JP2014032200A - Memsセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体が小型でありながら、検出感度の高いセンサを製造することが可能な技術を提供する。
【解決手段】本発明は基板上に形成される可動体として具現化される。その可動体は、第1枠体と、前記第1枠体に対して、互いに対向して、かつ部分的にあるいは完全に重なり合うように配置されている第2枠体と、第1ばね部を介して前記第1枠体と接続しており、かつ第2ばね部を介して前記第2枠体と接続している結合部と、第3ばね部を介して前記結合部と接続している、前記基板に固定された固定部を備えている。前記第1ばね部、前記第2ばね部および前記第3ばね部は、一方向のばね定数が他の方向のばね定数に比べて顕著に低く、実質的に当該一方向のみの相対変位を許容する。前記第1ばね部、前記第2ばね部および前記第3ばね部が相対変位を許容する方向は、互いに直交している。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に形成された可動体、その可動体を備える2軸角速度センサおよび3軸加速度センサに関する。
従来から半導体基板上に枠マスなどの質量体を備える可動体を形成し、その質量体の変位量を検出することによって、角速度や加速度などの物理量を検出するセンサが提案されている。例えば、基板に沿った方向にX軸、Y軸を設定し、基板に直交する方向にZ軸を設定した場合に、質量体のX軸方向の変位量からX軸方向の加速度を検出したり、質量体のZ軸方向の変位量からZ軸方向の加速度を検出する加速度センサが提案されている。あるいは、質量体をX軸方向に振動させておいて、コリオリの力に起因する質量体のZ軸方向の変位量から、Y軸周りの角速度を検出する角速度センサが提案されている。このようなセンサが特許文献1−3に開示されている。
特許文献1の1軸角速度センサ(X型ジャイロスコープ)は、Z軸方向に移動可能な第1枠マスと、Y軸方向に移動可能な第2枠マスと、第1枠マスをZ軸方向に振動させる励振手段と、第1枠マスのZ軸方向の変位量を一定にするために、その変位量を検出(モニタ)する第1検出手段と、第2枠マスのY軸方向の変位量を検出する第2検出手段を備えている。特許文献1には、このような1軸角速度センサを2つ用意し、それらのうちの1つを90°回転させて配置することで、2軸角速度センサとすることが記載されている。特許文献1の技術では、第2枠マスを第1枠マスよりも一回り小さく形成し、第1枠マスの内側に第2枠マスを配置することで、2軸角速度センサで必要とされるすべての構成要素を同一平面内に配置し、単一マスクによる製造を可能としている。
特開2003−194545号公報 特開2005−55377号公報 特開2006−271053号公報
特許文献1の技術では、2つの枠マスを同一平面内で内側と外側の二重に配置する構造としているので、枠マスの内側の面積が小さくなってしまう。従って、枠マスの内側に検出部を配置すると、検出部の面積が小さくなってしまい、物理量の検出感度が低くなってしまう。検出部における検出感度を向上するために検出部の面積を大きく確保しようとすると、内側の枠マスと外側の枠マスをそれぞれ大きく形成しなければならず、結果として装置全体の占有面積が大きくなってしまう。装置全体が小型でありながら、物理量の検出感度の高いセンサを製造することは困難であった。
本発明は、上述の課題を解決するために創作されたものであり、装置全体が小型でありながら、検出感度の高いセンサを製造することが可能な技術を提供する。
本発明は基板上に形成される可動体として具現化される。その可動体は、第1枠体と、前記第1枠体に対して、互いに対向して、かつ部分的にあるいは完全に重なり合うように配置されている第2枠体と、第1ばね部を介して前記第1枠体と接続しており、かつ第2ばね部を介して前記第2枠体と接続している結合部と、第3ばね部を介して前記結合部と接続している、前記基板に固定された固定部を備えている。前記第1ばね部、前記第2ばね部および前記第3ばね部は、一方向のばね定数が他の方向のばね定数に比べて顕著に低く、実質的に当該一方向のみの相対変位を許容する。前記第1ばね部、前記第2ばね部および前記第3ばね部が相対変位を許容する方向が、互いに直交している。
上記の可動体では、第1枠体と第2枠体が、互いに対向して、かつ部分的にあるいは完全に重なり合うように配置されている。第1枠体と第2枠体を同一平面内で内側と外側の二重に配置する場合に比べて、内側の領域の面積を広く確保することができる。この可動体をセンサの構成要素として用い、第1枠体または第2枠体の運動を検出する検出部を第1枠体および第2枠体の内側に配置することで、検出部の面積を広く確保することができる。装置全体の大型化を抑制しつつ、検出感度の高いセンサを実現することができる。
上記の可動体は、前記基板に平行な方向にX軸およびY軸を、前記基板に垂直な方向にZ軸を設定した場合に、前記第1枠体および前記第2枠体が、それぞれX軸に沿った辺とY軸に沿った辺を有する矩形形状に形成されており、前記第1ばね部が相対変位を許容する方向がY軸方向であり、前記第2ばね部が相対変位を許容する方向がZ軸方向であり、前記第3ばね部が相対変位を許容する方向がX軸方向であることが好ましい。また、上記の可動体は、前記第1枠体のY軸方向の運動を検出するY方向検出部をさらに備えることが好ましい。さらに、上記の可動体は、前記第2枠体のZ軸方向の運動を検出するZ方向検出部を備えることが好ましい。
本発明は上記の可動体を備える2軸角速度センサとして具現化することもできる。本発明の2軸角速度センサは、前記可動体と、前記結合部をX軸方向に励振するX方向励振部を備えている。
この2軸角速度センサによれば、結合部をX軸方向に励振することで、結合部と、第1枠体と、第2枠体がX軸方向に振動する。この2軸角速度センサにY軸周りの角速度が作用すると、第2枠体がコリオリの力によってZ軸方向にも振動する。この第2枠体のZ軸方向の運動をZ方向検出部で検出することによって、Y軸周りの角速度を検出することができる。また、この2軸角速度センサにZ軸周りの角速度が作用すると、第1枠体がコリオリの力によってY軸方向にも振動する。この第1枠体のY軸方向の運動をY方向検出部で検出することによって、Z軸周りの角速度を検出することができる。
本発明は上記の可動体を備える3軸加速度センサとして具現化することもできる。本発明の3軸加速度センサは、前記可動体と、前記結合部のX軸方向の運動を検出するX方向検出部を備えている。
この3軸加速度センサにX軸方向の加速度が作用すると、第1枠体、第2枠体および結合部がX軸方向に振動する。この結合部のX軸方向の運動をX方向検出部で検出することによって、X軸方向の加速度を検出することができる。この3軸加速度センサにY軸方向の加速度が作用すると、第1枠体がY軸方向に振動する。この第1枠体のY軸方向の運動をY方向検出部で検出することによって、Y軸方向の加速度を検出することができる。この3軸加速度センサにZ軸方向の加速度が作用すると、第2枠体がZ軸方向に振動する。この第2枠体のZ軸方向の運動をZ方向検出部で検出することによって、Z軸方向の加速度を検出することができる。
本発明の可動体、2軸角速度センサおよび3軸加速度センサによれば、装置全体が小型でありながら、検出感度の高いセンサを製造することができる。
実施例1の2軸角速度センサ10の第1Si層100の構成を示す平面図。 実施例1の2軸角速度センサ10および実施例2の3軸加速度センサ20の第2Si層200の構成を示す平面図。 実施例1の2軸角速度センサ10および実施例2の3軸加速度センサ20の第3Si層300の構成を示す平面図。 実施例1の2軸角速度センサ10および実施例2の3軸加速度センサ20の構成を示す縦断面図。 実施例2の3軸加速度センサ20の第1Si層500の構成を示す平面図。
本発明は、たとえば以下の特徴を単独あるいは組み合わせて備えることによって好ましい形態として実現することもできる。
(特徴1)Z方向検出部は、第1枠体および第2枠体の内側に配置されている。
(特徴2)第1枠体と、Y方向検出部と、X方向励振部は、同一平面内に配置されており、Y方向検出部と、X方向励振部は、第1枠体の外側に配置されている。
(特徴3)第1枠体と、Y方向検出部と、X方向検出部は、同一平面内に配置されており、Y方向検出部と、X方向検出部は、第1枠体の外側に配置されている。
(実施例1)
図1は、実施例1に係る可動体を備える2軸角速度センサ10の構成を示す。2軸角速度センサ10は、Y軸周りの角速度とZ軸周りの角速度をそれぞれ検出する2軸の角速度センサである。
2軸角速度センサ10は、図1に示す第1Si層100と、図2に示す第2Si層200と、図3に示す第3Si層300と、第1Si層100と第2Si層200の間に形成された第1酸化膜600と、第2Si層200と第3Si層300の間に形成された第2酸化膜700が積層された構造を有するSOI(Silicon on Insulator)基板から構成されている。例えば、第1Si層100は、第2Si層200よりも厚みが大きくなるように形成されている。また、例えば、第3Si層300は、第1Si層100および第2Si層200の何れよりも厚みが大きくなるように形成されている。
図1に示すように、第1Si層100には、第1枠マス102と、第1枠マス102をX軸方向に振動させるX方向励振部104a、104bと、第1枠マス102のY方向の振動を検出するY方向検出部106a、106bと、後述するZ方向検出部240の一部となる固定電極108a、108bおよび可動電極110が形成されている。X方向励振部104a、104bは、第1枠マス102の外側に、X軸方向に関して第1枠マス102を両側から挟み込むように配置されている。Y方向検出部106a、106bは、第1枠マス102の外側に、Y軸方向に関して第1枠マス102を両側から挟み込むように配置されている。固定電極108a、108bと可動電極110は、第1枠マス102の内側に配置されている。
X方向励振部104a、104bは、第1枠マス102を挟んで左右対称の構成を備えている。以下ではX方向励振部104aを例として詳細な構成を説明し、X方向励振部104bについては詳細な説明を省略する。X方向励振部104aは、結合部112aと、励振電極114aと、励振部ばね116a、118aと、固定部120a、121a、122a、123aと、第1連結用ばね124a、126aを備えている。図に示すように、励振電極114aと結合部112aは、互いに対向する辺に櫛歯状の電極が互い違いに形成されている。励振電極114aに通電すると、結合部112aの櫛歯状電極が励振電極114aの櫛歯状電極の隙間に吸引され、励振電極114aの通電を解除すると、結合部112aの櫛歯状電極の吸引も解除される。結合部112aは、X軸方向に沿って伸びる第1連結用ばね124a、126aを介して第1枠マス102と連結している。第1連結用ばね124a、126aは、Y軸方向のばね定数を他の方向のばね定数よりも顕著に小さくなるように構成し、実質的にY軸方向の相対変位のみを許容するように構成されたY軸方向ばねである。従って、第1枠マス102と結合部112aは、X軸方向およびZ軸方向に関しては一体的に振動し、Y軸方向に関しては互いに独立して振動する。結合部112aのY軸方向の一端は、励振部ばね116aを介して、固定部120a、121aに接続している。結合部112aのY軸方向の他端は、励振部ばね118aを介して、固定部122a、123aに接続している。励振部ばね116a、118aは、X軸方向のばね定数を他の方向のばね定数よりも顕著に小さくなるように構成し、実質的にX軸方向の相対変位のみを許容するように構成されたX軸方向ばねである。従って、結合部112aは固定部120a、121a、122a、123aに対して、Y軸方向およびZ軸方向の相対変位が拘束されており、X軸方向に関しては自由に変位することができる。励振電極114aと固定部120a、121a、122a、123aは、第1酸化膜600を介して、後述する第2Si層200の外側固定部230に固定されている。なお、X方向励振部104aの結合部112aと、励振部ばね116a、118aと、固定部120a、121a、122a、123aと、第1連結用ばね124a、126aは、第1枠マス102と一体的に形成されており、これらの部材は電気的に導通している。
Y方向検出部106a、106bは、第1枠マス102を挟んで上下対称の構成を備えている。以下ではY方向検出部106aを例として詳細な構成を説明し、Y方向検出部106bについては詳細な説明を省略する。Y方向検出部106aは、検出用枠体130aと、検出部ばね132a、134a、136a、138aと、固定部140a、142a、144a、146aと、固定電極148a、150aと、可動電極152a、154aと、検出電極156a、158aと、第2連結用ばね160a、162aを備えている。検出部ばね132a、134a、136a、138aと、固定部140a、142a、144a、146aと、固定電極148a、150aと、可動電極152a、154aと、検出電極156a、158aは、検出用枠体130aの内側に配置されている。検出用枠体130aのX軸方向の両端は、それぞれ第2連結用ばね160a、162aを介して第1枠マス102に接続している。第2連結用ばね160a、162aは、X軸方向のばね定数を他の方向のばね定数よりも顕著に小さくなるように構成し、実質的にX軸方向の相対変位のみを許容するように構成されたX軸方向ばねである。従って、第1枠マス102と検出用枠体130aは、Y軸方向およびZ軸方向に関しては一体的に振動し、X軸方向に関しては互いに独立して振動する。検出部ばね132a、134a、136a、138aは、一端がそれぞれ検出用枠体130aの四隅近傍に接続しており、他端がそれぞれ固定部140a、142a、144a、146aに接続している。検出部ばね132a、134a、136a、138aは、Y軸方向のばね定数を他の方向のばね定数よりも顕著に小さくなるように構成し、実質的にY軸方向の相対変位のみを許容するように構成されたY軸方向ばねである。従って、検出用枠体130aは固定部140a、142a、144a、146aに対して、X軸方向およびZ軸方向の相対変位が拘束されており、Y軸方向に関しては自由に変位することができる。可動電極152a、154aは検出用枠体130aからX軸方向に沿って伸びるように配置されている。固定電極148a、150aは、検出電極156a、158aからX軸方向に沿って伸びるように配置されている。可動電極152aは固定電極148aを両側から挟み込むように配置されており、可動電極152aと固定電極148aによって静電容量が構成されている。可動電極154aは固定電極150aを両側から挟み込むように配置されており、可動電極154aと固定電極150aによって静電容量が構成されている。検出用枠体130aが検出電極156a、158aに対してY軸方向に振動すると、固定電極148a、150aと可動電極152a、154aで構成される静電容量が変化する。この静電容量の変化は、図示しないCV変換回路を用いて信号として検出することができる。検出電極156a、158aと固定部140a、142a、144a、146aは、第1酸化膜600を介して、後述する第2Si層200の外側固定部230に固定されている。なお、Y方向検出部106aの、検出用枠体130aと、検出部ばね132a、134a、136a、138aと、固定部140a、142a、144a、146aと、可動電極152a、154aと、第2連結用ばね160a、162aは、第1枠マス102に対して一体的に形成されており、これらの部材は電気的に導通している。
第1枠マス102は、矩形の枠状の形状(枠形状)を有する質量体である。第1枠マス102は、X方向励振部104a、104bによってX方向に加振される。具体的には、X方向励振部104aの励振電極114aに通電し、X方向励振部104bの励振電極114bの通電を解除すると、結合部112aが図1の左側に向けて移動し、それに伴って第1枠マス102も図1の左側に向けて移動する。X方向励振部104bの励振電極114bの通電を解除し、X方向励振部104bの励振電極114bに通電すると、結合部112bが図1の右側に向けて移動し、それに伴って第1枠マス102も図1の右側に向けて移動する。このように、X方向励振部104a、104bの励振電極114a、114bに交互に通電することで、第1枠マス102はX軸方向に振動する。
第1枠マス102がX軸方向に振動している状況で、第1枠マス102にZ軸周りの角速度が作用すると、第1枠マス102にY軸方向のコリオリ力が作用して、第1枠マス102はY軸方向についても振動する。この第1枠マス102のY軸方向の振動は、Y方向検出部106a、106bの検出用枠体130a、130bにも伝達し、検出電極156a、158aにおける信号出力の変化として検出される。
第1枠マス102がX軸方向に振動している状況で、第1枠マス102にY軸周りの角速度が作用する場合には、第1枠マス102にZ軸方向のコリオリ力が作用する。しかし、励振部ばね116a、118a、116b、118bや第1連結用ばね124a、126a、124b、126bや第2連結用ばね160a、162a、160b、162bや検出部ばね132a、134a、136a、138a、132b、134b、136b、138bは、Z軸方向に剛性が高い、すなわち、Z軸方向のばね定数が大きい。このため、第1枠マス102はX方向励振部104a、104bの固定部120a、121a、122a、123a、120b、121b、122b、123bやY方向検出部106a、106bの固定部140a、142a、144a、146a、140b、142b、144b、146bに対してZ軸方向の変位が拘束される。従って、第1枠マス102はZ軸方向にはほとんど振動しない。
図2に示すように、第2Si層200には、第2枠マス202と、第3連結用ばね204a、204b、206a、206bと、可動電極208a、208bと、固定電極209と、検出部連結用ばね210a、210b、212a、212bと、検出部支持用ばね214a、214b、216a、216bと、固定部218、220、222a、222b、224a、224b、226a、226bと、外側固定部230を備えている。外側固定部230は、後述する第3Si層300に第2酸化膜700を介して固定されている。以下では、可動電極208a、208bと、固定電極209と、検出部連結用ばね210a、210b、212a、212bと、検出部支持用ばね214a、214b、216a、216bと、固定部218、220、222a、222b、224a、224b、226a、226bと、図1の固定電極108a、108bと、可動電極110を合わせて、Z方向検出部240という。
第3連結用ばね204a、206aは、第2枠マス202のX軸方向の一方の端部(図2の左側の端部)からX軸方向に沿って伸びている。第3連結用ばね204a、206aの端部は、図1のX方向励振部104aの結合部112aと、第1酸化膜600を介して接続している。第3連結用ばね204b、206bは、第2枠マス202のX軸方向の他方の端部(図2の右側の端部)からX軸方向に沿って伸びている。第3連結用ばね204b、206bの端部は、図1のX方向励振部104bの結合部112bと、第1酸化膜600を介して接続している。第3連結用ばね204a、204b、206a、206bは、Z軸方向のばね定数を他の方向のばね定数よりも顕著に小さくなるように構成し、実質的にZ軸方向の相対変位のみを許容するように構成されたZ軸方向ばねである。従って、第2枠マス202とX方向励振部104aの結合部112a、および第2枠マス202とX方向励振部104bの結合部112bは、X軸方向およびY軸方向に関しては一体的に振動し、Z軸方向に関しては互いに独立して振動する。
さらに、第3連結用ばね204a、206aの端部は、X方向励振部104aの結合部112aと、それぞれ貫通電極232a、234aを介して電気的に導通している。第3連結用ばね204b、206bの端部は、X方向励振部104bの結合部112bと、それぞれ貫通電極232b、234bを介して電気的に導通している。X方向励振部104a、104bの結合部112a、112bは第1枠マス102と電気的に導通しているから、第1枠マス102と第2枠マス202は、同電位に維持されている。
可動電極208a、208bは、第2枠マス202の内側に形成されている。可動電極208aは、検出部連結用ばね210a、212aを介して、第2枠マス202に接続している。可動電極208bは、検出部連結用ばね210b、212bを介して、第2枠マス202に接続している。検出部連結用ばね210a、210b、212a、212bは、X軸方向のばね定数を他の方向のばね定数よりも顕著に小さくなるように構成し、実質的にX軸方向の相対変位のみを許容するように構成されたX軸方向ばねである。従って、可動電極208a、208bは第2枠マス202に対して、Y軸方向およびZ軸方向に関しては一体的に振動し、X軸方向に関しては互いに独立して振動する。
可動電極208aは、検出部支持用ばね214a、216aを介して、固定部222a、224aに接続している。可動電極208bは、検出部支持用ばね214b、216bを介して、固定部222b、224bに接続している。検出部支持用ばね214a、214b、216a、216bは、Z軸方向のばね定数を他の方向のばね定数よりも顕著に小さくなるように構成し、実質的にZ軸方向の相対変位のみを許容するように構成されたZ軸方向ばねである。従って、可動電極208aは固定部222a、224aに対して、X軸方向およびY軸方向の相対変位が拘束されており、Z軸方向に関しては自由に変位することができる。また、可動電極208bは固定部222b、224bに対して、X軸方向およびY軸方向の相対変位が拘束されており、Z軸方向に関しては自由に変位することができる。固定部222a、224aは、第2酸化膜700を介して、後述する第3Si層300の凸部306aに固定されている。固定部222b、224bは、第2酸化膜700を介して、後述する第3Si層300の凸部306bに固定されている。なお、可動電極208a、208b、検出部連結用ばね210a、210b、212a、212b、検出部支持用ばね214a、214b、216a、216b、固定部222a、222b、224a、224bは、第2枠マス202と一体的に形成されており、これらの部材は電気的に導通している。また、可動電極208a、208bは、何れも第1酸化膜600を介して図1の可動電極110に機械的に接続しており、さらに貫通電極236a、236bを介して電気的に導通している。なお可動電極208aのXY面で平面視したときに図1の固定電極108aが重なり合う部分、および可動電極208bのXY面で平面視したときに図1の固定電極108bが重なり合う部分には、それぞれエッチング用の孔が形成されている。可動電極208aと固定電極108aの間の第1酸化膜600はエッチングによって除去されており、両者は機械的にも電気的にも切り離されている。また、可動電極208bと固定電極108bの間の第1酸化膜600もエッチングによって除去されており、両者は機械的にも電気的にも切り離されている。
固定部226aは第1酸化膜600を介して図1の固定電極108aと機械的に接続している。また、固定部226aは第2酸化膜700を介して後述する第3Si層300の凸部304aに機械的に接続されている。さらに、固定部226aは固定電極108aと、貫通電極238aを介して電気的に導通している。
同様に、固定部226bは第1酸化膜600を介して図1の固定電極108bと機械的に接続している。また、固定部226bは第2酸化膜700を介して後述する第3Si層300の凸部304bに機械的に接続されている。さらに、固定部226bは固定電極108bと、貫通電極238bを介して電気的に導通している。
固定電極209は、そのX軸方向の両端が固定部218、220にそれぞれ接続している。固定部218、220は、第2酸化膜700を介して、後述する第3Si層300の凸部306a、306bにそれぞれ機械的に接続している。なお固定電極209のXY面で平面視したときに図1の可動電極110と重なり合う部分には、エッチング用の孔が形成されている。固定電極209と可動電極110の間の第1酸化膜600はエッチングによって除去されており、両者は機械的にも電気的にも切り離されている。
図4に示すように、第1Si層100の可動電極110と第2Si層200の固定電極209はZ軸方向に関して互いに対向して配置されており、両者の距離d1に応じた静電容量が形成されている。また、第1Si層100の固定電極108aと第2Si層200の可動電極208aは互いに対向して配置されておき、両者の距離d2に応じた静電容量が形成されている。同様に、第1Si層100の固定電極108bと第2Si層200の可動電極208bは互いに対向して配置されておき、両者の距離d2に応じた静電容量が形成されている。第2枠マス202がZ方向に変位すると、可動電極208a、208b、110は第2枠マス202と一体的にZ方向に変位する。図4に示すように、第2枠マス202が第1枠マス102から離れる方向に(図4の下方に)変位する場合、可動電極110と固定電極209の間の距離d1は減少し、固定電極108a、108bと可動電極208a、208bの間の距離d2は増加する。逆に、第2枠マス202が第1枠マス102に近づく方向に(図4の上方に)変位する場合、可動電極110と固定電極209の間の距離d1は増加し、固定電極108a、108bと可動電極208a、208bの間の距離d2は減少する。すなわち、Z方向検出部240には差動静電容量が形成されている。第2枠マス202がZ軸方向に振動すると、上記した静電容量が変化する。この静電容量の変化は、図示しないCV変換回路を用いて、信号として検出することができる。
第2枠マス202は、第1枠マス102と同形状に形成された、矩形の枠状の形状(枠形状)を有する質量体である。第2枠マス202は、XY面で平面視したときに第1枠マス102と完全に重なり合うように配置されている。図1のX方向励振部104a、104bによって結合部112a、112bがX方向に加振されると、第2枠マス202もX軸方向に振動する。
第2枠マス202がX軸方向に振動している状況で、第2枠マス202にY軸周りの角速度が作用すると、第2枠マス202にZ軸方向のコリオリ力が作用して、第2枠マス202はZ軸方向についても振動する。この第2枠マス202のZ軸方向の振動は、Z方向検出部240の可動電極208a、208b、110にも伝達し、固定電極108a、108b、209における信号出力の変化として検出される。
第2枠マス202がX軸方向に振動している状況で、第2枠マス202にZ軸周りの角速度が作用する場合には、第2枠マス202にY軸方向のコリオリ力が作用する。しかし、励振部ばね116a、118a、116b、118bや検出部支持用ばね214a、214b、216a、216bや第3連結用ばね204a、204b、206a、206bや、検出部連結用ばね210a、210b、212a、212bは、Y軸方向に剛性が高い、すなわち、Y軸方向のばね定数が大きい。このため、第2枠マス202は図1のX方向励振部104a、104bの固定部120a、121a、122a、123a、120b、121b、122b、123bや図2の固定部222a、224a、222b、224bに対してY軸方向の変位が拘束される。従って、第2枠マス202はY軸方向にはほとんど振動しない。
図3に示すように、第3Si層300は、エッチングによって形成されたくぼみ302と、くぼみ302の内部に形成された凸部304a、304b、306a、306bを備えている。凸部304aは第2Si層200の固定部226aに対応して形成されており、凸部304bは第2Si層200の固定部226bに対応して形成されている。凸部306aは第2Si層200の固定部218、222a、222bに対応して形成されており、凸部306bは第2Si層200の固定部220、224a、224bに対応して形成されている。図4に示すように、くぼみ302は、Z軸方向に振動する第2枠マス202、可動電極208a、208bに対応して形成されているので、第2枠マス202が可動電極208a、208bと一体的にZ軸方向に振動する場合でも、第3Si層300の部材が干渉してしまうことがない。
以上のような構成を備える2軸角速度センサ10は、以下のような動作をする。X方向励振部104a、104bによって結合部112a、112bがX方向に励振されると、その振動は第1連結用ばね124a、124b、126a、126bを介して第1枠マス102に伝達し、第1枠マス102がX方向に振動する。第1枠マス102がX方向に振動している状況でZ軸周りの角速度が第1枠マス102に作用すると、第1枠マス102にY軸方向に沿ったコリオリ力が作用し、第1枠マス102はY方向にも振動する。この第1枠マス102のY軸方向の振動は、第2連結用ばね160a、162a、160b、162bを介してY方向検出部106a、106bの検出用枠体130a、130bに伝達し、検出電極156a、158a、156b、158bにおける信号出力の変化として検出される。
また、結合部112a、112bのX方向の振動は、第3連結用ばね204a、204b、206a、206bを介して第2枠マス202にも伝達し、第2枠マス202もX方向に振動する。第2枠マス202がX方向に振動しているときにY軸周りの角速度が第2枠マス202に作用すると、第2枠マス202にZ軸方向に沿ったコリオリ力が作用し、第2枠マス202はZ方向にも振動する。この第2枠マス202のZ軸方向の振動は、検出用連結ばね210a、212a、210b、212bを介して可動電極208a、208b、110にも伝達し、固定電極108a、108b、209における信号出力の変化として検出される。
なお、第1Si層100の第1枠マス102と、第2Si層200の第2枠マス202には、それぞれエッチング用の孔が形成されている。これらのエッチング用の孔が形成されていることによって、第1Si層100と第2Si層200の間の第1酸化膜600や、第2Si層200と第3Si層300の間の第2酸化膜700の除去を適切に行うことができる。
以上のように、本実施例の2軸角速度センサ10によれば、Y軸周りの角速度とZ軸周りの角速度をそれぞれ検出することができる。
本実施例の2軸角速度センサ10では、第1枠マス102と第2枠マス202が、同一平面上に配置されておらず、互いに対向して、かつ上下に重なり合うように配置されている。これによって、第1枠マス102および第2枠マス202の内側の領域を広く確保することができる。このような構成を採用することで、Z方向検出部240の固定電極209と可動電極110が対向する面積、可動電極208aと固定電極108aが対向する面積、および可動電極208bと固定電極108bが対向する面積を広く確保することができ、Z方向検出部240の検出感度を向上することができる。また、第1枠マス102と第2枠マス202を同一平面上に、例えば第1枠マス102を外側に、第2枠マス202を内側に配置した場合に比べて、可動体の全体としての面積を小さくすることができる。2軸角速度センサ10をより小型化することができる。
本実施例の2軸角速度センサ10では、第1枠マス102に接続する第1連結用ばね124a、124b、126a、126b、第2連結用ばね160a、160b、162a、162bが、酸化膜を介さずに第1枠マス102と一体的に形成されており、第2枠マス202に接続する第3連結用ばね204a、204b、206a、206b、検出部連結用ばね210a、210b、212a、212bなどが、酸化膜を介さずに第2枠マス202と一体的に形成されている。このような構成とすることによって、酸化膜の残留応力が第1枠マス102や第2枠マス202に反りを発生させる事態を防ぐことができる。反りの発生による第1枠マス102および第2枠マス202の重心ずれを防止することができる。また、上記のように、各枠マスと各ばねの間を酸化膜を介さずに接続することによって、酸化膜の不用意なオーバーエッチングなどの製造時の不具合の発生を防ぐことができる。
なお上記の実施例では、XY面で平面視したときに第1枠マス102と第2枠マス202が完全に重なり合う場合について説明したが、第1枠マス102と第2枠マス202は部分的に重なり合うような構成としてもよい。第1Si層100の固定電極108a、108b、可動電極110を第1枠マス102の内側に形成することができ、かつ固定電極108a、108b、可動電極110をZ方向検出部240の一部とすることができるような位置関係であればよく、第1枠マス102と第2枠マス202はXY面で平面視したときに完全に重なり合っていなくともよい。
(実施例2)
実施例1の2軸角速度センサ10は部分的な変更を加えることによって、3軸加速度センサとすることもできる。本実施例では、可動体を備える3軸加速度センサ20について、実施例1の2軸角速度センサ10と同様の構成を備える部分については同一の符号を付して説明を省略し、変更する部分のみについて説明する。
3軸加速度センサ20は、図5に示す第1Si層500と、図2に示す第2Si層200と、図3に示す第3Si層300と、第1Si層500と第2Si層200の間に形成された第1酸化膜600と、第2Si層200と第3Si層300の間に形成された第2酸化膜700が積層された構造を有するSOI(Silicon on Insulator)基板から構成されている。第2Si層200および第3Si層300の構成は、実施例1と同様である。例えば、第1Si層500は、第2Si層200よりも厚みが大きくなるように形成されている。また、例えば、第3Si層300は、第1Si層500および第2Si層200の何れよりも厚みが大きくなるように形成されている。
図5に示すように、第1Si層500には、第1枠マス102と、第1枠マス102のX方向の振動を検出するX方向検出部506a、506bと、第1枠マス102のY方向の振動を検出するY方向検出部106a、106bと、Z方向検出部240の一部となる固定電極108a、108bおよび可動電極110が形成されている。X方向検出部506a、506bは、第1枠マス102の外側に、X軸方向に関して第1枠マス102を両側から挟み込むように配置されている。
X方向検出部506a、506bは、第1枠マス102を挟んで左右対称の構成を備えている。以下ではX方向検出部506aを例として詳細な構成を説明し、X方向検出部506bについては詳細な説明を省略する。X方向検出部506aは、検出用枠体530aと、検出部ばね532a、534a、536a、538aと、固定部540a、542a、544a、546aと、固定電極548a、550aと、可動電極552a、554aと、検出電極556a、558aと、第4連結用ばね560a、562aを備えている。検出部ばね532a、534a、536a、538aと、固定部540a、542a、544a、546aと、固定電極548a、550aと、可動電極552a、554aと、検出電極556a、558aは、検出用枠体530aの内側に配置されている。検出用枠体530aのY軸方向の両端は、それぞれ第4連結用ばね560a、562aを介して結合部112aに接続している。第4連結用ばね560a、562aは、Y軸方向のばね定数を他の方向のばね定数よりも顕著に小さくなるように構成し、実質的にY軸方向の相対変位のみを許容するように構成されたY軸方向ばねである。従って、第1枠マス102、結合部112aおよび検出用枠体530aは、X軸方向およびZ軸方向に関しては一体的に振動し、Y軸方向に関しては互いに独立して振動する。検出部ばね532a、534a、536a、538aは、一端がそれぞれ検出用枠体530aの四隅近傍に接続しており、他端がそれぞれ固定部540a、542a、544a、546aに接続している。検出部ばね532a、534a、536a、538aは、X軸方向のばね定数を他の方向のばね定数よりも顕著に小さくなるように構成し、実質的にX軸方向の相対変位のみを許容するように構成されたX軸方向ばねである。従って、検出用枠体530aは固定部540a、542a、544a、546aに対して、Y軸方向およびZ軸方向の相対変位が拘束されており、X軸方向に関しては自由に変位することができる。可動電極552a、554aは検出用枠体530aからY軸方向に沿って伸びるように配置されている。固定電極548a、550aは、検出電極556a、558aからY軸方向に沿って伸びるように配置されている。可動電極552aは固定電極548aを両側から挟み込むように配置されており、可動電極552aと固定電極548aによって静電容量が構成されている。可動電極554aは固定電極550aを両側から挟み込むように配置されており、可動電極554aと固定電極550aによって静電容量が構成されている。検出用枠体530aが検出電極556a、558aに対してX軸方向に振動すると、固定電極548a、550aと可動電極552a、554aで構成される静電容量が変化する。この静電容量の変化は、図示しないCV変換回路を用いて信号として検出することができる。検出電極556a、558aと固定部540a、542a、544a、546aは、第1酸化膜600を介して、第2Si層200の外側固定部230に固定されている。なお、X方向検出部506aの、検出用枠体530aと、検出部ばね532a、534a、536a、538aと、固定部540a、542a、544a、546aと、可動電極552a、554aと、第4連結用ばね560a、562aは、結合部112aおよび第1枠マス102に対して一体的に形成されており、これらの部材は電気的に導通している。
以上のような構成を備える3軸加速度センサ20は、以下のような動作をする。3軸加速度センサ20にX軸方向の加速度が作用すると、第1枠マス102、第2枠マス202および結合部112a、112bが、一体的にX軸方向に振動する。その振動は第4連結用ばね560a、562aを介してX方向検出部506a、506bの検出用枠体530a、530bに伝達し、検出電極556a、558a、556b、558bにおける信号出力の変化として検出される。
3軸加速度センサ20にY軸方向の加速度が作用すると、第1枠マス102はY方向に振動する。この第1枠マス102のY軸方向の振動は、第2連結用ばね160a、162a、160b、162bを介してY方向検出部106a、106bの検出用枠体130a、130bに伝達し、検出電極156a、158a、156b、158bにおける信号出力の変化として検出される。
3軸加速度センサ20にZ軸方向の加速度が作用すると、第2枠マス202はZ方向に振動する。この第2枠マス202のZ軸方向の振動は、検出用連結ばね210a、212a、210b、212bを介して可動電極208a、208b、110にも伝達し、固定電極108a、108b、209における信号出力の変化として検出される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10 2軸角速度センサ
20 3軸加速度センサ
100 第1Si層
102 第1枠マス
104a、104b X方向励振部
106a、106b Y方向検出部
108a、108b 固定電極
110 可動電極
112a、112b 結合部
114a、114b 励振電極
116a、118a、116b、118b 励振部ばね
120a、121a、122a、123a、120b、121b、122b、123b 固定部
124a、126a、124b、126b 第1連結用ばね
130a、130b 検出用枠体
132a、134a、136a、138a、132b、134b、136b、138b 検出部ばね
140a、142a、144a、146a、140b、142b、144b、146b 固定部
148a、150a、148b、150b 固定電極
152a、154a、152b、154b 可動電極
156a、158a、156b、158b 検出電極
160a、162a、160b、162b 第2連結用ばね
200 第2Si層
202 第2枠マス
204a、204b、206a、206b 第3連結用ばね
208a、208b 可動電極
209 固定電極
210a、210b、212a、212b 検出部連結用ばね
214a、214b、216a、216b 検出部支持用ばね
固定部 218、220、222a、222b、224a、224b、226a、226b
230 外側固定部
232a、234a、236a、238a、232b、234b、236b、238b 貫通電極
240 Z方向検出部
300 第3Si層
304a、306a、304b、306b 凸部
500 第1Si層
506a、506b X方向検出部
530a、530b 検出用枠体
532a、534a、536a、538a、532b、534b、536b、538b 検出部ばね
540a、542a、544a、546a、540b、542b、544b、546b 固定部
548a、550a、548b、550b 固定電極
552a、554a、552b、554b 可動電極
556a、558a、556b、558b 検出電極
560a、562a、560b、562b 第4連結用ばね
600 第1酸化膜
700 第2酸化膜
本発明は、装置全体が小型でありながら、検出感度の高いセンサを製造することが可能な技術を提供する。
本発明はMEMSセンサとして具現化される。そのMEMSセンサは、第1層に形成された励振部と、第2層に形成されたマス部と、前記マス部のY軸周りの角速度を検出する手段を備えている。そのMEMSセンサでは、前記マス部は前記励振部とZ軸方向ばねで連結され、前記マス部は前記励振部によりX軸方向へ励振される。
上記のMEMSセンサは、前記Y軸周りの角速度を検出する手段が、前記第1層に形成された固定電極と、前記第2層に形成されており、前記固定電極と対向して配置された可動電極を備えており、前記Y軸周りの角速度を、前記固定電極における信号出力の変化として検出可能に構成することができる。
上記のMEMSセンサは、前記第1層が前記第2層よりも厚いように構成することができる。
上記のMEMSセンサは、前記励振部が、励振部ばねおよび結合部から構成され、前記励振部ばねの一端が、前記結合部に連結され、前記結合部が前記マス部と、前記Z軸方向ばねで連結されるように構成することができる。
本発明のMEMSセンサによれば、装置全体が小型でありながら、検出感度の高いセンサを製造することができる。

Claims (6)

  1. 基板上に形成される可動体であって、
    第1枠体と、
    前記第1枠体に対して、互いに対向して、かつ部分的にあるいは完全に重なり合うように配置されている第2枠体と、
    第1ばね部を介して前記第1枠体と接続しており、かつ第2ばね部を介して前記第2枠体と接続している結合部と、
    第3ばね部を介して前記結合部と接続している、前記基板に固定された固定部を備えており、
    前記第1ばね部、前記第2ばね部および前記第3ばね部は、一方向のばね定数が他の方向のばね定数に比べて顕著に低く、実質的に当該一方向のみの相対変位を許容し、
    前記第1ばね部、前記第2ばね部および前記第3ばね部が相対変位を許容する方向が、互いに直交している可動体。
  2. 前記基板に平行な方向にX軸およびY軸を、前記基板に垂直な方向にZ軸を設定した場合に、
    前記第1枠体および前記第2枠体が、それぞれX軸に沿った辺とY軸に沿った辺を有する矩形形状に形成されており、
    前記第1ばね部が相対変位を許容する方向がY軸方向であり、
    前記第2ばね部が相対変位を許容する方向がZ軸方向であり、
    前記第3ばね部が相対変位を許容する方向がX軸方向である請求項1の可動体。
  3. 前記第1枠体のY軸方向の運動を検出するY方向検出部をさらに備える請求項2の可動体。
  4. 前記第2枠体のZ軸方向の運動を検出するZ方向検出部を備える請求項3の可動体。
  5. 請求項4の可動体と、
    前記結合部をX軸方向に励振するX方向励振部を備える2軸角速度センサ。
  6. 請求項4の可動体と、
    前記結合部のX軸方向の運動を検出するX方向検出部を備える3軸加速度センサ。
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