JP2014030320A - 車両充電システム及び車両充電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両充電システム1は、充電ケーブル16と、充電ケーブル16の一端側に取り付けられた充電プラグ13と、充電ケーブル16及び充電プラグ13を介して車両に充電電流を供給する充電器12とを備えている。更に、車両に付された情報コード30を撮像可能な撮像部19aと、撮像部19aによって撮像された情報コードを解読する解読部19bとを備えており、解読部19bによって情報コードが解読されたことを条件として充電器12から充電プラグ13側へ充電電流を供給することを許可するように構成されている。
【選択図】図1
Description
充電ケーブルと、
前記充電ケーブルの一端側に取り付けられ、車両に設けられたコネクタと接続可能な充電プラグと、
外部電源からの電力供給を受けると共に、前記充電ケーブル及び前記充電プラグを介して前記車両に充電電流を供給する充電器と、
前記車両に付された情報媒体の記録内容を取得可能な読取部と、
前記読取部によって取得された前記情報媒体の記録内容を解読する解読部と、
前記解読部によって前記情報媒体が解読されたことを条件として前記充電器から前記充電プラグ側へ充電電流を供給することを許可する充電制御部と、
を有することを特徴とする。
この構成によれば、正規情報が記録された情報媒体を有する使用者のみが車両を充電できるようになり、不正充電をより確実に防ぐことができる。
この構成では、情報媒体の読み取りをそれほど意識せずとも、充電プラグをコネクタに接続する過程において適切な位置関係で情報媒体を解読することができる。特に、「情報媒体を読取範囲内に収めるために充電プラグ付近を微妙に位置合わせする」といった作業が必要ではないため、作業者の熟練度に依存せずに情報媒体を安定的に解読することが可能となり、より短時間で円滑に認証(充電許可)を受けることができる。
この構成によれば、照明光を情報コードに照射して当該情報コードをより鮮明に撮像することができ、情報コードが不鮮明に撮像されることに起因する充電の不許可を減らすことができる。また、撮像部及び照明光源が充電プラグと一体的に設けられているため、情報コードの撮像に用いる照明光は、車両側のコネクタ等を照らす用途にも兼用することができる。つまり、ユーザは、夜間に充電を行う際に懐中電灯などを特別に用意する必要がなく、設置されているユニット(撮像部、照明光源、充電プラグが一体化したユニット)から発せられる光を利用して円滑に充電プラグの接続作業を行うことができる。
この構成によれば、充電を行わない時間帯に照明光を照射せずに済み、消費電力を効果的に低減することができる。
この構成では、充電電流の供給を許可するか否かを判断するための認証に非公開領域のデータ(暗号データ)を用いているため、認証に用いるデータが漏洩し難く、正規の情報コードの複製も行いにくいため、セキュリティ面で一層有利になる。
この構成では、第1波長帯の光(即ち、可視光)が照射されている通常時には、情報コード形成領域において、明色モジュール及び暗色モジュールがいずれも同種(暗色)の反射特性を示すことになる。従って、通常環境下で正規使用者の車両に付された情報コードを見てもこの情報コード部分は全体的に暗色領域として視認されることになり、情報コードが存在していること自体が把握されにくくなる。また、車両に付された情報コードをコピーしようとしても通常環境下では明暗モジュールを区別してコピーすることが困難であるため、情報コードの複製も防ぎやすくなる。
更に、情報コードの形成領域に対して第2波長帯の照明光を照射可能な第2照明光照射部が設けられており、撮像部は、情報コードの形成領域に対して第2波長帯の照明光が照射された状態で当該形成領域を撮像し、解読部は、撮像部によって撮像された情報コード形成領域の画像において反転領域と非反転領域とを区別して検出することで明色モジュール及び暗色モジュールの領域を抽出し、その抽出結果に基づいて情報コードを解読するようになっている。
この構成では、第2波長帯の照明光が照射された状態で情報コードの形成領域を撮像すると、その撮像画像では、反転領域は反転して撮像され、非反転領域は反転せずに撮像されることになる。つまり、正規使用の際に撮像されるコード画像では、明色モジュールが反転した構成となり、暗色モジュールが反転しない構成となるため、明色モジュールの領域と暗色モジュールの領域とを明確に区別することができる。そして、解読部は、このような画像において明色モジュール及び暗色モジュールの領域を抽出し、情報コードをより確実に解読することが可能となる。
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す車両充電システム1(以下、充電システム1又は単にシステム1ともいう)は、電気自動車やハイブリッド自動車の一部(プラグインハイブリッド自動車等)に搭載された車載電池を充電するシステムとして構成されている。図1、図3に示すように、車両充電システム1は、大きく分けて車両充電装置(以下、単に充電装置ともいう)10と情報コード30とによって構成されている。
本実施形態では、図6のような流れで充電処理が行われるようになっており、この充電処理は、例えば上述の検知部17が「所定の使用開始状態」を検知したときに実行される。例えば検知部17がボタン等のスイッチによって構成されている場合、このスイッチが操作されたことをトリガとして図6の処理が開始され、それに伴い照明光源18aがオン状態となって照明光が照射されるようになっている。このように照明光源18aが駆動されると、所定の終了状態となるまでは照明光源18aから照明光が照射され続ける。なお、照明光源18aの駆動を停止する「所定の終了状態」は、例えば、「情報コードの解読が成功した状態」であってもよく、この場合、後述するS1においてYesと判断されることを条件として照明光源18aの動作が停止する。或いは、S6の処理においてYesと判断された状態や、充電処理が終了した状態を「所定の終了状態」としてもよい。
上述した車両充電システム1は、車両100に付された情報コード30を撮像可能な撮像部19aと、撮像部19aによって撮像された情報コード30を解読する解読部19bとを備えており、更に、解読部19bによって情報コードが解読されたことを条件として充電電流の供給を許可するように充電制御部によって制御されるようになっている。この構成では、情報コード30が付されていない車両を充電する場合には充電電流の供給が許可されないため、充電装置10が第三者によって意図しない車両(情報コードを有さない車両)の充電に不正に使用されることを効果的に防ぐことができる。一方、正規の使用者は、自身が使用する車両100に予め情報コード30が付されていることを条件として、煩わしい準備作業(ICカードの準備など)を伴うことなく簡単に且つ迅速に充電を行うことができる。また、情報コード30を常時車両100に付しておけば紛失等の問題も生じにくく、認証媒体の紛失に起因して充電不能となるような事態が発生しにくくなる。
次に、本発明の第1実施形態の変更例について説明する。本変更例は、充電処理の一部のみが上述した第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同一である。よって、充電処理以外は第1実施形態と同一であるとして詳細な説明は省略する。また、説明において適宜図1〜図5の構成を参照することとする。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る車両充電システムは、充電プラグ13をコネクタ105に接続したときの撮像部19aと情報コード30との位置関係が第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同一である。よって、この位置関係以外は第1実施形態と同一であるとして詳細な説明は省略し、適宜図1〜図6を参照することとする。なお、第2実施形態の車両充電システムで行う充電処理は、図6のような方式であってもよく、図7のような方式であってもよい。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態に係る車両充電システムは、情報コード30が形成された領域の構成、及び第2照明光源18bが設けられた点のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。よって第1実施形態と同様の点については、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
この構成では、第2波長帯の照明光が照射された状態で情報コードの形成領域を撮像すると、その撮像画像では、反転領域は反転して撮像され、非反転領域は反転せずに撮像されることになる。つまり、正規使用の際に撮像されるコード画像では、明色モジュールが反転した構成となり、暗色モジュールが反転しない構成となるため、明色モジュールの領域と暗色モジュールの領域とを明確に区別することができる。そして、解読部19bは、このような画像において明色モジュール及び暗色モジュールの領域を抽出し、情報コードをより確実に解読することが可能となる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
この場合、正規使用者の車両100に付された情報コード30の暗号化に用いた暗号化キー、及びその暗号化に用いた暗号化アルゴリズムに対応する解読アルゴリズムを当該正規使用者が所有する充電装置10の図示しないメモリ内に記憶しておけば、その充電装置10のみが前記情報コード30を解読できるようになる。この構成では、図6の充電処理のS1において、非公開領域が解読された場合にYesに進むようにすればよく、この場合、復号化部によって非公開領域が解読されたことを条件として充電器12から充電プラグ13側へ充電電流を供給することが許可されることとなる。なお、この場合、解読部19bが「復号化部」の一例に相当し、非公開領域に記録された暗号化データを復号化するように機能する。
なお、特開2009−9547公報、特開2008−299422公報に示す方法では、非公開領域に記録される秘匿コード内に復号キーや復号キーを特定しうる復号キー検査データを含ませた例も示しているが、非公開領域内に復号キーや復号キー検査データを含ませないようにしてもよい。また、一部非公開コードの生成方法や生成される一部非公開コードの具体的構成はこの例に限られるものではなく、一部領域に暗号化データを記録し、他の領域に非暗号化データを記録した二次元コードを生成可能な方法であれば、これら公報に記載された方法以外の方法で生成されていてもよい。
図13の例では、情報媒体に相当する無線タグ430が公知のRFIDタグとして構成されており、この無線タグ430は、図1、図4に示すような情報コード30の位置、或いは他の位置に付されている。また、読取装置419は公知のRFIDタグリーダとして構成されており、通信回路として構成される通信部419aと制御回路として構成される解読部419bとを有しており、無線タグ430との間で電磁波による通信を行ない、無線タグ430に記憶されるデータの読み取りを行うように機能する。この通信部419a、例えば公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、発振器、変調器、復調器、アンテナなどを備え、制御回路(解読部419b)で生成されたデータ信号(例えばコマンド等)を公知の方法で高周波信号(交流信号)に変換し、アンテナを介して出力するように機能する。また、通信部419aからのアクセスに応じて無線タグ430から応答(例えば無線タグ430に記録されたデータの出力等)があったときには、この応答電波をアンテナを介して受信すると共に、復調器によって復調し、解読部419bに入力するように機能している。解読部419bは、上述の通信部419aによって取得された無線タグ430の記録内容(即ち、通信部419aから入力された信号)を文字や数字などのデータに変換するように解読し、図示しないメモリに記憶するようになっている。
そして、この構成でも、図6又は図7と同様の流れで充電制御が行われる。例えば、図6のような流れで充電処理を行う場合、S1の処理では、「情報コード30の解読が成功したか否かを判断する処理」に代えて「無線タグ430の解読が成功したか否かを判断する処理」を行えばよい。そして、無線タグ430の解読が成功したと判断される場合にはS1にてYesに進み、S2以降の処理を行えば良い。この場合、S2以降は第1実施形態と同様である。また、図7のような流れで充電処理が行う場合、S21の処理では、「情報コード30の解読が成功したか否かを判断する処理」に代えて「無線タグ430の解読が成功したか否かを判断する処理」を行い、S22の処理では、S21で解読成功と判断された解読データ(無線タグ430に記録されたデータ)を充電装置10に記憶されたID(所定の情報)と照合し、一致する場合にはS22にてYesに進み、認証成功と判定すればよい(S23)。この場合、S23以降は第1実施形態の変更例と同様である。このように、いずれの場合でも、解読部419bによって無線タグ430(情報媒体)が解読されたことを条件として充電器12から充電プラグ13側へ充電電流を供給することが許可される。
また、図13のようにシステムを構成し、情報媒体して無線タグ430を用いる場合、図14、図15のように無線タグ430を付すこともできる。図14、図15の例では、無線タグ430が車両100における所定位置(コネクタ105の上方近傍)に設けられており、読取部に相当する通信部419aは、図15のように充電プラグ13が車両100のコネクタ105に接続された状態において上記所定位置(即ち、無線タグ430が付された位置)を読取範囲(通信エリア)とするように構成されている。つまり、図15のように充電プラグ13が車両100のコネクタ105に接続されているときでも、読取装置419によって無線タグ430を読み取ることができるようになっている。
10…車両充電装置
11…制御部(充電制御部)
12…充電器
13…充電プラグ
16…充電ケーブル
17…検知部
18a…照明光源
18b…第2照明光源(第2照明光照射部)
19a…撮像部(読取部)
19b…解読部(復号化部)
30…情報コード(情報媒体)
100…車両
105…コネクタ
419a…通信部(読取部)
419b…解読部
430…無線タグ(情報媒体)
Claims (8)
- 充電ケーブルと、
前記充電ケーブルの一端側に取り付けられ、車両に設けられたコネクタと接続可能な充電プラグと、
外部電源からの電力供給を受けると共に、前記充電ケーブル及び前記充電プラグを介して前記車両に充電電流を供給する充電器と、
前記車両に付された情報媒体の記録内容を取得可能な読取部と、
前記読取部によって取得された前記情報媒体の記録内容を解読する解読部と、
前記解読部によって前記情報媒体が解読されたことを条件として前記充電器から前記充電プラグ側へ充電電流を供給することを許可する充電制御部と、
を有することを特徴とする車両充電システム。 - 前記充電制御部は、前記解読部によって前記情報媒体が解読された場合に当該情報媒体に記録された情報が所定の正規情報であることを条件として前記充電器から前記充電プラグ側へ充電電流を供給することを許可することを特徴とする請求項1に記載の車両充電システム。
- 前記読取部は、前記充電プラグが前記車両の前記コネクタに接続された状態において当該車両の所定位置を読取範囲とするように構成されており、
前記情報媒体は当該車両の前記所定位置に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の充電システム。 - 前記情報媒体は、情報コードであり、
前記読取部は、前記情報コードを撮像する撮像部からなり、
前記撮像部による撮像側に向けて照明光を照射する照明光源を更に備え、
前記撮像部及び前記照明光源が、前記充電ケーブルの前記一端側に取り付けられる構成で前記充電プラグと一体的に設けられていることを請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両充電システム。 - 前記充電器又は前記充電プラグが所定の使用開始状態になったことを検知する検知部が設けられており、
前記照明光源は、前記検知部によって前記使用開始状態が検知された場合に前記照明光の照射を開始することを特徴とする請求項4に記載の充電システム。 - 前記情報媒体は、暗号化キーに基づいて暗号化されたデータを記録する非公開領域を備えた情報コードであり、
前記解読部は、前記非公開領域に記録された暗号化データを復号化する復号化部を有し、
前記充電制御部は、前記復号化部によって前記非公開領域が解読されたことを条件として前記充電器から前記充電プラグ側へ充電電流を供給することを許可することを特徴とする請求項1から請求項5の少なくともいずれか一項に記載の車両充電システム。 - 前記情報媒体は、明色モジュール及び暗色モジュールを有する情報コードであり、
前記車両における前記情報コードの形成領域には、所定の可視光領域の第1波長帯の光が照射されたときに暗色の反射特性を示し、前記第1波長帯とは波長の異なる第2波長帯の光が照射されたときに明色の反射特性を示す反転領域と、前記第1波長帯の光が照射されたときに暗色の反射特性を示し、前記第2波長帯の光が照射されたときに暗色の反射特性を示す非反転領域とが形成されてなり、
前記情報コードの前記明色モジュール及び前記暗色モジュールの内、前記明色モジュールの領域が前記反転領域とされ、前記暗色モジュールの領域が前記非反転領域とされており、
更に、前記情報コードの形成領域に対して前記第2波長帯の照明光を照射可能な第2照明光照射部が設けられており、
前記撮像部は、前記情報コードの形成領域に対して前記第2波長帯の照明光が照射された状態で当該形成領域を撮像し、
前記解読部は、前記撮像部によって撮像された前記形成領域の画像において前記反転領域と前記非反転領域とを区別して検出することで前記明色モジュール及び前記暗色モジュールの領域を抽出し、その抽出結果に基づいて前記情報コードを解読することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車両充電システム。 - 充電ケーブルと、
前記充電ケーブルの一端側に取り付けられ、車両に設けられたコネクタと接続可能な充電プラグと、
外部電源からの電力供給を受けると共に、前記充電ケーブル及び前記充電プラグを介して前記車両に充電電流を供給する充電器と、
前記車両に付された情報媒体の記録内容を取得可能な読取部と、
前記読取部によって取得された前記情報媒体の記録内容を解読する解読部と、
前記解読部によって前記情報媒体が解読されたことを条件として前記充電器から前記充電プラグ側へ充電電流を供給することを許可する充電制御部と、
を有することを特徴とする車両充電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012170270A JP2014030320A (ja) | 2012-07-31 | 2012-07-31 | 車両充電システム及び車両充電装置 |
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JP2014030320A true JP2014030320A (ja) | 2014-02-13 |
Family
ID=50202525
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