーバーへ送信する(ステップS120)。例えば、ユーザーPC40であれば、特定情報には第2CSS32を適用する情報が格納され、携帯機器50であれば、特定情報には第1CSS31を適用する情報が格納されるものとする。レイアウト要求情報を含むHTTPリクエストを受信すると、Webサーバーは、特定情報に応じたCSSをWebブラウザーへ送信する(ステップS210)。例えば、WebブラウザーがユーザーPC40で実行された場合は、Webサーバーは第2CSS32を送信し、Webブラウザーが携帯機器50で実行された場合は、Webサーバー36は第1CSS31を送信するものとする。続いて、CSSを受信したWebブラウザーは、受信したCSSと、ステップS200で受信したHTMLデータ33とを用いて、画面表示処理を実行する(ステップS130)。そして、Webサーバー及びWebブラウザーは、これらの処理を、Web閲覧が終了するまで繰り返し行うのである。
図4は、ディスプレイ48に表示される設定情報表示画面60の説明図である。図5は、ディスプレイ48に表示されるプリンター情報表示画面70の説明図である。図6は、操作パネル58に表示される設定情報表示画面80の説明図である。図7は、操作パネル58に表示されるプリンター情報表示画面90の説明図である。例えば、ユーザーPC40のWebブラウザー46が実行され、プリンター20がHTML要求されたHTMLデータを送信し、ユーザーPC40からPC用の第2CSS32を適用するレイアウト要求情報を受信すると、プリンター20は、それに対応するPC用のCSSをユーザーPC40へ送信する。これを受けたユーザーPC40では、設定情報表示画面60をディスプレイ48に表示する。図4に示すように、ディスプレイ48には、設定情報表示画面60や、ユーザーが処理などを選択する際に用いるカーソル61などが表示されている。この設定情報表示画面60には、WebページのURL(アドレス)が表示入力されるアドレス入力表示欄62と、表示する情報に対応するアイコンが配列されたアイコン表示欄63と、選択可能な情報が配置された選択情報表示欄64と、選択可能な情報の内容を説明する説明情報表示欄65と、所定の処理(例えばリフレッシュ処理)を実行させる入力キー66とが配置されている。ここでは、ディスプレイ48の画面サイズに合わせた設定情報表示画面60をディスプレイ48に表示するのである。そして、選択情報表示欄64の「Printer Information」がクリックされると、プリンター20は、「Printer Information」に対応付けられたHTMLデータと、それに対応するPC用のCSSとをユーザーPC40へ送信する。これを受けたユーザーPC40では、プリンター情報表示画面70をディスプレイ48に表示する。図5に示すように、プリンター情報表示画面70には、WebページのURLが表示入力されるアドレス入力表示欄72と、プリンターの状態情報が表示される情報表示欄73と、所定の処理を実行させる入力キー76と、が配置されている。例えば、更に情報表示欄73の「Infoemation2」タブがクリックされると、プリンター20は、それに応じたHTMLデータと、それに対応するPC用のCSSとをユーザーPC40へ送信するのである。
一方、携帯機器50のWebブラウザー56が実行され、プリンター20がHTML要求されたHTMLデータを送信し、携帯機器50から携帯機器用の第1CSS31を適用するレイアウト要求情報を受信すると、プリンター20は、それに対応する携帯機器用のCSSを携帯機器50へ送信する。これを受けた携帯機器50では、設定情報表示画面80を操作パネル58に表示する。図6に示すように、設定情報表示画面80には、WebページのURLが表示入力されるアドレス入力表示欄82と、表示する情報に対応するアイコンが配列されたアイコン表示欄83と、選択可能な情報が配置された選択情報表示欄84と、所定の処理を実行させる入力キー86とが配置されている。ここでは、例えば、第1CSS31に基づき、設定情報表示画面60に対して、各オブジェクトのサイズを変更し、説明情報表示欄65を省略するなどして、操作パネル58の画面サイズに合わせた設定情報表示画面80を操作パネル58に表示するのである。このとき、HTMLデータは、設定情報表示画面60と設定情報表示画面80とで共用されるため、フラッシュメモリー23の記憶容量をより抑制することができ、HTMLデータの管理が容易である。更に、HTMLデータを共用されるため、設定情報表示画面60と設定情報表示画面80とは同じURLとすることができ、URLの管理も容易である。そして、選択情報表示欄84の「Printer Information」がタッチ操作されると、プリンター20は、「Printer Information」に対応付けられたHTMLデータと、それに対応する携帯機器用のCSSとを携帯機器50へ送信する。これを受けた携帯機器50では、プリンター情報表示画面90を操作パネル58に表示する。図7に示すように、プリンター情報表示画面90には、WebページのURLが表示入力されるアドレス入力表示欄92と、プリンターの状態情報が表示される情報表示欄93と、所定の処理を実行させる入力キー96と、が配置されている。例えば、更に情報表示欄93の「Infoemation2」キーがタッチ操作されると、それに応じたHTMLデータと、それに対応する携帯機器用のCSSとを携帯機器50へ送信するのである。このように、サイズが異なる画面に対して共通するHTMLデータを用い、CSSを切り分けることによって実現するのである。
ここで、プリンター20がWebページを提供する場合に、端末機器のハードウエア情報を含むHTTPユーザーエージェントをプリンター20が管理し、HTTPユーザーエージェントを参照して、情報の提供先がPCなどの端末か、携帯機器であるかを判断し、異なるURLにリダイレクトさせることが一般に行われている。この場合は、ユーザーエージェント39を逐次更新しなければならなくなり、更に、PCと携帯端末とで異なるHTMLデータ及びURLでWebページを管理しなければならず、記憶容量を多く要するし、管理が煩雑である。プリンター20では、PCと携帯端末とでHTMLデータを共用するから、HTMLデータ及びURLを単一とすることができ、記憶容量をより抑制すると共に、容易に管理することができる。また、新たな機種が多数加わっていく端末機器の情報をHTTPユーザーエージェントに追加していくという、HTTPユーザーエージェントの保守作業をより抑制することもできる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のI/F27が本発明の送信手段及び受信手段に相当し、第1CSS31が第1レイアウト情報及びカスケーディングスタイルシートに相当し、第2CSS32が第2レイアウト情報及びカスケーディングスタイルシートに相当し、HTMLデータ33が表示情報及び記述データに相当し、コントローラー21が制御手段に相当し、判定要求情報34が判定要求情報に相当し、記録紙が印刷媒体に相当し、プリンター部26が印刷処理手段に相当する。なお、本実施形態では、プリンター20の動作を説明することにより本発明の情報処理方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のプリンター20によれば、携帯機器の画面サイズ用の第1CSS31とPCの画面サイズ用の第2CSS32と、文章構造を含み第1CSS31及び第2CSS32に共通して用いられるHTMLデータ33(表示情報)と、をフラッシュメモリー23に記憶しており、HTMLデータ33を端末機器へ送信する表示情報送信処理を実行する。また、第1CSS31及び第2CSS32のいずれを適用するかを特定する特定情報を含むレイアウト要求情報を受信すると、この受信したレイアウト要求情報に応じて第1CSS31及び第2CSS32のうち一方を端末機器へ送信するレイアウト送信処理を実行する。即ち、端末機器の画面サイズに応じた複数のCSS(レイアウト情報)を記憶すると共に、複数のCSSに共通して用いられるHTMLデータを記憶し、端末機器の画面サイズに応じたCSSを切り替えて端末機器へ送信する。このように、各画面サイズに応じたHTMLデータ33を記憶する必要がない。したがって、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。また、複数の画面サイズでHTMLデータ33を共用するため、複数の画面サイズがあってもHTMLデータ及びWebページのアドレスを統一することが可能であり、HTMLデータやそのアドレスなどの管理の煩雑さをより抑制することができる。したがって、より容易な管理で情報を提供することができる。更に、複数の画面サイズでHTMLデータ33を共用するため、複数の画面サイズがあってもHTMLデータ及びWebページのアドレスを統一することが可能であり、情報処理システムの開発効率をより高めることができ、また、品質をより安定させることができる。
また、第1CSS31及び第2CSS32のいずれを適用するかを判定させる判定要求情報34を端末機器へ送信したのち、特定情報を含むレイアウト要求情報を端末機器から受信すると、受信した特定情報に応じて第1CSS31及び第2CSS32のうち一方を端末機器へ送信する。このため、判定要求情報や、特定情報などを用いて、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。更に、判定要求情報34をHTMLデータ33と共に端末機器へ送信するため、通信頻度をより抑制しつつ、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。更にまた、マークアップ言語で記述された記述データとしてのHTMLデータ33とレイアウト情報としてのカスケーディングスタイルシートを記憶しているため、これらを用いることにより、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。そして、プリンター部26を備えるプリンター20は、情報を端末機器に提供することがあるため、本発明を適用する意義が高い。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、判定要求情報34をHTMLデータ33と共に端末機器へ送信するものとしたが、特にこれに限定されず、判定要求情報34をHTMLデータと別に端末機器へ送信するものとしてもよい。こうしても、PC用と携帯機器用のHTMLデータ33を共用するから、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。なお、判定要求情報34は、HTMLデータの送信時にHTMLデータのヘッダーに格納されるものとしてもよいし、予めHTMLデータ33に格納されているものとしてもよい。
上述した実施形態では、特に説明しなかったが、端末機器が第1CSS31を適用するか第2CSS32を適用するかを特定したCSSの情報を保持するものとしてもよい。こうすれば、判定要求情報34の送信が1回で済む。また、判定要求情報34を毎回送信して、特定情報を含むレイアウト情報を毎回取得するものとしてもよい。こうしても、PC用と携帯機器用のHTMLデータ33を共用するから、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。
上述した実施形態では、第1CSS31及び第2CSS32のいずれかを適用するかを判定させる判定要求情報34を用いたが、特にこれに限定されず、第1の画面サイズ及び第2の画面サイズのいずれを適用するかを判定させる判定要求情報を用いるものとしてもよい。こうしても、画面サイズに基づいて、適用するCSSを特定することができる。
上述した実施形態では、マークアップ言語で記述されたHTMLデータ33と第1CSS31及び第2CSS32とをフラッシュメモリー23に記憶するものとしたが、複数のレイアウト情報と複数のレイアウト情報に共用して用いられる表示情報とによりWebページを構成するものとすれば、フラッシュメモリー23に記憶する情報は、特にこれらに限定されない。
上述した実施形態では、プリンター20が判定要求情報34を端末機器へ送信したあとその応答である特定情報を含むレイアウト要求を受信すると、端末機器の画面サイズに応じたCSSを端末機器へ送信するものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、端末機器の画面サイズに関するサイズ情報を含むレイアウト要求情報を端末機器から受信したのち、サイズ情報に応じたCSSを端末機器へ送信するものとしてもよい。図8は、サイズ情報を用いた、WebサーバーとWebブラウザーとの間の別の通信の説明図である。以下、説明したものと同様のステップについては、同じステップ番号を付してその詳細な説明を省略する。この処理では、例えば、Webブラウザー(端末機器)から、端末機器の画面サイズに関するサイズ情報を含むHTML要求及びレイアウト要求をHTTPリクエストとしてWebサーバー(プリンター20)へ送信する(ステップS300)。サイズ情報は、ユーザーエージェント49やユーザーエージェント59から取得することができる。また、HTTPリクエストのヘッダー部分に、サイズ情報を格納することができる。この要求を受けると、Webサーバーは、サイズ情報から端末機器の画面サイズを取得し、CSSを特定する(ステップS400)。そして、Webサーバーは、HTMLデータ33をWebブラウザーへ送信すると共に(ステップS410)、特定した情報に基づいて、第1CSS31及び第2CSS32のうちいずれか一方を端末機器へ送信する(ステップS420)。そして、Webブラウザーは、受信したHTMLデータ33とCSSとを用いて画面表示処理を実行する(ステップS130)。こうしても、PC用と携帯機器用のHTMLデータ33を共用するから、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。
あるいは、図9に示すように、Webサーバーが端末機器の画面サイズに関するサイズ情報の送信を要求し、サイズ情報を含むレイアウト要求情報を端末機器から受信したのち、サイズ情報に応じたCSSを端末機器へ送信するものとしてもよい。図9は、サイズ情報を用いた、WebサーバーとWebブラウザーとの間の別の通信の説明図である。この処理では、例えば、WebブラウザーがHTTPリクエスト(HTML要求)を送信し(ステップS500)、これを受けると、Webサーバーは、サイズ情報の送信要求(問合せ情報)をWebブラウザーへ送信する(ステップS600)。このとき、HTMLのヘッダーに、端末機器の画面サイズを返信する旨の記述を格納し、本体部分35にHTMLデータ33を格納したHTMLデータをWebブラウザーへ送信するものとする。これを受けたWebブラウザーは、ヘッダーの記述を解析し、ユーザーエージェントから画面サイズの値を取得し、サイズ情報を格納したレイアウト要求情報をWebサーバーへ送信する(ステップS510)。この要求を受けると、Webサーバーは、サイズ情報から端末機器の画面サイズを取得し、CSSを特定する(ステップS400)。そして、Webサーバーは、特定した情報に基づいて、第1CSS31及び第2CSS32のうちいずれか一方を端末機器へ送信する(ステップS610)。そして、Webブラウザーは受信したHTMLデータ33とCSSとを用いて画面表示処理を実行する(ステップS130)。こうしても、PC用と携帯機器用のHTMLデータ33を共用するから、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。
あるいは、図10に示すように、Webサーバーが端末機器の画面サイズに関するサイズ情報の送信をリダイレクト用HTMLデータを用いて要求し、Getパラメーターを用いサイズ情報を含むHTTPリクエストを端末機器から受信したのち、サイズ情報に応じたCSSを端末機器へ送信するものとしてもよい。図10は、リダイレクト用HTMLを用いた、WebサーバーとWebブラウザーとの間の別の通信の説明図である。この処理では、例えば、WebブラウザーがHTTPリクエスト(HTML要求)を送信し(ステップS700)、これを受けると、Webサーバーは、サイズ情報の送信要求(問合せ情報)をWebブラウザーへ送信する(ステップS800)。このとき、リダイレクト用のHTMLデータにサイズ情報の送信要求を格納して送信するものとする。これを受けたWebブラウザーは、ユーザーエージェントから画面サイズの値を取得し、Getパラメーターを用いてサイズ情報を伝えるHTTPリクエスト(HTML要求)をWebサーバーへリダイレクト(送信)する(ステップS710)。Getパラメーターとしては、例えば、「http://www.…/index.html?device-width=480」などの記述をURLの語尾に加えるものとしてもよい。この要求を受けると、Webサーバーは、サイズ情報から端末機器の画面サイズを取得し、CSSを特定する(ステップS400)。そして、Webサーバーは、HTMLデータ33をWebブラウザーへ送信すると共に、特定した情報に基づいて第1CSS31及び第2CSS32のうちいずれか一方を端末機器へ送信する(ステップS810)。そして、Webブラウザーは受信したHTMLデータ33とCSSとを用いて画面表示処理を実行する(ステップS130)。こうしても、PC用と携帯機器用のHTMLデータ33を共用するから記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。また、Getパラメーターを用いてサイズ情報を端末機器から取得するものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、Postパラメーターを用いてサイズ情報を端末機器から取得するものとしてもよい。
あるいは、図11に示すように、Webサーバーが端末機器の画面サイズに関するサイズ情報の送信をリダイレクト用HTMLデータを用いて要求し、クッキー情報を用い、サイズ情報を含むHTTPリクエストを端末機器から受信したのち、サイズ情報に応じたCSSを端末機器へ送信するものとしてもよい。図11は、サイズ情報を用いクッキー情報を用いた、WebサーバーとWebブラウザーとの間の別の通信の説明図である。この処理では、例えば、WebブラウザーがHTTPリクエスト(HTML要求)を送信する(ステップS900)。例えば、このとき、クッキー情報がないものとする。次に、これを受けたWebサーバーは、サイズ情報の送信要求(問合せ情報)をWebブラウザーへ送信する(ステップS1000)。このとき、リダイレクト用のHTMLデータにサイズ情報の送信要求を格納して送信するものとする。また、クッキー情報がない場合には、スクリプトでブラウザーにクッキーを書き込み、リダイレクトさせるものとする。これを受けたWebブラウザーは、ユーザーエージェントから画面サイズの値を取得しクッキー情報にこの画面サイズの値を書き込み、サイズ情報を伝えるHTTPリクエスト(HTML要求)をWebサーバーへリダイレクト(送信)する(ステップS910)。この要求を受けると、Webサーバーは、サイズ情報から端末機器の画面サイズを取得し、CSSを特定する(ステップS400)。そして、Webサーバーは、HTMLデータをWebブラウザーへ送信すると共に、特定した情報に基づいて第1CSS31及び第2CSS32のうちいずれか一方を端末機器へ送信する(ステップS1010)。そして、Webブラウザーは受信したHTMLデータ33とCSSとを用いて画面表示処理を実行する(ステップS130)。こうしても、PC用と携帯機器用のHTMLデータ33を共用するから、記憶容量をより抑制して情報を提供することができる。
上述した実施形態では、端末機器の画面サイズに関するサイズ情報を、画面のピクセル数として説明したが、特にこれに限定されない。例えば、端末機器が、縦長の画面であるか、横長の画面であるかに基づいて、適用するCSSを特定するものとしてもよい。また、画面の長さ又は幅のピクセル数のほか、長さ×幅の総ピクセル数をサイズ情報としてもよい。
上述した実施形態では、PC用の画面サイズと、携帯端末用の画面サイズとの2種類のCSSを記憶して、端末機器へ情報を提供するものとして説明したが、特にこれに限定されず、3種類以上の画面サイズのCSSを記憶して、端末機器へ情報を提供するものとしてもよい。こうすれば、より、多種の端末機器へ、より適した情報を提供することができる。
上述した実施形態では、記述データとしてHTMLデータを用いるものとしたが、これに限定されず、例えば、マークアップ言語の記述データとして、XHTMLデータなどを用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、HTMLデータ33を送信する表示情報送信処理を実行したのちに、CSSを送信するレイアウト送信処理を実行するものとしたが、例えばサイズ情報を取得する場合などには、表示情報送信処理及びレイアウト送信処理の実行順はどちらを先に行ってもよい。
上述した実施形態では、LAN12にプリンター20やユーザーPC40が接続した情報処理システム10として説明したが、通信の形態は特にLAN12に限定されず、例えば、赤外線通信やアドホックモードなどの1対1の通信としてもよいし、無線LANや、Wi−Fiなどの無線通信としてもよいし、インターネットとしてもよい。
上述した実施形態では。本発明をスキャナー部25及びプリンター部26を備えたマルチファンクションプリンターに構成されたプリンター20として説明したが、スキャナー部25を省略したプリンターとしてもよい。また、プリンター部26は、カラープリンター機構としたが、特にこれに限定されず、モノクロプリンターとしてもよい。更に、上述した実施形態では、プリンター20として説明したが、Webページを提供する装置であれば特にこれに限定されず、例えば、FAX装置、プロジェクター装置、スキャナー装置などに適用することができる。また、端末機器としては、例えば、固定式のデスクトップ型や携帯式のノート型などのサーバやワークステーションを含むコンピュータ類、テレビやビデオ、HDDレコーダ、DVDプレーヤ、フォトビューアなどの映像機器類、デジタルカメラ、デジタルビデオ、スキャナーなどの画像処理機器類、固定電話や携帯電話などの通信機器類、固定式または携帯式のゲーム機器類などが挙げられる。これら、端末機器として挙げた機器を本発明の情報処理装置としてもよい。更にまた、上述した実施形態では、プリンター20として説明したが、情報処理方法としてもよいし、この方法を実行するプログラムとしてもよいし、情報処理装置と端末装置とを備えた情報処理システムとしてもよい。
10 情報処理システム、12 LAN、14 アクセスポイント、20 プリンター、21 コントローラー、22 CPU、23 フラッシュメモリー、24 RAM、25 スキャナー部、26 プリンター部、27 ネットワークインターフェイス(I/F)、28 操作パネル、31 第1カスケーディングスタイルシート(CSS)、32 第2CSS、33 HTMLデータ、34 判定要求情報、35 本体部分、36 Webサーバー、39 ユーザーエージェント、40 ユーザーPC、41 コントローラー、42 CPU、43 フラッシュメモリー、44 RAM、45 HDD、46 Webブラウザー、47 I/F、48 ディスプレイ、49 ユーザーエージェント、50 携帯機器、51 コントローラー、52 CPU、53 フラッシュメモリー、54 RAM、56 Webブラウザー、57 I/F、58 操作パネル、59 ユーザーエージェント、60 設定情報表示画面、61 カーソル、62 アドレス入力表示欄、63 アイコン表示欄、64 選択情報表示欄、65 説明情報表示欄、66 入力キー、70 プリンター情報表示画面、72 アドレス入力表示欄、73 情報表示欄、76 入力キー、80 設定情報表示画面、82 アドレス入力表示欄、83 アイコン表示欄、84 選択情報表示欄、86 入力キー、90 プリンター情報表示画面、92 アドレス入力表示欄、93 情報表示欄、96 入力キー。
Claims (9)
- 端末機器へ情報を送信する送信手段と、
端末機器から情報を受信する受信手段と、
第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報と、前記第1の画面サイズとは異なる第2の画面サイズ用の第2レイアウト情報と、文章構造を含み前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報に共通して用いられる表示情報と、を記憶する記憶手段と、
前記表示情報を前記送信手段により前記端末機器へ送信する表示情報送信処理と、前記端末機器の画面サイズに関するサイズ情報と前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報とのうち少なくとも一方を含むレイアウト要求情報を前記端末機器から前記受信手段が受信すると該受信したレイアウト要求情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記送信手段により前記端末機器へ送信するレイアウト送信処理と、を実行する制御手段と、
を備えた情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを判定させる判定要求情報を前記端末機器へ送信したのち、前記特定情報を含む前記レイアウト要求情報を前記端末機器から受信すると、該受信した特定情報に応じて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記端末機器へ送信する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記判定要求情報を前記表示情報と共に前記端末機器へ送信する前記表示情報送信処理を実行する、請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記端末機器の画面サイズを問い合わせる問合せ情報を前記端末機器へ送信したのち、前記サイズ情報を含む前記レイアウト要求情報を前記端末機器から受信すると、該受信したサイズ情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを判定し、該判定結果に応じて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記端末機器へ送信する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、クッキー情報及びマークアップ言語で記述された記述データのうち少なくとも一方を用いて前記問合せ情報を前記端末機器へ送信する、請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記記憶手段は、前記表示情報としてマークアップ言語で記述された記述データを記憶し、前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報としてカスケーディングスタイルシートを記憶している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
画像を印刷媒体に印刷処理する印刷処理手段、を備えた情報処理装置。 - 第1の画面サイズ用の第1レイアウト情報と、前記第1の画面サイズとは異なる第2の画面サイズ用の第2レイアウト情報と、文章構造を含み前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報に共通して用いられる表示情報と、を記憶する記憶手段、を備えた情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
(a)前記表示情報を端末機器へ送信する表示情報送信処理を実行するステップと、
(b)端末機器の画面サイズに関するサイズ情報と、前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のいずれを適用するかを特定する特定情報とのうち少なくとも一方を含むレイアウト要求情報を前記端末機器から受信すると該受信したレイアウト要求情報に基づいて前記第1レイアウト情報及び前記第2レイアウト情報のうち一方を前記端末機器へ送信するレイアウト送信処理を実行するステップと、
を含む情報処理方法。 - 請求項8に記載の情報処理方法の各ステップを1以上のコンピューターが実行する、プログラム。
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