JP2009228546A - 電動圧縮機 - Google Patents

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Masaki Watanabe
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順也 須ケ牟田
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Abstract

【課題】 重量増加を伴わずに、焼バメによる軸ズレを大幅に軽減する。
【解決手段】 電動モータ3の固定子9がハウジング7に焼バメされる電動圧縮機1において、ハウジング7に設けられた部分的な厚肉部であるオイル室13の周方向両側に切り欠き15,15を設けたことにより、オイル室13とハウジング7との接触部分Cの周方向幅Aを短縮し、ハウジング7の肉厚を全周に亘ってほぼ均一にした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動圧縮機に関する。
特許文献1に「電動コンプレッサ」が記載されている。
図4は特許文献1の従来技術と類似した構造の電動コンプレッサを示しており、この電動コンプレッサ201は、電動モータ203でベーン形圧縮機205を駆動するように構成されており、電動モータ203の固定子207は焼バメによってハウジング209の内周に固定されている。電動モータ203の駆動軸211は圧縮機205の被駆動軸213と一体に形成され、ハウジング209は軽量化のためにアルミニウムで作られている。また、図5のように、ハウジング209の周方向の一部にはオイル室215(肉厚部)が設けられている。
特願2007−242213号公報
上記の焼バメは、熱したハウジング209の内部に固定子207のコア217を位置決めした後、冷却し収縮させることによって行われ、この際、収縮するハウジング209にはコア217側から半径方向外向きの力が作用する。しかし、ハウジング209はオイル室215を設けた部分219の強度が他の周方向部分より高くなっており、周方向に亘って強度のアンバランスが生じているから、この外向きの力は比較的強度の低い部分に向かって作用し、その結果、軸211,213は本来の回転中心軸221に対して傾斜した回転中心軸223にまで軸ズレし、軸受け部や回転部などでの片当たり、振動、騒音などが発生し、機能と耐久性が低下する。
しかし、この軸ズレを軽減するために、ハウジング209をアルミニウムより強度の高い鉄系合金で作ると、重量がそれだけ増加する。
そこで、この発明は、重量の増加を伴わずに、焼バメによる軸ズレを大幅に軽減する電動圧縮機の提供を目的としている。
請求項1の電動圧縮機は、電動モータで圧縮機を駆動する電動圧縮機であって、前記電動モータの固定子がハウジングに焼バメされると共に、前記ハウジングが、部分的な厚肉部を有する円筒状部材であり、前記ハウジングの肉厚を全周に亘ってほぼ均一にしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された電動圧縮機であって、前記肉厚部が、前記ハウジングに設けられたオイル室であり、前記オイル室の周方向両側に切り欠きを設け、オイル室と前記ハウジングとが接触する部分の幅を短縮したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載された電動圧縮機であって、前記肉厚部が、前記ハウジングに設けられたオイル室であり、前記ハウジングにおいて、前記オイル室との壁部の厚さを他所の厚さとほぼ等しくしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載された電動圧縮機であって、前記ハウジングが、アルミニウムで作られていることを特徴とする。
請求項1の電動圧縮機は、ハウジングの肉厚を全周に亘ってほぼ均一にしたことにより、焼バメ後の収縮の際に生じる半径方向外向きの力がハウジングの全周に亘って均等に作用するから、モータ軸の軸ズレは実用上問題ない程度(極めて軽微)に抑えられる。従って、軸受け部と回転部での片当たり、振動、騒音などが防止され、機能と耐久性が正常に保たれる。
また、軸ズレを軽減するためにハウジングを強度の高い鉄系合金で作る必要がなくなり、重量の増加が避けられる。
請求項2の電動圧縮機は、ハウジングにオイル室(肉厚部)が設けられている場合、このオイル室の周方向両側に切り欠きを設けてハウジングとの接触部の幅を短縮し、ハウジングの肉厚を全周に亘ってほぼ均一にすることにより、請求項1の構成と同等の効果が得られる。
請求項3の電動圧縮機は、ハウジングにオイル室(肉厚部)が設けられている場合、オイル室とハウジングとを区画する壁部を、ハウジングの他所の厚さとほぼ等しくなるまで薄くし、ハウジングの肉厚を全周に亘ってほぼ均一にすることにより、請求項1の構成と同等の効果が得られる。
請求項4の電動圧縮機は、請求項1〜請求項3の構成と同等の効果が得られる。
また、ハウジングがアルミニウム製であっても、本発明によって軸ズレが大幅に軽減されるから、軽量化が不可欠な条件とされる車両用空調装置に用いられた場合でも、アルミニウムによる軽量化効果をそのまま享受することできる。
<一実施形態>
図1〜図3を参照しながら電動圧縮機1の説明をする。図1は電動圧縮機1の縦断面図、図2は図1のX−X断面図、図3(a)は切り欠き15,15を設けたハウジング7の縦断面図、(b)はハウジング7とオイル室13との接触部分Cの周方向幅Aと軸ズレ量との関係を示すグラフである。また、図1の左方は電動圧縮機1の前方である。
電動圧縮機1は、電動モータ3で圧縮機5を駆動するように構成され、ハウジング7(円筒状部材)の内周には電動モータ3の固定子9(コア11)が焼バメされており、部分的に厚肉部を有するハウジング7の肉厚を、下記のようにして、全周に亘りほぼ均一にしている。
前記の肉厚部は、ハウジング7の外周側に設けられたオイル室13であり、オイル室13の周方向両側に切り欠き15,15を設け、オイル室13とハウジング7とが接触する部分C(Contact部)の周方向幅Aを狭くしたことによって、ハウジング7の肉厚を全周に亘ってほぼ均一にしている。また、ハウジング7はアルミニウムで作られている。
次に、電動圧縮機1の構造を説明する。
電動圧縮機1は、車両用空調装置の冷却システムに用いられており、フロントハウジング17とミドルハウジング19とハウジング7(リヤハウジング)を有し、各ハウジング17,19,7はボルトで互いに連結されており、フロントハウジング17には圧縮機5の熱負荷変化に応じて電動モータ3の回転数を制御する駆動回路部21が収容され、圧縮機5はミドルハウジング19に収容されている。
電動モータ3の回転子23はモータ軸25にスプライン連結されている。また、圧縮機5は、鉄合金製のフロントブロック27とシリンダブロック29とリアブロック31、ロータ軸33、ロータ35、複数枚のベーンなどから構成されており、各ブロック27,29,31は通しボルトによってミドルハウジング19に固定されている。ロータ軸33はモータ軸25と一体に形成されており、その左端部と中央部はフロントブロック27とリアブロック31によって支持され、右端部はボールベアリング37によってハウジング7に支持されている。ロータ35はアルミニウム製であり、シリンダブロック29に形成されたカム面の内側に配置され、ロータ軸33に焼バメされている。各ベーンはロータ35の外周に周方向等間隔に設けられたベーン溝によって進退自在に支持されている。
ロータ35の外周面と各ベーンとカム面との間には複数の圧縮室が形成されており、電動モータ3によりモータ軸25を介してロータ軸33(ロータ35)が回転駆動されると、各ベーンは遠心力及びベーン溝の底部に供給されるオイル背圧を受けて頂部をカム面と摺動させながら進退する。各圧縮室の容積はロータ35の回転とベーンの進退に伴って増減し、容積の増減によって吸入行程と圧縮行程と吐出行程を繰り返し、吸入行程では冷媒を吸入ポートをから吸入し、吐出行程では圧縮行程で圧縮された冷媒を吐出ポート39から吐出する。
また、上記のようにオイル室13とハウジング7との接触部分Cの周方向幅Aは、オイル室13の周方向両側に切り欠き15を設けたことによって狭くしてある。この切り欠き15の量(深さ)は、オイル室13とハウジング7との接触部分Cの周方向幅Aが17mm以下になるように設定されており、このように設定することによってハウジング7の肉厚を全周に亘ってほぼ均一にしている。
なお、周方向幅A(切り欠き15の深さ)の上記のような適正範囲は、下記の実験から得られた知見に基づいて設定されている。
図3(a)は電動モータ3の横断面図であって、周方向幅Aはハウジング7とオイル室13との接触部Cの周方向幅寸法であり、○の中の数字1〜6はハウジング7の寸法測定点である。また、図3(b)は周方向幅Aの変化と電動モータ3の軸ズレとの関係を示すグラフである。
この実験では、ハウジング7の直径寸法が110mmであり、周方向幅Aを、0.1mm、5mm、10mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、48.6mmに変えた各被件物(電動圧縮機)のハウジング7に固定子9を焼バメし、各測定点において真円に対する位置ズレを測定し、測定点4の位置ズレから測定点1の位置ズレを引いた値、測定点6の位置ズレから測定点2の位置ズレを引いた値、測定点5の位置ズレから測定点3の位置ズレを引いた値を、組み合わせた各測定点が作る線上の軸ズレとし、それぞれの軸ズレを評価したところ、測定点6と測定点2及び測定点5と測定点3との線上では軸ズレは極めて僅かで無視できる程であったが、測定点4と測定点1との対角線上では周方向幅Aの変化に応じた軸ズレの変化が認められた。
そこで、図3(b)において、測定点4と測定点1との対角線上に現れた周方向幅Aに対する軸ズレの変化をグラフにした。さらに、軸ズレの許容範囲0.03mm以下に設定し、(b)のグラフから、許容範囲の上限値0.03mmに対応する周方向幅Aを17mm以下の範囲に限定した。
このように、オイル室13に切り欠き15,15を設け、周方向幅Aを17mm以下の範囲に保つことによって、電動モータ3(電動圧縮機1)の軸ズレが許容範囲内に保たれ、その結果、モータ軸25の軸ズレは極めて軽微に抑えられている。
次に、電動圧縮機1の効果を説明する。
オイル室13の周方向両側に切り欠き15,15を設けハウジング7との接触部Cの周方向幅Aを狭くし、ハウジング7の肉厚を全周に亘ってほぼ均一にしたことにより、焼バメ後の冷却の際に発生する半径方向外向きの力がハウジング7の全周に亘って均等に作用するから、モータ軸25の軸ズレは極めて軽微に抑えられる。
従って、ボールベアリング37の片当たり、回転子23と固定子9との片当たり、振動、騒音などが防止され、機能と耐久性が正常に保たれる。
また、ハウジング7がアルミニウム製であっても、上記のように軸ズレが防止されるから、車両用空調装置において、アルミニウムによる軽量化効果をそのまま享受することできる。
また、軸ズレを軽減するためにハウジング7を強度の高い鉄系合金で作る必要がなくなり、重量の増加が避けられる。
[本発明の範囲に含まれる他の態様]
なお、本発明は上述した実施形態のみに限定解釈されるものではなく、本発明の技術的な範囲内で様々な変更が可能である。
例えば、実施形態はモータ軸25をロータ軸33と一体に形成した例を示しているが、これらは別体に形成した後、連結してもよい。
また、本発明の電動圧縮機は、ベーン形圧縮機を用いた構成に限らず、電動モータのハウジングに部分的な肉厚部がある場合は、他の形式の圧縮機を用いて構成してもよい。
電動圧縮機1の縦断面図である。 図1のX−X断面図である。 (a)は切り欠き15,15を設けたハウジング7の縦断面図、(b)はハウジング7とオイル室13との接触部Cの周方向幅Aと軸ズレ量との関係を示すグラフである。 従来例の縦断面図である。 図4のY−Y断面図である。
符号の説明
1 電動圧縮機
3 電動モータ
5 圧縮機
7 電動モータ3のハウジング
9 固定子
11 固定子9のコア
13 オイル室
15,15 切り欠き

Claims (4)

  1. 電動モータ(3)で圧縮機(5)を駆動する電動圧縮機(1)であって、
    前記電動モータ(3)の固定子(9)がハウジング(7)に焼バメされると共に、
    前記ハウジング(7)が、部分的な厚肉部を有する円筒状部材であり、
    前記ハウジング(7)の肉厚を全周に亘ってほぼ均一にしたことを特徴とする電動圧縮機(1)。
  2. 請求項1に記載された電動圧縮機であって、
    前記肉厚部が、前記ハウジング(7)に設けられたオイル室(13)であり、
    前記オイル室(13)の周方向両側に切り欠きを設け、オイル室(13)と前記ハウジング(7)とが接触する部分(C)の幅(A)を短縮したことを特徴とする電動圧縮機(1)。
  3. 請求項1に記載された電動圧縮機であって、
    前記肉厚部が、前記ハウジング(7)に設けられたオイル室(13)であり、
    前記ハウジング(7)において、前記オイル室(13)との壁部の厚さを他所の厚さとほぼ等しくしたことを特徴とする電動圧縮機。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載された電動圧縮機であって、
    前記ハウジング(7)が、アルミニウムで作られていることを特徴とする電動圧縮機(1)。
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