JP2014020507A - 分割保持器用の治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の保持器セグメントを環状に配列して構成する分割保持器を備えている転がり軸受の組み立てを容易とさせる。
【解決手段】本発明は、円すいころ4を収容するポケット24が複数形成されている保持器セグメント6を、周方向に沿って環状に複数配列して構成される分割保持器5用の治具10である。治具10は、内輪3の外周に沿って複数の保持器セグメント6を環状に配列した状態で、これら保持器セグメント6それぞれの外周面に当接することにより保持器セグメント6の径方向外側への移動を規制する規制部31と、この規制部31を内輪3に固定するための取り付け部32とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の保持器セグメントを環状に配列して構成する分割保持器用の治具に関する。
従来、水平軸プロペラ式の風力発電装置においては、ブレードを取り付ける主軸を回転自在に支持するために、転がり軸受が用いられている。近年、風力発電装置の大型化に伴って、主軸の直径が数メートルを超えることもあり、このような大型の主軸を支持するために、転がり軸受も大型化している。大型の転がり軸受に用いられる保持器として、合成樹脂製の保持器が用いられる場合があり、この合成樹脂製の保持器は、溶接で組み立てる金属製の保持器に較べて、軽量であるとともに精度も確保し易いという利点がある。
しかし、直径の大きい合成樹脂製の保持器を、射出成形で一体成形することは困難である。そこで、周方向に複数に分割した分割保持器が用いられている(例えば特許文献1参照)。この分割保持器は、複数の保持器セグメントを環状に配列して構成される。
図16は、保持器セグメントの一例を示す斜視図であり、図17は、分割保持器を備えた円すいころ軸受を示す断面図である。図16において、保持器セグメント100は、所定間隔離して対向させた一対の第1,第2リム部101,102と、これら第1,第2リム部101,102の間に架設した複数の柱部103とを有しており、隣り合う柱部103と第1,第2リム部101,102とによって囲まれる空間を、円すいころ113(図17参照)を収容するポケット104として構成している。
図17において、円すいころ軸受110は、外輪111と内輪112との間に複数の円すいころ113を配列し、各円すいころ113を、複数の保持器セグメント100(図16参照)からなる分割保持器120によって保持している。内輪112の外周には、各円すいころ113が転動する軌道面112aが形成されており、この軌道面112aを挟む軸方向の両側に、円すいころ113の端面が接触する大鍔部112bと小鍔部112cとが設けられている。
そして、このような円すいころ軸受110を風力発電装置のハウジングに組み込むためには、複数の保持器セグメント100を、内輪112の外周に沿って環状に配列すると共に、これら保持器セグメント100のポケット104に円すいころ113を設置した状態とし、保持器セグメント100及び円すいころ113と共に内輪112を、ハウジングに装着された外輪111に嵌め込むことにより行われる。
ヨーロッパ特許公報EP2264325(A1)
内輪112の外周に沿って複数の保持器セグメント100を環状に配列し、この保持器セグメント100に円すいころ113を保持させた状態で、保持器セグメント100及び円すいころ113と共に内輪112を、ハウジングに装着された外輪111に嵌め込む際、保持器セグメント100同士は分離されていることから、保持器セグメント100及び円すいころ113が内輪112から脱落しないようにする必要がある。このため作業が困難となり、円すいころ軸受110を組み立てるのに多くの工数を要するという問題があった。
そこで、本発明は、複数の保持器セグメントを環状に配列して構成する分割保持器を備えている転がり軸受の組み立てを容易とさせる分割保持器用の治具を提供することを目的とする。
本発明は、転がり軸受の転動体を収容するポケットが複数形成されている保持器セグメントを、周方向に沿って環状に複数配列して構成されると共に、当該ポケットに収容させた当該転動体の径方向外側への移動を規制する外抱き型の分割保持器用の治具であって、転がり軸受の内輪の外周に沿って前記複数の保持器セグメントを環状に配列した状態で、これら保持器セグメントそれぞれの外周面に当接することにより当該保持器セグメントの径方向外側への移動を規制する規制部と、前記規制部を前記内輪に固定するための取り付け部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、転がり軸受の内輪の外周に沿って環状に配列した保持器セグメントの径方向内側への移動は、前記内輪により規制され、また、この保持器セグメントの径方向外側への移動は、前記内輪に固定される規制部により規制され、環状に配列した複数の保持器セグメントがばらけるのを防ぐことが可能となる。また、分割保持器は外抱き型であるため、保持器セグメントのポケットに収容されている転動体もばらけるのを防ぐことが可能となる。この結果、内輪、分割保持器及び転動体を一体とすることができ、これを外輪に嵌め込めばよいため、転がり軸受の組み立てが容易となる。
また、前記規制部は、周方向で隣り合う前記保持器セグメントの周方向で隣り合う両端部の外周面に当接可能であるのが好ましい。
この場合、周方向で隣り合う二つの保持器セグメントの径方向外側への移動を、一つの規制部により規制することが可能となる。
また、本発明は、転がり軸受の転動体を収容するポケットが複数形成されている保持器セグメントを、周方向に沿って環状に複数配列して構成されると共に、当該ポケットに収容させた当該転動体に対して径方向外側への移動が規制される内抱き型の分割保持器用の治具であって、転がり軸受の内輪の外周に沿って前記複数の保持器セグメントを環状に配列した状態で、これら保持器セグメントの前記ポケットに収容させた前記転動体に対して径方向外側から当接することにより、当該転動体を介して当該保持器セグメントの径方向外側への移動を規制する規制部と、前記規制部を前記内輪に固定するための取り付け部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、転がり軸受の内輪の外周に沿って環状に配列した保持器セグメントの径方向内側への移動は、前記内輪により規制され、また、この保持器セグメントの径方向外側への移動は、前記内輪に固定される規制部により、この保持器セグメントのポケットに収容させた転動体を介して規制され、環状に配列した複数の保持器セグメント及び転動体がばらけるのを防ぐことが可能となる。この結果、内輪、分割保持器及び転動体を一体とすることができ、これを外輪に嵌め込めばよいため、転がり軸受の組み立てが容易となる。
また、本発明は、転がり軸受の転動体を収容するポケットが複数形成されている保持器セグメントを、周方向に沿って環状に複数配列して構成されると共に、当該ポケットに収容させた当該転動体の径方向外側への移動を規制する外抱き型の分割保持器用の治具であって、転がり軸受の内輪の外周に沿って前記複数の保持器セグメントを環状に配列した状態で、周方向で隣り合う前記保持器セグメントの周方向で隣り合う両端部の外周面に当接することにより、これら保持器セグメントの径方向外側への移動を規制する規制部と、前記規制部の径方向内方に設けられ前記両端部の内周面に当接する当接部と、前記当接部と前記当該規制部とを連結している連結部とを有し、前記当接部と前記規制部とによって前記両端部を径方向から挟むことを特徴とする。
本発明によれば、転がり軸受の内輪の外周に沿って環状に配列した保持器セグメントの径方向外側への移動は、規制部により規制され、また、この保持器セグメントの径方向内側への移動は、当接部により規制され、環状に配列した複数の保持器セグメントがばらけるのを防ぐことが可能となる。また、分割保持器は外抱き型であるため、保持器セグメントのポケットに収容されている転動体もばらけるのを防ぐことが可能となる。この結果、内輪、分割保持器及び転動体を一体とすることができ、これを外輪に嵌め込めばよいため、転がり軸受の組み立てが容易となる。
そして、周方向で隣り合う保持器セグメントの両端部を、当接部と規制部とによって径方向から挟むことにより、治具を簡単に分割保持器に取り付けることができる。
さらに、この治具は、前記規制部、前記連結部及び前記当接部からなる治具本体が、前記分割保持器から軸方向にスライドして当該分割保持器から脱落するのを阻止するストッパを、更に備えているのが好ましい。
この場合、例えば、転がり軸受の組み立て途中に、治具本体が分割保持器から軸方向にスライドして脱落するのを防ぐことができる。
本発明の分割保持器用の治具によれば、内輪、分割保持器及び転動体を一体とすることができ、これを外輪に嵌め込めばよいため、転がり軸受の組み立てが容易となる。
本発明の治具が取り付けられた転がり軸受の断面図である。 転がり軸受用の保持器を軸方向から見た概略図である。 分割保持器を構成する保持器セグメントを示す斜視図である。 治具が取り付けられた状態にある分割保持器、この分割保持器のポケットに収容されている円すいころ及び内輪を、軸方向から見た図である。 図4の分割保持器を断面として説明する説明図である。 図4の治具の変形例を示す、分割保持器等を軸方向から見た図である。 分割保持器を構成する他の保持器セグメントを示す斜視図である。 治具が取り付けられた状態にある分割保持器、この分割保持器のポケットに収容されている円すいころ及び内輪を、軸方向から見た図である。 図8の分割保持器を断面として説明する説明図である。 図1に示す治具の変形例を示している。 内輪及び分割保持器を軸方向から見た概略図である。 本発明の治具が取り付けられた転がり軸受の断面図である。 治具本体が取り付けられている分割保持器、この分割保持器のポケットに収容されている円すいころ及び内輪を、軸方向から見た図である。 図13の分割保持器を断面として説明する説明図である。 図13の治具本体の変形例を説明する説明図である。 保持器セグメントの一例を示す斜視図である。 分割保持器を備えた円すいころ軸受を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の治具が取り付けられた転がり軸受の断面図であり、図2は、この転がり軸受用の保持器を軸方向から見た概略図である。図1に示す転がり軸受は、転動体として円すいころ4を複数有する円すいころ軸受1であって、例えば、風力発電装置の主軸を支持する大型のものである。
円すいころ軸受1は、外輪2と、内輪3と、これら外輪2と内輪3との間に介在する複数の円すいころ4と、これら円すいころ4を周方向について等間隔で保持する保持器とを備えている。そして、この保持器は、図2に示すように、周方向に複数に分割された分割保持器5からなり、分割保持器5は、複数の保持器セグメント6から構成されている。
図1において、外輪2の内周には、円すいころ4が転動する外軌道面2aが形成されている。内輪3の外周には、外軌道面2aと対向する位置に円すいころ4が転動する内軌道面3aが形成されている。また、内輪3の外周部には、内軌道面3aを挟んで軸方向両側に、大鍔部3bと小鍔部3cとが形成されている。大鍔部3bと小鍔部3cとは、径方向外側に向かって突出しており、円すいころ4の軸方向両側の端面4a,4bに接触する。
図3は、分割保持器5を構成する保持器セグメント6を示す斜視図である。保持器セグメント6は、軸方向から見て全体が円弧形状を有しており、これら保持器セグメント6を周方向に沿って環状に配列することにより、円環状の分割保持器5が構成される(図2参照)。
各保持器セグメント6は、軸方向に所定間隔離して対向させた第1リム部21及び第2リム部22と、これら第1,第2リム部21,22の相互間に架設した複数の柱部23とを備えている。そして、隣り合う2つの柱部23と第1,第2リム部21,22とによって囲まれる空間が、円すいころ4(図1参照)を収容するポケット24として構成される。各保持器セグメント6にはポケット24が周方向(円弧の周方向)に沿って複数形成されている。保持器セグメント6は、射出成形によって一体成形された合成樹脂製である。
また、図1に示すように、この分割保持器5は、円すいころ4を保持するための保持器であることから、保持器セグメント6を環状に配列して分割保持器5を組み立てた状態で、リム部21,22のうちの一方のリム部21が、他方のリム部22よりも、直径が大きくなるように構成されている。そして、保持器セグメント6の外周面は、一方のリム部21から他方のリム部22側に向かって縮径する円すい面として形成されている。
以上の構成からなる分割保持器5を備えた円すいころ軸受1を組み立てる際、複数の保持器セグメント6がばらけてしまうことが考えられる。そこで、組み立ての際、分割保持器5用の治具10(図1参照)が用いられる。
〔治具(第一の実施形態)〕
治具10は、図1及び図4に示すように、規制部31と、取り付け部32とを有している。図4は、治具10が取り付けられた状態にある分割保持器5、この分割保持器5のポケット24に収容されている円すいころ4及び内輪3を、軸方向から見た図である。図5は、図4の分割保持器5を断面として説明する説明図である。
なお、本実施形態の治具10が取り付けられる分割保持器5は、外抱き型の保持器であり、円すいころ4を分割保持器5(各保持器セグメント6)の径方向内側から挿入することで、この円すいころ4をポケット24に収容させることが可能となり、径方向外側から挿入して行うことは不可能である。これは、図3と図5に示すように、ポケット24内の円すいころ4と接触可能となる部分である爪部27aが、分割保持器5(各保持器セグメント6)の外周側に設けられているためである。
このため、図5に示すように、内輪3の外周側に設置した分割保持器5(各保持器セグメント6)のポケット24内に、内輪3の外周に沿って配設した円すいころ4が収容されている状態で、爪部27aは、この円すいころ4に対して径方向外側から接触することにより、円すいころ4が径方向外側へ外れるのを抑えることができる。すなわち、分割保持器5(各保持器セグメント6)に対して、円すいころ4が径方向外側へ移動するのが規制される。
このような型式の分割保持器5(各保持器セグメント6)のための治具10について説明する。
図4に示すように、取り付け部32は、内輪3の軸方向端面3dの周方向に沿って長く(円弧状に)形成された板形状を有している。取り付け部32の周方向の長さと、保持器セグメント6の周方向長さとはほぼ一致している。そして、図1と図4に示すように、この取り付け部32は、内輪3に固定される部材であり、内輪3の軸方向端面3d側においてボルト8によって固定される。
規制部31は、取り付け部32と一体に形成されており、取り付け部32の周方向両側部から径方向外側へ延び、円すいころ4の軸方向へと折れ曲がった形状を有している。この規制部31は、保持器セグメント6の外周面に当接することができ、これにより、この保持器セグメント6の径方向外側への移動が規制される。規制部31が当接する、保持器セグメント6の領域は、リム部21を超えて柱部23の途中部に達する(図1参照)。つまり、規制部31は、柱部23の軸方向端部から軸方向中央部にわたる範囲と当接する延伸部31aを有している。規制部31(延伸部31a)の幅(周方向の寸法)は、柱部23の幅と同等に設定されている。
さらに、図5において、右側に記載の規制部31は、周方向で隣り合う保持器セグメント6a,6bの間(図5の矢印P1)を跨いで設けられており、これら保持器セグメント6a,6bの周方向で隣り合う両端部7a,7bの外周面に当接可能である。また、左側に記載の規制部31は、周方向で隣り合う保持器セグメント6b,6cの間(図5の矢印P2)を跨いで設けられており、これら保持器セグメント6b,6cの周方向で隣り合う両端部7a,7cの外周面に当接可能である。
このように保持器セグメント6(6b)の端部(7b)の外周面に規制部31を当接可能とさせるために、図3に示すように、保持器セグメント6bの周方向両側の端部7bに、周方向に向かって突出する突起部9が形成されており、この突起部9の外周面に規制部31が当接する。
なお、図4では、一つの治具10が内輪3に取り付けられている状態を示しているが、全ての保持器セグメント6についての径方向外側への移動を規制するためには、この治具10を、内輪3に複数取り付ける必要がある(図2参照)。治具10の数は、保持器セグメント6の数の半分となり、本実施形態では、保持器セグメント6が12個に対して、治具10が6個必要となる。
〔治具10(第一の実施形態の変形例)〕
図4に示す治具10は、周方向に長い一つの取り付け部32に対して、二つの規制部31が設けられているが、図6に示すように、一つの取り付け部32に対して、一つの規制部31が設けられている治具10であってもよい。この場合、治具10の数は、保持器セグメント6の数と同数が必要となる。なお、この図6に示す治具10を、円すいころ軸受1の周方向から見た形状は、図1に示す治具10と同じである。
以上のように、本実施形態(図4、図6)に係る治具10の取り付け部32は、規制部31を内輪3に固定することができる。そして、内輪3の外周に沿って複数の保持器セグメント6を環状に配列した状態で、内輪3に対して取り付け部32により固定された規制部31は、これら保持器セグメント6の一部(端部)の外周面に当接することにより、この保持器セグメント6の径方向外側への移動を規制することができる。
したがって、内輪3の外周に沿って環状に配列した保持器セグメント6の径方向外側への移動は、この内輪3に固定された規制部31により規制され、また、この保持器セグメント6の径方向内側への移動は、内輪3により規制され、環状に配列した複数の保持器セグメント6がばらけるのを防ぎ、これら保持器セグメント6を有する分割保持器5の一体性を確保することが可能となる。つまり、治具10によって分割保持器5を拘束することが可能となる。さらに、この治具10によれば、保持器セグメント6の脱落防止が可能となると共に、前記爪部27a(図5参照)により円すいころ4の脱落防止も可能となる。
この結果、内輪3、円すいころ4及び分割保持器5を一体化することができ、円すいころ4に外輪2を外接させる作業、つまり、内輪3、円すいころ4及び分割保持器5を、外輪2の内周に組み込む作業が容易となる。
また、図5に示すように、一つの規制部31が周方向で隣り合う保持器セグメント6a,6b(6b,6c)の間を跨いで設けられていることで、これら隣り合う二つの保持器セグメント6a,6b(6b,6c)の径方向外側への移動を、一つの規制部31によって規制することが可能となる。
〔治具(第二の実施形態)〕
図8に示すように、治具50は、規制部51と、取り付け部52とを有している。
なお、この第二の実施形態の治具50が取り付けられる分割保持器5の保持器セグメントを、図7に示す。この保持器セグメント46は、図3に示す保持器セグメント6と同様に、軸方向から見て全体が円弧形状を有しており、これら保持器セグメント46を周方向に沿って環状に配列することにより、円環状の分割保持器5が構成される。
また、この保持器セグメント46は、図3に示す保持器セグメント6と同様に、第1リム部21、第2リム部22、柱部23とを備えており、隣り合う2つの柱部23と第1,第2リム部21,22とによって囲まれる空間が、円すいころ4(図1参照)を収容するポケット24として構成される。
しかし、図7に示す保持器セグメント46は、図3に示す保持器セグメント6と比べて、円すいころ4の取り付け方法が異なる。つまり、図7の場合、分割保持器5は、内抱き型の保持器であり、円すいころ4を分割保持器5(各保持器セグメント46)の径方向外側から挿入することで、この円すいころ4をポケット24に収容させることが可能となり、径方向内側から挿入して行うことは不可能である。これは、図7と図9に示すように、ポケット24内の円すいころ4と接触可能となる部分である爪部27bが、分割保持器5(各保持器セグメント46)の内周側に設けられているためである。
このため、図9に示すように、内輪3の外周側に設置した分割保持器5(各保持器セグメント46)のポケット24内に、内輪3の外周に沿って配設した円すいころ4が収容されている状態で、「各円すいころ4の径方向の移動が規制された状態にあれば、」爪部27bが、この円すいころ4に対して径方向内側から接触することにより、分割保持器5(各保持器セグメント46)が径方向外側へ外れるのを抑えることができる。すなわち、ポケット24に収容させた円すいころ4に対して、分割保持器5(各保持器セグメント46)が径方向外側へ移動するのが規制される。
このような型式の分割保持器5(各保持器セグメント46)のための治具50について説明する。
図8に示すように、取り付け部52は、図4に示す取り付け部32と同様の形状を有しており、さらに、内輪3にボルト8によって固定される。
規制部51は、複数設けられており(図8では5本設けられており)、各規制部51は取り付け部52と一体に形成されている。各規制部51は、取り付け部52の径方向外側部からさらに径方向外側へ延び、円すいころ4の軸方向へと折れ曲がった形状を有している。なお、この規制部51の折れ曲がり形状は、図1に示す治具10の規制部31と同様である。
そして、各規制部51は、図9に示すように、保持器セグメント46のポケット24に収容させた円すいころ4に対して径方向外側から当接することにより、この円すいころ4を介して、保持器セグメント46の径方向外側への移動を規制する。すなわち、この規制部51は、内輪3の外周に配列させた円すいころ4の径方向外側への移動を規制することができ、前記「円すいころ4の径方向の移動が規制された状態にあれば、」という条件を、この規制部51によって実現している。
また、図8では、一つの治具50が内輪3に取り付けられている状態を示しているが、全ての保持器セグメント46についての径方向外側への移動を規制するためには、この治具50を内輪3に複数取り付ける必要があり、保持器セグメント46と同数の治具50が必要となる。
以上のように、本実施形態に係る治具50の取り付け部52は、図8に示すように、規制部51を内輪3に固定することができる。そして、この内輪3の外周に沿って複数の保持器セグメント46を環状に配列した状態で、これら保持器セグメント46のポケット24に収容させた円すいころ4に対して、規制部51が、径方向外側から当接することにより、この円すいころ4を介して保持器セグメント46の径方向外側への移動を規制することができる。
したがって、内輪3の外周に沿って環状に配列した保持器セグメント46の径方向外側への移動は、この内輪3に固定された規制部51により、この保持器セグメント46のポケット24に収容させた円すいころ4を介して規制され、また、この保持器セグメント46の径方向内側への移動は、内輪3により規制され、環状に配列した複数の保持器セグメント6がばらけるのを防ぎ、これら保持器セグメント6を有する分割保持器5の一体性を確保することが可能となる。つまり、治具50によって分割保持器5を拘束することが可能となる。さらに、分割保持器5が、ポケット24に収容させた円すいころ4がこのポケット24から径方向外側に脱落する型式であっても、この治具50によれば、円すいころ4の脱落防止と共に、保持器セグメント6の脱落防止が可能となる。
〔治具10及び治具50それぞれの変形例〕
図4と図8に示した治具10,50の取り付け部32,52は、直接的に、内輪3にボルト8によって固定されている。
図10は、図1に示す治具10の変形例を示している。この治具10の取り付け部32の形状は、図4に示したものと同様であるが、取り付け部32は、補助リング13を介して、内輪3に固定されている。つまり、6個の治具10それぞれはボルト8によって、補助リング13に固定される。この場合、補助リング13に形成するボルト8用のボルト孔14aは12個となる。
そして、内輪3の軸方向端面3dには、このボルト8用のボルト孔14aよりも少ない数のボルト孔14bが形成されている。本実施形態では、周方向について等間隔に、4個のボルト孔14bが形成されており、補助リング13は4本のボルト15(図11参照)をこれらボルト孔14bに螺合させ、補助リング13を内輪3に固定している。
このように補助リング13を用いることで、内輪3に形成するボルト孔の数を、図1に示す治具10の場合よりも減らすことが可能となる(12個→4個)。なお、この補助リング13は、図8に示す治具50についても適用可能である。
〔治具(第三の実施形態)〕
図12に示すように、治具本体60は、規制部61、当接部62及び連結部63を有している。この治具本体60は、細長い帯状の板部材を、折り曲げてUピン(U字ピン)の如く構成したものであり、これら規制部61、当接部62及び連結部63は、一体ものとして形成されている。なお、本実施形態の治具本体60が取り付けられる分割保持器は、図3に示す保持器セグメント6を環状に配列して構成する外抱き型の分割保持器5である。
図13は、治具本体60が取り付けられている分割保持器5、この分割保持器5のポケット24に収容されている円すいころ4及び内輪3を、軸方向から見た図である。図14は、図13の分割保持器5を断面として説明する説明図である。
規制部61は、図12に示すように、円すいころ4の軸方向に平行な方向に長い部分である。そして、図13と図14に示すように、内輪3の外周に沿って複数の保持器セグメント6(6a,6b,6c・・・)を環状に配列した状態で、規制部61は、周方向で隣り合う保持器セグメント6a,6bの間(図14の矢印P)を跨いで設けられており、これら保持器セグメント6a,6bの周方向で隣り合う両端部7a,7bの外周面に当接する。この規制部61が当接する保持器セグメント6の領域は、リム部21を超えて柱部23のほぼ全長に達する(図12参照)。つまり、規制部61は、柱部23のほぼ全長にわたる範囲と当接する延伸部61aを有している。
当接部62は、規制部61の径方向内方に設けられており、周方向で隣り合う両端部7a,7bの内周面に当接する部分である。この当接部62は、円すいころ4の軸方向に沿って長く形成されており、本実施形態では、当接部62は、規制部61と同等の長さを有している(図12参照)。
連結部63は、当接部62と規制部61とを連結している部分である。この連結部63は、図12に示すように、分割保持器5の径方向寸法と同等の長さを有しており、当接部62と規制部61との径方向における間隔は、両端部7a,7bの径方向寸法と一致している。
この治具本体60によれば、周方向で隣り合う保持器セグメント6a,6bの両端部7a,7bを、規制部61と当接部62とによって径方向から挟むことにより、治具本体60を分割保持器5に取り付けることが可能となる。
図12に示すように、規制部61と当接部62との間には開口が形成されていることから、両端部7a,7b(図14参照)に対して、この開口から治具本体60をスライドさせることにより、この治具本体60を分割保持器5(両端部7a,7b)に取り付けることが可能となる。
以上より、内輪3の外周に沿って複数の保持器セグメント6(6a,6b,6c・・・)を環状に配列した状態で、この治具本体60が、隣り合う保持器セグメント(6a,6b)間に設けられることにより、規制部61は、これら保持器セグメント(6a,6b)の周方向で隣り合う両端部(7a,7b)の外周面に当接することにより、これら保持器セグメント(6a,6b)の径方向外側への移動を規制することができる。
これと共に、当接部62は、隣り合う両端部(7a,7b)の内周面に当接することにより、これら保持器セグメント(6a,6b)の径方向内側への移動を規制することができる。
なお、図13に示すように、治具本体60は、隣り合う保持器セグメント毎に設けられており、保持器セグメント6a,6bのみならず、保持器セグメント6b,6cの間、更には、他の保持器セグメント間にも設けられている。つまり、全ての保持器セグメント6についての径方向の移動を規制するために、治具本体60は、保持器セグメント6と同数が必要となる。
これにより、内輪3の外周に沿って環状に配列した保持器セグメント6(6a,6b,6c・・・)の径方向外側への移動は、規制部61により規制され、また、この保持器セグメント6(6a,6b,6c・・・)の径方向内への移動は、当接部62により規制され、環状に配列した複数の保持器セグメント6(6a,6b,6c・・・)がばらけるのを防ぎ、これら保持器セグメント6(6a,6b,6c・・・)を有する分割保持器の一体性を確保することが可能となる。つまり、治具本体60によって、隣り合う保持器セグメント6を連結することができ、複数の保持器セグメント6からなる分割保持器5を拘束することが可能となる。さらに、この治具本体60によれば、保持器セグメント6の脱落防止が可能となると共に、前記爪部27a(図14参照)により円すいころ4の脱落防止も可能となる。
この結果、内輪3、円すいころ4及び分割保持器5を一体化することができ、円すいころ4に外輪2を外接させる作業、つまり、内輪3、円すいころ4及び分割保持器5を、外輪2の内周に組み込む作業が容易となる。
なお、前記のとおり、規制部61と当接部62との間に形成されている開口から、隣り合う保持器セグメント6a,6bの両端部7a,7bに対してスライドさせることにより、治具本体60を分割保持器5に取り付けることが可能であるが、この治具本体60を、分割保持器5に取り付けてから、図12に示すように、治具本体60の脱落防止用のストッパ65を内輪3に取り付けるのが好ましい。
このストッパ65によれば、治具本体60が、分割保持器5から軸方向(図12の右側)にスライドして分割保持器5から脱落するのを阻止することが可能となり、円すいころ軸受の組み立てがより一層容易となる。
〔治具本体60の変形例〕
図15は、図12に示す治具本体60の変形例を示す説明図であり、図15(a)(b)(c)それぞれは、周方向で隣り合う保持器セグメント6a,6bの端部に存在している柱部23a,23b、治具本体60、及び、円すいころ4を示しており、円すいころ4の軸方向から見た図である。
図15(a)に示すように、規制部61は、幅方向(分割保持器5の周方向)に二分割されており、また、当接部62も、幅方向に二分割されている。そして、規制部61の分割片61a,61bは、柱部23a,23bの外周側を幅方向両側から挟んでおり、当接部62の分割片62a,62bは、柱部23a,23bの内周側を幅方向両側から挟んでおり、これら柱部23a,23bを連結している。なお、この治具本体60の場合、規制部61は、保持器セグメント6のリム部21の外周面に当接可能であり、当接部62は、このリム部21の内周面に当接可能である。
図15(b)では、柱部23a,23bの外周側の一部に溝29が形成されている。そして、図15(a)の場合と同様に、規制部61は二分割されている。そして、この溝29に規制部61の分割片61a,61bを嵌め入れる。また、当接部62も二分割されており、当接部62の分割片62a,62bは、柱部23a,23bの内周側を幅方向両側から挟んでいる。以上より、柱部23a,23bは連結される。なお、この治具本体60の場合、規制部61は、保持器セグメント6の柱部23a,23bの外周面に当接可能であり、当接部62は、保持器セグメント6のリム部21の内周面に当接可能である。
図15(c)では、柱部23a,23bの外周側の一部及び内周面の一部に溝30が形成されている。そして、図15(a)の場合と同様に、規制部61は二分割されており、また、当接部62も二分割されている。外周側の溝30に規制部61の分割片61a,61bを嵌め入れ、内周側の溝30に当接部62の分割片62a,62bを嵌め入れる。以上より、柱部23a,23bは連結される。なお、この治具本体60の場合、規制部61は、保持器セグメント6の柱部23a,23bの外周面に当接可能であり、当接部62は、柱部23a,23bの内周面に当接可能である。
〔円すいころ軸受の組み立て方法〕
複数の保持器セグメントからなる分割保持器5を備えている円すいころ軸受1を、前記各実施形態に係る治具を用いて組み立てる方法について説明する。なお、各治具の形態は異なるが、円すいころ軸受1の組み立て方法は共通している。そこで、図1に示す治具10を参考にして説明する。
まず、内輪3の外周に沿って複数の保持器セグメント6を環状に配列した分割保持器5によって、内輪3の外周側(内軌道面3a)に設けた複数の円すいころ4を保持させ、さらに、この分割保持器5がばらけるのを治具(10)によって防ぐ(第一工程)。
なお、この第一工程において、分割保持器5を構成する保持器セグメントが、図3に示す形態(外抱き型の分割保持器5)の場合、内輪3の内軌道面3aに先に円すいころ4を配列し、その後、各円すいころ4が一つのポケット24に収容されるように分割保持器5を内輪3の外周に沿って設け、この分割保持器5を治具によって拘束した状態とする。
これに対して、保持器セグメントが、図7に示す形態(内抱き型の分割保持器5)の場合、内輪3の外周に沿って分割保持器5を設けると共に、この分割保持器5の各ポケット24に円すいころ4を装着してから、この分割保持器5を治具によって拘束した状態とする。
この第一工程によれば、治具によって分割保持器5を拘束することができ、内輪3、円すいころ4及び分割保持器5を一体とすることができる。
次の第二工程では、分割保持器5によって保持されている複数の円すいころ4に、外輪2を外接させる。つまり、内輪3、円すいころ4及び分割保持器5を、外輪2に組み入れる。このように内輪3、円すいころ4及び分割保持器5を、外輪2に組み入れる作業は、第一工程において、これら内輪3、円すいころ4及び分割保持器5が一体化されていることから、容易となる。
そして、この第二工程において、円すいころ4に外輪2を外接させると、治具を内輪3又は分割保持器5から取り外す。
以上のように、前記各実施形態に係る治具によれば、保持器セグメント6がばらけるのを防ぎ、複数の保持器セグメント6を有する分割保持器5の一体性を確保することが可能となる。そして、この治具を用いて行う円すいころ軸受の組み立て方法によれば、保持器セグメント6がばらけるのを防いで分割保持器5を環状に維持することができ、さらに、内輪3、円すいころ4及び分割保持器5からなる半製品を一体とすることができるので、この一体とした半製品(内輪3、円すいころ4及び分割保持器5)を、外輪2に組み入れる作業が容易となる。
つまり、このような円すいころ軸受を、主軸とハウジングとの間に組み入れる作業は、内輪3の外周に沿って環状に配列した複数の保持器セグメント6のポケット24に、円すいころ4を設置した半製品とし、この半製品の内輪3をシャフトに外嵌させ、これを、ハウジングに先に組み込んだ外輪2に嵌め入れることにより行われるが、前記各実施形態に係る治具によれば、保持器セグメント6等がばらけるのを防いで半製品を一体とすることができ、主軸とハウジングとを有する機器に、円すいころ軸受を組み入れる作業が容易となる。
また、本発明の分割保持器用の治具は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよく、前記実施形態では、転がり軸受を、円すいころ軸受として説明したが、円筒ころ軸受であってもよく、この場合においても前記のような各実施形態に係る治具を用いることが可能である。
1:円すいころ軸受(転がり軸受) 3:内輪 4:円すいころ(転動体) 5:分割保持器 6:保持器セグメント 7a:端部 7b:端部 10:治具 24:ポケット 31:規制部 32:取り付け部 46:保持器セグメント 50:治具 51:規制部 52:取り付け部 60:治具本体 61:規制部 62:当接部 63:連結部 65:ストッパ

Claims (5)

  1. 転がり軸受の転動体を収容するポケットが複数形成されている保持器セグメントを、周方向に沿って環状に複数配列して構成されると共に、当該ポケットに収容させた当該転動体の径方向外側への移動を規制する外抱き型の分割保持器用の治具であって、
    転がり軸受の内輪の外周に沿って前記複数の保持器セグメントを環状に配列した状態で、これら保持器セグメントそれぞれの外周面に当接することにより当該保持器セグメントの径方向外側への移動を規制する規制部と、
    前記規制部を前記内輪に固定するための取り付け部と、
    を有していることを特徴とする分割保持器用の治具。
  2. 前記規制部は、周方向で隣り合う前記保持器セグメントの周方向で隣り合う両端部の外周面に当接可能である請求項1に記載の分割保持器用の治具。
  3. 転がり軸受の転動体を収容するポケットが複数形成されている保持器セグメントを、周方向に沿って環状に複数配列して構成されると共に、当該ポケットに収容させた当該転動体に対して径方向外側への移動が規制される内抱き型の分割保持器用の治具であって、
    転がり軸受の内輪の外周に沿って前記複数の保持器セグメントを環状に配列した状態で、これら保持器セグメントの前記ポケットに収容させた前記転動体に対して径方向外側から当接することにより、当該転動体を介して当該保持器セグメントの径方向外側への移動を規制する規制部と、
    前記規制部を前記内輪に固定するための取り付け部と、
    を有していることを特徴とする分割保持器用の治具。
  4. 転がり軸受の転動体を収容するポケットが複数形成されている保持器セグメントを、周方向に沿って環状に複数配列して構成されると共に、当該ポケットに収容させた当該転動体の径方向外側への移動を規制する外抱き型の分割保持器用の治具であって、
    転がり軸受の内輪の外周に沿って前記複数の保持器セグメントを環状に配列した状態で、周方向で隣り合う前記保持器セグメントの周方向で隣り合う両端部の外周面に当接することにより、これら保持器セグメントの径方向外側への移動を規制する規制部と、
    前記規制部の径方向内方に設けられ前記両端部の内周面に当接する当接部と、
    前記当接部と前記当該規制部とを連結している連結部と、を有し、
    前記当接部と前記規制部とによって前記両端部を径方向から挟むことを特徴とする分割保持器用の治具。
  5. 前記規制部、前記連結部及び前記当接部からなる治具本体が、前記分割保持器から軸方向にスライドして当該分割保持器から脱落するのを阻止するストッパを、更に備えている請求項4に記載の分割保持器用の治具。
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