JP2014033088A - 配線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リード配線の接合状態を正確にチェックすることができる配線装置を提供することである。
【解決手段】本発明にかかる配線装置1は、第1の端子11と第2の端子12とをリード配線27を用いて接続する配線装置であり、配線狭持部材145と配線変位量検出ユニット132とを備える。配線狭持部材145は、第1の端子11に接合されているリード配線27を所定の力で狭持する。配線変位量検出ユニット132は、第1の端子11に接合されているリード配線27に所定の張力が作用している状態でリード配線の変位量を検出する。配線狭持部材145は、支点部150と、支点部150の両側に延びる第1および第2の狭持部151、152とを有し、第1の狭持部151はリード配線27を第1の位置において狭持し、第2の狭持部152はリード配線27を第1の位置とは異なる第2の位置において狭持する。
【選択図】図11

Description

本発明は配線装置に関し、特に端子間の配線を自動で行うことができる配線装置に関する。
集積回路を所定のケースに実装する場合は、各々の端子をリード配線を用いて電気的に接続する必要がある。例えば、ケースに設けられた電源端子と集積回路の端子とを接続することで、集積回路に電源を供給することができる。ここで、端子間の距離は温度変化等により変化するため、端子間を接続する配線の途中に湾曲部を設けることで、各々の端子の位置が変化することにより配線に応力が作用することを抑制することができる。
特許文献1には、長尺なリード配線を引出してこれを溶接、屈曲成形および切断の全てを自動で行うリード配線の溶接装置(配線装置)が開示されている。特許文献1に開示されている溶接装置では、チャックレバーとカッターとでリード配線を狭持してリード配線を引出し、溶接ユニットの先端とワークの端子との間でリード配線を挟んで溶接する。リード配線を成形する際は、リード成形装置の水平移動用モータおよび上下移動用モータを作動させ、成形ピンを第1の端子側から第2の端子側に向けて水平方向に移動させつつ下降させることにより、リード配線にS字形状の湾曲部を形成している。この時、成形ピンはリード配線を強制的に湾曲させるので、リード配線から成形ピンに抵抗力が伝わり、この抵抗力を測定することで溶接部の強度をチェックしている。
特開平5−343899号公報
背景技術で説明したように、特許文献1に開示されている溶接装置では、リード配線を湾曲させる際にリード配線から成形ピンに伝わる抵抗力を測定することで、溶接部の強度をチェックしている。
しかしながら、このような手法を用いて溶接部の強度をチェックした場合は、第1の端子の溶接部と第2の端子の溶接部に作用する力がそれぞれ異なるため、それぞれの溶接部の強度を正確にチェックすることができないという問題があった。つまり、成形ピンの軌跡は成形するリード配線の最終形状によって決定されるため、各々の溶接部に作用する力は成形するリード配線の最終形状に依存し、意図的に決定することができなかった。このため、溶接部の強度を定量的に且つ正確にチェックすることができなかった。
上記課題に鑑み本発明の目的は、リード配線の接合状態を正確にチェックすることができる配線装置を提供することである。
本発明の一態様にかかる配線装置は、第1の端子と第2の端子とをリード配線を用いて接続する配線装置であって、前記第1の端子に接合されている前記リード配線を所定の力で狭持する配線狭持部材と、前記第1の端子に接合されているリード配線に所定の張力が作用している状態で前記リード配線の変位量を検出する配線変位量検出ユニットと、を備え、前記配線狭持部材は、支点部と、当該支点部の両側に延びる第1および第2の狭持部とを有し、前記第1の狭持部は前記リード配線を第1の位置において狭持し、前記第2の狭持部は前記リード配線を前記第1の位置とは異なる第2の位置において狭持する。
上記配線装置において、前記リード配線に作用する張力は、前記配線狭持部材が前記リード配線を狭持する力に基づき決定されてもよい。
上記配線装置において、前記配線変位量検出ユニットで検出された前記リード配線の変位量が所定の値よりも小さい場合に、前記リード配線の接合状態が異常であると判定してもよい。
上記配線装置において、前記配線変位量検出ユニットで検出された前記リード配線の変位量が、前記第1の端子に対する前記配線狭持部材の移動量よりも小さい場合に、前記リード配線の接合状態が異常であると判定してもよい。
上記配線装置において、前記リード配線の移動をガイドするレールを更に備えていてもよく、前記リード配線は、前記レールと前記第1の狭持部とで狭持されると共に、前記レールと前記第2の狭持部とで狭持されていてもよい。
上記配線装置において、前記第1の狭持部の先端部には第1のベアリングが設けられていてもよく、前記第2の狭持部の先端部には第2のベアリングが設けられていてもよく、前記レールの前記第1の狭持部の先端部に対応する位置に第3のベアリングが設けられていてもよく、前記レールの前記第2の狭持部の先端部に対応する位置に第4のベアリングが設けられていてもよく、前記リード配線は、前記第1のベアリングと前記第3のベアリングとで狭持されると共に、前記第2のベアリングと前記第4のベアリングとで狭持されていてもよい。
上記配線装置において、前記配線狭持部はスライドシリンダを用いて移動可能に構成されていてもよく、前記配線狭持部が前記リード配線を狭持する際の力は、前記スライドシリンダを駆動する際のエアーの圧力によって決定されてもよい。
上記配線装置において、前記配線狭持部の前記支点部と前記スライドシリンダとが連結されていてもよい。
上記配線装置において、更に、前記第2の端子に接合されている前記リード配線を前記配線狭持部材を用いて所定の力で狭持し、前記第2の端子に接合されているリード配線に所定の張力が作用している状態で前記リード配線の変位量を前記配線変位量検出ユニットを用いて検出して前記リード配線の接合状態を判定してもよい。
本発明により、リード配線の接合状態を正確にチェックすることができる配線装置を提供することが可能となる。
実施の形態にかかる配線装置の斜視図である。 配線対象であるワークの一部を拡大した斜視図である。 図2Aに示すワークのリード配線部分を拡大した斜視図である。 実施の形態にかかる配線装置が備える配線ユニットの斜視図である。 実施の形態にかかる配線装置が備える配線ユニットの側面図である。 実施の形態にかかる配線装置が備える配線ユニットの正面図である。 実施の形態にかかる配線装置が備える配線ユニットを底面側からみた斜視図である。 実施の形態にかかる配線装置が備える配線ユニットの底面図である。 実施の形態にかかる配線装置が備えるノズルユニットの分解斜視図である。 実施の形態にかかる配線装置が備えるノズルユニットの斜視図である。 実施の形態にかかる配線装置が備えるノズルユニットとクランパーの正面図である。 実施の形態にかかる配線装置が備えるノズルユニットとクランパーの正面図である。 実施の形態にかかる配線装置が備えるクランプユニットの斜視図である。 実施の形態にかかる配線装置が備えるヒューム吸引機構を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置を用いて形成されるリード配線の形状の一例を示す断面図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置の動作を説明するための図である。 実施の形態にかかる配線装置が備える配線導入ユニットの斜視図である。 配線導入ユニットが備える配線狭持ユニットの斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態にかかる配線装置1の斜視図である。本実施の形態にかかる配線装置1は、配線ユニット2と駆動ユニット3とを備える。配線ユニット2は、ワーク10内に配置されている各々の端子に対して配線を行うためのユニットである。駆動ユニット3は、配線対象であるワーク10の位置を調整するためのユニットである。
駆動ユニット3は、マシンベース4、X軸方向駆動機構5、Y軸方向駆動機構6、回転駆動機構8、およびワーク固定治具9を備える。Y軸方向駆動機構6は、マシンベース4に固定されている。また、Y軸方向駆動機構6は、X軸方向駆動機構5(回転駆動機構8およびワーク固定治具9を含む)をY軸方向に移動可能に支持している。X軸方向駆動機構5は、回転駆動機構8およびワーク固定治具9をX軸方向に移動可能に支持している。回転駆動機構8は、ワーク固定治具9を水平面(X軸とY軸を含む面、つまりXY平面)と垂直な回転軸を中心に回転可能に支持している。ワーク固定治具9はワーク10を固定する。つまり、駆動ユニット3は、ワーク10をX軸方向およびY軸方向に移動することができ、また水平面と垂直な回転軸を中心に回転することができる。
図2Aは、ワーク10の一部を拡大した斜視図である。図2Bは、図2Aに示すワーク10のリード配線部分を拡大した斜視図である。図2A、図2Bに示すように、ワーク10には回路基板20が実装されている。回路基板20には複数の集積回路が実装されている。回路基板20は電極パッド(第2の端子)12を備える。また、ワーク10内のケース19にはバスバー11(第1の端子)が設けられている。例えば、バスバー11は、ワーク10に実装されている集積回路に電源を供給するための端子板である。
図2Bに示すように、バスバー11と電極パッド12はリード配線13を用いて電気的に接続されている。このとき、リード配線13の一端は、第1の溶接部14においてバスバー11と溶接されている。また、リード配線13の他端は、第2の溶接部15において電極パッド12と溶接されている。リード配線13には湾曲部16が形成されている。このように湾曲部16を形成することで、バスバー11と電極パッド12の位置が溶接後に温度変化等によって変化した場合であっても、リード配線13に応力が作用することを抑制することができる。よって、リード配線13が断線したり、リード配線がバスバー11や電極パッド12から剥離したりすることを抑制することができる。例えば、リード配線13は、導電性に優れた銅等でできた薄肉金属板である。
また、図1に示すように、駆動ユニット3は補正計測部21とノズル清掃部22とを備える。補正計測部21は、配線ユニット2が備える加圧ノズル53、カッター101、および成形バー111(それぞれ、図3A参照)の位置を計測するためのセンサである。例えば補正計測部21はタッチセンサを用いて構成されている。ノズル清掃部22は、加圧ノズル53の内部に付着したスパッタや煤を除去する。例えば、ノズル清掃部22は吸引機構やドリルを備える。
図1に示すように、Z軸方向駆動機構7はY軸方向駆動機構6に固定されている。Z軸方向駆動機構7は、配線ユニット2をZ軸方向に移動可能に支持している。つまり、配線ユニット2のベース板31はガイド32を介してZ軸方向駆動機構7に支持されている(特に、図3B参照)。また、ベース板31には配線ユニット2の主要な部材が固定されている。よって、Z軸方向駆動機構7を用いてベース板31のZ軸方向の位置を移動することで、ノズルユニット50、カッターユニット100、成形ユニット110、および配線導入ユニット130等のZ軸方向の位置を調整することができる。
また、配線ユニット2には、レーザ導入部23を経由してレーザ(例えば、ファイバーレーザ)が導入される。レーザ導入部23を経由して導入されたレーザは、光学ヘッド24においてレーザの焦点が調整され、光軸調整部25においてレーザのX−Y座標が調整されて、ノズルユニット50に導入される。そして、ノズルユニット50に設けられた加圧ノズル53の先端からレーザを照射することで、リード配線27が端子に溶接される。
図3A〜図3Cに、本実施の形態にかかる配線装置が備える配線ユニット2の斜視図、側面図、および正面図をそれぞれ示す。また、図4A、図4Bに、本実施の形態にかかる配線装置が備える配線ユニット2を底面側からみた斜視図、および底面図をそれぞれ示す。
各図に示すように、配線ユニット2は、成形ユニット110、配線導入ユニット130、クランパー71、加圧ノズル53、カッターユニット100、および形状センサ28を有する。
成形ユニット110は、成形バー111とスライドシリンダ112とを備える。成形バー111はリード配線27に湾曲部を形成するための棒状の部材である(図10D参照)。スライドシリンダ112は、成形バー111を伸縮させる。例えば、リード配線27に湾曲部を形成する際は、スライドシリンダ112を用いて成形バー111を伸長させ、成形バー111をリード配線27と当接させてリード配線27に湾曲部を形成する。リード配線27に湾曲部を形成するとき以外は、成形バー111を収縮させる。図3Cに示すように、成形ユニット110は固定ブラケット118に固定されている。固定ブラケット118はベース板31に固定されているので、成形ユニット110のZ軸方向の位置は、Z軸方向駆動機構7によって調整することができる。
配線導入ユニット130は、加圧ノズル53に導入されるリード配線27の位置を調整し、またリード配線27を端子に溶接した後にプルテストを実施する。リード配線27は、配線導入ユニット130に接続されている中空状のチューブ26を通して配線導入ユニット130に供給される。図3Aに示すように、配線導入ユニット130はベース板31に固定されている。また、図3Cに示すように、配線導入ユニット130は、配線調整ユニット131、配線変位量検出ユニット132、配線狭持ユニット133およびレール134を備える。リード配線27はレール134に沿って移動する。
配線調整ユニット131は、加圧ノズル53に導入されるリード配線27の位置、つまりリード配線27の先端の位置を調整(テール調整)するためのユニットである。配線調整ユニット131は、リード配線27をローラー136とローラー137とで狭持し、ローラー137をモータを用いて回転させることで、リード配線27の位置を調整することができる。ここで、ローラー136はスライドシリンダ135を用いて移動可能に構成されている。例えば、リード配線27の位置を調整する場合は、リード配線27をローラー136とローラー137とで狭持するようにスライドシリンダ135を動作させる。一方、プルテスト時は、リード配線27を解放状態とするためにリード配線27をローラー136とローラー137とで狭持しないようにスライドシリンダ135を動作させる。
配線変位量検出ユニット132は、リード配線27の変位量を検出するためのユニットである。例えば、配線変位量検出ユニット132は、リード配線27を低摩擦負荷で狭持するローラーと、このローラーに取り付けられたロータリーエンコーダーとを用いて構成することができる。
配線狭持ユニット133は、リード配線27を端子に溶接した後に実施されるプルテストの際に、リード配線27に一定の張力を作用させるためのユニットである。配線狭持ユニット133は、スライドシリンダ144と配線狭持部材145とを備えており、プルテストの際は、配線狭持部材145を用いてリード配線27が狭持されるようにスライドシリンダ144を動作させる。このように、配線狭持部材145を用いてリード配線27を狭持し、ワーク10(端子)に対する配線ユニット2の位置を変化させることで、プルテストの際にリード配線27に一定の張力を作用させることができる。一方、プルテストを実施しない場合は、リード配線27が解放状態となるように、つまり、配線狭持部材145でリード配線27が狭持されないようにスライドシリンダ144を動作させる。なお、配線狭持部材145を用いてリード配線27を狭持する際の力は、例えばスライドシリンダ144を動作させる際に供給されるエアーの圧力によって調整することができる。
次に、加圧ノズル53を含むノズルユニット50について説明する。図3Bに示すように、加圧ノズル53を含むノズルユニット50はノズルアーム38を介してベース板31に取り付けられている。ここで、ノズルアーム38のZ軸方向の位置は、ベース板31に対して変位させることができるように構成されている。
図5Aは、ノズルユニット50の分解斜視図である。図5Bは、ノズルユニット50の斜視図である。図5A、図5Bに示すように、ノズルユニット50はノズル本体51とノズルガイド61とを備える。ノズル本体51は、ノズルD(52)、加圧ノズル53、および当接部54を備える。ノズルガイド61は、ガイド壁62、63、ピン64、65、クランプ面66、および嵌合孔67を備える。
加圧ノズル53は、端子にリード配線27を接合する。加圧ノズル53の先端部の周囲には、所定の曲率を有する湾曲部56が形成されている。湾曲部56は、加圧ノズル53の4つの側面に対応するように形成されている。また、加圧ノズル53の先端部にはレーザが出力されるレーザ照射孔55が形成されている。加圧ノズル53はノズルガイド61の嵌合孔67に嵌合され、ノズルガイド61と当接部54とが当接することで位置決めされる。なお、ノズル本体51とノズルガイド61はビス68を用いて固定されている(図6A、図6B参照)。
ノズルガイド61が備えるガイド壁62、63はクランプ面66から立設しており、互いに所定の距離を隔てて対向するように設けられている。ピン64、65は、ガイド壁62、63に渡って設けられている。そして、配線導入ユニット130から導入されたリード配線27は、ガイド壁62、63にガイドされ、ピン64、65とクランプ面66との間を通って加圧ノズル53の先端部に導入される。
図6A、図6Bは、ノズルユニット50とクランパー71の正面図である。クランパー71は、加圧ノズル53の先端部に導入されるリード配線27をクランプする。クランパー71がリード配線27をクランプしていない場合(非クランプ状態)は、図6Aに示すように、クランパー71の突出部72はクランプ面66から所定の距離だけ離れている。このとき、リード配線27はピン64、65とクランプ面66との間を通過する。一方、クランパー71がリード配線27をクランプする場合(クランプ状態)は、図6Bに示すように、クランパー71の突出部72とクランプ面66によってリード配線27が狭持される。なお、図6A、図6Bにおいて符号58はレーザの光路を示している。
図7は、本実施の形態にかかる配線ユニット2が備えるクランプユニット70の斜視図である。図7に示すように、ノズルユニット50およびクランプユニット70は、ノズルアーム38に取り付けられている。また、ノズルアーム38はベース板31に取り付けられている(図3B、図4B参照)。リード配線27をクランプするクランパー71は、支点ブラケット74を介してクランプバー73と連結されている。支点ブラケット74は支点部75を備えており、クランパー71とクランプバー73と支点ブラケット74とで構成される部材は、支点部75を中心に回動可能に構成されている。クランプバー73は電磁石77によって吸引または解放されるように構成されている。つまり、クランプユニット70は、電磁石77を用いてクランプバー73を吸引または解放することで、クランパー71の状態を切り替える。
具体的には、クランパー71をクランプ状態とする場合は、電磁石77をオフ状態とする。電磁石77をオフ状態とすることで、クランプバー73が圧縮バネ83によって外側(電磁石77から離れる方向)に押されて、クランパー71がノズルガイド61側へと変位してクランプ状態となる。一方、クランパー71を非クランプ状態とする場合は、電磁石77をオン状態とする。電磁石77をオン状態とすることで、クランプバー73が電磁石に吸い寄せられ、クランパー71がノズルガイド61から離れて非クランプ状態となる。
電磁石77は、ノズルアーム38の上部に取り付けられたリニアガイド81に固定されている。また、クランパー71がクランプ状態であるか非クランプ状態であるかは、近接センサ76のオン/オフにより確認することができる。また、電磁石77がクランプバー73を吸引する力は、調整ネジ78を用いて電磁石77の位置を調整することで変更することができる。調整ネジ78で電磁石77の位置を調整した後は、固定ネジ79を用いて電磁石77の位置を固定することができる。
クランパー71のクランプ力は、クランプバー73とクランプアーム85との間に設けられた圧縮バネ83の圧縮量を、バネ調整ネジ82を用いて調整することで変更することができる。つまり、圧縮バネ83の圧縮量を増やすと(つまり、圧縮バネの長さを短くすると)、圧縮バネ83がクランプバー73を外側に押す力が強くなり、クランプ力が増加する。また、非クランプ状態におけるクランプ面66と突出部72との距離(図6A参照)は、ノズルアーム38に取り付けられたストッパボルト84の出代を用いて調整することができる。
次に、図8を用いて本実施の形態にかかる配線ユニット2が備えるヒューム吸引機構について説明する。図8に示すように、レーザ導入部23(図1参照)から導入されたレーザは、ノズルA(91)、ノズルB(92)、ノズルC(93)を経由してノズルユニット50に導入される。ここで、符号98はレーザの経路を示している。また、ノズルC(93)は、ノズルユニット50のノズルD(52)と摺動可能に取り付けられている。
ノズルB(92)の上部にはエアー吸引口95、96およびバキューム口97が設けられている。バキューム口97には真空エジェクタ(不図示)が取り付けられており、この真空エジェクタを用いて各ノズルの光路内の空気を吸引することで、溶接時に発生するヒュームを吸引することができる。このとき、エアー吸引口95、96から各ノズルの光路内に外部の空気が吸入され、各ノズルの光路内で気流が発生する。よって、各ノズルに滞留しているヒュームもバキューム口97から吸引することができる。このようにヒューム吸引機構を設けることで、ヒュームに起因するレーザ出力の低下を抑制することができる。
図3A〜図3C、および図4A、図4Bに示すように、カッターユニット100はカッター101とスライドシリンダ102とを備える。カッター101は、リード配線27を端子(第2の端子)に溶接した後にリード配線27を切断する。スライドシリンダ102は、カッター101を伸縮させる。リード配線27を切断する際は、スライドシリンダ102を用いてカッターを伸長させる。また、リード配線27を切断するとき以外は、カッター101を収縮させる。図3Cに示すように、カッターユニット100は固定ブラケット109に固定されている。固定ブラケット109はベース板31に固定されているので、カッターユニット100のZ軸方向の位置は、Z軸方向駆動機構7によって調整することができる。
形状センサ28は、端子間の配線を実施した後にリード配線の形状を計測する。図4A、図4Bに示すように、形状センサ28は、測定部29を備えており、この測定部29からリード配線に対してレーザを照射することでリード配線の形状を計測することができる。
図9は、本実施の形態にかかる配線装置1を用いて形成されるリード配線13の形状の一例を示す断面図である。図9に示すように、リード配線13は、バスバー(第1の端子)11と電極パッド(第2の端子)12とを電気的に接続している。ここで、バスバー11は電極パッド12よりも高さd2だけ高い位置に配置されている。リード配線13の一端は、第1の溶接部14においてバスバー11と溶接されている。また、リード配線13の他端は、第2の溶接部15において電極パッド12と溶接されている。リード配線13には湾曲部16が形成されている。バスバー11側のリード配線13の端部にはテール17が形成されている。
例えば、形状センサ28は、リード配線13の一端と他端の段差である高さd2、リード配線13の一端に対する湾曲部16のトップ位置の高さd3、湾曲部16のトップ位置と電極パッド12の端部との距離d4を測定する。そして、測定した各々の値が、予め定められた値の範囲内にあるか否かを判定することで、リード配線13の形状が適正か否かを判定することができる。なお、第1の溶接部14と第2の溶接部15との距離d1は、設定値として配線装置1に予め入力されている。
また、図4Bの底面図に示すように、成形バー111、クランパー71、加圧ノズル53、カッター101、および形状センサ28は一直線上に並ぶように配置されている。
次に、図10A〜図10Jを用いて本実施の形態にかかる配線装置1の動作について説明する。図10A〜図10Jでは、バスバー(第1の端子)11と電極パッド(第2の端子)12をリード配線を用いて接続する場合について説明する。ここで、バスバー11は、集積回路20に設けられている電極パッド12よりも高い位置に配置されている。
まず、図10Aに示すように、加圧ノズル53の位置がバスバー11の上部となるように、ワーク10のX−Y方向の位置を調整する。ワーク10の位置は、駆動ユニット3が備えるX軸方向駆動機構5、Y軸方向駆動機構6、および回転駆動機構8を用いて調整することができる(図1参照)。
このとき、カッター101および成形バー111は上昇している(つまり、スライドシリンダが収縮している)。また、配線導入ユニット130(図3C参照)が備える配線調整ユニット131は、リード配線27の位置を調整可能な状態となっている。配線狭持ユニット133はリード配線27を狭持していない状態となっている。クランパー71は、リード配線27をクランプしている。なお、リード配線27の先端の位置は配線調整ユニット131を用いて予め調整されている。つまり、リード配線27の先端の位置を調整した後に、クランパー71を用いてリード配線27をクランプしている。
次に、図10Bに示すように、加圧ノズル53を下降させてリード配線27をバスバー11に押しつける。そして、レーザを照射してリード配線27をバスバー11に溶接する。このときの溶接の位置が第1の溶接位置14である。
このとき、カッター101および成形バー111は上昇している。また、配線調整ユニット131はリード配線27の位置を調整可能な状態となっている。配線狭持ユニット133はリード配線27を狭持していない状態となっている。クランパー71は、リード配線27をクランプしている。
次に、図10Cに示すように、加圧ノズル53を上昇させると共に、ワーク10の位置を紙面右側に移動する。これにより、ワーク10に対する加圧ノズル53の位置は、図10Bに示す位置から斜め左上方向へと移動する。このとき、配線調整ユニット131がリード配線27を解放している状態とし、クランパー71を非クランプ状態とすることで、加圧ノズル53とワーク10の移動と共にリード配線27が引き出される。なお、カッター101および成形バー111は上昇している。
また、配線狭持ユニット133を用いてリード配線27を狭持することでプルテストを実施することができる。つまり、配線狭持ユニット133を用いてリード配線27を狭持することで、加圧ノズル53とワーク10を移動する際に、リード配線27を所定の張力で引っ張ることができる。よって、第1の溶接位置14にリード配線27をバスバー11から引き離そうとする力を作用させることができ、バスバー11へのリード配線27の溶接が適切に行われたかをテストすることができる。このときのリード配線27の移動量は、配線変位量検出ユニット132を用いて検出することができる。
例えば、配線変位量検出ユニット132で検出されたリード配線27の移動量が、バスバー11に対する配線ユニット2(加圧ノズル53)の移動量と略同一であれば、バスバー11へのリード配線27の溶接が適切に行われたと判定することができる。つまりこの場合は、バスバー11からリード配線27が剥離していないため、リード配線27は配線狭持ユニット133から受けている摩擦力に抗って移動する。このときのリード配線27の移動量は、バスバー11に対する配線ユニット2(加圧ノズル53)の移動量と略同一となる。
一方、配線変位量検出ユニット132で検出されたリード配線27の移動量が、バスバー11に対する配線ユニット2の移動量よりも少ない場合は、バスバー11からリード配線27が剥離したと判定することができる。つまりこの場合は、バスバー11からリード配線27が剥離したために、配線狭持ユニット133に対してリード配線27が移動しない状態で(つまり、リード配線27が滑らない状態で)リード配線27がバスバー11から引き離される。よって、配線変位量検出ユニット132で測定されるリード配線27の移動量が少なくなる。
次に、図10Dに示すように、成形バー111を下降させて(つまり、スライドシリンダを伸長させる)、成形バー111をリード配線27に当接させてリード配線27に湾曲部18を形成する。このとき、カッター101は上昇している。また、配線調整ユニット131はリード配線27を解放した状態となっており、配線狭持ユニット133はリード配線27を狭持している状態となっている。このように、配線狭持ユニット133を用いてリード配線27を狭持することで、リード配線27を成形する際にリード配線27に所定の張力を作用させることができる。クランパー71は非クランプ状態となっている。
次に、図10Eに示すように、加圧ノズル53の位置が電極パッド12の上部となるように、ワーク10のX−Y方向の位置を調整する。ワーク10の位置は、駆動ユニット3が備えるX軸方向駆動機構5、Y軸方向駆動機構6、および回転駆動機構8を用いて調整することができる。
このとき、カッター101および成形バー111は上昇している。また、配線調整ユニット131はリード配線27を解放した状態となっており、配線狭持ユニット133はリード配線27を狭持している状態となっている。クランパー71は、リード配線27をクランプしている。
次に、図10Fに示すように、加圧ノズル53を下降させてリード配線27を電極パッド12に押しつける。そして、レーザを照射してリード配線27を電極パッド12に溶接する。このときの溶接の位置が第2の溶接位置15である。
このとき、カッター101および成形バー111は上昇している。また、配線調整ユニット131はリード配線27を解放した状態となっており、配線狭持ユニット133はリード配線27を狭持している状態となっている。クランパー71は、リード配線27をクランプしている。
次に、図10Gに示すように、加圧ノズル53を上昇させると共に、ワーク10の位置を紙面右側に移動する。これにより、ワーク10に対する加圧ノズル53の位置は、図10Fに示す位置から斜め左上方向へと移動する。このとき、次の行程(図10H)においてカッター101を下降させた際に、カッター101の位置がリード配線27の切断位置となるように、配線ユニット2とワーク10の相対的な位置関係を調整する。
また、このとき配線調整ユニット131がリード配線27を解放している状態とし、クランパー71を非クランプ状態とすることで、加圧ノズル53とワーク10の移動と共にリード配線27が引き出される。カッター101および成形バー111は上昇している。
また、配線狭持ユニット133を用いてリード配線27を狭持することでプルテストを実施することができる。つまり、配線狭持ユニット133を用いてリード配線27を狭持することで、加圧ノズル53とワーク10を移動する際に、リード配線27を所定の張力で引っ張ることができる。よって、第2の溶接位置15においてリード配線27を電極パッド12から引き離そうとする力を作用させることができ、電極パッド12へのリード配線27の溶接が適切に行われたかをテストすることができる。このときのリード配線27の移動量は、配線変位量検出ユニット132を用いて検出することができる。なお、プルテストについては図10Cで説明した場合と同様であるので、重複した説明は省略する。
次に、図10Hに示すように、カッター101を下降させて(つまり、スライドシリンダを伸長させる)、リード配線27を電極パッド12上で切断する。このとき、成形バー111は上昇している。また、配線調整ユニット131はリード配線27の位置を調整可能な状態となっている。配線狭持ユニット133はリード配線27を狭持していない状態となっている。クランパー71は、リード配線27をクランプしている。
次に、図10Iに示すように、配線調整ユニット131を用いて、切断後のリード配線27を引き戻してリード配線27の先端の位置を調整する。このとき、カッター101および成形バー111は上昇している。配線狭持ユニット133はリード配線27を狭持していない状態となっている。クランパー71は、非クランプ状態となっている。
最後に、図10Jに示すように、ワーク10の位置を紙面右側に移動し、形状センサ28を用いて、バスバー11と電極パッド12とを接続するリード配線13の形状を計測し、リード配線13の形状が適正であるか否かを判定する。
以上で説明した動作により、バスバー11と電極パッド12とをリード配線13を用いて接続することができる。
次に、本実施の形態にかかる配線装置1が備える配線導入ユニット130について詳細に説明する。図11は、本実施の形態にかかる配線装置が備える配線導入ユニット130の斜視図である。配線導入ユニット130は、加圧ノズル53に導入されるリード配線27の位置を調整し、またリード配線27を端子に溶接した後にプルテストを実施する。リード配線27は、配線導入ユニット130に接続されている中空状のチューブ26を通して配線導入ユニット130に供給される。配線導入ユニット130は、配線調整ユニット131、配線変位量検出ユニット132、配線狭持ユニット133およびレール134を備える。リード配線27はレール134にガイドされて移動する。
配線調整ユニット131は、加圧ノズル53に導入されるリード配線27の位置、つまりリード配線27の先端の位置を調整(テール調整)するためのユニットである。配線調整ユニット131は、リード配線27をローラー136とローラー137とで狭持し、ローラー137をモータ138を用いて回転させることで、リード配線27の位置を調整することができる。ここで、ローラー136はスライドシリンダ135を用いて移動可能に構成されている。例えば、リード配線27の位置を調整する場合は、リード配線27をローラー136とローラー137とで狭持するようにスライドシリンダ135を動作させる。一方、プルテスト時は、リード配線27を解放状態とするためにリード配線27をローラー136とローラー137とで狭持しないようにスライドシリンダ135を動作させる。
配線変位量検出ユニット132は、リード配線27の変位量を検出するためのユニットである。例えば、配線変位量検出ユニット132は、リード配線27を低摩擦負荷で狭持するローラー141、142と、ローラー142に取り付けられたロータリーエンコーダー143とを用いて構成することができる。
配線狭持ユニット133は、リード配線27を端子に溶接した後に実施されるプルテストの際に、リード配線27に所定の張力を作用させるためのユニットである。配線狭持ユニット133はスライドシリンダ144と配線狭持部材145とを備えており、プルテストの際は、配線狭持部材145を用いてリード配線27が所定の力で狭持されるようにスライドシリンダ144を動作させる。なお、端子は、バスバー11や電極パッド12であり、以下ではバスバー11を例として説明する。
つまり、プルテストの際は、配線狭持部材145を用いてリード配線27を所定の力で狭持し、更に配線狭持部材145(つまり、配線ユニット2)がバスバー11から離れるようにすることで、バスバー11に接合されているリード配線27を所定の力で引っ張ることができる(図10C参照)。よって、バスバー11とリード配線27の接合部(つまり、第1の溶接部14)に、リード配線27をバスバー11から引き離そうとする力を作用させることができ、バスバー11へのリード配線27の溶接が適切に行われたかをテストすることができる。
このときリード配線27に作用する張力、つまり、リード配線27を引っ張る力は、配線狭持部材145がリード配線27を狭持する力に基づき決定される。例えば、配線狭持部材145がリード配線27を狭持する力が大きいほど、リード配線27に作用する張力は大きくなる(つまり、リード配線27を引っ張る力が大きくなる)。ここで、配線狭持部145がリード配線27を狭持する際の力は、例えばスライドシリンダ144を駆動する際のエアーの圧力によって決定される。
プルテストの際、配線変位量検出ユニット132はリード配線27の変位量を検出する。例えば、配線変位量検出ユニット132で検出されたリード配線27の変位量が、バスバー11に対する配線狭持部材145の移動量と略同一であれば、リード配線の接合状態が正常であると判定することができる。つまりこの場合は、バスバー11からリード配線27が剥離していないため、リード配線27は配線狭持部材145で狭持されることで受ける摩擦力に抗って移動する。よって、このときのリード配線27の移動量は、バスバー11に対する配線狭持部材145の移動量(つまり、ワーク10に対する配線ユニット2の移動量)と略同一となる。
一方、配線変位量検出ユニット132で検出されたリード配線27の変位量が所定の値よりも小さい場合、バスバー11とリード配線27の接合状態が異常であると判定することができる。具体的には、配線変位量検出ユニット132で検出されたリード配線27の変位量が、バスバー11に対する配線狭持部材145の移動量よりも小さい場合に、リード配線の接合状態が異常であると判定することができる。つまりこの場合は、バスバー11からリード配線27が剥離したために、配線狭持部材145に対してリード配線27が移動しない状態で(つまり、リード配線27が滑らない状態で)リード配線27がバスバー11から引き離される。よって、配線変位量検出ユニット132で測定されるリード配線27の移動量が少なくなる。
次に、配線狭持ユニット145の構造について詳細に説明する。図12は、配線狭持ユニット145の斜視図である。図12に示すように、配線狭持ユニット145が備える配線狭持部材145は、支点部150と、当該支点部150の両側に延びる第1の狭持部151と第2の狭持部152とを有する。第1の狭持部151はリード配線27を第1の位置において狭持し、第2の狭持部152はリード配線27を第1の位置とは異なる第2の位置において狭持する。このとき、リード配線27は、レール134と第1の狭持部151とで狭持されると共に、レール134と第2の狭持部152とで狭持される。
図12に示すように、配線狭持部材145は、支点部150を支点とした天秤構造を有する。よって、配線狭持部材145は支点部150を支点として回動可能に支持されている。スライドシリンダ144の連結部材147は、配線狭持部145の支点部150に連結されている。
第1の狭持部151は断面形状がL字状であり、先端部には第1のベアリング153が設けられている。また、第2の狭持部152も断面形状がL字状であり、先端部には第2のベアリング154が設けられている。レール134の第1の狭持部151の先端部に対応する位置(つまり、第1の位置)には第3のベアリング156が設けられており、レール134の第2の狭持部152の先端部に対応する位置(つまり、第2の位置)には第4のベアリング157が設けられている。よって、リード配線27は、第1の位置において第1のベアリング153と第3のベアリング156とで狭持されると共に、第2の位置において第2のベアリング154と第4のベアリング157とで狭持される。例えば、第1乃至第4のベアリングは、各々の回転軸を中心に回転可能に取り付けられている。
背景技術で説明したように、特許文献1に開示されている溶接装置では、リード配線を湾曲させる際にリード配線から成形ピンに伝わる抵抗力を測定することで、溶接部の強度をチェックしていた。
しかしながら、このような手法を用いて溶接部の強度をチェックした場合は、第1の端子の溶接部と第2の端子の溶接部に作用する力がそれぞれ異なるため、それぞれの溶接部の強度を正確にチェックすることができないという問題があった。つまり、成形ピンの軌跡は成形するリード配線の最終形状によって決定されるため、各々の溶接部に作用する力は成形するリード配線の最終形状に依存し、意図的に決定することができなかった。このため、溶接部の強度を定量的に且つ正確にチェックすることができなかった。
そこで本実施の形態にかかる配線装置1では、端子に接合されているリード配線27を所定の力で狭持する配線狭持部材145と、端子に接合されているリード配線27に所定の張力が作用している状態でリード配線27の変位量を検出する配線変位量検出ユニットとを設けている。
このように配線狭持部材145を設けることで、プルテストの際に、端子に接合されているリード配線27を所定の力で引っ張ることができる。また、配線変位量検出ユニット132を設けることで、プルテスト時におけるリード配線27の変位量を検出することができ、端子に対するリード配線27の接合状態を正確にチェックすることができる。また、このように配線狭持部材145と配線変位量検出ユニット132を設けることで、端子毎にプルテストを実施することができる。また、プルテストの際にリード配線27を引っ張る力は、配線狭持部材145がリード配線27を狭持する力に基づき決定される。つまり、配線狭持部材145がリード配線27を狭持する力を調整することで、リード配線27に作用する張力を調整することができるので、プルテストを定量的に実施することができる。
更に、本実施の形態にかかる配線装置では、配線狭持部材145を天秤構造とすることで、安定したプルテストを実施することができる。すなわち、配線狭持ユニット145が備える配線狭持部材145は、支点部150を支点とした天秤構造を有する。よって、第1の狭持部151と第2の狭持部152のそれぞれを用いてリード配線27を2箇所でバランスを取りながら狭持することができるので、リード配線27を1箇所で狭持した場合と比べて、リード配線27を安定して狭持することができる。したがって、プルテスト時にリード配線27に作用する張力(つまり、リード配線27を引っ張る力)を安定させることができる。またこのとき、リード配線27を2箇所で狭持しているので、リード配線27に作用する荷重を分散させることができ、リード配線27が押されて変形することを抑制することができる。
以上で説明した本実施の形態にかかる発明により、リード配線の接合状態を正確にチェックすることができる配線装置を提供することが可能となる。
なお、上記実施の形態では、レーザを用いて端子にリード配線を溶接する配線装置について説明したが、本発明は例えば超音波を用いて端子にリードを接合する配線装置など、他の手法により端子にリード配線を接合する配線装置にも適用することができる。
以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1 配線装置
2 配線ユニット
3 駆動ユニット
4 マシンベース
5 X軸方向駆動機構
6 Y軸方向駆動機構
7 Z軸方向駆動機構
8 回転駆動機構
9 ワーク固定治具
10 ワーク
11 バスバー(第1の端子)
12 電極パッド(第2の端子)
13 リード配線
14 第1の溶接部
15 第2の溶接部
16 湾曲部
17 テール
18 成形部
19 ケース
20 集積回路
21 補正計測部
22 ノズル清掃部
23 レーザ導入部
24 光学ヘッド
25 光軸調整部
26 チューブ
27 リード配線
28 形状センサ
29 測定部
31 ベース板
32 ガイド
50 ノズルユニット
51 ノズル本体
52 ノズルD
53 加圧ノズル
54 当接部
55 レーザ照射孔
56 湾曲部
58 レーザの光路
61 ノズルガイド
62、63 ガイド壁
64、65 ピン
66 クランプ面
67 嵌合孔
68 ビス
70 クランプユニット
71 クランパー
72 突出部
73 クランプバー
74 支点ブラケット
75 支点部
76 近接スイッチ
77 電磁石
78 調整ネジ
79 固定ネジ
81 リニアガイド
82 バネ調整ネジ
83 圧縮バネ
84 ストッパボルト
85 クランプアーム
91 ノズルA
92 ノズルB
93 ノズルC
95、96 エアー吸引口
97 バキューム口
98 レーザの光路
100 カッターユニット
101 カッター
102 スライドシリンダ
109 固定ブラケット
110 成形ユニット
111 成形バー
112 スライドシリンダ
130 配線導入ユニット
131 配線調整ユニット
132 配線変位量検出ユニット
133 配線狭持ユニット
134 レール
135 スライドシリンダ
136、137 ローラー
138 モータ
141、142 ローラー
143 ロータリーエンコーダー
144 スライドシリンダ
145 配線狭持部材
147 連結部材
150 支点部
151 第1の狭持部
152 第2の狭持部
153、154、156、157 ベアリング

Claims (9)

  1. 第1の端子と第2の端子とをリード配線を用いて接続する配線装置であって、
    前記第1の端子に接合されているリード配線を所定の力で狭持する配線狭持部材と、
    前記第1の端子に接合されているリード配線に所定の張力が作用している状態で前記リード配線の変位量を検出する配線変位量検出ユニットと、を備え、
    前記配線狭持部材は、支点部と、当該支点部の両側に延びる第1および第2の狭持部とを有し、
    前記第1の狭持部は前記リード配線を第1の位置において狭持し、前記第2の狭持部は前記リード配線を前記第1の位置とは異なる第2の位置において狭持する、
    配線装置。
  2. 前記リード配線に作用する張力は、前記配線狭持部材が前記リード配線を狭持する力に基づき決定される、請求項1に記載の配線装置。
  3. 前記配線変位量検出ユニットで検出された前記リード配線の変位量が所定の値よりも小さい場合に、前記リード配線の接合状態が異常であると判定する、請求項1または2に記載の配線装置。
  4. 前記配線変位量検出ユニットで検出された前記リード配線の変位量が、前記第1の端子に対する前記配線狭持部材の移動量よりも小さい場合に、前記リード配線の接合状態が異常であると判定する、請求項3に記載の配線装置。
  5. 前記リード配線の移動をガイドするレールを更に備え、
    前記リード配線は、前記レールと前記第1の狭持部とで狭持されると共に、前記レールと前記第2の狭持部とで狭持される、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の配線装置。
  6. 前記第1の狭持部の先端部には第1のベアリングが設けられており、
    前記第2の狭持部の先端部には第2のベアリングが設けられており、
    前記レールの前記第1の狭持部の先端部に対応する位置に第3のベアリングが設けられており、
    前記レールの前記第2の狭持部の先端部に対応する位置に第4のベアリングが設けられており、
    前記リード配線は、前記第1のベアリングと前記第3のベアリングとで狭持されると共に、前記第2のベアリングと前記第4のベアリングとで狭持される、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配線装置。
  7. 前記配線狭持部はスライドシリンダを用いて移動可能に構成されており、
    前記配線狭持部が前記リード配線を狭持する際の力は、前記スライドシリンダを駆動する際のエアーの圧力によって決定される、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の配線装置。
  8. 前記配線狭持部の前記支点部と前記スライドシリンダとが連結されている、請求項7に記載の配線装置。
  9. 更に、前記第2の端子に接合されている前記リード配線を前記配線狭持部材を用いて所定の力で狭持し、前記第2の端子に接合されているリード配線に所定の張力が作用している状態で前記リード配線の変位量を前記配線変位量検出ユニットを用いて検出して前記リード配線の接合状態を判定する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の配線装置。
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