JP2014033305A - 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 画質を低下させることなく画像の鮮鋭度を調整することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】 画像データから主要被写体および主要被写体に類似する類似被写体を検出する被写体検出部と、画像データにおける明るさおよび色調の斑を補正する第1補正部と、第1補正部により補正された画像データの明るさおよび色調の分布に基づいて、少なくとも主要被写体および類似被写体の画像領域における鮮鋭度を調整する第2補正部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラムに関する。
従来、夜景や舞台など、明るさや色調(彩度など)に斑のある被写界を撮像した画像に対して、明るさや色調の斑を補正し画質を向上させている。
例えば、ホワイトバランス処理において、画像全体の色評価値に基づいて第1のホワイトバランス補正値を算出し、検出された顔領域に対して第1のホワイトバランス補正値で補正した際に所望の肌色になるか否かを予め評価し、所望の肌色にならなかった場合、所望の肌色となるようにそのズレを小さくする第2のホワイトバランス補正値を算出し、第1のホワイトバランス補正値と合わせて用いることにより、画像全体の色調を補正する技術がある(特許文献1など参照)。
特開2009−159496号公報
しかしながら、従来技術では、画像の明るさや色調の斑を完全に取り除くことは困難である。そして、そのような明るさおよび色調の斑が取り除かれずに残った画像に対して、ノイズ除去処理やシャープネス処理などを施して画像の鮮鋭度を調整した場合、画像全体の明るさや色調が不自然となり、逆に画質が低下してしまうという問題がある。
上記従来技術が有する問題に鑑み、本発明の目的は、画質を低下させることなく画像の鮮鋭度を調整することができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明を例示する画像処理装置の一態様は、画像データから主要被写体および主要被写体に類似する類似被写体を検出する被写体検出部と、画像データにおける明るさおよび色調の斑を補正する第1補正部と、第1補正部により補正された画像データの明るさおよび色調の分布に基づいて、少なくとも主要被写体および類似被写体の画像領域における鮮鋭度を調整する第2補正部と、を備える。
また、第2補正部は、ノイズ除去処理および/またはシャープネス処理により鮮鋭度を調整してもよい。
また、第2補正部は、主要被写体と類似被写体との明るさおよび色調に基づいて、主要被写体および類似被写体の画像領域に対するノイズ除去処理および/またはシャープネス処理の度合いを調整してもよい。
また、主要被写体は、合焦領域に位置する被写体であり、類似被写体は、合焦領域以外の領域に位置する被写体であり、第2補正部は、主要被写体と類似被写体との合焦状態に基づいて、シャープネス処理の度合いを調整してもよい。
本発明を例示する撮像装置の一態様は、被写界を撮像して画像データを生成する撮像部と、本発明の画像処理装置と、を備える。
また、被写界を測光する測光部を備え、第1補正部は、測光部による測光結果に基づいて、画像データの明るさおよび色調の斑を補正してもよい。
また、被写界の合焦状態を検出する合焦検出部を備え、第2補正部は、主要被写体と類似被写体との合焦状態に基づいて、シャープネス処理の度合いを調整してもよい。
本発明を例示する画像処理プログラムの一態様は、画像データを読み込む入力手順、画像データから主要被写体および主要被写体に類似する類似被写体を検出する被写体検出手順、画像データにおける明るさおよび色調の斑を補正する第1補正手順、第1補正部により補正された画像データの明るさおよび色調の分布に基づいて、少なくとも主要被写体および類似被写体の画像領域における鮮鋭度を調整する第2補正手順、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、画質を低下させることなく画像の鮮鋭度を調整することができる。
本発明の一の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図 一の実施形態に係るデジタルカメラの処理動作を示すフローチャート 被写界の一例を示す図 明るさおよび色調とノイズ除去処理およびシャープネス処理の度合いとの関係を示す図 図4に示す関係をグラフで表した図
図1は、本発明の一の実施形態に係るデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。
本実施形態のデジタルカメラ1は、撮像光学系11、撮像素子12、AFE13、バッファメモリ14、モニタ15、記憶部16、記録I/F17、レンズ駆動部19、CPU20、操作部材25、バス26から構成される。バッファメモリ14、モニタ15、記憶部16、記録I/F17、CPU20は、バス26を介して情報伝達可能にそれぞれ接続される。また、レンズ駆動部19および操作部材25は、CPU20に接続される。
撮像光学系11は、ズームレンズやフォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成されている。撮像光学系11のレンズ位置は、CPU20の制御指示に基づいてレンズ駆動部19によって光軸方向に調整される。CPU20は、合焦検出部として、レンズ駆動部19による撮像光学系11の移動量に基づき合焦領域における被写体まで距離や合焦領域以外の被写体までの距離を算出する。なお、簡単のため、図1では撮像光学系11を1枚のレンズとして図示する。
撮像素子12は、撮像光学系11を通過した光束によって結像される被写体を撮像するデバイスである。この撮像素子12の出力はAFE13に入力される。なお、本実施形態の撮像素子12は、順次走査方式の固体撮像素子(CCD等)であっても、XYアドレス方式の固体撮像素子(CMOS等)であってもよい。
また、撮像素子12の受光面には、複数の受光素子がマトリックス状に配列されている。撮像素子12の各受光素子には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のカラーフィルタが公知のベイヤ配列にしたがって配置されている。そのため、撮像素子12の各受光素子は、カラーフィルタでの色分解によってそれぞれの色に対応する画像信号を出力する。これにより、撮像素子12は、カラーの画像を取得できる。
なお、デジタルカメラ1の撮影モードにおいて、撮像素子12は操作部材25のレリーズ釦の全押し操作に応答して記録画像(本画像)を撮像する。また、撮影モードでの撮像素子12は、撮影待機時にも所定の時間間隔で構図確認用画像(スルー画像)を撮像する。このスルー画像のデータは、撮像素子12から間引き読み出しで出力される。なお、スルー画像のデータは、モニタ15での画像表示や、CPU20による被写界の測光など各種演算処理などに使用される。
AFE13は、撮像素子12の出力に対してアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このAFE13は、相関二重サンプリング、画像信号のゲインの調整、画像信号のA/D変換を行う。AFE13の出力は、バッファメモリ14に一時的に記録される。なお、本実施形態では、撮像素子12とAFE13とで撮像部を構成する。また、バッファメモリ14は、一般的な揮発性の半導体メモリ等を適宜選択して用いることができる。
モニタ15は、液晶モニタなどの表示部であり、CPU20の指示に応じて各種画像を表示する。また、CPU20は、モニタ15にスルー画像や本画像とともに、撮像に必要となる各種情報や、各種設定項目の入力を可能とするGUI(Graphical User Interface)形式の釦を重畳表示させてもよい。
記憶部16は、CPU20によって実行される制御プログラムや画像処理プログラムなどとともに、デジタルカメラ1によって撮像された本画像を記憶する。記憶部16には、不揮発性の半導体メモリなどを用いることができる。
記録I/F17には、記憶媒体18を接続するためのコネクタが形成されている。そして、記録I/F17は、コネクタに接続された記憶媒体18に対してデータの書き込み/読み込みを実行する。上記記憶媒体18は、ハードディスクや、半導体メモリを内蔵したメモリカードなどで構成される。なお、図1では記憶媒体18の一例としてメモリカードを示す。
CPU20は、デジタルカメラ1の各部を統括的に制御するプロセッサである。CPU20は、制御プログラムを実行することにより、スルー画像のデータに基づいて、位相差検出方式やコントラスト検出方式による公知の自動焦点(AF)制御や、自動露出(AE)演算などを行う。また、CPU20は、撮像した本画像のファイルの生成処理やモニタ15に対する表示制御などを行う。さらに、本実施形態のCPU20は、画像処理プログラムの実行により、画像処理部21、顔検出部22、第1補正部23、第2補正部24として動作する。
画像処理部21は、バッファメモリ14に記憶された1フレーム分の本画像のデジタル画像信号に対して、各種画像処理(例えば、色補間処理やホワイトバランス処理など)を施す。
顔検出部22は、被写体検出部として、スルー画像や本画像の画像データに顔検出処理を施し、被写体である人物の顔領域を検出する。この顔検出処理は公知のアルゴリズムによって行われる。一例として、顔検出部22は、公知の特徴点抽出処理によって、眉,目,鼻,唇の各端点などの特徴点を画像から抽出し、これらの特徴点に基づいて顔領域か否かを判定する。あるいは、顔検出部22は、予め記憶部16に記憶された顔画像とスルー画像や本画像の画像データとの相関係数を求めたり、パターン認識処理を施したりして、相関係数やパターンの一致の度合いが一定の閾値を超えるときに顔領域と判定するようにしてもよい。
第1補正部23は、画像処理部21により各種画像処理が施された本画像に対し、画像全体の明るさおよび色調(彩度など)の斑を補正する。本実施形態では、画像全体の明るさおよび色調の斑の補正は、例えば、特開2009−44208号公報などの公知の方法を用いて行われるものとする。したがって、第1補正部23による本画像全体の明るさおよび色調の補正処理ついての詳細な説明は省略する。
第2補正部24は、第1補正部23の補正処理が施された本画像全体の明るさおよび色調の分布が均一か否かを判定し、その判定結果に基づいて鮮鋭度の調整処理を行う。なお、第2補正部24による鮮鋭度の調整処理については後ほど詳細に説明する。
操作部材25は、例えば、レリーズ釦、電源釦、コマンドダイヤル、十字状のカーソルキー、決定釦などで構成される。そして、操作部材25はデジタルカメラ1の各種入力をユーザから受け付ける。例えば、操作部材25は、デジタルカメラ1の動作モードの切替操作や、設定画面での入力操作などに用いられる。なお、操作部材25は、パネル表面に接触したスタイラス(または指先など)の位置を検出し、検出した位置情報をCPU20に出力することでユーザからの指示入力を受け付けるタッチパネルであってもよい。そのタッチパネルは、モニタ15と同形状の透明のパネルで構成され、モニタの表面全体に積層配置され、ユーザは、モニタ15に表示されたGUI形式の釦を視認しつつ、CPU20に指示入力する。
次に、図2のフローチャートを参照しつつ、本実施形態のデジタルカメラ1による処理動作について説明する。なお、本実施形態のデジタルカメラ1は、撮像モードとして単写の静止画像モードに予め設定されているものとし、本画像は静止画像とする。ただし、本画像が連写や動画に対しても同様の処理が適用できる。
また、本実施形態のデジタルカメラ1が撮像する被写界は、図3(a)に示すような、中央付近が明るく照らされた舞台上に複数の人物30a〜30lが整列している場面とする。つまり、図3(a)に示すように、舞台の中央付近に位置する人物30bなどは明るく照らされ適正露出であるのに対して、舞台の両端に位置する人物30aなどは暗く照らされ露出不足である。これにより、中央付近に位置する人物と端に位置する人物との間で、明るさおよび色調に斑が生じる。なお、図3(a)は、両端に位置する人物のうち、後方の列の人物ほど暗くなっていることをシェーディングの濃淡で表している。また、人物30cは、舞台の中央付近に位置しながらも、下を向いているために髪の毛や目鼻立ちのなどの影響により、顔の部分の明るさおよび色調が周囲の人物の顔と異なり斑が生じていることを示す。
CPU20は、ユーザによる操作部材25の電源釦操作により、電源投入指示を受け付け、デジタルカメラ1の電源を投入する。CPU20は、記憶部16より制御プログラムおよび画像処理プログラムを読み込んで実行し、デジタルカメラ1を初期化する。CPU20は、デジタルカメラ1が撮像モードに設定されている場合、撮像素子12に被写界のスルー画像を所定のフレームレートで撮像させ、モニタ15に動画表示する。CPU20は、ステップS101からの処理を開始する。
ステップS101:CPU20は、ユーザによる操作部材25のレリーズ釦の半押し操作を受け付けたか否かを判定する。CPU20は、レリーズ釦が半押し操作されていない場合(NO側)、ユーザによるレリーズ釦の操作が行われるまで待機する。
一方、CPU20は、レリーズ釦の半押し操作が行われた場合、AF制御に基づいて、レンズ駆動部19に撮像光学系11を駆動させ、被写界の1つの領域を合焦領域として合焦させる。本実施形態では、CPU20は、顔検出部22にスルー画像に対して顔検出させて、人物30gの顔領域を合焦領域として合焦させるものとする(図3(b))。同時に、CPU20は、その合焦領域における輝度をスルー画像に基づいて測光して、AE演算により露出条件を取得する。CPU20は、ステップS102(YES側)へ移行する。図3(b)は、顔検出部22による検出結果を、人物30a〜30lの顔領域に矩形の顔枠をスルー画像に重畳してモニタ15に表示する場合の一例を示す。
ステップS102:CPU20は、ユーザによる操作部材25のレリーズ釦の全押し操作を受け付けたか否かを判定する。CPU20は、レリーズ釦が全押し操作されていない場合、ステップS101(NO側)へ移行して、次に取得したスルー画像に対して、ステップS101およびステップS102の処理を施す。
一方、CPU20は、レリーズ釦が全押し操作された場合、静止画像の撮像開始の指示として受け付け、ステップS101で取得した露出条件に基づいて、撮像素子12に対して、図3(a)に示す被写界を撮像させる。AFE13は、撮像素子12からのアナログの画像信号をデジタル信号に変換し、静止画像の画像データとしてバッファメモリ14に記録する。
ステップS103:CPU20の画像処理部21は、バッファメモリ14に記憶された静止画像の画像データを読み込み、色補間処理やホワイトバランス処理などの各種画像処理を画像データに対して施す。
ステップS104:CPU20の第1補正部23は、公知の明るさおよび色調の補正処理を各種画像処理が施された静止画像の画像データに対して施し、画像全体で明るさおよび色調の斑を補正して均一にする。なお、静止画像の画像全体の明るさおよび色調を均一にするために、第1補正部23は、静止画像全体における輝度および色調の平均値を求め、それらの平均値を基準にして補正してもよいし、静止画像における輝度分布に基づいて、白トビおよび黒潰れした画像領域が無くなるように補正してもよい。
ステップS105:CPU20の顔検出部22は、静止画像の画像データに対して顔検出を施す。CPU20は、人物の顔領域が検出されなかった場合、被写界は風景などであると判定しステップS107(NO側)へ移行する。一方、CPU20は、人物30a〜30lの顔領域が検出された場合、ステップS106(YES側)へ移行する。なお、CPU20は、ステップS101の顔検出部22によるスルー画像に対する検出結果に基づいて、顔検出されたか否かを判定してもよい。
ステップS106:CPU20の第2補正部24は、ステップS104において明るさおよび色調が補正された静止画像の画像データにおいて、依然として明るさおよび色調に斑があるか否かを判定し、その判定結果に応じて鮮鋭度を調整する。例えば、第2補正部24は、明るさおよび色調が補正された静止画像の画像データをRGBからLabの色空間に変換し、画像データにおいて色差ΔEの値が所定値以上となる画素があるか否かを判定する。第2補正部24は、静止画像の全画素において色差ΔEの値が所定値より小さい場合、画像全体の明るさおよび色調は均一であると判定し、画像全体に対して従来の一様な度合いでノイズ除去処理およびシャープネス処理を施し鮮鋭度を調整する。
なお、本実施形態における所定値は、2〜3程度の値に設定されるが、要求される明るさおよび色調の補正処理の精度や、CPU20の処理能力などに応じて設定されることが好ましい。
一方、第2補正部24は、色差ΔEの値が所定値以上となる画素がある場合、静止画像には依然として明るさまたは色調の斑が残っていると判定し、静止画像の画像データに対し下記の手順に基づいて鮮鋭度の調整処理を施す。
まず、第2補正部24は、例えば、第1補正部23により明るさおよび色調が補正された静止画像の画像データをRGBからLabの色空間に変換し、合焦領域に位置する人物30gを主要被写体とし、人物30gの顔領域における明るさおよび色調を鮮鋭度の調整処理の基準に設定する。同時に、第2補正部24は、他の人物を人物30gに類似する類似被写体とし、各類似被写体の顔領域における明るさおよび色調を求め、不図示の内部メモリに保持する。
そして、第2補正部24は、主要被写体の人物30gの明るさに対する類似被写体の明るさの差に基づいて、類似被写体に対するノイズ除去処理(すなわち輝度ノイズ除去処理)を、主要被写体の顔領域に対する場合よりも強めに施し鮮鋭度を調整する(図5)。なお、図4に示すように、本実施形態の第2補正部24は、例えば、類似被写体の明るさが主要被写体の明るさに比べて80%程度の明るさの場合、類似被写体は「やや暗い」と判定し、70%以下の明るさの場合、類似被写体は「暗い」と判定する。また、第2補正部24は、図5に示すグラフに基づいて輝度ノイズ除去処理の度合いを設定するが、輝度ノイズ除去処理をどの程度強く施すかは、被写界の撮像環境や要求される鮮鋭度に応じて適宜決定されることが好ましい。
次に、第2補正部24は、主要被写体の人物30gの色調に対する類似被写体の色調の差に基づいて、類似被写体に対するノイズ除去処理(すなわち色ノイズ除去処理)を、主要被写体の人物30gの顔領域に対する場合よりも強めに施し鮮鋭度を調整する(図5)。なお、本実施形態における色調の差とは、例えば、主要被写体の顔領域における肌の色を基準にして、類似被写体の顔領域の肌の色が基準の色からの外れ度合いとする。また、第2補正部24は、図5に示すグラフに基づいて色ノイズ除去処理の度合いを設定するが、色ノイズ除去処理をどの程度強く施すかは、被写界の撮像環境や要求される鮮鋭度に応じて適宜決定されることが好ましい。
最後に、第2補正部24は、各類似被写体の人物と人物30gとの顔領域における明るさおよび色調の差に応じて、シャープネス処理の度合いを調整し、各類似被写体の人物に顔領域に対してシャープネス処理を施し鮮鋭度を調整する。本実施形態の第2補正部24は、例えば、シャープネス処理をガウシアンフィルタを用いて行う場合、明るさおよび色調の差が大きくなるに従いガウシアンフィルタの半径が大きくなるように設定し、シャープネス処理の度合いを調整する。あるいは、第2補正部24は、ガウシアンフィルタの半径を一定にしつつ、主要被写体と類似被写体との明るさおよび色調の差が大きくなるに従いガウシアンフィルタの強度が小さくなるように設定し、シャープネス処理の度合いを調整してもよい。
なお、ガウシアンフィルタの半径や強度は、明るさよりも色調の差により重みを付けて設定されることが好ましい。これは、一般的に、輝度差よりも照明の色温度などによる各被写体の色味や色ノイズの重畳の仕方の違いが鮮鋭度の調整に影響を与えるからである。
あるいは、静止画の画像データをRGBからLab空間に変換し、明るさについてはアンシャープマスクを適応し、色についてはガウシアンフィルタを適用して、最後にそれらを合成してからRGB空間に変換するようにしてもよい。
また、ガウシアンフィルタの半径や強度は、各類似被写体の顔領域が主要被写体の顔領域である合焦領域からの距離(すなわち合焦状態)に応じて設定されてもよい。
ステップS107:CPU20は、静止画像の画像データのファイルを生成して記憶部16や記憶媒体18に記録する。そして、CPU20は、一連の動作を終了する。
このように、本実施形態では、たとえ照明や人物の顔の向きなどにより明るさや色調の斑が生じたとしても、主要被写体と類似被写体との明るさおよび色調の差に応じて、ノイズ除去処理およびシャープネス処理を施すことにより、画質を低下させることなく画像の鮮鋭度を調整することができる。
《実施形態の補足事項》
(1)上記実施形態では、顔検出部21、画像処理部22、第1補正部23、第2補正部24の処理を、CPU20がソフトウエア的に実現する例を説明したが、ASICを用いてハードウエア的に実現してもよい。
(2)上記実施形態では、被写界を舞台としたが、本発明はこれに限定されず、野外や室内、夜景などに対しても本発明は適用可能である。
(3)上記実施形態では、CPU20が、人物30a〜30lの顔領域の明るさを画像データから測光して取得したが、本発明はこれに限定されない。例えば、デジタルカメラ1は、撮像素子12とは別に測光センサを備え、測光センサによる測光に基づいて、人物30a〜30lの顔領域の明るさを取得してもよい。
(4)上記実施形態では、ステップS105において、CPU20は、顔検出されなかった場合、ステップS107へ移行するとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2補正部24は、ステップS107へ移行する前に、画像全体に対して従来の一様な度合いでノイズ除去処理およびシャープネス処理を施し鮮鋭度を調整してもよい。
(5)上記実施形態では、第2補正部24が、主要被写体と類似被写体との明るさおよび色調の差に応じて鮮鋭度の調整処理を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2補正部24は、所定の明るさおよび所定の色調を設定し、主要被写体および類似被写体に対するノイズ除去処理およびシャープネス処理の度合いを、所定の明るさおよび所定の色調と、主要被写体または類似被写体の明るさおよび色調との差に応じて調整してもよい。
また、第2補正部24は、主要被写体と類似被写体との明るさおよび色調の差に応じて、ノイズ除去処理またはシャープネス処理のいずれか一方の度合いだけを調整してもよい。
また、第2補正部24は、ノイズ除去処理およびシャープネス処理の度合いを、男性と女性や大人と子供とに応じて調整することが好ましい。例えば、顔検出部22が、顔検出とともに人物の性別や年齢を判定し、第2補正部24は、男性よりも女性を優先して明るくしノイズ除去してもよい。
さらに、第2補正部24は、ノイズ除去処理およびシャープネス処理の度合いを、人物の顔領域の大きさに応じて調整することが好ましい。例えば、第2補正部24は、顔領域の大きさが所定の大きさより小さい人物に対する鮮鋭度の調整処理を行わないようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、舞台の中央付近に位置し合焦領域の人物30gの顔領域の明るさおよび色調を基準にしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2補正部24は、人物30a〜30lの顔領域の明るさおよび色調の平均を求め、その平均の明るさおよび色調に最も近い値を有する人物を基準にしてもよい。あるいは、第2補正部24は、明るさや色度図の最も真ん中に近い明るさおよび色調を有する人物を基準にしてもよい。
(7)上記実施形態では、顔検出部22は人物30a〜30lの顔領域を検出したが、本発明はこれに限定されない。例えば、顔検出部22は、犬や猫などの動物の顔領域を検出してもよい。また、デジタルカメラ1は、顔検出部22の代わりに岩などの類似する被写体を検出する被写体検出部を備え、被写体検出部は、風景における岩や木などの類似する被写体を、パターン認識、画像データの色味成分や周波数成分に基づいて検出し、第2補正部24が鮮鋭度を調整してもよい。
(8)上記実施形態では、第2補正部24は、ノイズ除去処理およびシャープネス処理の度合いを図5に示すグラフに基づいて調整したが、本発明はこれに限定されず、他のグラフを用いて調整してもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
1…デジタルカメラ、11…撮像光学系、12…撮像素子、13…AFE、14…バッファメモリ、15…モニタ、16…記憶部、17…記録I/F、18…記憶媒体、19…レンズ駆動部、20…CPU、21…画像処理部、22…顔検出部、23…第1補正部、24…第2補正部、25…操作部材、26…バス

Claims (8)

  1. 画像データから主要被写体および前記主要被写体に類似する類似被写体を検出する被写体検出部と、
    前記画像データにおける明るさおよび色調の斑を補正する第1補正部と、
    前記第1補正部により補正された前記画像データの前記明るさおよび色調の分布に基づいて、少なくとも前記主要被写体および前記類似被写体の画像領域における鮮鋭度を調整する第2補正部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記第2補正部は、ノイズ除去処理および/またはシャープネス処理により前記鮮鋭度を調整することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記第2補正部は、前記主要被写体と前記類似被写体との前記明るさおよび色調に基づいて、前記主要被写体および前記類似被写体の画像領域に対する前記ノイズ除去処理および/またはシャープネス処理の度合いを調整する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記主要被写体は、合焦領域に位置する被写体であり、
    前記類似被写体は、前記合焦領域以外の領域に位置する被写体であり、
    前記第2補正部は、前記主要被写体と前記類似被写体との前記合焦状態に基づいて、前記シャープネス処理の度合いを調整する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 被写界を撮像して画像データを生成する撮像部と、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記被写界を測光する測光部を備え、
    前記第1補正部は、前記測光部による測光結果に基づいて、前記画像データの明るさおよび色調の斑を補正する
    ことを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の撮像装置において、
    前記被写界の合焦状態を検出する合焦検出部を備え、
    前記第2補正部は、前記主要被写体と前記類似被写体との前記合焦状態に基づいて、前記シャープネス処理の度合いを調整する
    ことを特徴とする撮像装置。
  8. 画像データを読み込む入力手順、
    前記画像データから主要被写体および前記主要被写体に類似する類似被写体を検出する被写体検出手順、
    前記画像データにおける明るさおよび色調の斑を補正する第1補正手順、
    前記第1補正部により補正された前記画像データの前記明るさおよび色調の分布に基づいて、少なくとも前記主要被写体および前記類似被写体の画像領域における鮮鋭度を調整する第2補正手順、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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