JP2014018007A - 電動アクチュエータ - Google Patents

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Yasuyuki Matsuda
靖之 松田
Daisuke Gunji
大輔 郡司
Tomoharu Saito
智治 齋藤
Ichiu Tanaka
一宇 田中
Tomofumi Yamashita
山下  智史
Takashi Imanishi
尚 今西
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Abstract

【課題】電動アクチュエータの部品点数を削減すること。
【解決手段】電動アクチュエータ100は、引き棒200の一方の端部200T1側に取り付けられ、外周面に螺旋状の第1溝121を有するねじ軸111と、ねじ軸111が中空部分113Iに配置され、中空部分113Iの内周面の一部に第1溝121と対応する螺旋状の第2溝122を有し、かつ引き棒200の他方の端部200T2側が中空部分113Iから突出するローター113と、第1溝121と第2溝122との間に配置される複数のボール123と、ローター113に取り付けられてボール123を循環させるこま112と、ローター113を回転させることにより、引き棒200をその長手方向に移動させるステーター110と、引き棒200の一部と係り合って引き棒200の回転を抑制する回転抑制部材107と、を含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動機の回転運動を直線運動に変換する機構を有する電動アクチュエータに関する。
近年、車両等の省力化が進み、例えば自動車のトランスミッション又はパーキングブレーキ等の操作を電動機の力により行うシステムが開発されている。そのような用途に用いられるアクチュエータは、電動機から伝達される回転運動を高効率で軸線方向運動に変換するために、ボールねじ機構が用いられるものがある(例えば、特許文献1)。
特開2006−71009号公報
自動車等の車両に用いられる電動アクチュエータは、質量をできるだけ小さくすること、コストをできるだけ低減すること等の要求から、部品点数はできる限り少ない方が好ましい。
本発明は、電動アクチュエータの部品点数を削減することを目的とする。
本発明は、棒状の部材であり、一方の端部側における外周面に螺旋状の第1溝を有する操作部材と、前記操作部材が配置される中空部分を有する円筒形状の部材であり、前記中空部分の内周面の一部に前記第1溝と対応する螺旋状の第2溝を有し、かつ前記操作部材の他方の端部側が前記中空部分から突出する開口部を有するローターと、前記第1溝と前記第2溝との間に配置される複数のボールと、前記ローターに取り付けられて前記ボールを循環させる循環用部材と、前記ローターの径方向外側に配置されて、前記ローターの軸を中心として前記ローターを回転させることにより、前記操作部材を前記軸方向に移動させるステーターと、前記操作部材の一部と係り合って前記操作部材の前記軸周りの回転を抑制する回転抑制部材と、を含む電動アクチュエータである。
この電動アクチュエータは、ボールねじのナットと電動機のローターとを一体として、電動機のローターにボールねじのナットの機能を持たせている。このため、操作部材を進退させるための部品点数を削減でき、かつ構造も簡単にすることができる。また、この電動アクチュエータは、操作部材と回転抑制部材とを係り合わせて操作部材の回転を抑制するため、キー等の部材は不要である。その結果、この電動アクチュエータは、部品点数を削減できる。
本発明において、前記循環用部材は、前記ローターの外周面から前記ローターに埋め込まれており、前記ローターは、自身の外周面かつ前記循環用部材の外側に取り付けられた円筒形状の部材を備えることが好ましい。このようにすることで、ローターに複数の循環用部材が取り付けられた場合であっても、循環用部材の外側に1個の円筒形状の部材を取り付けることによってすべての循環用部材の径方向への移動が規制される。このため、循環用部材の抜け止め部材又は抜け止め機構をそれぞれの循環用部材に対して用意する必要はないので、部品点数の削減及び構造の簡略化を実現できる。
本発明において、前記操作部材の前記第1溝が形成されている部分と、前記ローターの前記第2溝が形成されている部分とは、前記軸方向における荷重の方向が同一であることが好ましい。このようにすることで、第1溝と第2溝との間に配置される複数のボールに対して均等に荷重が作用するので、ローターの変形が抑制される。
本発明において、前記操作部材は、前記一方の端部側における外周部に、外周面に前記第1溝を有する円筒形状のねじ軸が取り付けられており、前記ねじ軸は、前記操作部材の前記一方の端部側に取り付けられ、前記ローターは、前記開口部側が、前記ステーターが取り付けられる筐体に、転がり軸受を介して回転可能に支持され、前記軸方向において、前記複数のボールが配置される領域の中央部よりも前記転がり軸受から離れた位置に、前記ねじ軸への荷重の入力位置が配置されることが好ましい。このようにすることで、操作部材の第1溝が形成されている部分と、ローターの第2溝が形成されている部分とにおいて、軸方向における荷重の方向を同一とすることができる。その結果、この電動アクチュエータは、軸方向における位置によってボール接触点の面圧を均一にすることができる。
本発明において、前記ねじ軸への荷重の入力位置は、前記軸方向において、前記複数のボールが配置される領域よりも前記転がり軸受から離れた位置に、前記ねじ軸への荷重の入力位置が配置されることが好ましい。このようにすることで、この電動アクチュエータは、軸方向における位置によってボール接触点の面圧をさらに均一にすることができる。
本発明において、前記操作部材は、前記一方の端部側における外周部に、外周面に前記第1溝を有する円筒形状のねじ軸が取り付けられており、前記ねじ軸は、前記操作部材の前記一方の端部側に取り付けられ、前記ローターは、前記開口部とは反対側が、前記ステーターが取り付けられる筐体に、転がり軸受を介して回転可能に支持され、前記軸方向において、前記複数のボールが配置される領域の中央部よりも前記転がり軸受から離れた位置に、前記ねじ軸への荷重の入力位置が配置されることが好ましい。このようにすることで、操作部材の第1溝が形成されている部分と、ローターの第2溝が形成されている部分とにおいて、軸方向における荷重の方向を同一とすることができる。その結果、この電動アクチュエータは、軸方向における位置によってボール接触点の面圧を均一にすることができる。
本発明において、前記ねじ軸への荷重の入力位置は、前記軸方向において、前記複数のボールが配置される領域よりも前記転がり軸受から離れた位置に、前記ねじ軸への荷重の入力位置が配置されることが好ましい。このようにすることで、この電動アクチュエータは、軸方向における位置によってボール接触点の面圧をさらに均一にすることができる。
本発明において、前記転がり軸受は、内輪と外輪との間を封止する封止部材を、前記ローター及び前記ステーターが配置されている側に有することが好ましい。このようにすることで、ステーターが配置される部分に転がり軸受の潤滑油又はグリースが飛散することを抑制できる。
本発明において、前記ローターの前記開口部側は、前記転がり軸受の内輪となっていることが好ましい。このようにすることで、電動アクチュエータの部品点数を削減することができる。
本発明は、電動アクチュエータの部品点数を削減することができる。
図1は、本実施形態に係る電動アクチュエータを備える自動変速装置の一例を示すスケルトン図である。 図2は、本実施形態に係る電動アクチュエータを示す斜視図である。 図3は、本実施形態に係る電動アクチュエータを示す斜視図である。 図4は、本実施形態に係る電動アクチュエータの断面図である。 図5は、本実施形態に係る電動アクチュエータが備える電動機の分解斜視図である。 図6は、クラッチレリーズ軸受が引き棒に取り付けられた状態の本実施形態に係る電動アクチュエータを示す断面図である。 図7は、トルクセンサの配置の一例を示す斜視図である。 図8は、トルクセンサが取り付けられている部分を拡大して示した断面図である。 図9は、電動アクチュエータが備えるねじ軸とローターとの間における力の関係を示す模式図である。 図10は、電動アクチュエータが備えるねじ軸とローターとの間における力の関係を示す模式図である。 図11は、本実施形態に係る電動アクチュエータが備えるボールに作用する面圧の分布を示す図である。 図12は、電動アクチュエータが備えるねじ軸とローターとの間における力の関係を示す模式図である。 図13は、電動アクチュエータが備えるねじ軸とローターとの間における力の関係を示す模式図である。 図14は、本実施形態に係る電動アクチュエータが備えるボールに作用する面圧の分布を示す図である。 図15は、本実施形態に係る電動アクチュエータが備えるねじ軸とローターとの間における力の関係を示す模式図である。 図16は、本実施形態に係る電動アクチュエータが備えるねじ軸とローターとの間における力の関係を示す模式図である。 図17は、ボール配置領域とねじ軸の荷重入力位置と転がり軸受の荷重作用位置との関係を示す図である。 図18は、ボール配置領域とねじ軸の荷重入力位置と転がり軸受の荷重作用位置との関係を示す図である。 図19は、本実施形態の変形例に係る電動アクチュエータを示す図である。 図20は、本実施形態に係る電動アクチュエータにおいて転がり軸受の封止部材の配置を示すための断面図である。 図21は、転がり軸受の内輪を兼用したローターを備える電動アクチュエータを示す断面図である。 図22は、図18に示す電動アクチュエータの転がり軸受を示す拡大図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る電動アクチュエータを備える自動変速装置の一例を示すスケルトン図である。動力伝達装置としての自動変速装置1は、自動車等の車両に用いられて、動力源としての内燃機関等の回転速度とトルクとを変換して出力する装置である。自動変速装置1は、いわゆる手動変速機(Manual Transmission)にクラッチ、操作シフト操作又はセレクト操作を行う各種アクチュエータ及びそれらを制御するECU(Electric Control Unit)を備えたAMT(Automated Manual Transmission)である。自動変速装置1は、AMTに限定されるものではなく、例えば、2系統のクラッチを有するDCT(Dual Clutch Transmission)であってもよい。自動変速装置1は、入力軸1Iに動力源としての内燃機関等の出力軸が連結され、出力軸1Eには車輪が連結される。
自動変速装置1は、本実施形態に係る電動アクチュエータ100を備えている。電動アクチュエータ100は、自動変速装置1が有するクラッチ400を操作する。クラッチ400は乾式クラッチであるが、これに限定されるものではなく、例えば、湿式クラッチでもよい。自動変速装置1がDCTである場合、自動変速装置1は2系統のクラッチ400を有する。この場合、自動変速装置1は、2台の電動アクチュエータ100を備える。そして、それぞれの電動アクチュエータ100は、それぞれのクラッチ400を操作する。
電動アクチュエータ100は、先端(他方の端部)にクラッチレリーズ軸受300が取り付けられている操作部材としての引き棒200を、その軸方向に進退させ、クラッチ400を係合又は分離させることができる。引き棒200の軸方向とは、引き棒200が延在する方向、すなわち長手方向である。引き棒200は、クラッチ400の従動側と一体に回転する中空の動力伝達軸500の内側に配置されている。引き棒200は、電動アクチュエータ100の作動により軸方向に進退可能、かつ回転不可能に支持されている。
引き棒200と動力伝達軸500との間には、複数の転がり軸受600a、600b、600cが配置されている。本実施形態において、複数の転がり軸受600a、600b、600cは、ニードル軸受(ケージ・アンド・ローラ型又はシェルニードル型)であるが、これに限定されるものではない。複数の転がり軸受600a、600b、600cは、引き棒200と動力伝達軸500とが相対回転しているときにおいて両者の接触を回避し、かつ引き棒200の振動及び騒音の発生を抑制する。引き棒200は、クラッチ400を分離する場合に引張力が作用するように配置されている。引き棒200は、クラッチ400が係合している間は引張力も圧縮力も作用しない。
後述するように、引き棒200は、トルクセンサ20を備えている。トルクセンサ20は、引き棒200と動力伝達軸500との間に配置される。複数の転がり軸受600a、600b、600cは、引き棒200と動力伝達軸500との相対変位を抑えて、トルクセンサ20と動力伝達軸500とのギャップを管理している。
電動アクチュエータ100は、制御装置10によって動作が制御される。制御装置10は、例えば、演算装置(例えば、CPU:Central Processing Unit)、制御装置、記憶装置及び入出力装置を含むコンピュータである。制御装置10は、自動変速装置1が搭載された車両の運転者の操作に基づき、電動アクチュエータ100を制御してクラッチ400を断続、すなわち分離又は係合する。
図2、図3は、本実施形態に係る電動アクチュエータを示す斜視図である。図4は、本実施形態に係る電動アクチュエータの断面図である。図5は、本実施形態に係る電動アクチュエータが備える電動機の分解斜視図である。電動アクチュエータ100は、電動機100Mと、引き棒200とを有している。電動機100Mは、アルミニウム合金製の円筒状の構造体である第1モータケース101と、SPCC(冷間圧延鋼板)製の円筒状の構造体である第2モータケース102と、アルミニウム合金製の略円盤状の構造体である第3モータケース103とを有する。これらが、電動アクチュエータ100の筐体となる。
第1モータケース101と第2モータケース102とは、4本のボルト(本実施形態では六角穴付きボルト)105によって互いに締結されている。第2モータケース102と第3モータケース103とは、両者の接合面の円周上に4等配に設けられたカシメ部104によって互いに締結されている。電動アクチュエータ100は、第1モータケース101に取り付けられた2本のボルト106によって、図1に示す自動変速装置1の筐体1Cに締結されている。第3モータケース103からは、上述したトルクセンサ20の信号線150が引き出されている。
電動アクチュエータ100は、引き棒200を介して図1に示す自動変速装置1のクラッチ400を操作する。引き棒200は、回転抑制部材107を貫通している。回転抑制部材107は、引き棒200の一部と係り合って、引き棒200の軸周りの回転を抑制する。回転抑制部材107は、円板状の部材であり、本実施形態においては、6本の六角穴付き皿ボルト108によって、第1モータケース101の一端部に締結されて、取り付けられる。
回転抑制部材107は、引き棒200が貫通する貫通孔109を有している。貫通孔109は、引き棒200との摺動面に、インボリュートスプラインが配置されている。このように、貫通孔109は、インボリュートスプライン孔である。引き棒200は、回転抑制部材107との摺動面に、第1インボリュートスプライン軸201が配置されている。このような構造により、引き棒200は、貫通孔109に対して、軸(図4の軸Zs)方向に摺動可能かつ周方向に回転不能に案内される。第1インボリュートスプライン軸201と貫通孔109との摺動面は、わずかな隙間を有している。また、第1インボリュートスプライン軸201は、表面が樹脂で被覆されており、貫通孔109との摺動摩擦変化が小さくなるようになっている。第1インボリュートスプライン軸201の表面を被覆する樹脂は、例えばフッ素樹脂である。また、貫通孔109のインボリュートの表面を樹脂で被覆してもよい。
引き棒200は、電動機100Mとは反対側の端部(他方の端部)200T2に、クラッチレリーズ軸受300が配置されている。クラッチレリーズ軸受300は、ナット301によって引き棒200に締結されている。本実施形態において、ナット301は六角ナットである。ナット301は、クラッチレリーズ軸受300とは反対側に、U字型の切り欠き302が各辺に配置されている。このU字型の切り欠き302には、スプリングピン303が挿入される。このような構造により、クラッチレリーズ軸受300を引き棒200の他方の端部200T2に締結したナット301が緩まないようにしてある。
図4に示すように、第1モータケース101、第2モータケース102及び第3モータケース103の内部には、ステーター110と、ねじ軸111と、ローター113とが配置されている。ねじ軸111は、外周面に螺旋状の第1溝を有している。ねじ軸111は、引き棒200の一方の端部200T1側の一部が配置される中空部111Iを有する円筒形状の構造体である。中空部111Iは、ねじ軸111の一端部から他端部に向かって貫通している。中空部111Iは、貫通方向と直交する断面の形状が円形である。ねじ軸111は、引き棒200の一方の端部200T1側に取り付けられて、引き棒200の一部をなしている。したがって、引き棒200は、一方の端部200T1側における外周面に螺旋状の第1溝121を有することになる。
ステーター110は、環状のステーターコアと、ステーターコアに巻き付けられたコイルとを有している。ステーター110のステーターコアは、第2モータケース102の内周面に圧入されている。
ローター113は、中空部分113Iを有する円筒形状の部材である。中空部分113Iは、ローター113の一端部から他端部に向かって貫通している。中空部分113Iは、貫通方向と直交する断面の形状が円形である。ローター113は、ステーター110の径方向内側に配置される。すなわち、ステーター110は、ローター113の径方向外側に配置される。ローター113は、中空部分113Iに、引き棒200が配置される。本実施形態では、引き棒200のねじ軸111が取り付けられた部分が中空部分113Iに配置される。ローター113はZs軸を中心としてその周りを回転する。すなわち、Zs軸は、ローター113の回転中心軸である。
ローター113は、中空部分113Iの内周面の一部に、ねじ軸111が有する第1溝121と対応する螺旋状の第2溝122を有する。第1溝121が雄ねじ溝となり、第2溝122が雌ねじ溝となる。ローター113は、引き棒200の他方の端部200T2側が中空部分113Iから突出する開口部113Hを有する。ローター113の中空部分113Iにねじ軸111が配置されると、第1溝121と第2溝122とが対向する。そして、両者の間には、転走路が形成される。第1溝121と第2溝122との間の転走路には、複数のボール123が配置される。本実施形態において、ボール123は鋼球である。
複数のボール123は、ローター113の回転にともなって、1リード毎にねじ軸111のランド部を乗り越え、元の転走路に戻って循環する。本実施形態において、ボール123を循環させる方式は、いわゆるフロップオーバー方式を採用する。この方式においては、ローター113に埋め込まれた循環用部材としてのこま112が、複数のボール123を1リード毎にねじ軸111のランド部を乗り越えさせ、元の転走路に戻して転走路内を循環させる。このように、こま112は、ローター113に取り付けられてボール123の循環経路を形成し、ボール123を循環させる。本実施形態において、図5に示すように、こま112は、ローター113の周方向に向かって120度の間隔で3個取り付けられる。なお、複数のボール123を循環させる方式は、フロップオーバー方式に限定されるものではない。
複数のこま112は、ローター113の径方向外側からローター113に挿入され、埋め込まれる。そして、ローター113は、自身の外周面かつこま112の外側に、円筒形状の部材としてのロータラミネーションスタック114が取り付けられる。ロータラミネーションスタック114は、ローター113に圧入されてこれに固定される。このような構造により、こま112は、ローター113と一体に固定される。図4、図5に示すように、ロータラミネーションスタック114の外周面には、複数の磁石115が取り付けられる。磁石115は、例えば、永久磁石を用いることができる。複数の磁石115は、ロータラミネーションスタック114に接着されて固定される。複数の磁石115は、ロータラミネーションスタック114の内部に埋め込まれていてもよい。
引き棒200は、一方の端部200T1側の一部が径方向に向かって張り出した拡径部204を有している。ねじ軸111は、引き棒200の一端部200T1側において、引き棒200が貫通して配置される中空部111Iの内径が大きくなっている。中空部111Iは、内径が小さい部分と大きい部分との間に段部111Sを有している。ねじ軸111の中空部111Iに配置された引き棒200は、拡径部204が中空部111Iの段部111Sと係り合う。引き棒200の一端部200T1側において、中空部111Iには止め輪119Sが取り付けられる。止め輪119Sは、中空部111Iの内周面に形成された溝に嵌め込まれ、かつ引き棒200の一端部200T1と係り合う。このような構造により、引き棒200は、拡径部204が、ねじ軸111の段部111S及びねじ軸111の中空部111Iに取り付けられた止め輪119Sと係り合う。その結果、引き棒200とねじ軸111とは、軸(Zs軸)方向、すなわち、引き棒200の延在方向(長手方向)における両者の相対的な移動が規制される。
ねじ軸111の内周面には、インボリュートスプライン孔116が設けられており、引き棒200の第2インボリュートスプライン軸202と嵌め合わされている。インボリュートスプライン孔116と第2インボリュートスプライン軸202とが係り合うのでねじ軸111と引き棒200との間で回転力が伝達される。本実施形態において、第1インボリュートスプライン軸201と第2インボリュートスプライン軸202とは、同一の諸元で設計されている。このようにすることで、両者の加工が容易になるという利点が得られる。
第1モータケース101には、ローター113を回転可能に支持する転がり軸受117が取り付けられる。本実施形態において、転がり軸受117は玉軸受であるが、転がり軸受117はローター113のアキシャル荷重及びラジアル荷重を支持できるものであれば、玉軸受に限定されない。転がり軸受117は、ローター113の外周部に取り付けられた軸用止め輪118と第1モータケース101の内周面に取り付けられた孔用止め輪119Bとによって、軸方向の移動が規制される。軸用止め輪118は、転がり軸受117の内輪117Iとローター113との間に取り付けられ、孔用止め輪119Bは第1モータケース101と転がり軸受117の外輪117Sとの間に取り付けられる。このような構造により、転がり軸受117は、両方向のアキシャル荷重、すなわち、軸(Zs軸)方向における両方の荷重を支持することができる。
ローター113は、転がり軸受117で支持される側とは反対側が、第3モータケース103に取り付けられた滑り軸受120によって回転可能に支持される。滑り軸受120は、ローター113のラジアル荷重のみを支持する。このように、ローター113は、転がり軸受117と滑り軸受120とによって、電動機100Mの筐体としての第1モータケース101及び第3モータケース103に、回転可能に支持される。
ローター113と、複数のボール123と、ねじ軸111と、こま112とは、ボールねじを構成している。ローター113は、このボールねじのナットに相当する。すなわち、本実施形態において、ボールねじのナットと電動機100Mのローター113とは同一の構造物によって共通になっている。上述したように、引き棒200は回転抑制部材107によってZs軸の周りの回転が不能になっているので、引き棒200に取り付けられるねじ軸111も、Zs軸の周りの回転は不可能である。変換機構125が有するローター113が回転すると、ねじ軸111は、ボール123との摩擦によってローター113とともに回転しようとする。このとき、ねじ軸111は、引き棒200を介して、回転抑制部材107によって回り止めされる。したがって、ねじ軸111及び引き棒200は、変換機構125によって、Zs軸方向に進退する。
このように、ローター113と、複数のボール123と、ねじ軸111と、こま112とは、ローター113の回転運動を、ねじ軸111及びねじ軸111が取り付けられた引き棒200の直線運動に変換する変換機構125となる。前述した直線運動は、引き棒200の延在方向、すなわち、引き棒200の長手方向であり、ローター113の回転中心軸であるZs軸方向である。電動機100Mが有するステーター110は、ローター113の径方向外側に配置されて、Zs軸を中心としてローター113を回転させる。このようにすることで、ステーター110は、ねじ軸111を介して引き棒200をZs軸方向に移動させる。
電動アクチュエータ100が図1に示す自動変速装置1のクラッチ400を分離する場合、電動機100Mのローター113は、引き棒200が電動機100Mの筐体内に引き込まれるように回転する。クラッチ400を分離する際の引張力は、引き棒200の拡径部204及びねじ軸111の段部111Sを介してねじ軸111に伝達される。クラッチ400を係合する場合、電動機100Mのローター113は、引き棒200が電動機100Mの筐体内からに突き出されるように回転する。クラッチ400が分離された後、再び係合状態に戻る過渡状態では引き棒200に圧縮力が作用するが、この圧縮力は止め輪119Sを介してねじ軸111に伝達される。
図4に示すように、引き棒200は、長手方向に延在する通路200Iを有している。通路200Iは、変換機構125側の端部、すなわち一方の端部200T1に開口する。通路200Iは、上述したトルクセンサ20の信号線150が配置されて、一方の端部200T1に開口した開口200Hから引き出される。この信号線は、第3モータケース103に取り付けられた保護部材130を通って電動機100Mの筐体の外部に引き出される。保護部材130は、信号線と第3モータケース103とが直接接触することを回避するための部材であり、例えば、ゴム又は樹脂等で作られている。
ねじ軸111とボール123との摩擦による回転力の伝達経路は、ねじ軸111、引き棒200、回転抑制部材107、電動アクチュエータ100の第1モータケース101の順になっている。このうち、ねじ軸111及び引き棒200は互いに一体に締結され、回転抑制部材107と第1モータケース101とは互いに一体に締結されている。したがって、上述した回転力の伝達経路のうち、相対運動している箇所は引き棒200と回転抑制部材107との間のみである。電動アクチュエータ100は、この部分に第1インボリュートスプライン軸201とインボリュートスプラインが配置された貫通孔109とを設けて引き棒200の回転止めをしているので、追加の部品を必要とせず、引き棒200をZs軸方向に進退可能とし、かつ回転止めをすることができる。
このように、電動アクチュエータ100は、ボールねじのナットと電動機100Mのローター113とを一体に成形してねじ軸111及び引き棒200を進退させるため、部品点数を低減でき、かつ構造も簡単にすることができる。さらに、電動アクチュエータ100は、ボールねじのナット、すなわちローター113の回転によるねじ軸111の回転が、引き棒200と回転抑制部材107とのそれぞれに一体に成形されたインボリュートスプラインによって抑制されるため、部品点数を低減できる。さらに、ローター113に取り付けられる複数のこま112は、磁石115を外周部に支持する1個のロータラミネーションスタック114によって径方向への移動が規制される。このため、こま112の抜け止め部材又は抜け止め機構をそれぞれのこま112に対して用意する必要はないので、部品点数の削減及び構造の簡略化を実現できる。
図6は、クラッチレリーズ軸受が引き棒に取り付けられた状態の本実施形態に係る電動アクチュエータを示す断面図である。電動アクチュエータ100が備える引き棒200は、図4に示す変換機構125とは反対側における端部(他方の端部)200T2側に、クラッチレリーズ軸受300が取り付けられる。クラッチレリーズ軸受300は、クラッチ400に引き棒200からの入力を与える。また、本実施形態において、引き棒200は、図1に示す自動変速装置1の動力伝達軸500が伝達するトルクを検出するためのトルクセンサ20を備えている。トルクセンサ20は、一対の第1コイル20A、20Aと、これらに対向する位置に設けられる一対の第2コイル20B、20Bとを含む。
動力伝達軸500にトルクが加わると、軸表面には張力方向(+45度方向)及び圧縮方向(−45度方向)の歪みが発生する。このとき、いわゆる磁歪効果によって、張力方向では透磁率が増加し、圧縮方向では透磁率が減少する。透磁率が増加する方向を磁束が通過するようにコイルを設置すると、インダクタンスLが増加し、透磁率が減少する方向に対してはインダクタンスLが減少する。インダクタンスLが増大する第1コイル20A(+45度検出コイル)とインダクタンスLが減少する第2コイル20B(−45度検出コイル)とをブリッジ接続し、差動電圧を、例えばロックインアンプ(LIA)で増幅することにより、動力伝達軸500のトルクに比例する出力電圧を検出することができる。このように、トルクセンサ20は、磁歪式のトルクセンサである。本実施形態においては、上述した通り、一対の第1コイル20A、20Aで引張方向の歪みを、一対の第2コイル20B、20Bで圧縮方向の歪みを検出する。
トルクセンサ20は、引き棒200の外周部に取り付けられて、動力伝達軸500の内側から動力伝達軸500のトルクを検出する。このようにすることで、動力伝達軸500の外側からトルクを検出するために、自動変速装置1内であって動力伝達軸500の外側にトルクセンサ20を配置する必要はなくなる。その結果、トルクセンサ20は、自動変速装置1内に存在する潤滑油等の影響を受けにくくなるので、耐久性及び信頼性が向上する。トルクセンサ20が動力伝達軸500の内側からトルクを検出するにあたり、動力伝達軸500の内面は、Ni系(例えば、Ni系金属)の薄膜で被覆されることが好ましい。このようにすることで、動力伝達軸500の透磁率変化が大きくなり、動力伝達軸500が伝達するトルクに対するトルクセンサ20の感度が上昇するので好ましい。Ni系の薄膜は、例えば、Ni−Feが挙げられる。Niの薄膜は、例えば、Ni系の金属のめっき又はNi系の金属をスパッタリング等することによって形成することができる。
トルクセンサ20の信号線150は、引き棒200の進退動作とともに進退する。引き棒200の通路200I内で信号線150が動いてしまうと、通路200I内における信号線150の摩擦が発生したり、信号線150と第1コイル20A及び第2コイル20Bとの接合部に負荷が作用したりする可能性がある。そこで、本実施形態では、図6に示すように、引き棒200から信号線150が引き出される開口200H(図4参照)において信号線150をクランプ部材131で固定して、引き棒200の通路200I内では信号線150が動かないようにする。さらに、電動機100Mの筐体から引き出された信号線150が動くための緩みを、電動機100Mの外側(図6のAで示す部分)に設ける。このようにすることで、信号線150の耐久性の低下が効果的に抑制される。
上述したように、電動アクチュエータ100は、引き棒200を介して、クラッチレリーズ軸受300、トルクセンサ20及び電動機100Mを一体としたユニット構造となっている。このようにすることで、電動アクチュエータ100は、引き棒200と、トルクセンサ20が配置される場所とを共通化することができるので、部品点数を削減できる。
図7は、トルクセンサの配置の一例を示す斜視図である。トルクセンサ20は、引張測定用の第1コイル20A、20Aと圧縮測定用の第2コイル20B、20Bとの一対を有している。これに対し、図7に示すように、複数のトルクセンサを引き棒200の軸方向及び周方向における位置を変えて配置する。本実施形態では、トルクセンサ(第1のトルクセンサ)20と、第2のトルクセンサ21とが、引き棒200のZs軸方向及び周方向における異なる位置に取り付けられる。
第1のトルクセンサ20は、一対の第1コイル20A、20Aと一対の第2コイル20B、20Bとを有している。第1コイル20A、20Aと第2コイル20B、20Bとは、引き棒200の周方向(図7の矢印Cで示す方向)においてZs軸を中心とした中心角が180度となる位置関係となっている。第2のトルクセンサ21は、一対の第1コイル21A、21Aと一対の第2コイル21B、21Bとを有している。第1コイル21A、21Aと第2コイル21B、21Bとは、引き棒200の周方向においてZs軸を中心とした中心角が180度となる位置関係となっている。
第1のトルクセンサ20と第2のトルクセンサ21とは、引き棒200の周方向においてZs軸を中心とした中心角がθ度となる位置関係となっている。また、第1のトルクセンサ20と第2のトルクセンサ21とは、引き棒200のZs軸方向、すなわち長手方向又は延在方向において、所定の間隔を設けて配置される。このように、第1のトルクセンサ20と第2のトルクセンサ21とが、引き棒200のZs軸方向及び周方向における異なる位置に取り付けられることにより、動力伝達軸500の回転変動による誤差を補正することができる。
図8は、トルクセンサが取り付けられている部分を拡大して示した断面図である。本実施形態において、トルクセンサ20、より具体的には第1コイル20A及び第2コイル20Bと引き棒200との間には、樹脂30が介在している。樹脂30は、例えば、66ナイロン又はPPS(Polyphenylene sulfide:ポリフェニレンスルファイド)を用いることができる。一般に、このような樹脂は、比透磁率が空気と同程度であって非常に小さいために磁束を通しにくい。このため、樹脂30は、第1コイル20A及び第2コイル20Bから発生した磁束が引き棒200へ漏れて、動力伝達軸500へ通る磁束が減少することを抑制できる。その結果、特に、引き棒200が金属製である場合、引き棒200への磁束の漏れが抑制されるので、トルクセンサ20の感度低下が抑制される。
また、引き棒200を非磁性の材料としてもよい。非磁性体は、比透磁率が小さいために磁束を通しにくい。このため、引き棒200への磁束の漏れをさらに低減して、トルクセンサ20の感度低下をさらに抑制できる。非磁性の材料としては、例えば、樹脂を用いることができる。引き棒200を樹脂で製造する場合、引き棒200の内部に第1コイル20A及び第2コイル20Bを引き棒200とともに一体で成型してもよい。このようにすることで、引き棒200への磁束の漏れをさらに低減して、トルクセンサ20の感度低下をさらに抑制できる。また、第1コイル20A及び第2コイル20Bを引き棒200とともに一体成型することにより、引き棒200とトルクセンサ20との組み立てが容易になる。
トルクセンサ20は、磁歪効果を利用して動力伝達軸500のトルクを検出する。このとき、トルクセンサ20と動力伝達軸500との間に磁性流体31を存在させてもよい。このようにすることで、トルクセンサ20と動力伝達軸500との間の空気層が磁性流体31に置き換わり、両者の間の磁気抵抗が低下するので、トルクセンサ20の感度が向上する。
図9、図10、図12、図13は、電動アクチュエータが備えるねじ軸とローターとの間における力の関係を示す模式図である。図11、図14は、本実施形態に係る電動アクチュエータが備えるボールに作用する面圧の分布を示す図である。図15、図16は、本実施形態に係る電動アクチュエータが備えるねじ軸とローターとの間における力の関係を示す模式図である。図4に示す電動アクチュエータ100は、ボールねじを利用した変換機構125を用いて、ローター113の回転運動をねじ軸111及び引き棒200の直線運動に変換する。この場合、ナットとしてのローター113又はねじ軸111のいずれか一方を回転不能かつ軸方向に進退可能に支持する必要がある。このため、ローター113又はねじ軸111のいずれか一方は、回転可能で軸方向に進退不能の構造になる。ローター113を回転可能とし、ねじ軸111及び引き棒200を進退可能とすると、ローター113には軸方向における荷重を電動機100Mの筐体に伝達する軸受が必要になる。本実施形態では、図4に示す転がり軸受117、軸用止め輪118及び孔用止め輪119Bが、ローター113からの軸(Zs軸であり、ローター113の回転中心軸)方向における力を筐体としての第1モータケース101に伝達する。
変換機構125はボールねじを利用しているが、複数のボール123に対して均等に荷重が負荷されないと、過度に荷重を受け持つボール123があることになる。その結果、過度に荷重を受け持つボール123は、軌道輪との接触点(適宜ボール接触点という)において面圧が大きくなる可能性がある。このため、ボール接触点の面圧が過度に増加することを抑制するために、複数のボール123にはなるべく均等に荷重が負荷されることが望ましい。
ボール接触点の面圧を下げるためには、ボール123の直径を大きくする等の必要がある。一方、ボール123に対して均等に荷重が負荷される場合、ボール接触点の面圧は低く抑えられるため、ボール123の直径は小さくてよく、ボールねじを利用する変換機構125の寸法を小さくすることができる。図9、図10は、ボール123が均等に荷重を受け持たない場合の例を示す。図11は、ボール123が均等に荷重を受け持たない場合のボール接触点における面圧Pxと、軸方向における位置Pzとの関係を示している(図14も同様)。図9、図10の符号SFは、ローター113から荷重を受ける部分(荷重支持部SFという)を示している(以下同様)。荷重支持部SFは、例えば、電動機100Mの筐体(本実施形態では第1モータケース101等)である。
図9は、ねじ軸111に対して圧縮方向に荷重(圧縮荷重)Faを負荷した場合を示している。図中のLpは、ねじ軸111の荷重作用点を示す(以下同様)。圧縮荷重Faはボール123を介してナットとしてのローター113に伝達し、ローター113を介して荷重支持部SFに伝達される。このとき、ローター113は、引張方向に荷重(引張荷重)Ftが負荷されることになる。図10は、ねじ軸111に対して引張方向の荷重(引張荷重)Fbを負荷した場合を示している。引張荷重Fbは、ボール123を介してローター113に伝達し、ローター113を介して荷重支持部SFに伝達される。このとき、ローター113は、圧縮方向に荷重(圧縮荷重)Fpが負荷されることになる。図9、図10に示す例は、いずれも、ねじ軸111への荷重の入力位置と、ローター113からの荷重を受ける荷重支持部SFとが、複数のボール123が配置される領域に対し、Zs軸方向における同じ側にある。
圧縮荷重Faが作用するねじ軸111とは異なる引張荷重Ftがローター113に作用する場合、複数のボール123には均等に荷重が作用しない。また、引張荷重Fbが作用するねじ軸111とは異なる圧縮荷重Fpがローター113に作用する場合も同様に、複数のボール123には均等に荷重が作用しない。その結果、図11に示すように、軸方向、すなわち、ローター113の回転中心軸であるZs方向における位置Pzによってボール接触点の面圧Pxが異なってしまう。
電動アクチュエータ100は、ローター113にボールねじのナットが形成されている。複数のボール123に均等に荷重が作用しない場合、負荷が大きい位置ではローター113の弾性変形による広がりが大きくなり、負荷が小さい位置ではローター113の弾性変形による広がりは小さくなる。その結果、例えば、図9に示すように、軸方向における位置によってローター113の直径が変化し、ローター113とステーター110とのエアギャップGaが不均一になる可能性がある。電動アクチュエータ100が備える電動機100Mをできるだけ小型軽量化するために、ローター113の厚みを小さくすることが望ましい。このため、ローター113の厚みを小さくすると、複数のボール123に作用する荷重が不均一になった場合におけるローター113の弾性変形はより大きくなってエアギャップGaもより大きくなる可能性がある。その結果、電動機100Mは、トルクの発生が不安定になる可能性もある。ローター113にボールねじのナットを設けた変機構造125においては、複数のボール123に対して均等に荷重を作用させることが、電動機100Mに安定してトルクを発生させるために重要である。
図12、図13に示す例は、いずれも図9、図10に示す例とは異なり、ねじ軸111への荷重の入力位置と、ローター113からの荷重を受ける荷重支持部SFとが、Zs軸方向において、複数のボール123が配置される領域(ボール配置領域)の両側にある。ボール配置領域は、ボールねじの有効軌道部である。このようなねじ軸111への荷重の入力位置と荷重支持部SFとの配置とすると、ねじ軸111に対して圧縮方向に荷重(圧縮荷重)Faを負荷した場合、図12に示すように、ローター113は、圧縮方向に荷重(圧縮荷重)Fpが負荷されることになる。また、図13に示すように、ねじ軸111に対して引張方向の荷重(引張荷重)Fbを負荷した場合、図13に示すように、ローター113は、引張方向に荷重(引張荷重)Ftが負荷されることになる。
圧縮荷重Faがねじ軸111及びローター113に作用する場合、複数のボール123には均等に荷重が作用する。また、引張荷重Fbがねじ軸111及びローター113に作用する場合も同様に、複数のボール123には均等に荷重が作用する。その結果、図14に示すように、軸方向における位置Pzによって面圧Pxは略一定になる。
図15に示すように、電動アクチュエータ100は、引き棒200からの圧縮荷重Faが、引き棒200の止め輪119Sを介してねじ軸111に入力される。また、図16に示すように、電動アクチュエータ100は、引き棒200からの引張荷重Fbが、引き棒200の拡径部204からねじ軸111の段部111Sを介してねじ軸111へ入力される。すなわち、ねじ軸111への荷重の入力位置(荷重入力位置)IPは、段部111Sと拡径部204とが接する部分及びねじ軸111に止め輪119Sが取り付けられる部分となる。
図15、図16に示すように、ローター113からの荷重は、ローター113の拡径部113F又はローター113に取り付けられた軸用止め輪118から転がり軸受117及び孔用止め輪119Bを介して、第1モータケース101に伝達される。すなわち、ローター113から荷重を受ける部分である荷重支持部SFは、第1モータケース101の孔用止め輪119Bが取り付けられる部分となる。
図15、図16に示すように、荷重入力位置IPと荷重支持部SFとは、軸Zs方向において、ボール配置領域の両側に配置される。このため、図15に示すように、引き棒200に圧縮荷重Faが発生し、これがねじ軸111に入力された場合、ねじ軸111の第1溝121が形成されている部分とローター113の第2溝122が形成されている部分とには、いずれも引張荷重Ftが発生する。また、図16に示すように、引き棒200に引張荷重Fbが発生し、これがねじ軸111に入力された場合、ねじ軸111の第1溝121が形成されている部分とローター113の第2溝122が形成されている部分とには、いずれも圧縮荷重Fpが発生する。
このように、本実施形態において、引き棒200の一部であるねじ軸111の第1溝121が形成されている部分と、ローター113の第2溝122が形成されている部分とは、Zs軸方向における荷重の方向が同一になる。その結果、軸方向における位置Pzによって面圧Pxは略一定になる。このため、電動機100Mは、エアギャップGaのばらつきが抑制されるので、安定してトルクを発生することができる。
図17、図18は、ボール配置領域とねじ軸の荷重入力位置と転がり軸受の荷重作用位置との関係を示す図である。図17に示す電動アクチュエータ100の電動機100Mは、ねじ軸111への荷重入力位置IPが、ボール軸111の一端部111T1側に存在する。より具体的には、ねじ軸111への荷重入力位置IPは、ボール配置領域BR内に配置される。また、転がり軸受117の荷重作用位置Lbは、ボール軸111の他端部111T2側に存在する。
このように、ねじ軸111の一端部111T1側における段部111Sと拡径部204とが接する部分の荷重入力位置IPがボール配置領域BR内に存在すると、ねじ軸111及びローター113には、荷重入力位置IPを境としてそれぞれ圧縮荷重Fpと引張荷重Ftとの両方が混在して作用する。ねじ軸111に止め輪119Sが取り付けられる部分の荷重入力位置IPがボール配置領域BR内に存在する場合も同様である。図17は、引き棒200の荷重作用点Lpに引張荷重Fbが作用した場合を示しているが、圧縮荷重が引き棒200の荷重作用点Lpに作用した場合も、ねじ軸111及びローター113には、荷重入力位置IPを境としてそれぞれ圧縮荷重Fpと引張荷重Ftとの両方が混在して作用する。
本実施形態において、両方の荷重入力位置IPは、軸(Zs軸)方向において、α/2の位置Aよりもローター113の他方の端部113T2側に取り付けられた転がり軸受117から離れた位置、すなわち、ねじ軸111の一端部111T1側とすることが好ましい。このようにすることで、ねじ軸111及びローター113に圧縮荷重Fpと引張荷重Ftとの両方が作用する影響を低減することができる。その結果、電動アクチュエータ100は、圧縮荷重Fpと引張荷重Ftとの両方が作用することによる影響を低減できるので、軸方向における位置によってボール接触点の面圧は略一定になる。このため、電動アクチュエータ100は、エアギャップのばらつきを抑制できるので、安定してトルクを発生することができる。
ねじ軸111の一端部111T1は、引き棒200の一方の端部200T1側及びローター113の一方の端部113T1側である。αは、ねじ軸111の軸(Zs軸)方向におけるボール配置領域BRの寸法である。α/2の位置Aは、軸(Zs軸)方向におけるボール配置領域BRの中央部である。
図18に示す電動アクチュエータ100aのように、両方の荷重入力位置IPは、軸(Zs軸)方向において、ボール配置領域BRよりもローター113の他方の端部113T2側に取り付けられた転がり軸受117から離れた位置、すなわち、ねじ軸111の一端部111T1側とすることが好ましい。この場合、ねじ軸111の荷重入力位置IPと転がり軸受117の荷重作用位置Lbとは、ねじ軸111の軸(Zs軸)方向において、ボール配置領域BRの両側に存在して、これを挟むように配置されることになる。このようにすることで、電動アクチュエータ100aは、ねじ軸111及びローター113に、圧縮荷重Fpと引張荷重Ftとの両方が作用することを回避できる。その結果、電動アクチュエータ100aは、圧縮荷重Fpと引張荷重Ftとの両方が作用することによる影響を回避できるので、軸方向における位置によってボール接触点の面圧は略一定になる。このため、電動アクチュエータ100aは、エアギャップのばらつきをさらに抑制できるので、安定してトルクを発生することができる。
本実施形態において、転がり軸受117の荷重作用位置Lbは、ボール配置領域BRよりも転がり軸受117側に存在する。このようにすることで、電動アクチュエータ100をコンパクトにすることができる。
図19は、本実施形態の変形例に係る電動アクチュエータを示す図である。電動アクチュエータ100bが備えるローター113bは、開口部113Hとは反対側が、ステーター110が取り付けられる筐体に、転がり軸受117を介して回転可能に支持される。すなわち、ローター113bは、一方の端部113T1側、すなわち開口部113Hとは反対側に転がり軸受117が取り付けられ、他方の端部113T2側に滑り軸受120が取り付けられる。ねじ軸111bから見た場合、転がり軸受117は、ねじ軸111bの一端部111T1側に配置される。
ねじ軸111は、他端部111T2側、すなわち、ローター113bの他方の端部113T2側(開口部113H側)に、引き棒200bが差し込まれる開口部111Hを有している。引き棒200は、一方の端部200T1側に径方向外側に張り出す拡径部204bを有している。拡径部204bからは、一方の端部200T1に向かって棒状の部分200bbが延在している。棒状の部分200bbは、ねじ軸111の段部111Sbを貫通する段部貫通孔111HIに差し込まれる。この状態で、ねじ軸111の他端部111T2側に止め輪119Sが取り付けられると、引き棒200bの他方の端部200T2側で、引き棒200の拡径部204bとねじ軸111とが止め輪119Sを介して固定される。
ねじ軸111bの荷重入力位置IPは、ねじ軸111の他端部111T2側における段部111Sbと拡径部204bとが接する部分及びねじ軸111Sに止め輪119Sが取り付けられる部分である。ねじ軸111bの荷重入力位置IPと転がり軸受117の荷重作用位置Lbとは、これらの軸(Zs軸)方向において、ボール配置領域BRの両側に配置される。すなわち、両方の荷重入力位置IPは、軸(Zs軸)方向において、ボール配置領域BRよりも転がり軸受117から離れた位置に配置される。
このようにすることで、電動アクチュエータ100bは、ねじ軸111b及びローター113bに圧縮荷重と引張荷重との両方が作用することによる影響を回避できる。このため、電動アクチュエータ100bは、軸方向における位置によってボール接触点の面圧は略一定になる。その結果、電動アクチュエータ100bは、エアギャップのばらつきをさらに抑制できるので、安定してトルクを発生することができる。なお、本実施形態において、両方の荷重入力位置IPは、軸(Zs軸)方向において、ボール配置領域BRの中央部よりもローター113bの一方の端部113T1側に取り付けられた転がり軸受117から離れた位置、すなわち、ねじ軸111bの他端部111T2側としてもよい。
図20は、本実施形態に係る電動アクチュエータにおいて転がり軸受の封止部材の配置を示すための断面図である。上述したように、電動アクチュエータ100、110a、100bは、ローター113がボールねじのナットと一体となっている。このため、転がり軸受117は、電動アクチュエータ100等の筐体としての第1から第3モータケース101、102、103内に、ローター113と隣接して配置される。このような配置の場合、ボールねじ及び転がり軸受117の潤滑油又はグリース等が筐体の内部、より具体的にはステーター110が配置されている空間に侵入する可能性がある。その結果、電動アクチュエータ100等は能力を最大限に発揮できない可能性もある。そこで、電動アクチュエータ100等は、潤滑油又はグリース等を、筐体内部のステーター110が配置されている空間に侵入させない構造が必要となる。図20に示す電動アクチュエータ100cは、転がり軸受117の内輪117Iと外輪117Sとの間を封止する封止部材50を、筐体の内部側であって、ローター113及びステーター110が配置されている側に有している。このようにすることで、潤滑油又はグリース等が、筐体のステーター110が配置されている空間に侵入する可能性を低減できるので、電動アクチュエータ100は能力を最大限に発揮することができる。封止部材50は、上述した電動アクチュエータ100、110a、100bが有する転がり軸受117に設けてもよい。
本実施形態に係る電動アクチュエータ100等を自動車等の車両用として用いる場合、質量をできるだけ小さくすること、コストをできるだけ低減すること等の要求から、電動アクチュエータ100等は、できる限り部品点数が少ない構成が望ましい。このため、ボールねじのナットを兼ねるローター113の一部を、ローター113を支持する転がり軸受117の内輪117Iと兼用してもよい。
図21は、転がり軸受の内輪を兼用したローターを備える電動アクチュエータを示す断面図である。図22は、図21に示す電動アクチュエータの転がり軸受を示す拡大図である。電動アクチュエータ100cのローター113dは、回転抑制部材107と対向する開口部113Hd側が、転がり軸受117dの内輪113IRとなっている。転がり軸受117dは、この内輪113IRと、転動体117Bと、外輪117Sとを含む。このようにすることで、電動アクチュエータ100dは部品点数が削減される。
転がり軸受の内輪とボールねじのナットとは、それぞれの材料に求められる機能が共通するため、同一の材料を使用することができる。このような材料としては、例えば、SCM420Hの浸炭材である。さらに、力の作用する方向を考慮して、図19に示すように、内輪113IRの肩高さを高くする。すなわち、内輪113IRの肩部113T(図18に示す開口部113Hd側)を、径方向(図19の矢印rで示す方向)に向かって伸ばし、転動体117Bを挟んだ反対側よりも肩部113Tの直径を大きくする。このようにすることで、ローター113dの抜け止め及び転がり軸受117dにアキシャル荷重を大きく負荷できるといった利点がある。さらに、ローター113dと転がり軸受117dの内輪113IRとを一体化することにより、電動アクチュエータ100dの軸方向における寸法を小さくできるという利点もある。これは、前述した一体化によって、転がり軸受117dの抜け止めのために止め輪が不要になるため、その分、電動アクチュエータ100dの軸方向における寸法を小さくできるからである。
以上、本実施形態について説明したが、上述した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、上述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
1 自動変速装置
1C 筐体
20A、21A 第1コイル
20B、21B 第2コイル
20 トルクセンサ(第1のトルクセンサ)
21 第2のトルクセンサ
30 樹脂
31 磁性流体
50 封止部材
100、100a、100b、100c、100d 電動アクチュエータ
100M 電動機
101 第1モータケース
102 第2モータケース
103 第3モータケース
104 カシメ部
107 回転抑制部材
109 貫通孔
110 ステーター
111 ねじ軸
111I 中空部
111S 段部
113、113b、113d ローター
113H、113Hd 開口部
113F 拡径部
113I 中空部分
113IR 内輪
113T 肩部
114 ロータラミネーションスタック
115 磁石
116 インボリュートスプライン孔
117、117d、600a、600b、600c 転がり軸受
117B 転動体
117I 内輪
117S 外輪
118 軸用止め輪
119B 孔用止め輪
119S 止め輪
120 滑り軸受
121 第1溝
122 第2溝
123 ボール
125 変換機構
131 クランプ部材
150 信号線
200 引き棒
200H 開口
200T1 一方の端部
200T2 他方の端部
200I 通路
201 第1インボリュートスプライン軸
202 第2インボリュートスプライン軸
204 拡径部
300 クラッチレリーズ軸受
400 クラッチ
500 動力伝達軸
Fa、Fp 圧縮荷重
Fb、Ft 引張荷重
Ga エアギャップ
IP 荷重入力位置
Lb 荷重作用位置
SF 荷重支持部

Claims (9)

  1. 棒状の部材であり、一方の端部側における外周面に螺旋状の第1溝を有する操作部材と、
    前記操作部材が配置される中空部分を有する円筒形状の部材であり、前記中空部分の内周面の一部に前記第1溝と対応する螺旋状の第2溝を有し、かつ前記操作部材の他方の端部側が前記中空部分から突出する開口部を有するローターと、
    前記第1溝と前記第2溝との間に配置される複数のボールと、
    前記ローターに取り付けられて前記ボールを循環させる循環用部材と、
    前記ローターの径方向外側に配置されて、前記ローターの軸を中心として前記ローターを回転させることにより、前記操作部材を前記軸方向に移動させるステーターと、
    前記操作部材の一部と係り合って前記操作部材の前記軸周りの回転を抑制する回転抑制部材と、
    を含む電動アクチュエータ。
  2. 前記循環用部材は、前記ローターの外周面から前記ローターに埋め込まれており、
    前記ローターは、自身の外周面かつ前記循環用部材の外側に取り付けられた円筒形状の部材を備える、請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記操作部材の前記第1溝が形成されている部分と、前記ローターの前記第2溝が形成されている部分とは、前記軸方向における荷重の方向が同一である請求項1又は2に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記操作部材は、前記一方の端部側における外周部に、外周面に前記第1溝を有する円筒形状のねじ軸が取り付けられており、
    前記ねじ軸は、前記操作部材の前記一方の端部側に取り付けられ、
    前記ローターは、前記開口部側が、前記ステーターが取り付けられる筐体に、転がり軸受を介して回転可能に支持され、
    前記軸方向において、前記複数のボールが配置される領域の中央部よりも前記転がり軸受から離れた位置に、前記ねじ軸への荷重の入力位置が配置される、請求項3に記載の電動アクチュエータ。
  5. 前記ねじ軸への荷重の入力位置は、前記軸方向において、前記複数のボールが配置される領域よりも前記転がり軸受から離れた位置に、前記ねじ軸への荷重の入力位置が配置される、請求項4に記載の電動アクチュエータ。
  6. 前記操作部材は、前記一方の端部側における外周部に、外周面に前記第1溝を有する円筒形状のねじ軸が取り付けられており、
    前記ねじ軸は、前記操作部材の前記一方の端部側に取り付けられ、
    前記ローターは、前記開口部とは反対側が、前記ステーターが取り付けられる筐体に、転がり軸受を介して回転可能に支持され、
    前記軸方向において、前記複数のボールが配置される領域の中央部よりも前記転がり軸受から離れた位置に、前記ねじ軸への荷重の入力位置が配置される、請求項3に記載の電動アクチュエータ。
  7. 前記ねじ軸への荷重の入力位置は、前記軸方向において、前記複数のボールが配置される領域よりも前記転がり軸受から離れた位置に、前記ねじ軸への荷重の入力位置が配置される、請求項6に記載の電動アクチュエータ。
  8. 前記転がり軸受は、内輪と外輪との間を封止する封止部材を、前記ローター及び前記ステーターが配置されている側に有する、請求項4から7のいずれか1項に記載の電動アクチュエータ。
  9. 前記ローターの前記開口部側は、前記転がり軸受の内輪となっている請求項4から8のいずれか1項に記載の電動アクチュエータ。
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