JP2014019527A - シート給送装置、シート搬送装置、画像読取装置、および画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置、シート搬送装置、画像読取装置、および画像形成装置 Download PDF

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竜一 今西
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Abstract

【課題】従来、カバー開閉検知を行う為には、カバー開閉検知用のセンサを設ける必要があり、装置のサイズやコストの増大、部品点数の増加の原因となっていた。
【解決手段】装置本体から開閉動作可能であり、シート給送時に閉じられる開閉部と、シート積載台上に積載されるシートの面に平行かつシートの給送方向に対して直行する光路を前記シートの面の上に形成するように光を照射する複数の発光手段と、前記複数の発光手段それぞれが照射した光により形成される光路上に位置し、当該光を受光する複数の受光手段と、前記開閉部が開くと前記複数の発光手段から前記複数の受光手段までの複数の光路のうち一部の光路を遮断し、前記開閉部が閉じると遮断した前記一部の光路を開放するように前記開閉部の開閉動作に連動する遮断部材と、前記複数の発光手段と前記複数の受光手段との間に形成された複数の光路の遮断状態により、シートの異常状態および前記開閉部の開閉状態の検知を行う検知手段とを備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、シート給送装置、シート搬送装置、画像読取装置、および画像形成装置に関し、特に、非接触のセンサを用いて、シート搬送中のシートの異常形状やシート積載状態の検知を行うシート給送装置に関する。
シート給送装置は、カバーの開閉状態やシート給紙台のシートの積載状態、また搬送中のシートの形状を監視しながら、装置の給送状態を制御している。例えば、引用文献1では、シート台の積載面に平行で且つシートの搬送方向に対して交差する光を発光するように受光部SS1−b(図4)と発光部SS1−a(図4)を配置した構成を有する。この構成において、シートが異常なく搬送された場合は、受光部SS1−b(図4)が発光部SS1−a(図4)からの光を受光できる。一方、シートが上手く分離搬送できずシートが跳ね上がった場合、受光部SS1−b(図4)への光路をシートが遮ることで受光素子の出力値が変わり、シートの跳ね上がり等のシート形状が異常状態となったことを検知する。
上記の例のような構成を実現するには、それぞれの状態を検知する為に、発光素子や受光素子等の部品を用意する必要がある。このため、シート給送装置のサイズ、コスト、部品点数などの増加に繋がってしまう。
引用文献2では、シート台の斜め上方にシートの異常状態検知用の発光部SS1−a(図4もしくは図5)を設け、発光部SS1−aから発光された光を受光可能な位置に受光部SS1−b(図4もしくは図5)を配置する。さらに、シート積載検知位置の下方にシート積載検知用の下部発光部12(図5)を設け、シート積載検知位置にある導光体52(図5)が下部発光部12(図5)から発光された光を受光部SS1−bへ導く。この構成により、1つの受光部SS1−bが、発光部SS1−aと下部発光部12の2つの発光部からの光を受光できる。
これにより、1つの状態を検知する為の受光センサを用いて、2つの状態の検知を行うことが可能だが、十分とは言い難い。
特開2010−180009号公報 特開2010−168131号公報
本発明は、各部の検知手段を効率よく利用することにより、シート給送装置内のセンサ数の削減、省スペース化を実現する。
上記課題を解決するために本願発明に係るシート給送装置は以下の構成を有する。すなわち、
シートを積載するシート積載台と、
前記シート積載台上からシートを給送するシート給送手段と、
装置本体から開閉動作可能であり、シート給送時に閉じられる開閉部と、
前記シート積載台上に積載されるシートの面に平行かつシートの給送方向に対して直行する光路を前記シートの面の上に形成するように光を照射する複数の発光手段と、
前記複数の発光手段それぞれが照射した光により形成される光路上に位置し、当該光を受光する複数の受光手段と、
前記開閉部が開くと前記複数の発光手段から前記複数の受光手段までの複数の光路のうち一部の光路を遮断し、前記開閉部が閉じると遮断した前記一部の光路を開放するように前記開閉部の開閉動作に連動する遮断部材と、
前記複数の発光手段と前記複数の受光手段との間に形成された複数の光路の遮断状態により、シートの異常状態および前記開閉部の開閉状態の検知を行う検知手段と
を備える。
本発明によれば、複数の受発光手段によって形成された光路の遮断状態により複数の状態を検知することができる。
第1の実施形態に係るシート読取装置の構成を概略的に示す部分断面側面図である。 図1に示すシート読取装置の主要部の構成を概略的に示す模式図である。 シート搬送装置におけるシート積載検知とシート異常検知を実施する際の電気接続の概略構成を示すブロック図である。 シート異常形状検知センサがシートの異常形状を検知する構成を概略的に示す斜視図である。 シート異常形状検知センサとシート積載検知用の発光素子と遮断部材との位置関係を示す概略構成図である。 図5における遮断部材の構成を示す図である。 シート形状異常検知センサによって形成された光路の遮断状態の変化を説明するための図である。 複数の受発光部によって形成された光路の遮断状態の変化によって、シート異常検知かシート積載検知かカバー開閉検知かを判定するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳述する。
<第1の実施形態>
本実施の形態では、シート給送装置を装置本体に備えて画像読取を行うシート読取装置を例示して説明する。しかし、本発明は本構成に限るものではない。なお、本実施の形態に係るシート給送装置は、シートの代わりに画像を形成していない被記録材を画像形成装置の画像形成部に給送する給送装置としても使用することができる。また本発明は、シート給送装置をシート読取装置の装置本体に備える構成に限定されない。例えば、シート給送装置は、シートを綴じたり、孔をあけたりするシート後処理装置の装置本体に備えてシート後処理装置の内部にシートを給送するために用いてもよい。
まず、本発明の第1の実施形態に係るシート給送装置を備えたシート読取装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るシート読取装置の構成を概略的に示す部分断面側面図であり、図2は、図1に示すシート読取装置の主要部の構成を概略的に示す模式図である。
図1及び図2において、シート読取装置200は、シート給送装置101を備える。シート積載台としてのシート台1には複数枚のシート束Fが積載可能であり、シート台1は昇降自在に構成されている。シート台駆動モータ2は、シート台1を昇降させる。
ピックアップローラ4(取り込み手段)は、シート台1のシート束Fをシート台1か搬送路300へ送り出す。ピックアップローラ駆動モータ5は、ピックアップローラ4を回転させる。
給送ローラ6は、給送モータ8によって、シートF1を搬送路300の下流側に給送する方向に回転するよう駆動されている。分離ローラ7は、シートF1を搬送路300の上流側に押し戻す方向に回転する回転力を不図示のトルクリミッタ(スリップクラッチ)を介して分離モータ9から常時受けている。給送ローラ6と分離ローラ7との間にシートF1が1枚存在する場合、トルクリミッタ(不図示)の伝達する分離ローラ7へのシートF1を搬送路300の上流側に押し戻す方向の回転力の上限値より、給送ローラ6のシートF1を下流側に給送する方向への回転力が上回る。その結果、分離ローラ7は給送ローラ6に追従して回転する。一方、給送ローラ6と分離ローラ7との間にシートFが複数枚存在するときは、分離ローラ7はシートを搬送路300の上流側に押し戻す方向に回転して、最も上位のシートF1以外を押し戻す。
このように給送ローラ6がシートを搬送路300の下流側に給送する作用と、分離ローラ7のシートを搬送路300上流側に押し戻す作用とにより、シートが重なって給送ローラ6と分離ローラ7とのニップ部に送り込まれた場合、最も上のシートF1のみ搬送路300の下流側に給送される。そして、それ以外のシートは搬送路300の上流側に押し戻され、重なったシートFが分離給送される。よって、給送ローラ6と分離ローラ7とは、一対の分離ローラ対42(分離給送手段)を構成する。なお、本実施の形態では、分離ローラ対42を使用しているが、分離ローラ対42の代わりに分離ローラと給送ローラのどちらか一方をベルトにした、分離ベルトローラ対を使用してもよい。
搬送モータ10は、分離給送後のシートをシート読取位置から排出位置まで搬送するため、搬送ローラ対20、21、搬送ローラ対22、23、及び、下流側のローラ対24、25を駆動する。また、搬送モータ10は、シートの読取に最適な速度や、シートの解像度等の設定に応じてシートの搬送速度を変更できるよう各ローラを駆動する。
ニップ隙間調整モータ11は、給送ローラ6と分離ローラ7との隙間、或いは分離ローラ7に対してシートを介して給送ローラ6が圧接する圧接力を調整する。これにより、シートの厚みに適合した隙間、或いは圧接力が調整されシートを分離給送することができる。
シート読取部43は、シートを読み取るシート読取センサ14、15を備えており、シートの読取速度と解像度の設定に基づき走査間隔を変更できる。シート排出センサ16は、シートがシート読取部43を通過して排出積載カバー44に排出中であることを検知する。
レジストクラッチ19は、搬送モータ10の回転駆動力をレジストローラ18に伝達、又は当該伝達を遮断する。レジストローラ対17、18の回転を停止することにより、給送されるシートの先端をレジストローラ対17、18のニップ部に突き当てて、シートの斜行を補正する。
搬送ローラ対20、21、搬送ローラ対22、23、及び、下流側のローラ対24、25は、シートを排出積載カバー44に搬送する。排出積載カバー44はシート台1よりも搬送方向下流に位置し、開閉動作可能な構成である。上ガイド板40と下ガイド板41の2つのガイド板は、分離ローラ対42、レジストローラ対17、18、搬送ローラ対20、21、搬送ローラ対22、23、及び下流側のローラ対24、25により搬送されるシートを案内する。なお、本実施形態では図5に示すように、排出積載カバー44はシート台1(シート束F)の上部に配置される。なお、排出積載カバー44と発行手段および受光手段との関係の詳細は後述する。また、本実施形態においてカバーは、排出積載カバー44を対象として説明しているがこれに限定するものではない。例えば、装置のメンテナンス時などに開く他のカバーであってもよいし、物理的な開閉動作が生じる部位であればいずれであっても構わない。
次に、本願発明に係る装置の構成について説明する。ここでの装置は、複数の発光手段と複数の受光手段を用いてシートの異常状態の検知を行い、さらに受光手段までの光路を構成する発光手段を用いてシートの積載状態を検知する構成を有する。さらに装置には、受光手段までの光路の一部を遮断可能で、且つ、カバーの開閉動作と連動可能な遮断部材を設ける。そして装置は、1つの状態を検知する為に用いる受光手段を使って、シート異常検知とシート積載検知とカバー開閉検知の3つの状態の検知を行う。
[動作説明]
図3はシート搬送装置におけるシート積載検知とシート異常検知を実施する際の電気接続の概略構成を示すブロック図である。図4は、シート異常形状検知センサがシートの異常形状を検知する構成を概略的に示す斜視図である。図5はシート異常形状検知センサとシート積載検知用の発光素子と遮断部材との位置関係を示す概略構成図である。
まず、図3のブロック図を用いて、シート搬送装置におけるシート積載検知とシート異常形状検知を行うときの電気接続の関係を説明する。発光部SS1−aおよび下部発光部12(第二の発光部)は、LED等の発光素子で構成される。また、受光部SS1−bは、フォトトランジスタやフォトダイオード等の受光素子で構成される。なお、下部発光部12、発光部SS1−a、受光部SS1−bは超音波センサ等の圧電素子等の受信部、発信部等でもよい。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)やASIC(Application Specific Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等で構成される。制御部70は、シート搬送制御や発光部の発光制御等、シート搬送装置全体の制御を行う。シート搬送部66はシート搬送制御部61からの搬送指示によって、ピックアップローラ駆動モータ5、給送モータ8、分離モータ9を駆動させる。シート搬送部66はモータを駆動する電気回路または、モータドライバー等のIC等によって構成される。
図4は、シート異常検知センサSS1の構成および、シート異常検知センサSS1とシート台1に積載されるシート束Fとの位置関係を示している。シート異常検知センサSS1は、発光部SS1−aと、受光部SS1−bとを有する。図4を用いてシート異常検知の説明を行う。
図4(a)はシートに異常が発生しないときの概略図であり、図4(b)はシートに異常が発生したときの概略図である。発光部SS1−aは、発光制御部63(図3)に接続され、受光部SS1−bは、AD変換部62(図3)に接続されている。発光部SS1−aは、シート台1の片方の側部に配設されており、受光部SS1−bは、シート台1の他方の側部に配設される。
本実施の形態におけるシート異常検知センサSS1において、発光部SS1−aにより照射された光は、対向する位置に配設された受光部SS1−bへと進む。また、シート異常検知センサSS1において、発光部SS1−aから照射される光の光路は、シート台1のシート積載面に平行で、且つシート束Fの給送方向に対して直行する。
例えば、シート束Fの中に、ステイプラ、クリップ、糊付け等によって束状に綴じられたシートが誤って積載されていると、このシート束も1枚ずつ分離して給送しようとする。この場合、給送ローラ6によって給送される最上位のシートF1が綴じられた部分を中心に跳ね上がる。(図4(b))
シートの跳ね上がった一部は、発光部SS1−aから照射される光の光路を遮り、受光部SS1−bの受光量が減る。その結果、受光部SS1−bが示す出力電圧が上方に変位することで、シート異常を検知できる。
シート搬送制御部61(図3)は、シート異常検知センサSS1によって検知された情報に基づき、シート搬送部66(図3)へ搬送停止信号を送信し、ピックアップローラ駆動モータ5、給送モータ8、および分離モータ9の回転を停止させる。
受光部SS1−bが示す出力電圧と受光量の関係を以下に示す。なお、ここでは受光部SS1−bをフォトトランジタとし、フォトトランジタのエミッタ端子はグランドポートや基板のグランド層に接続し、フォトトランジタのコレクタはプルアップされ、CPUの端子と接続されているものとする。フォトトランジスタが受光していない場合は、CPUの端子の電圧は電源電圧付近の電圧値となる。一方、フォトトランジスタが受光した場合、コレクタ端子−エミッタ端子間は導通し、CPUの端子はグランドの電圧付近の電圧値を示す。つまり、受光量が大きくなれば、出力電圧は下方に変位し、受光量が少なくなれば、出力電圧は上方に変位する。
[シートの積載検知]
次に、シート積載検知用の下部発光部12とシート異常形状検知用の受光部SS1−bを使ってシートの積載検知を行う原理と構成について説明する。図5に示す発光部SS1−aと受光部SS1−bはシート台1の左右斜め上方の側面にそれぞれ配置されている。なお、図5は、シート台1を水平方向から見た図である。
シート積載検知用の下部発光部12はシート台1の下方に配置される。そして、下部発光部12から照射される光は、シート台1におけるシートの積載位置を通り、シート台1に配置された導光体52によって、受光部SS1−bに導光されるような構成にする。シート台1にシートが積載された場合、下部発光部12から受光部SS1−bへの光の光路をシートが遮ることで受光部SS1−bの受光量が減る。その結果、受光部SS1−bが示す出力電圧が上方に変位することでシートの積載の検知ができる。
なお、導光体52を使用しなくても、下部発光部12が発光した光を受光部SS1−bが入射可能な構成であればよい。
このように、本実施形態では、発光部SS1−aから受光部SS1−bへの光路と、下部発光部12から受光部SS1−bへの光路の2つの光路を持つ。その結果、1つの状態を検知する為に用いる受光部SS1−bにより、シート異常検知とシート積載検知の2つの状態の検知を行うことができる。
[カバーの開閉検知]
次に排出積載カバー44と連動動作する遮断部材60(遮断部材B)を備えた構成で、カバー開閉検知を行うときの動作原理と構成について説明する。
図5に示すように、発光部SS1−aもしくは、下部発光部12から発光した受光部SS1−bへの光の光路を遮断可能な位置に遮断部材60を配置する。また、遮断部材60は排出積載カバー44に連動可能な構成とする。また、受光部は複数の受光素子からなり、本実施形態では、複数の受光素子が上下方向(シート束に対して垂直方向)に配置されるものとする。
図6は、遮断部材60の構成を示す図である。図6(a)はカバーが開き、受光素子への光路を遮る位置に遮断部材が来る時の一例を示した図である。図6(b)はカバーが閉じ、受光素子への光路を開放する位置へ遮断部材が移動したときの図である。図6(c)は受光素子への光路の一部を特殊なパターンで遮る位置に来る一例を示した図である。
図6を用いて、遮断部材Bが排出積載カバー44と連動動作し、発光部SS1−aもしくは、下部発光部12から受光部SS1−bへの光の光路を遮光もしくは開放する動作の説明を行う。
遮断部材Bは、軸B−1と突起部B−2と遮断レバーB−3から構成されている。遮断部材Bは排出積載カバー44が開いているときは、受光部SS1−bへの光路を遮断する位置に配置される(図6(a))。受光部SS1−bへの光の光路を遮断部材Bが遮ることで受光部SS1−bの受光量が減り、受光部SS1−bが示す出力電圧が上方に変位する。この変化により、排出積載カバー44が開いていると判定できる。
排出積載カバー44を閉じる際、排出積載カバー44が下方へ移動すると突起部B−2を押し下げる。突起部B−2が下方へ移動すると遮断レバーB−3は軸B−1を中心に回転移動し、受光部SS1−bへの光路を開放する(図6(b))。このとき、発光部SS1−aもしくは下部発光部12から受光部SS1−bへの光の光路は開放されるので、受光部SS1−bの受光量が増え、受光部SS1−bが示す出力電圧が下方に変位する。これにより、排出積載カバー44が閉っていると判定できる。さらに、排出積載カバー44を開けると、突起部B−2は排出積載カバー44から解放され、重力により、光路を遮断する位置(図6(a))へ戻る。
なお、光路が遮られた順序は出力電圧の変化の順序によって検知することができ、本実施形態において制御部70はこの情報を保持する。
なお、図6(a)では、全ての光路を遮断せず、複数の光路うち、上方の光路を遮断する構成としている。この構成は本発明を実現するにあたって最も簡単な構成を示している。一方、図6(c)では、複数の光路のうち、中間の光路を遮断する構成としている。
図6(a)の構成のように、複数光路の上方のみを遮断することで、シートの異常搬送の状態とは違った受光状態になり、シートの異常状態と排出積載カバー44の開閉状態を簡単に区別出来る。つまり、シートの異常状態(例えばシートがめくれ上がった状態)の場合、シートは下方から光路を遮断すると考えられるため、その状態との差異を表すために上記構成とする。ここでは、排出積載カバー44が開いている状態で、シートの異常状態を検知できるようにするために、排出積載カバー44が開いた状態のときに下方の光路を開放する構成とする。
また、図6(c)の構成のような中間の光路を遮断する構成では、受光状態が図6(a)の状態とは異なる受光状態として扱うことができる。また、さらに多くの発受光素子を用いてさらに多くの光路を形成し、検知対象に応じた遮光パターンを構成する事で、原稿の異常状態や原稿台の原稿検知、排出積載カバーの開閉以外の検知も可能になる。
このように遮断部材Bが排出積載カバー44と連動動作し、排出積載カバー44の開閉状態によって、発光部SS1−aもしくは下部発光部12から受光部SS1−bへの光の光路を遮断もしくは開放する。この構成により、排出積載カバー44の開閉状態を判定することができる。
以上、本実施形態に係る装置では、発光部SS1−aから受光部SS1−bへの光路と、下部発光部12から受光部SS1−bへの光路の2つの光路を持つ。これにより、1つの状態を検知する為に用いる受光部SS1−bで、シート異常検知とシート積載検知の2つの状態の検知を行うことができる。さらに、排出積載カバー44と連動動作する遮断部材Bを備える。これにより、本実施形態に係る装置ではシート異常検知とシート積載検知とカバー開閉検知の3つの状態の検知を行うことができる。
[動作シーケンス]
次に複数の受発光部によって形成された光路の遮断状態の変化により、シート異常検知、シート積載検知、もしくはカバー開閉検知のいずれであるかを判定する構成及びシーケンスを説明する。図7は、シート形状異常検知センサによって形成された光路の遮断状態の変化を説明する為の図である。図7(a)は遮断部材Bによって光路を遮られたときの状態を示す。図7(b)は異常形状となったシートによって光路を遮ったときの状態を示す。
遮断部材Bは、排出積載カバー44が閉じられているときは光路を解放する位置にある。つまり、図7(a)は排出積載カバー44が閉じられた状態であり、突起部B−2は排出積載カバー44によって下方に押し下げられている。ここで、排出積載カバー44が開けられると突起部B−2は排出積載カバー44から解放され、遮光部材Bは受光部SS1−bの上方にある受光素子への光路から順番に光路を遮る。つまり、図6(a)に示した状態となる。
なお、シート異常検知センサは複数の発受光素子を用い、シート積載面に垂直な方向に一次元的に配置する。これにより、受光素子が示す多値データに基づいてシートの異常状態の判定を行うことが可能となる。また、状態判定のバリエーションを増やすことができ、外的要因による誤検知を少なくすることができる。
外的要因による誤検知は、例えば、ユーザが不本意に搬送路付近に指を挿入してしまい受発光素子によって形成される光路を遮った場合や、紙屑やゴミ等によって光路が遮られた場合等に起こる。
図7(b)のようにシートが異常状態になるときは、受光部SS1−bの下方にある受光素子への光路から順番に光路を遮っていく。このように、シート形状異常検知センサにより形成された光路が遮断部材Bによって遮られるか、異常形状になったシートによって遮られるかによって、遮光状態が異なる。つまり、複数の受光部に対して遮光をする位置もしくは順番が異なる。この違いを利用すれば、原稿異常検知かシート遮断検知かの判定ができる。
なお、積載台にシートが有るか否かの判定は下部発光部12を発光している際に光路の遮断状態を確認すれば、シートの積載状態がわかる。
[処理フロー]
図8(a)はシート異常検知センサによって形成される光路の遮断状態によって、シート異常検知もしくはカバー開閉検知を行うためのフローチャートである。また、図8(b)は、下部発光部12と受光部SS1−bによって形成される光路の遮断状態によってシート積載検知を行うためのフローチャートである。本実施形態において、図8に示す処理フローは、制御部70によって実行、制御される。
制御部70は、複数の発光部SS1−aを点灯することにより、発光部SS1−aと受光部SS1−bとの間に光路を形成させる(S801)。制御部70は、光路が遮られたか否かを確認する(S802)。この時、光路が遮られたか否かの確認作業として、まず、制御部70は、受光部SS1−bの出力電圧値を確認する。
受光部SS1−bが光を受光した場合、出力電圧は下がる。一方、受光部SS1−bが光を受光しなかった場合、出力電圧は上がる。制御部70は、受光時の出力電圧と非受光時の出力電圧との中間付近に閾値を設定し、受光部SS1−bの出力電圧と閾値を比較する。ここで用いる閾値は予め定義されているものとする。制御部70は、出力電圧が閾値より高ければ受光部SS1−bへの光路が遮られたと判定し、出力電圧が閾値より低ければ受光部SS1−bへの光路は遮られていないと判定する。
発光部SS1−aと受光部SS1−bとの間に形成された光路が遮断されていない場合(S802にてNO)、遮断部材Bは光路を開放する位置にあり、シートの跳ね上がりによる光路の遮断もない。この場合、受光素子が示す出力電圧は低く、閾値より低くなる。よって、制御部70はシートに異常はなく、さらに排出積載カバー44が閉っていると判定する(S804)。
発光部SS1−aと受光部SS1−bとで形成された光路が遮断された場合(S802にてYES)、制御部70は、形成された光路がシートによって遮られたのか、遮断部材Bによって遮られたのかを判定する。ここでの判定のために、制御部70は、複数の光路が遮断された順番を確認する(S803)。
遮光されたか否かは、上述した通り受光素子の出力電圧と閾値との比較結果により、制御部70が判定する。この場合、制御部70は、複数の受光素子からの出力電圧を更新する。
複数の受光素子のうち、下方の受光素子に対する光路から順に遮断されたことを検知した場合(S803にてYES)、制御部70は、シート異常が生じたと判定する(S805)。一方、複数の受光素子のうち上方の受光素子への光路から順に遮断されたことを検知した場合(S803にてNO)、制御部70は、遮断部材Bによって光路が遮断され、排出積載カバー44が開けられたと判定する(S806)。
次に、図8(b)を用いて、シート積載状態(シート台1上のシートの有無)を検知するフローを説明する。制御部70は、下部発光部12を点灯させ、下部発光部12と受光部SS1−bとの間で光路を形成させる(S811)。制御部70は、形成された光路が遮られた否かを確認する(S812)。
まず、制御部70は、受光部SS1−bの出力電圧と閾値とを比較し、比較結果によって、光路の遮光状態を判定する。なお、出力電圧が閾値より高い場合(S812にてYES)、制御部70は光路が遮られたと判定する。すなわち、制御部70は、シート台1にシートが載置されていると判定する(S813)。出力電圧が閾値より低い場合(S812にてNO)、制御部70は光路が遮られておらず、シート台1にシートが積載されていないと判定する(S814)。そして、本処理フローを終了する。
本実施の形態によれば、1つの状態を検知する為に用いる受光手段を使って、シート異常検知とシート積載検知とカバー開閉検知の3つの状態の検知を行うことができる。その結果、装置内のセンサ数の削減、装置の省スペース化が可能となる。
なお、本明細書において、開閉可能な部位をカバーとして説明したが、これに限定するものではない。例えば、センサ近傍に設けられて、装置本体のメンテナンス時には開状態とされ、シート給送時には閉状態とされる開閉ユニット等の開閉部位であれば本発明は適用可能である。具体的には、上部ユニットと下部ユニットとの間で搬送路を形成した画像読取装置の場合、上部ユニットまたは下部ユニット、あるいは両ユニットに画像読取センサを配置し、画像読取センサの読取面を清掃するために、下部ユニットに対して上部ユニットを開閉する構成では、開閉部として上部ユニットを適用できる。
また、本構成では、複数の発光素子と受光素子を使用して、複数の受光素子の受光パターンによって、検知の判定を行っている。すなわち、ここで用いた受光パターン以外にもさらに多くの受光パターンが存在し、それぞれの受光パターンによって、制御方法を変えてもよい。例えばカバーが完全に開いているとき、遮断部材は複数の光路の一部を遮断している。カバーが完全に開かれる前の半開きの状態では、受光パターンは1つずつずれたパターンとなる。制御部70が半開き状態を検知したとき、ユーザに通知するように制御してもよい。このようにすれば、効率的な状態検知の動作が可能となる。
また、受光パターンが変化する時間によって、制御法を変えてもよい。例えば、カバーを閉める時、カバーオープンの受光パターンからカバーが閉められた状態の受光パターンへ変化する。つまり順次光路が遮断される際に、各光路に対応する出力電圧の変化時間が閾値よりも短いときは、スムーズな開閉動作が行われたと判定する。一方、変化時間が閾値よりも長いときは、ゆっくりカバーが閉じられたと判定する。ゆっくりとカバーが閉じられた場合には、カバーが確実に閉まっていないことが多いので、半開き状態になっている可能性が高いことをユーザに通知するように設定してもよい。このように、当該シート給送装置を備える各種装置が動作を開始する前に、事前にカバーの半開き状態などの程度に応じてユーザに通知する。これにより、ユーザは、より早く、装置のエラー状態を認識できるので、スムーズな装置の利用動作が可能となる。
シート搬送部 66
制御部 70
原稿異常検知センサ SS1
発光部 SS1−a
受光部 SS1−b
下部発光部 12

Claims (9)

  1. シートを積載するシート積載台と、
    前記シート積載台上からシートを給送するシート給送手段と、
    装置本体から開閉動作可能であり、シート給送時に閉じられる開閉部と、
    前記シート積載台上に積載されるシートの面に平行かつシートの給送方向に対して直行する光路を前記シートの面の上に形成するように光を照射する複数の発光手段と、
    前記複数の発光手段それぞれが照射した光により形成される光路上に位置し、当該光を受光する複数の受光手段と、
    前記開閉部が開くと前記複数の発光手段から前記複数の受光手段までの複数の光路のうち一部の光路を遮断し、前記開閉部が閉じると遮断した前記一部の光路を開放するように前記開閉部の開閉動作に連動する遮断部材と、
    前記複数の発光手段と前記複数の受光手段との間に形成された複数の光路の遮断状態により、シートの異常状態および前記開閉部の開閉状態の検知を行う検知手段と
    を備えることを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記検知手段は更に、前記複数の光路のうち遮断された光路の順序を検知することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記複数の発光手段および前記複数の受光手段は、前記複数の光路が上下方向に並んで形成されるように配置され、
    前記遮断部材は、前記開閉部が開く際に、前記複数の光路のうち上方の光路から順に遮断するように構成され、
    前記検知手段は、前記複数の光路が遮断された場合に、
    上方の光路から順に遮断されたときは、前記開閉部が開いたことを検知し、
    下方の光路から順に遮断されたときは、前記シートの異常状態を検知する
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 前記遮断部材は、前記開閉部の開閉状態の程度に応じて前記複数の光路のうち遮断する光路を変更するように構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート給送装置。
  5. 前記シート積載台のシートの積載位置から前記複数の受光手段までの光路を形成するように光を照射する第二の発光手段を更に有し、
    前記複数の受光手段は更に前記第二の発光手段から照射された光を受光し、
    前記検知手段は、前記第二の発光手段から前記複数の受光手段までの光路が遮断された場合に前記シート積載台にシートが積載されていることを検知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート給送装置。
  6. 前記検知手段が検知した状態をユーザに通知する通知手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート給送装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート給送装置を備えたことを特徴とするシート搬送装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート給送装置を備え、前記シート給送装置によって給送されるシートの画像を読み取る画像読取手段を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート給送装置を備え、前記シート給送装置によって給送されるシートに画像を形成する画像形成手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016169104A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 キヤノン電子株式会社 給送装置、制御方法及びプログラム

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