JP2014021877A - 携帯式情報端末装置のパワー・ステートを制御する方法、コンピュータ・プログラムおよび携帯式情報端末装置 - Google Patents

携帯式情報端末装置のパワー・ステートを制御する方法、コンピュータ・プログラムおよび携帯式情報端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】待機電力の低減と復帰時間の短縮の両立を図る。
【解決手段】ノートPCは待機状態で、S3ステートとS4ステートのいずれかに遷移する。ノートPCに使用位置A、Bを設定する。待機状態のときにGPSが現在の位置情報を取得する。GPSが取得した座標からノートPCが使用位置A、Bの内側か外側かを判断する。ノートPCが使用位置の外側から内側に入ったときはS4ステートからS3ステートに遷移させ、内側から外側に出たときはS3ステートからS4ステートに遷移させる。GPSの座標により、使用する可能性が低いときにはS4ステートに遷移させて待機電力の低減を図り、使用する可能性が高いときには事前にS3ステートに遷移させて復帰時間の短縮を図る。
【選択図】図6

Description

本発明は、携帯式情報端末装置のパワー・ステートを制御する技術に関し、さらには利便性の向上と消費電力の低減という課題を両立する技術に関する。
ノートブック型パーソナル・コンピュータ(ノートPC)およびタブレット端末などの携帯式情報端末装置は、電池で動作する間の待機状態における消費電力(待機電力)の低減が大きな課題である。他方で携帯式情報端末装置は、さまざまな場所で使用したいときに待機状態から短時間で復帰できることも求められる。携帯式情報端末装置は待機電力を低減するほどパワー・オン状態に至るまでの起動時間(復帰時間)が長くなるため、起動時間の短縮と待機電力の低減は相反する課題となる。
ACPIの規格に適合するノートPCは、S0ステート(パワー・オン状態)、スリーピング・ステート、およびS5ステート(パワー・オフ状態)を有する。ここに、スリーピング・ステートは、S1ステートからS4ステートまで定義されているが、番号が大きくなるほど待機電力が小さくなる。S1ステートからS5ステートまでの各ステートにおいて、番号の大きいパワー・ステートを深いパワー・ステートといい番号の小さいパワー・ステートを浅いパワー・ステートということにすれば、パワー・ステートが浅いほど待機電力は大きくかつ起動時間は短くなる。
ノートPCがS5ステートからS0ステートに復帰するときには、BIOSがPOSTという作業を行って各デバイスの試験および初期化をするために一定の時間が必要になる。これに対して、コンピュータをS3ステートからS0ステートに復帰させるときにはPOSTを一部省略できるので短時間で起動することができる。最近ではさまざまな工夫によりS3ステートの待機電力が低減してきたこともあり、ユーザは使用が終わるとS3ステートで待機させる傾向が増加してきている。しかし、携帯式コンピュータを常にS3ステートで待機させると依然として電池の残容量を十分に確保できないという問題が残る。
特許文献1は、ユーザがコンピュータを使用する予想使用時刻を過去の時刻とパワー・ステートに関する使用パターンから予測して、待機状態において、予想使用時刻よりも先により浅いパワー・ステートに遷移させてパワー・オン状態まで短時間で復帰できるようにする発明を開示する。この発明では、待機電力の小さいS5ステートと復帰時間が短いS1ステートを利用して、復帰時間の短縮と待機電力の低減の両立を図っている。
特許文献2は、情報処理装置を起動する前にGPSから取得した位置情報に基づいて、セキュリティ機能を制御する発明を開示する。特許文献3は、バッテリィを備えたコンピュータ装置が、AC電源が存在しかつシャットダウンしているときの待機電力を削減する発明を開示する。この発明によればパワー・オフ中に充電機能を維持するために必要なM電源系統をオフにすることで待機電力を低減するとともに、自然放電によるバッテリィの充電の要否を判断するために、ゲート・アレイ回路に設けたタイマで計測した所定の時間後にM電源系統をオンにする。
米国特許第6654895号明細書 特開2009−134595号公報 特開2004−192350号公報
特許文献1の発明では、ユーザの行動パターンまたはコンピュータの使用パターンが安定していないと十分な効果を得られない場合がある。たとえば、日常的には会社だけでノートPCを使用しているユーザが、長期の休暇を取得している間にノートPCを使用しその後に会社で使用する場合には、コンピュータが休暇中の使用パターンを学習して自動的にパワー・ステートを変更する時刻を設定する。その結果、会社で使用する際にS5ステートに遷移しているために起動時間が長くなったり、使用するより必要以上に長い前の時間にS1ステートに遷移し実際に使用したいときには電池が消耗していたりすることがある。
また、会社と自宅で使用するノートPCは、会社ではウェイク・オン・ラン(WOL)により遠隔から起動するため待機中でもネットワーク・モジュールに電力を供給しておく必要があるが自宅ではその必要がない。したがって自宅では会社よりも待機電力を低減できる可能性があるが、特許文献1の発明では使用場所に応じた待機電力の制御ができない。
そこで、本発明の目的は、携帯式情報端末装置の待機電力の低減と復帰時間の短縮の両立を図るパワー・ステートの制御方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、待機電力の低減とユーザの利便性向上の両立を図るパワー・ステートの制御方法を提供することにある。さらに本発明の目的はそのような方法を実現する携帯式情報端末装置およびコンピュータ・プログラムを提供することにある。
携帯式情報端末装置は、複数のパワー・ステートを備える。携帯式情報端末装置に使用位置を設定する。使用位置はユーザが設定してもよいし、携帯式情報端末装置が自動的に収集した使用場所とパワー・ステートを関連付けるデータを統計処理して設定してもよい。携帯式情報端末装置が搭載する測位装置が現在の位置に対応する位置情報を取得する。携帯式情報端末装置は、設定した使用位置と取得した位置情報に基づいてパワー・ステートを変更する。したがって、携帯式情報端末装置を使用位置により適切なパワー・ステートで動作させることができる。
位置情報は携帯式情報端末装置が備えるGPSを利用することができる。さらにGPS衛星の電波を受信できない場合には、無線アクセス・ポイントが発信したSSIDを検出する無線モジュール、ユーザの歩行状態を検出する加速度センサ、およびAC/DCアダプタの接続を検出する電圧検出器などで補完することができる。複数のパワー・ステートは、待機状態における第1のパワー・ステートと第1のパワー・ステートより消費電力の小さい第2のパワー・ステートを含んでいてもよい。その結果、使用位置により待機電力を適切に制御することができる。第1のパワー・ステートをACPI規格に定義するS3ステートとし第2のパワー・ステートをS4ステートとすることができる。
この場合、待機電力の低減と復帰時間の短縮を使用場所により適切に制御することができる。携帯式情報端末装置が搭載する加速度センサの出力に基づいて第2のパワー・ステートから第1のパワー・ステートへの変更を停止することができる。その結果、携帯式情報端末装置が歩行するユーザに保持されたときに特徴的に現れる振動を加速度センサが検出したときに、第1のパワー・ステートまたはS3ステートへの変更を停止して復帰時間の短縮をする必要がない間の待機電力を効果的に低減することができる。
複数のパワー・ステートは第2のパワー・ステートより消費電力が少ない第3のパワー・ステートを含んでもよい。このとき、設定された複数の使用位置の中のいずれかの使用位置では所定の時刻まで第2のパワー・ステートを維持し、他の使用位置では所定の時刻まで第3のパワー・ステートを維持するようにしてもよい。その結果、使用位置により第2のパワー・ステートと第3のパワー・ステートを使い分けて待機電力と利便性向上の両立を図ることができる。
携帯式情報端末装置に第1のパワー・ステートから第2のパワー・ステートへの変更に利用する開始時刻と第2のパワー・ステートから第1のパワー・ステートへの変更に利用する終了時刻を設定することができる。そして、開始時刻と終了時刻と現在時刻に基づいて、第1のパワー・ステートまたは第2のパワー・ステートの一方から他方に変更することができる。
その結果、位置情報と時刻情報を併用して待機電力の低減と復帰時間の短縮を図ることができる。このとき、使用位置において開始時刻を利用した第1のパワー・ステートから第2のパワー・ステートへの変更を停止し、使用位置以外の位置において終了時刻を利用した第2のパワー・ステートから第1のパワー・ステートへの変更を停止することができる。その結果、開始時刻が適切に設定されていない場合に、使用位置で復帰時間の遅延を防ぎ、使用位置以外の位置で待機電力の増大を防ぐことが出来る。
携帯式情報端末装置に停止位置を設定し、停止位置において終了時刻を利用した第2のパワー・ステートから第1のパワー・ステートへの変更を停止し、停止位置以外の位置で終了時刻を利用した第2のパワー・ステートから第1のパワー・ステートへの変更を許可することができる。位置情報は、所定の周期で断続的に測位装置に電力を供給して取得し、取得した位置情報に基づいて周期を変更することでパワー・ステートの変更に支障がないようにしながら、位置情報の取得に要する消費電力を低減することができる。さらに周期の変更は、時刻情報を利用して行ってもよい。
本発明により、携帯式情報端末装置の待機電力の低減と復帰時間の短縮の両立を図るパワー・ステートの制御方法を提供することができた。さらに本発明により、待機電力の低減とユーザの利便性向上の両立を図るパワー・ステートの制御方法を提供することができた。さらに本発明によりそのような方法を実現する携帯式情報端末装置およびコンピュータ・プログラムを提供することができた。
ノートPCの主要な構成を示す機能ブロック図である。 SSCに関する設定画面の一例を示す図である。 ノートPCのパワー・ステートとDC/DCコンバータの動作の関係を示す図である。 パワー・ステートの状態遷移図である。 位置SSCの実行手順を示すフローチャートである。 位置SSCの実行に伴うパワー・ステートの遷移を示す図である。 位置時刻SSCの実行手順を示すフローチャートである。 位置時刻SSCの実行に伴うパワー・ステートの遷移を示す図である。 位置時刻SSCの他の例を説明する図である。
[ノートPCの構成]
図1は、ノートPC10の主要な構成を示す機能ブロック図である。ノートPC10は、ACPIの規格に適合しており、G0ステート、G1ステート、G2ステート、およびG3ステートの4つのグローバル・システム・ステートに遷移することができる。G0ステートはパワー・ステートとしてのS0ステートに相当し、CPU13はアプリケーション・プログラムを実行できる状態となり、周辺デバイスは電力が供給されるが独自の機能に基づいて省電力動作をする。S0ステートはパワー・オン状態ともいうことができる。G1ステートはスリーピング・ステートともいわれ、パワー・ステートとしてのS1ステートからS4ステートに相当する。このなかでノートPC10にはS3ステートとS4ステートが定義されている。ただし、本発明は待機状態でS1ステートまたはS2ステートを利用する場合にも適用できる。
S3ステートはサスペンド状態ともいわれ、メイン・メモリ15の記憶を保持するために必要なデバイスの電源を除いてほとんどのデバイスの電源が停止する。S4ステートは、ハイバネーション状態ともいわれ、システムのコンテキストがHDD22に記憶されてほとんどのデバイスの電源が停止する。G2ステートはソフト・オフともいわれるパワー・ステートとしてのS5ステートに相当し、システムのコンテキストをHDD22に記憶しないでほとんどのデバイスの電源が停止する。
スリーピング・ステートとS5ステートはCPU13が動作しないためこれを待機状態ということにする。また、S4ステートとS5ステートはメイン・メモリ15の記憶が保持されない点で共通しており、これをパワー・オフ状態ということにする。G3ステートは、メカニカル・オフ・ステートともいわれる。G3ステートではAC/DCアダプタ43および電池パック49が取り外され、RTC23のバックアップ電源であるボタン電池(図示せず。)を除いてノートPC10の一切の電源は停止する。
待機状態のノートPC10は、起動に必要な回路、状態表示回路および電池パック49の充電回路などが待機電力を消費する。S3ステートはS0ステートに復帰する時間は短いが待機電力は大きい。これに比べてS4ステートはS0ステートに復帰する時間は長いが待機電力は小さい。S5ステートは待機電力が最も小さいが起動するときに最初からブートが実行されS5ステートに遷移する前のS0ステートの状態に復帰することはできない。短時間でS0ステートに遷移できる利便性と待機電力の大きさに着目して、本実施の形態では待機状態におけるパワー・ステートにS3ステートとS4ステートを利用する。
中央制御部11は、CPU13、メモリ・コントローラ・ハブ(MCH)14、およびメイン・メモリ15などのハードウエアと、メイン・メモリ15に読み出されてCPU13で実行される、OS16、システムBIOS17およびスリープ・ステート・コントロール(SSC)プログラム18などのソフトウェアで構成される。中央制御部11にはLCD19が接続されている。
SSCは、復帰時間の短縮と待機電力の低減を図るために待機状態におけるノートPC10のパワー・ステートを自動的に制御する技術をいう。本実施の形態では使用する確率が高い状態のときはS3ステートに遷移させておいて起動時間を短縮し、停止する確率が高い状態のときはS4ステートに遷移させておいて消費電力を低減する。SSCプログラム18は、OS16上で動作するアプリケーションで、SSCに関する設定をするためのユーザ・インターフェースを備えている。
図2は、SSCプログラム18のユーザ・インターフェースが提供する設定画面90を示す図である。設定画面90は、SSCモード・メニュー、位置設定メニュー、および時刻設定メニューを備えている。SSCモード・メニューは、「時刻SSC」、「時刻学習SSC」、「位置SSC」、「位置時刻SSC」、および「位置学習SSC」の5つの項目で構成されている。ユーザはSSCモード・メニューのなかから自らの行動パターンに沿ったSSCを選択することができる。
時刻SSCと時刻学習SSCは、RTC機能ブロック26が行う従来からのSSCである。時刻SSCは、時刻設定メニューでユーザが設定した時刻を利用して待機状態でのパワー・ステートを制御する。時刻学習SSCではSSCプログラム18が、所有者により実際に使用されているノートPC10のパワー・ステートと時刻を関連付けたデータを統計処理し、使用される確率が低い時間帯の開始時刻tsと終了時刻teを決定する。SSCプログラム18は、たとえば月曜日から木曜日の開始時刻tsを毎日21:00とし、終了時刻tsを翌日の9:00となるように決定したり、毎週金曜日の開始時刻tsを21:00とし終了時刻teを翌週の月曜日の9:00となるように決定したりする。
SSCプログラム18は時刻設定メニューで入力された開始時刻tsと終了時刻te、およびトレースして決定した開始時刻tsと終了時刻teをRTCメモリ24に登録する。SSCプログラム18はまた、これらの開始時刻tsと終了時刻te(以後、適宜時刻情報という。)をEC31のEEPROM34に登録する。SSCプログラム18は、継続してユーザの使用状態をトレースしてRTCメモリ24およびEEPROM34に登録した時刻情報を自動的に更新する。RTC機能ブロック26は、時刻SSCまたは時刻学習SSCが選択されたときに登録された開始時刻tsと終了時刻teでトリガ・イベントを生成する。SSCプログラム18は、ノートPC10を開始時刻tsでS4ステートに遷移させ、終了時刻teでS3ステートに遷移させる。
位置SSC、位置時刻SSC、および位置学習SSCは、位置情報を利用した新規なSSCである。位置SSCおよび位置時刻SSCは、位置設定メニューでユーザが設定した使用位置および停止位置またはいずれかを利用して待機状態でのパワー・ステートを制御する。SSCプログラム18は、所有者により実際に使用されているノートPC10のパワー・ステートと存在位置を関連付けたデータを統計処理し、使用される確率が高い位置および低い位置またはいずれか一方の位置を決定する。
EC31は位置学習SSCが選択されたときにこの位置を使用してSSCを行う。SSCプログラム18は、位置設定メニューで入力された使用位置および停止位置、およびトレースして決定した使用位置と停止位置(以後、適宜位置情報という。)をEC31のEEPROM34に登録する。SSCプログラム18は、継続的にユーザの使用状態をトレースしてEEPROM34に登録した位置情報を更新する。位置SSC、位置時刻SSC、または位置学習SSCが選択されたときの動作手順は後に詳細に説明する。SSCプログラム18は、選択されたいずれかのSSCモードに対応するSSCビットをEEPROM34に設定する。
位置設定メニューは、ユーザが「使用位置」または「停止位置」を設定するための項目である。使用位置は、ユーザがノートPC10を使用する確率が高い地球上の座標に相当し、停止位置はユーザがノートPC10を使用しない確率が高い地球上の座標に相当する。ここでの確率は、ノートPC10の実際の使用状態を分析した結果から判断したり、ユーザが自らの行動パターンを予想して結果から判断したりすることができる。本明細書においては使用位置および停止位置という用語は面積的な領域の意味で使用する。
たとえば、ノートPC10が会社にあるときに「使用位置」のアイコンをクリックすると、SSCプログラム18はその場所でGPS(Global Positioning System)83が示す座標を使用位置の中心としてEEPROM34の位置情報に登録することができる。また、ノートPC10が自宅に存在するときに「停止位置」のアイコンをクリックすると、SSCプログラム18はその場所でGPS83が示す座標を停止位置の中心としてEEPROM34の位置情報に登録することができる。
EC31は位置情報として登録された座標を中心として、使用位置または停止位置を演算式または複数の座標として設定することができる。EC31は、GPS83が示す現在位置の座標と登録された位置情報を比較する。ユーザは使用位置と停止位置のいずれか一方だけを設定してもよい。EC31はGPS83の座標で、使用位置だけが設定された場合は、ノートPC10が使用位置とそれ以外の位置のいずれに存在するかを判定することができる。
停止位置だけが設定された場合は、EC31はノートPC10が停止位置とそれ以外の位置のいずれに存在するかを判定することができる。使用位置と停止位置が設定された場合は、EC31はノートPC10が使用位置、停止位置およびそれ以外の位置のいずれに存在するかを判定することができる。時刻設定メニューは、時刻情報(開始時刻tsと終了時刻te)をユーザが登録するための項目で、使用時間帯が頻繁に変わるユーザが、時刻学習SSCでは適切に制御できないときに登録して時刻SSCを実行することができる。
アイオー・コントロール・ハブ(ICH)21は、周辺入出力デバイスに関するデータ転送を処理する。ICH21は、USB(Universal Serial Bus)、SATA(Serial AT Attachment)、SPI (Serial Peripheral Interface)バス、 PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI−Express(PCIe)バス、およびLPC(Low Pin Count)バスなどのインターフェースを備え、それらに対応したデバイスを接続することができる。
図1では、SATAポートに接続されたHDD22、LPCポートに接続されたエンベデッド・コントローラ(EC)31、SPIポートに接続されたBIOS_ROM20およびPCIポートに接続された無線モジュール25を示している。ICH21はさらに、RTC23およびRTCメモリ24を含んでいる。RTC23はシステムが使用するカレンダ時刻を生成するための計時動作をする。カレンダ時刻とは、年、月、日、時、分、秒というようなカレンダ上のある1点の時刻を示す情報をいう。
RTCメモリ24はRTC23の計時動作に基づいて生成されたカレンダ時刻を記憶する。RTCメモリ24に記憶されたカレンダ時刻はシステムに提供され、ファイルのタイム・スタンプやスケジュール管理などに利用される。RTCメモリ24には、BIOS17またはOS16が設定したハードウエアの設定情報およびパスワードならびにインテル社のAMT(Active Management Technology )に関する設定情報などのデータも格納する。さらにRTCメモリ24は、SSCプログラム18によって設定された時刻情報を記憶する。
RTC23およびRTCメモリ24はICH21に電力が供給されるときはその電力で動作するが、ICH21に電力が供給されないときはボタン電池から供給された電力で動作するため、ノートPC10がいかなるパワー・ステートに遷移していてもカレンダ時刻の生成が停止することはない。RTC機能ブロック26は、RTC23とRTCメモリ24を含んでおりRTCメモリ24に登録された時刻情報とカレンダ時刻を比較して時刻SSCまたは時刻学習SSCを実行する。HDD22は、OS16およびSSCプログラム18を格納する。BIOS_ROM20は、BIOS17を格納する。無線モジュール25は、無線LANのアクセス・ポイントとの間で無線通信をする。ICH21は無線モジュール25が受け取ったマジック・パケットでノートPC10をWOLにより起動することができる。
EC31は、CPU、ROM、EEPROM、DMAコントローラ、割り込みコントローラ、およびタイマなどで構成されたマイクロ・コンピュータであり、さらにA/D入力端子、D/A出力端子、SMバス・ポート、SPIバス・ポート、I2Cバス・ポートおよびディジタル入出力端子などを備えている。EC31はCPU13からは独立して動作し、ノートPC10に実装されるデバイスに供給する電力をパワー・ステートに応じて制御したり、システム筐体の内部の温度を管理したりする。
EC31のROMには、EC31のCPU32が実行するファームウェアが格納されている。そのファームウェアは位置情報を利用したSSCを実行するSSCファームウェア33を含む。EEPROM34は、SSCビット、遷移ビット、原因ビット、時刻ビット、位置ビット、時刻情報、位置情報およびACビットなどの記憶領域を備える。SSCビットは、設定画面90において設定されたSSCモードの項目に対応する。
遷移ビットはパワー・ステートがS0ステートに復帰するときの遷移元のパワー・ステートを示しS5ステート、S4ステート、またはS3ステートの待機状態の内容を区別するビットとして記憶される。遷移ビットはS0ステートに遷移する際にEC31または中央制御部11が参照する。EC31は、システムがS0ステートから待機状態に遷移する際に中央制御部11から受け取った遷移先のパワー・ステートをEEPROM34に記憶し、S0ステートに遷移したときに当該ビットをリセットする。
原因ビットは、待機状態におけるパワー・ステートが遷移するときの原因を示し、WOLの実行を示すビット、Fnキーの押下を示すビット、アイドル時間の経過を示すビット、パワー・ボタン51の押下を示すビットおよびリッド・センサ53の動作を示すビットを含む。さらに原因ビットは、パワー・ステートの遷移の原因になったSSCの種類を示すビットを含む。時刻ビットは、現在のカレンダ時刻が開始時刻tsを経過しているときにEC31が設定する。位置ビットは、ノートPC10の位置が使用位置の範囲であることを示すビットおよび停止位置の範囲であることを示すビットで構成されている。
時刻情報には、EC31がRTCメモリ24に記憶された時刻情報と同じ値を登録する。位置情報には、SSCプログラム18が設定画面90の位置設定メニューを通じて取得したGPS83が示す座標を登録する。ACビットは、AC/DCアダプタ43が接続されてノートPC10がAC供給の状態であることを示す。ACビットはPMC回路35の制御回路36が設定する。
CPU32は電力が供給されて動作を開始する際に、EEPROM34を参照して、それらの状態に応じた動作をする。EC31には、加速度センサ81、電池パック49、PMC回路35、GPS83およびRTC85が接続されている。加速度センサ81は、筐体に生じた振動または衝撃を検出してEC31に出力する。EC31は本発明との関連において、加速度センサ81の出力からノートPC10が移動中か停止中かを判断してSSCを実行するために利用することができる。さらに移動中においても電車で移動しているか歩いて移動しているかを区別してSSCを実行するために利用することができる。
AC/DCアダプタ43は交流電圧を直流電圧に変換してDC/DCコンバータ71〜77に電力を供給し、さらに充電器45に電力を供給して電池パック49を充電することができる。AC/DCアダプタ43の出力には電圧検出器47が接続されている。電圧検出器47は、AC/DCアダプタ43の出力に所定の範囲の電圧が発生していることを示す電圧検出信号をPMC回路35に出力する。
電池パック49は、AC/DCアダプタ43が接続されていないときにDC/DCコンバータ71〜77に電力を供給するノートPC10の電力源となる。DC/DCコンバータ71〜77に対する電力源がAC/DCアダプタ43の場合をAC供給といい、電池パック49の場合をDC供給ということにする。電池パック49はAC供給のときに、AC/DCアダプタ43が供給する電力で充電器45により充電される。
PMC回路35はNAND回路およびNOR回路などの論理回路、単体のトランジスタ、および抵抗やコンデンサのような受動素子などで構成されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)で製作され、制御回路36およびレジスタ37を含んでいる。PMC回路35は、ハードウエア回路だけで構成されプロセッサは含まないため消費電力は極わずかである。PMC回路35には、RTC85、電圧検出器47、EC31、DC/DCコンバータ73〜77の制御回路、パワー・ボタン51、および筐体の蓋の開閉を検知するリッド・センサ53が接続されている。
制御回路36は、EC31からの指示、パワー・ボタン51の押下、またはリッド・センサ53の動作に基づいてDC/DCコンバータ73〜77の動作を制御したり、電力源をAC/DCアダプタ43と電池パック49との間で切り換えたりする。レジスタ37は、遷移ビット、原因ビット、およびACビットを設定する。遷移ビットにはEC31がEEPROM34に記憶した現在のパワー・ステートを記憶する。制御回路36は、パワー・ボタン51の押下があったときまたはリッド・センサ53が動作したときに遷移ビットを参照してDC/DCコンバータ73〜77の動作を制御して復帰させる。
原因ビットは、パワー・ボタン51の押下またはリッド・センサ53の動作があったときに制御回路36がその起動原因を示すために設定する。EC31は、S0ステートに遷移する際にレジスタ37の原因ビットの内容をEEPROM34の原因ビットに記憶する。ACビットは、電圧検出器47から電圧検出信号を受け取った制御回路36が、現在AC供給であることを示すために設定する。
GPS83とRTC85は1チップの半導体または分離した半導体で形成されている。RTC85は、たとえば1秒といった所定の間隔でパルスを発信する。RTC85は、あるパルスの立ち上がりエッジでウェイク・アップさせ、次のパルスの立ち上がりエッジでスリープに遷移させるといったようにGPS83を間欠動作させる。GPS83は間欠動作をすることにより消費電力を低減する。
RTC85はGPS83をウェイク・アップさせるパルスを制御回路36にも送出する。RTC85からウェイク・アップのパルスを受け取った制御回路36は、DC/DCコンバータ73を起動して、EC31、ICH21の一部、無線モジュール25および加速度センサ81に電力を供給する。GPS83はウェイク・アップしている間に現在位置の座標をEC31に出力する。座標を受け取ったEC31は、現在位置の座標とEEPROM34に登録された位置情報を比較する。RTC85は、RTC23と同様にカレンダ時刻を計時する。ノートPC10がG3ステートに遷移したときは、電力が供給された時点でEC31がRTCメモリ24のカレンダ時刻をRTC85に設定して補正することができる。
DC/DCコンバータ71、73、75、77は、AC/DCアダプタ43または電池パック49のいずれかを電力源とし、パワー・ステートに応じてPMC回路35に制御されてノートPC10のさまざまなデバイスに電力を供給する。図1の各構成要素には、#1〜#4の記号でDC/DCコンバータ71〜77のいずれが電力源であるかを示している。ICH21は、機能ブロックごとに電力が供給できるように構成されており、各機能要素には、パワー・ステートおよびAC/DCアダプタ43の接続状態に応じてDC/DCコンバータ71〜77から電力が供給される。
DC/DCコンバータ71は、構成が簡単で軽負荷時の効率に優れたリニア・レギュレータで構成されている。リニア・レギュレータは可変抵抗素子の抵抗値を制御して出力電圧を所定の範囲に維持するが、入力電圧と出力電圧の差を熱として放熱する必要があり、負荷が大きくなると効率が低下するので小さい負荷の電力源に適している。DC/DCコンバータ71は、AC/DCアダプタ43または電池パック49がシステムに電力を供給するときには常にPMC回路35、GPS83およびRTC85に電力を供給する。
DC/DCコンバータ73、75、77は、構成は複雑であるが高負荷時の効率に優れたスイッチング・レギュレータで構成されている。スイッチング・レギュレータは、スイッチング素子のデューティ比を制御して出力電圧を所定の範囲に維持する。スイッチング・レギュレータは、軽負荷時にもスイッチング損失が発生するので、DC/DCコンバータ71のような小さい負荷に対してはリニア・レギュレータよりも効率が低い。
[パワー・ステートと電源系統の関係]
図3は、ノートPC10のパワー・ステートとDC/DCコンバータ71〜77の動作関係を示す図である。本実施の形態では、S4ステートとS5ステートはそれぞれにおいて、AC供給とDC供給で動作するDC/DCコンバータが異なる。DC/DCコンバータ71は、G3ステートを除くすべてのパワー・ステートで動作し、GPS83、RTC85、PMC回路35、電池パック49の状態を表示するLED(図示せず。)、およびリッド・センサ53などのパワー・オフ中の状態表示および起動に関連する最低限のデバイスに電力を供給する。
DC供給のS4ステートでは、DC/DCコンバータ73が動作するS4(#2)ステートと、DC/DCコンバータ73が停止するS4(#1)ステートを定義している。したがって、S4(#2)ステートは、S4(#1)ステートより待機電力が大きくなる。DC/DCコンバータ73は、S0ステート、S3ステート、S4(#2)ステートおよびAC供給で動作してICH21の一部、EC31、無線モジュール25および加速度センサ81に電力を供給する。DC/DCコンバータ73から電力が供給されるICH21の一部にはICH21のRTC機能ブロック26を含む。
以下の説明では、S4(#1)ステートとS4(#2)ステートを区別する必要がないときは単にS4ステートと記載する。S4(#2)ステートでは、EC31および無線モジュール25などに電力が供給されるため、WOLを実行することができる。DC/DCコンバータ75は、S0ステートおよびS3ステートで動作し、ICH21の一部、MCH14およびメイン・メモリ15などのメイン・メモリ15の記憶を維持するために必要な回路に電力を供給する。DC/DCコンバータ77はS0ステートで動作し、ICH21の一部、CPU13およびHDD22などの残りのデバイスに電力を供給する。
〔パワー・ステートの遷移〕
図4は、SSCの実行に伴うパワー・ステートの遷移を示す図である。図4は、S3ステート、S4ステートおよびS5ステートの相互間を遷移するときは、一旦S0ステートを経由することを示している。S4(#2)ステートとS4(#1)ステートの間でのパワー・ステートの遷移は、ソフトウェア的な処理をする必要がないためS0ステートを介在しないで実行することができる。
S4ステートはさらに、S3ステートとS4ステートの中間的なパワー・ステートを含むことができる。これをS34ステートということにする。S34ステートはパワー・ステートを遷移させる際のソフトウェア上の実行主体がOS16とBIOS17のいずれであるかという視点に基づいて行った定義である。
S34ステートは、OS16がS0ステートからS3ステートに遷移させ、その後自動的にBIOS17がS3ステートからS4ステートに遷移させた状態である。S0ステートから待機状態へ移行させる処理はOS16が行うため、OS16が認識しているパワー・ステートと実際のパワー・ステートは一致するのが原則である。これに対してS34ステートでは、OS16は遷移先がS3ステートであると認識しているが、電源状態とデータの状態は実質的にはS4ステートになる。
S3ステートに遷移しているときに、システム・コンテキストにS3ステートからS0ステートに復帰するコードを含めているため、OS16がS34ステートからS0ステートに直接復帰させることはできない。S34ステートからS0ステートに復帰するときは、BIOS17が一旦システムをS34ステートからS3ステートに復帰させた後にBIOS17から制御権を引き継いだOS16がS3ステートからS0ステートに復帰させる必要がある。
これに対しS4ステートに遷移しているときは、OS16がシステム・コンテキストをメイン・メモリ15に書き込んだ後に、メイン・メモリ15が記憶するデータをOS16がHDD22に退避する。OS16は、システム・コンテキストにS4ステートからS0ステートに復帰するコードを含めているため、システムをS4ステートからS0ステートに直接復帰させることができる。S34ステートから復帰するための処理はS4ステートから復帰するための処理とは異なるが、本実施の形態では待機電力の視点からS4(#1)ステートまたはS4(#2)ステートとして扱うことができる。
[位置SSCの手順]
図5は、EEPROM34に位置SSCビットが設定されたときの位置SSCの手順を示すフローチャートで、図6はそのときのパワー・ステートの変化を示す図である。図6は、縦方向が電力軸で横方向がGPSの座標軸としているが縮尺は無視している。図5のブロック201では、ユーザの設定によりEEPROM34に位置SSCビットが設定され、一例として使用位置Aとして会社の位置情報が登録され使用位置Bとして自宅の位置情報が登録されている。
EC31は、GPS83の出力とEEPROM34の位置情報に基づいてEEPROM34にノートPC10が使用位置Aに存在することを示す位置ビットを設定する。図6において、ユーザは使用位置AでノートPC10の使用を終了したあとに使用位置Bまで移動してから再び使用することを想定している。このときノートPC10はAC/DCアダプタ43が外されてDC供給となり、DC/DCコンバータはパワー・ステートに応じて図3に示したように動作する。
図6で、実線の矢印はSSCファームウェア33を実行するEC31によるイベントを示し、点線の矢印はユーザ・イベントを示している。ブロック202で、ユーザは使用位置Aのさまざまな場所でノートPC10を使用している。いずれかのSSCが実行されるときのノートPC10のパワー・ステートは、ユーザ・イベントによりS0ステートとS3ステートの間を遷移する。ユーザ・イベントは、リッド・センサ53の動作、OSの画面を通じての指示、Fnキーの押下および所定のアイドル時間の経過を含む。使用位置A、Bでは、待機状態でS3ステートに遷移するため復帰時間が短い。
ブロック203でユーザは使用位置Aでの使用を終了してノートPC10を自宅まで持ち帰ろうとする。通常ではノートPC10の使用が終了したときにユーザ・イベントが発行されてS0ステートからS3ステートに遷移する。EC31は中央制御部11から使用終了の指示を受け取ったとき、またはPMC35からリッド・センサ53の動作を示す信号を受け取ったときに、遷移先のパワー・ステート(S3)をEEPROM34に設定してS3ステートに遷移するイベントをICH21に通知する。
ICH21は中央制御部11にS3ステートに遷移する準備をするように要求する。中央制御部11から準備完了の通知を受け取ったICH21は、EC31にS3ステートへ遷移するように要求する。EC31は、PMC35に指示してDC/DCコンバータ77の動作を停止させる。このときDC/DCコンバータ75は動作しているためメイン・メモリ15には電力が供給されている。
S3ステートに遷移しているときにもし、ユーザがパワー・ボタン51を押下したり筐体を開いたりすると、PMC回路35はDC/DCコンバータ77を動作させる。電源が供給されたCPU13はリセット動作をするとEEPROM34の遷移元のパワー・ステートを確認してS3ステートに遷移する前のS0ステートの状態で動作を再開する。
S3ステートのときにも、RTC85は所定の周期でGPS83のウェイク・アップ/スリープを繰り返す。ブロック205でEC31は、定期的にGPS83から現在位置の座標を取得して、EEPROM34に登録された位置情報と比較する。現在位置が使用位置Aの外側であると判断したときは使用位置Aに進入したときにEEPROM34に設定した使用位置Aを示す位置ビットをクリアしてブロック207に移行する。
ブロック207でEC31はEEPROM34に位置SSCの実行によるパワー・ステートの遷移を示す原因ビットを設定する。ブロック209でEC31は、パワー・ステートをS3ステートからS4ステートに遷移させる。S3ステートからS4ステートに遷移するためには、CPU13、メイン・メモリ15およびその他のコントローラなどのS0ステートでのシステムのコンテキストをHDD22に記憶するために、一旦S0ステートに遷移する必要がある。EC31は、PMC回路35にS4ステートに遷移するためにそれまで停止していたDC/DCコンバータ77を動作させるように指示する。
CPU13は電力が供給されるとリセットしてS3ステートに遷移する直前のS0ステートの状態で動作する。このとき中央制御部11は、EEPROM34に記憶されたSSCビット、原因ビットおよび位置ビットを参照して今回の遷移は使用を目的とする永続的なS0ステートへの遷移ではなく、S4ステートへ遷移するための一時的な遷移を目的にしていることを認識する。したがって、中央制御部11は、S4ステートへの遷移に必要のないLCD19のバックライトを消灯してS0ステートでの無駄な電力の消費を抑制することもできる。中央制御部11は、CPU13、メイン・メモリ15およびコントローラなどのシステムのコンテキストをHDD22に記憶する。中央制御部11はHDD22へのコンテキストの記憶が終了するとICH21に通知する。
ICH21は、EC31にDC/DCコンバータ73、75、77を停止するように指示する。EC31は、PMC回路35に指示してDC/DCコンバータ73、75、77の動作を停止させてS4(#1)ステートに遷移させる。EC31はEEPROM34とレジスタ37に遷移先となるS4(#1)ステートの遷移ビットを設定する。なお、使用位置Aの外側でS3ステートに遷移するためのユーザ・イベントが発行される場合は、ユーザ・イベントが発行されてS3ステートに遷移してから同様の手順でS4(#1)ステートに遷移する。
ブロック211でRTC85は、所定の周期でGPS83のウェイク・アップ/スリープを繰り返す。また、RTC85は制御回路36を通じて同じ周期でDC/DCコンバータ73を起動する。EC31は、位置ビットを参照して現在位置が使用位置Aおよび使用位置Bのいずれでもないと判断したときは、制御回路36を通じてDC/DCコンバータ73を停止する。その後DC/DCコンバータ73はRTC85が起動しEC31が停止することで起動/停止を繰り返す。すなわち、ノートPC10のパワー・ステートは、S4(#1)ステートとS4(#2)ステートの間での遷移を所定の周期で繰り返すことになる。
ウェイク・アップしたGPS83は、現在位置の座標をEC31に出力する。EC31は、GPS83から取得した現在位置の座標と、EEPROM34に登録された位置情報とを比較する。ブロック209、211では、ノートPC10が使用の確率が低い地理的な位置に存在するため、S4ステートに遷移させて復帰時間の短縮よりも待機電力の低減を優先している。
ブロック213でノートPC10の現在位置が使用位置Bに入る。ブロック215で使用位置Bに入ったことを認識したEC31は、EEPROM34に使用位置Bを示す位置ビットを設定してS3ステートに遷移させるためにDC/DCコンバータ75、77を動作させる。電力の供給を受けた中央制御部11は、HDD22に記憶されていたコンテキストを復帰し、ノートPC10をブロック203でS3ステートに遷移する前の状態で動作させる。中央制御部11は、EEPROM34のSSCビット、原因ビットおよび位置ビットを参照して、今回のS0ステートへの遷移がS3ステートへ遷移するための一時的な遷移を目的にしていると認識する。
中央制御部11は、S0ステートに復帰するとS3ステートに遷移するようにICH21に通知する。このときも中央制御部11は、LCD19のバックライトなどのS3ステートへの遷移に必要のないデバイスの動作を停止することができる。ICH21は、中央制御部11からS3ステートへ遷移する準備が完了したことを示す通知を受け取ると、EC31にDC/DCコンバータ77を停止するように指示する。EC31はこのときEEPROM34に遷移先としてS3ステートを示す遷移ビットを設定する。
ブロック215では、ノートPC10が使用される確率が高い地理的な位置に存在するため、S3ステートに遷移させて待機電力の低減よりも復帰時間の短縮を優先する。ブロック217では、ユーザがノートPC10の使用を開始する。パワー・ボタン51の押下またはリッド・センサ53の動作などによるユーザ・イベントの生成に応じて制御回路36はレジスタ37とEEPROM34に原因ビットを設定する。電力が供給された中央制御部11は、EEPROM34に記憶されたSSCビット、原因ビットおよび位置ビットを参照して今回のS0ステートへの遷移は永続的な遷移であると認識する。ノートPC10は、使用位置BではS3ステートから復帰するため短時間で起動することができる。以後、使用位置Bに存在する限り、ノートPC10は終了を示すユーザ・イベントがあるとS3ステートで待機する。
このように位置SSCでは、ノートPC10が使用位置A、Bの外側から使用位置A、Bに移動したときにS4ステートからS3ステートに自動的に遷移する。そして使用位置A、Bにおいてユーザ・イベントがあったときにはS3ステートからS0ステートに遷移する。また、ノートPC10が使用位置A、Bから使用位置A、Bの外側に移動したときはS3ステートからS4ステートに自動的に遷移する。位置SSCは時刻学習SSCに比べて、時間的な使用パターンが不規則であっても、使用場所A、Bでは使用したいときに短時間で復帰できるとともに、使用場所A、B以外では無駄な待機電力の消費を防ぐことができる。
[位置時刻SSCの手順]
図7は、EEPROM34に位置時刻SSCビットが設定されたときの位置時刻SSCの手順を示すフローチャートで、図8はそのときのパワー・ステートの変化を示す図である。図7、8については、図5、6と同じ動作が多いので異なる点を中心にして説明するが、説明を省略した部分は図5、6の説明を参照して理解することができる。位置時刻SSCは、時刻SSCまたは時刻学習SSCと位置SSCを融合したSSCで、時刻情報によるパワー・ステートの遷移を位置情報で部分的に抑制して待機電力の低減と復帰時間の短縮の両立の確度を高める。
図7のブロック301では、EEPROM34に位置時刻SSCビットが設定され、使用位置Aとして会社の位置情報が登録され使用位置Bとして自宅の位置情報が登録されている。また、EEPROM34には、ユーザが設定画面90を通じて登録した時刻情報またはSSCプログラム18がユーザの使用パターンに基づいて登録した時刻情報が設定されている。
ブロック302で、DC供給で動作するノートPC10が使用位置A以外の位置から使用位置Aに進入する。EC31は、GPS83の出力に基づいて現在位置が使用位置Aであると判断したときに、S4(#1)ステートではなくS4(#2)ステートに遷移させる。ノートPC10はS4(#2)ステートに遷移したときに無線モジュール25に電力が供給されるため、WOLで起動することができるようになる。
ブロック303でEC31は、S4(#2)ステートのときにRTC85から取得した現在時刻が終了時刻te0を経過したと判断したときに、S4(#2)ステートからS3ステートに遷移させる。しかしEC31は、S3ステートのときに現在時刻が開始時刻ts1を経過したと判断したときには、S3ステートからS4ステートへの遷移を停止することで時刻SSCまたは時刻学習SSCを使用位置A,Bにおいて抑制し起動時間の短縮を維持する。
ブロック304でユーザがノートPC10の使用を終了するとノートPC10はS3ステートに遷移する。ブロック305でノートPC10が使用位置Aの外側にでたとき、ブロック307でEC31はEEPROM34に位置時刻SSCの実行によるパワー・ステートの遷移を示す原因ビットを設定する。ブロック309でパワー・ステートがS3ステートからS4(#1)ステートに遷移し、所定の周期でGPS83がウェイク・アップ/スリープを繰り返す。また、S4(#2)ステートとS4(#1)ステートの間でのステート遷移が所定の周期で繰り返される。
ブロック311でEC31は、現在時刻が終了時刻te1を経過したと判断したときには、S4ステートからS3ステートへの遷移を停止することで、時刻SSCまたは時刻学習SSCを使用位置A、B以外の位置において抑制し、待機電力の低減を維持する。ブロック313で現在位置が使用位置Bの範囲に入ると、EC31はEEPROM34に使用位置Bを示す位置ビットを設定する。つづいて、ブロック315でEC31はEEPROM34のSSCビット、原因ビット、および時刻ビットを参照してS4(#1)ステートに遷移させる。
WOLを利用しない使用位置Bでは、無線モジュール25に電力を供給する必要がないため、使用位置Aに比べて一層待機電力を低減することができる。ブロック317でEC31は、現在時刻が終了時刻te2を経過したと判断したときに、S3ステートに遷移させるための処理をする。ブロック319では、ユーザが使用を開始するとS3ステートからS0ステートに短時間で遷移する。
上記の手順では、使用位置A、Bを判断して、使用位置A、B以外の位置から使用位置A、Bに進入したときに、現在時刻が終了時刻te0、te2を経過するまではS4(#1)ステートまたはS4(#2)ステートのいずれかに遷移させる。こうすることで、時刻SSCの時刻情報または時刻学習SSCの学習した時刻情報が、使用位置との関係で復帰時間の短縮と待機電力の低減の上で不都合な結果をもたらす場合に限り、位置情報で補完して時刻SSCおよび時刻学習SSCよりも一層消費電力の低減を図ることができる。さらに使用位置に応じてS4(#1)ステートまたはS4(#2)ステートを自動的に選択することができるため、位置SSCよりも効果的に利便性の向上と待機電力の低減の両立を図ることができる。
図9は、位置時刻SSCの他の手順を説明する図である。図9が図7、8と相違する点は、使用位置A、B以外の位置に設定画面90の位置設定メニューで停止位置Cを設定している点である。図7に比べて使用位置A、Bでの手順は同じであるが、ここでは時刻SSCまたは時刻学習SSCによる自動的なS4ステートからS3ステートへの遷移の抑制は終了時刻te2のように停止位置Cだけで行われる。そして使用位置A、Bおよび停止位置Cのいずれでもない位置では、終了時刻te1、開始時刻ts2のように時刻SSCまたは時刻学習SSCによるパワー・ステートの変更を位置情報で制限しない。
また停止位置Cの採用に変えて、加速度センサ81の出力を利用してすべてのSSCを補完する方法もある。EC31は加速度センサ81の出力から振動がノートPC10を保持するユーザが歩行中を示すか電車での移動を示すかを識別する。歩行中はノートPC10を使用できないが、電車内では使用する場合もある。EC31は加速度センサ81が歩行に特徴的な振動を検出したときに歩行中と判断しSSCによるS4ステートからS3ステートへの自動的な遷移を停止し、電車内と判断したときは許可することができる。加速度センサ81の利用により復帰時間の遅延を防ぎながら待機電力を低減することができる。
[位置学習SSCの手順]
位置学習SSCは、位置情報をSSCプログラム18が生成することを除いて、先に説明した位置SSCと同じ手順で実現できる。この制御方法は、通勤中に電車で移動しながらノートPC10を使用するような場合に利用すると都合がよい。たとえば、電車に席が空いている区間と混雑する区間が存在するときに、空いている区間だけでノートPC10を利用することがある。SSCプログラム18は実際に使用されているノートPC10のパワー・ステートと位置情報の関連性をトレースして、S0ステートに遷移している区間を使用位置として認定し、待機状態に遷移している区間を停止位置として認定する。EEPROM34に位置学習SSCビットが設定されると、ノートPC10は空いている区間ではS3ステートに遷移して短時間で復帰できるようにし、混雑している区間ではS4ステートに遷移して待機電力を低減することができるようになる。
[GPSの補完]
これまでGPS83を測位装置に利用して位置情報を取得する例を説明したが、建物のなかでGPS衛星の電波を受信できない場合は、無線モジュール25、加速度センサ81、および電圧検出器47などを補完的な測位装置として利用することができる。たとえば建物の中でノートPC10がGPS衛星の電波を受信できない場合は、EC31は無線モジュール25が受信した無線LANのアクセス・ポイントが発信するビーコンのSSIDを識別したときにノートPC10が使用位置に存在すると判定することができる。
さらにノートPC10が無線WANのモジュールを搭載し、接続先が無線LANから無線WANに自動的に変更される場合は、EC31は無線WANへの接続を検出してノートPC10が使用位置以外の位置に存在すると判定することもできる。またEC31は、使用位置の近辺まで受信していたGPS衛星の電波が切断されてから一定の時間加速度センサ81が歩行を示す振動を検出していると判断した場合は、ユーザが建物の中に入って使用位置まで移動したと判断し、使用位置に存在すると判定することができる。さらにEC31は、電圧検出器47が検出した電圧で設定されたEEPROM34のACビットによりノートPC10が使用位置に存在すると判定することもできる。
[RTCによるウェイク・アップ・インターバルの制御]
RTC85が、GPS83およびDC/DCコンバータ73をウェイク・アップするインターバルは一定にしてもよいが位置情報または時刻情報を利用して自動的に変更することができる。たとえば、現在位置が使用位置から遠いときはインターバルを長くし、使用位置に近付くに従ってインターバルを短くすれば、使用位置または終了時刻の判断遅れによる復帰時間の遅延を生じさせないで待機電力を一層低減することができる。また同様に深夜の時間帯はインターバルを長くすることでも同様の効果を得ることができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。位置情報を利用して待機状態におけるパワー・ステートを制御する例を説明してきたが本発明はこれに限定するものではなく、パワー・ステートにパワー・オン状態を含むようにしてもよい。
10 ノートPC
11 中央制御部
21 ICH
26 RTC機能ブロック
31 エンベデッド・コントローラ(EC)
35 PMC回路
90 SSCの設定画面

Claims (20)

  1. 複数のパワー・ステートを備える携帯式情報端末装置の前記パワー・ステートを制御する方法であって、
    前記携帯式情報端末装置に使用位置を設定するステップと、
    前記携帯式情報端末装置が搭載する測位装置が現在の位置に対応する位置情報を取得するステップと、
    前記携帯式情報端末装置が、前記使用位置と前記位置情報に基づいて前記パワー・ステートを変更するステップと
    を有する方法。
  2. 前記複数のパワー・ステートが待機状態における第1のパワー・ステートと該第1のパワー・ステートより消費電力の小さい第2のパワー・ステートを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のパワー・ステートがACPI規格に定義するS3ステートで前記第2のパワー・ステートがS4ステートである請求項2に記載の方法。
  4. 前記変更するステップが、前記携帯式情報端末装置が搭載する加速度センサの出力に基づいて前記第2のパワー・ステートから前記第1のパワー・ステートへの変更を停止するステップを含む請求項2または請求項3に記載の方法。
  5. 前記使用位置を設定するステップにおいて複数の使用位置を設定し、前記複数のパワー・ステートが前記第2のパワー・ステートより消費電力の少ない第3のパワー・ステートを含み、
    前記変更するステップが、いずれかの使用位置において所定の時刻まで前記第2のパワー・ステートを維持し、他の使用位置において所定の時刻まで前記第3のパワー・ステートを維持する請求項2から請求項4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記情報端末装置に前記第1のパワー・ステートから前記第2のパワー・ステートへの変更に利用する開始時刻と前記第2のパワー・ステートから前記第1のパワー・ステートへの変更に利用する終了時刻を設定するステップと、
    現在時刻を取得するステップとを有し、
    前記変更するステップが、前記開始時刻と前記終了時刻と前記現在時刻に基づいて、前記第1のパワー・ステートまたは前記第2のパワー・ステートの一方から他方に変更するステップを含む
    請求項2から請求項5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記変更するステップが、
    前記使用位置において前記開始時刻を利用した前記第1のパワー・ステートから前記第2のパワー・ステートへの変更を停止し、前記使用位置以外の位置において前記終了時刻を利用した前記第2のパワー・ステートから前記第1のパワー・ステートへの変更を停止するステップを有する請求項6に記載の方法。
  8. 前記携帯式情報端末装置に停止位置を設定するステップと、
    前記停止位置において前記終了時刻を利用した前記第2のパワー・ステートから前記第1のパワー・ステートへの変更を停止するステップと、
    前記使用位置および前記停止位置以外の位置で前記終了時刻を利用した前記第2のパワー・ステートから前記第1のパワー・ステートへの変更を許可するステップと
    を有する
    請求項6に記載の方法。
  9. 前記位置情報を取得するステップが、所定の周期で断続的に前記測位装置に電力を供給するステップと、
    前記携帯式情報端末装置が前記取得した位置情報を利用して前記周期を変更するステップを有する請求項1から請求項8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記携帯式情報端末装置が時刻情報を利用して前記周期を変更するステップを含む請求項9に記載の方法。
  11. 複数のパワー・ステートを備える携帯式情報端末装置であって、
    プロセッサと、
    前記携帯式情報端末装置に電力を供給するコンバータと、
    前記情報端末装置の現在の位置を示す位置情報を取得する測位装置と、
    前記携帯式情報端末装置の使用位置を登録する記憶装置と、
    前記使用位置と前記位置情報に基づいて前記パワー・ステートを変更する電力コントローラと
    を有する携帯式情報端末装置。
  12. 前記複数のパワー・ステートが、前記プロセッサが動作を停止する待機状態におけるパワー・ステートである請求項11に記載の携帯式情報端末装置。
  13. 前記電力コントローラは、前記携帯式情報端末装置が電池で動作している間に前記パワー・ステートを変更する請求項12に記載の携帯式情報端末装置。
  14. 加速度センサを有し、
    前記電力コントローラは、前記加速度センサの出力に基づいて待機電力の小さいパワー・ステートから待機電力の大きいパワー・ステートへの変更を停止する請求項12または請求項13に記載の携帯式情報端末装置。
  15. 前記携帯式情報端末装置が前記使用位置を、使用状態における前記パワー・ステートと位置情報を関連付けたデータを統計処理した結果に基づいて決定する請求項11から請求項14のいずれかに記載の携帯式情報端末装置。
  16. 前記測位装置がGPSである請求項11から請求項15のいずれかに記載の携帯式情報端末装置。
  17. 前記測位装置が無線モジュールを含む請求項11から請求項16のいずれかに記載の携帯式情報端末装置。
  18. 前記測位装置が加速度センサを含む請求項11から請求項17のいずれかに記載の携帯式情報端末装置。
  19. 前記測位装置がAC/DCアダプタの接続を検出する電圧検出器を含む請求項11から請求項18のいずれかに記載の携帯式情報端末装置。
  20. 複数のパワー・ステートのいずれかに遷移させるために、携帯式情報端末装置に、
    前記携帯式情報端末装置の使用位置を登録する機能と、
    前記携帯式情報端末装置の現在の位置に対応する位置情報を取得する機能と、
    前記使用位置と前記位置情報に基づいて前記パワー・ステートを変更する機能と
    を実現させるコンピュータ・プログラム。
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