JP2014025420A - ポンプ装置 - Google Patents

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Takahiro Kobayashi
孝弘 小林
Yudai Hoshi
悠大 星
Katsutoshi Fujita
克俊 藤田
Daisuke Shiiya
大介 椎谷
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Abstract

【課題】安価で耐食性に優れ長寿命でかつ、雨水の浸入を防いだ渦流れ形ポンプ装置を得る。
【解決手段】 水を吸い込む吸込口と、水を吐き出す吐出口と、前記吸込口から前記吐出口に水を移動させるポンプ部と、該ポンプ部を回転駆動させる電動機と、前記ポンプ部および前記電動機を覆うポンプカバーと、天面及び複数の側面を有し、該天面に前記ポンプカバーが載置されるポンプベースと、を備えたポンプ装置であって、前記電動機は冷却風入口を前記ポンプベースの第一の側面側に向けて前記ポンプベースに載置され、前記ポンプベースの天面の第一の側面側には、前記ポンプカバー内に位置するように第一の吸気口が設けられるとともに、前記ポンプベースの第二の側面には、第二の吸気口が設けられ、前記電動機の前記冷却風入口には、前記第二の吸気口と前記第一の吸気口を介した冷却風が供給されるポンプ装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポンプ装置に係り、更に詳細はポンプベースの合成樹脂化に関するものである。
従来のポンプ装置(ポンプユニット)として特許文献1に示すものがある。特許文献1の段落0011では「このユニットベース10には、モータ2の冷却風入口3側の側面及び頂面に、それぞれ1個の第1の吸気孔11及び第2の吸気孔12が形成されている。」と説明されており、また、段落0014では「ポンプ1の運転中は、モータ2の図示しない冷却ファンにより冷却風入口3から冷却風出口4に向う冷却風が誘引され、外気は矢印Aで示すように、吸気孔11からユニットベース10内に入り、直角に曲げられて吸気孔12から冷却風入口3に入り、モータ2を冷却する。」と説明されている。そして、このような構成により、同文献の段落0016で説明される「(1)外気の吸気孔がユニットベースの側面に設けられ上方に流れるように構成したので、雨水が頂面の吸気孔からユニットカバー内に侵入しない。(2)したがって、モータの絶縁を良好に維持でき、寿命を延ばすことができる。」という効果を得ることができる。
特開平9−72282号公報
特許文献1のポンプ装置(ポンプユニット)では、モータ(電動機)の冷却風入口側のユニットベース(ポンプベース)側面に第1の吸気孔を形成し、また、モータの冷却風入口側のユニットベース頂面に第2の吸気孔を形成している。このように、ユニットベース側面の吸気孔の位置と頂面の吸気孔の位置が近い場合、例えば暴風雨のときに地面に落ちた雨水が跳ね返り、ユニットカバー(ポンプカバー)内に浸入し、モータ等が絶縁劣化する可能性があった。
上記課題は、水を吸い込む吸込口と、水を吐き出す吐出口と、前記吸込口から前記吐出口に水を移動させるポンプ部と、該ポンプ部を回転駆動させる電動機と、前記ポンプ部および前記電動機を覆うポンプカバーと、天面及び複数の側面を有し、該天面に前記ポンプカバーが載置されるポンプベースと、を備えたポンプ装置であって、前記電動機は冷却風入口を前記ポンプベースの第一の側面側に向けて前記ポンプベースに載置され、前記ポンプベースの天面の第一の側面側には、前記ポンプカバー内に位置するように第一の吸気口が設けられるとともに、前記ポンプベースの第二の側面には、第二の吸気口が設けられ、前記電動機の前記冷却風入口には、前記第二の吸気口と前記第一の吸気口を介した冷却風が供給されるポンプ装置によって改善される。
本発明によると、ポンプ装置のポンプカバー内および電動機内への雨水の浸入をより確実に防止することができる。
実施例2のポンプ装置の平面、左側面、背面図である。 実施例1のポンプ装置の正面図、平面図である。 実施例1のポンプ装置の制御ブロック図である。 実施例3のポンプ装置の平面、縦断面図、背面図である。 実施例1の従来例のポンプ装置の平面、左側面、背面図である。
以下、本発明を図面に基づき詳述する。
まず、本発明の実施例1のポンプ装置1の概要について、図2と図3を用いて説明する。なお、図2、図3は本実施例の構成の概要を説明する図であるため、本実施例の構成の一部を省略している。
図2(a)は、ポンプ装置1を正面から見た図であり、ポンプカバー29を透過して示したものである。また、図2(b)は、ポンプ装置1を上方から見た図であり、ポンプカバー29を取り外したものである。
図2に示すように、ポンプ装置1は、上方に凸になるように形成された合成樹脂材のポンプベース20を備えており、この上に、圧力を保持するための圧力タンク23と、電動機24と、電動機24の回転数を制御する制御基板25と、ポンプ装置1を制御する際に発生する高調波を抑制する高調波抑制コイル27と、電動機24によって回転駆動されるポンプ部30と、ポンプ装置1の吐出圧力値を表示するとともに運転圧力等の設定を操作する表示操作基板26と、ポンプ装置1の圧力を検出する圧力センサ28と、分離室34が固定され、それらをポンプカバー29で覆う構造である。
ポンプ部30は、羽根車31と、羽根車31を回転自在に内蔵するケーシング32と、ケーシング32の開口を閉じるケーシングカバー33で構成される。電動機24の回転軸は、ポンプ部30内の羽根車31の回転軸に連結されており、電動機24が駆動することによって、羽根車31が回転する。なお、ここでは、ポンプ部の一例として、ケーシング32にケーシング吸込口32aとケーシング吐出口32bを有するウェスコポンプを示すが、他のポンプを用いても良い。
ポンプベース20に固定された吸込フランジ36から吸込まれた水は、吸込管35、逆止弁37、ケーシング吸込口32a、羽根車31、ケーシング吐出口32b、分離室34、吐出管A21、吐出フランジ38を経てポンプ装置1の外部に吐き出される。なお、吐出管A21は分岐しており、分岐の一つは圧力タンク23に接続され、分岐の一つは吐出管B22を介して圧力センサ28に接続されている。また、分離室34の上部には、ねじ込み式の呼び水給水用栓39が備えられ、これを外して呼び水を給水する。
ポンプ装置1の運転は電動機24を運転することにより行われる。まず、自吸運転が行われ、自吸運転が終了してから揚水運転に移行する。自吸運転では、ケーシング吐出口32bから分離室34内の呼び水が還流して、空気が排出され、ポンプ部30のケーシング吸込口32aから上流側の空気が徐々に抜けて水が満たされて行く。そして、水が全部に満たされると、自吸運転が終了し、揚水運転に移行する。揚水運転では、吸い上げられた水が吐出フランジ38を介して吐出配管から送り出されるのである。揚水運転で、吐出配管につながる流路が閉じられると、吐出配管から下流側の圧力が上がる。通常は、この圧力を圧力センサ28が検知して電動機24の運転が止まる。
次に、図3を用いて、本実施例のポンプ装置1の制御ブロック図を説明する。
制御基板25に搭載される制御部40は、圧力センサ28で検出される圧力と、表示操作基板26の操作ボタンから入力される信号と、電流センサ43で検出される電流と、ホールIC45で検出される位置情報とに基づいて電動機24の回転数を制御するとともに、所望の情報が表示操作基板26の表示部に表示されるように制御するものであり、マイクロコンピュータ41と、電動機24を駆動する駆動回路42と、電動機24に流れる電流を検出する電流センサ43の検出結果をマイクロコンピュータ41に入力する電流検出回路44を含んでいる。
各々の入力に基づく制御を詳細に説明する。
圧力センサ28は吐出側の圧力を検出するセンサであり、検出結果は電気信号として制御部40へ入力され、制御部40は、圧力変化に応じて自動的に駆動回路42を介して電動機24の回転速度を変化させ、吐出圧力を所定の圧力に制御する。
電流検出回路44は、電流センサ43で検出した電動機24に流れる電流を検出し、検出結果は電気信号として制御部40へ入力される。制御部40はこの電流を監視し、所定の電流値以上となると電動機24を保護するため電動機24の回転速度を抑える。
ホールIC45は、電動機24の回転子の位置検出に用いられ、制御部40が単位時間当たりの出力信号のエッジをカウントすることにより、回転速度が得られる。制御部40は最適な回転速度となるよう駆動回路42を介し、電動機24を制御する。
表示操作基板26は、表示手段であるLEDと操作手段であるボタンが一体化した形態となっており、制御部40からの信号に応じて、ポンプ装置1へ印加されている圧力などの状態を表示する。また、操作手段であるボタンを押すことにより制御部40へ入力される信号レベルが変化し、制御部40はボタンの状態を検知し、運転状態の設定や変更などが行われる。
次に、本発明の解決手段に係る本実施例のポンプ装置1の構造について、図5を用い説明する。
図5(a)は、ポンプカバー29を外したポンプ装置1を上方から見た平面図である。図5(b)は、ポンプカバー29を外したポンプ装置1を側面から見た平面図である。図5(c)は、ポンプカバー29を外したポンプ装置1を背面から見た平面図である。
図5に示すように、電動機24は冷却風入口10を備えており、冷却風入口10の内側に設けた図示しない冷却ファンが回転することで、冷却風入口10からポンプ部30に向う冷却風が誘引され、電動機24および制御基板25を冷却する。ポンプベース20の2側面には吸気口A11、吸気口B12が形成されており、また、ポンプベース20の天面のうち電動機の冷却風入口側には、ポンプカバー内に位置するように吸気口C13が形成されている。外気は、図5(a)(c)の矢印W1、W2で示すように、吸気口A11、吸気口B12からポンプベース20内に入り、図5(a)(b)の矢印Xで示すように、吸気口C13へ向い、図5(b)(c)の矢印Yで示すように、上方向に立ち上がり、電動機24の冷却風入口10に入る。このように吸気口A11と吸気口B12を吸気口C13の距離を離すことにより、雨水の浸入は防止される。
また、図5(d)は図5(b)で示した吸気口C13の拡大図である。本実施例では、吸気口C13の開口面積を、電動機24の冷却風入口10の断面積以下とした。このように構成したのは、吸気口C13の開口面積を小さくすることで、外気の取り込み量が減り、雨水の侵入を防ぐ効果を得ることができるからである。
以上で説明した本実施例のポンプ装置によれば、ポンプカバー内への雨水の浸入を従来の構成よりも簡易な構成で効率的に抑制することができる。
次に図1を用いて実施例2のポンプ装置2を説明する。実施例1と共通する構成については説明を省略することとする。
図1(a)は、ポンプカバー29を外したポンプ装置2を上方から見た平面図である。図1(b)は、ポンプカバー29を外したポンプ装置2を側面から見た平面図である。図1(c)は、ポンプカバー29を外したポンプ装置2を背面から見た平面図である。
図1(d)は図1(b)で示した吸気口C13の拡大図である。本実施例では、ポンプベース20のポンプ部30側に立ち上がり部15と覆い部16から成る防滴用板14を形成した。ここでは、立ち上がり部15の高さ18を、吸気口C13の開口幅17以上の高さとするとともに、覆い部16の長さを吸気口C13の開口幅17以上の長さとした。このように防滴用板14を構成することで、防滴用板14前面の開口面積を大きくし、冷却風の流れを阻害しないようにしつつ、覆い部16によって、冷却風に雨水が混入した場合であっても、電動機24の冷却風入口10方向に吐き出される雨水を抑制できるからである。
以上で説明した本実施例のポンプ装置によれば、ポンプカバー内への雨水の浸入を実施例1の構成よりも効率的に抑制することができる。
次に図4を用いて実施例3のポンプ装置3を説明する。実施例2と共通する構成については説明を省略することとする。
図4(a)は、ポンプカバー29を外したポンプ装置3を上方から見た平面図である。図4(b)は、ポンプカバー29を外したポンプ装置3を正面から見た平面図である。図4(c)は、ポンプカバー29を外したポンプ装置3を背面から見た平面図である。
図4は、図1の吸気口A11、吸気口B12に加え、正面側開口の吸気口D50を組み合わせた実施例である。開口数を増やすことにより、電動機24と制御基板25の更なる冷却が可能である。吸気口D50からの外気は矢印Zで示すようにポンプベース20内に入り、矢印Yで上方向に立ち上がり、電動機24の冷却風入口10に入る。このように吸気口D50と吸気口C13の距離を離すことにより、雨水の浸入は防止される。
以上で説明した本実施例のポンプ装置によれば、実施例1の構成よりも冷却ファンへ冷却風の供給を多くすることができ、効率的な冷却を行なうことができる。
1 ポンプ装置、10 冷却風入口、11 吸気口A、12 吸気口B、13 吸気口C、14 防滴用板、15 立ち上がり部、16 覆い部、17 開口幅、20 ポンプベース、23 圧力タンク、24 電動機、25 制御基板、26 表示操作基板、28 圧力センサ、29 ポンプカバー、30 ポンプ部、31 羽根車、32 ケーシング、35 吸込管、吐出フランジ38、50 吸気口D

Claims (5)

  1. 水を吸い込む吸込口と、
    水を吐き出す吐出口と、
    前記吸込口から前記吐出口に水を移動させるポンプ部と、
    該ポンプ部を回転駆動させる電動機と、
    前記ポンプ部および前記電動機を覆うポンプカバーと、
    天面及び複数の側面を有し、該天面に前記ポンプカバーが載置されるポンプベースと、
    を備えたポンプ装置であって、
    前記電動機は冷却風入口を前記ポンプベースの第一の側面側に向けて前記ポンプベースに載置され、
    前記ポンプベースの天面の第一の側面側には、前記ポンプカバー内に位置するように第一の吸気口が設けられるとともに、
    前記ポンプベースの第二の側面には、第二の吸気口が設けられ、
    前記電動機の前記冷却風入口には、前記第二の吸気口と前記第一の吸気口を介した冷却風が供給されることを特徴とするポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記第一の吸気口の前記電動機側には防滴用板が設けられていることを特徴とするポンプ装置。
  3. 請求項2に記載のポンプ装置であって、
    前記防滴用板は、立ち上がり部と覆い部で構成されていることを特徴とするポンプ装置。
  4. 請求項1−3何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記ポンプベースの前記第一の側面と前記第二の側面は対向する側面であることを特徴とするポンプ装置。
  5. 請求項1−3何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記ポンプベースの前記第一の側面と前記第二の側面は直交する側面であることを特徴とするポンプ装置。
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