JP2014019181A - 自転車用駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】踏力とモータの出力を合成した回転力を検出できる自転車の駆動ユニットを提供する。
【解決手段】自転車の駆動ユニットは、モータ120からの出力を伝達する第1接続部130と、クランク軸102からの踏力を伝達する第2接続部160と、スプロケット103を連結可能なスプロケット接続部141、少なくともセンサ150の一部が設けられるセンサ配置部143および第1接続部130と第2接続部160とが連結される連結部を有する駆動力伝達部140とを備え、センサ配置部143がスプロケット接続部141と連結部との間に配置されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、補助動力としてモータ出力を使用し、かつ変速機構を有する電動補助自転車の駆動ユニットに関する。
補助動力としてモータ出力を使用する電動補助自転車として、特許文献1に記載された発明がある。特許文献1に係る電動補助自転車は、クランク軸と、筒状中間軸と、モータと、スプロケットを含む回転部材とを備える。筒状中間軸は、クランク軸に結合された一端部から他端部へ踏力を伝達し、一端部と他端部の間に踏力検出用の磁歪センサを有する。回転部材は、モータの回転を減速する減速機に歯車を介して接続されており、さらにワンウェイクラッチを介して筒状中間軸の他端部に接続されている。
特許4612061号
しかし、特許文献1の自転車の駆動ユニットは、踏力しか検出することができないので、当該自転車の駆動ユニットではチェーンを介して伝わる回転力を正確に検出することができない。
本発明は、上述の課題に鑑みて、アシスト走行のためのモータを有する自転車の駆動ユニットにおいて、踏力とモータの出力を合成した回転力を検出できる自転車の駆動ユニットを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための自転車の駆動ユニットは、モータからの出力を伝達する第1接続部と、クランク軸からの踏力を伝達する第2接続部と、スプロケットを連結可能なスプロケット接続部、少なくともセンサの一部が設けられるセンサ配置部および第1接続部と第2接続部とが連結される連結部を有する駆動力伝達部と、を備え、センサ配置部がスプロケット接続部と連結部との間に配置されることを特徴とする。
これにより、センサ配置部付近には、モータの出力と踏力が合成された回転力による歪みが発生する。したがって、センサ配置部に設けられたセンサは、モータの出力と踏力が合成された回転力を検出することができる。
さらに、駆動力伝達部は、クランク軸を挿通する筒部を含むとよい。これにより、駆動力伝達部は、クランク軸に近接して配置できるので、自転車の駆動ユニットの更なる軽量化、コンパクト化を実現する。
さらに、センサ配置部は、筒部の外側に設けられ、センサは、筒部の捩れを検出するとよい。これにより、センサは、駆動力伝達部で発生する、モータの出力と踏力が合成された回転力を検出することができる。
さらに、第1接続部は、第1ワンウェイクラッチを含むとよい。これにより、クランク軸の回転力がモータに伝達されることを防止することと、モータを効率良く動作させることとを共に実現することができる。
さらに、第2接続部は、第2ワンウェイクラッチを含むとよい。これにより、ユーザがペダルを通常回転させる方向と反対周りに回転させても、それにつられてスプロケットが回転することがない。
さらに、第1接続部は、減速機構を有するとよい。これにより、モータの出力を減速して駆動力伝達部に伝達することができるので、モータを効率良く動作させる駆動力伝達部を実現することができる。
さらに、減速機構は、モータの出力軸に接続された歯車と噛み合う第1ギアと、駆動力伝達部と噛み合う第2ギアをさらに含み、第1ギアと第2ギアとの間の経路に第1ワンウェイクラッチが設けられるとよい。これによって、クランク軸に与えられる回転力によってモータの出力軸が回転することを防止できる。
さらに、センサは磁歪素子を含むとよい。これにより、センサは、クランク軸にかかるねじれを検出することができる。
さらに、当該自転車の駆動ユニットは、モータをさらに備えるとよい。これにより、アシスト走行を実現することができる。
さらに、当該自転車の駆動ユニットは、スプロケット接続部に連結される、スプロケットをさらに備えるとよい。これにより、踏力とモータの出力を合成した回転力を後輪に伝達することができる。
さらに、当該自転車の駆動ユニットは、クランク軸をさらに備えるとよい。これにより、ペダルにかけられたユーザの踏力を駆動力伝達部に伝達することができる。
さらに、当該自転車の駆動ユニットは、センサの検出結果に応じて、モータを制御する制御部をさらに含むとよい。これにより、ユーザの踏力の大きさに合わせて、モータの出力を制御することができるので、アシスト走行を実現することができる。
本発明によれば、自転車の駆動ユニットは、踏力とモータの出力を合成した回転力を検出できる。
本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニットを組み込んだ電動補助自転車の一部を表す側面図。 本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニットの断面図。 本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニットを電動補助自転車のブロック図。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニット1を組み込んだ電動補助自転車の一部分を表す右側面図である。この電動補助自転車は、ペダル100に作用する踏力を、クランクアーム101→クランク軸102→駆動ユニット1→フロントスプロケット103→チェーン104→リアスプロケット105という経路を経て、後車輪の車軸106まわりに回転可能に設けられるハブ体に伝達する。この過程で、この電動補助自転車は、モータ出力を補助動力として合成し、走行をアシストする。本実施形態は、後述するセンサでユーザの踏力を検出し、その検出値が設定値を超えたところで、モータを起動して踏力に応じたトルクを補助動力として発生させる。アシスト用のモータを含む駆動ユニット1は、一般にフレームのシートチューブの下端部とフレームのダウンチューブの後端部との連結部付近に配置され、図示しないボルトによってフレームに固定される。モータ駆動用のバッテリは、リアキャリア、ダウンチューブまたはシートチューブに沿って配置される。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニット1の断面図である。図2では、クランク軸102、回転軸120cおよび回転軸134のそれぞれの軸線を通る図1に示す切断面線II−IIから見た断面図を示している。本駆動ユニット1は、モータ(電動機)120と、第1接続部130と、第2接続部160と、駆動力伝達部140と、センサ150とを含んで構成される。
図2に示すように、本駆動ユニット1では、クランク軸102がケーシング111の貫通孔111aに内挿されている。クランク軸102の軸方向の両端部は、ケーシング111からそれぞれ突出する。クランク軸102のスプロケット103とは反対側の端部は、第1軸受112を介してケーシング111に回転自在に支持されている。クランク軸102のスプロケット103側の端部は、第2軸受113、スプロケット103および第3軸受114を介してケーシング111に回転自在に支持されている。第2軸受113は、スプロケット103に支持され、スプロケット103は、第3軸受114に回転自在に支持されている。クランク軸102の軸方向の両端部には、図示しないクランクアーム101が着脱可能に取り付けられる。2つのクランクアーム101のうちの一方のクランクアーム101は、クランク軸102に着脱不能に構成されてもいてもよい。第1〜第3軸受は、たとえばラジアルベアリングによって実現される。
<アシスト用モータの構成>
モータ120は、その回転軸120cがクランク軸102と平行になるように配置される。モータ120の回転軸120cは、回転軸120c方向に間隔を隔てて配置される第4軸受124a及び第5軸受124bにより回転自在に支持されている。回転軸120cはモータ120のロータ120aに固定されている。モータ120のステータ120bは、ロータ120aの外周に設けられ、ケーシング111に固定される。第4軸受124a、第5軸受124bは、それぞれ、ケーシング111に設けられる取付部122a、122bにより支持される。第4軸受124a、第5軸受124bは、たとえばラジアルベアリングによって実現される。
<第1接続部の構成>
モータ120の出力は、第1歯車131→第2歯車132→ワンウェイクラッチ133→回転軸134→第3歯車136を介して、駆動力伝達部140に伝達される。本発明の実施形態では、第1接続部130は、第1歯車131、第2歯車132、第1ワンウェイクラッチ133、回転軸134および第3歯車136を含んで構成される。回転軸134の回転軸線と、クランク軸102およびモータ120の回転軸120cの回転軸線とは、それぞれ平行に配置される。回転軸134の回転軸線は、クランク軸102およびモータ120の回転軸120cの回転軸線を含む平面から離反した位置に設けられる。これによってクランク軸120とモータ120の回転軸120cとをできるだけ近接して配置することができ、駆動ユニット1を小型に形成することができる。
第1歯車131は、回転軸121と固着している。これによって、第1歯車131は、回転軸121と一体となって回転する。
第2歯車132は、第1歯車131と噛み合っている。第2歯車132は、第1ワンウェイクラッチ133を介して、回転軸134周りに一方向に回転自在に支持されている。第1ワンウェイクラッチ133は、たとえば爪とラチェットとを備えるワンウェイクラッチによって実現される。第1ワンウェイクラッチ133は、第2歯車132の回転は回転軸134に伝達するが、回転軸134の回転は第2歯車132に伝達しないように設けられる。
回転軸134は、回転軸134方向に間隔を隔てて配置される第5軸受135a及び第6軸受135bにより回転自在に支持されている。第6軸受135a及び第7軸受135bは、ケーシング111に支持される。第6軸受135a及び第7軸受135bは、たとえばラジアルベアリングによって実現される。
第3歯車136は、回転軸134と固着している。これによって、第3歯車136は、回転軸134と一体となって回転する。第3歯車136は、回転軸134と一体に形成されていてもよい。第3歯車136は、後述する駆動力伝達部140と噛み合っている。
ここで、第2歯車132の歯数は、第1歯車131の歯数より多く、駆動力伝達部140の歯数は、第3歯車136の歯数より多い。さらに、第2歯車132の歯数は、第3歯車136の歯数よりも多い。第1歯車131と第2歯車132が噛み合い、第3歯車136と駆動力伝達部140と噛み合うことにより、2段減速を実現している。このように、第1接続部は減速機構を有する。
<第2接続部の構成>
ユーザの踏力は、ペダル100→クランクアーム101→クランク軸102→第2ワンウェイクラッチ102aを介して、駆動力伝達部140に伝達される。本発明の実施形態では、第2接続部160は、第2ワンウェイクラッチ102aとワンウェイクラッチ取付部102bを含んで構成される。ワンウェイクラッチ取付部102bは、クランク軸102と固着している。これによって、ワンウェイクラッチ取付部102bは、クランク軸102と一体となって回転する。第2ワンウェイクラッチ102aは、ワンウェイクラッチ取付部102bの外周部に設けられる。第2ワンウェイクラッチ102aは、たとえば爪とラチェットとを備えるワンウェイクラッチによって実現される。第2ワンウェイクラッチ102aは、クランク軸102の回転は連結部142に伝達するが、連結部142の回転はクランク軸102に伝達しないように設けられる。
<駆動力伝達部の構成>
駆動力伝達部140は、モータ120の出力及びクランク軸の回転力を合成した回転力をスプロケット103に伝達する。駆動力伝達部140は、スプロケット接続部141、連結部142、及び、センサ配置部143を備える。好ましくは、駆動力伝達部140は、クランク軸102を挿通する挿通孔144をさらに備えるとよい。ここでは、駆動力伝達部140は、筒状に形成される。駆動力伝達部140は、スプロケット接続部141およびセンサ配置部143を有する第1筒部140aと、連結部142を形成する第2筒部140bと、第1筒部140aおよび第2筒部140bを接続する接続部140cとを含む。第1筒部140a、第2筒部140bおよび接続部140cは、一体に形成される。
スプロケット接続部141は、スプロケット103を連結可能である。スプロケット接続部141は、たとえば、セレーションまたはスプラインによって、スプロケット103を駆動力伝達部140に固着する。スプロケット103は、スプロケット接続部141に圧入されてもよい。駆動力伝達部140のスプロケット接続部141側の端部は、スプロケット103および第3軸受114を介してケーシング111に回転可能に支持されている。スプロケット103は、スプロケット接続部141に接続される基部103aと、スプロケット本体103bとを備える。基部103aは、筒状に形成され、内周部にスプロケット接続部141が接続される。また基部103aの内周部に第2軸受113が支持され、外周部が第3軸受114に支持される。基部103aは、ケーシング111から貫通孔111aを介して外側に突出する。
スプロケット本体103bは、基部103aのケーシングから外部に突出する端部から、径方向に延び外周部に歯が形成される。本実施形態では、基部103aと、スプロケット本体103bとは一体に形成されているが、別体で構成されてもよい。本実施形態では、スプロケット本体103bの外周部は、基部103aに結合されている基端部に対して、ケーシング111側にオフセットして設けられる。
連結部142は、第1接続部130と第2接続部160を連結する。つまり、連結部142は、第3歯車136と噛み合う歯車を有し、第2ワンウェイクラッチ102aに接続する。後述するセンサ150が駆動力伝達部140に生じるねじれを検出しやすいように、連結部142は、好ましくは、クランク軸102方向に、スプロケット接続部141と離隔して設けられるとよい。
連結部142を形成する第2筒部140bは、第1筒部140aよりも外径が大きな筒状に形成される。接続部140cは、第1筒部140aのスプロケット接続部141とは反対側の端部から径方向外側に延びて、径方向の外周部が第2筒部140bに接続される。第2筒部140bは、接続部140cからスプロケット接続部141とは反対側に延びる。
連結部142の外周部に第3歯車136が接続され、内周部に第2ワンウェイクラッチ102aが接続される。第3歯車136と第2ワンウェイクラッチ102aとは、クランク軸102に垂直な方向で、少なくとも一部が重なるように設けられる。
第1筒部140aのスプロケット接続部141とは反対側の端部は、第8軸受115を介してクランク軸102に回転可能に支持されている。第8軸受115は、接続部140cとクランク軸102との間に配置されている。第8軸受115は、たとえばラジアルベアリングによって実現される。
センサ配置部143には、少なくともセンサ150の一部が設けられる。センサ150は、磁歪素子151と、検出コイル152とを含んで構成される。センサ配置部143は、スプロケット接続部141と連結部142との間に配置される。さらに、好ましくは、センサ配置部143は、第1筒部140aの外周部に設けられるとよい。センサ配置部143には、たとえば、磁歪センサの一部である磁歪素子151が設けられる。図2に示されるように、センサ配置部143に磁歪素子151が設けられる場合、第1筒部140aの外周側には、磁歪素子151の捩れを検出するためのコイル152が設けられる。この場合、磁歪素子151とコイル152によって、第1筒部140aの捻れを検出するセンサ150(磁歪センサ)を形成する。検出コイル152は、この検出コイル152を保持するコイル保持部材(図示せず)に設けられる。コイル保持部材は、ケーシング111に固定されている。第1筒部140aの捻れは、第1筒部140aに生じるトルクに対応する。
なお、図2に示したセンサ150の例は、あくまでも一例であり、センサ150の代わりに歪ゲージ、半導体歪センサがセンサ配置部143に設けられてもよい。歪ゲージ、半導体歪センサなどをセンサ配置部143に設ける場合には、たとえばセンサ配置部143にさらに歪ゲージ、半導体歪センサなどからの信号を無線で送信する送信機を設けて、無線によってその信号またはその信号に基づく情報を外部に出力する。またセンサ150の代わりに、光を用いてセンサ配置部143の歪みを検出する光学式センサを設けてもよい。
<モータ制御部の構成>
図3は、駆動ユニット1を含む電動補助自転車の電動電気的な構成を示すブロック図である。電動補助自転車は、駆動ユニット1、制御部11、インバータ部12、速度センサ部13、変速部14および変速操作部15を含んで構成される。制御部11、インバータ部12は、駆動ユニット1に含まれていても良い。また制御部11およびインバータ部12の少なくとも一方は、駆動ユニット1のケーシング111の内部または外周部に設けられてもよい。
モータ120は、たとえば3相ブラシレスDCモータによって実現され、インバータ部12によって駆動される。インバータ部12は、制御部11の指令に基づいて、スイッチング制御によって直流を3相交流に変換する。速度センサ部13は、自転車の走行速度を検出する。速度センサ部13は、たとえば自転車の車輪に取り付けられる磁石と、フレームに取り付けられる磁石検出用センサとを含んで構成される。
制御部11は、踏力および自転車の速度に応じて、インバータ部12を制御する。ここで、前述するセンサ150は、モータ120の出力及びクランク軸の回転力を合成した回転力を検出する。制御部11は、たとえば演算処理装置(CPU)と、所定のプログラムが記録されたメモリとを含んで構成されている。制御部11は、モータ120を駆動するためにインバータ部12に出力する指令と、この指令に応じてモータ120が出力するトルクとの相関情報を有している。相関情報は、テーブルのようなもので表されてもよいし、関係式によって表されてもよい。このため制御部11は、モータ120の出力トルクを把握することができる。したがって制御部11は、センサ150が検出したモータ120の出力及びクランク軸の回転力を合成した回転力と、モータ120の出力トルクとに基づいて、踏力のみを算出することができる。これにより、制御部11は、踏力に応じて、モータ120を制御することができる。制御部11は、モータ120に流れる電流を計測してモータ120の駆動力を推定してもよい。
変速部14は、電動アクチュエータおよび変速機を含んで構成される。変速機は、内装変速機、外装変速機のいずれであっても良い。電動アクチュエータは、制御部11からの指令に応じて変速機を動作させる。
変速操作部15は、スイッチを含んで構成され、変速の切換指示を制御部11に与える。制御部11は、マニュアル変速モードおよびオートマチック変速モードを有する。マニュアル変速モードでは、制御部11は変速操作部15からの変速の切換指令に応じて、変速部14を制御する。オートマチック変速モードでは、制御部11は、速度センサ部13およびセンサ150の少なくとも一方の検出に応じて、変速部14を制御する。本実施形態では、変速機を電動で制御しているが、通常のワイヤで変速操作部の操作に応じて機械的に変速機を制御する構成としてもよい。また本実施形態では、変速機を備えているが、変速機を備えない構成であってもよい。
<第1の実施形態の効果>
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の駆動ユニットでは、連結部142においてモータ120の出力及びクランク軸の回転力を合成した回転力が得られる。そして、その回転力によって生じた筒部144の捻れは、スプロケット接続部141と連結部142との間に配置されるセンサ150によって検出される。したがって、本実施形態の駆動ユニットは、踏力とモータの出力を合成した回転力を検出することができる。
たとえば電動マニュアル変速機もしくはオート変速機を搭載している自転車であって、後輪に内装変速機を使用している自転車の場合、内装変速機に掛かっているトルクが小さいときに変速するのが望ましい。本実施形態では、センサ150によって踏力とモータの出力を合成した回転力を検出することができるので、内装変速機に掛かっている力を検出することができるようになり、この検出結果を用いれば、内装変速機に与えられるトルクが小さい範囲で変速を行う制御が可能となり、変速をスムーズに行うことが可能になる。
<変形例>
本実施形態では、第1接続部として4つの歯車から構成される減速機構を例示しているが、2つ、もしくは、6つ以上の歯車を用いて、減速機構を実現してもよい。また、モータ120が低速に駆動することが可能なのであれば、減速機構は省略されてもよい。その場合、モータ出力が、ワンウェイクラッチ133を経由して駆動力伝達部140に伝達される。
1 駆動ユニット
101 クランクアーム
102 クランク軸
103 スプロケット
104 チェーン
105 リアスプロケット
111 ケーシング
120 モータ
131 第1歯車
132 第2歯車
136 第3歯車
140 駆動力伝達部
141 スプロケット接続部
142 連結部
143 センサ配置部
151 磁歪素子
152 コイル
本発明は、補助動力としてモータ出力を使用し、かつ変速機構を有する電動補助自転車の駆動ユニットに関する。
補助動力としてモータ出力を使用する電動補助自転車として、特許文献1に記載された発明がある。特許文献1に係る電動補助自転車は、クランク軸と、筒状中間軸と、モータと、スプロケットを含む回転部材とを備える。筒状中間軸は、クランク軸に結合された一端部から他端部へ踏力を伝達し、一端部と他端部の間に踏力検出用の磁歪センサを有する。回転部材は、モータの回転を減速する減速機に歯車を介して接続されており、さらにワンウェイクラッチを介して筒状中間軸の他端部に接続されている。
特許4612061号
しかし、特許文献1の自転車の駆動ユニットは、踏力しか検出することができないので、当該自転車の駆動ユニットではチェーンを介して伝わる回転力を正確に検出することができない。
本発明は、上述の課題に鑑みて、アシスト走行のためのモータを有する自転車の駆動ユニットにおいて、踏力とモータの出力を合成した回転力を検出できる自転車の駆動ユニットを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための自転車の駆動ユニットは、モータと、クランク軸と、モータからの出力を伝達する第1接続部と、クランク軸からの踏力を伝達する第2接続部と、スプロケットを連結可能なスプロケット接続部、少なくともセンサの一部が設けられるセンサ配置部および第1接続部と第2接続部とが連結される連結部を有する駆動力伝達部と、を備え、センサ配置部がスプロケット接続部と連結部との間に配置され、モータの回転軸とクランク軸とが平行に配置され、モータの回転軸の駆動方向とモータの回転軸の駆動方向とが同じであることを特徴とする。
これにより、センサ配置部付近には、モータの出力と踏力が合成された回転力による歪みが発生する。したがって、センサ配置部に設けられたセンサは、モータの出力と踏力が合成された回転力を検出することができる。
さらに、駆動力伝達部は、クランク軸を挿通する筒部を含むとよい。これにより、駆動力伝達部は、クランク軸に近接して配置できるので、自転車の駆動ユニットの更なる軽量化、コンパクト化を実現する。
さらに、センサ配置部は、筒部の外側に設けられ、センサは、筒部の捩れを検出するとよい。これにより、センサは、駆動力伝達部で発生する、モータの出力と踏力が合成された回転力を検出することができる。
さらに、第1接続部は、第1ワンウェイクラッチを含むとよい。これにより、クランク軸の回転力がモータに伝達されることを防止することと、モータを効率良く動作させることとを共に実現することができる。
さらに、第2接続部は、第2ワンウェイクラッチを含むとよい。これにより、ユーザがペダルを通常回転させる方向と反対周りに回転させても、それにつられてスプロケットが回転することがない。
さらに、第1接続部は、減速機構を有するとよい。これにより、モータの出力を減速して駆動力伝達部に伝達することができるので、モータを効率良く動作させる駆動力伝達部を実現することができる。
さらに、減速機構は、モータの出力軸に接続された歯車と噛み合う第1ギアと、駆動力伝達部と噛み合う第2ギアをさらに含み、第1ギアと第2ギアとの間の経路に第1ワンウェイクラッチが設けられるとよい。これによって、クランク軸に与えられる回転力によってモータの出力軸が回転することを防止できる。
さらに、センサは磁歪素子を含むとよい。これにより、センサは、クランク軸にかかるねじれを検出することができる。
さらに、当該自転車の駆動ユニットは、モータをさらに備えるとよい。これにより、アシスト走行を実現することができる。
さらに、当該自転車の駆動ユニットは、スプロケット接続部に連結される、スプロケットをさらに備えるとよい。これにより、踏力とモータの出力を合成した回転力を後輪に伝達することができる。
さらに、当該自転車の駆動ユニットは、クランク軸をさらに備えるとよい。これにより、ペダルにかけられたユーザの踏力を駆動力伝達部に伝達することができる。
さらに、当該自転車の駆動ユニットは、センサの検出結果に応じて、モータを制御する制御部をさらに含むとよい。これにより、ユーザの踏力の大きさに合わせて、モータの出力を制御することができるので、アシスト走行を実現することができる。
本発明によれば、自転車の駆動ユニットは、踏力とモータの出力を合成した回転力を検出できる。
本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニットを組み込んだ電動補助自転車の一部を表す側面図。 本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニットの断面図。 本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニットを組み込んだ電動補助自転車のブロック図。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニット1を組み込んだ電動補助自転車の一部分を表す右側面図である。この電動補助自転車は、ペダル100に作用する踏力を、クランクアーム101→クランク軸102→駆動ユニット1→フロントスプロケット103→チェーン104→リアスプロケット105という経路を経て、後車輪の車軸106まわりに回転可能に設けられるハブ体に伝達する。この過程で、この電動補助自転車は、モータ出力を補助動力として合成し、走行をアシストする。本実施形態は、後述するセンサでユーザの踏力を検出し、その検出値が設定値を超えたところで、モータを起動して踏力に応じたトルクを補助動力として発生させる。アシスト用のモータを含む駆動ユニット1は、一般にフレームのシートチューブの下端部とフレームのダウンチューブの後端部との連結部付近に配置され、図示しないボルトによってフレームに固定される。モータ駆動用のバッテリは、リアキャリア、ダウンチューブまたはシートチューブに沿って配置される。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニット1の断面図である。図2では、クランク軸102、回転軸120cおよび回転軸134のそれぞれの軸線を通る図1に示す切断面線II−IIから見た断面図を示している。本駆動ユニット1は、モータ(電動機)120と、第1接続部130と、第2接続部160と、駆動力伝達部140と、センサ150とを含んで構成される。
図2に示すように、本駆動ユニット1では、クランク軸102がケーシング111の貫通孔111aに内挿されている。クランク軸102の軸方向の両端部は、ケーシング111からそれぞれ突出する。クランク軸102のスプロケット103とは反対側の端部は、第1軸受112を介してケーシング111に回転自在に支持されている。クランク軸102のスプロケット103側の端部は、第2軸受113、スプロケット103および第3軸受114を介してケーシング111に回転自在に支持されている。第2軸受113は、スプロケット103に支持され、スプロケット103は、第3軸受114に回転自在に支持されている。クランク軸102の軸方向の両端部には、図示しないクランクアーム101が着脱可能に取り付けられる。2つのクランクアーム101のうちの一方のクランクアーム101は、クランク軸102に着脱不能に構成されてもいてもよい。第1〜第3軸受は、たとえばラジアルベアリングによって実現される。
<アシスト用モータの構成>
モータ120は、その回転軸120cがクランク軸102と平行になるように配置される。モータ120の回転軸120cは、回転軸120c方向に間隔を隔てて配置される第4軸受124a及び第5軸受124bにより回転自在に支持されている。回転軸120cはモータ120のロータ120aに固定されている。モータ120のステータ120bは、ロータ120aの外周に設けられ、ケーシング111に固定される。第4軸受124a、第5軸受124bは、それぞれ、ケーシング111に設けられる取付部122a、122bにより支持される。第4軸受124a、第5軸受124bは、たとえばラジアルベアリングによって実現される。
<第1接続部の構成>
モータ120の出力は、第1歯車131→第2歯車132→ワンウェイクラッチ133→回転軸134→第3歯車136を介して、駆動力伝達部140に伝達される。本発明の実施形態では、第1接続部130は、第1歯車131、第2歯車132、第1ワンウェイクラッチ133、回転軸134および第3歯車136を含んで構成される。回転軸134の回転軸線と、クランク軸102およびモータ120の回転軸120cの回転軸線とは、それぞれ平行に配置される。回転軸134の回転軸線は、クランク軸102およびモータ120の回転軸120cの回転軸線を含む平面から離反した位置に設けられる。これによってクランク軸102とモータ120の回転軸120cとをできるだけ近接して配置することができ、駆動ユニット1を小型に形成することができる。
第1歯車131は、回転軸120cと固着している。これによって、第1歯車131は、回転軸120cと一体となって回転する。
第2歯車132は、第1歯車131と噛み合っている。第2歯車132は、第1ワンウェイクラッチ133を介して、回転軸134周りに一方向に回転自在に支持されている。第1ワンウェイクラッチ133は、たとえば爪とラチェットとを備えるワンウェイクラッチによって実現される。第1ワンウェイクラッチ133は、第2歯車132の回転は回転軸134に伝達するが、回転軸134の回転は第2歯車132に伝達しないように設けられる。
回転軸134は、回転軸134方向に間隔を隔てて配置される第軸受135a及び第軸受135bにより回転自在に支持されている。第6軸受135a及び第7軸受135bは、ケーシング111に支持される。第6軸受135a及び第7軸受135bは、たとえばラジアルベアリングによって実現される。
第3歯車136は、回転軸134と固着している。これによって、第3歯車136は、回転軸134と一体となって回転する。第3歯車136は、回転軸134と一体に形成されていてもよい。第3歯車136は、後述する駆動力伝達部140と噛み合っている。
ここで、第2歯車132の歯数は、第1歯車131の歯数より多く、駆動力伝達部140の歯数は、第3歯車136の歯数より多い。さらに、第2歯車132の歯数は、第3歯車136の歯数よりも多い。第1歯車131と第2歯車132が噛み合い、第3歯車136と駆動力伝達部140と噛み合うことにより、2段減速を実現している。このように、第1接続部は減速機構を有する。
<第2接続部の構成>
ユーザの踏力は、ペダル100→クランクアーム101→クランク軸102→第2ワンウェイクラッチ102aを介して、駆動力伝達部140に伝達される。本発明の実施形態では、第2接続部160は、第2ワンウェイクラッチ102aとワンウェイクラッチ取付部102bを含んで構成される。ワンウェイクラッチ取付部102bは、クランク軸102と固着している。これによって、ワンウェイクラッチ取付部102bは、クランク軸102と一体となって回転する。第2ワンウェイクラッチ102aは、ワンウェイクラッチ取付部102bの外周部に設けられる。第2ワンウェイクラッチ102aは、たとえば爪とラチェットとを備えるワンウェイクラッチによって実現される。第2ワンウェイクラッチ102aは、クランク軸102の回転は連結部142に伝達するが、連結部142の回転はクランク軸102に伝達しないように設けられる。
<駆動力伝達部の構成>
駆動力伝達部140は、モータ120の出力及びクランク軸の回転力を合成した回転力をスプロケット103に伝達する。駆動力伝達部140は、スプロケット接続部141、連結部142、及び、センサ配置部143を備える。好ましくは、駆動力伝達部140は、クランク軸102を挿通する挿通孔144をさらに備えるとよい。ここでは、駆動力伝達部140は、筒状に形成される。駆動力伝達部140は、スプロケット接続部141およびセンサ配置部143を有する第1筒部140aと、連結部142を形成する第2筒部140bと、第1筒部140aおよび第2筒部140bを接続する接続部140cとを含む。第1筒部140a、第2筒部140bおよび接続部140cは、一体に形成される。
スプロケット接続部141は、スプロケット103を連結可能である。スプロケット接続部141は、たとえば、セレーションまたはスプラインによって、スプロケット103を駆動力伝達部140に固着する。スプロケット103は、スプロケット接続部141に圧入されてもよい。駆動力伝達部140のスプロケット接続部141側の端部は、スプロケット103および第3軸受114を介してケーシング111に回転可能に支持されている。スプロケット103は、スプロケット接続部141に接続される基部103aと、スプロケット本体103bとを備える。基部103aは、筒状に形成され、内周部にスプロケット接続部141が接続される。また基部103aの内周部に第2軸受113が支持され、外周部が第3軸受114に支持される。基部103aは、ケーシング111から貫通孔111aを介して外側に突出する。
スプロケット本体103bは、基部103aのケーシングから外部に突出する端部から、径方向に延び外周部に歯が形成される。本実施形態では、基部103aと、スプロケット本体103bとは一体に形成されているが、別体で構成されてもよい。本実施形態では、スプロケット本体103bの外周部は、基部103aに結合されている基端部に対して、ケーシング111側にオフセットして設けられる。
連結部142は、第1接続部130と第2接続部160を連結する。つまり、連結部142は、第3歯車136と噛み合う歯車を有し、第2ワンウェイクラッチ102aに接続する。後述するセンサ150が駆動力伝達部140に生じるねじれを検出しやすいように、連結部142は、好ましくは、クランク軸102方向に、スプロケット接続部141と離隔して設けられるとよい。
連結部142を形成する第2筒部140bは、第1筒部140aよりも外径が大きな筒状に形成される。接続部140cは、第1筒部140aのスプロケット接続部141とは反対側の端部から径方向外側に延びて、径方向の外周部が第2筒部140bに接続される。第2筒部140bは、接続部140cからスプロケット接続部141とは反対側に延びる。
連結部142の外周部に第3歯車136が接続され、内周部に第2ワンウェイクラッチ102aが接続される。第3歯車136と第2ワンウェイクラッチ102aとは、クランク軸102に垂直な方向で、少なくとも一部が重なるように設けられる。
第1筒部140aのスプロケット接続部141とは反対側の端部は、第8軸受115を介してクランク軸102に回転可能に支持されている。第8軸受115は、接続部140cとクランク軸102との間に配置されている。第8軸受115は、たとえばラジアルベアリングによって実現される。
センサ配置部143には、少なくともセンサ150の一部が設けられる。センサ150は、磁歪素子151と、検出コイル152とを含んで構成される。センサ配置部143は、スプロケット接続部141と連結部142との間に配置される。さらに、好ましくは、センサ配置部143は、第1筒部140aの外周部に設けられるとよい。センサ配置部143には、たとえば、磁歪センサの一部である磁歪素子151が設けられる。図2に示されるように、センサ配置部143に磁歪素子151が設けられる場合、第1筒部140aの外周側には、磁歪素子151の捩れを検出するためのコイル152が設けられる。この場合、磁歪素子151とコイル152によって、第1筒部140aの捻れを検出するセンサ150(磁歪センサ)を形成する。検出コイル152は、この検出コイル152を保持するコイル保持部材(図示せず)に設けられる。コイル保持部材は、ケーシング111に固定されている。第1筒部140aの捻れは、第1筒部140aに生じるトルクに対応する。
なお、図2に示したセンサ150の例は、あくまでも一例であり、センサ150の代わりに歪ゲージ、半導体歪センサがセンサ配置部143に設けられてもよい。歪ゲージ、半導体歪センサなどをセンサ配置部143に設ける場合には、たとえばセンサ配置部143にさらに歪ゲージ、半導体歪センサなどからの信号を無線で送信する送信機を設けて、無線によってその信号またはその信号に基づく情報を外部に出力する。またセンサ150の代わりに、光を用いてセンサ配置部143の歪みを検出する光学式センサを設けてもよい。
<モータ制御部の構成>
図3は、駆動ユニット1を含む電動補助自転車の電動電気的な構成を示すブロック図である。電動補助自転車は、駆動ユニット1、制御部11、インバータ部12、速度センサ部13、変速部14および変速操作部15を含んで構成される。制御部11、インバータ部12は、駆動ユニット1に含まれていても良い。また制御部11およびインバータ部12の少なくとも一方は、駆動ユニット1のケーシング111の内部または外周部に設けられてもよい。
モータ120は、たとえば3相ブラシレスDCモータによって実現され、インバータ部12によって駆動される。インバータ部12は、制御部11の指令に基づいて、スイッチング制御によって直流を3相交流に変換する。速度センサ部13は、自転車の走行速度を検出する。速度センサ部13は、たとえば自転車の車輪に取り付けられる磁石と、フレームに取り付けられる磁石検出用センサとを含んで構成される。
制御部11は、踏力および自転車の速度に応じて、インバータ部12を制御する。ここで、前述するセンサ150は、モータ120の出力及びクランク軸の回転力を合成した回転力を検出する。制御部11は、たとえば演算処理装置(CPU)と、所定のプログラムが記録されたメモリとを含んで構成されている。制御部11は、モータ120を駆動するためにインバータ部12に出力する指令と、この指令に応じてモータ120が出力するトルクとの相関情報を有している。相関情報は、テーブルのようなもので表されてもよいし、関係式によって表されてもよい。このため制御部11は、モータ120の出力トルクを把握することができる。したがって制御部11は、センサ150が検出したモータ120の出力及びクランク軸の回転力を合成した回転力と、モータ120の出力トルクとに基づいて、踏力のみを算出することができる。これにより、制御部11は、踏力に応じて、モータ120を制御することができる。制御部11は、モータ120に流れる電流を計測してモータ120の駆動力を推定してもよい。
変速部14は、電動アクチュエータおよび変速機を含んで構成される。変速機は、内装変速機、外装変速機のいずれであっても良い。電動アクチュエータは、制御部11からの指令に応じて変速機を動作させる。
変速操作部15は、スイッチを含んで構成され、変速の切換指示を制御部11に与える。制御部11は、マニュアル変速モードおよびオートマチック変速モードを有する。マニュアル変速モードでは、制御部11は変速操作部15からの変速の切換指令に応じて、変速部14を制御する。オートマチック変速モードでは、制御部11は、速度センサ部13およびセンサ150の少なくとも一方の検出に応じて、変速部14を制御する。本実施形態では、変速機を電動で制御しているが、通常のワイヤで変速操作部の操作に応じて機械的に変速機を制御する構成としてもよい。また本実施形態では、変速機を備えているが、変速機を備えない構成であってもよい。
<第1の実施形態の効果>
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の駆動ユニットでは、連結部142においてモータ120の出力及びクランク軸の回転力を合成した回転力が得られる。そして、その回転力によって生じた筒部140aの捻れは、スプロケット接続部141と連結部142との間に配置されるセンサ150によって検出される。したがって、本実施形態の駆動ユニットは、踏力とモータの出力を合成した回転力を検出することができる。
たとえば電動マニュアル変速機もしくはオート変速機を搭載している自転車であって、後輪に内装変速機を使用している自転車の場合、内装変速機に掛かっているトルクが小さいときに変速するのが望ましい。本実施形態では、センサ150によって踏力とモータの出力を合成した回転力を検出することができるので、内装変速機に掛かっている力を検出することができるようになり、この検出結果を用いれば、内装変速機に与えられるトルクが小さい範囲で変速を行う制御が可能となり、変速をスムーズに行うことが可能になる。
<変形例>
本実施形態では、第1接続部として4つの歯車から構成される減速機構を例示しているが、2つ、もしくは、6つ以上の歯車を用いて、減速機構を実現してもよい。また、モータ120が低速に駆動することが可能なのであれば、減速機構は省略されてもよい。その場合、モータ出力が、ワンウェイクラッチ133を経由して駆動力伝達部140に伝達される。
1 駆動ユニット
101 クランクアーム
102 クランク軸
103 スプロケット
104 チェーン
105 リアスプロケット
111 ケーシング
120 モータ
131 第1歯車
132 第2歯車
136 第3歯車
140 駆動力伝達部
141 スプロケット接続部
142 連結部
143 センサ配置部
151 磁歪素子
152 コイル

Claims (12)

  1. モータからの出力を伝達する第1接続部と、
    クランク軸からの踏力を伝達する第2接続部と、
    スプロケットを連結可能なスプロケット接続部、少なくともセンサの一部が設けられるセンサ配置部および前記第1接続部と前記第2接続部とが連結される連結部を有する駆動力伝達部と、を備え、
    前記センサ配置部が前記スプロケット接続部と前記連結部との間に配置されることを特徴とする、自転車の駆動ユニット。
  2. 前記駆動力伝達部は、前記クランク軸を挿通する筒部を含む、請求項1に記載の自転車の駆動ユニット。
  3. 前記センサ配置部は、前記筒部の外側に設けられ、
    前記センサは、前記筒部の捩れを検出することを特徴とする、請求項2に記載の自転車の駆動ユニット。
  4. 前記第1接続部は、第1ワンウェイクラッチを含む、請求項1〜3のいずれか1つに記載の自転車の駆動ユニット。
  5. 前記第2接続部は、第2ワンウェイクラッチを含む、請求項1〜4のいずれか1つに記載の自転車の駆動ユニット。
  6. 前記第1接続部は、減速機構を有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の自転車の駆動ユニット。
  7. 前記減速機構は、前記モータの出力軸に接続された歯車と噛み合う第1ギアと、前記駆動力伝達部と噛み合う第2ギアをさらに含み、
    前記第1ギアと前記第2ギアとの間の経路に前記第1ワンウェイクラッチが設けられる、請求項4に係る請求項6に記載の自転車の駆動ユニット。
  8. 前記センサは磁歪素子を含む、請求項3に記載の自転車の駆動ユニット。
  9. 前記モータをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の自転車の駆動ユニット。
  10. 前記スプロケット接続部に連結される、スプロケットをさらに備える、請求項1〜9のいずれか1つに記載の自転車の駆動ユニット。
  11. 前記クランク軸をさらに備える、請求項1〜10に記載の自転車の駆動ユニット。
  12. 前記センサの検出結果に応じて、前記モータを制御する制御部をさらに含む、請求項1〜11に記載の自転車の駆動ユニット。
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