JP2014035417A - 光量調整装置およびそれを用いた光学機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】光軸に直交した面内を直進スライドする一対のスライド絞り羽根と、カニばさみ式の揺動羽根の対を組み合わせ、省スペースで安価な光量調整装置およびそれを用いた光学機器を提供する。
【解決手段】一対の第1組の第1固定ピン及び一対の第2組の第1固定ピンを備えた固定地板部材と、第1組の第1固定ピンの一方及び第2組の第1固定ピンの一方が係合する一対の第1直進ガイド及び第2固定ピンを備えた第1スライド絞り羽根と、第1組の第1固定ピンの他方及び第2組の第1固定ピンの他方が係合する一対の第2直進ガイド及び第3固定ピンを備え、第1スライド絞り羽根とは逆方向に変位する第2スライド絞り羽根と、第1組の第1固定ピンの夫々と第2固定ピンに係合し、第1スライド絞り羽根に連動する第1組の第1揺動絞り羽根と、第2組の第1固定ピンの夫々と第3固定ピンに係合し、第2スライド絞り羽根に連動する第2組の第2揺動絞り羽根を有する。
【選択図】図1
【解決手段】一対の第1組の第1固定ピン及び一対の第2組の第1固定ピンを備えた固定地板部材と、第1組の第1固定ピンの一方及び第2組の第1固定ピンの一方が係合する一対の第1直進ガイド及び第2固定ピンを備えた第1スライド絞り羽根と、第1組の第1固定ピンの他方及び第2組の第1固定ピンの他方が係合する一対の第2直進ガイド及び第3固定ピンを備え、第1スライド絞り羽根とは逆方向に変位する第2スライド絞り羽根と、第1組の第1固定ピンの夫々と第2固定ピンに係合し、第1スライド絞り羽根に連動する第1組の第1揺動絞り羽根と、第2組の第1固定ピンの夫々と第3固定ピンに係合し、第2スライド絞り羽根に連動する第2組の第2揺動絞り羽根を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズ交換が可能な、あるいは、レンズを一体に有する、スチルカメラやビデオカメラ等に好適な光量調整装置およびそれを用いた光学機器に関するものである。
従来、スチルカメラやビデオカメラの撮影光学系に用いられる光量調整装置には、光軸上に開口部を設けた地板とカバーの間に2枚の絞り羽根が移動自在に挟まれているものがある。この2枚の光量調整羽根は、一対のスライド絞り羽根として、光軸に直交する面内において互いに逆方向に直進スライド移動し、開口部形状を自在に可変し、光量を調整することが可能である。
この光量調整装置では、光量調整羽根の構成枚数が2枚であるために、小絞り側の絞り開口形状は略菱形となる。このため、点光源から出るボケ形状・面反射ゴーストの形状が菱形に見え、高級・高精度な撮像装置には品位的に適さない。しかしながら、この光量調整装置は、スペース効率が良く、かつ廉価であるため、コンシューマ向けの撮影光学系に用いられることが多い。
また、上述したものとは別に、光軸上に開口部を設けたベース部材とカバーの間に3枚以上の光量調整羽根が移動自在に挟まれた、いわゆる虹彩絞りが知られる。この3枚以上の光量調整羽根は、羽根駆動リング上に時計回りあるいは反時計回りに重ねられて配置される。そして、この虹彩絞りには、連結部材を介して、光軸中心に回動する羽根駆動リングに駆動源(例えばガルバノメータ又はステッピングモータ)が連結されている。
ここで、虹彩絞りでは、ベース部材に設けられた回転軸ピンに光量調整羽根の穴が回転可能に嵌合し、羽根駆動リングに設けられた駆動ピンが光量調整羽根の長穴部に嵌合する。そして、他の光量調整羽根も同一構造により支持される。このようにして、羽根駆動リングが光軸を中心に回転することにより、複数枚の光量調整羽根を連動して揺動させ、開口形状を変化させることで開口を通過する光量を調整することが可能である。
この虹彩絞り装置は、3枚以上の光量調整羽根により開口形状が決定されるため、小絞り時の開口形状が多角形となり、点光源からでるボケ形状・面反射ゴーストの形状が円形に近くなり、高級・高精度な撮像装置に搭載されている。近年、コンシューマ向けの撮像装置においても高画質、高精度な撮像装置が求められるようになり、点光源からでるボケ形状・面反射ゴーストの形状の品位を上げるため、多角形形状の開口形状となる光量調整装置が必要となってきている。
特許文献1では、絞り羽根の駆動機構として、光軸と直交した面内を直進スライドする羽根構成で、相対的に逆方向に絞り羽根を移動させて開口部の開口形状を変化させる構成としながら、3枚以上の絞り羽根を用いた直進スライド式の光量調整装置が開示される。具体的には、3枚の絞り羽根による開口部が5角形、4枚の絞り羽根による開口部が6角形より成る光量調整装置が開示されている。
また、特許文献2では、互いに逆方向に直進して変位する一対のスライド絞り羽根と、二対の揺動絞り羽根を組合せ、羽根駆動リングにて構成された光量調整装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1の様に、3枚以上で構成される直進スライド式の光量調整装置では、複数の絞り羽根のうち、移動する移動量が大きい絞り羽根と小さい絞り羽根の複数の絞り羽根を組み合わせて開口部の多角形の辺(開口縁)を構成する。このため、2枚の絞り羽根を用いた場合に比べて絞り羽根の移動量が大きくなり、コンシューマ向けのカメラの様な小型の撮影光学系に対するレンズ鏡筒には不向きである。
また、従来技術である複数枚の羽根で構成される虹彩絞りでは、光軸を中心に周方向へ羽根を配置し、また、羽根駆動リングで羽根を開閉させる為、周方向にスペースが必要である。特許文献2の様な光量調整装置も羽根駆動リングで羽根を開閉させるため、同様に周方向にスペースが必要である。また、部品点数が多いためコストアップを避けることができない。
本発明の目的は、光軸に直交した面内を直進スライドする一対のスライド絞り羽根と、カニばさみ式の揺動羽根の対を組み合わせ、省スペースで安価な光量調整装置およびそれを用いた光学機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、開口部、一対の第1組の第1固定ピンおよび一対の第2組の第1固定ピンを備えた固定地板部材と、前記第1組の第1固定ピンの一方および前記第2組の第1固定ピンの一方が係合する長手方向に伸びた一対の第1直進ガイドおよび第2固定ピンを備え、前記長手方向へ変位して前記開口部の一部を遮光する第1スライド絞り羽根と、前記第1組の第1固定ピンの他方および前記第2組の第1固定ピンの他方が係合する前記長手方向に伸びた一対の第2直進ガイドおよび第3固定ピンを備え、前記長手方向へ前記第1スライド絞り羽根とは逆方向に変位して前記開口部の一部を遮光する第2スライド絞り羽根と、前記第1組の第1固定ピンの夫々と前記第2固定ピンに係合し、前記第1スライド絞り羽根の前記長手方向の変位に連動して前記開口部の一部を遮光する第1組の第1揺動絞り羽根と、前記第2組の第1固定ピンの夫々と前記第3固定ピンに係合し、前記第2スライド絞り羽根の前記長手方向の変位に連動して前記開口部の一部を遮光する第2組の第2揺動絞り羽根と、を有することを特徴とする。
上記光量調整装置を用いた光学機器も本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、光軸に直交した面内を直進スライドする一対のスライド絞り羽根と、カニばさみ式の揺動羽根の対を組み合わせ、省スペースで安価な光量調整装置およびそれを用いた光学機器を提供できる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(光学機器)
図9は、本発明の実施形態に係る光量調整装置を用いた光学機器のブロック構成図である。221はCCD等の固体撮像素子であり、222は第2のレンズ保持枠201bを駆動するズーム駆動源で不図示のズームアクチュエータ等を含む。223は第4のレンズ保持枠201dを駆動するフォーカス駆動源で不図示のフォーカスアクチュエータ等を含む。また12aは絞り駆動源である。
(光学機器)
図9は、本発明の実施形態に係る光量調整装置を用いた光学機器のブロック構成図である。221はCCD等の固体撮像素子であり、222は第2のレンズ保持枠201bを駆動するズーム駆動源で不図示のズームアクチュエータ等を含む。223は第4のレンズ保持枠201dを駆動するフォーカス駆動源で不図示のフォーカスアクチュエータ等を含む。また12aは絞り駆動源である。
225はズームエンコーダー、227はフォーカスエンコーターである。エンコーダー225、227は、それぞれ第2のレンズ保持枠201b、第4のレンズ保持枠201dの光軸方向の位置を検出する。なお、第2のレンズ保持枠201bの駆動源として不図示のズームアクチュエータにDCモーターを用いる場合には、ボリューム等のアブソリュートエンコーダーを用いる、あるいは磁気式エンコーダを用いることでも構わない。また、駆動源にステップモーターを用いる場合には、基準位置に保持枠を配置してから、ステップモーターに入力する動作パルス数を連続してカウントする方法が一般的である。
226は絞りエンコーダーであり、絞り駆動源であるモーターの内部にホール素子を配置し、ローターとステーターの回転位置関係を検出する方式のものなどが知られている。228はカメラ信号処理回路であり、固体撮像素子221の出力に対して所定の増幅やガンマ補正などを施す。これらの所定の処理を受けた映像信号のコントラスト信号は、AEゲート229、AFゲート230を通過する。即ち、露出決定及びピント合わせのために最適な信号取り出し範囲が、全画面内の内でこれらのゲートにて設定される。このゲートの大きさは可変である場合や、複数設けられる場合もあるが、ここではその詳細は記述しない。
231はAF(オートフォーカス)のためのAF信号処理回路であり、映像信号の高周波成分に関する一つもしくは複数の出力を生成する。233はズームスイッチ、234はズームトラッキングメモリであり、変倍に際して被写体距離と第2のレンズ保持枠201b位置に応じて採るべき第4のレンズ保持枠201dの位置情報を記憶する。なお、ズームトラッキングメモリ234としては、CPU232内のメモリを使用してもよい。
上記した構成で、例えば撮影者によりズームスイッチ233が操作されると、CPU232はズームトラッキングメモリ234の情報を基に算出した第2のレンズ保持枠201bと第4のレンズ保持枠201dの所定の位置関係が保たれるように制御する。即ち、ズームエンコーダー225の検出結果となる現在の第2のレンズ保持枠201bの光軸方向の位置と算出された第2のレンズ保持枠201bのあるべき位置が一致するように、ズーム駆動源222を駆動制御する。
また、フォーカスエンコーター227の検出結果となる現在の第4のレンズ保持枠201dの光軸方向の位置と算出された第4のレンズ保持枠201dのあるべき位置が一致するように、フォーカス駆動源223を駆動制御する。
また、オートフォーカス動作ではAF信号処理回路231の出力がピークを示すように、CPU232はフォーカス駆動源223を駆動制御する。更に、適正露出を得るために、CPU232はAEゲート229を通過したY信号の出力の平均値が所定値となるように制御する。即ち、絞りエンコーダー226の出力がこの所定値となるように、絞り駆動源12aを駆動制御して開口径をコントロールする。
鏡筒構造に関し、被写体側から順に固定のレンズ群は第1のレンズ保持枠201aにより保持され、可動のレンズ群は2本のガイド軸により光軸方向に進退可能に第2のレンズ保持枠201bにより保持される。固定のレンズ群は第3のレンズ保持枠201cにより保持され、可動のレンズ群は2本のガイド軸により光軸方向に進退可能に第4のレンズ保持枠201dにより保持される。結像面側最終端のCCDは後部鏡筒で保持される。
そして、第2のレンズ保持枠201b、第4のレンズ保持枠201dは、それぞれ第1のレンズ保持枠201a、後部鏡筒の内部に内包される。レンズ鏡筒としての外観は、第1のレンズ保持枠201a、第3のレンズ保持枠201c、後部鏡筒、又は第1のレンズ保持枠201aと後部鏡筒にて、略密閉された、いわゆる積み上げ型の鏡筒構造となっている。
(光量調整装置)
以下、正面図を図2に示す第1の実施形態に係る光量調整装置について説明する。図1(a)で12aは、複数の絞り羽根の駆動源であり、具体的にはガルバノメータ又はステッピングモータが用いられる。120は、駆動源12aの出力軸に連結される羽根駆動レバーである。
以下、正面図を図2に示す第1の実施形態に係る光量調整装置について説明する。図1(a)で12aは、複数の絞り羽根の駆動源であり、具体的にはガルバノメータ又はステッピングモータが用いられる。120は、駆動源12aの出力軸に連結される羽根駆動レバーである。
固定地板部材である地板129には、開放時の開口部としての円形状の固定絞り129eが形成されている。また地板129には、第1組の第1固定ピン(129a、129c)、第2組の第1固定ピン(129b、129d)が形成されている。
第1組の第1固定ピンの一方(129a)および第2組の第1固定ピンの一方(129b)は、後述する第1スライド絞り羽根121の直進ガイドに係合する案内ピンとして機能する。また、第1組の第1固定ピンの他方(129c)および第2組の第1固定ピンの他方(129d)は、後述する第2スライド絞り羽根122の直進ガイドに係合する案内ピンとして機能する。
第1組の第1固定ピンの一方(129a)および第2組の第1固定ピンの一方(129b)は、後述する第1スライド絞り羽根121の直進ガイドに係合する案内ピンとして機能する。また、第1組の第1固定ピンの他方(129c)および第2組の第1固定ピンの他方(129d)は、後述する第2スライド絞り羽根122の直進ガイドに係合する案内ピンとして機能する。
開放時の開口部129eに対し、一対のスライド絞り羽根121、122、一対の揺動絞り羽根123a、123b、一対の揺動絞り羽根123c、123dで開口部の形状が定まる。即ち、これらの絞り羽根が開放時の開口部129eの一部を遮光する。なお、図1(a)に示す130は羽根押さえ部材であり、各絞り羽根は地板129と羽根押さえ部材130の間で移動可能に保持される。
(スライド絞り羽根の作動)
第1スライド絞り羽根121には、地板129の一対の第1固定ピンの一方である案内ピン129a(129b)に係合する第1直進ガイド121b(121c)が形成されている。更に駆動レバー120の駆動ピン120aに係合する長手方向に伸びた長穴121aが形成されている。
第1スライド絞り羽根121には、地板129の一対の第1固定ピンの一方である案内ピン129a(129b)に係合する第1直進ガイド121b(121c)が形成されている。更に駆動レバー120の駆動ピン120aに係合する長手方向に伸びた長穴121aが形成されている。
一方、第2スライド絞り羽根122には、地板129の一対の第1固定ピンの他方である案内ピン129c(129d)に係合する第2直進ガイド122b(122c)が形成されている。更に駆動レバー120の駆動ピン120bに係合する長穴122aが形成されている。
駆動源12aからの回動力は、後述する駆動レバー120に連結され、開口部129eの中心に対して対称的に設けられた一対のスライド絞り羽根121、122に伝達される。そして、一対のスライド絞り羽根121、122は、案内ピン129a〜dに係合する上述した直進ガイドに沿って、互いに逆方向に上述した長手方向に変位する。
(揺動絞り羽根の作動)
第1スライド絞り羽根121には、第1組の第1揺動絞り羽根としての揺動絞り羽根123a、123bの羽根を揺動駆動させる駆動ピンとしての第2固定ピン121dが設けられる。この駆動ピンとしての第2固定ピン121dは、第1組の第1揺動絞り羽根123a、123bに夫々形成されたカム溝123e、123fと係合する。
第1スライド絞り羽根121には、第1組の第1揺動絞り羽根としての揺動絞り羽根123a、123bの羽根を揺動駆動させる駆動ピンとしての第2固定ピン121dが設けられる。この駆動ピンとしての第2固定ピン121dは、第1組の第1揺動絞り羽根123a、123bに夫々形成されたカム溝123e、123fと係合する。
同様に、第2スライド絞り羽根122には、第2組の第2揺動絞り羽根としての揺動絞り羽根123c、123dの羽根を揺動駆動させる駆動ピンとしての第3固定ピン122dが設けられる。この駆動ピンとしての第3固定ピンは、第2組の第2揺動絞り羽根123c、123dに夫々形成されたカム溝123g、123hと係合する。
揺動絞り羽根123aは、地板129の案内ピン129aに対して回転基準穴123iで係合し、これを回転基準として回動可能であって、更にスライド絞り羽根121の駆動ピンとしての第2固定ピン121dに対してカム溝123eで係合する。同様に、揺動絞り羽根123bは、地板129の案内ピン129cに対して回転基準穴123jで係合し、これを回転基準として回動可能であって、更にスライド絞り羽根121の駆動ピンとしての第2固定ピン121dに対してカム溝123fで係合する。
同様に、揺動絞り羽根123cは、地板129の案内ピン129bに対して回転基準穴123kで係合し、これを回転基準として回動可能であって、更にスライド絞り羽根122の駆動ピンとしての第2固定ピン122dに対してカム溝123gで係合する。同様に、揺動絞り羽根123dは、地板129の案内ピン129cに対して回転基準穴123iで係合し、これを回転基準として回動可能であって、更にスライド絞り羽根122の駆動ピンとしての第2固定ピン122dに対してカム溝123hで係合する。
第1組の第1揺動絞り羽根123aと123bは、スライド絞り羽根121の変位方向に関して対称的に配置され、スライド絞り羽根121の直進駆動により、カニ挟みの様に揺動駆動する。同様に、第2組の第2揺動絞り羽根123cと123dは、スライド絞り羽根122の変位方向に関して対称配置され、スライド絞り羽根122の直進駆動により、カニ挟みの様に揺動駆動する。そして、第1組の第1揺動絞り羽根123a、123bと、第2組の第2揺動絞り羽根123c、dは、開口部129eの中心に対し対称的に配置される。
(カム溝形状)
なお、カム溝123e〜123hの形状に関して、図1(b)に示すように、駆動ピン121dが直進して変位する一方、係合する領域は回動する関係にある。そのため、駆動ピン121dの変位に対して駆動ピン121dが係合する領域から外れないように、カム溝123e〜123hには屈曲形状部が設けられている。
なお、カム溝123e〜123hの形状に関して、図1(b)に示すように、駆動ピン121dが直進して変位する一方、係合する領域は回動する関係にある。そのため、駆動ピン121dの変位に対して駆動ピン121dが係合する領域から外れないように、カム溝123e〜123hには屈曲形状部が設けられている。
(単一の駆動機構)
一対の揺動絞り羽根123a、123bは、単一の駆動機構駆動レバー120により直進スライド駆動するスライド絞り羽根121の直進駆動に連動して揺動する。即ち、地板129の案内ピン129a、129cを夫々の回転基準にして、スライド絞り羽根121の駆動ピンとしての第2固定ピン121dの変位により、揺動する。
一対の揺動絞り羽根123a、123bは、単一の駆動機構駆動レバー120により直進スライド駆動するスライド絞り羽根121の直進駆動に連動して揺動する。即ち、地板129の案内ピン129a、129cを夫々の回転基準にして、スライド絞り羽根121の駆動ピンとしての第2固定ピン121dの変位により、揺動する。
同様に、一対の揺動絞り羽根123c、123dは、単一の駆動機構としての駆動レバー120によりスライド絞り羽根121に対し逆方向に直進スライド駆動するスライド絞り羽根122の直進駆動に連動して揺動する。即ち、地板129の案内ピン129b、129dを夫々の回転基準にして、絞り羽根122の駆動ピン122dにより、駆動ピンとしての第2固定ピン121dの変位により、揺動する。
(各絞り羽根の端面形状)
ここで、各絞り羽根の端面は、開口径を形成する形状の1辺以上を形成し、駆動源12aの回転駆動に連動して、開口径を変化させることで光量調整を行うことができる。絞り羽根の駆動による各羽根の動きの状態を図3(a)〜(f)に、その際の開口状態の拡大図を図4(a)〜(f)に示す。
ここで、各絞り羽根の端面は、開口径を形成する形状の1辺以上を形成し、駆動源12aの回転駆動に連動して、開口径を変化させることで光量調整を行うことができる。絞り羽根の駆動による各羽根の動きの状態を図3(a)〜(f)に、その際の開口状態の拡大図を図4(a)〜(f)に示す。
本実施形態の光量調整装置によれば、少ないスペースで光量調整羽根枚数を増やし、開口径形状を多角形にすることができ、点光源からでるボケ形状・面反射ゴーストの形状が円形に近くなることで品位を上げることができる。また、少ないスペースで光量調整羽根枚数を多く配置できるため、光量調整装置の小型化ができる。更に、駆動リングも無くすことができ、部品点数の削減にも寄与することができる。
《第2の実施形態》
以下、図5、図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る光量調整装置について説明する。第1の実施形態にて説明した光量調整装置において、開口が小絞り状態になったとき、一対のスライド絞り羽根121、122の駆動に対し、揺動絞り羽根123a〜dの揺動が追い越してしまう。そのため、開口形状は、揺動絞り羽根123a〜123dの端面にて形成され、スライド絞り羽根121、122の開口端面で形成されていた辺を覆ってしまう。このため、図6(a)の小絞り状態の様に、多角形の辺の数が減ってしまう。
以下、図5、図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る光量調整装置について説明する。第1の実施形態にて説明した光量調整装置において、開口が小絞り状態になったとき、一対のスライド絞り羽根121、122の駆動に対し、揺動絞り羽根123a〜dの揺動が追い越してしまう。そのため、開口形状は、揺動絞り羽根123a〜123dの端面にて形成され、スライド絞り羽根121、122の開口端面で形成されていた辺を覆ってしまう。このため、図6(a)の小絞り状態の様に、多角形の辺の数が減ってしまう。
そこで、本実施形態では、図5に示した破線丸部のように、揺動絞り羽根123a〜123dの小絞りを形成する端面部に複数の曲率を持った形状を形成する。そして、図6(b)に示すような小絞り状態の開口形状を、辺の数を維持した多角形形状とすることができる光量調整装置が実現できる。
《第3の実施形態》
以下、図7、図8を参照して、本発明の第3の実施形態に係る光量調整装置について説明する。第1の実施形態の光量調整装置においては、揺動羽根は、地板129に形成された案内ピン129c〜fを夫々の回転基準ピン、直進スライド羽根121、122に形成されたピン121d、122dを駆動カムピンとして、揺動駆動していた。これに対し、
本実施形態では、回転基準ピンと駆動カムピンを逆にした構成としている。即ち、図7で示すように、揺動羽根123a’〜d’は、直進スライド羽根121、122に形成されたピン121d、122dを夫々の回転基準ピン、地板129に形成された案内ピン129c〜fを駆動カムピンとして、揺動駆動する構成としている。図8に本実施形態の光量調整装置における開口形状の変化を示す。
以下、図7、図8を参照して、本発明の第3の実施形態に係る光量調整装置について説明する。第1の実施形態の光量調整装置においては、揺動羽根は、地板129に形成された案内ピン129c〜fを夫々の回転基準ピン、直進スライド羽根121、122に形成されたピン121d、122dを駆動カムピンとして、揺動駆動していた。これに対し、
本実施形態では、回転基準ピンと駆動カムピンを逆にした構成としている。即ち、図7で示すように、揺動羽根123a’〜d’は、直進スライド羽根121、122に形成されたピン121d、122dを夫々の回転基準ピン、地板129に形成された案内ピン129c〜fを駆動カムピンとして、揺動駆動する構成としている。図8に本実施形態の光量調整装置における開口形状の変化を示す。
121・・第1スライド絞り羽根、121b、121c・・一対の第1直進ガイド、121d・・第2固定ピン、122・・第2スライド絞り羽根、122b、122c・・一対の第2直進ガイド、122d・・第3固定ピン、123a、123c・・第1組の第1揺動絞り羽根、123b、123d・・第2組の第2揺動絞り羽根、123e〜123h・・カム溝、129・・固定地板部材、129a、129c・・第1組の第1固定ピン、129b、129d・・第2組の第1固定ピン、129e・・開口部
Claims (6)
- 開口部、一対の第1組の第1固定ピンおよび一対の第2組の第1固定ピンを備えた固定地板部材と、
前記第1組の第1固定ピンの一方および前記第2組の第1固定ピンの一方が係合する長手方向に伸びた一対の第1直進ガイドおよび第2固定ピンを備え、前記長手方向へ変位して前記開口部の一部を遮光する第1スライド絞り羽根と、
前記第1組の第1固定ピンの他方および前記第2組の第1固定ピンの他方が係合する前記長手方向に伸びた一対の第2直進ガイドおよび第3固定ピンを備え、前記長手方向へ前記第1スライド絞り羽根とは逆方向に変位して前記開口部の一部を遮光する第2スライド絞り羽根と、
前記第1組の第1固定ピンの夫々と前記第2固定ピンに係合し、前記第1スライド絞り羽根の前記長手方向の変位に連動して前記開口部の一部を遮光する第1組の第1揺動絞り羽根と、
前記第2組の第1固定ピンの夫々と前記第3固定ピンに係合し、前記第2スライド絞り羽根の前記長手方向の変位に連動して前記開口部の一部を遮光する第2組の第2揺動絞り羽根と、
を有することを特徴とする光量調整装置。 - 前記第1スライド絞り羽根および前記第2スライド絞り羽根の組が前記開口部の中心に対して対称的に設けられ、かつ、前記第1組の第1揺動絞り羽根および前記第2組の第2揺動絞り羽根が、前記開口部の中心に対して対称的に設けられることを特徴とする請求項1に記載の光量調整装置。
- 前記第1スライド絞り羽根および前記第2スライド絞り羽根を前記長手方向へ互いに逆方向に変位させる単一の駆動機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光量調整装置。
- 小絞り状態では、前記第1組の第1揺動絞り羽根および前記第2組の第2揺動絞り羽根のみで開口形状を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光量調整装置。
- 前記小絞り状態で、前記第1組の第1揺動絞り羽根および前記第2組の第2揺動絞り羽根の開口径を形成する端面を複数の曲率を組み合わせた多角形形状としたことを特徴とする請求項4に記載の光量調整装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光量調整装置を用いた光学機器。
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JP2012176035A JP2014035417A (ja) | 2012-08-08 | 2012-08-08 | 光量調整装置およびそれを用いた光学機器 |
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2012
- 2012-08-08 JP JP2012176035A patent/JP2014035417A/ja active Pending
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