JP2015176388A - パワー・ステートを制御する方法、コンピュータ・プログラムおよびコンピュータ - Google Patents

パワー・ステートを制御する方法、コンピュータ・プログラムおよびコンピュータ Download PDF

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【課題】コンピュータの待機電力の低減とウェイクアップ時間の短縮の両立を図る。【解決手段】ユーザ41はスマートフォン15とノートPC17を携帯しながら、使用場所11に近付く。使用場所には無線LANルータと深いスリーピング・ステートに遷移してWoLによる起動を待機しているコンピュータ31が存在する。登録しておいたスマートフォンと無線LANルータの接続が確立したときに無線LANルータはマジック・パケットを送信すると、コンピュータ31が起動して浅いスリーピング・ステートに遷移する。マジック・パケットは、無線LANルータを検出したスマートフォンが送信することもできる。【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータのパワー・ステートを制御する技術に関し、さらには待機電力の低減を図りながらウェイクアップ時間を短縮する技術に関する。
ノートブック型パーソナル・コンピュータ(ノートPC)や、デスクトップ型パーソナル・コンピュータ(デスクトップPC)などのコンピュータでは待機電力の低減が重要な課題である。他方でコンピュータは、使用したいときに待機状態から短時間でパワー・オン状態にウェイクアップすることも求められる。コンピュータは待機電力を低減するほどウェイクアップ時間が長くなるため、待機電力の低減とウェイクアップ時間の短縮は相反する課題となる。
特許文献1は、ユーザが保持するスマートフォンが接近したときに受信装置を高速起動する発明を開示する。受信装置は接近してきた携帯端末と通信を行い、登録された固有アドレスを取得した場合は、自己の電源状態をスタンバイ状態から高速起動状態に遷移させる。高速起動状態の受信装置に対してユーザが起動操作をするとスタンバイ状態よりも短時間でオン状態に遷移させることができる。
特許文献2は、ユーザがコンピュータを使用する予想使用時刻を過去の時刻とパワー・ステートに関する使用パターンから予測して、待機状態において、予想使用時刻よりも先により浅いパワー・ステートに遷移させてパワー・オン状態まで短時間で復帰できるようにする発明を開示する。この発明では、待機電力の小さいS5ステートと復帰時間が短いS1ステートを利用して、復帰時間の短縮と待機電力の低減の両立を図っている。
特許文献3は、GPSを使ってノートPCの待機電力の低減と復帰時間の短縮の両立を図る発明を開示する。同文献の発明はノートPCに対して使用する可能性が高い使用位置を設定する。GPSデータからノートPCが使用位置の内側に入ったと判断したときに、S4ステートに遷移していたノートPCをS3ステートに遷移させると、ユーザが起動操作をしたときに短時間で復帰することができる。特許文献4は、オフィス内に人物が存在しないことを検出したときにコンピュータの電源を制御する発明を開示する。
特開2013−178604号公報 米国特許第6654895号明細書 特開2014−21877号公報 特開2003−228441号公報
特許文献1の発明をコンピュータに適用する場合は、無線回路が電波の監視を行う際にプロセッサをアクティブ状態にする必要があるため待機電力を十分に低減することができない。また、無線通信ができないコンピュータに適用することができない。特許文献2の発明では、ユーザの行動が不規則な場合には十分な効果を得ることができない。特許文献3の発明では定期的にGPSを動作させて位置を確認する必要があるため待機電力を十分に低減することができない。また、企業のセキュリティ・ポリシィに従うコンピュータは、システム・ファームウェアやオペレーティング・システム(OS)によるパスワードの設定が求められるが、パワー・ステートを制御するときは十分にセキュリティを確保する必要がある。
そこで、本発明の目的は、コンピュータの待機電力の低減とウェイクアップ時間の短縮の両立を図る技術を提供することにある。さらに本発明の目的は、セキュリティを確保しながらコンピュータのパワー・ステートを制御する技術を提供することにある。さらに本発明の目的は、そのような技術を実現するパワー・ステートの制御方法、コンピュータおよびコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明の適用環境では、コンピュータが無線LANの基地局を含むネットワークに接続が可能で第1のスリーピング・ステートに遷移している。本発明の原理は、ユーザが携帯する携帯式電子機器を通じて基地局がユーザの存在を認識し、コンピュータを待機電力が小さくかつウェイクアップ時間が長い状態から、待機電力が大きくウェイクアップ時間が短い状態に遷移させる点にある。
基地局が携帯式電子機器を検出できる状態での携帯式電子機器の待機電力が、第1のスリーピング・ステートより小さければ、コンピュータと携帯式電子機器を含めた全体の待機電力を効果的に低減することができる。第1のスリーピング・ステートは、S3ステート、S34ステート、S4ステート、S5ステートのいずれかとし、第2のスリーピング・ステートはS0xステートとすることができる。
本発明の第1の態様では、コンピュータはユーザが携帯する携帯式電子機器を検出したことに応じて基地局が生成したウェイクアップ信号を受信する。つづいて、ウェイクアップ信号に応答してパワー・オン状態に遷移する。さらに、パワー・オン状態への遷移に続いて第1のスリーピング・ステートより消費電力が大きい第2のスリーピング・ステートに遷移する。この状態で基地局に接近したユーザは、コンピュータを使用する際に、短時間でウェイクアップできるようになる。
基地局による携帯式電子機器の検出とは、携帯式電子機器が発信する電波を検出した状態に相当し論理的な無線接続を完了ことまで含んでいる。基地局は、常時動作していることが前提になるため、本発明を適用するために消費電力が増大することはない。ウェイクアップ信号をウェイクオンLANのマジック・パケットで受信するようにすれば、第1のスリーピング・ステートで、携帯式電子機器を識別できるようにしておく状態よりも待機電力を低減することができる。このときウェイクアップ信号をコンピュータの有線通信回路がネットワークを通じて受け取るようにすれば、無線通信回路を備えていないコンピュータの待機電力を基地局と携帯式電子機器を利用して低減することができる。ウェイクアップ信号はコンピュータの無線通信回路が基地局から受け取るようにしてもよい。
パワー・オン状態に遷移する際に、コンピュータが基地局に対する認証が成功したことに応じてセキュアな記憶領域から読み出したパスワードを使ってシステム・ファームウェアがロックを解除すれば、コンピュータに第1のパワー・ステートに遷移している間もシステム・ファームウェアのロックを有効にしておくことができる。第2のスリーピング・ステートに遷移する前に、ログオン画面を表示し、第2のスリーピング・ステートにおいて、ログオン画面を表示する状態のシステム・コンテキストを維持しておけば、ユーザの操作により第2のスリーピング・ステートからパワー・オン状態に遷移する際にログオン画面を表示することができるため、第2のパワー・ステートにおけるセキュリティを確保することができる。
第2のスリーピング・ステートに遷移したあとに携帯式電子機器と基地局の接続が切断されたことに応じて受信したスリープ信号に応じて第1のスリーピング・ステートに遷移するようにすれば、使用場所から離れたときに待機電力を低減することができる。スリープ信号は基地局または携帯式電子機器から受け取るようにすることができる。携帯式電子機器は、スマートフォンまたはタブレット端末とすることができる。
本発明の第2の態様では、ウェイクアップ信号をユーザが携帯する携帯式電子機器が基地局を検出したことに応じて生成する。ウェイクアップ信号は、基地局を通じてコンピュータの有線通信回路または無線通信回路が受け取るようにしてもよいし、基地局を経由しないで直接携帯式電子機器から前記コンピュータの無線通信回路が受け取るようにしてもよい。
本発明の第3の態様では、ユーザが携帯する携帯式電子機器を検出したことに応じて基地局が生成したウェイクアップ信号を受信する。つづいて、ウェイクアップ信号に応答してパワー・オン状態に遷移する。つづいてパワー・オン状態に遷移したことに応じて基地局にレディ・パケットを送信する。つづいてレディ・パケットを受信した基地局からステート・チェンジ・パケットを受信する。つづいて、ステート・チェンジ・パケットに応じて第1のスリーピング・ステートより復帰時間が短い第2のスリーピング・ステートに遷移する。本発明の第4の態様では、ウェイクアップ信号とレディ・パケットの送受信をユーザが携帯する携帯式電子機器との間で行う。
本発明により、コンピュータの待機電力の低減とウェイクアップ時間の短縮の両立を図る技術を提供することができた。さらに本発明により、セキュリティを確保しながらコンピュータのパワー・ステートを制御する技術を提供することにある。さらに本発明により、そのような技術を実現するパワー・ステートの制御方法、コンピュータおよびコンピュータ・プログラムを提供することができた。
コンピュータのパワー・ステートを制御するシナリオを説明する図である。 ノートPC17のハードウェアの構成を説明するための機能ブロック図である。 セキュアNVRAM145が格納するデータを説明する図である。 HDD147が格納するプログラムを説明する図である。 パワー・ステートを制御する手順を説明するためのフローチャートである。
[パワー・ステートとパワー制御の概要]
図1は、本実施の形態においてコンピュータのパワー・ステートを制御するシナリオを説明する図である。図1には、自宅またはオフィスといった無線LANまたは有線LANのネットワークに接続が可能なコンピュータの使用場所11に、無線LANルータ(WiFiルータ)13に無線で接続されたスマートフォン15とノートPC17が存在する。
無線LANルータ13はルーティング機能と無線のアクセス・ポイント(AP)機能を備えており1次側がFTTH、ADSLまたはCATVなどの通信回線でイーサネット(登録商標)のようなバックボーン・ネットワーク10に接続されている。無線LANルータ13は、電波の到達範囲(無線セル)に存在するスマートフォン15およびノートPC17のような無線端末装置との間にインフラストラクチャ・モードのネットワークを構成する。
無線LANルータ13は、不揮発性メモリの安全な領域に認証コード51a、51bおよびMACアドレス53を格納する。認証コード51aは、コンピュータ31から受け取ってそれらの真正を認証するために使用し、認証コード51bはコンピュータ31に送って自らの真正を証明するために使用する。無線LAN13の認証は、バックボーン・ネットワーク10に接続された認証サーバを利用して行ってもよい。MACアドレス53はスマートフォン15が、後に説明する本実施の形態のスマート・ウェイクアップをする権限を有することを無線LANルータ13が認識するために使用する。MACアドレス53に代えて、スマートフォン15を識別する他のデータを利用してもよい。認証コード51a、51bおよびMACアドレス53はあらかじめユーザが登録しておく。
スマートフォン15およびノートPC17、19は、アドホック・モードのように無線LANルータ13を経由しないでデバイス間で直接無線通信をすることもできる。スマートフォン15とノートPC17はコンピュータ31のユーザ41によって携帯され、かつ、無線LANルータ13が発信するビーコン・フレームを検出したときに自動的に論理的な無線接続を確立できることを前提にしている。したがって無線セルは、スマートフォン15またはノートPC17が、無線LANルータ13との間でいずれか一方が他方を検出したときに、ユーザが使用場所に存在することを画定する役割を果たしている。
ノートPC19とデスクトップPC21はネットワーク・ケーブル25、27でバックボーン・ネットワーク10に接続されており、無線LANルータ13を通じてスマートフォン15およびノートPC17と通信することができる。ノートPC19とデスクトップPC21は、直接無線LANルータ13に接続されていてもよい。なお、以下においてノートPC17、19、およびデスクトップPC21を区別する必要がないときはコンピュータ31と記載することにする。
スマートフォン15は、携帯に便利でコンピュータに比べて待機電力が小さい情報端末装置の例示であり、スマートフォン15に代えてタブレット端末またはファブレット端末といわれる範疇の情報端末を採用することもできる。また、ノートPC17は、スマートフォン15と一緒にユーザ41が携帯して外出先で使用し、ユーザが使用場所11に入ると無線LANルータ13に接続して使用することができる。
コンピュータ31はACPI(Advanced Configuration and Power Interface)の規格に適合する。ACPIではS1ステートからS4ステートまでの4つのスリーピング・ステート(スリープ状態)、S0ステート(パワー・オン状態)、S5ステート(ソフト・オフ状態)を定義している。本実施の形態ではコンピュータ31がACPIのスリーピング・ステートのなかでは、S3ステートとS4ステートを定義している。
S3ステートはいわゆるサスペンド状態といわれ、システム・メモリの記憶は保持され、システム・メモリの記憶保持に必要のない電源は停止する。S3ステートに入る際にOSは電源が停止するデバイスが保持していたシステム・コンテキストをシステム・メモリに退避し、電源が復帰したときに各デバイスに復帰する。
S4ステートはACPIでサポートされるスリープ状態の中で最も復帰までの時間が長いパワー・ステートでハイバネーション状態といわれる。コンピュータ31がS0ステートからS4ステートに遷移する際には、OSがディスク・ドライブにシステム・メモリの記憶内容を含む直前のシステム・コンテキストを格納してから電源の起動に必要な最小限のデバイス以外のデバイスに対する電源を停止する。
S5ステートは、OSがコンテキストをディスク・ドライブに退避しない点を除いては基本的に電力を供給するデバイスの範囲がS4ステートと同じである。本明細書においては説明の都合上、スリーピング・ステートにS5ステートを含めることにする。スリーピング・ステートに対してS0ステートは原則としてコンピュータ31が動作するために必要なすべてのデバイスに電力が供給されかつソフトウェア的にも完全に動作できる状態である。スリーピング・ステートからS0ステートに遷移する動作をブート、レジュームまたはウェイクアップということにする。
スリーピング・ステートには、パワー・ステートを遷移させる際のソフトウェア上の実行主体がOSとシステム・ファームウェアのいずれであるかという視点に基づいて定義したS34ステートを含めることができる。S34ステートは、OSがS0ステートからS3ステートに遷移させ、その後自動的にシステム・ファームウェアがS3ステートからS4ステートに遷移させた状態である。S0ステートからスリーピング・ステートへ移行させる処理はOSが行うため、OSが認識しているパワー・ステートと実際のパワー・ステートは一致するのが原則である。これに対してS34ステートでは、OSは遷移先がS3ステートであると認識しているが、電源状態とデータ状態は実質的にS4ステートに相当する。
OSはS3ステートに遷移するときに、システム・コンテキストにS3ステートからS0ステートに復帰するコードを含めているため、S34ステートからS0ステートに直接復帰させることはできない。S34ステートからS0ステートに復帰するときは、システム・ファームウェアが一旦システムをS34ステートからS3ステートに復帰させた後にシステム・ファームウェアから制御権を引き継いだOSがS3ステートからS0ステートに復帰させる。
これに対しS4ステートに遷移するときは、OSがシステム・コンテキストをシステム・メモリに書き込んだ後に、システム・メモリが記憶するデータをOSがディスク・ドライブに退避する。OSは、システム・コンテキストにS4ステートからS0ステートに復帰するコードを含めているため、システムをS4ステートからS0ステートに直接復帰させることができる。
本実施の形態ではスリーピング・ステートとして、S3ステートとS0ステートの間に、S3ステートよりウェイクアップ時間が短くS0ステートより消費電力が大きいS0xステートを定義する。S0xステートでは、システム・メモリの記憶は維持される。S0xステートではプロセッサの電源はS3ステートのように停止しないが、処理するジョブをネットワークからのメールやデータの受信などのような極限られた範囲に限定する。そしてプロセッサはアクティブ状態のC0ステートと電圧やクロック周波数を低下させたCxステートの間を周期的に遷移させ、プロセッサ以外のデバイスはS0ステートでアイドル状態になったときよりも一層深いスリープ状態に遷移させてウェイクアップ時間の短縮を図りながら待機電力を低減することができる
S0xステートの一例としては、Windows(登録商標)8が採用する、Connected StandbyおよびRuntime D3という技術を挙げることができる。Connected Standbyは、ACPIが規定するパワー・ステートに加えて新たに追加されるS0i3というパワー・ステートに相当する。S0xステートでは、プロセッサや多くのデバイスのシステム・コンテキストが維持されているため、S3ステートからのウェイクアップのときに必要なシステム・メモリからのシステム・コンテキストの復帰処理やデバイスの設定処理を必要としない。スマートフォン15も、使用するとき以外はConnected Standbyで無線LANや無線WANのネットワークに接続することができる。
コンピュータ31は、使用しないときは待機電力の低減を重要視してスリーピング・ステートに遷移させておくことが望ましいが、使用する直前にS0xステートに遷移させることができれば待機電力の低減とウェイクアップ時間の短縮を両立させることができる。本実施の形態では、ユーザが使用場所11に存在しないときはコンピュータ31をスリーピング・ステートに遷移させておき使用場所11に入ったときにS0xステートに遷移させる。
このようにパワー・ステートを制御することをスマート・ウェイクアップということにする。ユーザが使用場所11に入ったことは一例として無線LANルータ13とスマートフォン15の相互間での発信する電波の検出または接続の確立で検出することができる。ノートPC13自体が無線LANルータ13のビーコン・フレームを検出して、ユーザが使用場所11に入ったことを検出することも可能であるが、スマートフォン15に比べて検出のための待機電力が増大する。スマートフォン15およびノートPC17にとって、無線LANルータ13が存在する使用場所11が複数ある場合は、それぞれの使用場所11でスマート・ウェイクアップをすることができる。
[PCのハードウェア構成]
図2は、ノートPC17のハードウェアの構成を説明するための機能ブロック図である。図3はセキュアNVRAM145が格納するデータを説明する図で、図4はHDD147が格納するプログラムを説明する図である。本発明に関連する周知のハードウェアの構成は説明を簡略化するか省略する。CPUパッケージ101は、CPUコア103、GPU105、メモリ・コントローラ107、PCIeインターフェース109およびPCH(Platform Controller Hub)111などがMCM(Multi-Chip Module)で1つのパッケージとして構成されている。
CPUパッケージ101には代表的に、システム・メモリ131、それぞれ無線LANルータ13に接続する無線LANモジュール133および有線LANモジュール135、指紋認証装置(FPR)137、液晶ディスプレイ(LCD)141、UEFIまたはBIOSといったシステム・ファームウェアを格納するファームウェアROM143、秘密情報を格納するセキュアNVRAM145、本発明にかかるプログラムを格納するHDD147およびエンベデッド・コントローラ161が接続されている。
ノートPC17は、スリーピング・ステートのときにマジック・パケットを受け取ってS0ステートに遷移するWake On LAN(WoL)機能およびWake On Wireless LAN(WoWLAN)機能をサポートする。有線LANモジュール135または無線LANモジュール133は、無線LANルータ13またはバックボーン・ネットワーク10からマジック・パケットを受信したときに電源を起動する起動信号を出力する。
無線LANモジュール133および有線LANモジュール135は、アクティブ・モードとパワー・セーブ・モードの2つの動作モードを備える。無線LANモジュール133はWoL機能が有効に設定されていれば、パワー・セーブ・モードのときにアウェイク状態とドーズ状態の間を周期的に遷移して、アウェイク状態のときにマジック・パケットを受信することができる。
有線LANモジュール135にネットワーク・ケーブル25を接続したときは、無線LANモジュール133の動作を停止させることができる。無線LANモジュール133および有線LANモジュール135は、サイド・バンド134、136でパワー・コントローラ171に接続されている。無線LANモジュール133および有線LANモジュール135は、マジック・パケットを受け取ったときにサイド・バンド134、136を通じて起動信号をパワー・コントローラ171に送ることができる。無線LANモジュール133および有線LANモジュール135はマジック・パケットを受け取ったときに、PCH111を通じてエンベデッド・コントローラ(EC)161に起動信号を送るようにしてもよい。この場合は、スリーピング・ステートのときにPCH111の一部およびEC161に電源を供給しておく必要がある。
システム・ファームウェアは、システムがスリーピング・ステートからS0ステートにレジュームするときにパワー・オン・リセットされたCPUコア103がPOST(Power On Self Test)を実行したり、パワー・オン・パスワードおよびHDDパスワードの設定および認証をしたりするモジュールを含む。なお、S0xステートからレジュームするときは、CPUコア103はパワー・オン・リセットされないためPOSTは実行されない。システム・ファームウェアは、特別な権限がないと書き換えができないようにファームウェアROM143の書き込み保護がされている領域に格納されている。本実施の形態においては、システム・ファームウェアは改竄されないことを前提にしてシステムの安全を確保している。
ノートPC17は企業のセキュリティ・ポリシィに基づいて、システム・ファームウェアおよびOSがプリブートまたはOS環境へのログオンの際にパスワードを要求するように設定することができる。この場合、ユーザはスリーピング・ステートからS0ステートに遷移する際にパスワードを要求される。パスワード入力の煩雑さを解消するために、ノートPC17ではパワー・オン認証(POA:Power On Authentication)を採用することができる。
POAは、パワー・オン・パスワード、HDDパスワード、およびログイン・パスワードなどが設定されているシステムが、スリーピング・ステートからS0ステートに遷移するときに、FPR137などを使って起動イベントの生成とパスワード認証に代わる生体認証を行う技術をいう。POAに指紋認証を採用するときは、FPR137に指が接近したときに指紋認証に関連する電源が起動し、指紋認証が成功したときに全体の電源が起動してS0ステートに移行する。POAではユーザによる起動操作とパスワード入力の手順を省略できるため、レジューム時のユーザによる操作時間を短縮することができる。
HDD147は、図4に示すようにウェイクアップ・サービス231およびその他のアプリケーション、OS233、およびデバイス・ドライバ235などのプログラムを格納するディスク・ドライブである。ウェイクアップ・サービス213は、OS233の実行環境下で動作するアプリケーション・プログラムで、システム・ファームウェアとともにスマート・ウェイクアップの処理をする。HDD147に代えて、SSDを採用してもよい。
HDD147は、SATAが規定するディープ・スリープ機能を搭載しており、S0xステートではシステムからのアクセスがないときに、磁気ディスクの回転を停止して消費電力を低減することができる。HDD147は、ユーザがシステム・ファームウェアを通じて入力したHDDパスワードを設定することができる。設定されたHDDパスワードは、磁気ディスクのセキュアな領域に格納される。HDDパスワードが設定されたHDD147は、システム・ファームウェアから設定されたHDDパスワードを受け取らない限りシステムからのアクセスをロックする。したがって、HDDパスワードの設定は盗難や紛失の可能性が高いノートPC17には特に有効である。
セキュアNVRAM145は、システム・ファームウェアが管理するパワー・オン・パスワード201およびHDDパスワード203、OS233が管理するログオン・パスワード205、ノートPC17の真正を証明するために無線LANルータ13に送る認証コード207aおよび無線LANルータ13を認証するための認証コード207bを格納する。
セキュアNVRAM145は、システム・ファームウェアがロック可能なPCH111のインターフェース・コントローラに接続されている。セキュアNVRAM145のロックは、CPUコア103がリセットされてシステムの制御権がシステム・ファームウェアに渡ったときに解除される。システム・ファームウェアは、CPUコア103の制御権をOS233に渡す際に、PCH111のインターフェース・コントローラをロックして、セキュアNVRAM145に対するOS環境下で動作するプログラムからのアクセスを禁止する。
OS233は一例としてConnected StandbyおよびRuntime D3という省電力技術をサポートして、本実施の形態にかかるS0xステートに遷移することができるWindows(登録商標)8とすることができるが、本発明はこれに限定するものではない。OS233は、ログオン・パスワードの設定および認証をする認証モジュールを含む。OS233は、設定されたログオン・パスワードをHDD147に他のプログラムがアクセスできないように記憶する。ウェイクアップ・サービス231は、図5を参照して説明するパワー・ステートの制御をする。
EC161は、CPU、ROM、RAMなどで構成されたマイクロ・コンピュータで、複数チャネルのA/D入力端子、D/A出力端子、タイマー、およびディジタル入出力端子を備えている。EC161はキーボード・コントローラを含み、キーボード163とパワー・コントローラ171が接続されている。EC161は、ノートPC17の内部の動作環境の管理にかかるプログラムをCPUコア103から独立して実行することができる。
パワー・コントローラ171には、サイド・バンド134、136で無線LANモジュール133、有線LANモジュール135が接続され、タンパ検出ライン148でHDD147が接続されている。さらにパワー・コントローラ171には、DC/DCコンバータ181、リッド・センサ183およびパワー・ボタン185が接続されている。パワー・コントローラ171はEC161からの指示またはその他のデバイスからの起動信号に基づいてDC/DCコンバータ181を制御するワイヤード・ロジックのディジタル制御回路(ASIC)である。
パワー・コントローラ171は、スリーピング・ステートのときにも電源が維持されているパワー・コントローラ171は、それぞれシステム・ファームウェアが設定するレジスタ173、174、175を有する。システム・ファームウェアはパワー・オン・パスワード201およびHDDパスワード203の認証を終えてブートが成功したときにレジスタ173にタンパ・ビットを解除する。
タンパ検出ライン148は、パワー・コントローラ171と同じ電源でプルアップされている。HDD147はノートPC17に装着されている間、タンパ検出ライン148の電位をグランド・レベルに維持している。HDD147がノートPC19から取り外されるとタンパ検出ライン148の電位が上昇する。パワー・コントローラ171の論理回路は、タンパ検出ライン148の電位が上昇するときのリーディング・エッジを検出したときにレジスタ173にタンパ・ビットを設定する。
システム・ファームウェアはパスワード認証が成功するとレジスタ174にパワー・ビットを記憶する。タンパ・ビットおよびパワー・ビットはパワー・コントローラ171の電源が喪失したときに解除される。システム・ファームウェアは、本実施の形態に基づく手順でスリーピング・ステートからS0ステートに遷移する際に、レジスタ173、174を参照して、それらを設定したあとにHDD147が取り外されたことを検出することができる。HDD147の取り外しを検出したときには、スマート・ウェイクアップによるセキュリティ・リスクが発生している可能性がある。
システム・ファームウェアのセットアップ画面を通じてユーザは、レジスタ175にスマート・ウェイク・ビットを設定する。ここにスマート・ウェイク・ビットは、サイド・バンド134、136を通じてWoLによる起動信号を受け取ったときに、本実施の形態にかかるスマート・ウェイクアップの処理をするか、通常のウェイクアップの処理をするかを判断するためにシステム・ファームウェアが参照する。
リッド・センサ183およびパワー・ボタン185は、ユーザの操作によりパワー・コントローラ171に起動信号を出力する。パワー・コントローラ171は、サイド・バンド134、136、リッド・センサ183またはパワー・ボタン185のいずれかを通じて起動信号を受け取ったときにDC/DCコンバータ181を制御して、S0ステートに遷移させるために必要なデバイスに電力を供給する。
DC/DCコンバータ181は、図示しないAC/DCアダプタまたは電池パックから供給される直流電圧を、ノートPC17を動作させるために必要な複数の電圧に変換し、さらにパワー・ステートに応じて定義された電力供給区分に基づいて各々のデバイスに電力を供給する。デスクトップPC21のハードウェアの本発明に関連する構成は、無線LANモジュール133を搭載せず、有線LANモジュール135で無線LANルータ13またはバックボーン・ネットワーク10に接続された状態のノートPC17として理解することができる。また、ノートPC19のハードウェアの構成はノートPC17と同じで、本発明との関連では有線LANモジュール135で無線LANルータ13またはバックボーン・ネットワーク10に接続され、無線LANモジュール133が停止した状態のノートPC17として理解することができる。
[パワー・ステートの制御手順]
つぎに、スマートフォン15および無線LANルータ13を利用してコンピュータ31のパワー・ステートを制御し、スマート・ウェイクアップを実現する方法を図5のフローチャートを参照して説明する。ブロック301から307はスマートフォン15の動作を示し、ブロック401から413は無線LANルータ13の動作を示し、さらにブロック501から523はコンピュータ31の動作を示している。
最初に、スマートフォン15とノートPC17を携帯しているユーザ41は、いずれも無線LANルータ13とは接続できないほど使用場所11から離れた位置に存在する。ノートPC19とデスクトップPC21は、有線LANモジュール135で無線LANルータ13に接続され、いずれもS3ステートからS5ステートのいずれかに遷移している。
少なくともノートPC17、19は、それぞれパワー・オン・パスワード、HDDパスワードおよびログオン・パスワードを設定しており、それらがセキュアNVRAM145に格納されている。したがって、ノートPC17、19は携帯時でも不正なアクセスに対するデータの安全性が確保されている。スマートフォン15とノートPC17は、ビーコン・フレームを検出したときに無線LANルータ13に自動的に接続できるように、あらかじめESSIDやWEPキーを登録している。
ブロック301で、ユーザが携帯するスマートフォン15はS0xステートで動作して無線WANとの接続を維持しながら接続可能な無線LANの基地局を探索している。ブロック401で無線LANルータ13は、ビーコン・フレームを発信している。ブロック501で、コンピュータ31はS3ステートからS5ステートのいずれかに遷移している。ブロック503でコンピュータ31はバックボーン・ネットワーク10との接続を維持して無線LANルータ13またはその他のデバイスからマジック・パケットを受信できる状態である。
ブロック303、403で、ユーザが使用場所11に近付いてスマートフォン13がビーコン・フレームから無線LANルータ13のESSIDを検出する。スマートフォン13が接続要求をすると無線LANルータ13がスマートフォン15をWEPキーで認証した後に両者の間でアソシエーションを行って自動的に論理的な接続を確立する。無線LANルータ13は、スマートフォン13のMACアドレスが不揮発性メモリに登録しておいたMACアドレス53に一致するときは、ブロック405でマジック・パケットをブロード・キャストで送信する。無線LANルータ13は、MACアドレス53に一致しないスマートフォンとの接続を確立してもマジック・パケットを送信しない。
マジック・パケットは、S3ステートからS5ステートのいずれかに遷移しているコンピュータ31をリモートからS0ステートに遷移させるためのウェイクアップ信号に相当する。ブロック405で無線LANルータ13が送信したマジック・パケットはコンピュータ31のすべてに届く。WoLの起動を無効にしているコンピュータは、マジック・パケットを無視するため状態は変化しない。
ブロック505でコンピュータ31は、たとえばサイド・バンド134、136を通じて起動信号を受け取ったパワー・コントローラ171がDC/DCコンバータ181を制御してS0ステートにするために必要なデバイスに電源を供給する。CPUコア103はパワー・オン・リセットされると必ず最初にシステム・ファームウェアを実行する。システム・ファームウェアは、レジスタ175を参照してスマート・ウェイク・ビットが設定されているときは、以下の手順を実行する。スマート・ウェイク・ビットが設定されていないときは、通常のウェイクアップの処理をする。
システム・ファームウェアはプリブートを開始して遷移元のパワー・ステートに応じて必要なデバイスの検出やパラメータの設定をしてハードウェアを復帰させる。PCH111がパワー・オン・リセットされるとセキュアNVRAM145のロックは解除される。ブロック407、507では、コンピュータ31のシステム・ファームウェアと無線LANルータ13の間で秘密鍵方式または公開鍵方式などの手法で認証コード207a、51bを交換して相互認証を行う。システム・ファームウェアはハッシュした認証コード207aを無線LANルータ13に送る。無線LANルータ13は認証コード51aのハッシュ値と受け取ったハッシュ値と比較し、マジック・パケットに応答したコンピュータ31が真正であることを認証する。
同様にコンピュータ31のシステム・ファームウェアは、無線LANルータ13から受け取った認証コード51bのハッシュ値と認証コード207bのハッシュ値を比較してマジック・パケットを送った無線LANルータ13の真正を認証する。コンピュータ31および無線LANルータ13は、相手の認証が失敗したときはそれ以降の手順を停止する。
ブロック509でシステム・ファームウェアは、レジスタ173、174を確認して、HDD147が取り外された可能性を検証する。取り外された可能性があるときは、不正なHDDが取り付けられたり、HDD147とPCH111の間に盗聴装置が装着されたりしている可能性がる。システム・ファームウェアは、そのような不正行為によるHDDパスワードの盗聴を防ぐために、HDD147が取り外されたと判断したときは、ブロック510でプリブートを停止する。この場合はスマート・ウェイクアップができないため、ユーザはHDDパスワードを入力したりFPR137でPOAをしたりして通常のウェイクアップをする必要がある。
ブロック511でシステム・ファームウェアは、セキュアNVRAM145から読み取ったパワー・オン・パスワード201を使ってシステム・ファームウェアによるロックを解除し、HDDパスワード203をHDD147に送ってロックを解除する。プリブートが完了するとシステム・ファームウェアはセキュアNVRAM145をロックしてブロック513でOS233にCPUコア103の制御権を移す。
このときシステム・ファームウェアはシステム・メモリ131の共用領域を通じてセキュアNVRAM145から読みっておいたログオン・パスワード205と、レジスタ175のスマート・ウェイク・ビットに対応するスマート・ウェイク・イベントをOS233に渡す。HDD147からOS233およびウェイクアップ・サービス231を含むブート・イメージがシステム・メモリ131にロードされる。
OS233は、システム・ファームウェアから受け取ったログオン・パスワードを使ってロックを解除するとシステムはS0ステートに移行する。このときのS0ステートは、後にS0xステートからウェイクアップする際の遷移先になってただちにユーザがコンピュータ31の使用ができるようにLCD141を含むデフォルトで設定されたすべてのデバイスおよびプログラムが動作する完全なS0ステートにしておくことが望ましい。
ウェイクアップ・サービス231はただちに動作を開始して、OS233から受け取ったスマート・ウェイク・イベントを確認すると、ブロック515で無線LANルータ13にS0xステートへの遷移の準備が完了したことを示すウェイク・レディ・パケットを送信する。ウェイク・レディ・パケットには、コンピュータ31のそれぞれが自らの識別子を含めることができる。ウェイクアップ・サービス231は、OS233からスマート・ウェイク・イベントを受け取らないときは、以降の手順を停止し、システムはS0ステートを維持することができる。
ブロック409で無線LANルータ13は、ウェイク・レディ・パケットに応答してブロック407で相互認証が成功したコンピュータ31に対してステート・チェンジ・パケットを送信する。ブロック516でステート・チェンジ・パケットを受け取ったコンピュータ31のウェイクアップ・サービス231は、OS233に一旦ロック画面を表示してからS0xステートに遷移するように要求するとブロック517でOS233は、システムをS0xステートに遷移させる。
S0xステートではロック画面を表示するシステム・コンテキストが維持される。S0xステートにおいてOS233は、たとえばCPUコア103が処理の状況に応じてC0ステートとCnステートの間を周期的に遷移し、その他のデバイスを最も深いスリープ状態であるD3ステートに遷移するようにシステムを制御する。S0xステートのときにリッド・センサ183が動作したり、パワー・ボタン185が押下されたりして起動信号が生成されると電源が起動し、OS233がシステムを瞬時にS0ステートに復帰させる。
S0xステートからS0ステートに復帰するときOS233はロック画面を表示する。S0xステートでは、システム・ファームウェアが設定したパスワードは解除されているが、OSが設定したログオン・パスワードで不正アクセスを防ぐことができる。ロック画面が表示されたコンピュータ31にログオンするためにはFPR137で指紋認証するか、またはキーボード163からパスワードを入力する必要があるため、ユーザ41が認識しない範囲でコンピュータ31がS0xステートに遷移したとしても安全を確保することができる。
コンピュータ31がS0xステートに遷移してもユーザ41はコンピュータ31を使用しない場合がある。また、スマートフォン15とノートPC17を所持するユーザ41は、一旦使用場所11に移動した後に、コンピュータ11をスマート・ウェイクアップさせたあとにただちに外出することもある。この場合、ユーザ41が使用する可能性がないにもかかわらず、S0xステートに遷移していると待機電力が無駄になる。
ブロック305では、スマートフォン15が無線LANルータ13との接続状態を判断し、ブロック411では無線LANルータ13がスマートフォン15との接続状態を判断する。ブロック305、411で接続が切断されたと判断すると、ユーザは使用場所11から離れたと推定できるためスマートフォン13は、同時に使用場所を離れる可能性があるノートPC19にスリープ・パケットを送信してブロック521に移行する。また、無線LANルータ13は、コンピュータ31にスリープ・パケットを送信してブロック521に移行する。
ブロック519では、EC161がS0xステートに遷移してからの経過時間を監視している。EC161は一定時間経過しても、S0ステートに遷移しないと判断したときは、ブロック521で電源を復帰してOS233にブロック501と同じS3ステートからS5ステートのいずれかに戻すように要求する。ブロック523でOS233は、コンピュータ31をブロック501と同じS3ステートからS5ステートのいずれかに遷移させる。
ノートPC19およびデスクトップPCは、スマートフォン15を携帯するユーザ41が接近したときに確実にS0xステートに遷移できるため、ブロック501、523では、待機電力の少ないS4ステートまたはS5ステートに遷移させておくことができる。ノートPC17も無線LANルータに関連付けられた使用場所で使用することが多い場合はS4ステートまたはS5ステートに遷移させ、その他の使用場所でも使用することがある場合は、S3ステートに遷移させておくことができる。
図5の手順は、本発明の一例を説明したもので本発明の範囲をこの手順に限定するものではなく、本発明の必須の要素は特許請求の範囲に記載している。各手順の順番を入れ替えたり所定の手順を省略したりすることも本発明の思想に反しない限り本発明の範囲に含まれる。たとえば、コンピュータ31は、ブロック505で起動してから、ブロック515でウェイク・レディ・パケットを送信したのちに無線LANルータ13からステート・チェンジ・パケットを受信してS0xステートに遷移している。
このような手順に代えて、ブロック405で無線ルータ13が送信するマジック・パケットにブロック507からブロック517までの一連の手順をコンピュータ31が自動的に処理するコマンドを含めるようにしてもよい。この場合、無線LANルータ13は、ステート・チェンジ・パケットの送信を省略して1回のパケット送信でコンピュータ31にスマート・ウェイクアップを実現させることができる。
また、ブロック403からブロック409までの手順で無線LANルータ13がマジック・パケットの送信およびステート・チェンジ・パケットの送信を行っているが、これらのパケットの送信はブロック303で接続の確立を検出したスマートフォン15が行うようにしてもよい。また、バックボーン・ネットワーク10に接続されたサーバや他のクライアントが無線LANルータ31に代わって送信するようにしてもよい。
このとき、スマートフォン15は、ノートPC19およびデスクトップPC21には無線LANルータ13およびバックボーン・ネットワーク10を経由してパケットを送信することができる。またスマートフォン15はノートPC17に対して、無線LANルータ13を経由して無線でパケットを送信することができる。さらにスマートフォン15はノートPC17に対して、無線ルータ13を経由しないで直接無線でパケットを送信することもできる。
このようなデバイス同士の直接的な無線接続を、デバイス・ツー・デバイス(D2D)接続ということにする。IEEE 802.11に規定するアドホック・モードはD2D接続の典型的な例である。D2D接続には、1つの無線コントローラを仮想化して複数の無線コントローラに見せかける「Virtual WiFi」といった機能や、Windows7(登録商標)においてAPの機能をエミュレートする「Soft AP」の機能などを利用することができる。あるいは、インテル社(インテルは登録商標)のMy WiFi TechnologyやWiFi Allianceが策定したWiFi Directという通信技術を利用することができる。
ブロック407、507の相互認証に代えて、コンピュータ31が無線LANルータ13の認証を行う一方向認証だけを行っても、不正なスマート・ウェイクアップによるデータの盗聴の危険性をなくすことができる。また、使用場所11から移動しないため不正アクセスの可能性がないと考えられるデスクトップPC21では、パスワードの設定を省略することができる。この場合、ブロック509、511の手順は省略することができる。ブロック405でマジック・パケットをブロード・キャスト・フレームで送信している例を説明したが、マジック・パケットは無線LANルータ13にMACアドレス53を登録したコンピュータ31だけを対象とするユニキャスト・フレームで送信するようにしてもよい。
ブロック403では、無線LANルータ13がスマートフォン15との接続を確立したあとにマジック・パケットを送信したが、無線LANルータ13はスマートフォン15が送信するMACフレームを検出した時点でマジック・パケットを送信するようにしてもよい。スマートフォン15がマジック・パケットを送信する場合についても同様である。
また、無線LANルータ13がスマートフォン15の接近を検出してマジック・パケットを送信する例を説明したが、無線LANルータ13はノートPC17を検出したときにマジック・パケットを送信するようにしてもよい。ノートPC17は、無線LANルータ13のビーコン・フレームを検出したときに自律的にスマート・ウェイクアップを実行することも可能である。しかし、ノートPC17はユーザが携帯している間ビーコン・フレームを検出できる状態にする必要があるため、マジック・パケットを受け取る状態よりも消費電力が増大する。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
11 使用場所
13 無線LANルータ
15 スマートフォン
17、19 ノートPC
21 コンピュータ
25、27 ネットワーク・ケーブル
41 ユーザ
145 セキュアNVRAM
147 ハードディスク・ドライブ(HDD)
171 パワー・コントローラ

Claims (20)

  1. 無線LANの基地局を含むネットワークに接続が可能なコンピュータに、
    第1のスリーピング・ステートに遷移するステップと、
    ユーザが携帯する携帯式電子機器を検出したことに応じて前記基地局が生成したウェイクアップ信号を受信するステップと、
    前記ウェイクアップ信号に応答してパワー・オン状態に遷移するステップと、
    前記パワー・オン状態への遷移に続いて前記第1のスリーピング・ステートより消費電力が大きい第2のスリーピング・ステートに遷移するステップと
    を有する処理を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
  2. 前記ウェイクアップ信号をウェイクオンLANのマジック・パケットで受信する請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  3. 前記ウェイクアップ信号を前記コンピュータの有線通信回路が前記ネットワークを通じて受け取る請求項2に記載のコンピュータ・プログラム。
  4. 前記ウェイクアップ信号を前記コンピュータの無線通信回路が前記基地局から受け取る請求項2に記載のコンピュータ・プログラム。
  5. 前記パワー・オン状態に遷移するステップが、
    前記コンピュータが前記基地局を認証するステップと、
    前記認証が成功したことに応じてセキュアな記憶領域から読み出したパスワードを使ってシステム・ファームウェアがロックを解除する処理を前記コンピュータに実現させるステップと
    を有する請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  6. 前記第2のスリーピング・ステートに遷移する前に、ログオン画面を表示するステップを有し、
    前記第2のスリーピング・ステートにおいて、前記ログオン画面を表示する状態のシステム・コンテキストを維持する請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  7. 前記第2のスリーピング・ステートに遷移したあとに前記携帯式電子機器と基地局の接続が切断されたことに応じてスリープ信号を受信するステップと、
    前記スリープ信号に応じて前記第1のスリーピング・ステートに遷移するステップと
    を有する請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  8. 前記スリープ信号を前記携帯式電子機器から受け取る請求項7に記載のコンピュータ・プログラム。
  9. 前記基地局が前記携帯式電子機器を検出できる状態での前記携帯式電子機器の待機電力が、前記第1のスリーピング・ステートでの待機電力よりも小さい請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  10. 無線LANの基地局を含むネットワークに接続が可能なコンピュータに、
    第1のスリーピング・ステートに遷移するステップと、
    ユーザが携帯する携帯式電子機器が前記基地局を検出したことに応じて生成したウェイクアップ信号を受信するステップと、
    前記ウェイクアップ信号に応答してパワー・オン状態に遷移するステップと、
    前記パワー・オン状態への遷移に続いて前記第1のスリーピング・ステートより消費電力が大きい第2のスリーピング・ステートに遷移するステップと
    を有する処理を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
  11. 前記ウェイクアップ信号を、前記基地局を通じて受け取る請求項10に記載のコンピュータ・プログラム。
  12. 前記ウェイクアップ信号を、前記基地局を経由しないで直接前記携帯式電子機器から前記コンピュータの無線通信回路が受け取る請求項10に記載のコンピュータ・プログラム。
  13. 無線LANの基地局を含むネットワークに接続が可能なコンピュータに、
    第1のスリーピング・ステートに遷移するステップと、
    ユーザが携帯する携帯式電子機器を検出したことに応じて前記基地局が生成したウェイクアップ信号を受信するステップと、
    前記ウェイクアップ信号に応答してパワー・オン状態に遷移するステップと、
    前記パワー・オン状態に遷移したことに応じて前記基地局にレディ・パケットを送信するステップと、
    前記レディ・パケットを受信した前記基地局からステート・チェンジ・パケットを受信するステップと、
    前記ステート・チェンジ・パケットに応じて前記第1のスリーピング・ステートより復帰時間が短い第2のスリーピング・ステートに遷移するステップと
    を有する処理を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
  14. 無線LANの基地局を含むネットワークに接続が可能なコンピュータに、
    第1のスリーピング・ステートに遷移するステップと、
    前記基地局を検出したことに応じてユーザが携帯する携帯式電子機器が生成したウェイクアップ信号を受信するステップと、
    前記ウェイクアップ信号に応答してパワー・オン状態に遷移するステップと、
    前記パワー・オン状態に遷移したことに応じて前記携帯式電子機器にレディ・パケットを送信するステップと、
    前記レディ・パケットを受信した前記携帯式電子機器からステート・チェンジ・パケットを受信するステップと、
    前記ステート・チェンジ・パケットに応じて前記第1のスリーピング・ステートより復帰時間が短い第2のスリーピング・ステートに遷移するステップと
    を有する処理を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載するコンピュータ・プログラムを記憶した記憶装置を備えるコンピュータ。
  16. 無線LANの基地局を含むネットワークに接続されたコンピュータのパワー・ステートを制御する方法であって、
    前記コンピュータが第1のスリーピング・ステートに遷移するステップと、
    ユーザが携帯する携帯式電子機器を前記基地局が検出したことに応じて生成したウェイクアップ信号を受信するステップと、
    前記ウェイクアップ信号に応答してパワー・オン状態に遷移するステップと、
    前記パワー・オン状態への遷移に続いて前記第1のスリーピング・ステートより消費電力が大きい第2のスリーピング・ステートに遷移するステップと、
    ユーザの操作に応じて前記第2のスリーピング・ステートから前記パワー・オン状態に遷移するステップと
    を有する方法。
  17. 前記第2のスリーピング・ステートから前記パワー・オン状態に遷移するステップが、ロック画面を表示するステップを含む請求項16に記載の方法。
  18. ユーザが携帯する携帯式電子機器を登録した無線LANの基地局と通信が可能で第1のスリーピング・ステートまたは該第1のスリーピング・ステートよりもウェイクアップ時間が短い第2のスリーピング・ステートに遷移することが可能なコンピュータであって、
    ウェイクオンLANのマジック・パケットを受信することが可能なネットワーク・モジュールと、
    システム・ファームウェアを格納する第1の不揮発性メモリと、
    オペレーティング・システムを格納するディスク・ドライブとを有し、
    前記システム・ファームウェアは、前記携帯式電子機器を検出したことに応じて前記無線基地局が生成したマジック・パケットを受信したときに前記コンピュータに前記第1のスリーピング・ステートからパワー・オン状態に遷移する処理を実行させ、前記オペレーティング・システムは前記コンピュータに前記パワー・オン状態への遷移に続いて前記第2のスリーピング・ステートに遷移する処理を実行させるコンピュータ。
  19. 前記システム・ファームウェアが設定するパスワードと前記基地局を認証する認証コードを格納した第2の不揮発性メモリを有し、
    前記システム・ファームウェアは前記コンピュータに前記パワー・オン状態に遷移する際に前記認証コードで前記基地局を認証する処理と前記パスワードでロックを解除する処理を実行させる請求項18に記載のコンピュータ。
  20. 前記オペレーティング・システムは、前記第2のスリーピング・ステートに遷移する際にロック画面を表示してから前記第2のスリーピング・ステートに遷移する処理を実行させる請求項18に記載のコンピュータ。
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