JP2014026080A - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高ズーム比かつ広画角で、全ズーム範囲において高い光学性能を有し、さらに光軸方向に小型化されたズームレンズを得ること。
【解決手段】 物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、ズーミングに際し、広角端に比べ望遠端で第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が小さくなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が大きくなり、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が大きくなるように、各レンズ群が移動し、第3レンズ群の焦点距離f3、第4レンズ群の焦点距離f4、広角端における全系の焦点距離fw、望遠端における全系の焦点距離ft、各レンズ群の光軸上での厚さの和Tsumを各々適切に設定すること。
【選択図】 図1

Description

本発明はズームレンズ及びそれを有する撮像装置に関し、例えば電子スチルカメラやビデオカメラ、放送用カメラ、監視カメラ等のような固体撮像素子を用いた撮像装置、或いは銀塩写真フィルムを用いたカメラ等の撮像装置に好適なものである。
近年、固体撮像素子を用いたデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置の小型化及び高機能化が進み、それに用いるズームレンズも小型かつ広画角であるものが求められている。
上記のような要求に応えるズームレンズとして、最も物体側に位置するレンズ群が負の屈折力を有する、ネガティブリード型のズームレンズが知られている。ネガティブリード型のズームレンズは前玉径を小さくすることが比較的容易であり、また光軸方向の小型化に有利である。
また固体撮像素子を有する撮像装置に用いられるズームレンズとしては、像側がテレセントリックであることが好ましい。撮像素子に入射する光線を、光軸に対して可能な限り平行にすることで、像面照度を均一にすることができるからである。こうした要求に応えるズームレンズとして、最も像側のレンズ群が正の屈折力を有するズームレンズが知られている。
ネガティブリード型であり、最も像側のレンズ群が正の屈折力を有するズームレンズとして、物体側より像側へ順に、負、正、負、正の屈折力を有する4つのレンズ群より成る4群ズームレンズが知られている。(特許文献1、特許文献2)
特開2009−058873号公報 特開2010−181787号公報
一般に高ズーム比を有しつつ、小型のズームレンズを得るためには、ズームレンズを構成する各レンズ群の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)を強めつつ、レンズ枚数を削減すればよい。しかし、こうしたズームレンズはズーミングに伴う収差変動が大きくなり、全ズーム範囲にわたり高い光学性能を得ることが難しくなる。
一般にネガティブリード型のズームレンズは広画角化に有利である。ネガティブリード型のズームレンズとして、特許文献1では35mm銀塩カメラでの換算焦点距離で35.0mm、ズーム比3程度のズームレンズが開示されている。また特許文献2では、35mm銀塩カメラでの換算焦点距離で25.5mm、ズーム比6.7程度のズームレンズが開示されている。しかし、これらのズームレンズでは、広画角で、小型かつ高ズーム比という要求を同時に満足できていない。
ネガティブリード型のズームレンズにおいて、高ズーム比かつ小型であり、良好な光学性能を得るためには、各レンズ群の屈折力やレンズ構成等を適切に設定することが重要である。特に第3レンズ群及び第4レンズ群の屈折力や、各レンズ群の光軸上の厚さの和を適切に設定することが重要である。
本発明は、高ズーム比かつ広画角で、全ズーム範囲において高い光学性能を有し、さらに光軸方向に小型化されたズームレンズ及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明のズームレンズは、物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、広角端に比べて望遠端において、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が小さくなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が大きくなり、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が大きくなるように、ズーミングに際して各レンズ群が移動し、第3レンズ群の焦点距離をf3、第4レンズ群の焦点距離をf4、広角端における全系の焦点距離をfw、望遠端における全系の焦点距離をft、各レンズ群の光軸上の厚さの和をTsumとしたとき、
6.50 < |f3|/fw < 35.00
0.78 < f4/ft < 5.00
0.30 < Tsum/ft < 0.73
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明によれば、高ズーム比かつ広画角で、全ズーム範囲で高い光学性能を有し、光軸方向に小型化されたズームレンズが得られる。
実施例1のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C)実施例1のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C)実施例2のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C)実施例3のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例4のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C)実施例4のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例5のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C)実施例5のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例6のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C)実施例6のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例7のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C)実施例7のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 本発明の撮像装置の要部概略図
以下、本発明のズームレンズ及びそれを有する撮像装置について説明する。本発明のズームレンズは物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群から成る。広角端から望遠端へのズーミングに際して各レンズ群の間隔が変化し、第1レンズ群は少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズを有する。
具体的には、広角端に比べ望遠端で第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が小さくなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔、及び第3レンズ群と第4レンズ群の間隔は大きくなる。またズーミングに際して各レンズ群が移動している。第1レンズ群は像側へ凸状の軌跡を描いて移動し、また第2レンズ群は物体側へ移動している。第3レンズ群は像側へ凸状の軌跡を描いて移動し、第4レンズ群は物体側へ凸状の軌跡を描いて移動している。
図1は実施例1のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例1のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例1はズーム比4.74、開口比2.60〜6.06程度のズームレンズである。図3は実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図4(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例2のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例2はズーム比4.99、開口比2.88〜6.06程度のズームレンズである。
図5は実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図6(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例3のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例3はズーム比5.28、開口比2.88〜6.06程度のズームレンズである。図7は実施例4のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図8(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例4のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例4はズーム比5.65、開口比2.88〜6.08程度のズームレンズである。
図9は実施例5のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図10(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例5のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例5はズーム比6.12、開口比2.88〜6.08程度のズームレンズである。図11は実施例6のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図12(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例6のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例6はズーム比6.64、開口比2.88〜6.08程度のズームレンズである。
図13は実施例7のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図14(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例7のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例7はズーム比5.69、開口比2.88〜6.08程度のズームレンズである。
図15は本発明のズームレンズを備えるデジタルスチルカメラ(撮像装置)の要部概略図である。各実施例のズームレンズはビデオカメラやデジタルスチルカメラ、銀塩フィルムカメラ、テレビカメラ等の撮像装置に用いられる撮像レンズ系である。なお各実施例のズームレンズは投射装置(プロジェクタ)用の投射光学系としても用いることができる。レンズ断面図において左方が物体側で、右方が像側である。またレンズ断面図において、iを物体側からのレンズ群の順番とするとLiは第iレンズ群を示す。
各実施例のズームレンズは物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2、負の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4から構成されている。各実施例のズームレンズは4つのレンズ群から成るネガティブリード型の4群ズームレンズである。
各実施例において、SPは開口絞りであり、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間に配置されている。この開口絞りSPの開口径はズーミングに際して一定とすることも、変化させることもできる。開口絞りSPの径を変化させることで、広角端において大きく発生する軸外光束による上線コマフレアを最大限カットすることができ、より良好な光学性能を得ることができる。
FSは開口径固定のメカ絞り(フレアーカット絞り)であり、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間に設置されている。メカ絞りFSは光学性能を劣化させる光線をカットすることができる。このメカ絞りFSの径を、望遠端での軸上光線を遮ることのない最大限の大きさに設定することにより、全ズーム領域で軸外光線の上線コマフレアを最大限にカットすることができる。
また、Gは光学フィルター、フェースプレート、ローパスフィルター、赤外カットフィルター等に相当する光学ブロックである。IPは像面である。ビデオカメラやデジタルカメラの撮像光学系としてズームレンズを使用する際には、像面IPはCCDセンサやCMOSセンサといった固体撮像素子に相当する。銀塩フィルムカメラの撮像光学系としてズームレンズを使用する際には、像面IPはフィルム面に相当する。レンズ断面図中の矢印は広角端から望遠端へのズーミングに際しての各レンズ群の移動軌跡を示している。
球面収差図においてFnoはFナンバーである。また実線はd線(波長587.6nm)、2点鎖線はg線(波長435.8nm)を示している。非点収差図において実線はd線におけるサジタル像面、点線はメリディオナル像面である。歪曲収差はd線について示している。倍率色収差図において2点鎖線はg線である。ωは撮像半画角である。なお以下の各実施例において広角端と望遠端はそれぞれ、機構上の制約の下、変倍用のレンズ群が光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときの各ズーム位置をいう。
各実施例では、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3が変倍機能を有する。正の屈折力の第2レンズ群L2と、負の屈折力の第3レンズ群L3をテレフォト配置とすることで、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔を短縮し、小型化を図っている。一般にネガティブリード型のズームレンズは、高ズーム比を実現することでレンズ全長が大きくなりやすいが、テレフォト配置とすることで高ズーム比と小型化の両立を図っている。また第3レンズ群L3はズーミング時に、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔を広げるように、第2レンズ群L2と異なる軌跡で移動する。さらに第3レンズ群L3の屈折力を適切に設定することで第3レンズ群L3の変倍負担が増加し、第2レンズ群L2の変倍負担が減少し、第2レンズ群L2のズーミングにおける光軸上の移動量が減少する。これによって望遠端におけるレンズ全長を短縮しつつ、高ズーム比が達成される。
また各実施例において、第3レンズ群L3を光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動させて、ズームレンズの結像位置を光軸に対して垂直方向に変化させてもよい。これによりズームレンズが振動した際に、撮影画像のブレを補正することができる。なお第2レンズ群L2の全部または一部を、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動させて、ズームレンズが振動したときの撮影画像のブレを補正するようにしても良い。
さらに各実施例において、フォーカシングはレンズの枚数が少ない第4レンズ群L4で行うのが良い。これによりレンズ鏡筒の構成が小型化される。
望遠端において無限遠物体から近距離物体へフォーカシングを行う場合には、レンズ断面図中の矢印4cに示すように、最も像側に位置するレンズ群を前方に繰り出すことによって行っている。曲線4aは、無限遠物体にフォーカスしているときの、広角端から望遠端へのズーミングに伴う像面変動を補正するための移動軌跡を示す。曲線4bは近距離物体にフォーカスしているときの、広角端から望遠端へのズーミングに伴う像面変動を補正するための移動軌跡を示す。
各実施例において広角端における全系の焦点距離をfw、望遠端における全系の焦点距離をft、第3レンズ群の焦点距離をf3、第4レンズ群の焦点距離をf4、各レンズ群の光軸上の厚さの和(各レンズ群のレンズ構成長の和)をTsumとする。ここでレンズ群の光軸上の厚さは、各レンズ群の最も物体側の面から最も像側の面までの光軸上の距離である。このとき各実施例は、
6.50 < |f3|/fw < 35.00 ・・・(1)
0.78 < f4/ft < 5.00 ・・・(2)
0.30 < Tsum/ft < 0.73 ・・・(3)
なる条件式を満足している。
条件式(1)は第3レンズ群L3の焦点距離f3と広角端における全系の焦点距離fwとの比を規定したものである。条件式(1)の上限値を超えて第3レンズ群の焦点距離f3の絶対値|f3|が大きくなると、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3で構成するテレフォト配置が弱まり、レンズ全長を短縮する効果が小さくなるため、好ましくない。また条件式(1)の下限値を超えて第3レンズ群の焦点距離f3の絶対値|f3|が小さくなると、ズーミングに伴う収差変動が大きくなり、良好な光学性能を得ることができないため、好ましくない。
条件式(2)は第4レンズ群L4の屈折力を規定した式である。条件式(2)の上限値を超えて第4レンズ群の屈折力が弱くなると収差補正上は有利だが、所望のズーム比を実現するためには第3レンズ群L3の移動量が大きくなり、光学系が大型化してしまうため、好ましくない。また条件式(2)の下限値を超えて第4レンズ群L4の屈折力が強くなると、変倍時における第4レンズ群L4の移動量を少なくすることができるが、望遠端における倍率色収差が大きくなり良好な光学性能を得ることができないため、好ましくない。
条件式(3)は各レンズ群の光軸上での厚さの和Tsumと望遠端における全系の焦点距離ftとの比を規定したものである。条件式(3)の上限値を超えて各レンズ群の光軸上の厚さの和Tsumが大きくなると、小型化を達成できない。条件式(3)の下限値を超えて焦点距離ftが大きくなると、各レンズ群において収差補正を十分に行うことができず、特に望遠端における軸上色収差が大きくなり、良好な光学性能を達成することができない。
各実施例では上記の如く、条件式(1)、(2)、(3)を満足するように各要素を適切に設定している。これにより広画角かつ高ズーム比で、さらに全ズーム範囲で軸上色収差、倍率色収差等の諸収差を十分に補正し、光軸方向に小型化されたズームレンズが得られる。なお各実施例において、好ましくは条件式(1)、(2)、(3)の数値範囲を次のようにするのがよい。
7.00 < |f3|/fw < 20.0 ・・・(1a)
0.80 < f4/ft < 4.00 ・・・(2a)
0.32 < Tsum/ft < 0.72 ・・・(3a)
また、さらに好ましくは条件式(1)、(2)、(3)の数値範囲を次のように設定するのがよい。
7.50 < |f3|/fw < 15.00 ・・・(1b)
0.82 < f4/ft < 2.00 ・・・(2b)
0.34 < Tsum/ft < 0.70 ・・・(3b)
さらに各実施例において、次の条件式のうち1つ以上を満足することがより好ましい。ここで広角端から望遠端へのズーミングにおける第2レンズ群の移動量をM2、第4レンズ群の移動量をM4、第1レンズ群L1を構成する正レンズのうち、d線における屈折率が最も高い正レンズの屈折率をNd1maxとする。また第1レンズ群L1を構成する正レンズのうち、d線における屈折率が最も高い正レンズの焦点距離をfNd1maxとする。さらに第1レンズ群L1の焦点距離をf1、第2レンズ群L2の焦点距離をf2、第2レンズ群L2の広角端における横倍率をβ2w、第2レンズ群L2の望遠端における横倍率をβ2tとする。ここで移動量とは、広角端と望遠端における各レンズ群の光軸上での位置の差であり、移動量の符号は広角端に比べて望遠端で像側に位置するときを正とする。
このとき
−0.150 < M4/M2 < −0.010 ・・・(4)
1.92 < Nd1max ・・・(5)
1.50 < fNd1max/|f1| < 5.00 ・・・(6)
0.50 <|f1|/f2 < 1.20 ・・・(7)
0.30 < |f1|/ft < 0.70 ・・・(8)
3.50 < β2t/β2w < 6.00 ・・・(9)
なる条件式のうち1つ以上を満足するのがよい。
条件式(4)は第2レンズ群L2の光軸方向の移動量M2と第4レンズ群L4の光軸方向の移動量M4の比を規定したものである。条件式(4)の上限値を超えて、第4レンズ群L4の移動量M4が小さくなると、第4レンズ群L4を広角端において第3レンズ群L3近傍に配置するのが難しくなる。その結果、所望の光学性能を得るためにレンズ枚数を増やす必要があるため、好ましくない。また条件式(4)の下限値を超えて、第4レンズ群L4の移動量M4が大きくなると、レンズ全長の増大を招くため、好ましくない。
条件式(5)は第1レンズ群L1を構成する正レンズのうち、d線における屈折率が最も高い正レンズの屈折率を規定したものである。条件式(5)の下限値を超えて屈折率が小さくなると、レンズ面の曲率半径が小さくなり、広角端での像面湾曲、望遠端での球面収差が大きくなる。また、正レンズ成分のコバ厚みを確保しにくくなり光軸上の厚みが大きくなるので、第1レンズ群L1の大型化を招き、撮像装置の小型化を達成できなくなるため、好ましくない。
条件式(6)は第1レンズ群L1を構成する正レンズのうちd線における屈折率が最も高い正レンズの焦点距離と、第1レンズ群L1の焦点距離f1との比を規定したものである。条件式(6)の上限値を超えて第1レンズ群L1の焦点距離f1の絶対値|f1|が小さくなると、上記正レンズの屈折力が弱くなり過ぎ、収差を補正するには第1レンズ群L1内の光路長を長くする必要が生じる。結果として、第1レンズ群L1の肉厚が厚くなり、レンズ全長が増大してしまうため、好ましくない。条件式(6)の下限値を超えて上記正レンズの屈折力が強くなると、第1レンズ群L1における球面収差、コマ収差、非点収差が補正過剰となり、ズーミング時の収差の変動が大きくなって、良好な光学性能を得ることができない。
条件式(7)は第1レンズ群L1の焦点距離f1と第2レンズ群L2の焦点距離f2の比を規定するものである。条件式(7)の上限値を超えて第1レンズ群L1の焦点距離f1の絶対値|f1|が大きくなると、ズーミングに伴う像面変動を補正するために第1レンズ群L1の移動量を増やす必要があり、レンズ全長の増大を招いてしまう。また条件式(7)の下限値を超えて第1レンズ群L1の焦点距離f1の絶対値|f1|が小さくなると、第1レンズ群L1の小型化、広画角化には有利であるが、第1レンズ群L1の屈折力が強くなりすぎ、特にコマ収差の補正が困難になるため好ましくない。
条件式(8)は望遠端における全系の焦点距離ftと第1レンズ群L1の焦点距離f1との比を規定したものである。条件式(8)の上限値を超えて第1レンズ群L1の焦点距離f1の絶対値|f1|が大きくなると、ズーミング時の第1レンズ群L1の移動距離が長くなり、レンズ全長が大型化し、撮像装置の小型化を達成することができなくなる。条件式(8)の下限値を超えて第1レンズ群L1の焦点距離f1の絶対値|f1|が小さくなると、第1レンズ群L1内における負のペッツバール和が大きくなり、像面湾曲が増大し、これを補正するのが困難になってくる。
条件式(9)はズーミングにおける第2レンズ群L2の横倍率の変化を規定したものである。条件式(9)の上限値を超えて第2レンズ群L2の横倍率の変化が大きくなると、第2レンズ群L2の屈折力を一定としたときに、第2レンズ群L2の移動量が増大するため、レンズ全長が増大してしまう。また第2レンズ群L2の移動量を一定としたときには、第2レンズ群L2の屈折力が過度に強まるため、特に望遠端において球面収差およびコマ収差の補正が困難になる。条件式(9)の下限値を超えて第2レンズ群L2の横倍率の変化が小さくなると、所望のズーム比を得るために第3レンズ群L3の横倍率を大きくする必要がある。そのため第3レンズ群L3の移動量が大きくなり、レンズ全長が増大してしまう。
なお、好ましくは条件式(4)〜条件式(9)の数値範囲を次の如く設定するのがよい。
−0.100 < M4/M2 < −0.015 ・・・(4a)
1.94 < Nd1max < 2.40 ・・・(5a)
1.60 < fNd1max/|f1| < 3.50 ・・・(6a)
0.85 <|f1|/f2 < 1.10 ・・・(7a)
0.32 < |f1|/ft < 0.65 ・・・(8a)
3.70 < β2t/β2w < 5.70 ・・・(9a)
また、さらに好ましくは条件式(4)〜条件式(9)の数値範囲を次の如く設定すると、各条件式がもたらす効果を最大限に得られる。
−0.080 < M4/M2 < −0.020 ・・・(4b)
1.98 < Nd1max < 2.35 ・・・(5b)
1.70 < fNd1max/|f1| < 3.00 ・・・(6b)
0.90 <|f1|/f2 < 1.05 ・・・(7b)
0.35 < |f1|/ft < 0.60 ・・・(8b)
3.80 < β2t/β2w < 5.50 ・・・(9b)
各実施例では以上のように各要素を構成することにより、広画角かつ高ズーム比で、さらに全ズーム範囲で軸上色収差、倍率色収差等の諸収差を十分に補正した、小型のズームレンズが得られる。また以上の条件式は任意に複数組み合わせることにより、さらに本発明の効果を高めることができる。
次に各実施例のレンズ構成に関して説明する。各実施例のズームレンズにおいて、物体側から像側へ順に、第1レンズ群L1は負レンズ1枚と正レンズ1枚の2枚で構成されている。第2レンズ群L2は正レンズ、正レンズと負レンズの接合レンズ、正レンズの4枚で構成されている。第3レンズ群L3は負レンズ1枚で構成されている。第4レンズ群L4は正レンズ1枚で構成されている。以上のように各レンズ群を構成することにより、レンズ枚数の削減を図り、小型で、高い光学性能を有したズームレンズが得られる。
本発明の実施例1〜7にそれぞれ対応する数値実施例1〜7を示す。各数値実施例において、iは物体側からの光学面の順序を示す。riは第i番目の光学面(第i面)の曲率半径、diは第i面と第i+1面との間の間隔、ndi、νdiはそれぞれd線に対する第i番目の光学部材の材料の屈折率、アッベ数を示す。
またkを離心率、A4、A6、A8、A10を非球面係数、面頂点を基準にして光軸からの高さhの位置における光軸方向の変位をxとするとき、非球面形状は
x=(h/R)/[1+{1−(1+k)(h/R)1/2]+A4h+A6h+A8h+A10h10
で表される。但しRは近軸曲率半径である。数値実施例において最も像側の2つの面はフィルター、フェースプレート等の光学ブロックの面である。SPは開口絞り(あるいは虹彩絞り)、Gは水晶ローパスフィルターや赤外カットフィルター等のガラスブロックである。IPはCCDセンサやCMOSセンサなどの固体撮像素子(光電変換素子)の感光面が位置する像面である。各数値実施例における上述した条件式との対応を表1に示す。
[数値実施例1]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* -7342.774 0.70 1.85135 40.1 13.99
2* 4.701 2.38 10.83
3 9.817 1.61 2.00272 19.3 11.19
4 20.577 (可変) 10.89
5 ∞ -0.30 4.59
6* 6.018 1.33 1.83441 37.3 4.64
7* -535.355 0.20 4.47
8 8.036 0.98 1.48749 70.2 4.30
9 22.798 0.40 1.92286 20.9 3.98
10 4.649 1.01 3.73
11 -47.756 1.13 1.49700 81.6 3.79
12 -6.296 0.50 3.87
13(絞り) ∞ (可変) 3.73
14 18.641 0.70 1.55332 71.7 5.32
15* 9.415 (可変) 5.42
16 33.595 1.58 1.69350 53.2 8.71
17* -17.415 (可変) 8.80
18 ∞ 0.80 1.51633 64.1 10.00
19 ∞ 0.37 10.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-2.66164e+008 A 4=-1.38925e-004 A 6= 2.20083e-006 A 8=-2.71709e-008 A10= 1.29429e-010

第2面
K =-1.62092e+000 A 4= 8.27763e-004 A 6=-1.18601e-005 A 8= 2.09054e-007 A10=-3.07898e-009

第6面
K =-2.31028e-001 A 4=-2.08573e-004 A 6=-1.22490e-005 A 8= 1.34271e-006 A10=-2.61622e-007

第7面
K = 4.12069e+004 A 4= 4.93781e-004 A 6=-4.15150e-006 A 8=-1.66184e-006 A10= 5.90758e-008

第15面
K = 1.81266e-001 A 4=-1.34082e-005 A 6=-4.33900e-006 A 8=-8.67249e-008 A10= 2.39791e-008

第17面
K =-2.35402e+000 A 4= 2.14005e-004 A 6=-9.57932e-006 A 8= 2.40838e-007 A10=-7.78100e-010

各種データ
ズーム比 4.74
広角 中間 望遠
焦点距離 3.69 10.50 17.48
Fナンバー 2.60 4.14 6.06
画角 41.81 20.25 12.50
像高 3.30 3.88 3.88
レンズ全長 36.54 30.82 36.51
BF 4.48 4.84 4.02

d 4 16.65 3.12 1.00
d13 1.16 7.31 8.99
d15 1.75 3.07 10.01
d17 3.58 3.93 3.11

入射瞳位置 6.58 5.33 5.00
射出瞳位置 -9.48 -28.99 254.34
前側主点位置 8.88 12.07 23.68
後側主点位置 -3.32 -10.13 -17.11

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -9.42 4.69 -0.54 -4.33
2 6 9.29 5.55 -0.07 -4.35
3 14 -35.33 0.70 0.94 0.47
4 16 16.75 1.58 0.62 -0.32

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -5.52
2 3 17.42
3 6 7.14
4 8 24.92
5 9 -6.39
6 11 14.46
7 15 -35.33
8 17 16.75
[数値実施例2]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* 7807.084 0.70 1.85135 40.1 14.05
2* 4.673 2.37 10.93
3 10.081 1.72 2.00272 19.3 11.29
4 21.746 (可変) 10.96
5 ∞ -0.30 5.14
6* 6.040 1.37 1.83441 37.3 5.34
7* -392.818 0.20 5.26
8 8.660 1.10 1.49700 81.5 5.18
9 28.543 0.40 1.92286 20.9 4.94
10 4.683 1.15 4.69
11 -39.858 0.94 1.58313 59.4 4.95
12* -6.785 0.50 5.16
13(絞り) ∞ (可変) 5.35
14 19.510 0.70 1.55332 71.7 6.74
15* 10.124 (可変) 6.74
16 25.156 1.58 1.58313 59.4 8.64
17* -17.162 (可変) 8.71
18 ∞ 0.80 1.51633 64.1 10.00
19 ∞ 0.37 10.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 7.24930e+005 A 4=-1.88665e-004 A 6= 2.73911e-006 A 8=-2.53090e-008 A10= 9.06436e-011

第2面
K =-1.67520e+000 A 4= 8.08558e-004 A 6=-1.57124e-005 A 8= 3.07847e-007 A10=-3.32322e-009

第6面
K =-1.74492e-001 A 4=-2.32209e-004 A 6=-8.18348e-006 A 8= 2.12952e-006 A10=-2.04114e-007

第7面
K = 1.08410e+004 A 4= 5.10371e-004 A 6=-1.13661e-005 A 8= 3.35957e-006 A10=-3.27356e-007

第12面
K = 2.51329e-003 A 4=-1.62065e-004 A 6= 1.08181e-005 A 8=-6.69360e-006 A10= 6.63731e-007

第15面
K = 6.55680e-001 A 4=-1.52420e-004 A 6= 1.25338e-005 A 8=-1.70536e-006 A10= 8.11329e-008

第17面
K = 9.38925e-001 A 4= 4.12324e-004 A 6=-1.82379e-005 A 8= 6.72135e-007 A10=-9.42781e-009

各種データ
ズーム比 4.99

広角 中間 望遠
焦点距離 3.69 10.90 18.40
Fナンバー 2.88 4.47 6.06
画角 41.83 19.57 11.89
像高 3.30 3.88 3.88
レンズ全長 37.17 31.90 38.12
BF 4.39 4.62 4.00

d 4 17.04 3.27 1.00
d13 1.13 7.25 9.35
d15 1.91 4.06 11.07
d17 3.49 3.71 3.10

入射瞳位置 6.58 5.38 5.04
射出瞳位置 -9.58 -33.25 211.41
前側主点位置 8.90 12.74 25.05
後側主点位置 -3.31 -10.53 -18.03

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -9.32 4.79 -0.52 -4.34
2 6 9.42 5.66 -0.09 -4.47
3 14 -39.07 0.70 0.96 0.50
4 16 17.74 1.58 0.60 -0.41

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -5.49
2 3 17.45
3 6 7.14
4 8 24.56
5 9 -6.12
6 11 13.88
7 14 -39.07
8 16 17.74
[数値実施例3]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* -349.186 0.70 1.85135 40.1 13.91
2* 4.610 2.20 10.85
3 9.940 1.65 2.00272 19.3 11.19
4 22.506 (可変) 10.91
5 ∞ -0.30 5.45
6* 6.052 1.32 1.83441 37.3 5.72
7* -459.909 0.20 5.65
8 8.648 1.10 1.49700 81.5 5.53
9 26.607 0.40 1.92286 20.9 5.26
10 4.759 1.23 4.96
11 -50.367 1.00 1.55332 71.7 5.24
12* -6.834 0.50 5.44
13 (絞り) ∞ (可変) 5.62
14 22.181 0.70 1.55332 71.7 7.10
15* 10.223 (可変) 7.09
16 22.546 1.58 1.58313 59.4 9.00
17* -16.900 (可変) 9.03
18 ∞ 0.80 1.51633 64.1 10.00
19 ∞ 0.37 10.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 1.82917e+003 A 4=-1.74088e-004 A 6= 2.86070e-006 A 8=-3.25948e-008 A10= 1.94661e-010

第2面
K =-1.72657e+000 A 4= 8.86009e-004 A 6=-1.68380e-005 A 8= 2.55783e-007 A10=-2.13899e-009

第6面
K =-2.60020e-001 A 4=-1.95054e-004 A 6=-1.11712e-005 A 8= 3.00629e-006 A10=-2.40089e-007

第7面
K =-1.14375e+003 A 4= 4.08192e-004 A 6=-4.09463e-006 A 8= 2.16565e-006 A10=-2.42695e-007

第12面
K =-2.77497e-001 A 4=-1.06955e-004 A 6=-1.56331e-005 A 8= 2.86732e-007 A10= 1.45090e-007

第15面
K = 1.58372e+000 A 4=-2.52075e-004 A 6= 8.16426e-006 A 8=-1.54820e-006 A10= 6.99933e-008

第17面
K = 2.47041e+000 A 4= 4.39509e-004 A 6=-1.64707e-005 A 8= 6.58136e-007 A10=-1.05048e-008

各種データ
ズーム比 5.28

広角 中間 望遠
焦点距離 3.69 11.58 19.50
Fナンバー 2.88 4.47 6.06
画角 41.81 18.50 11.24
像高 3.30 3.88 3.88
レンズ全長 36.72 32.09 39.88
BF 4.48 5.03 4.00

d 4 16.75 2.73 1.14
d13 1.08 8.55 8.85
d15 1.86 3.22 13.34
d17 3.58 4.13 3.10

入射瞳位置 6.49 5.27 5.04
射出瞳位置 -9.58 -35.43 78.36
前側主点位置 8.81 13.10 29.42
後側主点位置 -3.32 -11.20 -19.13

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -9.14 4.54 -0.50 -4.11
2 6 9.37 5.75 0.02 -4.54
3 14 -35.00 0.70 0.85 0.39
4 16 16.81 1.58 0.58 -0.43

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -5.34
2 3 16.66
3 6 7.17
4 8 25.27
5 9 -6.34
6 11 14.17
7 14 -35.00
8 16 16.81
[数値実施例4]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* 1153.289 0.70 1.85135 40.1 13.87
2* 4.688 2.44 10.73
3 10.163 1.40 2.14352 17.8 10.99
4 18.231 (可変) 10.68
5 ∞ -0.30 5.36
6* 6.745 1.82 1.83441 37.3 5.45
7* -631.314 0.20 5.24
8 7.195 0.89 1.49700 81.5 5.06
9 25.253 0.40 1.92286 20.9 4.83
10 4.940 1.02 4.51
11 -26.424 0.91 1.55332 71.7 4.59
12* -6.003 0.50 4.69
13(絞り) ∞ (可変) 4.50
14 31.422 0.70 1.48749 70.2 5.37
15 11.445 (可変) 5.38
16 19.056 1.58 1.58313 59.4 8.64
17* -27.458 (可変) 8.62
18 ∞ 0.80 1.51633 64.1 10.00
19 ∞ 0.15 10.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 2.08496e+004 A 4=-1.36872e-004 A 6= 3.58016e-006 A 8=-5.57912e-008 A10= 2.37919e-010

第2面
K =-1.74447e+000 A 4= 9.63363e-004 A 6=-1.28242e-005 A 8= 3.11214e-007 A10=-6.95945e-009

第6面
K =-2.52276e-001 A 4=-2.24130e-004 A 6=-1.53251e-005 A 8= 1.94828e-006 A10=-2.43788e-007

第7面
K = 2.62215e+004 A 4= 4.53235e-004 A 6=-6.79749e-006 A 8= 9.66736e-007 A10=-2.65055e-007

第12面
K = 1.26999e-001 A 4=-9.26091e-005 A 6=-3.15778e-005 A 8= 1.44876e-006 A10=-1.26044e-007

第17面
K = 1.24912e+001 A 4= 3.41144e-004 A 6=-1.25519e-005 A 8= 6.48852e-007 A10=-1.20994e-008

各種データ
ズーム比 5.65

広角 中間 望遠
焦点距離 3.69 12.04 20.85
Fナンバー 2.88 4.48 6.08
画角 41.81 17.84 10.53
像高 3.30 3.88 3.88
レンズ全長 36.81 32.16 40.01
BF 4.90 5.13 3.78

d 4 16.64 2.37 0.60
d13 0.87 8.92 10.26
d15 1.89 3.22 12.85
d17 4.22 4.45 3.10

入射瞳位置 6.44 5.09 4.80
射出瞳位置 -9.73 -30.98 210.11
前側主点位置 8.76 12.48 27.72
後側主点位置 -3.54 -11.89 -20.70

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -9.11 4.54 -0.46 -4.13
2 6 9.30 5.74 0.19 -4.16
3 14 -37.36 0.70 0.75 0.27
4 16 19.53 1.58 0.41 -0.60

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -5.53
2 3 18.38
3 6 8.01
4 8 19.92
5 9 -6.72
6 11 13.82
7 14 -37.36
8 16 19.53
[数値実施例5]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* -1009.011 0.70 1.85135 40.1 13.47
2* 4.613 2.28 10.59
3 10.086 1.40 2.14352 17.8 10.86
4 18.318 (可変) 10.55
5 ∞ -0.30 5.77
6* 6.727 1.82 1.83441 37.3 5.92
7* -598.304 0.20 5.72
8 7.165 0.89 1.49700 81.5 5.51
9 24.074 0.40 1.92286 20.9 5.29
10 4.957 1.13 4.92
11 -26.844 0.96 1.55332 71.7 5.01
12* -5.990 0.50 5.12
13(絞り) ∞ (可変) 4.90
14 33.937 0.70 1.48749 70.2 5.55
15 11.087 (可変) 5.53
16 19.516 1.58 1.58313 59.4 8.63
17* -28.181 (可変) 8.62
18 ∞ 0.80 1.51633 64.1 10.00
19 ∞ 0.15 10.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 2.08496e+004 A 4=-1.48263e-004 A 6= 3.38776e-006 A 8=-5.78204e-008 A10= 3.03175e-010

第2面
K =-1.72158e+000 A 4= 9.21392e-004 A 6=-1.50267e-005 A 8= 3.16069e-007 A10=-7.24765e-009

第6面
K =-2.63330e-001 A 4=-2.31390e-004 A 6=-1.43472e-005 A 8= 1.90977e-006 A10=-2.43012e-007

第7面
K = 2.62215e+004 A 4= 4.46263e-004 A 6=-6.27347e-006 A 8= 1.18370e-006 A10=-2.65060e-007

第12面
K = 1.03660e-001 A 4=-1.00949e-004 A 6=-2.14546e-005 A 8= 4.67602e-007 A10=-1.22743e-007

第17面
K = 1.28187e+001 A 4= 3.17859e-004 A 6=-1.23295e-005 A 8= 6.23264e-007 A10=-1.10328e-008

各種データ
ズーム比 6.12

広角 中間 望遠
焦点距離 3.69 12.68 22.60
Fナンバー 2.88 4.48 6.08
画角 41.80 16.99 9.73
像高 3.30 3.88 3.88
レンズ全長 36.66 32.85 41.47
BF 4.98 5.18 3.76

d 4 16.49 2.30 0.54
d13 0.85 9.43 11.78
d15 1.81 3.42 12.87
d17 4.31 4.50 3.08

入射瞳位置 6.34 5.07 4.80
射出瞳位置 -9.64 -32.19 199.98
前側主点位置 8.64 12.78 29.95
後側主点位置 -3.54 -12.53 -22.45

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -8.78 4.38 -0.38 -3.85
2 6 9.20 5.90 0.35 -4.24
3 14 -34.12 0.70 0.71 0.23
4 16 20.02 1.58 0.41 -0.60

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -5.39
2 3 18.00
3 6 7.98
4 8 20.17
5 9 -6.83
6 11 13.71
7 14 -34.12
8 16 20.02
[数値実施例6]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* -1015.039 0.70 1.85135 40.1 13.59
2* 4.629 1.92 11.02
3 9.889 1.40 2.14352 17.8 11.26
4 18.478 (可変) 11.00
5 ∞ -0.30 5.98
6* 6.700 1.82 1.83441 37.3 6.16
7* -626.225 0.20 5.99
8 7.125 0.89 1.49700 81.5 5.77
9 22.737 0.40 1.92286 20.9 5.55
10 4.980 1.20 5.15
11 -27.503 1.06 1.55332 71.7 5.25
12* -5.989 0.50 5.39
13(絞り) ∞ (可変) 5.14
14 39.108 0.70 1.48749 70.2 5.60
15 10.540 (可変) 5.58
16 20.962 1.58 1.58313 59.4 8.42
17* -32.147 (可変) 8.42
18 ∞ 0.80 1.51633 64.1 10.00
19 ∞ 0.15 10.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 2.08496e+004 A 4=-2.05393e-004 A 6= 4.17290e-006 A 8=-5.54194e-008 A10= 4.67122e-011

第2面
K =-1.68876e+000 A 4= 8.09243e-004 A 6=-1.63884e-005 A 8= 3.25982e-007 A10=-6.99092e-009

第6面
K =-2.78645e-001 A 4=-2.45568e-004 A 6=-1.28484e-005 A 8= 1.89186e-006 A10=-2.43697e-007

第7面
K = 2.62215e+004 A 4= 4.44292e-004 A 6=-7.14736e-006 A 8= 1.35959e-006 A10=-2.64464e-007

第12面
K = 1.06035e-001 A 4=-1.55777e-004 A 6=-1.73352e-005 A 8= 2.91267e-007 A10=-1.21241e-007

第17面
K = 1.25668e+001 A 4= 3.01186e-004 A 6=-1.29691e-005 A 8= 5.37167e-007 A10=-8.76865e-009

各種データ
ズーム比 6.64

広角 中間 望遠
焦点距離 3.69 13.50 24.50
Fナンバー 2.88 4.48 6.08
画角 41.81 16.01 8.99
像高 3.30 3.88 3.88
レンズ全長 37.54 32.70 41.29
BF 4.97 5.19 3.77

d 4 17.73 2.43 0.55
d13 0.83 9.61 13.02
d15 1.68 3.13 11.61
d17 4.29 4.52 3.09

入射瞳位置 6.56 5.23 4.94
射出瞳位置 -9.32 -27.61 -593.32
前側主点位置 8.81 12.17 28.43
後側主点位置 -3.54 -13.35 -24.35

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -8.84 4.02 -0.26 -3.30
2 6 9.07 6.07 0.52 -4.32
3 14 -29.84 0.70 0.65 0.18
4 16 22.00 1.58 0.40 -0.61

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -5.41
2 3 17.12
3 6 7.95
4 8 20.49
5 9 -6.99
6 11 13.60
7 14 -29.84
8 16 22.00
[数値実施例7]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* 1410.574 0.70 1.85135 40.1 15.18
2* 4.550 2.47 11.58
3 10.222 1.40 2.14352 17.8 11.79
4 18.280 (可変) 11.53
5 ∞ -0.30 4.89
6* 6.747 1.82 1.83441 37.3 4.94
7* -742.861 0.20 4.75
8 7.177 0.89 1.49700 81.5 4.61
9 24.357 0.40 1.92286 20.9 4.38
10 4.941 1.02 4.13
11 -27.497 1.04 1.55332 71.7 4.22
12* -5.890 0.50 4.35
13(絞り) ∞ (可変) 4.18
14 25.480 0.70 1.48749 70.2 5.30
15 11.353 (可変) 5.31
16 19.674 1.58 1.58313 59.4 8.70
17* -24.556 (可変) 8.70
18 ∞ 0.80 1.51633 64.1 10.00
19 ∞ 0.30 10.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 2.70449e+004 A 4=-1.29136e-004 A 6= 3.58661e-006 A 8=-5.50118e-008 A10= 2.35504e-010

第2面
K =-1.73888e+000 A 4= 9.66331e-004 A 6=-1.23088e-005 A 8= 3.04529e-007 A10=-6.98689e-009

第6面
K =-3.07844e-001 A 4=-2.47442e-004 A 6=-1.56660e-005 A 8= 2.11722e-006 A10=-2.44666e-007

第7面
K = 2.38260e+004 A 4= 4.60256e-004 A 6=-8.77407e-006 A 8= 1.21923e-006 A10=-2.78154e-007

第12面
K = 1.53751e-001 A 4=-1.05950e-004 A 6=-3.53891e-005 A 8= 1.93720e-006 A10=-1.32949e-007

第17面
K = 1.24583e+001 A 4= 3.85588e-004 A 6=-1.35466e-005 A 8= 6.68126e-007 A10=-9.48034e-009

各種データ
ズーム比 5.69

広角 中間 望遠
焦点距離 3.31 10.89 18.83
Fナンバー 2.88 4.48 6.08
画角 44.90 19.59 11.63
像高 3.30 3.88 3.88
レンズ全長 36.38 31.77 39.43
BF 5.05 5.27 4.18

d 4 16.71 2.52 0.59
d13 0.37 7.63 9.41
d15 1.57 3.68 12.58
d17 4.23 4.44 3.35

入射瞳位置 6.24 5.02 4.73
射出瞳位置 -8.65 -30.76 199.62
前側主点位置 8.33 12.09 25.34
後側主点位置 -3.01 -10.59 -18.53

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -8.66 4.57 -0.42 -4.12
2 6 9.17 5.87 0.37 -4.15
3 14 -42.70 0.70 0.86 0.38
4 16 18.98 1.58 0.45 -0.56

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -5.36
2 3 18.56
3 6 8.02
4 8 20.13
5 9 -6.78
6 11 13.32
7 14 -42.70
8 16 18.98
Figure 2014026080
本発明の撮像装置は、上記のいずれかのズームレンズとともに、歪曲収差と倍率色収差のどちらか、もしくは両方を電気的に補正する回路を有していても良い。このようにズームレンズの歪曲収差等を許容することができる構成にすれば、ズームレンズ全体のレンズ枚数を少なくし、小型化が容易になる。また倍率色収差を電気的に補正することにより、撮影した画像の色にじみを軽減し、解像力の向上を図ることが容易になる。
次に本発明のズームレンズを撮影光学系として用いたデジタルスチルカメラの実施例について図15を用いて説明する。図15において、20はカメラ本体、21は実施例1〜7で説明したいずれかのズームレンズによって構成された撮影光学系である。22はカメラ本体に内蔵され、撮影光学系21によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。23は固体撮像素子22によって光電変換された被写体像に対応する情報を記憶するメモリである。24は液晶ディスプレイパネル等によって構成され、固体撮像素子22上に形成された被写体像を観察するためのファインダである。このように本発明のズームレンズをデジタルスチルカメラ等の撮像装置に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮像装置が実現できる。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
SP 開口絞り
FS フレアカット絞り
G フェースプレートやローパスフィルター等のガラスブロック
IP 像面
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面
ω 半画角
Fno Fナンバー

Claims (11)

  1. 物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、
    広角端に比べて望遠端において、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が小さくなり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が大きくなり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が大きくなるように、ズーミングに際して各レンズ群が移動し、
    前記第3レンズ群の焦点距離をf3、前記第4レンズ群の焦点距離をf4、広角端における全系の焦点距離をfw、望遠端における全系の焦点距離をft、各レンズ群の光軸上の厚さの和をTsumとしたとき、
    6.50 < |f3|/fw < 35.00
    0.78 < f4/ft < 5.00
    0.30 < Tsum/ft < 0.73
    なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 広角端から望遠端へのズーミングにおける前記第2レンズ群の移動量をM2、前記第4レンズ群の移動量をM4としたとき、
    −0.150 < M4/M2 < −0.010
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第1レンズ群を構成する正レンズのうち、d線における屈折率が最も高い正レンズの屈折率をNd1maxとしたとき、
    1.92 < Nd1max
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第1レンズ群を構成する正レンズのうち、d線における屈折率が最も高い正レンズの焦点距離をfNd1max、前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、
    1.50 < fNd1max/|f1| < 5.00
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、
    0.50 < |f1|/f2 < 1.20
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、
    0.30 < |f1|/ft < 0.70
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第2レンズ群の広角端における横倍率をβ2w、前記第2レンズ群の望遠端における横倍率をβ2tとしたとき、
    3.50 < β2t/β2w < 6.00
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第1レンズ群は少なくとも1枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、前記第4レンズ群が物体側に移動することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 前記第2レンズ群または前記第3レンズ群を、光軸に対して垂直方向の成分を持つ方向に移動させることにより、ズームレンズの結像位置を光軸に対して垂直方向に変化させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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