JP2014024580A - 鏡餅飾り - Google Patents

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Abstract

【課題】容器一体型の食用餅が充填された鏡餅飾りにおいて、容器の天井部を押圧して食用餅を取り出す際の容器内面と食用餅との摩擦を小さくして、食用餅を容易に取り出す(離型する)ことのできる鏡餅飾りを提供する
【解決手段】容器一体型の食用餅が充填される鏡餅容器の内面がアンダーカットのない形状となっており、且つ、鏡餅容器の天井部を底面側に向かって押圧して前記食用餅を前記開口部から取り出す際に、下段側の餅の部分から上段側の餅の部分の順に段階的に食用餅が容器内面から離れるように、下段側の餅の肩の部分が水平となっているか或いは水平線に対して20度以下の角度で下方に傾斜させたことにより、取出し時において容器内面との摩擦が各段に分割される。その結果、餅を取り出すのに要する力(摩擦に対向する力)を分割によって軽減することができ、食用餅を容易に取り出すことが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば正月に飾られる鏡餅を模した鏡餅飾りに関する。
鏡餅は、代々継承されている日本の伝統として、正月に家庭や店舗などで飾られている。近年においては、鏡餅の形状を模した鏡餅容器で餅(食用餅)を包装した商品が販売等されており、消費者は、この商品を正月に鏡餅として飾った後、鏡餅容器から食用餅を取り出して食することができる。このような商品は、鏡餅容器の上面に橙や干支動物などの象形体を載置したり、鏡餅容器の中段に水引を取り付けしたりなどの装飾が施されて販売等されている。
鏡餅容器の底面は開口部が形成されており、この開口部を通じて食用餅を容器内に充填する。食用餅は、各々包装された複数の餅を鏡餅容器に収容するタイプのものや、容器を成形型として餅を充填・成形した容器一体型のタイプのものがある。容器一体型のものは、流動性のある状態の餅を鏡餅容器内に充填し、固化させることによって容器形状と相似形の餅が形成される。
容器一体型のタイプは、複数の餅を収容するタイプに比べて容器内の空間を無駄なく使える分、容器効率が高いという長所がある。その反面、容器内面と食用餅の密着性が高く、容器内面との隙間に空気が入り難いため、食用餅を取り出すのに苦労があるという短所がある。
従来においては、容器を破壊して食用餅を取り出すことが行われてきた(例えば、特許文献1参照)。一方で、破断することなく食用餅を取り出すことが可能な容器の検討も行われている(例えば、特許文献2、3参照)。特許文献2に開示されている鏡餅容器は、容器内部にアンダーカットがない形状とすることによって食用餅の離型性を向上させている。しかし、特許文献2の鏡餅容器は、肉厚が部分的に異なる容器を製作するために射出成形をしなければならず、従来において採用されてきたシート成形に比べて製造コストが高くなるという短所がある。
また、特許文献3に開示されている鏡餅容器は、容器底面の開口部から容器本体の頂部側に向けて凹溝を形成することによって食用餅の離型性を向上させている。しかし、特許文献3の鏡餅容器は、縦筋の凹溝を形成しているため、鏡餅を模した容器の意匠性・美観が損なわれるという短所がある。
さらに、特許文献2及び3の鏡餅容器に共通の課題として、食用餅の取出し(離型)に要する力が大きいという問題がある。すなわち、両文献に開示されている鏡餅容器は、容器一体型のタイプにおいて、容器を破断することなく食用餅を取出し可能にすることを検討したものであるが、取り出す際に容器と食用餅との摩擦が大きく作用する問題が残っている。より詳しくは、特許文献2及び3の鏡餅容器の形状では、取出し時に容器内面と食用餅の接触面の全部が一度に離れるので、その分、容器内面と食用餅との摩擦が大きく作用する。そのため、容器の天井部を大きな力で押圧しなければ食用餅を取り出すことができない。
特許第4906662号公報 特許第4570522号公報 特許第4343998号公報
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、容器一体型の食用餅が充填された鏡餅飾りにおいて、容器の天井部を押圧して食用餅を取り出す際の容器内面と食用餅との摩擦を小さくして、食用餅を容易に取り出す(離型する)ことのできる鏡餅飾りを提供することにある。
本発明の鏡餅飾りは、以下の通りである。
(1)餅を上下方向に重ねてなる鏡餅を模した外形を呈し、食用餅取出し用の開口部が底面側に形成されている鏡餅容器と、前記鏡餅容器内に充填された容器一体型の食用餅と、を有する鏡餅飾りであって、前記鏡餅容器の内面がアンダーカットのない形状となっており、且つ、前記鏡餅容器の天井部を底面側に向かって押圧して前記食用餅を前記開口部から取り出す際に、下段側の餅の部分から上段側の餅の部分の順に段階的に食用餅が容器内面から離れるように、下段側の餅の肩の部分が水平となっているか或いは水平線に対して20度以下の角度で下方に傾斜していることを特徴とする鏡餅飾り。
(2)前記肩の部分から容器底面に至る側壁面が垂直となっているか或いは垂直線に対して20度以下の角度で外方側に向けて傾斜していることを特徴とする。
(3)上段側の餅の側面の部分には、少なくとも下段側の餅の上端の部分にまで延びる空気導入用の突起又は溝が形成されていることを特徴とする。
(4)前記空気導入用の突起又は溝は、下段側の餅に向かうにつれて幅が小さくなるように形成されていることを特徴とする。
(5)前記空気導入用の突起又は溝は、上段側の餅の周方向に沿って旋回するように形成されていることを特徴とする。
(6)上段側の餅の側面の部分には、食用餅が充填された際に空気溜まりを形成する機能性突起が形成されていることを特徴とする。
(7)前記機能性突起は、前記天井部に載置される象形体を囲う保護カバーの凹部と係合して前記保護カバーを留める係止部を兼ねることを特徴とする。
本発明の鏡餅飾りによれば、容器一体型の食用餅が充填される鏡餅容器の内面がアンダーカットのない形状となっており、且つ、鏡餅容器の天井部を底面側に向かって押圧して前記食用餅を前記開口部から取り出す際に、下段側の餅の部分から上段側の餅の部分の順に段階的に食用餅が容器内面から離れるように、下段側の餅の肩の部分が水平となっているか或いは水平線に対して20度以下の角度で下方に傾斜させたことにより、取出し時において容器内面との摩擦が各段に分割される。その結果、餅を取り出すのに要する力(摩擦に対向する力)を分割によって軽減することができ、食用餅を容易に取り出すことが可能となる。
好ましくは、下段側の餅の肩の部分から容器底面に至る側壁面が垂直となっているか或いは垂直線に対して20度以下の角度で外方側に向けて裾拡がりに傾斜している構成とする。このような構成とすれば、より確実に、下段側の餅の部分から上段側の餅の部分の順に段階的に食用餅が容器から離型することが可能となる。
さらに、上段側の餅の側面の部分には、少なくとも下段側の餅の上端の部分にまで延びる空気導入用の突起又は溝が形成されていることが好ましい。このような構成とすれば、下段側の餅が容器から離型した際に、前記突起又は溝を通じて上段側の餅の部分に空気が自然に導入され、その結果、上段側の餅の部分と容器内面との摩擦を小さくすることが可能となる。但し、下段側の餅の肩の部分が変形した際に突起又は溝が潰れてしまうと空気の導入が妨げられるので、空気導入用の突起又は溝は、下段側の餅に向かうにつれて幅が小さくなるように形成するか、或いは上段側の餅の周方向に沿って旋回するように形成することが好ましい。
さらに、上段側の餅の側面の部分には、食用餅が充填された際に空気溜まりを形成する機能性突起が形成されていることが好ましい。このような構成とすれば、空気の導入が難しい上段側の餅の部分に予め空気を導入しておくことができ、上段側の餅の部分と容器内面との摩擦を小さくすることが可能となる。なお、機能性突起は、容器の天井部に載置される象形体を囲う保護カバーの凹部と係合して前記保護カバーを留める係止部を兼ねる構成とすることができる。
本発明の第1実施形態に従う鏡餅飾りである。 上記鏡餅飾りが備える鏡餅容器の断面図である。 上記鏡餅容器から食用餅を取り出す作用図である。 上記鏡餅容器から食用餅を取り出す作用図である。 本発明の第2実施形態に従う鏡餅飾りが備える鏡餅容器である。 上記鏡餅容器の上面図である。 本発明の第2実施形態に従う鏡餅容器の変形例である。 本発明の第3実施形態に従う鏡餅飾りが備える鏡餅容器である。
以下、本発明の好ましい実施形態に従う鏡餅飾りについて、添付図面を参照しながら詳しく説明する。但し、以下に説明する実施形態によって本発明の技術的範囲は何ら限定解釈されることはない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に従う鏡餅飾り1の外観斜視図である。図1に示すように、鏡餅飾り1は、上下に餅を重ねてなる鏡餅を模した鏡餅容器2を備えている。鏡餅容器2の天井部には、例えば橙を模した象形体3が載置され、さらに象形体3を保持するための透明性の保護カバー31が上段の餅の部分に嵌合して着脱可能に設けられている。上段の餅と下段の餅との境の部分には、例えば伸縮性を有する環状の紐32が巻き掛けられており、紐32によって水引33が鏡餅容器2の前面位置に取り付けられている。象形体3や水引33の形状は限定されることなく変形が可能である。また、装飾物が橙や水引に限定されることもなく、他の縁起物に代えることも可能である。
鏡餅容器2は、底面が開口する中空の容器であって、その外形が大小の餅を2段に重ねてなる鏡餅を模した形状になっている。中空の鏡餅容器2は、底面開口部21の外縁から外側に向かって環状のフランジ部22が形成されている。鏡餅容器2の材料は、特に制限されないが流通時や店頭に並べたときに破断等しない強度を有する一方で、天井部を手で押圧した際に変形して底面開口部21から食用餅を押し出しできる程度の柔軟性を有する材料を用いる。好ましい材料は樹脂材であり、一例として、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。このとき、鏡餅を模した容器2の意匠性を考慮して、実際の餅に近い色の材料を選定するか、或いは着色することが好ましい。
食用餅は、一例として、鏡餅容器2を逆さに配置し、流動性のある状態の餅を底面開口部21から充填する。そして鏡餅容器2内で餅を固化させることによって容器一体型に形成する。充填後、又は固化後に容器の底面開口部21は封止される。封止方法は、特に限定されないが例えばフィルム材で底面開口部21をラップしたり、別に製作した樹脂製の封止部材を底面開口部21に嵌合したりして封止する。なお、鏡餅を模した形状とは、図1に示すような2段重ね構造に限られず、例えば3段や4段などの複数段に重ねた構造であってもよい。3段以上に重ねた構造であっても上段側の餅の部分とその下段側の餅の部分の容器形状が、後述する条件を満たしていれば段階的な離型を実現することが可能である。
鏡餅容器2は、図2に断面形状を示すように、厚みが均一に形成されている。厚みは、例えば0.5〜0.7mmの範囲内で選択される寸法に設定することができる。部分的に厚みを変えないので射出成形である必要はなく、コストがかからないシート成形によって製作することができる。但し、製作精度の限界から厚みに±0.2mmのばらつきが生じることがあるが、この範囲のばらつきがあっても厚みは均一であると理解される。
さらに、鏡餅容器2は、上段の餅2aと下段の餅2bとの境に、括れた部分(すなわち、下方に向かうにつれて縮径した部分)がないように形成されている。より詳しくは、上段の餅2aの肩の部分(天井部分の外周縁)から上段の餅2aの下端の部分に至るまでの間に縮径した部分がなく、肩の外周縁のR(アール)1を介して下方側に延びる側壁が、垂直となっているか或いは垂直線に対して外方側に向けて裾拡がりに傾斜した形状となっている。図では、側壁が略垂直になった形態を図示している。側壁が外方側に向けて裾拡がりに傾斜した形状とする場合、傾斜角(θ1)は垂直線に対して20度以下とする。20度を超えると後述する2段階取出しができなくなるからである。
下段の餅2bの肩の部分は、上段の餅2aの下端から外方側に延びるように形成されており、この肩の部分が水平となっているか或いは水平線に対して下方に傾斜した形状となっている(図2(a))。肩の部分が下方に傾斜した形状とする場合、傾斜角(θ2)は水平線に対して20度以下とする。20度を超えると後述する2段階取出しができなくなるからである。さらに、下段の餅2bの肩の部分から下段の餅2bの下端の部分に至るまでの間に縮径した部分がなく、肩の外周縁のR(アール)2を介して下方側に延びる側壁が、垂直となっているか或いは垂直線に対して外方側に向けて裾拡がりに傾斜した形状となっている。図では、側壁が垂直になった形態を図示している。側壁が外方側に向けて裾拡がりに傾斜した形状とする場合、傾斜角(θ3)は垂直線に対して20度以下とする。20度を超えると後述する2段階取出しができなくなるからである。
本実施形態の鏡餅容器2は、上記の形状有する。すなわち、結果として鏡餅容器2の内面がアンダーカットのない形状となっている。アンダーカットのない形状とは、容器内面の括れた部分や下方に向かうにつれて縮径した部分がないことを意味しており、後述する突起や溝はアンダーカットを構成するものではない。
続いて、鏡餅容器2から食用餅を取り出す手順について説明する。
まず、好ましくは装飾物をすべて外した後、底面開口部21を封止しているラップ等の封止部材を外す。そして、両手で鏡餅容器2を持ち、フランジ部22の下面側を人差し指や中指などで押えた状態で、親指で鏡餅容器2の天井部を押圧する。本実施形態の鏡餅容器2においては、図3に模式的に示すような力点−作用点−支点が作用し、作用点となっている下段の餅2bの肩の部分が変形し易い設計となっている。さらに、容器内面にアンダーカットのない形状であるため、結果として図4(a)に模式的に示すように、下段の餅2bの部分が離型し易く、肩の部分が変形した分、食用餅Mが鏡餅容器2から排出される。従って、押圧力は下段の餅2bの部分の摩擦に対向する力で足りる。さらに継続して天井部の押圧をすることによって、上段の餅2aの部分が離型する。この場合も、既に下段の餅2bの部分が離型しているので、押圧力は、上段の餅2aの部分の摩擦に対向する力で足りる。すなわち、摩擦が各段の餅に分割される。
上述の実施形態によれば、容器一体型の食用餅Mが充填される鏡餅容器2の内面がアンダーカットのない形状となっており、且つ、鏡餅容器2の天井部を底面側に向かって押圧して食用餅Mを底面開口部21から取り出す際に、下段の餅2bの部分から上段の餅2aの部分の順に段階的に食用餅Mが鏡餅容器2から離型するので、取出し時において容器内面との摩擦が各段の餅に分割される。その結果、餅を取り出すのに要する力(摩擦に対向する力)を各段の餅に分割軽減することができ、小さい力で容易に食用餅Mを取り出すことが可能となる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に従う鏡餅飾り1について説明する。
本実施形態の鏡餅飾り1は、鏡餅容器2に空気導入用の突起又は溝を設けたことを除けば、第1実施形態の鏡餅容器2と同様の構成である。従って、空気導入用の突起又は溝について詳しく説明する一方で、第1実施形態の鏡餅容器2と同じ構成については同じ符号を付すことによって詳しい説明を省略する。
本実施形態の鏡餅容器2は、図5(a)に示すように、上段の餅2aの側面の部分に空気導入用の突起23が形成されている。この突起23の部分においても鏡餅容器2の厚みは均一であり、突起23の内側領域は空洞となっている。餅は、この空洞内に充填されていないことが好ましいが、充填されていてもよい。空気導入用の突起23は、縦長の形状とし、少なくとも下段の餅2bの上端にまで延びるように形成する。下段の餅2bの上端を超えて下方に延びていてもよいが、鏡餅容器2の意匠性・美観を損なわないように、長くとも下段の餅2bの肩の部分までであることが好ましい。空気導入用の突起23は、上段の餅2aの周方向に間隔をあけて複数形成することが好ましく、例えば90度間隔に均等配置することが更に好ましい。
さらに好ましくは、空気導入用の突起23は、上方側の幅が下方側の幅よりも広くなった形状とする。図では、好ましい一例として略逆三角形の突起を図示している。一例として、長さを10mm、上側の幅を10mm、下側の幅を1mmに設定することができる。但し、この形状に限定されることはなく、下段の餅2bに向かうにつれて幅が小さくなるように形成されていれば逆三角形以外の任意の形状とすることができる。
ここで、第1実施形態にて詳しく説明したように、鏡餅容器2は、下段の餅2bの肩の部分が変形して、下段の餅2bの部分が先に離型する。そして更に押圧することで上段の餅2aの部分が離型されることになるが、そのためには上段の餅2aの部分と容器内面との間に空気が侵入しなければならない。鏡餅容器2は、図6に示すように上段の餅2aの下端が正円になっており非常に安定した構造で変形し難く、空気が侵入する隙間が形成し難い。そこで、上記のように空気導入用の突起23を形成する。
鏡餅容器2に空気導入用の突起を形成したことにより、図5(b)に示すように、下段の餅2bの部分が離型して肩の部分が変形してときに、自然と空気が上段の餅2aの部分に導入されることになる。その結果、上段の餅2aの部分を離型するために必要な押圧力を、第1実施形態よりも軽減することが可能となる。このように、空気導入用の突起23は、変形した肩の部分を通じて空気を導入するので、肩の部分が変形した際に潰れてしまってはその機能を発揮しない。そこで上方側の幅が下方側の幅よりも広くなった形状とし、これにより突起23自体に強度をもたせて肩の部分が変形した際に潰れてしまうのを防止する。
次に、空気導入用の突起の変形例について図7を参照しながら説明する。
図7(a)に示すように、空気導入用の突起24は、上段の餅2aの周方向に沿って旋回するように形成することもできる。一例として、長さを25mm、幅を3mm、水平線に対する傾斜角を10度に設定することができる。この場合も、空気導入用の突起24は、少なくとも下段の餅2bの上端にまで延びるように形成する。さらに、旋回方向を揃えた空気導入用の突起24を、上段の餅2aの周方向に間隔をあけて複数形成することが好ましく、例えば90度間隔に均等配置することが更に好ましい。このような突起24を設けても、図7(b)に示すように、下段の餅2bの部分が離型して肩の部分が変形してときに、自然と空気が上段の餅2aの部分に導入される。さらに、周方向に旋回させた形状としたことによって突起24自体に強度をもたせることができ、肩の部分が変形した際に潰れてしまうのを防止する。特に、旋回方向を揃えた空気導入用の突起24を、周方向に間隔をあけて複数形成した場合、容器天井部を押圧した際にねじれの作用が働き、食用餅Mの離型を促進できる利点がある。なお、空気導入用の突起23(24)に代えて、或いは突起23(24)と共に、内側に凹んだ空気導入用の溝を形成してもよい。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に従う鏡餅飾りについて説明する。
本実施形態の鏡餅飾りは、食用餅が充填された際に空気溜まりを形成する機能性突起を設けたことを除けば、第1実施形態の鏡餅容器と同様の構成である。従って、機能性突起について詳しく説明する一方で、第1実施形態の鏡餅容器と同じ構成については同じ符号を付すことによって詳しい説明を省略する。
本実施形態の鏡餅容器は、図8に示すように、上段の餅の側面の部分に空気溜まりを形成する機能性突起25が形成されている。機能性突起25は、例えば上段の餅2aの側面に横方向に延びるように形成されている。例えば長さを10mm、幅を3mmに設定することができる。空気溜まりを形成するために、機能性突起25の内側領域は空洞となっており餅は空洞内に充填されていない。前述の空気導入用の突起23(24)とは相違し、下段の餅2bの上端にまで通じていないので、餅を容器内に充填した際に空気溜まりが形成される。
機能性突起25は、上段の餅2aの中段部(高さ方法)に形成することが好ましい。また、上段の餅2aの周方向に間隔をあけて複数形成することが好ましく、例えば90度間隔に均等配置することが更に好ましい。
本実施形態によれば、上段の餅2aの側面の部分に空気溜まりを形成する機能性突起25を設けたことにより、空気が侵入し難い上段の餅2aの部分に予め空気を導入しておくことができるので、上段の餅2aの部分を離型するために必要な押圧力を軽減することが可能となる。機能性突起25に加えて、前述の空気導入用の突起又は溝を備えた構成としてもよい。
機能性突起25は、天井部に載置される象形体3を囲う保護カバー31に凹部を形成し、この凹部と係合して保護カバー31を留めるための係止部を兼ねるようにしてもよい。括れがない形状とした本実施形態の鏡餅容器2は、括れがあるものに比べて保護カバー31が脱落し易い場合があるため、機能性突起25の更なる活用をすべく、係止部として用いることによって保護カバー31の脱落防止を図ることができる。
本発明は、その趣旨または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
1 鏡餅飾り
2 鏡餅容器
21 底面開口部
22 フランジ部
23 空気導入用の突起
24 空気導入用の突起
25 機能性突起

Claims (7)

  1. 餅を上下方向に重ねてなる鏡餅を模した外形を呈し、食用餅取出し用の開口部が底面側に形成されている鏡餅容器と、前記鏡餅容器内に充填された容器一体型の食用餅と、を有する鏡餅飾りであって、
    前記鏡餅容器の内面がアンダーカットのない形状となっており、且つ、
    前記鏡餅容器の天井部を底面側に向かって押圧して前記食用餅を前記開口部から取り出す際に、下段側の餅の部分から上段側の餅の部分の順に段階的に食用餅が容器内面から離れるように、下段側の餅の肩の部分が水平となっているか或いは水平線に対して20度以下の角度で下方に傾斜していることを特徴とする鏡餅飾り。
  2. 前記肩の部分から容器底面に至る側壁面が垂直となっているか或いは垂直線に対して20度以下の角度で外方側に向けて裾拡がりに傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の鏡餅飾り。
  3. 上段側の餅の側面の部分には、少なくとも下段側の餅の上端の部分にまで延びる空気導入用の突起又は溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鏡餅飾り。
  4. 前記空気導入用の突起又は溝は、下段側の餅に向かうにつれて幅が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の鏡餅飾り。
  5. 前記空気導入用の突起又は溝は、上段側の餅の周方向に沿って旋回するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の鏡餅飾り。
  6. 上段側の餅の側面の部分には、食用餅が充填された際に空気溜まりを形成する機能性突起が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鏡餅飾り。
  7. 前記機能性突起は、前記天井部に載置される象形体を囲う保護カバーの凹部と係合して前記保護カバーを留める係止部を兼ねることを特徴とする請求項6に記載の鏡餅飾り。
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