JP2014026423A - 端末装置、端末装置の制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の利用者のそれぞれから送信されたメッセージを表示部で閲覧可能に提供する端末装置は、同一の利用者に対して、差出人情報1、差出人情報2に対応したプロフィール情報を設定するとともに、差出人情報1、2のそれぞれと関連付けて送信相手となる利用者を管理し、差出人情報に対応した複数の利用者の一部または全員に対し、差出人情報1または差出人情報2のうち、関連付けられた差出人情報を付してメッセージを送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、メッセージを送信する際の差出人情報について問題になりにくくした技術を提供することにある。
グループ毎に管理可能とする場合、前記表示制御部(234)は、前記管理部(233)で管理されている複数のグループのそれぞれを、差出人情報ごとに区分して前記表示部(216)に表示させても良い。
また、前記表示制御部(234)は、前記管理部(233)で管理されている複数の他利用者のそれぞれを、差出人情報ごとに区分して前記表示部(216)に表示させても良い。このとき、前記表示制御部(234)は、差出人情報ごとに区分して表示させた他の利用者を、一の差出人情報から他の差出人情報に移動可能に表示し、前記管理部(233)は、前記表示制御部(234)によって他の利用者が差出人情報から他の差出人情報に移動されたときに、当該他の利用者に関連付けられた差出人情報を当該他の差出人情報に変更するようにしても良い。
ここで、前記メッセージの閲覧は、予め定められた手続きを経た利用者同士で可能であり、前記連携部(240)は、前記外部サービスサーバに対し、前記外部サービスの別の利用者を前記メッセージの閲覧に招待させることを指示しても良い。
なお、招待とは、当該メッセージの閲覧に参加することを促すことをいう。
また、上記プログラムは記録媒体に記憶させても良い。この記録媒体を用いれば、例えば上記コンピュータに上記プログラムをインストールすることができる。ここで、上記プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
近年、携帯電話機のような端末装置を用いて、ネットワークを介し2人以上からなるグループのメンバー同士でチャットする技術が広まりつつある。このようなチャットでは、ある端末装置においてチャットの相手となるグループが選択されると、メッセージが管理サーバおよびネットワークを経由して、当該グループを構成するメンバーの端末装置にそれぞれ送信される一方、端末装置では、選択されたグループに関連付けられたメッセージを受信すると、自己の端末装置で送信したメッセージとともに時系列の順で表示される。これにより、メンバー同士において1つのタイムラインを共有した擬似的なチャットが行われることになる。
このようなチャットは、実社会において面識のある知人同士の利用を中心に広く普及しており、このチャットにおいて、メッセージの送信者を表示するプロフィール情報の設定として、仲間内で特定しやすいように、例えば名前には実名が、プロフィール画像には本人の写真画像が、それぞれ用いられる場合が多い。
そこで、本実施形態に係る端末装置では、次のようにチャットの相手のようにメッセージの送信相手に応じてプロフィール情報の設定内容を切り替える構成とした。
この図の(a)に示されるように、端末装置では、利用者Aについてのプロフィール情報がここでは差出人情報1と差出人情報2とで2種類設定される。差出人情報1は、知人である利用者Bとチャットする場合に用いられ、差出人情報2は、ネット知人である利用者Cとチャットする場合に用いられる。
本実施形態では、プロフィール情報としては、名前を規定する利用者名前情報と、プロフィール画像として用いる利用者画像情報とが含まれる。このとき、差出人情報1のプロフィール情報にあっては、利用者名前情報として利用者Aの実名が用いられ、利用者画像情報として利用者Aの実際の人物像を示す画像が用いられている。一方、差出人情報2のプロフィール情報にあっては、利用者名前情報として利用者Aのハンドルネームやニックネームなどの仮名が用いられ、利用者画像情報として利用者Aの外観のみを示す塗り潰し像が用いられている。
なお、差出人情報2の利用者画像情報としては、予め用意されたデフォルト画像であっても良いし、利用者Aの人物像を抽象化したデフォルメ画像であって良いし、差出人情報1の利用者画像情報を、利用者Aの人物像を特定できない程度に画像処理したものでも良い。
一方、利用者Aが端末装置においてチャット相手としてネット知人の利用者Cを選択してメッセージを送信した場合、当該メッセージは、利用者Aの差出人情報2と、相手が利用者Cであることを示す情報とが添付されて管理サーバ10に送信され、管理サーバは、当該メッセージを差出人情報2とともに、利用者Cの端末装置に転送し、利用者Cの端末装置では、当該メッセージとともに差出人情報2が表示される。これにより、利用者Cが、メッセージの送信者である利用者Aの実名や人物像を特定し難くさせることができる。
図2は、本発明の第1実施形態に係る端末装置を含むシステムの全体的な構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、システム1では、複数の端末装置20−1、20−2、20−3、…が、移動通信網Nb、ゲートウェイ15およびインターネットNaを介して管理サーバ10に接続された構成となっている。なお、以降において、端末装置20−1、20−2、20−3、…については、端末装置を特定せずに一般的に説明するので、符号における「−(ハイフン)」以下を省略して単に「20」とする。
なお、本実施形態において、チャットとしては、ある端末装置20を基準としてみたときに、当該端末装置20の利用者本人と他の1名以上の利用者とで構成されるメンバー同士のチャット、いわゆるグループチャットを想定している。このため、1グループは、当該端末装置20の利用者本人を含めて2名以上で構成される。
ここで、特定可能なタッチ操作の種類には、例えばタップ、フリック、ドラッグ、ピンチ等が含まれる。このうち、タップとは、表示画面を指で軽く叩く操作である。フリックとは、画面に表示された対象物を指で軽く払う操作である。ドラッグとは、画面に表示された対象物を指で接触させた状態で移動させる操作である。ピンチとは、表示画面に二本の指を接触させた状態で広げたり狭めたりする操作である。
端末装置20は、携帯電話機に限られず、タブレット型コンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)などでも良い。
この図に示されるように、端末装置20の側では、操作検出部231、設定部232、管理部233、表示制御部234および送信部236のほか、データベース218においてメッセージ登録テーブル235、プロフィール登録テーブルTB21、送信相手管理テーブルTB22および利用者情報登録テーブルTB23が構築される。また、表示パネル210の表示領域には、相手一覧表示部212、メッセージ入力部214およびメッセージ表示部216が設けられる。
設定部232は、プロフィール登録テーブルTB21に対して差出人情報毎にプロフィールを設定等するものであり、管理部233は、当該端末装置20とチャット相手となるグループについての情報が登録された送信相手管理テーブルTB22や、利用者のプロフィール画像等が登録された利用者情報登録テーブルTB23を管理等するものである。
なお、これらのテーブルの詳細については後述する。
利用者/グループ登録テーブルTB11は、特に詳細については図示しないが、本サービスであるチャットに参加可能な利用者やグループに関する情報が登録されている。換言すれば、このチャットは、メールアドレスやパスワードの登録など所定の手続きを経て、利用者/グループ登録テーブルTB11に登録されないと、できない構成となっている。
ここで、端末装置20における送信相手管理テーブルTB22では、当該端末装置20とチャット相手となるグループについての情報が登録されたものであるのに対し、管理サーバ10における利用者/グループ登録テーブルTB11では、利用者全員とすべてのグループとについて情報が登録されたものである点について相違している。
転送部125は、受付部121で受け付けられたメッセージを、転送先が特定された端末装置20に転送する。
また、図2におけるインターネットNaや、ゲートウェイ15、移動通信網Nb、また、図3におけるI/F105、図4におけるI/F204などについては、情報やメッセージ等の伝送経路に過ぎないので、図5において図示を省略している。
まず、プロフィール登録テーブルTB21について説明する。このプロフィール登録テーブルTB21は、メッセージの差出人を識別するためのプロフィール情報を登録したテーブルである。
この図に示されるように、プロフィール登録テーブルTB21では、端末装置20の利用者についてのプロフィール情報が差出人情報1と差出人情報2とで設定される。なお、この例では、図1(a)と比較して、プロフィール情報として、利用者名前情報および利用者画像に加えて、検索IDおよび電話番号が追加されている。
なお、検索IDは、利用者を差出人情報別で識別するための情報であり、例えば利用者が他の利用者と重複しない限り、任意に設定可能である。この検索IDは、他の利用者が検索機能を実行するときに利用される。電話番号は、プロフィール情報として必須のものではないが、当該利用者を識別するための情報の1つとして用いられる場合がある。
この図に示されるようにプロフィール登録画面では、電話番号を入力するための入力フィールド271が表示される。また、差出人情報1および差出人情報2のそれぞれに対応して、利用者名前情報を入力するための入力フィールド272と、検索IDを入力するための入力フィールド273とが表示される。ここで、入力フィールド271、272、273は、初期状態では空欄であるが、プロフィール登録テーブルTB21にすでに情報が登録されていれば、その登録された内容が反映されて表示される。なお、入力フィールド271、272、273への入力や修正等については、例えば別途表示されるソフトウェアキーボードを介して実行される。
この選択フィールド274の表示部分がタッチ等されると、特に図示しないが、利用者画像を登録するための画面が別途表示されて、例えば利用者画像情報として用いるファイルの入力や、指定、選択等するように利用者に促される。もちろん、選択等された利用者画像情報に対し、適用する画像処理を選択等するようにしても良い。このようにして利用者画像情報が選択等されると、選択フィールド274には、選択等された利用者画像が確認のために表示される。
なお、ボタン276は、現時点における差出人情報を追加する旨を指示するソフトウェアボタンである。このため、図の例において、ボタン276の表示部分がタッチ等されると、差出人情報1および差出人情報2に対し、さらに差出人情報3に対応した空欄の入力フィールド272、273および選択フィールド274が追加表示されて、これらの情報の登録が利用者に促されることになる。
ただし、説明が複雑化するのを避けるために、本実施形態では、プロフィール登録テーブルTB21について差出人情報1および差出人情報2の2種類が登録されているものとして説明する。
続いて、送信相手管理テーブルTB22について説明する。この送信相手管理テーブルTB22は、チャット相手をグループ単位で、端末装置20の側で管理するためのテーブルである。
この図に示されるように、送信相手管理テーブルTB22では、当該端末装置20とチャット可能なグループを識別するグループID毎に、名称情報と、適用差出人情報と、グループを構成するメンバーの利用者IDとが関連付けられて登録される。
名称情報には、グループを構成するメンバーが端末装置20の利用者である本人を含んで3名以上であれば、グループの名称が登録され、メンバーが本人を含んで2名であれば相手利用者の名前が登録される。ただし、2名である場合に相手利用者の名前を事後的にグループの名称に変更しても良いのはもちろんである。また、2名である場合にメンバーが追加されて3名以上となるとき、入力されたグループの名称に登録内容が変更される。
適用差出人情報は、そのグループのメンバーに対して適用する差出人情報を規定する情報であり、具体的には“1”であれば差出人情報1を用い、“2”であれば差出人情報2を用いることを規定している。
また、送信相手管理テーブルTB22は、端末装置20からみたときのグループメンバーを管理するものであるから、各グループのメンバーには当該端末装置20の利用者本人が必ず含まれる。図の例では、利用者IDが「xx31」である者が当該端末装置20の利用者本人である。
なお、図の例において、<null>は、未設定の空き状態であることを示している。
また、グループIDが「ay22」であるグループは、名称が「しぶや会」であって、利用者IDが「xx31」(利用者本人)、「xx33」、「xx34」、「xx39」である4名のメンバーによって構成されて、当該グループのメンバーとチャットする際には、当該利用者本人の差出人情報として差出人情報1を用いることが規定されている。
また、ここでは説明の便宜のために、グループを構成するメンバー数の最大値を「5」としているが、これに限定する趣旨ではなく、2名以上であれば、4人以下でも、6人以上でも、あるいは人数に上限を設けなくても良い点については、いうまでもない。
利用者情報登録テーブルTB23については、特に図示しないが、利用者ID毎に、名前情報やプロフィール画像情報を必須として登録するほか、年齢、性別、生年月日、メールアドレス、住所などを任意に登録したものである。本実施形態では、利用者情報登録テーブルTB23と送信相手管理テーブルTB22とを利用者IDで紐付けて別々のテーブルとしているが、一つのテーブルとしても良いのはもちろんである。
次に、システム1の動作について説明する。
まず、端末装置20において、チャットをするために利用者本人が所定の操作をしたとき、例えば当該チャットに対応したアイコンなどをメインメニュー画面(図示省略)においてタップ操作したとき、操作検出部231は、設定部232および管理部233のそれぞれに対して次のように指示する。詳細には、操作検出部231は、設定部232に対して当該端末装置20の利用者名前情報の取得を指示する一方、管理部233に対して当該端末装置20とチャットが可能なグループの情報の取得を指示する。
管理部233は、チャット可能なグループについて、送信相手管理テーブルTB22にアクセスして、名称情報および構成メンバーの利用者IDを適用差出人情報とともに取得する。
また、相手一覧画面は、仮想上1つの画面であるが、相手一覧表示部212に割り当てられる表示領域の制約上、図10および図11では当該1つの画面を左右に分割して表示されている。この分割画面のうち、左半分が図10に示され、右半分が図11に示されている。
同様に、表示制御部234は、相手一覧画面の右半分のタブ部分に、プロフィール登録テーブルTB21から読み出された差出人情報2の利用者名前を、すなわち当該端末装置20の利用者のハンドルネームを表示させて、当該右半分で一覧表示させた相手先が差出人情報2に対応していることを知らせている。
このように、相手一覧表示部212では、チャットが可能な相手利用者、または、利用者本人を含む3名以上のグループが、差出人情報1および差出人情報2のそれぞれに区分されて表示される。なお、この例では、チャットが可能な相手利用者と3名以上のグループとを混在させて一覧表示させているが、相手利用者と3名以上のグループとで区別して一覧表示させても良い。
また、チャット可能な相手名称が多数であって一度に表示しきれない場合、フリックなどの操作によって相手一覧画面が上下にスクロール表示される。
操作がなければ、または、操作があっても想定されていない無効な操作であれば(ステップSa12の判別結果が「No」であれば)、処理手順がステップSa11に戻る。このため、何らかの適切な操作があるまで、相手一覧画面の表示が継続することになる。
適切な操作がなされたとき(ステップSa12の判別結果が「Yes」になったとき)、操作検出部231は、まず、当該操作がボタン253の表示部分への操作であったか否かを判別する(ステップSa13)。
終了の指示でなければ(ステップSa13の判別結果が「No」であれば)、操作検出部231は、次に、当該操作がチャット相手の選択、つまり、相手利用者の名前やグループの名称の表示部分へのタッチ等の操作であったか否かを判別する(ステップSa21)。
このような処理の例としては、本実施形態では次のようなものが挙げられる。すなわち、ボタン249、251、255への操作、プロフィール画像への操作、相手利用者の名前またはグループの名称の表示部分のドラッグ(移動)、および、相手先一覧画面のフリック等である。
なお、本実施形態において、詳細情報の表示については、相手一覧表示部212のうち、差出人情報1に対応した左半分と、差出人情報2に対応した右半分とで異なるパスワードロックを掛けることが可能である。例えば、差出人情報2に対応したパスワードロックが掛けられている場合には、図10に示した相手一覧画面の左半分の右側に表示されていた右半分の一部が表示されなくなる。ここで、右方向に払うフリックの操作をすれば、パスワード入力画面が表示され、パスワード入力後に図11に示した相手一覧画面の右半分が表示される。また、差出人情報1と差出人情報2のそれぞれに対応したパスワードロックが掛けられている場合は、アプリケーションプログラムを起動するとパスワード入力画面が表示され、入力したパスワードに対応した相手一覧画面が表示される。
このようにパスワードが掛けられた場合に、当該パスワードが入力されないために表示が隠されたとき、第三者は、表示が隠された相手について、送信相手管理テーブルTB22や利用者情報登録テーブルTB23に登録されているのか否かを含めて判別できないようになっている。
一方、操作検出部231は、移動操作されたグループのグループIDとともに、移動先を示す情報を管理部233に供給する。管理部233は、送信相手管理テーブルTB22にアクセスして、当該グループIDに対応する適用差出人情報を、移動先に対応する情報に書き替える。
例えば、図13に示されるように「いとう ゆうこ」の名前の表示部分を相手一覧画面における左半分から右半分に移動させるような操作がなされたとき、「いとうゆうこ」と利用者本人とをメンバーとするグループのグループID「ay27」とともに、移動先が右半分であることを示す情報が管理部233に供給される。これにより管理部233は、図15に示されるように、送信相手管理テーブルTB22において、当該グループに対する適用差出人情報を“1”から“2”に書き替える。
なお、利用者本人(この例では「高橋 雄二郎」)の端末装置において、チャット相手のグループに適用する差出人情報を変更可能とする場合、変更可能とするチャット相手の端末装置において、例えば図13、図14および図16では「いとう ゆうこ」の端末装置において当該利用者(「高橋 雄二郎」)の差出人情報の変更を許可する旨(例えば図16に示されるようなボタン241)を表示させても良いし、その許可の旨を通知しても良い。
ステップSa27の後、処理手順がステップSa11における相手一覧画面の表示に戻る。
なお、チャット相手が選択されたときに、当該チャット相手に対する適用差出人情報について、自己のプロフィール情報がプロフィール登録テーブルTB21に設定されていることを受信処理の前提としても良い。設定されてなければ、プロフィール登録画面への移行を利用者に促して、例えばボタン249を操作するように促して、当該差出人情報の登録後に受信処理を実行すれば良い。
ここで、管理サーバ10を経由して受信したメッセージには、メッセージ本体である文字情報のほかに、付帯情報としてグループIDと、送信者の利用者IDと、送信者の名前情報と、送信日時情報と、プロフィール画像情報とが添付されている。
後述するように利用者本人がチャット相手を選択してメッセージを送信したときも、自己のメッセージが、付帯情報とともに、選択されたグループに対応付けてメッセージ登録テーブル235に格納される。このため、メッセージ登録テーブル235では、自他の利用者によるメッセージが、グループ毎に対応付けられて逐一格納されるので、一種のメッセージ履歴が形成されることになる。
なお、表示制御部234は、メッセージ登録テーブル235に格納されたメッセージのうち、現在日時よりも一定期間以上古いメッセージ等については、順次削除するように管理しても良い。
詳細には、表示制御部234は、読み出したメッセージを、付帯情報の送信日時情報で示される時間の順にソートして、例えば新しいものほど、メッセージ表示部216の上側になるように配列させて表示させる。このため、図において領域(1)〜(5)によるタイムライン表示は、領域(1)が最新で、領域(2)、(3)、(4)、(5)の順で古いものとなる。
各領域(1)、(2)、(3)、…、では、送信者を示すプロフィール画像が例えば画面右端に表示されるとともに、メッセージの本文が当該プロフィール画像から発せられたように吹き出しで囲まれて表現されている。さらに、メンバーのプロフィール画像の近傍には、メッセージの送信時間や、送信者の名前情報も表示される。このため、グループ内では、あたかもチャットしているかのような場がメンバー同士で共有されることになる。
仮に「しぶや会」というグループの適用差出人情報に“2”が設定された場合、プロフィール画像および名前情報のそれぞれについて差出人情報2が適用されるので、領域(2)のメッセージ表示は、図18に示されるようなものとなる。このため、面識のない他のメンバーからみれば、当該チャットにおいて当該メッセージの送信者の特定を困難にさせることができる。
例えば利用者が「しぶや会」というグループに対する適用差出人情報が“1”から“2”に書き替えられた場合、当該利用者が送信したメッセージの表示では、すなわち領域(2)のメッセージ表示では、プロフィール画像および名前情報のそれぞれが、図17に示したものから図18に示したものへと切り替えられて表示される。ここでは当該利用者が送信したメッセージ表示は1つだけしか示されていないが、当該利用者が過去に送信したメッセージの表示についても同様である。
このため、何らかの適切な操作がなされるまで、処理手順がステップSa22→Sa23→Sa24→(Sa22)で循環するので、メッセージ入力・表示画面が継続するとともに、管理サーバ10を経由して新たなメッセージ等を受信すれば、そのメッセージがタイムラインにおいて追加表示されることになる。
ボタン255への操作であったとき(ステップSa25の判別結果が「Yes」であったとき)、操作検出部231は、当該操作時点においてメッセージ入力部214に入力されたメッセージを、当該送信の指示がなされたときにRTC206から取得した時間情報(送信日時)と、先のステップSa21で選択されたチャット相手のグループIDと、自己の利用者IDと、当該グループIDについて設定された適用差出人情報の利用者名前情報およびプロフィール画像情報とを付帯情報として添付して、表示制御部234と送信部236とに供給する。表示制御部234は、供給されたメッセージを付帯情報とともに、選択されたグループIDに対応付けてメッセージ登録テーブル235に格納する。
一方、送信部236は、供給されたメッセージを付帯情報とともに管理サーバ10に送信する(ステップSa26)。この後、処理手順はステップSa22に戻る。
そして、転送部125は、受け付けられたメッセージを特定された転送先の端末装置20に転送する。これにより、転送先の端末装置20では、当該アプリケーションプログラムが実行されていれば受信処理(ステップSa22)においてメッセージ登録テーブル235に格納されて、次のメッセージ入力・表示画面の表示(ステップSa23)においてそのメッセージがタイムラインにおいて追加表示されることになる。
これにより、グループのメンバー同士においては、送信されたメッセージが共有されることになる。
ボタン257への操作であったとき(ステップSa28の判別結果が「Yes」であったとき)、処理手順がステップSa11における相手一覧画面の表示に戻る。
また、本実施形態によれば、チャット相手を選択する際には、チャット可能な相手利用者やグループが差出人情報ごとに区分されて一覧表示されるので、利用者(送信者)からすれば、適用される差出人情報を認識しつつ相手を選択することが可能になる。
くわえて、本実施形態によれば、チャット相手に適用する差出人情報の変更を、相手一覧表示画面に対する容易かつ視覚的な操作で可能とすることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図19は、第2実施形態に係る端末装置20を含むシステム1の全体的な構成を示すブロック図である。この図に示されるように、第2実施形態では、図2に示した第1実施形態と比較して、外部サービスサーバ30、40のそれぞれがインターネットNaに接続された構成となっている。外部サービスサーバ30は、外部サービスAを提供するものであり、外部サービスサーバ40は、外部サービスBを提供するものである。外部サービスA、Bのそれぞれは、上記チャットとは異なるSNS(Social Networking Service)等のコミュニティに関するサービスを提供したり、ゲーム等のアプリケーションのサービスを提供したりするものであり、各サービスの提供にあたって名前などのアカウント情報の登録が要件となっている。
この図に示されるように、端末装置20の側では、図5に示した第1実施形態と比較して、さらに連携部240が構築される。連携部240は、外部サービスサーバ30(40)と通信するものである。詳細には、連携部240は、当該端末装置20の利用者が外部サービスA(B)の提供を受けることが可能な者である場合に、外部サービスサーバ30(40)に登録された当該利用者のアカウント情報を取得する。
一方、外部サービスサーバ30の側では、通信部312、制御部314および利用者登録テーブルTB31が構築される。このうち、通信部312は、図示された端末装置20や他の端末装置と通信するものであり、制御部314や、サーバ内部の各部を制御するものである。利用者登録テーブルTB31は、外部サービスAを提供するにあたって会員のアカウント情報を登録する。
なお、図20においては外部サービスサーバ30を図示し、外部サービスサーバ40を省略しているが、外部サービスサーバ40についても、外部サービスサーバ30と同様な構成である。
ここで、ボタン261は、外部サービスAについてのアカウント情報の取得を指定するソフトウェアボタンであり、ボタン262は、外部サービスBについてのアカウント情報の取得を指定するソフトウェアボタンである。
名前情報等の返信を受けた連携部240は当該名前情報等を操作検出部231に供給し、操作検出部231が当該名前情報等を表示制御部234に転送して、表示制御部234は、当該名前情報を、差出人情報2に対応した入力フィールド272に反映させ、取得したプロフィール画像を、同じく差出人情報2に対応した選択フィールド274に反映させる。
また、この例では、差出人情報2に対応したボタン261の表示部分が反転して、外部サービスAについてのアカウント情報の取得されている状態が示されている。ここで、ボタン275の表示部分が利用者によってタッチ操作されると、現時点のプロフィール登録画面に表示された内容、すなわちプロフィール登録テーブルTB21のうち、差出人情報2に対応したプロフィール情報が、外部サービスサーバ30から取得した名前情報およびプロフィール画像情報に書き替えられる。
ここでは、外部サービスAでアカウント登録した名前情報を取得する場合を例にとって説明したが、ボタン262の表示部分をタッチ操作することによって、外部サービスBでアカウント登録した名前情報を取得することもできる。
また、外部サービスサーバから取得して入力フィールド272に表示された名前情報を編集しても良いし、プロフィール画像情報を変更しても良い。
なお、編集の結果、名前情報やプロフィール画像情報が変更されたとき、もはやボタン261またはボタン262の操作により取得した情報とは異なっているので、表示部分の反転を解除しても良い。
なお、この図において、ボタン264の表示部分を利用者Eが操作したとき、管理サーバ10のリンク先で指定された画面、例えば当該利用者Eと「高橋 雄二郎」とで構成されるグループに参加するための画面に移行させても良い。また、ボタン265の表示部分を利用者Eが操作したとき、当該招待が保留されて、この招待通知を受信する前の状態に戻される。
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。
図24は、第3実施形態に係る端末装置20および管理サーバ10で構築される機能ブロックを示す図である。
この図において、第1実施形態(図5参照)と相違する点は、さらに判断部242および連絡先情報登録部TB24が構築される点である。そこで、第3実施形態については、相違点を中心に説明すると、連絡先情報登録部TB24(登録部)は、当該端末装置20において携帯電話機や端末装置として使用されるときの相手の連絡先登録簿であり、具体的には、通信相手の名前と、当該相手の電話番号やメールアドレスなどの連絡先情報とを対応付けて登録したテーブルである。なお、送信相手管理テーブルTB22および利用者情報登録テーブルTB23が、チャットが可能な相手のみを登録しているのに対して、この連絡先情報登録部TB24は、当該チャット以外で通信可能な相手を登録している点において異なっている。
一方、この通知を受けた管理部233は、送信相手管理テーブルTB22において当該相手の名前情報だけを追加するように仮登録して、その仮登録の内容を管理サーバ10に送信する。この段階では、管理サーバ10における利用者/グループ登録テーブルTB11に当該相手が登録されていない場合があり、また、当該相手が真に当該端末装置20の利用者本人と面識があるか否かについて不明である。
このため、管理サーバ10は、当該相手に対して「高橋 雄二郎とは友達ではありませんか?」のような招待通知を通知し、当該相手の承諾を経た上で、当該相手に利用者IDを付与するとともに、当該相手と当該利用者本人とをメンバーとするグループのグループIDを付与して、利用者/グループ登録テーブルTB11に登録する。管理サーバ10は、このときに付与した当該相手の利用者IDおよびグループIDを当該端末装置20に送信する一方、当該端末装置20では、当該利用者IDが図示していない経路で管理部233に供給される。当該管理部233は、送信相手管理テーブルTB22において、仮登録した名前情報に対応するグループのメンバーとして当該端末装置20の利用者IDと当該相手の利用者IDとを登録するとともに、受信したグループIDを登録し、適用差出人情報として例えば“1”を登録する。
これにより、「高橋 雄二郎」の端末装置20では、当該相手とチャット可能になる。
しかしながら、相手によっては差出人情報2で登録したい、という場面も想定されるので、当該相手に対して適用する差出人情報については、利用者に“1”で登録するか、“2”で登録するかを選択させても良いし、当初固定的に“2”で登録して、実名で知らせても問題ないと判断される相手を“1”に変更する構成としても良い。
このように第3実施形態によれば、連絡先情報の取得を契機として、チャット相手を増やすことが可能になる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば次に述べるような各種の応用・変形が可能である。なお、次に述べる応用・変形の態様は、任意に選択された一または複数を適宜に組み合わせることもできる。
各実施形態では、差出人情報を2種類としたが、3種類以上であっても良い。また、複数種類のうち1つは、必ずしも実名を伴うものである必要はなく、仲間内で特定できるような通称名や芸名などのようなものであっても良い。
各実施形態は、設定部232およびプロフィール登録テーブルTB21を別個のブロックとして記載しているが、これらを一体にしたものを設定部として考えても良い。同様に、管理部233、送信相手管理テーブルTB22および利用者情報登録テーブルTB23を一体にして管理部として考えても良い。
各実施形態では、グループメンバー同士でチャットする場合を例にとって説明したが、ある利用者が別の利用者に対して単にメッセージをメールとして送信して、当該メッセージを閲覧させる場合にも、もちろん適用可能である。
メッセージについては、文字のみならず、音声信号や、静止画像、動画像としても良いし、これらを適宜組み合わせたものであっても良い。メッセージに、音声信号や、動画像を含ませる場合、これらを再生することがメッセージの閲覧となる。
各種実施形態では、管理サーバ10がデータベース118を内包して管理する構成としていたが、管理サーバ10以外のサーバで管理する構成、すなわちクラウドコンピューティングで管理するようにしても良い。同様に、各種実施形態では、端末装置20がデータベース218を内包して管理する構成としていたが、他のサーバによってクラウドコンピューティングで管理するようにしても良い。
Claims (10)
- 複数の利用者のそれぞれから送信されたメッセージを表示部で閲覧可能に提供する端末装置であって、
同一の利用者に対して、異なる差出人情報に対応した複数のプロフィール情報を設定する設定部と、
前記異なる差出人情報のそれぞれと関連付けて送信相手となる複数の利用者を管理する管理部と、
前記差出人情報に対応した複数の利用者の一部または全部に対し、前記異なる差出人情報のうち、関連付けられた差出人情報を付してメッセージを送信する送信部と、
メッセージを前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする端末装置。 - 前記管理部は、
送信相手となる利用者をグループ毎に管理することが可能であり、
一のグループには、前記異なる差出人情報のいずれか一の差出人情報を関連付け、
前記送信部は、
当該一のグループを構成する利用者に対し、関連付けられた差出人情報を付する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記表示制御部は、
前記管理部で管理されている複数のグループのそれぞれを、差出人情報ごとに区分して前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項2に記載の端末装置。 - 前記表示制御部は、
前記管理部で管理されている複数の他利用者のそれぞれを、差出人情報ごとに区分して前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の端末装置。 - 前記表示制御部は、
差出人情報ごとに区分して表示させた他の利用者を、一の差出人情報から他の差出人情報に移動可能に表示し、
前記管理部は、前記表示制御部によって他の利用者が差出人情報から他の差出人情報に移動されたときに、当該他の利用者に関連付けられた差出人情報を当該他の差出人情報に変更する
ことを特徴とする請求項4に記載の端末装置。 - 外部サービスを提供する外部サービスサーバと連携する連携部を備え、
前記設定部により設定された利用者が前記外部サービスの利用者である場合、前記連携部は、当該利用者における外部サービスのプロフィール情報を取得し、
前記設定部は、当該利用者の差出人情報を、前記連携部により取得されたプロフィール情報を反映させた差出人情報に設定する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の端末装置。 - 前記メッセージの閲覧は、予め定められた手続きを経た利用者同士で可能であり、
前記連携部は、
前記外部サービスサーバに対し、前記外部サービスの別の利用者を前記メッセージの閲覧に招待させることを指示する
ことを特徴とする請求項6に記載の端末装置。 - 前記利用者の連絡先を一意に特定する連絡先情報が予め登録された登録部にアクセス可能な判断部を備え、
前記判断部は、他の利用者の連絡先情報が取得されたときに、当該取得した連絡先情報が前記登録部に登録されているか否かを判断し、
前記管理部は、
取得された他の利用者の連絡先情報が前記登録部に登録されていると判断された場合に、前記異なる差出人情報のうちいずれかを、予め選択的に設定または固定的に当該他の利用者に関連付ける
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の端末装置。 - 複数の利用者のそれぞれから送信されたメッセージを表示部で閲覧可能に提供する端末装置の制御方法であって、
同一の利用者に対して、異なる差出人情報に対応した複数のプロフィール情報を設定するとともに、前記異なる差出人情報のそれぞれと関連付けて送信相手となる複数の利用者を管理するステップと、
前記差出人情報に対応した複数の利用者の一部または全部に対し、前記異なる差出人情報のうち、関連付けられた差出人情報を付してメッセージを送信するステップと、
を備えることを特徴とする端末装置の制御方法。 - 複数の利用者のそれぞれから送信されたメッセージを表示部で閲覧可能に提供するコンピュータを、
同一の利用者に対して、異なる差出人情報に対応した複数のプロフィール情報を設定する設定部、
前記異なる差出人情報のそれぞれと関連付けて送信相手となる複数の利用者を管理する管理部、
前記差出人情報に対応した複数の利用者の一部または全部に対し、前記異なる差出人情報のうち、関連付けられた差出人情報を付してメッセージを送信する送信部、および、
メッセージを前記表示部に表示させる表示制御部、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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