JP2014032590A - 情報報知装置、情報報知方法及びプログラム - Google Patents

情報報知装置、情報報知方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、運転支援情報の報知を適切に制御することが可能な情報報知装置を提供する。
【解決手段】情報報知装置は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備える。これにより、運転支援情報の報知と非報知とを適切に切り替えることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動体において所定の情報を報知する技術分野に関する。
この種の技術が、例えば特許文献1及び2に開示されている。特許文献1には、運転者以外の搭乗者はエンターテイメントの視聴中に運転状況への注意が低下することに鑑みて、エンターテイメント視聴中の搭乗者に対して注意喚起のためのメッセージを通知する技術が開示されている。特許文献2には、車両の同乗者の状態(同乗者の心拍数)に応じて、運転者に対して注意喚起情報を表示させる技術が開示されている。
特開2010−72701号公報 特開2007−246024号公報
ところで、同乗者(運転者以外の搭乗者を意味する。以下同様とする。)がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、運転を支援するための運転支援情報の報知を制御することができれば便宜である。例えば、同乗者がコンテンツを集中して視聴している場合には運転支援情報を報知することとし、同乗者がコンテンツを集中して視聴していない場合には運転支援情報を非報知とすることができれば便宜である。特許文献1及び2には、そのような内容については開示されていない。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが一例として挙げられる。本発明は、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、運転支援情報の報知を適切に制御することが可能な情報報知装置、情報報知方法及びプログラムを提供することを主な目的とする。
請求項1に記載の発明では、情報報知装置は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、前記移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、情報報知装置は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、前記移動体の同乗者の視線方向に関する情報を取得する視線方向取得手段と、前記運転支援情報に基づいた報知を行う報知手段を、前記視線方向取得手段の取得結果に基づいて制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記コンテンツが表示される表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けている場合には、前記運転支援情報に基づいて前記報知手段に報知させ、前記表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けていない場合には、前記報知を前記報知手段にさせない、ことを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、情報報知装置によって実行される情報報知方法は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得工程と、前記移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御工程と、を備える。
請求項9に記載の発明では、コンピュータを有する情報報知装置によって実行されるプログラムは、前記コンピュータを、前記コンピュータを、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転情報を取得する情報取得手段、前記移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段、として機能させる。
請求項10に記載の発明では、情報報知装置は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、コンテンツの再生中における前記移動体の同乗者の視線方向に応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備える。
請求項11に記載の発明では、情報報知装置は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、再生中のコンテンツの盛り上がり度合いに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備える。
実施例に係るシステムの構成例を示す。 ナビゲーション装置の概略構成を示す。 ヘッドアップディスプレイの概略構成を示す。 第1実施例に係る処理フローを示す。 盛り上がり度合いの一例を示す。 第2実施例に係る処理フローを示す。 同乗者の嗜好に応じて変更された盛り上がり度合いの一例を示す。
本発明の1つの観点では、情報報知装置は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、前記移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記の情報報知装置は、運転を支援するための運転支援情報を運転者に報知(表示や音声出力など)するために好適に利用される。情報取得手段は、移動体が走行することとなる先の道路についての道路状況に基づいて、運転支援情報を取得する。制御手段は、移動体における同乗者(運転者以外の搭乗者を意味する。)がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断し、その判断結果に応じて、運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する。例えば、制御手段は、同乗者がコンテンツを集中して視聴していると判断される場合には、運転支援情報を報知させ、同乗者がコンテンツを集中して視聴していないと判断される場合には、運転支援情報を非報知とする。
上記の情報報知装置によれば、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、運転支援情報に基づいた報知手段による報知を適切に制御することができる。例えば、同乗者がコンテンツを集中して視聴している場合には、運転支援情報を報知させることで、同乗者に配慮した運転を運転者に行わせることができる。よって、同乗者が運転状況を十分に把握できていないことに起因して発生する不具合(例えば急勾配や急カーブといった道路状況の大きな変化により瞬間的に同乗者の体が不安定になること)を未然に防止することが可能となる。一方で、例えば、同乗者がコンテンツを集中して視聴していない場合には、運転支援情報を非報知とすることで、運転支援情報が頻繁に報知されてしまうことを抑制することができる。よって、運転支援情報が頻繁に報知されることで、運転自体に支障をきたしてしまったり、同乗者に配慮した運転が特に必要となる場面において運転支援情報を提示する効果が薄れてしまったりすることを、適切に防止することが可能となる。つまり、運転支援情報による効果的な運転支援を確保することが可能となる。
上記の情報報知装置の一態様では、前記制御手段は、前記同乗者の視線方向に基づいて、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴しているか否かを判断する。これにより、同乗者の視線方向に基づいて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを適切に判断することができる。
好適には、前記制御手段は、前記コンテンツが表示される表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けている場合には、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴しているものと判断して、前記運転支援情報に基づいて前記報知手段に報知させ、前記表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けていない場合には、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴していないものと判断して、前記報知を前記報知手段にさせない。
上記の情報報知装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記コンテンツの盛り上がり度合いに基づいて、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴しているか否かを判断する。これにより、コンテンツの盛り上がり度合いに基づいて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを適切に判断することができる。
好適には、前記制御手段は、前記盛り上がり度合いが所定値以上である場合には、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴しているものと判断して、前記運転支援情報に基づいて前記報知手段に報知させ、前記盛り上がり度合いが前記所定値未満である場合には、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴していないものと判断して、前記報知を前記報知手段にさせない。
より好ましくは、前記制御手段は、前記コンテンツの盛り上がり度合いを、当該コンテンツを視聴する同乗者の嗜好に応じて変更する。これにより、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを、より適切に判断することが可能となる。
本発明の他の観点では、情報報知装置は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、前記移動体の同乗者の視線方向に関する情報を取得する視線方向取得手段と、前記運転支援情報に基づいた報知を行う報知手段を、前記視線方向取得手段の取得結果に基づいて制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記コンテンツが表示される表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けている場合には、前記運転支援情報に基づいて前記報知手段に報知させ、前記表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けていない場合には、前記報知を前記報知手段にさせない。
本発明の更に他の観点では、情報報知装置によって実行される情報報知方法は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得工程と、前記移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御工程と、を備える。
本発明の更に他の観点では、コンピュータを有する情報報知装置によって実行されるプログラムは、前記コンピュータを、前記コンピュータを、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転情報を取得する情報取得手段、前記移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段、として機能させる。
本発明の更に他の観点では、情報報知装置は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、コンテンツの再生中における前記移動体の同乗者の視線方向に応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備える。
本発明の更に他の観点では、情報報知装置は、移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、再生中のコンテンツの盛り上がり度合いに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備える。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[システム構成]
図1は、本実施例に係るシステムの構成例を示す。図1に示すように、当該システムは、ナビゲーション装置1と、ヘッドアップディスプレイ2とを備える。また、当該システムは、車両に搭載される。
ナビゲーション装置1は、出発地から目的地までの経路案内を行う機能などを有する。ナビゲーション装置1は、例えば、車両に設置される据え置き型のナビゲーション装置、PND(Portable Navigation Device)、又はスマートフォンなどの携帯電話とすることができる。
ヘッドアップディスプレイ2は、ナビゲーション装置1から供給される各種情報に応じた画像を、運転者の目の位置(アイポイント)から虚像として視認させる装置である。
なお、ナビゲーション装置1がスマートフォンなどの携帯電話である場合、ナビゲーション装置1は、クレードルなどによって保持されても良い。この場合、ナビゲーション装置1は、クレードルなどを介して、ヘッドアップディスプレイ2と情報の授受を行うこととしても良い。
[ナビゲーション装置の構成]
図2は、ナビゲーション装置1の構成を示す。図2に示すように、ナビゲーション装置1は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50、入力装置60、及びカメラ70を備える。
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置(現在位置)を検出するために用いられる。
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置1全体の制御を行う。
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶するユニットである。
通信装置38は、例えば、FMチューナや、ビーコンレシーバや、携帯電話や、専用の通信カードなどにより構成され、各種情報を受信する。インタフェース37は、通信装置38のインタフェース動作を行い、通信装置38が受信した情報をシステムコントローラ20等に入力する。
表示ユニット40は、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、ディスクドライブ31によって読み出された映像コンテンツや、データ記憶ユニット36から読み出された地図データなどを表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、本発明における「表示手段」及び「報知手段」の一例に相当し、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
なお、ディスプレイ44を1つのみ用いることに限定はされず(例えば運転者用のディスプレイ44のみを用いることに限定はされず)、ディスプレイ44を複数用いても良い。その場合には、助手席に座る乗員用のディスプレイ44や、後部座席に座る乗員用のディスプレイ44などを用いることができる。
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、CD−ROMドライブ31又はDVD−ROM32、若しくはRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式の場合、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
カメラ70は、車室の方向を向くように設置されており、同乗者の顔が少なくとも含まれるような範囲を撮影する。具体的には、カメラ70は、同乗者の全て(つまり助手席に座る乗員及び後部座席に座る乗員)の顔が含まれるような範囲を撮影する。1つのカメラ70で同乗者の全ての顔が撮影できれば、そのようなカメラ70を用いれば良いが、1つのカメラ70で同乗者の全ての顔が撮影できなければ、同乗者の全ての顔が撮影できるように複数のカメラ70を用いれば良い。また、カメラ70は、例えばディスプレイ44の上方などに設けられる。この例では、上記したようにディスプレイ44を複数用いる場合には、各ディスプレイ44ごとにカメラ70を設けると良い。
[ヘッドアップディスプレイの構成]
図3は、ヘッドアップディスプレイ2の概略構成図である。図3に示すように、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2は、主に光源ユニット3及びコンバイナ9を備え、フロントウィンドウ25、天井部27、ボンネット28、及びダッシュボード29などを備える車両に取り付けられる。
光源ユニット3は、支持部材5a、5bを介して車室内の天井部27に設置される。光源ユニット3は、ナビゲーション装置1から表示すべき情報を取得し、当該情報に対応する画像を構成する光を、コンバイナ9に向けて出射する。具体的には、光源ユニット3は、光源ユニット3内に表示像の元画像(実像)を生成し、その画像を構成する光をコンバイナ9へ出射することで、コンバイナ9を介して運転者に虚像「Iv」を視認させる。例えば、光源ユニット3は、レーザ光源やLCD光源などの光源を有しており、光源から光を出射する。
コンバイナ9は、光源ユニット3から出射される表示像が投影されると共に、表示像を運転者のアイポイントPeへ反射することで当該表示像を虚像Ivとして表示させる。そして、コンバイナ9は、天井部27に設置された支持軸部8を有し、支持軸部8を支軸として回動する。支持軸部8は、例えば、フロントウィンドウ25の上端近傍の天井部27、言い換えると運転者用の図示しないサンバイザが設置される位置の近傍に設置される。なお、支持軸部8は、上述のサンバイザに代えて設置されても良い。
なお、図3に示したように、コンバイナ9を用いて画像を表示させることに限定はされず、コンバイナ9の代わりにフロントガラスを用いて画像を表示させても良い。また、光源ユニット3を天井部27に設置することに限定はされず、天井部27の代わりにダッシュボード29の内部に光源ユニット3を設置しても良い。
[制御方法]
次に、本実施例においてナビゲーション装置1内のCPU22が行う制御方法について説明する。
本実施例では、CPU22は、車両が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を生成する。具体的には、CPU22は、GPS受信機18及び/又は自立測位装置10より取得された情報に応じた車両の現在位置と、データ記憶ユニット36に記憶された地図データとに基づいて、車両が走行することとなる先の道路についての道路状況を判断して、その道路状況に応じた運転の仕方を運転者にアドバイスするための運転支援情報を生成する。1つの例では、CPU22は、先の道路が急なカーブである場合に、「緩やかなハンドリングを行ってください」といった運転支援情報を生成したり、先の道路が急な下り坂である場合に、「速度を落としてください」といった運転支援情報を生成したりする。
なお、「道路状況」とは、例えば、車両が走行することとなる先の道路がカーブや坂道などであるといった状況や、車両が走行することとなる先の道路に一時停止や信号などがあるといった状況を示すものである。また、「運転支援情報」とは、同乗者に配慮した運転(例えば、速度を落としたり、緩やかなハンドリングを行ったり、急加速や急制動を行わない、といった同乗者にとって安定的で優しい運転を意味する。以下同様とする。)を行わせるべく、運転者に提供する情報に相当する。
また、本実施例では、CPU22は、上記のように生成した運転支援情報を、同乗者の状況に応じて、報知と非報知とを切り替える制御を行う。つまり、CPU22は、同乗者の状況に応じて、ヘッドアップディスプレイ2による運転支援情報の表示と非表示とを切り替える制御を行う。具体的には、本実施例では、CPU22は、コンテンツを再生している際に同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断し、その判断結果に応じて、運転支援情報の表示と非表示とを切り替える制御を行う。即ち、CPU22は、同乗者がコンテンツを集中して視聴していると判断される場合には、ヘッドアップディスプレイ2によって運転支援情報を表示させ、同乗者がコンテンツを集中して視聴していないと判断される場合には、ヘッドアップディスプレイ2によって運転支援情報を表示させない。
このように、ナビゲーション装置1内のCPU22は、本発明における「情報取得手段」及び「制御手段」の一例に相当する。また、ナビゲーション装置1は、本発明における「情報報知装置」の一例に相当する。
ここで、上記のように運転支援情報の表示と非表示とを切り替える理由について説明する。同乗者がコンテンツを視聴している場合には、運転状況を十分に把握できていない可能性がある(言い換えると運転状況への注意が低下している可能性がある)。特に、同乗者がコンテンツを集中して視聴している場合には、運転状況を十分に把握できていない可能性が高い。そのため、この場合には、同乗者に配慮した運転を運転者に行わせることが望ましいと言える。したがって、本実施例では、同乗者がコンテンツを集中して視聴している場合には、ヘッドアップディスプレイ2によって運転支援情報を表示させることとした。
これに対して、同乗者がコンテンツを集中して視聴していない場合には、同乗者は運転状況を把握している傾向にあると考えられる。そのため、この場合には、運転支援情報を表示しなくても良いと言える。逆に、この場合にも運転支援情報を表示すると、運転支援情報が頻繁に表示されることで、運転自体に支障をきたしてしまったり、同乗者に配慮した運転が特に必要となる場面において運転支援情報を提示する効果が薄れてしまったりする場合があると考えられる。したがって、本実施例では、同乗者がコンテンツを集中して視聴していない場合には、ヘッドアップディスプレイ2によって運転支援情報を表示させないこととした。
以上述べた本実施例によれば、同乗者の状況を考慮して、運転支援情報の表示と非表示とを適切に切り替えることができる。つまり、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、運転支援情報の表示と非表示とを適切に切り替えることができる。これにより、同乗者がコンテンツを集中して視聴している場合には、運転支援情報を表示させることで、同乗者に配慮した運転を運転者に行わせることができる。よって、同乗者が運転状況を十分に把握できていないことに起因して発生する不具合(例えば急勾配や急カーブといった道路状況の大きな変化により瞬間的に同乗者の体が不安定になること)を未然に防止することが可能となる。一方で、同乗者がコンテンツを集中して視聴していない場合には、運転支援情報を非表示とすることで、運転支援情報が頻繁に表示されてしまうことを抑制することができる。よって、運転支援情報が頻繁に表示されることで、運転自体に支障をきたしてしまったり、同乗者に配慮した運転が特に必要となる場面において運転支援情報を提示する効果が薄れてしまったりすることを、適切に防止することが可能となる。つまり、運転支援情報による効果的な運転支援を確保することが可能となる。
以下では、上記した制御方法に関する第1及び第2実施例について説明する。
[第1実施例]
第1実施例では、ナビゲーション装置1内のCPU22は、同乗者の視線方向に基づいて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断して、ヘッドアップディスプレイ2による運転支援情報の表示と非表示とを切り替える制御を行う。具体的には、CPU22は、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けている場合には、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているものとみなして、運転支援情報を表示させる。これに対して、CPU22は、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けていない場合には、同乗者がコンテンツを集中して視聴していないものとみなして、運転支援情報を非表示とする。このようにするのは、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けている場合にはコンテンツを集中して視聴している可能性が高いと考えられ、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けていない場合にはコンテンツを集中して視聴している可能性が低いと考えられるからである。1つの例では、CPU22は、カメラ70による撮影により得られた撮影画像を解析することで、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けているか否かを判断する。
なお、第1実施例では、CPU22は、本発明における「視線方向取得手段」の一例に相当する。
図4は、第1実施例に係る処理フローを示している。この処理フローは、ナビゲーション装置1内のCPU22によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、CPU22は、車両の前方の道路状況に基づいて、運転支援情報を表示すべき状況であるか否かを判定する。具体的には、CPU22は、GPS受信機18及び/又は自立測位装置10より取得された情報に応じた車両の現在位置と、データ記憶ユニット36に記憶された地図データとに基づいて、車両が走行することとなる先の道路(例えば現在位置から所定距離先の道路)についての道路状況を特定し、その道路状況が運転支援情報を表示すべきものであるか否かを判定する。例えば、CPU22は、先の道路が急カーブや急勾配などである場合や、先の道路に一時停止や信号などがある場合に、運転支援情報を表示すべき状況であると判定する。
運転支援情報を表示すべき状況であると判定した場合(ステップS101:Yes)、CPU22は、上記のように特定した道路状況に応じた運転支援情報を生成する。そして、処理はステップS102に進む。これに対して、運転支援情報を表示すべき状況でないと判定した場合(ステップS101:No)、処理は終了する。
ステップS102では、CPU22は、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けているか否かを判定する、言い換えると同乗者がディスプレイ44を注視しているか否かを判定する。具体的には、CPU22は、カメラ70の撮影画像(少なくとも同乗者の顔が写された撮影画像)を解析することで、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けているか否かを判定する。
同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けていると判定した場合(ステップS102:Yes)、CPU22は、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているものとみなして、運転支援情報を表示させる(ステップS103)。この場合、CPU22は、運転支援情報をヘッドアップディスプレイ2に供給することで、ヘッドアップディスプレイ2によって運転支援情報を表示させる。そして、処理は終了する。
これに対して、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けていないと判定した場合(ステップS102:No)、処理は終了する。この場合には、CPU22は、同乗者がコンテンツを集中して視聴していないものとみなして、運転支援情報を非表示とするべく、運転支援情報をヘッドアップディスプレイ2に供給しない。
以上説明した第1実施例によれば、同乗者の視線方向に基づいて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを適切に判断することができる。
なお、上記では、カメラ70の撮影画像に基づいて同乗者の視線方向を判断する方法を例示したが、同乗者の視線方向を判断する方法としては、これ以外にも種々の公知技術を適用することができる。
また、上記では、同乗者の視線方向に基づいて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断する例を示したが、視線方向の代わりに、同乗者の表情に基づいて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断しても良い。この場合、カメラ70の撮影画像を解析して、同乗者の表情認識を行えば良い。例えば、同乗者の表情が笑顔であることが認識された場合には、同乗者がコンテンツを集中して視聴していると判断することができる。
また、上記では、ナビゲーション装置1が具備するカメラ70を用いる例を示したが、当該カメラ70の代わりに、車室内に予め設置されたカメラを用いても良い。つまり、ナビゲーション装置1がカメラ70を具備しないで構成されている場合には、車室内に予め設置されたカメラを用いれば良い。また、そのような車室内に設置されたカメラを用いる場合には、当該カメラによって、同乗者の顔が少なくとも含まれるような範囲を撮影すれば良い。
[第2実施例]
次に、第2実施例について説明する。第2実施例では、ナビゲーション装置1内のCPU22は、同乗者の視線方向の代わりに、予め設定されたコンテンツの盛り上がり度合いに基づいて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断して、運転支援情報の表示と非表示とを切り替える制御を行う点で、第1実施例と異なる。具体的には、CPU22は、コンテンツの盛り上がり度合いが所定値(閾値)以上である場合には、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているものとみなして、運転支援情報を表示させる。これに対して、CPU22は、コンテンツの盛り上がり度合いが所定値(閾値)未満である場合には、同乗者がコンテンツを集中して視聴していないものとみなして、運転支援情報を非表示とする。このようにするのは、コンテンツが盛り上がっている場合には同乗者がコンテンツを集中して視聴している可能性が高いと考えられ、コンテンツが盛り上がっていない場合には同乗者がコンテンツを集中して視聴している可能性が低いと考えられるからである。
ここで、「盛り上がり度合い」は、映像コンテンツや音楽コンテンツにおいて、どの時点(期間)で盛り上がるかを示すパラメータであり、各コンテンツごとに設定されるものである。具体的には、「盛り上がり度合い」は、時間軸に対して盛り上がり具合を示す値(盛り上がっている場合には値が大きくなり、盛り上がっていない場合には値が小さくなる)が対応付けられたパラメータである。コンテンツが映像に関するものである場合には、「盛り上がり度合い」は場面遷移度合いと言い換えることができる。
1つの例では、盛り上がり度合いは、コンテンツの各種データと共に予めCDやDVDなどに記憶されたものが用いられる。他の例では、盛り上がり度合いは、CDやDVDなどに記憶されコンテンツの各種データとは別にサーバなどに記憶され、サーバなどからダウンロードしたものが用いられる。更に他の例では、盛り上がり度合いは、ナビゲーション装置1側でコンテンツを一度再生した際に作成される。この例では、コンテンツが音楽コンテンツであれば、音量や曲調などに基づいて盛り上がり度合いが作成され、コンテンツが映像コンテンツであれば、画像データの変化度合いなどに盛り上がり度合いが作成される。更に他の例では、盛り上がり度合いは、ユーザによって作成される。この例では、ユーザが入力装置60などを操作して入力した盛り上がり度合いが用いられる。
なお、ラジオなどのリアルタイムで配信されるコンテンツについては、基本的には盛り上がり度合いを設定することはできない。
図5は、盛り上がり度合いの一例を示す図である。図5(a)及び(b)は、それぞれ、横軸に時間(分)を示しており、縦軸に盛り上がり度合いを示している。図5(a)において、グラフA1は、映画のコンテンツについての盛り上がり度合いの一例を示している。この映画のコンテンツは、開始後15分ほどで盛り上がり、その後は大きな波が2回ほど出現するようなストーリー展開を有しており、当該コンテンツに対応する盛り上がり度合いA1は、開始後15分から118分までの間に所定値Thr(破線で示す)を超える。図5(b)において、グラフA2は、ドキュメンタリーのコンテンツについての盛り上がり度合いの一例を示している。このドキュメンタリーのコンテンツは、開始後65分まではあまり内容に盛り上がりがなく、当該コンテンツに対応する盛り上がり度合いA2は、開始後65分から85分までの間と開始後95分から125分までの間に所定値Thr(破線で示す)を超える。
図6は、第2実施例に係る処理フローを示している。この処理フローも、ナビゲーション装置1内のCPU22によって所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS201の処理は、図4に示したステップS101の処理と同様であるため、その説明を省略する。ここでは、ステップS202以降の処理を説明する。
ステップS202では、CPU22は、再生中のコンテンツの盛り上がり度合いが所定値以上であるか否かを判定する。この場合、CPU22は、現時点でのコンテンツの再生時間(再生開始からの時間)に対応する盛り上がり度合いの値が、所定値以上であるか否かを判定する。例えば、CPU22は、予めデータ記憶ユニット36に記憶された盛り上がり度合いなどを用いる。
盛り上がり度合いが所定値以上である場合(ステップS202:Yes)、CPU22は、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているものとみなして、運転支援情報を表示させる(ステップS203)。この場合、CPU22は、運転支援情報をヘッドアップディスプレイ2に供給することで、ヘッドアップディスプレイ2によって運転支援情報を表示させる。そして、処理は終了する。
これに対して、盛り上がり度合いが所定値未満である場合(ステップS202:No)、処理は終了する。この場合には、CPU22は、同乗者がコンテンツを集中して視聴していないものとみなして、運転支援情報を非表示とするべく、運転支援情報をヘッドアップディスプレイ2に供給しない。
以上説明した第2実施例によれば、コンテンツの盛り上がり度合いに基づいて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを適切に判断することができる。
なお、第2実施例で示したコンテンツの盛り上がり度合いと、第1実施例で示した同乗者の視線方向とを組み合わせて用いて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断しても良い。例えば、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けており、且つ盛り上がり度合いが所定値以上である場合にのみ、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているものとみなして、運転支援情報を表示させ、同乗者がディスプレイ44の方向に視線を向けていない場合、又は盛り上がり度合いが所定値未満である場合には、同乗者がコンテンツを集中して視聴していないものとみなして、運転支援情報を非表示とすることができる。
また、コンテンツの盛り上がり度合いを、コンテンツを視聴する同乗者の嗜好に応じて変更しても良い。具体的には、コンテンツが同乗者の好みである場合に、そのコンテンツの盛り上がり度合いを大きくすることができる(言い換えると重み付けを行うことができる)。加えて、コンテンツが同乗者の好みでない場合には、そのコンテンツの盛り上がり度合いを小さくすることができる。また、コンテンツが複数の曲を含む音楽コンテンツである場合には、曲ごとの同乗者の嗜好に応じて、曲ごとに盛り上がり度合いを変えることができる。
コンテンツに対する嗜好は、例えばコンテンツを再生した回数などに応じて、同乗者ごとに求められ、そのように求められた嗜好に基づいて、同乗者ごとに盛り上がり度合いが変更される。この場合、個人認証することで同乗者が特定され(例えばナビゲーション装置1への個人名の入力や、カメラ70の撮影画像に対する顔認識処理などによって、同乗者が特定される)、特定された同乗者の嗜好に応じて変更された盛り上がり度合いが用いられる。
図7は、同乗者の嗜好に応じて変更された盛り上がり度合いの一例を示している。図7は、横軸に時間(分)を示しており、縦軸に盛り上がり度合いを示している。グラフB1(実線で示す)は、複数の曲を含む音楽コンテンツ(MusicPVなど)についての盛り上がり度合いの一例を示している。この盛り上がり度合いB1は、同乗者の嗜好に応じて変更していないもの(つまりデフォルトのもの)である。他方で、グラフB2(一点鎖線で示す)は、同乗者の嗜好に応じて変更した盛り上がり度合いの一例を示している。この例では、音楽コンテンツが同乗者の好みであったため(例えば好みのアーティストの音楽コンテンツであったため)、デフォルトの盛り上がり度合いB1の値を大きくする変更がなされた盛り上がり度合いB2が採用されている。より具体的には、盛り上がり度合いB2では、曲ごとの同乗者の嗜好に応じて、曲ごとに値が変更されている。
以上のように同乗者の嗜好に応じて変更した盛り上がり度合いを用いることで、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを、より適切に判断することが可能となる。
[変形例]
以下では、上記した実施例に好適な変形例について説明する。なお、下記の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例に適用することができる。
(変形例1)
上記した実施例では、コンテンツを再生するためのAVソース機器(ディスクドライブ31や音声出力ユニット50など)を具備して構成されたナビゲーション装置1に本発明を適用した例を示したが、本発明は、このようなAVソース機器を具備しないで構成されたナビゲーション装置にも適用することができる。この場合には、ナビゲーション装置は、車室内に設置されたAVソース機器と通信(無線通信でも有線通信でも良い)を行い、当該AVソース機器によって再生されたデータなどを取得すれば良い。
(変形例2)
上記した実施例では、ヘッドアップディスプレイ2を具備する構成に本発明を適用した例を示したが、本発明は、ヘッドアップディスプレイ2を具備しない構成にも適用することができる。この場合には、ヘッドアップディスプレイ2によって運転支援情報を表示させる代わりに、ナビゲーション装置1のディスプレイ44に運転支援情報を表示させれば良い。
また、運転支援情報を表示させることで運転者に報知することに限定はされず、運転支援情報を表示させる代わりに、若しくは運転支援情報を表示させるに加えて、運転支援情報を音声出力させることで運転者に報知しても良い。
(変形例3)
上記した実施例では、ナビゲーション装置1が運転支援情報を生成していたが、ナビゲーション装置1と通信を行うサーバが運転支援情報を生成し、そのように生成された運転支援情報をナビゲーション装置1が取得することとしても良い。この場合、サーバは、地図データを記憶しており、ナビゲーション装置1から車両の現在位置(GPS受信機18及び/又は自立測位装置10によって求められる)を受信し、その現在位置及び記憶している地図データに基づいて、車両が走行する道路についての道路状況に応じた運転支援情報を生成する。
(変形例4)
上記した実施例では、本発明に係る「情報報知装置」をナビゲーション装置1に適用した例を示したが、これに限定はされない。本発明に係る「情報報知装置」は、サーバにも適用することができる。つまり、本発明に係る「情報報知装置」は、サーバによっても実現することができる。この場合、サーバは、地図データを記憶しており、ナビゲーション装置1から車両の現在位置(GPS受信機18及び/又は自立測位装置10によって求められる)を受信し、その現在位置及び記憶している地図データに基づいて、車両が走行する道路についての道路状況に応じた運転支援情報を生成する。そして、サーバは、車両における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断して、ナビゲーション装置1での運転支援情報の報知と非報知とを切り替える制御を行う。この場合、サーバは、同乗者がコンテンツを集中して視聴していると判断される場合には、運転支援情報をナビゲーション装置1に送信し、同乗者がコンテンツを集中して視聴していないと判断される場合には、運転支援情報をナビゲーション装置1に送信しない。1つの例では、サーバは、ナビゲーション装置1のカメラ70の撮影画像を受信して、その撮影画像を解析することで同乗者の視線方向を求めて、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断する。他の例では、サーバは、コンテンツの盛り上がり度合いを記憶しており、ナビゲーション装置1において再生しているコンテンツに関する情報(再生時間なども含む)を受信して、そのコンテンツに対応する盛り上がり度合いを読み出して、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断する。このような他の例では、サーバは、本発明における「情報取得手段」及び「制御手段」の一例に相当する。
更に他の例では、本発明に係る「情報報知装置」は、ナビゲーション装置1及びサーバにも適用することができる。つまり、本発明に係る「情報報知装置」は、ナビゲーション装置1及びサーバからなるシステムによっても実現することができる。この場合、サーバは、地図データを記憶しており、ナビゲーション装置1から車両の現在位置(GPS受信機18及び/又は自立測位装置10によって求められる)を受信し、その現在位置及び記憶している地図データに基づいて、車両が走行する道路についての道路状況に応じた運転支援情報を生成する。そして、サーバは、こうして生成した運転支援情報をナビゲーション装置1に送信する。一方で、ナビゲーション装置1は、サーバから運転支援情報を受信し、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断して、当該運転支援情報の報知と非報知とを切り替える制御を行う。同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断する手法は、第1及び第2実施例で示した手法を適用することができる。このような他の例では、サーバは、本発明における「情報取得手段」の一例に相当し、ナビゲーション装置1は、本発明における「制御手段」の一例に相当する。
なお、変形例4においては、サーバと通信を行う対象として、一般的な意味でのナビゲーション装置を適用する代わりに、各種の端末装置(例えば携帯端末やタブレットPCなど)を適用しても良い。
(変形例5)
上記では、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断して、運転支援情報の報知と非報知とを切り替える実施例を示した。他の例では、同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かを判断する代わりに、車両における搭乗状況に基づいて、運転支援情報の報知と非報知とを切り替えることができる。1つの例では、搭乗者が運転者のみである場合には、運転支援情報を非報知とすることとし、搭乗者が運転者以外にも存在する場合(つまり同乗者が存在する場合)には、運転支援情報を報知することができる。他の例では、搭乗者が運転者のみである場合だけでなく、搭乗者が助手席にのみ存在する場合(つまり同乗者が助手席にしか存在しない場合)にも、運転支援情報を非報知とすることとし、搭乗者が後部座席に存在する場合には、運転支援情報を報知することができる。なお、このような車両における搭乗状況は、車室内を撮影するカメラや、着座センサなどに基づいて判断することができる。
(変形例6)
上記した実施例では、運転支援情報の報知と非報知とを切り替えていたが、運転支援情報を非報知とする代わりに、運転支援情報が運転者に認知されないような態様で運転支援情報を報知しても良い。例えば、音声出力によって運転支援情報を報知する構成では、音量をかなり小さくして運転支援情報を報知することができる。
1 ナビゲーション装置
2 ヘッドアップディスプレイ
10 自立測位装置
18 GPS受信機
20 システムコントローラ
22 CPU
36 データ記憶ユニット
40 表示ユニット
44 ディスプレイ
60 入力装置
70 カメラ

Claims (11)

  1. 移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、
    前記移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする情報報知装置。
  2. 前記制御手段は、前記同乗者の視線方向に基づいて、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴しているか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の情報報知装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記コンテンツが表示される表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けている場合には、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴しているものと判断して、前記運転支援情報に基づいて前記報知手段に報知させ、
    前記表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けていない場合には、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴していないものと判断して、前記報知を前記報知手段にさせない、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報報知装置。
  4. 前記制御手段は、前記コンテンツの盛り上がり度合いに基づいて、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴しているか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の情報報知装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記盛り上がり度合いが所定値以上である場合には、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴しているものと判断して、前記運転支援情報に基づいて前記報知手段に報知させ、
    前記盛り上がり度合いが前記所定値未満である場合には、前記同乗者が前記コンテンツを集中して視聴していないものと判断して、前記報知を前記報知手段にさせない、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報報知装置。
  6. 前記制御手段は、前記コンテンツの盛り上がり度合いを、当該コンテンツを視聴する同乗者の嗜好に応じて変更することを特徴とする請求項4又は5に記載の情報報知装置。
  7. 移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、
    前記移動体の同乗者の視線方向に関する情報を取得する視線方向取得手段と、
    前記運転支援情報に基づいた報知を行う報知手段を、前記視線方向取得手段の取得結果に基づいて制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記コンテンツが表示される表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けている場合には、前記運転支援情報に基づいて前記報知手段に報知させ、
    前記表示手段の方向に前記同乗者が視線を向けていない場合には、前記報知を前記報知手段にさせない、ことを特徴とする情報報知装置。
  8. 情報報知装置によって実行される情報報知方法であって、
    移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得工程と、
    前記移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする情報報知方法。
  9. コンピュータを有する情報報知装置によって実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転情報を取得する情報取得手段、
    前記移動体における同乗者がコンテンツを集中して視聴しているか否かに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
  10. 移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、
    コンテンツの再生中における前記移動体の同乗者の視線方向に応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする情報報知装置。
  11. 移動体が走行する道路についての道路状況に基づいて、運転を支援するための運転支援情報を取得する情報取得手段と、
    再生中のコンテンツの盛り上がり度合いに応じて、前記運転支援情報に基づいた報知手段による報知を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする情報報知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016012277A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 株式会社リコー 車両用通信装置、通信システム

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