JP3204925U - 回転開封容器 - Google Patents

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藤康 杉本
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Abstract

【課題】開封時に蓋容器を傾けることなく無理なく開封でき、回転動作を取り入れつつも蓋容器の動作方向に制約がなく、しかも簡単に蓋容器を本体容器に結合できる新たな回転開封容器を提供する。【解決手段】台部11に立設された環状壁部15を備える第1容体10と、開口部51に環状壁部の外側と嵌合する嵌合周壁部55を備えた第2容体50を有する回転開封容器1であって、第1容体10の環状壁部15の外側に台部から縮径して傾斜する傾斜部30が均等間隔で2箇所以上備えられ、かつ、傾斜部30の両側に外周側突部を有する噛み合わせ部20が4箇所以上連接して備えられ、第2容体50の嵌合周壁部55に内周側突部60が相互に間隔を置いて噛み合わせ部20と対応する位置に噛み合わせ部と同数以下の個数の内周側突部60が形成され、環状壁部15の円周の中心から噛み合わせ部20の上端部までの半径が、同中心から傾斜部30の縮径基部までの半径よりも小さく形成される。【選択図】図1

Description

本考案は回転開封容器に関し、特に一方の容体を回すことにより容易に取り外し可能な回転開封容器に関する。
例えば、ケーキやアイスクリーム等の高さのある菓子類等を収容し、陳列する容器として、図17に開示の包装容器8が用いられている。包装容器8では、皿状の本体容器80にドーム型の蓋容器90が被せられる。本体容器80の上部、つまり、蓋容器90の内部にケーキ等の食品が収容される。図示の包装容器8の本体容器80の台部81には嵌合凹部82が形成される。そして、蓋容器90の内側には嵌合凸部92が形成される。本体容器80の嵌合凹部82に蓋容器90の嵌合凸部92が滑り込むようにして双方の容器は係合する。
次に、本体容器80から蓋容器90を取り外す場合、図示のように、蓋容器90は傾けられて本体容器80の嵌合凹部82から蓋容器90の嵌合凸部92の係合は解除される。この取り外し状態のように、蓋容器90が傾けられた際に、収容された食品はその高さゆえに蓋容器90の内面に付着しやすいことが指摘されていた。陳列時に見栄えのするケーキ等であっても、蓋容器90を外して喫食する段階でそのクリームや装飾が乱れてしまいやすい。そうすると、せっかくの内容物の美観が損なわれやすかった。また、本体容器80から蓋容器90を外れにくくするため、嵌合凹部82と嵌合凸部92の組み合わせからなる係合箇所は比較的強固である。そのため、蓋容器90を外す際の力の入れ加減も難しい。
このようなことから、図17の包装容器8とは別に、蓋容器を斜めにして取り外す以外の開封方法として、蓋容器を回して分離する包装容器が提案されている(特許文献1参照)。同文献の包装容器によると、蓋容器は本体容器からまっすぐに分離される。従って、蓋容器が斜めになるといった問題は解消される。しかしながら、同文献の包装容器によると、蓋容器を本体容器から分離する際、回す方向の制約が存在するため、左右の利き手いかんにより回しにくさが生じる。また、製造時等の蓋容器を本体容器へ装着する際も、所定方向に所定量回す必要があり、当該作業及びその確認等も必要となっていた。
そこで、包装容器の開封時、蓋容器を斜めに傾けることなく簡単に開封可能であるとともに、動作方向に制約がなく、しかも、製造時においても簡単に蓋容器を本体容器に結合できる新たな包装容器が望まれるに至った。
実用新案登録第3068536号公報
本考案は、前記の点に鑑みなされたものであり、包装容器の開封時に蓋容器を斜めに傾けることなく無理なく開封可能とし、回転動作を取り入れつつも蓋容器の動作方向に制約がなく、さらに簡単に容器同士を結合できる新たな回転開封容器を提供するものである。
すなわち、請求項1の考案は、台部と前記台部に立設された環状壁部を備える第1容体と、回転可能に前記環状壁部の外側と嵌合する嵌合周壁部を開口部に備えた第2容体を有してなる回転開封容器であって、前記第1容体の前記環状壁部には、前記台部から縮径して傾斜する傾斜部が前記環状壁部の円周の外側に均等間隔で2箇所以上備えられ、かつ、前記傾斜部の円周方向の両側に連接されているとともに外周側突部を有する噛み合わせ部が前記環状壁部の円周の外側に4箇所以上備えられ、前記第2容体の前記嵌合周壁部には、前記開口部の中心方向に膨出するとともに前記噛み合わせ部と係合する内周側突部が相互に間隔を置いて2箇所以上であり前記噛み合わせ部と同数以下の個数備えられ、かつ、前記第1容体と前記第2容体が嵌合した状態において、前記第1容体の前記噛み合わせ部と対応する位置に前記第2容体の前記内周側突部が形成されていて、前記環状壁部の円周の中心から前記噛み合わせ部の上端部までの半径が、前記環状壁部の円周の中心から前記傾斜部の縮径基部までの半径よりも小さく形成され、前記第2容体の回転に伴い前記内周側突部が前記第1容体の前記傾斜部に位置した際に前記第1容体と前記第2容体の嵌合が解除されることを特徴とする回転開封容器に係る。
請求項2の考案は、前記内周側突部と係合しない立壁部を備えた非係合部が、前記環状壁部の円周の外側の前記噛み合わせ部同士の間に連接して備えられる請求項1に記載の回転開封容器に係る。
請求項3の考案は、前記環状壁部の円周の中心から前記噛み合わせ部の上端部までの半径が、前記環状壁部の円周の中心から前記非係合部までの半径よりも大きく形成されている請求項2に記載の回転開封容器に係る。
請求項4の考案は、前記傾斜部が前記環状壁部に2箇所、前記噛み合わせ部が前記環状壁部に4箇所、前記非係合部が前記環状壁部に2箇所備えられ、前記内周側突部が前記嵌合周壁部に4箇所備えられる請求項2または3に記載の回転開封容器に係る。
請求項5の考案は、前記傾斜部が前記環状壁部に3箇所、前記噛み合わせ部が前記環状壁部に6箇所、前記非係合部が前記環状壁部に3箇所備えられ、前記内周側突部が前記嵌合周壁部に6箇所備えられる請求項2または3に記載の回転開封容器に係る。
請求項6の考案は、前記傾斜部が前記環状壁部に4箇所、前記噛み合わせ部が前記環状壁部に8箇所、前記非係合部が前記環状壁部に4箇所備えられ、前記内周側突部が前記嵌合周壁部に8箇所備えられる請求項2または3に記載の回転開封容器に係る。
請求項7の考案は、前記噛み合わせ部と前記傾斜部の連接部位がテーパ部を介してなる請求項1ないし6のいずれか1項に記載の回転開封容器に係る。
請求項8の考案は、前記第2容体の前記嵌合周壁部に傾斜壁部が形成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の回転開封容器に係る。
請求項9の考案は、前記第1容体及び前記第2容体が、合成樹脂を主体とするシート状物の成形体からなる請求項1ないし8のいずれか1項に記載の回転開封容器に係る。
請求項1の考案に係る回転開封容器によると、台部と前記台部に立設された環状壁部を備える第1容体と、回転可能に前記環状壁部の外側と嵌合する嵌合周壁部を開口部に備えた第2容体を有してなる回転開封容器であって、前記第1容体の前記環状壁部には、前記台部から縮径して傾斜する傾斜部が前記環状壁部の円周の外側に均等間隔で2箇所以上備えられ、かつ、前記傾斜部の円周方向の両側に連接されているとともに外周側突部を有する噛み合わせ部が前記環状壁部の円周の外側に4箇所以上備えられ、前記第2容体の前記嵌合周壁部には、前記開口部の中心方向に膨出するとともに前記噛み合わせ部と係合する内周側突部が相互に間隔を置いて2箇所以上であり前記噛み合わせ部と同数以下の個数備えられ、かつ、前記第1容体と前記第2容体が嵌合した状態において、前記第1容体の前記噛み合わせ部と対応する位置に前記第2容体の前記内周側突部が形成されていて、前記環状壁部の円周の中心から前記噛み合わせ部の上端部までの半径が、前記環状壁部の円周の中心から前記傾斜部の縮径基部までの半径よりも小さく形成され、前記第2容体の回転に伴い前記内周側突部が前記第1容体の前記傾斜部に位置した際に前記第1容体と前記第2容体の嵌合が解除されるため、開封時に容器を斜めに傾けることなく無理なく開封でき、回転動作を取り入れつつも容器の動作方向に制約がなく、さらに簡単に容器同士を結合できる新たな容器を実現することができる。
請求項2の考案に係る回転開封容器によると、請求項1の考案において、前記内周側突部と係合しない立壁部を備えた非係合部が、前記環状壁部の円周の外側の前記噛み合わせ部同士の間に連接して備えられるため、内周側突部が非係合部に位置すると、第2容体は抵抗なく環状壁部から脱離できる。
請求項3の考案に係る回転開封容器によると、請求項2の考案において、前記環状壁部の円周の中心から前記噛み合わせ部の上端部までの半径が、前記環状壁部の円周の中心から前記非係合部までの半径よりも大きく形成されているため、非係合部は噛み合わせ部よりも環状壁部の内側に奥まり、第2容体は抵抗なく環状壁部から脱離できる。
請求項4の考案に係る回転開封容器によると、請求項2または3の考案において、前記傾斜部が前記環状壁部に2箇所、前記噛み合わせ部が前記環状壁部に4箇所、前記非係合部が前記環状壁部に2箇所備えられ、前記内周側突部が前記嵌合周壁部に4箇所備えられるため、回転開封容器の開封時、第2容体の回転方向を意識することなく、ごく自然に回して開封することができる。
請求項5の考案に係る回転開封容器によると、請求項2または3の考案において、前記傾斜部が前記環状壁部に3箇所、前記噛み合わせ部が前記環状壁部に6箇所、前記非係合部が前記環状壁部に3箇所備えられ、前記内周側突部が前記嵌合周壁部に6箇所備えられるため、回転開封容器の開封時、第2容体の回転方向を意識することなく、ごく自然に回して開封することができる。
請求項6の考案に係る回転開封容器によると、請求項2または3の考案において、前記傾斜部が前記環状壁部に4箇所、前記噛み合わせ部が前記環状壁部に8箇所、前記非係合部が前記環状壁部に4箇所備えられ、前記内周側突部が前記嵌合周壁部に8箇所備えられるため、回転開封容器の開封時、第2容体の回転方向を意識することなく、ごく自然に回して開封することができる。
請求項7の考案に係る回転開封容器によると、請求項1ないし6のいずれかの考案において、前記噛み合わせ部と前記傾斜部の連接部位がテーパ部を介してなるため、内周側突部は噛み合わせ部から傾斜部にかけて円滑に移動できる。
請求項8の考案に係る回転開封容器によると、請求項1ないし7のいずれかの考案において、前記第2容体の前記嵌合周壁部に傾斜壁部が形成されているため、傾斜壁部と傾斜部との隙間は埋められて隙間からの異物混入等のおそれは少なくなる。
請求項9の考案に係る回転開封容器によると、請求項1ないし8のいずれか1項の考案において、前記第1容体及び前記第2容体が、合成樹脂を主体とするシート状物の成形体からなるため、樹脂の弾性により容体の変形は容易となり、回転開封容器の封止と開封が円滑となる。
第1実施形態の回転開封容器の分離状態の全体斜視図である。 第1実施形態の第1容体の全体平面図である。 第1実施形態の第2容体の全体背面図である。 噛み合わせ部の部分拡大端面図である。 傾斜部の部分拡大端面図である。 非係合部の部分拡大端面図である。 第1容体の噛み合わせ部の側面図である。 回転開封容器の嵌合状態の概略平面図である。 回転開封容器の分離開始状態の概略平面図である。 第2実施形態の第1容体の全体平面図である。 第2実施形態の第2容体の全体背面図である。 第2実施形態の回転開封容器の嵌合状態の概略平面図である。 第3実施形態の第1容体の全体平面図である。 第3実施形態の第2容体の全体背面図である。 第3実施形態の回転開封容器の嵌合状態の概略平面図である。 第4実施形態の回転開封容器の分離状態の全体斜視図である。 従来の包装容器の側面図である。
図1の分離状態の全体斜視図に示される本考案の第1実施形態の回転開封容器1及び後出の第2,3,4実施形態の回転開封容器2,3,4は、主にコンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート等の小売店にて販売されている高さのあるデザートや冷菓類、惣菜等の食品、その他の物品等を包装対象とする容器である。例えば、ショートケーキ、カップケーキ、その他のケーキ類、他にアイスクリームに果物等を盛り合わせたデザート等である。むろん、これら以外の食品、その他の物品、雑貨品等の包装にも利用される。図示の回転開封容器1は、内容物を載置する皿状の第1容体10と、当該第1容体10の上に被さり内容物を収容する第2容体50との嵌合により組み合わせられる。図示実施形態の第2容体50はドーム状の蓋である。はじめに第1実施形態の回転開封容器1に即して本考案の特徴、構成を説明する。
回転開封容器1において、第2容体50は合成樹脂を主体とするシート状物の成形体からなる。回転開封容器2,3,4についても同様である。合成樹脂のシート状物の使用により第2容体は安価かつ精度良く製造される。加えて、後述するとおり、第2容器は樹脂弾性を利用して変形されるためである。具体的な合成樹脂のシート状物は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂のシート(合成樹脂シート)、さらにはポリ乳酸等の生分解性の熱可塑性樹脂のシートである。合成樹脂シートの厚さは適宜ではあるものの、概ね1mm以下の厚さである。そして、前記の合成樹脂シートは真空成形により図示の形状に成形される。合成樹脂シートの成形時の量産性、加工精度等を考慮すると真空成形が簡便かつ最適である。
第1容体10の材質は特段限定されない。例えば、金属製、ガラス製、木製であっても良い。あるいは、樹脂の成型品等でも良い。第1容体は何回も使用する容器とし、これに組み合わせる第2容体のみ前述の合成樹脂シート製として使い切り(ディスポーザブル)とすることができる。あるいは、第2容体50とともに第1容体10も前述の合成樹脂を主体とするシート状物の成形体として真空成形により成形することができる。こうすると、第1容体10も簡便に成形でき、当該回転開封容器1は安価に製造可能である。また、使用後の双方の容体を使い切りとすることができる。第1容体10と第2容体50の組み合わせにおいて、合成樹脂シートの原料樹脂を同一種類としても異なる種類としてもよい。樹脂の種類は用途、内容物、包装対象により適宜選択される。実施形態においては、内容物の視認性確保の点から、第2容体50は透明の合成樹脂シートから形成される。
図1にて示されているように、第1容体10には、台部11が備えられ、この台部11の上部に環状壁部15が立設される。図示では、台部11は板部12の上部に設けられている。環状壁部15の内側は載置部13であり、包装時、内容物(図示せず)は載置部13に載置される。また、第2容体50には開口部51が設けられ、第1容体10の環状壁部15の円周の外側14と回転可能に嵌合する嵌合周壁部55が備えられる。嵌合周壁部55に内周側突部60が形成される。図中、第1容体10の符号20は噛み合わせ部、30は傾斜部、40は非係合部であり、また、第2容体50の符号53は外被部、54は外被板部、56は胴部、57は頂部である。
第1実施形態では、図2の正面図に示すように、第1容体10の環状壁部15の円周の外側14には、均等間隔で傾斜部30が備えられる。図示において、傾斜部30は環状壁部15の円周の相互に対向する位置、すなわち、環状壁部15の円周の中心C1を挟んだ円周のおおむね180°の離れた位置に2箇所配置される。
環状壁部15における傾斜部30の位置が基準となり、その円周方向の両側に噛み合わせ部20は連接される。傾斜部30は2箇所であるため、噛み合わせ部20は環状壁部15の円周の外側14に計4箇所配置される。図示の実施形態においては、噛み合わせ部20は環状壁部15の円周の外側14に環状壁部15の円周の中心C1を基準におおむね90°の間隔で4箇所設けられる。
特に図2に示すように、環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1は、同環状壁部15の円周の中心C1から傾斜部30の縮径基部33までの半径R2よりも小さく形成されている。当該半径R1と半径R2の長さの差異は、内周側突部60を介して嵌合周壁部55を変形させやすくするためである(図9参照)。
さらに、この実施形態では、噛み合わせ部20同士の間となる環状壁部15の円周の外側14に噛み合わせ部20と連接して非係合部40も備えられる。図示の非係合部40は環状壁部15の円周の相互に対向する位置に配置される。第1実施形態においては、非係合部40は環状壁部15の円周の外側14に環状壁部15の円周の中心C1を基準におおむね180°の間隔で2箇所設けられる。
図2に示すように、環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1は、同環状壁部15の円周の中心C1から非係合部40(立壁部43)までの半径R3よりも大きく形成されている。当該半径R1と半径R3の長さの差異は、内周側突部60を環状壁部15から抜け易くするためである(図9参照)。
ここで、第1実施形態の環状壁部15における各部位の配置は、図2の紙面上方から時計周りで噛み合わせ部20、傾斜部30、噛み合わせ部20、非係合部40、噛み合わせ部20、傾斜部30、噛み合わせ部20、非係合部40の並び順である。
図3は第1実施形態の第2容体50の全体背面図であり、その開口部51側から見た状態である。第1実施形態の第2容体50では、開口部51の内側には外被部53と外被板部54が形成される。外被部53と外被板部54は第1容体10の板部12に被さる。外被板部54の内側に円周状に嵌合周壁部55が形成され、この嵌合周壁部55から開口部51の中心C2方向に向けて内周側突部60は膨出している。内周側突部60が嵌合周壁部55に形成されている位置は、第1容体10と第2容体50の嵌合した封止状態において、ちょうど噛み合わせ部20と対応する位置である。そこで、第1容体10と第2容体50の嵌合時、内周側突部60は前出の噛み合わせ部20と係合される。
また、嵌合周壁部55には傾斜壁部52が形成される。傾斜壁部52は傾斜部30の斜面部31(図5参照)と密接して相互間の隙間は埋められる。そのため、隙間からの異物混入等のおそれは少なくなる。
第1実施形態において、内周側突部60は嵌合周壁部55の円周の内側59に、嵌合周壁部55の円周の中心C2を基準におおむね90°の間隔で4箇所設けられる。内周側突部60が嵌合周壁部55に備えられる個数は2箇所以上であり、噛み合わせ部20との係合の関係(図4参照)から、その個数は噛み合わせ部20と同数または噛み合わせ部20と同数以下である。内周側突部60は嵌合周壁部55の円弧の内側59に沿って延びた矩形状である。嵌合周壁部55の縦断面は台形状である。各辺部分が面取りされているため、第2容体50の回転時の嵌合周壁部55と環状壁部15側との間に生じる抵抗は軽減される。
続いて図4ないし図6を用い、環状壁部15における各部の形状を順に説明する。図4は噛み合わせ部20の部分拡大縦端面図である。噛み合わせ部20の上端部23に外周側突部21が突出しており、その外周側突部21の直下には嵌凹部22が形成される。第2容体50(図中の二点鎖線参照)の内周側突部60は嵌合周壁部55に押されて嵌凹部22と接する。同時に外周側突部21は内周側突部60の直上に位置する。こうして第2容体50の内周側突部60は、それ自体が設けられている嵌合周壁部55、外周側突部21、及び嵌凹部22に囲まれ、噛み合わせ状態は形成される。そして、第2容体50は第1容体10と嵌合し回転開封容器1の封止は完了する。
図5は傾斜部30の部分拡大縦端面図である。台部11上に立設する傾斜部30は、縮径基部33から端部32にかけて縮径しながら傾斜する。そして当該部位は斜面部31となる。図示からわかるように、傾斜部30は端部32側が切り落とし状となって徐々に窄まる形状である。図2の環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1と、同中心C1から傾斜部30の縮径基部33までの半径R2との大小関係より、傾斜部30(その縮径基部33)は噛み合わせ部20の嵌凹部22よりも環状壁部15の円周の外側14に張り出した(突き出た)構造である。そのため、第2容体50(図中の二点鎖線参照)の回転移動により内周側突部60(図4参照)が傾斜部30に位置すると、内周側突部60は環状壁部15の円周の外側14に押し出される(図9参照)。この時点の第2容体50の変形を通じて第2容体50の内周側突部60は環状壁部15から脱離可能となる。
図6は非係合部40の部分拡大縦端面図である。非係合部40は台部11上に垂直に立設されており立壁部43が形成される。前掲図2の環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1と、同中心C1から非係合部40(立壁部43)までの半径R3との大小関係より、非係合部40は噛み合わせ部20よりも環状壁部15の内側に奥まった(後退した)構造である。そのため、第2容体50(図中の二点鎖線参照)の回転移動により内周側突部60が非係合部40に位置した場合であっても、第2容体50は抵抗なく環状壁部15から脱離可能となる。
図7は第1実施形態の第1容体10の環状壁部15の噛み合わせ部20を正面に据えた側面図である。噛み合わせ部20に着目すると、外周側突部21は環状壁部15の円周の外側14に沿うとともに環状壁部15から張り出した突条(長尺の長方形)である。外周側突部21の角部分は適度に面取りされている。そのため、第2容体50の内周側突部60との噛み合わせ時の食い込みは円滑となる。
図示左方の傾斜部30と噛み合わせ部20は連接部位25を介して接続される。図2にて開示の半径R1と半径R2の大小差から、傾斜部30と噛み合わせ部20はそのまま形成されると双方が接続される部位に段差が生じてしまう。これでは、連接部位25に段差が存在することになり、内周側突部60は噛み合わせ部20から傾斜部30にかけて円滑に移動できない。そこで、連接部位25は段差を解消した連続した曲線状のテーパ部35として形成される。
図示のとおり、噛み合わせ部20と非係合部40は接続部位26を介して接続される。この実施形態では、噛み合わせ部20の嵌凹部22と非係合部40の立壁部43はほぼ同一面上に形成される。そのため、内周側突部60が噛み合わせ部20から非係合部40にかけて移動する際に受ける抵抗は少ない。
図8は第1実施形態の回転開封容器1において、第1容体10に第2容体50を嵌合させた状態の上方側から見た様子である。図示の便宜上、図8及び図9ともに第2容体50を二点鎖線表記とする。図示の封止状態の回転開封容器1では、第1容体10の環状壁部15に形成された4箇所の噛み合わせ部20と、第2容体50の嵌合周壁部55の内側に膨出した4箇所の内周側突部60は、それぞれ係合状態にある。4箇所の噛み合わせ部20において、内周側突部60は嵌凹部22に収まり、その上側の外周側突部21により内周側突部60は下向きに押さえ込まれる。そこで、第2容体50は第1容体10側へ引っ張られ封止は完了する。
第1容体10に第2容体50を嵌合させようとする場合、図示のとおり、第1容体10の噛み合わせ部20の直上に第2容体50の内周側突部60が位置合わせされる。そして、そのまま第2容体50は垂直に押し下げられる。第1容体10及び第2容体50はともに合成樹脂を主体とするシート状物の成形体であるため、容体自体の弾性により適度に変形可能である。また、外周側突部21も内周側突部60も角部分は面取りされていて、押し込み動作の際に障害となりにくい。従って、実際の包装時の作業において、第1容体10の載置部13に菓子等の内容物を載置した後、真っ直ぐに第2容体50を押し下げるのみで動作は足りる。第1容体10や第2容体50を決められた方向に決められた量だけ回す等の封止時の負担は解消される。しかも、いったん第2容体50が第1容体10と嵌合した後は、相互の係合は強固なため安易に外れることはなく、安定した封止を得ることができる。
図9は図8の位置から第2容体50を回転(図示では約45°の回転)した状態であり、回転開封容器1の開封開始段階である。図8では第2容体50の内周側突部60は全て噛み合わせ部20(外周側突部21)と係合していた。そして第2容体50の回転により、第2容体50の内周側突部60は全て当初の噛み合わせ部20(外周側突部21)から移動する。
4箇所の内周側突部60のうち、相互に対向した配置の2箇所の内周側突部60は噛み合わせ部20から傾斜部30に移動する。既述のとおり、環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1よりも同中心C1から傾斜部30の縮径基部33までの半径R2が大きく形成された構造(図2参照)に、傾斜部30の斜面部31の構造が組み合わせられている。そうすると、内周側突部60が噛み合わせ部20を離れて傾斜部30に移動するうちに、内周側突部60は傾斜部30側から環状壁部15の外側へ徐々に押し出される。しかも、傾斜部30の斜面部31の構造のため、環状壁部15の外側へ押し出された内周側突部60は必然的に縮径基部33から端部32へ斜面部31を登る(乗り上げる)ように移動し、ついに端部32に達すると環状壁部15から離れる。
詳しく述べると、第2容体50は合成樹脂を主体とするシート状物の成形体であるため、容体自体の弾性により適度に変形可能である。つまり、傾斜部30の配置方向と同方向に僅かに膨らむと考えられる。第2容体50の回転に連動して内周側突部60の噛み合わせ部20から傾斜部30への移動する際、第2容体50の嵌合周壁部55の変形も可能である。また、第2容体50は変形したとしても構造樹脂の弾性により当初状態へ復帰する。そこで、第2容体50が当初状態の形状に復帰する作用を利用して、環状壁部15の外側へ押し出された内周側突部60は斜面部31を登るように移動する。
残余の相互に対向した配置の2箇所の内周側突部60は非係合部40に位置する。こちらについても既述のとおり、環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1は、同中心C1から非係合部40(立壁部43)までの半径R3よりも大きく形成された構造である(図2参照)。従って、2箇所の内周側突部60が斜面部31を移動するに際しても、残余の2箇所の内周側突部60は非係合部40から抵抗を受けることなく、そのまま非係合部40から離れる。
一連の説明から明らかなように、第1容体10と嵌合した第2容体50は、簡単に、ひとつの動作により互いに分離される。また図示から自明なように、第2容体50の内周側突部60と第1容体10の噛み合わせ部20を同数の4箇所とし、噛み合わせ部20同士の間に2箇所の傾斜部30と、2箇所の非係合部40として備える構造であるため、第2容体50を回転する方向に制約はない。そうすると、回転開封容器1の開封時、第2容体50の回転方向を意識する必要はない。つまり、左右の利き手のとらわれずに、ごく自然に回して開封することができる。また、左右のいずれかへ第2容体50を回転させるのみで第2容体50は第1容体10から無理なく真っ直ぐに簡単に取り外される。よって、第2容体50を斜めにする必要はなくなり、第2容体50の内面に内容物が付着して商品の見栄えは損なわれない。
図10ないし図12は第2実施形態の回転開封容器2の開示である。図10の正面図に示すように、第1容体10bの環状壁部15の円周の外側14においても、均等間隔で傾斜部30が備えられる。環状壁部15の円周の中心C1を基点に円周のおおむね120°の離れた位置に3箇所配置される。そして、環状壁部15における傾斜部30の位置が基準となり、その円周方向の両側に噛み合わせ部20は連接される。傾斜部30は3箇所であるため、噛み合わせ部20は環状壁部15の円周の外側14に計6箇所配置される。
第2実施形態の図10にも示すように、環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1は、同環状壁部15の円周の中心C1から傾斜部30の縮径基部33までの半径R2よりも小さく形成されている。当該半径R1と半径R2の長さの差異は、第1実施形態と同様に内周側突部60を介して嵌合周壁部55を変形させやすくするためである。
また、噛み合わせ部20同士の間となる環状壁部15の円周の外側14にも、噛み合わせ部20と連接して非係合部40が備えられる。図示の非係合部40は環状壁部15の円周の相互に対向する位置に配置される。第2実施形態においては、非係合部40は環状壁部15の円周の外側14に環状壁部15の円周の中心C1を基準におおむね120°の間隔で3箇所設けられる。第2実施形態においても、環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1は、同環状壁部15の円周の中心C1から非係合部40(立壁部43)までの半径R3よりも大きく形成されている。当該半径R1と半径R3の長さの差異は、第1実施形態と同様に内周側突部60を環状壁部15から抜け易くするためである。
ここで、第2実施形態の第1容体10bの環状壁部15における各部位の配置は、図10の紙面上方から時計周りで噛み合わせ部20、傾斜部30、噛み合わせ部20、非係合部40、噛み合わせ部20、傾斜部30、噛み合わせ部20、非係合部40、噛み合わせ部20、傾斜部30、噛み合わせ部20、非係合部40の並び順である。
図11は第2実施形態の第2容体50bの全体背面図であり、その開口部51側から見た状態である。第2実施形態の第2容体50bにおいても、開口部51の内側には外被部53と外被板部54が形成される。外被部53と外被板部54は第1容体10bの板部12に被さる。外被板部54の内側に嵌合周壁部55が形成され、この嵌合周壁部55から開口部51の中心方向に向けて内周側突部60は膨出している。内周側突部60が嵌合周壁部55に形成されている位置は、第1容体10bと第2容体50bの嵌合した状態(図12参照)において、ちょうど噛み合わせ部20と対応する位置である。そこで、第1容体10bと第2容体50bの嵌合時、内周側突部60は前出の噛み合わせ部20と係合される。第2実施形態の場合、内周側突部60は嵌合周壁部55の円周の内側59に間隔を置きながらで6箇所設けられる。図示では内周側突部60が嵌合周壁部55に備えられる個数は噛み合わせ部20と同数である。
図12は第2実施形態の回転開封容器2において、第1容体10bに第2容体50bを嵌合させた状態の上方側から見た様子である。図示の便宜上、図12の第2容体50bを二点鎖線表記とする。図示の封止状態の回転開封容器2では、第1容体10bの環状壁部15に形成された6箇所の噛み合わせ部20と、第2容体50bの嵌合周壁部55の内側に膨出した6箇所の内周側突部60は、それぞれ係合状態にある。6箇所の噛み合わせ部20においても、第1実施形態と同様に、その上側の外周側突部21により内周側突部60は下向きに押さえ込まれる。そこで、第2容体50bは第1容体10b側へ引っ張られ封止は完了する。当該第2実施形態の回転開封容器2においても、嵌合時の位置合わせは容易であり、開封しやすさも確保される。しかも、安定した封止が可能である。
図13ないし図15は第3実施形態の回転開封容器3の開示である。図13の正面図に示すように、第1容体10cの環状壁部15の円周の外側14においても、均等間隔で傾斜部30が備えられる。環状壁部15の円周の中心C1を基点に円周のおおむね90°の離れた位置に4箇所配置される。そして、環状壁部15における傾斜部30の位置が基準となり、その円周方向の両側に噛み合わせ部20は連接される。傾斜部30は4箇所であるため、噛み合わせ部20は環状壁部15の円周の外側14に計8箇所配置される。
第3実施形態の図13にも示すように、環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1は、同環状壁部15の円周の中心C1から傾斜部30の縮径基部33までの半径R2よりも小さく形成されている。当該半径R1と半径R2の長さの差異は、第1実施形態と同様に内周側突部60を介して嵌合周壁部55を変形させやすくするためである。
また、噛み合わせ部20同士の間となる環状壁部15の円周の外側14にも、噛み合わせ部20と連接して非係合部40が備えられる。図示の非係合部40は環状壁部15の円周の相互に対向する位置に配置される。第3実施形態においては、非係合部40は環状壁部15の円周の外側14に環状壁部15の円周の中心C1を基準におおむね90°の間隔で4箇所設けられる。第3実施形態においても、環状壁部15の円周の中心C1から噛み合わせ部20の上端部23までの半径R1は、同環状壁部15の円周の中心C1から非係合部40(立壁部43)までの半径R3よりも大きく形成されている。当該半径R1と半径R3の長さの差異は、第1実施形態と同様に内周側突部60を環状壁部15から抜け易くするためである。
ここで、第3実施形態の第1容体10cの環状壁部15における各部位の配置は、図13の紙面上方から時計周りで噛み合わせ部20、傾斜部30、噛み合わせ部20、非係合部40、噛み合わせ部20、傾斜部30、噛み合わせ部20、非係合部40、噛み合わせ部20、傾斜部30、噛み合わせ部20、非係合部40、噛み合わせ部20、傾斜部30、噛み合わせ部20、非係合部40の並び順である。
図14は第3実施形態の第2容体50cの全体背面図であり、その開口部51側から見た状態である。第3実施形態の第2容体50cにおいても、開口部51の内側には外被部53と外被板部54が形成される。外被部53と外被板部54は第1容体10cの板部12に被さる。外被板部54の内側に嵌合周壁部55が形成され、この嵌合周壁部55から開口部51の中心方向に向けて内周側突部60は膨出している。内周側突部60が嵌合周壁部55に形成されている位置は、第1容体10cと第2容体50cの嵌合した状態(図15参照)において、ちょうど噛み合わせ部20と対応する位置である。そこで、第1容体10cと第2容体50cの嵌合時、内周側突部60は前出の噛み合わせ部20と係合される。第3実施形態の場合、内周側突部60は嵌合周壁部55の円周の内側59におおむね45°の間隔を置きながらで8箇所設けられる。図示では内周側突部60が嵌合周壁部55に備えられる個数は噛み合わせ部20と同数である。
図15は第3実施形態の回転開封容器3において、第1容体10cに第2容体50cを嵌合させた状態の上方側から見た様子である。図示の便宜上、図12の第2容体50cを二点鎖線表記とする。図示の封止状態の回転開封容器1では、第1容体10cの環状壁部15に形成された6箇所の噛み合わせ部20と、第2容体50cの嵌合周壁部55の内側に膨出した6箇所の内周側突部60は、それぞれ係合状態にある。8箇所の噛み合わせ部20においても、第1実施形態と同様に、その上側の外周側突部21により内周側突部60は下向きに押さえ込まれる。そこで、第2容体50cは第1容体10c側へ引っ張られ封止は完了する。当該第3実施形態の回転開封容器3においても、嵌合時の位置合わせは容易であり、開封しやすさも確保される。しかも、安定した封止が可能である。
次に示す図16は第4実施形態の回転開封容器4であり、分離状態の下方側からの全体斜視図である。回転開封容器4は第1容体10dを蓋とし第2容体50dを容器本体とし、第1実施形態の回転開封容器1と上下関係を逆転させた例である。第4実施形態の回転開封容器4は、例えば、飲料、デザート類(パフェ、サンデー、あんみつ、ぜんざい等)の包装用途が想定される。むろんその他の食品や物品の包装にも適用される。主に、内容物の収容に当たりカップ状部分が必要とされ、簡単に蓋が取り付けられ、しかも蓋の取り外しが容易な容器に好例である。図中、符号13dは第1容体の蓋板、57dは第2容体の底板である。図示を省略するものの、第1容体10dの蓋板13dもドーム状や円錐状に形成することができる。このようにすると、背景技術にて言及した実用新案登録第3068536号公報に開示のコーンに充填されたソフトクリームの包装容器等の代替となり得る。
図示の回転開封容器4は回転開封容器1の構造、機能を踏襲しているため、既述の回転開封容器1の説明における作用、効果を当然に備える。このため、使用者(内容物の提供者、消費者)の要求や用途、内容物の種類等に即した形状の回転開封容器として提供可能である。なお、回転開封容器2,3,4における第1容体10b,10c,10d及び第2容体50b,50c,50dの各部の構造は、本質的に第1実施形態の回転開封容器1と同様である。そこで、同一箇所は同一符号として各箇所の説明を省略する。
以上のとおり、本考案の回転開封容器は、開封時の回す動作のみにより傾けることなく無理なく開封可能となり、しかも封止も簡単である。そのため、既存の包装容器の代替として有望である。
1,2,3,4 回転開封容器
10,10b,10c,10d 第1容体
11 台部
12 板部
13 載置部
15 環状壁部
20 噛み合わせ部
21 外周側突部
22 嵌凹部
23 上端部
30 傾斜部
33 縮径基部
40 非係合部
43 立壁部
50,10b,10c,50d 第2容体
51 開口部
52 傾斜壁部
55 嵌合周壁部
56 胴部
57 頂部
60 内周側突部
C1 環状壁部の円周の中心
C2 嵌合周壁部の円周の中心
R1 環状壁部の円周の中心から噛み合わせ部の上端部までの半径
R2 環状壁部の円周の中心から傾斜部の縮径基部までの半径
R3 環状壁部の円周の中心から非係合部までの半径

Claims (9)

  1. 台部と前記台部に立設された環状壁部を備える第1容体と、
    回転可能に前記環状壁部の外側と嵌合する嵌合周壁部を開口部に備えた第2容体を有してなる回転開封容器であって、
    前記第1容体の前記環状壁部には、前記台部から縮径して傾斜する傾斜部が前記環状壁部の円周の外側に均等間隔で2箇所以上備えられ、かつ、
    前記傾斜部の円周方向の両側に連接されているとともに外周側突部を有する噛み合わせ部が前記環状壁部の円周の外側に4箇所以上備えられ、
    前記第2容体の前記嵌合周壁部には、前記開口部の中心方向に膨出するとともに前記噛み合わせ部と係合する内周側突部が相互に間隔を置いて2箇所以上であり前記噛み合わせ部と同数以下の個数備えられ、かつ、
    前記第1容体と前記第2容体が嵌合した状態において、前記第1容体の前記噛み合わせ部と対応する位置に前記第2容体の前記内周側突部が形成されていて、
    前記環状壁部の円周の中心(C1)から前記噛み合わせ部の上端部までの半径(R1)が、前記環状壁部の円周の中心(C1)から前記傾斜部の縮径基部までの半径(R2)よりも小さく形成され、
    前記第2容体の回転に伴い前記内周側突部が前記第1容体の前記傾斜部に位置した際に前記第1容体と前記第2容体の嵌合が解除される
    ことを特徴とする回転開封容器。
  2. 前記内周側突部と係合しない立壁部を備えた非係合部が、前記環状壁部の円周の外側の前記噛み合わせ部同士の間に連接して備えられる請求項1に記載の回転開封容器。
  3. 前記環状壁部の円周の中心(C1)から前記噛み合わせ部の上端部までの半径(R1)が、前記環状壁部の円周の中心(C1)から前記非係合部までの半径(R3)よりも大きく形成されている請求項2に記載の回転開封容器。
  4. 前記傾斜部が前記環状壁部に2箇所、前記噛み合わせ部が前記環状壁部に4箇所、前記非係合部が前記環状壁部に2箇所備えられ、前記内周側突部が前記嵌合周壁部に4箇所備えられる請求項2または3に記載の回転開封容器。
  5. 前記傾斜部が前記環状壁部に3箇所、前記噛み合わせ部が前記環状壁部に6箇所、前記非係合部が前記環状壁部に3箇所備えられ、前記内周側突部が前記嵌合周壁部に6箇所備えられる請求項2または3に記載の回転開封容器。
  6. 前記傾斜部が前記環状壁部に4箇所、前記噛み合わせ部が前記環状壁部に8箇所、前記非係合部が前記環状壁部に4箇所備えられ、前記内周側突部が前記嵌合周壁部に8箇所備えられる請求項2または3に記載の回転開封容器。
  7. 前記噛み合わせ部と前記傾斜部の連接部位がテーパ部を介してなる請求項1ないし6のいずれか1項に記載の回転開封容器。
  8. 前記第2容体の前記嵌合周壁部に傾斜壁部が形成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の回転開封容器。
  9. 前記第1容体及び前記第2容体が、合成樹脂を主体とするシート状物の成形体からなる請求項1ないし8のいずれか1項に記載の回転開封容器。
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