JP2014025959A - 密着露光装置のマスク保持機構 - Google Patents

密着露光装置のマスク保持機構 Download PDF

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利之 相原
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Abstract

【課題】マスク全面をマスク保持枠に吸着させる際に、マスクが破損しない密着露光装置のマスク保持機構を提供する。
【解決手段】被露光材としての基板Wを保持可能なワークステージ1と、基板Wに密着して対向配置されたマスクMを保持可能なマスク保持枠8と、基板Wに対してパターン露光用の光をマスクMを介して照射する照射手段3と、を備える密着露光装置PEであって、マスク保持枠8の内周縁に備えた複数の真空吸引溝21と、真空吸引溝21を取り囲むように備えた密封部材22と、を備え、密封部材22と弾性係数が異なる弾性部材23を、密封部材22に隣接配設させ、マスクM全面がマスク保持枠8に吸着することを特徴とする密着露光装置PEのマスク保持機構4。
【選択図】図2

Description

この発明は、被露光部材と、マスク保持枠にマスクを吸着保持されたマスクとを密着して、マスクのパターンを露光する露光装置のマスク保持機構に関する。
従来、液晶ディスプレイ装置やプラズマディスプレイ装置等のフラットパネルディスプレイ装置のカラーフィルタ等を製造する密着露光装置では、マスクをマスク保持枠で保持すると共に基板をワークステージで保持して両者を密着して対向配置した後、マスク側から基板にパターン露光用の光を照射することにより、マスクに描かれた複数のマスクパターンを基板上に露光転写する。該マスク保持枠には、密封部材が備えられている。そして、ロボットアーム等の搬送装置によって、マスク保持枠にマスクを当接させたとき、真空圧によりマスクを含むマスク保持枠間が密閉されるようにマスク全面がマスク保持枠に吸着するようになっている。しかし、マスク全面がマスク保持枠に吸着するためには、マスクの硬さにより決定される。マスクの硬さを決定するため、マスクの材料の選定、マスク保持枠の構造の設計が非常に難しい。このため、マスク全面をマスク保持枠に吸着する手段として、特許文献1のような考案が為されている。
特許文献1に記載の密着露光装置の保持方法では、マスクの中央部と被露光部材との隙間が小さくなるようにマスク保持枠を弾性変形した後、マスクと被露光部材との間の隙間を真空吸引することにより、排気速度を上げても互いのマスクの接触が中央部から始まり、マスク全面をマスク保持枠に密着させている。
特開平11−109645号公報
ところで、特許文献1に記載の密着露光装置のマスク保持方法では、マスクをマスク保持枠に吸着させる際に、密封部材がマスク保持枠に当接する。そのため、マスクによる押付力によって密封部材が潰れるので、マスク全面と、マスク保持枠と、の隙間を維持することができず、マスクが破損するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、マスクの材料の選定またはマスク保持枠の構造の設計をせずに、マスク全面をマスク保持枠に吸着させる際に、マスクが破損しない密着露光装置のマスク保持機構を提供するものである。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 被露光材としての基板を保持可能なワークステージと、前記基板に密着して対向配置されたマスクを保持可能なマスク保持枠と、前記基板に対してパターン露光用の光を前記マスクを介して照射する照射手段と、を備える密着露光装置であって、
前記マスク保持枠の内周縁に備えた複数の真空吸引溝と、前記真空吸引溝を取り囲むように備えた密封部材と、
を備え、
前記密封部材と弾性係数が異なる弾性部材を、前記密封部材に隣接配設させ、前記マスク全面が前記マスク保持枠に吸着することを特徴とする密着露光装置のマスク保持機構。
(2)前記弾性部材が、前記密封部材よりも弾性係数が低いことを特徴とする(1)に記載の密着露光装置のマスク保持機構。
(3)前記弾性部材が、前記密封部材を囲むように隣接配設することを特徴とする(1)、又は、(2)に記載の密着露光装置のマスク保持機構。
(4)前記密封部材が、前記弾性部材を囲むように隣接配設することを特徴とする(1)、又は、(2)に記載の密着露光装置のマスク保持機構。
本発明の密着露光装置のマスク保持機構によれば、密封部材と弾性係数が異なる弾性部材を密封部材に隣接配設させて、マスク全面がマスク保持枠に吸着する。このため、マスクをとマスク保持枠に吸着する際に、マスク全面と、マスク保持枠と、の隙間を維持することができるので、マスクが破損しない。
本発明の実施形態に係る密着露光装置を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るマスク保持機構を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るマスク保持機構を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るマスク保持機構の変形例を示す図である。
以下、本発明の密着露光装置のマスク保持機構について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1において、ベース1は定盤G上に載置されている。ベース1上には、マスクステージ3設置されている。マスクステージ3は、下端がベース1の縁に固定された脚部3aと、脚部3aの上端に取り付けられた矩形枠状の天板3bとからなる。
ベース1の上面には、4本のガイドレール5が平行に且つ図1で左右方向(X軸方向)に延在するように配置されている。各ガイドレール5に沿って、スライダ6が移動自在に設けられている。スライダ6は、X軸ステージ7の下面に取り付けられている。ベース1とX軸ステージ7との間には、X軸リニアモータ(不図示)が設けられ、ベース1に対してX軸ステージ7をX軸方向に駆動可能となっている。
X軸ステージ7の上面には、4本のガイドレール9が平行に且つ図1で紙面垂直方向(Y軸方向)に延在するように配置されている。各ガイドレール9に沿って、スライダ10が移動自在に設けられている。スライダ10は、基板支持部11の下面に取り付けられている。X軸ステージ7とワーク支持部11との間には、Y軸リニアモータ12が設けられ、X軸ステージ7に対してワーク支持部11をY軸方向に駆動可能となっている。ワーク支持部11は、ワーク(基板)Wを支持するワークステージ11aと、ワークステージ11aを図1で上下方向(Z軸方向)及び傾き方向に駆動するZ軸駆動部11bとを有する。
本露光装置の露光動作について説明する。図1において、露光時には、ワークステージ11aに載置したワークWを、マスクMに密着して対向配置した状態で、不図示の光源からのパターン露光用の光を、図1で上方よりマスクMに向けて照射することにより、マスクMのパターンをワークW上に露光転写する。
天板3bの中央には矩形開口が形成され、その周囲にマスクMの周囲を吸着保持したマスク保持機構4が取り付けられている。又、天板3bには、測定装置20が取り付けられている。
図2、図3及び図4に示すように、マスク保持機構4は、マスクMを保持するマスク保持枠8と、不図示の真空吸源と連通するマス保持枠8の内周縁に沿って備えた真空吸引溝21と、真空吸引溝21を取り囲むように備えられた密封部材22と、密封部材22をマスク保持枠5に嵌合させる溝24からなる。
マスクMをマスク保持機構4に接近させたとき、マスク保持枠8の真空吸引溝21は、マスクMをマスク保持枠8に吸着する際に真空吸引されるようになっている。このとき、密封部材22がマスクMに当接してひずみ、マスクMがマスク保持枠8に吸着されるようになっている。
また、図3に示すように、マスク保持枠8の真空吸引溝21がマスクMをマスク保持枠8に真空吸着する際に、密封部材22が潰れるので、マスクM全面と、マスク保持枠8と、の隙間を維持することができず、マスクMが破損するおそれがある。
このようなマスクの破損を回避するためには、密封部材22がマスクMへ当接する際に、密封部材22に発生する押付力に耐えられるようにすることが必要である。そこで、弾性部材23が密封部材22を囲むように隣接配設している。
マスクM全面がマスク保持枠8に真空吸着する際に、弾性部材23の弾性係数が密封部材22の弾性係数より低い方が、マスクMがマスク保持枠8に当接しても、マスクMが密封部材22に与える押付力を弾性部材23によって緩衝されるため、密封部材22は破損するおそれはない。
また、図4に示すように、本実施形態の変形例として、密封部材22が弾性部材23を囲むように隣接配設しても、マスクM全面がマスク保持枠8に真空吸着する際に、弾性部材23の弾性係数が密封部材22の弾性係数より低い方が、マスクMがマスク保持枠8に当接しても、マスクMが密封部材22に与える押付力を弾性部材23によって緩衝されるため、密封部材22は破損するおそれはない。
本実施形態の密封部材22は、Oリングと、パッキンと、メカニカルシールと、が挙げ。られる。また、本実施形態の弾性部材23も、Oリングと、パッキンと、メカニカルシールが挙げられる。密封部材22と、弾性部材23と、の組み合わせは自由である
さらに、本実施形態では、図2及び図3に示すように、マスク保持枠8に、真空吸引溝21と、密封部材22と、弾性部材23と、が8カ所に備えられている。しかし、これに限らず、真空吸引溝21と、密封部材22と、弾性部材23と、がマスク保持枠8に左右対称に備えられていれば、マスクMとマスク保持枠8の間の圧力の均衡になるため、密封部材22は破損するおそれはない。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
1 ワークステージ
2 マスクステージ
3 照明光学系(照射手段)
4 マスク保持機構
8 マスク保持枠
21 真空吸引溝
22 密封部材
23 弾性部材
M マスク
P マスクパターン
PE 密着露光装置
W ガラス基板(被露光材)

Claims (4)

  1. 被露光材としての基板を保持可能なワークステージと、前記基板に密着して対向配置されたマスクを保持可能なマスク保持枠と、前記基板に対してパターン露光用の光を前記マスクを介して照射する照射手段と、を備える密着露光装置であって、
    前記マスク保持枠の内周縁に備えた複数の真空吸引溝と、前記真空吸引溝を取り囲むように備えた密封部材と、
    を備え、
    前記密封部材と弾性係数が異なる弾性部材を、前記密封部材に隣接配設させ、前記マスク全面が前記マスク保持枠に吸着することを特徴とする密着露光装置のマスク保持機構。
  2. 前記弾性部材が、前記密封部材よりも弾性係数が低いことを特徴とする請求項1に記載の密着露光装置のマスク保持機構。
  3. 前記弾性部材が、前記密封部材を囲むように隣接配設することを特徴とする請求項1、又は、請求項2に記載の密着露光装置のマスク保持機構。
  4. 前記密封部材が、前記弾性部材を囲むように隣接配設することを特徴とする請求項1、又は、請求項2に記載の密着露光装置のマスク保持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017158943A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 コニカミノルタ株式会社 パターニング装置及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
WO2023283930A1 (zh) * 2021-07-13 2023-01-19 长鑫存储技术有限公司 一种光罩及光罩固定装置

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