JP2014031076A - 無線列車制御システム用のアダプタおよび無線列車制御システム - Google Patents

無線列車制御システム用のアダプタおよび無線列車制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】無線列車制御システムに用いる地上無線局の新規接続・移設・交換・撤去を効率的に行えるとともに、人間系に起因するトラブルの発生を抑えることができるようにする。
【解決手段】予め定められた範囲の列車の在線位置管理および列車制御を行う沿線装置が接続された沿線有線通信網に、前記沿線装置の配下に位置し車上無線局と無線通信するための地上無線局を接続するためのアダプタ8である。そして、このアダプタは、その配置位置に応じた地上無線局個別設定情報と、地上無線局の本アダプタへの接続が検出された場合に、前記地上無線局個別設定情報を当該地上無線局に送信する制御手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、無線列車制御システム用のアダプタおよび無線列車制御システムに関する。
従来より、無線列車制御システムにおいて地上無線局の新規接続・移設・交換・撤去を行う場合には、一般に、以下の手順を踏む。
(1)(増設などによる)新規接続の場合、予め、メーカ工場などのオフライン環境にて、接続する位置に応じたソフトウェアやデータを、新規接続する地上無線局に設定しておき、事前の動作確認試験を実施した後、接続箇所に搬入する。そして、接続試験を実施した後に、運用を開始する。このケースは、基本的に、人手による作業が多い。
(2)(規模縮小などによる)撤去の場合、接続箇所からの取り外しのみを行う。
(3)(システム最適化などによる)移設の場合、まず、上記撤去の手順を踏む。そして、移設対象の地上無線局に対して、移設後の位置に応じたソフトウェアやデータを設定しておき、それ以降は上記新規接続と同一の手順を踏む。
(4)(故障や経年などによる)交換の場合、まず、上記撤去の手順を踏む。そして、交換設置する地上無線局に対して、設置位置に応じたソフトウェアやデータを設定しておき、それ以降は上記新規接続と同一の手順を踏む。
以上のように、基本的には、人間系の作業や操作によって設定と確認試験を行った上で、運用を開始するのが一般的手順である。
なお、データの設定に関しては、一部自動化される場合がある。一例として、ネットワークシステム上で、装置類を一意に特定するための情報である「IPアドレス」があるが、この設定に関しては、「DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)」という技術により、事前定義した一定のルールに基づいて、IPアドレスを動的に割り当てることができる。
特開2003−261028号公報
しかしながら、従来手法による地上無線局の新規接続・移設・交換・撤去においては、以下のような問題点がある。
・メーカ工場などのオフライン環境での設定に、時間と手間がかかる。また、確認のための試験の手間もかかる。
・人間系による設定では、設定に誤りがあった場合、再度、正しい内容に設定を修正して、試験を実施する必要があり、手順の後戻りが大きい。
・接続すべき場所に応じて、その都度、設定内容を変更しなければならない。
・接続して試験するまでは、設定内容の正否を判定することができない。
・故障や経年などによる交換の場合、全く同一の設定を引き継ぐにも関わらず、人間系での設定作業と試験が必要となり、素早い復旧の妨げとなる。
・システムから取り外した装置を再使用する場合において、その都度、以前の設定内容を消去し、新しい設定内容を設定する必要がある。
・本来接続すべき場所と異なる場所に、誤って接続した場合、装置が正常に機能しなかったり、誤って機能したりする恐れがある。
・DHCP等の自動アドレス設定技術を使用した場合は、自動設定できるのはアドレスのみであり、地上基地局として必要な所定のパラメータの設定は、接続箇所に応じて、事前に手動で設定しておく必要がある。また、保安装置として機能する無線列車制御システムにおいて地上無線局以外の機器が接続できてしまうのは好ましくないので、DHCPによりIPアドレスを自動的に割り当てるような構成を採用することは適切ではない。
・地上無線局の台数は予め輸送需要を勘案して決められるが(地上無線局の台数は、その線区を走る最大本数を想定して設置される)、固定的にシステム構成を決めてしまうと、突発的な列車の増発に柔軟に対応できない。
以上のように、従来の手法では、無線列車制御システムを構成する地上無線局の新規接続・移設・交換・撤去に、人間系による作業工程を多く必要とするため、そのことによるトラブルの発生や作業の遅延が生じることがあるといった問題があった。また、地上無線局の新規接続・移設・交換・撤去を柔軟に行えないといった問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、無線列車制御システムに用いる地上無線局の新規接続・移設・交換・撤去を効率的かつ柔軟に行えるとともに、人間系に起因するトラブルの発生を抑えることができる無線列車制御システム用のアダプタおよび無線列車制御システムを提供することである。
実施形態のアダプタは、予め定められた範囲の列車の在線位置管理および列車制御を行う沿線装置が接続された沿線有線通信網に、前記沿線装置の配下に位置し車上無線局と無線通信するための地上無線局を接続するためのアダプタである。そして、このアダプタは、その配置位置に応じた地上無線局個別設定情報と、地上無線局の本アダプタへの接続が検出された場合に、前記地上無線局個別設定情報を当該地上無線局に送信する制御手段とを備える。
図1は、第1の実施形態で対象とする無線列車制御システムの概略構成図である。 図2は、同実施形態における、地上無線局と、沿線有線通信網に地上無線局を接続するアダプタ間の物理的な概略構成を示す図である。 図3は、同実施形態における、沿線有線通信網に地上無線局を接続するアダプタおよび地上無線局の機能構成図であり、地上無線局の当該アダプタへの接続の際の情報の流れを含めて示した図である。 図4は、図3に準じた、沿線有線通信網に地上無線局を接続するアダプタおよび地上無線局の機能構成を示す図であり、特に、地上無線局を当該アダプタから切り離す際の状況を示した図である。 図5は、同実施形態における、地上無線局の接続時処理、および、地上無線局を、沿線有線通信網に地上無線局を接続するアダプタから切り離す際の処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、第2の実施形態に係る無線列車制御システムを構成する各装置間の処理の流れを説明する図である。 図7は、前提としている無線列車制御システムにおける無線通信に係る一般的概要を説明する図である。 図8−1は、沿線有線通信網に地上無線局を接続するアダプタに、データ伝送路と制御情報伝送路とが新規に接続された地上無線局32が電源OFFのときの状態を示した図である。 図8−2は、上記地上無線局32が電源ONとなって引継処理1が開始された状態を示した図である。 図8−3は、引継処理1を完了し上記地上無線局32の運用を開始した状態を示した図である。 図9−1は、各地上無線局が運用中の状態を示した図である。 図9−2は、地上無線局32で電源OFFの操作がなされて引継処理2が開始された状態を示した図である。 図9−3は、引継処理2を完了し地上無線局32が機能停止した状態を示した図である。
(第1の実施形態)
はじめに、無線列車制御システムの全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る無線列車制御システムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示す中央装置1は、当該無線列車制御システムにおいて、在線位置管理や列車制御を行うとともに、当該無線列車制御システムを全体的に統括制御する、システムの最上位に位置する情報処理装置である。
アダプタ2は、下記の広域有線通信網3に、中央装置1を接続する接続用機器であり、中央装置1と広域有線通信網3とを接続したネットワークを構成するためのものである。
広域有線通信網3は、当該無線列車制御システムが制御対象とする線区全体に渡って構築され、中央装置1と、複数の沿線装置5(下記)とを通信可能に接続する。つまり、広域有線通信網3は、中央装置1と複数の沿線装置5との間の通信路であり、かつ、沿線装置相互間の通信路である。
アダプタ4は、広域有線通信網3に沿線装置5を接続する接続用機器であり、沿線装置5と広域有線通信網3とを通信可能に接続したネットワークを構成するためのものである。
沿線装置5は、当該無線列車制御システムが制御対象とする線区全体を有限の数で区切り、その区切った範囲の単位で、在線位置管理や列車制御を行う機能を有する装置である。この沿線装置5の数は、列車12の運行密度や路線の線形や輸送需要などに応じて、安全かつ効率的な列車運行を実現できるように、柔軟に決定される。
アダプタ6は、下記の沿線有線通信網7に沿線装置5を接続する接続用機器であり、沿線装置5と沿線有線通信網7とを通信可能に接続したネットワークを構成するためのものである。
沿線有線通信網7は、上記沿線装置5の制御範囲に沿って構築され、沿線装置5と、複数の地上無線局9(下記)を通信可能に接続する。つまり、沿線有線通信網7は、沿線装置5と地上無線局9との間の通信路であり、かつ、各地上無線局9の相互間の通信路である。
アダプタ8は、沿線有線通信網7に地上無線局9を接続する接続用機器であり、地上無線局9と沿線有線通信網7とを通信可能に接続したネットワークを構成するためのものである。このアダプタ8は、地上無線局9のデータ伝送路制御部23および沿線有線通信網7とのデータ伝送を制御するデータ伝送路制御部24と、地上無線局9の制御情報伝送路制御部17との制御情報のやりとりを制御する制御情報伝送制御部18と、地上無線局個別設定情報20を記憶するための記憶装置(図示せず)とを備える。なお、データ伝送路制御部24および制御情報伝送制御部18は、図示しないCPUに、これらの制御部として機能させるOSやミドルウェア・アプリケーション等のプログラムを実行させることにより実現することができる。また、地上無線局個別設定情報20は、アダプタ8の設置時に上記記憶装置にインストールされる。
地上無線局9は、沿線装置5の配下に位置し、列車12の車上無線局と無線通信を行う機能を有するほか、無線交信可能な範囲内で、在線位置管理や列車制御を行う機能を有する装置である。この装置の数は、列車12の運行密度や路線の線形や輸送需要や無線伝播状況などに応じて、安全かつ効率的な列車運行を実現でき、かつ、線区上で無線通信ができない範囲が発生しないように、柔軟に決定される。
地上無線局アンテナ部10は、地上無線局9と列車12との間での電波の授受を行うための装置であり、地上無線局9に付属する。この地上無線局アンテナ部10は、地上無線局9本体および電波送受信部26とのデータ伝送を制御するデータ伝送路制御部25と、データ伝送路制御部25から受けた送信用データを電波にして発信し、受信した電波を受信データに変換してデータ伝送路制御部25に渡す電波送受信部26とを備える。なお、データ伝送路制御部25は、図示しないCPUに、データ伝送路制御部25として機能させるOSやミドルウェア・アプリケーション等のプログラムを実行させることにより実現することができる。
車上無線局アンテナ部11は、列車12と地上無線局9との間での電波の授受を行うための装置であり、車上無線局(図示せず)に付属する。
列車12は、車上無線局(図示せず)を搭載している。各列車12は、その車上無線局により、無線通信可能な範囲にある地上無線局9との間で定周期に無線通信を実施する。このとき各列車12からは、自身の位置情報や進行方向や速度を、交信中の地上無線局9に送信する。
上記各装置により本実施形態の無線列車制御システムは構成される。列車12の衝突や追突を防ぐため、全ての列車12の運行状況(在線位置や速度など)を常時把握する必要がある。そのため、線区全体の運行情報は、地上無線局9、沿線装置5、および中央装置1により階層的に管理し、必要に応じて常時、それぞれの間で情報交換を行っている。中央装置1は全ての列車の状況を把握し、沿線装置5は、地上無線局9を介して受信する列車12の位置情報に基づき、先行する列車の位置を考慮して列車12が走行できる限界地点を演算する。沿線装置5で求められた限界地点に関する情報は、地上無線局9から各列車12に無線送信され、その演算結果に基づいて、列車12側で速度制御を行う。
次に、地上無線局9とアダプタ8間の物理的な概略構成を、図2を用いて説明する。図2は、地上無線局9とアダプタ8間の物理的な概略構成を示す図である。
地上無線局9側には、データ伝送路15と制御情報伝送路16が予め接続されている。また、沿線有線通信網7に地上無線局9を接続するためのアダプタ8側には、データ伝送路用差込口13と制御情報伝送路用差込口14が、それぞれ装備されている。また、地上無線局9の電源部として、電源ON/OFF手段としての電源スイッチ37、電源供給路38、および蓄電池等からなる蓄電装置39が地上無線局9本体に実装されている。
地上無線局9とアダプタ8を物理的に接続するには、データ伝送路15をデータ伝送路用差込口13に、また、制御情報伝送路16を制御情報伝送路用差込口14に、それぞれ差し込む。逆に、アダプタ8から地上無線局9を物理的に切り離すには、データ伝送路15をデータ伝送路用差込口13から、また、制御情報伝送路16を制御情報伝送路用差込口14から、それぞれ外す。
電源は、商用電源等の電源供給装置40から電源供給路38を通して得る。地上無線局9の電源ON/OFFは、電源スイッチ37によって行うが、電源スイッチ37により電源をOFFにしても、一定時間だけ動作し続けてから実際の電源OFFとなるよう、蓄電装置39を実装している。
ここで、図3に、アダプタ8および地上無線局9の機能構成を、地上無線局9のアダプタ8への接続の際の情報の流れを含めて示し、図4に、地上無線局9をアダプタ8から切り離す際の状況を示す。また、地上無線局9のアダプタ8への接続および切り離しの際の処理の流れをフローチャートとして、図5に示す。
(地上無線局の接続時処理)
以下では、図2、図3および図5を用いて、地上無線局9をアダプタ8に接続する際の処理を説明する。なお、以下に説明する処理は、電源スイッチ37の電源ON以降は人手を介さず、自動的に実施される。
地上無線局9側には、図示しないCPUを、制御情報伝送路制御部17、地上無線局固有機能制御部22、およびデータ伝送路制御部23として機能させるOSやミドルウェア・アプリケーション等のプログラムおよび地上無線局共通設定情報19が予めインストールされている。これらは、無線列車制御システムを構成するすべての地上無線局9について、その接続位置に関係なく、全て共通のものである。一方、接続位置によって変わる情報である地上無線局個別設定情報21は、地上無線局9に備わる書き換え可能な不揮発性メモリ等からなる記憶装置(図示せず)に記憶されるが、初期状態では空(null)であるものとする。本実施形態では、この地上無線局個別設定情報21に、地上無線局9の接続位置に依存する情報を集中させている。
沿線有線通信網7に地上無線局9を接続するアダプタ8は、沿線有線通信網7を敷設する際に、予備的なものも含めて複数設置される。アダプタ8は、その設置位置が予め設計・決定されるものであるから、アダプタ8内には、位置に依存する情報を持つことができる。本実施形態では、地上無線局個別設定情報20を、アダプタ8に、その設置時にインストールするようにしている。なお、アダプタ8に地上無線局9が接続されなければ、この地上無線局個別設定情報20が使われることはなく、アダプタ8は、沿線有線通信網7上の単なる伝送路の一部としての役割のみを果たす。
ここで、データ伝送路15と制御情報伝送路16をアダプタ8に、電源供給路38を電源供給装置40に、それぞれ物理的に接続し(ステップS01)、電源スイッチ37をONにして地上無線局9を起動したとする(ステップS02)。
すると、まず、アダプタ8側と地上無線局9側の、それぞれの制御情報伝送路制御手段である制御情報伝送路制御部17および18の間で、制御情報伝送を行うための論理的な伝送路の確立を行う(この処理はそれぞれのOSの機能として実施する)。その際、制御情報伝送路制御部17は、地上無線局共通設定情報19を読み込み、制御情報伝送路16を使って制御情報伝送路制御部18に伝送し、そこで地上無線局9の照合・認証(認証処理)を行う(ステップS03)。即ち、ここでは、例えば地上無線局9のMACアドレス情報、および地上無線局9が正当な地上無線局であることを示すキー情報を基に、制御情報伝送路制御部18が、地上無線局9を正当な地上無線局として接続・機能させるか否かの判断を行う。
この段階で、上記情報の照合による認証結果に問題がなければ(ステップS04でYes)、制御情報伝送路制御部18は、自身が持っている地上無線局個別設定情報20を、制御情報伝送路16を通して、地上無線局9に転送する(ステップS05)。その際、地上無線局9側では、制御情報伝送路制御部17がこの情報を受信して、自身の地上無線局個別設定情報21として上記記憶装置に書き込む。
一方、認証結果に問題があれば(ステップS04でNo)、地上無線局個別設定情報20を地上無線局9に転送することはせず、当該地上無線局9の起動処理を取り消し、一連の接続時処理を終了する。
ところで、地上無線局個別設定情報20および21は、地上無線局9を接続する場所によって、個別に定められる情報で、前述の地上無線局共通設定情報19とは別のものである。地上無線局共通設定情報19は、接続前から地上無線局9に書き込まれているが、地上無線局個別設定情報21は、接続前には地上無線局9には書き込まれていない。この地上無線局個別設定情報21には、以下の情報が含まれる。
(1)地上無線局9のIPアドレス情報
(2)地上無線局9のID番号
(3)地上無線局9の位置情報
(4)地上無線局固有機能制御部22を機能させるための各種パラメータ(パラメータの具体例としては、地上無線局9自身が通信対象とする列車12の在線範囲情報、最大列車制御数、電波強度設定、などがある)
地上無線局9の制御情報伝送制御部17は、接続前は空である地上無線局個別設定情報21を、当該地上無線局9がアダプタ8に接続されることで地上無線局個別設定情報20を地上無線局個別設定情報21として受信し、記憶装置に記憶させる。そして、地上無線局固有機能制御部22がその情報を参照し(ステップS06)、後述する引継処理1(ステップS07)を、完了して初めて(ステップS08でYes)、地上無線局9は、接続した位置に応じた機能を果たすことができるようになる。なお、引継処理1が失敗すれば(ステップS08でNo)、起動処理を取り消す。
その後は地上無線局固有機能制御部22が、接続箇所に応じた地上無線局9として必要な機能処理を実施し(ステップS09)、データ伝送路制御部23、データ伝送路15、およびアダプタ8のデータ伝送制御部24を介して、別の装置との間で行う、列車の在線情報や制御情報などを送るデータ伝送をしたり、地上無線局アンテナ部10のデータ伝送路制御部25および電波送受信部26を介して、列車12の車上無線局との無線通信によるデータの送受信を行う。
なお、地上無線局9としての設定が完了し、地上無線局9としての機能を果たしている間は、制御情報伝送路16による接続は確保したままとする。これは、制御情報伝送路制御部17および18の相互間での生死監視を行うためである。また、電源供給装置40は、地上無線局9に電力を供給することにより、地上無線局9を機能させるだけでなく、蓄電装置39への蓄電も並行して行う。
その後、電源スイッチ37がONの状態では(ステップS10でNoと判断され)、地上無線局9が接続箇所に応じた地上無線局としての機能処理を実施すること(ステップS11)、および制御情報伝送路制御部17での制御情報伝送路16による生死監視(ステップS12)を継続して行う。
(地上無線局の接続解除時処理)
次に、地上無線局9をアダプタ8から切り離す際の処理について図2、図4および図5を用いて説明する。以下の処理は地上無線局9の電源スイッチ37をOFFにしてからは人手を介さず、自動的に実施される。ただし、蓄電装置39には予め、電源供給路38を介し電源供給装置40によって、充電されているものとする。
電源スイッチ37がOFFにされると(ステップS10でYes)、地上無線局固有機能制御部22は、まず後述の引継処理2を完了してから(ステップS13)、データ伝送路制御部23の機能を停止させ、データ伝送路15を通して行っているデータの授受を停止させる(ステップS14)。その後で制御情報伝送路制御部17により行っている、アダプタ8側との制御情報伝送や生死監視機能を停止させる(ステップS15)。ここで、地上無線局9は、アダプタ8と論理的に切り離された状態となる。この時点で、データ伝送路15と制御情報伝送路16を、アダプタ8から物理的に切り離すことができる。
それから、制御情報伝送路制御部17は、記憶装置に記憶されている地上無線局個別設定情報21を消去する(ステップS16)。そして、地上無線局固有機能制御部22が、制御情報伝送路制御部17を停止させてから、自身も機能停止することで、接続箇所に応じた地上無線局9としての機能処理を停止し(ステップS17)、地上無線局9自体も実際の電源OFF状態となり、地上無線局9はその機能を完全に停止する(ステップS18)。そして、アダプタ8および地上無線局9間の各伝送路を物理的に切り離すことによって(ステップS19)、地上無線局9は、撤去される。
なお、電源スイッチ37をOFFにした後の電源は、電源供給装置40からではなく、蓄電装置39から供給する。本実施形態において、蓄電装置39は、上記切り離し処理を行うのに十分な容量を備えるものとする。また、上述したデータ伝送路15の具体例としては、Ethernet(登録商標)によるものが挙げられ、制御情報伝送路16の具体例としては、USB(Universal Serial Bus)によるものが挙げられる。
また、データ伝送路15と制御情報伝送路16を、1本のケーブルに統合し、データ伝送と制御情報伝送を、両方とも、例えばEthernet(登録商標)で行うことも可能である。しかし、本実施形態の無線列車制御システムが保安装置であることを考慮すると、ケーブル1本だけでアダプタ8と地上無線局9とを接続するのは、当該システムとは関係のない機器を接続できてしまう恐れもあり、好ましくない。そこで、本実施形態では、2つの伝送手段を用意し、その両方を接続してはじめて地上無線局9が機能するよう、冗長性を持たせるものとする。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について、図6を用いて説明する。図6は、第2の実施形態に係る無線列車制御システムを構成する各装置間の処理の流れを説明する図である。
第1の実施形態では、その説明において、地上無線局9がアダプタ8に接続されると、アダプタ8が有する地上無線局個別設定情報20が地上無線局9内の地上無線局個別設定情報21として、自動的に取り込まれることを説明した。本実施形態は、各アダプタ8が有していた地上無線局個別設定情報20を、地上無線局個別設定情報28として中央装置1にて一元管理するものである。即ち、制御情報伝送路16を通したアダプタ8と地上無線局9間の接続が確立すると、アダプタ8の制御情報伝送路制御部18は、沿線有線通信網7を介して、沿線装置5内の設定情報管理部29に、中央装置1に対する設定情報の問い合わせ要求を送る。この要求を受けた沿線装置5の設定情報管理部29は、広域有線通信網3を介して、中央装置1の設定情報管理部27に、アダプタ8に接続した地上無線局9に適切なる設定情報を問い合わせる。
中央装置1の設定情報管理部27では、一括して蓄積されている地上無線局個別設定情報28から、地上無線局9の設置位置に応じた適切な設定情報を選択し、広域有線通信網3と沿線装置5内の設定情報管理部29と沿線有線通信網7とを介して、アダプタ8に転送する。この転送された地上無線局個別設定情報を、地上無線局9は、制御情報伝送路16を介して、地上無線局9内の地上無線局個別設定情報21として、自動的に取り込む。なお、その他の処理は、第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
本実施形態では、中央装置1で地上無線局個別設定情報28を一元管理するので、多数設置されるアダプタ8への地上無線局個別設定情報20の事前のインストール作業を省略することができる。
(無線列車制御システムにおける無線通信に係る一般的概要)
次に、前述の引継処理1および引継処理2の詳細を説明する前に、前提としている無線列車制御システムにおける無線通信に係る一般的概要を、図7を用いて説明する。なお、図7において、地上無線局30、地上無線局31、地上無線局32はいずれも、前述の機能を有する地上無線局9であり、識別のために符号を振り直している(区別しない場合は地上無線局9と記す)。
一般的に、アンテナから発信する電波が届く範囲は、同種類のアンテナを用いて同じ出力レベルで電波を送出したとしても固定的なものではなく、地形や環境条件によって大きく変動することがある。即ち、ある場所における電波強度は常に変動し、場所によっては電波受信が不安定になることもある。本実施形態の無線列車制御システムにおいては、列車12と確実に電波の送受信ができるように、図7に示すような考え方で、地上無線局30、31、32の各々について、列車12と通信する在線範囲を定める。例えば、地上無線局30は列車在線範囲41を、地上無線局31は列車在線範囲42を、地上無線局32は列車在線範囲43を、列車12に対して通信を行う在線範囲とする。
列車12は走行中、自身の在線位置(起点駅からの距離など)を常に把握し、更新している(その方法や手段は、公知であるので、ここではその説明は省略する)。各列車12自身は、その在線位置から、30〜32のどの地上無線局と通信すべきかを常に計算して、通信している。また、30〜32の各地上無線局は、今どの列車12が、自身と通信しているかを、常に把握している。
地上無線局9は通常、その電波が届く範囲が、隣接の地上無線局9と必ず重なり合うように配置して、列車12がどこにいても、通信が途切れないようにするのが、普通である。電波が重なり合う部分では、列車12は複数の地上無線局9との通信が可能であるが、列車12の在線位置から、通信すべき地上無線局9を一つに定めている。図7の事例では、列車12は、地上無線局31と図示しない隣の局の2つの地上無線局からの電波が重なり合う範囲46に入っているが、地上無線局31が通信を行う列車在線範囲42に存在していると、地上無線局31と通信を行うことになる。
列車12は常に移動しているが、列車12が、現在通信している地上無線局9が対象とする列車在線範囲を越える場合は、通信相手の地上無線局9を切り替える必要がある。この切り替えを行う在線位置は、多少の範囲を持たせるものとして、その範囲を列車12が移動している間に切り替えるようにする。図7の事例では、44や45といった範囲が、列車12の通信相手を、地上無線局9間で切り替える範囲に相当する。
(引継処理1)
ここまで説明した上で、前述の引継処理1の詳細について、図8−1〜図8−3を用いて説明する。図8−1は、アダプタ8にデータ伝送路15と制御情報伝送路16とが新規に接続された地上無線局32が電源OFFのときの状態を示した図である。図8−2は、上記地上無線局32が電源ONとなって引継処理1が開始された状態を示した図である。図8−3は、引継処理1を完了し地上無線局32の運用を開始した状態を示した図である。
なお、図8−1〜図8−3において、地上無線局30、地上無線局31、地上無線局32はいずれも、前述の機能を有する地上無線局9である。また、列車33、列車34、列車35、列車36は、いずれも列車12と同様の列車である。これらはいずれも、識別のために符号を振り直している。この事例は、地上無線局30と地上無線局31が隣接している状況において、その間に地上無線局32を新たに新設する場合の例である。
図8−1において、現状、4つの列車(33、34、35、36)は、地上無線局30または地上無線局31と通信して、列車制御を行っている。図8−1に示すように、地上無線局32が運用中でない場合、地上無線局30は、この地上無線局30が通信を行う列車在線範囲46に存在する列車33および列車34を、また、地上無線局31は、地上無線局31が通信を行う列車在線範囲47に存在する列車35および列車36を通信対象とする。
この状態から、地上無線局32を沿線有線通信網7に接続し、電源スイッチ37をONとして電源を投入すると、前述の地上無線局個別設定情報21の自動設定の後で、地上無線局32は、自身が運用開始した後に、地上無線局32が通信を行う列車在線範囲に在線している列車34および列車35との通信権を、地上無線局30と地上無線局31とからそれぞれ仮に取得し、それらの列車との通信を試みる。ここで通信が成功すれば、地上無線局32は列車12との通信権を地上無線局30と地上無線局31から正式に引継ぎ、途切れることなく通信を継続する。
必要な全ての列車12との通信が引き継がれた時点で、各地上無線局9は、自身の通信対象とする列車在線範囲を切り替える。即ち、地上無線局30は、地上無線局32が運用中でない場合に地上無線局30が通信を行う列車在線範囲46から、新たに地上無線局30が通信を行う列車在線範囲41に切り替え、一方、地上無線局31は、地上無線局32が運用中でない場合に地上無線局31が通信を行う列車在線範囲47から、新たに地上無線局31が通信を行う列車在線範囲42に切り替える。
図8−1〜図8−3の事例では、もともと地上無線局30が通信権を有する列車34と地上無線局31が通信権を有する列車35が、地上無線局32の接続により、列車34と列車35の通信権を、地上無線局32が、隣接する地上無線局30と地上無線局31とから引き継ぐ形で、新たに各列車に対する制御を開始する。
なお、切替前と切替後の、通信を行う列車在線範囲については、予め地上無線局個別設定情報20(または28)に設定されているものとする。即ち、隣接する地上無線局9の有無により、該当の地上無線局9が、通信を行う列車在線範囲を切り替えられるよう、設定しておく。この場合、地上無線局9を停止させることにより、隣接する地上無線局9との距離が離れると、無線途絶区間が出る恐れがあるが、それはシステム設計の段階で、無線途絶区間が出ないように、どこまで隣接地上無線局との距離を許容するかを考えて、予め設計しておく。
(引継処理2)
次に、前述の引継処理2の詳細について、図9−1〜図9−3を用いて説明する。図9−1は、各地上無線局が運用中の状態を示した図である。図9−2は、上記地上無線局32で電源OFFの操作がなされて引継処理2が開始された状態を示した図である。図9−3は、引継処理2を完了し地上無線局32が機能停止した状態を示した図である。
図9−1〜図9−3においても、図8−1〜図8−3と同様に、地上無線局30、地上無線局31、および地上無線局32はいずれも、前述の機能を有する地上無線局9である。また、列車33、列車34、列車35、列車36のいずれも、列車12と同様の列車である。これらはいずれも、識別のために番号を振り直している。この事例では、地上無線局30と地上無線局31の間に地上無線局32が存在する状況において、地上無線局32を切り離す場合の例である。
図9−1においては、4つの列車(33、34、35、36)は、地上無線局30、地上無線局31、地上無線局32と通信して、列車制御を行っている。この状態から、地上無線局32を沿線有線通信網7から切り離すため、地上無線局32の電源スイッチ37をOFFにする操作を行うと、地上無線局30と地上無線局31はそれぞれ、地上無線局32が通信を行う列車在線範囲43のうち、地上無線局32が運用を始める前に、自身が通信を行う列車在線範囲(即ち、地上無線局30の場合、地上無線局32が運用中でない場合に地上無線局30が通信を行う列車在線範囲46と、地上無線局32が通信を行う列車在線範囲43とが重なる部分に相当(地上無線局31の場合も同様の重なり部分))に在線している列車12との通信権を、地上無線局32から仮に取得し、列車34および列車35との通信を試みる。
ここで通信が成功すれば、地上無線局30および地上無線局31はそれぞれ、列車34および列車35との通信権を、地上無線局32から正式に引継ぎ、途切れることなく通信を継続する。必要な全ての列車12(ここでは、列車34および列車35)との通信が引き継がれた時点で、各地上無線局9は、自身の通信対象とする列車在線範囲を切り替える。即ち、地上無線局30は、引継ぎ前の地上無線局30が通信を行う列車在線範囲41から、地上無線局32が運用中でない場合に地上無線局30が通信を行う列車在線範囲46に切り替え、地上無線局31は、引継ぎ前に地上無線局31が通信を行う列車在線範囲42から、地上無線局32が運用中でない場合に地上無線局31が通信を行う列車在線範囲47に切り替える。これらの処理が終わった時点で、地上無線局32は運用を停止する。
上記の地上無線局32の停止処理を行うため、前述のように、地上無線局32の電源は、電源スイッチ37により電源をOFFにしても、一定時間だけ動作し続けてから実際の電源OFFとなるよう、蓄電装置39を実装されており、この蓄電装置39の電力によって引継ぎ処理を行う。その電源容量は、ここでも、引継ぎ処理を行うに十分な容量を持つものとする。
以上、説明したように、上述の列車制御システムでは、地上無線局9の(例えば、新規の)接続ミスなどによる、システムのトラブルを、抑制することができる。また、地上無線局9の故障などでその取り換えを行う場合でも、迅速に交換でき、正常状態への復旧時間を短縮でき、また、需要の変化に応じた、地上無線局9の増設や撤去が、容易になる。
また、地上無線局9の使い回しや移設を行う際に、その装置に残っている固有のデータ(地上無線局個別設定情報21)が削除されることで、誤って接続することによるシステムのトラブルを、未然に防止できる。また、列車12の運行密度に応じて、柔軟かつ、最適な台数での地上無線局9の運用が可能になるとともに、列車12の増発に対して、容易に地上側設備の対応が可能になる。
また、第2の実施形態では、地上無線局個別設定情報28の一元管理により、1箇所での保守が可能となるので、管理の手間を省くことができる。また、分散して設けられるアダプタ8に個別に地上無線局個別設定情報20をインストールする必要がないので、作業の手間を省ける。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 中央装置
2 (広域有線通信網に中央装置を接続する)アダプタ
3 広域有線通信網
4 (広域有線通信網に沿線装置を接続する)アダプタ
5 沿線装置
6 (沿線有線通信網に沿線装置を接続する)アダプタ
7 沿線有線通信網
8 (沿線有線通信網に地上無線局を接続する)アダプタ
9 地上無線局
10 地上無線局アンテナ部
11 車上無線局アンテナ部
12 列車
13 データ伝送路用差込口
14 制御情報伝送路用差込口
15 データ伝送路
16 制御情報伝送路
17 制御情報伝送路制御部(地上無線局側)
18 制御情報伝送路制御部(沿線有線通信網に沿線装置を接続するアダプタ側)
19 地上無線局共通設定情報
20 地上無線局個別設定情報(沿線有線通信手段側)
21 地上無線局個別設定情報(地上無線局側)
22 地上無線局固有機能制御部
23 データ伝送路制御部(地上無線局側)
24 データ伝送路制御部(沿線有線通信網に沿線装置を接続するアダプタ側)
25 データ伝送路制御部(地上無線局のアンテナ部側)
26 電波送受信部
27 設定情報管理部(中央装置側)
28 地上無線局個別設定情報(中央装置側)
29 設定情報管理部(沿線装置側)
30、31、32 地上無線局
33、34、35、36 列車
37 電源スイッチ
38 電源供給路
39 蓄電装置
40 電源供給装置

Claims (8)

  1. 予め定められた範囲の列車の在線位置管理および列車制御を行う沿線装置が接続された沿線有線通信網に、前記沿線装置の配下に位置し車上無線局と無線通信するための地上無線局を接続するためのアダプタであって、
    その配置位置に応じた地上無線局個別設定情報と、
    地上無線局の本アダプタへの接続が検出された場合に、前記地上無線局個別設定情報を当該地上無線局に送信する制御手段と、
    を備えるアダプタ。
  2. 前記制御手段として、
    第1の通信路を介した前記沿線有線通信網および前記地上無線局とのデータ伝送を制御する第1の制御手段と、
    第2の通信路を介した前記地上無線局との制御情報の伝送を制御する第2の制御手段と、を有し、
    前記第2の制御手段が、前記地上無線局個別設定情報を前記地上無線局に送信する、
    請求項1に記載のアダプタ。
  3. 各列車に搭載された車上無線局と、列車の在線位置管理、列車制御およびシステムの統括制御を行う中央装置と、前記中央装置の配下に位置し、予め定められた範囲の在線位置管理および列車制御を行う沿線装置と、前記沿線装置の配下に位置し、前記車上無線局と無線通信するための、無線交信可能な範囲内の列車の在線位置管理および列車制御を行う機能を備えた地上無線局と、前記中央装置と複数の前記沿線装置とを通信可能に接続するための広域有線通信網と、前記沿線装置と複数の前記地上無線局とを通信可能に接続するための沿線有線通信網とから構成される列車制御システムにおいて、
    前記沿線有線通信網に前記地上無線局を接続するための複数のアダプタを備え、
    前記アダプタの各々は、
    その配置位置に応じた地上無線局個別設定情報と、
    前記地上無線局の当該アダプタへの接続が検出された場合に、前記地上無線局個別設定情報を、当該アダプタに接続された地上無線局に送信するアダプタ側制御手段と、を有し、
    前記地上無線局は、
    前記アダプタから受けた前記地上無線局個別設定情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記地上無線局個別設定情報を基に、当該地上無線局の配置位置に応じた制御を行う地上無線局側制御手段と、
    を有する無線列車制御システム。
  4. 前記地上無線局側制御手段は、前記アダプタへの接続が検出された場合に、予め定められた在線範囲内に存在する列車の車上無線局と無線交信可能である場合に、当該車上無線局との通信権を有する他の地上無線局から、該通信権を引き継ぐ処理を実行する、請求項3に記載の無線列車制御システム。
  5. 前記地上無線局が前記アダプタに接続されている状態において、当該地上無線局の地上無線局側制御手段は、電源OFFの操作がなされた場合に、自身が通信権を有する列車の車上無線局との通信権を他の地上無線局に引き継ぐ処理を実行し、該通信権の引き継ぎの完了後、当該地上無線局の全機能を停止させる、請求項4に記載の無線列車制御システム。
  6. 前記地上無線局側制御手段は、前記通信権の引き継ぎの完了後、前記記憶手段に記憶している地上無線局個別設定情報を消去して、前記地上無線局の全機能を停止させる請求項5に記載の無線列車制御システム。
  7. 前記アダプタ側制御手段は、
    前記有線通信網および前記地上無線局とのデータ伝送を制御する第1の制御手段と、
    前記地上無線局との制御情報の伝送を制御するとともに、前記地上無線局の当該アダプタとの接続を検出し、その接続が検出された場合に、前記地上無線局個別設定情報を前記地上無線局に送信する第2の制御手段と、を有し、
    前記地上無線局側制御手段は、
    アンテナ部および前記アダプタとのデータ伝送を制御する第3の制御手段と、
    前記アダプタの第2の制御手段との間での制御情報の伝送を制御し、前記アダプタから受けた前記地上無線局個別設定情報を前記記憶手段に記憶させる第4の制御手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記地上無線局個別設定情報を基に、当該地上無線局の配置位置に応じた制御を行う第5の制御手段と、を有する、
    請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の無線列車制御システム。
  8. 各列車に搭載された車上無線局と、列車の在線位置管理および列車制御ならびにシステムの統括制御を行う中央装置と、前記中央装置の配下に位置し、予め定められた範囲の列車の在線位置管理および列車制御を行う沿線装置と、前記沿線装置の配下に位置し、前記車上無線局と無線通信するための、無線交信可能な範囲内の列車の在線位置管理および列車制御を行う機能を備えた地上無線局と、前記中央装置と複数の前記沿線装置とを通信可能に接続するための広域有線通信網と、前記沿線装置と複数の前記地上無線局とを通信可能に接続するための沿線有線通信網とから構成される列車制御システムにおいて、
    前記沿線有線通信網に前記地上無線局を接続するための複数のアダプタを備え、
    前記中央装置が、前記アダプタの配置位置に応じた地上無線局個別設定情報を有し、前記アダプタにおいて前記地上無線局の前記アダプタへの接続が検出された場合に、そのアダプタの配置位置に対応する前記地上無線局個別設定情報を、前記広域有線通信網、前記沿線装置、前記沿線有線通信網、および該当のアダプタを介して、該アダプタに接続された前記地上無線局に送信し、
    前記地上無線局は、前記中央装置から受けた地上無線局個別設定情報を基に、当該地上無線局の配置位置に応じた制御を行う、
    無線列車制御システム。
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