JP2014020010A - 建設機械の作業装置 - Google Patents

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章 野口
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Abstract

【課題】 把持具リンクの耐久性を高め、把持具を長期に亘って安定して作動させる。
【解決手段】 把持具リンク42を構成する左,右の把持具シリンダ側リンク43,44の内側面43D,44Dにボス筒体43C,44Cを設けることにより、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44に穿設される連結ピン挿通孔43E,44Eの軸方向寸法を大きく確保する。これにより、連結ピン挿通孔43E,44Eの内径寸法と連結ピン46の外径寸法との間に組立公差の範囲で寸法差が生じたとしても、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44は、連結ピン46の軸方向に対して垂直の姿勢を保持することができ、把持具リンク42を常に円滑に作動させることができる。これにより、把持具リンク42の耐久性を高め、把持具37を長期に亘って安定して作動させることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に装備され、土砂の掘削作業、建物の解体作業等に好適に用いられる建設機械の作業装置に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。
この作業装置は、通常、上部旋回体のベースとなる旋回フレームの前部側に俯仰動可能に設けられブームシリンダによって作動するブームと、該ブームの先端側に回動可能に取付けられアームシリンダによって作動するアームと、該アームの先端側に回動可能に取付けられバケットシリンダによって作動するバケットとにより大略構成されている。そして、上部旋回体を旋回させつつ、ブーム、アーム、バケットを回動させることにより、土砂の掘削作業、建物の解体作業等を行うことができる。
ここで、アームの先端側に、バケットと対向して把持具が設けられた作業装置が知られている。この作業装置は、バケットシリンダによってバケットをアームに対して回動させると共に、把持具シリンダによって把持具をアームに対して回動させることにより、把持具とバケットとの間に物体を把持することができる構成となっている(特許文献1,2,3,4)。
従って、例えば建物の解体作業においては、バケット内に収容できない大きな解体物をバケットと把持具とによって把持することができるので、この大きな解体物を、所望の廃棄場所まで安定した状態で運搬することができる。
特開平11−131521号公報 特開平9−125443号公報 特開2003−336280号公報 特開平8−144314号公報
上述の把持具を備えた作業装置においては、アームに対する把持具の回動角度を大きく確保するため、通常、把持具とアームとの間に把持具リンクが設けられ、該把持具リンクとアームとの間に把持具シリンダが設けられている。
ここで、把持具リンクは、通常、アームを挟んで左,右方向で対面し一端側がリンク支持ピンを介してアームに回動可能に取付けられると共に他端側が連結ピンを介して前記把持具シリンダに回動可能に取付けられた一対の把持具シリンダ側リンクと、一端側が前記連結ピン、各把持具シリンダ側リンクおよび把持具シリンダに回動可能に取付けられ、他端側が把持具の背面に回動可能に取付けられた把持具背面側リンクとにより構成されている。
ところで、一対の把持具シリンダ側リンクの他端側には、把持具背面側リンクの一端側と把持具シリンダとが連結ピンを介して取付けられるが、各把持具シリンダ側リンクは、通常、鋼板等を用いて平板状に形成されている。このため、各把持具シリンダ側リンクのうち連結ピンを受けるピン受け部(ピン挿通孔)は、把持具シリンダ側リンクの板厚分の寸法しかなく、ピン挿通孔の内径寸法と連結ピンの外径寸法との間に組立公差の範囲で寸法差が生じると、連結ピンの軸方向に対して各把持具シリンダ側リンクが垂直の姿勢を保持することができず、左,右方向に傾きを生じてしまうことがある。
従って、把持具シリンダにより把持具をアームに対して回動させたときに、例えば把持具リンクに対して左,右方向の外力が作用すると、各把持具シリンダ側リンクが連結ピンの軸方向に対して垂直の姿勢を保持できずに左,右方向に傾いてしまう。この場合には、各把持具シリンダ側リンクと連結ピンとの連結部分に偏った力が作用してしまう。
この結果、把持具リンクの円滑な作動が妨げられ、把持具が不安定な動作を行ったり、把持具の作動時にきしみ音が発生してしまうという問題がある。このような状態で、把持具を長期に亘って使用した場合には、把持具リンクの各把持具シリンダ側リンクが左,右方向に大きく傾いた状態で把持具が作動することにより、把持具リンクの耐久性が早期に低下してしまう。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、把持具リンクの耐久性を高め、把持具を長期に亘って安定して作動させることができるようにした建設機械の作業装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、自走可能な車体に対し俯仰動可能に設けられブームシリンダによって作動するブームと、基端側が該ブームの先端側に回動可能に取付けられアームシリンダによって作動するアームと、該アームの先端側にバケット支持ピンを介して回動可能に取付けられバケットシリンダによって作動するバケットと、前記アーム、バケットおよびバケットシリンダの間を連結して設けられ前記バケットシリンダにより前記アームに対して前記バケットを回動させるバケットリンクと、基端側が前記アームの先端側に前記バケット支持ピンを介して前記バケットと同軸で回動可能に取付けられ先端側が把持爪となって前記バケットとの間で物体を把持する把持具と、該把持具の背面と前記アームの先端側であって前記バケット支持ピンよりも基端側に向けて離間した位置との間に設けられた把持具リンクと、該把持具リンクと前記アームの基端側との間を連結して設けられ前記把持具を回動させる把持具シリンダとを備えてなる建設機械の作業装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記把持具リンクは、前記アームを挟んで左,右方向で対面して配置され一端側が前記アームにリンク支持ピンを介して回動可能に取付けられると共に他端側が連結ピンを介して前記把持具シリンダに回動可能に取付けられた一対の把持具シリンダ側リンクと、一端側が前記連結ピン、各把持具シリンダ側リンクおよび把持具シリンダに回動可能に取付けられると共に他端側が前記バケット支持ピンよりも前記把持具の先端側に向けて離間した位置で前記把持具の背面に回動可能に取付けられた把持具背面側リンクとにより構成し、前記各把持具シリンダ側リンクの互いに対面する内側面には、前記連結ピンの軸方向に延び内周側に前記連結ピンが挿通されるボス筒体をそれぞれ一体的に設けたことにある。
請求項2の発明は、前記各把持具シリンダ側リンクの長さ方向の中間部には、前記把持具が回動したときに前記各把持具シリンダ側リンクと前記バケット支持ピンとの干渉を避けるための湾曲逃げ部を設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記各把持具シリンダ側リンクのボス筒体と、前記把持具シリンダと、前記把持具背面側リンクの一端側とは、前記連結ピンの軸方向に隙間なく隣接して配置する構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、各把持具シリンダ側リンクの内側面に設けたボス筒体の内周側に連結ピンを挿通することにより、連結ピンが挿通されるピン挿通孔の寸法(軸方向寸法)を、ボス筒体の軸方向寸法だけ増大することができる。従って、ピン挿通孔の内径寸法と連結ピンの外径寸法との間に組立公差の範囲で寸法差が生じたとしても、各把持具シリンダ側リンクは、連結ピンの軸方向に対して垂直の姿勢を保持することができる。
これにより、把持具をアームに対して回動させたときに、把持具リンクに対して左,右方向の外力が作用した場合でも、各把持具シリンダ側リンクは、連結ピンと直交する方向に対して左,右方向に傾くことなく、連結ピンの軸方向に対して垂直の姿勢を保持することができる。この結果、把持具リンクを常に円滑に作動させることができ、その耐久性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、前記把持具がバケット側に回動したときに、各把持具シリンダ側リンクとバケット支持ピンとの干渉を、各把持具シリンダ側リンクに設けた湾曲逃げ部によって回避することができる。この結果、把持具とバケットとの間で確実に物体を把持することができる。
請求項3の発明によれば、各把持具シリンダ側リンクのボス筒体と、把持具シリンダと、把持具背面側リンクの一端側とが軸方向に隙間なく隣接することにより、各把持具シリンダ側リンクを、把持具シリンダと把持具背面側リンクの一端側とによって軸方向に支えることができる。この結果、例えば把持具リンクに対して左,右方向の外力が作用した場合でも、各把持具シリンダ側リンクは常に垂直の姿勢を保持することができるので、把持具リンクを一層円滑に作動させることができる。
本発明の実施の形態による作業装置を備えた油圧ショベルを示す正面図である。 図1中のアーム、バケット、把持具、把持具リンク等を拡大して示す拡大正面図である。 アーム、バケット、把持具、把持具リンク等を示す斜視図である。 バケットを単体で示す斜視図である。 把持具、把持具リンク、把持具シリンダ等を示す分解斜視図である。 バケット、把持具等の要部を、把持具が離間位置に回動した状態で示す要部拡大図である。 バケット、把持具等の要部を、把持具が把持位置に回動した状態で示す要部拡大図である。 バケットの掘削爪と把持具の把持爪とによって棒材を把持した状態を示す要部拡大図である。 バケット、把持具、把持具リンク等を図7中の矢示IX−IX方向からみた矢示図である。 連結ピン、把持具背面側リンク、把持具シリンダ、把持具シリンダ側リンクを図9中の矢示X−X方向からみた断面図である。 バケット、把持具、把持具リンク等を図9中の矢示XI−XI方向からみた断面図である。 バケット、把持具、把持具リンク等を把持具が離間位置に回動した状態で示す図11と同様な断面図である。
以下、本発明に係る建設機械の作業装置の実施の形態を、油圧ショベルに装備された作業装置を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1は建設機械の代表例としての油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1の車体は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。上部旋回体3の前部側には、後述する作業装置11が俯仰動可能に設けられ、該作業装置11によって土砂の掘削作業、建物の解体作業等を行うものである。
ここで、上部旋回体3は、支持構造体をなす旋回フレーム4と、該旋回フレーム4の左側に搭載されたキャブ5と、旋回フレーム4の後端側に配設され作業装置11との重量バランスをとるカウンタウエイト6と、エンジン、油圧ポンプ、制御弁装置等(いずれも図示せず)を覆って旋回フレーム4上に設けられた外装カバー7とを含んで構成されている。
11は上部旋回体3を構成する旋回フレーム4の前端部に設けられた作業装置を示している。この作業装置11は、後述のスイングポスト12、ブーム13、アーム15、バケット17、把持具37等により構成され、土砂の掘削作業、建物の解体作業等を行うものである。
12は旋回フレーム4の前端部に左,右方向に揺動可能に設けられたスイングポストを示している。このスイングポスト12は、旋回フレーム4の前端部に設けられた支持ブラケット4Aに対し、左,右方向に回動可能にピン結合されている。スイングポスト12には、後述するブーム13の基端側と、ブームシリンダ14のチューブのボトム側とが、それぞれ上,下方向に回動可能に取付けられている。また、スイングポスト12と旋回フレーム4との間にはスイングシリンダ(図示せず)が設けられ、該スイングシリンダを伸縮させることにより、スイングポスト12は、支持ブラケット4Aとのピン結合部を中心として左,右方向に揺動する構成となっている。
13は上部旋回体3に対し俯仰動可能に設けられたブームを示し、該ブーム13の基端側(ブームフート部)は、スイングポスト12に上,下方向に回動可能(俯仰動可能)に取付けられている。ブーム13は、断面四角形の箱構造体からなり、く字型に屈曲しつつ前,後方向に延びている。ブーム13の先端側には、後述するアーム15が取付けられ、ブーム13の長さ方向の中間部には、下面側に位置し後述するブームシリンダ14のロッド先端側が連結される下面側ブラケット13Aと、上面側に位置し後述するアームシリンダ16のチューブのボトム側が連結される上面側ブラケット13Bとが設けられている。
14はスイングポスト12とブーム13との間に設けられたブームシリンダを示し、該ブームシリンダ14のチューブのボトム側は、スイングポスト12にピン結合され、ブームシリンダ14のロッド先端側は、ブーム13の下面側ブラケット13Aにピン結合されている。従って、ブームシリンダ14を伸縮させることにより、ブーム13がスイングポスト12に対し上,下方向に回動する。
15はブーム13の先端側に上,下方向に回動可能に取付けられたアームを示し、このアーム15は、前,後方向に延びる断面四角形の箱構造体からなっている。ここで、アーム15の先端側には、後述するバケット17と把持具37とが取付けられ、アーム15の基端側には、後述するアームシリンダ16のロッド先端側とバケットシリンダ36のチューブのボトム側とが連結される基端側ブラケット15Aが設けられている。また、アーム15の下面には、後述する把持具シリンダ48のチューブ48Aのボトム側が連結される下面側ブラケット15Bが設けられている。
16はブーム13とアーム15との間に設けられたアームシリンダを示し、該アームシリンダ16のチューブのボトム側は、ブーム13の上面側ブラケット13Bにピン結合され、アームシリンダ16のロッド先端側は、アーム15の基端側ブラケット15Aにピン結合されている。従って、アームシリンダ16を伸縮させることにより、アーム15がブーム13に対し上,下方向に回動する。
17はアーム15の先端側に上,下方向に回動可能に取付けられたバケットを示している。バケット17は、アーム15の先端側で回動することにより開口部17Aを通じて土砂等を掬い取り、後述する土砂収容部22内に収容するものである。ここで、バケット17は、図4に示すように、後述の底板18、左,右の側板20,21、側板連結部材25、ブラケット26、各掘削爪27等により構成されている。
18はバケット17の底部をなす底板を示している。この底板18は、例えば鋼板材に折曲加工等を施すことにより、基端側から先端側に向け略U字型をなす凹湾曲状に形成されている。底板18の基端側には後述のブラケット26が設けられ、バケット17の開口部17A側に位置する底板18の先端側には、カッティングエッジ19が設けられている。ここで、カッティングエッジ19は、底板18よりも板厚が大きな鋼板材からなり、底板18の先端縁に沿って溶接されることにより当該底板18の先端部を構成している。
20は底板18の左端側に設けられた左側板を示し、21は底板18の右端側に設けられた右側板を示している。これら左側板20と右側板21とは、例えば平板状の鋼板材を用いて略半円形状に形成され、左側板20は底板18の左端縁に溶接手段を用いて固着され、右側板21は底板18の右端縁に溶接手段を用いて固着されている。これにより、左,右の側板20,21は、左,右方向で一定の間隔をもって対面し、底板18と左,右の側板20,21との間には土砂収容部22が形成されている。
また、バケット17の開口部17A側に位置する左側板20の先端側には左サイドエッジ23が設けられ、バケット17の開口部17A側に位置する右側板21の先端側には右サイドエッジ24が設けられている。これら左,右のサイドエッジ23,24は、左,右の側板20,21よりも板厚が大きな鋼板材からなり、左,右の側板20,21の先端縁に沿って溶接されることにより当該左,右の側板20,21の先端部を構成している。
25は左側板20と右側板21との間を連結する側板連結部材を示し、該側板連結部材25は、円形断面を有する円筒体からなっている。この側板連結部材25は、土砂収容部22を挟んで後述する各掘削爪27とは反対側となる底板18の基端側に配置され、左,右方向に延びている。そして、側板連結部材25の左端部は左側板20の先端部を構成する左サイドエッジ23に溶接され、側板連結部材25の右端部は右側板21の先端部を構成する右サイドエッジ24に溶接されている。これにより、左側板20と右側板21との間を側板連結部材25を介して連結し、バケット17の強度を高めることができる構成となっている。
26は底板18の基端側に設けられた左,右一対のブラケットを示し、該各ブラケット26は、左,右方向で一定の間隔をもって対面している。これら各ブラケット26は、底板18の基端側から側板連結部材25に亘って延び、これら底板18、側板連結部材25の外面に溶接手段を用いて固着されている。また、各ブラケット26には、アーム15の先端側に取付けられる円筒状のアーム用ボス部26Aと、後述するバケット側リンク32の先端部が取付けられる円筒状のリンク用ボス部26Bとが設けられている。
27は底板18の先端側を構成するカッティングエッジ19に設けられた複数の掘削爪を示し、該各掘削爪27は、左,右方向に均等な間隔をもってカッティングエッジ19の先端部に着脱可能に取付けられている。これら各掘削爪27は、カッティングエッジ19から楔状に突出し、掘削作業時にはカッティングエッジ19に先立って地面等を突き崩すものである。一方、28は左,右の側板20,21の先端側を構成する左,右のサイドエッジ23,24に着脱可能に取付けられたサイドカッタを示している。このサイドカッタ28は、掘削作業時には左,右のサイドエッジ23,24に先立って地面等を突き崩すものである。
29はアーム15の先端部に配置されたバケット支持ピンを示している。このバケット支持ピン29は、バケット17を構成する各ブラケット26のアーム用ボス部26Aとアーム15の先端部とに挿通され、アーム15に対してバケット17を上,下方向に回動可能に支持するものである。また、バケット支持ピン29は、後述する把持具37をアーム15に対して上,下方向に回動可能に支持するものである。
ここで、図6および図7に示すように、アーム15に対するバケット17の回動中心となるバケット支持ピン29の中心Oから各掘削爪27の先端部27Aまでの距離は距離Aとなり、各掘削爪27の先端部27Aは、バケット17の回動時にバケット支持ピン29の中心Oを中心とする距離(半径)Aの円弧状の軌跡Bを描く構成となっている。
30はアーム15、バケット17および後述のバケットシリンダ36との間を連結して設けられたバケットリンクを示し、該バケットリンク30は、バケットシリンダ36によりバケット17をアーム15に対して回動させるものである。ここで、バケットリンク30は、後述のバケットシリンダ側リンク31と、バケット側リンク32とにより構成されている。
31はアーム15を挟んで左,右方向で対面して配置された左,右一対のバケットシリンダ側リンクで、該各バケットシリンダ側リンク31は、く字型に湾曲した板体により形成されている。ここで、各バケットシリンダ側リンク31の一端側31Aは、アーム15のうちバケット支持ピン29よりも基端側(ブーム13側)に向けて僅かに離間した位置に、リンク支持ピン33を介して回動可能に取付けられている。この場合、リンク支持ピン33は、バケットリンク30および後述する把持具リンク42がバケット17および後述する把持具37と干渉しない僅かな距離だけ、バケット支持ピン29から離間している。
32は各バケットシリンダ側リンク31と共にバケットリンク30を構成するバケット側リンクを示している。バケット側リンク32の一端側32Aは、各バケットシリンダ側リンク31の他端側31Bと後述するバケットシリンダ36のロッド36Bの先端とに、ピン34を介して回動可能に連結されている。また、バケット側リンク32の他端側32Bは、バケット17を構成するブラケット26のリンク用ボス部26Bに、他のピン35を介して回動可能に連結されている。
36はアーム15とバケットリンク30との間に設けられたバケットシリンダを示し、該バケットシリンダ36のチューブ36Aのボトム側は、アーム15の基端側ブラケット15Aにピン結合され、バケットシリンダ36のロッド36Bの先端側は、バケットシリンダ側リンク31の他端側31Bとバケット側リンク32の一端側32Aとに、ピン34を介して回動可能に連結されている。従って、バケットシリンダ36を伸縮させることにより、バケット17は、バケット支持ピン29を中心として上,下方向に回動する。
次に、本実施の形態に用いられる把持具37の具体的な構成について説明する。
37はアーム15の先端側にバケット17と同軸で回転可能に取付けられた把持具を示し、該把持具37は、図7に示すようにバケット17との間で物体を把持する把持位置と、図6に示すようにバケット17から離間した離間位置との間で回動するものである。ここで、把持具37は、図5等に示すように、後述する左爪形成体38,右爪形成体39と、爪形成体連結部材40と、リンク取付ブラケット41とにより大略構成されている。
38,39は把持具37を構成する左,右の爪形成体を示し、これら左爪形成体38と右爪形成体39とは同一形状をなし、アーム15の先端側を挟んで左,右方向で対面して配置されている。ここで、左爪形成体38は、全体として略J字状をなす平板によって形成され、その基端側には円筒状のボス部38Aが設けられ、該ボス部38Aの内周側にバケット支持ピン29が挿通される構成となっている。
38Bは左爪形成体38の先端側に配置された把持爪を示し、該把持爪38Bは、把持具37が把持位置に回動したときに、バケット17との間で物体を把持するものである。ここで、把持爪38Bは緩やかな円弧状に湾曲し、把持爪38Bのうちバケット17と対向する端縁部には、複数の歯38B1が鋸歯状に連続して設けられている。
この場合、図6および図7に示すように、アーム15に対する把持具37の回動中心となるバケット支持ピン29の中心Oから把持爪38Bの先端部38Cまでの距離は、バケット支持ピン29の中心Oからバケット17に取付けられた各掘削爪27の先端部27Aまでの距離Aと等しく設定されている。
38Dは左爪形成体38の基端側に設けられた逃げ部としての切欠き部を示し、該切欠き部38Dは、左爪形成体38のうちバケット17の側板連結部材25に対応する位置を円弧状に切欠くことにより形成されている。これにより、図7に示すように、把持具37を把持位置に向けてバケット17側に回動させたときに、切欠き部38D内に側板連結部材25が収容され、把持具37と側板連結部材25との干渉を回避することができるものである。また、左爪形成体38の基端側には、切欠き部38Dの近傍に位置して後述する他の連結ピン47を通過させるピン通過孔38Eが左,右方向に穿設されている。
一方、右爪形成体39も左爪形成体38と同様に、その基端側にバケット支持ピン29が挿通されるボス部39Aが設けられ、先端側には複数の歯39B1が鋸歯状に連続する把持爪39Bが設けられている。この場合、バケット支持ピン29の中心Oから把持爪39Bの先端部39Cまでの距離は、バケット支持ピン29の中心Oからバケット17に取付けられた各掘削爪27の先端部27Aまでの距離Aと等しく設定されている。また、右爪形成体39の基端側には、バケット17の側板連結部材25との干渉を回避する逃げ部としての円弧状の切欠き部39Dと、該切欠き部39Dの近傍に位置するピン通過孔39Eとが設けられている。
40は左爪形成体38と右爪形成体39との間を連結する爪形成体連結部材を示し、該爪形成体連結部材40は、左,右の爪形成体38,39に沿って略L字型に屈曲した平板からなっている。そして、爪形成体連結部材40の左端縁を左爪形成体38に溶接すると共に爪形成体連結部材40の右端縁を右爪形成体39に溶接することにより、左,右の爪形成体38,39が爪形成体連結部材40を介して一体化された把持具37が構成されている。
41は左,右の爪形成体38,39の基端側に位置して爪形成体連結部材40に設けられた左,右一対のリンク取付ブラケットを示し、該リンク取付ブラケット41は、爪形成体連結部材40のうちバケット17とは反対側となる背面40Aに溶接等の手段を用いて固着されている。このリンク取付ブラケット41は、後述する把持具背面側リンク45の他端側が取付けられるものである。ここで、リンク取付ブラケット41には、後述する他の連結ピン47が挿通されるピン挿通孔41Aが穿設され、このピン挿通孔41Aと、左,右の爪形成体38,39に穿設されたピン通過孔38E,39Eとは同心上に配置されている。
このように、把持具37は、左,右の爪形成体38,39と、爪形成体連結部材40とにより構成され、左,右の爪形成体38,39のボス部38A,39Aにバケット支持ピン29を挿通することにより、把持具37とバケット17とは、共通なバケット支持ピン29を介してアーム15の先端側に同軸で回動可能に支持されている。
この場合、図6および図7に示すように、バケット支持ピン29の中心Oから左,右の把持爪38B,39Bの先端部38C,39Cまでの距離は、バケット支持ピン29の中心Oからバケット17に取付けられた各掘削爪27の先端部27Aまでの距離Aと等しく設定されているので、バケット17の回動時に各掘削爪27の先端部27Aが描く円弧状の軌跡Bと、把持具37の回動時に各把持爪38B,39Bの先端部38C,39Cが描く円弧状の軌跡Bとが一致する構成となっている。
また、図9および図11に示すように、把持具37を把持位置に回動させたときには、左,右の爪形成体38,39の把持爪38B,39Bは、バケット17の各掘削爪27間に入り込む。これにより、図8に示すように、バケット17の掘削爪27と、把持具37の左,右の把持爪38B,39Bとによって、例えば鉄筋、棒材等の細長い物体Wを摘むように把持することができる構成となっている。
さらに、図7中に破線で示すように、把持具37を把持位置に回動させたときには、左,右の爪形成体38,39の把持爪38B,39Bが、バケット17の左,右のサイドエッジ23,24の先端縁よりも土砂収容部22側に没入する。これにより、左,右のサイドエッジ23,24の先端縁と把持具37の左,右の把持爪38B,39Bとの間に隙間が生じることがなく、バケット17の左,右のサイドエッジ23,24と把持具37の左,右の把持爪38B,39Bとの間で、細長い物体を確実に把持することができる構成となっている。
一方、把持具37を構成する左,右の爪形成体38,39の基端側には、バケット17の側板連結部材25に対応する位置に円弧状の切欠き部38D,39Dが設けられている。これにより、把持具37を把持位置に向けてバケット17側に回動させたときに、切欠き部38D,39D内に側板連結部材25が収容されることにより、把持具37と側板連結部材25との干渉を回避することができる構成となっている。
次に、把持具37を構成する爪形成体連結部材の背面40Aとアーム15の先端側との間に設けられた把持具リンク42の具体的な構成について説明する。
この把持具リンク42は、アーム15の先端側であってバケット支持ピン29よりも基端側(ブーム13側)に向けて僅かに離間した位置(リンク支持ピン33の位置)と、把持具37の背面に設けられたリンク取付ブラケット41との間を連結し、後述する把持具シリンダ48の伸縮に応じて把持具37をアーム15に対して回動させるものである。ここで、把持具リンク42は、図5等に示すように、後述する左把持具シリンダ側リンク43,右把持具シリンダ側リンク44と、把持具背面側リンク45とにより構成されている。
43,44は把持具リンク42を構成する左,右の把持具シリンダ側リンクを示している。これら左把持具シリンダ側リンク43と右把持具シリンダ側リンク44とは同一形状をなし、アーム15を挟んで左,右方向で対面して配置されている。
ここで、左把持具シリンダ側リンク43は、全体として略く字状に屈曲した平板として形成され、その一端側には、リンク支持ピン33を挿通するためのピン挿通孔43Aが穿設されている。左把持具シリンダ側リンク43の一端側は、アーム15の先端側であってバケット支持ピン29よりも基端側(ブーム13側)に向けて僅かに離間した位置に、リンク支持ピン33を介して回動可能に取付けられている。また、く字型に屈曲した左把持具シリンダ側リンク43の長さ方向の中間部は、把持具37が把持位置に回動したときに、バケット支持ピン29との干渉を避けるための湾曲逃げ部43Bとなっている。さらに、左把持具シリンダ側リンク43の他端側は、後述する把持具背面側リンク45の左,右の一端側ボス部45A,45Bと、把持具シリンダ48の取付アイ48Cとに連結ピン46を介して取付けられている。
43Cは左把持具シリンダ側リンク43の他端側に設けられたボス筒体で、該ボス筒体43Cは、左把持具シリンダ側リンク43の他端側のうち右把持具シリンダ側リンク44と対向する内側面43Dに、溶接等の手段を用いて一体的に設けられている。そして、左把持具シリンダ側リンク43の他端側とボス筒体43Cには、後述の連結ピン46を挿通するための連結ピン挿通孔43Eが左,右方向に貫通して設けられている。
一方、右把持具シリンダ側リンク44も左把持具シリンダ側リンク43と同様に、その一端側にピン挿通孔44Aが設けられ、長さ方向の中間部は、く字型に屈曲した湾曲逃げ部44Bとなっている。また、右把持具シリンダ側リンク44の他端側にはボス筒体44Cが配置され、該ボス筒体44Cは、右把持具シリンダ側リンク44の内側面44Dに溶接等の手段を用いて一体的に設けられている。そして、右把持具シリンダ側リンク44の他端側とボス筒体44Cには、後述の連結ピン46を挿通するための連結ピン挿通孔44Eが左,右方向に貫通して設けられている。
45は左,右の把持具シリンダ側リンク43,44と共に把持具リンク42を構成する把持具背面側リンクを示し、該把持具背面側リンク45の一端側は、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44と後述する把持具シリンダ48の取付アイ48Cとに連結ピン46を介して取付けられている。一方、把持具背面側リンク45の他端側は、バケット支持ピン29よりも把持具37の先端側に向けて僅かに離間した位置で、把持具37を構成する爪形成体連結部材40の背面40Aに回動可能に取付けられている。
ここで、把持具背面側リンク45は、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44と後述する把持具シリンダ48の取付アイ48Cとに連結ピン46を介して回動可能に取付けられる左,右の一端側ボス部45A,45Bと、バケット支持ピン29よりも把持具37の先端側(把持爪38B,39B側)に向けて僅かに離間した位置で、把持具37を構成する爪形成体連結部材40の背面40Aに固着されたリンク取付ブラケット41に他の連結ピン47を介して回動可能に取付けられる他端側ボス部45Cと、左,右の一端側ボス部45A,45Bと他端側ボス部45Cとの間を一体的に連結する長方形状の連結板45Dと、左,右の一端側ボス部45A,45B、他端側ボス部45C、および連結板45Dに溶接等の手段を用いて固着された補強板45Eとにより構成されている。
そして、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44の一端側に設けられたピン挿通孔43A,44Aにリンク支持ピン33を挿通し、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44の他端側に設けられたボス筒体43C,44Cと、把持具背面側リンク45の左,右の一端側ボス部45A,45Bと、把持具シリンダ48の取付アイ48Cとを連結ピン46を介して回転可能に連結し、把持具背面側リンク45の他端側ボス部45Cを、他の連結ピン47を介して把持具37のリンク取付ブラケット41に連結する構成となっている。
48は把持具37とアーム15の基端側(ブーム13側)との間を連結して設けられた把持具シリンダを示し、該把持具シリンダ48は、アーム15に対して把持具37を回動させるものである。ここで、把持具シリンダ48のチューブ48Aのボトム側は、アーム15の下面側ブラケット15Bに回動可能にピン結合されている。一方、把持具シリンダ48のロッド48Bの先端には取付アイ48Cが設けられ、該取付アイ48Cは、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44のボス筒体43C,44Cと、把持具背面側リンク45の左,右の一端側ボス部45A,45Bとに、連結ピン46を介して回動可能に取付けられている。
従って、把持具シリンダ48のロッド48Bを伸縮させると、この把持具シリンダ48の伸縮力が把持具リンク42を介して把持具37に伝わり、把持具37は、バケット支持ピン29を中心として、把持位置と離間位置との間で上,下方向に回動することができる。
この場合、左把持具シリンダ側リンク43の内側面43Dにボス筒体43Cを設けたので、左把持具シリンダ側リンク43に穿設される連結ピン挿通孔43Eの軸方向寸法を大きく確保することができる。また、右把持具シリンダ側リンク44の内側面44Dにボス筒体44Cを設けたので、右把持具シリンダ側リンク44に穿設される連結ピン挿通孔44Eの軸方向寸法を大きく確保することができる。
また、図10に示すように、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44のボス筒体43C,44Cと、把持具背面側リンク45の左,右の一端側ボス部45A,45Bと、把持具シリンダ48の取付アイ48Cとは、連結ピン46の軸方向に隙間なく隣接して配置されている。これにより、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44を、把持具背面側リンク45の左,右の一端側ボス部45A,45Bと、把持具シリンダ48の取付アイ48Cとによって連結ピン46の軸方向に支えることができる構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベル1の作業装置11は上述の如き構成を有するもので、例えば作業装置11を用いて建物の解体作業を行う場合には、バケットシリンダ36を伸縮させることにより、アーム15に対してバケット17を回動させると共に、把持具シリンダ48を伸縮させる。
これにより、把持具シリンダ48の力が把持具リンク42を介して把持具37に伝わり、把持具37はアーム15に対し、バケット支持ピン29を中心として、図7に示す把持位置と図6に示す離間位置との間で上,下方向に回動する。このようにして、バケット17によって解体した解体物を、把持位置に回動した把持具37とバケット17との間で把持することができ、この解体物を把持したまま、所望の廃棄場所まで油圧ショベル1によって安全に運搬することができる。そして、廃棄場所において、把持具37を離間位置に回動させることにより、把持した解体物を廃棄場所に排出することができる。
この場合、本実施の形態においては、左把持具シリンダ側リンク43の内側面43Dにボス筒体43Cを設けることにより、左把持具シリンダ側リンク43に穿設される連結ピン挿通孔43Eの軸方向寸法を大きく確保することができ、右把持具シリンダ側リンク44の内側面44Dにボス筒体44Cを設けることにより、右把持具シリンダ側リンク44に穿設される連結ピン挿通孔44Eの軸方向寸法を大きく確保することができる。
このため、連結ピン挿通孔43E,44Eの内径寸法と、連結ピン46の外径寸法との間に組立公差の範囲で寸法差が生じたとしても、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44は、連結ピン46の軸方向に対して垂直の姿勢を保持することができる。従って、把持具37をアーム15に対して回動させたときに、把持具リンク42に対して左,右方向の外力が作用したとしても、各把持具シリンダ側リンク43,44は、連結ピン46と直交する方向に対して左,右方向に傾くことなく、連結ピン46の軸方向に対して垂直の姿勢を保持することができる。
この結果、各把持具シリンダ側リンク43,44と連結ピン46との連結部分に偏った力が作用するのを抑えることができ、把持具リンク42を常に円滑に作動させることができる。これにより、把持具37の作動時におけるきしみ音を防止することができ、把持具リンク42の耐久性を高めることができるので、把持具37を長期に亘って安定して作動させることができる。
しかも、本実施の形態による作業装置11は、図10に示すように、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44のボス筒体43C,44Cと、把持具背面側リンク45の左,右の一端側ボス部45A,45Bと、把持具シリンダ48の取付アイ48Cとを、連結ピン46の軸方向に隙間なく隣接して配置している。
これにより、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44を、把持具背面側リンク45の左,右の一端側ボス部45A,45Bと、把持具シリンダ48の取付アイ48Cとによって支えることができ、各把持具シリンダ側リンク43,44は、連結ピン46の軸方向に対して常に垂直の姿勢を保持することができる。
この結果、例えば把持具リンク42に対して左,右方向の外力が作用した場合でも、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44は、連結ピン46の軸方向に対して常に垂直の姿勢を保持することができる。従って、把持具リンク42を一層円滑に作動させることができ、把持具37の信頼性を高めることができる。
さらに、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44の長さ方向の中間部には、それぞれ略く字状をなす湾曲逃げ部43B,44Bを設ける構成としている。これにより、把持具37が把持位置に向けてバケット17側に回動したときに、左,右の把持具シリンダ側リンク43,44がバケット支持ピン29と干渉するのを避けることができるので、把持具37を把持位置まで回動させ、バケット17との間で解体物を確実に把持することができる。
なお、上述した実施の形態では、把持具シリンダ48のチューブ48Aのボトム側を、アーム15の下面側ブラケット15Bにピン結合し、把持具シリンダ48のロッド48Bに設けた取付アイ48Cを、連結ピン46を介して把持具リンク42に取付けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば把持具シリンダ48の取付アイ48Cをアーム15の下面側ブラケット15Bにピン結合し、チューブ48Aのボトム側を連結ピン46を介して把持具リンク42に取付ける構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、把持具37を構成する左,右の爪形成体38,39を、平板によって形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば棒材を折曲げることにより左,右の爪形成体を形成してもよい。
また、上述した実施の形態では、左,右の爪形成体38,39間を連結する爪形成体連結部材40を、左,右の爪形成体38,39に沿って略L字型に屈曲した平板によって形成している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば左,右方向に延びる棒材からなる複数本の爪形成体連結部材を用いて、左,右の爪形成体38,39間を連結してもよい。
さらに、上述した実施の形態では、建設機械としてクローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の下部走行体を備えたホイール式ショベルの作業装置にも適用することができる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
11 作業装置
13 ブーム
14 ブームシリンダ
15 アーム
16 アームシリンダ
17 バケット
27 掘削爪
29 バケット支持ピン
30 バケットリンク
33 リンク支持ピン
36 バケットシリンダ
37 把持具
38B,39B 把持爪
42 把持具リンク
43 左把持具シリンダ側リンク
43B,44B 湾曲逃げ部
43C,44C ボス筒体
43D,44D 内側面
44 右把持具シリンダ側リンク
45 把持具背面側リンク
46 連結ピン
48 把持具シリンダ

Claims (3)

  1. 自走可能な車体に対し俯仰動可能に設けられブームシリンダによって作動するブームと、
    基端側が該ブームの先端側に回動可能に取付けられアームシリンダによって作動するアームと、
    該アームの先端側にバケット支持ピンを介して回動可能に取付けられバケットシリンダによって作動するバケットと、
    前記アーム、バケットおよびバケットシリンダの間を連結して設けられ前記バケットシリンダにより前記アームに対して前記バケットを回動させるバケットリンクと、
    基端側が前記アームの先端側に前記バケット支持ピンを介して前記バケットと同軸で回動可能に取付けられ先端側が把持爪となって前記バケットとの間で物体を把持する把持具と、
    該把持具の背面と前記アームの先端側であって前記バケット支持ピンよりも基端側に向けて離間した位置との間に設けられた把持具リンクと、
    該把持具リンクと前記アームの基端側との間を連結して設けられ前記把持具を回動させる把持具シリンダとを備えてなる建設機械の作業装置において、
    前記把持具リンクは、前記アームを挟んで左,右方向で対面して配置され一端側が前記アームにリンク支持ピンを介して回動可能に取付けられると共に他端側が連結ピンを介して前記把持具シリンダに回動可能に取付けられた一対の把持具シリンダ側リンクと、
    一端側が前記連結ピン、各把持具シリンダ側リンクおよび把持具シリンダに回動可能に取付けられると共に他端側が前記バケット支持ピンよりも前記把持具の先端側に向けて離間した位置で前記把持具の背面に回動可能に取付けられた把持具背面側リンクとにより構成し、
    前記各把持具シリンダ側リンクの互いに対面する内側面には、前記連結ピンの軸方向に延び内周側に前記連結ピンが挿通されるボス筒体をそれぞれ一体的に設ける構成としたことを特徴とする建設機械の作業装置。
  2. 前記各把持具シリンダ側リンクの長さ方向の中間部には、前記把持具が回動したときに前記各把持具シリンダ側リンクと前記バケット支持ピンとの干渉を避けるための湾曲逃げ部を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械の作業装置。
  3. 前記各把持具シリンダ側リンクのボス筒体と、前記把持具シリンダと、前記把持具背面側リンクの一端側とは、前記連結ピンの軸方向に隙間なく隣接して配置する構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械の作業装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017141671A (ja) * 2017-05-26 2017-08-17 恵次 高津 バックホウの掴みアタッチメント取付構造

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