JP2014026450A - 火災検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】中継器と火災検知器の接続方法を出来るだけ複雑にせずに機能試験機能を備えた火災検知システムを得る。
【解決手段】中継器5は、C−Kt回線の電圧の変化によって火災検知器7の状態を監視し火災受信機3に送信する監視手段23を有し、火災検知器7は、炎の光を受光して電気信号を発生させる受光部と、C−Kt回線に並列に接続され、平常時は閉状態の第1スイッチS1等を備えた断線監視部41と、C−Kt回線に並列に接続され、発光部37と、平常時は開状態の第2スイッチS2を備えた発光動作部39と、発光部を発光させて機能試験を行う機能試験手段63と、前記機能試験時には第1スイッチS1を開状態にすると共に第2スイッチS2を閉状態にするスイッチ切替手段67と、前記電気信号を増幅させるアンプ47と、アンプの増幅率を切り替えるゲイン切替回路49等を有し、前記機能試験時には増幅率を平常時より大きな値に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばトンネル内に設定されて火災発生を検知する火災検知システムに関する。
一般的にトンネル内の火災を監視するために、トンネル内には火災を検知するための多数の火災検知器が設置され、これら多数の火災検知器は火災信号等を送受信して集約する火災受信機と接続されて火災検知システムを構成している。
現在用いられている火災検知システムは、信号の伝送方式によって2つに大別できる。一つは、各火災検知器と火災受信機とが中継器を介して各種信号の送受信を行うもの(R型伝送方式)であり、他の一つは、各火災検知器と火災受信機とが各種信号毎に専用の信号線を用いて送受信を行うもの(P型接点方式)である。
R型伝送方式は、発報した感知器が特定できるので火災の発生場所を特定することができ、また、特定の感知器を明示でき、表示部も少なくてよいため少ない配線数で多くの情報を通信でき、P型接点方式と比較して機能面、管理面で様々な利点があるが高価である。また、火災受信機から全火災検知器に対して電源を供給するため大容量で大きな電源が必要である。
P型接点方式は比較的安価であるが、専用の信号線が必要なため回線数が多くなり、配線に係る費用が非常に高額である。そこで、火災信号を送信するための火災信号線を複数の火災検知器で共有するなどして、配線上の簡略化がなされている。しかし、配線を共有しているため、火災受信機が信号を受信した場合、どの火災検知器からの信号であるかを特定することができない。
また、上記のR型やP型とは別に簡易的なものとして、特許文献1に開示されるような第3の火災検知システムがある。第3の火災検知システムは、火災受信機としてR型用の火災受信機、火災検知器としてP型用の火災検知器を用い、さらに両者の通信を中継する中継器を用い、中継器と火災検知器を電源線で接続して電源線を介して簡易的に火災検知器の情報を管理するようにしたものである。このような構成とすることによって、配線費用がより安価で、火災検知器自体もより安価であるため、全体として費用を大きく抑えている。
特開2008−250853
トンネル内の火災検知システムは、トンネル内を通過する自動車等の排ガスによって、火災検知器が汚損して正しく動作しない場合がある。そこで、上記のR型およびP型火災検知システムは、火災検知器が正常に作動するかどうかを確認するための機能試験(模擬的な光源を発光させて、火災検知器が火災判定を正常に行うかどうかの試験)を行うように構成されているのが一般的である。
しかし、上記の第3の火災検知システムは、中継器と火災検知器の接続方法が簡易であるため、R型やP型のような試験機能を備えていないので機能試験を行うことができず、トンネル内の火災検知システムに用いるのが難しいという問題がある。
また、火災検知器に試験機能を設けたとしても火災検知器と中継器との接続をP型と同様にすると信号線の数が増え、コスト増につながるという問題がある。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、中継器と火災検知器の接続方法を出来るだけ複雑にせずに機能試験機能を備えた火災検知システムを得ることを目的としている。
(1)本発明に係る火災検知システムは、炎の光を受光して電気信号を発生させる受光部を備えた火災検知器と、各火災検知器と電源線によって接続される中継器と、該中継器を介して前記各火災検知器の情報が火災受信機に送信される火災検知システムであって、
前記中継器は、前記電源線の電圧の変化によって前記火災検知器の状態を監視して、前記火災受信機に送信する監視手段を有し、
前記火災検知器は、発光部と、該発光部を発光させることによって前記火災検知器について機能試験を行う機能試験手段と、
前記電気信号を所定の増幅率に応じて増幅させるアンプと、前記アンプの増幅率を切り替えるゲイン切替回路と、前記ゲイン切替回路に前記アンプの増幅率の切り替えを指示する増幅率切替指示手段とを有し、
前記増幅率切替指示手段は、前記機能試験時には前記増幅率を平常時より大きな値に設定することを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記火災検知器は、前記電源線に並列に接続され、終端抵抗と、該終端抵抗に直列に接続されて平常時は閉状態の第1スイッチとを備えた断線監視部と、
前記電源線に並列に接続され、前記発光部に直列に接続され平常時は開状態の第2スイッチを備えた発光動作部と、
前記機能試験時には前記第1スイッチを開状態にすると共に前記第2スイッチを閉状態にするスイッチ切替手段とを有し、
前記第2スイッチを閉状態にして、前記第1スイッチを開状態にした前記機能試験時に前記電源線に流れる電流値と、前記第1スイッチが閉状態で前記第2スイッチが開状態の平常時に前記電源線に流れる電流値との差が所定の範囲内になるように前記発光動作部が設定されていることを特徴とするものである。
(3)また、上記(2)に記載のものにおいて、前記発光動作部は、前記機能試験時に前記電源線に流れる電流値と、前記平常時に前記電源線に流れる電流値とが閾値において同じ範囲に収まるように調整する定電流回路を備えていることを特徴とするものである。
(4)また、上記(2)または(3)に記載のものにおいて、前記火災検知器は、前記電源線に並列に接続され、故障信号送信用抵抗と、該故障信号送信用抵抗に直列に接続された平常時は開状態の第3スイッチとを備えた故障信号部と、自己の故障を検出する故障検出手段とを備え、
前記スイッチ切替手段は、
平常時には前記第1スイッチを閉状態にし、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチは開状態とし、
前記機能試験時には前記第1のスイッチおよび前記第3スイッチを開状態にし、前記第2スイッチを閉状態とし、
前記機能試験の結果、異常が検出されると前記第1スイッチ、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチを開状態にし、
前記故障検出手段が前記火災検知器の故障を検出すると、前記第1のスイッチおよび前記第3のスイッチを閉状態にし、前記第2のスイッチは開状態とすることを特徴とするものである。
本発明の火災検知システムは増幅率切替指示手段を備えており、機能試験時に増幅率を平常時より大きな値に切り替えることによって、使用する電流が小さく発光部の光量が少なくても機能試験を行うことができる。従って、例えば電源線に平常時に流れるような小さい電流を転用して発光部を発光させて機能試験を行うことも可能である。このようにすれば試験のために別途電源を確保する必要がない。
以上のような構成としているため、本発明にかかる火災検知システムは、中継器と火災検知器の接続方法を出来るだけ複雑にせずに機能試験機能を備えることができる。
本発明の一実施の形態に係る火災検知システムを説明する説明図であり、中継器と火災検知器について説明する図である。 本発明の一実施の形態に係る火災検知システムを説明する説明図であり、火災受信機と中継器と火災検知器の接続方法について説明する図である。 本発明の一実施の形態に係る火災検知システムを説明する説明図であり、中継器における火災検知器の状態の判断方法について説明する説明図である。 図1の火災検知器の一状態を説明する説明図である。 図4の状態とは別の状態を説明する説明図である。 図4および図5の状態とは別の状態を説明する説明図である。 図4、図5および図6の状態とは別の状態を説明する説明図である。
本発明の一実施の形態に係る火災検知システム1について、図1〜図3に基づいて説明する。
火災検知システム1は、トンネル内に設置され図2に示すように、火災受信機3と、中継器5と、火災検知器7を有しているのでこれらについて以下に詳細に説明する。
<火災受信機>
火災受信機3は、標準的な一般ビル向けのR型火災受信機からなり、中継器5を介して火災検知器7の状態を受信し、火災や火災検知器7の異常を表示する。
火災受信機3は、図2に示すように、複数台の中継器5がS+線とS−線によって並列にかつ信号を送受信可能に接続されている。火災受信機3と中継器5間の信号の送受信はパルス信号を用いたR型伝送方式を用いており、それ故、火災受信機3は中継器5の1台1台を識別可能となっている(アドレス管理)。
<中継器>
中継器5は、一般ビル向けの汎用中継器からなり、火災受信機3と火災検知器7に接続されて両者のやり取りを中継するためのものである。
中継器5は、図1に示すように、PI線とNI線で外部電源9に接続されており電源が供給されている。また、中継器5には1台の火災検知器7が、電源線であるC線、Kt線およびL線で接続されており、C線とKt線を含むC−Kt回線、C線とL線間を含むC−L回線を構成している。中継器5は、C−Kt回線およびC−L回線の電圧を監視することによって火災検知器7の状態を検知可能となっており、中継器5は検知した火災検知器7の状態を火災受信機3に通知する。
中継器5は、中継器5のさまざまな制御を行う制御部11と、C−Kt回線およびC−L回線の電圧値を計測する電圧計測部13とを有している。制御部11と電圧計測部13について、図1に基づいて、以下に詳細に説明する。
≪電圧計測部≫
電圧計測部13は、C−Kt回線に接続されて所定の抵抗値を持つ第1抵抗15と、第1抵抗15の両端の電圧を測定する第1電圧計17と、C−L回線に接続されて所定の抵抗値を持つ第2抵抗19と、第2抵抗19の両端の電圧を測定する第2電圧計21とを有している。第1電圧計17と、第2電圧計21は制御部11と接続されており、測定した電圧値は制御部11によって取得される。
≪制御部≫
制御部11は、電圧計測部13で測定した第1抵抗15や第2抵抗19の両端の電圧値に基づいて、C−Kt回線やC−L回線を流れる電流値を算出し、この電流値に基づいて火災検知器7の状態を判断(監視)して、その旨を火災受信機3に送信する監視手段23を有している。監視手段23はマイコンが所定のプログラムを実行することにより実現される。
なお、火災検知器7の状態は、例えば、火災検知を実施中である平常状態(平常時)、自己の機能を試験によって確認中である機能試験状態、機能試験の結果、火災検知器7の前面を覆う受光ガラス31が汚損していることを示す汚損状態、電源線が断線していることを示す断線状態、および自己の回路等が故障していることを示す故障状態等がある。
図3に基づいて、制御部11が第1抵抗15(C−Kt回線)を流れる電流値に基づいて、火災検知器7の状態を判断方法について説明する。図3は制御部11において行う火災検知器7の状態判断とC−Kt回線を流れる電流値との関係を示したものである。図3においては、直線の右方向が、電流値が多くなることを示している。
制御部11は、図3に示すように、電流値が所定の閾値イを下回れば断線・汚損状態と判断し、閾値イ以上及び所定の閾値ロ以下であれば平常状態であると判断し、閾値ロを上回れば故障状態であると判断する。
同様に、第2抵抗19(C−L回線)を流れる電流値が増加して所定の閾値を上回れば火災検知状態と判断する。
このように取得された火災検知器7の状態は火災受信機3に通知される。上述したとおり、火災受信機3は中継器5を識別可能であるため、火災受信機3では、受信した信号がどの中継器5からの信号であるのかを識別することによって、どの火災検知器7についての状態であるかを特定することができる。
なお、外部電源9は、1台〜数台の中継器5に対して1台割り当てられている。そのため電源容量が小さくてすみ、外部電源9の体積を小さくすることができる。それ故、収納しやすく、中継器5近傍に配置することで配線距離を短くすることが可能になる。なお、電源は火災受信機3から中継器5を経て火災検知器7へ供給されるようにしてもよいし、火災受信機3と別に電源を持ってもよい。
<火災検知器>
火災検知器7は、炎に含まれる波長のうち、いくつかの波長に対して閾値を設定し、受光した光に含まれる波長の受光量が設定したそれぞれの閾値を超えると火災と判断している。火災検知器7は、図1および図2に示す通り、火災検知器7の前面を覆う受光ガラス31と、受光ガラス31を透過する光を受光する受光部33を備える受光増幅部35と、受光ガラス31の外部に設けられて火災を模擬する発光をして火災検知器7が正常に火災判定を行うか否かについての試験を行うための発光部37を備える発光動作部39と、断線・汚損を検知した場合その旨を通知するための断線監視部41と、自己の故障を検知した場合その旨を通知するための故障信号部43と、火災を検知した場合その旨を通知するための火災信号部44と、上記の各試験の実施や各通知等を行う制御部45とを有している。
以下に受光増幅部35、発光動作部39、断線監視部41、故障信号部43、火災信号部44および制御部45について、図1および図3に基づいて詳細に説明する。
≪受光増幅部≫
受光増幅部35は、受光素子からなり外部や発光部37からの光を受光して電気信号を発生させる受光部33と、該電気信号を所定の増幅率に応じて増幅させるアンプ47と、アンプ47の増幅率を切り替えるゲイン切替回路49とを有している。
アンプ47は制御部45と接続されており、制御部45は増幅後の電気信号を取得可能となっている。
ゲイン切替回路49は制御部45とアンプ47に接続されており、制御部45からの指示よってアンプ47の増幅率を切り替える。C−Kt回線を流れる電流が少ないために発光部37を十分に発光させられない場合などには増幅率を平常時より大きな値に設定する。
≪断線監視部≫
断線監視部41は、C−Kt回線に並列に接続され、終端抵抗51と、終端抵抗51に直列に接続されて平常時は閉状態(ON)の第1スイッチS1とを備えている。
≪発光動作部≫
発光動作部39は、C−Kt回線に並列に接続され、発光部37と、発光部37に直列に接続され平常時は開状態(OFF)の第2スイッチS2と、C−Kt回線を流れる電流を調整するための定電流回路53とを備えている。
発光部37は、LED等からなり受光部33が検出可能な波長のうち少なくとも1つを含む光を発光する。第2スイッチS2は機能試験時にONになり、発光動作部39が導通されて発光部37が発光する。発光部37は、上述したとおり受光ガラス31の外部に設けられており、発光部37が発光すると、光が受光ガラス31越しに受光部33に照射されるようになっている。
定電流回路53は、第2スイッチS2をONにした時(機能試験時)のC−Kt回線に流れる電流値と、平常時の電流値とが閾値において同じ範囲に収まるように調整する。こうすることで、機能試験時において監視手段23で平常時と同様にとらえることができる。
なお、上記では、定電流回路53によって電流値を調整するとしたが、定電流回路53を用いずに、所定の抵抗等を用いることによって平常時の電流値となるようにしてもよい。
≪故障信号部≫
故障信号部43は、C−Kt回線に並列に接続され、故障信号送信用抵抗55と、故障信号送信用抵抗55に直列に接続されて平常時はOFFの第3スイッチS3とを備えている。
≪火災信号部≫
火災信号部44は、C−L回線に並列に接続され、火災信号送信用抵抗57と、火災信号送信用抵抗57に直列に接続されて平常時はOFFの第4スイッチS4とを有している。
C−L回線には通常は少量の電流しか流れていないが、火災判断時には第4スイッチS4がONになることで火災信号部44が導通されて大量の電流が流れるようになっている。
≪制御部≫
制御部45は、火災検知手段61と、発光部37の発光を受光して機能試験する機能試験手段63と、火災検知器7内の回路等の故障状態を検知する故障検出手段65と、第1スイッチS1〜第4スイッチS4のON/OFF等を切り替えるスイッチ切替手段67と、ゲイン切替回路49の増幅率の切り替えを指示する増幅率切替指示手段69とを有している。前記各手段はマイコンが所定のプログラムを実行することにより実現される。
制御部45は、機能試験手段63によって、発光部37を発光させて火災検知器が火災判定を正常に行うかどうかの試験をすることができる。機能試験には、受光ガラス31の汚損状態を試験する汚損試験が含まれる。以下の明細書中においては、機能試験の内容として汚損試験を例に挙げて説明する。
制御部45は、スイッチ切替手段67を用いて、火災検知器7の状態に応じて第1スイッチS1〜第3スイッチS3のON/OFFを制御して、C−Kt回線を流れる電流の量を変化させる。こうすることで、C−Kt回線を流れる電流を監視している中継器5に、自己の状態を通知することができる。
以上のように構成された本実施の形態の火災検知システム1において、火災検知器7から中継器5に対して、C−Kt回線を用いて火災検知器7の状態を通知する方法を、状態毎に表1および図3〜図7に基づいて説明する。
表1は、火災検知器7の状態毎に、第1スイッチS1〜第3スイッチS3をON/OFFする方法についてまとめたものである。
Figure 2014026450
表1において、各行は火災検知器7の状態を表しており、各列は左から順番に第1スイッチS1〜第3スイッチS3のON/OFF、その際のC−Kt回線を流れる電流値、および中継器5(監視手段23)における状態判断を示している。
〔平常状態〕
平常状態の場合、制御部45は第1スイッチS1のみをONにしている(表1および図4参照)。こうすることによってC−Kt回線には電流値aの電流が流れており、閾値イ以上閾値ロ以下の間に収まっているため、中継器5において火災検知器7が平常状態であると判断される(図3参照)。
〔汚損試験状態〕
汚損試験状態の場合、制御部45は、平常状態の場合から第1スイッチS1をOFFにして、第2スイッチS2のみをONにする(表1および図5参照)。第2スイッチS2をONにすることで、導通される部分が断線監視部41から発光動作部39に切り替わって発光部37が発光し、汚損試験が実施される。このように、平常時に流れる電流を転用して機能試験を行うため、試験のために別途配線を増やして電力を確保する必要がない。
このとき、定電流回路53によって、C−Kt回線に平常時と同程度の電流値a´(≒電流値a)が流れるように調整されている。そのため、中継器5の監視手段23によって火災検知器7が平常状態であると判断される(図3参照)。それ故、監視手段23において、監視対象の状態を新たに増やすことがなく、換言すれば既存の監視手段23を変更せずにそのまま活かしつつ、機能試験(汚損試験)を行うことができる。
火災検知器7は、汚損試験の結果に応じて状態を変化させる。ここで、汚損試験について説明する。発光部37から発せられた光は受光ガラス31越しに受光部33に照射され、受光部33は受光ガラス31を透過した光量に応じて電気信号を発生させる。この電気信号はアンプ47によって増幅され、制御部45によって取得されて汚損状況が判断される。
受光ガラス31の汚損が、火災検知の妨げにならない程度であり、透過する光量が十分(例えば初期値の50%以上)である場合、所定値以上の強さの電気信号を得られ、正常であると判断される。
他方、受光ガラス31の汚損が、火災検知に支障をきたす程度になった場合は、透過する光量が不足するため、電気信号が所定値より弱くなり汚損と判断される。
このとき、試験時の電流値a´ではそもそも十分に発光できずに、汚損していなくとも汚損と判断されてしまうような場合には、ゲイン切替回路49によってアンプ47の増幅率を切り替えて大きい値に設定する。この場合、試験終了後に元の増幅率に戻す。
こうすることで、不十分な電力(電流値a´)であるために発光部37の光量が少なくても汚損試験を行うことができる。
試験結果が正常と判断されて終了すると、制御部45は第2スイッチS2をOFFに戻して、第1スイッチS1のみをONにする(表1および図4参照)。こうすることによって、中継器5は試験前および試験中と変わらずに平常状態であると判断する(図3参照)。
〔汚損状態と断線状態〕
一方、汚損と判断された場合、制御部45は汚損試験状態から第2スイッチS2をOFFにする(表1および図6参照)。こうすることによって、C−Kt回線に流れる電流が平常時と比較して減少して閾値イを下回る電流値bとなる。
また、C−Kt回線が断線状態の場合も閾値イを下回ることになる。
従って、中継器5側で電流値が閾値イを下回る値であることを検知した場合、火災検知器7が断線状態であるのか汚損状態であるのかは不明である。しかし、上記のいずれかの状態であるにせよ、その旨を受けた管理者は、信号を発信した火災検知器7の状態を実際に設置場所で確認することになる。
そのため、中継器5(監視手段23)で電流値bであることを検知した場合、中継器5では特にどの状態であるかを区別して火災受信機3に通知する必要がなく、断線か汚損の何れかの状態であることを意味する断線・汚損状態と判断し(図3参照)、その旨を火災受信機3に通知する。
こうすることで、中継器5と火災検知器7間に配線を増やすことなく、機能試験時の異常(上記の場合、汚損試験後の汚損状態)を通知することができる。
なお、火災検知器7の汚損試験のタイミングと、監視手段23で電流値が閾値イを下回り電流値bとなったことを検知したタイミングとが一致していれば汚損と判断し、一致していなければ断線と判断してもよい。この場合、中継器5側で汚損試験のタイミングを把握しておくために、例えば汚損試験の時刻を予め設定しておいてもよいし、タイマーを用いて汚損試験までの時間を計ってもよい。また、火災検知器7が汚損時に、例えば平常時の第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3の状態と、汚損時の第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3の状態とを繰り返し、電流値aと電流値bとに基づくパルス信号を出力し、この場合のときには、中継器5(監視手段23)が汚損と判断するようにしてもよい。
〔故障状態〕
故障検出手段65は、火災検知器7の内部電圧が所定値を下回ると故障と判断する。この場合、制御部45は第3スイッチS3をONする(表1および図7参照)。こうすることで、第1スイッチS1および第3スイッチS3がONの状態になり、C−Kt回線を流れる電流が平常時と比較して増加して電流値が閾値ロを上回る電流値cとなる。すると、中継器5において故障と判断され(図3参照)、その旨が火災受信機3に通知される。なお、火災検知器7は故障を検出すると故障を確認する機能以外の機能を停止する。
以上のように、本実施の形態においては、火災検知器7は、C−Kt回線に並列に接続され、終端抵抗51と、終端抵抗51に直列に接続されて平常時は閉状態の第1スイッチS1とを備えた断線監視部41と、C−Kt回線に並列に接続され、発光部37と、発光部37に直列に接続され平常時は開状態の第2スイッチS2を備えた発光動作部39とを有している。また、発光部37を発光させることによって火災検知器7について機能試験を行う機能試験手段63と、前記機能試験時には第1スイッチS1を開状態にすると共に第2スイッチS2を閉状態にするスイッチ切替手段67とを有している。そのため、スイッチ切替手段67によって、前記機能試験時に電流が流れる部分を断線監視部41から発光動作部39に切り替えることで、平常時に流れる電流を転用して試験を行うことができる。従って試験のために別途電源を確保する必要がない。
また、火災検知器7は電気信号を所定の増幅率に応じて増幅させるアンプ47と、アンプ47の増幅率を切り替えるゲイン切替回路49と、ゲイン切替回路49にアンプ47の増幅率の切り替えを指示する増幅率切替指示手段69とを有している。それ故、増幅率切替指示手段で機能試験時には増幅率を平常時より大きな値に設定することによって、転用する電流が不十分で発光部の光量が少なくても前記機能試験を行うことができる。
以上のような構成としているため、火災検知システム1は、中継器5と火災検知器7の接続方法を出来るだけ複雑にせずに機能試験機能を備えることができる。
なお、制御部45(火災検知手段61)は、火災を検知した場合、火災検知状態であるとして、第4スイッチS4をONにしてC−L回線に所定の閾値を超える電流が流れるようにする。こうすることによって、中継器5において火災と判断され、その旨が火災受信機3に通知される。
なお、本実施の形態では、電圧計測部13で測定した電圧値により、C−kt回線やC−L回線を流れる電流値を算出し、火災検知器7の状態判断を行っているが、電圧計測部13が測定した電圧値をそのまま利用する構成としてもよい。この場合、図3の判断方法も電圧値に基づいて行う。
S1 第1スイッチ
S2 第2スイッチ
S3 第3スイッチ
S4 第4スイッチ
1 火災検知システム
3 火災受信機
5 中継器
7 火災検知器
9 外部電源
11 制御部
13 電圧計測部
15 第1抵抗
17 第1電圧計
19 第2抵抗
21 第2電圧計
23 監視手段
31 受光ガラス
33 受光部
35 受光増幅部
37 発光部
39 発光動作部
41 断線監視部
43 故障信号部
44 火災信号部
45 制御部
47 アンプ
49 ゲイン切替回路
51 終端抵抗
53 定電流回路
55 故障信号送信用抵抗
57 火災信号送信用抵抗
61 火災検知手段
63 機能試験手段
65 故障検出手段
67 スイッチ切替手段
69 増幅率切替指示手段

Claims (4)

  1. 炎の光を受光して電気信号を発生させる受光部を備えた火災検知器と、各火災検知器と電源線によって接続される中継器と、該中継器を介して前記各火災検知器の情報が火災受信機に送信される火災検知システムであって、
    前記中継器は、前記電源線の電圧の変化によって前記火災検知器の状態を監視して、前記火災受信機に送信する監視手段を有し、
    前記火災検知器は、発光部と、該発光部を発光させることによって前記火災検知器について機能試験を行う機能試験手段と、
    前記電気信号を所定の増幅率に応じて増幅させるアンプと、前記アンプの増幅率を切り替えるゲイン切替回路と、前記ゲイン切替回路に前記アンプの増幅率の切り替えを指示する増幅率切替指示手段とを有し、
    前記増幅率切替指示手段は、前記機能試験時には前記増幅率を平常時より大きな値に設定することを特徴とする火災検知システム。
  2. 前記火災検知器は、
    前記電源線に並列に接続され、終端抵抗と、該終端抵抗に直列に接続されて平常時は閉状態の第1スイッチとを備えた断線監視部と、
    前記電源線に並列に接続され、前記発光部に直列に接続され平常時は開状態の第2スイッチを備えた発光動作部と、
    前記機能試験時には前記第1スイッチを開状態にすると共に前記第2スイッチを閉状態にするスイッチ切替手段とを有し、
    前記第2スイッチを閉状態にして、前記第1スイッチを開状態にした前記機能試験時に前記電源線に流れる電流値と、前記第1スイッチが閉状態で前記第2スイッチが開状態の平常時に前記電源線に流れる電流値との差が所定の範囲内になるように前記発光動作部が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の火災検知システム。
  3. 前記発光動作部は、前記機能試験時に前記電源線に流れる電流値と、前記平常時に前記電源線に流れる電流値とが閾値において同じ範囲に収まるように調整する定電流回路を備えていることを特徴とする請求項2記載の火災検知システム。
  4. 前記火災検知器は、前記電源線に並列に接続され、故障信号送信用抵抗と、該故障信号送信用抵抗に直列に接続された平常時は開状態の第3スイッチとを備えた故障信号部と、自己の故障を検出する故障検出手段とを備え、
    前記スイッチ切替手段は、
    平常時には前記第1スイッチを閉状態にし、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチは開状態とし、
    前記機能試験時には前記第1のスイッチおよび前記第3スイッチを開状態にし、前記第2スイッチを閉状態とし、
    前記機能試験の結果、異常が検出されると前記第1スイッチ、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチを開状態にし、
    前記故障検出手段が前記火災検知器の故障を検出すると、前記第1のスイッチおよび前記第3のスイッチを閉状態にし、前記第2のスイッチは開状態とすることを特徴とする請求項2又は3に記載の火災検知システム。
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