JP2014029233A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Shinji Sugiyama
慎治 杉山
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Abstract

【課題】安価な構成でかつフィルタ清掃を容易に行える空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】固定部3aの落とし込み寸法は、フィルタ20の枠部22の厚み寸法と略同一とされている。また、フィルタを吸込口7に装着した際は、ネット21が設けられて平坦面とされている面が室内機本体1の外側に臨むようになるので、ネットが設けられた面の反対面である枠部が凸となっているほうの面は、室内機本体の内側(通風路9側)に臨むようになる。以上により、フィルタを吸込口に装着すれば、ネットと室内機本体の天板3とが略面一となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の室内機に関し、特に、室内機の吸込口へのフィルタの取付構造に関するものである。
空気調和機の室内機は、筺体天面や筺体前面上部に、筺体内部に室内空気を取り込むための吸込口を設けるとともに、筺体前面下部に、筺体内部に取り込んだ空気を室内へ送出するための吹出口を設けている。また、吸込口と吹出口とを結ぶ通風路中には、吸込口から室内空気を取り込み吹出口から吹き出すためのファンや、吸込口から取り込んだ室内空気と冷媒との間で熱交換を行うための熱交換器が配置されている。そして、吸込口と熱交換器との間には、取り込んだ室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタが配置されている(例えば、特許文献1参照)
特開2007−205676号公報
上記のような室内機でフィルタ清掃を行う場合は、筺体前面に備えられたパネルを開いてフィルタを抜き出して清掃し、清掃後は筺体前面からフィルタを筺体内部に装着して前面パネルを閉じるという作業が必要となる。一方、上記のような室内機は、室内の天井面に吊り下げ設置されたり、壁面の上方に据え付け設置されるため、室内の比較的高所に設置されることが多い。
従って、フィルタを清掃する際は、上記一連の作業を高所で行うこととなり作業性に問題があった。この問題を解決するために、室内機にフィルタ自動清掃機能を備えたものも種々提案されているが、フィルタ自動清掃機能を備えるために空気調和機が高価になるという問題があった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、安価な構成でかつフィルタ清掃を容易に行える空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するものであって、本発明の空気調和機の室内機は、本体筺体の天面に吸込口を有するとともに本体筺体の前面下部に吹出口を有し、吸込口と吹出口とを繋ぐ通風路中に、吸込口から通風路に室内空気を取り入れるためのファンと、室内空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、吸込口に装着され室内空気に含まれる塵埃を除去するフィルタとを備えたものであって、フィルタは、室内空気に含まれる塵埃を捕集するためのネットと、このネットが設けられる枠部とで構成されているものである。そして、フィルタは、一方の面を平坦面とし、この平坦面が本体筐体の外側に臨むようにフィルタが吸込口に装着されるとともに、本体筐体の天面とフィルタとが面一となるものである。
本発明の空気調和機の室内機は、室内機本体の筺体天面に設けられた吸込口にフィルタが取り付けられており、フィルタの平坦面と筺体天面とが面一になっている。従って、筺体天面を、例えば雑巾等を使用して清掃する際に、筺体天面の清掃と併せてフィルタ清掃を行うことができるので、フィルタ清掃のためにフィルタを室内機筺体から取り外す等の手間が省けて容易にフィルタ清掃が行える。
本発明の実施例における、空気調和機の室内機の説明図であり、(A)は室内機の外観斜視図、(B)は(A)におけるX−X断面図である。 本発明の実施例における、フィルタの説明図であり、(A)はフィルタの外観図、(B)は(A)におけるY−Y断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施例としては、住居の部屋の壁面に設置される空気調和機の室内機を例に挙げて説明することとする。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1は、本発明による空気調和機の室内機100の外観図および要部断面図である。室内機100は、横長の略直方体形状とされた本体筺体である室内機本体1を有している。図1(A)に示すように、室内機本体1の天面を構成する天板3には、吸込口7が2つ設けられている。また、図1(B)に示すように、室内機本体1の前面を構成し室内機100の意匠面となる前面パネル2の下部には、吹出口8が設けられている。
上述した前面パネル2や天板3、および、室内機本体1の右側面を形成する右側板4や室内機本体1の左側面を形成する図示しない左側板は、AS材やPS材等の樹脂材で形成されている。
図1(B)に示すように、吸込口7と吹出口8とを繋ぐ通風路9中には、吸込口7から室内空気を吸い込み、吹出口8から吹き出すためのファン11が設けられており、また、ファン11の上方には逆V字型とされ前後方向に寸法L1とされた熱交換器10が配置されている。熱交換器10やファン11は、室内機本体1の一部を構成し室内機100を壁面に取り付けるためのベース5に固定されている。尚、ベース5の一部は、背面側の熱交換器10で生成された凝縮水を受けるドレンパン5aを兼ねている。
吸込口7は前後方向の寸法がL2である略矩形状の孔であり、前述したように天板3の長手方向に並べて2つ設けられている。図1に示すように、吸込口7の周縁部には、断面略L字形状の固定部3aが設けられている。固定部3aは、吸込口7の内側に凸となっており、天板3から固定部3aの平面部までの深さ寸法(以下、固定部3aの落とし込み寸法と記載する)は、後述するフィルタ20の枠部22の厚み寸法と略同一とされている。また、吸込口7には、所定の幅寸法とされた保持部3bが設けられており、図1(A)に示すように、保持部3bは、図1(A)における左右方向の略中央部に配置され、その両端は前後の固定部3aに接続されている。
吹出口8は、ベース5の下部と前面パネル2に取り付けられたケーシング6の下面とで形成されており、吹出口8には、吹出口8から吹き出される空気を上下方向に偏向する上下風向板12が設けられている。また、上下風向板12の奥(室内機本体1の内部側)には、吹出口8から吹き出される空気を左右方向に偏向する左右風向板13が設けられている。尚、ケーシング6の上部は、前面側の熱交換器10で生成された凝縮水を受けるドレンパン6aとなっている。
図1(A)および(B)に示すように、左右各々の吸込口7には、吸込口7から吸い込んだ室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ20が取り付けられている。フィルタ20は、図2(A)に示すように、柔軟性を有する樹脂材(例えば、PP材)で格子状に形成され前述した固定部3aの落とし込み寸法と略同一寸法、および、吸込口7に対応する外形寸法とされた枠部22と、樹脂製の糸(例えば、PP材からなる糸)を織り込んで形成され枠部22に設けられるネット21とで構成されている。
ネット21は、例えば、熱溶着や枠体22の射出成型時に枠体22の金型内にネット21をセットする所謂インサート成型によって、枠部22に張り付けられ、図2(B)に示すように、枠体22の一方の面(図2(B)における、枠部22の上面側)にネット21が配置される。これにより、ネット21の上面側(室内機本体1の外側)に枠部22が凸とならないようにしているので、ネット21が配置された面が凹凸のない平坦面となる。
図2(A)に示すように、枠部22の左右側部には、所定の間隔で上下方向にフック23が設けられている。フック23は、枠部22と一体で形成され、図2(B)に示すように、略L字形状とされ下方(ネット22が張り付けられた面と反対側)に凸となるように形成されている。
次に、本実施例におけるフィルタ20を吸込口7に装着する方法およびその効果について説明する。図1に示すように、フィルタ20は、室内機本体1の天板3に設けられた吸込口7に装着される。具体的には、フィルタ20は、左右のフック23を固定部3aに設けられフック23の形状に対応した形状とされた図示しない孔に挿入して固定する。図1(B)に示すように、フィルタ20を吸込口7に装着すれば、固定部3aおよび保持部3bにフィルタ20の枠体22が当接する。このとき、フィルタ20のネット21の張り付け面(補集面)は、室内機本体1の外側(室内空間側)に臨むようになる。
前述したように、固定部3aの落とし込み寸法は、フィルタ20の枠部22の厚み寸法と略同一とされている。また、上述したように、フィルタ20を吸込口7に装着した際は、フィルタ20の平坦面が室内機本体1の外側に臨むようになるので、図1(B)に示すように、フィルタ20の枠部22が凸となっているほうの面は、室内機本体1の内側(通風路9側)に臨むようになる。以上により、図1に示すように、フィルタ20を吸込口7に装着すれば、ネット21と室内機本体1の天板3とが略面一となる。
従って、室内機100の使用者が、室内機本体1の天板3を雑巾等を用いて拭き取り清掃を行うときに、雑巾等がフィルタ20に引っ掛かることがなく、スムーズに清掃作業を行うことができる。また、ネット21の設けられた面が平坦面とされて天板3と略面一となっているので、天板3の清掃作業時にフィルタ20(のネット21)の清掃も同時に行うことができる。これにより、フィルタ20の清掃のためにフィルタ20を室内機本体1から取り外す、清掃後にフィルタ20を室内機本体1に装着する、といった手間が省け、フィルタ20を室内機本体1に装着したままで容易にフィルタ20の清掃が行える。また、フィルタ20の自動清掃機能を備える必要もなく、安価な室内機100とできる。
尚、本発明の室内機100は、室内機本体1の前面側(前面パネル2)には吸込口を設けずに、室内機本体1の天面(天板3)のみに吸込口7を設けているので、フィルタ20を天板3と面一となるように吸込口7に装着しても室内機100の外観を損ねることはない。しかし、吸込口が天板3に備えた吸込口7のみとなるので、室内機本体1内部に吸い込まれる室内空気の量が減少して熱交換器10における熱交換効率が低下する虞がある。
そこで、吸込口7の前後方向の寸法L2を熱交換器10の前後方向の寸法L1より大きくすれば、吸込口7の開口面積を増やすことができる。また、吸込口7の前端部を熱交換器10の前端部より前方となるようにするとともに、吸込口7の後端部を熱交換器10の後端部より後方となるようにすれば、吸込口7から室内機本体1内部に吸い込んだ室内空気が前面側および背面側の熱交換器10に行き渡るようにすることができ、熱交換器10における熱交換効率を最大限発揮させることができる。
また、前述したように、フィルタ20は吸込口7に機械的に装着されており、吸込口7に対し着脱自在であるので、ネット21の汚れがひどい場合等は、室内機本体1からフィルタ20を取り外して水洗い等を行うことができる。
1 室内機本体
3 天板
3a 固定部
3b 保持部
7 吸込口
9 通風路
11 ファン
20 フィルタ
21 ネット
22 枠部
23 フック
100 室内機

Claims (1)

  1. 本体筺体の天面に吸込口を有するとともに前記本体筺体の前面下部に吹出口を有し、前記吸込口と前記吹出口とを繋ぐ通風路中に、前記吸込口から前記通風路に室内空気を取り入れるためのファンと、前記室内空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、前記吸込口に装着され前記室内空気に含まれる塵埃を除去するフィルタとを備えた空気調和機の室内機であって、
    前記フィルタは、前記室内空気に含まれる塵埃を補集するためのネットと、同ネットが設けられる枠部とで構成され、
    前記フィルタは、一方の面を平坦面とし、
    前記平坦面が前記本体筐体の外側に臨むように前記フィルタが前記吸込口に装着されるとともに、前記本体筐体の天面と前記フィルタとが面一となることを特徴とする空気調和機の室内機。
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