JP2014022675A - センシング装置、検査装置、及び電子機器 - Google Patents

センシング装置、検査装置、及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2014022675A
JP2014022675A JP2012162379A JP2012162379A JP2014022675A JP 2014022675 A JP2014022675 A JP 2014022675A JP 2012162379 A JP2012162379 A JP 2012162379A JP 2012162379 A JP2012162379 A JP 2012162379A JP 2014022675 A JP2014022675 A JP 2014022675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
specific wavelength
cut filter
substrate
sensing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012162379A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Totani
隆史 戸谷
Takehiko Kubota
岳彦 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012162379A priority Critical patent/JP2014022675A/ja
Publication of JP2014022675A publication Critical patent/JP2014022675A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】受光部及び回路部に対する遮光性を向上することで、受光部及び回路部に配置されているトランジスターの光リーク電流の増加を抑制し、センシング精度を向上させる。
【解決手段】本発明のセンシング装置は、光電変換素子を含む受光部及び受光部を駆動する回路部を有するセンサー基板と、受光部と回路部とに平面的に重なって形成され光電変換素子に対応した開口部を有する遮光膜と、受光部と回路部とに平面的に重なって形成された特定波長カットフィルターと、を備えている。遮光膜及び特定波長カットフィルターによって、トランジスターのリーク電流の増加となる不要な光を抑制することができる。さらに、遮光膜に遮光性が低下した領域が発生しても、特定波長カットフィルターによって遮光性は確保されているので、センシング精度の低下となるトランジスターのリーク電流の増加は抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、センシング装置、並びに当該センシング装置を備えた検査装置及び電子機器に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、透明基板にフォトダイオードとトランジスターとが形成されたセンシング部と、周辺駆動回路部とを有するCMOSイメージセンサー(センシング装置)が知られていた。特許文献1に記載のセンシング装置では、フォトダイオードが形成された領域を除く領域に遮光膜が形成され、フォトダイオードに入射した入射光(光学映像)を電気信号に変換するための優れた受光特性が得られるとしている。
特開2006−191108号公報
しかしながら、特許文献1に記載のセンシング装置では、遮光膜を形成する下地層に凹凸があると遮光膜の膜厚が変動し(薄膜化し)、遮光性が十分確保されない領域が発生するという課題があった。例えば、センシング部に形成されているトランジスターに対する遮光性が不十分であると、トランジスターのリーク電流が増加し、ノイズ成分が増加し、センシング精度が低下するという不具合になる。駆動回路部に対する遮光性が不十分であると、駆動回路部を構成するトランジスターのリーク電流が増加し、同様の不具合(センシング精度の低下)になる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るセンシング装置は、光電変換素子を含む受光部及び受光部を駆動する回路部を有するセンサー基板と、受光部と回路部とに平面的に重なって形成され光電変換素子に対応した開口部を有する遮光膜と、受光部と回路部とに平面的に重なって形成された特定波長カットフィルターと、を備えていることを特徴とする。
受光部及び回路部には、特定波長カットフィルター及び遮光膜が平面的に重なって形成されているので、光電変換素子への必要な光(検出対象の光)の入射を阻害することなく、特定波長カットフィルター及び遮光膜によって受光部及び回路部に配置されているトランジスターのリーク電流を増加させる不要な光の入射を抑制することができる。尚、遮光膜は、光電変換素子に対応した開口部を有している。
さらに、当該不要な光を遮光する遮光機能を有した膜は、特定波長カットフィルター及び遮光膜の2種類の膜で構成されているので、異物などによっていずれか一方の遮光機能を有した膜に遮光性が低下した領域が発生しても、他方の遮光機能を有した膜によって遮光性を確保することができる。すなわち、特定波長カットフィルター及び遮光膜の2種類の膜で遮光性を確保することによって、当該不要な光をより強固に遮光することができる。
従って、光電変換素子には検出対象の光が入射し、トランジスターの光リーク電流を増加させる不要な光の入射が抑制されるので、検出対象の光を高精度で検出可能なセンシング装置を提供できる。
[適用例2]上記適用例に記載のセンシング装置は、センサー基板に対向配置され、遮光膜及び特定波長カットフィルターが形成された遮光基板を備えていることが好ましい。
遮光基板には、遮光膜に加えて特定波長カットフィルターが形成されているので、受光部及び回路部に配置されているトランジスターへの不要な光の入射を、より強固に抑制できる。
[適用例3]本適用例に係るセンシング装置は、光電変換素子を含む受光部及び受光部を駆動する回路部を有するセンサー基板と、受光部と回路部とに平面的に重なって形成され、光電変換素子に対応した開口部を有する遮光膜が形成された遮光基板と、センサー基板との間で遮光基板を挟むように配置され、光電変換素子に対応する位置に透光性領域を有する照明装置と、受光部と回路部とに平面的に重なって形成された特定波長カットフィルターと、を備えていることを特徴とする。
照明装置で照らされた被照射体からの反射光は、照明装置の透光性領域及び遮光基板の開口部を透過し、光電変換素子に入射する。さらに、受光部及び回路部には、特定波長カットフィルター及び光電変換素子に対応した開口部を有する遮光膜が、平面的に重なって形成されているので、光電変換素子への検出対象の光(被照射体からの反射光)の入射を阻害することなく、受光部及び回路部に配置されているトランジスターの光リーク電流の増加となる不要な光の入射を抑制することができる。
さらに、当該不要な光を遮光する遮光機能を有した膜は、特定波長カットフィルター及び遮光膜の2種類の膜で構成されているので、異物などによっていずれか一方の遮光機能を有した膜に遮光性が低下した領域が発生しても、他方の遮光機能を有した膜によって遮光性を確保することができる。すなわち、特定波長カットフィルター及び遮光膜の2種類の膜で遮光性を確保することによって、当該不要な光をより強固に遮光することができる。
従って、光電変換素子には検出対象の光が入射し、トランジスターの光リーク電流を増加させる不要な光の入射が抑制されるので、検出対象の光を高精度で検出可能なセンシング装置を提供できる。
[適用例4]上記適用例に記載のセンシング装置は、特定波長カットフィルターは、遮光基板に形成されていることが好ましい。
遮光基板は、光電変換素子に検出対象の光を入射させる機能と、受光部及び回路部への不要な光の入射を抑制する機能とを有している。遮光基板には、遮光膜に加えて、検出対象の光を透過すし検出対象以外の光(不要な光)を遮光する特定波長カットフィルターが形成されているので、検出対象の光を阻害することなく、検出対象以外の不要な光をより強固に抑制できる。
[適用例5]上記適用例に記載のセンシング装置は、特定波長カットフィルターは、遮光基板と遮光膜との間に形成されていることが好ましい。
特定波長カットフィルターは、膜厚(光路長)によって遮光できる光の波長域(光学特性)が変化する。特定波長カットフィルターを、遮光膜の上に形成すると、当該遮光膜の開口部の段差領域において特定波長カットフィルターの膜厚が変化する恐れがある。従って、特定波長カットフィルターをより均一な膜厚で形成するためには、特定波長カットフィルターは、遮光基板と遮光膜との間、すなわち凹凸が少ない遮光基板の上に形成することが好ましい。
[適用例6]上記適用例に記載のセンシング装置は、照明装置は透光性基板と発光素子とを有し、特定波長カットフィルターは透光性基板と発光素子との間に形成されていることが好ましい。
遮光膜及び特定波長カットフィルターは、それぞれ別の基板に形成されているので、遮光膜及び特定波長カットフィルターは、同じ異物の影響を受けて同じ場所の遮光性が低下する不具合を抑制することができる。
さらに、特定波長カットフィルターは、膜厚(光路長)によって遮光できる光の波長域(光学特性)が変化する。特定波長カットフィルターを、発光素子の上に形成すると、当該発光素子の凹凸の影響を受けて特定波長カットフィルターの膜厚が変化する恐れがある。従って、特定波長カットフィルターをより均一な膜厚で形成するためには、特定波長カットフィルターは、透光性基板と発光素子との間、すなわち凹凸が小さい透光性基板の上に形成することが好ましい。
[適用例7]上記適用例に記載のセンシング装置は、遮光基板との間で照明装置を挟むように配置され透光性を有する支持基板と、光電変換素子に対応した微小レンズとを有する集光基板を備え、特定波長カットフィルターは、支持基板と微小レンズとの間に形成されていることが好ましい。
センシング装置は、検出対象の光を集光することができる微小レンズを有しているので、当該検出対象の光を当該微小レンズで集光することによって、より微弱な光を光電変換素子で検出することができる。
さらに、遮光膜及び特定波長カットフィルターは、それぞれ別の基板に形成されているので、遮光膜及び特定波長カットフィルターは、同じ異物の影響を受けて同じ場所の遮光性が低下する不具合を抑制することができる。
さらに、特定波長カットフィルターは、膜厚(光路長)によって遮光できる光の波長域(光学特性)が変化する。特定波長カットフィルターを、微小レンズの上に形成すると、微小レンズの凹凸の影響を受けて特定波長カットフィルターの膜厚が変化する恐れがある。従って、特定波長カットフィルターをより均一な膜厚で形成するためには、特定波長カットフィルターは、支持基板と微小レンズとの間、すなわち凹凸が小さい支持基板の上に形成することが好ましい。
[適用例8]上記適用例に記載のセンシング装置に係る発光素子は、透光性基板に形成された第1電極と、光透過性の第2電極と、第1電極と第2電極との間に形成された発光機能層と、を備え、発光機能層で発した光は、第2電極を介して射出されることが好ましい。
検出対象(被照射体)に近接した側に形成された第2電極を光透過性材料で構成し、発光素子で発した光を第2電極を介して被照射体に射出することによって、照明装置と被照射体との間の距離を小さくすることができる。
[適用例9]上記適用例に記載のセンシング装置に係る照明装置は、透光性基板と発光素子との間に形成された第2の遮光膜を含むことが好ましい。
遮光機能を有した膜は、遮光膜、特定波長カットフィルター、及び第2の遮光膜の3種類の膜で構成されているので、不要な光をより強固に遮光することができる。
[適用例10]上記適用例に記載のセンシング装置に係る照明装置では、第1電極と第2電極とは光透過性を有し、第2の遮光膜は光反射性を有し、発光機能層で発した光は、第2の遮光膜によって、第2電極側に反射されることが好ましい。
第1電極及び第2電極を光透過性材料で構成し、第2の遮光膜を光反射性材料で構成し、発光機能層で第1電極側に発した光を、第2遮光膜によって第2電極側に反射することによって、第2電極を介して被照射体に照射される光の輝度を大きくすることができる。
[適用例11]上記適用例に記載のセンシング装置に係る照明装置は、近赤外域の光を発し、特定波長カットフィルターは、誘電体多層膜で構成され、近赤外域の光を透過し、近赤外域以外の光を遮光するバンドパスフィルターであることが好ましい。
照明装置から発した近赤外域の光で被照射体を照らし、被照射体からの反射光(近赤外域の光)は、特定波長カットフィルターを通過して(透過して)光電変換素子に入射する。特定波長カットフィルターは近赤外域の光を透過し、近赤外域以外の光を遮光するバンドパスフィルターであるので、光電変換素子に入射する近赤外域の光の透過を阻害することがない。さらに、近赤外域以外の光は、受光部及び回路部に配置されているトランジスターのリーク電流を増加させる不要な光であるので、特定波長カットフィルターで当該不要な光を遮光することによって、当該トランジスターのリーク電流(光リーク電流)の増加を抑制することができる。
[適用例12]上記適用例に記載のセンシング装置に係る特定波長カットフィルターは、誘電体多層膜で構成され、特定波長域の光及び特定波長域よりも長波長側の光を透過し、特定波長域よりも短波長側の光を遮光するロングパスフィルターであることが好ましい。
照明装置から発した光で被照射体を照らし、被照射体からの反射光は、特定波長カットフィルターを通過して(透過して)光電変換素子に入射する。特定波長カットフィルターは特定波長域の光(被照射体からの反射光)よりも短波長側の光を遮光するロングパスフィルターであるので、光電変換素子に入射する被照射体からの反射光の透過を阻害することがない。さらに、被照射体からの反射光よりも短波長側の光は、受光部及び回路部に配置されているトランジスターのリーク電流を増加させる不要な光であるので、特定波長カットフィルターで当該不要な光を遮光することによって、当該トランジスターのリーク電流(光リーク電流)の増加を抑制することができる。
[適用例13]上記適用例に記載のセンシング装置に係る特定波長カットフィルターは、誘電体多層膜で構成され、特定波長域の光を透過し、特定波長域以外の光を遮光するバンドパスフィルターであることが好ましい。
照明装置から発した光で被照射体を照らし、被照射体からの反射光は、特定波長カットフィルターを通過して(透過して)光電変換素子に入射する。特定波長カットフィルターは特定波長域の光(被照射体からの反射光)を透過し、特定波長域以外の光を遮光するバンドパスフィルターであるので、光電変換素子に入射する被照射体からの反射光の透過を阻害することがない。さらに、被照射体からの反射光以外の光は、受光部及び回路部に配置されているトランジスターのリーク電流を増加させる不要な光であるので、特定波長カットフィルターで当該不要な光を遮光することによって、当該トランジスターのリーク電流(光リーク電流)の増加を抑制することができる。
[適用例14]本適用例に係る検査装置は、上記適用例に記載のセンシング装置と、センシング装置の検出結果に応じて検査を行う制御部と、を備えていることを特徴とする。
上記適用例に記載のセンシング装置は、検出精度を低下させる不要な光が抑制されているので、検出対象の光を高精度で検出することができる。例えば、本適用例のセンシング装置を、脈拍計、パルスオキシメーター、血糖値測定器などの医療、健康分野で常時装着可能な小型の生体センサーに適用させることで、必要な情報を高精度に検出可能な検査装置を提供することができる。さらに、本適用例のセンシング装置で指を照らし、指の静脈像を高精度に撮像し、その検出結果から本人認証を行う生体認証装置を提供することができる。さらに、本適用例の検査装置を、イメージスキャナー、複写機、ファクシミリ、バーコードリーダーなどの画像読取装置に適用させることもできる。
[適用例15]本適用例に係る電子機器は、上記適用例に記載のセンシング装置を備えていることを特徴とする。
本適用例のセンシング装置は、被照射体を照らす発光機能と、外光の状態(明るさ)を検知する受光機能とを備えているので、外光の明るさを検知し、発光機能を自動的にオンオフする省エネルギー型の照明装置として、携帯電話、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、オーディオ機器などに適用させることができる。さらに、外部環境の明るさを検知し、暗くなると自動点灯する照明機器などにも適用させることもできる。
実施形態1に係るセンシング装置の分解斜視図。 図1のA−A’線に沿ったセンシング装置の断面図。 図1の領域Bにおける実施形態1に係るセンサー基板の等価回路図。 実施形態1に係るセンシング領域に配置されている画素の構成を示す図。 図1のC−C’線に沿った遮光基板の断面図。 図5の領域Hにおける透過光の波長と透過率の関係を示す図。 実施形態1に係る照明装置の全体構成を示す等価回路図。 実施形態1に係るセンシング領域における照明装置の平面図。 (a)は図8のD−D’線に沿った断面図、(b)は図8のE−E’線に沿った断面図。 実施形態2に係るセンシング装置の断面図。 実施形態2に係るセンシング装置の構成要素である照明装置の平面図。 図11のF−F’線に沿った断面図。 実施形態2に係る照明装置の透光性領域における透過光の波長と透過率の関係を示す図。 検査装置の構成を示す概略図。 電子機器の一例としての携帯電話の概要を示す概略図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の各図においては、各層や各部位を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部位の縮尺を実際とは異ならせしめてある。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るセンシング装置の分解斜視図である。図2は、図1のA−A’線に沿ったセンシング装置の断面図である。まず、図1及び図2を参照して、センシング装置の概略構成を説明する。また、図1及び図2では、センシング装置の構成要素の位置関係を分かりやすくするために、複数の微小レンズ(マイクロレンズ)のうちの1のマイクロレンズの光軸が、一点鎖線で図示されている。
「センシング装置の概要」
本実施形態に係るセンシング装置1は、被照射体(図示省略)に光を照射し、被照射体からの反射光を電気信号に変換するイメージセンサーである。センシング装置1は、被照射体を照らす発光素子64や、被照射体からの反射光を検出する光電変換素子としてのフォトダイオード13などが配置されたセンシング領域9を有している。センシング領域9の形状は正方形であり、図1及び図2において破線で図示されている。
以降、センシング領域9の端子25に近接した一辺に沿った方向をX軸方向、当該1辺と直交し互いに対向する他の2辺に沿った方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向に直交し、センシング装置1の厚さ方向をZ軸方向として説明する。
図1及び図2に示すように、センシング装置1には、Z軸(+)方向にセンサー基板10、遮光基板30、照明装置60、及びマイクロレンズアレイ(以下、MLAと称す)基板80が、順に積層されている。また、センサー基板10、遮光基板30、照明装置60、及びMLA基板80は、照明装置60で発した光を透過する透光性樹脂(図示省略)によって接着されている。
センサー基板10は、被照射体からの反射光を電気信号に変換する役割を有している。センサー基板10は、基板本体11、並びに基板本体11のZ軸(+)方向側の面に形成されたフォトダイオード13、回路部21、及び端子25などで構成されている。
基板本体11は、絶縁基板であればよく、ガラス、石英、樹脂、シリコンウエハー、セラミックなどを使用することができる。フォトダイオード13は、例えば、PIN型半導体層を光電変換層とした受光素子で構成され、近赤外域の光を検出することができる。回路部21は、センシング領域を駆動する役割を有し、走査線駆動回路22やデータ線駆動回路23などで構成されている。回路部21は、例えば、nチャネル型トランジスターとPチャネル型トランジスターとを備えた相補型トランジスターで構成されている。端子25は、外部回路(図示省略)に接続され、外部回路からの制御信号を回路部21に供給している。
センシング領域9には、上述したフォトダイオード13がマトリックス状に配置され、被照射体からの反射光を受光するようになっている。走査線駆動回路22は、センサー基板10のX軸(+)方向側の外縁とセンシング領域9との間、及びセンサー基板10のX軸(−)方向側の外縁とセンシング領域9との間に配置されている。データ線駆動回路23は、センサー基板10のY軸(−)方向側の外縁とセンシング領域9との間に配置されている。端子25は、センサー基板10のY軸(−)方向側の外縁とデータ線駆動回路23との間に配置されている。なお、センサー基板の電気的構成や動作に関しては、後述する。
遮光基板30は、検出対象の光(被照射体からの反射光)をフォトダイオード13に入射させ、検出対象以外の光(不必要な光)を遮光する役割を有している。遮光基板30は、基板本体31、並びに基板本体31のZ軸(−)方向側の面に積層された特定波長カットフィルター40及び遮光膜32で構成されている。
基板本体31は、光透過性の基板であり、ガラス、石英、樹脂などを使用することができる。上述したように、基板本体31のZ軸(−)方向側の面には、特定波長カットフィルター40及び遮光膜32がこの順で積層されている。特定波長カットフィルター40及び遮光膜32は、センシング領域9と回路部21とに平面的に重なって形成されている。遮光膜32は、光遮光性を有する膜であればよく、Crなどの金属膜、光吸収材料が分散された樹脂などを使用することができる。遮光膜32には、フォトダイオード13に対応する位置に開口部33が形成されている。開口部33は、センシング領域9にマトリックス状に配置されている。被照射体からの反射光は、開口部33を透過し、フォトダイオード13に入射するようになっている。なお、特定波長カットフィルター40の詳細は、後述する。
照明装置60は、被照射体を均一に照らす役割を有している。照明装置60は、透光性基板61、及び透光性基板61のZ軸(+)方向側の面に形成された発光素子64などを有し、Z軸(+)方向に近赤外域の光を射出している。発光素子64は、センシング領域9にマトリックス状に配置され、被照射体を均一に照らすようになっている。照明装置60の詳細は、後述する。
MLA基板80は、「集光基板」の一例であり、被照射体からの反射光を集光し、当該反射光をフォトダイオード13に導く役割を有している。MLA基板80は、支持基板81、及び支持基板81のZ軸(−)方向側の面に形成されたマイクロレンズ82などで構成されている。
支持基板81は、光透過性の基板であり、ガラス、石英、樹脂などを使用することができる。マイクロレンズ82は、透明樹脂やガラスなどで形成された球面レンズ、または非球面レンズであり、センシング領域9にマトリックス状に配置されている。マイクロレンズ82は、リフロー法、面積階調マスク法、微小レンズ法、成形加工法などを用いて形成することができる。
上述したように、図1及び図2では、マイクロレンズ82の光軸8が、一点鎖線で図示されている。センシング領域9では、マイクロレンズ82、開口部33、フォトダイオード13、及び発光素子64が、同じピッチでマトリックス状に配置されている。マイクロレンズ82、開口部33、及びフォトダイオード13は、それぞれの中心が光軸8付近に位置するように配置されている。発光素子64は、光軸8とは別の位置となるように配置されている。その結果、マイクロレンズ82で集光された光は、光軸8に沿って進行し、開口部33を透過(通過)し、光軸8に配置されたフォトダイオード13に入射するようになっている。また、発光素子64は、光軸8に配置されていないので、光軸8に沿って進行する光(検出対象の光)を阻害することはない。
遮光基板30の開口部33は、光軸8に配置されたマイクロレンズ82で集光された光が透過できる最小限の寸法に開口されている。その結果、光軸8以外に配置されているフォトダイオード13で集光された光や、外光による散乱光などは、開口部33を通過しないようになっている。すなわち、光軸8に配置されたマイクロレンズ82で集光された光(検出対象の光)は開口部33を通過し、検出対象以外の光は開口部33を通過しないようになっている。
発光素子64は、光軸8と隣り合う光軸8との間に配置され、Z軸(+)方向側、すなわち被照射体に向けて近赤外域の光を射出しており、フォトダイオード13を直接照らすことはない。上述したように、複数の発光素子64がマトリックス状に配置されているので、被照射体を均一に照らすことができる。
「センサー基板」
図3は、図1の二点鎖線で示した領域Bにおけるセンサー基板の等価回路図である。図4は、センシング領域に配置されている画素の構成を示す図である。以下、図3及び図4を参照して、センサー基板10の電気的構成や動作を説明する。
図3に示すように、走査線駆動回路22には走査線26が接続され、データ線駆動回路23にはデータ線27が接続されている。走査線26及びデータ線27は、互いに交差し、その交差点付近に画素12が形成されている。図4に示すように、画素12は、フォトダイオード13、及び3つのトランジスター14,15,16で構成された画素回路部17を備えている。
上述したように、フォトダイオード13は、PIN型半導体層からなる光電変換層が一対の電極で挟持された受光素子で構成され、近赤外域の光を検出することができる。トランジスター14,15,16は、例えば、nチャネル型トランジスターで構成されている。上述したように、回路部21は、nチャネル型トランジスターとPチャネル型トランジスターとを備えた相補型トランジスターで構成されており、画素12と回路部21とは、同一工程で形成されている。
トランジスター14には、ソース電極に駆動電圧が供給される配線(VDD)28が接続され、ドレイン電極にフォトダイオード13の一方の電極が接続され、ゲート電極にフォトダイオード13をリセットするための制御信号が供給される配線(GRST)29が接続されている。フォトダイオード13の他方の電極はGNDに接続されている。トランジスター15には、ソース電極に駆動電圧が供給される配線(VDD)28が接続され、ゲート電極にフォトダイオード13の一方の電極が接続され、ドレイン電極にトランジスター16のソース電極が接続されている。トランジスター16には、ゲート電極に走査線26が接続され、ドレイン電極にデータ線27が接続されている。
フォトダイオード13は、画素12に入射した光(近赤外域の光)を受光し、リーク電流ipに変換する機能を有している。トランジスター15は、フォトダイオード13に流れるリーク電流ipを、電流idに増幅する機能を有している。トランジスター16は、トランジスター15に流れる電流idを選択的に読み出し、データ線27に流す機能を有している。すなわち、画素12では、フォトダイオード13によって入射した光がリーク電流ipに変換され、トランジスター15によってリーク電流ipは電流idに変換(増幅)され、トランジスター16によって電流idはデータ線27に出力されるようになっている。さらに、センシング領域9では、走査線26から供給される制御信号によって、電流idを画素12ごとに読み出すことができるようになっている。
このようにして、フォトダイオード13に流れるリーク電流ipは、電流idに増幅され、データ線27(データ線駆動回路23)に出力される。
「特定波長カットフィルター」
図5は、図1のC−C’線に沿った遮光基板の断面図である。図6は、図5の破線で示された領域Hにおける透過光の波長と透過率の関係を示す図である。
上述したように、特定波長カットフィルター40は、遮光基板30に、センシング領域9と回路部21とに平面的に重なって形成されている。図5に示すように、特定波長カットフィルター40は、基板本体31と遮光膜32との間、すなわち基板本体31の上に形成されている。
後述するように、特定波長カットフィルター40は、誘電体多層膜で構成された干渉フィルター(バンドパスフィルター)である。特定波長カットフィルターを構成する誘電体膜の膜厚が変動すると、特定波長カットフィルター40の光学特性が変化するので、誘電体膜を所定の膜厚で形成する必要がある。このために、特定波長カットフィルター40は、平坦な領域に形成することが好ましい。特定波長カットフィルター40を遮光膜32の上に形成しても良いが、遮光膜32に形成された開口部33の段差領域で膜厚が変動する恐れがあるので、特定波長カットフィルター40は、基板本体31と遮光膜32との間、すなわち基板本体31の上に形成することが好ましい。
特定波長カットフィルター40は、高屈折率層としてのアモルファスシリコン(a−Si)薄膜41と、低屈折率層としての酸化シリコン(SiO2)薄膜42,43とが交互に積層された多層誘電体膜で構成されている。詳しくは、特定波長カットフィルター40は、近赤外域の波長(850nm)において、光学路長が略λ/4の高屈折率層と低屈折率層を対としたミラー層44の上に光学路長が略λ/2のスペーサー層45を設け、その上に先のミラー層44を逆転させて積層した構造を有している。換言すれば、特定波長カットフィルター40は、二つのミラー層44と二つのミラー層44に挟まれたスペーサー層45とで構成されている。
ミラー層44は、850nmにおいて互いに略λ/4の光学路長を有する、a−Si薄膜41とSiO2薄膜42とが交互に積層された構造を有している。スペーサー層45は、850nmにおいて、略λ/2の光学路長を有するSiO2薄膜43である。
具体的には、基板本体31側から、a−Si薄膜41(54.0nm)、SiO2薄膜42(143.4nm)、a−Si薄膜41(54.0nm)、SiO2薄膜43(286.9nm)、a−Si薄膜41(54.0nm)、SiO2薄膜42(143.4nm)、a−Si薄膜41(54.0nm)の7層構成の誘電体膜が、この順に積層され、特定波長カットフィルター40が形成されている。なお、カッコ内の数字はa−Si薄膜41またはSiO2薄膜42,43の膜厚であり、850nmにおけるa−Siの屈折率は3.935、SiO2の屈折率は1.482である。スペーサー層45は、7層構造の中心に配置されている誘電体膜(SiO2薄膜43)であり、スペーサー層45の光学路長は、薄膜の膜厚と屈折率との積で表される。ミラー層44は、スペーサー層45の前後に積層されているa−Si薄膜41、SiO2薄膜42、a−Si薄膜41の3層構成の誘電体膜である。
図6は、遮光膜32が形成されていない領域H(開口部33)、すなわち特定波長カットフィルター40の光学特性を示している。図6に示すように、特定波長カットフィルター40は、透過ピーク波長850nmを主透過帯46、透過ピーク波長600nmを副透過帯47として、主透過帯46及び副透過帯47の光を透過し、それ以外の光を遮光するという光学特性を有している。なお、特定波長カットフィルター40を構成するa−Si薄膜41は、可視光域において大きな光吸収性を有するので、副透過帯47の光はa−Si薄膜41に吸収され、副透過帯47の透過率は小さくなっている。
このように、特定波長カットフィルター40は、近赤外域の光(主透過帯46の光)を透過し、近赤外域以外の光を遮光する光学特性を有している。すなわち、特定波長カットフィルター40は、誘電体多層膜で構成され、特定波長の光(近赤外域の光)を透過し、特定波長以外の光(近赤外域以外の光)を遮光するバンドパスフィルターである。
特定波長カットフィルター40は、近赤外域の光を透過するので、検出対象の光(近赤外域の光)の透過を阻害することはない。さらに、近赤外域以外の光は、特定波長カットフィルターによって遮光されている。
異物などによって、遮光膜32にピンホールなどの遮光性が低下した領域が発生しても、特定波長カットフィルター40によって近赤外域以外の光は遮光されている。回路部21及びセンシング領域に配置されているトランジスターは、近赤外域の光が照射された場合にはリーク電流の増加は小さいが、近赤外域以外の光、特に短波長側の光が照射された場合にはリーク電流が大きく増加する。すなわち、遮光膜32に遮光性が低下した領域が発生しても、特定波長カットフィルター40によって近赤外域の光は遮光されているので、リーク電流の増加によるトランジスターの動作不具合を抑制することができる。
副透過帯47の光は、近赤外域以外の光であるが、a−Si薄膜41の光吸収効果によって微弱となっているので、副透過帯47の光がトランジスターに照射されても、トランジスターにおけるリーク電流の増加は微小であり、トランジスターの動作の不具合を招くことはない。すなわち、特定波長カットフィルター40は、トランジスターの動作不具合(リーク電流の増加)を引き起こす光を抑制する遮光性を有している。
「照明装置の概要」
図7は、照明装置の全体構成を示す等価回路図である。図8は、センシング領域における照明装置の平面図である。図9(a)は、図8のD−D’線に沿った断面図であり、図9(b)は、図8のE−E’線に沿った断面図である。照明装置の構成を分かりやすくするために、図7では外部電源75、図8ではフォトダイオード13、及び図9では光軸8が図示され、さらに図8では封止膜71(図9参照)の図示が省略されている。また、図9(a)の矢印は、照明装置60が発した光の方向を示している。以下、図7〜図9を参照して、照明装置60の構成を説明する。
照明装置60は、発光素子64がマトリックス状に配置された領域(センシング領域9)を有する面発光型の照明装置である。図7に示すように、照明装置60は、櫛歯状の陽極配線62と、櫛歯状の陰極配線63とを有している。陽極配線62及び陰極配線63は互に交差し、陽極配線62及び陰極配線63が交差した領域に発光素子64が形成されている。また、陽極配線62を外部電源75の陽極に、陰極配線63を外部電源75の陰極に接続することで、発光素子64は発光する。
発光素子64は、第1電極65、第2電極66、及び発光機能層67などで構成され、等価的にダイオードと見なすことができる。第1電極65は、発光機能層67に正孔を供給するための電極(陽極)であり、陽極配線62に接続されている。第2電極66は、発光機能層67に電子を供給するための電極(陰極)であり、陰極配線63に接続されている。第1電極65から供給される正孔と、第2電極66から供給される電子とが、発光機能層67で結合し、発光機能層67が発光する(光を発する)。
図8に示すように、センシング領域9では、複数に分岐した陽極配線62がX軸方向に延在して形成され、複数に分岐した陰極配線63がY軸方向に延在して形成されている。陽極配線62及び陰極配線63が交差する領域に、発光素子64が形成されている。さらに、発光機能層67及び封止膜71(図示省略)は、照明装置60の略全面に形成されている。
図8における網掛け領域及びハッチング領域は、発光素子64で発した光が透過しない非透光性領域であり、網掛け領域以外の領域は、発光素子64で発した光が透過する透光性領域である。フォトダイオード13は、照明装置60の透光性領域に平面的に重なるように配置されている。図示を省略しているが、マイクロレンズ82及び開口部33も照明装置60の透光性領域に平面的に重なるように配置されている。
図9(a)に示すように、照明装置60の非透光性領域では、Z軸(+)方向に、透光性基板61、陽極配線62、発光機能層67、陰極配線63、封止膜71が積層されている。発光機能層67は、Z軸(+)方向に積層された正孔輸送膜68、発光膜69、及び電子輸送膜70によって構成されている。また、発光素子64は、第1電極65、正孔輸送膜68、発光膜69、電子輸送膜70、及び第2電極66によって構成されている。
図9(b)に示すように、照明装置60の透光性領域では、Z軸(+)方向に、透光性基板61、発光機能層67、陰極配線63、封止膜71が積層されている。
透光性基板61は、ガラス、石英、プラスチックなどの発光機能層67で発した光に対して透光性を有する材料で構成されている。
陽極配線62及び第1電極65は、光反射性を有する材料(金属膜)、例えばアルミニウム(Al)、Alを主成分とする合金などで構成されている。また、陰極配線63と交差する領域の陽極配線62が、第1電極65となる。
上述したように、発光機能層67は、Z軸(+)方向に積層された正孔輸送膜68、発光膜69、及び電子輸送膜70によって構成されている。正孔輸送膜68は、第1電極65から供給される正孔を発光膜69に能率的に輸送する一方で、反対方向から到来する電子のストッパーであり、例えばトリフェニルアミン誘導体(TPD)、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体などによって、構成されている。発光膜69は、例えばアントラセン誘導体などをホスト材料とし、クマリン誘導体などをドーパントとした有機材料で構成されている。電子輸送膜70は、陰極としての第2電極66から供給される電子を発光膜69へ能率的に輸送する一方で、反対方向から到来する正孔のストッパーであり、例えばアルミキノリノール錯体(Alq3)などによって構成されている。
発光機能層67は、第1電極65と第2電極66との間に設けられ、センシング領域9を覆って形成されている。第1電極65から第2電極66に向かって順方向にバイアスが印加されると、正孔輸送膜68から注入される正孔と電子輸送膜70から注入される電子とが発光膜69で結合して、発光膜69の材料に応じたスペクトルの光が発生する。本実施形態における発光膜69では、近赤外域の光が発せられている。発光機能層67で発した光は、第2電極66を透過して、矢印で示す方向(Z軸(+)方向)に射出される。
また、Z軸(−)方向に発した光は、第1電極65によって反射され、Z軸(+)方向に射出される。このように、第1電極65を光反射性材料で構成することによって、Z軸(+)方向に射出される光の輝度を大きくすることができる。
なお、発光機能層67で必要な機能は、第1電極65から供給される正孔と第2電極66から供給される電子との結合によって光を発生させることにある。このため最低限、発光機能層67には発光膜69があれば良い。ただし、正孔輸送膜68及び電子輸送膜70を設けた方が、キャリア(正孔、電子)の移動度が改善されて、発光効率を高めることができる点において有利である。発光効率を高めるという観点からいえば、第1電極65(陽極)と正孔輸送膜68との間に、陽極から正孔を取り入れる正孔注入膜を設けても良いし、第2電極66(陰極)と電子輸送膜70との間に、陰極から電子を取り入れる電子注入膜を設けても良い。
陰極配線63及び第2電極66は、光透過性有する材料、例えばマグネシウム(Mg)と銀(Ag)との合金などで構成されている。MgとAgとの合金は、10nm未満に薄膜化することで、発光機能層67で発した光を透過することができる。また、陽極配線62と交差する領域の陰極配線63が、第2電極66となる。
封止膜71は、酸素や水分の侵入による発光機能層67の劣化を抑制する役割を有し、発光素子64が形成された領域を覆って形成されている。封止膜71は、光透過性及び耐水性を有する材料であれば良く、例えばシリコン酸窒化膜(SiON)やシリコン窒化膜(SiN)などで構成されている。
以上述べたように、本実施形態に係るセンシング装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
特定波長カットフィルター40は、近赤外域の光を透過し、近赤外域以外の光を遮光するバンドパスフィルターであるので、特定波長カットフィルター40は、検出対象の光(近赤外域の光)の透過を阻害することはない。近赤外域以外の光は、センシング領域9や回路部21などに配置されたトランジスターの動作不具合(リーク電流の増加)を引き起こす不要な光であり、特定波長カットフィルター40は当該不要な光を遮光することができる。すなわち、特定波長カットフィルター40は、検出対象の光に影響することなく、動作不具合となる不要な光を遮光することができる。
特定波長カットフィルター40及び遮光膜32は、センシング領域9及び回路部21と平面的に重なって配置されているので、センシング領域9及び回路部21に配置されているトランジスターの動作不具合となる不要な光を遮光することができる。
さらに、上述した不要な光を遮光する機能を有した膜は、特定波長カットフィルター40及び遮光膜の2種類の膜で構成されているので、異物などによっていずれか一方の遮光機能を有した膜に遮光性が低下した領域が発生しても、他方の遮光機能を有した膜によって遮光性を確保することができる。すなわち、特定波長カットフィルター40及び遮光膜の2種類の膜で遮光性を確保することによって、当該不要な光をより強固に遮光することができる。
(実施形態2)
図10は、実施形態2に係るセンシング装置の断面図であり、図2に対応している。図11は、本実施形態に係るセンシング装置の構成要素である照明装置の平面図であり、図8に対応している。図12は、図11のF−F’線に沿った断面図であり、図9(a)に対応している。図13は、照明装置の透光性領域における透過光の波長と透過率の関係を示す図であり、図6に対応している。また、照明装置の構成を分かりやすくするために、図11では封止膜71の図示が省略されている。
以下、図10乃至図13を参照して、本実施形態に係る照明装置60を、実施形態1との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
本実施形態の実施形態1に対する主な相違点は、照明装置60にある。詳しくは、本実施形態の照明装置60では、特定波長カットフィルター40が形成されている点や、第2の遮光膜36及び第2の開口部37が形成されている点などが、実施形態1との主な相違点である。
図10に示すように、特定波長カットフィルター40は、照明装置60に形成されている。照明装置60の透光性基板61のZ軸(+)方向側の面には、特定波長カットフィルター40及び発光素子64が、この順に積層されている。
特定波長カットフィルター40は、センシング領域9と回路部21とに平面的に重なって形成され、センシング領域9及び回路部21に不要な光が入射しないようになっている。一方、遮光基板30には、特定波長カットフィルター40は、形成されていない。
特定波長カットフィルター40は、膜厚(光路長)によって遮光できる光の波長域(光学特性)が変化する。特定波長カットフィルター40を、発光素子64の上に形成すると、発光素子64の凹凸の影響を受けて特定波長カットフィルター40の膜厚が変化する恐れがある。従って、特定波長カットフィルター40をより均一な膜厚で形成するためには、特定波長カットフィルター40は、透光性基板61と発光素子64との間、すなわち凹凸が小さい透光性基板61の上に形成することが好ましい。
図11に示すように、照明装置60には、第2の遮光膜36が形成されている。第2の遮光膜36は、照明装置60の略全面に、センシング領域9及び回路部21に平面的に重なって形成され、センシング領域9及び回路部21に不要な光が入射しないようになっている。
さらに、第2の遮光膜36には、フォトダイオード13に対応して第2の開口部37が形成されている。第2の開口部37と、遮光基板30に形成された開口部33とは、平面的に重なり、略同じ寸法で形成されている。検出対象の光は、第2の開口部37及び開口部33を透過し、フォトダイオード13に入射するようになっている。
図12に示すように、照明装置60の非透光性領域では、Z軸(+)方向に、透光性基板61、特定波長カットフィルター40、第2の遮光膜36、絶縁膜72、発光素子64、封止膜71が積層されている。
第2の遮光膜36は、光反射性を有し、例えばアルミニウム(Al)やAlを主成分とする合金などを使用することができる。陽極配線62及び第1電極65は、光透過性を有し、例えば、透明導電膜や第2電極66と同じ材料(MgとAgとの合金)などを使用することができる。第2の遮光膜36と陽極配線62との間に形成された絶縁膜72には、酸化シリコン(SiO2)やシリコン窒化膜(SiN)などを使用することができる。
発光機能層67で発せられたZ軸(−)方向の光は、第2の遮光膜36によって反射され、Z軸(+)方向に射出される。このように、第2の遮光膜36を光反射性材料で構成することによって、Z軸(+)方向に射出される光の輝度を大きくすることができる。
特定波長カットフィルター40は、透光性基板61と絶縁膜72との間に形成され、二つのミラー層44と二つのミラー層44に挟まれたスペーサー層45とで構成されている。ミラー層44は、発光ピーク波長(λ)850nmよりも短い700nmにおいて、互いに略λ/4の光学路長を有するa−Si薄膜41と、SiO2薄膜42とが交互に積層された構造を有している。スペーサー層45は、発光ピーク波長850nmよりも長い960nmにおいて、略λ/2の光学路長を有するSiO2薄膜43である。
具体的には、特定波長カットフィルター40は、透光性基板61側から、a−Si薄膜41(41.8nm)、SiO2薄膜42(117.8nm)、a−Si薄膜41(41.8nm)、SiO2薄膜43(325nm)、a−Si薄膜41(41.8nm)、SiO2薄膜42(117.8nm)、a−Si薄膜41(41.8nm)の7層構成でこの順に積層されており、カッコ内の数字はa−Si薄膜41またはSiO2薄膜42,43の膜厚である。
なお、特定波長カットフィルター40を構成する高屈折率膜(a−Si薄膜41)の膜厚、及び低屈折率膜(SiO2薄膜42,43)の膜厚も、実施形態1と異なっている。当該膜厚条件で特定波長カットフィルター40を形成することによって、図13に示すように、実施形態1と比べて副透過帯47の透過率が小さくなっている。
以上述べたように、本実施形態では実施形態1での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
不要な光を遮光する遮光機能を有した膜は、遮光膜32、特定波長カットフィルター40、及び第2の遮光膜36の3種類の膜で構成されているので、不要な光をより強固に遮光することができる。
遮光膜32及び特定波長カットフィルター40は、それぞれ別の基板に形成されているので、遮光膜32及び特定波長カットフィルター40は、同じ異物の影響を受けて同じ場所の遮光性が低下する不具合を抑制することができる。
なお、本実施形態では、遮光膜32を遮光基板30に、及び第2の遮光膜36を照明装置60に形成したが、いずれか一方の基板に遮光膜が形成されていれば良い。例えば、センシング装置2から遮光基板30を削除し、センシング装置2は、センサー基板10、照明装置60、及びMLA基板80からなる構成であっても良い。
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
実施形態1及び実施形態2における特定波長カットフィルター40は、近赤外域の光を透過させ、近赤外域以外の光を遮光するバンドパスフィルターであった。特定波長カットフィルター40は、近赤外域の光よりも短波長側の光を遮光するロングパスフィルターであっても良い。
ロングパスフィルターは、高屈折率の膜と低屈折率の膜とを交互に積層させた干渉フィルターである。当該高屈折率の膜の膜厚と、当該低屈折率の膜の膜厚とをそれぞれ適正化することによって、特定波長カットフィルター40の波長透過領域や波長カット領域(遮光領域)を任意に設定することができる。
(変形例2)
実施形態1では、特定波長カットフィルター40を遮光基板30に形成し、実施形態2では、特定波長カットフィルター40を照明装置60に形成した。特定波長カットフィルター40は、MLA基板80またはセンサー基板10のいずれかに形成しても良い。また、特定波長カットフィルター40をMLA基板80に形成する場合、特定波長カットフィルター40は、支持基板81とマイクロレンズ82との間に形成することが好ましい。
特定波長カットフィルター40は、膜厚(光路長)によって遮光できる光の波長域(光学特性)が変化する。特定波長カットフィルター40をマイクロレンズ82の上に形成すると、マイクロレンズ82の凹凸の影響を受けて特定波長カットフィルター40の膜厚が変化する恐れがある。従って、特定波長カットフィルター40をより均一な膜厚で形成するためには、特定波長カットフィルター40は、支持基板81とマイクロレンズ82との間、すなわち凹凸が小さい支持基板81の上に形成することが好ましい。
<検査装置>
「検査装置の概要」
次に、上述した実施形態1、実施形態2、変形例1、または変形例2のいずれか一つのセンシング装置が搭載された、検査装置の例について説明する。
図14は、検査装置の構成を示す概略図である。
検査装置300は、指Fの静脈像を撮像して本人認証を行う生体認証装置である。図14に示すように、検査装置300は、検出部310、記憶部340、制御部350、及び出力部360などを備えている。
検出部310は、実施形態1に係るセンシング装置1であり、発光部320から指Fに照射光ILを照射し、指Fからの反射光RLを検出することができる。なお、実施形態1に係るセンシング装置1の他に、実施形態2、変形例1、または変形例2のいずれか一つのセンシング装置を使用することもできる。
検出部310は、発光部320(照明装置60、図1参照)、MLA基板80(図示省略)、遮光基板30(図示省略)、及び受光部330(センサー基板10、図1参照)などを有している。照射光ILは、発光部320から射出された近赤外域の光であり、その波長は、例えば750〜3000nm(より好ましくは800〜900nm)である。照射光ILが指Fの内部に到達すると散乱し、その一部が反射光RLとして、受光部330に向かう。
受光部330には、近赤外域の光を検出するフォトダイオード13が配置されている。静脈を流れる還元ヘモグロビンは、近赤外域の光を吸収する性質がある。このため近赤外域の光を検出するフォトダイオード13を用いて指Fを撮像すると、指Fの皮下にある静脈部分が周辺組織に比べて暗く写る。この明暗の差による紋様が静脈像となる。指Fからの反射光RLは、受光部330によって、その光量に応じた信号レベルを有する電気信号(受光信号)に変換される。
記憶部340は、フラッシュメモリーやハードディスクなどの不揮発性メモリーであり、本人認証用のマスター静脈像として、事前に登録された指F(例えば右手の人差し指)の静脈像が記憶されている。
制御部350は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)を備え、発光部320の点灯や消灯を制御する。また、制御部350は、受光部330からの受光信号を読み出し、読み出した1フレーム分(撮像領域分)の受光信号に基づいて指Fの静脈像を生成する。さらに、制御部350は、生成した静脈像を記憶部340に登録されているマスター静脈像と照合し、本人認証を行う。
出力部360は、例えば表示部や音声報知部であり、表示や音声によって認証結果を報知する。
以上の構成により、検査装置300は、指Fの静脈像を高精度に撮像し、本人認証を行うことができる。
また、静脈認証の対象となる生体の部位は、手のひら、手の甲、眼などであってもよい。
上述した検出部310は、医療、健康分野で常時装着が可能な小型の生体センサーに適用させることができる。さらに、検出部310を搭載した検査装置として、医療、健康などの分野における、例えば脈拍計、パルスオキシメーター、血糖値測定器、果実糖度計などを提供することができる。さらに、検出部310によって、生体認証機能を有するパーソナルコンピューターや携帯電話などを提供することができる。
また、検出部310を、イメージスキャナー、複写機、ファクシミリ、バーコードリーダーなどを画像読取装置に適用させることもできる。なお、画像読取装置に適用させる場合には、照射光ILや反射光RLとして近赤外域の光の代わりに可視域の光を用いることが好ましい。
<電子機器>
次に、上述した実施形態1、実施形態2、変形例1、または変形例2のいずれか一つのセンシング装置が搭載された、電子機器の例について説明する。
図15は、電子機器の一例としての携帯電話200の概要を示す概略図である。
図15に示すように、携帯電話200は、表示部としての液晶装置100、破線で示すセンシング装置1、及び操作ボタン101などを有している。
液晶装置100は、半透過型の反射型液晶装置である。液晶装置100では、明るい環境においては外光を光源として表示され、暗い環境においてはセンシング装置1を光源として表示される。
センシング装置1は、実施形態1に係るセンシング装置1であり、液晶装置100を照らす照明機能と、外光の状態(明るさ)を検出する検出機能とを有している。すなわち、センシング装置1は、液晶装置100を照らす照明装置60で構成された発光部、及びMLA基板80と遮光基板30とセンサー基板10とで構成された検出部を有している(図1参照)。また、照明装置60から発する光は可視域の光(白色光)であり、発光膜69の構成材料(ドーパントなど)を調整することによって、照明装置60は可視域の光を発することができる。検出部に配置されたフォトダイオード13は、可視域の光を検出することができる。
なお、実施形態1に係るセンシング装置1の他に、実施形態2、変形例1、または変形例2のいずれか一つのセンシング装置を使用することもできる。
操作ボタン101は、電話番号などを入力するためのキーボードである。
センシング装置1は、外光の明るさを検出する機能を有しているので、外部環境の明るさによって照明装置60をオンオフすることができる。すなわち、センシング装置1を搭載した携帯電話200は、外光の明るさを検知し、環境が明るくなると自動的に消灯し、環境が暗くなると自動的に点灯する、より低消費電力な携帯電話200を提供することができる。
さらに、本発明のセンシング装置は、上述した携帯電話200の他に、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、オーディオ機器などに適用させ、消費電力を抑制することができる。また、外部環境の明るさを検知し、暗くなると自動点灯する照明機器などにも適用させることもできる。
1,2…センシング装置、8…光軸、9…センシング領域、10…センサー基板、11…基板本体、12…画素、13…フォトダイオード、14,15,16…トランジスター、17…画素回路部、21…回路部、22…走査線駆動回路、23…データ線駆動回路、25…端子、26…走査線、27…データ線、28…配線(VDD)、29…配線(GRST)、30…遮光基板、31…基板本体、32…遮光膜、33…開口部、36…第2の遮光膜、37…第2の開口部、40…特定波長カットフィルター、41…a−Si薄膜、42,43…SiO2薄膜、44…ミラー層、45…スペーサー層、46…主透過帯、47…副透過帯、60…照明装置、61…透光性基板、62…陽極配線、63…陰極配線、64…発光素子、65…第1電極、66…第2電極、67…発光機能層、68…正孔輸送膜、69…発光膜、70…電子輸送膜、71…封止膜、72…絶縁膜、75…外部電源、80…MLA基板、81…支持基板、82…マイクロレンズ、100…液晶装置、101…操作ボタン、200…携帯電話、300…検査装置、310…検出部、320…発光部、330…受光部、340…記憶部、350…制御部、360…出力部。

Claims (15)

  1. 光電変換素子を含む受光部、及び前記受光部を駆動する回路部を有するセンサー基板と、
    前記受光部と前記回路部とに平面的に重なって形成され、前記光電変換素子に対応した開口部を有する遮光膜と、
    前記受光部と前記回路部とに平面的に重なって形成された特定波長カットフィルターと、
    を備えていることを特徴とするセンシング装置。
  2. 前記センサー基板に対向配置され、前記遮光膜及び前記特定波長カットフィルターが形成された遮光基板を備えていることを特徴とする請求項1に記載のセンシング装置。
  3. 光電変換素子を含む受光部、及び前記受光部を駆動する回路部を有するセンサー基板と、
    前記受光部と前記回路部とに平面的に重なって形成され、前記光電変換素子に対応した開口部を有する遮光膜が形成された遮光基板と、
    前記センサー基板との間で前記遮光基板を挟むように配置され、前記光電変換素子に対応する位置に透光性領域を有する照明装置と、
    前記受光部と前記回路部とに平面的に重なって形成された特定波長カットフィルターと、
    を備えていることを特徴とするセンシング装置。
  4. 前記特定波長カットフィルターは、前記遮光基板に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のセンシング装置。
  5. 前記特定波長カットフィルターは、前記遮光基板と前記遮光膜との間に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のセンシング装置。
  6. 前記照明装置は、透光性基板と、発光素子と、を有し、
    前記特定波長カットフィルターは、前記透光性基板と前記発光素子との間に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のセンシング装置。
  7. 前記遮光基板との間で前記照明装置を挟むように配置され、透光性を有する支持基板と、前記光電変換素子に対応した微小レンズとを有する集光基板を備え、
    前記特定波長カットフィルターは、前記支持基板と前記微小レンズとの間に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のセンシング装置。
  8. 前記発光素子は、前記透光性基板に形成された第1電極と、光透過性の第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成された発光機能層と、を備え、
    前記発光機能層で発した光は、前記第2電極を介して射出されることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載のセンシング装置。
  9. 前記照明装置は、前記透光性基板と前記発光素子との間に形成された第2の遮光膜を含むことを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載のセンシング装置。
  10. 前記照明装置では、
    前記第1電極と前記第2電極とは、光透過性を有し、
    前記第2の遮光膜は、光反射性を有し、
    前記発光機能層で発した光は、前記第2の遮光膜によって、前記第2電極側に反射されることを特徴とする請求項9に記載のセンシング装置。
  11. 前記照明装置は、近赤外域の光を発し、
    前記特定波長カットフィルターは、誘電体多層膜で構成され、近赤外域の光を透過し、近赤外域以外の光を遮光するバンドパスフィルターであることを特徴とする請求項3乃至10のいずれか1項に記載のセンシング装置。
  12. 前記特定波長カットフィルターは、誘電体多層膜で構成され、特定波長域の光及び前記特定波長域よりも長波長側の光を透過し、前記特定波長域よりも短波長側の光を遮光するロングパスフィルターであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のセンシング装置。
  13. 前記特定波長カットフィルターは、誘電体多層膜で構成され、特定波長域の光を透過し、前記特定波長域以外の光を遮光するバンドパスフィルターであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のセンシング装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のセンシング装置と、
    前記センシング装置の検出結果に応じて検査を行う制御部と、を備えていることを特徴とする検査装置。
  15. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のセンシング装置を備えていることを特徴とする電子機器。
JP2012162379A 2012-07-23 2012-07-23 センシング装置、検査装置、及び電子機器 Withdrawn JP2014022675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162379A JP2014022675A (ja) 2012-07-23 2012-07-23 センシング装置、検査装置、及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162379A JP2014022675A (ja) 2012-07-23 2012-07-23 センシング装置、検査装置、及び電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014022675A true JP2014022675A (ja) 2014-02-03

Family

ID=50197200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012162379A Withdrawn JP2014022675A (ja) 2012-07-23 2012-07-23 センシング装置、検査装置、及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014022675A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110622323A (zh) * 2017-07-04 2019-12-27 雫石诚 光电转换元件及光学测定装置
WO2021100293A1 (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社ジャパンディスプレイ 検出装置及び表示装置
WO2021171753A1 (ja) * 2020-02-28 2021-09-02 株式会社ジャパンディスプレイ 電子機器
WO2022168523A1 (ja) * 2021-02-02 2022-08-11 株式会社ジャパンディスプレイ 検出装置及び検出装置の製造方法
US11877459B2 (en) 2018-08-01 2024-01-16 Sumitomo Chemical Company, Limited Light detecting element

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110452A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Hitachi Ltd 撮像装置、撮像装置の製造方法及び撮像装置を搭載した装置
JP2009258691A (ja) * 2008-03-21 2009-11-05 Fujinon Corp 撮像フィルタ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110452A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Hitachi Ltd 撮像装置、撮像装置の製造方法及び撮像装置を搭載した装置
JP2009258691A (ja) * 2008-03-21 2009-11-05 Fujinon Corp 撮像フィルタ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110622323A (zh) * 2017-07-04 2019-12-27 雫石诚 光电转换元件及光学测定装置
US11877459B2 (en) 2018-08-01 2024-01-16 Sumitomo Chemical Company, Limited Light detecting element
WO2021100293A1 (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社ジャパンディスプレイ 検出装置及び表示装置
JP2021082676A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社ジャパンディスプレイ 検出装置及び表示装置
JP7446785B2 (ja) 2019-11-18 2024-03-11 株式会社ジャパンディスプレイ 検出装置及び表示装置
WO2021171753A1 (ja) * 2020-02-28 2021-09-02 株式会社ジャパンディスプレイ 電子機器
JP7523921B2 (ja) 2020-02-28 2024-07-29 株式会社ジャパンディスプレイ 電子機器
WO2022168523A1 (ja) * 2021-02-02 2022-08-11 株式会社ジャパンディスプレイ 検出装置及び検出装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10185861B2 (en) Display panel and electronic device
US10339359B2 (en) Display panel and display device
US10387712B2 (en) Display panel and display apparatus
US9965669B2 (en) Optical device
KR101957913B1 (ko) 언더글라스 적용이 가능한 발광 지문 인식 패널 및 이를 포함하는 지문 인식 디스플레이 장치
TWI612647B (zh) 光電感測器
US11003886B2 (en) Display apparatus including a fingerprint identification device
US8399821B2 (en) Light source integrated photoelectric conversion apparatus
TWI511277B (zh) 光電轉換裝置及其製造方法
US20160163747A1 (en) Photoelectric conversion device and electronic apparatus
WO2016098283A1 (ja) 画像取得装置、生体情報取得装置、電子機器
US20160174847A1 (en) Image acquisition apparatus, biological body information acquisition apparatus, and electronic apparatus
JP2014022675A (ja) センシング装置、検査装置、及び電子機器
JP6074981B2 (ja) 撮像装置
KR101981318B1 (ko) 발광 지문 인식 패널 및 이를 포함하는 지문 인식 디스플레이 장치
JP2012221141A (ja) 画像取得装置、生体認証装置、電子機器
CN113544855B (zh) 显示面板及显示装置
JP2012221082A (ja) センシング装置および電子機器
US20160218238A1 (en) Information acquisition apparatus
WO2021097607A1 (zh) 指纹识别传感器、显示基板、显示装置及指纹识别方法
JP5974438B2 (ja) 光電変換装置および電子機器
JP2014007320A (ja) 照明装置、電子機器、撮像装置、及び検査装置
US20240290131A1 (en) Detection device
US20240074293A1 (en) Display substrate and display device
US20240290130A1 (en) Detection device

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150604

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160609

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20160927