JP2014018424A - 放射線画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

放射線画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 再撮影の迅速な判断と正確な診断とを共に達成するための放射線画像処理技術を提供すること。
【解決手段】 放射線画像処理装置は、照射された放射線を検出して放射線画像を取得し、放射線画像から再撮影の要否の判断のための診断用画像よりデータサイズが小さい判断用画像を生成し、放射線画像について、診断に用いられる診断用画像を作成するための情報を収集し、判断用画像を再撮影の要否の判断を行う判断手段へ送信すると共に、診断用画像を作成するための情報を診断用画像を作成する作成手段へ送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放射線画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
現在、医療におけるX線の静止画撮影系では、被写体である患者にX線を照射し、その透過X線像をフィルムに露光するフィルム方式が主流である。フィルム方式は、情報を表示及び記録する機能を有し、大面積化でき、階調性が高く、しかも軽量で取り扱いが容易であるため、世界中に普及している。しかしながら、フィルム方式では、現像処理を要する煩雑さがあることに加え、長期にわたる保管や検索のために、場所や人手と時間を要するという課題を有している。
近年、X線画像のディジタル化の要求が高まっており、フィルムの替わりに、2次元マトリクス状に配列された複数の放射線検出素子により放射線を電気信号に変換して画像を形成する放射線撮像装置が実用化されてきている。この種の放射線撮像装置には、固体撮像素子が2次元マトリクス状に配置され、X線量を電気信号に変換するX線検出器(FPD:Flat Panel Detector)が用いられる。このようなX線検出器を有するX線撮像装置によれば、X線画像をディジタル情報に置き換えることができるため、画像情報を瞬時に確認することができる。また、ディジタルデータを無線を用いて送信することで、画像を確認するための端末とFPDをケーブルレスで接続することが可能である。さらに、ディジタルデータは、データを劣化されることなく遠方に伝送することができるため、例えばX線画像の情報を伝送することで、遠方にいながら大病院による高度な診断を受けることが可能となる。また、フィルムを用いないことで病院内でのフィルムの保管スペースを省くことができる。
FPDのようなX線検出器(以下、センサという)は、放射線を電気信号に変換する複数の光電変換素子がマトリクス状に配列された光電変換回路と、この変換により得られた電気信号をこの光電変換回路から読み出すための読み出し回路とを有する。被写体にX線が照射されると、光電変換回路の各光電変換素子において、その透過X線に係る光電変換が実行され、各光電変換素子に透過X線量に対応した信号電荷が蓄積される。読み出し回路は、光電変換回路の各信号線を駆動して、光電変換素子が接続されたスイッチ素子を適宜制御することにより、各光電変換素子に蓄積されている信号電荷を電気信号として順次読み出し、増幅して出力する。
FPDを用いた撮影の場合、撮影直後に画像が得られるという利点を利用して撮影直後に再撮影の要否(所望の部位が撮影されているか、またX線の線量が十分であったか)を判断し、詳細な診断は撮影から時間をおいて別の場所で行う場合がある。ここで、撮影直後に得られる画像は、コントラストの変換や拡大・縮小、回転、切り出し処理が行われても診断が出来るように、全ての画素のデータから構成されているため、画像の容量が大きい(以下、この画像を診断用画像という)。すなわち、ネットワークなどを通じて端末へ診断用画像を送信するには一定の時間を要することとなるため、撮影に伴う被撮影者の負担の観点からも、再撮影の要否の判断のみに用いる画像としては、診断用画像は不向きである。
撮影後の画像を迅速に確認するという視点から、FPDに複数の送信部と複数のアンテナを持たせ、安定した通信を行う方法が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の方法では、最も安定して通信ができる無線チャネルを選択し、撮影した画像を送信する。
米国特許第7873145号明細書 特許第4675633号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、複数のアンテナを使用し、最も安定した通信を行える経路を用いて送信しても、送信される画像はデータ量の多い診断用画像であり、再撮影の要否を判断するのに時間を要するという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、迅速な再撮影の要否の判断と、正確な診察とを共に達成するための放射線画像を供給するための技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による放射線画像処理装置は、放射線発生手段から照射された放射線を検出して放射線画像を取得する画像取得手段と、前記放射線画像から再撮影の要否の判断のための判断用画像を生成する生成手段と、前記放射線画像について、診断に用いられる診断用画像を作成するための情報を収集する収集手段と、前記判断用画像を再撮影の要否の判断を行う判断手段へ送信すると共に、前記診断用画像を作成するための情報を前記診断用画像を作成する作成手段へ送信する通信手段と、を有し、前記判断用画像は、前記診断用画像よりデータサイズが小さいことを特徴とする。
本発明によれば、再撮影の迅速な判断と正確な診断とを両立させることを可能とするための放射線画像処理技術を提供することができる。
X線撮像システムの構成例を示すブロック図。 X線撮像システムの動作を示すフローチャート。 X線撮像システムの撮影、補正、転送に係る動作を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、X線を放射線として用いて撮影を行うことにより放射線画像としてのX線画像を取得するX線撮像システムを例示して説明する。
(システム構成)
図1は、本実施形態に係るX線撮像システムの概略構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係るX線撮像システム10は、例えば、X線発生部1と、操作受付部2と、通信部3と、センサ4と、判断用端末5と、院内サーバ6a、クラウド6b、及び診断用端末7a〜7d、及びX線曝射情報取得部8を有する。ここで、例えば、診断用端末7a及び7bは院内サーバ6aに、診断用端末7c及び7dはクラウド6bに、それぞれ接続される。
ここで、センサ4が、後述するX線検知部409を有する場合には、通信部3は省略されてもよい。また、センサ4とX線発生部1とが、通信部3を通じて通信を行っている場合は、X線曝射情報取得部8は省略されてもよい。また、院内サーバ6aとクラウド6bとは少なくともいずれかがあればよく、これらが複数あってもよい。診断用端末7a〜7dは、接続されるサーバやクラウドによって数が変更されてもよい。
放射線発生部としてのX線発生部1は、被写体(被検者)に対して放射線(X線11)を発生する機能部であり、例えば、X線管球を備える。操作受付部2は、ユーザからのX線発生部1に対する入力指示を受け付けるために使用される。操作受付部2は、X線発生部1からX線11を発生させることをユーザが指示するための曝射スイッチ21を有する。また、操作受付部2は、撮影条件の設定指示を受け付けてもよい。曝射スイッチ21は、例えばハードウェアのボタンであり、判断用端末5のユーザ(撮影者)が、曝射スイッチ21のある場所に存在し、判断用端末5へ送られてきた情報に基づいて、撮影者が曝射スイッチを押下するようにしてもよい。なお、操作受付部2は、例えば、判断用端末5から遠隔でX線画像撮影システムを操作するためのインタフェースを備えていてもよい。すなわち、例えば、判断用端末5からの指示を通信を介して受信し、その指示に応じて、曝射スイッチ21を押下した場合と同様に、X線発生部1からX線11を発生させてもよい。
センサ4は、X線発生部1から照射されたX線を検出して画像を取得し、その画像から判断用画像を生成すると共に、診断用画像を作成するための情報を収集する放射線画像処理装置である。センサ4におけるX線画像処理により生成された判断用画像は、再撮影の要否の判断を行うための判断手段である判断用端末5へ送信される。また、収集された診断用画像を作成するための情報は、その情報から診断用画像を作成して診断用端末7a〜7dへ提供するための作成手段である院内サーバ6aまたはクラウド6bへ送信される。
センサ4は、X線発生部1から照射されて被写体を透過したX線11を、制御部401における画像取得部402の制御下で電気信号(電荷)として検出する。センサ4には、例えば、光電変換素子とTFTとを含む画素が2次元状に配列されており、各画素上には、例えば蛍光体が設けられて形成される。センサ4に入射したX線は蛍光体で可視光に変換され、変換された可視光が各画素の光電変換素子に入射し、各光電変換素子において、可視光に応じた電荷が生成される。なお、本実施形態では、蛍光体及び光電変換素子によって入射したX線を電荷に変換する「変換素子」を構成する形態であるが、例えば蛍光体を設けずに、入射したX線を直接電荷に変換する、いわゆる直接変換型の変換素子を用いた構成であってもよい。したがって、以降の説明においては、センサ4に、「変換素子」が2次元状に配列されているものとして説明を行う。また、既に「背景技術」の欄で説明したように、センサ4は、各変換素子の電荷の蓄積と電荷の読み出しを交互に繰り返して、X線画像及びオフセット画像を撮影することができる。
センサ4は、例えば、制御部401を備える。制御部401は、例えばCPUを含み、画像取得部402、記憶装置403、補正部404、第1の無線部408と第2の無線部405、及びX線曝射条件受付部407を備える。
ここで、FPD(センサ4)を用いたX線撮影では、センサ4が電気信号の読み込みを開始するタイミングと、X線発生部1がX線を曝射するタイミングを合わせる必要がある。したがって、センサ4を導入する際に、X線発生部1とセンサ4とを接続(同期)させることとなる(以下、このようなシステムを同期システムという)が、X線発生部1の通信方式がセンサ4の通信方式に対応しないなど、通信が困難な場合がある。このため、センサ4は、例えば、X線発生部1とセンサ4との間の接続が確立されない状態での曝射があっても画像取得部402が動作できるように(以下、このようなシステムを同期レスシステムという)、X線検知部409を備えてもよい。
画像取得部402は、放射線画像および補正用画像を取得し、記憶装置403は、取得した画像やX線曝射条件受付部407が受け付けたX線曝射条件の情報などを記憶する。補正部404は、再撮影要否の判断が出来る程度の補正(オフセット補正、画素欠陥補正、間引き等)を行う。なお、補正部404は、プログラマブルゲートアレイ(FPGA)等により構成されてもよいし、制御部401のCPU又は制御部401とは別のCPUにより実現されてもよい。
第1の無線部408と第2の無線部405とは、センサ4の外部の装置、すなわち、通信部3、判断用端末5、院内サーバ6a、クラウド6bへ無線で情報を送信し、これらの外部の装置からの入力を受け付ける通信機能部である。本実施形態では、第1の無線部408は判断用端末5と通信し、第2の無線部405は院内サーバ6a及びクラウド6bと通信する。また、第1の無線部408と第2の無線部405との少なくともいずれかが通信部3と通信する。ただし、これは一例であり、第1の無線部408と第2の無線部405の通信の相手方装置が逆であってもよい。また、通信の相手方装置は、例えば、ユーザの設定によって変更されてもよいし、無線環境のセンシング結果などによって自動で設定されてもよい。なお、本実施形態では、第1の無線部408と第2の無線部405とは、例えば、使用する周波数帯域(2.4GHzと5GHz等)、使用するチャネル、及び通信方式(WLANやBluetooth(登録商標)等)の少なくともいずれかが異なるものとする。X線曝射条件受付部407は、X線曝射情報取得部8からのX線曝射条件の情報を受け付け、記憶装置403にその情報を記憶させる。
判断用端末5のユーザが操作部502を操作することにより撮影を要求すると、無線通信部501からその要求を示す要求信号が送信され、制御部401は、第1の無線部408を介してその要求信号を受け付ける。制御部401は、第1の無線部408を介して要求信号を受け付けたことに応じて、センサ4を撮影状態に設定する。
そして、制御部401は、通信部3を介しての通信が可能な場合は、第1の無線部408又は第2の無線部405を用い、通信部3を通じてX線発生部1の曝射を許可する曝射許可信号を送信し、撮影者へ曝射を実行してもよい旨を通知する。この通知により、例えば、曝射スイッチ21が有効化されてもよい。また、不図示の通知手段を用いて、X線撮影室内に存在する撮影者へ曝射の許可を通知してもよい。なお、撮影者が判断用端末5を操作している場合は、判断用端末5へ信号を送信し、その判断用端末5に曝射してもよいことを提示させてもよい。また、判断用端末5へ送信する信号は、X線発生部1へ送信する曝射許可信号と同様の信号であってもよいし、別の信号であってもよい。
一方、センサ4とX線発生部1との接続が確立していない場合、すなわち、通信部3を介しての通信が不能な場合は、制御部401は、X線検知部409を起動し、第1の無線部408を通じて判断用端末5へ信号を送信する。すなわち、曝射スイッチ21の周辺に存在し、判断用端末5のユーザである撮影者に、判断用端末5を介して曝射してもよい指示を提示する。これは、通信部3との通信が確立しておらず、X線発生部1側に曝射の許可を通知することができないため、撮影者が保持している通信可能な端末へ情報を提示することにより、撮影者に曝射スイッチ21を押下させるために実行される。このようにして、同期システムおよび同期レスシステムのいずれの場合であっても、撮影者により曝射スイッチ21が押下される。
制御部401は、通信部3を介してX線の曝射信号を受信した場合、またはX線検知部409によってX線11が曝射されたことを検知した場合に、X線画像やオフセット画像を画像取得部402を用いて取得する。画像取得部402が取得したX線画像やオフセット画像は、記憶装置403に記憶される。
制御部401は、補正部404を用いて、記憶装置403に記憶された画像を用いた補正を行い再撮影の要否を判断する画像(判断用画像)を生成する。そして、制御部401は、生成した判断用画像を、第1の無線部408を通じて判断用端末5へ送信する。補正部404でオフセット補正に使用するオフセット画像は、X線曝射の実行前に予め画像取得部402が取得して記憶装置403が記憶した画像であってもよく、または、X線撮影の直後に画像取得部402を使用して取得した画像であってもよい。判断用端末5は、無線通信部501を介して判断用画像を受信すると、受信した画像を表示部503へ表示する。なお、判断用画像は、撮影者が撮影したい箇所を撮影できているか、又はX線の線量、濃度が不足していないかを判定できる程度の画像であり、元の画像と比して十分にデータサイズが削減された画像である。判断用画像は、例えば、元の画像の解像度を下げた画像、元の画像から階調数を下げた画像、元の画像から画素を間引いた画像、元の画像からダイナミックレンジを下げた画像のいずれかである。また、判断用画像は、画像の中心から所定の範囲以上に離れた箇所において低解像度又は低階調な画像であってもよく、画像の中心から所定の範囲以上に離れた箇所を省略した画像であってもよい。また、判断用画像は、画像取得部402が取得したX線画像に、オフセット補正、コントラスト補正、画素欠陥補正の少なくともいずれかを施した画像であってもよい。
制御部401は、第1の無線部408を用いて判断用画像を送信した後に、記憶装置403に記憶されているX線画像とオフセット画像、または簡易な処理が施された画像データを収集し、第2の無線部405を用いて院内サーバ6aやクラウド6bへ送信する。ここで送信される画像は、判断用端末5へ送信される判断用画像とは解像度や画像の処理方法等が異なり、実際の診断に必要とされる画像処理を施すために必要な情報を全て含んだ画像である。
ここで、診断に用いる画像(以下、診断用画像という)または判断用画像を、実際に曝射されたX線の情報と連動させることを考える。すなわち、例えば、曝射されたX線の線量などの情報とX線撮影画像とが連動させる。ここで、FPDの普及以前は、フィルムによる撮影やCR(Computed Radiography)によりX線画像を撮影し、フィルムの場合には曝射簿等、CRの場合にはバーコード等を用いて、撮影した画像とX線の情報とを撮影後に対応付けていた。また、特許文献2に記載の技術の様に、複数の放射線検査に関する曝射量等の情報をグループ化し、レポートを作成してサーバへ送信する方法も検討されていた。しかし、これらの方法では、情報と撮像画像との対応付けはX線画像の撮影後、一定時間以上経過してから行われるため、即座に診断等を行いたい場合に情報が不足する。
このため、本実施形態では、即座にX線情報と撮像画像とを対応付ける機構を導入する。すなわち、同期システムでは、制御部401は、X線発生部1から実際に曝射されたX線の情報を通信部3と第1の無線部408又は第2の無線部405を介してX線曝射条件受付部407で受け付ける。そして、制御部401は、X線曝射条件受付部407で受け付けた情報と、記憶装置403に直前に格納された画像とを対応付け、第2の無線部405を用いて院内サーバ6aやクラウド6bへ、それらの情報を送信する。なお、実際に曝射されたX線の情報とは、例えば、管電圧、管電流、照射時間、管電流と照射時間の積(mAs値)等のX線の線量のいずれかの情報を含む。このように、撮像の直後または同時に実際に曝射されたX線の情報の送受信と画像への対応付けを行うことにより、撮影した画像とX線の情報とを即座に対応付けることが可能となる。
一方、同期レスシステムでは、センサ4とX線発生部1が同期(通信)しないため、通信部3と第1の無線部408又は第2の無線部405を介しての情報の受け付けは行われない。このため、同期レスシステムでは、この無線通信に代えて、例えば、X線曝射情報取得部8が実際に曝射されたX線に関する放射線曝射情報を取得する。そして、制御部401は、X線曝射情報取得部8からX線曝射条件受付部407を通じて放射線曝射情報を受け付ける。その後、制御部401は、X線曝射条件受付部407が受け付けた放射線曝射情報と、記憶装置403に直前に格納された画像とを対応付け、第2の無線部405を用いて院内サーバ6aやクラウド6bへ、それらの情報を送信する。
ここで、X線曝射情報取得部8とX線曝射条件受付部407とは、有線接続されてもよいし無線接続されてもよい。X線曝射情報取得部8は、例えば、X線のパワーアナライザであり、実際に曝射されたX線に関する放射線曝射情報を検出して取得する機器である。このように、X線曝射情報取得部8とX線曝射条件受付部とを用いることにより、同期レスシステムであっても、撮影されたX線画像と実際に曝射されたX線の情報とを関連付けることが可能となる。
判断用端末5は、表示部503を用いて判断用画像を表示した後、情報取得部504を用いて、操作者による操作部502の操作を介して撮影されたX線画像に関する必要事項の情報を取得する。そして、判断用端末5は、無線通信部501を介して、制御部401へ取得した情報を送信する。制御部401は、判断用端末5から受信した情報を、直前に取得したX線画像と対応付け、第2の無線部405を通じて院内サーバ6aまたはクラウド6bへ送信する。なお、情報取得部504を用いて取得する情報は、例えば、撮影者が設定する曝射の条件などである。すなわち、例えば、従来、撮影者が曝射簿に記載していた情報を情報取得部504を介して取得する。これにより、例えば、撮影者が曝射簿に記載していた情報を判断用端末5へ入力するのみで、曝射簿に相当する情報と撮像画像とを容易かつ即座に対応付けることが可能となる。
院内サーバ6aまたはクラウド6bは、センサ4から第2の無線部405を介して受信した画像に、病変の確認が出来る程度の画像処理を行い、診断者の要求に従って診断用端末7a〜7dに診断用画像を表示する。また、判断用端末5へも、撮影者の要求によっては無線通信部501を通じて、診断用画像を送信してもよい。
(システムの動作)
図2および図3は、本実施形態に係るX線撮像システムの動作例を示すフローチャートである。まず、制御部401は、撮影が開始される(S201)と、センサ4とX線発生部1とが、通信部3を介して接続されているか(同期システムであるか)を判定する(S202)。
同期システムであると判定された場合(S202でYes)、制御部401は、判断用端末5から撮影の要求を受信し(S203)、センサ4に溜まった電荷を取り除く等、画像取得部402の準備を行う(S204)。画像取得部402の準備が完了すると、制御部401は、第1の無線部408または第2の無線部408および通信部3を介してX線発生部1の撮影者へ曝射許可信号を送信する(S205)。なお、制御部401は、ここで、撮影者が使用する判断用端末5へも曝射の許可を示す信号を送信してもよい。撮影者は、曝射が許可されたことを確認し、曝射スイッチ21を使用してX線を曝射する。制御部401は、通信部3と第1の無線部408または第2の無線部408とを介して曝射スイッチ21が押下されたかを判定し(S206)、曝射スイッチ21が押下されたことを検出すると(S206でYes)、処理をS207へ移す。
一方、同期レスシステムであると判定された場合(S202でNo)も、制御部401は、判断用端末5からの撮影要求を受け付け(S203)、同期システムと同様の画像取得部の準備を実行する(S204)。ただし、同期レスシステムでは、同期システムと異なり、ここでX線検知部409の準備を行う(S212)。制御部401は、X線検知部409の準備が完了したことと曝射の許可とを、第1の無線部408を介して、判断用端末5へ送信する。判断用端末5は、無線通信部501を介して受信した情報を表示部503に表示して撮影者へ連絡し、連絡を受けた撮影者は曝射スイッチ21を使用してX線を曝射する。制御部401は、X線検知部409においてX線が検知されたかを判定し(S213)、X線が検知されると(S213でYes)、処理をS207へ移す。
S206で曝射スイッチ21の押下を検出した場合、又はS213でX線を検知した場合の処理(S207)のX線画像の撮影、補正、及び転送に係る動作について、図3を用いて説明する。まず、画像取得部402は、通信部3またはX線検知部409からの信号に応じて、X線画像を取得する(S301)。そして、補正部404は、再撮影の要否が判断できる程度にデータサイズを圧縮した判断用画像を生成する(S302)。ここで生成される画像は、診断用画像と比べて、画像の容量が小さい、解像度が低い、間引かれている等によりデータサイズが削減された画像であり、高速転送に適する画像である。生成された画像は、第1の無線部408、無線通信部501を通じて判断用端末5へ送信され(S303)、判断用端末5の表示部503へ表示される。
続いて、制御部401は、診断用画像を作成するためのデータ収集を行う(S304)。ここで、収集されるデータは、例えば、画像取得部402で取得したX線画像を含む。また、収集されるデータは、例えば、オフセット画像、X線の照射範囲の情報、X線の照射強度の情報の少なくともいずれかをさらに含んでもよい。そして、制御部401は、圧縮などを行っていないX線画像や、必要であればオフセット画像等を、第2の無線部405を通じて院内サーバ6aやクラウド6bへ送信する(S305)。本実施形態では、S304及びS305の処理を、後述のS306における再撮影の要否確認の前に実行しているが、これらの処理は並行して行われてもよい。また、S304及びS305の処理は、本実施形態のように、再撮影の要否によらず実行されてもよく、これにより、再撮影が不要であった場合の診断用画像の作成を迅速に行うことができる。さらに、S304及びS305の処理は、後述のS306の再撮影の要否の判定において、再撮影が不要と判定された後に行われてもよい。この場合、不要な画像データが院内サーバ6aやクラウド6bへ送信されることを防ぐことができ、結果として通信リソースの有効活用を図ることができる。
制御部401は、再撮影が必要か否かの指示を判断用端末5から受信するのを待ち受ける(S306)。判断用端末5の操作者は、表示部503の画像を確認し、操作部502を操作することにより、再撮影の要否を示す情報を制御部401へ送信する。なお、再撮影を要求する場合は、S203の撮影要求信号によって再撮影の要求を示してもよく、再撮影が不要な場合にのみ、その旨を示す特定の信号を送信するようにしてもよい。すなわち、制御部401は、再撮影が不要な旨を示す情報を受信せずに撮影要求信号を受信した場合は、それは再撮影を要求する信号として解釈してもよい。また、再撮影の要否を指示する特定の信号を用意し、その信号が再撮影を要求することを示す場合、S203の撮影要求信号を待ち受けるようにしてもよい。
制御部401は、再撮影を要する旨の信号を受信した場合(S306でYes)は、S203、S204、及びS205又はS212の処理を再度実行する。一方、制御部401は、再撮影は不要である旨の信号を受信した場合(S306でNo)に撮影を終了する。
同期システムの場合には、再撮影の必要がないと撮影者が判断して撮影が終了した後、制御部401は、通信部3から第1の無線部408または第2の無線部405を通じて、実際のX線曝射の情報を受け取る(S208)。一方、同期レスシステムの場合は、制御部401は、X線曝射条件受付部407を介して、X線曝射情報取得部8からX線に関する放射線曝射情報を受け取る(S214)。そして、制御部401は、受け取ったX線曝射の情報を直前に取得された画像と対応付けて、第2の無線部405を通じて院内サーバ6aまたはクラウド6bへ送信する(S209)。
院内サーバ6a、クラウド6bは、第2の無線部405を通じてセンサ4から受信した画像や放射線曝射情報をもとに、診断者または撮影者の要求に応じて、病変の診断を行える高度な画像処理を実行する(S210)。なお、高度な画像処理とは、例えば、QA処理、コントラスト変換、ダイナミックレンジ変換である。そして、医師による実際の診断のために、高度な画像処理を施した画像が診断用端末7a〜7dへ表示され(S211)、全ての処理を終了する。
以上の処理により、診断用画像よりもデータサイズの小さい判断用画像を生成し、迅速に画像を送信することで、撮影者が再撮影の要否を迅速に判断することができるようになる。また、判断用画像と並行して診断用画像を作成するためのデータを用意することにより、診断には高精度な診断用画像を用いることも可能となる。さらに、診断用画像と実際に行われたX線曝射の情報と診断用画像とを連動させることも可能となる。
<<その他の実施形態>>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (16)

  1. 放射線発生手段から照射された放射線を検出して放射線画像を取得する画像取得手段と、
    前記放射線画像から再撮影の要否の判断のための判断用画像を生成する生成手段と、
    前記放射線画像について、診断に用いられる診断用画像を作成するための情報を収集する収集手段と、
    前記判断用画像を再撮影の要否の判断を行う判断手段へ送信すると共に、前記診断用画像を作成するための情報を前記診断用画像を作成する作成手段へ送信する通信手段と、
    を有し、
    前記判断用画像は、前記診断用画像よりデータサイズが小さい、
    ことを特徴とする放射線画像処理装置。
  2. 前記判断用画像は、前記放射線画像から解像度を下げた画像、前記放射線画像から階調数を下げた画像、前記放射線画像から画素を間引いた画像、又は元の画像からダイナミックレンジを下げた画像である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線画像処理装置。
  3. 前記判断用画像は、前記放射線画像に、オフセット補正、コントラスト補正、画素欠陥補正の少なくともいずれかを施した画像である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線画像処理装置。
  4. 前記診断用画像を作成するための情報は、前記放射線画像を含む、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  5. 前記診断用画像を作成するための情報は、前記放射線画像のオフセット補正に使用するオフセット画像と、放射線の照射範囲の情報と、放射線の照射強度の情報の少なくともいずれかをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の放射線画像処理装置。
  6. 前記通信手段は、さらに、実際に曝射された放射線に関する放射線曝射情報を前記放射線発生手段から受信し、前記放射線曝射情報と前記診断用画像を作成するための情報とを対応付けて前記作成手段へ送信する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  7. 実際に曝射された放射線に関する放射線曝射情報を検出する検出手段をさらに有し、
    前記通信手段は、前記放射線曝射情報と前記診断用画像を作成するための情報とを対応付けて前記作成手段へ送信する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  8. 前記放射線曝射情報は、管電圧、管電流、照射時間、又は管電流と照射時間の積である、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の放射線画像処理装置。
  9. 前記画像取得手段は、前記放射線画像処理装置の外部の装置からの撮影要求を受け付けたことに応じて、前記放射線画像の取得のための準備を実行する、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  10. 放射線が曝射されたことを検知する検知手段をさらに有し、
    前記検知手段は、前記放射線画像処理装置の外部の装置からの撮影要求を受け付けたことに応じて起動される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の放射線画像処理装置。
  11. 前記通信手段は、前記画像取得手段による前記準備が完了した後に、放射線の曝射を許可する曝射許可信号を、前記放射線発生手段または前記外部の装置へ送信する、
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の放射線画像処理装置。
  12. 前記通信手段は、前記放射線画像処理装置の外部の装置から前記放射線画像に関する情報を受信し、当該放射線画像に関する情報と前記診断用画像を作成するための情報とを対応付けて前記作成手段へ送信する、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  13. 前記外部の装置は、前記判断手段を含む、
    ことを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  14. 前記通信手段は、前記判断手段と無線通信する第1の無線手段と、前記作成手段と無線通信する第2の無線手段とを含み、
    前記第1の無線手段と前記第2の無線手段とは、使用する周波数帯域、使用するチャネル、及び通信方式の少なくともいずれかが互いに異なる、
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  15. 放射線画像処理装置における画像処理方法であって、
    画像取得手段が、放射線発生手段から照射された放射線を検出して放射線画像を取得する画像取得工程と、
    生成手段が、前記放射線画像から再撮影の要否の判断のための判断用画像を生成する生成工程と、
    収集手段が、前記放射線画像について、診断に用いられる診断用画像を作成するための情報を収集する収集工程と、
    通信手段が、前記判断用画像を再撮影の要否の判断を行う判断手段へ送信すると共に、前記診断用画像を作成するための情報を前記診断用画像を作成する作成手段へ送信する通信工程と、
    を有し、
    前記判断用画像は、前記診断用画像よりデータサイズが小さい、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  16. コンピュータを請求項1から14のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置が備える各手段として機能させるためのプログラム。
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