JP2014020231A - 電動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な焼き嵌め工程を不要とした固定子の固定ができ、バリの発生を防止した固定子の圧入を可能とした電動圧縮機を提供する。
【解決手段】圧縮機を駆動する電動モータ部の固定子にガイド部材を取り付ける。ガイド部材に圧入を案内する案内曲面部を設けているため、煩雑な焼き嵌め工程を不要とした圧入ができ、圧入の際のバリの発生を抑制できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、電動モータ部及び圧縮機を備え、電動モータ部の駆動によって圧縮機が冷媒を圧縮する電動圧縮機に関する。
電動圧縮機は電動モータ部と圧縮機とを円筒状のハウジング内に備えており、電動モータ部が圧縮機を駆動することにより圧縮機が冷媒を圧縮するように動作する。ハウジングは軽量化のためにアルミニウムによって形成されている。電動モータ部は、固定子コアにコイルが巻かれた固定子と、固定子の内側に配置され固定子が発生した磁力によって回転する回転子とを備えている。
固定子はハウジングの内周壁に固定されるものであり、特許文献1に記載されるように焼き嵌めによって円筒状のハウジングに固定される。これは固定子とハウジングとでは線膨張係数が異なるため、電動圧縮機の使用中における温度上昇を考慮すると、締め代を大きく設定する必要があることが理由である。かかる焼き嵌めは、ハウジングを熱しておき、このハウジングの内部に固定子コアを挿入して位置決めした後、冷却してハウジングを収縮させることによって固定子をハウジングに固定するものである。
特開2009−228546号公報
特許文献1のように、焼き嵌めによって固定子をハウジングに固定する場合には、ハウジングを熱する必要があるため、工程数が多くなり、コスト高となる問題がある。また、焼き嵌めにおいては、固定子に組み込まれている絶縁板や回転体に組み込まれているOリング等の樹脂部品の温度が耐熱温度以下となるように温度調整する必要があり、作業が煩雑となる。しかも十分な締め代を確保することが難しい問題がある。
そこで、本発明は煩雑な焼き嵌め工程を不要とした圧入を固定手法として用いることができ、しかも圧入の際にバリ(削り粉)の発生を抑制した状態で確実に行うことができ、十分な締め代を確保することも可能な電動圧縮機及び電動圧縮機の組付方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の電動圧縮機は、円筒状のハウジングと、このハウジング内に固定された電動モータ部と、前記ハウジング内に配置され前記電動モータ部の回転駆動力で駆動されて冷媒を圧縮する圧縮機とを備え、前記電動モータ部が、前記ハウジングの内周壁への圧入によりハウジングに固定されて通電により磁力を発生する固定子と、この固定子の内側に回転自在に配置されて前記固定子が発生した磁力により回転する回転子とで形成された電動圧縮機であって、前記固定子の前記ハウジングの内周壁への圧入時に圧入を案内する案内曲面部を備えた薄板材からなるガイド部材を前記固定子の外周の少なくとも3箇所に設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電動圧縮機であって、前記案内曲面部は、前記固定子の前記ハウジング内側への挿入側端部から固定子の中心側に向かう曲面であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の電動圧縮機であって、前記ガイド部材には、前記固定子の前記ハウジングの内周壁への圧入時にガイド部材の軸方向へのずれを防止するずれ防止部が前記案内曲面部から延設されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電動圧縮機であって、前記ガイド部材は、前記固定子の軸方向に沿って長尺状に形成されてハウジングの内周壁に圧入される締め代部と、この締め代部の挿入側端部から延設される前記案内曲面部と、案内曲面部の反対側の締め代部の端部に設けられてガイド部材を前記固定子に取り付ける係止保持部とで形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電動圧縮機であって、前記ガイド部材は前記固定子の円周方向に沿って等間隔で取り付けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電動圧縮機であって、前記ガイド部材が設けられていない前記固定子の非取付外周に対向する前記ハウジングの内周壁は、ハウジングの外周側に膨出し、前記固定子の前記非取付外周との間に間隙が形成されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明の電動圧縮機の組付方法は、円筒状のハウジングと、このハウジング内に固定された電動モータ部と、前記ハウジング内に配置され前記電動モータ部の回転駆動力で起動されて冷媒を圧縮する圧縮機とを備え、前記電動モータ部が前記ハウジングの内周壁への圧入によってハウジングに固定されて通電により磁力を発生する固定子と、この固定子の内側に回転自在に配置されて前記固定子が発生した磁力により回転する回転子とで形成された電動圧縮機の組付方法であって、前記固定子の前記ハウジングの内周壁への圧入時に薄板材からなるガイド部材を前記固定子の外周の少なくとも3箇所に設けて、該ガイド部材の案内曲面により前記固定子の前記ハウジングの内周壁への圧入を案内することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、案内曲面部を設けたガイド部材を固定子の外周に取り付け、この取り付け状態で固定子をハウジングに圧入するため、固定子の角部がハウジングの内周壁に当たることがなく、故障の原因となるバリ(削り粉)の発生を防止できる。又、圧入による固定が可能なため、煩雑な焼き嵌め工程を不要とすることができる。さらに、ガイド部材が薄板材によって形成されるため、ガイド部材の取り付けによる重量増を低減することができ、コスト高を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、案内曲面部を固定子の中心側に向かう曲面としているため、固定子をハウジングに圧入する際の案内を確実に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、ガイド部材のずれ防止部を設けているため、固定子をハウジングに圧入する際に、ガイド部材がずれることがなく、固定子を確実に圧入することができる。
請求項4記載の発明によれば、ガイド部材が締め代部と、案内曲面部と、係止保持部とによって形成しており、締め代部が固定子の圧入の際の締め代を十分に確保し、係止保持部が固定子への取り付け状態を確保する。このため固定子のハウジングへの圧入を安定させることができると共に、ガイド部材を安定して固定子に取り付けることができる。
請求項5記載の発明によれば、ガイド部材を固定子の円周方向に等間隔で取り付けているため、ハウジングに対して固定子が傾いて圧入されることを防止することができる。
請求項6記載の発明によれば、固定子におけるガイド部材の非取付部分と、ハウジングとの間に隙間を形成でき、ガイド部材の非取付部分がハウジングと接触することないため、ガイド部材11の非取付部分においても、接触によるハウジング2の削り粉(バリ)が発生することがない。
請求項7記載の発明によれば、ガイド部材を固定子の外周に取り付け、ガイド部材の案内曲面によってハウジングへの固定子の圧入を案内するため、固定子を円滑にハウジングに圧入することができる。このため煩雑な焼き嵌め工程を不要とすることができる。
本発明の一実施形態の電動圧縮機を示す部分破断斜視図である。 ハウジングへの固定子の圧入状態を示す断面図である。 固定子を示す斜視図である。 ガイド部材を示す斜視図である。 ハウジングへの固定子の圧入初期状態を示す断面図及び部分拡大断面図である。 ハウジングへの固定子の圧入完了状態を示す断面図である。 ハウジングへの固定子の圧入状態を示す拡大断面図である。 固定子に対してガイド部材を6個取り付けてハウジングへ圧入した状態を示す断面図である。 ガイド部材の変形例を示す断面図である。 ガイド部材の別の変形例を示す断面図である。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。
図1〜図7は、本発明の一実施形態の電動圧縮機1であり、図1は電動圧縮機1の全体の部分破断斜視図である。図1に示すように、電動圧縮機1は、ハウジング2と、電動モータ部3と、圧縮機4と、駆動回路部5を備えている。
ハウジング2はフロントハウジング2aと、ミドルハウジング2bと、リヤハウジング2cとからなり、全体がアルミニウムにより円筒状に形成されている。これらのハウジング2a、2b、2cがボルトにより相互に連結されることによりハウジング2の全体が空洞状となっており、電動モータ部3、圧縮機4及び駆動回路部5を内部に収容している。
駆動回路部5は電動モータ部3の回転数を圧縮機4の熱負荷変化に応じて制御するものであり、フロントハウジング2a内に収容されている。電動モータ部3は圧縮機4を駆動するものであり、ミドルハウジング2b及びリヤハウジング2c内に収容されている。圧縮機4は電動モータ部3の回転駆動力により駆動されて冷媒を圧縮するものであり、リヤハウジング2c内に収容されている。
圧縮機4は楕円形状の内壁面を有するシリンダ室41が形成されたシリンダブロック42と、このシリンダブロック42を挟んだ状態で保持するフロントサイドブロック43及びリヤサイドブロック44と、電動モータ部3から延びている回転駆動軸31に取り付けられてシリンダ室41の中心部に回転可能に収容されたロータ45とを有している。回転駆動軸31はハウジング2内を左右に延びており、その両端部がミドルハウジング2b及びリヤサイドブロック44に支持されることによりハウジング2内で回転可能となっている。
ロータ45の外周には、ベーン溝47が周方向等間隔に複数形成され、それぞれのベーン溝47にベーン46が出没自在収容されている。ベーン46はロータ45が回転することにより、遠心力及びベーン溝47底部に供給されるオイル背圧を受けてベーン溝47に対して進退し、進出によりその頂部がシリンダ室41の内壁面を摺動する。ベーン46によりシリンダ室41は複数の圧縮室に分割される。各圧縮室の容積はロータ45の回転とベーン46の進退に伴って増減し、容積の増減によって冷媒の吸入行程と圧縮行程と吐出行程を繰り返し、吸入行程では冷媒を吸入ポートから吸入し、吐出行程では圧縮工程で圧縮された冷媒を吐出ポートから吐出する。
電動モータ部3はリヤハウジング2c(以下、ハウジング2)に圧入することによりハウジング2に固定された固定子32と、固定子32の内側に回転自在に配置された回転子33とによって形成されている。
図1〜図3に示すように、固定子32は外形が円筒状のステータコア34にコイル35が複数巻き付けられている。コイル35は絶縁材からなる薄いインシュレータ36を介してステータコア34に巻き付けられており、このコイル35に対して駆動回路部5から通電されることにより磁力を発生する。
回転子33は回転駆動軸31に取り付けられている。回転子33は固定子32のコイル35に対応した永久磁石が外周側に複数設けられており、固定子32からの磁力を受けることにより回転する。この回転により回転駆動軸31が回転し、回転駆動軸31の回転によって圧縮機4のロータ45が回転する。
固定子32のステータコア34はリング状の薄い鋼板を積層した積層鋼板によって形成されており、アルミニウムからなるハウジング2の内周壁2dに圧入されることにより固定子32がハウジング2に固定される。ハウジング2の内周壁2dへの圧入に対し、固定子32にはガイド部材11が取り付けられる。
図2及び図3に示すように、ガイド部材11は固定子32(ステータコア34)の外周に対し、円周方向に等間隔で複数箇所(この実施形態では3箇所)に取り付けられる。ガイド部材11は固定子32をハウジング2に圧入する際の案内を行うものである。
図4に示すように、ガイド部材11は圧入方向(上下方向)に沿って延びる複数(4個)のガイド片12と、ガイド片12と一体となって設けられた連結片13とによって形成されている。連結片13はガイド片12の長さ方向に沿った複数箇所(2箇所)に設けられており、隣接するガイド片12を長さ方向の複数箇所で連結するものである。このように複数のガイド片12を連結片13によって連結することにより、ガイド部材11の全体は筏状となっている。このようなガイド部材11は円弧状の固定子32の外周壁に沿った弧状とすることができるため、固定子32の外面に沿わせた取り付けが可能となる。
ガイド部材11は薄鋼板をプレスすることにより作成される。これによりガイド部材11を設けた場合の重量増を低減することができ、コストアップを抑制することができる。
図4〜図7に示すように、ガイド部材11のガイド片12は積層鋼板からなる固定子32(ステータコア34)の軸方向の長さと略同じ長さとなるように形成されている。それぞれのガイド片12は固定子32の軸方向に沿って長尺状に形成された締め代部14と、この締め代部14の挿入側端部(下端部)から延設される案内曲面部15と、案内曲面部15と反対側の締め代部14の端部(上端部)に設けられた係止保持部16とによって形成されている。
締め代部14は平板状となっており、固定子32をハウジング2に圧入する際にハウジング2の内周壁2dに圧入される。従って、固定子32の外周壁がハウジング2の内周壁2dに接触することなく、固定子32をハウジング2の内周壁2dに圧入することができる。
案内曲面部15は締め代部14の下端部から固定子32の中心側に向かうように湾曲されて延設された曲面により形成されている。この案内曲面部15の曲面部分には、テーパ部17が形成されている。テーパ部17はハウジング2の内周壁2dから固定子32の軸方向に向かって直線状に傾斜しており、固定子32をハウジング2に圧入する際の案内を行うように作用する。このような案内曲面部15を設けることにより、固定子32をハウジング2の内周壁2dに圧入する際に固定子32の角部がハウジング2の内周壁2dに直接に当たらないため、ハウジング2から削り粉が発生することがなくなる。これにより、削り粉発生に起因した故障を防止することができる。
かかる案内曲面部15の延設端部は固定子32の挿入側端部(下端部)に当接して係止されるずれ防止部18となっている。このずれ防止部18は固定子32の挿入側端部に当接することにより、ハウジング2の内周壁2dへの圧入時にガイド部材11が軸方向にずれることを防止する。
係止保持部16は案内曲面部15の反対側の端部で固定子32の中心側に向かうように締め代部14に一体形成されている。係止保持部16は締め代部14の端部からU字形に湾曲されており、これによりばね性が付与され、ばね力により固定子32における挿入側端部との反対側の端部(上端部)に係止される。これによりガイド部材11が固定子32から外れることがなく、ガイド部材11を固定子32に取り付けた状態とすることができる。
図2に示すように、ガイド部材11が取り付けられていない固定子32の外周部分に対向するハウジング2の内周壁2dはハウジング2の外周側(外側)に膨出するように形成されている。このようにガイド部材11の非取付部分に対応したハウジング2の内周壁2dに外側に膨出する膨出部2fを形成することにより、膨出部2fではハウジング2の内周壁2dと固定子32との間に隙間を形成することができる。このため、固定子32におけるガイド部材11の非取付部分がハウジング2の内周壁2dと接触することがなく、ガイド部材11の非取付部分においても、接触によるハウジング2の削り粉が発生することがない。
図5及び図6は固定子32をハウジング2の内周壁2dに圧入する動作を示す。
圧入に先立ってガイド部材11を固定子32の外周の3箇所に等間隔で取り付ける。ガイド部材11の取り付けは、少なくとも3箇所とすることにより固定子32を傾くことなく圧入することができる。ガイド部材11の取り付けは係止保持部16を固定子32の上端部に係止させることにより行われる。この取り付け状態においては、図5に示すようにガイド部材11の案内曲面部15が固定子32の挿入側端部を中心側に向かって延びることにより、挿入側端部をカバーしている。
このガイド部材11の取り付け状態で固定子32をハウジング2の内周壁2dに圧入する。圧入の際には案内曲面部15に形成したテーパ部17がハウジング2の内周壁2dに沿って圧入を案内するため、円滑に圧入することができる。又、案内曲面部15は、固定子32の角部がハウジング2の内周壁2dに直接に当たることを阻止するため、ハウジング2からの削り粉の発生を防止することができる。この圧入に際しては、ずれ防止部18がガイド部材11の軸方向へのずれを防止するため、ガイド部材11が固定子32からずれることがない。
また、図5に示すように案内曲面部15の外周面側には、案内曲面部15の強度を上げるためのボス部が形成され、案内曲面部15の内周面側に突出した部分が形成されている。この突出した部分は、固定子32の下端部に係合して、ガイド部材11が固定子32からずれのを防止するずれ防止部18aとなっている。
図7は固定子32の圧入完了状態を示す。ハウジング2の内周壁2dにはテーパ状の段部2eが形成されており、この段部2eにガイド部材11の案内曲面部15が当接する。この当接により、固定子32の圧入が停止し、固定子32がハウジング2の内周壁2dの所定位置に固定される。この固定状態では、ガイド部材11の長尺状の締め代部14がハウジング2の内周壁2dに圧入されるため、十分な締め代を確保でき、固定子32を安定してハウジング2に固定することができる。
このような実施形態では、ガイド部材11を固定子32の外周の3箇所に取り付けて固定子32をハウジング2の内周壁2dに圧入するため、固定子32の角部がハウジング2の内周壁2dに当たることがなく、故障の原因となる削り粉の発生を防止することができる。又、圧入による固定が可能なため、煩雑な焼き嵌め工程を不要とすることができる。
なお、この実施形態では、ガイド部材11を複数のガイド片12が連結片13によって連結された筏状としているが、これに限らず、ガイド片12単独でガイド部材11としても良く、ガイド部材11を固定子32の外周に沿って湾曲した湾曲板形状としても良い。
図8は図4に示す筏状のガイド部材11を固定子32の外周に対し、6箇所取り付けた変形例を示す。ガイド部材11は固定子32の外周に対し、6個が等間隔で取り付けられている。この場合には、ハウジング2に対する固定子32の傾きをさらに確実に防止した状態で固定子32の圧入を行うことができる。
図9及び図10はガイド部材11の変形例をそれぞれ示す。
図9のガイド部材11においては、案内曲面部15が円弧状となって折り返されており、この折り返し端部にずれ防止部18が一体に形成されている。ずれ防止部18は案内曲面部15の折り返し端部から固定子32の中心に向かうように平面状に延設されている。このような平面状のずれ防止部18は固定子32の挿入側端部に対し、大きな面積で接触するため、圧入時におけるガイド部材11の軸方向へのずれをさらに確実に防止することができる。
又、図9のガイド部材11においては、締め代部14における案内曲面部15と反対側の端部に係止保持部16が形成されていない。この場合においても、固定子32をハウジング2の内周壁2dに圧入する際にガイド部材11による案内を確実に行うことができる。
図10のガイド部材11においては、案内曲面部15の端部に対しずれ防止部18が斜め状に連設されている。このずれ防止部18は固定子32の挿入側端部(下端部)に対し、コーナー部が当接して固定子32の圧入時におけるガイド部材11の軸方向へのずれを防止するが、圧入力が作用することによりずれ防止部18は固定子32の中心側に向かって押し広げ変形可能となっている。これによりガイド部材11のずれを確実に防止することができる。
また、図10に示すように案内曲面部15の外周面側には、案内曲面部15の強度を上げるためのボス部が形成され、案内曲面部15の内周面側に突出した部分が形成されている。この突出した部分は、固定子32の下端部に係合して、ガイド部材11が固定子32からずれのを防止するずれ防止部18aとなっている。
なお、図10のガイド部材11においても、締め代部14における案内曲面部15と反対側の端部に係止保持部16が形成されていないが、この場合においても、固定子32をハウジング2の内周壁2dに圧入する際にガイド部材11による案内を確実に行うことができる。
また、上記実施形態では、固定子32の外周の3箇所、6箇所にガイド部材11を設けた例を示したが、ガイド部材11が固定子32の全周に亘って形成されていても良い。
1 電動圧縮機
2 ハウジング
2d 内周壁
2f 膨出部
3 電動モータ部
4 圧縮機
11 ガイド部材
14 締め代部
15 案内曲面部
16 係止保持部
17 テーパ部
18 ずれ防止部
32 固定子
33 回転子

Claims (7)

  1. 円筒状のハウジング(2)と、このハウジング(2)内に固定された電動モータ部(3)と、前記ハウジング(2)内に配置され前記電動モータ部(3)の回転駆動力で駆動されて冷媒を圧縮する圧縮機(1)とを備え、
    前記電動モータ部(3)が、前記ハウジング(2)の内周壁(2d)への圧入によりハウジング(2)に固定されて通電により磁力を発生する固定子(32)と、この固定子(32)の内側に回転自在に配置されて前記固定子(32)が発生した磁力により回転する回転子(33)とで形成された電動圧縮機(1)であって、
    前記固定子(32)の前記ハウジング(2)の内周壁(2d)への圧入時に圧入を案内する案内曲面部(15)を備えた薄板材からなるガイド部材(11)を前記固定子(32)の外周に設けたことを特徴とする電動圧縮機(1)。
  2. 請求項1記載の電動圧縮機(1)であって、
    前記案内曲面部(15)は、前記固定子(32)の前記ハウジング(2)内側への挿入側端部から固定子(32)の中心側に向かう曲面であることを特徴とする電動圧縮機(1)。
  3. 請求項1又は請求項2の電動圧縮機(1)であって、
    前記ガイド部材(11)には、前記固定子(32)の前記ハウジング(2)の内周壁(2d)への圧入時にガイド部材(11)の軸方向へのずれを防止するずれ防止部(18)が前記案内曲面部(15)から延設されていることを特徴とする電動圧縮機(1)。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電動圧縮機(1)であって、
    前記ガイド部材(11)は、前記固定子(32)の軸方向に沿って長尺状に形成されてハウジング(2)の内周壁(2d)に圧入される締め代部(14)と、この締め代部(14)の挿入側端部から延設される前記案内曲面部(15)と、案内曲面部(15)の反対側の締め代部(14)の端部に設けられてガイド部材(11)を前記固定子(32)に取り付ける係止保持部(16)とで形成されていることを特徴とする電動圧縮機(1)。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電動圧縮機(1)であって、
    前記ガイド部材(11)は前記固定子(32)の円周方向に沿って等間隔で取り付けられていることを特徴とする電動圧縮機(1)。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電動圧縮機(1)であって、
    前記ガイド部材(11)が設けられていない前記固定子(32)の非取付外周に対向する前記ハウジング(2)の内周壁(2d)は、ハウジング(2)の外周側に膨出し、前記固定子(2)の前記非取付外周との間に間隙が形成されていることを特徴とする電動圧縮機(1)。
  7. 円筒状のハウジング(2)と、このハウジング(2)内に固定された電動モータ部(3)と、前記ハウジング()内に配置され前記電動モータ部(3)の回転駆動力で起動されて冷媒を圧縮する圧縮機(4)とを備え、前記電動モータ部(3)が前記ハウジング(2)の内周壁(2d)への圧入によってハウジング(2)に固定されて通電により磁力を発生する固定子(32)と、この固定子(32)の内側に回転自在に配置されて前記固定子(32)が発生した磁力により回転する回転子(33)とで形成された電動圧縮機(1)の組付方法であって、
    前記固定子(32)の前記ハウジング(2)の内周壁(2d)への圧入時に薄板材からなるガイド部材(11)を前記固定子(32)の外周の少なくとも3箇所に設けて、該ガイド部材(11)の案内曲面により前記固定子(32)の前記ハウジング(2)の内周壁(2d)への圧入を案内することを特徴とする電動圧縮機(1)の組付方法。
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