JP2014026601A - クレセント錠用施解錠検出装置 - Google Patents

クレセント錠用施解錠検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】不正磁石の接近を検出して通報することにより、侵入者によるクレセント錠の解錠を防止しうるクレセント錠用施解錠センサを提供する。
【解決手段】クレセント型回転部材2に設けられる正規磁石1と、引き違い構造の外側構造体に取り付けられる無線送信器5で構成され、無線送信器5に設けられ、磁束の状態を検出する磁気検出部6と、クレセント錠の施錠状態における磁気検出部6により検出された正規磁石1による磁束の状態を記憶すると共に、磁気検出部6により検出された現在の磁束の状態と記憶された正規磁石1による磁束の状態とを比較して、クレセント錠が施錠状態にあるか否か及び正規磁石以外の不正磁石30が接近しているか否かを判断する施解錠判断部7を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、引き違い窓等に使用されるクレセント錠の施錠・解錠を検出する施解錠検出装置に関する。
特許文献1には、引き違い窓等の構造体の枠体に取り付けられるクレセント錠の施錠状態を検出する施解錠検出装置が開示されている。具体的には、内側構造体の枠体に取り付けられるクレセント型回転部材の操作ハンドルに磁石を取り付けると共に、外側構造体の枠体又はガラス面の所定の位置に磁気センサを備えた無線送信器を取り付け、磁気センサが磁石の接近を検出したときに、検知信号を送信する。無線受信器側では、検知信号を受信することによってクレセント錠が施錠されていることを認識することができる。
このような無線式の施解錠検出装置は、既存の引き違い窓等にも容易に設置することができる反面、屋外から施解錠検出装置が設置されていることが容易に視認される。そのため、侵入者は、操作ハンドルに取り付けられている磁石よりも強力な磁石(以下、不正磁石と称する)を屋外から磁気センサに接近させ、磁気センサに磁石の接近を検出させた状態で、ガラスを破り、クレセント錠を解錠して屋内に侵入しようとする。
特開平6−309572号公報
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、不正磁石の接近を検出して通報することにより、侵入者によるクレセント錠の解錠を防止しうるクレセント錠用施解錠検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るクレセント錠用施解錠検出装置は、
引き違い構造の内側構造体に取り付けられ、クレセント型回転部材に設けられる正規磁石と、引き違い構造の外側構造体に取り付けられる無線送信器で構成され、
前記無線送信器に設けられ、磁束の状態を検出する磁気検出部と、
前記クレセント型回転部材と前記外側構造体に設けられたフックとが係合されたクレセント錠の施錠状態における前記磁気検出部により検出された前記正規磁石による磁束の状態を記憶すると共に、前記磁気検出部により検出された現在の磁束の状態と記憶された前記正規磁石による磁束の状態とを比較して、前記クレセント錠が施錠状態にあるか否か及び前記正規磁石以外の不正磁石が接近しているか否かを判断する施解錠判断部を備えたことを特徴とする。
また、前記磁気検出部は、単一の磁気センサで構成され、該磁気センサは磁束の方向及び磁束密度を検出し、前記施解錠判断部は、前記磁気センサにより検出された磁束の方向と磁束密度基づいて前記クレセント錠が施錠状態にあるか否か及び前記正規磁石以外の不正磁石が接近しているか否かを判断することが好ましい。
また、前記施解錠判断部は、前記磁気センサにより検出された磁束の方向が第1方向であるか又はその逆の第2方向であるかを判断すると共に、磁束密度と第1閾値及び該第1閾値よりも高い第2閾値と比較し、前記磁束の方向が前記第1方向であり、前記磁束密度が前記第1閾値以上で、第2閾値未満のときに前記クレセント錠が施錠状態にあると判断し、前記磁束の方向が前記第2方向であり、前記磁束密度が前記第2閾値未満のときに前記クレセント錠が解錠状態にあると判断し、前記磁束の方向が前記第1方向であり、前記磁束密度が前記第2閾値以上のときに不正磁石が接近していると判断することが好ましい。
または、前記磁気検出部は、第1磁気センサ及び第2磁気センサを備え、前記施解錠判断部は、前記第1磁気センサにより検出される磁束の方向又は磁束密度の変化と、前記第2磁気センサにより検出される磁束の方向又は磁束密度の変化に基づいて、前記クレセント錠が施錠状態にあるか否か及び前記正規磁石以外の不正磁石が接近しているか否かを判断することが好ましい。
また、前記第1磁気センサと前記第2磁気センサは、磁束を検出する方向が互いに直交するように配置されていることが好ましい。
または、前記第1磁気センサと前記第2磁気センサは、磁束を検出する方向が同じになるように配置されていることが好ましい。
また、前記第2磁気センサの感度は、前記第1磁気センサの感度よりも低いことが好ましい。
さらに、前記第2磁気センサは、垂直方向に前記第1センサに対してその上下2箇所に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、不正磁石が接近しておらず、正規磁石のみによる磁束の状態と、不正磁石が接近し、正規磁石と不正磁石による磁束の状態の変化から、不正磁石が接近したことを判断することができる。
本発明の一実施形態に係るクレセント錠用施解錠検出装置の基本構成及びクレセント錠が施錠されている状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 クレセント錠が解錠されている状態を示す図であり、(a)はクレセント型回転部材を回転させてクレセント錠を解錠した状態を示し、(b)はさらに引き違い構造を開いた状態を示す。 屋外から不正磁石を接近させ、クレセント錠を解錠しようとするときの状態を示す図であり、(a)は引き違い構造のガラス面の外側に不正磁石を貼付した状態を示し、(b)はさらにガラスを破壊してクレセント錠を解錠した状態を示す。 上記クレセント錠用施解錠検出装置における磁気検出部の第2構成例を示す図であり、(a)は不正磁石が正規磁石と同じ向きで接近した状態を示し、(b)は不正磁石が正規磁石と逆向きで接近した状態を示す。 磁気検出部の第2構成例の変形例を示す図。 磁気検出部の第3構成例を示す図。 クレセント錠用施解錠検出装置の参考例を示す図。 上記クレセント錠用施解錠検出装置を用いた防犯システムの構成を示すブロック図。
本発明の一実施形態に係るクレセント錠用施解錠検出装置について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては、クレセント錠用施解錠検出装置は、既存の引き違い窓等にも設置できるように、永久磁石及び磁気センサを用い、永久磁石をクレセント型回転部材に設け、磁気検出部をガラス面等に貼付される無線送信器に設けている。以下、引き違い窓や引き違い扉等を総称して引き違い構造とする。また、クレセント型回転部材に設けられた永久磁石を正規磁石と称し、侵入者が使用する磁石を不正磁石と称する。
図1は、本実施形態に係るクレセント錠用施解錠検出装置の基本構成及びクレセント錠が施錠されている状態を示す。クレセント錠用施解錠検出装置は、クレセント型回転部材2に設けられ、クレセント錠の施錠及び解錠を検出するための正規磁石1と、引き違い構造の外側構造体21のガラス面21aに貼付される無線送信器5で構成されている。正規磁石1は、クレセント型回転部材2の回転軸2aの部分に取り付けられており、例えば、施錠状態及び解錠状態で磁束の向きが垂直となるように設けられている。既存の引き違い構造に適用する場合は、クレセント型回転部材2を交換するか、あるいは既存のクレセント型回転部材2に正規磁石1を取り付ける。なお、図1において、符号30は後述する仮想の不正磁石を描いている。
無線送信器5は、磁束の状態を検出する磁気検出部6と、検出された磁束の状態に応じてクレセント錠の施解錠状態等を判断する施解錠判断部7と、判断結果を親機に送信する無線送信部8と、判断結果を表示する発光ダイオード(LED)等の表示部9と、電池10を備えている。施解錠判断部7は、例えばCPU、ROM、RAM等で構成され、クレセント錠が施錠されているか又は解錠されているか、引き違い構造が開かれているか又は閉じられているか、さらに、侵入者によって不正磁石が接近されているか否かを判断する。磁気検出部6は、磁束密度や磁束の方向を検出する。磁気検出部6の詳細については後述する。
図1(a)に示すように、内側構造体20の枠体20aに設けられたクレセント型回転部材2が外側構造体21に設けられたフック3と係合されているクレセント錠の施錠状態では、正規磁石1の磁束の方向はほぼ垂直であり、例えば上側がS極、下側がN極である。次に、図2(a)に示すように、クレセント型回転部材2を回転させ、クレセント錠を解錠すると、正規磁石1の磁束の方向はほぼ垂直であるが、上側がN極、下側がS極になり、磁束の方向が反転している。さらに、図2(b)に示すように、引き違い構造を開くと、正規磁石1に対する磁気検出部6の相対的な位置が変化し、磁束密度も変化している。従って、磁気検出部6が磁束密度及び磁束の方向の両方を検出すれば、施解錠判断部7は、クレセント錠が施錠されているか又は解錠されているかだけではなく、引き違い構造が開かれているか又は閉じられているかも判断することができる。
次に、侵入者が、引き違い構造のガラスを破壊してクレセント錠を解錠しようとする場合について説明する。図3(a)に示すように、不正磁石30が、ガラス面21aの反対側の面で、且つ、無線送信器5に対向する位置に貼付されたと仮定する。不正磁石30の目的は、図3(b)に示すように、クレセント型回転部材2が回転され、正規磁石1の磁極が反転したとしても、磁気検出部6により検出される磁束の方向を、正規磁石1の磁極が正規の状態と同じに維持することである。そのためには、不正磁石30による磁束は、正規磁石1による磁束を打ち消し、さらに、磁気検出部6により検出されうるだけの磁束密度を有している必要がある。磁気検出部6と不正磁石30の距離が磁気検出部6と正規磁石1の距離と同じであると仮定すると、不正磁石30による磁束密度は正規磁石1の磁束密度の2倍である必要がある。そうすると、図3(a)に示す状態では、磁気検出部6により検出される磁束密度は、正規磁石1のみによる磁束密度の3倍になる。一方、図3(c)に示すように、不正磁石30が逆方向に取り付けられた場合は、その時点で正規磁石1の磁束が打ち消され、磁気検出部6により検出される磁束の方向が反転する。
施解錠判断部7は、クレセント型回転部材2と外側構造体21に設けられたフック3とが係合されたクレセント錠の施錠状態における磁気検出部6により検出された正規磁石1による磁束の状態(磁束の方向及び磁束密度等)を記憶している。そして、磁気検出部6により検出された現在の磁束の状態と記憶された正規磁石1による磁束の状態とを比較して、クレセント錠が施錠状態にあるか否か及び正規磁石1以外の不正磁石30が接近しているか否かを判断することができる。
次に、磁気検出部6の具体的な第1構成例について説明する。図3は、磁気検出部6として、例えばホール素子を用いれば、単一の磁気センサを用いた場合を示しており、磁気センサによって磁束の方向と磁束密度の両方を検出することが可能である。施解錠判断部7は、クレセント錠の施錠状態における正規磁石1の磁束による磁束の方向(第1方向)及び磁束密度の値に対応する第1閾値と、不正磁石30の磁束密度に対応した第1閾値よりも大きな第2閾値を記憶している。そして、施解錠判断部7は、磁気センサにより検出された現在の磁束の方向が第1方向であるか又はその逆の第2方向であるかを判断すると共に、現在の磁束密度と第1閾値及び第1閾値よりも高い第2閾値と比較する。
現在の磁束の方向が第1方向であり、現在の磁束密度が第1閾値以上で、第2閾値未満のときは、磁束の状態がクレセント錠の施錠状態における磁束の状態と同じであるので、施解錠判断部7は、クレセント錠が施錠状態にあると判断する。磁束の方向が第2方向であり、磁束密度が第1閾値以上で、第2閾値未満のときは、磁束の状態が図2(a)に示すようにクレセント錠が解錠状態で、引き違い構造は開かれていない状態における磁束の状態と同じであるので、施解錠判断部7は、クレセント錠が解錠状態にあるが、引き違い構造は開かれていないと判断する。磁束の方向が第2方向であり、磁束密度が第1閾値未満のときは、磁束の状態が図2(b)に示すようにクレセント錠が解錠され、引き違い構造は開かれている状態における磁束の状態と同じであるので、施解錠判断部7は、クレセント錠が解錠され、引き違い構造が開かれていると判断する。さらに、磁束の方向が第2方向であり、磁束密度が第2閾値以上のときは、磁束の状態が図3(a)に示すようにクレセント錠が解錠状態で、不正磁石が接近している状態における磁束の状態と同じであるので、施解錠判断部7は、不審者が侵入しようとして不正磁石を接近させていると判断する。なお、不正磁石30が逆方向に取り付けられた場合は、磁束の方向が第2方向となり、不正磁石30の磁束密度の値や位置とによってはクレセント錠の解錠状態と区別することができない場合もある。しかしながら、施解錠判断部7はクレセント錠が解錠されたと判断するので、判断結果に関しては特に問題は生じない。
図8は、クレセント錠用施解錠検出装置を用いた防犯システムの構成を示す。無線送信器5の無線送信部8は、赤外線や電波による特定小電力無線等を介して、無線受信器(無線受信部41)を備えた親機40に対して施解錠判断部7による判断結果を送信する。無線受信器を備えた親機40としては、警備会社への異常通報機能(異常通報部42)を備えたドアホンシステムの親機等が考えられる。親機40は、通常は商用電源43からの電力で駆動され、CPU、ROM、RAM等で構成された制御部44、ブザー等で構成された警報部45、液晶パネル(LCD)等で構成された表示部46、各種の設定を入力する操作部47等を備えている。
通常、家人が外出する際、操作部47を操作してクレセント錠用施解錠検出装置を起動させる。そのため、外出時にクレセント錠の施錠忘れや引き違い構造の開け放しがあった場合、各クレセント錠に設置された無線送信器5の無線送信部8から親機40の無線受信部41に対して、施解錠判断部7による判断結果が送信され、警報部45から警報音を出力して警告することができる。また、一旦クレセント錠の施錠を確認した後、クレセント錠用施解錠検出装置の起動中に不正磁石の接近を検出したり、クレセント錠が解錠されたことを検出した場合には、異常通報部42を介して、不審者が屋内に侵入しようとしているか又は侵入したことを警備会社に通報することができる。また、施解錠判断部7による判断結果に応じて表示部9の表示、例えばLEDの点滅間隔等を変更すれば、屋内に侵入しようとしている不審者に対して、自らの侵入行為が検知されたことを知らしめることができる。通常、その段階で、不審者は侵入をあきらめて逃走するものと考えられる。さらに、無線送信器5にブザー等の警報音発生装置(警報部11)を設け、威嚇音を出力してもよい。
図4は、磁気検出部6の具体的な第2構成例を示す。第2構成例では、磁気検出部6は、専ら正規磁石1による磁束を検出する第1磁気センサ61と、専ら不正磁石30による磁束を検出する第2磁気センサ62を備えている。第1磁気センサ61と第2磁気センサ62は、無線通信機5の内部において垂直方向に配列されている。上記第1構成例では、磁気検出部6は単一の磁気センサしか備えていないので、不正磁石30が逆向きに接近された場合と、クレセント錠が解錠された場合を区別しにくい。第2構成例では、第1磁気センサ61により検出された専ら正規磁石1による磁束の状態(磁束の方向又は磁束密度の変化)と、第2磁気センサ52により検出された専ら不正磁石30による磁束の状態(磁束の方向又は磁束密度の変化)から、クレセント錠が施錠状態にあるか否か及び不正磁石30が接近しているか否か等を判断する。
第1磁気センサ61は、磁束の検出方向がほぼ垂直になるように設置され、少なくとも磁束密度を検出する。また、第2磁気センサ62は、磁束の検出方向がほぼ水平になるように設置され、少なくとも磁束密度を検出する。第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62としては、ホール素子、磁気抵抗素子、磁気インピーダンス素子等を用いることができる。
施解錠判断部7は、第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62について、それぞれクレセント錠の施錠状態における正規磁石1の磁束による磁束密度の値に対応する第1閾値及び不正磁石30の磁束密度に対応した第1閾値よりも大きな第2閾値を記憶している。施解錠判断部7は、第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62により検出された現在の磁束密度と第1閾値及び第1閾値よりも高い第2閾値と比較する。第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62が、それぞれ磁束密度のみを検出する場合、図1に示すクレセント錠の施錠状態と図2に示すクレセント錠の解錠状態を区別することは困難であるが、少なくとも不正磁石30が接近していないことは判断することができる。
一方、図4(a)に示すように、不正磁石30が正規磁石1と同じ向きで接近した場合、第1磁気センサ61により検出される正規磁石1による磁束の方向と不正磁石30による磁束の方向が同じになるため、第1磁気センサ61により検出される磁束密度の値は第2閾値よりも大きくなる。反面、第2磁気センサ62により検出される正規磁石1による磁束の方向と不正磁石30による磁束の方向が逆になるため、第2磁気センサ62により検出される磁束密度の値は第2閾値よりも小さくなる。図4(b)に示すように、不正磁石30が正規磁石1と逆向きで接近した場合、第1磁気センサ61により検出される正規磁石1による磁束の方向と不正磁石30による磁束の方向が逆になるため、第1磁気センサ61により検出される磁束密度の値は第2閾値よりも小さくなる。反面、第2磁気センサ62により検出される正規磁石1による磁束の方向と不正磁石30による磁束の方向が同じになるため、第2磁気センサ62により検出される磁束密度の値は第2閾値よりも大きくなる。その結果、いずれの場合も、施解錠判断部7は、不正磁石30が接近していると判断することができる。
第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62が、それぞれ磁束の方向と磁束密度を検出する場合、第1磁気センサ61による検出される磁束の方向と第2磁気センサ62により検出される磁束の方向から、図1に示すクレセント錠の施錠状態と図2に示すクレセント錠の解錠状態を区別することができる。また、不正磁石30が正規磁石1と同じ向きで接近した場合、不正磁石30による磁束密度の方が正規磁石1による磁束密度よりも大きいので、第2磁気センサ62により検出される磁束の方向が反転する。それによって、施解錠判断部7は、不正磁石30の接近を検出することができる。また、不正磁石30が正規磁石1の逆向きで接近した場合、正規磁石1による磁束の方向と不正磁石30による磁束の方向が同方向になり、第2磁気センサ62により検出される磁束密度の値が増大する。第1磁気センサ61による磁束状態の検出結果と第2磁気センサ62による磁束状態の検出結果を総合的に判断することにより、クレセント錠の施錠状態、引き違い構造の開閉状態及び不正磁石の接近等を正確に判断することができる。
第2構成例の変形例として、第1磁気センサ61を、磁束の検出方向がほぼ垂直になるように設置すると共に、第2磁気センサ62も、磁束の検出方向がほぼ垂直になるように設置することも可能である。第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62は、少なくとも磁束密度を検出する。第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62として、検出した磁束密度の値に応じてアナログ出力するリニア出力型磁気センサを用い、図5に示すように、正規磁石1から第2磁気センサ62までの距離を第1磁気センサ61までの距離よりも遠くする。そうすることによって、不正磁石30が接近していないときには、第1磁気センサ61により検出される磁束密度の値と第2磁気センサ62により検出される磁束密度の値に差が生じる。不正磁石30が接近すると、第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62により検出される磁束密度の値がそれぞれ変化し、これらの磁束密度の値の比率も変化する。従って、第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62により検出される磁束密度の値の比率の変化から、施解錠判断部7は不正磁石30が接近したと判断することができる。
あるいは、正規磁石1から第1磁気センサ61及び第2磁気センサ62までの距離を等距離とし、第2磁気センサ62の感度を第1磁気センサ61の感度よりも低くしてもよい。また、第2磁気センサ62として、検出した磁束密度が所定の閾値を超えたときにだけ信号を出力するホールICを使用することも可能である。所定の閾値として、正規磁石1による磁束密度よりも高く、不正磁石30による磁束密度よりも低くする。そうすることによって、不正磁石30が接近したときだけ第2磁気センサ62から信号が出力され、施解錠判断部7は不正磁石30が接近したと判断することができる。
図6は、磁気検出部6の具体的な第3構成例を示す。第3構成例では、磁気検出部6は、専ら正規磁石1による磁束を検出する第1磁気センサ61と、専ら不正磁石30による磁束を検出する2つの第2磁気センサ62及び63を備えている。第2磁気センサ62及び63は、垂直方向に第1センサ61に対してその上下2箇所に設けられている。このように、第2磁気センサ62及び63を2箇所に設けることにより、不正磁石30の位置にあまり影響されることなく、不正磁石30が接近したと判断することができる。
図7は、参考例として、無線送信器5の内部に、高透磁率の磁性体による磁気遮蔽板22を設けた場合を示す。磁気遮蔽板22としては、例えば鉄、ケイ素鋼板、パーマロイ、アモルファス磁性合金等を使用することができる。磁気遮蔽板22は、無線送信器5の筐体のうち、筐体が貼付されるガラス面21a側に設けられている。このような磁気遮蔽板22を設けることにより、屋外から不正磁石30が接近してきたとしても、不正磁石30による磁束は磁気遮蔽板22により遮蔽され、磁気検出部6は不正磁石30の磁束による影響を受けにくくなる。
なお、本発明に係るクレセント錠用施解錠検出装置は、上記実施形態の構成に限定されず、様々な変形が可能である。正規磁石1の位置は、クレセント型回転部材2の回転軸2aの部分に限定されず、例えばクレセント型回転部材2の操作ハンドル2bの部分であってもよい。また、施解錠判断部7は、無線送信器5に設けられていなくてもよく、無線受信器が接続された親機側に設けられていてもよい。その場合、無線送信部8は、磁気検出部6による磁束の状態の検出結果を親機側に送信する。また、無線送信器5は、必ずしも引き違い構造の外側構造体のガラス面に貼付されるものではなく、あらかじめ引き違い構造の内側構造体又は外側構造体の枠内に埋め込まれていてもよい。
さらに、磁気センサが複数設けられている場合、各磁気センサとして同じ種類のものを使用してもよいし、異なる種類のものを組み合わせて使用してもよい。さらに、一方の磁気センサの感度を他方の磁気センサの感度よりも低くしてもよい。それによって、正規磁石1による磁束の状態のみを検出している場合と正規磁石1と不正磁石30による磁束の状態を検出している場合とで、各磁気センサから出力される信号の状態にバリエーションが生じ、不正磁石が接近したことをより正確に判断することができる。
1 正規磁石
2 クレセント型回転部材
2a 回転軸
3 フック
5 無線送信器
6 磁気検出部
7 施解錠判断部
8 無線送信部
9 表示部
20 引き違い構造の内側構造体
20a 枠体
21 引き違い構造の外側構造体
21a ガラス面
30 不正磁石

Claims (8)

  1. 引き違い構造の内側構造体に取り付けられ、クレセント型回転部材に設けられる正規磁石と、引き違い構造の外側構造体に取り付けられる無線送信器で構成されたクレセント錠用施解錠検出装置であって、
    前記無線送信器に設けられ、磁束の状態を検出する磁気検出部と、
    前記クレセント型回転部材と前記外側構造体に設けられたフックとが係合されたクレセント錠の施錠状態における前記磁気検出部により検出された前記正規磁石による磁束の状態を記憶すると共に、前記磁気検出部により検出された現在の磁束の状態と記憶された前記正規磁石による磁束の状態とを比較して、前記クレセント錠が施錠状態にあるか否か及び前記正規磁石以外の不正磁石が接近しているか否かを判断する施解錠判断部を備えたことを特徴とするクレセント錠用施解錠検出装置。
  2. 前記磁気検出部は、単一の磁気センサで構成され、該磁気センサは磁束の方向及び磁束密度を検出し、
    前記施解錠判断部は、前記磁気センサにより検出された磁束の方向と磁束密度基づいて前記クレセント錠が施錠状態にあるか否か及び前記正規磁石以外の不正磁石が接近しているか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のクレセント錠用施解錠検出装置。
  3. 前記施解錠判断部は、前記磁気センサにより検出された磁束の方向が第1方向であるか又はその逆の第2方向であるかを判断すると共に、磁束密度と第1閾値及び該第1閾値よりも高い第2閾値と比較し、前記磁束の方向が前記第1方向であり、前記磁束密度が前記第1閾値以上で、第2閾値未満のときに前記クレセント錠が施錠状態にあると判断し、前記磁束の方向が前記第2方向であり、前記磁束密度が前記第2閾値未満のときに前記クレセント錠が解錠状態にあると判断し、前記磁束の方向が前記第1方向であり、前記磁束密度が前記第2閾値以上のときに不正磁石が接近していると判断することを特徴とする請求項2に記載のクレセント錠用施解錠検出装置。
  4. 前記磁気検出部は、第1磁気センサ及び第2磁気センサを備え、
    前記施解錠判断部は、前記第1磁気センサにより検出される磁束の方向又は磁束密度の変化と、前記第2磁気センサにより検出される磁束の方向又は磁束密度の変化に基づいて、前記クレセント錠が施錠状態にあるか否か及び前記正規磁石以外の不正磁石が接近しているか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のクレセント錠用施解錠検出装置。
  5. 前記第1磁気センサと前記第2磁気センサは、磁束を検出する方向が互いに直交するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載のクレセント錠用施解錠検出装置。
  6. 前記第1磁気センサと前記第2磁気センサは、磁束を検出する方向が同じになるように配置されていることを特徴とする請求項4に記載のクレセント錠用施解錠検出装置。
  7. 前記第2磁気センサの感度は、前記第1磁気センサの感度よりも低いことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載のクレセント錠用施解錠検出装置。
  8. 前記第2磁気センサは、垂直方向に前記第1センサに対してその上下2箇所に設けられていることを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載のクレセント錠用施解錠検出装置。
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